JP4361855B2 - 可変指向性アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、可変指向性アンテナに関し、特に3つのダイポールアンテナを使用したものに関する。
可変指向性アンテナの例が特許文献1、2に開示されている。
特許文献1、2では、八木形アンテナの放射器として使用するダイポールアンテナの長さ方向に直交する方向(前後方向)に沿って前記ダイポールアンテナの両側に、即ちダイポールアンテナの前後方向それぞれに所定の間隔をあけて、導波器として作用する無給電素子が設けられている。これら無給電素子の先端部に、全長で反射器として作用するようにした補助素子が絶縁して設けられている。補助素子と導波器の先端部との接続部を制御素子によって断続することによって、2つの無給電素子が設けられている2つの方向のうち選択された方向に指向性の方向が切り換わる。
特許第2614789号 特開2004−128557号
特許文献1、2に開示されている可変指向性アンテナでは、指向性を可変するためには、合計4つもある制御素子を断続制御する必要がある。制御素子は、無給電素子と補助素子との間にある空間に実際に設置する必要がある。もし、制御素子を、例えば上記空間以外の位置に配置した場合、無給電素子の先端と制御素子との間、制御素子と補助素子との間、それぞれを伝送線路で接続する必要がある。無給電素子と制御素子との間の伝送線路が無給電素子と共に新たな無給電素子を構成し、共振周波数が変化し、導波器として機能しなくなる。同様に、補助素子と制御素子との間の伝送線路が補助素子と共に新たな補助素子を構成し、新たな補助素子を構成するので、新たな補助素子と新たな無給電素子との全長が長くなり、反射器として機能しなくなる。
このように制御素子は、無給電素子と補助素子との間にある空間に実際に設置する必要があるので、制御素子を断続するための制御線を上記空間まで配線する必要があり、その構成が複雑になる。
本発明は、構成が簡単な可変指向性アンテナを提供することを目的とする。
本発明の一態様の可変指向性アンテナは、第1乃至第3のダイポールアンテナを有している。ダイポールアンテナとの用語は、通常のダイポールアンテナ(2つの給電点からそれぞれ所定の長さの伝送線路がほぼ同一直線上を反対側に伸び、先端が開放されたアンテナ)の他に、折り返しダイポールアンテナ、ループ型ダイポールアンテナ、扇型ダイポールアンテナ、コニカルダイポールアンテナ等の種々のダイポールアンテナの総称として使用している。第1のダイポールアンテナは、基準線、例えば所望の電波の到来方向に、ほぼ直交して配置されている。第2のダイポールアンテナは、前記基準線にほぼ直交して配置され、かつ第1のダイポールアンテナと前記基準線の方向に沿って中心受信信号の約1/4波長の間隔を隔てて配置されている。第3のダイポールアンテナは、前記基準線にほぼ直交して配置され、第1のダイポールアンテナと前記基準線の方向に沿って前記約1/4波長の間隔を隔てて、第2のダイポールアンテナと反対側に配置されている。概略的に言えば、第1のダイポールアンテナの前後方向に1/4波長の間隔を隔てて第2及び第3のダイポールアンテナが配置されている。第1の遅延手段が前記第2のダイポールアンテナの給電点に入力側を接続し、前記第1ダイポールアンテナの給電点の近傍に出力側が配置され、前記第2ダイポールアンテナの前記中心受信信号をほぼ前記1/4波長遅延させて、出力する。第2の遅延手段が前記第3のダイポールアンテナの給電点に入力側を接続し、前記第1ダイポールアンテナの給電点の近傍に出力側が配置され、前記第3ダイポールアンテナの前記中心受信信号をほぼ前記1/4波長遅延させて、出力する。第1及び第2の遅延手段としては、例えば移相器を使用することができる。前記第2及び第3ダイポールアンテナの給電点の近傍に配置された切換手段が、第1ダイポールアンテナの受信信号と第1及び第2の遅延手段の出力信号を第1乃至第3の状態のいずれか選択された状態で合成する。第1の状態では、前記第2ダイポールアンテナの給電点を前記第1遅延手段の入力側にそのまま接続し、前記第3ダイポールアンテナの給電点を前記第2遅延手段の入力側に逆相で接続する。第2の状態では、前記第2ダイポールアンテナの給電点を前記第1遅延手段の入力側に逆相で接続し、前記第3ダイポールアンテナの給電点を前記第2遅延手段の入力側にそのまま接続する。また、切換手段は、第3の状態も有し、第1乃至第3の状態のうち選択されたものに切り換えられるものとすることができる。第3の状態では、前記第2ダイポールアンテナの給電点を前記第1遅延手段の入力側にそのまま接続し、前記第3ダイポールアンテナの給電点を前記第2遅延手段の入力側にそのまま接続する。切換手段としては、機械的切換スイッチを使用したり、半導体スイッチを使用したりすることができる。
本発明の他の太陽の可変指向性アンテナは、上記態様と同様に第1乃至第3のダイポールアンテナを有している。第1の遅延手段は、前記第2のダイポールアンテナの給電点に入力側が接続され、前記第1ダイポールアンテナの給電点の近傍に出力側が配置され、前記第2ダイポールアンテナの前記中心受信信号をほぼ前記1/4波長遅延させて、出力する。第2の遅延手段は、前記第3のダイポールアンテナの給電点に入力側が接続され、前記第1ダイポールアンテナの給電点の近傍に出力側が配置され、前記第3ダイポールアンテナの前記中心受信信号をほぼ前記1/4波長遅延させて、出力する。前記第1ダイポールアンテナの給電点の近傍に配置された切換手段が第1及び第2の状態のうち選択される他ものに切り換える。第1の状態では、前記第1遅延手段の出力をそのままで、第2の遅延手段の出力を逆相で、第1ダイポールアンテナの出力をそのままで合成する。第2の状態では、前記第1遅延手段の出力を逆相で、第2遅延手段及び第1ダイポールアンテナの出力をそのままで合成する。このように構成した場合、切換手段に例えば制御信号によって第1及び第2の状態のいずれかに切り換える構成を採用した場合でも、制御信号を1箇所のみに供給すればよいので、更に構成が簡略化される。また、給電点がある第1の受信アンテナの中央部に切換手段が設けられているので、高周波障害が少ない。
第1乃至第3のダイポールアンテナは、前記中心受信信号の周波数を含む受信周波数帯のほぼ下限周波数の約1/2波長の長さを有するものとすることができる。このように構成すると、広帯域で高利得の可変指向性アンテナが得られる。
第1及び第2の遅延手段は、伝送線路によって構成することができる。このように構成すると、第2及び第3のダイポールアンテナの受信信号の第1のダイポールアンテナまでへの伝送と遅延とを同時に行うことができ、さらに構成を簡略化することができる。
以上のように、本発明によれば、構成が簡単な可変指向性アンテナを得ることができる。また、ダイポールアンテナの長さ及び間隔を適切に設定することによって広帯域化も可能である。
本発明の1実施形態を説明する前に、図1を参照して、その基本原理を説明する。図1(a)に第1及び第2のダイポールアンテナ2、4からなる指向性アンテナを示す。第1及び第2のダイポールアンテナ2、4は、共に全長が受信しようとする電波の波長λの1/2の長さであり、中央に給電点2a、2b、4a、4bを有している。第1及び第2のダイポールアンテナ2、4は、互いに平行にかつλ/4の間隔を隔てて配置されている。第1及び第2のダイポールアンテナ2、4の両端の位置はそれぞれ一致している。第2のダイポールアンテナ4の給電点4a、4bは、それぞれ遅延手段、例えばλ/4の長さを有する例えば金属板や導体のような伝送線路6a、6bを介して第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bに接続されている。
この指向性アンテナの指向性パターンの概略図を図1(b)に示す。即ち、図1(a)において、第2のダイポールアンテナ4から第1のダイポールアンテナ2にこれらにほぼ直交して向かう第1の方向、例えば矢印Aで示す前側からの方向に大きな受信レベルを示し、第1の方向と反対の第2の方向、例えば矢印Bで示す後側からの方向に小さな受信レベルを示し、全体として、第1の方向(前側)に指向性を示す。
例えば矢印Aで示す前側から電波が到来し、第1及び第2のダイポールアンテナ2、4で受信されると、図1(c)の(I)に示すように第2のダイポールアンテナ4に受信信号が生じ、図1(c)の(III)に示すように第1のダイポールアンテナ2に受信信号が生じる。両者の間隔λ/4に起因して、第1のダイポールアンテナ2の受信信号は、第2のダイポールアンテナ4の受信信号よりもλ/4だけ遅延している。第2のダイポールアンテナ4の受信信号は、λ/4の長さを有する伝送線路6a、6bによって第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bに伝送される間に、λ/4だけ遅延され、図1(c)の(II)に示すように第1のダイポールアンテナ2の受信信号と同相となっている。第1のダイポールアンテナ2の受信信号と、伝送線路6a、6bを介して伝送された第2のダイポールアンテナ4の受信信号とが合成されるので、即ち同相合成されるので、図1(IV)に示すように大きな受信レベルとなる。
一方、矢印Bで示す後側から電波が到来し、第1及び第2のダイポールアンテナ2、4で受信されると、図1(d)の(I)に示すように第2のダイポールアンテナ4に受信信号が生じ、図1(d)の(III)に示すように第1のダイポールアンテナ2に受信信号が生じる。両者の間隔λ/4に起因して、第2のダイポールアンテナ4の受信信号は、第1のダイポールアンテナ2の受信信号よりλ/4だけ遅延している。第2のダイポールアンテナ4の受信信号は、λ/4の長さを有する伝送線路6a、6bによって第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bに伝送される間に、λ/4だけ遅延され、図1(d)の(II)に示すように第1のダイポールアンテナ2の受信信号と逆相となる。ダイポールアンテナ2の受信信号と、伝送線路6a、6bを介して伝送された第2のダイポールアンテナ4の受信信号とが合成されるので、即ち逆相合成されるので、図1(IV)に示すように殆ど受信レベルが生じない。
次に、図2(a)に示すように第1のダイポールアンテナ2の後側に、第3のダイポールアンテナ8を、第1のダイポールアンテナ2と平行に、かつそれぞれの両端の位置が一致し、さらにλ/4の間隔を隔てて配置し、第3のダイポールアンテナ8の受信信号をλ/4の長さの伝送線路10a、10bを介して、第1のダイポールアンテナの給電点2a、2bに、逆相となるように供給する場合を考える。具体的には、第3のダイポールアンテナ8の給電点8aを伝送線路10bを介して第1のダイポールアンテナ2の給電点2bに接続し、第3のダイポールアンテナ8の給電点8bを伝送線路10bを介して第1のダイポールアンテナ2の給電点2aに接続する場合を考える。この場合でも、第1及び第3のダイポールアンテナ2、8の全長はλ/2である。
この場合でも、図1の場合と同様に、この指向性アンテナの指向性パターンは図2(b)に示すように、矢印Aで示す前側に大きな受信レベルを示し、矢印Bで示す後側に小さな受信レベルを示し、全体として、前側に指向性を示す。
例えば矢印Aで示す前側から電波が到来し、第1及び第3のダイポールアンテナ2、8で受信されると、図2(c)の(I)に示すように第1のダイポールアンテナ2に受信信号が生じ、図2(c)の(II)に示すように第3のダイポールアンテナ8に受信信号が生じる。両者の間隔λ/4に起因して、第3のダイポールアンテナ8の受信信号は、第1のダイポールアンテナ2の受信信号よりもλ/4だけ遅延している。第3のダイポールアンテナ8の受信信号は、λ/4の長さを有する伝送線路10a、10bによって第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bに伝送されて、λ/4だけ遅延され、さらに位相が反転されるので、図2(c)の(III)に示すように第1のダイポールアンテナ2の受信信号と同相となる。ダイポールアンテナ2の受信信号に対して、伝送線路10a、10bを介して伝送された第3のダイポールアンテナ8の受信信号が反転されて合成されるので、即ち同相合成されるので、図2(IV)に示すように大きな受信レベルとなる。
一方、矢印Bで示す後側からの電波が第1及び第3のダイポールアンテナ2、8で受信されると、図2(d)の(I)に示すように第1のダイポールアンテナ2に受信信号が生じ、図2(d)の(II)に示すように第3のダイポールアンテナ8に受信信号が生じる。両者の間隔λ/4に起因して、第1のダイポールアンテナ2の受信信号は、第3のダイポールアンテナ8の受信信号よりλ/4だけ遅延している。第3のダイポールアンテナ8の受信信号は、λ/4の長さを有する伝送線路10a、10bによって第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bに伝送される間に、λ/4だけ遅延され、即ち第1のダイポールアンテナの受信信号と同相とされた上、図2(d)の(III)に示すように反転されて、第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bに供給されている。第1のダイポールアンテナ2の受信信号と、伝送線路10a、10bを介して伝送された第3のダイポールアンテナ8の受信信号とが合成されるので、即ち逆相合成されるので、図2(IV)に示すように殆ど受信レベルが生じない。
従って、図3(a)に示すように第1のダイポールアンテナ2の前側にλ/4の間隔をおいて第2のダイポールアンテナ4をそれらの両端が揃うように平行に配置し、第1のダイポールアンテナ2の後側に第3のダイポールアンテナ8をλ/4の間隔をおいてそれぞれの両端が揃うように平行に配置し、第2のダイポールアンテナ4の受信信号をλ/4の長さの伝送線路6a、6bを介して第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bに供給し、第3のダイポールアンテナ8の受信信号をλ/4の長さの伝送線路10a、10bを介して遅延させた信号を反転させて、第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bに供給すると、同図(b)に示すように前側に指向性を持たせることができる。
また、図1乃至図3の説明から類推できるので詳細な説明は省略するが、図4(a)に示すように第2のダイポールアンテナ4の受信信号を伝送線路6a、6bによって遅延させ、その遅延信号を反転させて、第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bに供給し、第3のダイポールアンテナ8の受信信号をλ/4の長さの伝送線路10a、10bを介して第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bにそのまま供給すると、同図(b)に示すように後側に指向性を持たせることができる。
さらに、図5(a)に示すように第2及び第3のダイポールアンテナ4、8の受信信号を伝送線路6a、6b、10a、10bを介してそのまま第1ダイポールアンテナ2の受信信号と合成すると、同図(b)に示すように前後両方向に指向性を示す。
即ち、前側方向から電波が到来する場合、第1乃至第3のダイポールアンテナ2、4、8にはそれぞれ受信信号が生じる。このとき、第1のダイポールアンテナの受信信号は、同図(c)の(III)に示すように、同図(c)の(I)に示す第2のダイポールアンテナの受信信号よりもλ/4だけ位相が遅れている。また、第3のダイポールアンテナ8の受信信号は、同図(c)の(IV)に示すように、第1のダイポールアンテナ2の受信信号よりもλ/4だけ位相が遅れている。そして、第2のダイポールアンテナ4の受信信号は、伝送線路6a、6bによって伝送され、第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bに到達したときには同図(c)の(II)に示すようにλ/4だけ更に遅延され、第1のダイポールアンテナ2の受信信号と同相になっている。また、第3のダイポールアンテナ8の受信信号は、伝送線路10a、10bによって伝送され、第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bに到達したときには同図(c)の(V)に示すようにλ/4だけ更に遅延され、第1のダイポールアンテナ2の受信信号と逆相になっている。これらが合成されるので、前側に対しては第1のダイポールアンテナ2で受信したのと同じ指向性を示す。
後側から電波が到来する場合、第1乃至第3のダイポールアンテナ2、4、8にはそれぞれ受信信号が生じる。このとき、第1のダイポールアンテナ2の受信信号は、同図(d)の(III)に示すように、同図(d)の(IV)に示す第3のダイポールアンテナ8の受信信号よりもλ/4だけ位相が遅れている。また、第2のダイポールアンテナ4の受信信号は、同図(d)の(I)に示すように、第1のダイポールアンテナ2の受信信号よりもλ/4だけ位相が遅れている。そして、第3のダイポールアンテナ8の受信信号は、伝送線路10a、10bによって伝送され、第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bに到達したときには同図(d)の(V)に示すようにλ/4だけ更に遅延され、第1のダイポールアンテナ2の受信信号と同相になっている。また、第2のダイポールアンテナ4の受信信号は、伝送線路6a、6bによって伝送され、第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bに到達したときには同図(d)の(II)に示すようにλ/4だけ更に遅延され、第1のダイポールアンテナ2の受信信号と逆相になっている。これらが合成されるので、後側に対しては第1のダイポールアンテナ2で受信したのと同じ指向性を示す。
従って、伝送線路6a、6b、10a、10bの第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bへの接続関係を変更することによって、前側に指向性を持たせたり、後側に指向性を持たせたり、或いは前後両側に指向性を持たせたりすることができる。
そのため、本願発明の第1実施形態の可変指向性アンテナは、図6に示すように構成されている。この可変指向性アンテナは、広帯域用のもので、例えば約470MHz乃至約770MHzであるUHF帯テレビジョン放送周波数帯を使用周波数帯とする。
この可変指向性アンテナは、図5に示したように配置された第1乃至第3のダイポールアンテナ2、4、8を有している。但し、第1乃至第3のダイポールアンテナ2、4、8の全長は、上記使用周波数帯の下限周波数(470MHz)の波長λ(L)の1/2の長さにほぼ等しい長さ、例えば320mmに選択されている。また、第1及び第2のダイポールアンテナ2、4の間隔と、第1及び第3のダイポールアンテナ2、8の間隔は、上記使用周波数帯の中心周波数(620MHz)の波長λ(M)の1/4の長さにほぼ等しい長さ、例えば120mmに選択されている。上記のように長さ及び間隔を設定しているのは、広帯域化を計るためで、この点については後述する。
また、上述したように伝送線路6a、6b、10a、10bがそれぞれ設けられている。これら伝送線路6a、6b、10a、10bと第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bの接続を切り換えるために、切換手段、例えば切換スイッチ14、16、18、20が設けられている。これら切換スイッチ14、16、18、20は、例えば機械的切換スイッチである。
切換スイッチ14は、接触子14a、接点14b、14cを有している。接触子14aは、接点14b、14cのうち選択されたものに接触する。接触子14aは、伝送線路6aの第2のダイポールアンテナ4側の端部に接続されている。接点14bは、第2のダイポールアンテナ4の給電点4aに接続されている。接点14cは、第2のダイポールアンテナ4の給電点4bに接続されている。
切換スイッチ16も、接触子16a、接点16b、16cを有している。接触子16aは、接点16b、16cのうち選択されたものに接触する。接触子16aは、伝送線路6bの第2のダイポールアンテナ4側の端部に接続されている。接点16bは、第2のダイポールアンテナ4の給電点4bに接続されている。接点16cは、第2のダイポールアンテナ4の給電点4aに接続されている。切換スイッチ16の接触子16aは、切換スイッチ14の接触子14aと連動するように構成され、例えば接触子14aが接点14bに接触しているとき、接触子16aは接点16bに接触する。同様に、接触子14aが接点14cに接触しているとき、接触子16aは接点16cに接触する。
従って、切換スイッチ14、16の接触子14a、16aが接点14b、16bに接触している状態では、第2のダイポールアンテナ4の受信信号は、伝送線路6a、6bで遅延されたそのままの位相で第1のダイポールアンテナ2の受信信号と合成される。一方、切換スイッチ14、16の接触子14a、16aが接点14c、16cに接触している状態では、第2のダイポールアンテナ4の受信信号は、逆相で伝送線路6a、6bに供給され、その逆相の受信信号が遅延されて、第1のダイポールアンテナ2の受信信号と合成される。
切換スイッチ18も、接触子18a、接点18b、18cを有している。接触子18aは、接点18b、18cのうち選択されたものに接触する。接触子18aは、伝送線路10aの第3のダイポールアンテナ8側の端部に接続されている。接点18bは、第3のダイポールアンテナ8の給電点8aに接続されている。接点18cは、第2のダイポールアンテナ8の給電点8bに接続されている。
切換スイッチ20も、接触子20a、接点20b、20cを有している。接触子20aは、接点20b、20cのうち選択されたものに接触する。接触子20aは、伝送線路10bの第3のダイポールアンテナ8側の端部に接続されている。接点20bは、第3のダイポールアンテナ8の給電点8bに接続されている。接点20cは、第3のダイポールアンテナ8の給電点8aに接続されている。切換スイッチ20の接触子20aは、切換スイッチ18の接触子18aと連動するように構成され、例えば接触子18aが接点18bに接触しているとき、接触子20aは接点20bに接触する。同様に、接触子18aが接点18cに接触しているとき、接触子20aは接点20cに接触する。
従って、切換スイッチ18、20の接触子18a、20aが接点18b、20bに接触している状態では、第3のダイポールアンテナ8の受信信号は、伝送線路10a、10bで遅延されたそのままの位相で第1のダイポールアンテナ2の受信信号と合成される。一方、切換スイッチ18、20の接触子18a、20aが接点18c、20cに接触している状態では、第3のダイポールアンテナ8の受信信号は、その位相が反転されて伝送線路10a、10bに供給され、その反転された受信信号が遅延されて、第1のダイポールアンテナ2の受信信号と合成される。
切換スイッチ14、16の接触子14a、16aが接点14b、16bに接触し、切換スイッチ18、20の接触子18a、20aが接点18c、20cに接触する第1の状態と、切換スイッチ14、16の接触子14a、16aが接点14c、16cに接触し、切換スイッチ18、20の接触子18a、20aが接点18b、20bに接触している第2の状態と、切換スイッチ14、16の接触子14a、16aが接点14b、16bに接触し、切換スイッチ18、20の接触子18a、20aが接点18b、20bに接触する第3の状態とのうち、いずれか所望のものに、切換スイッチ14、16、18、20を切り換えることができる。
第1の状態では、第2のダイポールアンテナ4の受信信号が伝送線路6a、6bによってλ(M)/4遅延されて、そのまま第1のダイポールアンテナ2の受信信号と合成され、かつ第3のダイポールアンテナ8の受信信号の位相が反転された後、伝送線路10a、10bでλ(M)/4遅延され、第1のダイポールアンテナ2の受信信号と合成されるので、上述したように前側(第2ダイポールアンテナ4側から第1ダイポールアンテナ2に向かう方向)の受信レベルが大きくなる指向性を、この可変指向性アンテナが示す。
第2の状態では、第2のダイポールアンテナ4の受信信号の位相が反転され、さらに伝送線路6a、6bによってλ(M)/4遅延され、第1のダイポールアンテナ2の受信信号と合成され、かつ第3のダイポールアンテナ8の受信信号が伝送線路10a、10bでλ(M)/4遅延され、そのまま第1のダイポールアンテナ2の受信信号と合成される。従って、上述したように後側(第3ダイポールアンテナ8側から第1のダイポールアンテナ2へ向かう方向)の受信レベルが大きくなる指向性を、この可変指向性アンテナが示す。
第3の状態では、第2のダイポールアンテナ4の受信信号が伝送線路6a、6bによってλ(M)/4遅延されて、そのまま第1のダイポールアンテナ2の受信信号と合成され、かつ第3のダイポールアンテナ8の受信信号が伝送線路10a、10bでλ(M)/4遅延され、そのまま第1のダイポールアンテナ2の受信信号と合成される。従って、上述したように前後両方向の受信レベルが大きくなる指向性を、この可変指向性アンテナが示す。
第2の実施形態の可変指向性アンテナを図7に示す。この可変指向性アンテナは、第1の実施の形態の可変指向性アンテナと切換手段の構成が異なる以外、同一の構成である。同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
この可変指向性アンテナでは、切換手段としての切換スイッチは、切換スイッチ22、24の2台のみが使用されている。しかも、これら切換スイッチ22、24は、第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bの近傍にそれぞれ配置されている。
切換スイッチ22は、接触子22a、接点22b、22cを有している。接触子22aは、接点22bまたは接点22cのいずれか選択された方に接触する。接触子22aは、伝送線路6aの第1のダイポールアンテナ2側の端部に接続され、かつ伝送線路10bの第1のダイポールアンテナ2側の端部に接続されている。接点22bは、第1のダイポールアンテナ2の給電点2aに接続されている。接点22cは、第1のダイポールアンテナ2の給電点2bに接続されている。
切換スイッチ24も、接触子24a、接点24b、24cを有している。接触子24aは、接点24bまたは接点24cのいずれか選択された方に接触する。接触子24aは、伝送線路6bの第1のダイポールアンテナ2側の端部に接続され、かつ伝送線路10aの第1のダイポールアンテナ2側の端部に接続されている。接点24bは、第1のダイポールアンテナ2の給電点2bに接続されている。接点24cは、第1のダイポールアンテナ2の給電点2aに接続されている。
切換スイッチ22、24は、連動するように構成され、切換スイッチ22の接触子22aが接点22bに接触しているとき、切換スイッチ24の接触子24aが接点24bに接触し、第1の状態となる。また、切換スイッチ22の接触子22aが接点22cに接触しているとき、切換スイッチ24の接触子24aが接点24cに接触する第2の状態となる。
第1の状態では、第2のダイポールアンテナ4の受信信号が伝送線路6a、6bによって遅延され、その遅延された状態そのままで第1のダイポールアンテナ2の受信信号と合成され、かつ第3のダイポールアンテナ8の受信信号が伝送線路10a、10bに逆相で供給され、かつ遅延されて第1のダイポールアンテナ2の受信信号と合成される。従って、この可変指向性アンテナは、前側に指向性を持つ。
第2の状態では、第2のダイポールアンテナ4の受信信号が伝送線路6a、6bで遅延された後に、逆相にされて第1のダイポールアンテナの受信信号と合成され、かつ第3のダイポールアンテナ8の受信信号が伝送線路8a、8bで遅延され、そのまま第1のダイポールアンテナ2の受信信号と合成される。従って、この可変指向性アンテナは、後側に指向性を持つ。
この実施形態では、切換スイッチ22、24は、第1乃至第3のダイポールアンテナ2、4、8のうち真ん中に設置されている第1のダイポールアンテナ2の中央にある給電点2a、2bの近傍に設けられているので、高周波の障害が少ない。
なお、上記の2つの実施の形態では、切換スイッチ14、16、18、20、22、24は機械的切換スイッチとしたが、例えばPINダイオードのような半導体スイッチング素子を用いた電子切換スイッチとすることもできる。この電子切換スイッチとした場合、第1の実施の形態では、第1の状態、第2の状態及び第3の状態のいずれか1つに、第2の実施の形態では、第1または第2の状態に、切り換えるための制御信号を適切な制御部から電子切換スイッチに供給する。制御部を例えばこの可変指向性アンテナの出力信号が供給される受信機に設け、制御信号を受信機から、受信機とこの可変指向性アンテナを接続する伝送線路を介して供給することもできる。その場合、例えば可変指向性アンテナの前側から到来する電波を受信するように受信機を同調させるのに同期して、この可変指向性アンテナの指向性が前側を向くように制御部が制御信号を発生し、この可変指向性アンテナの後側から到来する電波を受信するように受信機を同調させるのに同期して、可変指向性アンテナの指向性が後側を向くように制御信号を発生するように構成すればよい。これに加えて、第1の実施の形態では、前側及び後側いずれから電波が到来するかわからない電波を受信するように受信機を同調させるのに同期して、この可変指向性アンテナの指向性が前後双方を向くように制御信号を発生するように構成する。
次に、第1及び第2の実施形態のように第1乃至第3のダイポールアンテナ2、4、8の長さ及び間隔を設定することによって、広帯域化が図れる点について説明する。図8は、図1(a)に示す指向性アンテナを、第1及び第2の実施形態の第1及び第2のダイポールアンテナ2、4と同じ長さ、同じ間隔で構成した場合の周波数対利得特性を示している。この場合、710MHzで約4dBと最大利得となり、使用周波数帯の比較的高域において高い利得を示している。
図9は、図2(a)に示す指向性アンテナを、第1及び第2の実施形態の第1及び第2のダイポールアンテナ2、4と同じ長さ、同じ間隔で構成した場合の周波数対利得特性を示している。この場合、約525MHzで約3.8dBと最大利得となり、使用周波数帯の比較的低域において高い利得を示している。
第1及び第2の実施形態の可変指向性アンテナは、図1(a)、図2(a)に示す指向性アンテナを組み合わせたものに相当するもので、図10に示す周波数対利得特性から明らかなように使用周波数帯において最低でも2dB、最大で約4dBで、その変化の幅が約2dBと比較的変化の少ない周波数対利得特性を示しており、広帯域化が図れている。
図11は、第1及び第2の実施形態の可変指向性アンテナにおける周波数対前後比及び半値幅特性を示したもので、前後比は最低でも5.9dB、最大で約9.5dBあり、その変化範囲は3.6dBと、前後比は使用周波数が変化しても余り大きな変化を示さない。また半値幅も最大で約72度、最低で約57度で、その変化範囲は約15度と、使用周波数が変化しても余り大きな変化を示さない。
図12は、第1及び第2の実施形態の可変指向性アンテナの470MHzにおける前側に指向性を向けた場合の指向性パターン図、図13は、同可変指向性アンテナの581MHzにおける前側に指向性を向けた場合の指向性パターン図、図14は、同可変指向性アンテナの689MHzにおける前側に指向性を向けた場合の指向性パターン図、図15は、同可変指向性アンテナの806MHzにおける前側に指向性を向けた場合の指向性パターン図である。図12の場合、前後比は6.7dB、半値幅は73度、図13の場合、前後比は9.4dB、半値幅は63度、図14の場合、前後比は8.1dB、半値幅は57度、図15の場合、前後比は5.9dB、半値幅は58度である。
これらの図から明らかなように使用周波数帯において充分に実用となる指向性パターンをこの可変指向性アンテナは示している。
図16は、上述した特許文献1、2に対応するように反射器と放射器との間隔と、放射器と反射器との間隔をそれぞれ1/4波長に揃えた使用周波数帯をUHF帯テレビジョン放送帯域とした3素子八木形アンテナの周波数対利得特性である。放射器、反射器には全長が約260mmのものを、導波器には全長が約130mmのものを使用し、上記間隔は120mmとした。この場合、470MHzから545MHzの低域、725MHzから806MHzの高域において利得が低下しており、広帯域化には不向きである。上記の使用周波数帯では、放射器と反射器との間隔を、低い周波数の0.23波長程度、放射器と導波器との間隔を高い周波数の0.13波長程度と、放射器と反射器との間隔、放射器と導波器との間隔を異ならせることによって、広帯域化を図っていた。そのため、特許文献1、2に示すような反射器と放射器との間隔、放射器と導波器との間隔を同一にする必要のある八木形アンテナでは、広帯域化は困難であった。これに対し、第1及び第2の実施形態の可変指向性アンテナでは、第1及び第2のダイポールアンテナ2、4の間隔、第1及び第3のダイポールアンテナ2、8の間隔を同一の間隔としても、広帯域が図れている。
上記の両実施形態では、通常のダイポールアンテナを、第1乃至第3のダイポールアンテナとして使用したが、これに限ったものではなく、例えば折り返しダイポールアンテナ等も第1乃至第3のダイポールアンテナとして使用することができる。図6の第1の実施形態では、切換スイッチ14、16を第2のダイポールアンテナ4の給電点4a、4bの近傍に、切換スイッチ18、20を第3のダイポールアンテナ8の給電点8a、8bの近傍に配置したが、第1のダイポールアンテナ2の給電点2a、2bの近傍に切換スイッチ14、16、18、20を配置することもできる。上記の両実施形態では、通常のダイポールアンテナを使用したが、これ以外に公知の種々のダイポールアンテナ、例えばループ型ダイポールアンテナ、扇型ダイポールアンテナ、コニカルダイポールアンテナ等も使用できる。
本発明の可変指向性アンテナにおける1本のダイポールアンテナの前方に他のダイポールアンテナを配置することによって前側に指向性を向ける原理の説明図である。 本発明の可変指向性アンテナにおける1本のダイポールアンテナの後方に別のダイポールアンテナを配置することによって前側に指向性を向ける原理の説明図である。 本発明の可変指向性アンテナにおける1本のダイポールアンテナの前後にそれぞれダイポールアンテナを配置することによって前側に指向性を向ける原理の説明図である。 本発明の可変指向性アンテナにおける1本のダイポールアンテナの前後にそれぞれダイポールアンテナを配置することによって後側に指向性を向ける原理の説明図である。 本発明の可変指向性アンテナにおける1本のダイポールアンテナの前後にそれぞれダイポールアンテナを配置することによって前後それぞれに指向性を向ける原理の説明図である。 本発明の第1の実施形態の可変指向性アンテナの概略平面図である。 本発明の第2の実施形態の可変指向性アンテナの概略平面図である。 図1の指向性アンテナを、第1及び第2の実施形態の第1及び第2のダイポールアンテナ2、4と同じ長さ、同じ間隔で構成した場合の周波数対利得特性図である。 図2に示す指向性アンテナを、第1及び第2の実施形態の第1及び第2のダイポールアンテナ2、4と同じ長さ、同じ間隔で構成した場合の周波数対利得特性図である。 第1及び第2の実施形態の可変指向性アンテナの周波数対利得特性図である。 第1及び第2の実施形態の可変指向性アンテナにおける周波数対前後比及び半値幅特性図である。 第1及び第2の実施形態の可変指向性アンテナの470MHzにおける前側に指向性を向けた場合の指向性パターン図である。 第1及び第2の実施形態の可変指向性アンテナの581MHzにおける前側に指向性を向けた場合の指向性パターン図である。 第1及び第2の実施形態の可変指向性アンテナの689MHzにおける前側に指向性を向けた場合の指向性パターン図である。 第1及び第2の実施形態の可変指向性アンテナの806MHzにおける前側に指向性を向けた場合の指向性パターン図である。 反射器と放射器との間隔と、放射器と反射器との間隔をそれぞれ1/4波長に揃えた3素子八木形アンテナの周波数対利得特性図である。
符号の説明
2 第1のダイポールアンテナ
4 第2のダイポールアンテナ
6a 6b 伝送線路(第1の遅延手段)
8 第3のダイポールアンテナ
10a 10b 伝送線路(第2の遅延手段)
14 16 18 20 22 24 切換スイッチ(切換手段)

Claims (5)

  1. 基準線にほぼ直交して配置された第1のダイポールアンテナと、
    前記基準線にほぼ直交して配置され、前記第1のダイポールアンテナと前記基準線の方向に沿って中心受信信号の約1/4波長の間隔を隔てて配置された第2のダイポールアンテナと、
    前記第1のダイポールアンテナの給電点に出力側が接続され、前記第2ダイポールアンテナの給電点の近傍に入力側が配置され、前記第2ダイポールアンテナの前記中心受信信号をほぼ前記1/4波長遅延させて、出力する第1の遅延手段と、
    前記第1のダイポールアンテナの給電点に出力側が接続され、前記第3ダイポールアンテナの給電点の近傍に入力側が配置され、前記第3ダイポールアンテナの前記中心受信信号をほぼ前記1/4波長遅延させて、出力する第2の遅延手段と、
    前記第2及び第3ダイポールアンテナの給電点の近傍に配置され、前記第2ダイポールアンテナの給電点を前記第1遅延手段の入力側にそのまま接続し、前記第3ダイポールアンテナの給電点を前記第2遅延手段の入力側に逆相で接続する第1の状態と、前記第2ダイポールアンテナの給電点を前記第1遅延手段の入力側に逆相で接続し、前記第3ダイポールアンテナの給電点を前記第2遅延手段の入力側にそのまま接続する第2の状態とのうち、いずれか選択されたものに切り換えられる切換手段とを、
    具備する可変指向性アンテナ。
  2. 請求項1記載の可変指向性アンテナにおいて、前記切換手段は、前記第2ダイポールアンテナの給電点を前記第1遅延手段の入力側にそのまま接続し、前記第3ダイポールアンテナの給電点を前記第2遅延手段の入力側にそのまま接続する第3の状態も有し、第1乃至第3の状態のうち選択されたものに切り換えられる可変指向性アンテナ。
  3. 基準線にほぼ直交して配置された第1のダイポールアンテナと、
    前記基準線にほぼ直交して配置され、前記第1のダイポールアンテナと前記基準線の方向に沿って中心受信信号の約1/4波長の間隔を隔てて配置された第2のダイポールアンテナと、
    前記第2のダイポールアンテナの給電点に入力側が接続され、前記第1ダイポールアンテナの給電点の近傍に出力側が配置され、前記第2ダイポールアンテナの前記中心受信信号をほぼ前記1/4波長遅延させて、出力する第1の遅延手段と、
    前記第3のダイポールアンテナの給電点に入力側が接続され、前記第1ダイポールアンテナの給電点の近傍に出力側が配置され、前記第3ダイポールアンテナの前記中心受信信号をほぼ前記1/4波長遅延させて、出力する第2の遅延手段と、
    前記第1ダイポールアンテナの給電点の近傍に配置され、前記第1遅延手段の出力をそのままで、第2の遅延手段の出力を逆相で、第1ダイポールアンテナの出力をそのままで合成する第1の状態と、前記第1遅延手段の出力を逆相で、第2遅延手段及び第1ダイポールアンテナの出力をそのままで合成する第2の状態とのうち、選択されたものに切り換える切換手段とを、
    具備する可変指向性アンテナ。
  4. 請求項1乃至3いずれか記載の可変指向性アンテナにおいて、第1乃至第3のダイポールアンテナは、前記中心受信信号の周波数を含む受信周波数帯のほぼ下限周波数の約1/2波長の長さを有する可変指向性アンテナ。
  5. 請求項1乃至4いずれか記載の可変指向性アンテナにおいて、第1及び第2の遅延手段は、伝送線路によって構成されている可変指向性アンテナ。
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