JPH1125344A - 自動販売機の冷却装置、及び、その制御方法 - Google Patents

自動販売機の冷却装置、及び、その制御方法

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JPH1125344A
JPH1125344A JP19335997A JP19335997A JPH1125344A JP H1125344 A JPH1125344 A JP H1125344A JP 19335997 A JP19335997 A JP 19335997A JP 19335997 A JP19335997 A JP 19335997A JP H1125344 A JPH1125344 A JP H1125344A
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vending machine
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Akira Sugawara
晃 菅原
Takeo Igarashi
丈夫 五十嵐
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Sanyo Electric Co Ltd
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新幹線車両内のような瞬間停電が頻発する条
件下においても、冷却性能の低下を押さえた自動販売機
の冷却装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 冷却装置の駆動開始から短時間(実効的
昇圧時間τP以内)しか経過していないときに瞬間停電
が発生した場合は、冷却装置のモータの駆動をそのまま
継続し、これを経過したときに瞬間停電が発生したとき
はモータを停止する。そして、モータ停止と同時に圧縮
器の出口側と入口側を結ぶ管路のバイパス弁を開くこと
により、出口側と入口側の圧力の平衡を急速に回復して
早期のモータの再起動を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動販売機の冷却装
置、特に、電源事情の悪い新幹線等の車内で使用するの
に適した自動販売機の冷却装置、及びその制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機等の冷却装置では、停電が発
生すると最新の停電を検知してから数分の間は冷却装置
を起動しないようにしている。このような処置は、停電
の発生がごく希で、且つ、停電発生の頻度がきわめて低
いことを前提としたものである。
【0003】ところで、新幹線等の車両は架線から電力
の供給を受けるものであり、この架線に電力を供給する
変電所は1カ所ではなく、沿線に沿い多数設置されてい
る。そのため、車両が走行している間にある変電所の受
け持ち区間から他の変電所の受け持ち区間に移行すると
き、瞬間的ではあるが車両への電力供給が途絶えること
になる。
【0004】新幹線では、一つの変電所が受け持つ区間
が10Km、20Km又は30Kmであり、10Km区
間では新幹線の走行速度でおおよそ3分毎に一度停電す
ることになる。おおよそ1時間当たり20回の瞬間停電
が生じていることになる。
【0005】近年、新幹線等の車両に自動販売機の設置
を望む声が高まっているが、通常自動販売機は1時間当
たり6回程度の停電を最高限度として設計されている程
度であるので、1時間に20回にも及ぶ停電は全く想定
されていないものである。
【0006】このような電力事情下で従来の自動販売機
を運転すると、瞬間停電後数分たって再起動してもすぐ
瞬間停電が生じるのでまた数分待って再起動することに
なる。圧縮器の高圧側と低圧側が平衡して再起動するこ
とができるので再起動の失敗が多くなり、一度失敗する
と発熱しこの発熱によって再起動が更に困難になる。
【0007】また、再起動することができても、熱媒体
の圧縮ガスのガス圧が所定箇所において充分に高くなっ
て冷却作用が発生するようになる前に、再び瞬間停電が
生じる可能性が高く、再び、平衡時間だけ待つことにな
る。このように平衡時間と無効ON時間の積み重ねでは
ON時間がいくら多くても見かけだけであって、充分な
冷却性能を発揮することができない。
【0008】図4は従来の冷却装置の機械的構成を概略
的に説明する図である。
【0009】作用を簡単に説明すると、この図におい
て、201は圧縮器、202は凝縮器、203は膨張
弁、204、205及び206は電磁弁、207、20
8及び209は蒸発器、210は逆止弁、211はアキ
ュムレータ、212及び213は管路、104はモー
タ、215は駆動軸である。
【0010】圧縮器201は熱媒体を圧縮して管路21
2を通して凝縮器202に送り込む。圧縮された熱媒体
はその圧力が高められているので高温になっている。凝
縮器202に送り込まれた熱媒体は凝縮器202の外壁
に設けられたフィン等により外部と熱交換し気化状態か
ら液化状態に変化する。
【0011】液化した熱媒体は膨張弁203、電磁弁2
04、205、206を通って蒸発器207、208、
209に導かれ、蒸発器207、208、209内にお
いて外部から熱を奪い気化する。このように熱を奪うこ
とが冷却作用である。
【0012】蒸発器207、208、209から気化状
態で送り出された熱媒体は逆止弁210、アキュムレー
タ211、管路213を通って再び圧縮器201に導か
れる。
【0013】このように熱媒体が循環することにより凝
縮器202において熱を外部に放出し、蒸発器207、
208、209において外部から熱を奪う作用を繰り返
す。
【0014】今ここでモータ104が突然停止したとす
ると圧縮器201の出口において熱媒体は相当の高圧に
なっており、圧縮器201の入り口との差圧に応じただ
けモータは駆動トルクを必要とするため、再起動するこ
とが困難である。
【0015】このため、停電等で冷却装置が停止した場
合、すぐに起動をかけることは行われず、熱媒体が膨張
弁203、電磁弁204、205、206、蒸発器20
7、208、209、逆止弁210、アキュムレータ2
11を回って圧縮器201の入り口に至り、圧縮器20
1の出入口の圧力差がほとんど無くなるまで、つまり実
効的に平衡が回復するまで、起動を待つように制御され
ている。
【0016】また、平衡状態から起動した場合でも、気
化している熱媒体を圧縮して凝縮器202に送り込んで
も、ここの圧力はすぐには上昇しないので、必要な圧力
になり、実質的な冷却作用が行われるまでに相当な時間
がかかることになる。
【0017】さらに、起動後、圧力がそれほど高くなっ
ていないときに再び停電となる場合もあるが、そのとき
再起動したとしてもなんら差し支えの無いような場合で
あっても、常に決められた時間だけ起動を遅らせるよう
な制御が行われている。
【0018】停電のほとんど起こらない環境下ではこの
ような制御でも全く問題にならないが、停電が頻発する
場合には、運転時間のほとんどが平衡回復のための時間
と、起動から冷却作用が発生するまでの時間で占められ
ることになり、実質的に冷却作用が生じている時間がほ
とんど無くなってしまうという問題があった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新幹線の車
両内部のように、瞬間停電が多発する場所においても、
必要な冷却性能を発揮できるように上記問題点を解決す
ることを課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この課題は次の手段によ
って解決される。
【0021】ここで、用語の説明をする。「実効的平衡
回復時間」、「実効的昇圧時間」、「上限温度」及び
「下限温度」の意味は次の通り。
【0022】[実効的平衡回復時間τB」例えば、図4
又は図2の冷却装置において、運転が正常に行われて圧
縮器201の入力側と出力側の差圧が定常状態に落ちつ
いているとする。この時点でモータ104が停止する
と、時間の経過とともに圧縮器201の出口側近傍の熱
媒体が凝縮器202、蒸発器207、208、209を
通って、又は開いたバイパス弁106を通って、圧縮器
201の入口側近傍に至り、このため、圧縮器201の
出入口の圧力差が徐々に低下する。この圧力差がある値
以下になったときはじめて圧縮器201を正常に起動す
ることができる。このときまでに要する時間を実効的平
衡回復時間τBとする。当然バイパス弁を有するものと
有しないもの、これを開いているときと閉じているとき
では、この値は異なることとなる。
【0023】[実効的昇圧時間τP]例えば、図4又は
図2の冷却装置において、圧縮器201を充分長い時間
停止状態においてから、これを起動し、ある時間たって
一旦圧縮器を停止させてすぐ再起動させたとき、その時
間が短時間であれば正常に再起動することができるが、
一定時間より長ければ正常に再起動することができな
い。この正常に再起動することができる限界の時間を実
効的昇圧時間τPとする。
【0024】[上限温度θH、下限温度θL]ON/O
FF操作により温度制御するとき、中心目標温度θMの
上下に一定の幅をもたせて上限温度θH及び下限温度θ
Lを設定し、その温度が下限温度θL以下になったとき
は温度を上げる方向に、その温度が上限温度θH以上に
なったときその温度を下げる方向に操作する。上記用語
すなわち上限温度θH及び下限温度θLはこれらの意味
である。
【0025】(1) 第1の発明について 圧縮器と、凝縮器と、蒸発器と、前記3つの装置を相互
に結合する流体管路と、前記圧縮器、前記凝縮器及び前
記蒸発器を前記流体管路を通ってこの順に循環する熱媒
体と、前記圧縮器を駆動するモータと、からなり、熱媒
体が上記圧縮器により圧縮され、圧縮された熱媒体が上
記凝縮器において外部から冷却されて液化され、液化し
た熱媒体が上記蒸発器において外部から熱を奪って気化
し、気化した熱媒体が再び圧縮器により圧縮されるとこ
ろの循環を繰り返す自動販売機の冷却装置において、前
記モータを駆動する電源に停電が発生したことを検知す
る停電検知手段と、前記モータの駆動回路の導通・遮断
を制御する制御装置であって、前記停電検知手段が停電
を検知した時点が、前記モータが駆動されており、且
つ、その駆動から実効的昇圧時間を経過する以前である
場合は、そのまま前記モータの駆動回路の導通状態を継
続し、上記の場合以外は、前記モータの駆動回路を遮断
状態とし、実効的平衡回復時間を経過した後前記モータ
の駆動回路を導通状態とする制御を行う制御装置と、を
備えたことを特徴とする自動販売機の冷却装置。
【0026】(2) 第2の発明について 圧縮器と、凝縮器と、蒸発器と、前記3つの装置を相互
に結合する流体管路と、前記圧縮器、前記凝縮器及び前
記蒸発器を前記流体管路を通ってこの順に循環する熱媒
体と、前記圧縮器を駆動するモータと、からなり、熱媒
体が上記圧縮器により圧縮され、圧縮された熱媒体が上
記凝縮器において外部から冷却されて液化され、液化し
た熱媒体が上記蒸発器において外部から熱を奪って気化
し、気化した熱媒体が再び圧縮器により圧縮されるとこ
ろの循環を繰り返す自動販売機の冷却装置において、前
記モータを駆動する電源に停電が発生したことを検知
し、この検知の時点が、前記モータが駆動されており、
且つ、その駆動から実効的昇圧時間を経過する以前であ
る場合は、そのまま前記モータの駆動回路の導通状態を
継続し、上記の場合以外は、前記モータの駆動回路を遮
断状態とし、実効的平衡回復時間を経過した後前記モー
タの駆動回路を導通状態とすることを特徴とする自動販
売機の冷却装置の制御方法。
【0027】(3) 第3の発明について 圧縮器と、凝縮器と、蒸発器と、前記3つの装置を相互
に結合する流体管路と、前記圧縮器、前記凝縮器及び前
記蒸発器を前記流体管路を通ってこの順に循環する熱媒
体と、前記圧縮器を駆動するモータと、からなり、熱媒
体が上記圧縮器により圧縮され、圧縮された熱媒体が上
記凝縮器において外部から冷却されて液化され、液化し
た熱媒体が上記蒸発器において外部から熱を奪って気化
し、気化した熱媒体が再び圧縮器により圧縮されるとこ
ろの循環を繰り返す自動販売機の冷却装置において、前
記圧縮器の出口側と入り口側を結ぶバイパス管路と、前
記バイパス管路に設けられバイパス管路を開閉するバイ
パス弁と、前記モータを駆動する電源に停電が発生した
ことを検知する停電検知手段と、前記モータの駆動回路
の導通・遮断を制御するとともに前記バイパス弁の開閉
を制御する制御装置であって、前記停電検知手段が停電
を検知したときには、前記モータの駆動回路を遮断状態
とするとともに前記バイパス弁を開状態とし、停電検知
の時点から実効的平衡回復時間が経過した後には、この
バイパス弁を閉状態とするとともに前記モータの駆動回
路を導通状態とするように制御する制御装置と、を備え
たことを特徴とする自動販売機の冷却装置。
【0028】(4) 第4の発明について 上記第3の発明の自動販売機の冷却装置において、バイ
パス管路には絞り弁が設けられていることを特徴とする
自動販売機の冷却装置。
【0029】(5) 第5の発明について 圧縮器と、凝縮器と、蒸発器と、前記3つの装置を相互
に結合する流体管路と、前記圧縮器、前記凝縮器及び前
記蒸発器を前記流体管路を通ってこの順に循環する熱媒
体と、前記圧縮器を駆動するモータと、前記圧縮器の出
口側と入り口側を結ぶバイパス管路と、前記バイパス管
路に設けられバイパス管路を開閉するバイパス弁と、か
らなり、熱媒体が上記圧縮器により圧縮され、圧縮され
た熱媒体が上記凝縮器において外部から冷却されて液化
され、液化した熱媒体が上記蒸発器において外部から熱
を奪って気化し、気化した熱媒体が再び圧縮器により圧
縮されるところの循環を繰り返す自動販売機の冷却装置
において、前記モータを駆動する電源に停電が発生した
ことが検知されたとき、前記モータの駆動回路を遮断状
態とするとともに前記バイパス弁を開状態とし、停電検
知の時点から実効的平衡回復時間が経過した後に、この
バイパス弁を閉状態とするとともに前記モータの駆動回
路を導通状態とすることを特徴とする自動販売機の冷却
装置の制御方法。
【0030】(6) 第6の発明について 圧縮器と、凝縮器と、蒸発器と、前記3つの装置を相互
に結合する流体管路と、前記圧縮器、前記凝縮器及び前
記蒸発器を前記流体管路を通ってこの順に循環する熱媒
体と、前記圧縮器を駆動するモータと、からなり、熱媒
体が上記圧縮器により圧縮され、圧縮された熱媒体が上
記凝縮器において外部から冷却されて液化され、液化し
た熱媒体が上記蒸発器において外部から熱を奪って気化
し、気化した熱媒体が再び圧縮器により圧縮されるとこ
ろの循環を繰り返す自動販売機の冷却装置において、前
記圧縮器の出口側と入り口側を結ぶバイパス管路と、前
記バイパス管路に設けられバイパス管路を開閉するバイ
パス弁と、前記モータを駆動する電源に停電が発生した
ことを検知する停電検知手段と、自動販売機の庫内の温
度を検出する温度検出器と、前記モータの駆動回路の導
通・遮断を制御するとともに前記バイパス弁の開閉を制
御する制御装置であって、前記停電検知手段が停電を検
知したとき、又は、前記温度検出器で検出された温度が
設定温度の下限温度のより低いときには、前記モータの
駆動回路を遮断状態とするとともに前記バイパス弁を開
状態とし、停電検知の時点から実効的平衡回復時間が経
過した後であって、前記温度検出器で検出された自動販
売機の庫内の温度が設定温度の上限温度より高いときに
は、このバイパス弁を閉状態とするとともに前記モータ
の駆動回路を導通状態とするように制御する制御装置
と、を備えたことを特徴とする自動販売機の冷却装置。
【0031】(7) 第7の発明について 上記第6の発明の自動販売機の冷却装置において、バイ
パス管路には絞り弁が設けられていることを特徴とする
自動販売機の冷却装置。
【0032】(8) 第8の発明について 圧縮器と、凝縮器と、蒸発器と、前記3つの装置を相互
に結合する流体管路と、前記圧縮器、前記凝縮器及び前
記蒸発器を前記流体管路を通ってこの順に循環する熱媒
体と、前記圧縮器を駆動するモータと、前記圧縮器の出
口側と入り口側を結ぶバイパス管路と、前記バイパス管
路に設けられバイパス管路を開閉するバイパス弁と、前
記モータを駆動する電源に停電が発生したことを検知す
る停電検知手段と、自動販売機の庫内の温度を検出する
温度検出器と、からなり、熱媒体が上記圧縮器により圧
縮され、圧縮された熱媒体が上記凝縮器において外部か
ら冷却されて液化され、液化した熱媒体が上記蒸発器に
おいて外部から熱を奪って気化し、気化した熱媒体が再
び圧縮器により圧縮されるところの循環を繰り返す自動
販売機の冷却装置において、前記停電検知手段が停電を
検知したとき、又は、前記温度検出器で検出された温度
が設定温度の下限温度のより低いときには、前記モータ
の駆動回路を遮断状態とするとともに前記バイパス弁を
開状態とし、停電検知の時点から実効的平衡回復時間が
経過した後であって、前記温度検出器で検出された自動
販売機の庫内の温度が設定温度の上限温度より高いとき
には、このバイパス弁を閉状態とするとともに前記モー
タの駆動回路を導通状態とすることを特徴とする自動販
売機の冷却装置の制御方法。
【0033】
【発明の実施の形態】
(1)請求項1の発明について、本発明は機械構造的に
は、圧縮器と、凝縮器と、蒸発器と、前記3つの装置を
相互に結合する流体管路と、前記圧縮器、前記凝縮器及
び前記蒸発器を前記流体管路を通ってこの順に循環する
熱媒体と、前記圧縮器を駆動するモータと、からなり、
熱媒体が上記圧縮器により圧縮され、圧縮された熱媒体
が上記凝縮器において外部から冷却されて液化され、液
化した熱媒体が上記蒸発器において外部から熱を奪って
気化し、気化した熱媒体が再び圧縮器により圧縮される
ところの循環を繰り返し冷却作用を行う。
【0034】停電検知手段がモータを駆動する電源に停
電が発生したことを検知すると、この検知の時点が、モ
ータが駆動されており、且つ、その駆動から実効的昇圧
時間を経過する以前である場合は、そのままモータの駆
動回路の導通状態を継続し、検知の時点がそれ以外の場
合は、モータの駆動回路を遮断状態とし、実効的平衡回
復時間を経過した後前記モータの駆動回路を導通状態と
するような制御が行われる。
【0035】実効的昇圧時間内であれば再起動すること
ができるにもかかわらず、このような認識がないため、
又、瞬間停電が頻発する場所で使用されることがなかっ
たこともあり、従来は、瞬間停電が実効的昇圧時間内に
発生したときであってもモータを停止させていた。
【0036】このため、従来の自動販売機は瞬間停電が
頻発する新幹線車両の内部に設置するには適していなか
った。本発明は、瞬間停電が発生しても実効的昇圧時間
内であればモータの駆動を継続させるので、無駄にモー
タを停止することによる冷却能力の低下を防止すること
ができる。
【0037】本発明は新幹線車両等の停電が頻発する場
所においても自動販売機を設置したいとの要望に応じて
上記の認識に基づいてなされたものであって、停電が頻
発する場所においても所定の冷却性能を発揮することが
できる。
【0038】(2)請求項2の発明について、本発明
は、機械構造的には、圧縮器と、凝縮器と、蒸発器と、
前記3つの装置を相互に結合する流体管路と、前記圧縮
器、前記凝縮器及び前記蒸発器を前記流体管路を通って
この順に循環する熱媒体と、前記圧縮器を駆動するモー
タと、からなり、熱媒体が上記圧縮器により圧縮され、
圧縮された熱媒体が上記凝縮器において外部から冷却さ
れて液化され、液化した熱媒体が上記蒸発器において外
部から熱を奪って気化し、気化した熱媒体が再び圧縮器
により圧縮されるところの循環を繰り返し冷却作用を行
うところの自動販売機の冷却装置の制御方法であって、
停電検知手段がモータを駆動する電源に停電が発生した
ことを検知すると、この検知の時点が、モータが駆動さ
れており、且つ、その駆動から実効的昇圧時間を経過す
る以前である場合は、そのままモータの駆動回路の導通
状態を継続し、検知の時点がそれ以外の場合は、モータ
の駆動回路を遮断状態とし、実効的平衡回復時間を経過
した後前記モータの駆動回路を導通状態とするような制
御が行われる。
【0039】実効的昇圧時間内であれば再起動すること
ができるにもかかわらず、このような認識がないため、
又、瞬間停電が頻発する場所で使用されることがなかっ
たこともあり、従来は、瞬間停電が実効的昇圧時間内に
発生したときであってもモータを停止させていた。
【0040】このため、従来の自動販売機は瞬間停電が
頻発する新幹線車両の内部に設置するには適していなか
った。本発明は、瞬間停電が発生しても実効的昇圧時間
内であればモータの駆動を継続させるので、無駄にモー
タを停止することによる冷却能力の低下を防止すること
ができる。
【0041】本発明は新幹線車両等の停電が頻発する場
所においても自動販売機を設置したいとの要望に応じて
上記の認識に基づいてなされたものであって、停電が頻
発する場所においても所定の冷却性能を発揮することが
できる。
【0042】(3)請求項3の発明について、本発明
は、圧縮器と、凝縮器と、蒸発器と、前記3つの装置を
相互に結合する流体管路と、前記圧縮器、前記凝縮器及
び前記蒸発器を前記流体管路を通ってこの順に循環する
熱媒体と、前記圧縮器を駆動するモータと、からなり、
熱媒体が上記圧縮器により圧縮され、圧縮された熱媒体
が上記凝縮器において外部から冷却されて液化され、液
化した熱媒体が上記蒸発器において外部から熱を奪って
気化し、気化した熱媒体が再び圧縮器により圧縮される
ところの循環を繰り返す自動販売機の冷却装置におい
て、圧縮器の出口側と入り口側を結ぶバイパス管路と、
前記バイパス管路に設けられバイパス管路を開閉するバ
イパス弁と、前記モータを駆動する電源に停電が発生し
たことを検知する停電検知手段と制御装置とを設け、制
御装置は、停電検知手段が停電を検知したときには、前
記モータの駆動回路を遮断状態とするとともに前記バイ
パス弁を開状態とし、停電検知の時点から実効的平衡回
復時間が経過した後には、このバイパス弁を閉状態とす
るとともに前記モータの駆動回路を導通状態とするよう
に制御するので、圧縮器の出口側と入口側の圧力差を早
急に減少させることができて平衡回復が早められ再起動
を開始するまでの時間を短くすることができる。
【0043】したがって、瞬間停電が頻発する場所にお
いても冷却性能の低下を防ぐことができる。
【0044】(4)請求項4の発明について、請求項4
の発明に更に絞り弁を設けたものであり、絞り弁はバイ
パス弁が開くことにより生じる熱媒体の衝撃移動を緩和
するものである。管路等の破損を防止するとともに衝撃
的騒音を防止する。
【0045】(5)請求項5の発明について、請求項4
の発明の方法発明である。
【0046】(6)請求項6の発明について、圧縮器
と、凝縮器と、蒸発器と、前記3つの装置を相互に結合
する流体管路と、前記圧縮器、前記凝縮器及び前記蒸発
器を前記流体管路を通ってこの順に循環する熱媒体と、
前記圧縮器を駆動するモータと、からなり、熱媒体が上
記圧縮器により圧縮され、圧縮された熱媒体が上記凝縮
器において外部から冷却されて液化され、液化した熱媒
体が上記蒸発器において外部から熱を奪って気化し、気
化した熱媒体が再び圧縮器により圧縮されるところの循
環を繰り返す自動販売機の冷却装置において、更に、前
記圧縮器の出口側と入り口側を結ぶバイパス管路と、前
記バイパス管路に設けられバイパス管路を開閉するバイ
パス弁と、前記モータを駆動する電源に停電が発生した
ことを検知する停電検知手段と、自動販売機の庫内の温
度を検出する温度検出器と、制御装置を備えており、制
御装置は、前記停電検知手段が停電を検知したとき、又
は、前記温度検出器で検出された温度が設定温度の下限
温度より低いときには、前記モータの駆動回路を遮断状
態とするとともに前記バイパス弁を開状態とし、停電検
知の時点から実効的平衡回復時間が経過した後であっ
て、前記温度検出器で検出された自動販売機の庫内の温
度が設定温度の上限温度より高いときには、このバイパ
ス弁を閉状態とするとともに前記モータの駆動回路を導
通状態とするように制御する。請求項4の発明におい
て、更に、温度制御の機能を併せ持つものである。
【0047】(7)請求項7の発明について、請求項6
の発明において、更に、絞り弁を設けたものであり、絞
り弁自体の機能は請求項4の発明と同様である。
【0048】(8)請求項8の発明について、請求項7
の発明の方法発明である。
【0049】
【実施例】以下、上記発明の実施例について説明する。
【0050】図1は本発明の実施例の制御装置の概容を
示すブロック図である。
【0051】101は制御全体を司るマイクロコンピュ
ータ(以下、CPUという。)である。このCPU10
1には温度検出器102、モータ制御回路103、バイ
パス弁制御回路105、オンタイマ107、オフタイマ
108、I/O用チップ111が接続されている。
【0052】温度検出器102は、CPU101からの
要求に応じて自動販売機の冷室内の温度を計測し、この
計測結果を送り返す。以下、検出温度を庫内温度θで表
す。
【0053】モータ制御回路103は、CPU101か
らの指令を受けてモータ104の駆動・停止を制御する
ためのものであり、このモータ104は駆動軸215
(図2)を介して圧縮器201(図2)を駆動する。
【0054】バイパス弁制御回路105はCPU101
の指令によりバイパス弁106(図1、図2)の開閉を
制御する。
【0055】オンタイマ107はモータ104の駆動回
路が導通状態になったとき計時を開始するためのタイマ
である。以下、この計時の値をオンタイムτONで表
す。リセット信号を入力することにより「0」にリセッ
トされ、スタート信号の入力により計時を開始する。
【0056】オフタイマ108はモータ104の駆動回
路が遮断状態になったとき計時を開始するためのタイマ
である。この計時の値をオフタイムτOFFで表す。リ
セット信号を入力することにより「0」にリセットさ
れ、スタート信号の入力により計時を開始する。また、
計時開始時の値をセットすることもできる。
【0057】I/O用チップ111は停電検出器109
が検出した電源ラインの停電の状態をCPU101に伝
え、また、CPU101からの指令により停電フリップ
フロップ(以下、停電FFという。)110をリセット
する。
【0058】停電FF110はRSフリップフロップで
もって構成されており、停電検出器109が停電を検出
したとき、この信号がセット端子Sに伝えられてセット
され、出力端子Qが「1」になる。その後再度セット端
子Sに信号が加えられても出力端子Qが「1」の状態は
変わらない。リセット端子Rに信号が加えられると出力
端子Qの状態は「0」になる(リセットされる)。
【0059】したがって、出力端子Qが「1」の状態は
リセットされて後少なくとも1度だけは電源ラインに停
電が生じたことを意味している。
【0060】I/O用チップ111を読み出すことによ
り、現在停電中であること及び停電があったことを検出
することができる。
【0061】図2は本実施例の自動販売機の冷却装置の
機械的構成を概略的に説明する図である。
【0062】この図は、管路212と管路213を結ぶ
バイパス管路214が設けられており、この管路214
にはバイパス弁106と絞り弁216が設けられている
点を除いて、図4に示される従来の冷却装置の説明と重
複するから、この重複する部分に関する説明を省略す
る。
【0063】なお、絞り弁216はバイパス弁106が
開いたとき、圧縮器201の出口側と入り口側の圧力差
により熱媒体がバイパス弁106を衝撃的に通り騒音や
管路等の破壊を起こすことを防止するためのものであっ
て、熱媒体を適度な速度でバイパスさせる。
【0064】図3は本実施例の自動販売機の冷却装置の
CPU101の動作の概容を示すフローチャートであ
る。
【0065】「動作説明」 (1) 最初に、停電が全く起こらない条件を想定し
て、動作の説明をする。
【0066】この場合、温度制御だけが行われる。
【0067】スタートする(#300)と初期処理を行
う。ステップ#301においてオンタイマ107をリセ
ット(又は「0」を代入)し、オフタイマ108を予め
実験等により得られている実効的平衡回復時間τBより
大きな任意の値にセットする。2つのタイマはスタート
指令がかけられていないので計時を開始することはな
い。
【0068】ステップ#303において停電FF110
をリセットする。
【0069】ステップ#304においてバイパス弁10
6を閉鎖する。
【0070】ステップ#305において、停電FF11
0がセットされているかどうかをチェックする。停電F
F110は最後にリセットされてから今までに停電が一
度でも起こったときにセットされる(現在停電中かどう
かを示すものではない)ので、出力端子Qの状態をI/
O用チップ111を介して取得することによりわかる。
【0071】上述のように、ここでは停電は起こらない
との条件を想定しているので、「NO」が成立し、ステ
ップ#306に進む。
【0072】ステップ#306では停電中かどうかがチ
ェックされる。これは停電検出器109の出力を直接I
/O用チップ111を介して取り込むことによりチェッ
クできる。なお、停電FF110の出力端子Qは停電が
発生したことを検出できても、停電が解消したのか、そ
れとも、現在でも停電中かどうかについては検出できな
い。
【0073】上述のように停電をしないとの前提なので
ここでは「NO」が成立し、ステップ#307に進む。
【0074】ステップ#307においては、温度検出機
102により庫内温度θを取得し、この取得した温度が
下限温度θLより低いかどうかをチェックする。運転開
始時は当然に庫内温度θは室温に近いのでこのチェック
は「NO」が成立し、ステップ#308に進む。
【0075】ステップ#308においては、ステップ#
307で取得した庫内温度θが上限温度θHより高いか
どうかをチェックする。運転開始時は当然に庫内温度θ
は室温に近いのでこのチェックは「YES」が成立し、
ステップ#309に進む。
【0076】ステップ#309において、オフタイムτ
OFFが実効的平衡回復時間τBより大きいか否かをチ
ェックする。オフタイムτOFFにはステップ#302
において実効的平衡回復時間τBより大きな値が代入さ
れているので、このチェックでは当然に「YES」が成
立し、ステップ#310に進む。
【0077】ステップ#310において、オフタイマ1
08をリセットし(計時は開始されない。)、ステップ
#311において、オンタイマ107にスタート指令を
与え、これに計時を開始させる。
【0078】ステップ#312において、バイパス弁制
御回路105に指令を出し、バイパス弁106を閉鎖す
る。
【0079】ステップ#313において、モータ制御回
路103に指令を出し、モータ104の駆動(モータ1
04の回路を形成させること。回路が形成されていても
電力線が停電状態にあればモータは回転しない。)を開
始する。停電していないのでこの動作によりモータ10
4が回転し庫内の冷却が開始する。再び点aに還り、ス
テップ#305に入る。
【0080】停電がないとの前提なので、また、冷却開
始から時間が立っていないので、今度は、ステップ#3
05、ステップ#306、ステップ#307、ステップ
#308を経て、ステップ309に至る。
【0081】ここで、前回のループでステップ#310
においてオフタイマ108が停止されたので、オフタイ
ムτOFFは0のままであるから、今度は τOFF>
τBは「NO」が成立する。したがって、点aに還る。
【0082】これを何度も繰り返す間に、庫内温度θが
上限温度θHを下回るようになる。すると、ステップ#
308において「NO」が成立するようになり、ここか
ら点aに還り、同様のループを繰り返す。
【0083】この間冷却作用は続いているのでは、その
うち、庫内温度θは下限温度θLを下回るようになる。
つまり、冷却が進みすぎて庫内温度が低下し過ぎたこと
になり、ステップ#307において、「YES」が成立
し、ステップ#316に分岐する。
【0084】ステップ#316においてモータ制御回路
103からモータ104の駆動状態(モータ104の回
路が形成されているかどうかのこと。回路が形成されて
いても電力線が停電状態にあればモータは回転しな
い。)を取得する。この場合、「YES」が成立するの
で、ステップ#317においてオンタイマ107をリセ
ットして停止させる。
【0085】ステップ#318において、オフタイマ1
08を計時開始させ、ステップ#319においてモータ
を非駆動状態(回路の形成を解く。)にし、ステップ#
320において、バイパス弁制御回路105に指令を出
してバイパス弁106を開状態にする。
【0086】これによりモータ104は停止し、冷却作
用も停止する。また、バイパス弁106が開状態にされ
たので、圧縮器201の出口付近の熱媒体はバイパス弁
106を通って入り口付近に流れ込み、短時間の実効的
平衡回復時間で出入口間の圧力差が急速に消失し平衡状
態にいたる。
【0087】再び点aに還り、ステップ#305、ステ
ップ#306を進み、ステップ#307に至る。冷却作
用は停止したままなので、庫内温度θは上昇して行く
が、温度上昇の速度は緩やかであるので、しばらく庫内
温度θは下限温度θLを下回ることになる(であろ
う)。そのため、ステップ#307では「YES」が成
立したとき、分岐してステップ#316に進む。モータ
回路はステップ#319により非駆動状態にされたまま
であるので、ステップ#316において「NO」が成立
し、点aに還る。
【0088】ステップ#305、ステップ#306、ス
テップ#307、ステップ#316を通るループを何度
か繰り返すうちに、庫内温度θは下限温度θLを上回る
ようになると、ステップ#307は「NO」が成立する
ようになる。
【0089】するとステップ#308に進むが、庫内温
度θは上限温度θLを上回るほどまでには上昇していな
い(であろう)から、ステップ#308において「N
O」が成立し点aに還る。
【0090】ステップ#305、ステップ#306、#
ステップ#307及びステップ#308を繰り返すうち
に、やがて、庫内温度θが上限温度θLを上回るように
なると「YES」が成立し、ステップ#309に進む。
【0091】オフタイムτOFFが実効的平衡回復時間
τBを越えないとモータを再起動することができないの
で、この場合は点aからステップ#309を繰り返すう
ちにオフタイムの計時が進み、やがて、ステップ#30
9において「YES」が成立するようになり、ステップ
#310に進む。
【0092】ステップ#310からステップ#313ま
では先に説明したとおりであり、冷却動作が開始する。
【0093】(2) 停電が起こったとき。
【0094】上記(1)の動作の進行により、必ず点a
を通るので、停電が発生すると、停電FFがセットされ
る。すると、ステップ#305において、「YES」が
成立し、ステップ#314に進み、停電FFをリセット
する。
【0095】ステップ#315において、オンタイムτ
ONが実効的昇圧時間τPより小さいか否かをチェック
する。もし、このとき、モータが起動されてあまり時間
が経っていないとすれば、圧縮器201の入出力側の差
圧は上昇していないので再起動することができる、すな
わち、 τON<τP が成立するので何もしないで点
aに還る。
【0096】また、モータが駆動されていないときも、
τONが「0」なのでこの式は成立するので、同様に点
aに還る。
【0097】ステップ#315が成立しないとき、ステ
ップ#316に進み、ここにおいて、モータ回路がON
か否かをチェックし、モータ回路がONであれば、オン
タイマ107をリセットし(#317)、オフタイマ1
08を計時開始させ(#318)、モータ回路を遮断し
(#319)、バイパス弁106を開く(#320)。
【0098】モータ104が停止し、バイパス弁106
が開かれたので、圧縮器201の入出力側の差圧は急速
に平衡状態に向かう。そして、点aに還る。
【0099】停電状態が長ければ、停電FFはステップ
#314においてリセットされたままであるので、ステ
ップ#305において「NO」が成立し、ステップ#3
06に進むが、ステップ#306において「YES」が
成立するので、ステップ#315に進み、ステップ#3
15又はステップ#316において分岐し、点aに還
る。
【0100】通常、車両走行中停電は瞬間的なものであ
り上記ループは必要ないが、きわめて遅い速度での徐行
又は、停止を想定したものである。
【0101】なお、冷却能力の限りにまで冷却しようと
する場合、温度制御は必要ないので、図1における温度
検出器102及び図3のフローチャートにおけるステッ
プ#306、ステップ#307、ステップ#308を省
略することができる。
【0102】以上、本実施例は、モータ104が実際に
回転を始めて間もなくの実効的昇圧時間τP以内のとき
には、瞬間停電が生じても実効的平衡回復時間をとるこ
となくそのままモータ104を駆動し続けるようにする
とともに、これ以後の停電発生の時、又は、モータ10
4が停止した時には、バイパス弁106を開くように制
御することにより、圧縮器201の入り口と出口の差圧
を急速に解消するようにしたので、実効的平衡時間その
ものをはるかに短くすることができる。
【0103】したがって、本実施例の自動販売機は新幹
線等の車両内に設置した場合でも、従来のものよりはる
かに長い実質上の冷却時間の割合を実現できる。
【0104】
【発明の効果】本発明は、瞬間停電が発生したときに、
その時期が圧縮器を駆動するためのモータが駆動を開始
してまもなくの実効的昇圧時間以内の時であれば、モー
タの駆動を継続し続けるので、停電が発生したら無条件
にモータを一定時間休止する従来のものに比べてモータ
停止の時間を少なくすることができる。このため、瞬間
停電の頻発する新幹線の車両内にこれを設置しても冷却
能力の低下を来すことが無い。
【0105】また、実効的昇圧時間経過後の停電の発生
によりモータを休止した場合でも、バイパス管路のバイ
パス弁を開くことにより、圧縮器の出口側と入口側の差
圧を急速に解消することができるので、モータ停止の時
間を大幅に減少させ、短時間のうちに再起動することが
できる。
【0106】また、バイパス管路には絞り弁を設けたの
で、バイパス弁が開いたときに生じる衝撃的な出口側
(高圧側)から入口側(低圧側)への熱媒体の流入を緩
和し、衝撃音や破壊の発生を防止している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の自動販売機の冷却装置におけ
る制御装置の概容図である。
【図2】本発明の実施例の自動販売機の冷却装置の機械
的構成を概略的に説明する図である。
【図3】本発明の実施例の自動販売機の冷却装置におけ
る制御装置を構成するCPU101の動作の概容を示す
フローチャートである。
【図4】従来の冷却装置の機械的構成を概略的に説明す
る図である。
【符号の説明】
101 マイクロコンピュータ、CPU 102 温度検出器 103 モータ制御回路 104 モータ 105 バイパス弁制御回路 106 バイパス弁 107 オンタイマ 108 オフタイマ 109 停電検出器 110 停電フリップフロップ(RSフリップフロッ
プ) 111 I/Oチップ 201 圧縮器 202 凝縮器 203 膨張弁 204、205、206 電磁弁 207、208、209 蒸発器 210 逆止弁 211 アキュムレータ 212、213 管路 214 バイパス管路 215 駆動軸 216 絞り弁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮器と、 凝縮器と、 蒸発器と、 前記3つの装置を相互に結合する流体管路と、 前記圧縮器、前記凝縮器及び前記蒸発器を前記流体管路
    を通ってこの順に循環する熱媒体と、 前記圧縮器を駆動するモータと、からなり、 熱媒体が上記圧縮器により圧縮され、圧縮された熱媒体
    が上記凝縮器において外部から冷却されて液化され、液
    化した熱媒体が上記蒸発器において外部から熱を奪って
    気化し、気化した熱媒体が再び圧縮器により圧縮される
    ところの循環を繰り返す自動販売機の冷却装置におい
    て、 前記モータを駆動する電源に停電が発生したことを検知
    する停電検知手段と、前記モータの駆動回路の導通・遮
    断を制御する制御装置であって、前記停電検知手段が停
    電を検知した時点が、 前記モータが駆動されており、且つ、その駆動から実効
    的昇圧時間を経過する以前である場合は、 そのまま前記モータの駆動回路の導通状態を継続し、 上記の場合以外は、 前記モータの駆動回路を遮断状態とし、実効的平衡回復
    時間を経過した後前記モータの駆動回路を導通状態とす
    る制御を行う制御装置と、を備えたことを特徴とする自
    動販売機の冷却装置。
  2. 【請求項2】 圧縮器と、 凝縮器と、 蒸発器と、 前記3つの装置を相互に結合する流体管路と、 前記圧縮器、前記凝縮器及び前記蒸発器を前記流体管路
    を通ってこの順に循環する熱媒体と、 前記圧縮器を駆動するモータと、からなり、 熱媒体が上記圧縮器により圧縮され、圧縮された熱媒体
    が上記凝縮器において外部から冷却されて液化され、液
    化した熱媒体が上記蒸発器において外部から熱を奪って
    気化し、気化した熱媒体が再び圧縮器により圧縮される
    ところの循環を繰り返す自動販売機の冷却装置におい
    て、 前記モータを駆動する電源に停電が発生したことを検知
    し、 この検知の時点が、 前記モータが駆動されており、且つ、その駆動から実効
    的昇圧時間を経過する以前である場合は、 そのまま前記モータの駆動回路の導通状態を継続し、 上記の場合以外は、 前記モータの駆動回路を遮断状態とし、実効的平衡回復
    時間を経過した後前記モータの駆動回路を導通状態とす
    ることを特徴とする自動販売機の冷却装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 圧縮器と、 凝縮器と、 蒸発器と、 前記3つの装置を相互に結合する流体管路と、 前記圧縮器、前記凝縮器及び前記蒸発器を前記流体管路
    を通ってこの順に循環する熱媒体と、 前記圧縮器を駆動するモータと、からなり、 熱媒体が上記圧縮器により圧縮され、圧縮された熱媒体
    が上記凝縮器において外部から冷却されて液化され、液
    化した熱媒体が上記蒸発器において外部から熱を奪って
    気化し、気化した熱媒体が再び圧縮器により圧縮される
    ところの循環を繰り返す自動販売機の冷却装置におい
    て、 前記圧縮器の出口側と入り口側を結ぶバイパス管路と、 前記バイパス管路に設けられバイパス管路を開閉するバ
    イパス弁と、 前記モータを駆動する電源に停電が発生したことを検知
    する停電検知手段と、 前記モータの駆動回路の導通・遮断を制御するとともに
    前記バイパス弁の開閉を制御する制御装置であって、 前記停電検知手段が停電を検知したときには、 前記モータの駆動回路を遮断状態とするとともに前記バ
    イパス弁を開状態とし、 停電検知の時点から実効的平衡回復時間が経過した後に
    は、 このバイパス弁を閉状態とするとともに前記モータの駆
    動回路を導通状態とするように制御する制御装置と、を
    備えたことを特徴とする自動販売機の冷却装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の自動販売機の冷却装置におい
    て、バイパス管路には絞り弁が設けられていることを特
    徴とする自動販売機の冷却装置。
  5. 【請求項5】 圧縮器と、 凝縮器と、 蒸発器と、 前記3つの装置を相互に結合する流体管路と、 前記圧縮器、前記凝縮器及び前記蒸発器を前記流体管路
    を通ってこの順に循環する熱媒体と、 前記圧縮器を駆動するモータと、 前記圧縮器の出口側と入り口側を結ぶバイパス管路と、 前記バイパス管路に設けられバイパス管路を開閉するバ
    イパス弁と、からなり、 熱媒体が上記圧縮器により圧縮され、圧縮された熱媒体
    が上記凝縮器において外部から冷却されて液化され、液
    化した熱媒体が上記蒸発器において外部から熱を奪って
    気化し、気化した熱媒体が再び圧縮器により圧縮される
    ところの循環を繰り返す自動販売機の冷却装置におい
    て、 前記モータを駆動する電源に停電が発生したことが検知
    されたとき、前記モータの駆動回路を遮断状態とすると
    ともに前記バイパス弁を開状態とし、停電検知の時点か
    ら実効的平衡回復時間が経過した後に、このバイパス弁
    を閉状態とするとともに前記モータの駆動回路を導通状
    態とすることを特徴とする自動販売機の冷却装置の制御
    方法。
  6. 【請求項6】 圧縮器と、 凝縮器と、 蒸発器と、 前記3つの装置を相互に結合する流体管路と、 前記圧縮器、前記凝縮器及び前記蒸発器を前記流体管路
    を通ってこの順に循環する熱媒体と、 前記圧縮器を駆動するモータと、からなり、 熱媒体が上記圧縮器により圧縮され、圧縮された熱媒体
    が上記凝縮器において外部から冷却されて液化され、液
    化した熱媒体が上記蒸発器において外部から熱を奪って
    気化し、気化した熱媒体が再び圧縮器により圧縮される
    ところの循環を繰り返す自動販売機の冷却装置におい
    て、 前記圧縮器の出口側と入り口側を結ぶバイパス管路と、 前記バイパス管路に設けられバイパス管路を開閉するバ
    イパス弁と、 前記モータを駆動する電源に停電が発生したことを検知
    する停電検知手段と、 自動販売機の庫内の温度を検出する温度検出器と、 前記モータの駆動回路の導通・遮断を制御するとともに
    前記バイパス弁の開閉を制御する制御装置であって、 前記停電検知手段が停電を検知したとき、又は、前記温
    度検出器で検出された温度が設定温度の下限温度のより
    低いときには、 前記モータの駆動回路を遮断状態とするとともに前記バ
    イパス弁を開状態とし、 停電検知の時点から実効的平衡回復時間が経過した後で
    あって、前記温度検出器で検出された自動販売機の庫内
    の温度が設定温度の上限温度より高いときには、 このバイパス弁を閉状態とするとともに前記モータの駆
    動回路を導通状態とするように制御する制御装置と、を
    備えたことを特徴とする自動販売機の冷却装置。
  7. 【請求項7】 請求項6の自動販売機の冷却装置におい
    て、バイパス管路には絞り弁が設けられていることを特
    徴とする自動販売機の冷却装置。
  8. 【請求項8】 圧縮器と、 凝縮器と、 蒸発器と、 前記3つの装置を相互に結合する流体管路と、 前記圧縮器、前記凝縮器及び前記蒸発器を前記流体管路
    を通ってこの順に循環する熱媒体と、 前記圧縮器を駆動するモータと、 前記圧縮器の出口側と入り口側を結ぶバイパス管路と、 前記バイパス管路に設けられバイパス管路を開閉するバ
    イパス弁と、 前記モータを駆動する電源に停電が発生したことを検知
    する停電検知手段と、 自動販売機の庫内の温度を検出する温度検出器と、から
    なり、 熱媒体が上記圧縮器により圧縮され、圧縮された熱媒体
    が上記凝縮器において外部から冷却されて液化され、液
    化した熱媒体が上記蒸発器において外部から熱を奪って
    気化し、気化した熱媒体が再び圧縮器により圧縮される
    ところの循環を繰り返す自動販売機の冷却装置におい
    て、 前記停電検知手段が停電を検知したとき、又は、前記温
    度検出器で検出された温度が設定温度の下限温度のより
    低いときには、 前記モータの駆動回路を遮断状態とするとともに前記バ
    イパス弁を開状態とし、 停電検知の時点から実効的平衡回復時間が経過した後で
    あって、前記温度検出器で検出された自動販売機の庫内
    の温度が設定温度の上限温度より高いときには、 このバイパス弁を閉状態とするとともに前記モータの駆
    動回路を導通状態とすることを特徴とする自動販売機の
    冷却装置の制御方法。
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