JP2001036327A - 多方向アンテナ - Google Patents

多方向アンテナ

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JP2001036327A JP11203307A JP20330799A JP2001036327A JP 2001036327 A JP2001036327 A JP 2001036327A JP 11203307 A JP11203307 A JP 11203307A JP 20330799 A JP20330799 A JP 20330799A JP 2001036327 A JP2001036327 A JP 2001036327A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型でかついずれの方向から到来する電波で
も良好に受信することができる。 【解決手段】 本体2内に、4本のUHF帯用の八木形
アンテナ8a乃至8dが配置されている。各八木形アン
テナ8a乃至8dは、本体2内における異なる高さ位置
に、90度ずつ異なる方向から到来する電波を受信する
ように、かつ互いに八木形アンテナ8a乃至8dの一部
が交差するように設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる方向から到
来する電波を受信することができる多方向アンテナに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両等の移動体に搭載されるア
ンテナ、例えばテレビジョン放送受信用のアンテナに
は、いずれの方向から到来する電波でも受信可能とする
ために、無指向性のアンテナを使用することがある。こ
の無指向性アンテナとしては、例えばアルホードループ
アンテナや、クローバーリーフアンテナ等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アルホードル
ープアンテナや、クローバーリーフアンテナは、いずれ
も大型である。従って、例えばVHF帯用及びUHF帯
用それぞれに、これらのアンテナを使用した場合、部品
数が多くなり、製造が面倒である上に、大型になる。さ
らに、無指向性アンテナは、不要な電波を受信しやす
く、テレビジョン放送の受信用に使用した場合、受信画
面にゴーストが生じやすかった。
【0004】本発明は、小型でかついずれの方向から到
来する電波でも良好に受信することができる多方向アン
テナを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
本体と、この本体内に配置された複数の同一周波数帯用
の八木形アンテナとを、有している。各八木形アンテナ
は、本体内における異なる高さ位置に、異なる方向から
到来する電波を受信するように、かつ互いに一部が非接
触状態で交差させて設けられている。本体としては、種
々の形状のものを使用することができるが、省スペース
の観点から偏平なものが望ましい。八木形アンテナとし
ては、少なくとも放射器と反射器、または放射器と導波
器とを有するものを使用することができる。八木形アン
テナの一部が交差する部分としては、例えば放射器の一
部が考えられる。また、反射器を備えたものの場合に
は、反射器の一部が交差する部分と考えられる。
【0006】この構成では、各八木形アンテナが異なる
高さ位置に配置され、かつ八木形アンテナの一部が交差
しているので、省スペースであり、かつ様々な方向から
の電波を受信することができる。
【0007】前記の異なる高さ位置にある平面それぞれ
に、異なる方向から到来する電波を受信するように複数
の八木形アンテナを配置することができる。
【0008】このように構成すると、異なる高さ位置に
ある平面を有効利用することができ、更に省スペース化
を図ることができる。
【0009】これに加えて、前記同一平面にある複数の
八木形アンテナは、互いに反対方向から到来する電波を
受信する2つの八木形アンテナとすることができる。こ
の場合、これら八木形アンテナは、いずれも放射器と反
射器とを有し、前記放射器は、互いの先端部が接近する
ように配置された八の字状に形成され、前記反射器は、
前記放射器側に湾曲した湾曲部を有している。
【0010】このように構成すると、放射器と反射器と
を接近させることができ、更に省スペース化を図ること
ができる。
【0011】本発明の第2の態様は、本体と、この本体
内に異なる方向から到来する電波を受信するように配置
された複数の八木形アンテナとを、有している。これら
八木形アンテナも、少なくとも放射器と反射器または放
射器と導波器とを有していればよい。隣接する各八木形
アンテナは、異なる高さ位置にある。更に、各八木形ア
ンテナのうち、互いに180度異なる方向から到来する
電波を受信する八木形アンテナが同一平面上に配置され
ている。
【0012】このように構成すると、本体内において隣
接する八木形アンテナは異なる高さ位置にあるので、互
いのアンテナが干渉することが少ない。また、同一平面
には、180度異なる方向から到来する電波を受信する
八木形アンテナが配置されているので、省スペース化を
図ることができる。
【0013】前記各八木形アンテナは、それぞれ整合器
に接続されているものとできる。この場合、各八木形ア
ンテナの整合器の出力単独に、または隣接する各八木形
アンテナの整合器の出力を合成して選択する選択手段が
設けられている。前記各整合器は、第1及び第2の出力
端子を有し、各整合器において第1の出力端子が基準電
位に接続され、第2の出力端子が前記選択手段に接続さ
れている。このように構成すると、各整合器から出力さ
れるアンテナ出力の位相を揃えることができる。
【0014】本発明の第3の態様は、ほぼ同一平面上に
放射状に配置された4本以上の偶数本のロッドアンテナ
と、前記各ロッドアンテナによって前記偶数本のV字状
アンテナを構成するように、隣接する前記ロッドアンテ
ナからそれぞれ導出された前記偶数対の給電端子とを、
有している。
【0015】このように構成すると、各ロッドアンテナ
を隣接するロッドアンテナと共用することによって、少
ない本数のロッドアンテナによって、様々な方向から到
来する電波を受信可能な多くのV字状アンテナを形成す
ることができる。従って、省スペース化を図ることがで
きる。
【0016】本発明の第4の態様では、ほぼ同一平面内
に放射状に位置する複数本の直線それぞれに2本のロッ
ドアンテナを、各直線に沿って配置して、複数本のダイ
ポールアンテナを構成してある。これらダイポールアン
テナそれぞれから2対の給電端子が導出されている。
【0017】この構成では、各ダイポールアンテナから
2対の給電端子を導出しているので、各ダイポールアン
テナの2対の給電端子を互いに逆相で使用することによ
り、1つのダイポールアンテナを互いに反対方向に指向
性を有する2つのアンテナとして使用することができ
る。従って、省スペース化を図ることができる。
【0018】上記の2つの態様の多方向アンテナのいず
れかにおいて、各給電端子にそれぞれ整合器を接続でき
る。これら整合器の出力のうち、V字状アンテナまたは
ダイポールアンテナの整合器単独の出力、または隣接す
るV字状アンテナまたはダイポールアンテナの整合器の
合成出力を選択する選択手段が設けられ、更に、選択さ
れた整合器のみを付勢する付勢手段が設けられている。
【0019】上記2つの態様の多方向アンテナでは、各
ロッドアンテナは、2つのV字状アンテナ又は2つのダ
イポールアンテナの構成要素として機能している。従っ
て、この影響を除去するために、各アンテナに設けた整
合器は、当該アンテナが選択手段によって選択されてい
るときのみ、動作する。
【0020】上記の2つの態様の多方向アンテナにおい
て、上記と同様に整合器と選択手段とを設けることがで
きる。各整合器は、第1及び第2の出力端子を有し、第
1の出力端子が基準電位に接続され、第2の出力端子が
前記選択手段に接続されている。この場合、いずれのロ
ッドアンテナにも、2つの給電端子が接続されている各
整合器から出力されるアンテナ出力の位相を揃えること
ができる。
【0021】本発明の第5の態様は、異なる方向から到
来する電波を受信するように配置された同一周波数帯用
の複数のアンテナと、前記各アンテナの出力をそれぞれ
単独で若しくは各隣接する前記アンテナの出力を合成し
て選択する選択手段と、この選択手段に選択制御信号を
供給する制御手段とを、有するものである。このように
構成すると、各アンテナ単独の出力、隣接するアンテナ
出力を合成したものを順に選択することができるので、
各アンテナの指向性を変更させることができる。
【0022】本発明の第6の態様は、異なる方向から到
来する第1の周波数帯の電波を受信するように配置され
た第1の周波数帯用の複数の第1のアンテナと、異なる
方向から到来する第2の周波数の電波を受信するように
配置された、各第1のアンテナにそれぞれ対応する第2
の周波数帯用の複数の第2のアンテナと、互いに対応す
る第1及び第2のアンテナそれぞれの出力が供給されて
いる第1及び第2のアンテナと同数の増幅手段と、これ
ら増幅手段の出力を合成する合成手段と、前記各増幅手
段をそれぞれ単独で付勢する状態と、互いに隣接する第
1のアンテナの出力が供給されている前記増幅手段を付
勢する状態とに、切り換える制御手段とを、具備するも
のである。このように構成すると、付勢する増幅手段を
切り換えることによって、第1及び第2の周波数帯にお
ける指向性を変更することができる。
【0023】本発明の第7の態様では、本体内における
互いに異なる高さ位置に、様々な方向から到来する第1
の周波数帯の電波を受信するように、複数の八木形アン
テナが配置されている。本体内における前記八木形アン
テナとは異なる高さ位置に、様々な方向から到来する第
2の周波数帯の電波を受信するように複数のロッドアン
テナが配置されている。八木形アンテナは、八木形アン
テナが配置されている面には、1台の八木形だけでな
く、互いに異なる方向から到来する電波を受信するよう
に、複数の八木形アンテナを配置することもできる。ま
た、ロッドアンテナは、4本以上の偶数本として、これ
らを組み合わせて、V字状アンテナまたはダイポールア
ンテナを構成することもできる。またロッドアンテナが
配置される高さ位置は、八木形アンテナが配置されてい
る高さ位置の間に設けることもできる。
【0024】このように構成すると、互いに異なる周波
数帯である第1及び第2の周波数帯の電波が、どのよう
な方向から到来しても、それぞれを良好に受信すること
ができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の1実施の態様の多周波数
帯多方向アンテナは、例えばUHF帯及びVHF帯のテ
レビジョン放送信号を受信するためのもので、図4に示
すように、本体2を有している。この本体2は、概略八
角形状に形成された偏平なものである。この本体2は、
図1に拡大して示すように、90度間隔ごとに若干凸に
湾曲した凸縁部4a乃至4dを有している。さらに、本
体2は、凸縁部4a乃至4d間それぞれを繋ぐように、
凹に湾曲した凹縁部6a乃至6dを有している。
【0026】本体2内に、複数組、例えば4組の第1周
波数帯、例えばUHF帯用八木形アンテナ8a乃至8d
が配置されている。これら八木形アンテナ8a乃至8d
のうち2つの八木形アンテナ8a、8cは、1つの平
面、例えば水平面上において、対向する2つの凸縁部4
a、4c間を繋ぐ直線10aに沿って配置されている。
残りの2つの八木形アンテナ8b、8dは、上記水平平
面とは異なる高さ位置、例えば下側位置にある水平面上
に、上記直線10aと直交する直線10bに沿って配置
されている。この状態を概略的に図3に示す。
【0027】八木形アンテナ8a、8cは、図1に示す
ように、凸縁部4a、4cの近傍の本体2内に、導波器
12a、12cを有している。導波器12a、12c
は、共に同じ大きさの平板状に形成され、その表面が水
平に位置するように、かつ直線10a上にこれと直交す
るように配置されている。
【0028】導波器12a、12cよりも更に内側の位
置に放射器14a、14cが配置されている。これら放
射器14aは、直線10aの両側に給電点をそれぞれ有
している。放射器14aは、これら給電点から直線10
aにほぼ直交するように、それぞれ外方に向かって伸延
し、凹縁部6a、6dの近傍において内側に湾曲させら
れ、そのまま凹縁部6a、6dに沿って凸縁部4b、4
dの近傍まで伸延している。放射器14cも、同様に構
成されている。即ち、放射器14a、14cは、概略八
の字状をなしている。このように湾曲させることによっ
て、狭い本体2内においても所定の長さを、各放射器1
4a、14cは確保している。これら放射器14a、1
4cも、平板状であり、導波器12a、12cがその表
面を水平に配置されていたのに対し、表面が垂直に配置
されている。但し、図2(b)に示すように、その上縁
部は、導波器12a、12cとほぼ同一の高さ位置にあ
る。このように導波器12a、12cをその表面が垂直
になるように配置しているのは、導波器12a、12c
の曲げ加工を容易にするためである。
【0029】放射器14a、14cよりも更に内側位置
に、反射器16a、16cが配置されている。これら反
射器16aは、直線10aの両側に直線部を有し、この
直線部の内方端部から導波器12a側に向かって湾曲し
た湾曲部を有している。反射器16cも、同様に構成さ
れている。このように中央部を導波器12a、12c側
に湾曲させているので、狭い本体2内においても所定の
長さを確保することができる。これら反射器16a、1
6cも平板状に形成され、図2(c)に示すように、導
波器12a、12cと同一の高さ位置に配置されてい
る。
【0030】八木形アンテナ8b、8dも、八木形アン
テナ8a、8cと同様に導波器12b、12d、放射器
14b、14d、反射器16b、16dを有している。
但し、八木形アンテナ8a、8cとは直交するように非
接触状態に配置され、かつ図3に示すように、八木形ア
ンテナ8a、8cよりも下側の位置に配置されている。
【0031】この場合、図1(a)に示すように、放射
器14aと14b、14bと14c、14cと14d、
14dと14aが、それぞれ非接触状態で一部交差す
る。同様に、反射器16aは、反射器16b、16dと
非接触状態で一部交差し、反射器16bは、反射器16
a、16cと非接触状態で一部交差し、反射器16c
は、反射器16b、16dと非接触状態で一部交差し、
反射器16dは、16c、16dと非接触状態で一部交
差する。更に、反射器16aは、放射器14b、14
d、導波器12b、12dと非接触状態で一部交差し、
反射器16bは放射器14a、14c、導波器12a、
12cと非接触状態で一部交差し、反射器16cは放射
器14b、14d、導波器12b、12dと非接触状態
で一部交差し、反射器16dは、放射器14c、14
a、導波器12c、12aと非接触状態で一部交差す
る。
【0032】このように交差させることによって狭いス
ペースの本体2内に4組の八木形アンテナ8a乃至8d
を設置している。しかし、八木形アンテナ8a、8c
と、8b、8dとを高さ寸法が異なる位置に配置してい
るので、各八木形アンテナ8a乃至8dが互いに干渉す
ることがなく、特性に大きな乱れは生じない。さらに、
隣接している八木形アンテナ、例えば、八木形アンテナ
8aと8bとは、異なる高さ位置に設けられているの
で、隣接する八木形アンテナ同士が互いに干渉すること
も殆どない。
【0033】また、上記のように各八木形アンテナ8a
乃至8dを配置しているので、これら各八木形アンテナ
は、異なる方向、例えば各凸縁部4a乃至4d方向から
到来する電波をそれぞれ主に受信する。これら各八木形
アンテナ8a乃至8dによって、1つのUHF帯用の組
み合わせアンテナが構成されている。
【0034】本体2内には、4本以上の偶数本、例えば
4本のロッドアンテナ18a乃至18dが配置されてい
る。これらロッドアンテナ18a乃至18dは、八木形
アンテナ8a、8cが設けられている面と、八木形アン
テナ8b、8dが設けられている面との間の一つの水平
面内に配置されている。この面内における直線10aに
沿って、ロッドアンテナ18a、18cが配置されてい
る。この直線10aと直交する直線10bに沿ってロッ
ドアンテナ18b、18dが配置されている。これらロ
ッドアンテナ18a乃至18dは、図4に示すように凸
縁部4a乃至4dそれぞれから外方に向かって伸張する
ことができる。
【0035】これらロッドアンテナ18a乃至18dを
用いて、これらロッドアンテナ数と同数のV字状アンテ
ナが構成されている。即ち、ロッドアンテナ18aの内
方端部には、図5(a)、(b)に示すように、2つの
給電端子20a−1、20a−2が設けられている。同
様に、他のロッドアンテナ18b乃至18dそれぞれに
も、2つの給電端子20b−1、20b−2、20c−
1、20c−2、20d−1、20d−2が設けられて
いる。図5(a)に示すように、隣接するロッドアンテ
ナ18a、18bの1つの給電端子20a−1と20b
−2とを用いて、ロッドアンテナ18a、18bに給電
が行われる。同様に隣接するロッドアンテナ18b、1
8cそれぞれの1つの給電端子20b−1、20c−2
とを用いて、ロッドアンテナ18b、18cに給電が行
われる。以下、同様にロッドアンテナ18c、18dに
給電が行われ、ロッドアンテナ18d、18aに給電が
行われる。
【0036】或いは、図5(b)に示すように、同一直
線上に位置するロッドアンテナ、例えばロッドアンテナ
18a、18cによって1つのダイポールアンテナを構
成し、ロッドアンテナ18b、18dによってもう1つ
のダイポールアンテナを構成する。
【0037】各ロッドアンテナ18a乃至18dには、
それぞれ2つの給電端子が設けられているので、1つの
ダイポールアンテナから2対の給電端子が導出されてい
る。例えばロッドアンテナ18a、18cからなるダイ
ポールアンテナの場合、給電端子20a−1、20c−
1と、給電端子20a−2、20c−2とがある。これ
ら2対の給電端子を利用することによって、1つのダイ
ポールアンテナを、指向特性が互いに逆である2つのダ
イポールアンテナとして使用することができる。結局、
ダイポールアンテナとして各ロッドアンテナを使用した
場合にも、ロッドアンテナと同数のダイポールアンテナ
を使用しているのと等価な状態にできる。これらロッド
アンテナ18a乃至18dによって、VHF帯用の1つ
の組み合わせアンテナが構成されている。
【0038】なお、以下、ロッドアンテナ18a乃至1
8dによって構成された4本のV字状アンテナまたはダ
イポールアンテナを、VHF帯用アンテナ22a乃至2
2dと標記する。また、八木形アンテナ8a乃至8dを
UHF帯用アンテナ8a乃至8dと標記する。
【0039】図6に、VHF帯用アンテナ22a乃至2
2dとUHF帯用アンテナ8a乃至8dを用いた受信シ
ステムを示す。VHF帯用アンテナ22aとUHF帯用
アンテナ8aとは、フィルタ24aに接続されている。
他のVHF帯用アンテナ22b乃至22d、UHF帯用
アンテナ8b乃至8dも、それぞれフィルタ24b乃至
24dに接続されている。
【0040】これらフィルタ24aは、図7に示すよう
にUHF帯用アンテナ8aが接続される入力端子26
a、27aを有し、これら入力端子26a、27aは、
UHF帯用整合器28aに接続されている。このUHF
帯用整合器28aは、2つの出力端子29a、30aを
有し、出力端子29aが基準電位、例えばグラウンドに
接続されている。また、出力端子30aは、UHF帯の
テレビジョン放送信号を通過させられるように通過帯域
を調整した高域通過フィルタ31aを介して出力端子3
2aに接続されている。
【0041】フィルタ24aは、VHF帯用22aが接
続される入力端子33a、34aを有し、これらはVH
F帯用整合器35aに接続されている。このVHF帯用
整合器35aも、2つの出力端子36a、37aを有し
ている。出力端子36aは、基準電位、例えばグラウン
ドに接続されている。出力端子37aは、スイッチング
手段、例えば単方向性素子、具体的にはPINダイオー
ド38aを介して低域通過フィルタ39aの入力側に接
続されている。この低域通過フィルタ39aの出力側が
出力端子32aに接続されている。PINダイオード3
8aは、そのカソードが整合器35aの出力端子37a
に接続され、アノードがVHF帯のテレビジョン放送信
号を通過させられるように通過帯域を調整した低域通過
フィルタ39aの入力側に接続されている。PINダイ
オード38aのアノード側は、電流制限抵抗器40aを
介して電源供給端子41aに接続されている。電源供給
端子41aとグラウンドとの間にバイパスコンデンサ4
2aが接続されている。
【0042】他のフィルタ24b乃至24dも、フィル
タ24aと同一に構成されているので、各フィルタ24
b乃至24dの構成については詳細な説明を省略する。
但し、各フィルタ24b乃至24dの構成要素を、上述
したフィルタ24aの各構成要素を示す符号の添え字を
b乃至dに変更した符号を用いて示す。
【0043】図8に示すように、各フィルタ24a乃至
24d内の整合器28a乃至28dは、いずれも出力端
子29a乃至29d、30a乃至30dを有している。
出力端子29a乃至29dがグラウンドに接続され、出
力端子30a乃至30dが高域通過フィルタ31a乃至
31dに接続されている。整合器35a乃至35dにお
いても同様に、出力端子36a乃至36dがグラウンド
に接続され、出力端子37a乃至37dがPINダイオ
ード38a乃至38dに接続されている。これは、出力
端子32a乃至32dに生じるUHF帯またはVHF帯
の受信信号の位相を揃えるためである。
【0044】なお、ロッドアンテナ18a乃至18dを
ダイポールアンテナとして使用する場合、同一直線上に
配置された2つのロッドアンテナ、例えばロッドアンテ
ナ18a、18cの1対の出力端子20a−1、20c
−1のうち20a−1を整合器35aの入力端子33a
に、20c−1を入力端子34aに接続した場合、ロッ
ドアンテナ18a、18cのもう1対の出力端子20a
−2、20c−2のうち20a−2は整合器35cの入
力端子34cに、20c−2は、整合器35cの入力端
子33cに接続されている。
【0045】図6に戻って、各フィルタ24a乃至24
dの出力信号は、それぞれ増幅手段、例えば、VHF帯
及びUHF帯の信号を増幅可能な増幅器44a乃至44
dに供給されている。これら増幅器44a、44bの出
力信号は、合成器46、47に供給されている。これら
合成器46、47の出力信号は、増幅器44a乃至44
dと同様な増幅器48、49によって増幅され、合成器
50によって合成される。
【0046】合成器50の出力信号は、直流阻止コンデ
ンサ52、伝送線路、例えば同軸ケーブル54を介して
家庭内に伝送され、直流阻止コンデンサ56を介してテ
レビジョン受像機への供給端子58に供給される。
【0047】上述したフィルタ24a乃至24dは、そ
れらの電源供給端子41a乃至41dに制御回路60か
ら直流電源が供給されたとき、PINダイオード38a
乃至38dが導通し、整合器35a乃至35dが低域通
過フィルタ39a乃至39dに接続される。同様に増幅
器44a乃至44dも、制御回路60から直流電源が供
給されたとき、動作する。増幅器48は、増幅器44
a、44bの少なくとも一方に直流電源が供給されてい
るとき、これがオア回路62の出力端子Eを介して供給
されて、動作する。増幅器49は、増幅器44c、44
dの少なくとも一方に直流電源が供給されているとき、
この直流電源がオア回路64の出力端子Fを介して供給
されて、動作する。
【0048】制御回路60は、フィルタ24a及び増幅
器44a用の出力端子A、フィルタ24b及び増幅器4
4b用の出力端子B、フィルタ24c及び増幅器44c
用の出力端子C、フィルタ24d及び増幅器44d用の
出力端子Dを有している。この制御回路60には、家庭
内に設けた直流電源装置61から高周波阻止コイル6
3、同軸ケーブル54、高周波阻止コイル66を介して
直流電源が供給されている。同様な経路を介して指向性
制御用パルス発生装置68からのパルス信号が供給され
ている。上述したフィルタ24a乃至24d、増幅器4
4a乃至44d、合成器46、47、増幅器48、4
9、オア回路62、64、合成器50、直流阻止コンデ
ンサ52、制御回路60は、本体2内に設けることがで
きる。
【0049】指向性制御用パルス発生装置68は、図9
に示すように電源スイッチ70と、指向性切換スイッチ
72とを有し、指向性切換スイッチ72を操作するごと
に、図10(g)に示すようなパルス信号が制御回路6
0に供給される。指向性切換スイッチ72の側方には、
円周上8つの発光素子、例えばLED74a乃至74h
が配置されている。電源スイッチ70をオンにしたと
き、LED74aが点灯し、指向性切換スイッチ72を
操作すると、LED74aが消灯し、LED74bが点
灯する。以下、同様に、指向性切換スイッチ72を操作
するごとに、点灯するLEDが順に切り換えられる。
【0050】例えば時刻t1に電源スイッチ70をオン
したとき、図10(a)に示すように制御回路60は、
出力端子Aに直流電源を生じる。これによって、フィル
タ24a内のPINダイオード38aが導通し、かつ増
幅器44aが動作する。同時に図10(e)に示すよう
に、オア回路62の出力端子Eに直流電源が生じ、増幅
器48が動作する。
【0051】従って、UHF帯アンテナ8a及びVHF
帯アンテナ22aで受信された信号がフィルタ24a、
増幅器44a、合成器46、増幅器48、合成器50、
直流阻止コンデンサ52、同軸ケーブル54、直流阻止
コンデンサ56を介して入力端子58に供給される。
【0052】時刻t2に指向性制御用パルス発生装置6
8の指向性切換スイッチ72を操作すると、図10
(g)に示すようにパルス信号が発生し、図10
(a)、(b)に示すように、制御回路60の出力端子
A、Bに直流電源が生じ、フィルタ24a、24bのP
INダイオード38a、38bが導通し、増幅器44
a、44bが動作する。同時に、図10(e)に示すよ
うに、オア回路62の出力端子Eにも直流電源が生じ、
増幅器48が動作する。その結果、UHF帯アンテナ8
a、8bでそれぞれ受信された信号が、フィルタ24
a、24bを介して増幅器44a、44bで増幅され、
合成器46で合成される。同様に、VHF帯アンテナ2
2a、22bでそれぞれ受信された信号も、フィルタ2
4a、24bを介して増幅器44a、44bで増幅さ
れ、合成器46で合成される。この合成器46の出力
が、増幅器48で増幅され、合成器50、直流阻止コン
デンサ52、同軸ケーブル54、直流阻止コンデンサ5
6を介して入力端子58に供給される。
【0053】時刻t3に指向性切換スイッチ72を操作
すると、図10(g)に示すようにパルス信号が発生
し、図10(b)に示すように制御回路60の出力端子
Bのみに直流電源が生じ、時刻t1と同様にして、UH
F帯アンテナ8b、VHF帯アンテナ22bによってそ
れぞれ受信された信号が増幅器44b、48bで増幅さ
れ、入力端子58に供給される。
【0054】時刻t4に指向性切換スイッチ72を操作
すると、図10(g)に示すようにパルス信号が発生
し、図10(b)、(c)に示すように制御回路60の
出力端子B、Cに直流電源が生じ、UHF帯アンテナ8
b、8c、VHF帯アンテナ22b、22cで受信され
た信号がフィルタ24b、24cを介して増幅器44
b、44cに供給され、これらにおいて増幅される。こ
れら増幅器44b、44cの出力は、合成器46、47
を介して増幅器48、49に供給される。オア回路6
2、64の出力端子E、Fに直流電源が供給されている
ので、これら増幅器48、49が動作し、合成器46、
47の出力信号が、これら増幅器48、49で増幅され
る。これら増幅器48、49の出力が、合成器50で合
成され、直流阻止コンデンサ52、同軸ケーブル54、
直流阻止コンデンサ56を介して入力端子58に供給さ
れる。
【0055】時刻t5に指向性切換スイッチ72を操作
すると、図10(g)に示すようにパルス信号が発生
し、図10(c)に示すように制御回路60の出力端子
Cのみに直流電源が供給され、UHF帯アンテナ8c、
VHF帯アンテナ22cで受信された信号が増幅器44
cで増幅され、合成器47を介して増幅器49に供給さ
れる。オア回路64の出力端子Fにも直流電源が生じて
いるので、増幅器49が動作し、合成器47の出力が増
幅器49において増幅され、合成器52、直流阻止コン
デンサ52、同軸ケーブル54、直流阻止コンデンサ5
6を介して入力端子58に供給される。
【0056】時刻t6に指向性切換スイッチ72を操作
すると、図10(g)に示すようにパルス信号が発生
し、図10(c)、(d)に示すように制御回路60の
出力端子C、Dに直流電源が生じ、UHF帯アンテナ8
c、8d、VHF帯アンテナ22c、22dで受信され
た信号が増幅器44c、44dで増幅され、合成器47
を介して増幅器49に供給される。オア回路64の出力
端子Fにも直流電源が生じているので、増幅器49が動
作し、合成器47の出力が増幅器49において増幅さ
れ、合成器50、直流阻止コンデンサ52、同軸ケーブ
ル54、直流阻止コンデンサ56を介して入力端子58
に供給される。
【0057】時刻t7に指向性切換スイッチ72を操作
すると、図10(g)に示すようにパルス信号が発生
し、図10(d)に示すように制御回路60の出力端子
Dに直流電源が生じ、フィルタ24dを介して増幅器4
4dにUHF帯アンテナ8d、VHF帯アンテナ22d
で受信した信号が供給される。オア回路64の出力端子
Fにも直流電源が生じているので、これら信号は増幅器
44dにおいて増幅され、合成器47を介して増幅器4
9に供給される。増幅器49の出力信号は、合成器5
0、直流阻止コンデンサ52、同軸ケーブル54、直流
阻止コンデンサ56を介して入力端子58に供給され
る。
【0058】時刻t8に指向性切換スイッチ72を操作
すると、図10(g)に示すように図10(a)、
(d)に示すように制御回路60の出力端子D、Aに直
流電源が生じ、フィルタ24d、24aを介して増幅器
44d、44aに、UHF帯アンテナ8d、8a、VH
F帯アンテナ22d、22aで受信された信号が供給さ
れる。オア回路62、64の出力端子E、Fにも直流電
源が生じているので、これら増幅器44d、44aで増
幅された各信号は、合成器47、46を介して増幅器4
9、48に供給されて増幅される。増幅器49、48の
出力は、合成器50で合成されて、直流阻止コンデンサ
52、同軸ケーブル54、直流阻止コンデンサ56を介
して入力端子58に供給される。
【0059】時刻t9において指向性切換スイッチ72
を操作すると、制御回路60の出力端子Aに直流電源が
生じ、時刻t1と同一の動作を行う。
【0060】このように指向性切換スイッチ72を操作
するごとに、図11(a)乃至(h)に示すように、U
HF帯用アンテナ8a乃至8dを組み合わせて構成した
UHF帯用アンテナの指向性が、それぞれ順に変化して
いく。VHF帯用アンテナ22a乃至22dを組み合わ
せて構成したVHF帯用アンテナの指向性も同様に変化
する。この変化は、単独のアンテナ出力、2つのアンテ
ナの出力を合成したもの、単独のアンテナ出力というよ
うに、順に選択されるアンテナの出力を変化させること
によって得られている。このようにして指向性を変化さ
せているので、いずれの方向から到来するVHF帯及び
UHF帯のテレビジョン放送信号を良好に受信すること
ができる。
【0061】なお、各フィルタ24a乃至24dにおい
て、制御回路60の出力端子A乃至Dの直流電圧の変化
によって、PINダイオード38a乃至38dのうち導
通させるものを切り換えて、低域通過フィルタ39a乃
至39dに接続する整合器を切り換えている。これは、
VHF帯アンテナ22a乃至22dが、ロッドアンテナ
18a乃至18dがそれぞれ2対の給電端子を有してい
るものであるからである。例えば上述したようにロッド
アンテナ18a、18cの1対の出力端子20a−1、
20c−1のうち20a−1を整合器35aの入力端子
33aに、20c−1を入力端子34aに接続した場
合、ロッドアンテナ18a、18cのもう1対の出力端
子20a−2、20c−2のうち20a−2は整合器3
5cの入力端子34cに、20c−2は、整合器35c
の入力端子33cに接続されている。従って、PINダ
イオード38a乃至38dを設けないで、直接に各整合
器の出力端子を低域通過フィルタに接続した場合、各整
合器は、共通に接続されたロッドアンテナを介して他の
整合器の影響を受ける。これを防止するために、現在、
電波を受信しているロッドアンテナに接続されている整
合器のみを対応する低域通過フィルタに接続している。
【0062】また、上記のようにUHF帯及びVHF帯
の組み合わせアンテナの指向性を変化させるために、こ
れら両組み合わせアンテナを構成するアンテナからの信
号が供給される増幅器44a乃至44dのうち作動させ
るものを選択している。従って、UHF帯及びVHF帯
の双方の指向性を同時に変更することができるし、アン
テナの出力を切り換えるためのスイッチを増幅器以外に
設ける必要もない。また、例えば、制御回路60を家庭
内に設けた場合、制御回路60の出力端子A乃至Dを、
それぞれ個別の線路を用いて、本体2内の各増幅器44
a乃至44dに接続しなければならず、多くの線路が必
要になる。しかし、制御回路60は、本体2内に設けら
れているので、1本の同軸ケーブル54を介してパルス
信号を供給するだけで、指向性を変更することができ、
多くの配線が不要である。
【0063】上記の実施の形態では、VHF帯用及びU
HF帯用のアンテナを設けたが、いずれか一方のみを設
けることもできる。この場合、増幅器44a乃至44d
に供給される信号も、VHF帯用及びUHF帯用アンテ
ナの出力の一方のみとなる。また、増幅器44a、44
bの少なくとも一方が作動しているときに、増幅器48
が作動するように構成したが、増幅器48を常時作動さ
せるようにしてもよい。同様に増幅器49も、常時作動
させるようにしてもよい。上記の実施の形態では、八木
形アンテナの各構成素子に平板状のものを使用したが、
棒状の素子も使用できる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、小型で
かついずれの方向から到来する電波でも良好に受信する
ことができる多方向アンテナを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の1態様による多周波数帯用多
方向アンテナの部分省略平面図、(b)は正面図及び
(c)は右側面図である。
【図2】(a)は図1の多周波数帯用多方向アンテナの
部分省略平面図である。(b)は、(a)のb−b線に
沿う断面図、(c)は、(a)のc−c線に沿う断面図
である。
【図3】図1の多周波数帯用多方向アンテナにおけるU
HF帯用アンテナの組み立て図である。
【図4】図1の多周波数帯用多方向アンテナの斜視図で
ある。
【図5】(a)は図1の多周波数帯用多方向アンテナの
ロッドアンテナによって構成したV字状アンテナの斜視
図、(b)は図1の多周波数帯用多方向アンテナのロッ
ドアンテナによって構成したダイポールアンテナの斜視
図である。
【図6】図1の多周波数帯用多方向アンテナのロッドア
ンテナのブロック図である。
【図7】図6に示すフィルタのブロック図である。
【図8】図6に示す各フィルタ内の整合器を示す図であ
る。
【図9】図6に示す指向性制御用パルス発生装置の正面
図である。
【図10】図6に示す指向性制御用パルス発生装置の動
作を説明するための図である。
【図11】図1の多周波数帯用多方向アンテナにおける
UHF帯の指向性が変化する状態を示す図である。
【符号の説明】
2 本体 8a乃至8d 八木形アンテナ(第1のアンテナ) 18a乃至18d ロッドアンテナ(第2のアンテナ) 28a乃至28d 整合器 44a乃至44d 増幅器(選択手段) 60 制御回路(制御手段)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、この本体内に配置された複数の
    同一周波数帯用の八木形アンテナとを、有し、前記各八
    木形アンテナは、前記本体内における異なる高さ位置
    に、異なる方向から到来する電波を受信するように、か
    つ互いに一部が交差させて設けられている多方向アンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多方向アンテナにおい
    て、前記異なる高さ位置にある平面それぞれに、異なる
    方向から到来する電波を受信するように複数の八木形ア
    ンテナが配置されている多方向アンテナ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の多方向アンテナにおい
    て、前記同一平面には、互いに反対方向から到来する電
    波を受信するように2つの八木形アンテナが配置され、
    前記これら八木形アンテナは、いずれも放射器と反射器
    とを有し、前記放射器は、互いの先端部が接近するよう
    に配置された八の字状に形成され、前記反射器は、前記
    放射器側に湾曲した湾曲部を有する多方向アンテナ。
  4. 【請求項4】 本体と、この本体内に異なる方向から到
    来する電波を受信するように配置された複数の八木形ア
    ンテナとを、有し、隣接する各八木形アンテナは、異な
    る高さ位置にあり、かつ互いに180度異なる方向から
    到来する電波を受信する八木形アンテナが同一平面上に
    配置されている多方向アンテナ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の多方向アンテナにおい
    て、前記各八木形アンテナは、それぞれ整合器に接続さ
    れ、各八木形アンテナの整合器の出力単独に、または隣
    接する各八木形アンテナの整合器の出力を合成して選択
    する選択手段を有し、前記各整合器は、第1及び第2の
    出力端子を有し、各整合器において第1の出力端子が基
    準電位に接続され、第2の出力端子が前記選択手段に接
    続されている多方向アンテナ。
  6. 【請求項6】 ほぼ同一平面上に放射状に配置された4
    本以上の偶数本のロッドアンテナと、前記各ロッドアン
    テナによって前記偶数本のV字状アンテナを構成するよ
    うに隣接する前記ロッドアンテナからそれぞれ導出され
    た前記偶数対の給電端子とを、有する多方向アンテナ。
  7. 【請求項7】 ほぼ同一平面内に放射状に位置する複数
    本の直線それぞれに沿って2本のロッドアンテナを配置
    して複数本のダイポールアンテナを構成し、これらダイ
    ポールアンテナそれぞれから2対の給電端子を導出させ
    た多方向アンテナ。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の多方向アンテナ
    において、前記各給電端子にそれぞれ接続された整合器
    と、これら整合器の出力のうち、V字状アンテナまたは
    ダイポールアンテナの整合器単独の出力の選択または隣
    接するV字状アンテナまたはダイポールアンテナの整合
    器の合成出力を選択する選択手段と、選択された整合器
    のみを付勢する付勢手段とを、有する多方向アンテナ。
  9. 【請求項9】 請求項6または7記載の多方向アンテナ
    において、前記各給電端子にそれぞれ接続された整合器
    と、これら整合器の出力のうち、V字状アンテナまたは
    ダイポールアンテナの整合器単独の出力の選択または隣
    接するV字状アンテナまたはダイポールアンテナの整合
    器の合成出力を選択する選択手段とを、有し、前記各整
    合器は、第1及び第2の出力端子を有し、第1の出力端
    子が基準電位に接続され、第2の出力端子が前記選択手
    段に接続されている多方向アンテナ。
  10. 【請求項10】 異なる方向から到来する電波を受信す
    るように配置された同一周波数帯用の複数のアンテナ
    と、前記各アンテナの出力をそれぞれ単独で選択若しく
    は隣接する前記アンテナの出力を合成して選択する選択
    手段と、この選択手段に選択制御信号を供給する制御手
    段とを、有する多方向アンテナ。
  11. 【請求項11】 異なる方向から到来する第1の周波数
    帯の電波を受信するように配置された第1の周波数帯用
    の複数の第1のアンテナと、異なる方向から到来する第
    2の周波数の電波を受信するように配置された、各第1
    のアンテナにそれぞれ対応する第2の周波数帯用の複数
    の第2のアンテナと、 互いに対応する第1及び第2のアンテナそれぞれの出力
    が供給されている第1及び第2のアンテナと同数の増幅
    手段と、 これら増幅手段の出力を合成する合成手段と、 前記各増幅手段をそれぞれ単独で付勢する状態と、互い
    に隣接する第1のアンテナの出力が供給されている前記
    増幅手段を付勢する状態とに、切り換える制御手段と
    を、具備する多方向アンテナ。
  12. 【請求項12】 本体と、 この本体内における互いに異なる高さ位置に、様々な方
    向から到来する第1の周波数帯の電波を受信するように
    配置された複数の八木形アンテナと、 前記本体内における前記八木形アンテナとは異なる高さ
    位置に、様々な方向から到来する第2の周波数帯の電波
    を受信するように配置された複数のロッドアンテナと
    を、具備する多方向アンテナ。
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