JPH11254286A - ワーク加工装置およびワーク加工方法 - Google Patents

ワーク加工装置およびワーク加工方法

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JPH11254286A
JPH11254286A JP5682998A JP5682998A JPH11254286A JP H11254286 A JPH11254286 A JP H11254286A JP 5682998 A JP5682998 A JP 5682998A JP 5682998 A JP5682998 A JP 5682998A JP H11254286 A JPH11254286 A JP H11254286A
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英男 徳武
Tatsuo Niimura
辰雄 新村
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空間的な効率が極めてよく、またティーチン
グが簡単に行えるワーク加工装置およびその際のワーク
の移動軌跡を決定するティーチング方法を提供する。 【解決手段】 基台14に設けた第1の回転軸を中心に
基台14の前方側の一平面内で回転する第1のアーム1
6と、第1のアーム16を回転駆動する第1のモータ2
0と、第1のアーム16の先端部に設けた第2の回転軸
を中心に第1のアーム16と平行な平面内で回転する第
2のアーム26と、第2のアーム26を回転駆動する第
2のモータ27と、第2のアーム26の先端部に設けら
れ、第2のアーム26の回転平面と直交する第3の回転
軸を中心に回転すると共に、ワーク37を保持するワー
ク保持手段30と、ワーク保持手段30を回転駆動する
第3のモータ34と、ワーク処理手順を記憶する記憶手
段と、記憶手段にあらかじめ記憶されている処理手順に
従い、第1のモータ20、第2のモータ27、第3のモ
ータ34を駆動し、ワーク保持手段30に保持されてい
るワーク37を加工具に当接、移動させてワークの所要
個所を加工する制御部55とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は研削砥石等の加工具
による加工、特に研削砥石による鋳物のバリ取り加工に
用いて好適なワーク加工装置およびワーク加工方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】鋳物の場合、湯口やバリを除去するバリ
取り加工が不可欠であり、このようなバリを自動研削す
る自動機が種々開発されている。大型の鋳物の自動バリ
取り機の場合、鋳物を軸線を中心として回転する載置台
に載置し、この載置台の周囲に研削砥石を移動可能に配
置し、研削砥石を加工の処理手順にしたがって移動させ
てバリ取りを行うのが一般的である。また、所要のバリ
取り作業を行う前に、研削砥石の最適移動軌跡を決め
る、いわゆるティーチング作業を行う。このティーチン
グ作業は、あらかじめワークの形状から割り出した移動
軌跡となるように、研削砥石の移動手段のプログラムに
必要な数値を入力し、このプログラムにしたがって試験
的に研削を行い、研削結果をみて数値を補正して最終的
な最適移動軌跡となるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に研削砥石を載置台の周囲で移動させる機構は極めて大
型化するという課題がある。特に小物のワークの場合不
経済である。また、上記ティーチング方法は、試験的に
何回も実際に研削してみて、数値を何回も補正するとい
う面倒な作業が必要になるという課題がある。
【0004】そこで、本発明は上記問題点を解決すべく
なされたものであり、その目的とするところは、空間的
な効率が極めてよく、またティーチングが簡単に行える
ワーク加工装置およびワーク加工方法を提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、本発明に係るワ
ーク加工装置は、基台に、研削砥石等の加工具と、該加
工具を回転駆動する駆動部とを設けたワーク加工装置に
おいて、前記基台に設けた第1の回転軸を中心に基台の
前方側の一平面内で回転する第1のアームと、該第1の
アームを回転駆動する第1のモータと、前記第1のアー
ムの先端部に設けた第2の回転軸を中心に第1のアーム
と平行な平面内で回転する第2のアームと、該第2のア
ームを回転駆動する第2のモータと、前記第2のアーム
の先端部に設けられ、第2のアームの回転平面と直交す
る第3の回転軸を中心に回転すると共に、ワークを保持
するワーク保持手段と、該ワーク保持手段を回転駆動す
る第3のモータと、ワーク処理手順を記憶する記憶手段
と、前記記憶手段にあらかじめ記憶されている処理手順
に従い、前記第1のモータ、第2のモータ、第3のモー
タを駆動し、前記ワーク保持手段に保持されているワー
クを前記加工具に当接、移動させてワークの所要個所を
加工する制御部とを具備することを特徴としている。第
1のアームを基台に一体的に取り付け、第1のアーム、
第2のアームは基台の前方側の空間内で回動するので、
全体装置を小型に構成でき、空間効率に極めて優れる。
特にワークが加工具に当接して移動し、また第1のアー
ム、第2のアームも加工具の近くで回転するので、作業
空間が比較的狭い範囲で足り、小型化を達成できるので
ある。前記第1のアームを第1のアームの回転平面と直
交する方向に移動させる移動手段を設けてもよい。この
移動手段による第1のアームの移動位置を検出する検出
手段を設けることができる。
【0006】また、前記第1のアームの基準位置からの
回転位置を検出する第1の検出手段と、前記第2のアー
ムの基準位置からの回転位置を検出する第2の検出手段
と、前記ワーク保持手段の基準位置からの回転位置を検
出する第3の検出手段とを具備し、前記記憶手段は、前
記第1の検出手段で検出される前記第1のアームの回転
位置の位置データを入力手段からの入力により記憶する
第1の記憶手段、前記第2の検出手段で検出される前記
第2のアームの回転位置の位置データを前記入力手段か
らの入力により記憶する第2の記憶手段、および前記第
3の検出手段で検出される前記ワーク保持手段の回転位
置の位置データを前記入力手段からの入力により記憶す
る第3の記憶手段を含み、前記制御部は、作業者が前記
ワーク保持手段に保持されているワークを手動にて動か
して、ワークを前記加工具にワーク処理経路上の複数個
所を順次当接させた際の、該複数個所における前記第1
の検出手段、第2の検出手段、第3の検出手段により検
出、サンプリングされる前記第1のアーム、第2のアー
ム、ワーク保持手段の回転位置を示す位置データを作業
者による前記入力手段からの入力により前記第1の記憶
手段、第2の記憶手段、第3の記憶手段にそれぞれ記憶
させるティーチングをし、加工時、ワークを該位置デー
タで示される位置間を所要軌跡で移動させるよう前記第
1のモータ、第2のモータ、第3のモータを駆動制御す
るように構成できる。作業者が人手により、ワークをワ
ークの加工経路に沿って移動させることによりワークの
移動軌跡を決定するティーチングを行うことができ、テ
ィーチングが容易かつ正確に行えるワーク加工装置を提
供できる。またティーチング機構が簡略化され、コスト
の低減と共に小型化が図れる。
【0007】前記制御部を、ワークを前記位置データで
示される位置間を直線的な軌跡で移動させるよう制御す
るように構成することで、ティーチングのプログラムが
容易となる。また、前記各位置データで示される位置間
のワーク移動速度を設定する設定手段を含み、前記制御
部は作業者による前記入力手段からの入力により該設定
されるワーク移動速度データを前記記憶手段に記憶させ
るように構成できる。これにより、加工部位に応じて適
度な加工速度の設定が行える。前記ワーク移動速度は複
数段の設定移動速度から選択可能に構成するとさらに好
適である。
【0008】また本発明に係るワーク加工方法では、ワ
ークをワーク保持手段に保持して、所定の処理プログラ
ムに従い制御部によりワーク移動手段を駆動制御してワ
ークを移動させ、ワークを加工具に当接させて所要の加
工を行うワーク加工方法において、ワークを前記ワーク
保持手段に保持したまま、作業者が、ワークをワーク処
理経路上の複数個所を加工具に順次当接させるよう移動
させ、該複数個所の当接位置における前記ワーク移動手
段の位置を検出し、該検出結果に基づく位置データを記
憶手段に記憶させるティーチングを行い、加工時、前記
制御部により、ワークが該位置データで示される位置間
を所要軌跡で移動するよう前記ワーク移動手段を駆動し
てワークの加工を行うことを特徴としている。作業者が
ワークを実際の加工軌跡に沿って動かして、その際のワ
ーク移動手段の位置データによりティーチングを行うよ
うにしているので、容易かつ正確にワークの移動軌跡の
ティーチングが行える。前記制御部により、ワークを前
記位置データで示される位置間を直線的な軌跡で移動さ
せるよう前記ワーク移動手段を制御すると好適である。
前記ワーク移動手段は、少なくともワークを3軸駆動さ
せる複数軸の駆動部を有する移動手段を用いることがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。まず、ワーク加
工装置の一例として鋳物のバリ取り装置について説明す
る。図1はバリ取り装置10の正面図、図2は平面図を
示す。11は研削砥石、12はその回転軸の軸受け、1
3は駆動用のモータ(駆動部)である。 研削砥石1
1、軸受け12、モータ13は基台14に砥石の回転軸
が水平となるように支持されている。
【0010】16は第1のアームであり、基部側で基台
14に一体的に取り付けられ、基台14の前方側で、水
平面内で回転しうるように設けられている。また第1の
アームは移動手段により上下動可能となっている。すな
わち図3に明確に示されるように、第1のアーム16
は、ボールネジ17によって上下動される移動体18に
固定されて上下動される断面ほぼL字状をなすステー1
9に取り付けられている。すなわち、ステー19の下面
側にはモータ(第1のモータ)20が取り付けられ、こ
のモータ20の回転軸(第1の回転軸、図示せず)がス
テー19を貫通して上方に伸びており、この回転軸に第
1のアーム16が固定されることにより、第1のアーム
16は水平面内で回転する。ステー19は両サイドを適
宜なガイドによりガイドされることにより上下方向にの
み移動可能になっており、ボールネジ17を中心とする
回転は規制される。なお、実施例では第1のアーム16
を水平面内で回転するように構成したが、これに限定さ
れない。
【0011】モータ20にはエンコーダ(第1の位置検
出手段)21が取り付けられていて、適当な基準位置か
らの第1のアーム16の回転位置が検出可能になってい
る。23は基台14に取り付けられたモータ(第4のモ
ータ)であり、前記ボールネジ17を回転させる。24
はボールネジ17の軸受けであり、実施例ではボールネ
ジ17はこの軸受け24に片持ち支持されている。もち
ろんボールネジ17は両持ち支持してもよい。モータ2
3にもエンコーダ(第4の検出手段)25が取り付けら
れ、ボールネジ17の回転位置、したがって第1のアー
ム16の適当な基準位置からの上下の高さ位置が検出可
能となっている。
【0012】26は第2のアームであり、第1のアーム
16の先端部上に第1のアーム16と平行な面内で回転
可能に設けられている。すなわち、第1のアーム16の
先端部下面側にはモータ(第2のモータ)27が取り付
けられ、このモータ27の回転軸(第2の回転軸、図示
せず)が第1のアーム16を貫通して上方に伸びてお
り、この回転軸に第2のアーム26の基部側が固定され
ることにより、第2のアーム26がやはり水平面内で回
転する。モータ27にもエンコーダ(第2の検出手段)
28が取り付けられ、第2のアーム26の適当な基準位
置からの回転位置を検出しうるようになっている。
【0013】第2のアーム26の先端部にはワーク保持
手段30が取り付けられている。このワーク保持手段3
0を図4により説明する。31は下側挾持部、32は上
側挾持部である。下側挾持部31は、第2のアーム26
の先端に取り付けられたステー33に取り付けられる。
ステー33下面にはモータ(第3のモータ)34が固定
されており、このモータ34の回転軸(第3の回転軸、
図示せず)がステー33を貫通して上方に伸びており、
この回転軸に下側挾持部31が固定されている。この回
転軸は第2のアーム26の回転平面と直交する方向に設
けられている。したがって、下側挾持部31は第2のア
ームの回転平面(水平面)と平行な面内で回転軸を中心
に回転する。下側挾持部31には、種々の形状のワーク
37を載置しうるように、ボルト38を含む締具によ
り、ワーク載置用の治具39が交換可能に固定される。
モータ34にもエンコーダ(第3の検出手段)40が取
り付けられ、ワーク37の適当な基準位置からの回転位
置が検出される。
【0014】上側挾持部32は治具39との間でワーク
37を挾持して保持するものである。43はその押圧桿
であり、ボルトからなり、回動板44を貫通して回動板
44に高さ調節可能に取り付けられている。すなわち、
回動板44を挾む両ナットを緩めて回動板44に対する
位置調節をし、その位置でナットを締めこむことにより
回動板44に固定されている。押圧桿43の下端には押
圧子45が押圧桿43の軸線を中心に回転自在に固定さ
れている。
【0015】回動板44はほぼL字状をなす取付桿46
に固定され、取付桿46はほの基端において、第2のア
ーム26上に上方に向けて取り付けられた台47に軸4
8を中心として回動自在に軸着されている。また取付桿
46の中途部にはトグル機構を構成するリンク49がそ
の中途部において軸50により回動自在に軸着されてい
る。リンク49の上端には、台47上に軸51を中心に
揺動自在に取り付けられたシリンダ装置52のロッド5
2a端が軸53により相互に回動自在に連結されてい
る。シリンダ装置52が駆動されてロッド52aが伸び
ると回動板44は図4上時針回転方向に回動し、治具3
9上に載置されているワーク37を押圧子45と治具3
9との間で強力に挟み込む。またロッド52aが縮退す
ると回動板44は図の破線位置まで上昇するよう回動
し、ワーク37を交換しうるようになる。
【0016】上記のように構成されている。図1の制御
部55に組み込まれている所定のプログラム(記憶手段
に所定のワーク処理手順が記憶されている)に従い、制
御部55は、第1のモータ20、第2のモータ27、第
3のモータ34、第4のモータ23を駆動し、第1のア
ーム16の上下動、第1のアーム16、第2のアーム2
6の回転、下側挾持部31の回転を制御し、ワーク保持
部30に取り付けられているワーク37を研削砥石11
に対して、上下動、水平面内での移動、軸線を中心とす
る回転をさせ、研削砥石11により湯口の切断、バリ取
り等、所要の加工をするのである。
【0017】本実施の形態の場合、図2の平面図から明
らかなように、第1のアーム16、第2のアーム26は
基台14の前方側の空間内で、基台14側から伸びて研
削砥石11を巻込むように、研削砥石11の近くで回動
するので、全体装置を小型に構成でき、空間効率に極め
て優れる。あたかも作業者が、小型のワークを手にも
ち、研削砥石11の前に立ち、バリ取り作業をするのに
似て、簡易に構成できるのである。これは、第1のアー
ム16の取り付けを、研削砥石11を支持する基台14
に一体的に取り付け、基台14の前方空間を有効に利用
するようにしたからに他ならない。従来のようにワーク
の加工具をワークの周囲で移動させる構成と比較して、
空間効率が大きく異なるのである。
【0018】次にティーチング装置および方法について
説明する。本実施の形態のワーク移動軌跡を決定するテ
ィーチング方法は基本的にワークを作業者が手で動かし
て設定することができる。図5はティーチング操作盤5
6を示す。58はY軸移動キーであり、このキー58を
操作することによりモータ23が駆動され、第1のアー
ム16が上下動される。60は軸選択キーで、60aは
3軸(X軸、Z軸:ワークの水平面内の移動、A軸:ワ
ークの回転)関連の選択キー、60bは上下方向軸(Y
軸)関連の選択キーである。
【0019】62はコード選択キーである。このうち6
2aは移動速度選択キーで、研削砥石11の面前でのワ
ークの水平方向の移動(加工面が研削砥石11と直交す
る(正対する)方向でかつ水平方向への移動)の移動速
度を1ないし複数段階(実施例では3段階)に設定可能
となっている。キー62aを押し込む毎に順次ハイ、ミ
ドル、ロー、ハイ・・・の移動速度に切り換えることが
できる。62bは直線移動指示キーであり、このキーを
押してあることにより、サンプリング位置間に亙ってワ
ークがほぼ直線的に移動されるようにティーチングされ
る。62cは研削砥石11の回転スピード設定用のキー
であり、複数段階のスピードに設定可能になっている。
63は入力キー(入力手段)であり、このキー63を押
すことによって上記軸選択キー60、コード選択キー6
2で選択されるデータが操作盤56に組み込まれている
プログラム用の記憶手段に記録される。
【0020】実際のティーチング手順について説明す
る。ワーク37をワーク保持手段30に固定する。ワー
ク37の加工部位の研削砥石11に対する高さ位置はY
軸移動キー58を押して第1のアーム16を上下動させ
ることにより設定される。このときの高さ位置データは
エンコーダ25により検出されるボールネジ17の回転
位置データとなる。そしてキー60bを押して、さらに
入力キー63を押すことによってこの高さ位置データが
記憶手段に記録される。再度キー58が押されない限
り、以後の高さ位置データはそのまま保持される。
【0021】高さ位置が設定されると、次にキー60a
とコード選択キー62の所要の選択キーを押す。そして
ワーク37を人手により動かし、図6に例示するワーク
37の加工経路(S)に従い、該加工方向に複数のサン
プリング個所a、b、c・・・順に順次該サンプリング
個所を研削砥石11に当接させて、必要なデータを検出
し、ティーチングをするのである。すなわち、まずa個
所を研削砥石11に当接させる。ワーク37をa個所が
研削砥石11に当接するよう移動させると、3軸(第1
のアーム16、第2のアーム26、ワーク保持手段30
の3つの回転軸)が連動して回転されることがわかる。
これらの回転位置はそれぞれエンコーダ25、28、4
0で検出される。この状態で入力キー63を押すと、こ
れら3軸の位置データ、およびコード選択キー62で選
択された条件データが記憶手段に記録される。
【0022】軸選択キー60、コード選択キー62は一
度押されると変更されないかぎりそのままの設定状態で
維持される。次に作業者はワーク37を人手により動か
し、ワーク37のb個所を研削砥石11に当接させる。
そしてこの状態で入力キー63を押すと、前記3軸の位
置データ、およびコード選択キー62で選択された条件
データが記憶手段に記録される。直線移動指示キー62
bが押されていることにより、ワーク37が加工時にお
いて、加工面が研削砥石11に正対したまま水平方向に
直線的に移動するよう設定(ティーチング)される。ワ
ーク37が、加工面が研削砥石11に正対したまま水平
方向に直線的に移動するためには、ある関数関係をもっ
て前記3軸が回転することになるが、a点、b点での、
前記3軸の回転位置データが入力されることで、ワーク
37の直線的な移動の条件が演算され、その設定が可能
となる。
【0023】上記のようにして、順次c点、d点、・・
・の前記3軸の回転位置データ、およびコード選択キー
62における設定データが記憶手段に記憶され、ティー
チングをすることができる。なお、図6のd点〜g点の
ように、加工面が曲面になっていても、この間を適宜複
数個所サンプリングして、この各サンプリング位置間を
直線的に移動させるようにすることで、ほとんど問題な
くバリ取り加工等の加工を行うことができる。もちろ
ん、この曲面の加工において、曲面の関数を指定するこ
とで、曲面に正確にならうようにワークを移動するよう
に設定することも可能であるが、設定処理が複雑にな
る。
【0024】上記のように、ワーク37を実際の加工時
の移動の際の移動軌跡を辿ってティーチングするので、
容易にティーチングが行え、また正確な加工を行うこと
ができる。なお、ティーチングの際は、実際に研削砥石
11を回転させてワーク37の加工(研削)を行いなが
らティーチングをするようにしてもよいし、あるいは、
加工後のワークの形状をした雛形を用いてティーチング
をするようにしてもよい。
【0025】もちろん、ワーク37の加工位置の高さ変
動がある場合、Y軸移動キー58を操作しつつ、ワーク
37の高さ位置データも変更しつつ、研削砥石11に対
するワーク加工位置が常に所要位置になるようにティー
チングをすることができる。この場合、ワーク37はあ
る程度の重量があることを想定して、Y軸移動キー58
を操作することで電動によりワーク37の上下動をさせ
るようにしたが、ワークが軽量のものの場合には、ティ
ーチングの際のワークの上下動(第1のアーム16の上
下動)も人手により行うことができるようにしてもよ
い。この場合には、第1のアーム16の上下動機構はラ
ックとこれに噛合するピニオン(図示せず)で構成する
ことにより、比較的小さな力で、第1のアーム16の上
下動を行わせることができる。ピニオンの回転位置を検
出する検出手段を設けることによって、ティーチングな
らびに上下駆動の制御が行える。
【0026】また上記実施の形態では、上記3軸とY軸
方向への移動の、計4軸のワーク加工装置およびそのテ
ィーチングについて説明したが、例えばアームについて
も第1のアーム16、第2のアーム26ばかりでなく、
3つ以上の複数のアームで構成してもよい(本発明で
は、第2のアーム以降の複数のアームを全て第2のアー
ムとして定義する)。また下側挾持部31の回転軸が、
第2のアーム26の回転平面に対して傾動可能となるよ
うに、例えばステー33を図4上、左右方向に回動可能
に第2のアーム26に対して取り付け、このステー33
の回転位置データを検出可能にしてワーク37の動きを
設定するようにすれば、ワーク37のより複雑な加工部
位の加工が行える。ティーチングも上記と同様にして行
える。
【0027】さらに、上記実施の形態では、加工装置の
前方側の空間を効率よく使用するために、基台14の前
方で、第1のアーム16、第2のアーム26を水平面内
で回転させる多軸アームの構成を採用したワーク加工装
置およびワーク加工方法で説明したが、ティーチングに
ついては上記多軸アームの加工装置に限定されない。す
なわち、加工具側が固定位置されて、ワークが移動され
て所要の加工を行うワーク加工装置におけるティーチン
グを含むワーク加工方法に一般的に採用できる。ティー
チング時、加工時のワークの移動軌跡にならって、ワー
クを人手により加工具に当接させるように動かして、必
要ポイントにおけるワーク移動手段の位置データを検出
し、ティーチングを行えばよい。この場合、ワーク移動
手段は、2次元あるいは3次元方向にワークを動かせる
ワーク移動手段、例えばXYテーブル機構その他のワー
ク移動手段を備えるワーク加工装置のティーチングにも
応用できる。したがって2軸以上のワーク移動手段を有
するワーク加工装置のティーチングに好適に適用でき
る。
【0028】以上本発明につき好適な実施の形態を挙げ
て種々説明したが、本発明はこの実施の形態に限定され
るものではなく、例えば、ワークの加工はバリ取り等の
研削のみでなく、ワークの切断、研摩等広い概念を含む
ものであり、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改
変を含むことはもちろんである。
【0029】
【発明の効果】請求項1によれば、第1のアームを基台
に一体的に取り付け、第1のアーム、第2のアームは基
台の前方側の空間内で回動するので、全体装置を小型に
構成でき、空間効率に極めて優れる。特にワークが加工
具に当接して移動し、また第1のアーム、第2のアーム
も加工具の近くで回転するので、作業空間が比較的狭い
範囲で足り、小型化を達成できるのである。請求項3に
よれば、作業者が人手により、ワークをワークの加工経
路に沿って移動させることによりワークの移動軌跡を決
定するティーチングを行うことができ、ティーチングが
容易かつ正確に行えるワーク加工装置を提供できる。ま
たティーチング機構が簡略化され、コストの低減と共に
小型化が図れる。請求項4によれば、制御部を、ワーク
を前記位置データで示される位置間を直線的な軌跡で移
動させるよう制御するように構成することで、ティーチ
ングのプログラムが容易となる。請求項6によれば、加
工部位に応じて適度な加工速度の設定が行える。請求項
7によれば、作業者がワークを実際の加工軌跡に沿って
動かして、その際のワーク移動手段の位置データにより
ティーチングを行うようにしているので、容易かつ正確
にワークの移動軌跡のティーチングが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワーク加工装置の一例を示す正面図である。
【図2】図1の装置の平面図である。
【図3】第1のアームの上下動手段の一例を示す説明図
である。
【図4】ワーク保持手段の一例を示す説明図である。
【図5】ティーチング操作盤の説明図である。
【図6】ワーク加工経路の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 バリ取り装置 11 研削砥石 13 駆動用モータ 14 基台 16 第1のアーム 17 ボールネジ 20 モータ(第1のモータ) 21 エンコーダ(第1の検出手段) 23 モータ 26 第2のアーム 27 モータ(第2のモータ) 28 エンコーダ(第2の検出手段) 30 ワーク保持手段 31 下側挾持部 32 上側挾持部 34 モータ(第3のモータ) 37 ワーク 40 エンコーダ(第3の検出手段) 55 制御部 58 Y軸移動キー 60 軸選択キー 62 コード選択キー 63 入力キー(入力手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に、研削砥石等の加工具と、該加工
    具を回転駆動する駆動部とを設けたワーク加工装置にお
    いて、 前記基台に設けた第1の回転軸を中心に基台の前方側の
    一平面内で回転する第1のアームと、 該第1のアームを回転駆動する第1のモータと、 前記第1のアームの先端部に設けた第2の回転軸を中心
    に第1のアームと平行な平面内で回転する第2のアーム
    と、 該第2のアームを回転駆動する第2のモータと、 前記第2のアームの先端部に設けられ、第2のアームの
    回転平面と直交する第3の回転軸を中心に回転すると共
    に、ワークを保持するワーク保持手段と、 該ワーク保持手段を回転駆動する第3のモータと、 ワーク処理手順を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段にあらかじめ記憶されている処理手順に従
    い、前記第1のモータ、第2のモータ、第3のモータを
    駆動し、前記ワーク保持手段に保持されているワークを
    前記加工具に当接、移動させてワークの所要個所を加工
    する制御部とを具備することを特徴とするワーク加工装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1のアームを第1のアームの回転
    平面と直交する方向に移動させる移動手段を具備するこ
    とを特徴とする請求項1記載のワーク加工装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のアームの基準位置からの回転
    位置を検出する第1の検出手段と、 前記第2のアームの基準位置からの回転位置を検出する
    第2の検出手段と、 前記ワーク保持手段の基準位置からの回転位置を検出す
    る第3の検出手段とを具備し、 前記記憶手段は、前記第1の検出手段で検出される前記
    第1のアームの回転位置の位置データを入力手段からの
    入力により記憶する第1の記憶手段、前記第2の検出手
    段で検出される前記第2のアームの回転位置の位置デー
    タを前記入力手段からの入力により記憶する第2の記憶
    手段、および前記第3の検出手段で検出される前記ワー
    ク保持手段の回転位置の位置データを前記入力手段から
    の入力により記憶する第3の記憶手段を含み、 前記制御部は、作業者が前記ワーク保持手段に保持され
    ているワークを手動にて動かして、ワークを前記加工具
    にワーク処理経路上の複数個所を順次当接させた際の、
    該複数個所における前記第1の検出手段、第2の検出手
    段、第3の検出手段により検出、サンプリングされる前
    記第1のアーム、第2のアーム、ワーク保持手段の回転
    位置を示す位置データを作業者による前記入力手段から
    の入力により前記第1の記憶手段、第2の記憶手段、第
    3の記憶手段にそれぞれ記憶させるティーチングをし、
    加工時、ワークを該位置データで示される位置間を所要
    軌跡で移動させるよう前記第1のモータ、第2のモー
    タ、第3のモータを駆動制御することを特徴とする請求
    項1または2記載のワーク加工装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、ワークを前記位置データ
    で示される位置間を直線的な軌跡で移動させるよう制御
    することを特徴とする請求項3記載のワーク加工装置。
  5. 【請求項5】 前記各位置データで示される位置間のワ
    ーク移動速度を設定する設定手段を含み、前記制御部は
    作業者による前記入力手段からの入力により該設定され
    るワーク移動速度データを前記記憶手段に記憶させるこ
    とを特徴とする請求項3または4記載のワーク加工装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ワーク移動速度は複数段の設定移動
    速度から選択可能になっていることを特徴とする請求項
    5記載のワーク加工装置。
  7. 【請求項7】 ワークをワーク保持手段に保持して、所
    定の処理プログラムに従い制御部によりワーク移動手段
    を駆動制御してワークを移動させ、ワークを加工具に当
    接させて所要の加工を行うワーク加工方法において、 ワークを前記ワーク保持手段に保持したまま、作業者
    が、ワークをワーク処理経路上の複数個所を加工具に順
    次当接させるよう移動させ、 該複数個所の当接位置における前記ワーク移動手段の位
    置を検出し、該検出結果に基づく位置データを記憶手段
    に記憶させるティーチングを行い、 加工時、 前記制御部により、ワークが該位置データで示される位
    置間を所要軌跡で移動するよう前記ワーク移動手段を駆
    動してワークの加工を行うことを特徴とするワーク加工
    方法。
  8. 【請求項8】 前記制御部により、ワークを前記位置デ
    ータで示される位置間を直線的な軌跡で移動させるよう
    前記ワーク移動手段を制御することを特徴とする請求項
    7記載のワーク加工方法。
  9. 【請求項9】 前記ワーク移動手段は、少なくともワー
    クを3軸駆動させる複数軸の駆動部を有する移動手段を
    用いることを特徴とする請求項7記載のワーク加工方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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