JPH11254799A - スタンプユニット - Google Patents

スタンプユニット

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JPH11254799A
JPH11254799A JP5672798A JP5672798A JPH11254799A JP H11254799 A JPH11254799 A JP H11254799A JP 5672798 A JP5672798 A JP 5672798A JP 5672798 A JP5672798 A JP 5672798A JP H11254799 A JPH11254799 A JP H11254799A
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stamp
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ink
holder
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Hiroshi Takami
弘 高見
Koji Sugiyama
浩司 杉山
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタンプ印刷を開始するまで印材を保護する
ことが可能であり、また、かかる保護フィルムを利用し
て低コストをもって溶着治具に樹脂成分を付着させるこ
となく簡単に溶着作業を行うことが可能なスタンプユニ
ットを提供する。 【解決手段】 ホルダ部材4の下端縁4Aに、印材3の
印面全体を被覆しつつ保護フィルム70が熱溶着し、ス
タンプユニット1の輸送中、スタンプユニット1がユー
ザーに渡った後印材3の製版に至るまでの間、及び、印
材3の製版中において印材3の印面を保護し、また、保
護フィルム70とホルダ部材4と一体に熱溶着して保護
フィルム70を介して溶着治具72に樹脂成分を付着さ
せることなく溶着作業を行い得るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スカート部材内で
上下に摺動可能に配置され、印材を保持するホルダ部
材、及び、ホルダ部材の上方に配置されてホルダ部材を
下方に移動させるグリップ部材を有するスタンプユニッ
トに関し、特に、スタンプユニットの輸送中、スタンプ
ユニットがユーザーに渡った後印材の製版に至るまでの
間、及び、印材の製版中において印材の印面を保護する
保護フィルムを、印材の印面全体を被覆するようにホル
ダ部材の下端縁に熱溶着することにより、スタンプ印刷
を開始するまで印材を保護することが可能なスタンプユ
ニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種タイプのスタンプユニッ
トが提案されており、かかるスタンプユニットに使用さ
れる印判の作成方法に着目した場合、その1つのタイプ
としては、例えば、特願平9−249983号の明細
書、図面に記載されているように、取っ手部、ホルダ部
及びスカート部を備え、ホルダ部がスカート部内で上下
に移動可能となるようにホルダ部と取っ手部とを連結
し、また、ホルダ部の下面に印面形成部材を配設したス
タンプユニットが存在する。
【0003】かかるスタンプユニットでは、印面形成部
材は、硬質多孔性樹脂からなる上側層、及び、カーボン
ブラック等の光エネルギ吸収物質を分散させた軟質多孔
性樹脂からなる下側層を有する2層構造に形成されてい
る。この印面形成部材を製版するには、先ず、スタンプ
製造装置内でロール状の透明フィルムを搬送しつつサー
マルヘッド及び転写リボンを介して文字、画像を印刷し
てポジ原稿を作成し、また、このポジ原稿と印面成形部
材の下側層とが対向するように、ポジ原稿が載置された
透明アクリル板上にスタンプユニットを載置することで
スタンプ製造装置にセットする。この状態で、キセノン
管を発光させると、ポジ原稿を通して光が印面形成部材
の下側層に照射される。これにより、原稿の透明部分に
対応して光が照射された下側層の部分だけが光吸収材の
発熱作用によって溶融された後固化され、一方、溶融固
化されなかった印面形成部材の下側層は、原稿の文字等
に対応してそのまま残存することとなる。これにより、
印面形成部材の下面に印判が形成される。そして、文字
等を印刷する場合、印面形成部材の下面に外側からイン
クを塗布して印面形成部材下面の非溶融固化部(文字等
を構成する)からインクを含浸させた後、スタンプユニ
ットを印刷用紙上の所望位置に配置した状態で、取っ手
部を下方に押圧すると、印面形成部材内に含浸されたイ
ンクが非溶融固化部から印刷用紙に付着し、これにより
文字等の印刷が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
タイプに係るスタンプユニットにおける印面形成部材
は、前記したように、硬質多孔性樹脂からなる上側層、
及び、カーボンブラック等の光エネルギ吸収物質を分散
させた軟質多孔性樹脂からなる下側層を有する2層構造
に形成されており、また、印判は、キセノン管を発光さ
せてポジ原稿に従って下側層を選択的に溶融固化させる
ことにより作成されるものである。かかる印面形成部材
では、前記のように、下側層に直接印判が形成されるこ
とから、スタンプユニットの輸送中、スタンプユニット
がユーザーに渡った後印面形成部材の製版に至るまでの
間、及び、印面形成部材の製版中において下側層(印
面)を保護することが望ましい。印面形成部材の下側層
を保護するについては、例えば、ホルダ部に対して保護
フィルムを固着して下側層を被覆することが考えられ
る。
【0005】しかし、保護フィルムをホルダ部に固着す
るについて、例えば、ホルダ部に粘着性の接着剤層を形
成し、かかる接着剤層により保護フィルムを接着する場
合には、粘着性の接着剤層が印面形成部材の下側層に悪
影響を及ぼしてしまい、この結果、ポジ原稿に従って適
正な印判を形成できないという問題がある。これに起因
して、従来においては、保護フィルムを単に印面形成部
材の下側層に密着させておくだけの措置しか講じ得ず、
従って、保護フィルムは印面形成部材から剥がれ易く、
印面形成部材を保護するには不充分なものである。
【0006】また、印面形成部材をホルダ部に取り付け
るについては、印面形成部材の周縁を溶着治具を使用し
てホルダ部材に熱溶着しているのが一般的であるが、印
面形成部材とホルダ部材には、前記したように樹脂成分
が含有されており、かかる樹脂成分が熱溶着時に溶着治
具に付着する問題がある。これを防止するため従来にお
いては、溶着治具に特殊な処理を施したり、印面成形部
材とホルダ部との間に耐熱性フィルムを介在させながら
熱溶着を行う等の対策を採っている。
【0007】しかし、溶着治具に特殊な処理を施すこと
は、結果的にスタンプユニットのコストの高騰を将来
し、また、熱溶着時に印面形成部材とホルダ部との間に
耐熱性フィルムを介在させるのは煩雑な作業であり、溶
着作業をスムーズに行うことができない。
【0008】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、スタンプユニットの輸送中、ス
タンプユニットがユーザーに渡った後印材の製版に至る
までの間、及び、印材の製版中において印材の印面を保
護する保護フィルムを印材の印面全体を被覆するように
ホルダ部材の下端縁に熱溶着することにより、スタンプ
印刷を開始するまで印材を保護することが可能であり、
また、かかる保護フィルムを利用して低コストをもって
溶着治具に樹脂成分を付着させることなく簡単に溶着作
業を行うことが可能なスタンプユニットを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係るスタンプユニットは、スカート部材と、ス
カート部材内で上下に摺動可能に配置されるとともに印
材を保持するホルダ部材と、ホルダ部材の上方に配置さ
れホルダ部材を下方に移動させるグリップ部材とを有す
るスタンプユニットにおいて、前記印材の周縁は、ホル
ダ部材の下端縁を露出した状態でホルダ部材に熱溶着さ
れており、前記ホルダ部材の下端縁には、印材の印面全
体を被覆しつつ保護フィルムが熱溶着されていることを
特徴とする。 前記スタンプユニットでは、ホルダ部材
の下端縁に、印材の印面全体を被覆しつつ保護フィルム
が熱溶着されているので、接着剤等を使用することな
く、スタンプユニットの輸送中、スタンプユニットがユ
ーザーに渡った後印材の製版に至るまでの間、及び、印
材の製版中において印材の印面を保護可能であり、もっ
てスタンプ印刷を開始するまで印材を保護することが可
能となる。また、保護フィルムはホルダ部材と一体に熱
溶着されていることから、保護フィルムを利用して低コ
ストをもって溶着治具に樹脂成分を付着させることなく
簡単に溶着作業を行うことが可能となる。
【0010】ここに、前記スタンプユニットにおいて、
前記ホルダ部材、印材及び保護フィルムは樹脂成分を含
有しており、保護フィルムに含有される樹脂成分の溶融
温度はホルダ部材及び印材に含有される樹脂成分の溶融
温度よりも高くされていることが望ましい。かかる場
合、保護フィルムに含有される樹脂成分は、その高い溶
融温度に基づき、ホルダ部材の下端縁に対して強固に溶
着されることはなく、スタンプ印刷を行う際に保護フィ
ルムを簡単にホルダ部材から剥がすことが可能となる。
【0011】また、前記ホルダ部材、印材及び保護フィ
ルムは、溶着治具を介して同時に熱溶着されることが望
ましい。このように、溶着治具を使用してホルダ部材、
印材及び保護フィルムを同時に熱溶着すれば、一度に溶
着作業によりホルダ部材、印材及び保護フィルムの相互
を熱溶着することが可能となる。このとき、ホルダ部材
に含有される樹脂成分の溶融温度と印材に含有される樹
脂成分の溶融温度とが同程度の温度であれば、両者は相
互に溶融して強固に溶着される一方、保護フィルムに含
有される樹脂成分の溶融温度は、他の樹脂成分の溶融温
度よりも高いので、前記のように保護フィルムがホルダ
部材に対して強固に溶着されることはない。
【0012】更に、前記保護フィルムは透明樹脂フィル
ムからなることが望ましい。このように、保護フィルム
を透明樹脂フィルムから構成することにより、キセノン
管等の発光管を発光させてポジ原稿に従って印材を選択
的に溶融固化させることにより印判を作成する際におい
ても、保護フィルムを介して印材を被覆した状態で印判
の形成を行うことが可能となり、これより印判形成時に
おいても印材の印面を保護することが可能となる。
【0013】また、前記保護フィルムにおける熱溶着部
の外側には、保護フィルムをホルダ部材の下端縁から剥
がす際に把持される把持部が形成されていることが望ま
しく、また、前記保護フィルムは、印材によりスタンプ
印刷を行う際に把持部にて把持されてホルダ部材の下端
縁から剥がされることが望ましい。このように保護フィ
ルムに把持部を形成しておけば、スタンプ印刷の開始時
に、保護フィルムをホルダ部材から容易且つ簡単に剥が
すことが可能である。
【0014】また、前記保護フィルムの前記溶着治具と
相対する面には、シリコン系またはフッ素系の樹脂層が
形成されていることが望ましい。このように、保護フィ
ルムの溶着治具と相対する面にシリコン系またはフッ素
系の樹脂層を形成しておけば、溶着治具による溶着時
に、保護フィルムが溶着治具に貼り付くことを防止でき
る。また、印判形成時にポジ原稿が保護フィルムに貼り
付くことが防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスタンプユニ
ットを具体化した実施形態に基づき、図面を参照しつつ
詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るスタンプユニ
ットの構成について図1に基づき説明する。図1はイン
ク供給前におけるスタンプユニットの側断面図である。
【0016】図1において、スタンプユニット1は、基
本的に、スタンプ印刷時にスタンプユニット1全体を支
持するスカート部材2、スカート部材2内で上下方向に
摺動可能に配置されるとともにその下端部に印材3を保
持するホルダ部材4、ホルダ部材4に嵌合連結され、ス
タンプ印刷時にホルダ部材4を下方に移動させて印材3
を印刷用紙(図示せず)に押し付けるグリップ部材5、
及び、フィルム材から形成された袋状のパック内にイン
クが充填されてホルダ部材4内に配置されるインクパッ
ク6から構成されている。上記フィルム材としては、ポ
リエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,ナイロン
等が使用され、単独もしくは、2種類を貼り合せたもの
がインクパック6として使用される。
【0017】ここに、スカート部材2について、図1乃
至図4に基づき説明する。図2はスカート部材2の側面
図、図3はスカート部材2の端面図、図4はスカート部
材2の側断面図である。これらの図において、スカート
部材2は、平面視で略長方形の挿通孔10を有し、ホル
ダ部材4を摺動可能に挿通する内壁11が設けられ、ま
た、内壁11の外側で内壁11と一体に形成された外壁
12を有する上部スカート部13と、外壁12に連続し
て若干裾広がりとなるように形成された外壁14を有す
る下部スカート部15とから一体に構成されている。
【0018】上部スカート部13の両端面(左右端面)
において、内壁11の上方位置には、ホルダ部材4を挿
通孔10内で常時上方に付勢すべく捻りバネ16(図1
参照)の一端を係止するバネ係止部17が形成されてお
り、また、バネ係止部17の斜め下方位置には、捻りバ
ネ16のコイル部が外挿されてコイル部の位置決めを行
う半月状の位置決め突起18が形成されている。更に、
内壁11の略中央位置には、ホルダ部材4の両端面に形
成された傾斜突起35(後述する)を上下に摺動可能に
挿嵌する垂直溝19が形成されている。かかる垂直溝1
9は、スタンプ印刷時にホルダ部材4が下方に移動する
際に、ホルダ部材4の傾斜突起35を上下方向に案内す
る作用を行う。
【0019】下部スカート部材15は、スタンプ印刷時
に印刷用紙上に載置されてスタンプユニット1全体を印
刷用紙上で支持するものであり、下部スカート部材15
を構成する外壁14の四隅の下端位置には、外壁14の
下端縁を印刷用紙の紙面から離間した状態で支持する支
持突起20が設けられている。尚、下部スカート部材1
5における外壁14の四面中央位置には、スタンプ印刷
方向を示す下向き矢印部21が形成されている。
【0020】次に、ホルダ部材4について図1、図5乃
至図7に基づいて説明する。図5はホルダ部材4の側面
図、図6はホルダ部材4の平面図、図7はホルダ部材4
の側断面図である。これらの図において、ホルダ部材4
は、前記スカート部材2の上部スカート部13と下部ス
カート部15のそれぞれの形状に合わせて、上部ホルダ
部30及び下部ホルダ部31とから一体に構成される。
上部ホルダ部30は、平面視で略長方形状の筒状体を構
成する周壁32を有し、周壁32における前側壁及び後
側壁(図5中には、その一方のみを図示する)の上部に
は、3つの長穴状の凹溝33が水平方向に整列して形成
されており、中央の凹溝33の両側には、周壁32の壁
面から外側下方に傾斜する楔状の規制突起34が設けら
れている。ここに、各凹溝33には、グリップ部材5の
リブ突起54(後述する)が嵌合され、これによりホル
ダ部材4とグリップ部材5とが一体に連結されるもので
ある。また、規制突起34は、スタンプ印刷時にホルダ
部材4を下方に移動する際に、前記スカート部材2にお
ける上部スカート部13の外壁12の上端縁に当接し
て、ホルダ部材4の下方移動量を規制する作用を行う。
【0021】また、上ホルダ部30の周壁32の両端面
(図5中、左右端面)には、周壁32の壁面から外側下
方に向かって傾斜した楔状の傾斜突起35が設けられて
いる。かかる傾斜突起35は、スカート部材2の下側か
らホルダ部材4を挿入する際に、上スカート部13の垂
直溝19内にて上下に摺動可能に挿嵌され、また、傾斜
突起35の下端には、図1に示すように、捻りバネ16
の他端が係止される。これにより、ホルダ部材4は、傾
斜突起35と垂直溝19との協働によりスカート部材2
内で上下方向に摺動可能にされ、また、捻りバネ16の
一端が上スカート部13のバネ係止部17に係止され、
且つ、他端が傾斜突起35の下端に係止されることに基
づき、ホルダ部材4はスカート部材2内で常時上方に付
勢されることとなる。
【0022】周壁32の前壁及び後壁(図6中、上壁と
下壁)の内壁面には、その内壁面から内側下方に向かっ
て傾斜した楔状の位置決め突起36が2つずつ設けられ
ており、かかる位置決め突起36は、図1に示すよう
に、ホルダ部材4内に配置されるインクパック6の上側
に配置される厚紙板37が上方へ移動するのを規制する
作用を行う。このように、ホルダ部材4の上部内壁面に
位置決め突起36が形成されている場合には、位置決め
突起36とインクパック6との間で厚板紙37を傾斜さ
せることなく水平状態に配置することが可能となり、こ
れよりグリップ部材5を下方に押圧した際に厚板紙37
は水平状態を保持しつつホルダ部材4の底部39との間
でインクパック6を均一に挟圧することが可能となる。
また、位置決め突起36が、ホルダ部材4の内壁面から
内側下方に向かって傾斜した楔状に形成されている場合
には、厚板紙37をホルダ部材4の上方からホルダ部材
4内部に配置する際に、厚板紙37の側端縁は位置決め
突起36の形状に基づきスムースにホルダ部材4の内部
に案内されることとなり、従って、厚板紙37をホルダ
部材4の内部に簡単に配置することが可能となる。
【0023】厚紙板37は、ホルダ部材4の内側寸法よ
りも若干大きいサイズに形成されており、図1に示すよ
うに、位置決め突起36との協働により、後述するよう
に、ホルダ部材4内にインクパック6を配置した状態で
グリップ部材5を介してホルダ部材4を下方に移動させ
る際に、グリップ部材5からの押圧力をインクパック6
に対して略均一に及ぼす作用を行う。これにより、イン
クパック6内のインクは、残らず下方に流下して印材3
に供給されるものである。このように、インクパック6
内のインクを残らず流出させて無駄を生じることなく印
材3にインクを供給することが可能となる。また、位置
決め突起36により上方への移動を規制しつつ、前記の
ようなサイズを有する厚紙板37をインクパック6の上
側に配置する際に、厚板紙37の側端縁が容易に変形可
能であるから厚板紙37をホルダ部材4内部に簡単に配
置可能であるとともに、厚板紙37をホルダ部材4の内
部にて任意の位置で固定することが可能となる。これに
基づき、ホルダ部材4内部にインクパック6を配置した
状態で輸送等を行うことが可能となる。更に、厚紙板3
7は、インク吸収能を有していることから、後述するよ
うに、グリップ部材5を下方に移動させてホルダ部材4
内でインクパック6を開封する際に、インクパック6か
らその上側に流出したインクを吸収してインクがスタン
プユニット1の外部に漏出することを防止することがで
きる。
【0024】尚、周壁32の前壁又は後壁の一方におけ
る内壁面には、図6に示すように、長穴状のインク補給
孔Hが設けられている。かかるインク補給孔Hは、イン
クパック6により供給されたインクが少なくなった時
に、予備的にインクを補給する際に使用される。このと
き、インクは、グリップ部材5を取り外した状態でイン
ク補給孔Hから注入される。
【0025】また、下部ホルダ部31は、上部ホルダ部
30から連続して一体に形成され、周壁32より外側で
一回り大きい周壁38を有する。
【0026】前記下部ホルダ部31内で、上部ホルダ部
30は底部39を有しており、かかる底部39は、図6
に示すように、格子状のリブから構成されている。この
格子状リブからなる底部39の略中央位置には切断リブ
40が形成されており、また、切断リブ40の周囲には
多数のインク流通孔41が設けられている。この切断リ
ブ40を含むホルダ部材4は、ABS樹脂、ポリアセタ
ールコポリマー、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイ
ロン等のポリオレフィン系樹脂、PC樹脂等から形成さ
れている。ここに、切断リブ40は、グリップ部材5を
押下した際に、厚紙板37との間でインクパック6を挟
圧し、インクパック6を破断して開封する作用を行う。
かかるインクパック6の開封を確実に行うべく、切断リ
ブ40の角部は、尖って形成されている。また、インク
流通孔41は、図1に示すように、印材3に対向されて
おり、前記のように切断リブ40を介して開封されたイ
ンクパック6から流出したインクを下方に案内するもの
であり、これによりインクは印材3に含浸されていく。
また、周壁32を構成する前後壁(図6中、上下壁)の
内面からは、支持リブ42が一体に形成されている。こ
こに、前記切断リブ40の高さと支持リブ42の高さ
は、略同一高さに設定されている。このように切断リブ
40と支持リブ42は略同一高さを有していることか
ら、インクパック6は、その開封前において、一方向に
傾いたり偏ったりした状態でホルダ部材4内に配置され
ることなく、略水平状態で配置されることとなる。ここ
に、切断リブ40を介してインクパック6が開封された
際にインクが一度に流出することとなるが、周壁32と
切断リブ40との間に形成される空間は、インクパック
6から流出するインクの貯留部となる(後述する。図1
3参照)。従って、インクパック6が開封された際にイ
ンクが一度に流出した場合においても、インクがホルダ
部材4から外部に漏出することを防止することができ
る。
【0027】尚、下部ホルダ部31を構成する周壁38
の内、前後壁(図6中、上下壁)の外側には、その略中
央位置にて内方に向かって傾斜溝43が楔状に形成され
ており、また、傾斜溝43の両側には、1つ又は2つの
検出溝44が形成されている。ここに、傾斜溝43は、
前記特願平9−249983号の明細書、図面に記載さ
れたスタンプ製造装置を使用して、印材3から印判を形
成する際に、ホルダ部材4をスタンプ製造装置における
所定製版位置にセットするための溝である。このとき、
傾斜溝43は、その両側が傾斜面に形成されているの
で、スタンプ製造装置における位置決め機構とホルダ部
材4との位置関係が多少ずれた場合においても、位置決
め機構の位置決め部材と傾斜面とのカム作用に基づき、
ホルダ部材4は、位置決め部材が傾斜溝43の中央位置
に当接するように移動されることとなる。これにより、
ホルダ部材4は、スタンプ製造装置の所定製版位置にセ
ットされる。また、検出溝44は、その個数及び形成位
置がホルダ部材4のサイズに従って変更されており、ス
タンプ製造装置の位置決め機構内に設けられた溝センサ
との協働により、ホルダ部材4のサイズを特定するため
に使用される。尚、周壁38の一壁面における傾斜溝4
3及び検出溝44の形成位置は、他壁面における傾斜溝
43、検出溝44の形成位置と回転対称となるように設
定されている。これは、ホルダ部材4を前記スタンプ製
造装置の位置決め機構による所定製版位置にセットする
際に、前壁と後壁を逆転してセットした場合において
も、印材3の製版を可能とするためである。
【0028】また、周壁38の前後壁における下部位置
には、図5に示すように、一対の係止突起45が形成さ
れている。かかる係止突起45は、後述するキャップ部
材60の係止溝62に係止され、キャップ部材60を下
部ホルダ部31の下端に取り付けるために使用される。
これにより、周壁38の下端に保持された印材3の印面
はキャップ部材60により保護される。
【0029】更に、印材3は、前記特願平9−2499
83号の明細書、図面に記載されている印面形成部材と
同様の材料から形成されており、硬質多孔性樹脂からな
る上側層、及び、カーボンブラック等の光エネルギ吸収
物質を分散させた軟質多孔性樹脂からなる下側層を有す
る2層構造に形成されている。かかる印材3の下面は、
図7に示すように、透明の保護フィルム70により被覆
されるようにホルダ部材4の下端縁4Aに熱溶着されて
おり、また、下端縁4Aとの溶着部の外側において保護
フィルム70には、把持部71が形成されている。かか
る把持部71は、スタンプユニット1によりスタンプ印
刷を行う際に、保護フィルム70をホルダ部材4の下端
縁4Aから剥がすために把持される。尚、保護フィルム
70をホルダ部材4に熱溶着する方法については後述す
る。
【0030】前記印材3を製版して印面を形成するに
は、先ず、スタンプ製造装置内でロール状の透明フィル
ムを搬送しつつサーマルヘッド及び転写リボンを介して
文字、画像を印刷してポジ原稿を作成し、また、このポ
ジ原稿と保護フィルム70により被覆した状態における
印材3の下側層とが対向するように、ポジ原稿が載置さ
れた透明アクリル板上にホルダ部材4を前記した位置決
め方法に従って載置することで所定製版位置にセットす
る。この状態で、キセノン管を発光させると、ポジ原稿
を通して光が印材3の下側層に照射される。これによ
り、原稿の透明部分に対応して光が照射された下側層の
部分だけが光吸収材の発熱作用によって溶融された後固
化され、一方、溶融固化されなかった印材3の下側層
は、原稿の文字等に対応してそのまま残存することとな
る。これにより、印材3の下面に印判が形成されるもの
である。
【0031】ここで、保護フィルム70をホルダ部材4
の下端縁4Aに熱溶着する方法について図14に基づき
説明する。図14は保護フィルム70をホルダ部材4の
下端縁4Aに熱溶着する状態を一部省略して模式的に示
す分解斜視図である。
【0032】図14において、溶着治具72は、平面視
で長方形状を有する筒状に形成されており、図示しない
加熱制御装置によりその加熱制御が行われる。ここに、
溶着治具72の加熱温度(溶着温度)としては、200
℃〜240℃の範囲に設定されている。また、溶着治具
72は、その形状に基づき、溶着面積73を有する。
【0033】保護フィルム70は透明樹脂フィルムから
構成されており、例えば、PET(ポリエチレンテレフ
タレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート),ポ
リアミド等の樹脂から形成されている。この保護フィル
ム70の溶着治具と相対する面の表面は、シリコン系ま
たはフッ素系樹脂による表面処理により、シリコン系樹
脂膜あるいはフッ素系樹脂膜が形成されている。保護フ
ィルム70を構成する樹脂成分の溶融温度は、前記溶着
治具72の溶着温度よりも低く、且つ、前記ホルダ部材
4や印材3に含有されている樹脂成分の溶融温度よりも
高くされている。また、保護フィルム70上には、前記
溶着治具72の溶着面積73に対応して、溶着代74が
形成される。溶着代74は2つの部分からなり、内側の
溶着代74Aは、印材3の周縁3Aとホルダ部材4の下
端縁4Aの内側とが溶着される部分に対応し、また、外
側の溶着代74Bは、ホルダ部材4における下端縁4A
の幅に対応する。かかる保護フィルム70にて溶着代7
4の外側には、把持部71が形成されている。
【0034】尚、ホルダ部材4は下部ホルダ部31を上
方に向けて配置されており、従って、下端縁4Aは上方
に位置している。
【0035】前記構成において、保護フィルム70をホ
ルダ部材4の下端縁4Aに熱溶着するには、先ず、図1
4に示すようにホルダ部材4を配置するとともに、ホル
ダ部材4の下部ホルダ部31内に印材3を配置する。こ
の後、印材3の印面を被覆するように保護フィルム70
を載置する。この状態を保持したまま、所定温度に加熱
制御した溶着治具72を下方に移動するとともに、溶着
治具72の溶着面積73と保護フィルム70の溶着代7
4とを1一致させつつ、溶着治具72を下方に押圧し、
この状態で所定時間(1〜5秒、望ましくは3秒)保持
する。
【0036】これにより、印材3の周縁3Aとホルダ部
材4の下端縁4A内側とが相互に溶着され、また、保護
フィルム70の溶着代74Aと印材3の周縁3Aの上部
とが剥離可能な状態で溶着される。これと同時に、保護
フィルム70の溶着代74Bとホルダ部材4の下端縁4
Aとが剥離可能な状態で溶着される。このように、印材
3、ホルダ部材4及び保護フィルム70は、溶着治具7
2を介して同時に溶着されるものである。
【0037】ここに、ホルダ部材4、印材3及び保護フ
ィルム70はそれぞれ樹脂成分を含有しており、保護フ
ィルム70に含有される樹脂成分の溶融温度はホルダ部
材4及び印材3に含有される樹脂成分の溶融温度よりも
高くされているので、保護フィルム70に含有される樹
脂成分は、その高い溶融温度に基づき、ホルダ部材4の
下端縁4Aに対して強固に溶着されることはなく、スタ
ンプ印刷を行う際に保護フィルム70を簡単にホルダ部
材4から剥がすことができる。
【0038】また、溶着治具72を使用してホルダ部材
4、印材3及び保護フィルム70を同時に熱溶着するこ
とにより、一度の溶着作業によりホルダ部材4、印材3
及び保護フィルム70の相互を熱溶着することができ
る。このとき、保護フィルム70に含有される樹脂成分
の溶融温度は、他の樹脂成分の溶融温度よりも高いの
で、前記のように保護フィルム70がホルダ部材4に対
して強固に溶着されることはない。
【0039】そして、保護フィルム70の溶着治具72
と相対する面には、シリコン系またはフッ素系の樹脂膜
が形成されているので、溶着時に保護フィルム70が溶
着治具72に貼り付くことはない。特に、保護フィルム
70の溶融温度に近い温度にて溶着を行う場合に顕著で
ある。
【0040】更に、保護フィルム70を透明樹脂フィル
ムから構成することにより、キセノン管等の発光管を発
光させてポジ原稿に従って印材を選択的に溶融固化させ
ることにより印判を作成する際においても、保護フィル
ム70を介して印材3を被覆した状態で印判の形成を行
うことができ、これより印判形成時においても印材3の
印面を保護することが可能となる。
【0041】ところで、印判形成時にポジ原稿に印刷さ
れた画像も発熱するため、ポジ原稿が保護フィルム70
に貼り付くおそれがあるが、保護フィルム70の表面に
はシリコン系またはフッ素系の樹脂膜が形成されている
ので、貼り付くことはない。
【0042】また、保護フィルム70における溶着代7
4の外側には、保護フィルム70をホルダ部材4の下端
縁4Aから剥がす際に把持される把持部71が形成され
ているので、スタンプ印刷の開始時に、保護フィルム7
0をホルダ部材4から容易且つ簡単に剥がすことができ
る。
【0043】次に、グリップ部材5について、図1、図
8乃至図10に基づき説明する。図8はグリップ部材5
の側面図、図9はグリップ部材9の底面図、図10はグ
リップ部材9の短手方向における断面図である。
【0044】これらの図において、グリップ部材5の上
面には、前記のように印材3に形成したスタンプ内容を
表示するラベル等を貼付するためのラベル貼付部50が
形成されている。また、グリップ部材5の内部におい
て、その上壁下面からは、図1、図9、図10に示すよ
うに、ホルダ部材4における上部ホルダ部30の周壁3
2内に挿嵌される挿嵌部51が形成されている。かかる
挿嵌部51は、前記したように、厚紙板37を介してホ
ルダ部材4内に配置されたインクパック6を押圧する作
用を行う。また、挿嵌部51は、底面視において図9に
示すように、基本的に長方形状を有しており、その両側
中央位置で相互に対向する位置には凹部52が形成され
ている。かかる凹部52は、グリップ部材5の挿嵌部5
1をホルダ部材4の周壁32内に挿嵌する際に、周壁3
2の一壁面に形成されたインク補給孔Hを形成する壁部
を挿嵌するための凹部である。尚、凹部52が一対形成
されているのは、どのような状態でグリップ部材5の挿
嵌部51を周壁32内に挿嵌した場合においても、イン
ク補給孔Hの壁部が支障とならないようにするためであ
る。また、グリップ部材5の内壁面には、複数個(図9
には、6個)のリブ53が垂直方向に形成されており、
また、各リブ53の下端にはリブ突起54が一体に形成
されている。リブ突起54は、前記した周壁32の外面
上部形成された各凹溝33に嵌合されるものであり、こ
れによりホルダ部材4とグリップ部材5とが一体に連結
されるものである。
【0045】次に、ホルダ部材4における下部ホルダ部
31の下端部に取り付けられるキャップ部材について図
11、図12に基づき説明する。図11はキャップ部材
の側面図、図12はキャップ部材の側断面図である。各
図において、キャップ部材60は上方を開放した箱状を
有しており、その外壁両側面の略中央位置には、図11
に示すように、キャップ部材60をホルダ部材4に取り
付ける際、及び、取り外す際に指により把持される把持
部61が形成されている。また、キャップ部材60の両
側内壁面には、前記周壁38に形成された一対の係止突
起45が係止される一対の係止溝62が設けられてい
る。キャップ部材60の各係止溝62が周壁38の各係
止突起45に係止されることにより、キャップ部材60
は周壁38に取り付けられ、これによりキャップ部材6
0を介して周壁38の下端に保持された印材3の印面が
保護されるものである。
【0046】前記スタンプユニット1を製造するには、
先ず、スタンプ製造装置内でロール状の透明フィルムを
搬送しつつサーマルヘッド及び転写リボンを介して文
字、画像を印刷してポジ原稿が作成され、印材3を製版
して印判を形成すべく、下端に保護フィルム70により
被覆された印材3を備え、且つ、内部にインクパック6
が収納されるとともに位置決め突起36により規制しつ
つインクパック6の上方に厚紙板37を配置したホルダ
部材4を前記スタンプ製造装置における所定製版位置に
セットする。このとき、下部ホルダ部31に形成された
傾斜溝43の傾斜面と位置決め機構の位置決め部材との
カム作用に基づき、ホルダ部材4は、スタンプ製造装置
の所定製版位置にセットされる。この時、ポジ原稿と保
護フィルム70により被覆された印材3の下側層とが対
向するように、透明アクリル板上に載置される。また、
各検出溝44と位置決め機構内に設けられた溝センサと
の協働により、ホルダ部材4のサイズが特定される。
【0047】尚、位置決め突起36により上方への移動
を規制しつつ、厚紙板37がインクパック6の上側に配
置されているので、ホルダ部材4内でインクパック6を
ある程度固定することができ、これによりホルダ部材4
内にインクパック6を配置した状態で輸送等を行っても
何ら問題はない。また、切断リブ40と支持リブ42は
略同一高さを有していることから、インクパック6は、
その開封前において、一方向に傾いたり偏ったりした状
態でホルダ部材4内に配置されることなく、略水平状態
で配置されることとなる。
【0048】前記のようにホルダ部材4を所定製版位置
にセットした後、このポジ原稿と保護フィルム70によ
り被覆された印材3の下側層とが対向するように、透明
アクリル板上に載置された状態で、キセノン管を発光さ
せると、ポジ原稿を通して光が保護フィルム70を透過
して印材3の下側層に照射される。これにより、原稿の
透明部分に対応して光が照射された下側層の部分だけが
光吸収材の発熱作用によって溶融された後固化され、一
方、溶融固化されなかった印材3の下側層は、原稿の文
字等に対応してそのまま残存することとなる。これによ
り、印材3の下面に印判が形成される。この状態では、
まだ保護フィルム70はホルダ部材4の下端縁4Aに溶
着されたままである。
【0049】印材3の製版終了後、保護フィルム70は
表面に形成された樹脂膜の作用によりポジ原稿に貼り付
いていないので、ホルダ部材4は製版位置から容易に取
り出すことができる。取り出したホルダ部材4は、上部
スカート部13の両端面において、捻りバネ16のコイ
ル部が予め位置決め突起18に位置決めされるととも
に、捻りバネ16の一端がバネ係止部17に係止された
状態のスカート部材12の挿通孔10内に、ホルダ部材
4が下方から挿通される。このとき、ホルダ部材4にお
ける上部ホルダ部30の周壁32の両端面に形成された
傾斜突起35は、スカート部材2の垂直溝19内を上方
に摺動され、また、傾斜突起35がその楔形状に従って
捻りバネ16の他端を乗り越えた時点で捻りバネ16の
他端が各傾斜突起35の下端に係止される。この状態
で、ホルダ部材4は、スカート部材2内で捻りバネ16
の付勢力により上方に付勢されるとともに、捻りバネ1
6の付勢力に抗してホルダ部材4を下方向に摺動可能と
なる。
【0050】前記のようにホルダ部材4とスカート部材
2とを組み立てた後、グリップ部材5の挿嵌部51をホ
ルダ部材4の周壁32内に挿嵌する。この状態が図1に
示されている。このように、挿嵌部51を周壁32内に
挿嵌した状態で更にグリップ部材5を押下すると、ホル
ダ部材4内のインクパック6は、厚紙板37と切断リブ
40との間で挟圧されていく。このとき、インクパック
6に及ぼされる押圧力は、厚紙板37の作用に基づき、
インクパック6に対して略均一に及ぼされることとな
る。従って、インクパック6は切断リブ40と接触する
部位で破断開封され、これよりインクパック6は切断リ
ブ40の形成位置に対応して略中央位置で開封されるこ
ととなり、インクパック6から流出したインクを、切断
リブ40の周囲にて略均一に分散することができる。ま
た、厚紙板37は、インク吸収能を有していることか
ら、前記のように、グリップ部材5を下方に移動させて
ホルダ部材4内でインクパック6を開封する際に、イン
クパック6からその上側に流出したインクを吸収してイ
ンクがスタンプユニット1の外部に漏出することを防止
することができる。この状態が図13に示されている。
【0051】また、切断リブ40を介してインクパック
6が開封された際にインクが一度に流出することとなる
が、周壁32と切断リブ40との間に形成される空間
は、図13に示すように、インクパック6から流出する
インクの貯留部となるので、インクパック6が開封され
た際にインクが一度に流出した場合においても、インク
がホルダ部材4から外部に漏出することを防止すること
ができる。
【0052】インクパック6から流出したインクは、切
断リブ40の周囲に形成されたインク流通孔41から下
方に案内され、印材3に含浸される。このとき、インク
流通孔41は切断リブ40の周囲に形成されているの
で、インクパック6からのインクは、ホルダ部材4の底
部全体に渡って均一に分散され、これによりインクを印
材3の全体に渡って均一に含浸させることができる。
【0053】尚、前記のようにグリップ部材5を下方に
移動させることによりインクパック6を開封した時点
で、グリップ部材5の各リブ53に下端に形成されたリ
ブ突起54は、ホルダ部材4の周壁32の形成された各
凹部33に嵌合され、これによりホルダ部材4とグリッ
プ部材5とが一体に連結される。従って、前記のように
印材3にインクを含浸させた後、印材3に形成された印
判に従って文字等のスタンプ印刷を行う場合には、先
ず、把持部71を把持して保護フィルム70をホルダ部
材4の下端縁4Aから剥がした後、グリップ部材5とホ
ルダ部材4とを一体に移動し、これよりスタンプ印刷が
可能となるものである。
【0054】また、印材3に含浸されたインクが少なく
なって適正な濃度でスタンプ印刷を行うことができなく
なった場合には、グリップ部材5をホルダ部材4から取
り外し、原紙板37及びインクがなくなったインクパッ
ク6の袋状パックをホルダ部材4から取り出すととも
に、インクが充填された新たなインクパック6をホルダ
4内に配置して前記と同様の操作を行うことにより、ス
タンプ印刷を再開することができる。また、インクパッ
ク6及び原紙板37を取り外すことなく、ホルダ部材4
の周壁32の一内壁面に形成されたインク補給孔Hから
インクを補給してスタンプ印刷を再開することも可能で
ある。
【0055】以上説明した通り本実施形態に係るスタン
プユニット1では、印材3に対してインクを供給する場
合、ホルダ部材4の内部にインクパック6を配置した状
態で、グリップ部材5を下方に押圧することにより、ホ
ルダ部材4内のインクパック6は厚紙板37と切断リブ
40との間で挟圧され、開封される。これにより、イン
クパック6内のインクは、インク流通孔41から下方に
流下して印材3に供給されるものである。このように、
印材3に対してワンタッチで簡単にインクの供給を行う
ことができる。
【0056】また、文字等のスタンプ印刷を繰り返すこ
とにより印材3に含浸されているインクが少なくなって
印刷文字等の濃度が低下することに起因して、印材3に
対してインクの補給が必要な場合には、インクがなくな
った袋状のパックを新たなインクパック6に取り替える
だけの簡単な作業によりインクの補給を行ってスタンプ
印刷を再開することができる。
【0057】更に、インクパック6に接触する切断リブ
40、及び、印材3に対向するインク流通孔41が形成
されているので、切断リブ40を介して簡単且つ迅速に
インクパック6を開封することが可能であり、また、イ
ンク流通孔41を介して、インクパック6から流出した
インクを迅速に印材3に含浸させることが可能となる。
【0058】また、インクパック6から流出したインク
は、切断リブ40の周囲に形成されたインク流通孔41
から下方に案内されて印材3に含浸され、このとき、イ
ンク流通孔41は切断リブ40の周囲に形成されている
ので、インクパック6からのインクは、ホルダ部材4の
底部全体に渡って均一に分散され、これによりインクを
印材3の全体に渡って均一に含浸させることができる。
【0059】更に、切断リブ40と支持リブ42は略同
一高さを有していることから、インクパック6は、その
開封前において、一方向に傾いたり偏ったりした状態で
ホルダ部材4内に配置されることなく、略水平状態で配
置され得る。従って、インクパック6を開封した際にイ
ンクパック6から流出するインクがホルダ部材4内で局
部的に集められることはなく、インクは、ホルダ部材4
の底部全体に渡って均一に分散されて印材3の全体に渡
って均一に含浸される。
【0060】また、切断リブ40を介してインクパック
6が開封された際にインクが一度に流出することとなる
が、周壁32と切断リブ40との間に形成される空間
は、図13に示すように、インクパック6から流出する
インクの貯留部となるので、インクパック6が開封され
た際にインクが一度に流出した場合においても、インク
がホルダ部材4から外部に漏出することを防止すること
ができる。
【0061】更に、グリップ部材5を下方に移動する際
において、インクパック6に及ぼされる押圧力は、厚紙
板37の作用に基づき、インクパック6に対して略均一
に及ぼされることとなり、従って、インクパック6は切
断リブ40と接触する部位で破断開封され、これよりイ
ンクパック6は切断リブ40の形成位置に対応して略中
央位置で開封されることとなり、インクパック6から流
出したインクを、切断リブ40の周囲にて略均一に分散
することができる。また、厚紙板37は、インク吸収能
を有していることから、前記のように、グリップ部材5
を下方に移動させてホルダ部材4内でインクパック6を
開封する際に、インクパック6からその上側に流出した
インクを吸収してインクがスタンプユニット1の外部に
漏出することを防止することができる。
【0062】また、ホルダ部材4の上部内壁面に位置決
め突起36が形成されているので、位置決め突起36と
インクパック6との間で厚板紙37を傾斜させることな
く水平状態に配置することが可能となり、これよりグリ
ップ部材5を下方に押圧した際に厚板紙37は水平状態
を保持しつつホルダ部材4の底部39との間でインクパ
ック6を均一に挟圧することができる。また、位置決め
突起36が、ホルダ部材4の内壁面から内側下方に向か
って傾斜した楔状に形成されているので、厚板紙37を
ホルダ部材4の上方からホルダ部材4内部に配置する際
に、厚板紙37の側端縁は位置決め突起36の形状に基
づきスムースにホルダ部材4の内部に案内されることと
なり、従って、厚板紙37をホルダ部材4の内部に簡単
に配置することができる。
【0063】更に、厚紙板37は、ホルダ部材4の内側
寸法よりも若干大きいサイズに形成されており、かかる
厚板紙37をインクパック6の上側に配置する際に、厚
板紙37の側端縁が容易に変形可能であるから厚板紙3
7をホルダ部材4内部に簡単に配置可能であるととも
に、厚板紙37をホルダ部材4の内部にて任意の位置で
固定することができる。これに基づき、ホルダ部材4内
部にインクパック6を配置した状態で輸送等を行うこと
ができる。
【0064】また、スタンプユニット1では、ホルダ部
材4の下端縁4Aに、印材3の印面全体を被覆しつつ保
護フィルム70が熱溶着されているので、接着剤等を使
用することなく、スタンプユニット1の輸送中、スタン
プユニット1がユーザーに渡った後印材3の製版に至る
までの間、及び、印材3の製版中において印材3の印面
を保護することができ、もってスタンプ印刷を開始する
まで印材3を保護することができる。また、保護フィル
ム70はホルダ部材4と一体に熱溶着されていることか
ら、保護フィルム70を利用して低コストをもって溶着
治具72に樹脂成分を付着させることなく簡単に溶着作
業を行うことができる。
【0065】更に、ホルダ部材4、印材3及び保護フィ
ルム70はそれぞれ樹脂成分を含有しており、保護フィ
ルム70に含有される樹脂成分の溶融温度はホルダ部材
4及び印材3に含有される樹脂成分の溶融温度よりも高
くされているので、保護フィルム70に含有される樹脂
成分は、その高い溶融温度に基づき、ホルダ部材4の下
端縁4Aに対して強固に溶着されることはなく、スタン
プ印刷を行う際に保護フィルム70を簡単にホルダ部材
4から剥がすことができる。
【0066】また、溶着治具72を使用してホルダ部材
4、印材3及び保護フィルム70を同時に熱溶着するこ
とにより、一度の溶着作業によりホルダ部材4、印材3
及び保護フィルム70の相互を熱溶着することができ
る。このとき、保護フィルム70に含有される樹脂成分
の溶融温度は、他の樹脂成分の溶融温度よりも高いの
で、前記のように保護フィルム70がホルダ部材4に対
して強固に溶着されることはない。
【0067】更に、保護フィルム70を透明樹脂フィル
ムから構成することにより、キセノン管等の発光管を発
光させてポジ原稿に従って印材を選択的に溶融固化させ
ることにより印判を作成する際においても、保護フィル
ム70を介して印材3を被覆した状態で印判の形成を行
うことができ、これより印判形成時においても印材3の
印面を保護することが可能となる。
【0068】また、保護フィルム70における溶着代7
4の外側には、保護フィルム70をホルダ部材4の下端
縁4Aから剥がす際に把持される把持部71が形成され
ているので、スタンプ印刷の開始時に、保護フィルム7
0をホルダ部材4から容易且つ簡単に剥がすことができ
る。
【0069】更に、保護フィルム70の溶着治具72と
相対する面には、シリコン系またはフッ素系の樹脂膜が
形成されているので、溶着治具72による保護フィルム
70の溶着時に、保護フィルム70が溶着治具72に貼
り付くことはなく、溶着後に、ホルダ部材4を溶着治具
72から容易に取り外すことができる。また、印判作成
時には、上記樹脂膜がポジ原稿と相対するのであるが、
この樹脂膜により、ポジ原稿が保護フィルム70に貼り
付くことはなく、印判作成後に、ホルダ部材4を製版位
置から容易に取り外すことができる。
【0070】尚、本発明は前記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは勿論である。
【0071】
【発明の効果】以上の通り本発明に係るスタンプユニッ
トによれば、スタンプユニットの輸送中、スタンプユニ
ットがユーザーに渡った後印材の製版に至るまでの間、
及び、印材の製版中において印材の印面を保護する保護
フィルムを印材の印面全体を被覆するようにホルダ部材
の下端縁に熱溶着することにより、スタンプ印刷を開始
するまで印材を保護することが可能であり、また、かか
る保護フィルムを利用して低コストをもって溶着治具に
樹脂成分を付着させることなく簡単に溶着作業を行うこ
とが可能なスタンプユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インク供給前におけるスタンプユニットの側断
面図である。
【図2】スカート部材の側面図である。
【図3】スカート部材の端面図である。
【図4】スカート部材側断面図である。
【図5】ホルダ部材の側面図である。
【図6】ホルダ部材の平面図である。
【図7】ホルダ部材の側断面図である。
【図8】グリップ部材の側面図である。
【図9】グリップ部材の底面図である。
【図10】グリップ部材の短手方向における断面図であ
る。
【図11】キャップ部材の側面図である。
【図12】キャップ部材の側断面図である。
【図13】インク供給後におけるスタンプユニットの側
断面図である。
【図14】保護フィルムをホルダ部材の下端縁に熱溶着
する状態を一部省略して模式的に示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 スタンプユニット 2 スカート部材 3 印材 3A 印材の周縁 4 ホルダ部材 4A ホルダ部材の下端縁 5 グリップ部材 6 インクパック 13 上部スカート部 15 下部スカート部 16 捻りバネ 17 バネ係止部 18 位置決め突起 19 垂直溝 30 上部ホルダ部 31 下部ホルダ部 32 周壁 35 傾斜突起 36 位置決め突起 37 厚紙板 39 底部 40 切断リブ 41 インク流通孔 42 支持リブ 51 挿嵌部 52 凹部 53 リブ 54 リブ突起 60 キャップ部材 61 把持部 62 係止溝 70 保護フィルム 71 把持部 72 溶着治具 73 溶着面積 74 溶着代

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スカート部材と、スカート部材内で上下
    に摺動可能に配置されるとともに印材を保持するホルダ
    部材と、ホルダ部材の上方に配置されホルダ部材を下方
    に移動させるグリップ部材とを有するスタンプユニット
    において、 前記印材の周縁は、ホルダ部材の下端縁を露出した状態
    でホルダ部材に熱溶着されており、 前記ホルダ部材の下端縁には、印材の印面全体を被覆し
    つつ保護フィルムが熱溶着されていることを特徴とする
    スタンプユニット。
  2. 【請求項2】 前記ホルダ部材、印材及び保護フィルム
    は樹脂成分を含有しており、保護フィルムに含有される
    樹脂成分の溶融温度はホルダ部材及び印材に含有される
    樹脂成分の溶融温度よりも高くされていることを特徴と
    する請求項1記載のスタンプユニット。
  3. 【請求項3】 前記ホルダ部材、印材及び保護フィルム
    は、溶着治具を介して同時に熱溶着されることを特徴と
    する請求項2記載のスタンプユニット。
  4. 【請求項4】 前記保護フィルムは透明樹脂フィルムか
    らなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載のスタンプユニット。
  5. 【請求項5】 前記保護フィルムにおける熱溶着部の外
    側には、保護フィルムをホルダ部材の下端縁から剥がす
    際に把持される把持部が形成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかに記載のスタンプユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 前記保護フィルムは、印材によりスタン
    プ印刷を行う際に把持部にて把持されてホルダ部材の下
    端縁から剥がされることを特徴とする請求項5記載のス
    タンプユニット。
  7. 【請求項7】 前記保護フィルムの前記溶着治具と相対
    する面には、シリコン系またはフッ素系の樹脂層が形成
    されていることを特徴とする請求項2に記載のスタンプ
    ユニット。
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