JP2004350792A - シート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートリクライニング時における使用者の筋負担軽減とヘッドレストと使用者の頭の位置とのずれ抑制とを両立することを目的とする。
【解決手段】シートクッション1a、シートバック1b及びヘッドレスト1cからなるシートであって、シートバック1bは、シートバック1bの下端を回動中心として後傾可能に構成され、ヘッドレスト1cは、シートバック1bが所定角度後傾されるまでは、ヘッドレスト1cを前方側へ移動する一方、シートバック1bが所定角度後傾された後は、ヘッドレスト1cを下方側へ移動するよう構成される。
従って、シートバック1bが所定角度後傾されるまでは、ヘッドレスト1cが前方に移動されて頚椎の軽い前彎を維持でき、使用者の筋負担を軽減できる。また、シートバック1bが所定角度まで後傾されると、ヘッドレスト1cが下方側に移動されてヘッドレスト1cと使用者の頭の位置とのずれを抑制できる。
【選択図】 図2
【解決手段】シートクッション1a、シートバック1b及びヘッドレスト1cからなるシートであって、シートバック1bは、シートバック1bの下端を回動中心として後傾可能に構成され、ヘッドレスト1cは、シートバック1bが所定角度後傾されるまでは、ヘッドレスト1cを前方側へ移動する一方、シートバック1bが所定角度後傾された後は、ヘッドレスト1cを下方側へ移動するよう構成される。
従って、シートバック1bが所定角度後傾されるまでは、ヘッドレスト1cが前方に移動されて頚椎の軽い前彎を維持でき、使用者の筋負担を軽減できる。また、シートバック1bが所定角度まで後傾されると、ヘッドレスト1cが下方側に移動されてヘッドレスト1cと使用者の頭の位置とのずれを抑制できる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート装置に関し、特に、シートバックを後傾可能なシート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シート装置においては、使用者の上体を支持するシートバックが後傾可能な、所謂リクライニング機能を有するシートが知られている。
ここで、シートへの着座状態において、頚椎の軽い前彎を保ちながら頭部を首の筋力を使用しないで済む状態が、首の筋に負担のないシート使用者にとってリラックスできる状態であることが知られている。
ところが、シートバックをリクライニングすると、頭の重さによって頚椎が後側に反ってしまうため、頭の位置を維持しようとして、胸鎖乳突筋、椎前筋等の首を前方に起こすために使用される筋の負担が増加して、リクライニングしているにも拘わらず使用者は十分にリラックスできないおそれがある。
そこで、下記特許文献1には、車両用シート装置において、シートバックリクライニング時、ヘッドレストを前方に移動させることが開示されている。
このような先行技術によれば、シートバックリクライニング時、ヘッドレストが前方に移動されるため、頚椎の軽い前彎を保つことができ、使用者自らによって頭を適正な位置に維持する必要がなく、使用者の筋負担を軽減することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の先行技術によれば、リクライニング時の使用者への筋負担を軽減することができるものの、リクライニング度合が更に大きくなった時におけるヘッドレストの位置と使用者の頭の位置とがずれるという問題がある。
つまり、リクライニング時、ヘッドレストの回動中心点(シートバックのシートクッションへの支持点)と、使用者の回動中心点(使用者の腰部付近)とが完全に一致していないため、リクライニング度合が大きくなると、ヘッドレストの回動軌跡と使用者の頭の回動軌跡とのずれ度合が大きくなり、シートクッションに対するヘッドレストの位置が、使用者の頭の位置に対して離れて位置することになる。
【0004】
尚、下記特許文献2には、上下位置を調整可能なヘッドレストが開示されているものの、リクライニングに連動してヘッドレストの位置を調整するものではないため、使用者の調整が必要となり、その調整作業が煩雑となる。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−166915号公報
【特許文献2】
特開平10−23941号公報
【0006】
本発明は、以上のような課題に勘案してなされたもので、シートリクライニング時における使用者の筋負担軽減とヘッドレストと使用者の頭の位置とのずれ抑制とを両立可能なシート装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明にあってはその解決手法として次のようにしてある。すなわち、本発明の第1の構成においては、使用者の着座が可能とされるシートクッションと、該シートクッションの後端から略上方側に延設され、使用者の上体の支持が可能とされるシートバックと、該シートバックから略上方側に延設され、使用者の頭部の支持が可能とされるヘッドレストとを備えたシートであって、上記シートバックは、当該シートバックの下端側を回動中心として後傾可能に構成されるとともに、
上記シートバックが所定角度後傾されるまでは、上記シートバックの後傾に応じて上記ヘッドレストを上記シートバックに対して相対的に前方側へ移動する一方、上記シートバックが上記所定角度後傾された後は、上記シートバックの後傾に応じて上記ヘッドレストを上記シートバックに対して相対的に下方側へ移動するヘッドレスト移動手段を備えるよう構成してある。
本発明の第1の構成によれば、シートバックが所定角度後傾されるまでは、シートバックの後傾に応じてヘッドレストがシートバックに対して相対的に前方へ移動されるため、頚椎の軽い前彎を保つことができ、使用者が頭の位置を維持するための筋負担を軽減することができるとともに、シートバックが所定角度まで後傾された後は、シートバックの後傾に応じてヘッドレストがシートバックに対して相対的に下方側へ移動されるため、ヘッドレストと使用者の頭の位置とのずれを抑制することができる。
【0008】
また、本発明の第2の構成において、上記ヘッドレスト移動手段は、上記ヘッドレストの上記下方側への移動を上記シートバックに略平行に行うよう構成してある。
本発明の第2の構成によれば、ヘッドレストの下方側への移動はシートバックに略平行に行われるため、ヘッドレストの位置を使用者の頭の軌跡上に位置させることができ、使用者のリラックス感を維持することができる。
【0009】
また、本発明の第3の構成において、上記ヘッドレスト移動手段は、上記シートバックの後傾に応じて可動される可動部材と、該可動部材の可動に応じて上記ヘッドレストを上記前方側に移動させる移動部材とから構成してある。
本発明の第3の構成によれば、ヘッドレスト移動手段は、シートバックの後傾に応じて可動される可動部材と、該可動部材の可動に応じて上記ヘッドレストを前方側に移動させる移動部材とにより構成されるため、ヘッドレスト移動手段をシートバックの後傾に連動させることができ、簡単な構造によってヘッドレストを移動させることができる。
【0010】
また、本発明の第4の構成において、上記シートは、上記シートバックの後傾に応じて、上記シートクッションの座角が深くなるよう上記シートクッションの位置を変位させるシートクッション位置変位手段を更に備えるよう構成してある。
ここで、シートへの着座状態において、腰椎の軽い前彎を保つ状態が、腹筋を使用しないで済む使用者にとってリラックスできる状態であることが知られている。
ところが、シートバックを後傾した際、使用者の臀部がシートクッション前側へずれ、腰椎が後ろ側に反ってしまう。
本発明の第4の構成によれば、シートは、シートバックの後傾に応じて、シートクッションの座角が深くなるよう、シートクッションが変位されるため、臀部の前方側への移動を抑制でき、腰椎の軽い前彎を保つことができるため、腹筋の負担を軽減可能なリラックスした着座状態を維持することができる。
【0011】
また、本発明の第5の構成において、上記シートクッション位置変位手段は、上記シートバックの後傾角度変化よりも小さな角度変化で上記シートクッションの座角が深くなるよう上記シートクッションを変位させるよう構成してある。
本発明の第5の構成によれば、シートクッションを変位させる際、シートバックの後傾角度変化よりも小さな角度変化でシートクッションの座角が深くなるよう変位されるため、座角が過剰に深くなるのを抑制することができる。
【0012】
また、本発明の第6の構成において、上記シートバックは、下部側が当該シートバック下方に位置するシート支持部に枢着されるとともに、上記シートクッションは、後部側が上記シートバックの下部側近傍に連結されており、かつ
上記シートクッション位置変位手段は、一端側が上記シート支持部に枢着されるとともに、他端側が上記シートクッションの前部側に枢着されたリンク部材により構成してある。
本発明の第6の構成によれば、シートバックの後傾に連動するリンク部材によって、簡単にシートクッションの変位を行うことができる。
【0013】
また、本発明の第7の構成において、上記シートクッション位置変位手段は、上記シートバックに連結され、当該シートバックの後傾に応じて可動する可動部材と、該可動部材と上記シートクッションとを連結し、上記可動部材の可動に応じて上記シートクッションを変位させる変位部材とから構成してある。
本発明の第7の構成によれば、シートクッション位置変位手段は、シートバックの後傾に応じて可動する可動部材と、その可動部材とシートクッションとを連結し、可動部材の変位に応じてシートクッションを変位させる変位部材とから構成されるため、シートクッション位置変位手段をシートバックの後傾に連動させることができ、簡単な構造によってシートクッションを移動させることができる。
【0014】
また、本発明の第8の構成において、上記シート装置は、車両用後席シートであるよう構成してある。
本発明の第8の構成によれば、車両用後席シートに適用されるため、後席シートにおいて、乗員の着座状態におけるリラックス感を向上することができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、シート後傾時における使用者の筋負担軽減とヘッドレストと使用者の頭の位置とのずれ抑制とを両立することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は実施の形態に関わる車両のシート列配置を示す車両斜視図である。
車両1には、車両の最前列に配置される第1シート列10と、その第1シート列10後方に配置される第2シート列20と、その第2シート列20後方に配置される第3シート列30が配置されている。
そして、本実施の形態では、後述するリクライニング機構32、ヘッドレスト移動機構33を第3シート列30の左側席31、右側席32の両席に適用する例を示す。尚、左側席31と、右側席32とではいずれも同様の機構が適用されるため、以下、左側席31を代表して説明する。
【0017】
(第1の実施の形態)
次に、図2(A)、図2(B)に基づき第3シート列30の詳細について、説明する。
図2(A)は、第3シート列30の左側席31(図1中、手前側の席)の側面図、図2(B)は、第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したヘッドレスト31cの前方及び下方への移動を説明した説明図である。
図2(A)において、左側席31は、乗員の着座が可能とされるシートクッション31a、乗員の上体を支持可能とされるシートバック31b、及び乗員の頭部を支持可能とされるヘッドレスト31cとを備えている。
図2(A)中、32はシートバック31bを後傾するためのリクライニング機構であって、そのリクライニング機構32は、シートクッション31a側部に固定されるとともに、後述するワイヤー用ケース部材33aに固定される第1ナックルギア32aと、シートバック31bの側部に回転可能に設けられるとともに、後述するワイヤー33bと連結される第2ナックルギア32bとから構成されている。
そして、第2ナックルギア32bが時計周りに回動されることによって第1ナックルギア32aとの噛合いが解除され、乗員によるシートバック31bに対する後方側への荷重によってシートバック31bを後傾することが可能である。
尚、リクライニング機構32は、シートバック31bの後傾角度(鉛直方向に対するシートバック31bの後傾角度)を所定の角度範囲、例えば、シートバック31bの初期位置24°(図2(A)で示すシートバック31bの位置)から最大後傾角度72°までの範囲内において、その後傾角度を任意に調整可能とされている。
【0018】
図2(A)中、33はヘッドレスト移動機構であって、ヘッドレスト31c内に配設される第1リンク部材33cと、一端がシートバック31b上端部側に固定されるとともに、他端が上方に延びるに連れてヘッドレスト31c側に近接するよう屈曲形成される第2リンク部材33dと、第1リンク部材33c及び第2リンク部材33dの各上端側をそれぞれ連結する第3リンク部材33eと、第1リンク部材33c及び第2リンク部材33dの各下端側をそれぞれ第3リンク部材33eに対して略平行に配置されるよう連結するとともに、第3リンク部材33eに対して長さが長く形成される第4リンク部材33fとから構成されている。
また、シートバック31b内には、一端が第1ナックルギア32aに固定されるとともに他端が第2リンク部材33dに固定されるワイヤー用ケース部材33aと、そのワイヤー用ケース部材33a内に配設され、一端が第2ナックルギア33bに連結されるとともに、他端が第2リンク部材33dの下端を経由した後第1リンク部材33cの下端に連結されるワイヤー33bとが配設されている。
また、第2リンク部材33dと第4リンク部材33fとの間には、第4リンク部材33fを上方側へ付勢するバネ部材34が架設されている。
【0019】
次に、図2(B)に基づき、シートバック31bの後傾と、そのシートバック31bの後傾に連動するヘッドレスト31cの前方及び下側への移動を説明する。
図2(B)中、波線はシートバック31bが初期位置(24°)にある状態を示しており、実線はシートバック31bが所定角度(例えば、36°)まで後傾された状態を示している。
まず、シートバック31bが所定角度まで後傾された状態について説明する。
乗員によって第2ナックルギヤ32bが時計周りに回動されると、第1ナックルギア32aとの噛合いが解除され、乗員の後方側への荷重によってシートバック31bが後傾される。
その際、ワイヤー部材33bが第2ナックルギア32bの回動に連動して下方側に引かれるため、第3リンク部材33e、第4リンク部材33fの第2リンク部材33d側への固定部を支点として、第1リンク部材33cが回動する。
そして、第4リンク部材33fは第3リンク部材33eよりもその長さが長く形成されているため、第3リンク部材33e、第4リンク部材33fとが略平行になるまでは、第4リンク部材33fの長さが第3リンク部材33eよりも長いため、第1リンク部材33cの下方側が前方側に移動されることになる。
従って、シートバック31bが所定角度まで後傾されると、その後傾に連動してヘッドレスト31cの下方側が前方に移動されることになる。
尚、第3リンク部材33e、第4リンク部材33fとが略平行になった時、シートバック31bの後傾角度が所定角度になるよう、第4リンク部材33fと、第3リンク部材33eとの長さ関係が設定されている。
また、シートバック31bの後傾角度が初期位置(24°)から所定角度(36°)までの間においては、シートバック31bが1°後傾される毎にヘッドレスト31cが1mm前方に出るよう各リンク部材の関係が設定されている。
【0020】
次に、シートバック31bが所定角度よりも更に後傾された状態について説明する。
シートバック31bが所定角度よりも更に後傾されると、第1リンク部材33cの引かれ度合が大きくなるため、第1リンク部材33cが、第3リンク部材33e、第4リンク部材33fが略平行となる位置よりも更に下方側に回動され、第1リンク部材33cが下方側に移動されることになる。
従って、シートバック31bが所定角度以上に後傾されると、その後傾に連動してヘッドレスト31cの下方側が下方に移動されることになる。
尚、シートバック31bの後傾角度が所定角度(36°)から最大後傾角度(72°)までの間においては、シートバック31bが1°後傾される毎にヘッドレスト31cが1mm下がるよう各リンク部材の関係が設定されている。
また、シートバック31bの後傾が解除されると、スプリング部材34により第4リンク部材33dに付勢する力が作用し、ヘッドレスト31cの位置が初期位置に復帰される。
【0021】
以上のように、第1の実施の形態によれば、シートバック31bが所定角度まで後傾されると、その後傾に連動してヘッドレスト31cの下方側が前方に移動されるため、頚椎の軽い前彎を保つことができ、使用者が頭の位置を維持するための筋負担を軽減することができる。また、シートバック31bが所定角度まで後傾された後は、シートバック31bの後傾に応じてヘッドレスト31cが下方側に移動されるため、ヘッドレスト31cと使用者の頭の位置とのずれを抑制することができる。
【0022】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について、図3(A)、図3(B)に基づき説明する。
第2の実施の形態では、シートバック31bの後傾に連動してシートクション31aの位置を変位させて座角を深くする例を示す。
図3(A)は、第3シート列30の左側席31(図1中、手前側の席)の側面図、図3(B)は、第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位を説明した説明図である。
尚、図3(A)、図3(B)において、ヘッドレストの図示は省略している。
図3(A)において、シートクッション31aの下方には、車両前後方向に移動可能なプレート部材35と、そのプレート部材35を移動可能に支持するプレート部材支持部36とが配設されている。
また、シートクッション31bの前部側とプレート部材35との間には、移動部材37が配設されている。
移動部材37は、シートバック31bが初期位置にある時、下端側が上端側よりも車両前方側に位置するよう傾斜されて設けられており、プレート部材35の後方への移動に連動して移動部材37の上端側が上方へ移動し、シートクッション31bの前部側を上方に移動可能とされている。
また、シートバック31bとプレート部材35との間には、シートバック31bの後傾に連動してプレート部材35を車両後方へ移動する略逆L字状に形成された可動部材38が設けられている。
【0023】
次に、図3(B)に基づき、シートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位について説明する。
まず、シートバック31bが後傾されると、可動部材38のシートバック31bへの固定部が車両後方に移動されるため、可動部材38が車両後方に移動され、その可動部材38の可動に伴って可動部材38に連結されるプレート部材35も車両後方側に移動される。
従って、プレート部材35の後方側への移動によって移動部材37の下端側が後方に移動されるため、移動部材37が鉛直方向に略平行となるまで起き上がり、移動部材37の上端側が上方に移動されるため、シートクッション31aの前部側が上方に押し上げられ、座角が深くされる。
【0024】
以上のように、第2の実施の形態によれば、シートバック31bの後傾に連動してシートクッション31aの座角が深くなるようシートクッション31aが変位させられるため、乗員の臀部の前方へのずれを抑制でき、腰椎の軽い前彎を保つことができるため、腹筋の負担を軽減可能なリラックスした着座状態を維持することができる。
【0025】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について、図4(A)、図4(B)に基づき説明する。
第3の実施の形態では、シートバック31bの後傾に連動してシートクション31aの位置を変位させて座角を深くする例を示し、第2の実施の形態とは異なる例を示す。
図4(A)は、第3シート列30の左側席31(図1中、手前側の席)の側面図、図4(B)は、第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位を説明した説明図である。
尚、図4(A)、図4(B)において、ヘッドレストの図示は省略している。
図4(A)において、シートクッション31aの下方には、第2の実施の形態と同様、車両前後方向に移動可能なプレート部材35と、そのプレート部材35を移動可能に支持するプレート部材支持部36とが配設されている。
また、シートクッション31bの前端側とプレート部材35との間には、移動部材37が配設されている。
移動部材37は、第1の実施の形態とは逆に、シートバック31bが初期位置にある時、上端側が下端側よりも車両前方側に位置するよう傾斜されて設けられており、プレート部材35の前方への移動に連動して移動部材37の上端側が上方へ移動し、シートクッション31bの前端側を上方に移動可能とされている。
また、シートバック31bとプレート部材35との間には、シートバック31bの後傾に連動してプレート部材35を車両前方へ移動する可動部材38が設けられている。
可動部材38は、一端がプレート部材35に連結される第1可動部材38aと、一端が第1可動部材38aの他端に連結され、他端がシートバック31b内に移動可能に枢着される第2可動部材38bとから構成されており、シートバック31bが初期位置にある場合、第1可動部材38aと第2可動部材38bとは、図4(A)に示すように、略逆L字状となるよう配置されている。
【0026】
次に、図4(B)に基づき、シートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位について説明する。
まず、シートバック31bが後傾されると、第2可動部材38bがシートバック31bの後傾に連動して後傾され、第2可動部材38bの第1可動部材38aとの連結点が車両前方側へ移動するため、第1可動部材38aが車両前方に移動される。
従って、プレート部材35の前方側への移動によって移動部材37の下端側が前方に移動されるため、移動部材37が鉛直方向に略平行となるまで起き上がり、移動部材37の上端側が上方に移動されるため、シートクッション31aの前部側が上方に押し上げられ、座角が深くされる。
【0027】
以上のように、第3の実施の形態によれば、シートバック31bの後傾に連動してシートクッション31aの座角が深くなるようシートクッション31aが変位させられるため、乗員の臀部の前方へのずれを抑制でき、腰椎の軽い前彎を保つことができるため、腹筋の負担を軽減可能なリラックスした着座状態を維持することができる。
【0028】
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態について、図5(A)、図5(B)に基づき説明する。
第4の実施の形態では、シートバック31bの後傾に連動してシートクション31aの位置を変位させて座角を深くする例を示し、第2、第3の実施の形態とは異なる例を示す。
図5(A)は、第3シート列30の左側席31(図1中、手前側の席)の側面図、図5(B)は、第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位を説明した説明図である。
尚、図5(A)、図5(B)において、ヘッドレストの図示は省略している。
図5(A)において、シートクッション31aの前部側は、シートクッション支持部39によって車両1のフロア2に固定されている。
また、リクライニング機構32の第2ナックルギア32bの後端には、長穴40aが形成されたガイド部40が第2ナックルギア32bの回動に連動して回動可能に設けられている。
また、シートクッション31a後端には、一端がシートクッション31a後端に固定され、他端がガイド部40の長穴40aに係合され、長穴40a内を摺動可能に構成された可動部材41が設けられている。
【0029】
次に、図5(B)に基づき、シートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位について説明する。
まず、第2ナックルギア32bが回動され、シートバック31bが後傾されると、ガイド部40も後傾されるため、シートクッション支持部39のシートクッション31b固定部を支点としてシートクツション31bの後端側が下方に引き下げられる。
従って、シートクッション31bの前部側が押し上げられた状態と同様の状態となり、座角が深くされる。
【0030】
以上のように、第4の実施の形態によれば、シートバック31bの後傾に連動してシートクッション31aの座角が深くなるようシートクッション31aが変位させられるため、乗員の臀部の前方へのずれを抑制でき、腰椎の軽い前彎を保つことができるため、腹筋の負担を軽減可能なリラックスした着座状態を維持することができる。
【0031】
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態について、図6(A)、図6(B)に基づき説明する。
第5の実施の形態では、シートバック31bの後傾に連動してシートクション31aの位置を変位させて座角を深くする例を示し、シートバック31bの後傾角度変化に対して小さな角度変化で座角が変位する例を示す。
図6(A)は、シートクッション31a、シートバック31bを摸式的に表した図、図6(B)は、シートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位を摸式的に説明した説明図である。
図6(A)において、シートバック31bの下端は、シートバック31b下方に位置するシート支持部42に枢着されるとともに、シートクッション31bの後端はシートバック31bの下端より若干上方に連結されている。
また、シートクッション31aの前部側とシート支持部42とはリンク部材43により連結されている。
【0032】
次に、図6(B)に基づき、シートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位について説明する。
シートバック31bが図6(A)中、波線で示すシートバック31b初期位置から実線で示す位置まで後傾されると、シートクッション31aは、リンク部材34によってその前部側が上方に引き上げられ、座角が深くされる。
この時、シートクッション31aの座角変化αは、シートバック31bの後傾角変化βに対して小さくなるよう設定されており、座角が過剰に深くなることが抑制されるようになっている。
【0033】
以上のように、第5の実施の形態によれば、シートバック31bの後傾に連動してシートクッション31aの座角が深くなるようシートクッション31aが変位させられるため、乗員の臀部の前方へのずれを抑制でき、腰椎の軽い前彎を保つことができるため、腹筋の負担を軽減可能なリラックスした着座状態を維持することができる。
また、シートバック31bの後傾角度変化に対して小さな角度変化で座角が変位されるため、座角が過剰に深くなるのを抑制することができる。
【0034】
尚、本実施形態では、シートバック31bの後傾に連動してヘッドレスト31cを前方、下方に移動させるに当たり、リンク機構により機械的に移動させる例を示したが、その他、シートバック31bの後傾を検知するセンサを設け、後傾状態が検知された時、ヘッドレストをモータ等によって電気的に移動させるようにしてもよい。
【0035】
また、本実施形態では、3つのシート列を有する車両において、第3シート列に適用する例を示したが、その他、第2シート列に適用するようにしてもよい。
【0036】
また、本実施形態では、車両に適用する例を示したが、その他、飛行機、船等の移動体のシートに適用したり、家庭用のシートに適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に関わる車両のシート列配置を示す車両斜視図。
【図2】(A)は第1の実施の形態に関わる第3シート列30の左側席31の側面図、(B)は第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したヘッドレスト31cの前方及び下方への移動を説明した説明図。
【図3】(A)は第2の実施の形態に関わる第3シート列30の左側席31の側面図、(B)は第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したヘッドレスト31cの前方及び下方への移動を説明した説明図。
【図4】(A)は第3の実施の形態に関わる第3シート列30の左側席31の側面図、(B)は第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したヘッドレスト31cの前方及び下方への移動を説明した説明図。
【図5】(A)は第4の実施の形態に関わる第3シート列30の左側席31の側面図、(B)は第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したヘッドレスト31cの前方及び下方への移動を説明した説明図。
【図6】(A)はシートクッション31a、シートバック31bを摸式的に表した図、(B)はシートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位を摸式的に説明した説明図。
【符号の説明】
1:車両
10:第1シート列
20:第2シート列
30:第3シート列
31:第3シート列の左側席
31a:シートクッション
31b:シートバック
31c:ヘッドレスト
32:リクライニング機構
32a:第1ナックルギア
32b:第2ナックルギア
33:ヘッドレスト移動機構(ヘッドレスト移動手段)
33a:ワイヤー用ケース部材(可動部材)
33b:ワイヤー(可動部材)
33c:第1リンク部材(移動部材)
33d:第2リンク部材(移動部材)
33e:第3リンク部材(移動部材)
33f:第4リンク部材(移動部材)
35:プレート部材
36:プレート部材支持部
37:移動部材
38、41:可動部材
38a:第1可動部材
38b:第2可動部材
39:シートクッション支持部
40:ガイド部
40a:長穴
42:シート支持部
43:リンク部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート装置に関し、特に、シートバックを後傾可能なシート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シート装置においては、使用者の上体を支持するシートバックが後傾可能な、所謂リクライニング機能を有するシートが知られている。
ここで、シートへの着座状態において、頚椎の軽い前彎を保ちながら頭部を首の筋力を使用しないで済む状態が、首の筋に負担のないシート使用者にとってリラックスできる状態であることが知られている。
ところが、シートバックをリクライニングすると、頭の重さによって頚椎が後側に反ってしまうため、頭の位置を維持しようとして、胸鎖乳突筋、椎前筋等の首を前方に起こすために使用される筋の負担が増加して、リクライニングしているにも拘わらず使用者は十分にリラックスできないおそれがある。
そこで、下記特許文献1には、車両用シート装置において、シートバックリクライニング時、ヘッドレストを前方に移動させることが開示されている。
このような先行技術によれば、シートバックリクライニング時、ヘッドレストが前方に移動されるため、頚椎の軽い前彎を保つことができ、使用者自らによって頭を適正な位置に維持する必要がなく、使用者の筋負担を軽減することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の先行技術によれば、リクライニング時の使用者への筋負担を軽減することができるものの、リクライニング度合が更に大きくなった時におけるヘッドレストの位置と使用者の頭の位置とがずれるという問題がある。
つまり、リクライニング時、ヘッドレストの回動中心点(シートバックのシートクッションへの支持点)と、使用者の回動中心点(使用者の腰部付近)とが完全に一致していないため、リクライニング度合が大きくなると、ヘッドレストの回動軌跡と使用者の頭の回動軌跡とのずれ度合が大きくなり、シートクッションに対するヘッドレストの位置が、使用者の頭の位置に対して離れて位置することになる。
【0004】
尚、下記特許文献2には、上下位置を調整可能なヘッドレストが開示されているものの、リクライニングに連動してヘッドレストの位置を調整するものではないため、使用者の調整が必要となり、その調整作業が煩雑となる。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−166915号公報
【特許文献2】
特開平10−23941号公報
【0006】
本発明は、以上のような課題に勘案してなされたもので、シートリクライニング時における使用者の筋負担軽減とヘッドレストと使用者の頭の位置とのずれ抑制とを両立可能なシート装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明にあってはその解決手法として次のようにしてある。すなわち、本発明の第1の構成においては、使用者の着座が可能とされるシートクッションと、該シートクッションの後端から略上方側に延設され、使用者の上体の支持が可能とされるシートバックと、該シートバックから略上方側に延設され、使用者の頭部の支持が可能とされるヘッドレストとを備えたシートであって、上記シートバックは、当該シートバックの下端側を回動中心として後傾可能に構成されるとともに、
上記シートバックが所定角度後傾されるまでは、上記シートバックの後傾に応じて上記ヘッドレストを上記シートバックに対して相対的に前方側へ移動する一方、上記シートバックが上記所定角度後傾された後は、上記シートバックの後傾に応じて上記ヘッドレストを上記シートバックに対して相対的に下方側へ移動するヘッドレスト移動手段を備えるよう構成してある。
本発明の第1の構成によれば、シートバックが所定角度後傾されるまでは、シートバックの後傾に応じてヘッドレストがシートバックに対して相対的に前方へ移動されるため、頚椎の軽い前彎を保つことができ、使用者が頭の位置を維持するための筋負担を軽減することができるとともに、シートバックが所定角度まで後傾された後は、シートバックの後傾に応じてヘッドレストがシートバックに対して相対的に下方側へ移動されるため、ヘッドレストと使用者の頭の位置とのずれを抑制することができる。
【0008】
また、本発明の第2の構成において、上記ヘッドレスト移動手段は、上記ヘッドレストの上記下方側への移動を上記シートバックに略平行に行うよう構成してある。
本発明の第2の構成によれば、ヘッドレストの下方側への移動はシートバックに略平行に行われるため、ヘッドレストの位置を使用者の頭の軌跡上に位置させることができ、使用者のリラックス感を維持することができる。
【0009】
また、本発明の第3の構成において、上記ヘッドレスト移動手段は、上記シートバックの後傾に応じて可動される可動部材と、該可動部材の可動に応じて上記ヘッドレストを上記前方側に移動させる移動部材とから構成してある。
本発明の第3の構成によれば、ヘッドレスト移動手段は、シートバックの後傾に応じて可動される可動部材と、該可動部材の可動に応じて上記ヘッドレストを前方側に移動させる移動部材とにより構成されるため、ヘッドレスト移動手段をシートバックの後傾に連動させることができ、簡単な構造によってヘッドレストを移動させることができる。
【0010】
また、本発明の第4の構成において、上記シートは、上記シートバックの後傾に応じて、上記シートクッションの座角が深くなるよう上記シートクッションの位置を変位させるシートクッション位置変位手段を更に備えるよう構成してある。
ここで、シートへの着座状態において、腰椎の軽い前彎を保つ状態が、腹筋を使用しないで済む使用者にとってリラックスできる状態であることが知られている。
ところが、シートバックを後傾した際、使用者の臀部がシートクッション前側へずれ、腰椎が後ろ側に反ってしまう。
本発明の第4の構成によれば、シートは、シートバックの後傾に応じて、シートクッションの座角が深くなるよう、シートクッションが変位されるため、臀部の前方側への移動を抑制でき、腰椎の軽い前彎を保つことができるため、腹筋の負担を軽減可能なリラックスした着座状態を維持することができる。
【0011】
また、本発明の第5の構成において、上記シートクッション位置変位手段は、上記シートバックの後傾角度変化よりも小さな角度変化で上記シートクッションの座角が深くなるよう上記シートクッションを変位させるよう構成してある。
本発明の第5の構成によれば、シートクッションを変位させる際、シートバックの後傾角度変化よりも小さな角度変化でシートクッションの座角が深くなるよう変位されるため、座角が過剰に深くなるのを抑制することができる。
【0012】
また、本発明の第6の構成において、上記シートバックは、下部側が当該シートバック下方に位置するシート支持部に枢着されるとともに、上記シートクッションは、後部側が上記シートバックの下部側近傍に連結されており、かつ
上記シートクッション位置変位手段は、一端側が上記シート支持部に枢着されるとともに、他端側が上記シートクッションの前部側に枢着されたリンク部材により構成してある。
本発明の第6の構成によれば、シートバックの後傾に連動するリンク部材によって、簡単にシートクッションの変位を行うことができる。
【0013】
また、本発明の第7の構成において、上記シートクッション位置変位手段は、上記シートバックに連結され、当該シートバックの後傾に応じて可動する可動部材と、該可動部材と上記シートクッションとを連結し、上記可動部材の可動に応じて上記シートクッションを変位させる変位部材とから構成してある。
本発明の第7の構成によれば、シートクッション位置変位手段は、シートバックの後傾に応じて可動する可動部材と、その可動部材とシートクッションとを連結し、可動部材の変位に応じてシートクッションを変位させる変位部材とから構成されるため、シートクッション位置変位手段をシートバックの後傾に連動させることができ、簡単な構造によってシートクッションを移動させることができる。
【0014】
また、本発明の第8の構成において、上記シート装置は、車両用後席シートであるよう構成してある。
本発明の第8の構成によれば、車両用後席シートに適用されるため、後席シートにおいて、乗員の着座状態におけるリラックス感を向上することができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、シート後傾時における使用者の筋負担軽減とヘッドレストと使用者の頭の位置とのずれ抑制とを両立することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は実施の形態に関わる車両のシート列配置を示す車両斜視図である。
車両1には、車両の最前列に配置される第1シート列10と、その第1シート列10後方に配置される第2シート列20と、その第2シート列20後方に配置される第3シート列30が配置されている。
そして、本実施の形態では、後述するリクライニング機構32、ヘッドレスト移動機構33を第3シート列30の左側席31、右側席32の両席に適用する例を示す。尚、左側席31と、右側席32とではいずれも同様の機構が適用されるため、以下、左側席31を代表して説明する。
【0017】
(第1の実施の形態)
次に、図2(A)、図2(B)に基づき第3シート列30の詳細について、説明する。
図2(A)は、第3シート列30の左側席31(図1中、手前側の席)の側面図、図2(B)は、第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したヘッドレスト31cの前方及び下方への移動を説明した説明図である。
図2(A)において、左側席31は、乗員の着座が可能とされるシートクッション31a、乗員の上体を支持可能とされるシートバック31b、及び乗員の頭部を支持可能とされるヘッドレスト31cとを備えている。
図2(A)中、32はシートバック31bを後傾するためのリクライニング機構であって、そのリクライニング機構32は、シートクッション31a側部に固定されるとともに、後述するワイヤー用ケース部材33aに固定される第1ナックルギア32aと、シートバック31bの側部に回転可能に設けられるとともに、後述するワイヤー33bと連結される第2ナックルギア32bとから構成されている。
そして、第2ナックルギア32bが時計周りに回動されることによって第1ナックルギア32aとの噛合いが解除され、乗員によるシートバック31bに対する後方側への荷重によってシートバック31bを後傾することが可能である。
尚、リクライニング機構32は、シートバック31bの後傾角度(鉛直方向に対するシートバック31bの後傾角度)を所定の角度範囲、例えば、シートバック31bの初期位置24°(図2(A)で示すシートバック31bの位置)から最大後傾角度72°までの範囲内において、その後傾角度を任意に調整可能とされている。
【0018】
図2(A)中、33はヘッドレスト移動機構であって、ヘッドレスト31c内に配設される第1リンク部材33cと、一端がシートバック31b上端部側に固定されるとともに、他端が上方に延びるに連れてヘッドレスト31c側に近接するよう屈曲形成される第2リンク部材33dと、第1リンク部材33c及び第2リンク部材33dの各上端側をそれぞれ連結する第3リンク部材33eと、第1リンク部材33c及び第2リンク部材33dの各下端側をそれぞれ第3リンク部材33eに対して略平行に配置されるよう連結するとともに、第3リンク部材33eに対して長さが長く形成される第4リンク部材33fとから構成されている。
また、シートバック31b内には、一端が第1ナックルギア32aに固定されるとともに他端が第2リンク部材33dに固定されるワイヤー用ケース部材33aと、そのワイヤー用ケース部材33a内に配設され、一端が第2ナックルギア33bに連結されるとともに、他端が第2リンク部材33dの下端を経由した後第1リンク部材33cの下端に連結されるワイヤー33bとが配設されている。
また、第2リンク部材33dと第4リンク部材33fとの間には、第4リンク部材33fを上方側へ付勢するバネ部材34が架設されている。
【0019】
次に、図2(B)に基づき、シートバック31bの後傾と、そのシートバック31bの後傾に連動するヘッドレスト31cの前方及び下側への移動を説明する。
図2(B)中、波線はシートバック31bが初期位置(24°)にある状態を示しており、実線はシートバック31bが所定角度(例えば、36°)まで後傾された状態を示している。
まず、シートバック31bが所定角度まで後傾された状態について説明する。
乗員によって第2ナックルギヤ32bが時計周りに回動されると、第1ナックルギア32aとの噛合いが解除され、乗員の後方側への荷重によってシートバック31bが後傾される。
その際、ワイヤー部材33bが第2ナックルギア32bの回動に連動して下方側に引かれるため、第3リンク部材33e、第4リンク部材33fの第2リンク部材33d側への固定部を支点として、第1リンク部材33cが回動する。
そして、第4リンク部材33fは第3リンク部材33eよりもその長さが長く形成されているため、第3リンク部材33e、第4リンク部材33fとが略平行になるまでは、第4リンク部材33fの長さが第3リンク部材33eよりも長いため、第1リンク部材33cの下方側が前方側に移動されることになる。
従って、シートバック31bが所定角度まで後傾されると、その後傾に連動してヘッドレスト31cの下方側が前方に移動されることになる。
尚、第3リンク部材33e、第4リンク部材33fとが略平行になった時、シートバック31bの後傾角度が所定角度になるよう、第4リンク部材33fと、第3リンク部材33eとの長さ関係が設定されている。
また、シートバック31bの後傾角度が初期位置(24°)から所定角度(36°)までの間においては、シートバック31bが1°後傾される毎にヘッドレスト31cが1mm前方に出るよう各リンク部材の関係が設定されている。
【0020】
次に、シートバック31bが所定角度よりも更に後傾された状態について説明する。
シートバック31bが所定角度よりも更に後傾されると、第1リンク部材33cの引かれ度合が大きくなるため、第1リンク部材33cが、第3リンク部材33e、第4リンク部材33fが略平行となる位置よりも更に下方側に回動され、第1リンク部材33cが下方側に移動されることになる。
従って、シートバック31bが所定角度以上に後傾されると、その後傾に連動してヘッドレスト31cの下方側が下方に移動されることになる。
尚、シートバック31bの後傾角度が所定角度(36°)から最大後傾角度(72°)までの間においては、シートバック31bが1°後傾される毎にヘッドレスト31cが1mm下がるよう各リンク部材の関係が設定されている。
また、シートバック31bの後傾が解除されると、スプリング部材34により第4リンク部材33dに付勢する力が作用し、ヘッドレスト31cの位置が初期位置に復帰される。
【0021】
以上のように、第1の実施の形態によれば、シートバック31bが所定角度まで後傾されると、その後傾に連動してヘッドレスト31cの下方側が前方に移動されるため、頚椎の軽い前彎を保つことができ、使用者が頭の位置を維持するための筋負担を軽減することができる。また、シートバック31bが所定角度まで後傾された後は、シートバック31bの後傾に応じてヘッドレスト31cが下方側に移動されるため、ヘッドレスト31cと使用者の頭の位置とのずれを抑制することができる。
【0022】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について、図3(A)、図3(B)に基づき説明する。
第2の実施の形態では、シートバック31bの後傾に連動してシートクション31aの位置を変位させて座角を深くする例を示す。
図3(A)は、第3シート列30の左側席31(図1中、手前側の席)の側面図、図3(B)は、第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位を説明した説明図である。
尚、図3(A)、図3(B)において、ヘッドレストの図示は省略している。
図3(A)において、シートクッション31aの下方には、車両前後方向に移動可能なプレート部材35と、そのプレート部材35を移動可能に支持するプレート部材支持部36とが配設されている。
また、シートクッション31bの前部側とプレート部材35との間には、移動部材37が配設されている。
移動部材37は、シートバック31bが初期位置にある時、下端側が上端側よりも車両前方側に位置するよう傾斜されて設けられており、プレート部材35の後方への移動に連動して移動部材37の上端側が上方へ移動し、シートクッション31bの前部側を上方に移動可能とされている。
また、シートバック31bとプレート部材35との間には、シートバック31bの後傾に連動してプレート部材35を車両後方へ移動する略逆L字状に形成された可動部材38が設けられている。
【0023】
次に、図3(B)に基づき、シートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位について説明する。
まず、シートバック31bが後傾されると、可動部材38のシートバック31bへの固定部が車両後方に移動されるため、可動部材38が車両後方に移動され、その可動部材38の可動に伴って可動部材38に連結されるプレート部材35も車両後方側に移動される。
従って、プレート部材35の後方側への移動によって移動部材37の下端側が後方に移動されるため、移動部材37が鉛直方向に略平行となるまで起き上がり、移動部材37の上端側が上方に移動されるため、シートクッション31aの前部側が上方に押し上げられ、座角が深くされる。
【0024】
以上のように、第2の実施の形態によれば、シートバック31bの後傾に連動してシートクッション31aの座角が深くなるようシートクッション31aが変位させられるため、乗員の臀部の前方へのずれを抑制でき、腰椎の軽い前彎を保つことができるため、腹筋の負担を軽減可能なリラックスした着座状態を維持することができる。
【0025】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について、図4(A)、図4(B)に基づき説明する。
第3の実施の形態では、シートバック31bの後傾に連動してシートクション31aの位置を変位させて座角を深くする例を示し、第2の実施の形態とは異なる例を示す。
図4(A)は、第3シート列30の左側席31(図1中、手前側の席)の側面図、図4(B)は、第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位を説明した説明図である。
尚、図4(A)、図4(B)において、ヘッドレストの図示は省略している。
図4(A)において、シートクッション31aの下方には、第2の実施の形態と同様、車両前後方向に移動可能なプレート部材35と、そのプレート部材35を移動可能に支持するプレート部材支持部36とが配設されている。
また、シートクッション31bの前端側とプレート部材35との間には、移動部材37が配設されている。
移動部材37は、第1の実施の形態とは逆に、シートバック31bが初期位置にある時、上端側が下端側よりも車両前方側に位置するよう傾斜されて設けられており、プレート部材35の前方への移動に連動して移動部材37の上端側が上方へ移動し、シートクッション31bの前端側を上方に移動可能とされている。
また、シートバック31bとプレート部材35との間には、シートバック31bの後傾に連動してプレート部材35を車両前方へ移動する可動部材38が設けられている。
可動部材38は、一端がプレート部材35に連結される第1可動部材38aと、一端が第1可動部材38aの他端に連結され、他端がシートバック31b内に移動可能に枢着される第2可動部材38bとから構成されており、シートバック31bが初期位置にある場合、第1可動部材38aと第2可動部材38bとは、図4(A)に示すように、略逆L字状となるよう配置されている。
【0026】
次に、図4(B)に基づき、シートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位について説明する。
まず、シートバック31bが後傾されると、第2可動部材38bがシートバック31bの後傾に連動して後傾され、第2可動部材38bの第1可動部材38aとの連結点が車両前方側へ移動するため、第1可動部材38aが車両前方に移動される。
従って、プレート部材35の前方側への移動によって移動部材37の下端側が前方に移動されるため、移動部材37が鉛直方向に略平行となるまで起き上がり、移動部材37の上端側が上方に移動されるため、シートクッション31aの前部側が上方に押し上げられ、座角が深くされる。
【0027】
以上のように、第3の実施の形態によれば、シートバック31bの後傾に連動してシートクッション31aの座角が深くなるようシートクッション31aが変位させられるため、乗員の臀部の前方へのずれを抑制でき、腰椎の軽い前彎を保つことができるため、腹筋の負担を軽減可能なリラックスした着座状態を維持することができる。
【0028】
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態について、図5(A)、図5(B)に基づき説明する。
第4の実施の形態では、シートバック31bの後傾に連動してシートクション31aの位置を変位させて座角を深くする例を示し、第2、第3の実施の形態とは異なる例を示す。
図5(A)は、第3シート列30の左側席31(図1中、手前側の席)の側面図、図5(B)は、第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位を説明した説明図である。
尚、図5(A)、図5(B)において、ヘッドレストの図示は省略している。
図5(A)において、シートクッション31aの前部側は、シートクッション支持部39によって車両1のフロア2に固定されている。
また、リクライニング機構32の第2ナックルギア32bの後端には、長穴40aが形成されたガイド部40が第2ナックルギア32bの回動に連動して回動可能に設けられている。
また、シートクッション31a後端には、一端がシートクッション31a後端に固定され、他端がガイド部40の長穴40aに係合され、長穴40a内を摺動可能に構成された可動部材41が設けられている。
【0029】
次に、図5(B)に基づき、シートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位について説明する。
まず、第2ナックルギア32bが回動され、シートバック31bが後傾されると、ガイド部40も後傾されるため、シートクッション支持部39のシートクッション31b固定部を支点としてシートクツション31bの後端側が下方に引き下げられる。
従って、シートクッション31bの前部側が押し上げられた状態と同様の状態となり、座角が深くされる。
【0030】
以上のように、第4の実施の形態によれば、シートバック31bの後傾に連動してシートクッション31aの座角が深くなるようシートクッション31aが変位させられるため、乗員の臀部の前方へのずれを抑制でき、腰椎の軽い前彎を保つことができるため、腹筋の負担を軽減可能なリラックスした着座状態を維持することができる。
【0031】
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態について、図6(A)、図6(B)に基づき説明する。
第5の実施の形態では、シートバック31bの後傾に連動してシートクション31aの位置を変位させて座角を深くする例を示し、シートバック31bの後傾角度変化に対して小さな角度変化で座角が変位する例を示す。
図6(A)は、シートクッション31a、シートバック31bを摸式的に表した図、図6(B)は、シートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位を摸式的に説明した説明図である。
図6(A)において、シートバック31bの下端は、シートバック31b下方に位置するシート支持部42に枢着されるとともに、シートクッション31bの後端はシートバック31bの下端より若干上方に連結されている。
また、シートクッション31aの前部側とシート支持部42とはリンク部材43により連結されている。
【0032】
次に、図6(B)に基づき、シートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位について説明する。
シートバック31bが図6(A)中、波線で示すシートバック31b初期位置から実線で示す位置まで後傾されると、シートクッション31aは、リンク部材34によってその前部側が上方に引き上げられ、座角が深くされる。
この時、シートクッション31aの座角変化αは、シートバック31bの後傾角変化βに対して小さくなるよう設定されており、座角が過剰に深くなることが抑制されるようになっている。
【0033】
以上のように、第5の実施の形態によれば、シートバック31bの後傾に連動してシートクッション31aの座角が深くなるようシートクッション31aが変位させられるため、乗員の臀部の前方へのずれを抑制でき、腰椎の軽い前彎を保つことができるため、腹筋の負担を軽減可能なリラックスした着座状態を維持することができる。
また、シートバック31bの後傾角度変化に対して小さな角度変化で座角が変位されるため、座角が過剰に深くなるのを抑制することができる。
【0034】
尚、本実施形態では、シートバック31bの後傾に連動してヘッドレスト31cを前方、下方に移動させるに当たり、リンク機構により機械的に移動させる例を示したが、その他、シートバック31bの後傾を検知するセンサを設け、後傾状態が検知された時、ヘッドレストをモータ等によって電気的に移動させるようにしてもよい。
【0035】
また、本実施形態では、3つのシート列を有する車両において、第3シート列に適用する例を示したが、その他、第2シート列に適用するようにしてもよい。
【0036】
また、本実施形態では、車両に適用する例を示したが、その他、飛行機、船等の移動体のシートに適用したり、家庭用のシートに適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に関わる車両のシート列配置を示す車両斜視図。
【図2】(A)は第1の実施の形態に関わる第3シート列30の左側席31の側面図、(B)は第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したヘッドレスト31cの前方及び下方への移動を説明した説明図。
【図3】(A)は第2の実施の形態に関わる第3シート列30の左側席31の側面図、(B)は第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したヘッドレスト31cの前方及び下方への移動を説明した説明図。
【図4】(A)は第3の実施の形態に関わる第3シート列30の左側席31の側面図、(B)は第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したヘッドレスト31cの前方及び下方への移動を説明した説明図。
【図5】(A)は第4の実施の形態に関わる第3シート列30の左側席31の側面図、(B)は第3シート列30の左側席31のシートバック31bの後傾に連動したヘッドレスト31cの前方及び下方への移動を説明した説明図。
【図6】(A)はシートクッション31a、シートバック31bを摸式的に表した図、(B)はシートバック31bの後傾に連動したシートクッション31aの変位を摸式的に説明した説明図。
【符号の説明】
1:車両
10:第1シート列
20:第2シート列
30:第3シート列
31:第3シート列の左側席
31a:シートクッション
31b:シートバック
31c:ヘッドレスト
32:リクライニング機構
32a:第1ナックルギア
32b:第2ナックルギア
33:ヘッドレスト移動機構(ヘッドレスト移動手段)
33a:ワイヤー用ケース部材(可動部材)
33b:ワイヤー(可動部材)
33c:第1リンク部材(移動部材)
33d:第2リンク部材(移動部材)
33e:第3リンク部材(移動部材)
33f:第4リンク部材(移動部材)
35:プレート部材
36:プレート部材支持部
37:移動部材
38、41:可動部材
38a:第1可動部材
38b:第2可動部材
39:シートクッション支持部
40:ガイド部
40a:長穴
42:シート支持部
43:リンク部材
Claims (8)
- 使用者の着座が可能とされるシートクッションと、該シートクッションの後端から略上方側に延設され、使用者の上体の支持が可能とされるシートバックと、該シートバックから略上方側に延設され、使用者の頭部の支持が可能とされるヘッドレストとを備えたシートであって、
上記シートバックは、当該シートバックの下端側を回動中心として後傾可能に構成されるとともに、
上記シートバックが所定角度後傾されるまでは、上記シートバックの後傾に応じて上記ヘッドレストを上記シートバックに対して相対的に前方側へ移動する一方、上記シートバックが上記所定角度後傾された後は、上記シートバックの後傾に応じて上記ヘッドレストを上記シートバックに対して相対的に下方側へ移動するヘッドレスト移動手段を備えることを特徴とするシート装置。 - 上記ヘッドレスト移動手段は、上記ヘッドレストの上記下方側への移動を上記シートバックに略平行に行うことを特徴とする請求項1記載のシート装置。
- 上記ヘッドレスト移動手段は、上記シートバックの後傾に応じて可動される可動部材と、該可動部材の可動に応じて上記ヘッドレストを上記前方側に移動させる移動部材とから構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のシート装置。
- 上記シートは、上記シートバックの後傾に応じて、上記シートクッションの座角が深くなるよう上記シートクッションの位置を変位させるシートクッション位置変位手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のシート装置。
- 上記シートクッション位置変位手段は、上記シートバックの後傾角度変化よりも小さな角度変化で上記シートクッションの座角が深くなるよう上記シートクッションを変位させることを特徴とする請求項4に記載のシート装置。
- 上記シートバックは、下部側が当該シートバック下方に位置するシート支持部に枢着されるとともに、上記シートクッションは、後部側が上記シートバックの下部側近傍に連結されており、かつ
上記シートクッション位置変位手段は、一端側が上記シート支持部に枢着されるとともに、他端側が上記シートクッションの前部側に枢着されたリンク部材により構成されることを特徴とする請求項4または5に記載のシート装置。 - 上記シートクッション位置変位手段は、上記シートバックに連結され、当該シートバックの後傾に応じて可動する可動部材と、該可動部材と上記シートクッションとを連結し、上記可動部材の可動に応じて上記シートクッションを変位させる変位部材とから構成されることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一つに記載のシート装置。
- 上記シート装置は、車両用後席シートであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載のシート装置。
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-
2003
- 2003-05-27 JP JP2003149873A patent/JP2004350792A/ja not_active Abandoned
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