JPH11251336A - シアネート樹脂組成物及びこれを用いた接着剤組成物及びこれを用いて製造される半導体装置 - Google Patents
シアネート樹脂組成物及びこれを用いた接着剤組成物及びこれを用いて製造される半導体装置Info
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- JPH11251336A JPH11251336A JP5317998A JP5317998A JPH11251336A JP H11251336 A JPH11251336 A JP H11251336A JP 5317998 A JP5317998 A JP 5317998A JP 5317998 A JP5317998 A JP 5317998A JP H11251336 A JPH11251336 A JP H11251336A
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- H01L24/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
- H01L24/26—Layer connectors, e.g. plate connectors, solder or adhesive layers; Manufacturing methods related thereto
- H01L24/28—Structure, shape, material or disposition of the layer connectors prior to the connecting process
- H01L24/29—Structure, shape, material or disposition of the layer connectors prior to the connecting process of an individual layer connector
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低粘度で常温での粘度安定性に優れ、200
℃以下の温度で急速に硬化することができるシアネート
樹脂組成物、これを用いた接着剤組成物及びこれを用い
て製造された半導体装置を提供する。 【解決手段】 (a)シアネート樹脂100重量部、
(b)活性水素を持たない3級アミン0.02〜2重量
部及び(c)シアネート樹脂中の金属イオン濃度として
50〜2,000ppmとなる量の金属硬化触媒からな
るシアネート樹脂組成物、これを用いた接着剤組成物及
びこれを用いて製造された半導体装置。
℃以下の温度で急速に硬化することができるシアネート
樹脂組成物、これを用いた接着剤組成物及びこれを用い
て製造された半導体装置を提供する。 【解決手段】 (a)シアネート樹脂100重量部、
(b)活性水素を持たない3級アミン0.02〜2重量
部及び(c)シアネート樹脂中の金属イオン濃度として
50〜2,000ppmとなる量の金属硬化触媒からな
るシアネート樹脂組成物、これを用いた接着剤組成物及
びこれを用いて製造された半導体装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一液で、高い貯蔵
安定性と急速に硬化する硬化性を合わせ持ったシアネー
ト樹脂組成物、これを用いた高い接着力を有し、イオン
性不純物の少ない接着剤組成物及びこの接着剤組成物を
用いて製造される半導体装置に関する。
安定性と急速に硬化する硬化性を合わせ持ったシアネー
ト樹脂組成物、これを用いた高い接着力を有し、イオン
性不純物の少ない接着剤組成物及びこの接着剤組成物を
用いて製造される半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来シアネート樹脂は、耐熱性が高く、
誘電率が低く、イオン性不純物が少ない硬化物を与える
ことからガラスクロスに含浸し硬化させたものがプリン
ト配線板等に検討されてきた。
誘電率が低く、イオン性不純物が少ない硬化物を与える
ことからガラスクロスに含浸し硬化させたものがプリン
ト配線板等に検討されてきた。
【0003】シアネート樹脂は、単独では硬化性に乏し
く、米国特許第4785075号明細書、米国特許第4
839442号明細書においては亜鉛、銅及びコバルト
のナフテン酸塩あるいはアセチルアセトン錯塩等の金属
触媒とノニルフェノール等のアルキルフェノールを助触
媒として用いることが示されている。
く、米国特許第4785075号明細書、米国特許第4
839442号明細書においては亜鉛、銅及びコバルト
のナフテン酸塩あるいはアセチルアセトン錯塩等の金属
触媒とノニルフェノール等のアルキルフェノールを助触
媒として用いることが示されている。
【0004】また助触媒としては、アルキルフェノー
ル、アミン、フェノール樹脂等の活性水素を有する化合
物が有効であることが知られている。
ル、アミン、フェノール樹脂等の活性水素を有する化合
物が有効であることが知られている。
【0005】しかし、これらの触媒を用いた場合にはそ
の添加量により反応性が高くなる一方で室温における安
定性は著しく低下し、更にフェノール類などの助触媒の
添加量が多くなると助触媒がシアネート樹脂と反応し三
量化反応を阻害するため硬化物の耐熱性等の特性が低下
する問題があった。
の添加量により反応性が高くなる一方で室温における安
定性は著しく低下し、更にフェノール類などの助触媒の
添加量が多くなると助触媒がシアネート樹脂と反応し三
量化反応を阻害するため硬化物の耐熱性等の特性が低下
する問題があった。
【0006】一方で上記した耐熱性等のシアネート樹脂
の特性は、シリコンチップ等の半導体素子を銅等の金属
からなるリードフレームあるいは、セラミックなどの基
材に接合するために用いられるいわゆるダイボンディン
グ材としても好適なものである。
の特性は、シリコンチップ等の半導体素子を銅等の金属
からなるリードフレームあるいは、セラミックなどの基
材に接合するために用いられるいわゆるダイボンディン
グ材としても好適なものである。
【0007】また、チバ・ガイギー社より入手可能なビ
スフェノールEジシアネート(商品名Arocy L−
10)は、25℃における粘度が5ポイズ以下であり溶
剤等を添加することなく低粘度の接着剤を提供すること
ができるものであった。更にシアネート樹脂の硬化物
は、エポキシ樹脂等では接着力が低下する200℃以上
の高温においても銅に対して高い接着力を保持すること
ができる。
スフェノールEジシアネート(商品名Arocy L−
10)は、25℃における粘度が5ポイズ以下であり溶
剤等を添加することなく低粘度の接着剤を提供すること
ができるものであった。更にシアネート樹脂の硬化物
は、エポキシ樹脂等では接着力が低下する200℃以上
の高温においても銅に対して高い接着力を保持すること
ができる。
【0008】このような点から国際公開第93/170
59号パンフレット(1993)、国際公開第92/0
8247号パンフレット(1992)等には、シアネー
ト樹脂を用いたダイボンディング材が開示されている。
しかし、これらの文献に開示されているビヒクルは、前
記米国特許第4785075号明細書、米国特許第48
39442号明細書に記載されている触媒と類似のもの
を用いており、ダイボンディング材において要求される
硬化性を得ようとした場合、そのポットライフ(粘度安
定性)はエポキシ樹脂系ダイボンディング材等と比較し
て著しく劣っている。
59号パンフレット(1993)、国際公開第92/0
8247号パンフレット(1992)等には、シアネー
ト樹脂を用いたダイボンディング材が開示されている。
しかし、これらの文献に開示されているビヒクルは、前
記米国特許第4785075号明細書、米国特許第48
39442号明細書に記載されている触媒と類似のもの
を用いており、ダイボンディング材において要求される
硬化性を得ようとした場合、そのポットライフ(粘度安
定性)はエポキシ樹脂系ダイボンディング材等と比較し
て著しく劣っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように、
従来のシアネート樹脂組成物においては硬化性を改良す
る触媒を添加した場合安定性が著しく低下し、しかも助
触媒の配合量が多くなると硬化物の耐熱性が低下する問
題があった。本発明はこれらの問題を解決し、更に液状
のシアネート樹脂を用いることにより低粘度で常温での
粘度安定性に優れ、200℃以下の温度で急速に硬化す
ることができるシアネート樹脂組成物、これを用いた接
着剤組成物及びこれを用いて製造された半導体装置を提
供することを目的とする。
従来のシアネート樹脂組成物においては硬化性を改良す
る触媒を添加した場合安定性が著しく低下し、しかも助
触媒の配合量が多くなると硬化物の耐熱性が低下する問
題があった。本発明はこれらの問題を解決し、更に液状
のシアネート樹脂を用いることにより低粘度で常温での
粘度安定性に優れ、200℃以下の温度で急速に硬化す
ることができるシアネート樹脂組成物、これを用いた接
着剤組成物及びこれを用いて製造された半導体装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(a)シアネート樹脂100重量部、(b)活性水素を
持たない3級アミン0.02〜2重量部及び(c)シア
ネート樹脂中の金属イオン濃度として50〜2,000
ppmとなる量の金属硬化触媒からなるシアネート樹脂
組成物を提供するものである。
(a)シアネート樹脂100重量部、(b)活性水素を
持たない3級アミン0.02〜2重量部及び(c)シア
ネート樹脂中の金属イオン濃度として50〜2,000
ppmとなる量の金属硬化触媒からなるシアネート樹脂
組成物を提供するものである。
【0011】本発明はまた、(a)シアネート樹脂10
0重量部、(b)活性水素を持たない3級アミンのカル
ボン酸塩0.05〜3重量部及び(c)シアネート樹脂
中の金属イオン濃度として50〜2,000ppmとな
る量の金属硬化触媒からなるシアネート樹脂組成物を提
供するものである。
0重量部、(b)活性水素を持たない3級アミンのカル
ボン酸塩0.05〜3重量部及び(c)シアネート樹脂
中の金属イオン濃度として50〜2,000ppmとな
る量の金属硬化触媒からなるシアネート樹脂組成物を提
供するものである。
【0012】本発明はまた、上記の接着剤組成物を用い
て半導体素子を基材に接着して製造される半導体装置を
提供するものである。
て半導体素子を基材に接着して製造される半導体装置を
提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるシアネート樹
脂としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビ
スフェノールAD(ビスフェノールE)、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、
4,4′−ジヒドロキシ−3,3′,5,5′−テトラ
メチル−ジフェニルメタン、4,4′−ジヒドロキシ−
ジフェニルスルフィド等のビスフェノール類、レゾルシ
ノール、カテコール等のフェノール類、フェノールノボ
ラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂等のフェノール
性水酸基を2個以上有する樹脂等の多価フェノール化合
物のシアネートエステルで、反応性のシアネート基を有
する化合物、多価フェノール化合物のシアネートエステ
ルの三量体などが挙げられる。
脂としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビ
スフェノールAD(ビスフェノールE)、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、
4,4′−ジヒドロキシ−3,3′,5,5′−テトラ
メチル−ジフェニルメタン、4,4′−ジヒドロキシ−
ジフェニルスルフィド等のビスフェノール類、レゾルシ
ノール、カテコール等のフェノール類、フェノールノボ
ラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂等のフェノール
性水酸基を2個以上有する樹脂等の多価フェノール化合
物のシアネートエステルで、反応性のシアネート基を有
する化合物、多価フェノール化合物のシアネートエステ
ルの三量体などが挙げられる。
【0014】具体的には、チバ・ガイギー社製Aroc
y B−10、Arocy M−10、Arocy T
−10、Arocy F−10、Arocy L−1
0、Arocy XU71787、Arocy XU−
366、Arocy B−30、Arocy M−3
0、住友化学工業(株)製SCR−100等あるいはこ
れらの混合物を用いることができる。
y B−10、Arocy M−10、Arocy T
−10、Arocy F−10、Arocy L−1
0、Arocy XU71787、Arocy XU−
366、Arocy B−30、Arocy M−3
0、住友化学工業(株)製SCR−100等あるいはこ
れらの混合物を用いることができる。
【0015】常温で液状の樹脂組成物を得るためには、
Arocy L−10を主体としてこれに吸水率、反応
性、粘度等の点からほかのシアネート樹脂を適宜添加し
たものが望ましい。
Arocy L−10を主体としてこれに吸水率、反応
性、粘度等の点からほかのシアネート樹脂を適宜添加し
たものが望ましい。
【0016】シアネート樹脂の化学構造の一例を下記に
示す。
示す。
【0017】
【化1】 これらのシアネート樹脂100重量部に対して活性水素
を持たない3級アミン0.02〜2重量部あるいは、活
性水素を持たない3級アミンのカルボン酸塩0.05〜
3重量部を硬化助触媒として添加する。
を持たない3級アミン0.02〜2重量部あるいは、活
性水素を持たない3級アミンのカルボン酸塩0.05〜
3重量部を硬化助触媒として添加する。
【0018】従来硬化助触媒としては、活性水素を有す
るアミン、フェノール等が使用されていたが、これらを
用いた場合樹脂組成物の安定性は著しく低下する。
るアミン、フェノール等が使用されていたが、これらを
用いた場合樹脂組成物の安定性は著しく低下する。
【0019】本発明者は、従来触媒活性が認められてい
なかった活性水素を持たない3級アミン類が金属触媒と
の組み合わせにおいて硬化触媒として高い活性を示し、
更に従来の硬化助触媒と比較して高い安定性を有するこ
とを見出した。
なかった活性水素を持たない3級アミン類が金属触媒と
の組み合わせにおいて硬化触媒として高い活性を示し、
更に従来の硬化助触媒と比較して高い安定性を有するこ
とを見出した。
【0020】更に、従来触媒活性は認められながら触媒
活性が低く実際には使用されていなかったカルボン酸を
活性水素を持たない3級アミン類と反応させ塩を形成さ
せることにより、3級アミンを単独で用いた場合に比べ
更に安定性に優れた樹脂組成物を提供し有る助触媒が得
られることを見出した。
活性が低く実際には使用されていなかったカルボン酸を
活性水素を持たない3級アミン類と反応させ塩を形成さ
せることにより、3級アミンを単独で用いた場合に比べ
更に安定性に優れた樹脂組成物を提供し有る助触媒が得
られることを見出した。
【0021】また、上記の硬化助触媒を用いた系におい
て、活性水素を持たない3級アミンに常温において液状
のカルボン酸を過剰に添加することにより生成した3級
アミンの塩をカルボン酸に溶解したものが硬化助触媒と
しての活性を示し、かつシアネート樹脂と容易に混合で
きることを見出した。また、これらの液状のカルボン酸
は、従来硬化触媒として用いられていたナフテン酸コバ
ルト、ナフテン酸亜鉛等の金属塩あるいは、コバルトア
セチルアセトナト、銅アセチルアセトナト、ニッケルア
セチルアセトナト、マンガンアセチルアセトナト等の金
属錯塩を溶解することが可能であり、カルボン酸溶液と
することで、これら金属硬化触媒をシアネート樹脂に均
一に混合することが可能となることを見出した。
て、活性水素を持たない3級アミンに常温において液状
のカルボン酸を過剰に添加することにより生成した3級
アミンの塩をカルボン酸に溶解したものが硬化助触媒と
しての活性を示し、かつシアネート樹脂と容易に混合で
きることを見出した。また、これらの液状のカルボン酸
は、従来硬化触媒として用いられていたナフテン酸コバ
ルト、ナフテン酸亜鉛等の金属塩あるいは、コバルトア
セチルアセトナト、銅アセチルアセトナト、ニッケルア
セチルアセトナト、マンガンアセチルアセトナト等の金
属錯塩を溶解することが可能であり、カルボン酸溶液と
することで、これら金属硬化触媒をシアネート樹脂に均
一に混合することが可能となることを見出した。
【0022】本発明に用いられる硬化助触媒としては、
好ましくは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウン
デカ−7−エン(DBU)、1,4−ジアザビシクロ
[2.2.2]オクタン、1,5−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)等の活性水素
を持たない3級アミンあるいはこれらの3級アミンのカ
ルボン酸塩が用いられる。カルボン酸塩の形成に用いら
れるカルボン酸としては、カプリル酸、カプロン酸、オ
レイン酸、2−エチルヘキサン酸、アジピン酸、フェニ
ルプロピオン酸、トルイル酸等のカルボン酸が好ましく
用いられる。
好ましくは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウン
デカ−7−エン(DBU)、1,4−ジアザビシクロ
[2.2.2]オクタン、1,5−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)等の活性水素
を持たない3級アミンあるいはこれらの3級アミンのカ
ルボン酸塩が用いられる。カルボン酸塩の形成に用いら
れるカルボン酸としては、カプリル酸、カプロン酸、オ
レイン酸、2−エチルヘキサン酸、アジピン酸、フェニ
ルプロピオン酸、トルイル酸等のカルボン酸が好ましく
用いられる。
【0023】活性水素を持たない3級アミンの配合量
は、シアネート樹脂100重量部あたり0.02〜2重
量部であり、好ましくは、0.05〜0.5重量部であ
る。0.02重量部未満では樹脂組成物の硬化性が劣
り、2重量部を超えると樹脂組成物の貯蔵安定性が損わ
れ好ましくない。
は、シアネート樹脂100重量部あたり0.02〜2重
量部であり、好ましくは、0.05〜0.5重量部であ
る。0.02重量部未満では樹脂組成物の硬化性が劣
り、2重量部を超えると樹脂組成物の貯蔵安定性が損わ
れ好ましくない。
【0024】活性水素を持たない3級アミンのカルボン
酸塩の配合量は、シアネート樹脂100重量部あたり
0.05〜3重量部であり、好ましくは、0.1〜2重
量部である。0.05重量部未満では樹脂組成物の硬化
性が劣り、3重量部を超えると樹脂組成物の貯蔵安定性
が損われまた硬化物の特性が劣り好ましくない。
酸塩の配合量は、シアネート樹脂100重量部あたり
0.05〜3重量部であり、好ましくは、0.1〜2重
量部である。0.05重量部未満では樹脂組成物の硬化
性が劣り、3重量部を超えると樹脂組成物の貯蔵安定性
が損われまた硬化物の特性が劣り好ましくない。
【0025】本発明の活性水素を持たない3級アミンの
カルボン酸塩を含有する樹脂組成物には、カルボン酸、
好ましくは常温で液状のカルボン酸であるカプロン酸、
2−エチルヘキサン酸、フェニルプロピオン酸等のカル
ボン酸を配合することができる。このカルボン酸はカル
ボン酸塩の形成に用いられるカルボン酸と同じものであ
っても異なったものであってもよい。
カルボン酸塩を含有する樹脂組成物には、カルボン酸、
好ましくは常温で液状のカルボン酸であるカプロン酸、
2−エチルヘキサン酸、フェニルプロピオン酸等のカル
ボン酸を配合することができる。このカルボン酸はカル
ボン酸塩の形成に用いられるカルボン酸と同じものであ
っても異なったものであってもよい。
【0026】これら液状のカルボン酸の配合量は、シア
ネート樹脂100重量部あたり0.1〜5重量部が好ま
しく、更に好ましくは、0.5〜5重量部である。0.
1重量部未満では硬化触媒及び/又は硬化助触媒のシア
ネート樹脂への分散性の改良の効果が乏しく、5重量部
を超えると樹脂組成物の貯蔵安定性が損われ、また硬化
物の特性が劣ることがある。
ネート樹脂100重量部あたり0.1〜5重量部が好ま
しく、更に好ましくは、0.5〜5重量部である。0.
1重量部未満では硬化触媒及び/又は硬化助触媒のシア
ネート樹脂への分散性の改良の効果が乏しく、5重量部
を超えると樹脂組成物の貯蔵安定性が損われ、また硬化
物の特性が劣ることがある。
【0027】本発明で用いられる金属硬化触媒として
は、従来用いられてきたナフテン酸コバルト、ナフテン
酸亜鉛等の金属塩あるいは、コバルト、銅、ニッケル、
マンガン、亜鉛、鉄、スズ等の金属のアセチルアセトナ
トあるいは、サルコミン等の金属錯塩を用いることがで
きる。また液状の金属塩として2−エチルヘキサン酸ス
ズ、2−エチルヘキサン酸コバルトあるいは、スズアセ
チルアセトナトを2−エチルヘキサン酸等のカルボン酸
に溶解させたものは、シアネート樹脂と容易に混合し高
い安定性と硬化性を示し好適に用いられる。
は、従来用いられてきたナフテン酸コバルト、ナフテン
酸亜鉛等の金属塩あるいは、コバルト、銅、ニッケル、
マンガン、亜鉛、鉄、スズ等の金属のアセチルアセトナ
トあるいは、サルコミン等の金属錯塩を用いることがで
きる。また液状の金属塩として2−エチルヘキサン酸ス
ズ、2−エチルヘキサン酸コバルトあるいは、スズアセ
チルアセトナトを2−エチルヘキサン酸等のカルボン酸
に溶解させたものは、シアネート樹脂と容易に混合し高
い安定性と硬化性を示し好適に用いられる。
【0028】これら金属硬化触媒は、シアネート樹脂中
に均一分散させるためにシアネート樹脂に三本ロール等
を用いて分散させるか、予め硬化助触媒及び/又は液状
のカルボン酸と混合した後シアネート樹脂と混合するこ
とが好ましい。
に均一分散させるためにシアネート樹脂に三本ロール等
を用いて分散させるか、予め硬化助触媒及び/又は液状
のカルボン酸と混合した後シアネート樹脂と混合するこ
とが好ましい。
【0029】金属硬化触媒の配合量は、金属イオンとし
て、シアネート樹脂に対して50〜2,000ppmで
あり、好ましくは100〜500ppmである。50p
pm未満では樹脂組成物の硬化性が劣り、2,000p
pmを超えると樹脂組成物の貯蔵安定性が損われ好まし
くない。
て、シアネート樹脂に対して50〜2,000ppmで
あり、好ましくは100〜500ppmである。50p
pm未満では樹脂組成物の硬化性が劣り、2,000p
pmを超えると樹脂組成物の貯蔵安定性が損われ好まし
くない。
【0030】また、必要に応じてメチルエチルケトン等
の溶媒をシアネート樹脂100重量部に対して好ましく
は0〜80重量部配合することができる。
の溶媒をシアネート樹脂100重量部に対して好ましく
は0〜80重量部配合することができる。
【0031】本発明の接着剤組成物は、球状、針状、不
定形あるいは、フレーク状の金、銀、銅、アルミ、ニッ
ケル、チタンなどの金属粉末、窒化硼素、窒化珪素、窒
化炭素、窒化アルミ、酸化珪素、酸化アルミ、炭酸カル
シウム、タルク、マイカ、チタン酸カリウムなどのウィ
スカー、無定型炭素、ガラス状炭素、黒鉛、ダイヤモン
ドなどの微粉末、ポリビニリデンフルオライド(PVD
F)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、シリ
コーンゴム、アクリルゴムなどの有機微粉末あるいはこ
れらの粉末に表面処理を施した微粉末又はこれらの混合
物よりなる充填材2〜90wt%及び前記シアネート樹
脂組成物10〜98wt%からなるものである。
定形あるいは、フレーク状の金、銀、銅、アルミ、ニッ
ケル、チタンなどの金属粉末、窒化硼素、窒化珪素、窒
化炭素、窒化アルミ、酸化珪素、酸化アルミ、炭酸カル
シウム、タルク、マイカ、チタン酸カリウムなどのウィ
スカー、無定型炭素、ガラス状炭素、黒鉛、ダイヤモン
ドなどの微粉末、ポリビニリデンフルオライド(PVD
F)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、シリ
コーンゴム、アクリルゴムなどの有機微粉末あるいはこ
れらの粉末に表面処理を施した微粉末又はこれらの混合
物よりなる充填材2〜90wt%及び前記シアネート樹
脂組成物10〜98wt%からなるものである。
【0032】これらの、充填材を添加することにより、
接着剤組成物の粘度、揺変性等の粘度特性を調節し、接
着剤組成物の塗布に用いられるディスペンサー、スタン
ピング等の装置に適した作業性を付与することができ
る。また、耐熱性の高い充填材を用いることにより熱時
の接着力を高めることができ、また弾性率の低い有機粒
子を添加することにより、接着剤層の応力を低減し、吸
湿などによる接着界面の剥離を抑え、半導体装置の実装
時のリフロークラックを防止することができる。
接着剤組成物の粘度、揺変性等の粘度特性を調節し、接
着剤組成物の塗布に用いられるディスペンサー、スタン
ピング等の装置に適した作業性を付与することができ
る。また、耐熱性の高い充填材を用いることにより熱時
の接着力を高めることができ、また弾性率の低い有機粒
子を添加することにより、接着剤層の応力を低減し、吸
湿などによる接着界面の剥離を抑え、半導体装置の実装
時のリフロークラックを防止することができる。
【0033】充填材の添加量は、接着剤組成物に要求さ
れる粘度特性、伝熱性等の要求及び用いられる充填材の
特性により異なるが、一般的に作業性の点から2〜90
wt%、好ましくは3〜80wt%である。
れる粘度特性、伝熱性等の要求及び用いられる充填材の
特性により異なるが、一般的に作業性の点から2〜90
wt%、好ましくは3〜80wt%である。
【0034】また接着剤組成物には、接着剤の作業性、
接着性を改良するためにオレイン酸、パーフルオロオク
タン酸等の分散剤、シリコン系、チタン系などのカップ
リング剤等が添加されていてもよい。
接着性を改良するためにオレイン酸、パーフルオロオク
タン酸等の分散剤、シリコン系、チタン系などのカップ
リング剤等が添加されていてもよい。
【0035】このようにして得られる前記接着剤の粘度
は、ディスペンサー、スタンピング等の装置により基材
に塗布し、更にシリコンチップとの界面にぬれ広げるた
めには、100〜3,000ポイズであることが望まし
い。
は、ディスペンサー、スタンピング等の装置により基材
に塗布し、更にシリコンチップとの界面にぬれ広げるた
めには、100〜3,000ポイズであることが望まし
い。
【0036】前記接着剤組成物の製造方法としては、従
来のエポキシ系銀ペーストなどの接着剤と同様に、シア
ネート樹脂組成物にらいかい機、3本ロール等を用いて
上記の粉末を添加、混練する方法により製造することが
できる。
来のエポキシ系銀ペーストなどの接着剤と同様に、シア
ネート樹脂組成物にらいかい機、3本ロール等を用いて
上記の粉末を添加、混練する方法により製造することが
できる。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、表
中で用いられる原料名及び物性値の測定条件を下記に示
す。 ・組成物作製方法;各配合に示される原料をらいかい機
に仕込み混練した。なお、亜鉛(II)アセチルアセト
ナト1水和物は、2−エチルヘキサン酸に溶解した後添
加した。またフィラーを添加した組成物は更に減圧下で
混練を行い脱泡した。 ・ゲルタイム測定条件;150℃に加熱した熱板上に樹
脂0.2gを投入し、約1分間に1回の割合で攪拌し、
攪拌棒を持ち上げた際に樹脂が引き上げられるか、攪拌
が困難になるまで粘度が上昇した時間を測定した。(単
位;秒) ・粘度安定性測定条件;樹脂組成物の粘度は、EHD型
粘度計、1°34″コーン、サンプル量1.2cc、2
5℃で測定した粘度及び25℃で72時間保管した後の
粘度を同一条件で測定した。接着剤組成物の粘度は、E
HD型粘度計、3′コーン、サンプル量0.4cc、回
転数0.5rpmで同様にして測定した。(単位;po
ise) ・ガラス転移点(Tg);180℃1時間硬化した硬化
物のTgをDuPont社製TMAモデル943を用い
て測定した。(単位;℃) ・ピール強度測定条件;42Aリードフレームに8×8
mm角のシリコンチップを接着し、硬化条件A:200
℃×40秒+240℃×20秒若しくは、硬化条件B:
180℃×1時間で硬化後、240℃で測定した。(単
位:kgf/chip) ・耐リフロー性評価方法;42Aリードフレーム上に接
着剤組成物を用いてシリコンチップを接着し、これをエ
ポキシ系封止材CEL−9200(日立化成工業(株)
製)を用いてトランスファーモールド装置によりモール
ドし半導体装置を組み立てた。これを175℃5時間+
120℃20時間熱処理した後、85℃相対湿度85%
で168時間吸湿させた後、240℃10秒間IRリフ
ロー処理を行い、処理前後の半導体装置の厚み方向の変
化及びリフロー処理後の封止材のクラックを評価した。
なお、厚み変化はクラックの発生しなかった半導体装置
の平均値を求めた。(厚み変化単位;μm、クラック発
生数;n=10に対してクラックの発生した半導体装置
の数) 使用した原料 Arocy XU−366、Arocy L−10(ビ
スフェノールEジシアート);チバ・ガイギー社製、ノ
ニルフェノール、DBU(1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデカ−7−エン)、DBN(1,5
−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン)、エ
チレンジニトリロテトラエタノール、PVDF粉末;A
rdrich Chemical Company I
nc.製試薬、MEK(メチルエチルケトン)、2−エ
チルヘキサン酸コバルト、2−エチルヘキサン酸スズ、
コバルト(II)アセチルアセトナト2水和物、亜鉛
(II)アセチルアセトナト1水和物、2−エチルヘキ
サン酸、オレイン酸;和光純薬工業(株)製試薬、DB
U・2−エチルヘキサン酸塩;サンアプロ(株)製、銀
粉;徳力化学製、EN−4000;日立化成工業(株)
製エポキシ系銀ペースト実施例及び比較例で用いた樹脂
組成物及び接着剤組成物の配合並びに評価結果を下記に
示す。なお、部は重量部を表す。
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、表
中で用いられる原料名及び物性値の測定条件を下記に示
す。 ・組成物作製方法;各配合に示される原料をらいかい機
に仕込み混練した。なお、亜鉛(II)アセチルアセト
ナト1水和物は、2−エチルヘキサン酸に溶解した後添
加した。またフィラーを添加した組成物は更に減圧下で
混練を行い脱泡した。 ・ゲルタイム測定条件;150℃に加熱した熱板上に樹
脂0.2gを投入し、約1分間に1回の割合で攪拌し、
攪拌棒を持ち上げた際に樹脂が引き上げられるか、攪拌
が困難になるまで粘度が上昇した時間を測定した。(単
位;秒) ・粘度安定性測定条件;樹脂組成物の粘度は、EHD型
粘度計、1°34″コーン、サンプル量1.2cc、2
5℃で測定した粘度及び25℃で72時間保管した後の
粘度を同一条件で測定した。接着剤組成物の粘度は、E
HD型粘度計、3′コーン、サンプル量0.4cc、回
転数0.5rpmで同様にして測定した。(単位;po
ise) ・ガラス転移点(Tg);180℃1時間硬化した硬化
物のTgをDuPont社製TMAモデル943を用い
て測定した。(単位;℃) ・ピール強度測定条件;42Aリードフレームに8×8
mm角のシリコンチップを接着し、硬化条件A:200
℃×40秒+240℃×20秒若しくは、硬化条件B:
180℃×1時間で硬化後、240℃で測定した。(単
位:kgf/chip) ・耐リフロー性評価方法;42Aリードフレーム上に接
着剤組成物を用いてシリコンチップを接着し、これをエ
ポキシ系封止材CEL−9200(日立化成工業(株)
製)を用いてトランスファーモールド装置によりモール
ドし半導体装置を組み立てた。これを175℃5時間+
120℃20時間熱処理した後、85℃相対湿度85%
で168時間吸湿させた後、240℃10秒間IRリフ
ロー処理を行い、処理前後の半導体装置の厚み方向の変
化及びリフロー処理後の封止材のクラックを評価した。
なお、厚み変化はクラックの発生しなかった半導体装置
の平均値を求めた。(厚み変化単位;μm、クラック発
生数;n=10に対してクラックの発生した半導体装置
の数) 使用した原料 Arocy XU−366、Arocy L−10(ビ
スフェノールEジシアート);チバ・ガイギー社製、ノ
ニルフェノール、DBU(1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデカ−7−エン)、DBN(1,5
−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン)、エ
チレンジニトリロテトラエタノール、PVDF粉末;A
rdrich Chemical Company I
nc.製試薬、MEK(メチルエチルケトン)、2−エ
チルヘキサン酸コバルト、2−エチルヘキサン酸スズ、
コバルト(II)アセチルアセトナト2水和物、亜鉛
(II)アセチルアセトナト1水和物、2−エチルヘキ
サン酸、オレイン酸;和光純薬工業(株)製試薬、DB
U・2−エチルヘキサン酸塩;サンアプロ(株)製、銀
粉;徳力化学製、EN−4000;日立化成工業(株)
製エポキシ系銀ペースト実施例及び比較例で用いた樹脂
組成物及び接着剤組成物の配合並びに評価結果を下記に
示す。なお、部は重量部を表す。
【0038】 実施例1 XU−366 100部 DBU 0.3部 MEK 30部 2−エチルヘキサン酸コバルト 0.1部 実施例2 L−10 100部 DBN 0.3部 2−エチルヘキサン酸スズ 0.2部 実施例3 L−10 100部 DBN 0.3部 コバルトアセチルアセトナト 0.1部 2−エチルヘキサン酸 1.0部 実施例4 L−10 100部 DBU 0.05部 2−エチルヘキサン酸スズ 0.3部 実施例5 L−10 80部 XU−366 20部 DBU・2−エチルヘキサン酸塩 0.5部 2−エチルヘキサン酸スズ 0.04部 比較例1 XU−366 100部 ノニルフェノール 0.3部 MEK 30部 2−エチルヘキサン酸コバルト 0.1部 比較例2 XU−366 100部 ノニルフェノール 3.0部 MEK 30部 2−エチルヘキサン酸コバルト 0.1部 比較例3 L−10 100部 エチレンジニトリロテトラエタノール0.3部 2−エチルヘキサン酸スズ 0.2部 比較例4 L−10 100部 DBN 0.01部 2−エチルヘキサン酸スズ 0.2部 比較例5 L−10 100部 DBN 5.0部 2−エチルヘキサン酸スズ 0.2部 比較例6 L−10 100部 DBU 0.3部 2−エチルヘキサン酸スズ 1.0部
【0039】
【表1】 実施例6 L−10 80部 XU−366 20部 DBU・2−エチルヘキサン酸塩 0.2部 2−エチルヘキサン酸スズ 0.3部 銀粉 400部 なお、銀粉を含まない樹脂組成物の初期の粘度は4.8
poiseであった。
poiseであった。
【0040】 実施例7 L−10 100部 DBU・2−エチルヘキサン酸塩 0.2部 亜鉛アセチルアセトナト 0.2部 オレイン酸 1.0部 PVDF粉末 25部 なお、銀粉を含まない樹脂組成物の初期の粘度は1.6
poiseであった。
poiseであった。
【0041】比較例7 EN−4000
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】シアネート樹脂の硬化触媒として金属触
媒と活性水素を持たない3級アミン類若しくはその塩を
用いることにより、従来のアルキルフェノール等の助触
媒を用いた系に比較して常温での粘度安定性に優れ、1
50℃程度の低温若しくは200℃で急速に硬化するこ
とができるシアネート樹脂組成物を提供し、これを用い
た接着剤組成物及びこれを用いて製造された半導体装置
を提供することができる。
媒と活性水素を持たない3級アミン類若しくはその塩を
用いることにより、従来のアルキルフェノール等の助触
媒を用いた系に比較して常温での粘度安定性に優れ、1
50℃程度の低温若しくは200℃で急速に硬化するこ
とができるシアネート樹脂組成物を提供し、これを用い
た接着剤組成物及びこれを用いて製造された半導体装置
を提供することができる。
Claims (10)
- 【請求項1】 (a)シアネート樹脂100重量部、
(b)活性水素を持たない3級アミン0.02〜2重量
部及び(c)シアネート樹脂中の金属イオン濃度として
50〜2,000ppmとなる量の金属硬化触媒からな
るシアネート樹脂組成物。 - 【請求項2】 (a)シアネート樹脂100重量部、
(b)活性水素を持たない3級アミンのカルボン酸塩
0.05〜3重量部及び(c)シアネート樹脂中の金属
イオン濃度として50〜2,000ppmとなる量の金
属硬化触媒からなるシアネート樹脂組成物。 - 【請求項3】 (a)シアネート樹脂100重量部、
(b)活性水素を持たない3級アミンのカルボン酸塩
0.05〜3重量部、(c)シアネート樹脂組中の金属
イオン濃度として50〜2,000ppmとなる量の金
属硬化触媒及び(d)カルボン酸0.1〜5重量部から
なるシアネート樹脂組成物。 - 【請求項4】 前記シアネート樹脂が25℃で粘度1〜
5ポイズを有する液状シアネート樹脂である請求項1、
2又は3記載のシアネート樹脂組成物。 - 【請求項5】 前記活性水素を持たない3級アミン又は
活性水素を持たない3級アミンのカルボン酸塩を形成す
る活性水素を持たない3級アミンが1,8−ジアザビシ
クロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、
1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン及び
1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン
(DBN)からなる群から選ばれる3級アミンである請
求項1、2、3又は4記載のシアネート樹脂組成物。 - 【請求項6】 前記金属硬化触媒が金属カルボン酸塩又
は金属アセチルアセトナトである請求項5記載のシアネ
ート樹脂組成物。 - 【請求項7】 前記金属硬化触媒がスズのカルボン酸塩
又はアセチルアセトナト錯塩である請求項6記載のシア
ネート樹脂組成物。 - 【請求項8】 請求項6記載のシアネート樹脂組成物1
0〜98wt%及び充填材2〜90wt%からなる接着
剤組成物。 - 【請求項9】 前記接着剤組成物の粘度が100〜3,
000ポイズである請求項8記載の接着剤組成物。 - 【請求項10】 請求項8記載の接着剤組成物を用いて
半導体素子を基材に接着して製造される半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5317998A JPH11251336A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | シアネート樹脂組成物及びこれを用いた接着剤組成物及びこれを用いて製造される半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5317998A JPH11251336A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | シアネート樹脂組成物及びこれを用いた接着剤組成物及びこれを用いて製造される半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11251336A true JPH11251336A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=12935651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5317998A Pending JPH11251336A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | シアネート樹脂組成物及びこれを用いた接着剤組成物及びこれを用いて製造される半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11251336A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015086337A (ja) * | 2013-11-01 | 2015-05-07 | スリーボンドファインケミカル株式会社 | シアネートエステル樹脂組成物 |
JP2016008265A (ja) * | 2014-06-25 | 2016-01-18 | スリーボンドファインケミカル株式会社 | シアネートエステル樹脂組成物 |
JP2019534923A (ja) * | 2016-10-06 | 2019-12-05 | ノラックス・アクチェンゲゼルシャフトNolax Ag | シアン酸エステル系接着剤およびシアン酸エステル系接着剤を製造する方法 |
-
1998
- 1998-03-05 JP JP5317998A patent/JPH11251336A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015086337A (ja) * | 2013-11-01 | 2015-05-07 | スリーボンドファインケミカル株式会社 | シアネートエステル樹脂組成物 |
JP2016008265A (ja) * | 2014-06-25 | 2016-01-18 | スリーボンドファインケミカル株式会社 | シアネートエステル樹脂組成物 |
JP2019534923A (ja) * | 2016-10-06 | 2019-12-05 | ノラックス・アクチェンゲゼルシャフトNolax Ag | シアン酸エステル系接着剤およびシアン酸エステル系接着剤を製造する方法 |
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