JPH11253267A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JPH11253267A
JPH11253267A JP8263998A JP8263998A JPH11253267A JP H11253267 A JPH11253267 A JP H11253267A JP 8263998 A JP8263998 A JP 8263998A JP 8263998 A JP8263998 A JP 8263998A JP H11253267 A JPH11253267 A JP H11253267A
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JP
Japan
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seat
seated person
buttocks
cushion
pelvis
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JP8263998A
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English (en)
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Fumio Tate
文雄 館
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Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗降性及び着座者のホールド性の高い車両用
シートを提供する。 【解決手段】 シート1を、座面を形成するシートクッ
ション2と、シートクッション2の後端部にリクライニ
ングデバイス3を介して設けられた背凭れを形成するシ
ートバック4により形成する。シートクッション2の前
部領域11に、平坦な平坦部13を全域にわたり形成
し、着座者の坐骨が案内される坐骨案内位置に角穴21
を形成する。角穴21にセンタークッション22を上下
動可能に設け、後部領域12に、着座者の臀部の突出部
分に適応して窪んだ凹部23を形成し、凹部23と平坦
部13との間に、着座者の臀部の前方へのずれを阻止す
る前方段差部31を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に設けられた
車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に設けられたシートは、座面
を形成するシートクッションと、該クッションの後端部
に設けられ、背凭れを形成するシートバックとにより構
成されている。
【0003】前記シートクッションは、座面の傾斜角が
大きく設定されており、着座時には後傾姿勢となり、着
座者の背中下部(仙骨と腰椎)がシートバックに寄り掛
かるように設計されている。これにより、着座者のホー
ルド性の向上が図られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記シ
ートにあっては、着座者の背中下部がシートバックに寄
り掛かった状態が維持されるため、シートから立ち上が
る際には、筋力を要する。また、後傾姿勢を維持するた
めに筋力を要し、乗降性の低いものであった。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、乗降性及び着座者のホールド性を
高めることができる車両用シートを提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の車両用シートにあっては、座面を形成するシ
ートクッションの後端部に、背凭れを形成するシートバ
ックを設け、着座者の坐骨が案内される坐骨案内位置
を、前記シートバックが設けられた前記シートクッショ
ンの後端部側に設定する一方、前記シートクッションの
座面を平坦に形成するとともに、当該座面に設定された
前記坐骨案内位置に、着座者の臀部の突出部分に適応し
て窪んだ凹部を形成し、該凹部より前端側に平坦に形成
された前記座面の平坦部と前記凹部との間に、着座者の
臀部の前記平坦部側へのずれを阻止する段差を形成し、
前記シートバックと前記臀部との密接状態を維持可能に
構成した。
【0007】すなわち、着座者の坐骨が案内されるシー
トクッション座面の坐骨案内位置に、着座者の臀部の突
出部分に適応して窪んだ凹部が形成されているので、着
座者の臀部の突出部分は、前記凹部に案内される。ま
た、該凹部より前端側におけるシートクッションの座面
には、平坦部が形成されているため、着座者の臀部より
前方へ延出される大腿部は、前記平坦部に密着した状態
が維持される。さらに、前記平坦部と前記凹部との間に
は、着座者の臀部の前記平坦部側へのずれを阻止する段
差が形成され、前記シートバックと前記臀部との密接状
態が維持されるので、着座者の臀部の移動が阻止され
る。
【0008】また、前記凹部の深さ寸法を可変可能に構
成した。
【0009】すなわち、前記凹部の深さ寸法を可変する
ことにより、大腿部が密着する前記平坦部から臀部が案
内される凹部までの高低差を可変することができる。こ
れにより、着座者の身長、肉付き、あるいは体重などの
体格による臀部と大腿部との間における圧迫感の強弱が
調整される。
【0010】さらに、着座者の骨盤に対応した前記シー
トバックの高さ位置に、該シートバックから突出すると
ともに、その突出量を設定可能な骨盤サポートを設け、
着座者の骨盤の傾角を調整可能に構成した。
【0011】これにより、着座者は、シートバックより
突出する骨盤サポートにより骨盤が押し出され、該骨盤
の傾角が調整されことによって腰椎の自然な前弯が保た
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかる車両
用のシート1を示す図である。該シート1は、座面を形
成するシートクッション2と、該シートクッション2の
後端部にリクライニングデバイス3を介して設けられた
背凭れを形成するシートバック4と、該シートバック4
の上端部に設けられたヘッドレスト5とからなり、前記
シートクッション2は、下面に設けられた脚部6,6を
介して、フロア7のスライドガイドレール8,8にスラ
イド自在に支持されている。
【0013】前記シートクッション2の座面は、前端側
の前部領域11と後端側の後部領域12とに区分けされ
ており、前記前部領域11には、平坦な平坦部13が全
域にわたり形成されている。また、前記シートクッショ
ン2は、図2にも示すように、前記平坦部13の角度α
を、0度(水平)〜7度までの間にて、任意の角度に設
定することで、ほぼ水平近くにできるように構成されて
いる。
【0014】前記後部領域12は、後端へ向かうに従っ
て下方へ傾斜する形状に形成されており、着座者の坐骨
が案内される坐骨案内位置、すなわち、前記シートクッ
ション2の後端部中央には、角穴21が形成されてい
る。該角穴21には、四角形状のセンタークッション2
2が上下動可能に内嵌されており、前記後部領域12に
は、着座者の臀部の突出部分に適応して窪んだ凹部23
が中央部に、また、該凹部23より突出したサイドサポ
ート部24,24が、前記凹部23を挟む両脇に形成さ
れている。
【0015】これにより、前記凹部23と前記平坦部1
3との間には、図3にも示すように、着座者の臀部の前
方へのずれを阻止する前方段差部31が形成されてお
り、前記臀部の前記シートバック4への密接状態が維持
されるように構成されている。また、前記凹部23と前
記両サイドサポート部24,24との間には、着座者の
臀部の左右へのずれを阻止する左右段差部32,32が
形成されている。
【0016】前記シートクッション2は、図4及び図5
にも示すように、表面を覆う表皮材41と、該表皮材4
1の内側に設けられたクッション材42と、周囲の下部
を形成するシートフレーム43とからなり、前記前方段
差部31を形成する部位には、一般部におけるクッショ
ン材42より硬質なクッション材からなる硬物44が設
けられている。該硬物44は、図3に示したように、シ
ートクッション2の下面を形成するシートパン部45に
固定されており、前記前方段差部31の不用意な前方へ
の変形が防止されている。また、前記硬物44は、前記
平坦部13に沿った上面が、前方へ向かうに従って下方
へ傾斜するとともに、薄肉となるように形成されてお
り、前記前方段差部31より前方へ向かうに従って撓み
やすくなるように構成されている。
【0017】前記センタークッション22は、図3及び
図5に示したように、表面を覆う表皮材51と、該表皮
材51の内側に設けられ、前記平坦部13を形成するク
ッション材42より硬目に形成されたクッション材52
と、該クッション材52を支持するSバネ53と、該S
バネ53をサブフレーム55に固定するブラケット53
1と、表皮材51の下端をサブフレーム55に固定する
クリップ54と、前記Sバネ53が固定された断面コ字
状のサブフレーム55とからなり、当該センタークッシ
ョン22を上下動させる上下駆動機構56によって下方
より支持されている。
【0018】該上下駆動機構56は、前記シートクッシ
ョン2における左右のシートフレーム43に固定された
支持部61と、該支持部61に対向した前記センターク
ッション22の前記サブフレーム54の部位に設けられ
たガイドレール62と、中央部が左右連結軸63によっ
て支持された一対のリンク64,64と、前記シートク
ッション2の側部に設けられ、前記凹部23の深さ寸法
を可変する深さ調整ハンドル65(図1参照)とにより
構成されている。
【0019】前記両リンク64,64の一端部は、図3
及び図5に示したように、前記支持部61に支持されて
いるとともに、伝達軸71、ウォームギヤが内蔵された
ギヤケース72、及びウォーム軸73を介して、前記深
さ調整ハンドル65に接続されており、ギヤケース72
に内嵌されたウォームギヤが伝達軸71と連結されて伝
達軸71をが移動させ、深さ調整ハンドル65を操作す
ることにより、両リンク64,64が起立するように構
成されている。また、両リンク64,64の他端部に
は、ローラ73a,73aが設けられており、該ローラ
ー73a,73aは、前記各ガイドレール62,62に
スライド自在に支持されている。これにより、前記深さ
調整ハンドル65を操作することによって、図2に示し
たように、前記平坦部13の後端の高さ位置から30m
mほど低い深さ寸法Fの位置にて、前記センタークッシ
ョン22を上下動できるように構成されている。
【0020】また、前記シートバック4は、図2に示し
たように、表面を覆う表皮材81と、該表皮材81の内
側に設けられたパッド82と、該パッド82を裏面より
支持するSバネ83と、該Sバネ83を左右より支持す
る側板84,84と、該側板84,84に架橋されたシ
ートバックフレーム85とからなり、上端面には、前記
ヘッドレスト5が装着されるヘッドレスト挿入部86が
形成されている。前記シートバック4の中央部には、図
1及び図2に示したように、着座者の骨盤に対応した高
さ位置に、シートバック4から突出するとともに、その
突出量を設定可能な骨盤サポート87が設けられてい
る。
【0021】該骨盤サポート87は、図6に示すよう
に、前記シートバック4に沿って設けられた押圧板91
と、該押圧板91を裏面より押圧する押圧用カム92,
92とにより構成されている。
【0022】該押圧用カム92は、作動ロッド101に
支持されており、該作動ロッド101は、その両端部が
シートバック4の側板84に設けられたガイドレール1
02,102にガイドプレート103,103を介し
て、上下移動可能に支持されている。前記作動ロッド1
01は、図7〜図10に示すように、前記押圧用カム9
2が固定された中空状の外周部材104と、該外周部材
104に内嵌された中軸部材105とからなり、前記中
軸部材105の両端部には、図6に示したように、前記
シートバック4の側板84に設けられたラック106,
106に螺合するピニオン107,107が設けられて
いる。そして、前記中軸部材105の端部は、前記側板
84に設けられた長穴108を介して、シートバック4
の側部へ突出するとともに、その端部には、当該中軸部
材105を回転させるハンドル109が設けられてい
る。これにより、該ハンドル109を操作して前記作動
ロッド101の中軸部材105を回動させた際に、前記
ラック106とピニオン107により前記作動ロッド1
01が上下に移動され、該作動ロッド101に設けられ
た前記押圧用カム92,92を上下に移動できるように
構成されている。
【0023】前記外周部材104には、図6に示したよ
うに、前記押圧用カム92側と、前記ガイドプレート1
03,103側とを接続するとともに、前記中軸部材1
05に設けられたピニオン107,107を回避するコ
字状の伝達板111,111が設けられており、前記外
周部材104の端部には、前記シートバック4の側部に
設けられ、当該外周部材104を回転させて、前記押圧
用カム92,92を回動させるレバー112が固定され
ている。
【0024】前記押圧板91は、シートバック4の幅方
向に延在するとともに、互いの端部がヒンジ121を介
して連結された長尺状の上板122、中板123、及び
下板124により構成されている。前記上板122及び
下板124は、その端部が引張スプリング125,12
5を介して、シートバックフレーム85に支持されてお
り、前記押圧用カム92,92によって裏面側より押圧
された際に、シートバック4の表面を前方側へ突出さ
せ、着座者の骨盤の傾角を調整できるように構成されて
いる。
【0025】これらの構成により、前記骨盤サポート8
7は、前記シートバック4からの突出量と、その高さ位
置とを調整可能に構成されており、その調整範囲は、図
2に示したように、骨盤サポート87の突出量を30m
m〜50mmの間の寸法で調整可能とし、着座者の体格
を考慮し、該調整がされたとして、骨盤サポート87に
おける突出部分から前記シートクッション2の前方段差
部31までの離間距離Rが、150mm〜180mmの
範囲に収まるように設定されている。また、前記センタ
ークッション22の座面から前記骨盤サポート87の突
出部分までの高さ寸法Hが、100mm〜180mmと
なるように設定されている。
【0026】以上の構成にかかる本実施例のシート1に
着座した際には、図11に示すように、着座者151が
シートバック4に寄り掛かり、背中をシートバック4に
密着させた状態において、着座者151の臀部の突出部
分は、シートクッション2の後部領域12に形成された
凹部23に案内される。このとき、この凹部23と、該
凹部23より前方側の平坦部13との間には、着座者1
51の臀部の前記平坦部13側へのずれを阻止する前方
段差部31が形成され、前記シートバック4と前記臀部
との密接状態が維持されるので、着座者151の臀部の
前方への移動が阻止される。これにより、着座者151
の前方への滑り出しを確実に防止することができ、着座
者151のホールド性を確保することができる。
【0027】したがって、シートクッション2の座面全
体を大きな傾斜角に設定し、着座者151を後傾姿勢に
してシートバック4に寄り掛からせ、着座者151のホ
ールド性を確保した従来の車両用シートと比較して、シ
ート1から立ち上がる際の容易性を向上させることがで
きる。また、着座時に後傾姿勢を維持しなければならな
かった従来の車両用シートと比較して、着座時における
着座者151の背中下部に加わる負担を減少させること
ができる。
【0028】また、着座時においては、着座者151の
臀部の突出部分が、前記シートクッション2の凹部23
に案内された状態で、着座者151の臀部より延出され
る大腿部は、前記凹部23より前方側の前記平坦部13
に密着した状態が維持されるので、シートクッション2
の座面全体が大きな傾斜角に設定され、着座者151の
大腿部が斜めになってしまう従来の車両用シートと比較
して、平坦部13が形成されているため、該平坦部13
上を乗降時に使うことによって、シートクッション2上
での臀部の横ずらしを容易にすることができる。これに
より、着座位置から乗降口側への体の移動、及び乗降口
側から着座位置への移動が容易となり、乗降性が向上す
る。
【0029】さらに、前記凹部23の座面を形成するセ
ンタークッション22は、上下駆動機構56に支持され
ており、該上下駆動機構56を構成する深さ調整ハンド
ル65を操作することにより、その深さ寸法Fを可変す
ることができる。これにより、着座者151の大腿部が
密着する前記平坦部13から臀部が案内される凹部23
の座面までの高低差を可変することができるので、着座
者151の身長、肉付き、あるいは体重などの体格によ
る臀部と大腿部との間に加わる圧迫感の強弱を調整する
ことができ、体格の違いによる快適感の差異を減少させ
ることができる。
【0030】そして、着座者151の骨盤161に対応
した前記シートバック4の高さ位置には、図12の
(b)に示すように、シートバック4から突出するとと
もに、その突出量を可変可能な骨盤サポート87が設け
られており、この骨盤サポート87による突出量を調整
することによって、骨盤161を前方へ押し出すことが
できる。具体的には、シートバック4の側部に設けられ
たレバー112を操作することにより、図10にて二点
鎖線で示したように、上方へ向けて突出した押圧用カム
92,92を回動させ、その突出方向を、図10にて一
点鎖線、あるいは、実線で示すように設定することによ
り、当該押圧用カム92,92に押圧される押圧板91
を介して、骨盤161を前方へ押し出すことができる。
これにより、骨盤161の傾角を調整して着座者151
の腰椎162の自然な前弯を保つことができる。
【0031】特に、本実施の形態にあっては、着座者1
51の背中を前記シートバック4に密着させた状態で、
着座者151の坐骨が案内される前記シートクッション
2の坐骨案内位置に凹部23が形成されるとともに、該
凹部23と前記平坦部13との間には、着座者151の
臀部の前方へのずれを阻止する前方段差部31が形成さ
れ、着座者151の骨盤161位置の前方へのずれ、及
び逃げが防止される。このため、前記骨盤サポート87
により骨盤161を押し出した際に、着座者151の骨
盤161位置が前方へずれてしまう、あるはい逃げてし
まう恐れがある場合と比較して、前記骨盤サポート87
による効果を確実に得ることができる。
【0032】したがって、着座時において、図12の
(a)に示すように、前かがみになってしまう腰椎16
2の部分を、当該腰椎162が前弯するまで押し出さな
ければならなかったランバーサポートと比較して、押し
出し量や、その圧力を小さく設定することができる。し
かも、前記骨盤サポート87による支持点163が、骨
盤161上部や仙骨164上部となるため、比較的痛み
を感じやすい尾骨165や仙骨164下部における押圧
を避けることができ、着座時の快適性を向上させること
ができる。
【0033】また、シートバック4の側部に設けられた
ハンドル109を操作することにより、図10、図9、
図8、及び図7の順に示すように、押圧板91を構成す
る下板124、中板123、中板123と上板122の
接続部分、及び上板122の順に、押圧板91の突出位
置を上方へ移動させることができる。これにより、前記
骨盤サポート87における突出部分の高さ位置を可変す
ることができるので、着座者151の身長、座高、ある
いは肉付きなどの体格による骨盤161位置のずれを吸
収することができ、体格の違いによる快適感の差異を減
少させることができる。
【0034】なお、本実施の形態にあっては、骨盤16
1部分を押圧する骨盤サポート87のみがシートバック
4に設けられたシート1を例に挙げて説明したが、図1
3及び図14に示すように、着座者の腰椎162部分に
対応した高さ位置、具体的には、センタークッション2
2の座面からの高さ寸法hが200mm〜250mmま
での範囲内の高さ位置に設けられた押圧板201と、該
押圧板201を支持するロッド202と、該ロッド20
2の基端部を支持する押圧カム機構203と、該押圧カ
ム機構203を作動させる作動ハンドル204とからな
るランバーサポート205を前記シートバック4に設
け、このランバーサポート205によって着座者の15
1の腰椎162部分を押圧できるように構成しても良
い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように発明の車両用シート
にあっては、シートクッションの座面には、着座者の臀
部の突出部分が案内される凹部が形成されており、この
凹部と、該凹部より前方側に形成された前記座面の平坦
部との間には、着座者の臀部の前記平坦部側へのずれを
阻止する段差が形成され、前記シートバックと前記臀部
との密接状態が維持されるので、着座者の臀部の移動が
阻止される。これにより、着座者の前方への滑り出しを
確実に防止することができ、着座者のホールド性を確保
することができる。
【0036】したがって、シートクッションの座面全体
を大きな傾斜角に設定し、着座者を後傾姿勢にしてシー
トバックに寄り掛からせ、着座者のホールド性を確保し
た従来の車両用シートと比較して、シートから立ち上が
る際の容易性を向上させることができる。また、着座時
に後傾姿勢を維持しなければならなかった従来の車両用
シートと比較して、着座時における着座者の背中下部に
加わる負担を減少させることができる。
【0037】そして、着座時においては、着座者の臀部
の突出部分が、シートクッションの座面に形成された凹
部に案内された状態で、着座者の臀部より延出される大
腿部は、前記凹部より前方側の前記平坦部に密着した状
態が維持されるので、シートクッションの座面全体が大
きな傾斜角に設定され、着座者の大腿部が斜めになって
しまう従来の車両用シートと比較して、シートクッショ
ン上での臀部の横ずらしを容易にすることができる。こ
れにより、着座位置から乗降口側への体の移動、及び乗
降口側から着座位置への移動が容易となり、乗降性が向
上する。
【0038】また、前記凹部の深さ寸法を可変可能に構
成することにより、大腿部が密着する前記平坦部から臀
部が案内される凹部までの高低差を可変することが可能
となるので、着座者の身長、肉付き、あるいは体重など
の体格による臀部と大腿部との間に加わる圧迫感の強弱
を調整することができ、体格の違いによる快適感の差異
を減少させることができる。
【0039】さらに、着座者の骨盤に対応した前記シー
トバックの高さ位置に、該シートバックから突出すると
ともに、その突出量を設定可能な骨盤サポートを設け、
着座者の骨盤の傾角を調整可能に構成した場合、前記骨
盤サポートにより骨盤の傾角を調整することによって、
腰椎の自然な前弯を保つことができる。したがって、腰
椎を自然な前弯に保つために、腰椎部分を、当該腰椎が
前弯するまで押し出さなければならなかったランバーサ
ポートと比較して、押し出し量や、その圧力を小さく設
定することができる。しかも、前記骨盤サポートによる
支持点が、骨盤上部や仙骨上部となるため、比較的痛み
を感じやすい尾骨や仙骨下部における押圧を避けること
ができ、着座時の快適性を向上させることができる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態におけるシートの断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】同実施の形態のシートにおける前部領域の断面
を示す要部拡大図である。
【図5】同実施の形態のシートにおける後部領域の断面
を示す要部拡大図である。
【図6】同実施の形態の骨盤サポートを示す分解斜視図
である。
【図7】同実施の形態における骨盤サポートの押圧用カ
ムが押圧板の上板を押圧した状態を示す側面図である。
【図8】同実施の形態における骨盤サポートの押圧用カ
ムが押圧板の上板と中板との接続部分を押圧した状態を
示す側面図である。
【図9】同実施の形態における骨盤サポートの押圧用カ
ムが押圧板の中板を押圧した状態を示す側面図である。
【図10】同実施の形態における骨盤サポートの押圧用
カムが押圧板の下板を押圧した状態を示す側面図であ
る。
【図11】同実施の形態のシートに着座者が着座した状
態を示す説明図である。
【図12】着座者が前かがみになった状態と骨盤サポー
トによ坐骨が押圧された状態とを比較する説明図であ
る。
【図13】他の実施の形態を示す斜視図である。
【図14】図13の断面図である。
【符号の説明】
1 シート 2 シートクッション 4 シートバック 13 平坦部 23 凹部 31 前方段差部 56 上下駆動機構 87 骨盤サポート 161 坐骨

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座面を形成するシートクッションの後端
    部に、背凭れを形成するシートバックを設け、着座者の
    坐骨が案内される坐骨案内位置を、前記シートバックが
    設けられた前記シートクッションの後端部側に設定する
    一方、 前記シートクッションの座面を平坦に形成するととも
    に、当該座面に設定された前記坐骨案内位置に、着座者
    の臀部の突出部分に適応して窪んだ凹部を形成し、該凹
    部より前端側に平坦に形成された前記座面の平坦部と前
    記凹部との間に、着座者の臀部の前記平坦部側へのずれ
    を阻止する段差を形成し、前記シートバックと前記臀部
    との密接状態を維持可能に構成したことを特徴とする車
    両用シート。
  2. 【請求項2】 前記凹部の深さ寸法を可変可能に構成し
    たことを特徴をする請求項1記載の車両用シート。
  3. 【請求項3】 着座者の骨盤に対応した前記シートバッ
    クの高さ位置に、該シートバックから突出するととも
    に、その突出量を設定可能な骨盤サポートを設け、着座
    者の骨盤の傾角を調整可能に構成したことを特徴とする
    請求項1または2記載の車両用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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