JPH11251143A - 平面インダクタおよびその製造方法および平面コイルパターンの形成方法 - Google Patents

平面インダクタおよびその製造方法および平面コイルパターンの形成方法

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JPH11251143A
JPH11251143A JP4941198A JP4941198A JPH11251143A JP H11251143 A JPH11251143 A JP H11251143A JP 4941198 A JP4941198 A JP 4941198A JP 4941198 A JP4941198 A JP 4941198A JP H11251143 A JPH11251143 A JP H11251143A
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plated
forming
conductor
plated conductor
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JP4941198A
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Hiroshi Fujita
廣志 冨士田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面インダクタ(薄膜インダクタ)における
メッキ導体コイル間の間隔を微細化できる平面インダク
タを提供すること。 【解決手段】 基板30上に順次形成された下部磁性膜
31、下部層間絶縁膜32と、この下部層間絶縁膜32
上に形成され、スパイラル状に互いに並走し、互いに二
酸化シリコン膜38により絶縁されている第1、第2の
メッキ導体コイル36、46とを具備する。そして、第
1、第2のメッキ導体コイル36、46の一端41を一
の端子に共通に接続し、その他端42を他の端子に共通
に接続し、一の端子と他の端子との間に第1、第2のメ
ッキ導体コイル36、46を並列に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は特に平面インダク
タ(薄膜インダクタ)におけるメッキ導体コイル間の間
隔の微細化に関する。
【0002】
【従来の技術】平面インダクタは薄膜インダクタとも呼
ばれ、例えばDC−DCコンバータ等への使用が有望視
されている。DC−DCコンバータは直流電源を他の直
流電源にコンバートするものである。例えばDC−DC
コンバータは直流5V電源を例えば液晶画面駆動用の直
流25.25〜32.25V電源にコンバートする。
【0003】従来、DC−DCコンバータ等に使用され
るインダクタは巻き線コイルが一般的である。巻き線コ
イルは厚く、DC−DCコンバータが利用される半導体
製品、例えばパーソナルコンピュータ、撮像装置等に組
み込まれる回路基板等の薄型化を事実上困難にしてい
る。
【0004】このような事情に鑑み、巻き線コイルの代
替として平面インダクタが開発されることになる。平面
インダクタは配線をスパイラル状にパターニングし、ス
パイラル状の配線を、巻き線コイルの鉄心の役目を果た
す磁性体により挟む。
【0005】このような平面インダクタは巻き線コイル
に比べて極めて薄く形成できる。しかも平面インダクタ
は半導体製造技術(特にフォトリソグラフィ技術、メッ
キ技術等)を利用して作られるので、その製品はICチ
ップと同等の形状にできる。これはDC−DCコンバー
タが利用される半導体製品の薄型化に有益である。
【0006】このような平面インダクタのうち、特にパ
ワー用途の平面インダクタ、例えば直流5V電源を液晶
画面駆動用の直流25.25〜32.25V電源にコン
バートするDC−DCコンバータに用いられるもので
は、電気的特性としてコイルの電力損失を小さくする、
即ちコイルの抵抗値を低く抑えることが要求される。こ
のため、パワー用途の平面インダクタではフォトリソグ
ラフィ技術とメッキ技術とを用いて、膜厚が厚く、かつ
幅の広いメッキ導体コイルが形成される。
【0007】以下、従来のパワー用途の平面インダクタ
をその製造方法とともに説明する。図8は従来の平面イ
ンダクタを示す平面図、図9(A)〜(D)はそれぞ
れ、従来の平面インダクタを主要な製造工程毎に示す断
面図である。なお、図9(A)〜(D)の断面は図8中
のA−A’線に沿っている。
【0008】まず、図9(A)に示すように、基板10
上に、下部磁性膜11、下部層間絶縁膜12、メッキ電
極導体膜13を順次形成する。次いで、メッキ電極導体
膜13上にフォトレジストを厚く塗布し、例えば膜厚5
5μm程度のフォトレジスト膜14を形成する。次い
で、フォトリソグラフィ技術を用いて、フォトレジスト
膜14に、平面から見てスパイラル状にされた、幅60
μm程度のスペース15を形成する。
【0009】次に、図9(B)に示すように、電気メッ
キ技術を用いて、スペース15に銅からなるメッキ導体
コイル16を、膜厚50μm程度成長させる。次に、図
9(C)に示すように、フォトレジスト膜14を除去す
るとともに、メッキ導体コイル間スペースの底に露呈し
たメッキ電極導体膜13を除去する。この状態の平面を
図8に示す。
【0010】次に、図9(D)に示すように、絶縁材料
であるポリイミド樹脂を塗布し、フォトレジスト膜14
を除去することにより得られたメッキ導体コイル間スペ
ース17を充填するとともに、メッキ導体コイル16の
上面を被覆するポリイミド樹脂膜18を形成する。次い
で、ポリイミド樹脂膜18上に、上部磁性膜19、保護
膜20を順次形成する。次いで、図示せぬボンディング
パッド部を形成することにより、パワー用途の平面イン
ダクタが完成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パワー用途の
平面インダクタにおいては、上述したようにコイルの電
力損失を小さくすること、即ち低抵抗化が要求されるた
めに、メッキ導体コイル16の幅W16、厚みT16を
ともに大きくする必要がある(図9D参照)。
【0012】一方、メッキ導体コイル16間の間隔S1
8(図9D参照)はフォトレジスト膜14の幅W14
(図9A参照)により決まる。フォトレジスト膜14の
幅W14はフォトレジスト膜14の膜厚T14に依存す
る。即ち幅W14は、膜厚T14が厚くなるにつれて広
げていかないと、フォトレジスト膜14の現像(パター
ニング)に困難が伴う。現状では、膜厚T14が55μ
m程度の場合、幅W14には例えば20μm程度が必要
である。このため、間隔S18は20μm程度になる。
【0013】このように従来のパワー用途の平面インダ
クタでは、メッキ導体コイル間の間隔S18が大きくな
らざるを得ず、低抵抗化とチップサイズの縮小化とを両
立させることが困難になっている。
【0014】また、フォトリソグラフィ技術が進展し、
間隔S18の縮小が可能になったとしても、メッキ導体
コイル間スペース17は、絶縁材料であるポリイミド樹
脂によって充填されなければならない。間隔S18が縮
小されるとメッキ導体コイル間スペース17のアスペク
ト比(T16/S18)が大きくなり、ポリイミド樹脂
の充填が困難になる。
【0015】この発明は上記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、平面インダクタ
(薄膜インダクタ)におけるメッキ導体コイル間の間隔
を微細化できる平面インダクタおよびその製造方法を提
供することにある。また、他の目的はメッキ導体コイル
間の間隔を微細化できる平面コイルパターンの形成方法
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る平面インダクタは、基板上に形成さ
れた下部磁性膜と、この下部磁性膜上に形成された下部
層間絶縁膜と、この下部層間絶縁膜上に形成され、スパ
イラル状に互いに並走し、互いに絶縁膜により絶縁され
ている第1、第2のメッキ導体コイルと、これら第1、
第2のメッキ導体コイル上に形成された上部層間絶縁膜
と、この上部層間絶縁膜上に形成された上部磁性膜とを
具備する。そして、第1、第2のメッキ導体コイルの一
端を一の端子に共通に接続し、その他端を他の端子に共
通に接続し、前記一の端子と前記他の端子との間に第
1、第2のメッキ導体コイルを並列に接続したことを特
徴としている。
【0017】また、その製造方法の第1の態様は、基板
上に下部磁性膜を形成し、この下部磁性膜上に下部層間
絶縁膜を形成し、この下部層間絶縁膜上に第1のメッキ
電極導体膜を形成し、この前記第1のメッキ電極導体膜
上に、この第1のメッキ電極導体膜が底に露呈するスパ
イラル状の開孔を有したマスク膜を形成し、このマスク
膜のスパイラル状の開孔に自己整合的に第1のメッキ導
体コイルを形成し、前記マスク膜を除去し、第1のメッ
キ導体コイル間スペースを得る。さらにこの第1のメッ
キ導体コイル間スペースの底に露呈した前記第1のメッ
キ電極導体膜を除去し、前記第1のメッキ導体コイルを
絶縁膜により被覆し、前記第1のメッキ導体コイル間ス
ペースの底に第2のメッキ電極導体膜を形成し、前記第
1のメッキ導体コイル間スペースに自己整合的に第2の
メッキ導体コイルを形成し、前記第1のメッキ導体コイ
ルおよび前記第2のメッキ導体コイル面上に上部層間絶
縁膜を形成し、この上部層間絶縁膜上に上部磁性膜を形
成することを特徴としている。
【0018】また、その製造方法の第2の態様は、基板
上に下部磁性膜を形成し、この下部磁性膜上に下部層間
絶縁膜を形成し、この下部層間絶縁膜上にスパイラル状
に互いに並走する第1、第2のメッキ電極導体膜を形成
し、第1のメッキ電極導体膜が底に露呈するスパイラル
状の開孔を有したマスク膜を形成し、このマスク膜のス
パイラル状の開孔に自己整合的に第1のメッキ導体コイ
ルを形成し、前記マスク膜を除去し、第1のメッキ導体
コイル間スペースを得る。さらに前記第1のメッキ導体
コイルを被覆するとともに前記第1のメッキ導体コイル
間スペースの底に前記第2のメッキ電極導体膜を露呈さ
せる絶縁膜を形成し、前記第1のメッキ導体コイル間ス
ペースに自己整合的に第2のメッキ導体コイルを形成
し、前記第1のメッキ導体コイルおよび前記第2のメッ
キ導体コイル面上に上部層間絶縁膜を形成し、前記上部
層間絶縁膜上に上部磁性膜を形成することを特徴として
いる。
【0019】また、前記絶縁膜は絶縁物層を形成し、形
成された絶縁物層を異方性エッチングすることにより前
記第1のメッキ導体コイルの側壁に残すことにより形成
することを特徴としている。
【0020】また、その製造方法の第3の態様は、基板
上に下部磁性膜を形成し、この下部磁性膜上に下部層間
絶縁膜を形成し、この下部層間絶縁膜上にスパイラル状
のメッキ電極導体膜を形成し、このメッキ電極導体膜の
ほぼ半分が底に露呈するスパイラル状の開孔を有したマ
スク膜を形成し、このマスク膜のスパイラル状の開孔に
自己整合的に第1のメッキ導体コイルを形成し、前記マ
スク膜を除去し、第1のメッキ導体コイル間スペースを
得る。さらに前記第1のメッキ導体コイルを被覆すると
ともに、前記第1のメッキ導体コイル間スペースの底
に、前記メッキ電極導体膜の残り半分を露呈させる絶縁
膜を形成し、前記第1のメッキ導体コイル間スペースに
自己整合的に第2のメッキ導体コイルを形成し、前記第
1のメッキ導体コイルおよび前記第2のメッキ導体コイ
ル面上に上部層間絶縁膜を形成し、この上部層間絶縁膜
上に上部磁性膜を形成することを特徴としている。
【0021】上記他の目的を達成するために、この発明
に係る平面コイルパターンの形成方法の第1の態様は、
第1のメッキ電極導体膜を形成し、この第1のメッキ電
極導体膜上に、この第1のメッキ電極導体膜が底に露呈
するスパイラル状の開孔を有したマスク膜を形成し、こ
のマスク膜のスパイラル状の開孔に自己整合的に第1の
メッキ導体コイルを形成し、前記マスク膜を除去し、第
1のメッキ導体コイル間スペースを得る。さらに前記第
1のメッキ導体コイル間スペースの底に露呈した前記第
1のメッキ電極導体膜を除去し、前記第1のメッキ導体
コイルを絶縁膜により被覆し、前記第1のメッキ導体コ
イル間スペースの底に、第2のメッキ電極導体膜を形成
し、前記第1のメッキ導体コイル間スペースに自己整合
的に第2のメッキ導体コイルを形成することを特徴とし
ている。
【0022】また、その第2の態様は、スパイラル状に
互いに並走する第1、第2のメッキ電極導体膜を形成
し、前記第1のメッキ電極導体膜が底に露呈するスパイ
ラル状の開孔を有したマスク膜を形成し、このマスク膜
のスパイラル状の開孔に自己整合的に第1のメッキ導体
コイルを形成し、前記マスク膜を除去し、第1のメッキ
導体コイル間スペースを得る。さらに前記第1のメッキ
導体コイルを被覆するとともに、前記第1のメッキ導体
コイル間スペースの底に前記第2のメッキ電極導体膜を
露呈させる絶縁膜を形成し、前記第1のメッキ導体コイ
ル間スペースに自己整合的に第2のメッキ導体コイルを
形成することを特徴としている。
【0023】また、前記絶縁膜は絶縁物層を形成し、形
成された絶縁物層を異方性エッチングすることにより前
記第1のメッキ導体コイルの側壁に残すことにより形成
することを特徴としている。
【0024】また、その第3の態様は、スパイラル状の
メッキ電極導体膜を形成し、このメッキ電極導体膜のほ
ぼ半分が底に露呈するスパイラル状の開孔を有したマス
ク膜を形成し、前記スパイラル状の開孔に自己整合的に
第1のメッキ導体コイルを形成し、前記マスク膜を除去
し、第1のメッキ導体コイル間スペースを得る。さらに
前記第1のメッキ導体コイルを被覆するとともに、前記
第1のメッキ導体コイル間スペースの底に、前記メッキ
電極導体膜の残り半分を露呈させる絶縁膜を形成し、前
記第1のメッキ導体コイル間スペースに自己整合的に第
2のメッキ導体コイルを形成することを特徴としてい
る。
【0025】上記構成を有する平面インダクタ、その製
造方法、並びに平面コイルパターンの形成方法によれ
ば、第1のメッキ導体コイルと第2のメッキ導体コイル
との間を、第1のメッキ導体コイルを被覆する絶縁膜に
より絶縁するので、メッキ導体コイル間の間隔を微細化
できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。 [第1の実施形態]図1はこの発明の第1の実施形態に
係る平面インダクタを示す平面図、図2(A)〜(F)
はそれぞれこの発明の第1の実施形態に係る平面インダ
クタを主要な製造工程毎に示す断面図である。なお、図
2(A)〜(F)の断面は図1中のB−B’線に沿って
いる。
【0027】以下、第1の実施形態に係るパワー用途の
平面インダクタをその製造方法とともに説明する。ま
ず、図2(A)に示すように、基板30上に、下部磁性
膜31、下部層間絶縁膜32、第1のメッキ電極導体膜
33を順次形成する。第1のメッキ電極導体膜33は銅
からなり、例えば1μm程度の厚みを有する。次いで、
第1のメッキ電極導体膜33上にフォトレジストを厚く
塗布し、例えば膜厚55μm程度のフォトレジスト膜3
4を形成する。次いで、フォトリソグラフィ技術を用い
て、フォトレジスト膜34に、平面から見てスパイラル
状のフォトレジスト膜間スペース35を形成する。フォ
トレジスト膜間スペース35の幅、即ちフォトレジスト
膜34間のスペースS35は約30μmである。また、
フォトレジスト膜間スペース35間のフォトレジスト膜
34の幅W34は約32μmである。次いで、電気メッ
キ技術を用いて、フォトレジスト膜間スペース35の底
に露呈する第1のメッキ電極導体膜33上に、銅からな
る第1のメッキ導体コイル36を膜厚50μm程度に成
長させる。なお、第1のメッキ導体コイル36の幅W3
6はスペースS35とほぼ同じであり、30μm程度で
ある。
【0028】次に、図2(B)に示すように、フォトレ
ジスト膜34を除去し、メッキ導体コイル間スペース3
7を得る。次いで、第1のメッキ電極導体膜33のう
ち、メッキ導体コイル間スペース37の底に露呈する部
分を除去する。
【0029】次に、図2(C)に示すように、図2
(B)に示す構造上にCVD法を用いて、二酸化シリコ
ンを堆積し、第1のメッキ導体コイル36の露出面を被
覆する二酸化シリコン膜38を形成する。二酸化シリコ
ン膜38の膜厚は1μm程度である。次いで、二酸化シ
リコン膜38上にスパッタ法を用いて、銅をスパッタ
し、第2のメッキ電極導体膜43を形成する。第2のメ
ッキ電極導体膜43の膜厚は1μm程度である。次い
で、フォトレジストを塗布し、フォトレジスト膜44を
形成する。次いで、フォトリソグラフィ技術あるいはエ
ッチバック技術を用いて、フォトレジスト膜44をメッ
キ導体コイル間スペース37の底にのみ残す。メッキ導
体コイル間スペース37の底に残ったフォトレジスト膜
44の膜厚は、3μm程度である。
【0030】次に、図2(D)に示すように、フォトレ
ジスト膜44をマスクに用いて、第2のメッキ電極導体
膜43をエッチングする。次いで、フォトレジスト膜4
4を除去する。これにより、第2のメッキ電極導体膜4
3は、メッキ導体コイル間スペース37の底にのみ残
る。
【0031】次に、図2(E)に示すように、電気メッ
キ技術を用いて、メッキ導体コイル間スペース37の底
に露呈する第2のメッキ電極導体膜43上に、銅からな
る第2のメッキ導体コイル46を膜厚50μm程度に成
長させる。なお、第2のメッキ導体コイル46の幅W4
6は30μm程度になる。また、第1のメッキ導体コイ
ル36の膜厚T36、第2のメッキ導体コイル46の膜
厚T46はともにほぼ50μm程度になる。この状態の
平面を図1に示す。図1では、第1のメッキ導体コイル
36の上面上の二酸化シリコン膜38は省略されてい
る。
【0032】次に、図2(F)に示すように、図2
(E)に示す構造上にCVD法を用いて、二酸化シリコ
ンを堆積し、第2のメッキ導体コイル46の露出面を被
覆する上部層間絶縁膜48を形成する。次いで、上部層
間絶縁膜48上に、上部磁性膜39、保護膜40を順次
形成する。次いで、上部層間絶縁膜48、上部磁性膜3
9、保護膜40等を貫通し、図1中の参照符号41、4
2に示す部分に通じる開孔(ボンディングパッド部)を
形成する。開孔の底には、第1のメッキ導体コイル3
6、第2のメッキ導体コイル46がそれぞれ露呈する。
これにより、図示せぬボンディングパッドは、第1のメ
ッキ導体コイル36、第2のメッキ導体コイル46それ
ぞれに跨って形成される。これにより、そして、第1、
第2のメッキ導体コイル36、46は一端の領域41に
接続される端子と、その他端の領域42に接続される他
の端子との間に互いに並列に接続される。これにより、
第1のメッキ導体コイル36と第2のメッキ導体コイル
46はペアとなり、1本のメッキ導体コイルを構成す
る。
【0033】以上のような製造方法により第1の実施形
態に係るパワー用途の平面インダクタが完成する。 [第2の実施形態]図3(A)〜(F)はそれぞれ、第
2の実施形態に係る平面インダクタを主要な製造工程毎
に示す断面図である。なお、図3(A)〜(F)の断面
は図1中のB−B’線に相当する。
【0034】まず、図3(A)に示すように、基板30
上に、下部磁性膜31、下部層間絶縁膜32を順次形成
する。次いで、下部層間絶縁膜32上にスパッタ法を用
いて、銅をスパッタし、1μm程度の厚みを有する銅膜
を形成する。次いで、この銅膜をフォトリソグラフィ技
術を用いてパターニングし、スパイラル状に互いに並走
する第1のメッキ電極導体膜33、第2のメッキ電極導
体膜43を形成する。次いで、フォトレジストを厚く塗
布し、例えば膜厚55μm程度のフォトレジスト膜34
を形成する。次いで、フォトリソグラフィ技術を用い
て、フォトレジスト膜34に平面から見てスパイラル状
のフォトレジスト膜間スペース35を形成する。フォト
レジスト膜間スペース35の底には第1のメッキ電極導
体膜33が露呈する。フォトレジスト膜間スペース35
の幅、即ちフォトレジスト膜34間のスペースS35は
約30μmである。また、フォトレジスト膜間スペース
35間のフォトレジスト膜34の幅W34は約32μm
である。次いで、電気メッキ技術を用いて、フォトレジ
スト膜間スペース35の底に露呈する第1のメッキ電極
導体膜33上に、銅からなる第1のメッキ導体コイル3
6を膜厚50μm程度に成長させる。なお、第1のメッ
キ導体コイル36の幅W36はスペースS35とほぼ同
じであり、30μm程度である。
【0035】次に、図3(B)に示すように、フォトレ
ジスト膜34を除去し、メッキ導体コイル間スペース3
7を得る。メッキ導体コイル間スペース37の底には、
第2のメッキ電極導体膜43が露呈する。
【0036】次に、図3(C)に示すように、図3
(B)に示す構造上にCVD法を用いて、二酸化シリコ
ンを堆積し、第1のメッキ導体コイル36の露出面を被
覆する二酸化シリコン膜38を形成する。二酸化シリコ
ン膜38の膜厚は1μm程度である。次いで、フォトレ
ジストを塗布し、3μm程度の厚みを有するフォトレジ
スト膜54を形成する。次いで、フォトリソグラフィ技
術を用いて、フォトレジスト膜54に二酸化シリコン膜
38のうちメッキ導体コイル間スペース37の底に形成
された部分に達する開孔部55を形成する。
【0037】次に、図3(D)に示すように、フォトレ
ジスト膜54をマスクに用いて、二酸化シリコン膜38
をエッチングする。次いで、フォトレジスト膜54を除
去する。これにより、メッキ導体コイル間スペース37
の底には第2のメッキ電極導体膜43が露呈される。
【0038】次に、図3(E)に示すように、電気メッ
キ技術を用いて、メッキ導体コイル間スペース37の底
に露呈する第2のメッキ電極導体膜43上に、銅からな
る第2のメッキ導体コイル46を膜厚50μm程度に成
長させる。なお、第2のメッキ導体コイル46の幅W4
6は30μm程度になる。また、第1のメッキ導体コイ
ル36の膜厚T36、第2のメッキ導体コイル46の膜
厚T46はともに50μm程度になる。
【0039】次に、図3(F)に示すように、図3
(E)に示す構造上にCVD法を用いて、二酸化シリコ
ンを堆積し、第2のメッキ導体コイル46の露出面を被
覆する上部層間絶縁膜48を形成する。次いで、上部層
間絶縁膜48上に、上部磁性膜39、保護膜40を順次
形成する。次いで、上部層間絶縁膜48、上部磁性膜3
9、保護膜40等を貫通し、図1中の参照符号41、4
2に示す部分に通じる開孔(ボンディングパッド部)を
形成する。開孔の底には、第1のメッキ導体コイル3
6、第2のメッキ導体コイル46がそれぞれ露呈する。
これにより、図示せぬボンディングパッドは、第1のメ
ッキ導体コイル36、第2のメッキ導体コイル46それ
ぞれに跨って形成されるようになり、第1のメッキ導体
コイル36、第2のメッキ導体コイル46は端子間に並
列に接続される。これにより、第1のメッキ導体コイル
36と第2のメッキ導体コイル46はペアとなり、1本
のメッキ導体コイルを構成する。
【0040】以上のような製造方法により第2の実施形
態に係るパワー用途の平面インダクタが完成する。な
お、第2の実施形態では、第1のメッキ電極導体膜3
3、第2のメッキ電極導体膜43のパターンを以下のよ
うに変形することが可能である。
【0041】図4(A)〜(F)はそれぞれ、第2の実
施形態の変形例に係る平面インダクタを主要な製造工程
毎に示す断面図である。なお、図4(A)〜(F)の断
面は図1中のB−B’線に相当する。この変形の説明に
おいては、図3(A)〜(F)に示す製造方法と異なる
部分のみ説明する。
【0042】まず、図4(A)に示すように、メッキ電
極導体膜53をスパイラル状に形成し、スパイラル状に
形成されたメッキ電極導体膜53のほぼ半分をフォトレ
ジスト膜34により被覆する。次いで、電気メッキ技術
を用いて、露出したメッキ電極導体膜53上に、第1の
メッキ導体コイル36を形成する。
【0043】以下、図3(B)〜(D)を参照して説明
した製造方法にしたがって形成し、図4(D)に示すよ
うに、メッキ電極コイル間スペース37の底にメッキ電
極導体膜53の残りの半分を露呈させる。
【0044】次に、図4(E)に示すように、電気メッ
キ技術を用いて、露出した残りの半分のメッキ電極導体
膜53上に、第2のメッキ導体コイル46を形成する。
以下、図3(F)を参照して説明した製造方法にしたが
って形成することにより、図4(F)に示すように第2
の実施形態の変形例に係る平面インダクタが完成する。
【0045】[第3の実施形態]図5(A)〜(F)は
それぞれ、第3の実施形態に係る平面インダクタを主要
な製造工程毎に示す断面図である。なお、図5(A)〜
(F)の断面は図1中のB−B’線に相当する。
【0046】まず、図5(A)に示すように、第2の実
施形態と同様に、基板30上に、下部磁性膜31、下部
層間絶縁膜32を順次形成する。次いで、下部層間絶縁
膜32上にスパッタ法を用いて、銅をスパッタし、1μ
m程度の厚みを有する銅膜を形成する。次いで、この銅
膜をフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、
スパイラル状に互い並走する第1のメッキ電極導体膜3
3、第2のメッキ電極導体膜43を形成する。次いで、
フォトレジストを厚く塗布し、例えば膜厚55μm程度
のフォトレジスト膜34を形成する。次いで、フォトリ
ソグラフィ技術を用いて、フォトレジスト膜34に平面
から見てスパイラル状のフォトレジスト膜間スペース3
5を形成する。フォトレジスト膜間スペース35の底に
は第1のメッキ電極導体膜33が露呈する。フォトレジ
スト膜間スペース35の幅、即ちフォトレジスト膜34
間のスペースS35は約30μmである。また、フォト
レジスト膜間スペース35間のフォトレジスト膜34の
幅W34は約32μmである。次いで、電気メッキ技術
を用いて、フォトレジスト膜間スペース35の底に露呈
する第1のメッキ電極導体膜33上に、銅からなる第1
のメッキ導体コイル36を膜厚50μm程度に成長させ
る。なお、第1のメッキ導体コイル36の幅W36はス
ペースS35とほぼ同じであり、30μm程度である。
【0047】次に、図5(B)に示すように、第2の実
施形態と同様に、フォトレジスト膜34を除去し、メッ
キ導体コイル間スペース37を得る。メッキ導体コイル
間スペース37の底には、第2のメッキ電極導体膜43
が露呈する。
【0048】次に、図5(C)に示すように、図5
(B)に示す構造上にCVD法を用いて、二酸化シリコ
ンを堆積し、第1のメッキ導体コイル36の露出面を被
覆する二酸化シリコン膜38を形成する。二酸化シリコ
ン膜38の膜厚は1μm程度である。
【0049】次に、図5(D)に示すように、RIE法
を用いて二酸化シリコン膜38を異方性エッチングし、
二酸化シリコン膜38を第1のメッキ導体コイル36の
側壁に残す。これにより、メッキ導体コイル間スペース
37の底には第2のメッキ電極導体膜43が露呈され
る。
【0050】次に、図5(E)に示すように、電気メッ
キ技術を用いて、メッキ導体コイル間スペース37の底
に露呈する第2のメッキ電極導体膜43上に、銅からな
る第2のメッキ導体コイル46を膜厚50μm程度に成
長させる。この時、図示せぬメッキ電極は第2のメッキ
電極導体膜43のみに接触される。第2のメッキ導体コ
イル46の幅W46は30μm程度になる。また、第1
のメッキ導体コイル36の膜厚T36、第2のメッキ導
体コイル46の膜厚T46はともに50μm程度にな
る。
【0051】次に、図5(F)に示すように、図5
(E)に示す構造上にCVD法を用いて、二酸化シリコ
ンを堆積し、第1のメッキ導体コイル36の露出面およ
び第2のメッキ導体コイル46の露出面をそれぞれ被覆
する上部層間絶縁膜48を形成する。次いで、上部層間
絶縁膜48上に、上部磁性膜39、保護膜40を順次形
成する。次いで、上部層間絶縁膜48、上部磁性膜3
9、保護膜40等を貫通し、図1中の参照符号41、4
2に示す部分に通じる開孔(ボンディングパッド部)を
形成する。開孔の底には、第1のメッキ導体コイル3
6、第2のメッキ導体コイル46がそれぞれ露呈する。
これにより、図示せぬボンディングパッドは、第1のメ
ッキ導体コイル36、第2のメッキ導体コイル46それ
ぞれに跨って形成されるようになり、第1のメッキ導体
コイル36、第2のメッキ導体コイル46は端子間に並
列に接続される。これにより、第1のメッキ導体コイル
36と第2のメッキ導体コイル46はペアとなり、1本
のメッキ導体コイルを構成する。
【0052】以上のような製造方法により第3の実施形
態に係るパワー用途の平面インダクタが完成する。以上
説明した第1〜第3の実施形態に係るパワー用途の平面
インダクタによれば、第1のメッキ導体コイル36と第
2のメッキ導体コイル46との間の間隔S38は、二酸
化シリコン膜38の膜厚により規定される。上記実施形
態では二酸化シリコン膜38の膜厚は1μm程度である
から、間隔S38はほぼ1μmである。二酸化シリコン
膜38は、例えばCVD法等の薄膜形成技術を用いて形
成される。このため、間隔S38は、従来のようにリソ
グラフィ技術の事情により制約されることはなく、図9
(D)に示す従来の間隔S18に比べて、 S18>>S38 と極めて小さくすることができる。
【0053】また、第1のメッキ導体コイル36と第2
のメッキ導体コイル46とは互いに並列に接続されるの
で、実効コイル幅(W36+W46)は、 W36+W46=30μm+30μm=60μm この実効コイル幅(W36+W46)に対する実効コイ
ルピッチ(W36+W46+S38×2)は、 W36+W46+S38×2=30μm+30μm+1
μm×2=62μm である。
【0054】これに対し、従来のコイル幅(W16)
は、図9(D)に示すように、 W16=60μm このコイル幅(W16)に対するコイルピッチ(W16
+S18)は、 (W16+S18)=60μm+20μm=80μm である。
【0055】このように第1〜第3の実施形態によれ
ば、メッキ導体コイルの断面抵抗値を従来と同じに設定
した場合でも、メッキ導体コイル間の間隔S38をより
狭くできる。よって、コイルピッチを縮小でき、平面イ
ンダクタの平面サイズを縮小することができる。
【0056】また、第1〜第3の実施形態によれば、メ
ッキ導体コイルどうしの絶縁を第1のメッキ導体コイル
36の表面に堆積された二酸化シリコンにより行う。こ
のため、従来ようにメッキ導体コイル間スペースにポリ
イミド樹脂(絶縁材料)を充填する工程を無くせる。よ
って、メッキ導体コイル間の間隔S38が狭まり、メッ
キ導体コイル間スペースのアスペクト比(T36/S3
8)が大きくなったとしても、このスペースに絶縁材料
が充分に充填されなくなるような事情を解消することが
できる。
【0057】次に、第1〜第3の実施形態に係る平面イ
ンダクタの一使用例を説明する。図6はDC−DCコン
バータの一基本回路例を示す回路図である。図6に示す
DC−DCコンバータ100が持つ平面インダクタ10
1は、パワーMOSFETからなるスイッチ102が
“オン”している間、磁場エネルギを蓄える。そして、
スイッチ102が“オフ”している間、蓄えた磁場エネ
ルギを出力側に伝達する。これにより、DC−DCコン
バータ100は直流電圧VCCを、より高い直流電圧V
Hにコンバートする。
【0058】上記第1〜第3の実施形態に係る平面イン
ダクタは、図6に示すようなDC−DCコンバータに使
用できる。また、図6に示す平面インダクタ101は、
通常、パワーMOSFET等が形成されるチップとは異
なったチップに形成される。即ちディスクリートデバイ
スである。
【0059】図7は平面インダクタチップの基本構成を
示す分解図である。なお、図7において、図2(A)〜
(F)と共通の部分には共通の参照符号を付す。図7に
示すように、互いに並列接続されるメッキ導体コイル3
6、46は、互いに逆巻きとされた2つの長方形スパイ
ラルにパターニングされ、これらを2つ並べることで平
面インダクタを構成する。このような平面コイルパター
ンは長方形ダブルスパイラルと呼ばれる。上記第1〜第
3の実施形態では互いに並列されたメッキ導体コイル3
6、46は、1つのスパイラルにパターニングされてい
るが、実際のチップにおいては図7に示すような長方形
ダブルスパイラルにパターニングされる。
【0060】なお、図7においてはコイルを1本の導体
として図示しているが、この発明を図7に示すような平
面インダクタに対して実施した場合には、図7に示す1
本のコイルが上記第1〜第3の実施形態のように2本の
メッキ導体コイル36、46に分割される。
【0061】上記第1〜第3の実施形態に係る平面イン
ダクタは、図7に示すような長方形ダブルスパイラルの
コイルとされてチップに形成される。チップに形成され
た上記第1〜第3の実施形態に係る平面インダクタは、
一つ一つパッケージングされて製品化される。あるいは
他の半導体チップとマルチで一つのパッケージにパッケ
ージングされて製品化される(マルチチップモジュー
ル)。
【0062】上記第1〜第3の実施形態に係る平面イン
ダクタは微細化でき、チップサイズを縮小できるので、
特にマルチチップモジュールに有効である。さらに上記
第1〜第3の実施形態に係る平面インダクタは微細化で
きるために、パワーMOSFETチップ等に混載し、例
えば図6に示すようなDC−DCコンバータを1チップ
化することも可能となる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
平面インダクタ(薄膜インダクタ)におけるメッキ導体
コイル間の間隔を微細化できる平面インダクタおよびそ
の製造方法を提供できる。さらにメッキ導体コイル間の
間隔を微細化できる平面コイルパターンの形成方法を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の第1の実施形態に係る平面
インダクタを示す平面図。
【図2】 図2(A)〜(F)はそれぞれこの発明の第
1の実施形態に係る平面インダクタを主要な製造工程毎
に示す断面図。
【図3】 図3(A)〜(F)はそれぞれこの発明の第
2の実施形態に係る平面インダクタを主要な製造工程毎
に示す断面図。
【図4】 図4(A)〜(F)はそれぞれこの発明の第
2の実施形態の変形例に係る平面インダクタを主要な製
造工程毎に示す断面図。
【図5】 図5(A)〜(F)はそれぞれこの発明の第
3の実施形態に係る平面インダクタを主要な製造工程毎
に示す断面図。
【図6】 図6はDC−DCコンバータの一回路例を示
す回路図。
【図7】 図7は平面インダクタチップの分解図。
【図8】 図8は従来の平面インダクタを示す平面図。
【図9】 図9(A)〜(D)は従来の平面インダクタ
を主要な製造工程毎に示す断面図。
【符号の説明】
10…基板、 11…下部磁性膜、 12…下部層間絶縁膜、 13…メッキ電極導体膜、 14…フォトレジスト膜、 15…フォトレジスト膜間スペース、 16…メッキ導体コイル、 17…メッキ導体コイル間スペース、 18…ポリイミド樹脂膜、 19…上部磁性膜、 20…保護膜、 30…基板、 31…下部磁性膜、 32…下部層間絶縁膜、 33…第1のメッキ電極導体膜、 34…フォトレジスト膜、 35…フォトレジスト膜間スペース、 36…第1のメッキ導体コイル、 37…メッキ導体コイル間スペース、 38…二酸化シリコン膜、 39…上部磁性膜、 40…保護膜、 41…ボンディングパッドが形成される領域、 42…ボンディングパッドが形成される領域、 43…第2のメッキ電極導体膜、 44…フォトレジスト膜、 46…第2のメッキ導体コイル、 48…上部層間絶縁膜、 53…メッキ電極導体膜、 54…フォトレジスト膜、 55…開孔部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された下部磁性膜と、 前記下部磁性膜上に形成された下部層間絶縁膜と、 前記下部層間絶縁膜上に形成され、スパイラル状に互い
    に並走し、互いに絶縁膜により絶縁されている第1、第
    2のメッキ導体コイルと、 前記第1、第2のメッキ導体コイル上に形成された上部
    層間絶縁膜と、 前記上部層間絶縁膜上に形成された上部磁性膜とを具備
    し、 前記第1、第2のメッキ導体コイルの一端を一の端子に
    共通に接続し、その他端を他の端子に共通に接続し、前
    記一の端子と前記他の端子との間に前記第1、第2のメ
    ッキ導体コイルを並列に接続したことを特徴とする平面
    インダクタ。
  2. 【請求項2】 基板上に下部磁性膜を形成する工程と、 前記下部磁性膜上に下部層間絶縁膜を形成する工程と、 前記下部層間絶縁膜上に第1のメッキ電極導体膜を形成
    する工程と、 前記第1のメッキ電極導体膜上に、この第1のメッキ電
    極導体膜が底に露呈するスパイラル状の開孔を有したマ
    スク膜を形成する工程と、 前記スパイラル状の開孔に自己整合的に第1のメッキ導
    体コイルを形成する工程と、 前記マスク膜を除去し、第1のメッキ導体コイル間スペ
    ースを得る工程と、 前記第1のメッキ導体コイル間スペースの底に露呈した
    前記第1のメッキ電極導体膜を除去する工程と、 前記第1のメッキ導体コイルを絶縁膜により被覆する工
    程と、 前記第1のメッキ導体コイル間スペースの底に第2のメ
    ッキ電極導体膜を形成する工程と、 前記第1のメッキ導体コイル間スペースに自己整合的に
    第2のメッキ導体コイルを形成する工程と、 前記第1のメッキ導体コイルおよび前記第2のメッキ導
    体コイル面上に上部層間絶縁膜を形成する工程と、 前記上部層間絶縁膜上に上部磁性膜を形成する工程と を具備することを特徴とする平面インダクタの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 基板上に下部磁性膜を形成する工程と、 前記下部磁性膜上に下部層間絶縁膜を形成する工程と、 前記下部層間絶縁膜上にスパイラル状に互いに並走する
    第1、第2のメッキ電極導体膜を形成する工程と、 前記第1のメッキ電極導体膜が底に露呈するスパイラル
    状の開孔を有したマスク膜を形成する工程と、 前記スパイラル状の開孔に自己整合的に第1のメッキ導
    体コイルを形成する工程と、 前記マスク膜を除去し、第1のメッキ導体コイル間スペ
    ースを得る工程と、 前記第1のメッキ導体コイルを被覆するとともに前記第
    1のメッキ導体コイル間スペースの底に前記第2のメッ
    キ電極導体膜を露呈させる絶縁膜を形成する工程と、 前記第1のメッキ導体コイル間スペースに自己整合的に
    第2のメッキ導体コイルを形成する工程と、 前記第1のメッキ導体コイルおよび前記第2のメッキ導
    体コイル面上に上部層間絶縁膜を形成する工程と、 前記上部層間絶縁膜上に上部磁性膜を形成する工程と を具備することを特徴とする平面インダクタの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記絶縁膜は絶縁物層を形成し、形成さ
    れた絶縁物層を異方性エッチングすることにより前記第
    1のメッキ導体コイルの側壁に残すことにより形成する
    ことを特徴とする請求項3に記載の平面インダクタの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 基板上に下部磁性膜を形成する工程と、 前記下部磁性膜上に下部層間絶縁膜を形成する工程と、 前記下部層間絶縁膜上にスパイラル状のメッキ電極導体
    膜を形成する工程と、 前記メッキ電極導体膜のほぼ半分が底に露呈するスパイ
    ラル状の開孔を有したマスク膜を形成する工程と、 前記スパイラル状の開孔に自己整合的に第1のメッキ導
    体コイルを形成する工程と、 前記マスク膜を除去し、第1のメッキ導体コイル間スペ
    ースを得る工程と、 前記第1のメッキ導体コイルを被覆するとともに、前記
    第1のメッキ導体コイル間スペースの底に前記メッキ電
    極導体膜の残り半分を露呈させる絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第1のメッキ導体コイル間スペースに自己整合的に
    第2のメッキ導体コイルを形成する工程と、 前記第1のメッキ導体コイルおよび前記第2のメッキ導
    体コイル面上に上部層間絶縁膜を形成する工程と、 前記上部層間絶縁膜上に上部磁性膜を形成する工程と を具備することを特徴とする平面インダクタの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 第1のメッキ電極導体膜を形成する工程
    と、 前記第1のメッキ電極導体膜上に、この第1のメッキ電
    極導体膜が底に露呈するスパイラル状の開孔を有したマ
    スク膜を形成する工程と、 前記スパイラル状の開孔に自己整合的に第1のメッキ導
    体コイルを形成する工程と、 前記マスク膜を除去し、第1のメッキ導体コイル間スペ
    ースを得る工程と、 前記第1のメッキ導体コイル間スペースの底に露呈した
    前記第1のメッキ電極導体膜を除去する工程と、 前記第1のメッキ導体コイルを絶縁膜により被覆する工
    程と、 前記第1のメッキ導体コイル間スペースの底に第2のメ
    ッキ電極導体膜を形成する工程と、 前記第1のメッキ導体コイル間スペースに自己整合的に
    第2のメッキ導体コイルを形成する工程と を具備することを特徴とする平面コイルパターンの形成
    方法。
  7. 【請求項7】 スパイラル状に互いに並走する第1、第
    2のメッキ電極導体膜を形成する工程と、 前記第1のメッキ電極導体膜が底に露呈するスパイラル
    状の開孔を有したマスク膜を形成する工程と、 前記スパイラル状の開孔に自己整合的に第1のメッキ導
    体コイルを形成する工程と、 前記マスク膜を除去し、第1のメッキ導体コイル間スペ
    ースを得る工程と、 前記第1のメッキ導体コイルを被覆するとともに、前記
    第1のメッキ導体コイル間スペースの底に前記第2のメ
    ッキ電極導体膜を露呈させる絶縁膜を形成する工程と、 前記第1のメッキ導体コイル間スペースに自己整合的に
    第2のメッキ導体コイルを形成する工程とを具備するこ
    とを特徴とする平面コイルパターンの形成方法。
  8. 【請求項8】 前記絶縁膜は絶縁物層を形成し、形成さ
    れた絶縁物層を異方性エッチングすることにより前記第
    1のメッキ導体コイルの側壁に残すことにより形成する
    ことを特徴とする請求項7に記載の平面コイルパターン
    の形成方法。
  9. 【請求項9】 スパイラル状のメッキ電極導体膜を形成
    する工程と、 前記メッキ電極導体膜のほぼ半分が底に露呈するスパイ
    ラル状の開孔を有したマスク膜を形成する工程と、 前記スパイラル状の開孔に自己整合的に第1のメッキ導
    体コイルを形成する工程と、 前記マスク膜を除去し、第1のメッキ導体コイル間スペ
    ースを得る工程と、 前記第1のメッキ導体コイルを被覆するとともに、前記
    第1のメッキ導体コイル間スペースの底に前記メッキ電
    極導体膜の残り半分を露呈させる絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第1のメッキ導体コイル間スペースに自己整合的に
    第2のメッキ導体コイルを形成する工程とを具備するこ
    とを特徴とする平面コイルパターンの形成方法。
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