JP2015105401A - 基板製造用治具及び基板の製造方法 - Google Patents

基板製造用治具及び基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コイルパターンが設けられた基板を効率よく、また低コストで製造できる基板製造用治具及び基板の製造方法を提供する。
【解決手段】ベースフィルム51の表面に配線60A,60Bをめっき形成する際に用いる基板製造用治具であって、配線60A,60Bに対応した配線パターン30が形成されためっき処時にベースフィルム51に当接されるめっきマスク21A,21Bと、めっきマスク21A,21Bを支持すると共に配線パターン30にめっき液を供給するめっき液流路11A,11Bが形成された治具本体5A,5Bとを有する。また前記配線パターン30は、めっきマスク21A,21Bを貫通して形成された貫通パターン31と、めっきマスク21A,21Bのベースフィルム51と当接する当接面29と反対側に設けられており貫通パターン31に橋を掛け渡すように設けられたブリッジ部32とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板に配線をめっき形成するのに用いる基板製造用治具、及びこの基板製造用治具を使用して基板を製造する基板の製造方法に関する。
近年、多機能携帯端末装置等に代表される電子機器の高性能化は著しく、多機能化したことによりバッテリの消費も早く、充電の頻度が以前の電子機器よりも頻繁になってきている。この充電においては利便性の面及び防水性の観点から、ワイヤレス給電が導入されるようになってきている。このワイヤレス給電は、WPC(Wireless Power Consortium)によりQi規格が策定され、携帯電話を始めとして採用されつつある。
電磁誘導方式のワイヤレス給電装置では、送受信部に金属コイルが用いられている。この金属コイルは、絶縁材で被覆したコイル線材を渦巻き状に巻回することによりコイルを構成している。
しかしながら、このコイル線材の直径はφ0.2mm前後であり、また電磁誘導方式では配線を狭ピッチ化することが困難である。このため、金属コイルを用いた電磁誘導方式のワイヤレス給電装置では、金属コイルの配設スペースが大きくなるため、小型化を図ることができない。
そこで、受送信用コイルをフレキシブル基板に形成した構成のワイヤレス給電装置も提供されている(特許文献1、2参照)。フレキシブル基板を利用した場合、受送信用コイルの配線断面形状を矩形とした銅パターンで形成できるため、受送信用コイルの薄型化を図ることができる。
特開2009−088178号公報 特開2011−187559号公報
ところで、高効率で電力電装するためには、コイル抵抗を低くすることが望ましい。このため、ワイヤレス給電に使用されるフレキシブル基板は、絶縁体よりなるベースフィルムの両面に、1mm以上の厚さを有する銅膜を形成する必要がある。
このようなフレキシブル基板を製造するには、ベースフィルムにパンチャー等で表裏を導通するための貫通穴を形成し、その表裏全面に銅めっきを行うことにより銅膜を形成し、この銅膜が形成されたベースフィルムに対してコイルパターンを形成していた。
このコイルパターンの形成方法としては、従来ではフォトファブリケーション法のサブトラクティブ法が用いられていた。具体的には、先ずベースフィルム(絶縁基板)に表裏面を導通するための貫通孔を形成し、その後にめっき法を用いてベースフィルムの表裏面の全面に銅膜を形成する。次に、ベースフィルムに感光体のレジストを塗布し、このレジストが塗布されたベースフィルム上にコイルパターンが描かれたマスク(レチクル)を配置する。
そして、マスクを介してレジストにコイルパターンを露光し、続いて現像を行うことによりコイルパターン以外のレジストを剥離する。次に、パターン形成されたレジストをマスクとして銅膜のエッチングを行い、その後にレジスト剥離を行うことによりベースフィルム上にコイルパターンを形成していた。
このように、従来のフレキシブル基板の製造方法では製造工程が長く、また副資材となるレジスト(感光体)やその溶解液、エッチング液、剥離液等と多くの資材が必要となる。このため、製造コストが高くなり、また製造効率も低下するという問題があった。
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、コイルパターンが設けられた基板を効率よく、また低コストで製造できる基板製造用治具及び基板の製造方法を提供することにある。
本発明のある態様によると、
基板の表面に配線をめっき形成する際に用いる基板製造用治具であって、
前記配線に対応した配線パターンが形成され、めっき処時に前記基板に当接されるめっきマスクと、
前記めっきマスクを支持すると共に、前記配線パターンにめっき液を供給するめっき液流路が形成された治具本体とを有し、
前記配線パターンは、
前記めっきマスクを貫通して形成された貫通パターン部と、
前記めっきマスクの前記基板と当接する当接面と反対側に設けられており、前記貫通パターン部に橋を掛け渡すように設けられたブリッジ部とを備える。
また、本発明の他の態様によると、
絶縁性の基板本体の表裏面の少なくとも一方の面にシード層を形成する工程と、
前記基板本体の前記シード層が形成された面に前記めっきマスクが密着するよう、前記基板本体に請求項1乃至4のいずれか一項に記載の基板製造用治具を装着する工程と、
前記基板製造用治具にめっき液を供給し、前記基板本体に前記配線パターンに対応した配線をめっき形成する工程と、
前記配線のめっき形成後に、前記基板製造用治具を前記基板本体から取り外すと共に、前記シード層を除去する工程とを備える。
本発明のある態様によると、工程の短縮化かつ福資材を減少させかつめっき漏れの無いめっきコイル基板の製造が可能になる。
図1は、ある実施形態である基板製造用治具のクランプ解除状態を示す断面図である。 図2は、ある実施形態である基板製造用治具のクランプ状態を示す断面図である。 図3は、めっきマスクの正面図である。 図4は、配線パターンを拡大して示す図である。 図5は、めっきマスクの構成を概略的に示す概略構成図である。 図6は、図5に矢印A−Aで示す線に沿う断面図である。 図7はエリアプレートを示しており、(A)は正面図、(B)は側面図である。 図8はめっき液噴出ノズルを示しており、(A)は正面図、(B)は側面図である。 図9は、基板固定枠を示す正面図である。 図10は表面コイルが形成された基板を示す図であり、(A)は正面図、(B)は背面図である。 図11は、ある実施形態である基板の製造方法を説明するための図である。 図12は、めっきマスクのブリッジ幅とブリッジ間隔を変化させた時のめっきの仕上がりを調べた実験結果を示す図である。 図13は、ブリッジ幅とブリッジ間隔を説明するための図である。
次に、添付の図面を参照しながら、本発明の限定的でない例示の実施形態について説明する。
なお、添付の全図面の中の記載で、同一又は対応する部材又は部品には、同一又は対応する参照符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面は、特に指定しない限り、部材もしくは部品間の相対比を示すことを目的としない。従って、具体的な寸法は、以下の限定的でない実施形態に照らし、当業者により決定することができる。
また、以下説明する実施形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施形態に記述される全ての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1及び図2は、本発明のある実施形態である基板製造めっき治具1を示している。
この基板製造めっき治具1は、例えば電磁誘導式のワイヤレス給電に使用される基板を製造するのに用いられる。本実施形態では、ワイヤレス給電に使用される基板として、図10に示される基板50を製造する例について説明する。まず、基板製造めっき治具1の説明に先立ち、基板50について説明する。
基板50は、基板本体となるベースフィルム51に表面コイル60A及び裏面コイル60Bが形成された構成とされている。ベースフィルム51は絶縁性を有する樹脂フィルムであり、例えばポリイミドフィルムを用いることができる。
表面コイル60A及び裏面コイル60Bは、電磁誘導式のワイヤレス給電の受信コイルとなるものである。表面コイル60Aはベースフィルム51の表面51Aに形成されている。また、裏面コイル60Bはベースフィルム51の裏面51Bに形成されている。
このベースフィルム51の表裏面51A,51Bにそれぞれ形成されたコイル60A,60Bの各端部61A,61Bは、ベースフィルム51を貫通して形成されたスルーホール62により接続されている。よって、表面コイル60Aと裏面コイル60Bは、スルーホール62により電気的に接続されている。
この表面コイル60A及びと裏面コイル60Bの材質は、本実施形態では銅を用いている。また表面コイル60A及びと裏面コイル60Bは電磁誘導式のワイヤレス給電の受信コイルとして使用されるため、その厚さを1mm以上の大なる厚さとする必要がある。本実施形態では、基板製造めっき治具1を用いて、この大なる厚さを有する表面コイル60A及びと裏面コイル60Bをベースフィルム51上に効率的に製造する。
図1及び図2に戻り、基板製造めっき治具1について説明する。
基板製造めっき治具1は、表面用めっき治具2Aと裏面用めっき治具2Bとを有している。この基板製造めっき治具1は、後述する基板50の製造工程において、ベースフィルム51に配設され、ベースフィルム51に表面コイル60A及び裏面コイル60Bを形成する際に用いられるものである。
なお、表面用めっき治具2Aと裏面用めっき治具2Bは、裏面用めっき治具2Bにクッションゴム15及びコイルバネ16等が設けられている点を除き、同一或いは近似した構成とされている。このため、以下の説明においては表面用めっき治具2Aと裏面用めっき治具2Bで対応する構成には同一符号を付し、表面用めっき治具2Aの構成部品には符号に“A”を添記し、裏面用めっき治具2Bの構成部品には符号に“B”を添記し、その説明は適宜まとめて説明するものとする。
めっき治具2A,2Bは、固定プレート4A,4B、治具本体5A,5B、接続ユニオン10A,10B、整流板12A,12B、及びマスクユニット20A,20B等を有している。
固定プレート4A,4Bは、治具固定用ベース3A,3Bに治具固定ネジ7A,7Bを用いて固定される。治具固定用ベース3A,3Bは、めっき装置に設けられている。よって、固定プレート4A,4Bが治具固定用ベース3A,3Bに固定されることにより、基板製造めっき治具1はめっき装置に固定される。
めっき装置(治具固定用ベース3A,3B以外の図示は省略)は、めっき液を基板製造めっき治具1に供給するめっき液供給ポンプと、表面用めっき治具2Aと裏面用めっき治具2Bをクランプ(圧接)させるクランプ機構等を有している。
治具固定用ベース3A,3Bは、クランプ機の一部を構成している。この治具固定用ベース3A,3Bは、クランプ機構により図1及び図2に矢印X1,X2で示す方向に移動する構成とされている。
また、治具固定用ベース3A,3Bが矢印X1,X2で示す方向に移動することにより、表面用めっき治具2A,2Bも矢印X1,X2で示す方向に移動する。よって、図1に示すように表面用めっき治具2Aと裏面用めっき治具2Bとの間にベースフィルム51を配置し、各めっき治具2A,2Bを互いに近接するよう移動させてクランプすることにより、図2に示すようにベースフィルム51は各めっき治具2A,2Bに挟み込まれた状態となる。
治具本体5A,5Bは、後述するめっきマスク21A,21Bを支持する機能を有している。また治具本体5A,5Bは、内部にめっき液が流れるめっき液流路11A,11Bが形成されている。
治具本体5Aは、固定プレート4Aに直接固定されている。これに対して治具本体5Bは、クッションゴム15及びコイルバネ16を介して固定プレート4Aに対して移動可能に取り付けられている。なお、クッションゴム15は、固定プレート4Aに固定されている。
図1に示す表面用めっき治具2Aと裏面用めっき治具2Bのクランプが解除された状態(以下、この状態をクランプ解除状態という)では、治具本体5Aはコイルバネ16のバネ力により、治具本体5Aとクッションゴム15(固定プレート4A)は離間した状態となっている。
これに対して、表面用めっき治具2Aと裏面用めっき治具2Bがクランプされた状態(以下、この状態をクランプ状態という)では、クッションゴム15は治具本体5Aに圧接される。このクランプ状態では、クッションゴム15は圧縮変形されるため、ベースフィルム51に過剰な圧接力が印加されることを防止している。
治具本体5A,5Bは、可動板8A,8Bとマスク固定板9A,9Bとにより構成されている。可動板8A,8Bの下端部には、接続ユニオン10A,10Bが設けられている。この接続ユニオン10A,10Bは、図示しないめっき液供給ポンプに接続されている。
また、接続ユニオン10A,10Bは、治具本体5A,5B内に形成されためっき液流路11A,11Bに接続されている。よって、めっき液は、めっき液供給ポンプから接続ユニオン10A,10Bを介してめっき液流路11A,11Bに供給される。
マスク固定板9A,9Bは、可動板8A,8Aに対してベースフィルム51の配置位置に近い側に一体的に配設されている。このマスク固定板9A,9Bの内部には、後述するめっき液噴出ノズル23A,23Bが配設されるマスク装着部13A,13Bが形成されている。
マスク装着部13A,13Bは、めっき液流路11Bの一部としても機能するものである。このマスク装着部13A,13Bの下部には、排出口14A,14Bが接続されている。めっき処理が行われためっき液は、排出口14A,14Bからめっき液供給ポンプに還流する。
また、可動板8Aと可動板8Aとが対向する位置で、めっき液流路11A,11Bの流路途中位置には整流板12A,12Bが配設されている。後述するように基板50の各コイル60A,60Bは、電解めっき法を用いて形成される。整流板12A,12Bは、この電解めっきを行う際にカソード電極として機能するものである。この整流板12A,12Bは、めっき液が通過可能な構成とされている。
マスクユニット20A,20Bは、めっきマスク21A,21B、エリアプレート22A,22B、及びめっき液噴出ノズル23A,23B等を有している。
図3〜図6は、めっきマスク21A,21Bを説明するための図である。
なお、図3はめっきマスク21A,21Bの正面図、図4は配線パターン30の拡大図、
図5はめっきマスク21A,21Bの概略構成図、図6は図5に矢印A−Aで示す線に沿う断面図である。
めっきマスク21A,21Bは、マスク本体27の中央に配線パターン30が形成された構成とされている。この配線パターン30は、基板50に形成される表面コイル60A,60Bの形状に対応した形状とされている。
なお、図3及び図4では裏面コイル60Bに対応した配線パターン30を有しためっきマスク21Bを示し、図5では表面コイル60Aに対応した配線パターン30を有しためっきマスク21Aを示している。しかしながら、めっきマスク21A,21Bに形成された各配線パターン30は上下で鏡面対称である点を除いて同一構成である。よって、めっきマスク21Aとめっきマスク21Bの説明は、一括的に行うものとする。また図5では、めっきマスク21A,21Bの構成をより明確に示すため、図3及び図4に示した配線パターン30を概略化して示している。
マスク本体27は、内部に強化芯28が内設されている。このマスク本体27はシリコン樹脂により形成されており、また強化芯28はガラス−エポキシ樹脂により形成されている。
このマスク本体27を製造するには、配線パターン30に対応したパターンが形成された金型半体と、配線パターン30に対応したパターンが形成された強化芯28を作製しておく。そして、金型半体に形成されたパターンと強化芯28のパターンが一致するよう位置決めし、強化芯28を金型内に装着する。
そして、強化芯28を金型半体に装着した状態で、シリコン樹脂(例えば東芝シリコン(型番TSE3403))を金型半体内に流し込み、アズワン製デシケーター(VE-ALL)で10分脱泡し、その上に平面状の金型半体を重ねてネジ止めし、150℃で約40分乾燥し、以上の工程を実施することによりめっきマスク21A,21Bを作製する。
上記のように作製されるめっきマスク21A,21Bは、後述するようにベースフィルム51に各コイル60A,60Bを形成する際にベースフィルム51に密着される。しかしながら、配線パターン30が形成されたマスク本体27は、密着性の高いシリコン樹脂により形成されている。また、マスク本体27の内部に強化芯28が埋め込まれることにより、めっきマスク21A,21Bはクランプ時に変形しない所定の強度を有している。よって、めっきマスク21A,21Bを用いることにより、ベースフィルム51に対して各コイル60A,60Bを確実に形成することができる。
なお、図6において矢印Wで示す寸法はコイル60A,60Bの配線幅となり、矢印Sで示す寸法はコイル60A,60Bの配線間隔となる。
次に、めっきマスク21A,21Bに形成される配線パターン30について説明する。
なお、上記のようにめっきマスク21A,21Bに形成された各配線パターン30は上下で鏡面対称である点を除いて同一構成であるため、配線パターン30の説明についても一括的に行うものとする。
配線パターン30は、貫通パターン31とブリッジ部32とにより構成されている。
貫通パターン31は、めっきマスク21A,21Bを貫通して形成されている。具体的には、貫通パターン31はマスク本体27及び強化芯28を貫通して形成されている。よって、めっき液はめっきマスク21Aの表面と背面との間で流通可能な構成とになっている。
ブリッジ部32は、めっきマスク21A,21Bの基板50(ベースフィルム51)と当接(密着)する当接面29と反対側に設けられている(図6参照)。このブリッジ部32は、貫通パターン31に橋を掛け渡したような形状とされている。従って、めっきマスク21A,21Bをめっき液が通過する際、めっき液はブリッジ部32の下部空間部32a(図6に矢印で示す)内も流れる。
めっきマスク21A,21Bは、貫通孔である貫通パターン31を形成することにより強度が低下することが考えられる。しかしながら、ブリッジ部32を設けることにより、めっきマスク21A,21Bの強度を高めることができる。また、めっきマスク21A,21Bは弾性を有するシリコン樹脂よりなるマスク本体27と、所定の剛性を有する強化芯28とにより構成されているが、ブリッジ部32はマスク本体27が強化芯28から浮き上がるのを防止する機能も奏する。
更に、貫通パターン31及びブリッジ部32の下端部の角部には、換言すると、貫通パターン31及びブリッジ部32の下端部と当接面29との境界部には、段部33が形成されている。
次に、エリアプレート22A,22Bについて説明する。
図7は、エリアプレート22A,22Bを示している。エリアプレート22A,22Bは、プレート本体35、ノズル装着用凹部36、及びプレート側配線パターン37等を有している。このエリアプレート22A,22Bはめっきマスク21A,21Bを支持すると共に補強する機能を奏するものである。めっきマスク21A,21Bは、プレート本体35の図7に符号39で示すマスク装着領域に取り付けられる。
プレート本体35はエリアプレート22A,22Bの基部となるものであり、矩形の樹脂基板により構成されている。このプレート本体35は、めっきマスク21A,21Bを補強するに足る所定の強度を有している。
プレート本体35のマスク装着領域39の形成面には、プレート側配線パターン37が形成されている。このプレート側配線パターン37の形状は、めっきマスク21A,21Bに形成された配線パターン30と対応した形状とされている。
めっきマスク21A,21Bがエリアプレート22A,22Bに配設される際、配線パターン30とプレート側配線パターン37は一致するよう位置決めが行われる。よって、めっきマスク21A,21Bがエリアプレート22A,22Bに取り付けられた状態においても、めっきマスク21A,21B及びエリアプレート22A,22Bの表裏でめっき液は配線パターン30及びプレート側配線パターン37を介して流通できる構成となっている。
また、プレート本体35のマスク装着領域39と反対側の面には、ノズル装着用凹部36が形成されている。このノズル装着用凹部36には、後述するめっき液噴出ノズル23A,23Bが装着される。
次に、めっき液噴出ノズル23A,23Bについて説明する。
めっき液噴出ノズル23A,23Bは、基部40、突出部41、凹部42、及び噴出孔43等を有している。
基部40及び突出部41は、金属により形成されている。基部40と突出部41はプレス加工により一体的に形成してもよく、また基部40と突出部41を溶接により一体化した構成としてもよい。
突出部41の形状は、エリアプレート22A,22Bに形成されたノズル装着用凹部36と対応した形状とされている。即ち、突出部41は、ノズル装着用凹部36内に挿入可能な構成とされている(図1参照)。
また突出部41には、多数の噴出孔43が形成されている。本実施形態では、図8(A)に示すように、中心位置に対して放射状に形成されている。めっき液は、後述するように、この噴出孔43からめっきマスク21A,21Bに向けて噴射される。
上記の構成とされた各マスクユニット20A,20B(めっきマスク21A,21B、エリアプレート22A.22B、めっき液噴出ノズル23A,23B)は、治具本体5A,5Bに固定される。具体的には、マスクユニット20A,20Bを治具本体5A,5Bに固定するには、先ずめっき液噴出ノズル23A,23Bを可動板8A,8Bに固定する。この固定は、固定ボルト(図示せず)を固定用孔44に挿通した上でマスク固定板9Bのネジ孔(図示せず)に螺着することにより行うことができる。
この固定状態において、液噴出ノズル23A,23Bの突出部41は整流板12A,12Bと対向し、まためっき液流路11A,11Bの流路内に位置した状態となる。
めっき液噴出ノズル23A,23Bを可動板8Aに固定すると、エリアプレート22A,22Bをマスク固定板9Bに固定する。この固定は、固定ボルト(図示せず)を固定用孔38に挿通した上でマスク固定板9A,9Bのネジ孔(図示せず)に螺着することにより行うことができる。
この際、予めめっきマスク21A,21Bをエリアプレート22A,22Bのマスク装着領域39に固定しておく。よって、エリアプレート22A,22Bをマスク固定板9A,9Bに固定することにより、めっきマスク21A,21Bはエリアプレート22A,22Bを介してマスク固定板9A,9Bに固定される。
このように、マスクユニット20A,20Bが治具本体5A,5Bに固定された状態において、配線パターン30及びプレート側配線パターン37は、めっき液噴出ノズル23Aの噴出孔43と対向した状態となっている。
なおエリアプレート22A,22Bの互いに対向する面には、位置決めピン24と位置決め孔25が形成されている。表面用めっき治具2Aと裏面用めっき治具2Bがクランプする際、位置決めピン24が位置決め孔25に挿入することにより各めっき治具2A,2Bの位置決めが行われる。
上記構成とされた基板製造めっき治具1では、めっき液供給ポンプから供給されるめっき液は、接続ユニオン10A,10Bからめっき治具2A,2B内に流入する。図1及び図2に示す矢印は、基板製造めっき治具1内におけるめっき液の流れを示している。
めっき治具2A,2B内に流入しためっき液は、めっき液流路11A,11Bを通り整流板12A,12B(カソード電極)を通過した後に、めっき液噴出ノズル23A,23Bの凹部42に流入する。
続いてめっき液は、めっき液噴出ノズル23A,23Bに形成された噴出孔43から、配線パターン30,37に向けて噴射される。この際、噴出孔43は前記のように放射状に形成されているため、複雑なコイル形状とされていても配線パターン30,37にめっき液を確実に供給することができる。
表面用めっき治具2Aと裏面用めっき治具2Bがクランプされた状態では、めっきマスク21Aはベースフィルム51の表面51Aに密着し、めっきマスク21Bはベースフィルム51の裏面51Bに密着している。よって、エリアプレート22A,22Bの噴出孔43から噴射されためっき液は、めっきマスク21A,21Bの配線パターン30(貫通パターン31及びブリッジ部32)内に流入する。
なお、余剰となっためっき液は、排出口14A,14Bからめっき液供給ポンプに還流される。
次に、上記の基板製造めっき治具1を用いて基板50を製造する方法について説明する。
図11は、基板50の製造方法を概略的に示す図である。基板50を製造するには、ベースフィルム51を用意する。このベースフィルム51は、例えば厚さが25μm以上の絶縁性フィルムである。絶縁性フィルムとしては、ポリイミドフィルムを用いることができる。
まず、このベースフィルム51には、位置決め孔やスルーホールとなる貫通孔63が形成される。この貫通孔63は、パンチャー等を用いて形成される。図11(A)は、貫通孔63が形成されたベースフィルム51を示している。なお、図11(A)に示す貫通孔63は、スルーホールとなる孔を例示している。
次に、ベースフィルム51の表面にシード層65を形成する。図11(B)は、ベースフィルム51にシード層65が形成された状態を示している。
本実施形態では、スパッタリング法を用いて、ベースフィルム51の表面51A,裏面51B,及び貫通孔63の内壁に0.3〜1.0μmの厚さの銅膜を形成している。なお、シード層65を形成する他の方法としては、スパッタリング法を用いて銅の薄膜を形成した後、この薄膜上に薄厚銅めっき施すことにより同等のシード層65を形成することとしてもよい。
シード層65が形成されたベースフィルム51は、図9に示す基板固定枠52に装着される。基板固定枠52は、枠部53、把持部54、及び取り付け板55等を有している。枠部53は導電性を有した金属により形成されており、略コ字状の形状を有している。この枠部53は、後述する電解めっきを行う際、アノード電極として機能するものである。
枠部53の中央位置には、作業者が把持する把持部54が設けられている。また、枠部53の両端部には、取り付け板55が取り付け可能な構成とされている。
基板50は、その両端部が手締めネジ56を用いて一対の取り付け板55の間に挟まれるように固定される。よって、基板50は取り付け板55を介して枠部53に取り付けられる。この際、取り付け板55は導電性金属により形成されているため、アノード電極として機能する枠部53は基板50と電気的に接続される。
基板固定枠52に装着された基板50は、図1に示すクランプ解除状態にある基板製造めっき治具1に装着される。
基板50が基板製造めっき治具1に装着されると、めっき装置のクランプ機構(図示せず)が駆動し、図1に示す治具固定用ベース3A,3Bは内側に向けて移動する。これにより、表面用めっき治具2Aと裏面用めっき治具2Bはクランプされ、図2に示すクランプ状態となる。この際、表面用めっき治具2Aと裏面用めっき治具2Bは、例えば約0.4MPAの圧力で押し当てられる。
クランプ状態では、マスクユニット20A,20Bを構成するめっきマスク21A,21Bは、ベースフィルム51の表面に液密に密着する。図11(C)は、めっきマスク21A,21Bがベースフィルム51に圧接された状態を示している。
マスク21A,21Bがベースフィルム51の両面に密着されると、めっき液供給ポンプからめっき液がめっき治具2A,2Bのめっき液流路11A,11Bに供給される。液流路11A,11Bに供給されためっき液は、整流板12A,12B、めっき液噴出ノズル23A,23Bの噴出孔43、めっきマスク21A,21B及びエリアプレート22A,22Bの各配線パターン30,37等を介して貫通パターン31及びブリッジ部32に供給される。
めっき液の流路の途中にはカソード電極として機能しめっき電流密度を得る整流板12A,12Bが配設されており、ベースフィルム51の表面に形成されたシード層65は、取り付け板55を介してカード電極として機能する枠部53に接続されている。また、めっき液は整流板12A,12B及びシード層65にそれぞれ接している。
よって、シード層65上でめっきマスク21A,21Bから露出した部分、即ち貫通パターン31及びブリッジ部32が設けられた位置には電解めっきが行われ、銅パターン67A,67Bが形成される。
この際、銅パターン67A,67Bは、その厚さが1mm以上となるよう設定されている。この銅パターン67A,67Bの厚さの制御は、めっき時間,めっき温度等のめっき条件を適宜設定することにより行うことができる。
また、銅パターン67A,67Bが形成される際、貫通孔63の内部にも銅めっきが行われ、スルーホール62が形成される。よって、銅パターン67Aと銅パターン67Bは、スルーホール62により電気的に接続された状態となる。
図11(D)は、シード層65上に銅パターン67A,67B及びスルーホール62が形成された状態を示している。同図に示されるように、銅パターン67A,67Bは、めっきマスク21A,21Bのベースフィルム51と密着する側に設けられた段部33(図6参照)の間に形成される。
銅パターン67A,67Bが形成されると、ベースフィルム51は基板製造めっき治具1から取り外される。図11(E)は、ベースフィルム51が基板製造めっき治具1から取り外された状態を示している。
続いて、シード層65を除去するフラッシュエッチングが実施される。本実施形態ではシード層65として銅を用いているため、シード層65の除去は塩化第二銅液を用いたフラッシュエッチングにより実施することができる。
このフラッシュエッチングを実施することにより、隣接する銅パターン67A,67Bは電気的に分離され、表面コイル60A,60Bが形成される。その後、洗浄等の仕上げ処理を行うことにより、図11(F)に示す基板50が製造される。
上記のように基板製造めっき治具1を用いた基板50の製造方法では、フォトファブリケーション法のセミアディティブ法と同様にベースフィルム51の全面にシード層65を形成し、このシード層65を給電電極として表面コイル60A,60Bを形成する。
この際、本実施形態に係る製造方法ではレジストを用いることなく、マスク21A,21Bを用いて表面コイル60A,60Bを電解めっきにより形成する。めっきマスク21A,21Bは金型を用いたモールド法を用いて形成されるため、表面コイル60A,60Bの形成位置に対応する部位の高さを、電磁誘導式のワイヤレス給電の受信コイルとして使用可能となる1mm以上の高さに容易に設定することができる。
また、基板製造めっき治具1は繰り返し使用することが可能であるため、一般に実施されているセミアディティブめっき工法と異なり、副資材となるレジスト(感光体)やその溶解液、エッチング液、剥離液等と多くの資材が不要となる。更に、レジストの配設工程、露光工程、現像工程等が不要となるため、製造工程の短縮を図ることができる。
よって、本実施形態に係る製造方法を用いて基板50を製造することにより、製造コストの低下及び製造効率の向上を図ることができる。
ところで、本実施形態に係る基板製造めっき治具1は、めっきマスク21A,21Bに所定の強度を持たせる等の必要性から、各配線パターン30,37にブリッジ部32を設けた構成としている。
しかしながら、ブリッジ部32を設けることによりめっき液の流れは変化するため、ブリッジ部32が多数形成されためっきマスク21A,21Bを用いた場合、めっき形成されたコイル60A,60Bの表面に凹凸(以下、めっき表面段差という)が形成される懸念がある。また、めっき表面段差を良好にするためブリッジ部32の配設数が少ないめっきマスク21A,21Bを用いた場合、強度不足からめっき液の圧力にマスク21A,21Bが耐えられず、めっき液が漏れる可能性がある。
そこで本発明者は、ブリッジ部32を適正に配置するためブリッジ部32の幅寸法(以下、ブリッジ幅という)を変化させると共に、ブリッジ幅とブリッジ間隔との比を変化させる実験を行った。図12はその実験結果を示す図であり、図13はその実験方法を説明するための図である。
本実験においてブリッジ幅とは、図13に示すように、貫通パターン31の列設された方向(図13(A)〜(C)に矢印Dで示す)に対するブリッジ部32の長さをいうものとする。この貫通パターン31の列設方向は、配線パターン30の延在方向と同一方向となる。
なお、コイル60A,60Bはコイル形状であるため、この列設方向Dは図5に矢印Xで示す方向である場合、また図5に矢印Yで示す方向である場合がある。
また本実験において、ブリッジ間隔幅とは、一対のブリッジ部32に挟まれた貫通パターン31の長さをいうものとする。
図13(A)に示す例は、ブリッジ部32のブリッジ幅Bと貫通パターン31のブリッジ間隔M1が等しい場合を示している(M1=B)。この場合、ブリッジ幅(B)とブリッジ間隔(M1)との比は、B:M1=1:1である。
図13(B)に示す例は、ブリッジ部32のブリッジ幅Bに対し、貫通パターン31のブリッジ間隔M2が2倍の長さである場合を示している(M2=2×B)。この場合、ブリッジ幅(B)とブリッジ間隔(M2)との比は、B:M2=1:2である。
図13(C)に示す例は、ブリッジ部32のブリッジ幅Bに対し、貫通パターン31のブリッジ間隔M3が3倍の長さである場合を示している(M3=3×B)。この場合、ブリッジ幅(B)とブリッジ間隔(M3)との比は、B:M3=1:3である。
図13(D)に示す例は、ブリッジ部32のブリッジ幅Bに対し、貫通パターン31のブリッジ間隔M4が4倍の長さである場合を示している(M4=4×B)。この場合、ブリッジ幅(B)とブリッジ間隔(M4)との比は、B:M4=1:4である。
更に、図13(E)に示す例は、ブリッジ部32のブリッジ幅Bに対し、貫通パターン31のブリッジ間隔M5が5倍の長さである場合を示している(M5=5×B)。この場合、ブリッジ幅(B)とブリッジ間隔(M5)との比は、B:M5=1:5である。
また本実験に用いた基板50のサンプルは、コイル60A,60Bの配線幅を1.6mm、隙間を0.8mmとした。このコイル60A,60Bは、厚さ25μmのポリイミドフィルム(カプトン EN−C)よりなるベースフィルム51を用いて、スパッタリング法によりフィルム両面に銅よりなるシード層65を0.2μmの厚さで形成し、ヤマハ製のフィルムパンチャー(YFP2)にて位置合わせ穴とスルーホールの孔を形成した。
また、硫酸めっき浴条件は銅濃度40〜60g/L、硫濃度150〜200g/L、温度50〜70℃とし、電流密度20〜30A/dmでめっき流速20〜30L/minで、表面用めっき治具2A,2Bのクランプ力は0.4MPaとした。
以上の条件下で、ブリッジ幅が0.8mm,1.6mm,2.0mmと隙間を振った試験を実施した。また図12において、めっき漏れの×は配線幅の10%以上漏れている場合を示し、めっき表面段差は段差寸法が10μm以上あった場合×して示している。
上記事項に基づき図12の実験結果を考察すると、めっき漏れはブリッジ幅が1.6mm以上2.0mm以下である場合が良好であることが分かる。まためっき表面段差は、ブリッジ幅とブリッジ間隔の比が1:3以上である場合が良好であることが分かる。更に、めっき漏れ及びめっき表面段差が共に良好なのは、ブリッジ幅が1.6mmで、ブリッジ幅とブリッジ間隔の比が1:3以上1:4以下であることが分かった。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
例えば、上記した実施形態においては、表面50Aに表面コイル60Aを形成し、裏面50Bに裏面コイル60Bを形成し、これをスルーホール62で接続した構成とした基板50を製造する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、基板の片面にみにコイルを形成する場合にも適用が可能なものである。
また、基板50に形成する配線はコイルに限定されるものではなく、直線状、円形状等の種々の形状の配線を形成するのに適用が可能なものである。
1 基板製造めっき治具
2A 表面用めっき治具
2B 裏面用めっき治具
3A,3B 治具固定用ベース
4A,4B 固定プレート
5A,5B 治具本体
8A,8B 可動板
9A,9B マスク固定板
10A,10B 接続ユニオン
11A,11B めっき液流路
12A,12B 整流板
13A,13B マスク装着部
14A,14B 排出口
20A,20B マスクユニット
21A,21B めっきマスク
22A,22B エリアプレート
23A,23B めっき液噴出ノズル
27 マスク本体
28 強化芯
30 配線パターン
31 貫通パターン
32 ブリッジ部
35 プレート本体
36 ノズル装着用凹部
37 プレート側配線パターン
38 固定用孔
39 マスク装着領域
40 基部
41 突出部
42 凹部
43 噴出孔
44 固定用孔
50 基板
51 ベースフィルム
52 基板固定枠
60A、60B 表面コイル
62 スルーホール
63 貫通孔
65 シード層
67A,67B 銅パターン
B ブリッジ幅
M ブリッジ間隔
H 配線厚さ
S 配線間隔
W 配線幅

Claims (8)

  1. 基板の表面に配線をめっき形成する際に用いる基板製造用治具であって、
    前記配線に対応した配線パターンが形成され、めっき処時に前記基板に当接されるめっきマスクと、
    前記めっきマスクを支持すると共に、前記配線パターンにめっき液を供給するめっき液流路が形成された治具本体とを有し、
    前記配線パターンは、
    前記めっきマスクを貫通して形成された貫通パターン部と、
    前記めっきマスクの前記基板と当接する当接面と反対側に設けられており、前記貫通パターン部に橋を掛け渡すように設けられたブリッジ部と
    を有することを特徴とする基板製造用治具。
  2. 前記ブリッジ部は、
    前記配線パターンの延在方向に対する寸法であるブリッジ幅の寸法を1.6mm以上2mm以下に設定し、
    前記配線パターンの延在方向に直交する方向の寸法を前記ブリッジ幅の3倍以上4倍以下に設定したことを特徴とする請求項1記載の基板製造用治具。
  3. 前記めっきマスクは、前記配線パターンに対応したパターンを有した補強芯が内設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の基板製造用治具。
  4. 前記配線パターンは、コイル形状とされていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の基板製造用治具。
  5. 絶縁性の基板本体の表裏面の少なくとも一方の面にシード層を形成する工程と、
    前記基板本体の前記シード層が形成された面に前記めっきマスクが密着するよう、前記基板本体に請求項1乃至4のいずれか一項に記載の基板製造用治具を装着する工程と、
    前記基板製造用治具にめっき液を供給し、前記基板本体に前記配線パターンに対応した配線をめっき形成する工程と、
    前記配線のめっき形成後に、前記基板製造用治具を前記基板本体から取り外すと共に、前記シード層を除去する工程と、
    を有することを特徴とする基板の製造方法。
  6. 前記配線をめっき形成する際、前記シード層を給電配線とした電解めっき法を用いて形成することを特徴とする請求項5記載の基板の製造方法。
  7. 前記配線の厚さが1mm以上となるようめっきすることを特徴とする請求項5又は6記載の基板の製造方法。
  8. 前記基板本体の所定位置に貫通孔を形成すると共に、前記貫通孔内にも前記シード層を形成し、
    前記配線をめっきする際、前記貫通孔内にもめっきを行うことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の基板の製造方法。
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