JP4073340B2 - 空気調和装置及び空気調和装置の制御方法 - Google Patents

空気調和装置及び空気調和装置の制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機と並列接続された複数台の室外熱交換器とを有する室外ユニットと、室内熱交換器を有する複数台の室内ユニットとをユニット間配管で接続した空気調和装置及び空気調和装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、圧縮機と並列接続された複数台の室外熱交換器とを有する室外ユニットと、室内熱交換器を有する複数台の室内ユニットとをユニット間配管で接続した空気調和装置として、室外熱交換器の一端が、圧縮機の冷媒吐出管と冷媒吸込管とに択一に分岐して接続され、ユニット間配管が、冷媒吐出管に接続された高圧ガス管と、冷媒吸込管に接続された低圧ガス管と、室外熱交換器の他端に接続された液管とを有して構成され、室内熱交換器の一端が高圧ガス管及び低圧ガス管に、それぞれ高圧ガス分岐管及び低圧ガス分岐管を介して接続され、他端が液管に液分岐管を介して接続されて、室内ユニット毎に冷房運転或いは暖房運転を行えるように構成された空気調和装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このような空気調和装置において、複数の室外熱交換器のうち、いずれかの熱交換器が休止状態のときは、この休止状態の室外熱交換器に冷媒の寝込みが生じる。また、運転している全ての室内ユニットが同時に暖房運転するときは、低圧ガス管が休止状態となり、この低圧ガス管に冷媒の寝込みが生じる。また、運転している全ての室内ユニットが同時に冷房運転するときは、高圧ガス管が休止状態となり、この高圧ガス管に冷媒の寝込みが生じる。更に、運転停止している室内ユニットの室内熱交換器にも冷媒の寝込みが生じる。そして、冷媒の寝込み量が増えると、冷媒回路中に必要とする冷媒循環量が不足する場合が生じる。
【0004】
従って、従来は、冷媒の寝込みが生じても冷媒回路中に必要とする冷媒循環量が不足しないように、冷媒の寝込み量を想定して予め多めに冷媒を冷媒回路中に充填して、冷媒の寝込みに起因する冷媒不足を防止していた。
【0005】
また、従来は、休止状態の室外熱交換器が存在する場合は、常にこの休止状態の室外熱交換器から圧縮機の冷媒吸込管側に冷媒を回収する冷媒回収動作を行っていた。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−332637号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記空気調和装置では、冷媒の寝込み量を想定して予め多めに冷媒を充填する場合、コストアップになるばかりでなく、冷媒循環量が多い場合に暖房運転を行うと、室内熱交換器にて過剰に凝縮してしまい、暖房運転している室内ユニットにおいて、空気の吹き出し温度が低下してしまうなど、不具合が生じるという問題がある。
【0008】
また、上記空気調和装置では、常に休止状態の室外熱交換器から圧縮機の冷媒吸込管側に冷媒を回収させているので、休止状態の室外熱交換器内の冷媒圧力が前記圧縮機の吸込冷媒圧力よりも低い場合、休止状態の室外熱交換器から冷媒を回収できないばかりでなく、逆に休止状態の室外熱交換器側に冷媒が流れてしまい、冷媒不足を招いてしまうという不具合が生じるという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、冷媒循環量を適正な状態に保つことができ、空調運転の安定性の向上を図る空気調和装置及び空気調和装置の制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、圧縮機と並列接続された複数台の室外熱交換器とを有する室外ユニットと、室内熱交換器を有する複数台の室内ユニットとをユニット間配管で接続し、前記室外熱交換器の一端が、前記圧縮機の冷媒吐出管と冷媒吸込管とに択一に分岐して接続され、前記ユニット間配管が、前記冷媒吐出管に接続された高圧ガス管と、前記冷媒吸込管に接続された低圧ガス管と、前記室外熱交換器の他端に接続された液管とを有して構成され、前記室内熱交換器の一端が前記高圧ガス管及び前記低圧ガス管に、それぞれ高圧ガス分岐管及び低圧ガス分岐管を介して接続され、他端が前記液管に液分岐管を介して接続され、室内ユニット毎に冷房運転或いは暖房運転を行え、冷暖房を混在する運転を可能に構成した空気調和装置において、室外熱交換器或いは室内熱交換器のうち、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒出入口の検出温度差に基づいて冷媒不足となるのを予測する予測手段と、いずれかの室内ユニットが停止しているときに停止している室内ユニットの室内熱交換器から冷媒を前記圧縮機に回収する室内冷媒回収動作と、前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管が休止状態のときに休止状態の前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管から冷媒を前記圧縮機に回収するガス管冷媒回収動作と、いずれかの室外ユニットが停止しているときに停止している室外ユニットの室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機に回収する室外冷媒回収動作とを、前記予測手段により冷媒不足となるのが予測された場合に、前記動作順に、排他的に順次行う順次実行手段と、いずれかの室外熱交換器が休止状態のときに当該室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機の吸込み側に回収する室外冷媒回収動作を行うに際し、当該室外熱交換器内の冷媒圧力が前記圧縮機の吸込冷媒圧力よりも低い場合には、前記圧縮機の吸込冷媒圧力を下げる減圧動作を行う減圧手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
また、圧縮機と並列接続された複数台の室外熱交換器とを有する室外ユニットと、室内熱交換器を有する複数台の室内ユニットとをユニット間配管で接続し、前記室外熱交換器の一端が、前記圧縮機の冷媒吐出管と冷媒吸込管とに択一に分岐して接続され、前記ユニット間配管が、前記冷媒吐出管に接続された高圧ガス管と、前記冷媒吸込管に接続された低圧ガス管と、前記室外熱交換器の他端に接続された液管とを有して構成され、前記室内熱交換器の一端が前記高圧ガス管及び前記低圧ガス管に、それぞれ高圧ガス分岐管及び低圧ガス分岐管を介して接続され、他端が前記液管に液分岐管を介して接続され、室内ユニット毎に冷房運転或いは暖房運転を行え、冷暖房を混在する運転を可能に構成した空気調和装置において、室外熱交換器或いは室内熱交換器のうち、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒出入口の検出温度差に基づいて冷媒不足となるのを予測する予測手段と、いずれかの室内ユニットが停止しているときに停止している室内ユニットの室内熱交換器から冷媒を前記圧縮機に回収する室内冷媒回収動作と、前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管が休止状態のときに休止状態の前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管から冷媒を前記圧縮機に回収するガス管冷媒回収動作と、いずれかの室外ユニットが停止しているときに停止している室外ユニットの室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機に回収する室外冷媒回収動作とを、前記予測手段により冷媒不足となるのが予測された場合に、前記動作順に、排他的に順次行う順次実行手段と、いずれかの室外熱交換器が休止状態のときに当該室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機の吸込み側に回収する室外冷媒回収動作を行うに際し、外気温度が前記圧縮機の吸込冷媒の飽和温度よりも低い場合には、前記圧縮機の吸込冷媒圧力を下げる減圧動作を行う減圧手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
これらの場合において、前記減圧動作は、前記圧縮機の回転数を上昇させる制御を含むようにしてもよい。
【0013】
また、前記減圧動作は、室外熱交換器或いは室内熱交換器のうち、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒入口側に設けた膨張弁の開度を減じる制御を含むようにしてもよい。
【0014】
更に、前記室外冷媒回収動作は、室外熱交換器が休止状態となる直前に凝縮器であった場合、当該室外熱交換器を冷却してから行われるようにしてもよい。
【0015】
更にまた、前記圧縮機の冷媒吸込側に補助蒸発器を設けてもよい。
【0016】
また、前記圧縮機は、エンジンにより駆動され、このエンジンを冷却した後の媒体を前記補助蒸発器に導入可能に構成し、前記室外冷媒回収動作中に、前記圧縮機の吸込みの過熱度に応じて、前記媒体の流量を調整する流量調整手段を備えてもよい。
【0018】
また、圧縮機と並列接続された複数台の室外熱交換器とを有する室外ユニットと、室内熱交換器を有する複数台の室内ユニットとをユニット間配管で接続し、前記室外熱交換器の一端が、前記圧縮機の冷媒吐出管と冷媒吸込管とに択一に分岐して接続され、前記ユニット間配管が、前記冷媒吐出管に接続された高圧ガス管と、前記冷媒吸込管に接続された低圧ガス管と、前記室外熱交換器の他端に接続された液管とを有して構成され、前記室内熱交換器の一端が前記高圧ガス管及び前記低圧ガス管に、それぞれ高圧ガス分岐管及び低圧ガス分岐管を介して接続され、他端が前記液管に液分岐管を介して接続され、室内ユニット毎に冷房運転或いは暖房運転を行え、冷暖房を混在する運転を可能に構成した空気調和装置の制御方法において、室外熱交換器或いは室内熱交換器のうち、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒出入口の検出温度差に基づいて冷媒不足となるのを予測する予測過程と、いずれかの室内ユニットが停止しているときに停止している室内ユニットの室内熱交換器から冷媒を前記圧縮機に回収する室内冷媒回収動作と、前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管が休止状態のときに休止状態の前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管から冷媒を前記圧縮機に回収するガス管冷媒回収動作と、いずれかの室外ユニットが停止しているときに停止している室外ユニットの室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機に回収する室外冷媒回収動作とを、前記予測手段により冷媒不足となるのが予測された場合に、前記動作順に、排他的に順次行う順次実行過程と、いずれかの室外熱交換器が休止状態のときに当該室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機の吸込み側に回収する室外冷媒回収動作を行うに際し、当該室外熱交換器内の冷媒圧力が前記圧縮機の吸込冷媒圧力よりも低い場合には、前記圧縮機の吸込冷媒圧力を下げる減圧動作を行う減圧過程とを備えたことを特徴とするものである。
【0019】
また、圧縮機と並列接続された複数台の室外熱交換器とを有する室外ユニットと、室内熱交換器を有する複数台の室内ユニットとをユニット間配管で接続し、前記室外熱交換器の一端が、前記圧縮機の冷媒吐出管と冷媒吸込管とに択一に分岐して接続され、前記ユニット間配管が、前記冷媒吐出管に接続された高圧ガス管と、前記冷媒吸込管に接続された低圧ガス管と、前記室外熱交換器の他端に接続された液管とを有して構成され、前記室内熱交換器の一端が前記高圧ガス管及び前記低圧ガス管に、それぞれ高圧ガス分岐管及び低圧ガス分岐管を介して接続され、他端が前記液管に液分岐管を介して接続され、室内ユニット毎に冷房運転或いは暖房運転を行え、冷暖房を混在する運転を可能に構成した空気調和装置の制御方法において、室外熱交換器或いは室内熱交換器のうち、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒出入口の検出温度差に基づいて冷媒不足となるのを予測する予測過程と、いずれかの室内ユニットが停止しているときに停止している室内ユニットの室内熱交換器から冷媒を前記圧縮機に回収する室内冷媒回収動作と、前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管が休止状態のときに休止状態の前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管から冷媒を前記圧縮機に回収するガス管冷媒回収動作と、いずれかの室外ユニットが停止しているときに停止している室外ユニットの室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機に回収する室外冷媒回収動作とを、前記予測手段により冷媒不足となるのが予測された場合に、前記動作順に、排他的に順次行う順次実行過程と、いずれかの室外熱交換器が休止状態のときに当該室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機の吸込み側に回収する室外冷媒回収動作を行うに際し、外気温度が前記圧縮機の吸込冷媒の飽和温度よりも低い場合には、前記圧縮機の吸込み側の冷媒圧力を下げる減圧動作を行う減圧過程とを備えたことを特徴とするものである。
【0020】
これらの場合において、前記減圧動作は、前記圧縮機の回転数を上昇させる制御を含むようにしてもよい。
【0021】
また、前記減圧動作は、室外熱交換器或いは室内熱交換器のうち、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒入口側に設けた膨張弁の開度を減じる制御を含むようにしてもよい。
【0022】
更に、前記室外冷媒回収動作は、室外熱交換器が休止状態となる直前に凝縮器であった場合、当該室外熱交換器を冷却してから行われるようにしてもよい。
【0023】
更にまた、前記圧縮機は、エンジンにより駆動され、このエンジンを冷却した後の媒体を、前記圧縮機の冷媒吸込側に設けた補助蒸発器に導入可能に構成し、前記室外冷媒回収動作中に、前記圧縮機の吸込みの過熱度に応じて、前記媒体の流量を調整する流量調整過程を備えてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0026】
図1は、本発明に係る空気調和装置の実施の形態を示す冷媒回路図である。この空気調和装置50は、室外ユニット1と複数台(図1では例えば、2台)の室内ユニット2a,2bとを有して構成される。
【0027】
室外ユニット1は、圧縮機3及び室外熱交換器4を備えている。室外熱交換器4には、室外ファン5が隣接して配置されている。圧縮機3は、例えば、不図示のガスエンジンにより駆動される。室外熱交換器4は、複数台(例えば、2台)の室外熱交換器4a,4bから成り、室外熱交換器4a,4bは、並列接続されている。例えば、室外熱交換器4aと室外熱交換器4bとは、熱交換容量が異なる。
【0028】
また、室内ユニット2a,2bは、室内熱交換器6a,6b及び室内電動式膨張弁18a,18bを備えている。室内熱交換器6a,6bのそれぞれには、室内ファン9a,9bのそれぞれが隣接して配置される。
【0029】
そして、これらの室外ユニット1と室内ユニット2a,2bとが、高圧ガス管11、低圧ガス管12及び液管13を有するユニット間配管10により接続されて、空気調和装置50は、室内ユニット2a,2bを同時に冷房運転もしくは暖房運転可能とし、または、これらの冷房運転と暖房運転とを混在して実施可能とする。つまり、室内ユニット2a,2b毎に冷房運転或いは暖房運転を行えるように構成されている。
【0030】
室外ユニット1では、室外熱交換器4の一端が、圧縮機3の冷媒吐出管7と冷媒吸込管8とに、択一に分岐して接続されている。
【0031】
具体的には、室外熱交換器4aの一端が、圧縮機3の冷媒吐出管7に切換弁21aを介して接続されるとともに、圧縮機3の冷媒吸込管8に切換弁22aを介して接続される。また、室外熱交換器4bの一端が、圧縮機3の冷媒吐出管7に切換弁21bを介して接続されるとともに、圧縮機3の冷媒吸込管8に切換弁22bを介して接続される。
【0032】
上記ユニット間配管10の高圧ガス管11は冷媒吐出管7に接続される。また、低圧ガス管12は、冷媒吸込管8に接続される。また、液管13は、室外電動式膨張弁27a,27bのそれぞれを介して室外熱交換器4a,4bのそれぞれの他端に接続される。
【0033】
冷媒吸込管8には、補助蒸発器28及びアキュムレータ24が順次配設され、冷媒吐出管7には、オイルセパレータ25が配設されている。また、冷媒吐出管7と冷媒吸込管8とをバイパスする高低圧バイパス弁23が設けられている。
【0034】
補助蒸発器28は、例えば、冷媒対水熱交換器である。そして、補助蒸発器28を動作状態にするときに、圧縮機3を駆動する不図示のガスエンジンを冷却した後の冷却水(媒体)が導入されるように構成されている。具体的には、補助蒸発器28の冷却水入口側に冷却水調整弁(電動式膨張弁)29を設けている。そして、この冷却水調整弁29の開度を調整することにより、補助蒸発器28に導入されるガスエンジンを冷却した後の冷却水の流量が調整される。ここで、媒体として冷却水を用いたが、例えば、オイル等の冷却液を用いてもよい。
【0035】
上記室内ユニット2a,2bのそれぞれの室内熱交換器6a,6bは、それらの他端が、室内電動式膨張弁18aを配設した液分岐管19a、室内電動式膨張弁18bを配設した液分岐管19bを介して液管13にそれぞれ接続される。
【0036】
また、上記室内ユニット2aの室内熱交換器6aは、その一端が、高圧ガス分岐管14aを介して高圧ガス管11に接続されるとともに、低圧ガス分岐管15aを介して低圧ガス管12に接続される。また、室内ユニット2bの室内熱交換器6bは、その一端が、高圧ガス分岐管14bを介して高圧ガス管11に接続されるとともに、低圧ガス分岐管15bを介して低圧ガス管12に接続される。
【0037】
高圧ガス分岐管14a,14bのそれぞれに、第1開閉弁(第1電磁開閉弁)16a,16bが配設される。また、低圧ガス分岐管15a,15bのそれぞれに、第2開閉弁(第2電磁開閉弁)17a,17bが配設される。
【0038】
第1開閉弁16a,16b、第2開閉弁17a,17bのそれぞれは、電磁弁ユニット20a,20bのそれぞれに格納されている。
【0039】
各室内ユニット2a,2bの室内熱交換器6a,6bの一端側(蒸発器として作用するときの冷媒出口側、凝縮器として作用するときの冷媒入口側)には、冷媒の温度を検出するための第1温度センサ43a,43bが設けられている。また、各室内ユニット2a,2bの室内熱交換器6a,6bの他端側(蒸発器として作用するときの冷媒入口側、凝縮器として作用するときの冷媒出口側)には、冷媒の温度を検出するための第2温度センサ44a,44bが設けられている。
【0040】
また、室外ユニット1の室外熱交換器4a,4bの一端側(蒸発器として作用するときの冷媒出口側、凝縮器として作用するときの冷媒入口側)には、第3温度センサ45a,45bが設けられている。また、室外熱交換器4a,4bの他端側(蒸発器として作用するときの冷媒入口側、凝縮器として作用するときの冷媒出口側)には、第4温度センサ46a,46bが設けられている。
【0041】
室外ユニット1には、外気温度を検出するための外気温度センサ47が設けられている。この外気温度センサ47は、例えば、室外ユニット1内の空気吸込口付近に設置される。また、圧縮機3の冷媒吸込管8には、圧縮機3の冷媒吸込温度を検出するための吸込温度センサ48、及び圧縮機3の冷媒吸込圧力を検出するための吸込圧力センサ49が設けられている。
【0042】
室外ユニット1には、室外ユニット1を制御する室外制御装置41が備えられている。また、各室内ユニット2a,2bには、それぞれの室内ユニット2a,2bを制御する室内制御装置42a,42bが備えられている。そして、室内制御装置42a,42bは、室外制御装置41に通信線で接続されている。
【0043】
各室内制御装置42a,42bのそれぞれは、第1温度センサ43a,43bの検出した温度及び第2温度センサ44a,44bの検出した温度を取得する。そして、これら検出結果を、室外制御装置41に送信している。また、各室内制御装置42a,42bのそれぞれは、室外制御装置41によって送信された指令に基づいて室内電動式膨張弁18a,18bの弁開度、電磁弁ユニット20a,20b(つまり、第1開閉弁16a,16b及び第2開閉弁17a,17b)の弁開閉及び室内ファン9a,9bの回転数等を制御する。
【0044】
室外制御装置41は、各室内制御装置42a,42bに室内電動式膨張弁18a,18b、電磁弁ユニット20a,20b及び室内ファン9a,9b等を制御させるための指令を送信する。また、室外制御装置41は、第3温度センサ45a,45bの検出した温度、第4温度センサ46a,46bの検出した温度、外気温度センサ47の検出した外気温度、吸込温度センサ48の検出した吸込冷媒温度、及び吸込圧力センサ49の検出した吸込冷媒圧力を取得している。更に、室外制御装置41は、室外電動式膨張弁27a,27bの弁開度、切換弁21a,22a,21b,22bの弁開閉、室外ファン5の回転数、冷却水調整弁29の弁開度、及び高低圧バイパス弁23の弁開度等を制御する。
【0045】
これら室外制御装置41及び室内制御装置42a,42bによって空気調和装置50全体の制御が行われる。
【0046】
室外電動式膨張弁27a,27b、室内電動式膨張弁18a,18b、及び冷却水調整弁29は、例えば不図示のステッピングモータによって弁開度が調整される。そして、例えば、ステッピングモータへ入力されるパルス(ステップ)が、例えば、20ステップのときが全閉、480ステップのときが全開となるように設定されている。
【0047】
室内制御装置42a,42bは、不図示のリモートコントローラにより設定された運転モード(冷房運転或いは暖房運転)に応じて第1開閉弁16a,16b、第2開閉弁17a,17b、第3開閉弁30a,30b及び第4開閉弁31a,31bの開閉制御を行う。そして、室内制御装置42a,42bは、室内ユニット2a,2bのリモートコントローラの設定情報を含む信号を室外制御装置41に送信する。
【0048】
次に運転動作を説明する。
【0049】
(A)全室内ユニット2a,2bを同時に冷房運転する場合は、高圧ガス管11が休止状態におかれる。
【0050】
この場合、室外熱交換器4a,4bの一方の切換弁21a,21bを開くとともに他方の切換弁22a,22bを閉じ、且つ電磁弁ユニット20a,20bの第1開閉弁16a,16bを閉じるとともに、第2開閉弁17a,17bを開く。
【0051】
これにより、圧縮機3から吐出された冷媒は、冷媒吐出管7、オイルセパレータ25、切換弁21a,21b、室外熱交換器4a,4bへと順次流れ、室外熱交換器4a,4bで凝縮液化する。凝縮液化した冷媒は、室外電動式膨張弁27a,27bを通過し、液管13と液分岐管19a,19bを経て各室ユニット2a,2bの室内電動式膨張弁18a,18bに分配され、ここで減圧される。
【0052】
しかる後、室内電動式膨張弁18a,18bで減圧された冷媒は、各室内熱交換器6a,6bで蒸発気化し、それぞれ第2開閉弁17a,17bを流れた後、低圧ガス管12、冷媒吸込管8、アキュムレータ24を順次経て圧縮機3に吸入される。
【0053】
このように、蒸発器として作用する各室内熱交換器6a,6bで全室内ユニット2a,2bが同時に冷房運転される。
【0054】
(B)全室内ユニット2a,2bを同時に暖房運転する場合は、低圧ガス管12が休止状態におかれる。
【0055】
この場合、室外熱交換器4a,4bの一方の切換弁21a,21bを閉じるとともに他方の切換弁22a,22bを開き、且つ電磁弁ユニット20a,20bの第1開閉弁16a,16bを開くとともに、第2開閉弁17a,17bを閉じる。
【0056】
これにより、圧縮機3から吐出された冷媒は、冷媒吐出管7、オイルセパレータ25、高圧ガス管11を順次経て高圧ガス分岐管14a,14bに分配された後、第1開閉弁16a,16b、室内熱交換器6a,6bへと流れ、ここでそれぞれ凝縮液化する。
【0057】
凝縮液化した冷媒は、各室内電動式膨張弁18a,18bで減圧され、液分岐管19a,19bを経て液管13で合流される。
【0058】
しかる後、液管13の液冷媒は、室外電動式膨張弁27a,27bを通過し、室外熱交換器4a,4bで蒸発気化した後、切換弁22a,22b、冷媒吸込管8、アキュムレータ24を順次経て圧縮機3に吸入される。このように凝縮器として作用する各室内熱交換器6a,6bで、全室内ユニット2a,2bが同時に暖房運転される。
【0059】
(C)次に、例えば室内ユニット2aを冷房運転し、室内ユニット2bを暖房運転する場合は、全ての冷媒管11,12,13が使用される。まず、室内ユニット2a側の冷房負荷が室内ユニット2b側の暖房負荷よりも大きい場合について説明する。
【0060】
この場合、室外熱交換器4a,4bの一方の切換弁21a,21bを開くとともに他方の切換弁22a,22bを閉じ、且つ、冷房運転する室内ユニット2aの電磁弁ユニット20aにおける第1開閉弁16aを閉じるとともに、第2開閉弁17aを開き、且つ暖房運転する室内ユニット2bの電磁弁ユニット20bにおける第1開閉弁16bを開くとともに、第2開閉弁17bを閉じる。
【0061】
すると、圧縮機3から吐出され、冷媒吐出管7及びオイルセパレータ25を通過した冷媒の一部が、切換弁21a,21bを経て室外熱交換器4a,4bに流れるとともに、残りの冷媒が高圧ガス管11を経て暖房運転する室内ユニット2bの電磁弁ユニット20bにおける第1開閉弁16b、室内熱交換器6bへと流れる。これによって、室内熱交換器6b及び室外熱交換器4a,4bで凝縮液化される。
【0062】
そして、これら室内熱交換器6b及び室外熱交換器4a,4bで凝縮液化された冷媒は、液管13を経て室内ユニット2aの室内電動式膨張弁18aで減圧された後、室内熱交換器6aで蒸発気化される。しかる後、冷媒は、第2開閉弁17aを流れて低圧ガス管12で合流され、冷媒吸込管8、アキュムレータ24を順次経て圧縮機3に吸入される。このように、凝縮器として作用する室内熱交換器6bで室内ユニット2bが暖房運転され、蒸発器として作用する室内熱交換器6aで室内ユニット2aが冷房運転される。
【0063】
次に、室内ユニット2b側の暖房負荷が室内ユニット2a側の冷房負荷よりも大きい場合について説明する。
【0064】
この場合には、室外熱交換器4a,4bの一方の切換弁21a,21bを閉じるとともに他方の切換弁22a,22bを開き、且つ冷房運転する室内ユニット2aの電磁弁ユニット20aにおける第1開閉弁16aを閉じるとともに、第2開閉弁17aを開き、且つ暖房運転する室内ユニット2bの電磁弁ユニット20bにおける第1開閉弁16bを開くとともに、第2開閉弁17bを閉じる。
【0065】
すると、圧縮機3から吐出された冷媒は、冷媒吐出管7、高圧ガス管11を順次経て第1開閉弁16bを通過して室内熱交換器6bで凝縮液化される。
【0066】
そして、この液化された冷媒は、全開された室内電動式膨張弁18bを経て液管13に流れる。この液管中の液冷媒の一部が、室内電動式膨張弁18aで減圧された後に室内熱交換器6bで、且つ、残りの液冷媒が室外電動式膨張弁27a,27bで減圧された後に室外熱交換器4a,4bでそれぞれ蒸発気化され、冷媒吸込管8、アキュムレータ24を順次経て圧縮機3に吸入される。このように、凝縮器として作用する室内熱交換器6bで室内ユニット2bが暖房運転され、蒸発器として作用する室内熱交換器6aで室内ユニット2aが冷房運転される。
【0067】
以上の如く、室内ユニット2a,2bのうち冷房運転する室内ユニットの冷房負荷が、室内ユニット2a,2bのうち暖房運転する室内ユニットの暖房負荷よりも大きいときは、室外熱交換器4a,4bを凝縮器として作用させる。一方、室内ユニット2a,2bのうち冷房運転する室内ユニットの冷房負荷が、室内ユニット2a,2bのうち暖房運転する室内ユニットの暖房負荷よりも少ないときは、室外熱交換器4a,4bを蒸発器として作用させる。これらにより、任意の室内ユニット2a,2bを自由に冷暖房することができる。
【0068】
上記(A)〜(C)に示した運転状態において、室内ユニット2a,2bの冷房負荷と暖房負荷との差が所定値よりも小さい場合、室外制御装置41は、室外熱交換器4a或いは4bを休止状態にする制御を行う。室外熱交換器4aを休止状態にする場合、室外制御装置41は、室外電動式膨張弁27aを全閉に制御するとともに、切換弁21a及び22aを閉弁する制御を行う。室外熱交換器4bを休止状態にする場合、室外制御装置41は、室外電動式膨張弁27bを全閉に制御するとともに、切換弁21b及び22bを閉弁する制御を行う。
【0069】
更に、上記(C)に示した運転状態において、室内ユニット2a,2bの冷房負荷と暖房負荷とが同じ場合、室外制御装置41は、室外熱交換器4a及び4bを休止させるべく、室外電動式膨張弁27a及び27bを全閉に制御するとともに、切換弁21、22a、21b及び22bを閉弁する制御を行う。
【0070】
また、いずれかの室内ユニット2a,2b、例えば室内ユニット2aが運転停止する場合は、電磁弁ユニット20aの第1開閉弁16a及び第2開閉弁17aを閉弁する制御を行うとともに、室外電動式膨張弁27aを全閉にする制御制御を行う。
【0071】
以上の運転動作において、室外熱交換器4a,4bのうち休止状態の室外熱交換器には、液冷媒が寝込むことになる。また、室内ユニット2a,2bのうち運転停止する室内ユニットの室内熱交換器には、液冷媒が寝込むことになる。更に、休止状態の高圧ガス管11或いは低圧ガス配管12には、液冷媒が寝込むことになる。特に、室外熱交換器4a,4bのうち休止状態の室外熱交換器には、液冷媒の寝込み量が多い。
【0072】
本実施の形態では、冷媒回路中の冷媒循環量の不足を防止すべく、これら寝込んでいる冷媒を、冷媒が循環する冷媒回路中に回収する制御を行う。
【0073】
以下、室外制御装置41及び室内制御装置42a,42bの制御動作に基づく冷媒の回収動作について、図2及び図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。以下の処理は所定のインターバルで行われる。
【0074】
まず、図2に示す冷媒回収動作のフローチャートを参照しながら説明する。
【0075】
室外制御装置41は、室外熱交換器4a,4b或いは室内熱交換器6a,6bのうち、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒出入口の検出温度差に基づいて、冷媒不足となるのを予測している。
【0076】
具体的には、まず、室外制御装置41は、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒出入口の温度差を演算する。
【0077】
例えば、室内熱交換器6aが蒸発器として作用している場合、第1温度センサ43aの検出した温度と、第2温度センサ44aの検出した温度との温度差を演算する。また、室内熱交換器6bが蒸発器として作用している場合、第1温度センサ43bの検出した温度と、第2温度センサ44bの検出した温度との温度差を演算する。
【0078】
また、室外熱交換器4a,4bが蒸発器として作用している場合、第3温度センサ45a,45bの検出した温度と、第2温度センサ46a,46bの検出した温度との温度差を演算する。
【0079】
通常、蒸発器の冷媒出口側の冷媒の温度は、冷媒が蒸発器で蒸発するので冷媒入口側の冷媒の温度よりも高くなっている。そして、冷媒循環量が低下してくると、蒸発器の冷媒出口側の冷媒の温度は、冷媒循環量の低下に応じて高くなっていく。
【0080】
つまり、熱交換器4aが蒸発器として作用しているときに、冷媒回路中の冷媒循環量が低下してくると、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒出入口の温度差が大きくなっていく。
【0081】
従って、室外制御装置41は、室外熱交換器4a,4b及び室内熱交換器6a,6bのうち、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒出入口の検出温度差が、冷媒不足とはならないように設定された所定値以上であるか否かを判断する(ステップS1)。この所定値は、冷媒不足となるときの温度差よりも小さい値に設定される。そして、この所定値は、冷媒不足となるときの温度差付近に設定される。つまり、冷媒出入口の検出温度差が所定値である場合は、冷媒不足とはなっていないが、冷媒不足になると予測している。言い換えれば、この所定値は、冷媒不足となるのが予測される値に設定されている。
【0082】
例えば、冷媒循環量が充足しているときの冷媒出入口の温度差は、5[K]程度である。そして、冷媒循環量が低下して不足すると、冷媒出入口の温度差は、11[K]よりも大きい値となる。従って、ステップS1における所定値は、例えば10[K]に設定される。
【0083】
このステップS1では、蒸発器として作用している全ての熱交換器に対して判断処理を行っている。例えば、室外熱交換器4a及び室内熱交換器6aが蒸発器として作用している場合、ステップS1では、室外熱交換器4aの冷媒出入口の検出温度差が所定値以上であるか否かを判断するとともに、室内熱交換器6aの冷媒出入口の検出温度差が所定値以上であるか否かを判断する。
【0084】
温度差が所定値よりも小さい場合(ステップS1;No)、冷媒循環量が充足しているので冷媒の回収動作は行わない。
【0085】
温度差が所定値以上である場合(ステップS1;Yes)、冷媒循環量の不足を更に正確に予測するため、室外制御装置41は、室外熱交換器4a,4b及び室内熱交換器6a,6bのうち蒸発器として作用している熱交換器の入口側の電動式膨張弁が適正な開度に調整されているか否かを判断する(ステップS2)。つまり、室外制御装置41は、蒸発器として作用している熱交換器の入口側の電動式膨張弁の開度を調整中であるか否かを判断している。ここで、蒸発器として作用している熱交換器が、室外熱交換器4a,4bである場合は、入口側の電動式膨張弁は室外電動式膨張弁27a,27bであり、蒸発器として作用している熱交換器が、室内熱交換器6a,6bである場合は、入口側の電動式膨張弁は室内電動式膨張弁18a,18bである。
【0086】
例えば、室内ユニット2aが冷房運転を行っており、ステップS1において室内熱交換器6aの冷媒出入口の検出温度差が所定値以上であると判断した場合、ステップS2では、室内電動式膨張弁18aが適正な開度に調整されているか否かを判断する。
【0087】
ここで、空気調和装置50の起動直後において、電動式膨張弁の開度が適正でない場合、つまり、電動式膨張弁の開度が調整中である場合、仮に冷媒循環量が充足している場合であっても、室外熱交換器4a,4b及び室内熱交換器6a,6bのうち蒸発器として作用する熱交換器の冷媒出入口の温度差が、冷媒不足時のように大きくなってしまうことがある。例えば、温度差が10[K]よりも大きい20[K]になってしまうことがある。
【0088】
この起動直後の蒸発器として作用している熱交換器の入口側の電動式膨張弁は、開度が80ステップ程度に制御されており、室外制御装置41は、冷媒出入口の温度差を適正な温度差(例えば、5[K])となるように、徐々に蒸発器として作用している熱交換器の入口側の電動式膨張弁を開方向に調整している。そして、冷媒循環量が充足している場合は、開度が200ステップ程度で適正な温度差(例えば、5[K])となる。
【0089】
従って、蒸発器として作用している熱交換器の入口側の電動式膨張弁の開度が適正でない場合、即ち蒸発器として作用している熱交換器の入口側の電動式膨張弁の開度が調整中である場合(ステップS2;No)、冷媒の回収動作は行わない。
【0090】
一方、冷媒循環量が低下し、蒸発器として作用している熱交換器の入口側の電動式膨張弁の開度が適正である場合、即ち電動式膨張弁の開度が調整中でない場合は、電動式膨張弁は、例えば400ステップ程度に調整されて略全開状態である。
【0091】
従って、蒸発器として作用している熱交換器の入口側の電動式膨張弁の開度が適正である場合、即ち電動式膨張弁の開度が調整中でない場合(ステップS2;Yes)、冷媒回収の動作に移行する。
【0092】
まず、室外制御装置41は、室内ユニット2a,2bのうち運転停止している室内ユニットがあるか否かを判断する(ステップS3)。ここで、運転停止している室内ユニットとは、冷媒未回収の運転停止している室内ユニットのことであり、冷媒回収済みの運転停止している室内ユニットは含まれない。
【0093】
室内ユニット2a,2bのうち運転停止している室内ユニットがある場合(ステップS3;Yes)、例えば、室内ユニット2bが運転停止している場合、室外制御装置41は、不図示の第1冷媒回収タイマの計時がタイムアップしているか否かを判断する(ステップS4)。第1冷媒回収タイマは、各室内ユニット2a,2bに対応して、それぞれの室内ユニット2a,2bの運転停止から計時を開始するように設定されている。そして、この第1冷媒回収タイマには、冷媒回収に要する第1所定時間(例えば、5分間)を計時するように設定されている。ここで、不図示の第1冷媒回収タイマの計時が開始されていない場合は、タイムアップしていないと判断する。
【0094】
第1冷媒回収タイマの計時がタイムアップしていない場合(ステップS4;No)、室外制御装置41は、第1冷媒回収タイマに設定された冷媒回収に要する第1所定時間(例えば、5分間)に亘って、運転停止している室内ユニット2bの室内熱交換器6bから冷媒を圧縮機3に回収する室内冷媒回収動作を行う(ステップS5)。このステップS5において、第1冷媒回収タイマの計時が開始されていない場合は、不図示の第1冷媒回収タイマの計時が開始される。また、第1冷媒回収タイマの計時がタイムアップすると同時に室内冷媒回収動作が終了する。
【0095】
ここで、室内冷媒回収動作は、運転停止している室内ユニット2bの室内電動式膨張弁18bを開方向に制御することである。これによって、室内熱交換器6bに寝込んでいる冷媒が、室内電動式膨張弁18bを通じて液管13を流れて室外ユニット1に戻される。室外ユニット1に戻された冷媒は、圧縮機3に回収され、冷媒回路中を循環するようになる。
【0096】
ステップS3〜S5において、室内ユニット2aが停止している場合は、室内ユニット2bと同様の動作を行うので、説明を省略する。
【0097】
次に、室内ユニット2a,2bのうち運転停止している室内ユニットがない場合(ステップS3;No)、或いは不図示の第1冷媒回収タイマの計時がタイムアップした場合(ステップS4;Yes)、室外制御装置41は、室外熱交換器4a,4bが全面使用しているか否かを判断している(ステップS6)。つまり、このステップS6には、運転停止している室内ユニットがない場合か、運転停止している室内ユニットから冷媒回収しても冷媒不足が解消されなかった場合に移行する。冷媒不足が解消された場合は、ステップS1において温度差が所定値よりも小さいと判断され、冷媒回収動作が終了する。ここで、全面使用とは、全ての室外熱交換器4a及び4bが動作状態のときである。
【0098】
室外熱交換器4a,4bが全面使用されている場合(ステップS6;Yes)、室外制御装置41は、圧縮機3の冷媒吸込管8内の圧力が、冷媒循環量が不足しているときの所定圧力(例えば、0.1[MPa])以下であるか否かを判断する(ステップS7)。
【0099】
そして、圧縮機3の冷媒吸込管8内の圧力が、冷媒循環量が不足しているときの所定圧力(例えば、0.1[MPa])以下である場合(ステップS7;Yes)、空気調和装置50全体のシステムとしての冷媒循環量が不足しているので、室外制御装置41は、冷媒を追加充填するように表示或いは警報等で促すようにしている(ステップS8)。これによって、冷媒の寝込み以外の要因で冷媒が不足している場合に、冷媒の不足を解消することが可能になる。
【0100】
室外熱交換器4a,4bが全面使用されていない場合、即ち、室外熱交換器4a及び4bが休止状態、又は室外熱交換器4a若しくは4bが休止状態の場合(ステップS6;No)、室外制御装置41は、休止状態の高圧ガス管11或いは低圧ガス管12があるか否かを判断している(ステップS9)。ここで、休止状態の高圧ガス管11或いは低圧ガス管12とは、冷媒未回収の休止状態の高圧ガス管11或いは低圧ガス管12のことであり、冷媒回収済みの休止状態の高圧ガス管11或いは低圧ガス管12は含まれない。
【0101】
高圧ガス管11或いは低圧ガス管12が休止状態である場合(ステップS9;Yes)、室外制御装置41は、不図示の第2冷媒回収タイマの計時がタイムアップしているか否かを判断する(ステップS10)。この第2冷媒回収タイマは、冷媒回収に要する第2所定時間(例えば、1分間)を計時するように設定されている。ここで、不図示の第2冷媒回収タイマの計時が開始されていない場合は、タイムアップしていないと判断する。
【0102】
第2冷媒回収タイマの計時がタイムアップしていない場合(ステップS10;No)、室外制御装置41は、第2冷媒回収タイマに設定された冷媒回収に要する第2所定時間(例えば、1分間)に亘って、休止状態の高圧ガス管11或いは低圧ガス管12から冷媒を圧縮機3に回収するガス管冷媒回収動作を行う(ステップS11)。このステップS11において、第2冷媒回収タイマの計時が開始されていない場合は、不図示の第2冷媒回収タイマの計時が開始される。また、第2冷媒回収タイマの計時がタイムアップすると同時にガス管冷媒回収動作が終了する。
【0103】
ガス管冷媒回収動作は、高圧ガス管11に寝込んでいる液冷媒を回収する動作と、低圧ガス管12に寝込んでいる液冷媒を回収する動作である。
【0104】
高圧ガス管11に寝込んでいる液冷媒を回収する動作は、室内ユニット2a,2bのうち冷房運転している室内ユニット側の第1開閉弁16を開弁制御することである。つまり、高圧ガス管11に液冷媒が寝込むのは、室内ユニット2a,2bのうちいずれかの室内ユニットが冷房運転し、他の室内ユニットが運転停止している場合と、全ての室内ユニットが冷房運転している場合である。これによって、高圧ガス管11に寝込んでいる冷媒が、冷房運転している室内ユニット側の第2開閉弁17を通じて低圧ガス管11側に押し流され、室外ユニット1に戻される。室外ユニット1に戻された冷媒は、圧縮機3に回収され、冷媒回路中を循環するようになる。
【0105】
また、低圧ガス管12に寝込んでいる液冷媒を回収する動作は、室内ユニット2a,2bのうち暖房運転している室内ユニット側の第2開閉弁17を開弁制御することである。これによって、暖房運転している室内ユニット側の第2開閉弁17を通じて低圧ガス管12側にも高圧のガス冷媒が流れ込み、低圧ガス管12に寝込んでいる液冷媒が室外ユニット1に戻される。室外ユニット1に戻された冷媒は、圧縮機3に回収され、冷媒回路中を循環するようになる。
【0106】
次に、室外制御装置41は、休止状態の高圧ガス管11或いは低圧ガス管12がない場合(ステップS9;No)、又は不図示の第2冷媒回収タイマの計時がタイムアップした場合(ステップS10;Yes)、室外熱交換器4a,4bのうち休止状態の室外熱交換器に冷媒が溜まり込んでいる(寝込んでいる)と判断する(ステップS12)。つまり、このステップS12には、休止状態の高圧ガス管11或いは低圧ガス管12がない場合か、休止状態の高圧ガス管11或いは低圧ガス管12から冷媒回収しても冷媒不足が解消されなかった場合に移行する。冷媒不足が解消された場合は、ステップS1において温度差が所定値よりも小さいと判断され、冷媒回収動作が終了する。
【0107】
室外熱交換器4a,4bのうち休止状態の室外熱交換器に冷媒が溜まり込んでいる(寝込んでいる)と判断された場合、室外制御装置41は、室外熱交換器4a,4bのうち休止状態の室外熱交換器から冷媒を圧縮機3の吸込み側に回収する室外冷媒回収動作を行う。
【0108】
ここで、室外冷媒回収動作は、室外熱交換器4aが休止状態である場合、切換弁22aを開弁制御し、室外熱交換器4aに寝込んでいる冷媒を、圧縮機3の冷媒吸込管8を通じて圧縮機3に回収させる動作のことである。同様に、室外熱交換器4bが休止状態である場合、室外冷媒回収動作は、切換弁22bを開弁制御することである。
【0109】
以上、ステップS1〜S12において、室内冷媒回収動作、室外冷媒回収動作、ガス管冷媒回収動作の三種の回収動作が、冷媒不足となるのが予測された場合に排他的に順次実行されることになる。
【0110】
次に、室外冷媒回収動作を行う際の制御動作を図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。以下、室外熱交換器4aが休止状態であり、室外熱交換器4bが動作状態である場合について説明する。
【0111】
まず、室外制御装置41は、空気調和装置50のシステム内に冷媒要求があるか否かを判断する(ステップS21)。つまり、このステップS21は、図2に示すステップS1及びS2に相当する。
【0112】
空気調和装置50のシステム内に冷媒要求がある場合(ステップS21;Yes)、つまり、図2中ステップS2において肯定された場合、冷媒不足となるのが予測されたので、室外制御装置41は、室外熱交換器4aに冷媒が溜まり込んでいる(寝込んでいる)か否かを判断する(ステップS22)。
【0113】
本実施の形態において、室外熱交換器4aに冷媒が溜まり込んでいる(寝込んでいる)と判断されるのは、図2中ステップS12の処理に移行した場合である。
【0114】
図2中ステップS12で休止状態の室外熱交換器4aに冷媒が溜まり込んでいると判断された場合(ステップS22;Yes)、室外制御装置41は、室外熱交換器4aが休止状態となる直前の熱交換器モードが凝縮器であったか否かを判断する(ステップS23)。
【0115】
室外熱交換器4aが休止状態となる直前に凝縮器であった場合(ステップS23;Yes)、室外制御装置41は、室外熱交換器4aが休止状態となってから計時を開始する不図示の未使用時間タイマの計時が、タイムアップしたか否かを判断している(ステップS24)。ここで、不図示の未使用時間タイマの計時が開始されていない場合は、タイムアップしていないと判断する。
【0116】
不図示の未使用時間タイマの計時が、タイムアップしていない場合(ステップS24;No)、室外制御装置41は、当該室外熱交換器4aを冷却する(ステップS25)。具体的には、室外制御装置41は、休止状態の室外熱交換器4aを冷却するのに要する所定時間(例えば、10分間)に亘って、室外ファン5の回転数を上昇させて、休止状態の室外熱交換器4aの冷却を促進させている。この休止状態の室外熱交換器4aを冷却するのに要する所定時間は、休止状態の室外熱交換器4a内の冷媒圧力が、略外気温度飽和圧力程度に冷却される時間である。室外ファン5の回転数の上昇率は、動作状態の室外熱交換器4aに影響しない程度であり、例えば、2%である。ここで、ステップS25において、未使用時間タイマの計時が開始されていない場合は、未使用時間タイマの計時を開始する。
【0117】
ここで、休止状態の室外熱交換器4a内の冷媒は、外気温度に応じた圧力となっている。つまり、外気温度が低下すると、休止状態の室外熱交換器4a内の冷媒圧力も低下する。休止状態の室外熱交換器4a内の圧力が吸込冷媒圧力以上のとき、切換弁22aを開弁することにより、休止状態の室外熱交換器4a内の冷媒が、圧縮機3の冷媒吸込管8に導かれる。
【0118】
仮に、休止状態の室外熱交換器4a内の冷媒圧力が吸込冷媒圧力よりも低いとき、切換弁22aを開弁すると、低圧ガス管12側から室外熱交換器4a内に冷媒が逆流することになる。
【0119】
従って、本実施の形態では、室外熱交換器4aが休止状態となる直前に蒸発器であった場合(ステップS23;No)、或いは未使用時間タイマの計時がタイムアップした場合(ステップS24;Yes)、検出した外気温度が圧縮機3の吸込冷媒の飽和温度以上であるか否かを判断する(ステップS26)。ここで、室外制御装置41は、検出した吸込冷媒圧力に基づいて吸込冷媒の飽和温度を求めている。つまり、検出した吸込冷媒圧力を吸込冷媒の飽和温度に換算している。
【0120】
外気温度は、休止状態の室外熱交換器4a内の冷媒圧力に対応しているため、ステップS26では、室外制御装置41は、休止状態の室外熱交換器4a内の冷媒圧力が圧縮機3の吸込冷媒圧力以上であるか否かを判断していることと同じである。そして、休止状態の室外熱交換器4a内の冷媒圧力が圧縮機3の吸込冷媒圧力以上であるか否かを判断するために、外気温度が圧縮機3の吸込冷媒の飽和温度以上であるか否かを判断することから、室外熱交換器4a内の冷媒圧力を検出する圧力センサを設ける必要がない。
【0121】
休止状態の冷媒圧力が圧縮機3の吸込冷媒圧力よりも低い場合、具体的には、外気温度が圧縮機3の吸込冷媒の飽和温度よりも低い場合(ステップS26;No)、室外制御装置41は、圧縮機3の吸込冷媒圧力を下げる減圧動作を行う(ステップS27)。この飽和温度は、圧縮機3の吸込冷媒圧力に対応しているため、吸込冷媒圧力が低下すると、飽和温度も低下する。
【0122】
このステップS27において、減圧動作には、圧縮機3の回転数を上昇させる制御が含まれており、また、室外熱交換器4b及び室内熱交換器6a,6bのうち蒸発器として作用している熱交換器の入口側に設けた電動式膨張弁の開度を減じる制御が含まれている。
【0123】
このステップS27において、室外制御装置41は、圧縮機3の吸込冷媒の飽和温度が外気温度以下に低下するまで、徐々に圧縮機3の回転数を上昇させている。この圧縮機3の回転数の上昇は、空気調和装置50が正常に動作する範囲内で行われる。同様に、室外制御装置41は、圧縮機3の吸込冷媒の飽和温度が外気温度以下に低下するまで、徐々に室外熱交換器4b及び室内熱交換器6a,6bのうち蒸発器として作用している熱交換器の入口側に設けた電動式膨張弁の開度を減じている。例えば、室内ユニット2aが冷房運転を行っている場合、室内電動式膨張弁18aの開度を徐々に減じている。この電動式膨張弁の開度を減じる制御は、空気調和装置50が正常に動作する範囲内で行われる。
【0124】
このステップS27によって、圧縮機3の吸込冷媒圧力(飽和温度)が徐々に低下していき、圧縮機3の吸込冷媒の飽和温度が外気温度以下となる。従って、外気温度が低い場合(例えば、5℃以下の場合)に、休止状態の室外熱交換器4aに低圧ガス管12側から冷媒が逆流することなく、冷媒を圧縮機3に回収することができる。
【0125】
ここで、切換弁22aは電磁弁であるので、休止状態の室外熱交換器4aから冷媒回収を行うべく切換弁22aを開弁すると、一気に液冷媒が圧縮機3の冷媒吸込管8に戻ってしまう状況(いわゆる液バック)が生じてしまうことがある。このように液冷媒が冷媒吸込管8に流れ込んでも、圧縮機3の吸込側にはアキュムレータ24が配設されているので、直接液冷媒が圧縮機3に吸込まれることはない。しかし、仮にアキュムレータ24において液冷媒がオーバーフローしてしまうと、圧縮機3に液バックしてしまうことがある。
【0126】
本実施の形態では、検出した外気温度が圧縮機3の吸込冷媒の飽和温度以上である場合(ステップS26;Yes)、室外制御装置41は、圧縮機3の冷媒吸込の過熱度に応じて、冷却水調整弁29の開度を調整する。この冷却水調整弁29の開度が調整されることによって補助蒸発器28に導入される冷却水の流量が調整される。圧縮機3の吸込冷媒の過熱度は、吸込温度センサ48の検出した吸込冷媒温度、及び吸込圧力センサ49の検出した吸込冷媒圧力に基づいて求められる。
【0127】
具体的には、まず、検出した外気温度が圧縮機3の吸込冷媒の飽和温度以上である場合、室外制御装置41は、現在の圧縮機3の冷媒吸込の過熱度が、圧縮機3に液バックしないように設定された所定過熱度(例えば、15[K])以下であるか否かを判断する(ステップS28)。この所定過熱度は、圧縮機3に液バックする過熱度よりも大きい値に設定されている。そして、この所定か熱度は、圧縮機3に液バックする過熱度付近に設定される。つまり、圧縮機3の冷媒吸込の過熱度が所定過熱度である場合は、圧縮機3に液バックしないが、圧縮機3に液バックすると予測している。言い換えれば、この所定値は、圧縮機3に液バックするのが予測される値に設定されている。
【0128】
圧縮機3の冷媒吸込の過熱度が、所定過熱度(例えば、15[K])以下である場合(ステップS28;Yes)、室外制御装置41は、冷却水調整弁29を開方向に制御する(ステップS29)。ステップS29では、例えば、冷却水調整弁29の開度を50ステップ増加させている。ここで、冷却水調整弁29の初期状態は、全閉であってもよいし、所定開度(例えば、100ステップ)であってもよい。また、冷却水調整弁29が全開となった場合は、この全開状態が保持されることになる。
【0129】
以上、ステップS28、S29の処理動作により、圧縮機3に対する液バックを防止することができる。
【0130】
圧縮機3の冷媒吸込の過熱度が、所定過熱度(例えば、15[K])よりも大きい場合は、過熱度が十分であり、十分に蒸発したガス冷媒が圧縮機3に吸込まれることになる。
【0131】
ここで、圧縮機3の冷媒吸込の過熱度が、圧縮機3において圧縮能力が低下してしまう過熱度よりも低い第2の所定過熱度(例えば、30[K])以上となる場合、室外制御装置41は、冷却水調整弁29を閉方向に制御している。これによって、圧縮機3の吸込みの過熱度を適正な状態に保つことができる。
【0132】
圧縮機3の冷媒吸込の過熱度が、所定過熱度(例えば、15[K])よりも大きい場合(ステップS28;No)、室外制御装置41は、不図示の第3冷媒回収タイマの計時がタイムアップしているか否かを判断する(ステップS30)。この第3冷媒回収タイマには、冷媒回収に要する第3所定時間(例えば、5分間)を計時するように設定されている。ここで、不図示の第3冷媒回収タイマの計時が開始されていない場合は、タイムアップしていないと判断する。
【0133】
第3冷媒回収タイマがタイムアップしていない場合(ステップS30;No)、室外制御装置41は、第3冷媒回収タイマに設定された冷媒回収に要する第3所定時間(例えば、5分間)に亘って、休止状態の室外熱交換器4aから冷媒を圧縮機3に回収する室外冷媒回収動作を行う(ステップS31)。このステップS31において、第3冷媒回収タイマの計時が開始されていない場合は、不図示の第3冷媒回収タイマの計時が開始される。
【0134】
第3冷媒回収タイマがタイムアップした場合(ステップS30;Yes)、室外冷媒回収動作を終了する。
【0135】
上記ステップS21〜S31の説明において、室外熱交換器4aが休止状態の場合について説明したが、室外熱交換器4bが休止状態の場合においても室外熱交換器4aが休止状態の場合と同様に動作するので説明を省略する。
【0136】
以上、冷媒不足が予測されたときの制御動作について説明したが、次に、冷媒循環量が過供給の場合について説明する。
【0137】
例えば、室内ユニット2aが暖房運転している場合について説明する。
【0138】
室内ユニット2aが暖房運転している場合、室内熱交換器6aは凝縮器として作用している。冷媒循環量が過供給でない通常の運転状態のとき、室内熱交換器6aの冷媒出口の温度は、50℃程度である。そして、電動式膨張弁18aの入口付近には、ほとんど液冷媒が滞留ことがなく、滞留しても僅かである。
【0139】
仮に冷媒過供給となるとき、電動式膨張弁18aの入口付近に液冷媒が滞留していき、室内熱交換器6aにも凝縮した液冷媒が滞留することとなり、冷媒が放熱して冷却される。室内熱交換器6aの冷媒出口の温度が、例えば、40℃以下のときが冷媒過供給である。
【0140】
従って、本実施の形態では、室外制御装置41は、室外熱交換器4a,4b及び室内熱交換器6a,6bのうち凝縮器として作用している熱交換器の冷媒出口の検出温度に基づいて冷媒過供給となるのを予測している。
【0141】
まず、室外制御装置41は、凝縮器として作用している熱交換器の冷媒出口の温度を検出する。
【0142】
例えば、室内熱交換器6aが凝縮器として作用している場合、第2温度センサ44aの検出した温度が冷媒出口の温度である。また、室内熱交換器6bが凝縮器として作用している場合、第2温度センサ44bの検出した温度が冷媒出口の温度である。
【0143】
また、室外熱交換器4a,4bが凝縮器として作用している場合、第4温度センサ46a,46bの検出した温度が冷媒出口の温度である。
【0144】
そして、室外制御装置41は、室外熱交換器4a,4b及び室内熱交換器6a,6bのうち、凝縮器として作用している熱交換器の冷媒出口の検出温度が、冷媒過供給とならないように設定された所定値(例えば、41℃)以下であるか否かを判断する。この所定値は、冷媒過供給となるときの温度(例えば、40℃)よりも大きい値に設定される。そして、この所定値は、冷媒過供給となるときの温度差付近に設定される。つまり、熱交換器の冷媒出口の検出温度が所定値(例えば、41℃)である場合は、冷媒過供給とはなっていないが冷媒過供給になると予測している。言い換えれば、この所定値は、冷媒過供給となるのが予測される値に設定されている。
【0145】
そして凝縮器として作用している熱交換器の冷媒出口の検出温度が、所定値(例えば、40℃)以下である場合、室外制御装置41は、冷媒過供給と予測する。
【0146】
このように、冷媒過供給と予測された場合、室外制御装置41は、例えば、室外熱交換器4a或いは4bを休止状態にして冷媒を寝込ませる制御を行う。これによって、冷媒過供給となることはないので、冷媒循環量を適正な状態に保つことができ、空調運転の安定性を向上させることができる。
【0147】
以上、本実施の形態によれば、休止状態の室外熱交換器から冷媒を圧縮機3に回収する室外冷媒回収動作を行うに際し、外気温度が圧縮機3の吸込冷媒の飽和温度よりも低い場合、圧縮機3の吸込冷媒圧力(飽和温度)を下げる制御を行うことから、圧縮機3の吸込冷媒圧力が休止状態の室外熱交換器内の冷媒圧力以下に低下するので、低圧ガス管12から休止状態の室外熱交換器に冷媒が逆流することなく、休止状態の室外熱交換器から圧縮機3に冷媒を回収することができる。従って、冷媒循環量を適正な状態に保つことができ、空調運転の安定性を向上させることができる。
【0148】
また、本実施の形態によれば、予め冷媒の寝込み量を想定して多めに冷媒を充填する必要がないため、冷媒充填量を最小に抑えることができ、コストダウンを図ることができる。
【0149】
また、本実施の形態によれば、休止状態の室外熱交換器から圧縮機3に冷媒を回収するときに補助蒸発器28で冷媒を蒸発させることができるので、過熱度を適正な状態に保つことができ、圧縮機3に液バックするのを防止することができる。そして、圧縮機3に液バックするのを防止することができるので、アキュムレータ24を小型化することができ、コストダウンを図ることができる。
【0150】
また、本実施の形態によれば、室内ユニット2a,2bのうち運転停止している室内ユニットの室内熱交換器、休止状態のガス管11又は12、室外熱交換器4a,4bのうち休止状態の室外熱交換器から、排他的に順次冷媒を回収することから、寝込んでいる冷媒の回収の確実性が向上する。
【0151】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0152】
例えば、上記実施の形態では、ユニット間配管が、高圧ガス管、低圧ガス管及び液管の三本の配管で構成され、室内ユニット毎に冷房運転或いは暖房運転を行えるように構成された場合について説明したが、複数の室外熱交換器を有する室外ユニットと複数台の室内ユニットとを接続するユニット間配管が、ガス管及び液管の二本の配管で構成され、複数の室外熱交換器の一端が圧縮機の冷媒吸込管に電磁弁を介して配管接続される構成であってもよい。この場合、休止状態となる室外熱交換器から冷媒を回収するときは、電磁弁が開弁されることになる。
【0153】
また、上記実施の形態では、室外ユニットに外気温度センサを設け、この外気温度センサの検出結果を外気温度とする場合について説明したが、外気温度センサを設けずに、室外熱交換器の冷媒出入口に設けた温度センサにより検出された温度から外気温度を推定する場合であってもよい。
【0154】
また、上記実施の形態では、吸込圧力センサ49により検出された吸込冷媒圧力を、飽和温度に換算し、検出した外気温度が圧縮機3の吸込冷媒の飽和温度以上であるか否かを判断する場合について説明したが、室外熱交換器4a,4bの冷媒圧力を検出する圧力センサを設け、休止状態の室外熱交換器内の検出した冷媒圧力が、圧縮機3の吸込冷媒圧力以上であるか否かを判断する場合であってもよい。
【0155】
また、上記実施の形態では、室内冷媒回収動作、ガス管冷媒回収動作、室外冷媒回収動作の順に冷媒回収動作を行う場合について説明したが、冷媒回収動作を行う順番は任意に設定することが可能である。
【0156】
【発明の効果】
本発明によれば、冷媒循環量を適正な状態に保つことができ、空調運転の安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和装置の一実施の形態を示す冷媒回路図等である。
【図2】冷媒の回収動作を示すフローチャートである。
【図3】休止状態の室外熱交換器の冷媒の回収動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 室外ユニット
2a,2b 室内ユニット
3 圧縮機
4a,4b 室外熱交換器
10 ユニット間配管
11 高圧ガス管
12 低圧ガス管
13 液管
14a,14b 高圧ガス分岐管
15a,15b 低圧ガス分岐管
16a,16b 第1開閉弁
17a,17b 第2開閉弁
18a,18b 室内電動式膨張弁(膨張弁)
19a,19b 液分岐管
20a,20b 電磁弁ユニット
27a,27b 室外電動式膨張弁(膨張弁)
28 補助蒸発器
29 冷却水調整弁
41 室外制御装置(予測手段、減圧手段、順次実行手段)
42a,42b 室内制御装置

Claims (13)

  1. 圧縮機と並列接続された複数台の室外熱交換器とを有する室外ユニットと、室内熱交換器を有する複数台の室内ユニットとをユニット間配管で接続し、前記室外熱交換器の一端が、前記圧縮機の冷媒吐出管と冷媒吸込管とに択一に分岐して接続され、前記ユニット間配管が、前記冷媒吐出管に接続された高圧ガス管と、前記冷媒吸込管に接続された低圧ガス管と、前記室外熱交換器の他端に接続された液管とを有して構成され、前記室内熱交換器の一端が前記高圧ガス管及び前記低圧ガス管に、それぞれ高圧ガス分岐管及び低圧ガス分岐管を介して接続され、他端が前記液管に液分岐管を介して接続され、室内ユニット毎に冷房運転或いは暖房運転を行え、冷暖房を混在する運転を可能に構成した空気調和装置において、
    室外熱交換器或いは室内熱交換器のうち、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒出入口の検出温度差に基づいて冷媒不足となるのを予測する予測手段と、
    いずれかの室内ユニットが停止しているときに停止している室内ユニットの室内熱交換器から冷媒を前記圧縮機に回収する室内冷媒回収動作と、前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管が休止状態のときに休止状態の前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管から冷媒を前記圧縮機に回収するガス管冷媒回収動作と、いずれかの室外ユニットが停止しているときに停止している室外ユニットの室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機に回収する室外冷媒回収動作とを、前記予測手段により冷媒不足となるのが予測された場合に、前記動作順に、排他的に順次行う順次実行手段と、
    いずれかの室外熱交換器が休止状態のときに当該室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機の吸込み側に回収する室外冷媒回収動作を行うに際し、当該室外熱交換器内の冷媒圧力が前記圧縮機の吸込冷媒圧力よりも低い場合には、前記圧縮機の吸込冷媒圧力を下げる減圧動作を行う減圧手段とを備えたことを特徴とする空気調和装置。
  2. 圧縮機と並列接続された複数台の室外熱交換器とを有する室外ユニットと、室内熱交換器を有する複数台の室内ユニットとをユニット間配管で接続し、前記室外熱交換器の一端が、前記圧縮機の冷媒吐出管と冷媒吸込管とに択一に分岐して接続され、前記ユニット間配管が、前記冷媒吐出管に接続された高圧ガス管と、前記冷媒吸込管に接続された低圧ガス管と、前記室外熱交換器の他端に接続された液管とを有して構成され、前記室内熱交換器の一端が前記高圧ガス管及び前記低圧ガス管に、それぞれ高圧ガス分岐管及び低圧ガス分岐管を介して接続され、他端が前記液管に液分岐管を介して接続され、室内ユニット毎に冷房運転或いは暖房運転を行え、冷暖房を混在する運転を可能に構成した空気調和装置において、
    室外熱交換器或いは室内熱交換器のうち、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒出入口の検出温度差に基づいて冷媒不足となるのを予測する予測手段と、
    いずれかの室内ユニットが停止しているときに停止している室内ユニットの室内熱交換器から冷媒を前記圧縮機に回収する室内冷媒回収動作と、前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管が休止状態のときに休止状態の前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管から冷媒を前記圧縮機に回収するガス管冷媒回収動作と、いずれかの室外ユニットが停止しているときに停止している室外ユニットの室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機に回収する室外冷媒回収動作とを、前記予測手段により冷媒不足となるのが予測された場合に、前記動作順に、排他的に順次行う順次実行手段と、
    いずれかの室外熱交換器が休止状態のときに当該室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機の吸込み側に回収する室外冷媒回収動作を行うに際し、外気温度が前記圧縮機の吸込冷媒の飽和温度よりも低い場合には、前記圧縮機の吸込冷媒圧力を下げる減圧動作を行う減圧手段とを備えたことを特徴とする空気調和装置。
  3. 請求項1又は2に記載の空気調和装置において、
    前記減圧動作は、前記圧縮機の回転数を上昇させる制御を含むことを特徴とする空気調和装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の空気調和装置において、
    前記減圧動作は、室外熱交換器或いは室内熱交換器のうち、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒入口側に設けた膨張弁の開度を減じる制御を含むことを特徴とする空気調和装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の空気調和装置において、
    前記室外冷媒回収動作は、室外熱交換器が休止状態となる直前に凝縮器であった場合、当該室外熱交換器を冷却してから行われることを特徴とする空気調和装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の空気調和装置において、
    前記圧縮機の冷媒吸込側に補助蒸発器を設けたことを特徴とする空気調和装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の空気調和装置において、
    前記圧縮機は、エンジンにより駆動され、
    このエンジンを冷却した後の媒体を前記補助蒸発器に導入可能に構成し、
    前記室外冷媒回収動作中に、前記圧縮機の吸込みの過熱度に応じて、前記媒体の流量を調整する流量調整手段を備えたことを特徴とする空気調和装置。
  8. 圧縮機と並列接続された複数台の室外熱交換器とを有する室外ユニットと、室内熱交換器を有する複数台の室内ユニットとをユニット間配管で接続し、前記室外熱交換器の一端が、前記圧縮機の冷媒吐出管と冷媒吸込管とに択一に分岐して接続され、前記ユニット間配管が、前記冷媒吐出管に接続された高圧ガス管と、前記冷媒吸込管に接続された低圧ガス管と、前記室外熱交換器の他端に接続された液管とを有して構成され、前記室内熱交換器の一端が前記高圧ガス管及び前記低圧ガス管に、それぞれ高圧ガス分岐管及び低圧ガス分岐管を介して接続され、他端が前記液管に液分岐管を介して接続され、室内ユニット毎に冷房運転或いは暖房運転を行え、冷暖房を混在する運転を可能に構成した空気調和装置の制御方法において、
    室外熱交換器或いは室内熱交換器のうち、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒出入口の検出温度差に基づいて冷媒不足となるのを予測する予測過程と、
    いずれかの室内ユニットが停止しているときに停止している室内ユニットの室内熱交換器から冷媒を前記圧縮機に回収する室内冷媒回収動作と、前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管が休止状態のときに休止状態の前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管から冷媒を前記圧縮機に回収するガス管冷媒回収動作と、いずれかの室外ユニットが停止しているときに停止している室外ユニットの室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機に回収する室外冷媒回収動作とを、前記予測手段により冷媒不足となるのが予測された場合に、前記動作順に、排他的に順次行う順次実行過程と、
    いずれかの室外熱交換器が休止状態のときに当該室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機の吸込み側に回収する室外冷媒回収動作を行うに際し、当該室外熱交換器内の冷媒圧力が前記圧縮機の吸込冷媒圧力よりも低い場合には、前記圧縮機の吸込冷媒圧力を下げる減圧動作を行う減圧過程とを備えたことを特徴とする空気調和装置。
  9. 圧縮機と並列接続された複数台の室外熱交換器とを有する室外ユニットと、室内熱交換器を有する複数台の室内ユニットとをユニット間配管で接続し、前記室外熱交換器の一端が、前記圧縮機の冷媒吐出管と冷媒吸込管とに択一に分岐して接続され、前記ユニット間配管が、前記冷媒吐出管に接続された高圧ガス管と、前記冷媒吸込管に接続された低圧ガス管と、前記室外熱交換器の他端に接続された液管とを有して構成され、前記室内熱交換器の一端が前記高圧ガス管及び前記低圧ガス管に、それぞれ高圧ガス分岐管及び低圧ガス分岐管を介して接続され、他端が前記液管に液分岐管を介して接続され、室内ユニット毎に冷房運転或いは暖房運転を行え、冷暖房を混在する運転を可能に構成した空気調和装置の制御方法において、
    室外熱交換器或いは室内熱交換器のうち、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒出入口の検出温度差に基づいて冷媒不足となるのを予測する予測過程と、
    いずれかの室内ユニットが停止しているときに停止している室内ユニットの室内熱交換 器から冷媒を前記圧縮機に回収する室内冷媒回収動作と、前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管が休止状態のときに休止状態の前記高圧ガス管或いは前記低圧ガス配管から冷媒を前記圧縮機に回収するガス管冷媒回収動作と、いずれかの室外ユニットが停止しているときに停止している室外ユニットの室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機に回収する室外冷媒回収動作とを、前記予測手段により冷媒不足となるのが予測された場合に、前記動作順に、排他的に順次行う順次実行過程と、
    いずれかの室外熱交換器が休止状態のときに当該室外熱交換器から冷媒を前記圧縮機の吸込み側に回収する室外冷媒回収動作を行うに際し、外気温度が前記圧縮機の吸込冷媒の飽和温度よりも低い場合には、前記圧縮機の吸込み側の冷媒圧力を下げる減圧動作を行う減圧過程とを備えたことを特徴とする空気調和装置の制御方法。
  10. 請求項8又は9に記載の空気調和装置の制御方法において、
    前記減圧動作は、前記圧縮機の回転数を上昇させる制御を含むことを特徴とする空気調和装置の制御方法。
  11. 請求項8乃至10のいずれか一項に記載の空気調和装置の制御方法において、
    前記減圧動作は、室外熱交換器或いは室内熱交換器のうち、蒸発器として作用している熱交換器の冷媒入口側に設けた膨張弁の開度を減じる制御を含むことを特徴とする空気調和装置の制御方法。
  12. 請求項8乃至11のいずれか一項に記載の空気調和装置の制御方法において、
    前記室外冷媒回収動作は、室外熱交換器が休止状態となる直前に凝縮器であった場合、当該室外熱交換器を冷却してから行われることを特徴とする空気調和装置の制御方法。
  13. 請求項8乃至12のいずれか一項に記載の空気調和装置の制御方法において、
    前記圧縮機は、エンジンにより駆動され、このエンジンを冷却した後の媒体を、前記圧縮機の冷媒吸込側に設けた補助蒸発器に導入可能に構成し、
    前記室外冷媒回収動作中に、前記圧縮機の吸込みの過熱度に応じて、前記媒体の流量を調整する流量調整過程を備えたことを特徴とする空気調和装置の制御方法。
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