JPH11250845A - 電子線源 - Google Patents
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Abstract
るようにして、操作性を向上させた電子線源を提供す
る。 【解決手段】 陰極1と、陰極加熱電源2と、ウエーネ
ルト6と、陽極7と、陰極加熱電源2にバイアス切換装
置3を介して接続した高圧電源4と、陰極加熱電源2と
バイアス切換装置3と高圧電源4とを制御する操作表示
部・制御部9とを備えた電子線源において、前記操作表
示部・制御部9は、陰極寿命の指定部と輝度指定部とを
備え、前記各指定部による寿命又は輝度の指定値に基づ
いて、前記陰極加熱電源2及びバイアス切換装置3を制
御して、陰極の加熱電源2の加熱量及びエミッション電
流を設定するように構成する。
Description
に用いる電子線源に関し、特に電子線源の電子光学的輝
度や陰極の寿命等を直接指定できるようにした電子線源
に関する。
プのものがあるが、安定した電子線電流を得るため、金
属の熱電子放出を利用した陰極が広く用いられている。
ところで、金属の熱電子放出を利用する従来の電子線源
においては、線源の電子光学的な輝度βや陰極(カソー
ド)の寿命τなどを、操作表示部に数値的にあるいは視
覚的に直接指定する機能を備えていない。したがって、
例えば、線源の輝度βを変更する場合には、陰極先端と
ウエーネルト(グリッド)との距離を手動で変えるか、
又は陰極とウエーネルト間の電圧(バイアス電圧)の設
定を手動で変えることによって、試行錯誤的にエミッシ
ョン電流を変え、このエミッション電流の大きさから線
源の輝度βの大小を経験的に決めている。また、陰極の
寿命に関しては、陰極の加熱量を示す加熱量設定つまみ
の位置やコード番号の値、あるいは陰極電流の大小関係
を読み取ることによって、陰極寿命の長短を経験的に決
めている。
ては、上記のように電子線源の輝度βや、陰極の寿命τ
等を、操作表示部において数値的あるいは視覚的に直接
指定することができないため、電子線源の他のファクタ
の数値や条件に基づいて、これらの輝度βや寿命τを経
験的に類推するしかなく、これらの輝度βや寿命τを他
のファクタの数値や条件に基づいて類推する場合でも、
定量的な情報が直接的に操作表示部に示されないため、
これらの輝度βや寿命τの大小関係を直接的に確認する
ことができないという問題があった。このように、オペ
レータにとって重要な数値が間接的にしか類推できない
ということは、オペレータにとって電子線源の操作運用
を困難ならしめている。
題点を解消するためになされたもので、電子線源の輝度
あるいは陰極の寿命を直接指定することができ、操作性
を向上させた電子線源を提供することを目的とする。
め、本発明は、陰極と、陰極加熱装置と、前記陰極から
の熱電子放出を制御するバイアス電圧を印加する電極
と、陽極とを備えた電子線源において、予め設定された
加速電圧のもとで、陰極の寿命を指定する手段又は電子
線源の電子光学的輝度を指定する手段と、前記陰極寿命
指定手段又は電子光学的輝度指定手段の指定値に基づい
て前記陰極加熱装置の加熱量を設定制御する手段とを備
えていることを特徴とするものである。
は電子線源の電子光学的輝度を指定する手段と、陰極寿
命指定手段又は輝度指定手段の指定値に基づいて陰極加
熱装置の加熱量を設定制御する手段とを備えているの
で、陰極の寿命を直接指定するか又は電子線源の輝度を
直接設定して陰極加熱を制御することができ、操作性を
向上させた電子線源を実現することができる。
る。図1は、本発明に係る電子線源の実施の形態を示す
概略構成図である。図1において、1は陰極で、該陰極
1は陰極加熱電源2によって加熱されるようになってお
り、この陰極加熱電源2には陰極加熱電流をモニタする
装置が含まれている。また、陰極1に電位(−Va )を
供給するため、陰極加熱電源2はバイアス切換装置3を
介して高圧電源4に接続されている。そして、高圧電源
4と陰極加熱電源2との間には帰還抵抗5が接続されて
おり、エミッション電流Ie が変化しても陰極1の電位
(加速電圧Va に対応)が一定に保たれるようになって
いる。6はウエーネルトで、陰極1からの熱電子放出を
制御するバイアス電圧(−Vg )が印加されている。7
は陽極で接地されており、陽極7と陰極1との間の電位
差が加速電圧Va になる。また、高圧電源4には陰極1
から放出されるエミッション電流Ie を検出するための
エミッション電流検出器8が接続されている。なお、図
1において、IL はバイアス切換装置3を流れる電流、
IO は帰還抵抗5を流れる電流である。
制御装置又はこれに相当する機能を含むもので、該操作
表示部・制御部9は信号線10を介して陰極加熱電源2,
バイアス切換装置3,高圧電源4に接続されており、電
子線の加速電圧Va の指定部や、電子線源の輝度β及び
陰極の寿命τの指定部、並びにこれらの表示部、更には
これらの指定に基づく陰極加熱電流の設定制御、バイア
ス切換装置の切り換え制御、陰極加熱電流のモニタ信号
の読み込み、エミッション電流の読み込み等の動作を行
うようになっている。
における電子線源の輝度β及び陰極の寿命τの指定の原
理について説明する。一般に、金属の熱電子放出を利用
した陰極において、陰極の温度をT〔K〕,陰極の材質
によって決まる仕事関数をφ[eV] とすると、熱電子放
出による陰極の電流密度Js[Acm-2] は、次式(1)で
示すRichardson−Dushman の公式で与えられる。 Js =AT2 exp (−φ/kT) ・・・・・・・・・(1) ここで、Aは常数で、理論値はA=120.4 Acm-2K-2で
あるが、陰極の表面状態によって変化することが知られ
ている。なお、kは Boltzmann定数(= 8.617×10-5 e
VK-1)である。
〔Acm-2sr-1〕は、単位面積・単位立体角内に得られる
ビーム電流Ip[A] として定義されている。電子線源の
実質的な光源としての有効半径をr[cm],ビームの開き
各(半頂角)をα[rad] とすると、光源の電流密度は、
J=Ip /(πr2 )に相当するため、αが小さい場合
には、次式(2)が与えられる。 β=J/(πα2 ) ・・・・・・・・・・・・・・・(2)
の電荷の絶対値をe〔C〕とすると、電子線をレンズ系
を用いて集束しても、得られる最大電流密度Jm[Ac
m-2] は、Langmuirの熱的制限による式で制限されるた
め、αが小さい場合には、次式(3)で表される。 Jm =Js(1+eVa/kT)sin2 α≒Js(eVa/kT) α2 ・・・・・・(3) したがって、電子光学的な理論的最大輝度は、次式
(4)で表される。 β=Jm /πα2 ≒(Js /π)・(eVa/kT) ・・・・・(4)
βの値を指定すれば、(1),(4)式から陰極の温度
Tが定まる。すなわち、(1)式を(4)式に代入し、
数値計算により温度Tが求められる。例えば、陰極とし
て線径が約 0.1mmのタングステンのヘアピン型のフィラ
メントを用いた場合、φ=4.4eV,A= 120Acm
-2K-2,Va=25kVと仮定すると、輝度β=0.86×10
5 及び 3.7×105 〔Acm-2sr-1〕に対する陰極の温度T
は、それぞれ2600及び2800〔K〕となる。この温度T
は、陰極加熱電源2に設定された加熱量を示す値Fc(例
えば加熱電流If や加熱電圧Vf に相当)によって設定
できる。より正確な加熱を行うには、実際に流れた加熱
電流If をモニタして所定の加熱量とすればよい。
ン電流Ie ,すなわち陰極の電流密度Jに陰極微小表面
積dsを乗じた積分値∫Jds)を決めるファクタには、陰
極の温度Tの他に、陰極1の電位(−Va )とウエーネ
ルト6の電位(−Vg )がある。すなわち、図2に示す
ように、Va を大又はVg を小とするとエミッション電
流Ie が大きくなり、Va を小又はVg を大とするとエ
ミッション電流Ie は小さくなる。また通常は、安定な
エミッション電流Ie を得るために、図2に示すよう
に、温度Tの変化でエミッション電流Ie が大幅に変化
する温度制限領域ではなく、温度Tが多少変化してもエ
ミッション電流Ie があまり変化しない空間電荷制限領
域で使用される。
示す値Fc 付近に対応する温度Tが、陰極の電子放出が
温度制限領域から空間電荷制限領域に移る部分(飽和
点、図2において点線で示す部分)であれば、指定され
た電子線源の輝度βが陰極の加熱し過ぎなしに得られ
る。この表面の各温度Tにおける電流密度Js から、陰
極の形状(特に表面積)に応じた、すなわち各電流密度
Js に表面積dsを乗じた積分値∫Js dsより、エミッシ
ョン電流Ie が得られる。
ングステンフィラメントの場合、T=2600及び2800
〔K〕に対して、それぞれ電流密度Js =2及び10〔A
cm-2〕が得られ、これら電流密度に対応して、装置に固
有な値ではあるが、それぞれエミッション電流Ie =20
及び 100〔μA〕が近似的に求められる。したがって、
加速電圧Va と電子線源の輝度βを指定することによ
り、これらの指定値を満たすエミッション電流Ie が定
められることになる。
関係や、陰極の蒸発率Rt と陰極の寿命τについては、
様々な文献で紹介がなされている。例えば、線径が 0.1
mmのヘアピン型のタングステンフィラメントの場合は、
温度T=2600及び2800〔K〕に対して、それぞれ陰極の
寿命τ= 600及び50〔hour〕が近似的に得られる。逆
に、寿命τの値を指定することにより、陰極の蒸発率R
t と温度Tが定まり、この温度Tと加速電圧Va から、
陰極の輝度βと電流密度Js が求められ、設定すべきエ
ミッション電流Ie が定められる。
寿命τの指定の原理について説明したが、次に、図1に
示した実施の形態における電子線源の輝度β及び陰極の
寿命τの具体的な指定動作について説明する。まず、電
子線源の輝度βを指定する場合について説明する。与え
られた加速電圧Va =Va1に対し、操作表示部・制御部
9の指定部において電子線源の輝度β=β1 を数値で
(又は輝度が高、中、低などと感覚的に)指定し表示す
る。この輝度β1 の指定により、操作表示部・制御部9
においては、加速電圧Va1,輝度β1 という条件下で、
陰極加熱電源2による陰極加熱が飽和点から著しく離れ
た加熱にならないように、陰極加熱電流If1=If(V
a1,β1 )を、加速電圧Va と輝度βのテーブルTAか
ら選び出し、陰極加熱電源2に設定を指令する。
定輝度β1 が得られるエミッション電流Ie1=Ie(V
a1,β1 )を、加速電圧Va と輝度βのテーブルTBか
ら選び出す。そして、この選び出されたエミッション電
流Ie1に最も近いエミッション電流が流れるように、バ
イアス切換装置3に対してバイアスの切り換えを指令す
る。図1に示す最も簡単な実施の形態においては、複数
個のバイアス抵抗の中から適切な抵抗値のものを選ぶこ
とにより、所定のバイアスの設定を行う。
ョン電流検出器8で検出され、操作表示部・制御部9
は、検出したエミッション電流Iesの値が、前記テーブ
ルTBから選び出されたエミッション電流Ie1より大き
ければ、バイアス切換装置3のバイアス抵抗値を大きい
方に切り換えて、エミッション電流を小さくし、検出エ
ミッション電流Iesが選出エミッション電流Ie1より小
さければ、バイアス切換装置3のバイアス抵抗値を小さ
い方に切り換えて、エミッション電流を大きくするよう
に、バイアス切換装置3へ指令を行う。そして、操作表
示部・制御部9は、サンプリングした検出エミッション
電流Iesのうち、|(Ies−Ie1)/Ie1|の値が最も
小さくなるようなバイアス抵抗値を選び、バイアス切換
装置3にこの抵抗値の設定の指令をする。
1の寿命を伸ばすため、必要に応じて電子線源の飽和点
判定を実施することができる。本実施の形態においては
詳細な説明は省略するが、この飽和点の判定は、陰極温
度Tの変化に対するエミッション電流Ie や電子ビーム
電流の変化分を測定して行うものであり、この飽和点の
設定は自動的に行うこともできる。この飽和領域では陰
極加熱を変更してもエミッション電流の変化は少ないの
で、最初に指定した輝度がこの段階でずれることは実質
的にない。以上のようにして、電子線源の輝度を、陰極
の寿命を必要以上に縮めることなく指定することができ
る。
る。操作表示部・制御部9において陰極1の寿命τ=τ
1 を指定すると、寿命までの陰極1の蒸発率Rt が指定
されたことになる。この蒸発率Rt を与える陰極温度T
は、陰極1の材質によって決まる。次に、これにより決
まる陰極温度Tと、与えられた加速電圧Va =Va1に対
し、陰極の各材質に関して使用可能な電子線源の輝度β
1 が、β1 =β(Va1,τ1 )として、加速電圧Va と
寿命τのテーブルTCから求められる。使用可能な輝度
β1 が求められると、先に述べた手順に従って目的とす
る陰極加熱を行うことができる。
源の電子光学的な輝度βや陰極の寿命τを指定して陰極
の加熱条件を設定するようにした構成のものを示してい
るが、前記の説明から明らかなように、輝度βや寿命τ
を指定する代わりに、予め設定された加速電圧Va のも
とで、エミッション電流Ie を指定して、このエミッシ
ョン電流Ie で飽和点付近になるように陰極を加熱する
こともできる。すなわち、指定されたエミッション電流
Ie1に最も近いエミッション電流が流れるようにバイア
ス切換装置3に対してバイアスの切り換えを指令して、
陰極の加熱を行うことができる。
タングステンなど単一の材質で構成した一種類の陰極を
用いている場合について説明を行ったが、陰極の材質を
操作表示部・制御部9で指定し表示できるようにし、そ
して指定した材質の陰極に適するように、飽和点からあ
まり離れていない陰極加熱電流If1=If(Va1,β1)
を求めるテーブルTA,エミッション電流Ie1=Ie(V
a1,β1 )を求めるテーブルTB,輝度β1 =β(V
a1,τ1 )を求めるテーブルTCを、それぞれ切り換え
て用いるように構成することもできる。
圧Va と共に電子線源の輝度β,又は陰極の寿命τを指
定して表示するようにしたものを示したが、図3に示す
ように加速電圧Va と共に電子線源の輝度βを指定した
場合、陰極の温度Tが定まり、陰極温度Tが定まると陰
極の材質により蒸発率Rt が定まり、したがって、陰極
の寿命τが定まることになるので、指定した電子線源の
輝度βと共に寿命τを表示するように構成することがで
きる。また同様に、加速電圧Va と共に陰極の寿命τを
指定し表示した場合には、これらの条件下で得られる輝
度βを同時に表示することができる。
御部9の内部に、陰極1を加熱した時間を測定するタイ
マー(又はタイマーの働きをするソフトウエア)を設け
て、図3に示すように陰極使用時間tu を操作表示部・
制御部9に表示できるようにすると共に、指定した寿命
τに対して残りの寿命τr =τ−tu を操作表示部・制
御部9に表示するように構成することもできる。
度β(n)を変えたり、寿命τ(n)を変更して用いる
場合には(但しnは変更した順番を表し、n=1,2,
3,・・・・・mとする)、各陰極温度T(n)に対す
る陰極の蒸発率Rt(n)と使用時間tu(n),並びに陰
極の蒸発量の限界値Ec から、m回目の指定以降に許容
される残りの蒸発量Er(m)は、次式(5)で求められ
る。 Er(m)=Ec −ΣRt(n)・tu(n) ・・・・・・(5) 残りの寿命τr(m)は、次式(6)で表される。 τr(m)=Er(m)/Rt(m) ・・・・・・・・・・(6) これらの演算を操作表示部・制御部9で行い、全体の使
用時間Σtu(n)等と共に操作表示部・制御部9に表示
することもできる。なお、上記総和記号Σにおける総和
範囲は、n=1からn=m−1までである。
(4)式からわかるように、得られる最大輝度βは変化
する。予め指定された寿命τ,したがって指定された陰
極温度Tに対し、空間電荷制限領域において最大の輝度
βが得られるように、バイアス切換装置を調整すること
ができる。すなわち、陰極温度Tに対して使用可能な電
子線源の輝度βが加速電圧と寿命のテーブルTCから求
められ、この輝度βが得られるエミッション電流が加速
電圧と輝度のテーブルTBから選び出され、このエミッ
ション電流が流れるようにバイアス切換装置が調整され
る。これにより陰極の寿命期間中効率よく電子線源を動
作させることができる。
変更された加速電圧Va で前記指定輝度βが実現できる
場合には、前記(4)式からわかるように、輝度βを一
定に保つように陰極の温度Tを変更することもできる。
に、本発明によれば、電子線源の輝度又は陰極の寿命を
指定し、それに基づいて陰極加熱を制御して電子線源を
動作させることができ、輝度や陰極を従来のように経験
や感に頼って設定する必要がなく、操作性を向上させた
電子線源を実現することができる。また、陰極の寿命と
電子線源の輝度とを対にして表示することが可能となる
ので、電子線源の所望動作態様の選定を容易に行うこと
ができる。また、指定あるいは設定された電子線源の輝
度や陰極の使用時間の表示に加えて、陰極の残りの使用
可能な時間を表示することが可能なので、電子線源の陰
極の交換時期等を容易に把握することができる。また、
バイアス電圧切換装置の切換制御手段に、指定された寿
命と加速電圧に対し、電子線源の輝度が常に最大になる
ようにバイアス電圧を制御する制御モードを備えること
により、陰極の寿命期間中効率よく電子線源を動作させ
ることが可能となる。また、陰極加熱装置の制御手段及
びバイアス電圧切換装置の切換制御手段に、予め指定さ
れた輝度が理論的に実現できる範囲内で、指定された加
速電圧が変更されても常に一定になるように陰極加熱及
びバイアス電圧を制御する制御モードを設けることによ
り、電子線源からのビームを集束する場合、加速電圧を
変えてもビームの集束状態の変化を低減することが可能
となる。
構成図である。
めの陰極温度とエミッション電流の関係を示す図であ
る。
制御部における輝度の指定と寿命等の表示態様を示す図
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 陰極と、陰極加熱装置と、前記陰極から
の熱電子放出を制御するバイアス電圧を印加する電極
と、陽極とを備えた電子線源において、予め設定された
加速電圧のもとで、陰極の寿命を指定する手段又は電子
線源の電子光学的輝度を指定する手段と、前記陰極寿命
指定手段又は電子光学的輝度指定手段の指定値に基づい
て前記陰極加熱装置の加熱量を設定制御する手段とを備
えていることを特徴とする電子線源。 - 【請求項2】 電子線源のエミッション電流を切り換え
るためのバイアス電圧切換装置と、該バイアス電圧切換
装置を切り換え制御する手段とを備え、前記予め設定さ
れた加速電圧のもとで、陰極の寿命又は電子光学的輝度
を指定した場合、エミッション電流が、前記加速電圧と
陰極の寿命の組み合わせ又は前記加速電圧と電子光学的
輝度の組み合わせで決定されるエミッション電流に最も
近い値になるように、前記バイアス電圧切換装置を制御
するように構成されていることを特徴とする請求項1記
載の電子線源。 - 【請求項3】 陰極と、陰極加熱装置と、前記陰極から
の熱電子放出を制御するバイアス電圧を印加する電極
と、陽極とを備えた電子線源において、予め設定された
加速電圧のもとで、電子線源のエミッション電流を指定
する手段と、該エミッション電流指定手段の指定値に基
づいて前記陰極加熱装置の加熱量を設定制御する手段と
を備えていることを特徴とする電子線源。 - 【請求項4】 前記陰極加熱装置において設定された加
熱量Fc(n)〔nは異なる設定をした順番を示す整数〕
と、該加熱量で陰極を加熱する設定時間tu(n)とをモニ
タする表示手段を備え、該表示手段には前記指定された
電子線源の寿命に対する前記加熱量及び加熱時間に基づ
く残りの陰極使用可能時間を表示するように構成されて
いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
載の電子線源。 - 【請求項5】 前記バイアス電圧切換装置切換制御手段
は、指定された寿命と加速電圧に対し、電子線源の電子
光学的輝度が常に最大になるようにバイアス電圧を制御
する制御モードを備えていることを特徴とする請求項2
記載の電子線源。 - 【請求項6】 前記陰極加熱装置制御手段及びバイアス
電圧切換装置切換制御手段は、指定された電子線源の電
子光学的輝度が、加速電圧を変えても理論的に実現でき
る範囲内で常に一定になるように、陰極の加熱量及びバ
イアス電圧をそれぞれ制御する制御モードを備えている
ことを特徴とする請求項2記載の電子線源。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06198298A JP3553359B2 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 電子線源 |
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JP06198298A JP3553359B2 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 電子線源 |
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JPH11250845A true JPH11250845A (ja) | 1999-09-17 |
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JP2003331763A (ja) * | 2002-05-15 | 2003-11-21 | Ebara Corp | 電子線装置及び該装置を用いたデバイス製造方法 |
JP2007327766A (ja) * | 2006-06-06 | 2007-12-20 | Central Res Inst Of Electric Power Ind | 温度測定装置、温度測定方法および電子顕微鏡 |
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1998
- 1998-02-27 JP JP06198298A patent/JP3553359B2/ja not_active Expired - Fee Related
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