JP2008199454A - テレビジョン受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 この発明は、テレビに組み込まれ、内蔵アンテナを備えることで屋内での設置が容易なテレビジョン受信装置であって、屋内に多数存在する弱電界ポイントの影響を受けること無く、良好な受信状態を得ることが可能なテレビジョン受信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 第1のブランチのアンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及び、アンテナ1dを最大受信周波数の波長λの略1/4の間隔で互いに等間隔になるように配置するようにし、第1のブランチの第1の復調信号と第2のブランチの第2のアンテナから得られる第2の復調信号とをダイバーシチ合成するようにした。
【選択図】 図2
【解決手段】 第1のブランチのアンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及び、アンテナ1dを最大受信周波数の波長λの略1/4の間隔で互いに等間隔になるように配置するようにし、第1のブランチの第1の復調信号と第2のブランチの第2のアンテナから得られる第2の復調信号とをダイバーシチ合成するようにした。
【選択図】 図2
Description
この発明は、複数のアンテナを内蔵し、地上デジタル放送を受信するテレビジョン受信装置に関する。
屋外に設置されたアンテナを使用して、屋内に設置されたテレビでデジタル放送を受信する場合には、アンテナからテレビまで受信ケーブルを敷設する必要がある。従って、テレビを設置する部屋を変更しようとすると、既に敷設されている受信ケーブルを敷設し直す手間がかかるという問題がある。
そこで、屋外に設置されたアンテナを使用する代わりに、屋内用アンテナを設置して使用したり、ないしは、テレビ自体にロッドアンテナを内蔵することが行われていた。
しかし、デジタル放送では、アンテナで受信される受信信号は一定のレベル以上の強度が必要であり、それが保てない場合には、映像や音声が全く再生できないという問題がある。さらに、地上デジタル放送では、帯域内(5.6MHz)の全キャリアを受信する必要があるとともに、送信局の送信電力も抑えられている。従って、アンテナの設置状態が良くない場合、アンテナで受信される受信信号の強度を一定のレベル以上に確保することは容易では無いという問題があった。
この改善策として、複数のアンテナを使用して得られた各受信信号をダイバーシチ合成することにより受信機のゲインを上げるダイバーシチ方式を、テレビに適用することが考えられる。ダイバーシチ受信において、複数のアンテナで受信した受信信号のうち、受信レベルの大きい受信信号を選択する方式や、複数の受信信号を合成する方式を、テレビに適用することが、車載用のテレビにおいて提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、屋内用アンテナないしはテレビ自体にロッドアンテナが内蔵されたテレビを屋内に設置する際には、アンテナないしはテレビを設置する方位を調整して設置する必要がある。デジタル放送の電波の受信状態は、天気、気温、及び、屋内の人の位置等で常に変化する。従って、良好な受信状態を維持するためには、受信状態の劣化を視聴者が認知する度に、アンテナないしはテレビ自体の方位を視聴者が調整するようにしていた。
この調整を不要とする改善策として、テレビの筐体の複数の面のうち、直交した方位の各面にそれぞれアンテナを配置し、受信レベルの大きいアンテナの受信信号を選択する方式を適用したテレビがある(例えば、特許文献2)。
また、テレビでは無いが、地上デジタル放送が受信可能な携帯電話においては、地上デジタル放送の電波が水平偏波であるのに対し、携帯電話の電波が垂直偏波である。そこで、偏波面の異なる電波のいずれに対しても良好な受信状態を得るために、互いに直交するように配置された2つのアンテナを携帯電話の筐体に固定し、携帯電話の筐体の水平面(地面)に対する傾きを計測できる角度センサで2つのアンテナのうちの一方のアンテナの受信信号の位相を制御してダイバーシチ合成する方式が適用されている(例えば、特許文献3)。
また、特に液晶テレビやプラズマディスプレイ等の薄型テレビでは、複数のアンテナを薄型テレビに内蔵する場合、アンテナ間の結合によって感度低下が起こることがある。そこで、アンテナ間の結合による感度低下を抑制するために、薄型テレビ本体の上辺部に複数のアンテナを配置する際に、互いのアンテナの間隔が最大周波数の波長の1/2以上となるように配置する方式(例えば、特許文献4)が適用されている。
ところで、上記のような従来のダイバーシチ方式を適用したテレビジョン受信装置においては、例えば、車載用のテレビで車両に複数のアンテナを搭載する場合は、アンテナ間の距離を確保することが容易であるので、アンテナ間のフェージング相関を抑制でき、高いダイバーシチゲインを得ることができる。しかし、テレビにアンテナを内蔵する場合には、アンテナ間の距離を確保することが容易でないので、高いダイバーシチゲインを得ることが困難で良好な受信状態が得られないという問題がある。
また、テレビにアンテナを内蔵するに際して、テレビの筐体の直交した方位の各面にそれぞれアンテナを配置し、受信レベルの大きいアンテナの受信信号を選択する方式を適用したとしても、片方のアンテナの寄与しか得られず、低いダイバーシチゲインしか期待できないという問題がある。さらに、屋内の地上デジタル放送の受信においては、屋内の場所によっては、地上デジタル放送の電波の極度に弱いポイントが生じ得る。一般に、屋内では電波が窓や壁から透過して入ってくるが、その電波の反射や入射する方向によっては定在波が立ち、電波の電界強度の弱いポイント(以下では、弱電界ポイントと呼ぶ。)がその場所に固有の間隔を隔てて多数存在する。この弱電界ポイントにおいては、場合によっては、受信感度の良好なポイントから20cm程度離れているだけで、10dB以上の受信感度の低下をもたらしてしまうことがある。その場合には、テレビの筐体の直交した方位の各面にそれぞれアンテナを配置したとしても、両方のアンテナが弱電界ポイントに位置することとなると、良好な受信状態を得ることができないという問題がある。
また、上述した地上デジタル放送が受信可能な携帯電話に適用されている方式については、異なる偏波面の電波、すなわち、垂直偏波及び水平偏波の両方に対して良好な受信状態を得るために効果が期待できる。しかし、アンテナの受信感度の指向性の方位を地上デジタル放送の電波の到来する方向に調整して設定する必要があるので、視聴者が手で保持して容易にアンテナの方位を変えることが可能な携帯電話に適用する際には問題とならないが、屋内に設置されて容易に方位を調整できない据付型のテレビに対しては、適用が困難であるという問題があった。
また、薄型テレビにおいては、寸法的制約からアンテナも小型化し省スペースに配置する必要があり、例えば、2台のアンテナを配置する間隔を受信最大周波数の波長の1/2以上に保つように設定した場合、両方のアンテナが固有の間隔を隔てて存在する弱電界ポイントにかかってしまう可能性があるという問題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するために為されたもので、屋内に設置して地上デジタル放送を受信するテレビジョン受信装置であって、屋内に多数存在する弱電界ポイントの影響を受けること無く、良好な受信状態を得ることが可能なテレビジョン受信装置を提供することを目的とする。
この発明に係るテレビジョン受信装置は、放送電波信号を受信する複数の第1のアンテナと、前記複数の第1のアンテナから出力される各々の第1の出力信号のうちの特定の第1の出力信号を選択する選択回路と、前記複数の第1のアンテナとは異なる位置に配置され、前記放送電波信号を受信し、前記複数の第1のアンテナのいずれの受信感度の指向性パターンの方位とも異なる受信感度の指向性パターンの方位を有する第2のアンテナと、前記特定の第1の出力信号と前記第2のアンテナから出力された第2の出力信号とに基づいて、ダイバーシチ合成されたダイバーシチ合成信号を出力するダイバーシチ合成回路と、前記選択回路を制御するアンテナ制御部とからなるテレビジョン受信装置であって、前記複数の第1のアンテナは、最大周波数の波長の略1/4の間隔で互いに等間隔で配置されることを特徴とするものである。
この発明によれば、複数の第1のアンテナを最大周波数の波長の略1/4の間隔で互いに等間隔になるように配置したので、屋内に多数存在する弱電界ポイントの影響を受けること無く、良好な受信感度を得ることができる。
以下、この発明の実施の形態によるダイバーシチ方式のテレビジョン受信装置について、説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態1の全体構成を示す全体構成図である。
図1は、この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態1の全体構成を示す全体構成図である。
図1において、地上デジタル放送の電波を受信する複数の第1のアンテナであるアンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及び、アンテナ1dは、ダイポールアンテナやポールアンテナ等の、受信感度が8の字の指向性パターンを有し、アレイ状に配置されるアンテナである。
アンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及び、アンテナ1dから出力される各々の第1の出力信号は、いずれも選択回路2に入力される。
選択回路2で選択された特定の第1の出力信号はUHF(Ultra−High Frequency)帯の信号であるので、チューナ部3aで、IF(Intermediate Frequency)またはベースバンドの第1のアナログ受信信号に変換される。
次に、チューナ部3aから出力された第1のアナログ受信信号は、AD変換器4aで、第1のデジタル受信信号に変換される。
さらに、第1のデジタル受信信号は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調回路5aで、OFDMの時間軸処理、FFT(Fast Fourier Transform)処理、伝送路推定処理等が施されることにより復調され、第1の復調信号として出力される。
以上に説明したアンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及びアンテナ1d、選択回路2、チューナ部3a、AD変換器4a、及び、OFDM復調回路5aからなる構成を、以下では、第1の復調経路または第1のブランチと呼ぶものとする。
さらに、この発明に係るダイバーシチ受信装置は、地上デジタル放送の電波を受信する第2のアンテナであるアンテナ6aを備えている。
アンテナ6aは、ここではダイポールアンテナに比べて高い受信感度を得ることができるループアンテナである。ただし、アンテナ6aは、ダイポールアンテナやポールアンテナ等の、受信感度が8の字の指向性パターンを有するアンテナや、受信感度が指向性を有しない例えばロッドアンテナのような無指向性アンテナであっても良い。
アンテナ6aから出力される第2の出力信号は、チューナ部3bで、IFまたはベースバンドの第2のアナログ受信信号に変換される。
次に、チューナ部3bから出力された第2のアナログ受信信号は、AD変換器4bで、第2のデジタル受信信号に変換される。
さらに、第2のデジタル受信信号は、OFDM復調回路5bで、OFDMの時間処理、FFT処理、伝送路推定処理等が施されることにより復調され、第2の復調信号として出力される。
以上に説明したアンテナ6a、チューナ部3b、AD変換器4b、及び、OFDM復調回路5bからなる構成を、以下では、第2の復調経路または第2のブランチと呼ぶものとする。
さて、第1のブランチから出力される第1の復調信号と第2のブランチから出力される第2の復調信号は、ダイバーシチ合成回路7に入力され、最大比合成が行われる。ダイバーシチ合成回路7によりダイバーシチ合成されたダイバーシチ合成信号は、誤り訂正部8に入力され、放送方式に対応した誤り訂正が施される。
アンテナ制御信号生成部9aは、第1のブランチのOFDM復調回路5aにおいて得られる第1の復調信号の受信電力情報、遅延プロファイル情報、雑音情報、第2のブランチのOFDM復調回路5bにおいて得られる第2の復調信号の受信電力情報、遅延プロファイル情報、雑音情報、さらに、ダイバーシチ合成回路7において得られる雑音情報、及び、誤り訂正部8において得られる誤り情報とから、複数の第1のアンテナのうちの特定の第1のアンテナを選択する選択回路2を制御するためのアンテナ制御信号を生成する。
アンテナ制御信号生成部9aから出力されたアンテナ制御信号は、第1のブランチの選択回路2に入力されて、アンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及び、アンテナ1dの各々の第1の出力信号のうちで特定の第1の出力信号を選択する。
以上に説明したチューナ部3a及びチューナ部3b、AD変換器4a及びAD変換器4b、OFDM復調回路5a及びOFDM復調回路5b、ダイバーシチ合成回路7、誤り訂正部8、及び、アンテナ制御信号生成部9aとからなる構成を、以下では、デジタル信号復調部10aと呼ぶものとする。
図2は、この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態1を背面側から見た斜視図である。なお、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
図2に示すように、テレビジョン受信装置の背面側から見て、第1のブランチのアンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及び、アンテナ1dは、テレビジョン受信装置の天板11aに、互いに等間隔に成るように配置されている。これらの複数の第1のアンテナの間隔は、受信最大周波数の波長λの略1/4に設定されている。なお、この間隔は、受信最大周波数の波長λの略1/4に比べてあまりに短すぎると、アンテナ間の干渉が大きくなって受信感度が低下するという問題が起こる。また、この間隔が、受信最大周波数の波長λの略1/4に比べて大き過ぎると、屋内に多数存在する弱電界ポイントの影響を受けて受信感度が低下するという問題が起こる可能性がある。
受信感度を測定する実験によれば、実用的なレベルの受信感度を得ることが可能なこの間隔の下限は10cmであった。また、屋内に多数存在する弱電界ポイントの影響を受けること無く、良好な受信感度を得るためには、この間隔の上限として屋内の電界分布により19cmとする必要があった。
なお、地上デジタル放送の電波は水平偏波であるが、天板11aが水平方向から傾いており、その結果、この天板11aに配置された複数の第1のアンテナが水平方向から傾いていたとしても、これらの複数の第1のアンテナの実用的なレベルの受信感度を確保することは可能である。
また、テレビジョン受信装置の背面側から見て、第2のブランチのアンテナ6aは、テレビジョン受信装置の背面板11bの左上付近に、受信感度の指向性パターンの方位が前後の方向となるように設置されている。
なお、アンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及び、アンテナ1dは、テレビジョン受信装置の天板11aの内部ないしは外部のいずれに設けられても良い。また、アンテナ6aは、テレビジョン受信装置の背面板11bの内部ないしは外部のいずれに設けられても良い。
図3は、第1のブランチ及び第2のブランチの受信感度の指向性パターンを説明するための受信感度の指向性パターン説明図である。図3の上下の向きが、図2に示されたテレビジョン受信装置の背面側から見た前後の向き(図3の上が前面側で下が背面側)にそれぞれ対応している。また、図3の左右の向きが、図2に示されたテレビの背面側から見た左右の向きにそれぞれ対応している。
図3(a)は、第1のブランチの複数の第1のアンテナのうち、アンテナ制御信号生成部9aから出力されるアンテナ制御信号によって選択され、選択回路2から出力される特定の第1の出力信号の受信感度の指向性パターンを示している。実線の曲線は、選択された特定の第1のアンテナが良好な受信感度を有している場合を示している。破線の曲線は、選択された特定の第1のアンテナが受信を妨害する外的要因の影響を受けており、特定の第1のアンテナの受信感度が低下している場合を示している。
一方、図3(b)は、第2のブランチのアンテナ6aが形成する受信感度の指向性パターンを示している。
次に、この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態1の動作について、図1、図2、及び、図3を用いて説明する。
図1及び図2において、アンテナ制御信号生成部9aは、選択回路2にアンテナ制御信号を送信し、アンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及び、アンテナ1dを順に選択して、これらの第1のアンテナの受信感度を順にサーチする。
選択回路2から出力された第1の出力信号が、デジタル信号復調部10aに入力され、復調される。その際、デジタル信号復調部10aで得られる各ブランチの受信電力情報、遅延プロファイル情報、雑音情報、及び、ダイバーシチ合成後の雑音情報、誤り情報を採取し、受信状態を確認する。アンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及び、アンテナ1dの各々の受信状態に基づいて、アンテナ制御信号生成部9aは、最良の受信状態を得ることができるアンテナを選択するためのアンテナ制御信号を選択回路2に出力する。
なお、アンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及び、アンテナ1dの間隔は、受信最大周波数の波長λの略1/4と比較的近い距離に設定されているので、アンテナ間の干渉の影響で受信感度は低下するが、その低下量は、高々2〜3dBのレベルである。それに対して、屋内に多数存在する弱電界ポイントの影響を受けると、10dB以上の低下を受ける可能性がある。
以上のように、この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態1は、複数の第1のアンテナを受信最大周波数の波長λの略1/4もしくは10cm以上19cm以下の範囲の間隔で等間隔になるように配置する構成となっているので、屋内に多数存在する弱電界ポイントの影響を受けること無く、良好な受信感度を得ることができる。
ところで、以上では、第2のブランチのアンテナが1つのアンテナのみで構成されている場合を一例に説明したが、第2のブランチのアンテナが複数のアンテナで構成され、これらのアンテナのそれぞれにチューナ部、AD変換部、及び、OFDM復調回路が接続されており、第1のブランチの選択回路の出力信号と第2のブランチの複数のアンテナの出力信号に基づいて、ダイバーシチ合成するように構成されていても良い。
図3は、第2のブランチのアンテナが複数の場合の
実施の形態2.
この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態1では、第1のブランチの複数の第1のアンテナから出力される第1の出力信号のうちから特定の第1の出力信号を選択するようにしたが、複数の第1の出力信号を固定位相で合成して複数の位相合成信号を出力する位相合成回路を備え、この複数の位相合成信号のうちから特定の位相合成信号を選択するようにすれば、第1のアンテナの受信感度の指向性パターンを細くして指向性を強めることができるので、外部電波環境が原因の電波妨害やマルチパスの影響を抑制でき、さらに良好な受信状態を得ることが可能となる。
この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態1では、第1のブランチの複数の第1のアンテナから出力される第1の出力信号のうちから特定の第1の出力信号を選択するようにしたが、複数の第1の出力信号を固定位相で合成して複数の位相合成信号を出力する位相合成回路を備え、この複数の位相合成信号のうちから特定の位相合成信号を選択するようにすれば、第1のアンテナの受信感度の指向性パターンを細くして指向性を強めることができるので、外部電波環境が原因の電波妨害やマルチパスの影響を抑制でき、さらに良好な受信状態を得ることが可能となる。
図4は、この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態2の全体構成を示す全体構成図である。なお、図1及び図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
図4において、第2のブランチは、実施の形態1のテレビジョン受信装置と同様の構成となっている。
それに対して、第1のブランチは、複数のアンテナとして、アンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及び、アンテナ1dを備える点は同様であるが、各アンテナで受信され出力された第1の出力信号は、選択回路2に入力される前に、一旦、各々の第1の出力信号を固定位相で合成する、例えば、4入力4出力のバトラーマトリクス回路のような位相合成回路12に入力される。位相合成回路12は、4つの位相合成信号を出力する。
位相合成回路12から出力された4つの位相合成信号のうち、1つの位相合成信号が選択回路12で選択され、チューナ部3a、AD変換器4a、及びOFDM復調回路5aで復調され、第2のブランチのOFDM復調回路5bからの出力とともに、ダイバーシチ合成回路7に入力される。
図5は、この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態2を背面側から見た斜視図である。なお、図1、図2、及び、図4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
図5に示すように、テレビジョン受信装置の天板11aに配置されたアンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及び、アンテナ1dで受信され出力された第1の出力信号は、一旦、位相合成回路12に入力される。次に、位相合成回路12から出力された4つの位相合成信号のうちの1つが選択回路2で選択され、デジタル信号復調部10aに入力される。
図6は、アンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及び、アンテナ1dとして、受信感度が8の字の指向性パターンを有する等長のダイポールアンテナを用い、位相合成回路12として、4入力4出力のバトラーマトリクスを用いた場合の位相合成回路12の4つの位相合成信号の受信感度の指向性パターンの一例を示す指向性パターン図である。図6の上下の向きが図5に示されたテレビジョン受信装置の前後(前面側背面側)の向きにそれぞれ対応しており、図6の左右の向きが、図5に示されたテレビジョン受信装置の背面側から見た左右の向きにそれぞれ対応している。位相合成回路12から出力される4つの位相合成信号の受信感度の指向性パターンであるパターンIa、パターンIIa、パターンIIIa、及び、パターンIVaが、図6に示されている。
図6に示すように、位相合成回路12から出力される4つの位相合成信号の受信感度の指向性パターンは、その方位をテレビジョン受信装置の左右の方向より前後方向へ変化させることができる。すなわち、位相合成回路12から出力された4つの位相合成信号のうちのどれが選択回路2で選択されるかによって、ダイバーシチ合成回路7に入力される第1の復調信号の指向性パターンの方位を可変することが可能となる。
図7は、アンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及び、アンテナ1dのうちの一つの受信感度が10db劣化した場合の位相合成信号の受信感度の指向性パターンの一例を示す指向性パターン図である。位相合成回路12から出力される4つの位相合成信号の受信感度の指向性パターンであるパターンIb、パターンIIb、パターンIIIb、及び、パターンIVbが、図7に示されている。
図7に示すように、図6と比較して、僅かな受信感度の劣化はあるが、受信感度の指向性パターンの方位を可変することは可能である。
なお、選択回路2は、位相合成回路12から出力された4つの位相合成信号のうちから、1つの位相合成信号を、アンテナ制御信号生成部9aから入力されたアンテナ制御信号に基づいて選択する。アンテナ制御信号生成部9aは、各ブランチのOFDM復調回路5a及びOFDM復調回路5bから得られる受信電力情報、遅延プロファイル情報、雑音情報、及び、ダイバーシチ合成回路7から得られるダイバーシチ合成後の雑音情報、誤り訂正部8から得られる誤り情報に基づいて、ダイバーシチ後の受信状態が最も良くなるように選択回路2を制御する。
以上のように、この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態2は、複数の第1のアンテナを受信最大周波数の波長λの略1/4もしくは10cm以上19cm以下の範囲の間隔で等間隔になるように配置する構成となっているテレビジョン受信装置であって、複数の第1のアンテナから出力される複数の第1の出力信号を固定位相で合成して複数の位相合成信号を出力する位相合成回路に入力し、複数の位相合成信号のうちから特定の位相合成信号を選択するようにしたので、第1のアンテナの受信感度の指向性パターンを細くして指向性を強めることができ、外部電波環境が原因の電波妨害やマルチパスの影響を抑制することが可能で、さらに良好な受信状態を備えるテレビジョン受信装置を得ることが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態1及び実施の形態2では、第1のブランチのアレイ状の複数の第1のアンテナについては、受信感度及び受信感度の指向性パターンの方位が同じものを並べるようにした場合について説明した。しかし、複数の第1のアンテナのうちの一部のアンテナの設置位置とテレビジョン受信装置の筐体や表示パネルとの距離が近い場合には、その筐体や表示パネルの電波環境としての影響を受けて、この一部のアンテナの受信感度が低下したり、受信感度の指向性パターンの方位が異なってしまったりするという問題が起こり得る。この問題の改善策として、その筐体や表示パネルの電波環境としての影響を低減するために、この一部のアンテナに代えて、種類の異なるアンテナを適用すれば改善が可能である。
実施の形態1及び実施の形態2では、第1のブランチのアレイ状の複数の第1のアンテナについては、受信感度及び受信感度の指向性パターンの方位が同じものを並べるようにした場合について説明した。しかし、複数の第1のアンテナのうちの一部のアンテナの設置位置とテレビジョン受信装置の筐体や表示パネルとの距離が近い場合には、その筐体や表示パネルの電波環境としての影響を受けて、この一部のアンテナの受信感度が低下したり、受信感度の指向性パターンの方位が異なってしまったりするという問題が起こり得る。この問題の改善策として、その筐体や表示パネルの電波環境としての影響を低減するために、この一部のアンテナに代えて、種類の異なるアンテナを適用すれば改善が可能である。
具体的には、この一部のアンテナの受信感度が低下している場合は、この一部のアンテナに代えて、同様の8の字の受信感度の指向性パターンは有するが受信感度は向上可能な、例えば、ループアンテナや折り返しダイポールアンテナ等を、受信感度の指向性パターンの方位が他の第1のアンテナと同じとなるように配置する。また、このアンテナの受信感度の指向性パターンの方位が異なってしまっ場合は、この一部のアンテナに代えて、テレビジョン受信装置の筐体や表示パネルの電波環境としての影響を補償するような受信感度の指向性パターンの方位を有するアンテナを適用する。
図8は、この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態3を背面側から見た斜視図である。なお、図1及び図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
図8に示すように、テレビジョン受信装置の天板11aに配置されたアンテナ1a、アンテナ1b、アンテナ1c、及び、アンテナ1eは、実施の形態1及び実施の形態2と同様に、互いに等間隔になるように配置されている。また、これらの複数の第1のアンテナの間隔は、受信最大周波数の波長λの略1/4に設定されている。さらに、アンテナ1a、アンテナ1b、及び、アンテナ1cは、いずれもダイポールアンテナで、いずれも互いに受信感度が同じで受信感度の指向性パターンの方位も同じとなっている。
ところで、実施の形態1及び実施の形態2では、複数の第1のアンテナはいずれも互いに受信感度が同じで受信感度の指向性パターンの方位も同じであるのに対して、実施の形態3においては、アンテナ1eは、ダイポールアンテナであるアンテナ1a、アンテナ1b、及び、アンテナ1cに比べて、高い受信感度が得られるループアンテナである。なお、受信感度の指向性パターンについては、ループアンテナであるアンテナ1eはダイポールアンテナであるアンテナ1a、アンテナ1b、及び、アンテナ1cと同じ8の字の指向性パターンを有している。さらに、アンテナ1eの受信感度の指向性パターンの方位は、アンテナ1a、アンテナ1b、及び、アンテナ1cの受信感度の指向性パターンの方位と同じとなるように配置されている。
従って、テレビジョン受信装置の筐体に接近して配置されているアンテナ1eが、例えば、筐体の電波環境としての影響を受けて、受信感度が幾分低下したとしても、アンテナ1eは、ダイポールアンテナであるアンテナ1a、アンテナ1b、及び、アンテナ1cに比べて、高い受信感度が得られるループアンテナであるので、アンテナ1a、アンテナ1b、及び、アンテナ1cと比べて遜色の無い受信感度を得ることが可能である。
この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態3は、以上のように構成されているので、複数の第1のアンテナのうちの一部のアンテナの設置位置とテレビジョン受信装置の筐体や表示パネルとの距離が近い場合であっても、その筐体や表示パネルの電波環境としての影響を低減することが可能で、良好な受信状態を得ることができる。
実施の形態4.
実施の形態1、実施の形態2、及び、実施の形態3においては、第1のブランチの複数の第1のアンテナは、いずれも受信感度の指向性パターンが同じ指向性アンテナであり、これらの受信感度の指向性パターンの方位がテレビジョン受信装置の背面側から見て左右方向で、かつ、等間隔になるように配置する場合について説明した。しかし、例えば地上デジタル放送の電波がテレビジョン受信装置の背面側から到来し、かつ、その電波の強度が極めて弱い場合、複数の第1のアンテナの受信感度は背面側から到来する電波に対しては受信感度が極めて低いので、テレビジョン受信装置として感度不足に陥る可能性がある。
実施の形態1、実施の形態2、及び、実施の形態3においては、第1のブランチの複数の第1のアンテナは、いずれも受信感度の指向性パターンが同じ指向性アンテナであり、これらの受信感度の指向性パターンの方位がテレビジョン受信装置の背面側から見て左右方向で、かつ、等間隔になるように配置する場合について説明した。しかし、例えば地上デジタル放送の電波がテレビジョン受信装置の背面側から到来し、かつ、その電波の強度が極めて弱い場合、複数の第1のアンテナの受信感度は背面側から到来する電波に対しては受信感度が極めて低いので、テレビジョン受信装置として感度不足に陥る可能性がある。
そこで、この発明に係る実施の形態3では、複数の第1のアンテナのうち、一部のアンテナを残りのアンテナとは受信感度の指向性パターンの方位が異なるようにした。
図9は、この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態4の一例を背面側から見た斜視図である。なお、図1、図2、及び、図8と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
図9に示すように、テレビジョン受信装置の天板11aに配置された複数の第1のアンテナのうちのアンテナ1fを除くアンテナ1a、アンテナ1b、及び、アンテナ1cは、実施の形態1、実施の形態2、及び、実施の形態3と同様に、互いに等間隔になるように配置されている。また、これらの複数の第1のアンテナの間隔は、受信最大周波数の波長λの略1/4に設定されている。さらに、アンテナ1a、アンテナ1b、及び、アンテナ1cは、いずれもダイポールアンテナで、いずれも受信感度が同じで受信感度の指向性パターンの方位も同じ左右の方向となっている。
ところで、実施の形態1、実施の形態2、及び、実施の形態3では、複数の第1のアンテナはいずれも互いに受信感度の指向性パターンの方位が同じであるのに対して、実施の形態4においては、アンテナ1fは、図9に示すように、受信感度の指向性パターンの方位がテレビジョン受信装置の背面側から見て左右方向であるアンテナ1a、アンテナ1b、及び、アンテナ1cとは異なり、前後方向(前面背面の方向)となるように設置されている。
なお、図9においては、アンテナ1fは、ループアンテナの場合を示しているが、テレビジョン受信装置の背面側から見て、前後方向に受信感度を有するアンテナであれば、指向性アンテナもしくは無指向性アンテナのいずれであっても良い。
従って、図9に示す実施の形態3のテレビジョン受信装置において、例えば、地上デジタル放送の電波がテレビジョン受信装置の背面側から到来し、かつ、その電波の強度が極めて弱い場合であっても、アンテナ1fは受信感度の指向性パターンの方位がテレビジョン受信装置の背面側から見て前後方向となるように設置されているので、選択回路2がアンテナ1fを選択することにより、テレビジョン受信装置が感度不足に陥ることを抑制できる。
また、図10は、この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態4の別の一例を背面側から見た斜視図である。なお、図1、図2、図8、及び、図9と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
図10は、複数の第1のアンテナであるアンテナ1a、アンテナ1b、及び、アンテナ1cの第1の出力信号の各々を、一旦、位相合成回路12に入力し、固定位相で位相合成した上で、位相合成回路12から出力された4つの位相合成信号のうちの特定の位相合成信号を選択回路2が選択するようになっている点が図9と異なる。
図11は、アンテナ1a、アンテナ1b、及び、アンテナ1cとして、受信感度が8の字の指向性パターンを有する等長のダイポールアンテナを用い、アンテナ1fとして、受信感度が8の字の指向性パターンを有し、受信感度がダイポールアンテナに比べて高いループアンテナを用い、位相合成回路12として、4入力4出力のバトラーマトリクスを用いた場合の位相合成回路12の4つの出力の受信感度の指向性パターンの一例を示す指向性パターン図である。図11の上下の向きが図10に示されたテレビジョン受信装置の前後(前面背面)の向きにそれぞれ対応しており、図11の左右の向きが、図10に示されたテレビジョン受信装置の背面側から見た左右の向きにそれぞれ対応している。位相合成回路12から出力される4つの位相合成信号の受信感度の指向性パターンであるパターンIc、パターンIIc、パターンIIIc、及び、パターンIVcが、図11に示されている。
図11に示すように、位相合成回路12から出力される4つの位相合成信号の受信感度の指向性パターンの方位は、テレビジョン受信装置の左右の方向より前後方向へ変化させることができる。すなわち、位相合成回路12から出力された4つの位相合成信号のうちのどれが選択回路2で選択されるかによって、ダイバーシチ合成回路7に入力される第1の復調信号の指向性パターンの方位を可変することが可能となる。さらに、位相合成回路12を用いることにより、第1のアンテナの受信感度の指向性パターンを細くして指向性を強めることが可能である。
従って、外部電波環境が原因の電波妨害やマルチパスの影響を抑制できると同時に、例えば、地上デジタル放送の電波がテレビジョン受信装置の背面側から到来し、かつ、その電波の強度が極めて弱い場合であっても、テレビジョン受信装置が感度不足に陥ることを抑制できる。
この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態4は、以上のように構成されているので、地上デジタル放送の電波がテレビジョン受信装置の背面側から到来し、かつ、その電波の強度が極めて弱い場合であっても、テレビジョン受信装置が感度不足に陥ることを抑制でき、良好な受信状態を得ることが可能である。
実施の形態5.
実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3、及び、実施の形態4においては、第2のブランチの第2のアンテナが1つである場合のテレビジョン受信装置について説明した。しかし、テレビジョン受信装置の筐体の形状等の制約から、複数の第1のアンテナのいずれもをテレビジョン受信装置の背面側から見て右側に設ける必要がある場合には、万が一、その右側の領域が弱電界ポイントであると、良好な受信状態を得ることが困難となる。
実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3、及び、実施の形態4においては、第2のブランチの第2のアンテナが1つである場合のテレビジョン受信装置について説明した。しかし、テレビジョン受信装置の筐体の形状等の制約から、複数の第1のアンテナのいずれもをテレビジョン受信装置の背面側から見て右側に設ける必要がある場合には、万が一、その右側の領域が弱電界ポイントであると、良好な受信状態を得ることが困難となる。
その場合には、第2のブランチの第2のアンテナをテレビジョン受信装置の背面側から見て左側に複数設けるようにし、複数の第2のアンテナのうちのいずれかが第1のアンテナの受信感度の指向性パターンの方位と同じとなるように配置すれば、良好な受信感度を得ることが可能となる。
図12は、この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態5の全体構成を示す全体構成図である。なお、図1、図4、図9、及び、図10と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
図12において、第1のブランチは、図10に示された実施の形態4の別の一例のテレビジョン受信装置と同様の構成となっている。
それに対して、第2のブランチは、第2のアンテナが、複数のアンテナ、すなわち、アンテナ6aとアンテナ6bとから構成されている。
地上デジタル放送の電波を受信するアンテナ6a及びアンテナ6bには、アンテナの利得を可変するための可変利得器13a及び可変利得器13bがそれぞれ接続されている。アンテナ6a及びアンテナ6bは、ダイポールアンテナやポールアンテナやループアンテナ等の受信感度が8の字の指向性パターンを有するアンテナである。また、可変利得器13a及び可変利得器13bは、例えばピンダイオードで構成されるアッテネータを含むものである。
可変利得器13a及び可変利得器13bのそれぞれから出力された第2の出力信号は、加算器14で加算される。
加算器14で加算されて出力された第2の加算出力信号は、デジタル信号復調部10bのチューナ部3bに入力され、AD変換器4b及びOFDM復調回路5bを経て、第2の復調信号としてダイバーシチ合成回路7に入力される。
すなわち、第1のブランチの第1の復調信号と第2のブランチの第2の復調信号がダイバーシチ合成回路7に入力され、ダイバーシチ合成されて、ダイバーシチ合成信号としてダイバーシチ合成回路7から出力される。
図13は、この発明に係るテレビジョン受信装置の実施の形態5を背面側から見た斜視図である。なお、図4、図5、図10、及び、図12と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
図13に示すように、テレビジョン受信装置の背面側から見て、テレビジョン受信装置の背面板11bの左上付近に設置されている第2のブランチのアンテナ6aは、受信感度の指向性パターンの方位が前後の方向となるように設置されている。
一方、第2のブランチのアンテナ6bは、テレビジョン受信装置の左側面板11cに、受信感度の指向性パターンの方位が左右の方向となるように設置されている。図13では、アンテナ6bはダイポールアンテナである場合を示しているが、ダイポールアンテナに限られるわけではなく、例えば、ポールアンテナやループアンテナであっても良い。
なお、以上では、第1のブランチが、図10に示された実施の形態4の別の一例のテレビジョン受信装置と同様の構成となっている場合について説明した。それに対して、第1のブランチが図9に示された実施の形態4の一例のテレビジョン受信装置と同様の構成となっている場合にも、良好な受信状態を得ることが可能となるのは言うまでも無い。
また、以上では、第2のブランチは、複数の第2の可変利得器と、第2の加算器とから構成され、複数の第2のアンテナの各出力に基づいて等利得合成された同相合成信号を出力する同相合成器を備える場合を例に説明した。それに対して、同相合成器は、複数の第2のアンテナの各出力を最大比合成するように構成されていても、同様に、良好な受信状態を得ることが可能となるのは言うまでも無い。
実施の形態5のテレビジョン受信装置は、以上のように構成されているので、テレビジョン受信装置の受信感度をテレビジョン受信装置全体にわたって高い値で確保することができ、さらに、良好な受信状態を得ることが可能となる。
1a アンテナ
1b アンテナ
1c アンテナ
1d アンテナ
1e アンテナ
1f アンテナ
2 選択回路
6a アンテナ
6b アンテナ
7 ダイバーシチ合成回路
8 誤り訂正部
9a アンテナ制御信号生成部
9b アンテナ制御信号生成部
12 位相合成回路
13a 可変利得器
13b 可変利得器
14 加算器
1b アンテナ
1c アンテナ
1d アンテナ
1e アンテナ
1f アンテナ
2 選択回路
6a アンテナ
6b アンテナ
7 ダイバーシチ合成回路
8 誤り訂正部
9a アンテナ制御信号生成部
9b アンテナ制御信号生成部
12 位相合成回路
13a 可変利得器
13b 可変利得器
14 加算器
Claims (12)
- 放送電波信号を受信する複数の第1のアンテナと、
前記複数の第1のアンテナから出力される各々の第1の出力信号のうちの特定の第1の出力信号を選択する選択回路と、
前記複数の第1のアンテナとは異なる位置に配置され、前記放送電波信号を受信し、前記複数の第1のアンテナのいずれの受信感度の指向性パターンの方位とも異なる受信感度の指向性パターンの方位を有する第2のアンテナと、
前記特定の第1の出力信号と前記第2のアンテナから出力された第2の出力信号とに基づいて、ダイバーシチ合成されたダイバーシチ合成信号を出力するダイバーシチ合成回路と、
前記選択回路を制御するアンテナ制御部と、
からなるテレビジョン受信装置であって、
前記複数の第1のアンテナは、受信された前記放送電波信号の最大周波数の波長の略1/4の間隔で互いに等間隔になるように配置されることを特徴とするテレビジョン受信装置。 - 放送電波信号を受信する複数の第1のアンテナと、
前記複数の第1のアンテナから出力される各々の第1の出力信号のうちの特定の第1の出力信号を選択する選択回路と、
前記複数の第1のアンテナとは異なる位置に配置され、前記放送電波信号を受信し、前記複数の第1のアンテナのいずれの受信感度の指向性パターンの方位とも異なる受信感度の指向性パターンの方位を有する第2のアンテナと、
前記特定の第1の出力信号と前記第2のアンテナから出力された第2の出力信号とに基づいて、ダイバーシチ合成されたダイバーシチ合成信号を出力するダイバーシチ合成回路と、
前記選択回路を制御するアンテナ制御部と、
からなるテレビジョン受信装置であって、
前記複数の第1のアンテナは、10cm以上19cm以下の範囲内の間隔で互いに等間隔になるように配置されることを特徴とするテレビジョン受信装置。 - 放送電波信号を受信する複数の第1のアンテナと、
前記複数の第1のアンテナの出力信号の各々を入力し、固定位相で合成された複数の位相合成信号を出力する位相合成回路と、
前記複数の位相合成信号のうちの特定の位相合成信号を選択する選択回路と、
前記複数の第1のアンテナとは異なる位置に配置され、前記放送電波信号を受信し、前記複数のアンテナのいずれの受信感度の指向性パターンの方位とも異なる受信感度の指向性パターンの方位を有する第2のアンテナと、
前記特定の位相合成信号と前記第2のアンテナから出力された第2の出力信号とに基づいて、ダイバーシチ合成されたダイバーシチ合成信号を出力するダイバーシチ合成回路と、
前記選択回路を制御するアンテナ制御部と、
からなるテレビジョン受信装置であって
前記複数の第1のアンテナは、受信された前記放送電波信号の最大周波数の波長の略1/4の間隔で互いに等間隔になるように配置されることを特徴とするテレビジョン受信装置。 - 放送電波信号を受信する複数の第1のアンテナと、
前記複数の第1のアンテナの出力信号の各々を入力し、固定位相で合成された複数の位相合成信号を出力する位相合成回路と、
前記複数の位相合成信号のうちの特定の位相合成信号を選択する選択回路と、
前記複数の第1のアンテナとは異なる位置に配置され、前記放送電波信号を受信し、前記複数のアンテナのいずれの受信感度の指向性パターンの方位とも異なる受信感度の指向性パターンの方位を有する第2のアンテナと、
前記特定の位相合成信号と前記第2のアンテナから出力された第2の出力信号とに基づいて、ダイバーシチ合成されたダイバーシチ合成信号を出力するダイバーシチ合成回路と、
前記選択回路を制御するアンテナ制御部と、
からなるテレビジョン受信装置であって
前記複数の第1のアンテナは、10cm以上19cm以下の範囲内の間隔で互いに等間隔になるように配置されることを特徴とするテレビジョン受信装置。 - 放送電波信号を受信する複数の第1のアンテナと、
前記複数の第1のアンテナから出力される各々の第1の出力信号のうちの特定の第1の出力信号を選択する選択回路と、
前記複数の第1のアンテナとは異なる位置に配置され、前記放送電波信号を受信し、前記複数の第1のアンテナのいずれの受信感度の指向性パターンの方位とも異なる受信感度の指向性パターンの方位を有する複数の第2のアンテナと、
前記複数の第2のアンテナで受信された第2の出力信号の各々に基づいて、同相合成された同相合成信号を出力する同相合成器と、
前記特定の第1の出力信号と前記同相合成信号とに基づいて、ダイバーシチ合成されたダイバーシチ合成信号を出力するダイバーシチ合成回路と、
前記選択回路と前記同相合成器とを制御するアンテナ制御部と、
からなるテレビジョン受信装置であって、
前記複数の第1のアンテナは、受信された前記放送電波信号の最大周波数の波長の略1/4の間隔で互いに等間隔になるように配置されることを特徴とするテレビジョン受信装置。 - 放送電波信号を受信する複数の第1のアンテナと、
前記複数の第1のアンテナから出力される各々の第1の出力信号のうちの特定の第1の出力信号を選択する選択回路と、
前記複数の第1のアンテナとは異なる位置に配置され、前記放送電波信号を受信し、前記複数の第1のアンテナのいずれの受信感度の指向性パターンの方位とも異なる受信感度の指向性パターンの方位を有する複数の第2のアンテナと、
前記複数の第2のアンテナで受信された第2の出力信号の各々に基づいて、同相合成された同相合成信号を出力する同相合成器と、
前記特定の第1の出力信号と前記同相合成信号とに基づいて、ダイバーシチ合成されたダイバーシチ合成信号を出力するダイバーシチ合成回路と、
前記選択回路と前記同相合成器とを制御するアンテナ制御部と、
からなるテレビジョン受信装置であって、
前記複数の第1のアンテナは、10cm以上19cm以下の範囲内の間隔で互いに等間隔になるように配置されることを特徴とするテレビジョン受信装置。 - 放送電波信号を受信する複数の第1のアンテナと、
前記複数の第1のアンテナの出力信号の各々を入力し、固定位相で合成された複数の位相合成信号を出力する位相合成回路と、
前記複数の位相合成信号のうちの特定の位相合成信号を選択する選択回路と、
前記複数の第1のアンテナとは異なる位置に配置され、前記放送電波信号を受信し、前記複数のアンテナのいずれの受信感度の指向性パターンの方位とも異なる受信感度の指向性パターンの方位を有する複数の第2のアンテナと、
前記複数の第2のアンテナで受信された第2の出力信号の各々に基づいて、同相合成された同相合成信号を出力する同相合成器と、
前記特定の位相合成信号と前記同相合成信号とに基づいて、ダイバーシチ合成されたダイバーシチ合成信号を出力するダイバーシチ合成回路と、
前記選択回路を制御するアンテナ制御部と、
からなるテレビジョン受信装置であって
前記複数の第1のアンテナは、受信された前記放送電波信号の最大周波数の波長の略1/4の間隔で互いに等間隔になるように配置されることを特徴とするテレビジョン受信装置。 - 放送電波信号を受信する複数の第1のアンテナと、
前記複数の第1のアンテナの出力信号の各々を入力し、固定位相で合成された複数の位相合成信号を出力する位相合成回路と、
前記複数の位相合成信号のうちの特定の位相合成信号を選択する選択回路と、
前記複数の第1のアンテナとは異なる位置に配置され、前記放送電波信号を受信し、前記複数のアンテナのいずれの受信感度の指向性パターンの方位とも異なる受信感度の指向性パターンの方位を有する複数の第2のアンテナと、
前記複数の第2のアンテナで受信された第2の出力信号の各々に基づいて、同相合成された同相合成信号を出力する同相合成器と、
前記特定の位相合成信号と前記同相合成信号とに基づいて、ダイバーシチ合成されたダイバーシチ合成信号を出力するダイバーシチ合成回路と、
前記選択回路を制御するアンテナ制御部と、
からなるテレビジョン受信装置であって
前記複数の第1のアンテナは、10cm以上19cm以下の範囲内の間隔で互いに等間隔になるように配置されることを特徴とするテレビジョン受信装置。 - 同相合成器は、
複数の第2のアンテナの各々に対応して設けられ、前期複数の第2のアンテナの各々の利得を可変する複数の第2の可変利得器と、
前記複数の第2のアンテナで受信され、前記複数の第2の可変利得器で利得が可変された第2の受信信号の各々を加算して、第2の加算受信信号を出力する第2の加算器と、
からなることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載のテレビジョン受信装置。 - 複数の第1のアンテナは、受信感度もしくは受信感度の指向性パターンの方位が前記複数の第1のアンテナのうちの他のアンテナとは異なるアンテナを含むこと
を特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のテレビジョン受信装置。 - 複数の第1のアンテナは、前記複数の第1のアンテナのうちの他のアンテナとは異なる種類のアンテナを含むこと
を特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のテレビジョン受信装置。 - 複数の第1のアンテナは、第2のアンテナとは異なる種類のアンテナを含むこと
を特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のテレビジョン受信装置。
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