JPH11253710A - 固体分離装置および固体分離方法 - Google Patents

固体分離装置および固体分離方法

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JPH11253710A
JPH11253710A JP11008602A JP860299A JPH11253710A JP H11253710 A JPH11253710 A JP H11253710A JP 11008602 A JP11008602 A JP 11008602A JP 860299 A JP860299 A JP 860299A JP H11253710 A JPH11253710 A JP H11253710A
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JP
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pressure
solid
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filter
discharging
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Application number
JP11008602A
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English (en)
Inventor
Michael H Spritzer
エイチ. スプリツェル ミカエル
David A Hazlebeck
エー. ハズルベック ダビッド
Kevin W Downey
ダブリュウ. ダウニイ ケビン
E Lee Gary
イー. リー ゲイリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Kurita Water Industries Ltd
General Atomics Corp
Original Assignee
Komatsu Ltd
Kurita Water Industries Ltd
General Atomics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐圧反応装置を連続運転している状態で、固
体分離装置から除去された固体を排出することのできる
固体分離装置を提供する。 【解決手段】 流入口13および流出口15を有する耐
圧容器11と、この耐圧容器11内に配設されて反応生
成物に含まれている固体を除去した流体を流出口15へ
供給するフィルタ21と、耐圧反応装置の運転圧力を維
持した状態で耐圧容器11内の除去した固体を排出可能
な排出手段61とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固体分離装置お
よび固体分離方法に関し、特に廃棄物分解、エネルギー
生成または化学物質製造を目的とする水熱処理や炭酸ガ
ス等を用いた超臨界反応処理等の高圧反応システムで使
用するのに好適な固体分離装置および固体分離方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】被反応物を水熱処理して酸化分解した
り、エネルギーを生成したり、または化学物質を製造す
る水熱処理方法および水熱処理システムは、30年以上
に亘って研究され、利用されてきている。特に近年、3
74℃以上、220気圧以上の超臨界状態で、または、
例えば374℃以上、25気圧以上220気圧未満、あ
るいは374℃以下、220気圧以上、あるいは374
℃未満、220気圧未満であっても臨界点に近い高温高
圧状態である亜臨界状態で、被反応物と酸化剤を含んだ
水とを反応させることにより、燃焼を含む酸化反応(以
下、反応と言うことがある。)を生じさせる水熱処理が
注目されている。
【0003】このように水熱処理して被反応物を酸化分
解する場合、酸化剤を含んだ水を加熱、加圧したもの
と、被反応物を加圧したものとを耐圧反応容器からなる
耐圧反応装置へ供給し、反応させる。その結果、灰分等
を含むCO2 ガスからなる高温高圧の反応生成物が得ら
れる。この反応生成物のうち、乾燥またはスラリー状の
灰分等の固体は、後段に設けられている減圧弁やエネル
ギー回収設備等で障害となるために固体分離装置によっ
て除去される。高温高圧のガスは常温、常圧に戻される
か、または有用エネルギー源として回収される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固体分
離装置により除去された固体を固体分離装置から排出す
る場合、固体分離装置内の圧力に変動が生じることによ
り、その上流に設けられている耐圧反応装置の運転圧力
や反応にも影響を及ぼす結果となる。したがって、耐圧
反応装置を連続運転している状態で、固体分離装置で除
去した固体を排出することができなかった。
【0005】このように耐圧反応装置で生成された反応
生成物から固体を、その下流に設けられた固体分離装置
で除去する構成の水熱処理システムが、例えば特公平1
−38532号に開示されている。しかし、特公平1−
38532号に開示された固体分離装置は概念的に記載
されており、具体性に欠けるとともに、耐圧反応装置の
連続運転中に固体を排出することのできるものではな
い。
【0006】また、連続運転中にフィルタを利用して反
応生成物から固体を除去するものが、米国特許第545
4950号に開示されている。しかしながら、米国特許
第5454950号に開示されているものは、耐圧反応
装置を連続運転している状態で除去した固体を排出する
ことができないため、長期間の連続運転ができない。さ
らに、水熱処理を行う耐圧反応装置そのものの内部に固
体分離用のフィルタを設けており、水熱反応により炭化
した有機物でフィルタが目詰まりし、その回復が困難で
あり、メインテナンスが煩雑である。
【0007】この発明は、上記したような不都合を解消
するためになされたもので、耐圧反応装置を連続運転し
ている状態で、固体分離装置から除去された固体を排出
することのできる固体分離装置および固体分離方法を提
供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる固体分
離装置は、耐圧反応装置の下流に設けられ、耐圧反応装
置からの反応生成物を導入する流入口、反応生成物から
固体を除去した流体を排出する流出口を有する耐圧容器
と、この耐圧容器内に配設されて反応生成物に含まれて
いる固体を除去し、流体を流出口へ透過するフィルタ
と、耐圧反応装置の運転圧力を維持した状態で耐圧容器
内の除去した固体を排出可能な排出手段とからなるもの
である。また、この発明にかかる固体分離方法は、耐圧
反応装置の下流に固体分離装置を複数並列に設け、固体
分離装置の少なくとも1つを稼働させながら固体分離装
置の少なくとも1つから除去した固体を排出するもので
ある。
【0009】そして、他の固体分離装置は、耐圧反応装
置の下流に設けられ、耐圧反応装置からの反応生成物を
導入する流入口、反応生成物から固体を除去した流体を
排出する流出口を有する耐圧容器と、この耐圧容器内に
配設されて反応生成物に含まれている固体を除去し、流
体を流出口へ透過するフィルタと、フィルタを再生する
再生手段とからなるものである。また、他の固体分離方
法は、耐圧反応装置の下流に設けられ、耐圧反応装置か
らの反応生成物を導入する流入口、反応生成物から固体
を除去した流体を排出する流出口を有する耐圧容器と、
この耐圧容器内に配設されて反応生成物に含まれている
固体を除去し、流体を流出口へ透過するフィルタと、こ
のフィルタを再生する再生手段と、耐圧反応装置の運転
圧力を維持した状態で耐圧容器内の除去した固体を排出
可能な排出手段とからなる固体分離装置を複数並列に設
け、固体分離装置の少なくとも1つを稼働させながら固
体分離装置の少なくとも1つのフィルタを再生するもの
である。
【0010】さらに、他の固体分離方法は、耐圧反応装
置の下流に設けられ、耐圧反応装置からの反応生成物を
導入する流入口、反応生成物から固体を除去した流体を
排出する流出口を有する耐圧容器と、この耐圧容器内に
配設されて反応生成物に含まれている固体を除去し、流
体を流出口へ透過する複数のフィルタと、この複数のフ
ィルタを個々に再生する複数の再生手段と、耐圧反応装
置の運転圧力を維持した状態で耐圧容器内の除去した固
体を排出可能な排出手段とからなる固体分離装置におい
て、フィルタの少なくとも1つを稼働させながらフィル
タの少なくとも1つを再生するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図に
基づいて説明する。図1はこの発明の一実施形態である
固体分離装置の概略構成を示す縦断面図である。
【0012】図1において、1は固体分離装置、2は固
体分離装置1に接続された供給管を示し、この供給管2
は、図示を省略した耐圧反応装置内で被反応物が反応し
て生成された反応生成物を固体分離装置1へ供給するも
のである。3は固体分離装置1に接続された流出管を示
し、固体分離装置1で固体を除去された高温高圧流体を
後段の装置へ流出するものである。4,5は流出管3に
配設された減圧弁を示し、減圧弁4は固体分離装置1か
ら供給される高温流体の圧力を所定の気圧に減圧し、減
圧弁5はさらに圧力を減圧するものである。
【0013】固体分離装置1は、耐圧容器11と、この
耐圧容器11内に配設され、固体を除去するフィルタ2
1と、このフィルタ21を再生させる再生手段31と、
耐圧容器11内に配設され、フィルタ21で除去、分離
した固体を耐圧容器11内から排出する排出手段61
と、耐圧容器11内から固体を排出するのを補助する排
出補助手段71とで構成されている。
【0014】耐圧容器11は、軸が垂直方向へ向き、供
給管2が接続される流入口13が設けられた円筒部12
と、この円筒部12の上端に取り付けられ、流出口15
が設けられた上蓋14と、円筒部12の下部から下方へ
漏斗状に狭まり、先端に固体排出口17が設けられた狭
窄部16とで構成されている。なお、流入口13は円筒
部12の長さ方向の中央または中央近傍へ反応生成物を
導入するように設けると効率的であるが、必ずしも円筒
部12の中央または中央近傍へ反応生成物を導入するよ
うに設けなくてもよい。そして、上蓋14は着脱可能に
取り付けてもよい。
【0015】フィルタ21は、例えば厚さ6mm程度、
孔径2μm程度のポーラスセラミックやステンレス、イ
ンコネル、ハステロイ、チタン等の焼結金属からなり、
流出口15を覆うように上蓋14に、例えばねじ止め、
溶接などによって取り付けられている。なお、フィルタ
21の表面には、固体が捕捉されるので、プレコート効
果により0.1μm〜0.2μm程度の固体まで捕捉可
能となる。このプレコート効果を得るために、フィルタ
21に予めプレコート層を形成しておいてもよい。
【0016】再生手段31は、上蓋14に取り付けら
れ、フィルタ21を再生するための高圧空気をフィルタ
21内へ供給する流体供給管32と、この流体供給管3
2に配設された開閉弁33と、流体供給管32へ高圧空
気を供給する図示を省略した空気供給機構とで構成され
ている。なお、再生手段31は、空気を供給するものに
限らず、フィルタ21に振動を加える加振機構とした
り、フィルタ21から固体を掻き落とすスクレーパー機
構とすることもできる。
【0017】排出手段61は、固体排出口17の下流に
減圧室62を形成できるように配設された上開閉弁63
および下開閉弁64と、減圧室62へ高圧空気を供給し
たり、減圧室62を減圧するための排気を行うT字状の
流体管65とで構成されている。そして、流体管65に
は、開閉弁66を介して接続された高圧空気を供給する
図示を省略した空気供給機構、開閉弁67を介して接続
された減圧弁68、そしてフィルタ69が設けられてい
る。なお、開閉弁66,67は、高圧空気の供給と減圧
とを切り換えるものであり、2つ設けずに三方弁1つと
してもよい。
【0018】排出補助手段71は、狭窄部16に取り付
けられ、減圧室62への固体排出を補助する流体供給管
72と、この流体供給管72に配設された開閉弁73
と、流体供給管72へ高圧空気を供給する図示を省略し
た空気供給機構とで構成されている。
【0019】また、図示は省略されているが、反応生成
物の供給管2、高温流体の流出管3および減圧室62に
圧力計が配設され、耐圧容器11内の固体が堆積する狭
窄部16には、固体の蓄積量を検出するレベル計等の蓄
積量検出手段が設けられている。なお、再生手段31、
排出補助手段71で供給する流体は、空気の他、窒素、
二酸化炭素、水等が利用できる。
【0020】次に、固体の分離について説明する。耐圧
反応装置から供給管2を介して反応生成物を固体分離装
置1へ供給すると、粒径や比重の大きい固体は自重で落
下して上開閉弁63の上に堆積し、粒径や比重の小さい
ものはフィルタ21で捕捉されて固体を含まない高温高
圧流体が流出口15から排出される。このように供給管
2から反応生成物を供給する際、点線で示すように耐圧
容器11内に固体の予備分離手段としてサイクロン51
を設けると、粒径や比重差による固体の分離効率が向上
する。
【0021】なお、図示は省略するが、供給管2に予備
分離手段としてプレフィルタを設け、固体を予め分離し
ても、フィルタ21で捕捉する固体が減少し、負荷を低
減することができる。また、固体分離装置1の所定稼働
時間に基づき、または供給管2および流出管3に配設し
た圧力計の差圧に基づき、または耐圧反応装置の停止信
号に基づき、再生手段31の左右の開閉弁33を間隔を
おいて所定時間ずつ開放して高圧空気をフィルタ21内
へ供給すると、高圧空気がフィルタ21の内側から外側
へ通過し、フィルタ21に詰まった固体を除去してフィ
ルタ21を再生することができる。
【0022】次に、図2に示すフローチャートを基に、
図1に示した固体分離装置1から所定時間毎に固体を排
出する動作について説明する。なお、上、下開閉弁6
3,64は閉じられ、耐圧容器11および減圧室62内
は所定の圧力に維持され、各開閉弁33,66,67,
73は閉じられているものとする。
【0023】まず、耐圧反応装置内へ被反応物を供給し
て反応を開始させると、反応生成物が耐圧容器11内へ
供給されるので、耐圧反応装置の運転経過時間Tr の計
時を開始する(ST1)。そして、運転経過時間Tr が
設定時間Tth以上になるのを待機し(ST2)、運転経
過時間Tr が設定時間Tth以上になったならば、上開閉
弁63および開閉弁73を開き(ST3)、減圧室62
へ固体を移動させた後、所定時間経過後に上開閉弁63
および開閉弁73を閉じ(ST4)、運転経過時間Tr
をリセットして新たに運転経過時間Tr の計時を再開す
る(ST5)。
【0024】次に、排出手段61の開閉弁67および減
圧弁68を開いて減圧室62の減圧を開始し(ST
6)、減圧室62に配設した圧力計の検出値が、例えば
大気圧近くになるのを待機する(ST7)。このとき、
減圧室62から流体管65へ流入する固体はフィルタ6
9で除去される。そして、減圧室62の圧力が大気圧近
くの設定圧になったならば、下開閉弁64を開き(ST
8)、減圧室62から固体を排出させる。
【0025】次に、固体排出後、下開閉弁64、開閉弁
67および減圧弁68を閉じ(ST9)、開閉弁66を
開いて減圧室62の加圧を開始し(ST10)、減圧室
62の圧力が耐圧容器11内の圧力と等しくなるのを待
機し(ST11)、減圧室62の圧力が耐圧容器11内
の圧力とほぼ等しくなったならば、開閉弁66を閉じた
後(ST12)、ST2へ戻り、設定時間Tth以上にな
るまで計時を行う。
【0026】なお、上述したように、耐圧反応装置の運
転経過時間、すなわちフィルタ21の濾過時間で除去し
た固体を耐圧容器11から排出する他、除去した固体の
蓄積量が所定量以上になった蓄積量検出手段の出力に基
づき、あるいは耐圧反応装置の停止信号のいずれか1つ
以上の信号に基づき、耐圧容器11から固体を排出して
もよい。また、上記実施形態では上開閉弁63の上に固
体を堆積させたが、最初に上開閉弁63を開けておいて
下開閉弁64の上に固体を堆積させ、固体を排出すると
きに上開閉弁63を閉じて減圧室62を減圧した後、下
開閉弁64を開いて固体を排出し、その後下開閉弁64
を閉じて減圧室62を加圧し、上開閉弁63を開いても
よい。
【0027】このようにこの発明は、排出手段61を設
けたので、耐圧反応装置の反応、運転圧力に影響を及ぼ
すことなく、耐圧反応装置を連続運転しながら固体を排
出することができる。また、再生手段31を設けたの
で、フィルタ21を再生することができてメインテナン
ス性がよくなり、また、フィルタ21前後の差圧を測定
する等による目詰まり検出手段を設けたので、フィルタ
21を的確な時期に再生して固体を効率よく除去するこ
とができる。
【0028】また、減圧室62を設け、フィルタ21の
濾過時間、固体の蓄積量、耐圧反応装置の反応停止を検
出した信号に基づいて上、下開閉弁63,64を作動さ
せるので、的確な時期に固体を排出することができる。
また、プレフィルタまたはサイクロン51を設けたの
で、前もって固体を分離することにより、フィルタ21
の負荷を低減することができ、また、排出補助手段71
を設けたので、堆積する固体がブリッジ現象を起こして
も確実、かつ効率よく容易に固体を排出することができ
る。
【0029】また、2つのフィルタ21を設け、一方の
フィルタ21を稼働させながら他方のフィルタ21を再
生するので、耐圧反応装置の反応、運転圧力に影響を及
ぼすことなく、耐圧反応装置を連続運転しながら、かつ
固体分離装置1の機能を停止させることなく、フィルタ
21を再生することができる。
【0030】上記の実施形態は、1つの耐圧反応装置に
対して1つの固体分離装置1を設けたもので説明した
が、図3および図4に示すように、1つの耐圧反応装置
に対して2つの固体分離装置1を設けてもよい。図3の
場合、各々の固体分離装置1の供給管2に開閉弁6を設
け、耐圧容器11の下部の流入口13に開閉弁8を介し
て接続した管路7に開閉弁9を設けるとともに、開閉弁
8,9の間の管路7に供給管2を接続し、流出管3に開
閉弁10を設けて固体分離装置1を直列に耐圧反応装置
に接続する。また、図4の場合、各々の固体分離装置1
の供給管2に開閉弁6を設け、流出管3に開閉弁10を
設けて固体分離装置1を並列に耐圧反応装置に接続する
とともに、一端側を中心に回動して固体排出口17を開
閉する開閉蓋82と、固体排出口17を閉成した状態に
開閉蓋82を維持するクランプ83とで構成される開閉
機構81を設ける。
【0031】なお、図3の場合の固体排出は、一方の開
閉弁6,10を閉じ、開閉弁8,9を開いて固体分離装
置1内の固体を流入口13から管路7を介して行う。こ
の場合、再生手段31の高圧空気を用いて押し出しても
よいし、別途管路7の排出口側から吸引してもよい。ま
た、図4の場合は、一方の開閉弁6,10を閉じた状態
で開閉弁67および減圧弁68を用いて減圧し、開閉蓋
82を開くことによって固体の排出を行う。
【0032】このように耐圧反応装置に対して固体分離
装置1を並列に接続した場合、一方の固体分離装置1の
運転中に他方の固体分離装置1の開閉弁6,10を閉じ
て固体分離装置1の流入口13への反応生成物の流入を
停止させ、他方の固体分離装置1のフィルタ21を再生
することができる。そして、他方の固体分離装置1のフ
ィルタ21を再生し終えたならば、開閉弁6,10の開
閉を切り換えて同様にして一方の固体分離装置1のフィ
ルタ21を再生する。このようにして固体離装置1を並
列に接続した場合でも、耐圧反応装置の反応、運転圧力
に影響を及ぼすことなく、耐圧反応装置を連続運転しな
がら固体分離装置1のいずれかを間欠運転とした固体分
離が可能である。
【0033】上記の図1、図3、図4で示したいずれの
実施形態とも再生手段31を設けたもので説明したが、
再生手段31を設けなくともよい。この場合、耐圧反応
装置の運転停止後、あるいは並列に設けた固体分離装置
1の一方の運転停止後に上蓋13を取り外してフィルタ
21を再生したり、フィルタ21そのものを新しいもの
に交換してもよい。
【0034】また、固体排出口17は必ずしも必要では
ない。すなわち、耐圧反応装置の運転停止後、あるいは
並列に設けた固体分離装置1の一方の運転停止後に固体
分離装置1の狭窄部16のフランジを外して固体を排出
してもよい。さらに、固体分離装置を使い捨てにしても
よい。また、供給管2を耐圧容器11内へ突入させてサ
イクロン51を配設したが、サイクロン51に代えて衝
突板を設けても、同様に固体を除去することができる。
【0035】また、耐圧容器11内に旋回流を生じさせ
るような角度で供給管2を流入口13に取り付けても、
耐圧容器11がサイクロンとして機能するので、サイク
ロン51を配設した場合と同様に固体を除去することが
できる。また、排出補助手段71として流体を供給する
例を示したが、堆積した固体に振動を加える加振機構と
したり、固体を掻き落とすスクレーパーを設けたり、固
体を吸引する機構としてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、排出
手段を設けたので、耐圧反応装置の反応、運転圧力に影
響を及ぼすことなく、耐圧反応装置を連続運転しながら
固体を排出することができる。また、再生手段を設けた
ので、フィルタを再生することができてメインテナンス
性がよくなり、また、目詰まり検出手段を設けたので、
フィルタを的確な時期に再生して固体を効率よく除去す
ることができる。
【0037】また、固体排出口を設けたので、この固体
排出口から固体を排出することができ、さらに減圧室ま
たは開閉機構を設けたので、固体排出口または減圧室か
ら固体を排出することができる。そして、開閉機構をフ
ィルタの濾過時間、あるいは除去した固体の蓄積量、あ
るいは耐圧反応装置の反応停止を検出した信号のいずれ
か1つ以上の信号に基づいて作動させるので、的確な時
期に除去した固体を排出することができる。
【0038】また、予備分離手段を設け、または耐圧容
器内に旋回流を生じさせるように流入口を設けて耐圧容
器をサイクロンとして機能させたので、前もって固体を
除去することにより、固体除去率が向上するとともに、
フィルタの負荷を低減することができ、また、排出補助
手段を設けたので、堆積する固体がブリッジ現象を起こ
しても確実、かつ効率よく容易に固体を排出することが
できる。
【0039】また、固体分離装置を複数並列に設け、固
体分離装置の少なくとも1つを稼働させながら固体分離
装置の少なくとも1つから除去した固体を排出したり、
固体分離装置を複数並列に設け、固体分離装置の少なく
とも1つを稼働させながら固体分離装置の少なくとも1
つのフィルタを再生したり、1つの固体分離装置に複数
のフィルタと、この複数のフィルタを個々に再生する複
数の再生手段とを設け、フィルタの少なくとも1つを稼
働させながらフィルタの少なくとも1つを再生するの
で、耐圧反応装置の反応、圧力に影響を及ぼすことな
く、耐圧反応装置を連続運転しながら、かつ固体分離装
置の機能を停止させることなく、フィルタを再生するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である固体分離装置の概
略構成を示す縦断面図である。
【図2】図1の固体分離装置で所定時間毎に固体を排出
するフローチャートである。
【図3】この発明の他の実施形態である固体分離装置の
概略構成を示す縦断面図である。
【図4】この発明のさらに他の実施形態である固体分離
装置の概略構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 固体分離装置 2 供給管 3 流出管 4,5 減圧弁 6 開閉弁 7 管路 8〜10 開閉弁 11 耐圧容器 12 円筒部 13 流入口 14 上蓋 15 流出口 16 狭窄部 17 固体排出口 21 フィルタ 31 再生手段 51 サイクロン 61 排出手段 62 減圧室 63 上開閉弁 64 下開閉弁 71 排出補助手段 81 開閉機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 29/42 520 (72)発明者 ミカエル エイチ. スプリツェル アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サン ディエゴ (72)発明者 ダビッド エー. ハズルベック アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サン ディエゴ (72)発明者 ケビン ダブリュウ. ダウニイ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サン ディエゴ (72)発明者 ゲイリー イー. リー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サン ディエゴ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐圧反応装置の下流に設けられ、前記耐
    圧反応装置からの反応生成物を導入する流入口、前記反
    応生成物から固体を除去した流体を排出する流出口を有
    する耐圧容器と、 この耐圧容器内に配設されて前記反応生成物に含まれて
    いる前記固体を除去し、前記流体を前記流出口へ透過す
    るフィルタと、 前記耐圧反応装置の運転圧力を維持した状態で前記耐圧
    容器内の除去した前記固体を排出可能な排出手段と、 からなる固体分離装置。
  2. 【請求項2】 耐圧反応装置の下流に設けられ、前記耐
    圧反応装置からの反応生成物を導入する流入口、前記反
    応生成物から固体を除去した流体を排出する流出口を有
    する耐圧容器と、この耐圧容器内に配設されて前記反応
    生成物に含まれている前記固体を除去し、前記流体を前
    記流出口へ透過するフィルタと、前記耐圧反応装置の運
    転圧力を維持した状態で前記耐圧容器内の除去した前記
    固体を排出可能な排出手段とからなる固体分離装置であ
    って、 前記固体分離装置を複数並列に設けるとともに、前記各
    固体分離装置の流入口への前記反応生成物の流入を切り
    換える弁を設けた、 ことを特徴とする固体分離装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の固体分
    離装置において、 前記フィルタを再生する再生手段を設けた、 ことを特徴とする固体分離装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の固体分
    離装置において、 前記フィルタの目詰まりを検出する目詰まり検出手段を
    設けた、 ことを特徴とする固体分離装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の固体分
    離装置において、 前記耐圧容器に固体排出口を設けた、 ことを特徴とする固体分離装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の固体分離装置におい
    て、 前記固体排出口の下流に減圧室を設けた、 ことを特徴とする固体分離装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項2に記載の固体分
    離装置において、 前記フィルタの濾過時間、あるいは除去した前記固体の
    蓄積量、あるいは前記耐圧反応装置の反応停止を検出し
    た信号のいずれか1つ以上の信号に基づいて除去した前
    記固体を排出する排出手段を設けた、 ことを特徴とする固体分離装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項2に記載の固体分
    離装置において、 前記反応生成物に含まれている前記固体を予備的に分離
    する予備分離手段を前記耐圧反応装置と前記耐圧容器と
    の間に設けた、 ことを特徴とする固体分離装置。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項2に記載の固体分
    離装置において、 前記流入口から導入した前記反応生成物に含まれている
    前記固体を予備的に分離する予備分離手段を前記耐圧容
    器内に設けた、 ことを特徴とする固体分離装置。
  10. 【請求項10】 請求項1または請求項2に記載の固体
    分離装置において、 前記耐圧容器内に旋回流を生じさせるように前記流入口
    を設けた、 ことを特徴とする固体分離装置。
  11. 【請求項11】 請求項1または請求項2に記載の固体
    分離装置において、 除去した前記固体を排出する排出補助手段を設けた、 ことを特徴とする固体分離装置。
  12. 【請求項12】 耐圧反応装置の下流に設けられ、前記
    耐圧反応装置からの反応生成物を導入する流入口、前記
    反応生成物から固体を除去した流体を排出する流出口を
    有する耐圧容器と、 この耐圧容器内に配設されて前記反応生成物に含まれて
    いる前記固体を除去し、前記流体を前記流出口へ透過す
    るフィルタと、 前記フィルタを再生する再生手段と、 からなる固体分離装置。
  13. 【請求項13】 耐圧反応装置の下流に設けられ、前記
    耐圧反応装置からの反応生成物を導入する流入口、前記
    反応生成物から固体を除去した流体を排出する流出口を
    有する耐圧容器と、この耐圧容器内に配設されて前記反
    応生成物に含まれている前記固体を除去し、前記流体を
    前記流出口へ透過するフィルタと、このフィルタを再生
    する再生手段と、前記耐圧反応装置の運転圧力を維持し
    た状態で前記耐圧容器内の除去した前記固体を排出可能
    な排出手段とからなる固体分離装置を複数並列に設け、 前記固体分離装置の少なくとも1つを稼働させながら前
    記固体分離装置の少なくとも1つのフィルタを再生す
    る、 ことを特徴とする固体分離方法。
  14. 【請求項14】 耐圧反応装置の下流に設けられ、前記
    耐圧反応装置からの反応生成物を導入する流入口、前記
    反応生成物から固体を除去した流体を排出する流出口を
    有する耐圧容器と、この耐圧容器内に配設されて前記反
    応生成物に含まれている前記固体を除去し、前記流体を
    前記流出口へ透過する複数のフィルタと、この複数のフ
    ィルタを個々に再生する複数の再生手段と、前記耐圧反
    応装置の運転圧力を維持した状態で前記耐圧容器内の除
    去した前記固体を排出可能な排出手段とからなる固体分
    離装置であって、 前記フィルタの少なくとも1つを稼働させながら前記フ
    ィルタの少なくとも1つを再生する、 ことを特徴とする固体分離方法。
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