JPH11253371A - 電気掃除機およびその吸口体 - Google Patents

電気掃除機およびその吸口体

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JPH11253371A
JPH11253371A JP6647598A JP6647598A JPH11253371A JP H11253371 A JPH11253371 A JP H11253371A JP 6647598 A JP6647598 A JP 6647598A JP 6647598 A JP6647598 A JP 6647598A JP H11253371 A JPH11253371 A JP H11253371A
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impeller
suction
vacuum cleaner
mouthpiece
rotary
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JP6647598A
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Taiji Tajima
泰治 田島
Koji Iwase
幸司 岩瀬
Naoyuki Tanaka
直行 田中
Atsushi Yamaguchi
篤志 山口
Ikumori Ootake
生司 大竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転清掃体と羽根車とを同軸上に配置する電気
掃除機の吸口体において、小型軽量という特徴を残しつ
つ、羽根車の効率を向上させて回転清掃体の駆動トルク
を増大させる。 【解決手段】羽根車102,103と同軸に配設した回
転清掃体104とを有する吸口体101において、羽根
車102,103の回転を減速して回転清掃体104に
伝達する手段105,106を、羽根車102,103
と同軸に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機に関し、
特に、吸引力を駆動源とする回転清掃体を備えた吸口体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機では、吸口体の内部に
ロータリーブラシとこのロータリーブラシを回転駆動す
る電動機を設けたものがある。この種の吸口体では、電
動機を使用することから吸口体が大きく重たくなってい
た。さらに、掃除機本体側から吸口体への電気配線を必
要とするため、ホースが重たくなったり、ホースの柔軟
性が失われて操作性が悪くなるといった問題があった。
また、電気配線の接続、分離、配設のために分解組立も
難しくなる。
【0003】そこで、吸引力を駆動源とするロータリー
ブラシを備えた吸口体が考えられている。この種の吸口
体は、羽根車とロータリーブラシとを吸口体の長手方向
を横切る方向に前後して配置し、羽根車の回転をプーリ
ーやベルトにより減速してロータリーブラシに伝達して
いた。このため、ロータリーブラシの駆動に電動機を必
要とせず、軽量化に優れている。さらに、掃除機本体側
から吸口体への電気配線も不要になるので、ホースの軽
量化や操作性の点で優れている。しかし、羽根車からロ
ータリーブラシへの回転トルクの伝達にプーリーやベル
ト等の伝達機構が必要であり、分解組立の作業性向上や
吸口体の小型軽量化に限界があった。
【0004】一方、ロータリーブラシと羽根車とを同軸
に、すなわち吸口体の長手方向に並べて配設し、ロータ
リーブラシを空気流によって回転される羽根車と一体で
回転させる吸口体が提案されている。この種の吸口体と
しては、特開平5−176870号公報に記載されたも
のがあるが、プーリーやベルト等の伝達機構が不要で構
造を極めて単純にでき、小型軽量化に優れるとともに、
吸口体の組立分解を容易にできるという特徴がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−17687
0号公報に記載された従来技術は、ロータリーブラシの
回転駆動に必要なトルクを得にくいという問題を有して
いる。すなわち、大きなトルクを得るためには羽根車の
直径を大きくする必要があるが、上述のような小形軽量
化の優位点を活かそうとすると、特に吸口体の高さを低
くする必要があり、羽根車の直径を大きくすることはで
きない。また、羽根車の直径を大きくすると、結果的に
ロータリーブラシの最外径も大きくしなければならず、
ロータリーブラシの回転駆動に必要なトルクも大きくな
る可能性がある。
【0006】また、羽根車には効率向上に好ましい回転
数がある。しかし、上記従来技術では、ロータリーブラ
シと羽根車とが一体で回転する構造であるため、羽根車
において、効率向上に好ましい回転数とロータリーブラ
シの回転駆動に好ましいトルクとを両立することは困難
であった。このとき、小形軽量化及び分解組立の作業性
向上のため、複雑な機構を追加することは好ましくな
い。
【0007】また、羽根車で発生するトルクが不足する
と、フローリング上の拭きや磨きといった付加機能を実
現することも難しい。
【0008】本発明の目的は、小型軽量という特徴を残
しつつ、羽根車の効率を向上させて回転清掃体の駆動ト
ルクを増大させることができる電気掃除機とその吸口体
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ケーシング
内に、電動送風機と、該電動送風機の吸引側に設けた集
塵部とを備え、該集塵部の開口側に吸口体を接続する電
気掃除機であって、前記吸口体に、吸口体本体と、該吸
口体本体の被清掃面に対向する面に設けられた床面開口
部と、該床面開口部に連通する前記吸口体本体の内側に
回転清掃体と、該回転清掃体が設けられた前記吸口体本
体内側と外部とを連通する空気通路と、前記回転清掃体
の回転軸線上に回転軸を有する羽根車とを備え、前記電
動送風機で前記空気通路から前記吸口体本体内部を吸引
するとともに、その吸引力で前記羽根車を回転させる電
気掃除機において、前記羽根車の回転を減速して前記回
転清掃体に伝達する減速手段を、前記回転清掃体及び前
記羽根車と同軸線上に設けることによって達成される。
◆また、本発明の目的は、吸口体本体と、該吸口体本体
の被清掃面に対向する面に設けられた床面開口部と、該
床面開口部に連通する前記吸口体本体の内側に回転清掃
体と、該回転清掃体が設けられた前記吸口体本体内側と
外部とを連通する空気通路と、前記回転清掃体の回転軸
線上に回転軸を有し、前記空気通路を通じて前記吸口体
本体内部を吸引する吸引力で回転される羽根車と、前記
回転清掃体が設けられた室に及び前記を備えた電気掃除
機の吸口体において、前記羽根車の回転を減速して前記
回転清掃体に伝達する減速手段を、前記回転清掃体及び
前記羽根車と同軸線上に設けることによって達成され
る。◆回転清掃体、羽根車及び減速手段が同じ回転軸線
上に配置されることにより、簡単な構造で羽根車の回転
トルクを回転清掃体に伝えることができる。このとき、
減速手段は羽根車の回転を減速するときに回転トルクを
大きくして回転清掃体に伝達する。さらに、回転清掃体
が受ける抵抗力を減速手段で受けることにより羽根車の
負荷が低減し、羽根車を高い回転数で駆動することが可
能になる。このとき、羽根車の回転数は効率が高まる回
転数に近づくので、羽根車の効率を高めることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】[形態例1]以下、本発明の第1
の形態例を図面に従い詳細に説明する。
【0011】図1に吸口体の上カバーを取り外した状態
の上面図を示す。図1において、101は吸口体本体、
102〜103は電動送風機の吸引力を利用して回転す
る羽根車、104は羽根車103と同軸で一体回転する
回転清掃体(以下、ロータリーブラシという)、105
〜106は遊星減速機、107〜108は、遊星減速機
を固定するためのリブ、109〜110は外部空気の後
方吸気口、111は床面(被清掃面)のゴミを吸引する
ための床面開口部、112はブラシ室、113〜114
は羽根車に空気を吹き付けるためのノズル、115は吸
口体本体の内側(ブラシ室112)と外部とを連通する
空気通路が形成された継手である。上記の回転清掃体と
しては、回転軸となる部材に刷毛やブレードを設けたも
の、或いは回転軸となる部材に一体にブレードを形成し
たもの等がある。
【0012】図2に本形態例の電気掃除機の外観を示
す。図2において、201は電気掃除機本体、202は
ホース、203はホ−ス手元部に配置されたスイッチ操
作部、204はホース202の先端に接続される延長
管、101は吸口体本体である。電気掃除機本体の外郭
を形成するケーシングの内側には、吸引力を発生する電
動送風機と、この電動送風機の吸引側に集塵部が設けら
れる。
【0013】図3に羽根車102付近の回転軸に平行な
断面で見た断面図を示す。図3において、301は羽根
車102の回転軸で羽根車102に固定されているシャ
フト、302は羽根車102及びロータリーブラシ10
4を吸口体本体101に軸支するために回転清掃体10
4の両端部に設けられている軸受、303はロータリー
ブラシ軸、304は遊星歯車の太陽歯車回りの周回運動
をロータリーブラシ軸303に回転運動として伝達する
ためのキャリアである。キャリア304はロータリーブ
ラシ軸303に圧着固定されている。また、図中の矢印
は、羽根車を通過する空気の流れを表す。
【0014】図4に遊星減速機105の回転軸に垂直な
断面で見た断面図を示す。図4において、401はシャ
フト301に固定されて羽根車の回転に伴って回る太陽
歯車、402〜404は太陽歯車401の回りを周回運
動する遊星歯車、405は環状の部材の内周面に歯面を
形成された内歯車、406は遊星減速機105の外部ケ
ーシング、407は内歯車405と外部ケーシング40
6とをフローティング支持するためのゴムである。ま
た、図中の矢印は、歯車の回転方向を表す。
【0015】本実施例では、上述のように、遊星減速機
105,106、ロータリーブラシ104及び羽根車1
02,103の各回転軸が吸口体の長手方向に同軸線上
に配置されることになる。これによって、羽根車10
2,103の回転トルクを簡単な構造でロータリーブラ
シ104に伝達できるので、吸口体を小形軽量化でき
る。
【0016】次に本発明の第1の形態例の動作を説明す
る。掃除機使用者がホ−ス手元部のスイッチ操作部20
3を操作すると、操作されたスイッチに従った動作モー
ドで電気掃除機本体201内の電動送風機が運転する。
電動送風機によって発生した吸引力は、ホース202、
延長管204を通って吸口体101に到達する。吸口体
101では、床面開口部111および後方吸気口10
9、110から空気が流入する。このうち吸口体本体の
両側部近傍に設けた後方吸気口109、110から流入
した空気は、ノズル113、114によって適正な方向
に規制されつつ、羽根車102、103に流入する。後
方吸気口109、110には、ある大きさ以上のゴミが
通過しない様にフィルターが設けてあるので、ノズル1
13、114の大きさや羽根車102、103とのクリ
アランスは、羽根車のトルクが大きくなるように設定で
きる。
【0017】そして羽根車を出た空気は、ブラシ室11
2に流入し、吸口の中央部に向かって流れる。この端か
ら中心に向かって流れる空気により、ロータリーブラシ
104により掻きあげられたゴミは効率的に運ばれ、継
手115の内部に形成された管状の空気通路を通って掃
除機本体201に吸引される。
【0018】本実施例では、上述のように、床面開口部
とは別に設けた吸口体の内外を連通する空気通路(吸気
口109、110)を通じて吸口体外部から、まず吸口
体本体の長手方向両側部に設けられた羽根車102、1
03に空気を流入させ、その後空気はブラシ室112或
いは被清掃面を流れて、吸口体の長手方向中央部に設け
られた継手115の空気通路に吸引されることになる。
【0019】このとき、羽根車102、103の直径よ
りも遊星減速機105,106の直径よりも小さくする
ことにより、図3の矢印に示す羽根車102、103か
らの空気の流れが、遊星減速機105,106で阻害さ
れることがない。これによって、吸引力の低下や羽根車
の回転数の低下の他、流れの乱れによる騒音の低減を期
待できる。この観点によれば、遊星減速機105,10
6の外周面が羽根車102、103の外周よりも軸側に
位置すればよい。また、図3の矢印に示すように、羽根
車からの空気の流出抵抗を下げるためにロータリーブラ
シ側の半径R2を小さくした羽根車を使用する場合は、
遊星減速機105の外周面がR2より軸側に位置するよ
うにする。
【0020】羽根車301によって発生したトルクは、
シャフト301により、遊星減速機105の太陽歯車4
01を駆動する。このとき、遊星歯車402〜404は
内歯車405と太陽歯車401との間で周回運動し、こ
の周回運動が遊星歯車402〜404を軸支するキャリ
ア304によってロータリーブラシ軸303に回転運動
として伝達される。このとき例えば、太陽歯車401の
歯数を21、遊星歯車402〜404の歯数を21、内
歯車405の歯数を63にすると、減速比は1/4にな
り、遊星減速機の損失が無いと仮定すれば、ロータリー
ブラシ104の駆動トルクは4倍になる。
【0021】図4において、内歯車405と外部ケーシ
ング406の間隙には、振動の影響を吸収するため、ゴ
ム等の弾性体407が設けられており、内歯車405は
外部ケーシング406に対してフローティング支持され
ている。また、内歯車405と外部ケーシング406
は、リブ107により、吸口体本体101に固定されて
いる。また、遊星減速機105は、ケーシング406に
より覆われているので、歯車内にゴミが進入する恐れは
ない。
【0022】以上述べたように本形態例によれば、羽根
車が発生するトルクを増大させて、ロータリーブラシの
駆動トルクを増大させる事ができる。
【0023】このため、じゅうたん上のごみをさらに強
力に掻き出す事が出来るので、集塵性能が向上するとい
う効果がある。また、従来の方式ではトルク不足のため
実現できなかった、フローリング上の拭きや磨きといっ
た機能を付加することができるという効果がある。拭き
や磨き機能は、ロータリーブラシ104の刷毛の長さを
長くしたり、あるいは太くしたり、密度を大きくするこ
とにより、フローリングに作用する刷毛の力を大きくす
ることによって、実現できる。
【0024】さらに、ロータリーブラシが被清掃面と接
触して受ける抵抗力を減速手段で受けることにより羽根
車の負荷が低減し、羽根車を高い回転数で駆動すること
ができる。このとき、羽根車の回転数は後述するように
効率が高まる回転数に近づくので、羽根車の効率を高め
ることができる。
【0025】また、図5に直径32mmの羽根車の効率
曲線(回転動力/流体エネルギー)の例を示す。直径が
30〜40mm付近の羽根車の効率曲線は、ほぼ120
00rpm付近にピークを持つ特性となる。そのため、
ロータリーブラシと同一の回転数である3000〜40
00r/min付近では、効率が低い所にあった動作点
を、効率が最も高い付近で動作させることが出来、遊星
減速機の損失を差し引いても、トータルの効率を向上さ
せることが出来るという効果もある。このとき、使用す
る羽根車の最高効率点付近の回転数とロータリーブラシ
の動作回転数の比を減速比に定めるのがよい。一般に、
直径が30mm直径が30〜40mm付近の羽根車を使
用する場合、減速比は1/2〜1/5、望ましくは1/
3〜1/4程度に設定するのが適切である。
【0026】また、図6に遊星減速機がないときと、あ
るときのロータリーブラシ回転数とトルク直線を示す。
遊星減速機がないときは、トルク直線の傾きが小さいた
め、たとえばじゅうたんの毛足の長さの差による負荷変
動Twが生じたとき、ロータリーブラシの回転数変動
(Nw1)が大きくなってしまっていたが、遊星減速機
を設けることにより、同じ負荷変動Twが生じたときで
も、ロータリーブラシの回転数変動をNw2と小さくす
ることが出来るという効果もある。
【0027】また、図7に示すように、吸口カバー70
1を取り外すことにより、羽根車、遊星減速機、ロータ
リーブラシが一体で、簡単に取り外しできるので、ブラ
シ室112内の清掃が簡単にできるという効果もある。
また、吸口体内に電気部品を一切使用していないので、
遊星減速機や軸受部品を耐水性のある材料(たとえば、
ポリアセタール樹脂製の歯車や軸受、ステンレススチー
ル製のシャフト軸受やキャリア)で構成すれば、吸口全
体を水洗い可能にできるという効果もある。また、内歯
車405と外部ケーシング406を固定するリブを吸口
体カバー701に設けてもよい。
【0028】また、図8に示すように、遊星減速機10
6によりロータリーブラシ104の駆動トルクが十分得
られれば、羽根車と遊星減速機を片側のみに設けること
により、ロータリーブラシ104と床面開口部801の
横幅を長くすることができ、吸口体の横幅に対してのロ
ータリーブラシの比を大きくする事ができるという効果
がある。
【0029】また、図9に示すように、遊星減速機90
2を羽根車901の内部に組み込んだり、図10に示す
ように、遊星減速1002をブラシ軸1001の中に組
み込むことにより、、ロータリーブラシと床面開口部の
横幅を長くすることができ、吸口体の横幅に対してのロ
ータリーブラシの比を大きくする事ができるという効果
がある。ただし、この時も内歯車は吸口体本体に固定す
る必要があるため、リブ107に接続する部位が表面に
出ている必要がある、また、歯車の代わりにゴムローラ
等の弾性体で、減速機構を構成すれば、発生する騒音を
低減することができるという効果がある。
【0030】また、スイッチ操作部からの信号を、赤外
線、超音波、電波等を用いて掃除機本体に信号線を用い
ずに伝える手段を設けると、ホース及び延長菅の内部に
まったく芯線が不要になり、延長管、ホース共に軽量化
を図れ、さらに操作性が向上するという効果もある。
【0031】また、ホースは両端の継手と電気的に接続
する必要が無いので比較的簡単な構造となり、またホー
ス内に商用電圧を印加した電線もないので万一ホースが
破損しても利用者が安全であるという効果もある。
【0032】[形態例2]以下、本発明の第2の形態例
を図面に従い詳細に説明する。
【0033】図11に吸口体の上カバーを取り外した状
態の上面図を示す。図11において、1101は吸口体
本体、1102は電動送風機の吸引力を利用して回転す
る羽根車と遊星減速機を内蔵したロータリーブラシ、1
103はロータリーブラシ1102の表面に設けられた
通気孔、1104〜1105は軸受、1106〜110
7は外部空気の後方吸気口、1108は床面のゴミを吸
引するための床面開口部、1109はブラシ室、111
0は継手、1111〜1112は空気の流れを示す矢印
である。
【0034】図12にロータリーブラシ1102の両端
付近の回転軸に平行な断面で見た断面図を示す。図12
において、1201は両端で吸口体に固定されているシ
ャフト、1202はロータリーブラシ軸、1203は羽
根車、1204は太陽歯車、1205は遊星歯車、12
06はロータリーブラシ軸に固定され一体回転する内歯
車、1207は遊星歯車を軸支しかつシャフトに固定さ
れているキャリア、1208はシャフトの周囲を回転可
能で、羽根車1203と太陽歯車1204に固定されて
いる中空シャフト、1209はロータリーブラシの刷毛
またはブレードである。また、図中の矢印は、羽根車を
通過する空気の流れを表す。
【0035】図13にロータリーブラシ1102の回転
軸に垂直な断面で見た遊星減速機の断面図を示す。
【0036】次に本発明の第2の形態例の動作を説明す
る。掃除機使用者がホ−ス手元部のスイッチ操作部20
3を操作すると、操作されたスイッチに従った動作モー
ドで電気掃除機本体201内の電動送風機が運転する。
電動送風機によって発生した吸引力は、ホース202、
延長管204を通って吸口体1101に到達する。吸口
体1101では、床面開口部1108および後方吸気口
1106、1107から空気が流入する。このうち後方
吸気口1106、1107から流入した空気は、矢印1
111、1112に示す流路を通って、ロータリーブラ
シ1102の内部に導入される。
【0037】そして遊星減速機の隙間を通過した空気
は、羽根車1203を駆動した後、通気孔1103を通
過し、ブラシ室1109に噴出する。この気流により、
刷毛あるいはブレード1209により掻きあげられたゴ
ミは効率的に運ばれ、継手1110を通って掃除機本体
201に吸引される。
【0038】羽根車1201によって発生したトルク
は、中空シャフト1208により太陽歯車1204を駆
動する。そしてキャリア1207により遊星歯車の周回
運動は固定されているので、遊星歯車の回転運動は内歯
車1206に伝達され、内歯車に固定されたロータリー
軸1202を回転させる。このとき例えば、太陽歯車の
歯数を16、遊星歯車の歯数を16、内歯車405の歯
数を48にすると、減速比は1/3になり、遊星減速機
の損失が無いと仮定すれば、ロータリーブラシの駆動ト
ルクは3倍になる。ただし、このとき羽根車1203と
ロータリーブラシ1102の回転方向は逆になる。この
とき、羽根車を通過する空気の流れから、羽根車は、軸
流ファンあるいはシロッコファンが望ましい。
【0039】また、後方吸気口1106、1107に
は、ある大きさ以上のゴミが通過しない様にフィルター
が設けてあるので、遊星歯車内にゴミが進入する恐れは
ない。
【0040】以上述べたように本形態例によれば、羽根
車が発生するトルクを、増大させてロータリーブラシの
駆動トルクを増大させる事ができる。
【0041】このため、じゅうたん上のごみをさらに強
力に掻き出す事が出来るので、集塵性能が向上するとい
う効果がある。また、従来の方式ではトルク不足のため
実現できなかった、フローリング上の拭きや磨きといっ
た機能を付加することができるという効果がある。
【0042】また、吸口カバーを取り外すことにより、
羽根車、遊星減速機、ロータリーブラシが一体で、簡単
に取り外しできるので、ブラシ室1109内の清掃が簡
単にできるという効果もある。また、吸口体内に電気部
品を一切使用していないので、遊星減速機や軸受部品を
耐水性のある材料(たとえば、ポリアセタール樹脂製の
歯車や軸受、ステンレススチール製のシャフト軸受やキ
ャリア)で構成すれば、吸口全体を水洗い可能にできる
という効果もある。
【0043】また、羽根車1201をブラシ軸1205
に内蔵できるでの、ロータリーブラシ1102と床面開
口部1108の横幅を長くすることができ、吸口体の横
幅に対してのロータリーブラシの比を大きくする事がで
きるという効果がある。
【0044】また、ここではロータリーブラシの周囲に
刷毛を設けたが、もちろんこれはゴム等の弾性体で作ら
れたブレードでもよく、またこのとき、ブレードが風を
受けて、駆動力を発生するようにしてもよい。
【0045】また、スイッチ操作部からの信号を、赤外
線、超音波、電波等を用いて掃除機本体に信号線を用い
ずに伝える手段を設けると、ホース及び延長菅の内部に
まったく芯線が不要になり、延長管、ホース共に軽量化
を図れ、さらに操作性が向上するという効果もある。
【0046】また、ホースは両端の継手と電気的に接続
する必要が無いので比較的簡単な構造となり、またホー
ス内に商用電圧を印加した電線もないので万一ホースが
破損しても利用者が安全であるという効果もある。
【0047】以上述べたように本発明に係る上述の各実
施例によれば、羽根車が発生するトルクを、増大させて
ロータリーブラシの駆動トルクを増大させる事ができ
る。
【0048】このため、じゅうたん上のごみをさらに強
力に掻き出す事が出来るので、集塵性能が向上するとい
う効果がある。また、従来の方式ではトルク不足のため
実現できなかった、フローリング上の拭きや磨きといっ
た機能を付加することができるという効果がある。
【0049】また、スイッチ操作部からの信号を、赤外
線、超音波、電波等を用いて掃除機本体に信号線を用い
ずに伝える手段を設けると、ホース及び延長菅の内部に
まったく芯線が不要になり、延長管、ホース共に軽量化
を図れ、さらに操作性が向上するという効果もある。
【0050】また、ホースは両端の継手と電気的に接続
する必要が無いので比較的簡単な構造となり、またホー
ス内に商用電圧を印加した電線もないので万一ホースが
破損しても利用者が安全であるという効果もある。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構造で羽根車の
回転を減速して回転清掃体に伝えることができるので、
吸口の小形軽量化が図れるとともに、羽根車の回転トル
クを大きくして回転清掃体を駆動することができる。こ
のとき、羽根車を高い回転数で駆動することが可能にな
り、羽根車の回転数は効率が高まる回転数に近づくの
で、羽根車の効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の形態例による吸口体の上面図。
【図2】本発明による電気掃除機の外観図。
【図3】本発明の第1の形態例による羽根車付近の断面
図。
【図4】本発明の第1の形態例による遊星減速機の断面
図。
【図5】本発明の第1の形態例による羽根車の効率曲
線。
【図6】本発明の第1の形態例によるロータリーブラシ
のトルク直線。
【図7】本発明の第1の形態例による吸口体の分解図。
【図8】本発明の第1の形態例による吸口体の上面図。
【図9】本発明の第1の形態例による羽根車付近の断面
図。
【図10】本発明の第1の形態例による羽根車付近の断
面図。
【図11】本発明の第2の形態例による吸口体の上面
図。
【図12】本発明の第2の形態例によるロータリーブラ
シの断面図。
【図13】本発明の第2の形態例による遊星減速機の断
面図。
【符号の説明】
101…吸口体本体、102、103…羽根車、104
…ロータリーブラシ、105、106…遊星減速機、1
11…床面開口部、109、110…空気の吸気口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 篤志 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 (72)発明者 大竹 生司 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング内に、電動送風機と、該電動送
    風機の吸引側に設けた集塵部とを備え、該集塵部の開口
    側に吸口体を接続する電気掃除機であって、前記吸口体
    に、吸口体本体と、該吸口体本体の被清掃面に対向する
    面に設けられた床面開口部と、該床面開口部に連通する
    前記吸口体本体の内側に回転清掃体と、該回転清掃体が
    設けられた前記吸口体本体内側と外部とを連通する空気
    通路と、前記回転清掃体の回転軸線上に回転軸を有する
    羽根車とを備え、前記電動送風機で前記空気通路から前
    記吸口体本体内部を吸引するとともに、その吸引力で前
    記羽根車を回転させる電気掃除機において、 前記羽根車の回転を減速して前記回転清掃体に伝達する
    減速手段を、前記回転清掃体及び前記羽根車と同軸線上
    に設けたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】吸口体本体と、該吸口体本体の被清掃面に
    対向する面に設けられた床面開口部と、該床面開口部に
    連通する前記吸口体本体の内側に回転清掃体と、該回転
    清掃体が設けられた前記吸口体本体内側と外部とを連通
    する空気通路と、前記回転清掃体の回転軸線上に回転軸
    を有し、前記空気通路を通じて前記吸口体本体内部を吸
    引する吸引力で回転される羽根車と、前記回転清掃体が
    設けられた室に及び前記を備えた電気掃除機の吸口体に
    おいて、 前記羽根車の回転を減速して前記回転清掃体に伝達する
    減速手段を、前記回転清掃体及び前記羽根車と同軸線上
    に設けたことを特徴とする電気掃除機の吸口体。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の電気掃除機の吸口体にお
    いて、前記減速手段は、前記羽根車と前記回転清掃体と
    ともに一体で、前記吸口体本体に対して着脱可能に設け
    られていることを特徴とする電気掃除機の吸口体。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の電気掃除機の吸口体にお
    いて、前記減速手段を前記羽根車と前記回転清掃体との
    間に設け、前記羽根車の外径を前記減速手段の外径より
    も大きくしたことを特徴とする電気掃除機の吸口体。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の電気掃除機の吸口体にお
    いて、前記減速手段は、前記吸口体本体側に固定され、
    内周面に歯面を有する内歯車と、該内歯車の内側に、前
    記羽根車の回転軸上で前記羽根車と一体で回転する太陽
    歯車と、該太陽歯車と前記内歯車の間で前記太陽歯車の
    回りを自転しながら周回する3つの遊星歯車と、前記遊
    星歯車の周回運動を回転運動として前記回転清掃体の回
    転軸に伝達するキャリアとを有することを特徴とする電
    気掃除機の吸口体。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の電気掃除機の吸口体にお
    いて、前記内歯車、太陽歯車及び遊星歯車は、少なくと
    も外面を樹脂で形成し、各歯車の回転軸をステンレスス
    チールで構成したことを特徴とする電気掃除機の吸口
    体。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の電気掃除機の吸口体にお
    いて、前記内歯車は前記吸口体本体側に弾性部材を介し
    てフローティング支持されていることを特徴とする電気
    掃除機の吸口体。
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