JPH1125142A - Cadデータの登録・検索方法及びその装置 - Google Patents
Cadデータの登録・検索方法及びその装置Info
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- JPH1125142A JPH1125142A JP9179400A JP17940097A JPH1125142A JP H1125142 A JPH1125142 A JP H1125142A JP 9179400 A JP9179400 A JP 9179400A JP 17940097 A JP17940097 A JP 17940097A JP H1125142 A JPH1125142 A JP H1125142A
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- JP
- Japan
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- data
- case
- list data
- list
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- Pending
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Landscapes
- Processing Or Creating Images (AREA)
- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 過去に蓄積された設計事例の中から,新設計
と部分的に同一又は類似のものを迅速容易に抽出する。 【解決手段】 設計事例を形状を表す図面データ,及び
構成する基本図形の属性データの集合であるリストデー
タで表現し,事例リストデータとして記憶する。新設計
の際,同様の新規リストデータを作成し,新規リストデ
ータと蓄積された事例リストデータとが比較され,所定
のルールの下で新規リストデータと合致する事例リスト
データが抽出される。抽出された事例リストデータに関
連付けられている図面データが取り出され,それを利用
して新しい図面が作成される。このように,各事例リス
トデータが所定の属性により一般化された形で記憶さ
れ,その属性に基づいて検索される。
と部分的に同一又は類似のものを迅速容易に抽出する。 【解決手段】 設計事例を形状を表す図面データ,及び
構成する基本図形の属性データの集合であるリストデー
タで表現し,事例リストデータとして記憶する。新設計
の際,同様の新規リストデータを作成し,新規リストデ
ータと蓄積された事例リストデータとが比較され,所定
のルールの下で新規リストデータと合致する事例リスト
データが抽出される。抽出された事例リストデータに関
連付けられている図面データが取り出され,それを利用
して新しい図面が作成される。このように,各事例リス
トデータが所定の属性により一般化された形で記憶さ
れ,その属性に基づいて検索される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,CAD(Computer-
Aided-Design) システム等におけるデータの登録・検索
方法に関し,詳しくは,基本図形を組み合わせて全体図
形を作成する際に,いくつかの上記基本図形の組み合わ
せとして中間的に作成される複合図形を登録し,必要な
ときに取り出して使用するためのCADデータの登録・
検索方法及びその装置に関するものである。
Aided-Design) システム等におけるデータの登録・検索
方法に関し,詳しくは,基本図形を組み合わせて全体図
形を作成する際に,いくつかの上記基本図形の組み合わ
せとして中間的に作成される複合図形を登録し,必要な
ときに取り出して使用するためのCADデータの登録・
検索方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CADシステムを用いて設計を行う場合
には,最も基本的には,直線,円,面などの基本図形を
組み合わせることにより中間的な複合図形(部品)を形
成し,更にそれら複合図形や基本図形を組み合わせるこ
とによって全体図形が形成される。また,例えば機械の
設計等に用いられるCADシステムでは,最小単位の基
本図形としてネジやシャフト等が登録されており,それ
らの基本図形を組み合わせることによって幾つかの中間
的な複合図形を形成し,更にそれらの複合図形や基本図
形を統合して全体図形が形成されることが多い。ところ
で,上記のようなCADシステムを用いた設計作業にお
いては,作成しようとしている図形の一部分が,過去に
本人や他の作業者によって作成された図形の一部分と同
一か,或いは類似していることが多く,全てが新規の図
形であることの方がむしろ少ない。従って,効率的に設
計作業を行うためには,過去に蓄積された設計事例の中
から,作成しようとしている図形と部分的に同一,或い
は類似した図形を取り出し,それを組み合わせたり修正
を加えたりしながら全体図形を形成していくことが望ま
しい。そこで,従来から用いられているCADシステム
には,上記基本図形を組み合わせて中間的に作成された
複合図形をデータベースに登録しておき,必要なときに
そのデータベースの中から所望の複合図形を取り出して
利用することができるようになっているものが多い。例
えば,特開平6−314210号公報に提案されている
設計システムでは,複合図形に幾つかの属性(名称,定
格等)を持たせて登録しておき(図6参照),画面上に
そのリストを表示させ(図7参照),作業者がその中か
ら所望の複合図形を選択して利用できるようになってい
る。
には,最も基本的には,直線,円,面などの基本図形を
組み合わせることにより中間的な複合図形(部品)を形
成し,更にそれら複合図形や基本図形を組み合わせるこ
とによって全体図形が形成される。また,例えば機械の
設計等に用いられるCADシステムでは,最小単位の基
本図形としてネジやシャフト等が登録されており,それ
らの基本図形を組み合わせることによって幾つかの中間
的な複合図形を形成し,更にそれらの複合図形や基本図
形を統合して全体図形が形成されることが多い。ところ
で,上記のようなCADシステムを用いた設計作業にお
いては,作成しようとしている図形の一部分が,過去に
本人や他の作業者によって作成された図形の一部分と同
一か,或いは類似していることが多く,全てが新規の図
形であることの方がむしろ少ない。従って,効率的に設
計作業を行うためには,過去に蓄積された設計事例の中
から,作成しようとしている図形と部分的に同一,或い
は類似した図形を取り出し,それを組み合わせたり修正
を加えたりしながら全体図形を形成していくことが望ま
しい。そこで,従来から用いられているCADシステム
には,上記基本図形を組み合わせて中間的に作成された
複合図形をデータベースに登録しておき,必要なときに
そのデータベースの中から所望の複合図形を取り出して
利用することができるようになっているものが多い。例
えば,特開平6−314210号公報に提案されている
設計システムでは,複合図形に幾つかの属性(名称,定
格等)を持たせて登録しておき(図6参照),画面上に
そのリストを表示させ(図7参照),作業者がその中か
ら所望の複合図形を選択して利用できるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような方法で,
より効率よく作業を行おうとすると,各機能単位で細か
く複合図形を登録することが必要となり,必然的にその
登録数は多くなる。ところが,登録された事例(複合図
形)の数が多くなり,また類似の事例が多くなると,上
記従来の方法では,登録された事例の中から所望の図形
を効率よく検索することができない。なぜなら,全ての
複合図形に逐一ユニークな名称や属性を付けて登録し,
その名称や属性を頼りに画面上から所望の複合図形を捜
し出すことは非常に困難だからである。また,他者によ
って登録された事例を利用しようとする場合には,この
傾向は更に著しい。本発明は上記事情に鑑みてなされた
ものであり,その目的とするところは,過去に蓄積され
た設計事例の中から,新しく設計しようとしている事例
と部分的に同一,若しくは類似のものを迅速且つ容易に
抽出することが可能なCADデータの登録・検索方法及
びその装置を提供することである。
より効率よく作業を行おうとすると,各機能単位で細か
く複合図形を登録することが必要となり,必然的にその
登録数は多くなる。ところが,登録された事例(複合図
形)の数が多くなり,また類似の事例が多くなると,上
記従来の方法では,登録された事例の中から所望の図形
を効率よく検索することができない。なぜなら,全ての
複合図形に逐一ユニークな名称や属性を付けて登録し,
その名称や属性を頼りに画面上から所望の複合図形を捜
し出すことは非常に困難だからである。また,他者によ
って登録された事例を利用しようとする場合には,この
傾向は更に著しい。本発明は上記事情に鑑みてなされた
ものであり,その目的とするところは,過去に蓄積され
た設計事例の中から,新しく設計しようとしている事例
と部分的に同一,若しくは類似のものを迅速且つ容易に
抽出することが可能なCADデータの登録・検索方法及
びその装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の方法は,基本図形を組み合わせて全体図形を
作成するCADシステムで,いくつかの上記基本図形の
組み合わせとして中間的に作成される複合図形を登録
し,必要なときに取り出して使用するためのCADデー
タの登録・検索方法において,既定の上記複合図形を,
形状を表す図面データと,基本図形を所定の複数の属性
データで表した基本図形データの集合であるリストデー
タとで表現し,上記リストデータを上記図面データに関
連付けて事例リストデータとして記憶する事例データ記
憶工程と,新たに作成された上記基本図形データの集合
である新規リストデータと,上記事例データ記憶工程で
記憶された複数の事例リストデータとを,上記属性デー
タに基づいて比較し,所定のルールの下で上記新規リス
トデータと合致する事例リストデータを抽出する検索工
程と,上記検索工程で抽出された事例リストデータに関
連付けられた上記図面データを取り出す図面データ取得
工程とを具備してなることを特徴とするCADデータの
登録・検索方法として構成されている。更には,上記属
性データが,上記各基本図形データの接続関係を含むC
ADデータの登録・検索方法である。
に本発明の方法は,基本図形を組み合わせて全体図形を
作成するCADシステムで,いくつかの上記基本図形の
組み合わせとして中間的に作成される複合図形を登録
し,必要なときに取り出して使用するためのCADデー
タの登録・検索方法において,既定の上記複合図形を,
形状を表す図面データと,基本図形を所定の複数の属性
データで表した基本図形データの集合であるリストデー
タとで表現し,上記リストデータを上記図面データに関
連付けて事例リストデータとして記憶する事例データ記
憶工程と,新たに作成された上記基本図形データの集合
である新規リストデータと,上記事例データ記憶工程で
記憶された複数の事例リストデータとを,上記属性デー
タに基づいて比較し,所定のルールの下で上記新規リス
トデータと合致する事例リストデータを抽出する検索工
程と,上記検索工程で抽出された事例リストデータに関
連付けられた上記図面データを取り出す図面データ取得
工程とを具備してなることを特徴とするCADデータの
登録・検索方法として構成されている。更には,上記属
性データが,上記各基本図形データの接続関係を含むC
ADデータの登録・検索方法である。
【0004】また,上記所定のルールとしては,上記属
性データの全てが完全に一致した場合に両者が合致した
と判断するものや,上記属性データの所定の一部分が一
致した場合に両者が合致したと判断するもの等が考えら
れる。更に,上記検索工程において,上記新規リストデ
ータと上記各事例リストデータとの合致度合いを表す所
定の評価値を求め,該評価値に基づいて事例リストデー
タを抽出するように構成することもできる。また,上記
目的を達成するために本発明の装置は,基本図形を組み
合わせて全体図形を作成するCADシステムで,いくつ
かの上記基本図形の組み合わせとして中間的に作成され
る複合図形を登録し,必要なときに取り出して使用する
ためのCADデータの登録・検索装置において,既定の
上記複合図形を,形状を表す図面データと,基本図形を
所定の複数の属性データで表した基本図形データの集合
であるリストデータとで表現し,上記リストデータを上
記図面データに関連付けて事例リストデータとして記憶
する事例データ記憶手段と,新たに作成された上記基本
図形データの集合である新規リストデータと,上記事例
データ記憶手段に記憶された複数の事例リストデータと
を,上記属性データに基づいて比較し,所定のルールの
下で上記新規リストデータと合致する事例リストデータ
を抽出する検索手段と,上記検索手段で抽出された事例
リストデータに関連付けられた上記図面データを取り出
す図面データ取得手段とを具備してなることを特徴とす
るCADデータの登録・検索装置として構成されてい
る。
性データの全てが完全に一致した場合に両者が合致した
と判断するものや,上記属性データの所定の一部分が一
致した場合に両者が合致したと判断するもの等が考えら
れる。更に,上記検索工程において,上記新規リストデ
ータと上記各事例リストデータとの合致度合いを表す所
定の評価値を求め,該評価値に基づいて事例リストデー
タを抽出するように構成することもできる。また,上記
目的を達成するために本発明の装置は,基本図形を組み
合わせて全体図形を作成するCADシステムで,いくつ
かの上記基本図形の組み合わせとして中間的に作成され
る複合図形を登録し,必要なときに取り出して使用する
ためのCADデータの登録・検索装置において,既定の
上記複合図形を,形状を表す図面データと,基本図形を
所定の複数の属性データで表した基本図形データの集合
であるリストデータとで表現し,上記リストデータを上
記図面データに関連付けて事例リストデータとして記憶
する事例データ記憶手段と,新たに作成された上記基本
図形データの集合である新規リストデータと,上記事例
データ記憶手段に記憶された複数の事例リストデータと
を,上記属性データに基づいて比較し,所定のルールの
下で上記新規リストデータと合致する事例リストデータ
を抽出する検索手段と,上記検索手段で抽出された事例
リストデータに関連付けられた上記図面データを取り出
す図面データ取得手段とを具備してなることを特徴とす
るCADデータの登録・検索装置として構成されてい
る。
【0005】
【作用】本発明に係るCADデータの登録・検索方法に
よれば,まず,事例データ記憶工程において,既定の上
記複合図形が,形状を表す図面データと,基本図形を所
定の複数の属性データで表した基本図形データの集合で
あるリストデータとで表現される。そして,上記リスト
データが,上記図面データに関連付けられた形で事例リ
ストデータとして記憶される。この工程が繰り返される
ことにより,次第に事例リストデータが蓄積される。新
たに設計を行う際に,過去の事例を利用しようとする場
合には,図面を作成する前にまず上記リストデータと同
じ形の新規リストデータが作成される。この新規リスト
データと,上記事例データ記憶工程で記憶された複数の
事例リストデータとが,上記属性データに基づいて比較
され,所定のルール,例えば完全一致ルールや部分一致
ルール等の下で上記新規リストデータと合致する事例リ
ストデータが抽出される(検索工程)。そして,抽出さ
れた事例リストデータに関連付けられている図面データ
が取り出され(図面データ取得工程),それを利用して
新しい図面が作成される。このように,各事例リストデ
ータが所定の属性により一般化された形で記憶され,そ
の属性に基づいて検索されるため,過去に蓄積された設
計事例の中から,新しく設計しようとしている事例と部
分的に同一,若しくは類似のものを迅速且つ容易に抽出
することが可能となる。また,各作業者が主観的に名前
付けして事例として登録するといった属人性がなくなる
ため,各作業者間で設計事例データが完全に共有でき,
有効利用できる。
よれば,まず,事例データ記憶工程において,既定の上
記複合図形が,形状を表す図面データと,基本図形を所
定の複数の属性データで表した基本図形データの集合で
あるリストデータとで表現される。そして,上記リスト
データが,上記図面データに関連付けられた形で事例リ
ストデータとして記憶される。この工程が繰り返される
ことにより,次第に事例リストデータが蓄積される。新
たに設計を行う際に,過去の事例を利用しようとする場
合には,図面を作成する前にまず上記リストデータと同
じ形の新規リストデータが作成される。この新規リスト
データと,上記事例データ記憶工程で記憶された複数の
事例リストデータとが,上記属性データに基づいて比較
され,所定のルール,例えば完全一致ルールや部分一致
ルール等の下で上記新規リストデータと合致する事例リ
ストデータが抽出される(検索工程)。そして,抽出さ
れた事例リストデータに関連付けられている図面データ
が取り出され(図面データ取得工程),それを利用して
新しい図面が作成される。このように,各事例リストデ
ータが所定の属性により一般化された形で記憶され,そ
の属性に基づいて検索されるため,過去に蓄積された設
計事例の中から,新しく設計しようとしている事例と部
分的に同一,若しくは類似のものを迅速且つ容易に抽出
することが可能となる。また,各作業者が主観的に名前
付けして事例として登録するといった属人性がなくなる
ため,各作業者間で設計事例データが完全に共有でき,
有効利用できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して,本発明
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を
具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定す
る性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の
形態に係るCADデータの登録・検索方法の概略処理手
順を示すフローチャート,図2は本発明の実施の形態に
係るCADデータの登録・検索装置A1の概略構成を示
すブロック図,図3はマスターデータ内のフローシンボ
ルとその属性の一例を示す図,図4はフロー図の一例を
示す図,図5はフロー一致ルールを用いた検索工程の処
理手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形
態に係るCADデータの登録・検索装置A1は,図2に
示すように,キーボード,マウス等の入力装置とCRT
等の出力装置よりなる入出力部1と,2次元若しくは3
次元の図面を作成する図面作成部2と,予め基本図形を
シンボル表現,シンボル名,機種名,ザイズ名等の属性
で分類し,それをマスターデータとして記憶するマスタ
ーデータ記憶部4と,上記図面作成部2により作成され
た複合図形から,若しくは新規に,基本図形の入出力関
係(接続関係)を表現するフロー図を,上記マスターデ
ータ記憶部4に記憶されたマスターデータを参照しなが
ら作成するフロー図作成部3と,上記フロー図作成部3
で作成されたフロー図から該フロー図の構成をリスト形
式で表現したリストデータを作成するリストデータ作成
部5と,上記リストデータ作成部5で作成された既定の
複合図形に関するリストデータを,該リストデータに対
応する図面データと関連付けて事例データとして記憶す
る事例データ記憶部7と,上記リストデータ作成部5で
新規に作成されたリストデータと,上記事例データ記憶
部7に記憶されたリストデータとを上記属性データに基
づいて比較し,所定のルールの下で合致するリストデー
タに関連付けられた図面データを上記事例データ記憶部
7から抽出し,上記図面作成部2に出力する検索部6と
で構成されている。
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を
具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定す
る性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の
形態に係るCADデータの登録・検索方法の概略処理手
順を示すフローチャート,図2は本発明の実施の形態に
係るCADデータの登録・検索装置A1の概略構成を示
すブロック図,図3はマスターデータ内のフローシンボ
ルとその属性の一例を示す図,図4はフロー図の一例を
示す図,図5はフロー一致ルールを用いた検索工程の処
理手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形
態に係るCADデータの登録・検索装置A1は,図2に
示すように,キーボード,マウス等の入力装置とCRT
等の出力装置よりなる入出力部1と,2次元若しくは3
次元の図面を作成する図面作成部2と,予め基本図形を
シンボル表現,シンボル名,機種名,ザイズ名等の属性
で分類し,それをマスターデータとして記憶するマスタ
ーデータ記憶部4と,上記図面作成部2により作成され
た複合図形から,若しくは新規に,基本図形の入出力関
係(接続関係)を表現するフロー図を,上記マスターデ
ータ記憶部4に記憶されたマスターデータを参照しなが
ら作成するフロー図作成部3と,上記フロー図作成部3
で作成されたフロー図から該フロー図の構成をリスト形
式で表現したリストデータを作成するリストデータ作成
部5と,上記リストデータ作成部5で作成された既定の
複合図形に関するリストデータを,該リストデータに対
応する図面データと関連付けて事例データとして記憶す
る事例データ記憶部7と,上記リストデータ作成部5で
新規に作成されたリストデータと,上記事例データ記憶
部7に記憶されたリストデータとを上記属性データに基
づいて比較し,所定のルールの下で合致するリストデー
タに関連付けられた図面データを上記事例データ記憶部
7から抽出し,上記図面作成部2に出力する検索部6と
で構成されている。
【0007】尚,上記図面作成部2,フロー図作成部
3,マスターデータ記憶部4,リストデータ作成部5,
及び事例データ記憶部7が,上記事例データ記憶手段の
一例であり,上記フロー図作成部3,マスターデータ記
憶部4,リストデータ作成部5,及び検索部6が,上記
検索手段及び図面データ取得手段の一例である。また,
上記登録・検索装置A1を用いて行うCADデータの登
録・検索方法は,大きく分けて,事例データ記憶工程
(図1(a))と,データ抽出工程(検索工程,及び図
面データ取得工程を含む)(図1(b))とで構成され
ている。以下,図1,図2を用いて,本実施の形態に係
るCADデータの登録・検索方法を,その手順に従って
詳述する。尚,本実施の形態では,破砕機プラントにお
ける機械室のレイアウト設計を例として説明する。 (前工程)事例データ記憶工程の前工程として,破砕機
プラントを構成する破砕機や振動ふるい等の各機器を,
JISで指定されているフローシンボルで表し,それぞ
れシンボル名,機種名,サイズ名,入出力数等の属性で
分類し,それをマスターデータとしてマスターデータ記
憶部4に記憶しておく。図3に,幾つかのフローシンボ
ルと,そのシンボル名,機種名,サイズ名の一例を示
す。上記各機器は,大きくはシンボル名で分類される
が,同じ機器でも機種は複数存在し,更に各機種毎に用
途によって様々なサイズが存在する。上記マスターデー
タにより,このような全ての機器が,上記属性に基づい
て分類される。以下,上記各機器を最小単位の基本図形
として設計を行うものとする。
3,マスターデータ記憶部4,リストデータ作成部5,
及び事例データ記憶部7が,上記事例データ記憶手段の
一例であり,上記フロー図作成部3,マスターデータ記
憶部4,リストデータ作成部5,及び検索部6が,上記
検索手段及び図面データ取得手段の一例である。また,
上記登録・検索装置A1を用いて行うCADデータの登
録・検索方法は,大きく分けて,事例データ記憶工程
(図1(a))と,データ抽出工程(検索工程,及び図
面データ取得工程を含む)(図1(b))とで構成され
ている。以下,図1,図2を用いて,本実施の形態に係
るCADデータの登録・検索方法を,その手順に従って
詳述する。尚,本実施の形態では,破砕機プラントにお
ける機械室のレイアウト設計を例として説明する。 (前工程)事例データ記憶工程の前工程として,破砕機
プラントを構成する破砕機や振動ふるい等の各機器を,
JISで指定されているフローシンボルで表し,それぞ
れシンボル名,機種名,サイズ名,入出力数等の属性で
分類し,それをマスターデータとしてマスターデータ記
憶部4に記憶しておく。図3に,幾つかのフローシンボ
ルと,そのシンボル名,機種名,サイズ名の一例を示
す。上記各機器は,大きくはシンボル名で分類される
が,同じ機器でも機種は複数存在し,更に各機種毎に用
途によって様々なサイズが存在する。上記マスターデー
タにより,このような全ての機器が,上記属性に基づい
て分類される。以下,上記各機器を最小単位の基本図形
として設計を行うものとする。
【0008】(事例データ記憶工程)本工程(図1
(a))は,既定の設計事例における複合図形を,事例
データとしてデータベースに記憶させる工程である。こ
の工程においてどのようなデータベースを作成するか
が,後のデータ抽出工程における検索効率を左右する。
図面作成部2において,上記各機器を組み合わせること
によって,例えば複合図形である一つの機械室の設計デ
ータ(2次元図面や3次元モデル)が完成すると,フロ
ー図作成部3により,上記複合図形のフロー図を作成す
る(ステップS1)。図4にフロー図の一例を示す。図
4に示すフロー図は,図3に示す各機器,及びそれぞれ
始点,終点を表す「S」,「T」の記号により構成され
ている。このようなフロー図は,例えば,上記マスター
データ記憶部4に記憶されたマスターデータを参照しな
がら,図3に示したようなフローシンボルを画面上でグ
ラフィカルに選択し,まずその機種名やサイズを定義し
て画面上の所定位置に配置したあと,各機器の入出力数
を考慮しつつ接続線を引くことによって作成される。例
えば,図4のフロー中のシングルトグルジョークラッシ
ャ24は,入出力が各1つであり,振動フィーダ23か
ら入力され,「T」(終点)26に出力される。
(a))は,既定の設計事例における複合図形を,事例
データとしてデータベースに記憶させる工程である。こ
の工程においてどのようなデータベースを作成するか
が,後のデータ抽出工程における検索効率を左右する。
図面作成部2において,上記各機器を組み合わせること
によって,例えば複合図形である一つの機械室の設計デ
ータ(2次元図面や3次元モデル)が完成すると,フロ
ー図作成部3により,上記複合図形のフロー図を作成す
る(ステップS1)。図4にフロー図の一例を示す。図
4に示すフロー図は,図3に示す各機器,及びそれぞれ
始点,終点を表す「S」,「T」の記号により構成され
ている。このようなフロー図は,例えば,上記マスター
データ記憶部4に記憶されたマスターデータを参照しな
がら,図3に示したようなフローシンボルを画面上でグ
ラフィカルに選択し,まずその機種名やサイズを定義し
て画面上の所定位置に配置したあと,各機器の入出力数
を考慮しつつ接続線を引くことによって作成される。例
えば,図4のフロー中のシングルトグルジョークラッシ
ャ24は,入出力が各1つであり,振動フィーダ23か
ら入力され,「T」(終点)26に出力される。
【0009】このようにして作成されたフロー図は,リ
ストデータ作成部5において,該フロー図の構成をリス
ト形式で表現したリストデータに変換される(ステップ
S2)。このリストデータの構成は,例えば次のような
ものが用いられる。 リストデータ={アイテム1,アイテム2,…} アイテム={ノード番号,シンボル名,機種名,サイズ
名,接続先ノード数,接続先ノード番号(接続先ノード
数分)} 但し,始点,終点を表す「S」,「T」は特殊なシンボ
ルであり,シンボル名,機種名,サイズ名全て同じデー
タを入力するものとする。尚,上記アイテムが,基本図
形を所定の複数の属性データで表した基本図形データに
相当する。この例では,属性データの一例として,上記
ノード番号,…,接続先ノード番号を用いている。上記
リストデータは,各アイテムを構成する各属性データは
ノード番号を除いて全てマスターデータに登録されたも
のが用いられるため,作成する作業者の主観が入り込む
余地がなく,一般的な形で作成される。フロー図のデー
タ表現は,上記のようなリスト構造以外にも,例えば行
列構造(配列構造)で表現する方法もあるが,本実施の
形態の場合には上記リスト構造を用いたほうがデータ容
量を少なくできる。図4に示したフロー図を上記リスト
データに変換すると,次のようになる。 リスト構造={ {21,S,S,S,1,2}, {22,原石ビン,原石ビン,3000,1,3}, {23,振動フィーダ,VFGHフィーダ,5−12,2,4,5}, {24,シングルトグルジョークラッシャ,アストロジョー, 36−25,1,6}, {25,T,T,T,0}, {26,T,T,T,0} } ここで,振動フィーダ23には出力が2つあり,網より
も大きい砕石は右(シングルトグルジョークラッシャ2
4)に,網よりも小さい砕石は下(T(終点)25)に
出力されるが,このような複数の出口を持つ場合のリス
トの記述順は予め設定しておく。以上のように作成され
たリストデータは,そのリストデータに対応する図面デ
ータ(2次元図面や3次元モデル)に関連付けられ(ス
テップS3),事例データとして事例データ記憶部7に
記憶される(ステップS4)。以下,この事例データ記
憶部7に記憶されたリストデータを事例リストデータと
呼ぶ。以上のステップS1〜S4の処理を設計作業の都
度行うことにより,事例データが1つずつ蓄積される。
ストデータ作成部5において,該フロー図の構成をリス
ト形式で表現したリストデータに変換される(ステップ
S2)。このリストデータの構成は,例えば次のような
ものが用いられる。 リストデータ={アイテム1,アイテム2,…} アイテム={ノード番号,シンボル名,機種名,サイズ
名,接続先ノード数,接続先ノード番号(接続先ノード
数分)} 但し,始点,終点を表す「S」,「T」は特殊なシンボ
ルであり,シンボル名,機種名,サイズ名全て同じデー
タを入力するものとする。尚,上記アイテムが,基本図
形を所定の複数の属性データで表した基本図形データに
相当する。この例では,属性データの一例として,上記
ノード番号,…,接続先ノード番号を用いている。上記
リストデータは,各アイテムを構成する各属性データは
ノード番号を除いて全てマスターデータに登録されたも
のが用いられるため,作成する作業者の主観が入り込む
余地がなく,一般的な形で作成される。フロー図のデー
タ表現は,上記のようなリスト構造以外にも,例えば行
列構造(配列構造)で表現する方法もあるが,本実施の
形態の場合には上記リスト構造を用いたほうがデータ容
量を少なくできる。図4に示したフロー図を上記リスト
データに変換すると,次のようになる。 リスト構造={ {21,S,S,S,1,2}, {22,原石ビン,原石ビン,3000,1,3}, {23,振動フィーダ,VFGHフィーダ,5−12,2,4,5}, {24,シングルトグルジョークラッシャ,アストロジョー, 36−25,1,6}, {25,T,T,T,0}, {26,T,T,T,0} } ここで,振動フィーダ23には出力が2つあり,網より
も大きい砕石は右(シングルトグルジョークラッシャ2
4)に,網よりも小さい砕石は下(T(終点)25)に
出力されるが,このような複数の出口を持つ場合のリス
トの記述順は予め設定しておく。以上のように作成され
たリストデータは,そのリストデータに対応する図面デ
ータ(2次元図面や3次元モデル)に関連付けられ(ス
テップS3),事例データとして事例データ記憶部7に
記憶される(ステップS4)。以下,この事例データ記
憶部7に記憶されたリストデータを事例リストデータと
呼ぶ。以上のステップS1〜S4の処理を設計作業の都
度行うことにより,事例データが1つずつ蓄積される。
【0010】(データ抽出工程)本工程(図1(b))
は,上記事例データ記憶工程の繰り返しにより蓄積され
た事例データから,所望の図面データを抽出する工程で
ある。新規に設計を行う際に,過去の事例を部分的に利
用しようとする場合には,図面作成部2で設計を始める
前に,まずフロー図作成部3において設計対象物のフロ
ー図を作成する(ステップS11)。このフロー図の作
成は,上記事例データ記憶工程のステップS1と同様の
方法で行う。続いて,リストデータ作成部5において,
作成された上記フロー図をリストデータに変換する(ス
テップS12)。このリストデータへの変換は,上記事
例データ記憶工程のステップS2と同様の方法で行う。
以下,このステップS12で作成されたリストデータを
新規リストデータと呼ぶ。次に,検索部6において,ス
テップS12で作成された新規リストデータと事例デー
タ記憶部7に記憶された各事例リストデータとの比較処
理が行われ,所定のルールの下で上記新規リストデータ
と合致する事例リストデータが抽出される(ステップS
13)。ここで,上記所定のルールは,完全一致ルール
と部分一致ルールに分けられる。
は,上記事例データ記憶工程の繰り返しにより蓄積され
た事例データから,所望の図面データを抽出する工程で
ある。新規に設計を行う際に,過去の事例を部分的に利
用しようとする場合には,図面作成部2で設計を始める
前に,まずフロー図作成部3において設計対象物のフロ
ー図を作成する(ステップS11)。このフロー図の作
成は,上記事例データ記憶工程のステップS1と同様の
方法で行う。続いて,リストデータ作成部5において,
作成された上記フロー図をリストデータに変換する(ス
テップS12)。このリストデータへの変換は,上記事
例データ記憶工程のステップS2と同様の方法で行う。
以下,このステップS12で作成されたリストデータを
新規リストデータと呼ぶ。次に,検索部6において,ス
テップS12で作成された新規リストデータと事例デー
タ記憶部7に記憶された各事例リストデータとの比較処
理が行われ,所定のルールの下で上記新規リストデータ
と合致する事例リストデータが抽出される(ステップS
13)。ここで,上記所定のルールは,完全一致ルール
と部分一致ルールに分けられる。
【0011】完全一致ルールとは,両リストデータ間
で,ノードのシンボル,機種,サイズ,接続関係まで全
て一致している場合(ノード番号やアイテムの順番は異
なってもよい)にのみ,両者が合致していると判断する
ものである。また,部分一致ルールとは,各アイテム
(機器)の属性の一部が一致している場合に両者が合致
していると判断するものであり,その属性によりフロー
一致ルール,シンボル一致ルール,サイズ一致ルール等
が考えられる。上記フロー一致ルールは,両リストデー
タ間でノードのシンボルが全て一致し,且つノードから
の接続が一致している場合(即ちフロー図が論理的に一
致している場合)に,上記シンボル一致ルールは,両リ
ストデータ間でノードのシンボルが全て一致するが,接
続関係が異なっている場合に,上記サイズ一致ルール
は,両リストデータ間で接続関係のみが異なっている場
合に,それぞれ両者が合致していると判断する。ここ
で,上記ステップS13の検索処理の一例として,上記
フロー一致ルールを用いた検索手順について図5のフロ
ーチャートを用いて説明する。まず,事例データ記憶部
7に記憶されている事例リストデータを1つずつ取り出
し(ステップS21),取得した事例リストデータと新
規リストデータとのアイテム数が等しいものを取り出す
(ステップS23)処理を,事例リストデータ数分だけ
(ステップS22)繰り返す。上記ステップS23にお
いて新規リストデータとアイテム数の等しい事例リスト
データが取得されると,新規リストデータのアイテムの
並び順の組み合わせを作成し(ステップS24),新規
リストデータをその並び順に並び替える(ステップS2
5,S27)処理を,並び順の組み合わせ数分だけ(ス
テップS26)繰り返す。上記ステップS27において
並び替えられた新規リストデータと,上記ステップS2
3で取得された事例リストデータのアイテムを,ぞれぞ
れ先頭から1つずつ取り出し(ステップS28),それ
らのシンボル名が等しく且つそれらのアイテムの接続先
のリスト上の位置が等しいかどうかを比較する処理(ス
テップS30)を繰り返し行う。上記ステップS30に
おいて「No」の判定がなされた場合には,上記ステッ
プS25に戻る。上記ステップS28〜S30の処理が
アイテム数分繰り返された場合(ステップS29),即
ち上記ステップS30において全アイテムで「Yes」
の判定がなされた場合には,新規リストデータと上記ス
テップS23で取得された事例リストデータとが,フロ
ー一致ルールの下で合致するものと判定される。
で,ノードのシンボル,機種,サイズ,接続関係まで全
て一致している場合(ノード番号やアイテムの順番は異
なってもよい)にのみ,両者が合致していると判断する
ものである。また,部分一致ルールとは,各アイテム
(機器)の属性の一部が一致している場合に両者が合致
していると判断するものであり,その属性によりフロー
一致ルール,シンボル一致ルール,サイズ一致ルール等
が考えられる。上記フロー一致ルールは,両リストデー
タ間でノードのシンボルが全て一致し,且つノードから
の接続が一致している場合(即ちフロー図が論理的に一
致している場合)に,上記シンボル一致ルールは,両リ
ストデータ間でノードのシンボルが全て一致するが,接
続関係が異なっている場合に,上記サイズ一致ルール
は,両リストデータ間で接続関係のみが異なっている場
合に,それぞれ両者が合致していると判断する。ここ
で,上記ステップS13の検索処理の一例として,上記
フロー一致ルールを用いた検索手順について図5のフロ
ーチャートを用いて説明する。まず,事例データ記憶部
7に記憶されている事例リストデータを1つずつ取り出
し(ステップS21),取得した事例リストデータと新
規リストデータとのアイテム数が等しいものを取り出す
(ステップS23)処理を,事例リストデータ数分だけ
(ステップS22)繰り返す。上記ステップS23にお
いて新規リストデータとアイテム数の等しい事例リスト
データが取得されると,新規リストデータのアイテムの
並び順の組み合わせを作成し(ステップS24),新規
リストデータをその並び順に並び替える(ステップS2
5,S27)処理を,並び順の組み合わせ数分だけ(ス
テップS26)繰り返す。上記ステップS27において
並び替えられた新規リストデータと,上記ステップS2
3で取得された事例リストデータのアイテムを,ぞれぞ
れ先頭から1つずつ取り出し(ステップS28),それ
らのシンボル名が等しく且つそれらのアイテムの接続先
のリスト上の位置が等しいかどうかを比較する処理(ス
テップS30)を繰り返し行う。上記ステップS30に
おいて「No」の判定がなされた場合には,上記ステッ
プS25に戻る。上記ステップS28〜S30の処理が
アイテム数分繰り返された場合(ステップS29),即
ち上記ステップS30において全アイテムで「Yes」
の判定がなされた場合には,新規リストデータと上記ス
テップS23で取得された事例リストデータとが,フロ
ー一致ルールの下で合致するものと判定される。
【0012】尚,上記完全一致ルール及び各部分一致ル
ールによる検索工程は,例えば次のような評価値(類似
度)に応じて事例リストデータを取り出す方法に一般化
できる。 (評価値)=A(シンボルの一致数)+B(サイズの一
致数)+C(接続関係の一致数) ここで,A,B,Cはパラメータであり,それぞれの項
は独立ではない。新規リストデータと各事例リストデー
タとを比較して得られた上記パラメータから上記評価値
を求め,該評価値が所定の閾値を超えたかどうかで両者
の合致を判定するようにすれば,全体的な類似度合いに
よって判断できる。以上のような方法によりステップS
13においてある事例リストデータが抽出されると,検
索部6により,該事例リストデータに関連付けられて事
例データ記憶部7内に記憶されている図面データが図面
作成部2に出力される(ステップS14,S15)。作
業者は,図面作成部2に呼び出された上記図面データを
利用し,それに対して修正を加えたり新しい基本図形や
複合図形を組み合わせるなどして新規の設計作業を行
う。以上説明したように,本実施の形態に係るCADデ
ータの登録・検索方法は,事例データ記憶工程におい
て,既定の複合図形からフロー図を作成した上で,該フ
ロー図を,機種名,サイズ名等の属性データで表現した
基本図形データ(アイテム)の集合であるリストデータ
に変換し,該リストデータを図面データに関連付けて事
例リストデータとして蓄積しておき,データ抽出工程
(検索工程,及び図面データ取得工程)において,新規
リストデータと蓄積された各事例リストデータとを上記
属性データに基づいて比較し,所定のルール(完全一致
ルール,部分一致ルール等)の下で上記新規リストデー
タと合致する事例リストデータを抽出し,該事例リスト
データに関連付けられた図面データを取り出すように構
成されているため,過去に蓄積された設計事例の中か
ら,新しく設計しようとしている事例と部分的に同一,
若しくは類似のものを迅速且つ容易に抽出することが可
能となる。また,各作業者が主観的に名前付けして事例
として登録するといった属人性がなくなるため,各作業
者間で設計事例データが完全に共有でき,有効利用でき
る。
ールによる検索工程は,例えば次のような評価値(類似
度)に応じて事例リストデータを取り出す方法に一般化
できる。 (評価値)=A(シンボルの一致数)+B(サイズの一
致数)+C(接続関係の一致数) ここで,A,B,Cはパラメータであり,それぞれの項
は独立ではない。新規リストデータと各事例リストデー
タとを比較して得られた上記パラメータから上記評価値
を求め,該評価値が所定の閾値を超えたかどうかで両者
の合致を判定するようにすれば,全体的な類似度合いに
よって判断できる。以上のような方法によりステップS
13においてある事例リストデータが抽出されると,検
索部6により,該事例リストデータに関連付けられて事
例データ記憶部7内に記憶されている図面データが図面
作成部2に出力される(ステップS14,S15)。作
業者は,図面作成部2に呼び出された上記図面データを
利用し,それに対して修正を加えたり新しい基本図形や
複合図形を組み合わせるなどして新規の設計作業を行
う。以上説明したように,本実施の形態に係るCADデ
ータの登録・検索方法は,事例データ記憶工程におい
て,既定の複合図形からフロー図を作成した上で,該フ
ロー図を,機種名,サイズ名等の属性データで表現した
基本図形データ(アイテム)の集合であるリストデータ
に変換し,該リストデータを図面データに関連付けて事
例リストデータとして蓄積しておき,データ抽出工程
(検索工程,及び図面データ取得工程)において,新規
リストデータと蓄積された各事例リストデータとを上記
属性データに基づいて比較し,所定のルール(完全一致
ルール,部分一致ルール等)の下で上記新規リストデー
タと合致する事例リストデータを抽出し,該事例リスト
データに関連付けられた図面データを取り出すように構
成されているため,過去に蓄積された設計事例の中か
ら,新しく設計しようとしている事例と部分的に同一,
若しくは類似のものを迅速且つ容易に抽出することが可
能となる。また,各作業者が主観的に名前付けして事例
として登録するといった属人性がなくなるため,各作業
者間で設計事例データが完全に共有でき,有効利用でき
る。
【0013】
【実施例】上記リストデータに用いられる属性データに
ついては,上記のような機種名,サイズ名,接続先ノー
ド数等以外に,例えば作成者,作成日といった一般の属
性を併用することも可能である。このような属性データ
を加えることにより,検索の自由度が増し,検索効率の
向上が期待できる。
ついては,上記のような機種名,サイズ名,接続先ノー
ド数等以外に,例えば作成者,作成日といった一般の属
性を併用することも可能である。このような属性データ
を加えることにより,検索の自由度が増し,検索効率の
向上が期待できる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係るCA
Dデータの登録・検索方法は,基本図形を組み合わせて
全体図形を作成するCADシステムで,いくつかの上記
基本図形の組み合わせとして中間的に作成される複合図
形を登録し,必要なときに取り出して使用するためのC
ADデータの登録・検索方法において,既定の上記複合
図形を,形状を表す図面データと,基本図形を所定の複
数の属性データで表した基本図形データの集合であるリ
ストデータとで表現し,上記リストデータを上記図面デ
ータに関連付けて事例リストデータとして記憶する事例
データ記憶工程と,新たに作成された上記基本図形デー
タの集合である新規リストデータと,上記事例データ記
憶工程で記憶された複数の事例リストデータとを,上記
属性データに基づいて比較し,所定のルールの下で上記
新規リストデータと合致する事例リストデータを抽出す
る検索工程と,上記検索工程で抽出された事例リストデ
ータに関連付けられた上記図面データを取り出す図面デ
ータ取得工程とを具備してなることを特徴とするCAD
データの登録・検索方法として構成されているため,過
去に蓄積された設計事例の中から,新しく設計しようと
している事例と部分的に同一,若しくは類似のものを迅
速且つ容易に抽出することが可能となる。また,各作業
者が主観的に名前付けして事例として登録するといった
属人性がなくなるため,各作業者間で設計事例データが
完全に共有でき,有効利用できる。更には,上記属性デ
ータに上記各基本図形データの接続関係を含めることに
より,各基本図形の組み合わせだけでなく,それぞれの
接続関係までも考慮した検索が可能となる。
Dデータの登録・検索方法は,基本図形を組み合わせて
全体図形を作成するCADシステムで,いくつかの上記
基本図形の組み合わせとして中間的に作成される複合図
形を登録し,必要なときに取り出して使用するためのC
ADデータの登録・検索方法において,既定の上記複合
図形を,形状を表す図面データと,基本図形を所定の複
数の属性データで表した基本図形データの集合であるリ
ストデータとで表現し,上記リストデータを上記図面デ
ータに関連付けて事例リストデータとして記憶する事例
データ記憶工程と,新たに作成された上記基本図形デー
タの集合である新規リストデータと,上記事例データ記
憶工程で記憶された複数の事例リストデータとを,上記
属性データに基づいて比較し,所定のルールの下で上記
新規リストデータと合致する事例リストデータを抽出す
る検索工程と,上記検索工程で抽出された事例リストデ
ータに関連付けられた上記図面データを取り出す図面デ
ータ取得工程とを具備してなることを特徴とするCAD
データの登録・検索方法として構成されているため,過
去に蓄積された設計事例の中から,新しく設計しようと
している事例と部分的に同一,若しくは類似のものを迅
速且つ容易に抽出することが可能となる。また,各作業
者が主観的に名前付けして事例として登録するといった
属人性がなくなるため,各作業者間で設計事例データが
完全に共有でき,有効利用できる。更には,上記属性デ
ータに上記各基本図形データの接続関係を含めることに
より,各基本図形の組み合わせだけでなく,それぞれの
接続関係までも考慮した検索が可能となる。
【0015】また,上記所定のルールとしては,上記属
性データの全てが完全に一致した場合に両者が合致した
と判断するものや,上記属性データの所定の一部分が一
致した場合に両者が合致したと判断するもの,或いはそ
れらを組み合わせて用いることにより,検索の際の自由
度が広がり,所望の検索結果を容易に得ることができ
る。また,上記検索工程において,上記新規リストデー
タと上記各事例リストデータとの合致度合いを表す所定
の評価値を求め,該評価値に基づいて事例リストデータ
を抽出するように構成することにより,部分的に偏った
判断ではなく全体的な類似度合いによって判断できる。
性データの全てが完全に一致した場合に両者が合致した
と判断するものや,上記属性データの所定の一部分が一
致した場合に両者が合致したと判断するもの,或いはそ
れらを組み合わせて用いることにより,検索の際の自由
度が広がり,所望の検索結果を容易に得ることができ
る。また,上記検索工程において,上記新規リストデー
タと上記各事例リストデータとの合致度合いを表す所定
の評価値を求め,該評価値に基づいて事例リストデータ
を抽出するように構成することにより,部分的に偏った
判断ではなく全体的な類似度合いによって判断できる。
【図1】 本発明の実施の形態に係るCADデータの登
録・検索方法の概略処理手順を示すフローチャート。
録・検索方法の概略処理手順を示すフローチャート。
【図2】 本発明の実施の形態に係るCADデータの登
録・検索装置A1の概略構成を示すブロック図。
録・検索装置A1の概略構成を示すブロック図。
【図3】 マスターデータ内のフローシンボルとその属
性の一例を示す図。
性の一例を示す図。
【図4】 フロー図の一例を示す図。
【図5】 フロー一致ルールを用いた検索工程の処理手
順の一例を示すフローチャート。
順の一例を示すフローチャート。
【図6】 従来技術に係る複合図形の属性の登録内容を
示す図。
示す図。
【図7】 従来技術に係る複合図形(部品)の選択画面
を示す図。
を示す図。
1…入出力部 2…図面作成部 3…フロー図作成部 4…マスターデータ記憶部 5…リストデータ作成部 6…検索部 7…事例データ記憶部
フロントページの続き (72)発明者 美濃 光敏 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 福島 高司 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 楢崎 博司 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 小西 正躬 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】 基本図形を組み合わせて全体図形を作成
するCADシステムで,いくつかの上記基本図形の組み
合わせとして中間的に作成される複合図形を登録し,必
要なときに取り出して使用するためのCADデータの登
録・検索方法において,既定の上記複合図形を,形状を
表す図面データと,基本図形を所定の複数の属性データ
で表した基本図形データの集合であるリストデータとで
表現し,上記リストデータを上記図面データに関連付け
て事例リストデータとして記憶する事例データ記憶工程
と,新たに作成された上記基本図形データの集合である
新規リストデータと,上記事例データ記憶工程で記憶さ
れた複数の事例リストデータとを,上記属性データに基
づいて比較し,所定のルールの下で上記新規リストデー
タと合致する事例リストデータを抽出する検索工程と,
上記検索工程で抽出された事例リストデータに関連付け
られた上記図面データを取り出す図面データ取得工程と
を具備してなることを特徴とするCADデータの登録・
検索方法。 - 【請求項2】 上記属性データが,上記各基本図形デー
タの接続関係を含む請求項1記載のCADデータの登録
・検索方法。 - 【請求項3】 上記所定のルールが,上記属性データの
全てが完全に一致した場合に両者が合致したと判断する
ものを含む請求項1又は2記載のCADデータの登録・
検索方法。 - 【請求項4】 上記所定のルールが,上記属性データの
所定の一部分が一致した場合に両者が合致したと判断す
るものを含む請求項1又は2記載のCADデータの登録
・検索方法。 - 【請求項5】 上記検索工程において,上記新規リスト
データと上記各事例リストデータとの合致度合いを表す
所定の評価値を求め,該評価値に基づいて事例リストデ
ータを抽出する請求項1〜4のいずれかに記載のCAD
データの登録・検索方法。 - 【請求項6】 基本図形を組み合わせて全体図形を作成
するCADシステムで,いくつかの上記基本図形の組み
合わせとして中間的に作成される複合図形を登録し,必
要なときに取り出して使用するためのCADデータの登
録・検索装置において,既定の上記複合図形を,形状を
表す図面データと,基本図形を所定の複数の属性データ
で表した基本図形データの集合であるリストデータとで
表現し,上記リストデータを上記図面データに関連付け
て事例リストデータとして記憶する事例データ記憶手段
と,新たに作成された上記基本図形データの集合である
新規リストデータと,上記事例データ記憶手段に記憶さ
れた複数の事例リストデータとを,上記属性データに基
づいて比較し,所定のルールの下で上記新規リストデー
タと合致する事例リストデータを抽出する検索手段と,
上記検索手段で抽出された事例リストデータに関連付け
られた上記図面データを取り出す図面データ取得手段と
を具備してなることを特徴とするCADデータの登録・
検索装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9179400A JPH1125142A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | Cadデータの登録・検索方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9179400A JPH1125142A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | Cadデータの登録・検索方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1125142A true JPH1125142A (ja) | 1999-01-29 |
Family
ID=16065211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9179400A Pending JPH1125142A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | Cadデータの登録・検索方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1125142A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6839602B2 (en) | 2001-12-17 | 2005-01-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Device and method for designing shaped material production process |
US6876900B2 (en) | 2001-12-11 | 2005-04-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Unit designing apparatus and method |
JP2009217426A (ja) * | 2008-03-10 | 2009-09-24 | Fujitsu Ltd | 情報処理装置、リソース同定プログラム、リソース同定方法 |
JP2019164628A (ja) * | 2018-03-20 | 2019-09-26 | 株式会社東芝 | 事例検索システム |
-
1997
- 1997-07-04 JP JP9179400A patent/JPH1125142A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6876900B2 (en) | 2001-12-11 | 2005-04-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Unit designing apparatus and method |
US6839602B2 (en) | 2001-12-17 | 2005-01-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Device and method for designing shaped material production process |
JP2009217426A (ja) * | 2008-03-10 | 2009-09-24 | Fujitsu Ltd | 情報処理装置、リソース同定プログラム、リソース同定方法 |
US8392524B2 (en) | 2008-03-10 | 2013-03-05 | Fujitsu Limited | Information processing apparatus, resource identifying program, and resource identifying method |
JP2019164628A (ja) * | 2018-03-20 | 2019-09-26 | 株式会社東芝 | 事例検索システム |
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