JPH11253524A - 腰部指圧具、およびそれを組み込んだ腰部指圧用ベルト - Google Patents

腰部指圧具、およびそれを組み込んだ腰部指圧用ベルト

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JPH11253524A
JPH11253524A JP10082787A JP8278798A JPH11253524A JP H11253524 A JPH11253524 A JP H11253524A JP 10082787 A JP10082787 A JP 10082787A JP 8278798 A JP8278798 A JP 8278798A JP H11253524 A JPH11253524 A JP H11253524A
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waist
belt
support plate
elastic band
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Hiroyoshi Sakae
河 江 弘 悦 寒
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の生活をしながら継続的且つ効果的なツ
ボ刺激を実現可能とする新規な構造の腰部指圧具、およ
びそれを組み込んだ腰部指圧用ベルトを提供する。 【解決手段】 肉厚本革製の強弾性素材からなる支持板
部3の一側面側に、左右一対の指圧用突起部4,4を配
置した上、指圧用突起部4,4を含む指示板部3の一側
面側をゴムバンドからなるベルト体7を形成する伸縮帯
体5の略中央部分で覆うと共に、支持板部3の左右端部
および上下端縁を縫合して支持板部3と伸縮帯体5とを
一体化する一方、指圧用突起部4,4の間に所定巾の挟
圧片61,62を有する中央固定金具部6を設けてなる
腰部指圧用ベルト2である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、腰部に装着することによっ
てツボ療法効果の得られる腰部指圧具に関するものであ
って、特に、実際の指圧を受けるのに極めて近い装着感
のある新規な構造からなる腰部指圧具、およびそれを組
み込んだ新規な構造の腰部指圧用ベルトを提供しようと
するものである。
【0002】
【従来の技術】人類は、二足歩行するに至って以来、重
い頭を脊柱で支えなければならない宿命を抱え、そのた
め、脊椎は、正面からは真っ直ぐに見えるものの、横か
ら見るとS字状に湾曲していて、バネのように撓み、シ
ョックを吸収する役目を果たすものとなっており、特
に、腰椎は、上体からの荷重を全て支えなければならな
いにも拘らず、股関節が、四足歩行の名残りとも考えら
れるように直立時に骨盤を前傾させてしまう構造となっ
てしまっていることから、前方に向けて弓なりに湾曲し
てしまうこととなり、上体荷重の全てを受けるには不向
きなものとなっている。
【0003】このように、骨格上、腰椎には負担の掛か
り易い構造となってしまっていることから、普通の生活
においても、年を取るに従い、誰でもが腰痛を引き起こ
す危険に晒されており、ましてや長時間に渡る立ち仕事
を余儀無くされている人、腰掛けたままの作業が続き、
運動不足となりがちな事務系職員、あるいは無理な姿勢
で力仕事をしなければならない荷物の運搬者や医療介護
従事者、そして、片寄った激しい動きを長年に渡って強
いられているスポーツ選手等々、普通の人以上に腰に負
担を掛ける仕事に従事している人々の間には、腰痛に苦
しみ続けているケースが極めて多く、効果的な予防や治
療を切望する声は、昔から絶えることがない。
【0004】腰痛には、いわゆる腰痛症と云われ、原因
は不明であるが、姿勢不良による筋肉や筋膜等の疲労を
原因とするものと考えられるものがある外、ぎっくり
腰、腰椎椎間板ヘルニア、脊椎滑り症、変形性脊椎症等
の多数の症状が上げられ、最近では、椎間板ヘルニアや
変形性脊椎症等の症状の如何によっては、危険な切開手
術を避け、皮膚から髄核に管を挿入し、脊髄神経に触れ
ることなく患部を摘出する外、レーザーで蒸散させてし
まう等の治療も行われるようになってきているとおり、
より安全で効果的な治療の研究も進み、それらの中の幾
つかの治療方法が実施されるようになってきている。
【0005】しかし、そのような外科的手術を必要とす
る症状にまで及んでいないような場合には、日常的な治
療として、一般にコルセットの使用、温熱治療、牽引治
療、腰痛体操等が行われており、特に、コルセットを使
用した治療は、所定上下幅の帯を腰部に巻き着け、締め
付けることによって腰椎や筋肉に加わる負担を軽減する
という従前からの伝統的な手法が続けられてきており、
重量物の運搬や介護医療に携わる人々等、広い範囲で欠
かせない治療具として利用されてきているが、長時間に
渡る着用では、締め付けによる圧迫感や窮屈さから逃れ
ることはできず、それを嫌って効果的な治療が達成され
なかったり、あるいは、作業中にズレ動いてしまうこと
も多く、サポート効果が得られないまま無理な動きでか
えって腰痛を悪化させてしまったり、そのような事態を
避けようとすれば、巻き直しのために頻繁に服装を整え
なければならないという繁雑が伴って作業効率に支障を
来してしまう上、何よりも前屈動作の自由度を妨げてし
まって作業性を悪くする等という弊害も付きまとい、治
療具として必ずしも満足できるものという訳にはいかな
いものであった。
【0006】一方、東洋医学に代表されるツボ療法も、
腰痛の治療に有効であることはよく周知されているが、
ツボを刺激するには他の人の手を借り、指圧してもらう
ことが望ましい上、長時間に渡ってツボを刺激し続ける
必要があり、したがって、効果的な治療を行うには、多
大な時間と手間とを要することになる。このように、我
が国において伝統的に取り入れられてきた腰痛の予防お
よび治療は、この指圧による治療も前記コルセット着用
による治療も、夫々に一長一短があり、そのため、これ
までにもそれらを補うために様々に改良の施された治療
具や治療方法が提案、実用化されてきているが、それで
も所期の目的を確実に達成し得るものは見当たらず、現
在もなお、有効な腰椎治療具が待望視されている。
【0007】この発明は、以上のような腰痛治療の状況
に鑑み、より簡便で効果的な腰痛治療具の必要性を痛感
し、伝統的なツボ治療やコルセット治療、そして各種提
案済みの腰痛治療具の利害得失を細かく分析、吟味した
上、様々角度から試作実験を重ね、自らにおいても着用
する等の試行錯誤を繰り返してきた結果、遂に、これま
でのものでは到達し得ていない域までの治療効果が見ら
れる新規な構造の腰部指圧具、およびそれを組み込んだ
新規な構造の腰部指圧用ベルトを完成することに成功
し、その実用化の目度が立ったことから、以下では、図
面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を
詳述することとする。
【0008】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する幾つかの
実施例からも明確に理解されるように、この発明に包含
される腰部指圧具は、基本的に次のような構成から成り
立っている。即ち、横幅を少なくとも背骨の左右側所定
範囲に跨る寸法に設定された、比較的肉厚な本革のよう
に強弾性を有する素材からなる支持板部の一側面側に、
当接状となり、瘤形状をなして膨出する一対の指圧用突
起部を左右対称となる如く配した上、当該側面および一
対の指圧用突起部夫々の表面に連続して被着されるよう
に伸縮性帯体を積層すると共に、支持板部ならびに伸縮
性帯体を支持板部の両端側および上下端縁で縫合または
接着、あるいはその他の手段で一体化してしまう一方、
一対の指圧用突起部の間に相当する位置を、それら一対
の指圧用突起部の配置間隔を規制すると共に、支持板部
の弾性変形強さの調整をも兼用するようにした所定巾の
挟圧片を有する中央固定金具部によって挟着状に固定す
ることにより、夫々の指圧用突起部を支持板部と伸縮性
帯体との間に遊嵌状に封入してなる腰部指圧具である。
【0009】支持板部は、一対の指圧用突起部を所定強
度で弾性的に支持する機能を果たすものであって、指圧
用突起が腰部に押圧された場合であっても、簡単に後退
してしまうことを阻止し、人体に適度の刺激を与える弾
性強度を有するものでなければならず、例えば、弱い板
バネのような働きを持つ薄鋼板等の外、合成樹脂板、ま
たは靭性の高い繊維からなる比較的肉厚な布帯等を採用
することも可能であり、度重なる外力による繰り返し変
形にも柔軟に対応できるだけの耐久性に秀れた素材の採
用が望まれる。
【0010】さらに、支持板部は、素材自体の弾性のみ
を利用するものではなく、中央固定金具部に対して縦軸
を介して軸着され、前後に揺動自在に構成されるもので
あっても略同等の機能を発揮するものとなり得るもので
あり、中央固定金具部の左右側を支点として前方に揺動
され、左右の指圧用突起部を夫々人体の略中心に向けて
押圧可能に支持するものであってもよい。このように支
持板部自体が弾性力を有しない場合には、有効なツボ刺
激を得るために、別体ベルトあるいは伸縮性帯体自体に
強弾性素材を採用したものとするのが望ましいといえ
る。
【0011】指圧用突起部は、人体に当接され、適度の
ツボ刺激を与える機能を果たすものであり、夫々が手親
指の腹部分程度の大きさと形状に形成されていることが
望ましく、その強度も多少の指圧程度では、簡単に破損
してしまうことのない形状、構造および素材を採用すべ
きであり、例えば、瘤山形状や御椀形状、球形状の外、
長球形状、円柱形状、円錐形状、丸みのおびた四角錐形
状、その他突起形状を採用することが可能であり、全体
を同一素材による密実構造のものとして形成する外、例
えば、硬質素材からなる中空構造のものとしたり、軟質
素材から形成され、その内部に所定量の他の流動素材を
充填した構造のもの等であってもよく、さらに、当該流
動素材の充填量を調節し、突出量や硬度を適宜変更可能
な構造を採用したもの等とすることも可能である。
【0012】また、指圧用突起部の突部先端に、伸縮帯
体や衣類を通して、僅かに皮膚に当接される程度の針先
状あるいは米粒状の小突起部を形成したものとすること
も可能であり、あるいはまた、指圧用突起部自体の温度
を体温よりも僅かに上昇させる携帯用のバッテリーを利
用した発熱装置を設けてなるものとすることも可能であ
る。
【0013】伸縮性帯体は、指圧用突起部の膨出を許容
すると共に、支持板部に対しての指圧用突起部の取着状
態を維持する機能を果たすものであって、支持板部より
も柔軟性の高い素材からなり、支持板部との間に指圧用
突起部を挟み込むことにより、支持板部に支えられた指
圧用突起部に相当する部分が、膨出状に押し出し隆起さ
れてしまうように変形される素材を採用したものとする
必要があり、天然ゴムまたは合成ゴム製の帯体等の外、
例えば、それらの中、何れかからなるゴム線を軸芯に、
管状となる繊維を被着し、伸縮性の繊維として、これを
織り込んだ帯体、または、伸縮性に富む合成繊維の帯
体、もしくは高い柔軟性を有する薄い皮革シート等を採
用することも可能であり、さらに、当該伸縮性帯体を左
右に延長して腰部に巻き着け可能なベルトを形成するも
のとすることも可能である。
【0014】中央固定金具部は、左右一対の指圧用突起
部の離反間隔を規制する機能を果たすと共に、支持板部
の弾性変形強さを調整する機能を果たすものであり、比
較的硬質な素材からなる左右所定幅に形成され、指圧用
突起部間に配置され、指圧用突起部が互いに近付く範囲
を制限して、例えば脊椎の左右に指圧用突起部が配置さ
れるように構成するものであり、ツボ療法におけるツボ
の配置に相当するように離反間隔を調節できるものとす
ることも可能である。また、指圧用突起部の夫々に左右
端部を近接する配置とすることにより、支持板部の自由
な屈曲を妨げ、指圧用突起部の揺動範囲を狭めたり、指
圧用突起部から、ある程度離れた位置に左右端部を配置
し、支持板部の変形の自由度を高めるように構成するこ
とも可能である外、一対の挟圧片で支持板部および伸縮
性帯体を挟み込み、一体化する如く構成し、当該挟圧片
同士の対峙間隔の遠近を変更することによっても、支持
板部の変形の自由度を調節し、指圧用突起部の揺動範囲
を変更するするよう構成できる。
【0015】当該中央固定金具は、例えば、後述する実
施例にも記載されるように、支持板部および伸縮性帯体
を挟み込む平板状の挟圧片を有するものとし、支持板部
および伸縮性帯体を厚み方向に貫通される軸金具によっ
て表裏の挟圧片を連結し、一体化されるように構成する
ことができる外、左右に貫通されるベルト通し用の孔を
有する枠状に形成することもできる。また、中央固定金
具、指圧用突起部、伸縮性帯体、および/または支持板
部に、磁気や遠赤外線等の健康を促進するエネルギーを
発生する部材を採用することも可能である。
【0016】
【関連する発明】上記した腰部指圧具に関連して、この
発明には、当該腰部指圧具を組み込んでなる腰部指圧用
ベルトも包含しており、その構成の要旨とするところ
は、基本的に次のとおりのものである。即ち、上記腰部
指圧具における伸縮性帯体を、腰部に装着可能な長さを
有するものとした上、その両端または一端に止め金具を
取着してなる腰部指圧用ベルトである。また、支持板部
の指圧用突起部が配される側とは反対側の側面要所要所
に、ベルトに着脱可能に装着するためのベルト装着部を
形成してなる腰部指圧具を組み込んでなる腰部指圧用ベ
ルトである。
【0017】ベルトは、腰部に巻き付け装着し、指圧用
突起部の押圧を保持する機能を果たすものであって、皮
革、合成樹脂、天然繊維、合成樹脂繊維、その他、必要
とされる強度を満たすと共に、装着に適する柔軟性を備
えた素材であれば、適宜素材のものの採用が可能であ
り、両端側を係着し、望ましくは係着位置の調節を可能
とする、金属、合成樹脂、その他の素材からなるバック
ル、マジックファスナー、その他の止め金具を設けたも
のとする。
【0018】ベルト装着部は、腰部指圧具を別体のベル
トに着脱する機能を果たすものであって、ベルトを挿脱
可能に挿通するベルト挿通用孔部、またはベルトに係脱
可能なベルト係着用鉤部を採用することができ、同ベル
ト係着用鉤部は、平板状クリップ構造のものの外、例え
ば、バネ材からなるワイヤーを鉤状に折曲成形してなる
枠状クリップ等を設け、これをベルトに係着するように
したものとすることができる。以下では、図面に示すこ
の発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述
することとする。
【0019】
【実施例1】図1の腰部指圧用ベルトの平断面図、およ
び図2の腰部指圧用ベルトの斜視図に示される事例は、
この発明に発明に包含される腰部指圧具1をベルト一体
型に形成してなる腰部指圧用ベルト2の一例であり、腰
部指圧具1の一部を構成する伸縮性帯体5を左右に延長
した上、その両端にマジックファスナー51,52を設
けた一実施例を示すものである。
【0020】腰部指圧具1は、背骨両側所定範囲に跨る
横巾寸法に形成された比較的肉厚な皮革からなる支持板
部3を有し、その一側面に、比較的硬質の合成樹脂から
なり、半球状に突出する指圧用突起部4,4が左右対称
に配置され、当該支持板部3の一側面、および指圧用突
起部4,4の表面に連続して被着、添設状となる如く、
筒状の繊維で包み込まれたゴム線を織り込んで製作され
たゴムバンドからなり、腰部を一周する長さ寸法に形成
された伸縮性帯体5の中央部近傍を積層し、支持板部3
の左右両端および上下両端縁の全てを伸縮性帯体5に縫
合、一体化してしまい、左右一対の指圧用突起部4,4
の間に相当する位置には、所定巾に形成された2枚の挟
圧片61,62を互いに表裏から支持板部3および伸縮
性帯体5を挟んで厚み方向に対峙させ、さらに、一方の
挟圧片61から他方の挟圧片62に貫通する上下一対の
軸金具63,63を有していて、互いに連結し、一体化
されてなる中央固定金具部6を有するものである。
【0021】伸縮性帯体5の両端部には、マジックファ
スナー51,52が縫着されており、装着時に腰部回り
に合わせて適宜寸法調節したり、締め付け強さを変更可
能に構成されるものとされている。
【0022】
【実施例2】図3の腰部指圧具1の斜視図に示される事
例は、支持板部3にベルト挿通用孔部31を形成してな
る一実施例を示すものであって、伸縮性帯体5の左右長
さを支持板部3に一致するように形成された腰部指圧具
1における支持板部3の指圧用突起部4,4の設けられ
た側面とは反対側の側面左右側には、細帯状の皮革細帯
32,32夫々の両端を上下縁部近傍に縫着、結合し、
別体のベルト体7を左右方向に連通可能とする、狭巾で
上下に長い溝孔状のベルト挿通要孔部31が形成されて
いる。
【0023】
【実施例3】図4の腰部指圧具1の分解状態の斜視図に
示される事例は、中央固定金具部6の一方の挟圧片62
を離脱可能に形成し、外の横巾寸法のものと交換可能に
構成した上、軸金具63,63の頭部に永久磁石8,8
を設けた実施例を示すものであり、支持板部3の指圧用
突起部4,4の設けられる側面とは反対側の側面左右方
向略中央に一方の挟圧片61を固着し、一側面側に貫通
状となるナット部64,64を露出し、同一側面側から
他方の挟圧片62を交換自在に軸金具63,63によっ
て連結するよう構成されてなり、軸金具63,63を着
脱することにり、横巾寸法の異なる別の挟圧片62と交
換可能に構成されていると共に、軸金具63,63は、
夫々の頭部に永久磁石8,8を固着したものと交換可能
に構成されている。
【0024】
【実施例4】図5の腰部指圧具1の平断面図、および図
6の腰部指圧具1の斜視図に示される事例は、中央固定
金具部6の左右縁部一側面側に指圧用突起部4,4を蝶
番状の軸着構造によって前後方向に揺動自在となる如く
構成された他の実施例を示すものであり、当該中央固定
金具部6の他側面側には、その左右全巾に渡り別体のベ
ルト体7を挿通するベルト挿通用孔部31が開口されて
いる。
【0025】また、図7の腰部指圧具1の斜視図に示さ
れる事例には、指圧用突起部4,4の左右離反間隔を適
宜移動、調節可能とした構造の他の実施例を示すもので
あって、中央固定金具部6の左右に蝶番機構を介して左
右に延出された板状部分64,64の夫々の一側面に、
左右方向に長い断面鳩尾状の案内突条部65,65が形
成され、同案内突条部65,65の夫々に沿って左右方
向に移動可能な半円柱状の指圧用突起部4,4が設けら
れている。
【0026】更に、図8の腰部指圧用ベルト2の斜視図
に示される事例は、指圧用突起部4,4の硬さや高さ寸
法を変更可能とした他の実施例であり、中央固定金具部
6の一方側面側の挟圧片62には、ボタン部67の押圧
操作によって空気が供給される空気圧送用ポンプ機構部
66を内蔵しており、当該ポンプ機構66は、上部に吸
入口を形成し、左右側に給気路が形成されていると共
に、給気路の夫々は、風船状に軟質且つ密閉性を有する
左右の指圧用突起部4,4に接続された上、夫々の管路
毎に、空気の流通方向を規制する弁機構部が設けられて
おり、指圧用突起部4,4の夫々の支持板部3側の底部
には、支持板部3の他側面側から開放操作することによ
って内部に注入された空気を抜き取り可能とする密閉蓋
部41,41が設けられている。
【0027】
【作 用】以上のとおりの構成からなるこの発明の腰部
指圧具1、およびそれを組み込んだ腰部指圧用用ベルト
2は、腰部に装着されると、図9の骨格を透視した人体
の背面図に示されるように、腰椎9を挟み左右対称的に
配置される三焦兪91、腎兪92、志室93、大腸兪9
4等のツボ療法における各ツボの何れかを刺激するもの
となり、図1および図2に示される腰部指圧具1は、比
較的肉厚本革からなる支持板部3が、適度な剛性をもっ
て左右の指圧用突起部4,4を支持すると共に、ベルト
を構成する伸縮性帯体5が、程良い力で、支持板部3の
左右端側を前方に引き付けて指圧用突起部4,4を腰部
に押圧する上、当該指圧用突起部4,4の夫々は、支持
板部3の撓みを受けて人体の中心部に向けた押圧力を発
生するものとなり、また、指圧用突起部4,4は、伸縮
性帯体5に被覆されたものとなっていて、腰部に接合さ
れる側面から不要な縫い目等を一切排除する構造となる
ものである。
【0028】更に、中央固定金具部6は、その左右巾寸
法を背骨9の横幅を越える寸法に設定してあり、指圧用
突起部4,4が脊椎9に直接当接してしまうことはな
く、また、伸縮性帯体5の両端には、マジックファスナ
ー51,52が設けられており、係着位置を進退移動し
て、腰部への締め付け力を細かに調節自在なものとなっ
ている。
【0029】図3に示される腰部指圧具1は、支持板部
3の他側面側にベルト挿通用孔部31,31が形成さ
れ、他の別体のベルト体7を挿通して利用することがで
きるようにしてあり、また、図4のように一方の挟圧片
61を支持板部3に結合し、他方の挟圧片62を着脱自
在に構成すると、巾寸法の異なる挟圧片62と交換可能
となり、伸縮性帯体5の内側で遊嵌状となる指圧用突起
部4,4の互いの離反間隔を変更可能とするものとな
る。また、軸金具63,63夫々の頭部に永久磁石8,
8を固着すれば、腰部に対して磁力線を発生するものと
なる。
【0030】図5および図6のように中央固定金具6の
一側面側の左右縁部に蝶番を介して軸着された指圧用突
起部4,4は、腰部に巻き着けられ、適宜締め付け力を
発生する別体ベルト体7の押圧力を受け、腰部の中心側
に向けて揺動されてしまい、腰部に加圧するものとな
る。また、図7に示される指圧用突起部4,4は、左右
の板状部分64,64に形成された案内突状部65,6
5に沿って左右移動することにより、腰部への当接位置
を左右方向に移動、設定可能であり、左右の指圧用突起
部4,4の互いの左右方向の離反間隔を自在に変更可能
である。
【0031】図8の腰部指圧用ベルト2は、中央固定金
具部6に設けられたポンプ機構部66のボタン部67を
複数回に渡り押圧操作すると、吸入口から空気を吸い込
み、給気路を通じて左右の指圧用突起部4,4内に空気
を送り込み、内部気圧を高め、指圧用突起部4,4の硬
度や高さを自在に調節可能となり、支持板部3の他側面
側の左右に夫々設けられた密閉蓋部41,41を開放す
ると、指圧用突起部4,4内に封じ込められた空気が外
部に放出されるものとなり、再度、密閉蓋部41,41
を閉鎖し、ポンプ機構部66を操作すれば、適宜、好む
硬度または高さ寸法の指圧用突起部4,4に設定可能と
なる。
【0032】
【効 果】以上のとおり、この発明の腰部指圧具、およ
びそれを組み込んだ腰部指圧用ベルトによれば、強弾性
素材からなる支持板部により、左右の指圧用突起部を支
持した上、左右の指圧用突起部間に中央固定金具部を介
在するものとすることによって背骨に相当する範囲の支
持板部の変形を阻止すると共に、指圧用突起部間の離反
間隔を規制するものとしたことから、脊椎に不要な負担
を加えずに腰部のツボを効果的に刺激することができる
ものとなる上、中央固定金具部の左右縁部を支点とする
如く左右の指圧用突起部が、支持板部によって前方に押
し着けられるものとなることから、ツボ刺激として望ま
しいとされる腰部中心に向けての指圧を可能とするもの
となり、他の人の手を煩わせることなく、また日常生活
に支障を来すこともなく、ベルトを装着するだけで極め
て簡便且つ継続的な指圧療法を実現可能にするという秀
れた特徴を発揮するものである。
【0033】また、中央固定金具部を支持板部および伸
縮性帯体に対して着脱自在に組み込むものとするか、あ
るいは、支持板部に対して固定し、伸縮性帯体に対して
だけ着脱自在に組み込んでなるものとすることにより、
左右巾寸法の異なる中央固定金具との交換を可能とする
ものとなって、左右の指圧用突起部の離反間隔を変更す
ることが可能となり、個人毎に差のある各ツボの位置に
合致する正確な配置を可能とすることができるものとな
る。更に、中央固定金具部の挟圧片を固定する軸金具部
に磁石を取着したものとすることにより、腰部に磁力を
加え、血行を促進して、筋肉や靭帯の凝りや痛みを癒
し、ツボ刺激と相乗的な効用を発揮するものとなる。
【0034】特に、左右の指圧用突起部4,4を、夫々
支持板部3と伸縮性帯体5との間に遊嵌状に挿入したも
のとすることにより、中央固定金具部6のある中央部を
除く支持板部3の設けられた左右範囲に渡り、指圧用突
起部4,4を適宜、移動することができることから、使
用者の体型に合わせて位置を変え、調節することによっ
て各自最適のツボ刺激を実現することができ、更に、伸
縮性帯体5は、指圧用突起部4,4の移動と共に、その
形状を柔軟に変形、追従させるものとなり、弛みや皺等
の発生もなく、良好な外観を保つ上に、違和感のない装
着感を得ることのできるという秀れた利点を有するもの
となる。
【0035】また、腰部指圧具1は、支持板部3の他側
面側にベルト挿通用孔部31,31、を形成するか、ま
たは、ベルト係着用鉤部を設け、別体のベルト体7に対
して着脱自在とすることにより、従前より好んで利用し
ていたベルト体7や、新たに購入したベルト体7に装着
して利用することができるものとなり、ベルト体7をズ
ボンのベルト吊に挿通して通常と同様に利用することも
可能となる上、指圧用突起部4,4、伸縮性帯体5およ
び中央固定金具部6等の部品がベルト体7の内側に位置
するものとなり、外観上もさして目立たず、長期に渡る
利用も苦にならないものとなるという利点が得られる。
【0036】叙述の如く、この発明の腰部指圧具、およ
びそれを組み込んだ腰部指圧用ベルトは、その構成も比
較的簡素であり、取り扱いも極めて簡便なものとなるこ
とから、通常の日常生活や仕事を行いながら、充分なツ
ボ指圧療法および腰椎安定療法が可能となるものであ
り、製造も簡便であって廉価に市場に提供でき、広く普
及、利用されるものとなって、腰痛に悩み続けている多
くの患者はもとより、腰部のツボ刺激によって改善の見
込まれる、腰痛以外の傷病に悩む人々からも高い評価が
得られるものとなり、人類の宿命とまでいわれている腰
痛のための有効な治療具として、大いにその威力を発揮
するものと予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の腰部指圧具、およびそれを組み込ん
だ腰部指圧用ベルトの技術的思想を具現化した代表的な
実施例を示すものである。
【図 1】腰部指圧用ベルトの構造を示す平断面図であ
る。
【図 2】腰部指圧用ベルトを示す斜視図である。
【図 3】腰部指圧具の構造を示す斜視図である。
【図 4】外の腰部指圧具の分解状態を示す斜視図であ
る。
【図 5】外の腰部指圧具を示す平断面図である。
【図 6】図5の腰部指圧具を示す斜視図である。
【図 7】更に外の腰部指圧具を示す斜視図である。
【図 8】空気注入型の腰部指圧用ベルトの構造を示す
斜視図である。
【図 9】腰部のツボ位置を黒丸で示す人体の背面図で
ある。
【符号の説明】
1 腰部指圧具 2 腰部指圧用ベルト 3 支持板部3 31 同 ベルト挿通用孔部 32 同 皮革細帯 4 指圧用突起部 41 同 密閉蓋部 5 伸縮性帯体 51 同 マジックファスナー 52 同 マジックファスナー 6 中央固定金具部 61 同 挟圧片 62 同 挟圧片 63 同 軸金具 64 同 板状部分 65 同 案内突条部 66 同 ポンプ機構部 67 同 ボタン部 7 別体のベルト体 8 永久磁石 9 腰 椎

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも背骨両側所定範囲に跨る横巾
    寸法を有し、比較的肉厚本革等のような強弾性素材から
    なる支持板部の一側面側に、当該側面に当接状となって
    膨出する瘤形状に形成した一対の指圧用突起部が、左右
    対称配置になるようにして配された上、当該側面および
    一対の指圧用突起部各表面に連続して添設状となる如く
    して伸縮性帯体を積層すると共に、支持板部と伸縮性帯
    体とを、支持板部の両端側および上下両端縁で縫合その
    他の手段で一体化してしまう一方、一対の指圧用突起部
    の間に相当する位置では、それら一対の指圧用突起部の
    離反間隔を規制すると共に、支持板部の弾性変形強さの
    調整をも兼用するようにした所定巾の挟圧片を有する中
    央固定金具部によって挟着状に固定することにより、各
    指圧用突起部が、夫々支持板部と伸縮性帯体との間に遊
    嵌状に封入されてなるものとしたことを特徴とする腰部
    指圧具。
  2. 【請求項2】 中央固定金具部が、支持板部および伸縮
    性帯体に対して着脱自在に組み込み可能な構造に形成さ
    れてなる、請求項1記載の腰部指圧具。
  3. 【請求項3】 中央固定金具部が、支持板部に対して固
    定され、伸縮性帯体に対してだけ着脱自在に組み込んで
    なるものとした、請求項1記載の腰部指圧具。
  4. 【請求項4】 中央固定金具部が、挟圧片を固定する軸
    金具の腰部側先端に磁石を取着、一体化した構造のもの
    に形成されてなる、請求項1ないし3何れか記載の腰部
    指圧具。
  5. 【請求項5】 伸縮性帯体が、腰部に装着可能な長さを
    有するものに形成され、その両端または一端に止め金具
    を取り付けてなるものとすることにより、腰部指圧具を
    腰部適所に装着可能とするようにした、請求項1ないし
    4何れか記載の腰部指圧具を組み込んだ腰部指圧用ベル
    ト。
  6. 【請求項6】 支持板部が、その指圧用突起部を配した
    側と反対側となる側面要所要所に、ベルト挿通用孔部ま
    たはベルト係着用鉤部等からなるベルト装着部の形成さ
    れてなるものとし、該ベルト装着部によって適宜ベルト
    に腰部指圧具を装着してなるものとした、請求項1ない
    し4何れか記載の腰部指圧具を組み込んだ腰部指圧用ベ
    ルト。
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