JPH11251820A - 妨害波除去受信アンテナシステム - Google Patents

妨害波除去受信アンテナシステム

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Publication number
JPH11251820A
JPH11251820A JP4943198A JP4943198A JPH11251820A JP H11251820 A JPH11251820 A JP H11251820A JP 4943198 A JP4943198 A JP 4943198A JP 4943198 A JP4943198 A JP 4943198A JP H11251820 A JPH11251820 A JP H11251820A
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JP
Japan
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wave
receiving antenna
output
circuit
interfering
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4943198A
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English (en)
Inventor
Akihiko Nagatomi
昭彦 永富
Toshio Fujita
敏夫 藤田
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DX Antenna Co Ltd
Original Assignee
DX Antenna Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 希望波に対し、10度程度の小さい角度だけ
離れて到来する妨害波が存在しても、受信希望波の減衰
を極力小さくして、受信妨害波を除去する。 【解決手段】 希望波の半波長を、希望波および妨害波
の到来方向の差角θの正弦で徐した値の間隔L(=λ/
2sinθ)で平行に、かつ希望波到来方向に向け配置した
2基の受信アンテナ1、2と混合器5からなる水平スタ
ックの希望波受信アンテナ10と、同じ構成で、妨害波
到来方向に向け配置した水平スタックの妨害波受信アン
テナ20と、希望波受信アンテナ10の出力の受信妨害
波の振幅を、妨害波受信アンテナ20の出力の受信妨害
波の振幅と同振幅にする増幅器7と、位相を逆位相にす
る移相器9と、出力を合成する混合器30とから構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、妨害波除去受信ア
ンテナに関し、特に妨害波の到来方向が、希望波の到来
方向と小さい角度をなす場合の妨害波除去受信アンテナ
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】放送局より、百数十km離れた場所で電
波を受信する場合の、特にUHF電波を受信する場合に
おいては、地元に多く存在するサテライト局の中で、同
一のチャンネルの電波が妨害波となり、TV受像機画面
にビート妨害として現れる。指向性のある受信アンテナ
で、受信波中の受信妨害波を抑制していたが十分ではな
く、受信妨害波を除去する工夫がなされてきた。
【0003】従来は、受信アンテナを水平2列スタック
アンテナ(図1のアンテナ10参照)や4列スタックに
構成するか、またはパラボラアンテナなどの指向性をさ
らにシャープにして、受信妨害波を除去した。
【0004】しかし、希望波の到来方向と妨害波の到来
方向の差角が小さい場合には、受信妨害波の除去が十分
にできない欠点があった。また、特性の急峻なヌル部分
で受信するため、アンテナ方向のずれなどにより、指向
特性が左右されやすい問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、希望波に対
し、10度程度の小さい角度だけ離れて到来する妨害波
が存在しても、受信希望波の減衰を極力小さくして、受
信妨害波が除去できる妨害波除去受信アンテナシステム
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の妨害波除去受信
アンテナシステムは、希望波の半波長を、希望波および
妨害波の到来方向の差角の正弦で徐した値の間隔で平行
に、かつ希望波到来方向に向け配置した第一受信アンテ
ナおよび第二受信アンテナと、第一受信アンテナおよび
第二受信アンテナの各受信波を同相合成する第一混合部
と、前記間隔と同じ間隔で平行に、かつ妨害波到来方向
に向け配置した第三受信アンテナおよび第四受信アンテ
ナと、第三受信アンテナおよび第四受信アンテナの各受
信波を同相合成する第二混合部と、第一混合部の出力に
設けた第一回路と、第二混合部の出力に設けた第二回路
と、第一回路の出力および第二回路の出力を合成する第
三混合部とからなる妨害波除去受信アンテナシステムで
あって、前記第一回路と前記第二回路は、第三混合部の
二つの入力に含まれる受信妨害波の振幅を、逆位相で同
振幅となるように調整する。
【0007】あるいは、妨害波到来方向にヌルを有する
希望波受信アンテナと、希望波到来方向にヌルを有する
妨害波受信アンテナと、希望波受信アンテナの出力に設
けた第一回路と、妨害波受信アンテナの出力に設けた第
二回路と、第一回路の出力および第二回路の出力を合成
する混合部からなる妨害波除去受信アンテナシステムで
あって、前記第一回路と前記第二回路は、前記混合部の
二つの入力に含まれる受信妨害波の振幅を、逆位相で同
振幅となるように調整するものでもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いる水平スタックの受
信アンテナでは、同一の受信アンテナを、前後の位置も
同じで、平行に、左右の間隔を受信周波数により調整し
て配置し、各受信アンテナの出力を同じに配線した同軸
ケーブルで、受信波を同相合成する混合器に接続する。
【0009】本発明の一実施例の妨害波除去受信アンテ
ナシステムの回路図を図1に、指向特性図を図3(A)
〜(E)に示す。
【0010】同一の受信アンテナ1、2を、希望波の半
波長λ/2 を、希望波および妨害波の到来方向の差角θ
の正弦で徐した値の間隔L(=λ/2sinθ)で平行に配
置し、混合器5で受信波を同相合成することで、妨害波
方向にヌルを作ることができる。
【0011】この構成の水平スタックの受信アンテナ
を、希望波到来方向に向けて配置した希望波受信アンテ
ナ10の指向特性は、図3(B)に示すように、妨害波
到来方向にヌルとなる。
【0012】次に、希望波受信アンテナで受信した受信
妨害波の振幅を、妨害波到来方向に向けた単基の妨害波
受信アンテナ(図示せず)で受信した受信妨害波の振幅
と同振幅にする増幅器を、希望波受信アンテナの出力に
設け、位相を逆位相にする移相器を、妨害波受信アンテ
ナの出力に設け、さらに、前記増幅器の出力および前記
移相器の出力を合成する混合器を設けて、妨害波を除去
する妨害波除去受信アンテナシステムを構成することが
考えられる。しかし、妨害波受信アンテナの受信希望波
が、受信妨害波と同程度の信号レベルであるため、妨害
波除去受信アンテナシステムの受信希望波は大幅に減衰
し、受信不能または受信画質が劣化してしまう。
【0013】そこで本発明では、妨害波受信アンテナ2
0は、希望波受信アンテナ10と同様の、水平スタック
の受信アンテナを、妨害波到来方向に向けて配置し、希
望波到来方向にヌルを持たせる。希望波受信アンテナ1
0で受信した受信妨害波の振幅を、妨害波受信アンテナ
20で受信した受信妨害波の振幅と同振幅にする増幅器
7を、希望波受信アンテナ10の出力に設け、位相を逆
位相にする移相器9を、妨害波受信アンテナ20の出力
に設ける。さらに、前記増幅器7の出力および前記移相
器9の出力を合成する混合器30を設けて、妨害波を除
去する妨害波除去受信アンテナシステムを構成する。
【0014】また、図2に示すように、前記増幅器を外
し、代わりに、希望波受信アンテナ10で受信した受信
妨害波の振幅を、妨害波受信アンテナ20で受信した受
信妨害波の振幅と同振幅にする減衰器8を、妨害波受信
アンテナ20の出力に設けてもよい。減衰器8と移相器
9の接続関係は直列接続であり、いずれを前(信号の流
れにおいて前)に接続しても構わない。該減衰器8は、
前記増幅器と同じ機能をするが、増幅器を用いた場合、
受信希望波のS/N比(Singnal-Noise比) の劣化がな
く、希望波受信アンテナ10の出力を直接接続した混合
器30で、混合出力信号を得られる利点がある。
【0015】さらに、図示しないが、前記増幅器7と、
前記減衰器8の双方を挿入して、調整してもよい。ま
た、位相器9は希望波受信アンテナ10の出力に挿入し
てもよい。
【0016】水平スタックである希望波受信アンテナの
受信妨害波は、特性が急峻なヌル部分で受信するため、
アンテナ方向が風でずれた時、受信妨害波の受信レベル
が変動することがある。そこで、本発明の妨害波除去受
信アンテナシステムの増幅器にAGC増幅器を用いる
と、該変動を補正することができるのでより高い効果を
得ることができる。
【0017】また、移相器には、集中定数回路の移相器
でよいが、同軸ケーブルの長さを調節して移相器に代え
てもよい。
【0018】UHF帯の希望波および妨害波を受信し、
単独の受信アンテナ(DXアンテナ社製、型式:UBA
−114PC)で受信した受信希望波および受信妨害波
が、それぞれ50〜55dBの受信レベルであり、到来
方向の差角が約10度である地域で、本発明の妨害波除
去受信アンテナシステムの一実施例による測定を行っ
た。
【0019】この地域で、2基の前記受信アンテナ1、
2と、混合器5(DXアンテナ社製、型式:CSD−7
2)を接続した水平スタックの希望波受信アンテナ10
の出力では、単基受信アンテナで受信した場合に比べ
て、受信妨害波に対する受信希望波のDU比( Desire-
Undesire比)は、20〜25dB改善できたが不十分で
あった。
【0020】次に、前記希望波受信アンテナ10と、同
様の構成の妨害波受信アンテナ20と、増幅器7(DX
アンテナ社製、型式:SU−401A)と、移相器9
(同軸ケーブル、型式:S−5C−FB)と、混合器3
0(DXアンテナ社製、型式:CSD−72)とからな
る妨害波除去受信アンテナシステムでは、従来の水平ス
タックの希望波受信アンテナで受信した場合に比べて、
受信妨害波に対する受信希望波のDU比が10〜15d
B改善できた。
【0021】また、希望波受信アンテナおよび妨害波受
信アンテナを構成するには、本発明の実施例の他に既知
のいずれの方法でもよく、受信アンテナとして2基以上
を用いるものでも構わない。
【0022】また、複数の経路を通ってきた複数の妨害
波がある場合は、それぞれの到来方向に向け、取付け位
置を極力同じにし、構成する受信アンテナと混合器を同
じにした複数の妨害波受信アンテナを配置し、希望波受
信アンテナの受信波と、複数の妨害波受信アンテナの受
信波を同相合成することにより、妨害波を効果的に除去
できる。
【0023】本発明に用いた混合器に、入力の位相と利
得を任意に変えて混合する混合器を使用すれば、増幅器
や位相器を省略でき、簡略化できる。
【0024】
【発明の効果】本発明の妨害波除去受信アンテナシステ
ムにより、希望波に対し、10度程度の小さい角度だけ
離れて到来する妨害波が存在しても、受信希望波の減衰
を極力小さくして、受信妨害波が除去できる。
【0025】本発明は、同一チャンネルの妨害波による
ビート妨害を防止する用途に用いる以外に、同一波のゴ
ースト妨害を除去する用途にも極めて高い効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の妨害波除去受信アンテナシステムの一
実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の妨害波除去受信アンテナシステムの一
実施例を示す回路図である。
【図3】図3(A)は、受信アンテナの指向特性図であ
る。図3(B)は、本発明の一実施例における、希望波
受信アンテナの指向特性図である。図3(C)は、本発
明の一実施例における、妨害波受信アンテナの指向特性
図である。図3(D)は、本発明の一実施例における、
移相器出力の指向特性図である。図3(E)は、本発明
の一実施例における、妨害波除去受信アンテナシステム
の指向特性図である。
【図4】従来の水平スタックの一実施例を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1、2、3、4 受信アンテナ 5、6、30 混合器 7 増幅器 8 減衰器 9 移相器 10 希望波受信アンテナ 20 妨害波受信アンテナ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希望波の半波長を、希望波および妨害波
    の到来方向の差角の正弦で徐した値の間隔で平行に、か
    つ希望波到来方向に向け配置した第一受信アンテナおよ
    び第二受信アンテナと、第一受信アンテナおよび第二受
    信アンテナの各受信波を同相合成する第一混合部と、前
    記間隔と同じ間隔で平行に、かつ妨害波到来方向に向け
    配置した第三受信アンテナおよび第四受信アンテナと、
    第三受信アンテナおよび第四受信アンテナの各受信波を
    同相合成する第二混合部と、第一混合部の出力に設けた
    第一回路と、第二混合部の出力に設けた第二回路と、第
    一回路の出力および第二回路の出力を合成する第三混合
    部とからなる妨害波除去受信アンテナシステムであっ
    て、前記第一回路と前記第二回路は、第三混合部の二つ
    の入力に含まれる受信妨害波の振幅を、逆位相で同振幅
    となるように調整することを特徴とする妨害波除去受信
    アンテナシステム。
  2. 【請求項2】 妨害波到来方向にヌルを有する希望波受
    信アンテナと、希望波到来方向にヌルを有する妨害波受
    信アンテナと、希望波受信アンテナの出力に設けた第一
    回路と、妨害波受信アンテナの出力に設けた第二回路
    と、第一回路の出力および第二回路の出力を合成する混
    合部とからなる妨害波除去受信アンテナシステムであっ
    て、前記第一回路と前記第二回路は、前記混合部の二つ
    の入力に含まれる受信妨害波の振幅を、逆位相で同振幅
    となるように調整することを特徴とする妨害波除去受信
    アンテナシステム。
JP4943198A 1998-03-02 1998-03-02 妨害波除去受信アンテナシステム Withdrawn JPH11251820A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009119739A1 (ja) * 2008-03-28 2009-10-01 マスプロ電工株式会社 中継用パッシブアンテナシステム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009119739A1 (ja) * 2008-03-28 2009-10-01 マスプロ電工株式会社 中継用パッシブアンテナシステム
JP2009239874A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Maspro Denkoh Corp 中継用パッシブアンテナシステム

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