JPH11253466A - 義歯安定剤組成物 - Google Patents

義歯安定剤組成物

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JPH11253466A
JPH11253466A JP10078342A JP7834298A JPH11253466A JP H11253466 A JPH11253466 A JP H11253466A JP 10078342 A JP10078342 A JP 10078342A JP 7834298 A JP7834298 A JP 7834298A JP H11253466 A JPH11253466 A JP H11253466A
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JP
Japan
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vinyl acetate
acetate resin
formula
denture
acrylic copolymer
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JP10078342A
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English (en)
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Kunitomo Suzuki
国友 鈴木
Takayuki Oniki
隆行 鬼木
Takeshi Naganuma
健 長沼
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全ての義歯床用材料に接着し、優れた義歯の
固定力とクッション性を有するとともに、義歯床からの
剥離性が良好でかつ使用時に義歯からのはみ出すことの
ない義歯安定剤を提供する。 【解決手段】 低重合度酢酸ビニル樹脂と中重合度酢酸
ビニル樹脂からなる酢酸ビニル系樹脂と、下記一般式
(1) 【化1】 (式中、R1は水素又はメチル基を示し、R2及びR3
水素又は炭素数1〜5のアルキル基を示し、R1がメチ
ル基の場合、R2とR3とは異ったものであり、a及びb
は各共重合体構成成分のモル分率を示し、aとbとの比
a/bは4〜1/4である)で表されるアクリル系共重
合体とを含有することを特徴とする義歯安定剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は義歯の固定に使用す
る義歯安定剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】義歯安定剤は加齢に伴う顎堤の吸収や変
形などにより生じた不適合義歯を、暫間的に口蓋粘膜に
固定し、咬合、咀嚼、会話などを補う剤として使用さ
れ、高い効果が認められている。現在市販されている義
歯安定剤は、義歯を粘膜に固定するメカニズムの違いか
ら2種類に大別される。その1つは水不溶性のゴムペー
スト状の製剤を、義歯床と粘膜の隙間に埋めて間の空気
を取り除き、義歯を粘膜に真空吸着させる「密着タイ
プ」であり、我が国においては、この密着タイプが義歯
安定剤の主流となっている。もう1つは水溶性の粘着性
高分子を主剤として、義歯床と粘膜の間で口中の唾液を
吸収して粘着性を発揮させ、義歯を粘膜に貼り付ける
「粘着タイプ」であり、こちらは粉末、ペースト、液
体、シートなど種々の剤型が提供されている。海外では
この粘着タイプがほとんどを占めている。従来より2つ
のタイプが義歯安定剤として存在する理由は、お互いの
タイプがそれぞれ相反する特徴を有するためである。密
着タイプのものは、ゴム状のため、義歯を固定する機能
の他に、咬合時に義歯の不適合部位が歯茎や粘膜に接触
して刺激することで生じる疼痛を緩和する、クッション
材としての機能も有する。また、このタイプは水に不溶
のため、2〜3日間継続して使うことができ、使用中に
成分が唾液等で溶出することがないため、違和感や異味
のない優れた使用感を有する利点もある。このような理
由により、一般的には、密着タイプのものが汎用されて
いる。しかしながら、このタイプのものは、アクリル樹
脂製義歯床には良く接着するが、金属、ポリサルフォン
等で製作された義歯床に接着しないため適用できない等
の欠点がある。この点を改善するため、密着タイプの主
成分である酢酸ビニル樹脂と、粘着タイプの主成分であ
る水溶性高分子を混合する検討がされ、酢酸ビニル樹脂
+アルギン酸塩+カルボキシメチルセルロース+乳化剤
の組み合わせ(特開平1−229086)、および酢酸
ビニル樹脂+ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
メチルセルロース等の特定の水溶性高分子の組み合わせ
(特開平5−65210)が提案されている。さらに密
着タイプのものは、使用後も製剤がアクリル樹脂製義歯
床に残留するため手指で剥がし取る必要があるが、従来
品は剥離性に劣るため、これを改良するための検討が多
々行われてきた(特開昭61−73648号公報、特開
昭62−129210号公報、特開昭62−26520
9号公報、特開平1−180807号公報、特開平2−
124808号公報、特開平2−292207号公報、
特開平4−149110号公報、特開平5−65210
号公報、特開平6−65211号公報)。従って、義歯
使用者にとっては、全ての義歯床用材料に接着する、密
着タイプの義歯安定剤の開発が望まれていた。前記要求
に答えるため、粘着力の強い低重合度酢酸ビニル樹脂と
緩衝効果に優れる中重合度酢酸ビニル樹脂との組み合わ
せが考えられるが、この組み合わせは、温度による粘度
変化が大きくなり、飲食時にコーヒーやお茶、うどん等
の熱い物を食べると、その低重合度酢酸ビニル樹脂成分
がその義歯からはみ出してくるという欠点があった。こ
のはみ出し現象は、使用者に不快感を与えるだけでな
く、義歯が不安定になることによって食事での噛みにく
さと、会話上の不便さを助長する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、全ての義歯
床用材料に接着し、優れた義歯の固定力とクッション性
を有するとともに、義歯床からの剥離性が良好でかつ使
用時に義歯からのはみ出し性のない義歯安定剤を提供す
ることをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、低重合度酢酸ビニル
樹脂と中重合度酢酸ビニル樹脂からなる酢酸ビニル系樹
脂〔A〕と、下記一般式(1)
【化1】 (式中、R1は水素又はメチル基を示し、R2及びR3
水素又は炭素数1〜5のアルキル基を示し、R1がメチ
ル基の場合、R2とR3とは異ったものであり、a及びb
は各共重合体構成成分のモル分率を示し、aとbとの比
a/bは4〜1/4である)で表される第1アクリル系
共重合体及び/又は下記一般式(2)
【化2】 〔式中、R1は水素又はメチル基を示し、R2及びR3
水素又は炭素数1〜5のアルキル基を示し、R1がメチ
ル基の場合、R2とR3とは異った基であり、R4は−(C
2)d−NR56(R5及びR6は炭素数1〜3のアルキ
ル基、dは1〜4の数を示す)で表される基を示し、
a、b及びcは各共重合体成分のモル分率を示し、その
aとbとの比a/bは4〜1/4であり、(a+b)に
対するcの比c/(a+b)は1/3〜3である〕で表
される第2アクリル系共重合体からなるアクリル系共重
合体〔B〕とを含有することを特徴とする義歯安定剤組
成物が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の義歯安定剤組成物(以
下、単に組成物とも言う)は、低重合度酢酸ビニル樹脂
と中重合度酢酸ビニル樹脂とからなる酢酸ビニル系樹脂
〔A〕を含有する。この場合の低重度酢酸ビニル樹脂
は、その数平均重合度が100〜700、好ましくは2
00〜600である高粘着性の樹脂である。一方、中重
合度酢酸ビニル樹脂は、その平均重合度が800〜20
00、好ましくは800〜1800である緩衝効果(ク
ッション性)にすぐれた樹脂である。この酢酸ビニル系
樹脂〔A〕において、その低重合度酢酸ビニル樹脂(a
1)とその中重合度酢酸ビニル樹脂(a2)との重量比a
1/a2は、9/1〜3/7、好ましくは8/2〜4/6
である。この酢酸ビニル系樹脂〔A〕の含有量は、組成
物中30〜90重量%、好ましくは40〜80重量%、
特に好ましくは50〜70重量%である。本発明の組成
物において、前記低重合度酢酸ビニル樹脂と中重合度酢
酸ビニル樹脂との重量比a1/a2が前記範囲より大きく
なると、得られる組成物が軟かくなりすぎて緩衝効果が
無くなり、一方、前記範囲より小さくなると、得られる
組成物の金属やエンジニアプラスチック等の義歯床用材
料に対する接着性が弱くなる。また、その酢酸ビニル系
樹脂〔A〕の含有量が前記範囲より小さいと、得られる
組成物が軟かくなって緩衝効果に劣るようになり、一
方、前記範囲より大きくなると、得られる組成物が硬く
なり、チューブからの押し出しができなくなる。
【0006】本発明の組成物は、前記一般式(1)で表
される第1アクリル系共重合体及び/又は前記一般式
(2)で表される第2アクリル系共重合体からなるアク
リル系共重合体[B]を含有する。前記一般式(1)に
おいて、R1は水素又はメチル基であり、R2及びR3
水素又は炭素数1〜5のアルキル基を示す。この場合の
アルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、イソブチル、アミル、イソアミル等
が包含される。R1がメチル基の場合、R2とR3とは異
ったものであり、例えば、R2がHの場合、R3はアルキ
ル基を示し、R2がメチル基の場合、R3はn−ブチル等
のブチル基を示す。前記一般式(1)において、aは共
重合体中に含まれる(メタ)アクリル酸及び/又はその
エステル成分のモル分率を示し、bは共重合体中に含ま
れるメタクリル酸及び/又はそのエステル成分のモル分
率を示す。それらのモル分率の比a/bは、4〜1/
4、好ましくは3〜1/3、特に好ましくは2〜1/2
である。また、aとbの合計(a+b)は1である。前
記一般式(1)で表される第1アクリル系共重合体は、
高分子量ポリマーで、5万〜120万、好ましくは10
万〜90万の数平均分子量を有し、(株)樋口商会よ
り、オイドラギットL(例えばオイドラギットL10
0、オイドラギッットL30D−55)、オイドラギッ
トS(例えばオイドラギットS100)、オイドラギッ
トNE(例えばオイドラギットNE30D)等の商品名
で販売されている従来公知のコポリマーである。本発明
においては、前記一般式(1)において、R1がCH3
2がH及びR3がアルキル基であるものや、R1がH、
2がアルキル基及びR3がアルキル基であるものの使用
が好ましい。
【0007】前記一般式(2)において、R1は水素又
はメチル基を示し、R2及びR3は水素又は炭素数1〜5
のアルキル基を示す。R1がメチル基の場合、R2とR3
は異ったものである。R4は下記一般式(3)で表され
るジアルキルアミノアルキル基を示す。
【化3】 前記式中、R5及びR6は同一又は異っていてもよく、炭
素数1〜3のアルキル基を示す。dは1〜4の数を示
し、好ましくは2の数を示す。前記一般式(2)におい
て、aは共重合体中に含まれる(メタ)アクリル酸及び
/又はそのエステル成分のモル分率を示し、bは共重合
体中に含まれるメタクリル酸及び/又はそのエステル成
分のモル分率を示し、cはメタクリル酸ジアルキルアミ
ノアルキル成分のモル分率を示す。モル分率aとモル分
率bとの比a/bは4〜1/4、好ましくは3〜1/
3、特に好ましくは2〜1/2であり、aとbの合計
(a+b)に対するcの比c/(a+b)は1/4〜
4、好ましくは1/3〜3である。aとbとcの合計
(a+b+c)は1である。前記一般式(2)で表され
る第2アクリル系共重合体は、高分子量ポリマーで、5
万〜30万、好ましくは10万〜20万の数平均分子量
を有し、(株)樋口商会より、オイドラギットE(例え
ばオイドラギットE100)等の商品名で販売されてい
る従来公知のコポリマーである。本発明においては、前
記一般式(2)において、R1がメチル基、R2がアルキ
ル基(特にメチル基)、R3がアルキル基(特にブチル
基)及びR4がアルキルアミノエチル基(特にジメチル
アミノエチル基)であるものが使用が好ましい。
【0008】本発明の組成物において、前記一般式
(1)及び(2)で表されるアクリル系共重合体〔B〕
の含有量は1〜10重量%、好ましくは2〜8重量%で
ある。この含有量が前記範囲より小さいと、組成物の使
用に際してその義歯からのはみ出しを防止する効果が不
十分になり、一方、前記範囲より大きくなると、組成物
が硬くなり、緩衝効果が不十分となる。
【0009】本発明の組成物には、前記のポリマー成分
の他、必要に応じて、適宜他の成分、例えば、無毒性油
脂・ワックス類、乳化剤、水不溶性粉体、湿潤剤、水、
pH調整剤、防腐剤、色素または顔料、香料等を加える
ことが出来る。無毒性油脂・ワックス類としては、植物
性硬化油、ミツロウ、木ロウ、キャンデリラワックス、
マイクロクリスタリンワックス、パラフィンロウ、カル
ナウバロウ等が挙げられる。乳化剤としては、ステアリ
ン酸のモノ〜トリグリセライド、オレイン酸のモノ〜ト
リグリセライド、ショ糖脂肪酸エステル、アセチルグリ
セリルモノステアレート、ソルビタンモノステアレート
等が挙げられる。水不溶性粉体としては、炭酸カルシウ
ム、リン酸水素カルシウム、シリカ、ゼオライト、ポリ
エチレンやポリプロピレン等のプラスチックパウダー、
セルロースパウダー等が用いられる。湿潤剤としては、
エタノール、プロパノール、グリセリン、糖アルコー
ル、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、トリアセチルグリセリン、ジ
アセチルグリセリン、エチレングリコールジアセテート
等が用いられる。
【0010】本発明の組成物は、通常、液体成分を含有
し、ペースト状組成物として適用される。この場合の液
体成分としては、水や前記湿潤剤等が用いられる。本発
明の組成物において、その粘度は、通常8000〜25
000ポイズに調整するのが好ましい。
【0011】
【発明の効果】本発明の組成物は、従来のものと同様
に、チューブ容器に充填し、必要に応じてそのチューブ
容器から押し出すことによって使用することができる。
本発明の組成物は、不適合義歯の固定に必要な全ての義
歯床用材料(例えば、アクリル樹脂、金属、エンジニア
リングプラスチック等)に対してすぐれた接着力を有す
るとともに、咬合時の疼痛を緩和するクッション性を有
し、さらに使用後の義歯からの剥離性にすぐれている。
その上、本発明の組成物の場合、低重合度の酢酸ビニル
樹脂を含有するにもかかわらず、その使用時に、お茶や
うどん等の熱い食品を食べても、その組成物が義歯から
はみ出すようなこともない。
【0012】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細にす
る。なお、以下において示す%は重量%である。
【0013】実施例1〜8 表1に示す成分組成(重量%)のペースト状組成物を作
り、その義歯床用材料に対する接着性及び義歯からのは
み出し防止性について以下のように評価した。その結果
を表1に示す。 [接着性]アクリル樹脂、金属(Co−Cr合金)又
は、ポリサルフォン樹脂からなる直径15mm、厚さ5
mmの円盤を調製し、この円盤とアクリル樹脂板(10
0mm×100mm)との間に組成物0.5gを挾み、
レオメーター(サン科学製)1kgの荷重を加えた後、
引き剥がしに要する力を測定し、以下の基準で評価し
た。 ◎:0.7kg以上 ○:0.5〜0.6kg △:0.3〜0.4kg ×:0.3kg以下 [はみ出し防止性]義歯装着者5名に各組成物を使用さ
せ、80℃の緑茶を飲んで後、噛み締めた時の組成物の
義歯からのはみ出し防止性を以下の基準で評価した。 ○:はみ出しなし △:少量はみ出す ×:大量はみ出す
【0014】
【表1】
【0015】比較例1〜3 表2に示す成分組成(重量%)のペースト状組成物を作
り、その義歯床用材料に対する接着性及び使用時の義歯
からのはみ出し防止性を前記実施例の場合と同様にして
評価した。その結果を表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】なお、表1及び表2に示したポリマーの具
体的内容は以下の通りである。 (1)酢酸ビニル樹脂(200) 数平均重合度が200の低重合度酢酸ビニル樹脂 (2)酢酸ビニル樹脂(500) 数平均重合度が500の低重合度酢酸ビニル樹脂 (3)酢酸ビニル樹脂(800) 数平均重合度が800の中重合度酢酸ビニル樹脂 (4)酢酸ビニル樹脂(1500) 数平均重合度が1500の中重合度酢酸ビニル樹脂 (5)PPG#3000 数平均分子量が3000のポリプロピレングリコール (6)オイドラギットL100 メタクリル酸とメタクリル酸メチルとのランダム共重合
体、数平均分子量:135,000、共重合体中のメタ
クリル酸成分のモル分率aとメタクリル酸メチル成分の
モル分率bとの比a/b:1 (7)オイドラギットS100 メタクリル酸とメタクリル酸メチルとのランダム共重合
体、数平均分子量:135,000、共重合体中のメタ
クリル酸成分のモル分率aとメタクリル酸メチル成分の
モル分率bとの比a/b:1/2 (8)オイドラギットNE30D アクリル酸エチルとメタクリル酸メチルとのランダム共
重合体、数平均分子量:800,000、共重合体中の
アクリル酸エチル成分のモル分率aとメタクリル酸メチ
ル成分のモル分率bとの比a/b:2 (9)オイドラギットE100 メタクリル酸メチルとメタクリル酸ブチルとメタクリル
酸ジメチルアミノエチルとのランダム共重合体、数平均
分子量:150,000、共重合体中のメタクリル酸メ
チル成分のモル分率aとメタクリル酸ブチル成分のモル
分率bとの比a/b:1、aとbの合計(a+b)に対
するメタクリル酸ジメチルアミノ成分のモル分率cの比
c/(a+b):1 前記表1及び表2に示した結果からわかるように、本発
明の組成物は、義歯床用材料に対してすぐれた接着性を
有し、高い義歯固定力を示す。さらに、使用中に義歯か
らはみ出すようなこともない。次に、本発明の組成物の
他の具体例を以下に示す。
【0018】 実施例9 低重合度酢酸ビニル樹脂(平均重合度200) 50.0% 中重合度酢酸ビニル樹脂(平均重合度800) 20.0% オイドラギットE100 5.0% ポリプロピレングリコール 5.0% サラシミツロウ 2.0% 60%エタノール バランス ────────────────────────────────── 計 100.0%
【0019】 実施例10 低重合度酢酸ビニル樹脂(平均重合度500) 40.0% 中重合度酢酸ビニル樹脂(平均重合度800) 20.0% オイドラギットNE30D 5.0% ポリプロピレングリコール 5.0% ステアリン酸モノグリセリン 2.0% 60%エタノール バランス ────────────────────────────────── 計 100.0%
【0020】 実施例11 低重合度酢酸ビニル樹脂(平均重合度200) 50.0% 中重合度酢酸ビニル樹脂(平均重合度1500) 20.0% オイドラギットS100 5.0% マイクロクリスタリンワックス 3.0% サラシミツロウ 2.0% 60%エタノール バランス ────────────────────────────────── 計 100.0%
【0021】 実施例12 低重合度酢酸ビニル樹脂(平均重合度500) 60.0% 中重合度酢酸ビニル樹脂(平均重合度1500) 10.0% オイドラギットE100 5.0% ポリプロピレングリコール 5.0% 炭酸カルシウム 2.0% 60%エタノール バランス ────────────────────────────────── 計 100.0%
【0022】 実施例13 低重合度酢酸ビニル樹脂(平均重合度500) 60.0% 中重合度酢酸ビニル樹脂(平均重合度800) 10.0% オイドラギットL−30D−55* 5.0% ポリプロピレングリコール 5.0% シリカ 2.0% 60%エタノール バランス ────────────────────────────────── 計 100.0% * アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体、a/b:1、数平均分 子量:250,000
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 33/06 C08L 33/06 33/24 33/24

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低重合度酢酸ビニル樹脂と中重合度酢酸
    ビニル樹脂からなる酢酸ビニル系樹脂〔A〕と、下記一
    般式(1) 【化1】 (式中、R1は水素又はメチル基を示し、R2及びR3
    水素又は炭素数1〜5のアルキル基を示し、R1がメチ
    ル基の場合、R2とR3とは異ったものであり、a及びb
    は各共重合体構成成分のモル分率を示し、aとbとの比
    a/bは4〜1/4である)で表される第1アクリル系
    共重合体及び/又は下記一般式(2) 【化2】 〔式中、R1は水素又はメチル基を示し、R2及びR3
    水素又は炭素数1〜5のアルキル基を示し、R1がメチ
    ル基の場合、R2とR3とは異った基であり、R4は−(C
    2)d−NR56(R5及びR6は炭素数1〜3のアルキ
    ル基、dは1〜4の数を示す)で表される基を示し、
    a、b及びcは各共重合体成分のモル分率を示し、その
    aとbとの比a/bは4〜1/4であり、(a+b)に
    対するcの比c/(a+b)は1/3〜3である〕で表
    される第2アクリル系共重合体からなるアクリル系共重
    合体〔B〕とを含有することを特徴とする義歯安定剤組
    成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008253303A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 義歯安定剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008253303A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 義歯安定剤

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