JPH11253382A - ゴミとりシート及びその製造方法 - Google Patents

ゴミとりシート及びその製造方法

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JPH11253382A
JPH11253382A JP10055297A JP5529798A JPH11253382A JP H11253382 A JPH11253382 A JP H11253382A JP 10055297 A JP10055297 A JP 10055297A JP 5529798 A JP5529798 A JP 5529798A JP H11253382 A JPH11253382 A JP H11253382A
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JP
Japan
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dust
sheet
layer
pressure
adhesive layer
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Application number
JP10055297A
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English (en)
Inventor
Yukari Horiguchi
ゆかり 堀口
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3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート状の基材とその基材の表面に形成され
た粘着剤層とを有する、床面等に付着した塵埃を捕捉し
除去するためのゴミとりシートに関し、取扱いが容易で
あり、特に粘着剤が床材に対しても適度な接着力を有
し、床面に付着した細かい塵や埃を容易に除去すること
が可能なゴミとりシートを提供することを目的とする。 【解決手段】 前記粘着剤層の上に、それを覆う形で、
繊維間に空隙を有するシート状繊維材料からなるゴミ捕
捉層が積層されているように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴミとりシート及び
その製造方法に関し、特に、取扱いが容易で、床面の種
類を選ぶことなく有利に使用することのできる使い捨て
可能な万能型ゴミとりシート及びその製造方法に関す
る。本発明のゴミとりシートは、床面に付着した細かい
塵や埃などを容易に除去することができ、また、その粘
着剤層が床材に対する適度な接着力を有しているので、
フローリング等の平滑で硬い床面、絨毯、カーペット等
のソフトな床面、そして畳等のその他の床面に同等に使
用し、すぐれたゴミとり効果を得ることができる。な
お、「ゴミ」及び「塵埃」なる語は、それらを本願明細
書で使用した場合、床面に散在する各種の除去対象を意
味するものとし、具体的には、例えば、塵、埃、毛髪、
紙屑、金属、プラスチック材料等の小片、砂粒などを包
含する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来より、いろいろな種
類のゴミとりシートが市場に出回っている。従来のゴミ
とりシートは、その多くが、紙基材と、その紙基材の表
面にストライプ状に塗布された粘着剤層とからなるか、
あるいはエンボス加工を施した紙基材とその表面に塗布
された粘着剤層とからなっている。また、従来のゴミと
りシートは、その粘着剤層の粘着力に応じて、カーペッ
ト用あるいはフローリング用として使い分けられてい
る。なぜならば、粘着力が比較的に大きいカーペット用
ゴミとりシートをフローリング表面に付着したゴミ等を
取り除くために使用すると、シートそのものがフローリ
ングに貼着していまい、無理に剥離しようとすると、基
材が紙でできているので、層間剥離のような不都合が発
生するからである。また、シートはロール状でその基材
が硬いので、砂ぼこりなどの細かい塵や埃がローラの粘
着面に付着しないという欠点もある。反対に、フローリ
ング用ゴミとりシートをカーペット表面に付着したゴミ
等を取り除くために使用すると、粘着力が十分でないか
もしくは低すぎるので、カーペットの毛の部分に引っ掛
かっているようなゴミ等を取り除くことが困難である。
【0003】さらに具体的に説明すると、例えば、実開
昭61−130153号は、剥離紙に対して粘着層面が
外側になる如く積層、巻き取り形成されてなる掃除用粘
着性ロール式テープを開示している。この掃除用テープ
では、引き剥がし用細紐を、上層側テープの剥離紙と下
層側テープの粘着層との間に所定間隔置きに予め介在さ
せたので、ゴミが付着して汚れてしまったテープ部分の
引き剥がしが極めて簡単かつ衛生的なものとなるという
作用効果が得られる。このテープは、しかし、操作性の
改善には寄与することができるというものの、前記した
従来のテープの使い分けの問題まで解決することができ
ない。
【0004】また、特開平8−215123号公報は、
掃除用主ローラの外周面にそれに隣接して配置されたタ
ンクから作業者の意志により粘着剤が送給され、さらに
一対の副ローラにより粘着剤が主ローラの外周面に強力
付着されるように構成したことを特徴とする床清掃機が
開示されている。この掃除機を使用すると、カーペット
用あるいはフローリング用として使い分けを行う必要が
なくなり、また、消耗品は粘着剤のみであるので、消費
資材の節減、廃材の減少などの効果を期待することがで
きるけれども、タンクから主ローラに対して適度の粘着
力を得るのに必要な量の粘着剤を正確に送給することが
不可欠であるため、掃除機の操作に熟練を要するという
欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
したような従来の技術の問題点を解決して、取扱いが容
易であり、特に粘着剤がいかなるタイプの床材に対して
も適度な接着力を有し、床面に付着した細かい塵や埃を
容易に除去することが可能な、そしてカーペット用ある
いはフローリング用としての使い分けが不要な、換言す
ると、カーペット・フローリング兼用の、改良されたゴ
ミとりシートを提供することにある。
【0006】本発明の目的は、また、このような改良さ
れたゴミとりシートの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、その1つの面
において、シート状の基材とその基材の表面に形成され
た粘着剤層とを有する、床面等に付着した塵埃を捕捉し
除去するためのゴミとりシートにおいて、前記粘着剤層
の上に、それを覆う形で、繊維間に空隙を有するシート
状繊維材料からなるゴミ捕捉層が積層されていることを
特徴とするゴミとりシートにある。
【0008】また、本発明は、そのもう1つの面におい
て、床面等に付着した塵埃を捕捉し除去するためのゴミ
とりシートを製造する方法であって、下記の工程:シー
ト状の基材の片面に粘着剤を塗布して粘着剤層を形成
し、そして前記粘着剤層の上に繊維間に空隙を有するシ
ート状繊維材料を、前記粘着剤層を前記繊維材料で覆う
形で、積層してゴミ捕捉層を形成すること、を含んでな
ることを特徴とするゴミとりシートの製造方法にある。
【0009】すなわち、以下の説明から明らかとなるよ
うに、本発明者らは、ゴミとりシートを本発明のように
構成した場合、粘着剤層の粘着力と、ゴミ捕捉層たるシ
ート状空隙含有繊維材料、好ましくは織布あるいは不織
布の繊維密度によって、適当な量の粘着剤が繊維材料内
を通過してその表面に少なくとも部分的に浮揚し、露出
し、その露出した粘着剤にゴミ等が付着することで、ゴ
ミ等を除去することが可能になり、さらには繊維材料の
空隙にゴミ等が絡み付き、ゴミの付着能力及び捕捉能力
が向上せしめられ、また、空隙含有繊維材料そのものの
奏する適度のクッション性で、ゴミとりシートの取扱い
が容易で、床面上の移動もスムーズに可能になるという
知見を得、本発明を完成した。
【0010】
【発明の実施の形態】次いで、本発明の好ましい実施の
形態を添付の図面を参照しながら説明する。なお、本発
明の実施の形態は、以下に記載のものに限定されるわけ
ではない。本発明のゴミとりシートは、上記したよう
に、床面等に付着した塵埃を捕捉し除去するためのもの
であり、シート状の基材と、その基材の表面に形成され
た粘着剤層とを有するようにして構成される。すなわ
ち、本発明のゴミとりシートの好ましい1例を断面で示
す図1を参照すると、ゴミとりシート10は、シート状
の基材1の一方の表面に、粘着剤層2が施されている。
この粘着剤層2の粘着剤が、床面等に付着した塵埃を捕
捉する機能を奏することができる。本発明のゴミとりシ
ート10では、この粘着剤層2の上に、それを覆う形
で、繊維間に空隙を有するシート状繊維材料からなるゴ
ミ捕捉層3が積層されていることに特徴がある。
【0011】基材は、ゴミとりシートの基材として通常
使用されている材料であってもよく、あるいはそれ以外
の材料であってもよい。しかし、常用の紙基材では破損
のおそれが大であるので、それよりも強靱で、接着性の
よい床材等に誤ってシートを付着させてしまっても基材
の層間剥離を生じることがなく再剥離可能であり、かつ
適度の柔軟性を有しているプラスチック基材を使用する
のが好ましい。適当なプラスチック材料は、例えば、ポ
リエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミ
ド(ナイロン)などである。これらのプラスチック基材
は、通常、シートの形態で用いられ、また、その厚さ
は、好ましくは、6〜100μm、さらに好ましくは1
2〜50μmである。基材の厚さが6μmを下回ると、
強度が低下し、使用中に裂け易くなり、また、反対に1
00μmを上回ると、ゴミとりシートをローラに巻き付
けてロールの形態で使用する時に、そのロールの径が大
きくなりすぎ、取扱いが困難になるばかりでなく、シー
トの大きな復元力(シート形状の維持能力)のため、ロ
ールに巻き付けること自体も困難になる。
【0012】基材の片面には、上記し、かつ以下におい
て詳細に説明するように、粘着剤層が施される。そし
て、基材のもう1つの表面、すなわち、粘着剤層を有し
ない面には、必要に応じて、ゴミとりシートを重ね合わ
せて使用した時にシートどうしが粘着剤層を介して結合
してしまうのを防止するため、背面処理が施されている
のが好ましい。背面処理は、粘着シートの形成の分野で
通常行われているように、非シリコーン系の合成樹脂、
例えば長鎖アルキル基含有樹脂などを背面処理剤として
使用し、被覆することによって、有利に実施することが
できる。このような背面処理剤の被覆量は、所望とする
効果に応じて広く変更することができるというものの、
通常、背面処理剤の膜厚で表して、0.1〜5μmの範
囲か好適であり、さらに好適には、0.5〜1.0μm
の範囲である。背面処理剤の膜厚が0.1μmを下回る
と、シートどうしの粘着のために、ロール状に巻いたシ
ートを使用時に徐々に引き出すことが困難になり、ま
た、反対に5μmを上回ると、基材と背面処理剤の間の
結合が適切でないために、経時変化として、背面処理剤
が基材から容易に剥離してしまうという不都合が発生す
る。シート状基材の表面に対して背面処理剤を被覆する
作業は、例えば、グラビアロール法により有利に実施す
ることができる。
【0013】粘着剤層は、粘着シートの形成の分野で通
常使用されている各種の粘着剤から形成することができ
る。適当な粘着剤として、例えば、アクリル系、天然ゴ
ム又は合成ゴム系、あるいはシリコーン系の粘着剤など
を挙げることができる。特にアクリル系の粘着剤は、そ
れの奏する優れた耐候性のため、有利に使用することが
できる。
【0014】このような粘着剤の粘着力は、使用する粘
着剤の組成等によって変動するけれども、本発明の実施
では、通常、300〜3500gf/25mmの範囲であ
るのが好ましく、さらに好ましくは、800〜1700
gf/25mmの範囲である。使用する粘着剤の粘着力が
300gf/25mmを下回ると、ゴミ等が粘着面に付着
しにくくなり、さらにはゴミ捕捉層として使用する例え
ば織布又は不織布のような繊維材料が粘着剤層から剥離
し易くなる。反対に、粘着剤の粘着力が3500gf/
25mmを上回ると、シートで床面を掃除していく時に、
シート自体がカーペットやフローリングに強固に付着し
て、ゴミ等を取り除く作業が困難になる。
【0015】このような粘着剤から形成される粘着剤層
の膜厚は、所望とするゴミ捕捉効果などに応じて広く変
更することができ、また、使用する粘着剤の粘着力によ
っても変動するけれども、通常、20〜150μmの範
囲であるのが好ましく、さらに好ましくは、40〜80
μmの範囲である。なお、本発明のゴミとりシートで
は、粘着剤層の粘着剤がゴミ捕捉層、すなわち、空隙含
有繊維材料、好ましくは例えば織布又は不織布の層の表
面から露出していないかもしくは部分的にのみ露出して
いることが好ましい。粘着剤がゴミ捕捉層から露出して
いなくても、本発明のゴミとりシートでは、使用時、粘
着剤の適当量が浮揚して、所期のゴミ捕捉効果を奏する
ことができる。ところで、粘着剤層の膜厚が20μmを
下回ると、繊維材料から浮揚する粘着剤の量が減少し、
ゴミ等を完全に粘着面に付着させることができなくな
り、また、反対に150μmを上回ると、粘着剤層の中
に繊維材料が完全に埋没してしまい、繊維材料がその機
能を発揮することができなくなり、よって、本発明の作
用効果を得ることができなくなる。
【0016】シート状の基材の表面に粘着剤層を形成す
る作業は、粘着シートの形成の分野で一般的に使用され
ているいろいろな成膜方法を使用して行うことができ
る。適当な粘着剤層形成方法として、例えば、コンマコ
ータ法などの塗布法、工程紙を使用して粘着剤層を転写
する転写法、その他を挙げることができる。ゴミ捕捉層
は、上記したように、繊維間に空隙を有するシート状繊
維材料、好ましくは織布又は不織布から構成される。適
当な繊維材料は、例えば、ポリエステル系、ポリアミド
(ナイロン)系などの合成の繊維材料である。また、こ
のような繊維材料は、それからゴミ捕捉層を形成した
時、その表面にさらにループを有しているようなもの
が、ゴミ捕捉の面から有用である。すなわち、絡み合っ
たループに粘着剤の適当量が付着しているので、より良
好にゴミを付着させ、捕捉することができ、また、ルー
プ部分の適度のクッション性により、細部のゴミや砂埃
等も効果的に捕捉することができるからである。
【0017】また、ゴミ捕捉層の形成に用いられる繊維
材料の繊維密度は、使用する粘着剤の粘着力などのファ
クタによって変動するけれども、通常、坪量で表して、
5〜100g/m2の範囲であるのが好ましく、さらに好
ましくは、10〜60g/m2の範囲である。使用する繊
維材料の坪量が5g/m2を下回ると、併用する粘着剤層
の粘着力が高くなり過ぎ、シートそのものがフローリン
グ等の床材に貼り付いてしまい、引き剥がすのが困難に
なる。反対に、繊維材料の坪量が100g/m2を上回る
と、シートの使用時、粘着剤の浮揚する量が不足するよ
うになり、シートの粘着面にゴミ等を十分に付着させる
のが困難になる。
【0018】本発明によるゴミとりシートは、先に説明
したように、(1)シート状の基材の片面に粘着剤を塗
布して粘着剤層を形成し、そして(2)形成された粘着
剤層の上に繊維間に空隙を有するシート状繊維材料を積
層して、粘着剤層を覆う形でゴミ捕捉層を形成するこ
と、によって有利に実施することができる。図2は、こ
のようなゴミとりシートの製造方法の好ましい1例を工
程順に示したものである。先ず、所定長さの基材を巻き
取ったロール11を用意し、このロール11から基材1
を順次引き出す。図示の例では、最終的に得られるゴミ
とりシートをロール状に巻き取った時にシートどうしが
貼り付くのを防止するため、グラビアロールコータ5に
より背面処理剤を所定の膜厚で塗布している。基材1の
片面に塗布された背面処理剤は、基材1がローラー上を
案内される間に自然に乾燥される。図示しないが、必要
に応じて、乾燥装置を併用してもよい。次いで、基材1
の背面処理を施したものとは反対側の面に、粘着剤を所
定の膜厚で塗布して粘着剤層を形成する。図示の例で
は、塗布装置としてコンマコータ6を使用して、図中点
線で示されるところの粘着剤層2を形成している。引き
続いて、基材1を乾燥装置7に案内して、粘着剤層2に
含まれる余分の溶剤を蒸発させる。さらに続けて、繊維
材料のロール13から繊維材料3を引き出して、先に粘
着剤層2を形成した基材1に積層し、一対の加圧ロール
8で圧着する。このようにして得られたゴミとりシート
10は、小巻の製品とする場合には、使用者の取扱いの
利便などを考慮して、例えばロールに巻き取る段階など
でミシン目を入れるのが好ましい。最後に、ゴミとりシ
ート10をロールに巻き取って、ゴミとりシートのロー
ル20が完成する。
【0019】本発明のゴミとりシートは、上記した説明
から理解できるように、使い捨て可能であり、また、ロ
ール、ボックス(一枚取り用)等、使用者のニーズに応
じていろいろな形状で提供することができる。例えば、
ゴミとりシートをロール状に巻き取りかつ所要の長さで
手で切断できるように切断用ミシン目を入れたロール製
品として提供し、使用に当たっては、ロールの回転によ
りその表面にゴミを付着させ、ゴミ付着面が十分に機能
しなくなった段階を使用済みの目安とした上でミシン目
から切断し、新しいゴミ付着面を露出させることができ
る。また、上記のようなロール製品とは別にゴミ取り用
ロールを用意し、ロール製品の所要長さをゴミ取り用ロ
ールに巻き付けて使用することもできる。さらに、使用
済みシート巻き取り用ロールとシート供給用ロールを併
用し、シート供給用ロールに巻き付けたゴミとりシート
を順次巻き取り用ロールに案内してその途中でゴミとり
を行うこともできる。シート供給用ロールが、上記した
ロール製品そのものであってもよい。もちろん、必要に
応じて、ゴミとりシートの多数枚を重ね合わせた形の製
品として提供してもよい。
【0020】
【実施例】引き続いて、本発明をその実施例を参照して
説明する。実施例 シート状の基材として、厚さ12μmのポリエステルフ
ィルム〔ユニチカ社から「エンブレット」(商品名)と
して入手可能〕を用意した。先ず、この基材の粘着剤層
とは反対側となる面に背面処理を施した。ここで使用し
た背面処理剤は、一方社から「ピロイール」(商品名)
として入手可能なものであり、極く薄く基材上に塗布し
た。次いで、基材の非背面処理面に、コンマコータを使
用して、アクリル系粘着剤〔綜研化学社から「SKダイ
ン1717」(商品名)として入手可能〕を膜厚60μ
mで塗布した。形成された粘着剤層から溶剤を除去する
ために乾燥を行った。乾燥の完了後、得られた粘着シー
トの粘着剤層の面にさらにポリエステル製のループ付き
織布(坪量:30g/m2)をループが表面になるように
積層し、さらに加圧ロールで圧着した。最後に、このよ
うにして得られたごみ取りシートを、間隔をおいてミシ
ン目を入れながらロールに巻き取った。
【0021】本例で得られたゴミとりシートの性能を評
価するため、下記の2条件: (1)表面に砂粒、微細なゴミが一面に散在するフロー
リング (2)微細なゴミが散在するとともに、一部に毛髪など
が絡み合っているカーペット 下でゴミ付着テストを実施した。また、比較に供するた
め、市販のゴミとりテープ(カーペット用、フローリン
グ用;どちらも紙基材を使用)を使用して同様なゴミ付
着テストを実施した。得られた結果を下記の第1表に記
載する。
【0022】 第1表 床材の種類 ゴミとりシート カーペット用 フローリング用 (本発明品) テープ テープ (1)フローリング 砂粒、ゴミを 捕捉できず 砂粒、ゴミを 完全に捕捉 (基材の破損)ほぼ捕捉 (2)カーペット ゴミとともに毛 ほぼ捕捉 捕捉できず 髪なども完全に (毛髪の捕捉 捕捉 に難あり) 上記した第1表に記載の結果から理解されるように、本
発明のゴミとりシートを使用した場合には、フローリン
グ、カーペットの両方のゴミを完全に捕捉することがで
き、特にカーペットに付着していた毛髪や繊維間に埋ま
って存在した微細なゴミも完全に捕捉し、除去すること
ができた。これに対して、市販の専用品では、その指定
の用途に限っては満足し得るゴミ捕捉効果が得られたけ
れども、指定外の用途では、基材の破損等があり、使用
に耐えなかった。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、取扱いが容易であり、特に粘着剤がいかなるタイプ
の床材に対しても適度な接着力を有し、床面に付着した
細かい塵や埃を容易に除去することが可能な、そしてカ
ーペット用あるいはフローリング用としての使い分けが
不要なゴミとりシートを提供することができる。
【0024】また、本発明方法によれば、このような改
良されたゴミとりシートを簡略化された工程で、歩留り
よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるゴミとりシートの好ましい1例を
示した略示断面図である。
【図2】本発明によるゴミとりシートの製造方法の好ま
しい1例を示した工程図である。
【符号の説明】
1…基材 2…粘着剤層 3…ゴミ捕捉層 5…グラビアロールコータ 6…コンマコータ 7…乾燥装置 8…加圧ロール 10…ゴミとりシート 11…基材ロール 13…繊維材料ロール 20…ゴミとりシートのロール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の基材とその基材の表面に形成
    された粘着剤層とを有する、床面等に付着した塵埃を捕
    捉し除去するためのゴミとりシートにおいて、前記粘着
    剤層の上に、それを覆う形で、繊維間に空隙を有するシ
    ート状繊維材料からなるゴミ捕捉層が積層されているこ
    とを特徴とするゴミとりシート。
  2. 【請求項2】 前記ゴミ捕捉層が織布又は不織布から形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のゴミと
    りシート。
  3. 【請求項3】 前記ゴミ捕捉層がその表面にさらにルー
    プを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載
    のゴミとりシート。
  4. 【請求項4】 前記粘着剤層の粘着剤が前記ゴミ捕捉層
    の表面から露出していないかもしくは部分的にのみ露出
    していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載のゴミとりシート。
  5. 【請求項5】 床面等に付着した塵埃を捕捉し除去する
    ためのゴミとりシートを製造する方法であって、下記の
    工程:シート状の基材の片面に粘着剤を塗布して粘着剤
    層を形成し、そして前記粘着剤層の上に繊維間に空隙を
    有するシート状繊維材料を、前記粘着剤層を前記繊維材
    料で覆う形で、積層してゴミ捕捉層を形成すること、を
    含んでなることを特徴とするゴミとりシートの製造方
    法。
JP10055297A 1998-03-06 1998-03-06 ゴミとりシート及びその製造方法 Pending JPH11253382A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20040123

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761