JPH11250681A - 半導体集積回路装置および不揮発性半導体メモリの消去ベリファイ方法 - Google Patents

半導体集積回路装置および不揮発性半導体メモリの消去ベリファイ方法

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JPH11250681A
JPH11250681A JP4586098A JP4586098A JPH11250681A JP H11250681 A JPH11250681 A JP H11250681A JP 4586098 A JP4586098 A JP 4586098A JP 4586098 A JP4586098 A JP 4586098A JP H11250681 A JPH11250681 A JP H11250681A
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JP
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circuit
level
signal
nmos
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Application number
JP4586098A
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Inventor
Yoshihisa Iwata
佳久 岩田
Sumio Tanaka
寿実夫 田中
Yasuo Ito
寧夫 伊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負電源を用いることなく電子を放出した後の
メモリセルのしきい値電圧を測定でき、かつ負のしきい
値電圧を測定している時でもセンスアンプ回路にデータ
の値を正確に判定させること。 【解決手段】 P型ウェル42内に形成されたメモリセル
アレイ1と、P型ウェル42を0V及び正のバイアス電位
VNCPAD1 のいずれかにバイアスするP型ウェルバイアス
回路2と、メモリセルのソース領域を0V及び正のバイ
アス電位VNCPAD1のいずれかにバイアスするソース線バ
イアス回路6と、読み出されたデータをセンスし、セン
スしたデータを増幅するセンスアンプ回路13と、P型ウ
ェル42及びソース領域をそれぞれ正のバイアス電位VNCP
AD1 にバイアスし、メモリセルのゲートを読み出し電位
としてデータを読み出すモードで、センスアンプ回路13
のソース電位を0Vから正のバイアス電位VNCPAD1 とす
るVSAN供給回路15とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、不揮発性半導体
メモリを有した半導体集積回路装置および不揮発性半導
体メモリの消去ベリファイ方法に係わり、特に読み出し
電圧以下となったメモリセルのしきい値電圧を測定する
測定方法、および読み出し電圧以下となる消去後のメモ
リセルのしきい値電圧をベリファイする消去ベリファイ
に関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROMの一つとして、高集積化が
可能なNAND型EEPROMが知られている。
【0003】図51は、NAND型EEPROMのメモ
リセルアレイの断面図である。
【0004】図51に示すように、メモリセルMは、通
常、電荷蓄積層として機能する浮遊ゲートFGと制御ゲ
ートCG(CG1〜CG4)とが積層されたFETMO
S構造を有し、N型基板、もしくはN型ウェル471に
形成されたP型ウェル472内に形成される。NAND
型EEPROMでは、上記メモリセルM(M1〜M4)
を、一般には8個、16個などの2のべき乗単位で、そ
れらのN型ソース/ドレイン領域473を隣接するもの
どうしで共用する形で直列に接続し、これを一単位のユ
ニットセル(NANDセル)としてビット線BLとソー
ス線SLとの間に直列に接続するものである。同図で
は、簡単のためメモリセルMを、M1〜M4の4個にし
て示している。
【0005】NANDセルの最もドレイン側にあるメモ
リセルM1のN型ソース/ドレイン領域473は、選択
トランジスタS1のN型ソース領域と共通である。選択
トランジスタS1のN型ドレイン領域474は、ビット
線BLに接続される。
【0006】一方、NANDセルの最もソース側にある
メモリセルM4のN型ソース/ドレイン領域473は、
選択トランジスタS2のN型ドレイン領域と共通であ
る。選択トランジスタS2のN型ソース領域475は、
図示せぬ箇所でソース線SLに接続される。
【0007】NAND型EEPROMの動作は次の通り
である。
【0008】データの消去は、NANDセル内の全ての
メモリセルに対して同時に行われる。即ち、全ての制御
ゲートCG1〜CG4、選択トランジスタS1、S2の
ゲート(選択ゲート)SG1、SG2を0Vとし、ビッ
ト線BLおよびソース線SLを浮遊状態として、P型ウ
ェル472およびN型基板471それぞれに高電圧VE
E(=20V程度)を印加する。これにより、NAND
セル内の全てのメモリセルM1〜M4の浮遊ゲートFG
から電子がP型ウェル472に放出され、しきい値電圧
が負方向にシフトする。
【0009】データの書き込みは、ビット線BLから最
も離れた位置のメモリセルM4からM4、M3、M2、
M1の順で行う。選択されたメモリセルMの制御ゲート
には高電圧VPP(=20V程度)を印加し、それより
ビット線側にあるメモリセルの制御ゲートおよび選択ゲ
ートには中間の電圧VPASS(=10V程度)を印加
し、ビット線BLには書き込みデータに応じて0Vまた
は中間の電位を与える。
【0010】ビット線BLに0Vが与えられた時、その
電位は選択されたメモリセルMのチャネルまで伝達さ
れ、チャネルから浮遊ゲートFGに電子が注入される。
これにより、選択されたメモリセルMのしきい値電圧
は、正の方向にシフトする。この状態をデータ“1”と
する。
【0011】一方、ビット線BLに中間の電位が与えら
れた時には、選択されたメモリセルMのチャネルの電位
と制御ゲートCGとの電位差が、上記ビット線BLに0
Vが与えられた時よりも小さくなり、浮遊ゲートFGに
電子が注入されない。これにより、選択されたメモリセ
ルMのしきい値電圧は、負電圧にとどまる。この状態を
データ“0”とする。
【0012】データの読み出しは、ビット線BLをプリ
チャージし、選択された選択SG1、SG2を電源電圧
VCC(=5V程度)、選択されたメモリセルMの制御
ゲートCGを0Vとし、それ以外の非選択メモリセルM
の制御ゲートCGを電源電圧VCC(=5V程度)とし
て、選択されたメモリセルMのチャネルに電流が流れる
か否かを検出することにより行われる。
【0013】選択されたメモリセルMのしきい値電圧が
負の時は、プリチャージされたビット線BLからソース
線SLに電流が流れ、ビット線BLの電位はプリチャー
ジ電位よりも下がる。これにより、データ“0”が読み
出される。
【0014】一方、選択されたメモリセルメモリセルM
のしきい値電圧が正の時は、プリチャージされたビット
線BLからソース線SLに電流が流れず、ビット線BL
の電位はプリチャージ電位をほぼ保つ。これによりデー
タ“1”が読み出される。
【0015】以上の動作の説明から明らかなように、N
AND型EEPROMでは、書き込みおよび読み出し動
作時、非選択メモリセルMは転送ゲートとして機能す
る。この観点から、データ“1”が書き込まれたメモリ
セルMのしきい値電圧には、制限が加わる。例えばデー
タ“1”のしきい値電圧の好ましい範囲は、0.5〜
3.5Vとなる。データ書き込み後の経時変化、メモリ
セルMの製造パラメータのばらつきや電源電圧のばらつ
きを考慮すると、データ書き込み後のしきい値電圧の分
布は、上記範囲よりも小さい範囲であることが要求され
る。
【0016】そこで、NAND型EEPROMのチップ
選別では、全てのメモリセルMにデータ“1”を書き込
み、読み出し動作モードとして選択されたメモリセルM
の制御ゲートCGに印加する電圧を変化させて電流を検
知する方法により、しきい値電圧の分布を測定すること
が行われている。
【0017】また、高温放置テストを行って、しきい値
電圧の分布が大きく変化しないか否かをチェックするこ
とも行われている。
【0018】このように、データ“1”が書き込まれた
状態のしきい値電圧の分布の測定は、チップ選別におい
て、従来より行われている。
【0019】これに対して、データ消去後のしきい値電
圧の分布、即ちデータ“0”が書き込まれた状態のしき
い値電圧の分布の測定は、一般的に行われていない。
【0020】しかし、近年の電源電圧の低下や、多値化
などにより、好ましいしきい値電圧の分布の範囲は、急
速に狭くなりつつある。このため、チップ選別におい
て、データ消去後のしきい値電圧の分布の測定も検討さ
れるようになってきた。
【0021】データ消去後のメモリセルのしきい値電圧
は負であるから、その値を調べるためには、制御ゲート
CGに負のバイアスを印加することが必要である。
【0022】しかし、通常、制御ゲートを制御する制御
回路には、負電源が用いられていない。負電源を用いよ
うとすると、外部端子を必要とし、また、上記制御回路
の構成/構造も極めて複雑になる。
【0023】このような事情に鑑み、特開平3−283
200号公報には、選択されたメモリセルMの制御ゲー
トを0Vとする読み出しモードでソース線SLに正のバ
イアス電位を印加し、選択されたメモリセルMのしきい
値電圧をチェックする手段を有したNAND型EEPR
OMが開示されている。
【0024】さらに、特開平3−283200号公報に
開示された装置では、例えば図51に示すように、メモ
リセルMが周辺回路とは別のP型ウェル472に形成さ
れている場合には、ソース線SLだけでなくP型ウェル
472にも同じ正のバイアス電位を加える。
【0025】このように特開平3−283200号公報
に開示された装置では、通常、接地電位に固定されてい
るソース線SLに、外部電源あるいは内部電源によって
正のバイアス電位を印加する。そして、チップスクリー
ニング時、データ読み出しモードで選択されたメモリセ
ルMの制御ゲートCGに負のバイアス電位を印加する代
わりに、制御ゲートCGを0Vとしてソース線SLに正
のバイアス電位を印加する。これにより、制御ゲートC
Gに負のバイアス電位を印加したことと等価な状態を得
て、消去状態のメモリセルMのしきい値電圧の分布を測
定可能とする。さらにソース線SLと同じ正のバイアス
電位をP型ウェル472にも加えることで、消去状態の
メモリセルMのしきい値電圧を基板バイアス効果のない
状態で測定できるようにしている。
【0026】しかしながら、特開平3−283200号
公報に開示された装置では、P型ウェル472に正のバ
イアス電位を加える。このため、ビット線BLの電位を
リセット電位(接地電位:0V)にすると、ビット線B
Lに接続されたN型ドレイン領域474とP型ウェル4
72との間のP−N接合が順バイアスとなり、ビット線
BLが充電されてしまう。
【0027】さらには、ソース線SLにも、正のバイア
ス電位が加えられているため、メモリセルMが“オン”
し、ビット線BLの電位をプリチャージ電位VPRC.
から放電させたとしても、ビット線の電位は、実質正の
バイアス電位までしか放電されない。
【0028】ここで、センスアンプ回路がデータ
“0”、“1”を判定する動作を考える。P型ウェル4
72およびソース線SLそれぞれの電位が0Vであった
場合、メモリセルMが“オン”すると、図52(A)に
示すように、ビット線BLの電位は実質0Vまで放電さ
れる(データ“0”)。反対に、メモリセルMが“オ
フ”すると、ビット線BLの電位はほぼプリチャージ電
位VPRC.を保つ(データ“1”)。
【0029】センスアンプ回路の“0”、“1”判定レ
ベルは、プリチャージ電位VPRC.と、放電後のビッ
ト線BLの電位との中間にある。センス時に、ビット線
BLの電位が上記判定レベルよりも上にあった場合に
は、センスアンプ回路は、データ“1”が読み出された
と判定する。反対に、上記判定レベルよりも下にあった
場合には、センスアンプ回路は、データ“0”が読み出
されたと判定する。
【0030】しかしながら、P型ウェル472、および
ソース線SLそれぞれに、正のバイアス電位VLを加え
ていた場合、図52(B)に示すように、メモリセルM
が“オン”し、ビット線BLを放電させたとしても、放
電後のビット線BLの電位は、正のバイアス電位VLま
でしか低下しない。
【0031】図52(B)に示すように、もし、放電後
のビット線BLの電位が、センスアンプ回路の“0”、
“1”判定レベルを上回ってしまうと、メモリセルMが
“オン”し、実際にはデータ“0”であったとしても、
センスアンプ回路は、ビット線BLが放電されなかっ
た、つまりデータ“1”が読み出されたと判定してしま
う。
【0032】また、特開平3−286497号公報に
は、負電源を用いないで消去後のしきい値電圧のベリフ
ァイを行う技術が開示されている。
【0033】消去後のしきい値電圧をベリファイするた
めには、通常の読み出し時に制御ゲートに与える読み出
し電位を、消去ベリファイ読み出し時には低くする。
【0034】負電源が無い装置では、最も低い電位は接
地電位(0V)であるから、消去ベリファイ読み出し時
に与える読み出し電位を、0Vとするのが最も簡単であ
る。しかし、NAND型EEPROMでは、通常の読み
出し電位が0Vである。このため、負電源を用いない
と、消去ベリファイ時の読み出し電位を、通常の読み出
し時の読み出し電位よりも低くできない。
【0035】そこで、消去ベリファイ時の読み出し電位
を負の電位とする代わりに、図53(A)に示す通常の
読み出し時の選択ゲートSGのドライブ期間(SGドラ
イブ)を、消去ベリファイ読み出し時には、図53
(B)に示すように選択ゲートSGのドライブ期間(S
Gドライブ)を短くすることが、特開平3−28649
7号公報に開示されている。
【0036】選択ゲートSGのドライブ期間(SGドラ
イブ)は、NANDセルとビット線BLとを互いに接続
している時間である。このため、選択ゲートSGのドラ
イブ期間(SGドライブ)を短くすることにより、ビッ
ト線BLの放電時間が短くなる。
【0037】このようにすると、例えば図53(A)に
示すように、通常の読み出し時には、データ“0”が正
しく読み出せる場合でも、図53(B)に示すように、
データ“0”が正しく読み出せない状態、即ち消去不充
分の状態を作ることができる。
【0038】図53(B)に示すように消去不充分とな
った場合には、再度、データを消去し、浮遊ゲートFG
から電子をさらに放出させる。これにより、消去後のメ
モリセルのしきい値電圧をさらに下げることができる。
しきい値電圧がさらに下がることで、図53(C)に示
すように、ビット線BLは、より短時間で放電されるよ
うになる。
【0039】この結果、図54に示すように、消去後の
しきい値電圧の分布は、図中点線に示す消去ベリファイ
読み出しを行う前の分布に比べて、より負の方向へさら
にシフトできる(図中実線に示す分布)。これにより、
通常の読み出し電位VREAD(=0V)と、消去後に
おける最大のしきい値電圧との差、即ちマージンMを大
きくできる。
【0040】しかし、特開平3−286497号公報に
開示された消去ベリファイ技術では、ビット線BLの放
電時間を、選択ゲートSGのドライブ期間(SGドライ
ブ)よりも短くできない。
【0041】このため、通常の読み出し電位(0V)
と、消去後における最大のしきい値電圧との差、即ちマ
ージンMが、選択ゲートSGのドライブ期間により律速
される事情がある。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、例えば
特開平3−283200号公報に開示された消去後のし
きい値電圧の分布を測定する技術では、放電後のビット
線の電位がセンスアンプ回路の“0”、“1”判定レベ
ルを上回ってしまう可能性があり、負のしきい値電圧を
測定している時に、センスアンプ回路がデータ“0”、
“1”を正確に判定できなくなる可能性があった。
【0043】また、例えば特開平3−286497号公
報に開示された消去ベリファイ技術では、通常の読み出
し電位と消去後における最大のしきい値電圧との差、即
ちマージンMが、選択ゲートSGのドライブ期間により
律速されてしまい、マージンMの拡大が難しくなってい
る事情があった。
【0044】この発明は、上記の事情に鑑みて為された
もので、その目的は、負電源を用いることなく電子を放
出した後のメモリセルのしきい値電圧を測定でき、かつ
負のしきい値電圧を測定している時でも、センスアンプ
回路がデータの値を正確に判定できる半導体集積回路装
置を提供することにある。
【0045】また、この発明の他の目的は、負電源を用
いることなく、読み出し電圧と電子を放出した後のメモ
リセルのしきい値電圧との差(マージン)を拡大できる
ベリファイ方法を提供することにある。
【0046】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明では、第1導電型の半導体基体、この基体
に形成された第2導電型のソース領域およびドレイン領
域、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の前記基
体上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極、前
記ゲート絶縁膜内に設けられ、帯電状態によってしきい
値電圧を変化させる電荷蓄積層を含むトランジスタによ
り構成された、データをしきい値電圧により記憶するメ
モリセルがマトリクス状に配置されたメモリセルアレイ
と、前記半導体基体を少なくとも0Vおよび0V以上の
所定電位のいずれかにバイアスする回路と、前記ソース
領域を少なくとも0Vおよび0V以上の所定電位のいず
れかにバイアスする回路と、前記ドレイン領域を介して
読み出されたデータをセンスし、センスしたデータを増
幅するセンスアンプ回路と、前記半導体基体および前記
ソース領域をそれぞれ前記所定電位にバイアスし、前記
ゲート電極を読み出し電位としてデータを読み出す第1
の読み出しモードで前記センスアンプ回路のソース電位
を前記0Vから前記所定電位とする回路とを具備するこ
とを特徴としている。
【0047】このような半導体集積回路装置によれば、
半導体基体およびソース領域をそれぞれ0Vでない正の
所定電位にバイアスしてデータを読み出す第1の読み出
しモードにおいて、センスアンプ回路のソース電位を0
Vから所定電位とする。これにより、センスアンプ回路
のソース電位は、メモリセルのソース領域と同じ所定電
位とされた状態で、メモリセルのドレイン領域から読み
出されたデータをセンス/増幅できる。よって、放電後
のビット線電位が、センスアンプ回路の判定レベルを上
回るような事情を解消でき、センスアンプ回路は、上記
第1の読み出しモードにおいても、読み出されたデータ
を正確にセンス/増幅することができる。
【0048】また、前記データを読み出す前に、前記セ
ンスアンプ回路と前記ドレイン領域とを互いに結合させ
るビット線をプリチャージ電位に充電するプリチャージ
回路と、前記第1の読み出しモードにおける前記プリチ
ャージ電位を、前記半導体基体および前記ソース領域を
それぞれ0Vにバイアスし、前記ゲート電極を前記読み
出し電位としてデータを読み出す第2の読み出しモード
の時のプリチャージ電位に対して前記所定電位に見合っ
た分上げる回路と、前記第1の読み出しモードにおける
前記センスアンプ回路の電源電位を、前記第2の読み出
しモードの時の電源電位に対して前記所定電位に見合っ
た分上げる回路とをさらに具備することを特徴としてい
る。
【0049】このような半導体集積回路装置によれば、
半導体基体およびソース領域をそれぞれ0Vでない正の
所定電位にバイアスしてデータを読み出す第1の読み出
しモードにおいて、ビット線のプリチャージ電位を所定
電位に見合った分電位を上げる。また、センスアンプ回
路の電源電位も所定電位に見合った分電位を上げる。こ
れにより、第1の読み出しプリチャージ電位と放電後の
ビット線電位との差、即ちデータ“0”とデータ“1”
との電位差が縮まるような事情を解消できる。
【0050】よって、センスアンプ回路は、通常の読み
出しモード、例えば半導体基体およびソース領域をそれ
ぞれ0Vにバイアスしてデータを読み出すモードと同じ
状態で、データ“0”とデータ“1”とを判定すること
ができ、センスアンプ回路の誤動作を抑制することがで
きる。
【0051】また、前記第1の読み出しモードは、前記
電荷蓄積層から電子を放出させた後のメモリセルのしき
い値電圧をチェックするモードであることを特徴として
いる。
【0052】電荷蓄積層から電荷を放出させた後、メモ
リセルのしきい値電圧は低下する。低下したしきい値電
圧が、読み出し時にメモリセルのゲートに与える読み出
し電圧を下回った場合、そのセルは“オン”する。これ
により、しきい値電圧は読み出し電圧以下であることは
簡単に判明するが、読み出し電圧以下となったしきい値
電圧の値およびその分布は判明しない。
【0053】この点、メモリセルのソース領域および基
体を所定電位にバイアスしてデータを読み出せば、メモ
リセルのソース領域および基体を0Vにバイアスしてデ
ータを読み出す場合に対して読み出し電圧を所定電位
分、負の方向にシフトできる。
【0054】よって、電子を放出した後のメモリセルの
しきい値電圧が、読み出し電圧を下回った場合でも、そ
のしきい値電圧をチェックでき、その値や分布等を知る
ことができる。
【0055】また、前記電荷蓄積層から電子を放出した
後のメモリセルのしきい値電圧は、前記ゲート電極を前
記読み出し電位とした状態で、前記所定電位を変化させ
てチェックされることを特徴としている。
【0056】このように電子を放出した後のメモリセル
のしきい値電圧は、メモリセルのゲート電極を読み出し
電位とした状態で、所定電位を変化させることで知るこ
とができる。
【0057】また、前記電荷蓄積層から電子を放出させ
た後のメモリセルのしきい値電圧をチェックするモード
は、良品をスクリーニングするスクリーニングテストで
あることを特徴としている。
【0058】このように電子を放出した後のメモリセル
のしきい値電圧をスクリーニングテストにおいてさらに
チェックすることで、製造された多数の装置の中から、
より信頼性の高いものをスクリーニングすることができ
る。
【0059】また、前記第1の読み出しモードは、前記
電荷蓄積層から電子を放出させた後のしきい値電圧をベ
リファイするベリファイ読み出しモードであることを特
徴としている。
【0060】このように電荷蓄積層から電子を放出させ
た後のしきい値電圧をベリファイするベリファイ読み出
しを、半導体基体およびソース領域をそれぞれ0Vでな
い正の所定電位にバイアスしてデータを読み出す第1の
読み出しモードにより行う。これにより、メモリセルの
ゲート電極に与えるベリファイ読み出し電圧は、通常の
読み出し電圧よりも低くしたことと等価になる。このた
め、電子を放出した後のメモリセルのしきい値電圧は、
上記通常の読み出し電圧よりも低いベリファイ読み出し
電圧以下となり、通常の読み出し電圧よりも充分に低く
なる。よって、通常の読み出し電圧と電子を放出した後
のしきい値電圧との差が大きくなり、通常の読み出し時
における動作マージンをより広げることができる。
【0061】また、前記ゲート電極を前記0Vとした状
態で、前記半導体基体および前記ソース領域をそれぞれ
前記所定電位にバイアスして行うことを特徴としてい
る。
【0062】このように読み出し電圧が0Vであって
も、半導体基体およびソース領域をそれぞれ0Vでない
正の所定電位にバイアスしてデータを読み出すことによ
り、上記読み出し電位を見掛け上、負電圧とすることが
できる。これにより、電子を放出した後のメモリセルの
しきい値電圧が負電圧であっても、負電源を用いること
なく、ベリファイ読み出しを行うことができる。よっ
て、通常の読み出し電圧と電子を放出した後のしきい値
電圧との差を大きくでき、通常の読み出し時における動
作マージンがより広がる。
【0063】しかも、通常の読み出し電圧と電子を放出
した後のしきい値電圧との差は、所定電位の値を変化さ
せることにより、必要に応じて任意に広げることができ
る。また、前記ベリファイ読み出しモードは、データを
消去した後の消去ベリファイ読み出しモードであること
を特徴としている。
【0064】このようにデータを消去した後に消去ベリ
ファイを行うことによって、消去後のしきい値電圧と通
常の読み出し電圧との差を大きくでき、通常の読み出し
時における動作マージンをより広げることができる。
【0065】また、データが消去されたメモリセルで
は、そのゲート電極に読み出し電圧を与えてデータを読
み出した時に“オン”し、そのチャネルに電流が流れ
る。この時、弱い書き込みが起こり、繰り返しデータが
読み出されると、しきい値電圧が上昇し、最悪にはデー
タが反転する現象、いわゆるソフトライトを生ずる。
【0066】しかし、消去後のしきい値電圧と通常の読
み出し電圧との差を大きくできるこの発明では、上記ソ
フトライトに対する耐性がより向上し、消去データ、即
ちデータ“0”を長い期間保持することができ、長い期
間に及んでその信頼性を維持することができる。
【0067】また、前記所定電位は、前記センスアンプ
回路がデータを判定する判定レベルよりも高いことを特
徴としている。
【0068】従来では、センスアンプ回路がデータを判
定する判定レベルより、所定電位が高くなると、センス
アンプ回路は正しくデータを判定できない。このため、
所定電位は、センスアンプ回路がデータを判定する判定
レベル以下にしなければならない制約がある。このた
め、例えば測定可能なしきい値電圧の範囲が狭くなる事
情がある。
【0069】これに対して、この発明では、所定電位
を、センスアンプ回路がデータを判定する判定レベルよ
りも高くしても、センスアンプ回路は正しくデータを判
定できる。このため、所定電位に従来のような制約は無
くなり、例えば測定可能なしきい値電圧の範囲をより広
げることができる。
【0070】また、この利点は、例えばビット線電位に
よってデータを3値以上に区別する多値メモリにおい
て、より顕著に得ることができる。つまり、ビット線電
位によってデータを3値以上に区別する多値メモリ、例
えば放電後のビット線電位が最も低くなった時をデータ
“00”、以下順に“01”、“10”、最も高くなっ
た時をデータ“11”とする4値メモリでは、データ
“00”とデータ“01”とを判定する判定レベルが、
一般的な2値メモリのデータ“0”とデータ“1”との
判定レベルに比べて低い。このため、4値メモリのよう
な多値メモリにおいて、測定可能なしきい値電圧の範囲
は、2値メモリに比べて遙かに狭くなる。
【0071】これに対して、この発明では、従来のよう
に所定電位を最低電位の判定レベル以下にする制約が無
いので、最低電位の判定レベルが極めて低い多値メモリ
においても、例えば測定可能なしきい値電圧の範囲が狭
まるようなことはない。
【0072】また、前記センスアンプ回路は、前記第1
の読み出しモードにより読み出されたデータを実質的に
(0V+所定電位)と(電源電位+所定電位)との間の
振幅を持つデータに増幅し、この増幅したデータを実質
的に0Vと電源電位との間の振幅を持つデータに変換し
てデータ線にデータを伝達することを特徴としている。
【0073】このようにセンスアンプ回路がデータ線に
データを伝達する時、実質的に0Vと電源電位との間の
振幅を持つデータに変換する。これにより、データ線以
降のステージにおける回路では、半導体基体およびソー
ス領域をそれぞれ0V以上の所定電位にバイアスしてデ
ータを読み出した場合でも、ソース電位および電源電位
をそれぞれ所定電位分かさ上げせずに済む。このため、
データ線以降のステージにおける回路には従来の回路を
そのまま使用できる、という利点を得ることができる。
【0074】また、前記メモリセルアレイは前記メモリ
セルを複数含むユニットセルがマトリクス状に配置され
ていることを特徴としている。
【0075】このようにこの発明は、NANDセル、A
NDセル、DINORセル等に代表されるようなユニッ
トセルを持つものにおいても適用することができる。
【0076】また、前記ユニットセルは、前記メモリセ
ルが互いに直列に接続されたNANDセルであり、前記
第1の読み出しモードにおいて、非選択メモリセルのゲ
ート電極に与える導通電位を、前記半導体基体および前
記ソース領域をそれぞれ0Vにバイアスし、選択セルの
ゲート電極を読み出し電位としてデータを読み出す読み
出しモードの時の導通電位に対して前記所定電位に見合
った分上げる回路を、さらに具備することを特徴として
いる。
【0077】このようにメモリセルが複数直列に接続さ
れたNANDセルでは、読み出し選択されたメモリセル
以外(非選択メモリセル)のゲート電極には、記憶デー
タに関わらずにメモリセルが導通する導通電位を与え
る。
【0078】ここで、半導体基体およびソース領域をそ
れぞれ0V以上の所定電位にバイアスしてデータを読み
出した場合、上記導通電位は見掛け上低下する。このた
め、非選択セルにおいて“しきい値電圧落ち”が生ずる
可能性がある。
【0079】これに対して、上記導通電位を所定電位に
見合った分上げることにより、半導体基体およびソース
領域をそれぞれ0Vにバイアスしてデータを読み出す場
合と同様な状態にでき、“しきい値電圧落ち”が生ずる
可能性を抑制できる。
【0080】また、その消去ベリファイ方法は、電荷蓄
積層を有するメモリセルが形成された第1導電型の半導
体基体を消去電位とし、前記電荷蓄積層から電子を前記
基体に放出させる第1の工程と、前記半導体基体の電位
および前記メモリセルのソースの電位をそれぞれ、通常
読み出し時とは異なった電位とし、前記メモリセルのゲ
ートに通常読み出し時に与える読み出し電位と実質的に
同じ電位を与えて、前記電子を放出した後のメモリセル
からデータを読み出す第2の工程と、前記読み出したデ
ータが期待するデータと合致するか否かを判断し、合致
した時には消去モードを終了し、合致しなかった時には
前記第1の工程および前記第2の工程を、合致するまで
繰り返すことを特徴としている。
【0081】このように電荷蓄積層から電子を放出させ
た後のしきい値電圧をベリファイするベリファイ読み出
しを、半導体基体およびソース領域をそれぞれ0Vでな
い正のの所定電位にバイアスしてデータを読み出す第1
の読み出しモードにより行う。これにより、メモリセル
のゲート電極に与えるベリファイ読み出し電圧を、通常
の読み出し電圧より低くできる。このため、電子を放出
した後のメモリセルのしきい値電圧は、上記通常の読み
出し電圧よりも低いベリファイ読み出し電圧以下とな
り、通常の読み出し電圧よりも充分に低くなる。よっ
て、通常の読み出し電圧と電子を放出した後のしきい値
電圧との差が大きくなり、通常の読み出し時における動
作マージンをより広げることができる。
【0082】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を、
NAND型EEPROMを例にとり説明する。
【0083】図1は、この発明の一実施形態に係るNA
ND型EEPROMの基本構成を示すブロック図、図2
は、図1に示すメモリセルアレイおよびその周辺の回路
の一回路例を示す回路図である。
【0084】図1に示すように、不揮発性型のメモリセ
ルが集積されたメモリセルアレイ1がある。NAND型
EEPROMでは、図2に示すように、一般には8個、
16個などの2のべき乗単位のメモリセルM(M1〜M
4)を直列に接続し、これを一単位のユニットセル(N
ANDセル)としてビット線BL(BL1〜BL4)と
ソース線SLとの間に直列に接続する。なお、この一実
施形態では、簡単のため、直列に接続されるメモリセル
Mの数を4個にする。メモリセルアレイ1には、このN
ANDセルがマトリクス状に配置される。
【0085】NANDセルで、最もビット線BLに近い
メモリセルM1は選択トランジスタS1に接続され、こ
の選択トランジスタS1はビット線BLに接続されてい
る。反対に、最もビット線BLから遠いメモリセルM4
は選択トランジスタS2を介してソース線SLに接続さ
れている。
【0086】ソース線SLは、ビット線BLと並行して
形成された基準電位配線CELSRCに接続されてい
る。基準電位配線CELSRCは、例えば64本のビッ
ト線BL毎に1本の割合でメモリセルアレイ1内に設け
られる。
【0087】メモリセルM(M1〜M4)のゲート電極
である制御ゲートCG(CG1〜CG4)はビット線B
Lと交差する方向(ロー方向)に形成され、メモリセル
アレイ1のローを選択するワード線として機能する。
【0088】選択トランジスタS(S1、S2)のゲー
ト電極である選択ゲートSG(SG1、SG2)は、制
御CG(CG1〜CG4)と並行して形成されている。
選択ゲートSG1とSG2とによって挟まれてロー方向
に並ぶ複数のNANDセルはブロックと呼ばれる単位を
構成する。選択ゲートSG1およびSG2は、このブロ
ックを選択する配線として機能する。
【0089】次に、メモリセルアレイ1の構造を説明す
る。
【0090】図3は、メモリセルアレイ1の一部を拡大
して示した平面図、図4(A)は、図3中の4A−4A
線に沿う断面図、図4(B)は、図3中の4B−4B線
に沿う断面図である。
【0091】図3、図4(A)、図4(B)に示すよう
に、N型シリコン基板もしくはN型ウェル41には、メ
モリセルアレイ1を形成するP型ウェル42が形成され
ている。
【0092】メモリセルM(M1〜M4)は、このP型
ウェル42に形成されたN型ソース/ドレイン領域4
3、これらN型ソース/ドレイン領域43間のP型ウェ
ル42に形成されたトンネル酸化膜44、このトンネル
酸化膜44上に形成された電荷蓄積層として機能する浮
遊ゲートFG、この浮遊ゲートFG上に形成されたゲー
ト絶縁膜45、このゲート絶縁膜45上に形成された制
御ゲートCG(CG1〜CG4)により構成されてい
る。メモリセルMは、浮遊ゲートFGの帯電状態によっ
てそのしきい値電圧を変化させる。データは、このしき
い値電圧のレベルによってメモリセルMに記憶される。
メモリセルM1〜M4は各々、それらのN型ソース/ド
レイン領域43を隣接するものどうしで共有した形で形
成され、互いに直列に接続されている。
【0093】選択トランジスタS1のソース領域は、最
もビット線BLに近いメモリセルM1のN型ソース/ド
レイン領域43と共通である。選択トランジスタS1の
N型ドレイン領域46は、層間絶縁膜47に形成された
コンタクト孔48を介してビット線BLに接続されてい
る。
【0094】選択トランジスタS2のドレイン領域は、
最もビット線BLから遠いメモリセルM4のN型ソース
/ドレイン領域43と共通である。この一実施形態にお
ける選択トランジスタS2のN型ソース領域49は、選
択ゲートSG2に沿ってロー方向に沿って並ぶ複数の選
択トランジスタS2で共通である。共通化されたN型ソ
ース領域49はソース線SLとして機能する。N型ソー
ス領域49、即ちソース線SLは、層間絶縁膜47に形
成されたコンタクト孔50(図3に図示)を介して、基
準電位配線CELSRCに接続されている。基準電位配
線CELSRCは、ビット線BLと同じ導電層を用いて
層間絶縁膜47上に形成される。
【0095】なお、基準電位配線CELSRCの下に
も、ビット線BLの下と同様にメモリセルM(M1〜M
4)が形成される。基準電位配線CELSRCの下に形
成されたメモリセルM(M1〜M4)は、実際にはメモ
リセルとして機能しない。いわばダミーのメモリセルと
なっている。
【0096】図5(A)、(B)はそれぞれ、P型ウェ
ル42の断面図である。
【0097】図5(A)に示すように、メモリセルアレ
イ1を形成するP型ウェル42は、P型シリコン基板4
0内に形成されたN型ウェル41の中に形成される。あ
るいは図5(B)に示すように、N型シリコン基板41
の中に形成される。
【0098】例えばこれらのような構造によってメモリ
セルアレイ1を形成するP型ウェル42は、メモリ周辺
回路を形成する図示せぬP型ウェルやP型シリコン基板
40、即ちメモリ周辺回路のMOSFETを形成する領
域から絶縁される。P型ウェル42は、メモリ周辺回路
のMOSFETを形成する領域から絶縁されることで、
これらのメモリ周辺回路を形成する領域とは異なった電
位にバイアスできるようになっている。
【0099】NAND型EEPROMでは、読み出し/
書き込みモードと消去モードとで互いに異なったバイア
ス電位をP型ウェル42に与える。このため、図1のブ
ロック図に示すように、P型ウェル42にバイアス電位
を与えるP型ウェルバイアス回路2が設けられている。
【0100】図1に示すように、P型ウェルバイアス回
路(WEL CTL.)2は、配線CPWELに接続さ
れている。この一実施形態おけるP型ウェルバイアス回
路2は、配線CPWELを介してP型ウェル42にバイ
アス電位を与える。
【0101】P型ウェルバイアス回路2は、読み出しお
よび書き込みモードの時それぞれ、P型ウェル42を接
地電位GND(=0V)にバイアスする。また、消去モ
ードの時、P型ウェル42を消去電位VEE(=20V
程度)にバイアスする。さらにこの発明では、消去後の
しきい値電圧を測定するモードの時、および消去後のし
きい値電圧をベリファイする消去ベリファイモードの
時、P型ウェル42を正のバイアス電位VNCPAD1
にバイアスする。この一実施形態におけるP型ウェルバ
イアス回路2は、これらP型ウェル42に与えるバイア
ス電位の切り換えを、コマンド回路3からの命令信号C
Mに従って行う。
【0102】コマンド回路(COM.)3は命令信号を
出力し、NAND型EEPROMの内部動作を制御す
る。命令信号は、例えば読み出しモードを命令する読み
出し信号(READ)、書き込みモードを命令する書き
込み信号(WRITE)、消去モードを命令する消去信
号(ERASE)などが含まれる。
【0103】さらにこの発明では、これらの命令信号に
加えて、消去後のしきい値電圧を測定するモードを命令
する測定信号(CM2FH)、消去後のしきい値電圧を
ベリファイする消去ベリファイモードを命令する消去ベ
リファイ信号(EVFY)などが含まれている。
【0104】なお、図1に示すコマンド回路3が出力す
る命令信号CMは、様々な命令信号のうち、この発明に
特に関わる測定信号(CM2FH)、消去ベリファイ信
号(EVFY)を示すものとする。
【0105】正のバイアス電位VNCPAD1は、図1
に示すバイアス電位回路4から与えられる。
【0106】バイアス電位回路(NCPAD1)4は、
正のバイアス電位VNCPAD1を自ら発生、もしくは
パッド5を介してチップの外部からチップの内部に導
く。
【0107】正のバイアス電位VNCPAD1を自ら発
生させる場合は、チップの外部から、パッド5に正の外
部バイアス電位NCPADを与える必要が無い。このた
め、実使用時に特に有効であり、この一実施形態では、
消去ベリファイモードの時に正のバイアス電位VNCP
AD1を自ら発生する。
【0108】また、正のバイアス電位VNCPAD1を
チップの外部から導く場合は、パッド5に与える正の外
部バイアス電位NCPADの値により、正のバイアス電
位VNCPAD1を任意に変えられる利点がある。この
ため、出荷前のスクリーニングに特に有効である。この
一実施形態では、消去後のしきい値電圧を測定するモー
ドの時、正のバイアス電位VNCPAD1を、チップの
外部からチップの内部に導く。この一実施形態における
バイアス電位回路4は、正のバイアス電位VNCPAD
1を自ら発生させるか、もしくはチップの外部から導く
かの切り換えを、コマンド回路3からの命令信号CMに
従って行う。
【0109】上記消去後のしきい値電圧を測定するモー
ドおよび消去ベリファイモードはそれぞれ、基本的に読
み出しモードである。このため、P型ウェル42に正の
バイアス電位VNCPAD1を与え、ソース線SLを接
地電位GNDのままとして読み出しを行うと、基板バイ
アス効果を生じる。このため、消去後のしきい値電圧を
高い精度で測定することを難しくする。
【0110】また、消去ベリファイにおいては、読み出
しに際してプリチャージされていたビット線BLを正常
にディスチャージできず、高い精度の消去ベリファイを
困難にする。よって、P型ウェルバイアス回路2が、正
のバイアス電位VNCPAD1をP型ウェル42に与え
ている時、ソース線SLにも同じ正のバイアス電位VN
CPAD1を与えるソース線バイアス回路6が設けられ
ている。
【0111】ソース線バイアス回路(SL CTL.)
6は、基準電位配線CELSRCに接続されている。こ
の一実施形態おけるソース線ウェルバイアス回路6は、
基準電位配線CELSRCを介してソース線SLにバイ
アス電位を与える。
【0112】ソース線バイアス回路6は、読み出しおよ
び書き込みモードの時それぞれ、P型ウェル42を接地
電位GND(=0V)にバイアスする。また、消去モー
ドの時には、ソース線SLをオープンとする。さらにこ
の発明では、消去後のしきい値電圧を測定するモードの
時、および消去後のしきい値電圧をベリファイする消去
ベリファイモードの時、ソース線SLを正のバイアス電
位VNCPAD1にバイアスする。この一実施形態にお
けるソース線バイアス回路6は、これらソース線SLに
与えるバイアス電位の切り換えを、コマンド回路3から
の命令信号CMに従って行う。
【0113】データの読み出しに際して、ビット線BL
はプリチャージされる。ビット線BLは、図1に示すビ
ット線プリチャージ回路(BL PRC.)7を介して
プリチャージされる。
【0114】図2には、ビット線プリチャージ回路7の
より詳細なブロック構成が示されている。
【0115】図2に示すように、ビット線プリチャージ
回路7−1〜7−4は、ビット線BL1〜BL4に一つ
ずつ設けられ、互いに接続されている。
【0116】図6は、ビット線プリチャージ回路7の一
回路例を示す回路図である。
【0117】図6に示すように、ビット線プリチャージ
回路7(7−1〜7−4)は、ゲートに信号φ1、ソー
スに配線BLCRLの電位をそれぞれ受け、ドレインよ
りビット線BL(BL1〜BL4)に配線BLCRLの
電位を供給するPチャネル型MOSFET(以下PMO
S)61を含んでいる。PMOS61は、信号φ1が
“L”レベルとなった時に“オン”し、配線BLCRL
の電位をビット線BLに供給する。これにより、ビット
線BLがプリチャージされる。配線BLCRLの電位
は、図1に示すビット線バイアス回路8から与えられ
る。
【0118】図1に示すように、ビット線バイアス回路
(BL CTL.)8は、配線BLCRLに接続され、
配線BLCRLを介してビット線プリチャージ回路7に
バイアス電位を与える。
【0119】ビット線バイアス回路8は、通常時、配線
BLCRLを内部電源電位VDDにバイアスするが、こ
の発明では、消去後のしきい値電圧を測定するモードの
時、および消去後のしきい値電圧をベリファイする消去
ベリファイモードの時、内部電源電位VDDを正のバイ
アス電位VNCPAD1に見合った分電位を上げる。即
ち、この発明のビット線バイアス回路8は、消去後のし
きい値電圧を測定するモードの時、および消去ベリファ
イモードの時、配線BLCRLをこのかさ上げされた電
位にバイアスする。これにより、ビット線BLのプリチ
ャージ電位は、通常の読み出しモードに比べて正のバイ
アス電位VNCPAD1に見合った分、高められる。こ
の一実施形態におけるビット線バイアス回路8は、配線
BLCRLに与えるバイアス電位の切り換えを、コマン
ド回路3からの命令信号CMに従って行う。
【0120】データの読み出しは、図2に示す複数の制
御ゲートCG1〜CG4の一つを選択し、さらに図2に
示す複数のブロックの一つを選択することで行われる。
これにより、データは、選択されたブロック中の、選択
された制御ゲートCGにつながるメモリセルMの全てか
ら読み出され、それぞれビット線BLに伝えられる(こ
れを1ページ分のデータという)。
【0121】データを読み出す時、およびデータを書き
込む時に行われる制御ゲートCGの選択、およびブロッ
クの選択は、図1に示すローデコーダ9が行う。
【0122】図1に示すようにローデコーダ9は、ロー
アドレス信号(ROW.ADD)をデコードし、制御ゲ
ート選択信号(CG.S)およびブロック選択信号(B
LK.S)を生成する。生成された制御ゲート選択信号
(CG.S)は制御ゲートコントロール回路(CG C
TL.)10に供給される。また、ブロック選択信号
(BLK.S)は選択ゲートコントロール回路(SG
CTL.)11に供給される。
【0123】図2には、制御ゲートコントロール回路1
0および選択ゲートコントロール回路11のより詳細な
ブロック構成が示されている。
【0124】図2に示すように、制御ゲートコントロー
ル回路10−1〜10−4は、制御ゲートCG1〜CG
4に一つずつ設けられている。
【0125】同様に、選択ゲートコントロール回路11
−1〜11−4は、選択ゲートSG1、SG2のペアに
一つずつ、即ちブロックに一つずつ設けられている。
【0126】図7は、制御ゲートコントロール回路10
のさらに詳細な構成を示すブロック図である。
【0127】図7に示すように、制御ゲートコントロー
ル回路10−1〜10−4は各々、VREADバイアス
回路71、VRRバイアス回路72、リセット回路7
3、VPPバイアス回路74、およびVPASSバイア
ス回路75を有する。これらの回路71〜75は各々、
制御ゲートCGに接続されている。
【0128】制御ゲート選択信号CG.S1〜CG.S
4は、それぞれ対応する制御ゲートコントロール回路1
0−1〜10−4に供給される。
【0129】VREADバイアス回路71は、読み出し
モードの時、選択された制御ゲートCGを読み出し電位
VREADにバイアスする。VRRバイアス回路72
は、読み出しモードの時、非選択の制御ゲートCGを読
み出し導通電位VRRにバイアスする。リセット回路7
3は制御ゲートCGの電位をリセットする。VPPバイ
アス回路74は、書き込みモードの時、選択された制御
ゲートCGを書き込み電位VPPにバイアスする。VP
ASSバイアス回路75は、書き込みモードの時、非選
択の制御ゲートCGを書き込み導通電位VPASSにバ
イアスする。
【0130】図8は、VREADバイアス回路71およ
びVRRバイアス回路72の一回路例を示す回路図、図
9は、リセット回路73の一回路例を示す回路図、図1
0は、VPPバイアス回路74の一回路例を示す回路
図、図11は、VPASSバイアス回路75の一回路例
を示す回路図である。
【0131】図8に示すように、VREADバイアス回
路71は、ソースに読み出し電位VREADが供給され
るNチャネル型MOSFET(以下NMOS)81、こ
のNMOS81のドレインにソースを接続し、ドレイン
を制御ゲートCGに接続した高耐圧デプレッション型N
MOS82とを含む。NMOS82のゲートには内部電
源電位VDDが与えられ、電源が投入されている間は
“オン”である。NMOS82は、制御ゲートCGが書
き込み電位VPPや書き込み導通電位VPASSなどの
高い電位となった時、NMOS81のドレインに印加さ
れる電位を、内部電源電位VDD程度まで緩和する(以
下、このような機能を有するNMOSを緩和用のNMO
Sという)。
【0132】上記VREADバイアス回路71では、読
み出し信号READ、制御ゲート選択信号CG.Sが各
々“H”レベルの時、即ち読み出しモードで、接続され
る制御ゲートCGが選択された時に、NMOS81が
“オン”する。これにより、読み出し電位VREADが
制御ゲートCGに伝えられる。
【0133】また、図8に示すように、VRRバイアス
回路72は、ソースに、高耐圧デプレッション型NMO
S83の電流通路を介して読み出し導通電位VRRを受
けるPMOS84、ソースに接地電位GNDを受けるN
MOS85、PMOS84のドレインとNMOS85の
ドレインとの間に電流通路を直列に接続した緩和用の高
耐圧デプレッション型NMOS86、ソースに、高耐圧
デプレッション型NMOS87の電流通路を介して読み
出し導通電位VRRを受けるPMOS88、PMOS8
8のドレインと制御ゲートCGとの間に電流通路を直列
に接続した高耐圧デプレッション型NMOS89とを含
む。
【0134】上記VRRバイアス回路72では、読み出
し信号READ、制御ゲート選択信号の反転信号bC
G.Sがともに“H”レベルの時、即ち読み出しモード
で、接続される制御ゲートCGが非選択の時にPMOS
84、88がそれぞれ“オン”、NMOS85が“オ
フ”する。これにより、読み出し導通電位VRRが制御
ゲートCGに伝えられる。
【0135】また、読み出し信号READおよび反転信
号bCG.Sの少なくともいずれかが“L”レベルの時
には、PMOS84、88がそれぞれ“オフ”、NMO
S85が“オン”する。これにより、読み出し導通電位
VRRと制御ゲートCGとの接続が断たれるとともに、
NMOS83、87、89のそれぞれのゲートが、接続
ノード90を介して“L”レベルとされる。
【0136】また、NMOS83、87、89はそれぞ
れ、特に読み出し信号READが“L”レベル、即ち読
み出しモード以外の間、そのゲートが“L”レベルとさ
れる。これらNMOS83、87、89は、制御ゲート
CGの電位が例えば書き込み電位VPPや書き込み導通
電位VPASSなどに高まった場合に“オフ”する。こ
れにより、例えば制御ゲートCGから読み出し導通電位
VRRの供給端に向かって電流が流れるような現象を抑
制することができる(以下、このような機能を有するN
MOSを遮断用のNMOSという)。
【0137】図9に示すように、リセット回路73は、
ソースに接地電位GNDが供給されるNMOS91、こ
のNMOS91のドレインにソースを接続し、ゲートに
内部電源電圧VDDを受け、ドレインを制御ゲートCG
に接続した緩和用の高耐圧デプレッション型NMOS9
2とを含む。
【0138】上記リセット回路73では、リセット信号
RESETが“H”レベルの時にNMOS91が“オ
ン”する。これにより、接地電位GNDが制御ゲートC
Gに与えられる。
【0139】図10に示すように、VPPバイアス回路
74は、ソースに、遮断用の高耐圧デプレッション型N
MOS93の電流通路を介して書き込み電位VPPを受
けるPMOS94、ソースに接地電位GNDを受けるN
MOS95、PMOS94のドレインとNMOS95の
ドレインとの間に電流通路を直列に接続した緩和用の高
耐圧デプレッション型NMOS96、ソースに、遮断用
の高耐圧デプレッション型NMOS97の電流通路を介
して書き込み電位VPPを受けるPMOS98、PMO
S92のドレインと制御ゲートCGとの間に電流通路を
直列に接続した遮断用の高耐圧デプレッション型NMO
S99とを含む。遮断用のNMOS93、97、99の
ゲートは、PMOS94のドレインとNMOS96との
接続ノード100に接続されている。また、緩和用のN
MOS96のゲートは、内部電源電位VDDが供給され
る。
【0140】上記VPPバイアス回路74では、書き込
み信号WRITE、制御ゲート選択信号CG.Sがとも
に“H”レベルの時、即ち書き込みモードで、接続され
る制御ゲートCGが選択された時にPMOS94、98
がそれぞれ“オン”、NMOS95が“オフ”する。こ
れにより、書き込み電位VPPが制御ゲートCGに伝え
られる。
【0141】また、書き込み信号WRITEおよび制御
ゲート選択信号CG.Sの少なくともいずれかが“L”
レベルの時には、PMOS94、98がそれぞれ“オ
フ”、NMOS95が“オン”する。これにより、書き
込み電位VPPと制御ゲートCGとの接続が断たれると
ともに、遮断用のNMOS93、97、99のそれぞれ
のゲートが、接続ノード100を介して“L”レベルと
される。
【0142】図11に示すように、VPASSバイアス
回路75は、VPPバイアス回路74と同様な回路構成
を持つ。即ちソースに、遮断用の高耐圧デプレッション
型NMOS101の電流通路を介して書き込み導通電位
VPASSを受けるPMOS102、ソースに接地電位
GNDを受けるNMOS103、PMOS102のドレ
インとNMOS103のドレインとの間に電流通路を直
列に接続した緩和用の高耐圧デプレッション型NMOS
104、ソースに、遮断用の高耐圧デプレッション型N
MOS105の電流通路を介して書き込み導通電位VP
ASSを受けるPMOS106、PMOS106のドレ
インと制御ゲートCGとの間に電流通路を直列に接続し
た遮断用の高耐圧デプレッション型NMOS107とを
含む。
【0143】上記VPASSバイアス回路75では、書
き込み信号WRITE、制御ゲート選択信号の反転信号
bCG.Sがともに“H”レベルの時、即ち書き込みモ
ードで、接続される制御ゲートCGが非選択の時にPM
OS102、106がそれぞれ“オン”、NMOS10
3が“オフ”する。これにより、書き込み導通電位VP
ASSが制御ゲートCGに伝えられる。
【0144】また、書き込み信号WRITEおよび反転
信号bCG.Sの少なくともいずれかが“L”レベルの
時には、PMOS102、106がそれぞれ“オフ”、
NMOS103が“オン”する。これにより、書き込み
導通電位VPASSと制御ゲートCGとの接続が断たれ
るとともに、遮断用のNMOS101、105、107
のそれぞれのゲートが、接続ノード108を介して
“L”レベルとされる。
【0145】図7に示すNAND型EEPROMの制御
ゲートコントロール回路10−1〜10−4に供給され
る書き込み電位VPPの一般的な値は約20V程度であ
る。同様に、書き込み導通電位VPASSの一般的な値
は約10Vである。
【0146】また、読み出し電位VREADの一般的な
値は0V(=GND)であるが、読み出し電位VREA
Dは、例えばデータ“0”とデータ“1”とを互いに切
り分けるための電位である。このため、読み出し電位V
READの値は、データ“0”におけるしきい値電圧の
レベルと、データ“1”におけるしきい値電圧のレベル
との間に設定されれば良く、その値は、上記データ
“0”、“1”それぞれのしきい値電圧のレベルに応じ
た適切な値に設定することができる。
【0147】また、一般的な二値メモリでは、データ
“0”とデータ“1”とを互いに切り分けるだけで良い
ので、読み出し電位VREADの値は一つで良い。これ
に対して、多値メモリの中には、例えば四値のデータ
“00”、データ“01”、データ“10”、データ
“11”を切り分けるために、読み出し電位VREAD
の値を三つとするものもある。このように、読み出し電
位VREADの値や数は、しきい値電圧のレベル、ある
いは多値記憶などに応じて適宜設定される。
【0148】また、読み出し導通電位VRRは、メモリ
セルMがデータに応じてとり得るしきい値電圧のレベル
のうち、最大のレベル以上の値を有し、一般的には約5
V程度である。そして、読み出し導通電位VRRは、例
えば内部電源電圧VDDをチップの内部で昇圧して得ら
れる。読み出し導通電位VRRは、図1に示すVRR発
生回路12により生成される。VRR発生回路12は、
内部電源電圧VDDを昇圧して読み出し導通電位VRR
を生成する。
【0149】図1に示すように、VRR発生回路(VR
R)12は、配線VRRに接続されている。この一実施
形態おけるVRR発生回路12は、配線VRRを介して
制御ゲートコントロール回路10に読み出し導通電位V
RRを与える。
【0150】VRR発生回路12は、通常時、配線VR
Rを、内部電源電位VDDを昇圧して得た読み出し導通
電位VRRにバイアスするが、この発明では、消去後の
しきい値電圧を測定するモードの時、および消去後のし
きい値電圧をベリファイする消去ベリファイモードの時
にそれぞれ、読み出し導通電位VRRを正のバイアス電
位VNCPAD1に見合った分電位を上げる。即ちこの
発明のVRR発生回路12は、消去後のしきい値電圧を
測定するモードの時、および消去ベリファイモードの
時、配線VRRをこのかさ上げされた電位にバイアスす
る。これにより、読み出し導通電位VRRは、通常読み
出しモードに比べて正のバイアス電位VNCPAD1に
見合った分、高められる。この一実施形態におけるVR
R発生回路12は、配線VRRに与えるバイアス電位の
切り換えを、コマンド回路3からの命令信号CMに従っ
て行う。
【0151】ビット線BLそれぞれに読み出された1ペ
ージ分のデータは、図1に示すセンスアンプ回路(S/
A)13に伝えられる。データは、メモリセルMのしき
い値電圧に置き換えられて記憶されており、読み出し電
位VREADを制御ゲートCGに与えた時、メモリセル
Mが“オン”か“オフ”かで、例えばデータ“0”とデ
ータ“1”とが区別される。
【0152】メモリセルMが“オン”すると、プリチャ
ージされていたビット線BLはソース線SLに電気的に
接続されてディスチャージされる。この結果、ビット線
BLの電位はプリチャージ電位から低下する。反対に、
メモリセルMが“オフ”すると、ビット線BLはプリチ
ャージ電位を保つ。センスアンプ回路13は、このよう
なビット線BLの電位を変化を検知し、データ“0”か
“1”かを判定する。図2には、センスアンプ回路13
のより詳細なブロック構成が示されている。図2に示す
ように、センスアンプ回路13−1〜13−4は、ビッ
ト線BL1〜BL4に一つずつ設けられ、互いに接続さ
れている。センスアンプ回路13−1〜13−4は各々
基本的にラッチ回路であり、例えば読み出された1ペー
ジ分のデータをラッチし、一時的に保持することができ
る。また、書き込み時には、1ページ分の書き込みデー
タを、一時的に保持することができる。
【0153】センスアンプ回路13−1〜13−4には
それぞれ、駆動電位VSAP、および駆動電位VSAN
が供給される。センスアンプ回路13−1〜13−4
は、駆動電位VSAPおよび駆動電位VSANが供給さ
れた時に動作電源が投入され、活性状態となる。
【0154】図12は、センスアンプ回路13の一回路
例を示す回路図である。
【0155】図12に示すように、センスアンプ回路1
3(13−1〜13−4)は各々、クロスカップルCM
OS型のラッチ回路120を有している。
【0156】ラッチ回路120の正転接続ノードN12
0は、ゲートに信号φ2を受ける転送用のNMOS12
1、ゲートに消去信号ERASEの反転信号bERAS
Eを受ける遮断用の高耐圧デプレッション型NMOS1
22を介して、ビット線BLに接続されている。また、
正転接続ノードN120は増幅接続ノードBLCに接続
されている。一方、ラッチ回路120の反転接続ノード
bN120は、増幅接続ノードBLCと対をなす反転増
幅接続ノードbBLCに接続されている。
【0157】NMOS121は、信号φ2が“H”レベ
ル、例えば書き込みモードにおいて、ラッチ回路120
にラッチされている書き込みデータをビット線BLに転
送する時に“オン”し、ラッチされている書き込みデー
タをビット線BLに転送する。
【0158】NMOS122は、消去信号ERASEの
反転信号bERASEが“L”レベル、即ち消去モード
の間、ビット線BLの電位が例えば消去電位VEEレベ
ルに高まった時に“オフ”する。これにより、ラッチ回
路120にラッチされているデータ(正転接続ノードN
120を“H”レベルとするデータ)の破壊を抑制す
る。また、同時にNMOS122は、ビット線BLの電
位が消去電位VEEなどに高まった時に、ビット線BL
から駆動電位VSAPの供給端に向かって電流が流れる
ことを抑制する遮断用のNMOSでもある。
【0159】正転接続ノードN120と駆動電位VSA
Nの供給端との間に直列に接続され、ゲートに信号φR
を受けるNMOS123は、正転接続ノードN120の
電位をリセットするNMOSである。NMOS123
は、信号φRが“H”レベルになった時、正転接続ノー
ドN120の電位を駆動電位VSANにリセットする。
また、NMOS121とNMOS122との接続ノード
に、ゲートを接続し、ソースに駆動電位VSANを受け
るNMOS124はデータ“0”、“1”を判定するN
MOSである。NMOS124は、ビット線BLがプリ
チャージ電位を保っている時に“オン”、ビット線BL
がディスチャージされた時に“オフ”する。これによ
り、データか“0”か“1”かを判定する。
【0160】判定用のNMOS124のソースと反転接
続ノードbN120との間に直列に接続され、ゲートに
φ3を受けるNMOS125は、NMOS124により
判定されたデータを、ラッチ回路120の反転接続ノー
ドbN120に伝えるNMOSである。NMOS125
は、信号φ3が“H”レベルの時に“オン”し、NMO
S124により判定されたデータを、ラッチ回路120
の反転接続ノードbN120に伝える。
【0161】駆動電位VSAPとラッチ回路120との
間に直列に接続され、ゲートに信号φRを受けるPMO
S126は、ラッチ回路120に駆動電位VSAPを供
給するPMOSである。なお、PMOS126は、正転
接続ノードN120の電位をリセットする時に“オフ”
する。これにより、上記リセット時、駆動電位VSAP
から駆動電位VSANに貫通電流が流れることを抑制す
る。
【0162】駆動電位VSAPとラッチ回路120との
間に直列に接続され、ゲートに接地電位GNDを受ける
PMOS127は、PMOS126と同様にラッチ回路
120に駆動電位VSAPを供給するPMOSである。
この一実施形態におけるPMOS127は、常時“オ
ン”である。
【0163】センスアンプ回路13に供給される駆動電
位VSAPは、図1に示すVSAP供給回路14から供
給される。また、駆動電位VSANは図1に示すVSA
N供給回路15から供給される。
【0164】図1に示すように、VSAP供給回路(V
SAP)14は、配線VSAPに接続されている。この
一実施形態おけるVSAP供給回路14は、配線VSA
Pを介してセンスアンプ回路13に駆動電位VSAPを
与える。
【0165】VSAP供給回路14は、通常時、配線V
SAPを、内部電源電位VDDにバイアスするが、この
発明では、消去後のしきい値電圧を測定するモードの
時、および消去後のしきい値電圧をベリファイする消去
ベリファイモードの時にそれぞれ、内部電源電位VDD
を正のバイアス電位VNCPAD1に見合った分電位を
上げる。即ちこの発明のVSAP供給回路14は、消去
後のしきい値電圧を測定するモードの時、および消去ベ
リファイモードの時、配線VSAPをこのかさ上げされ
た電位にバイアスする。これにより、駆動電位VSAP
は、通常時に比べて正のバイアス電位VNCPAD1に
見合った分、高められる。この一実施形態におけるVS
AP供給回路14は、配線VSAPに与えるバイアス電
位の切り換えを、コマンド回路3からの命令信号CMに
従って行う。
【0166】また、図1に示すように、VSAN供給回
路(VSAN)15は、配線VSANに接続されてい
る。この一実施形態おけるVSAN供給回路15は、配
線VSANを介してセンスアンプ回路13に駆動電位V
SANを与える。
【0167】VSAN供給回路15は、通常時、配線V
SANを、接地電位GNDにバイアスするが、この発明
では、消去後のしきい値電圧を測定するモードの時、お
よび消去後のしきい値電圧をベリファイする消去ベリフ
ァイモードの時にそれぞれ、配線VSANを、正のバイ
アス電位VNCPAD1にバイアスする。この一実施形
態におけるVSAN供給回路15は、配線VSANに与
えるバイアス電位の切り換えを、コマンド回路3からの
命令信号CMに従って行う。
【0168】センスアンプ回路13に接続された増幅接
続ノード対(BLC、bBLC)は、図1に示すカラム
セレクト回路(C/S)16に接続される。
【0169】図2には、カラムセレクト回路16のより
詳細なブロック構成が示されている。
【0170】図2に示すように、カラムセレクト回路1
6−1〜16−4は、増幅接続ノード対(BLC1、b
BLC1)〜(BLC4、bBLC4)に一つずつ設け
られ、互いに接続されている。センスアンプ回路13−
1〜13−4それぞれに一時的に保持された1ページ分
のデータは、複数の増幅接続ノード対(BLC1、bB
LC1)〜(BLC4、bBLC4)のうちのいずれか
が選択されて、図2に示すデータ線対(DL、BDL)
に伝えられる。
【0171】データを読み出す時、およびデータを書き
込む時に行われるカラムセレクト回路16−1〜16−
4の選択は、図1に示すカラムデコーダ17が行う。
【0172】図1に示すようにカラムデコーダ17は、
カラムアドレス信号(COL.ADD)をデコードし、
カラム選択信号(C.S)を生成する。生成されたカラ
ム選択信号(C.S)は、図2に示すカラムセレクト回
路16−1〜16−4各々に供給される。
【0173】図13は、カラムセレクト回路16の一回
路例を示す回路図である。
【0174】図13に示すように、カラムセレクト回路
16−1〜16−4は各々、データ線DLと増幅接続ノ
ードBLCとの間に直列に接続されたNMOS131、
反転データ線bDLと反転増幅接続ノードbBLCとの
間に直列に接続されたNMOS132とを含む。これら
NMOS131、132のゲートには、それぞれ対応す
るカラム選択信号C.S1〜C.S4が供給される。
【0175】データ線対DL、bDLは、図1に示す入
力/出力バッファ回路(I/O)18に接続されてい
る。データ線対DL、bDLまで読み出されたデータ
は、入力/出力バッファ回路18を介して出力データ
(読み出しデータ)としてチップの外部へと出力され
る。また、チップの外部から入力された入力データ(書
き込みデータ)は、入力/出力バッファ回路18を介し
てデータ線対DL、bDLに供給され、チップの内部へ
導かれる。
【0176】次に、この発明の一実施形態に係るNAN
D型EEPROMの基本的な動作モードを説明する。
【0177】図14は、通常読み出しモード時の基本的
な動作波形を示す動作波形図、図15は、書き込みモー
ド時の基本的な動作波形を示す動作波形図、図16は、
消去モード/消去ベリファイ読み出しモード時の基本的
な動作波形を示す動作波形図、図17は、消去後のしき
い値電圧を測定するモード時の基本的な動作波形を示す
動作波形図である。
【0178】なお、図14〜図17それぞれに示された
信号“CM2FH”は、消去後のしきい値電圧を測定す
るモードを命令する信号であり、同様に、信号“EVF
Y”は消去ベリファイモードを命令する信号である。こ
れらはそれぞれ、図1に示す命令信号CMに相当する。
また、図14〜図17それぞれでは、他の命令信号、例
えば読み出し信号(READ)、書き込み信号(WRI
TE)および消去信号(ERASE)等は省略する。
【0179】[通常読み出しモード]図14に示すよう
に、通常読み出しモードでは、信号CM2FH、信号E
VFYはそれぞれ“L”レベルとされる。通常読み出し
モードでは、時刻Rt1に示すように、配線NCPAD
1、配線CPWELおよび配線CELSRCをそれぞれ
接地電位GNDにバイアスする。また、配線BLCRL
を内部電源電圧VDD、配線VRRを読み出し導通電位
VRR、配線VSAPを内部電源電位VDDおよび配線
VSANを接地電位GNDにそれぞれバイアスする。こ
れにより、例えば図4(A)に示すP型ウェル42、ソ
ース線SLがそれぞれ接地電位GNDにバイアスされ
る。
【0180】次いで、時刻Rt2において、ビット線B
Lを配線BLCRLを介してプリチャージし、内部電源
電位VDDにバイアスする。
【0181】次いで、時刻Rt3において、選択された
制御ゲートCG(SELECT)を接地電位GND(=
読み出し電位)、非選択の制御ゲートCG(UN−SE
LECT)を読み出し導通電位VRR、選択された選択
ゲートSG1、SG2(SELECT)を内部電源電位
VDDおよび非選択の選択ゲートSG1、SG2(UN
−SELECT)を接地電位GNDにそれぞれバイアス
する。これにより、ビット線BLにはメモリセルMに記
憶されたデータが読み出される。データ“1”ならば、
ビット線BLは実質的にプリチャージ電位を保つ。ま
た、データ“0”ならば、ビット線BLはディスチャー
ジされ、実質的に接地電位GNDになる。次いで、時刻
Rt4において、例えば図12に示す信号φ3を“H”
レベルとし、ビット線BLの電位をセンスアンプ回路1
3においてセンスする。
【0182】時刻Rt4において、ビット線BLの電位
がセンスアンプ回路13の“0”、“1”判定レベルよ
りも高ければ、増幅接続ノード対BLC、bBLCはそ
れぞれ内部電源電位VDD、接地電位GNDとなり、デ
ータ“1”が検出される。
【0183】また、ビット線BLの電位がセンスアンプ
回路13の“0”、“1”判定レベルよりも低ければ、
増幅接続ノード対BLC、bBLCはそれぞれ接地電位
GND、内部電源電位VDDとなり、データ“0”が検
知される。
【0184】検知されたデータは、センスアンプ回路1
3にラッチされる。
【0185】次いで、時刻Rt5において、例えば図1
3に示すカラム選択信号C.Sが“H”レベルとなるこ
とによって、センスアンプ回路13にラッチされたデー
タは、増幅接続ノード対BLC、bBLCからデータ線
対DL、bDLに転送される。
【0186】[書き込みモード]図15に示すように、
書き込みモードでは、信号CM2FH、信号EVFYは
それぞれ“L”レベルとされる。書き込みモードでは、
時刻Wt1に示すように、配線NCPAD1、配線CP
WELおよび配線CELSRCをそれぞれ接地電位GN
Dにバイアスする。また、配線BLCRLを内部電源電
圧VDD、配線VRRを読み出し導通電位VRR、配線
VSAPを内部電源電位VDDおよび配線VSANを接
地電位GNDにそれぞれバイアスする。これにより、例
えば図4(A)に示すP型ウェル42、ソース線SLが
それぞれ接地電位GNDにバイアスされる。また、書き
込みデータは、データ線対DL、bDLから増幅接続ノ
ード対BLC、bBLCに転送され、センスアンプ回路
13にラッチされている。データ“1”がラッチされて
いれば、増幅接続ノード対BLC、bBLCはそれぞれ
接地電位GND、内部電源電位VDDとなる。また、デ
ータ“0”がラッチされていれば、増幅接続ノード対B
LC、bBLCはそれぞれ内部電源電位VDD、接地電
位GNDとなる。
【0187】次いで、時刻Wt2において、例えば図1
2に示す信号φ2を“H”レベルとし、センスアンプ回
路13にラッチされたデータをビット線BLに転送す
る。
【0188】時刻Wt2において、増幅接続ノードBL
Cが接地電位GNDであれば、ビット線BLの電位は接
地電位GNDとなる。また、増幅接続ノードBLCが内
部電源電位VDDであれば、ビット線BLの電位は内部
電源電位VDDとなる。
【0189】次いで、時刻Wt3において、配線VSA
Pを内部電源電位VDDから書き込み防止用の中間電
位、即ち書き込み禁止電位VINHに昇圧する。これに
応じて、ビット線BL、増幅接続ノード対BLCの電位
が内部電源電位VDDであれば、書き込み禁止電位VI
NHに上昇する。
【0190】次いで、時刻Wt4において、選択された
選択ゲートSG1、SG2(SELECT)のうち、ビ
ット線BLに接続されている選択ゲートSG1を書き込
み導通電位VPASS、ソース線SLに接続されている
選択ゲートSG2を接地電位GNDにそれぞれバイアス
する。また、選択された制御ゲートCG(SELEC
T)を書き込み電位VPP、非選択の制御ゲートCG
(UN−SELECT)を書き込み導通電位VPASS
にバイアスする。これにより、選択された制御ゲートC
G(SELECT)に結合されるメモリセルMにおいて
は、NANDセルのチャネルが接地電位GNDであれ
ば、その浮遊ゲートFGに電子が注入され、データ
“1”が書き込まれる。一方、NANDセルのチャネル
が実質的に書き込み禁止電位VINHであれば、その浮
遊ゲートFGに電子が注入されず、データ“0”が書き
込まれる。
【0191】この後、データ書き込み後のしきい値電圧
をベリファイする書き込みベリファイ読み出しが行われ
るが、この明細書においては省略する。
【0192】[消去モード/消去ベリファイ読み出しモ
ード]図16に示すように、消去モードでは、信号CM
2FH、信号EVFYはそれぞれ“L”レベルとされ
る。書き込みモードでは、時刻Et1に示すように、配
線NCPAD1、配線CPWELおよび配線CELSR
Cをそれぞれ接地電位GNDにバイアスする。また、配
線BLCRLを内部電源電圧VDD、配線VRRを読み
出し導通電位VRR、配線VSAPを内部電源電位VD
Dおよび配線VSANを接地電位GNDにそれぞれバイ
アスする。これにより、例えば図4(A)に示すP型ウ
ェル42、ソース線SLがそれぞれ接地電位GNDにバ
イアスされる。また、制御ゲートCG、選択ゲートSG
1、SG2はそれぞれ接地電位GNDにバイアスする。
【0193】次いで、時刻Et2において、選択された
制御ゲートCGは接地電位GNDを保ち、非選択の制御
ゲートCG(図示せず)、選択ゲートSG1、SG2を
消去電位VEEにバイアスする。また、配線CPWEL
を消去電位VEEにバイアスし、例えば図4(A)に示
すP型ウェル42を消去電位VEEにバイアスする。こ
れにより、浮遊ゲートFG中の電子は、P型ウェル42
に放出される。
【0194】なお、配線CELSRCは、図4(A)に
示すP型ウェル42とここに形成されたN型ソース領域
49とが順バイアスとなることから、実質的に消去電位
VEEとなる。また、ビット線BLもまた、図4(A)
に示すP型ウェル42とここに形成されたN型ドレイン
領域46とが順バイアスとなることから、実質的に消去
電位VEEとなる。
【0195】この後、データ消去後のしきい値電圧をベ
リファイする消去ベリファイ読み出しを行う。
【0196】図16に示すように、消去ベリファイ読み
出しモードでは、時刻EVt1において、信号CM2F
Hを“L”レベル、信号EVFYを“H”レベルとす
る。これにより、配線NCPAD1は、図1に示すバイ
アス電位回路4により、接地電位GNDから正のバイア
ス電位VNCPAD1にバイアスされる。これを受け
て、配線CPWELおよび配線CELSRCはそれぞ
れ、正のバイアス電位VNCPAD1にバイアスされ
る。また、配線BLCRLは、内部電源電圧VDDを正
のバイアス電位VNCPAD1に見合った分かさ上げし
た電位(VDD+VNCPAD1)、配線VRRは、読
み出し導通電位VRRを正のバイアス電位VNCPAD
1に見合った分かさ上げした電位(VRR+VNCPA
D1)、配線VSAPは、内部電源電位VDDを正のバ
イアス電位VNCPAD1に見合った分かさ上げした電
位(VDD+VNCPAD1)、および配線VSAN
は、正のバイアス電位VNCPAD1にバイアスされ
る。これにより、例えば図4(A)に示すP型ウェル4
2、ソース線SLがそれぞれ正のバイアス電位VNCP
AD1にバイアスされる。
【0197】次いで、時刻EVt2において、ビット線
BLを配線BLCRLを介してプリチャージし、かさ上
げした電位(VDD+VNCPAD1)にバイアスす
る。
【0198】次いで、時刻EVt3において、選択され
た選択ゲートSG1、SG2(SELECT)を内部電
源電位VDDにバイアスし、非選択の選択ゲートSG
1、SG2(UN−SELECT)を接地電位GNDに
バイアスする。また、選択された制御ゲートCGは接地
電位GNDとし、非選択の制御ゲートのCGはかさ上げ
した電位(VRR+VNCPAD1)にバイアスする。
これにより、選択ゲートSG1、SG2(SELEC
T)により選択されたNANDセルから、ビット線BL
に消去ベリファイデータが読み出される。選択されたN
ANDセル中のメモリセルMからデータが充分に消去さ
れていたならば、メモリセルMは“オン”するので、ビ
ット線BLはディスチャージされ、実質的に正のバイア
ス電位VNCPAD1になる。また、選択されたNAN
Dセル中のメモリセルMのデータが充分に消去されてい
なければ、ビット線BLは、実質的にかさ上げしたプリ
チャージ電位VDD+VNCPAD1を保つ。
【0199】次いで、時刻EVt4において、例えば図
12に示す信号φ3を“H”レベルとし、ビット線BL
の電位をセンスアンプ回路13においてセンスする。
【0200】時刻EVt4において、ビット線BLの電
位がセンスアンプ回路13の“0”、“1”判定レベル
よりも高ければ、増幅接続ノード対BLC、bBLCは
それぞれかさ上げした電位VDD+VNCPAD1、正
のバイアス電位VNCPAD1となり、“消去不充分”
を示す消去ベリファイデータが検知される。
【0201】また、ビット線BLの電位がセンスアンプ
回路13の“0”、“1”判定レベルよりも低ければ、
増幅接続ノード対BLC、bBLCはそれぞれ正のバイ
アス電位VNCPAD1、かさ上げした電位VDD+V
NCPAD1となり、“消去充分”を示す消去ベリファ
イデータが検知される。
【0202】検知された消去ベリファイデータは、セン
スアンプ回路13にラッチされる。この消去ベリファイ
読み出しモードは、選択されたNANDセルの制御ゲー
トCG1〜CG4を順次選択して行われ、センスアンプ
回路13にラッチされたデータに一つでも“消去不充
分”を示す消去ベリファイデータが残ることがあれば、
上記の消去モードを繰り返す。そして、センスアンプ回
路13にラッチされたデータが全て“消去充分”となる
ことで、消去モードは終了される。
【0203】[消去後のしきい値電圧を測定するモー
ド]図17に示すように、消去後のしきい値電圧を測定
するモードでは、時刻Tt1において、信号CM2FH
を“H”レベル、信号EVFYを“L”レベルとする。
これにより、配線NCPAD1は、図1に示すバイアス
電位回路4により、接地電位GNDから正のバイアス電
位VNCPAD1にバイアスされる。これを受けて、配
線CPWELおよび配線CELSRCはそれぞれ、正の
バイアス電位VNCPAD1にバイアスされる。また、
配線BLCRLは、内部電源電圧VDDを正のバイアス
電位VNCPAD1に見合った分かさ上げした電位(V
DD+VNCPAD1)、配線VRRは、読み出し導通
電位VRRを正のバイアス電位VNCPAD1に見合っ
た分かさ上げした電位(VRR+VNCPAD1)、配
線VSAPは、内部電源電位VDDを正のバイアス電位
VNCPAD1に見合った分かさ上げした電位(VDD
+VNCPAD1)、および配線VSANは、正のバイ
アス電位VNCPAD1にバイアスされる。これによ
り、例えば図4(A)に示すP型ウェル42、ソース線
SLがそれぞれ正のバイアス電位VNCPAD1にバイ
アスされる。
【0204】次いで、時刻Tt2において、ビット線B
Lを配線BLCRLを介してプリチャージし、かさ上げ
したプリチャージ電位VDD+VNCPAD1にバイア
スする。
【0205】次いで、時刻Tt3において、選択された
制御ゲートCG(SELECT)を接地電位GND(=
読み出し電位)、非選択の制御ゲートCG(UN−SE
LECT)をかさ上げした電位VRR+VNCPAD
1、選択された選択ゲートSG1、SG2(SELEC
T)を内部電源電位VDDおよび非選択の選択ゲートS
G1、SG2(UN−SELECT)を接地電位GND
にそれぞれバイアスする。これにより、ビット線BLの
電位は、メモリセルMが“オフ”か“オン”かに応じて
変化する。メモリセルMが“オフ”ならばビット線BL
は、かさ上げした電位VDD+VNCPAD1を実質的
に保つ。また、メモリセルMが“オン”ならば、ビット
線BLはディスチャージされ、実質的に正のバイアス電
位VNCPAD1となる。
【0206】次いで、時刻Tt4において、例えば図1
2に示す信号φ3を“H”レベルとし、ビット線BLの
電位をセンスアンプ回路13においてセンスする。
【0207】時刻Tt4において、ビット線BLの電位
がセンスアンプ回路13の“0”、“1”判定レベルよ
りも高ければ、増幅接続ノード対BLC、bBLCはそ
れぞれかさ上げした電位VDD+VNCPAD1、正の
バイアス電位VNCPAD1となり、メモリセルMが
“オフ”のテスト結果が検出される。
【0208】また、ビット線BLの電位がセンスアンプ
回路13の“0”、“1”判定レベルよりも低ければ、
増幅接続ノード対BLC、bBLCはそれぞれ正のバイ
アス電位VNCPAD1、かさ上げした電位VDD+V
NCPAD1となり、メモリセルMが“オン”のテスト
結果が検出される。
【0209】検知されたデータは、センスアンプ回路1
3にラッチされる。
【0210】次いで、時刻Tt5において、信号CM2
FHを“L”レベルとする。これにより、配線NCPA
D1のバイアス電位は、正のバイアス電位VNCPAD
1から接地電位GNDになる。これを受けて、配線CP
WELおよび配線CELSRCのバイアス電位はそれぞ
れ、正のバイアス電位VNCPAD1から接地電位GN
Dになる。また、配線BLCRLのバイアス電位は、か
さ上げした電位VDD+VNCPAD1から内部電源電
圧VDD、配線VRRのバイアス電位は、かさ上げした
電位VRR+VNCPAD1から読み出し導通電位VR
Rになる。さらに配線VSAPのバイアス電位は、かさ
上げした電位VDD+VNCPAD1から内部電源電位
VDD、同様に配線VSANのバイアス電位は、正のバ
イアス電位VNCPAD1から接地電位GNDになる。
これにより、例えば図4(A)に示すP型ウェル42、
ソース線SLがそれぞれ接地電位GNDにバイアスされ
る。
【0211】また、配線VSAPのバイアス電位が内部
電源電位VDD、配線VSANのバイアス電位が接地電
位GNDになることにより、センスアンプ回路13にラ
ッチされたデータは、増幅接続ノード対BLC、bBL
Cの電位がそれぞれかさ上げした電位VDD+VNCP
AD1、正のバイアス電位VNCPAD1であった時、
増幅接続ノード対BLC、bBLCの電位はそれぞれ内
部電源電位VDD、接地電位GNDとなる。
【0212】同様に、増幅接続ノード対BLC、bBL
Cの電位がそれぞれ正のバイアス電位VNCPAD1、
かさ上げした電位VDD+VNCPAD1であった時に
は、増幅接続ノード対BLC、bBLCの電位はそれぞ
れ接地電位GND、内部電源電位VDDとなる。
【0213】次いで、時刻Tt6において、例えば図1
3に示すカラム選択信号C.Sが“H”レベルとなるこ
とによって、センスアンプ回路13にラッチされたデー
タは、増幅接続ノード対BLC、bBLCからデータ線
対DL、bDLに転送される。
【0214】次に、この発明の一実施形態に係るNAN
D型EEPROMが有するP型ウェルバイアス回路2、
バイアス電位回路4、ソース線バイアス回路6、ビット
線バイアス回路8、VRR発生回路12、VSAP供給
回路14およびVSAN供給回路15それぞれの具体的
な回路例を説明する。
【0215】[P型ウェルバイアス回路(WEL CT
L.)]図18は、P型ウェルバイアス回路2の一構成
例を示すブロック図である。
【0216】図18に示すように、P型ウェルバイアス
回路2は、配線CPWELを接地電位GNDにバイアス
するGNDバイアス回路150と、配線CPWELを消
去電位VEEにバイアスするVEEバイアス回路151
と、配線CPWELを正のバイアス電位VNCPAD1
にバイアスするVNCPAD1バイアス回路152とを
それぞれ有している。
【0217】GNDバイアス回路150は、消去信号E
RASEにより命令される消去モード、信号EVFYに
より命令される消去ベリファイ読み出しモード、および
信号CM2FHにより命令される消去後のしきい値電圧
を測定するモード以外の時に、配線CPWELを接地電
位GNDにバイアスする。信号ERCVは消去リカバリ
信号であり、半導体基板中のP−N接合が逆バイアスと
ならないように、電位を順次落としていく信号である。
【0218】VEEバイアス回路151は、消去信号E
RASEにより命令される消去モードの時、配線CPW
ELを消去電位VEEにバイアスする。
【0219】VNCPAD1バイアス回路152は、信
号EVFYにより命令される消去ベリファイ読み出しモ
ード、および信号CM2FHにより命令される消去後の
しきい値電圧を測定するモードの時に、配線CELSR
Cを正のバイアス電位VNCPAD1にバイアスする。
【0220】図19は、GNDバイアス回路150の一
回路例を示す回路図である。
【0221】図19に示すように、GNDバイアス回路
150は、ソースに接地電位GNDが供給されるNMO
S153、NMOS153のドレインにソースを接続
し、ドレインを配線CPWELに接続した高耐圧デプレ
ッション型NMOS154をそれぞれ含む。NMOS1
54のゲートには、内部電源電位VDDが供給され、配
線CPWELの電位が消去電位VEEなどの高い電位と
なった時、NMOS153のドレインに印加される電位
を、内部電源電位VDDのレベル程度まで緩和する。ま
た、NMOS153のゲートには、コントロール回路1
55の出力が供給される。
【0222】コントロール回路155は、消去信号ER
ASE(ERASE2)、信号EVFY、信号CM2F
H、および消去リカバリ信号ERCV(ERCV3)を
デコードし、GNDバイアス回路150の動作をコント
ロールする信号を生成する。コントロール回路155
は、消去信号ERASE(ERASE2)、信号EVF
Y、信号CM2FHが全て“L”レベルの時、“H”レ
ベルの信号を出力する。
【0223】また、消去信号ERASE(ERASE
2)が“H”レベルで消去リカバリ信号ERCV(ER
CV3)が“L”レベルの場合と、信号EVFY、信号
CM2FHのいずれかが“H”レベルの時には、“L”
レベルの信号を出力する。
【0224】なお、消去信号ERASE(ERASE
2)が“H”レベルの時、消去リカバリ信号ERCV
(ERCV3)が“H”レベルとなると、消去信号ER
ASE(ERASE2)が“H”レベルであっても、信
号EVFY、信号CM2FHがともに“L”レベルなら
ば、その出力は“H”レベルとなる。
【0225】コントロール回路155の出力が“L”レ
ベル、即ち消去モード、消去後のしきい値電圧を測定す
るモードおよび消去ベリファイ読み出しモードの時に
は、NMOS232のゲート電位は“L”レベルとな
る。このため、NMOS232は“オフ”し、GNDバ
イアス回路150は非活性化する。
【0226】一方、コントロール回路155の出力が
“H”レベル、即ち消去モード、消去後のしきい値電圧
を測定するモードおよび消去ベリファイ読み出しモード
以外の時には、NMOS153のゲート電位は“H”レ
ベルとなる。このため、NMOS153は“オン”し、
GNDバイアス回路150は活性化されて、配線CPW
ELを接地電位GNDにバイアスする。
【0227】また、図19には、図18では示さなかっ
た回路ブロックとして、消去モードの時、配線CPWE
Lに内部電源電位VDDを供給するVDD供給回路16
0が図示されている。
【0228】VDD供給回路160は、ソースに内部電
源電位VDDを受けるPMOS161、PMOS161
のドレインと配線CPWELとの間に電流通路を直列に
接続した高耐圧デプレッション型NMOS162をそれ
ぞれ含んでいる。NMOS162のゲートには、消去信
号ERASE(ERASE3)の反転信号が供給され
る。NMOS162のゲート電位は、消去信号ERAS
E(ERASE3)が“H”レベルの間、“L”レベル
となり、配線CPWELの電位が消去電位VEE等の高
いレベルとなった時に“オフ”する。これにより、配線
CPWELから内部電源電位VDDの供給端に向かって
電流が流れることを抑制する。PMOS161のゲート
には、コントロール回路163の出力が供給される。
【0229】コントロール回路163は、消去信号ER
ASE(ERASE2)、消去リカバリ信号ERCV
(ERCV1)をデコードし、VDD供給回路160の
動作をコントロールする信号を生成する。
【0230】コントロール回路163は、消去信号ER
ASE(ERASE2)が“H”レベル、かつ消去リカ
バリ信号ERCV(ERCV1)が“L”レベルの時、
“L”レベルの信号を出力する。これ以外の時は、
“H”レベルの信号を出力する。コントロール回路16
3の出力が“L”レベル、即ち消去モードの時には、P
MOS161のゲート電位は“L”レベルとなり、PM
OS161は“オン”し、VDD供給回路160は活性
化する。そして、NMOS162が“オフ”するまで、
配線CPWELに内部電源電位VDDを供給する。
【0231】消去リカバリ信号ERCV(ERCV1)
が“H”レベルとなって、コントロール回路163の出
力が“H”レベルとなると、PMOS161のゲート電
位は“H”レベルとなり、PMOS161は“オフ”
し、VDD供給回路160は非活性化する。
【0232】図20は、VEEバイアス回路151の一
回路例を示す回路図である。
【0233】図20に示すように、VEEバイアス回路
151は、ソースに、遮断用の高耐圧デプレッション型
NMOS171の電流通路を介して消去電位VEEを受
けるPMOS172、ソースに接地電位GNDを受ける
NMOS173、PMOS172のドレインとNMOS
173のドレインとの間に電流通路を直列に接続した緩
和用の高耐圧デプレッション型NMOS174、ソース
に、遮断用の高耐圧デプレッション型NMOS175の
電流通路を介して消去電位VEEを受けるPMOS17
6、PMOS176のドレインと配線CPWELとの間
に電流通路を直列に接続した遮断用の高耐圧デプレッシ
ョン型NMOS177とを含む。
【0234】遮断用のNMOS171、175、177
のゲートは、PMOS172のドレインとNMOS17
4との接続ノードN178に接続されている。また、緩
和用のNMOS174のゲートには、内部電源電位VD
Dが供給される。PMOS172、176、NMOS1
73のゲートには、コントロール回路179の出力が供
給される。
【0235】コントロール回路179は、消去信号ER
ASE(ERASE1)、消去リカバリ信号ERCV
(ERCV2)、信号EVFYおよび信号CM2FHを
デコードし、VEEバイアス回路151の動作をコント
ロールする信号を生成する。
【0236】コントロール回路179は、消去信号ER
ASE(ERASE1)が“H”レベル、消去リカバリ
信号ERCV(ERCV1)が“L”レベルの時、かつ
信号EVFY、信号CM2FHがともに“L”レベルの
時、“L”レベルの信号を出力する。これ以外の時は、
“H”レベルの信号を出力する。
【0237】コントロール回路179の出力が“L”レ
ベル、即ち消去モードの時には、PMOS172、17
6、NMOS173のゲート電位は“L”レベルとな
り、PMOS172、176は“オン”、NMOS17
3は“オフ”し、VEEバイアス回路151は活性化
し、配線CPWELを消去電位VEEにバイアスする。
【0238】消去リカバリ信号ERCV(ERCV2)
が“H”レベルとなって、コントロール回路179の出
力が“H”レベルとなると、PMOS172、176、
NMOS173のゲート電位は“H”レベルとなり、P
MOS172、176は“オフ”、NMOS173は
“オン”し、VEEバイアス回路151は非活性化す
る。
【0239】図21は、VNCPAD1バイアス回路1
52の一回路例を示す回路図である。
【0240】図21に示すように、VNCPAD1バイ
アス回路152は、ソースに内部電源電位VDDを受け
るPMOS185、PMOS185のドレインにソース
を接続したPMOS186、PMOS186のドレイン
にドレインを接続したNMOS187、NMOS187
のソースにドレインを接続し、ソースに接地電位GND
を受けるNMOS188をそれぞれ含んでいる。配線C
PWELは、PMOS186とNMOS187との接続
ノードN189に、高耐圧デプレッション型NMOS1
90を介して接続される。NMOS190のゲートに
は、消去信号ERASE(ERASE3)の反転信号が
供給される。NMOS190のゲート電位は、消去信号
ERASE(ERASE3)が“H”レベルの間、
“L”レベルとなり、配線CPWELの電位が消去電位
VEE等の高いレベルとなった時に“オフ”する。これ
により、配線CPWELから内部電源電位VDDの供給
端に向かって電流が流れることを抑制する。PMOS1
85のゲートには、コントロール回路191の出力が供
給される。また、NMOS188のゲートにはコントロ
ール回路191の反転出力が供給される。
【0241】コントロール回路191は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)、信号EVFYおよび信号CM2FHをデ
コードし、VNCPAD1バイアス回路152の動作を
コントロールする信号を生成する。
【0242】コントロール回路191は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)が全て“L”レベル、かつ信号EVFY、
信号CM2FHのいずれか一つでも“H”レベルの時、
“L”レベルの信号を出力する。これ以外の時は、
“H”レベルの信号を出力する。
【0243】コントロール回路191の出力が“L”レ
ベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモード、あ
るいは消去ベリファイ読み出しモードの時には、PMO
S185のゲート電位は“L”レベル、NMOS188
のゲート電位は“H”レベルとなる。これにより、PM
OS186およびNMOS187に電源が投入され、V
NCPAD1バイアス回路152は活性化する。
【0244】一方、コントロール回路191の出力が
“H”レベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモ
ード、あるいは消去ベリファイ読み出しモード以外の時
には、PMOS185のゲート電位は“H”レベル、N
MOS188のゲート電位は“L”レベルとなる。これ
により、PMOS186およびNMOS187の電源が
断たれ、VNCPAD1バイアス回路152は非活性化
する。
【0245】PMOS186およびNMOS187のゲ
ートにはそれぞれ、バイアス電位調節回路192の出力
が供給される。
【0246】バイアス電位調節回路192は、オペアン
プ193を有する。
【0247】オペアンプ193のプラス入力(+)は、
内部電源電位VDDと接続ノードN189との間に直列
に接続された抵抗194と抵抗195との接続ノードN
196に接続され、そのマイナス入力(−)は、内部電
源電位VDDと配線NCPAD1との間に直列に接続さ
れた抵抗197と抵抗198との接続ノードN199に
接続されている。抵抗194の抵抗値と抵抗195の抵
抗値との比は、抵抗197の抵抗値と抵抗198の抵抗
値との比と同じである。また、その出力(O)は、PM
OS186およびNMOS187のゲートに接続されて
いる。
【0248】オペアンプ193にはソースに接地電位G
NDを受けるNMOS200が接続されている。
【0249】また、抵抗194と内部電源電位VDDと
の間にはPMOS201が挿入され、同様に抵抗197
と内部電源電位VDDとの間にはPMOS202が挿入
されている。
【0250】NMOS200のゲートにはコントロール
回路191の反転出力が供給される。NMOS200
は、オペアンプ193の活性/非活性を制御するトラン
ジスタである。
【0251】また、PMOS201、202のゲートに
はコントロール回路191の出力が供給される。PMO
S201は、抵抗194と抵抗195とからなる分圧部
の活性/非活性を制御するトランジスタ、同様にPMO
S202は、抵抗197と抵抗198とからなる分圧部
の活性/非活性を制御するトランジスタである。
【0252】また、接続ノードN196と配線CPWE
Lとの間に接続されたMOSキャパシタ203、および
接続ノードN196とオペアンプ193の出力(O)と
の間に接続されたMOSキャパシタ204はそれぞれ、
発振防止用のキャパシタである。MOSキャパシタ20
3は、高耐圧デプレッション型NMOSにより構成さ
れ、そのチャネルは配線CPWELに、そのゲートは接
続ノードN196に接続される。また、MOSキャパシ
タ204はデプレッション型NMOSにより構成され、
そのゲートは接続ノードN196に、そのチャネルはオ
ペアンプ193の出力(O)に接続される。
【0253】コントロール回路191の出力が“L”レ
ベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモード、あ
るいは消去ベリファイ読み出しモードの時、PMOS1
85、201、202、NMOS188、200は“オ
ン”する。この時、接続ノードN196には、接続ノー
ドN189の電位と内部電源電位VDDとの間の電位差
を、抵抗194と抵抗195とで分圧した電位差が生ず
る。同様に接続ノードN199には、配線NCPAD1
の電位と内部電源電位VDDとの間の電位差を、抵抗1
97と抵抗198とで分圧した電位差が生ずる。
【0254】ここで、抵抗194の抵抗値と抵抗195
の抵抗値との比は、抵抗197の抵抗値と抵抗198の
抵抗値との比と同じである。このため、オペアンプ19
3は接続ノードN189の電位を、配線NCPAD1の
電位と、実質的に同じ値とするようにPMOS186お
よびNMOS187を制御する。
【0255】この状態で、配線NCPAD1の電位が、
正のバイアス電位VNCPAD1であると、配線CPW
ELは、正のバイアス電位VNCPAD1にバイアスさ
れるようになる。
【0256】このようにVNCPAD1バイアス回路1
52は、消去後のしきい値電圧を測定するモード、ある
いは消去ベリファイ読み出しモードの時、配線CPWE
Lを、正のバイアス電位VNCPAD1にバイアスする
ことができる。
【0257】なお、コントロール回路191の出力が
“H”レベルの時には、PMOS185、201、20
2、NMOS188、200は“オフ”するので、VN
CPAD1バイアス回路152は非活性化される。
【0258】また、この実施形態では、GNDバイアス
回路150の動作をコントロールするコントロール回路
155と、VDD供給回路163の動作をコントロール
するコントロール回路163と、VEEバイアス回路1
51の動作をコントロールするコントロール回路179
と、VNCPAD1バイアス回路152の動作をコント
ロールするコントロール回路191とを、互いに異なる
回路として説明した。これは、GNDバイアス回路15
0、VDD供給回路163、VEEバイアス回路15
1、VNCPAD1バイアス回路152とでコントロー
ル回路を互いに共通化し、これらの動作を一つのコント
ロール回路によりコントロールするようにしても良い。
【0259】[ソース線バイアス回路(SL CT
L.)]図22は、ソース線バイアス回路6の一構成例
を示すブロック図である。
【0260】図22に示すように、ソース線バイアス回
路6は、配線CELSRCを接地電位GNDにバイアス
するGNDバイアス回路230と、配線CELSRCを
正のバイアス電位VNCPAD1にバイアスするVNC
PAD1バイアス回路231とをそれぞれ有している。
【0261】GNDバイアス回路230は、書き込み信
号WRITEにより命令される書き込みモード、消去信
号ERASEにより命令される消去モード、信号EVF
Yにより命令される消去ベリファイ読み出しモード、お
よび信号CM2FHにより命令される消去後のしきい値
電圧を測定するモード以外の時に、配線CELSRCを
接地電位GNDにバイアスする。信号WRCVは書き込
みリカバリ信号、また、信号ERCVは消去リカバリ信
号であり、それぞれ半導体基板中のP−N接合が逆バイ
アスとならないように、電位を順次落としていく信号で
ある。
【0262】VNCPAD1バイアス回路231は、信
号EVFYにより命令される消去ベリファイ読み出しモ
ード、および信号CM2FHにより命令される消去後の
しきい値電圧を測定するモードの時に、配線CELSR
Cを正のバイアス電位VNCPAD1にバイアスする。
【0263】なお、配線CELSRCは、書き込みモー
ド、および消去モードにおいては、オープン状態とな
る。
【0264】図23は、GNDバイアス回路230の一
回路例を示す回路図である。
【0265】図23に示すように、GNDバイアス回路
230は、ソースに接地電位GNDが供給されるNMO
S232、NMOS232のドレインにソースを接続
し、ドレインを配線CELSRCに接続した高耐圧デプ
レッション型NMOS233をそれぞれ含む。NMOS
233のゲートには、内部電源電位VDDが供給され、
配線CELSRCの電位が消去電位VEEなどの高い電
位となった時、NMOS232のドレインに印加される
電位を、内部電源電位VDDのレベルまで緩和する。ま
た、NMOS232のゲートには、コントロール回路2
34の出力が供給される。
【0266】コントロール回路234は、書き込み信号
WRITE(WRITE1)、消去信号ERASE(E
RASE1)、信号EVFY、信号CM2FH、書き込
みリカバリ信号WRCV(WRCV1)、および消去リ
カバリ信号ERCV(ERCV3)をデコードし、GN
Dバイアス回路230の動作をコントロールする信号を
生成する。
【0267】コントロール回路234は、書き込み信号
WRITE(WRITE1)、消去信号ERASE(E
RASE1)、信号EVFY、信号CM2FHが全て
“L”レベルの時、“H”レベルの信号を出力する。
【0268】また、書き込み信号WRITE(WRIT
E1)が“H”レベルで書き込みリカバリ信号WRCV
(WRCV1)が“L”レベルの時、消去信号ERAS
E(ERASE1)が“H”レベルで消去リカバリ信号
ERCV(ERCV3)が“L”レベルの時、および信
号EVFY、信号CM2FHのいずれかが“H”レベル
の時にそれぞれ“L”レベルの信号を出力する。
【0269】なお、信号EVFYおよび信号CM2FH
がともに“L”レベルの時、書き込みリカバリ信号WR
CV(WRCV1)が“H”レベルとなると、書き込み
信号WRITE(WRITE1)が“H”レベルであっ
ても、その出力は“H”レベルとなる。
【0270】同様に、信号EVFYおよび信号CM2F
Hがともに“L”レベルの時、消去リカバリ信号ERC
V(ERCV3)が“H”レベルとなると、消去信号E
RASE(ERASE1)が“H”レベルであっても、
その出力は“H”レベルとなる。
【0271】コントロール回路234の出力が“L”レ
ベル、即ち書き込みモード、消去モード、消去後のしき
い値電圧を測定するモードおよび消去ベリファイ読み出
しモードの時には、NMOS232のゲート電位は
“L”レベルとなる。このため、NMOS232は“オ
フ”し、GNDバイアス回路230は非活性化する。
【0272】一方、コントロール回路234の出力が
“H”レベル、即ち書き込みモード、消去モード、消去
後のしきい値電圧を測定するモードおよび消去ベリファ
イ読み出しモード以外の時には、NMOS232のゲー
ト電位は“H”レベルとなる。このため、NMOS23
2は“オン”し、GNDバイアス回路230は活性化さ
れて、配線CELSRCを接地電位GNDにバイアスす
る。
【0273】図24は、VNCPAD1バイアス回路2
31の一回路例を示す回路図である。
【0274】図24に示すように、VNCPAD1バイ
アス回路231は、ソースに内部電源電位VDDを受け
るPMOS235、PMOS235のドレインにソース
を接続したPMOS236、PMOS236のドレイン
にドレインを接続したNMOS237、NMOS237
のソースにドレインを接続し、ソースに接地電位GND
を受けるNMOS238をそれぞれ含んでいる。配線V
SANは、PMOS236とNMOS237との接続ノ
ードN239に、高耐圧デプレッション型NMOS24
0を介して接続される。NMOS240のゲートには、
消去信号ERASE(ERASE3)の反転信号が供給
される。NMOS240のゲート電位は、消去信号ER
ASE(ERASE3)が“H”レベルの間、“L”レ
ベルとなり、配線CELSRCの電位が消去電位VEE
等の高いレベルとなった時に“オフ”する。これによ
り、配線CERSRCから内部電源電位VDDの供給端
に向かって電流が流れることを抑制する。PMOS23
5のゲートには、コントロール回路241の出力が供給
される。また、NMOS238のゲートにはコントロー
ル回路241の反転出力が供給される。
【0275】コントロール回路241は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)、信号EVFYおよび信号CM2FHをデ
コードし、VNCPAD1バイアス回路231の動作を
コントロールする信号を生成する。
【0276】コントロール回路241は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)が全て“L”レベル、かつ信号EVFY、
信号CM2FHのいずれか一つでも“H”レベルの時、
“L”レベルの信号を出力する。これ以外の時は、
“H”レベルの信号を出力する。
【0277】コントロール回路241の出力が“L”レ
ベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモード、あ
るいは消去ベリファイ読み出しモードの時には、PMO
S235のゲート電位は“L”レベル、NMOS238
のゲート電位は“H”レベルとなる。これにより、PM
OS236およびNMOS237に電源が投入され、V
NCPAD1バイアス回路231は活性化する。
【0278】一方、コントロール回路241の出力が
“H”レベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモ
ード、あるいは消去ベリファイ読み出しモード以外の時
には、PMOS235のゲート電位は“H”レベル、N
MOS238のゲート電位は“L”レベルとなる。これ
により、PMOS236およびNMOS237の電源が
断たれ、VNCPAD1バイアス回路231は非活性化
する。
【0279】PMOS236およびNMOS237のゲ
ートにはそれぞれ、バイアス電位調節回路242の出力
が供給される。
【0280】バイアス電位調節回路242は、オペアン
プ243を有する。
【0281】オペアンプ243のプラス入力(+)は、
内部電源電位VDDと接続ノードN239との間に直列
に接続された抵抗244と抵抗245との接続ノードN
246に接続され、そのマイナス入力(−)は、内部電
源電位VDDと配線NCPAD1との間に直列に接続さ
れた抵抗247と抵抗248との接続ノードN249に
接続されている。抵抗244の抵抗値と抵抗245の抵
抗値との比は、抵抗247の抵抗値と抵抗248の抵抗
値との比と同じである。また、その出力(O)は、PM
OS236およびNMOS237のゲートに接続されて
いる。
【0282】オペアンプ243にはソースに接地電位G
NDを受けるNMOS250が接続されている。
【0283】また、抵抗244と内部電源電位VDDと
の間にはPMOS251が挿入され、同様に抵抗247
と内部電源電位VDDとの間にはPMOS252が挿入
されている。
【0284】NMOS250のゲートにはコントロール
回路241の反転出力が供給される。NMOS250
は、オペアンプ243の活性/非活性を制御するトラン
ジスタである。
【0285】また、PMOS251、252のゲートに
はコントロール回路241の出力が供給される。PMO
S251は、抵抗244と抵抗245とからなる分圧部
の活性/非活性を制御するトランジスタ、同様にPMO
S252は、抵抗247と抵抗248とからなる分圧部
の活性/非活性を制御するトランジスタである。
【0286】また、接続ノードN246と配線CELS
RCとの間に接続されたMOSキャパシタ253、およ
び接続ノードN246とオペアンプ243の出力(O)
との間に接続されたMOSキャパシタ254はそれぞ
れ、発振防止用のキャパシタである。MOSキャパシタ
253は、高耐圧デプレッション型NMOSにより構成
され、そのチャネルは配線CELSRCに、そのゲート
は接続ノードN246に接続される。また、MOSキャ
パシタ254はデプレッション型NMOSにより構成さ
れ、そのゲートは接続ノードN246に、そのチャネル
はオペアンプ243の出力(O)に接続される。
【0287】コントロール回路241の出力が“L”レ
ベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモード、あ
るいは消去ベリファイ読み出しモードの時、PMOS2
35、251、252、NMOS238、250は“オ
ン”する。この時、接続ノードN246には、接続ノー
ドN239の電位と内部電源電位VDDとの間の電位差
を、抵抗244と抵抗245とで分圧した電位差が生ず
る。同様に接続ノードN249には、配線NCPAD1
の電位と内部電源電位VDDとの間の電位差を、抵抗2
47と抵抗248とで分圧した電位差が生ずる。
【0288】ここで、抵抗244の抵抗値と抵抗245
の抵抗値との比は、抵抗247の抵抗値と抵抗248の
抵抗値との比と同じである。このため、オペアンプ24
3は接続ノードN239の電位を、配線NCPAD1の
電位と、実質的に同じ値とするようにPMOS236お
よびNMOS237を制御する。
【0289】この状態で、配線NCPAD1の電位が、
正のバイアス電位VNCPAD1であると、配線CEL
SRCは、正のバイアス電位VNCPAD1にバイアス
されるようになる。
【0290】このようにVNCPAD1バイアス回路2
31は、消去後のしきい値電圧を測定するモード、ある
いは消去ベリファイ読み出しモードの時、配線CELS
RCを、正のバイアス電位VNCPAD1にバイアスす
ることができる。
【0291】なお、コントロール回路241の出力が
“H”レベルの時には、PMOS235、251、25
2、NMOS238、250は“オフ”するので、VN
CPAD1バイアス回路231は非活性化される。
【0292】また、この実施形態では、GNDバイアス
回路230の動作をコントロールするコントロール回路
234と、VNCPAD1バイアス回路231の動作を
コントロールするコントロール回路241とを、互いに
異なる回路として説明した。これは、GNDバイアス回
路230、VNCPAD1バイアス回路231とでコン
トロール回路を互いに共通化し、これらの動作を一つの
コントロール回路によりコントロールするようにしても
良い。
【0293】[ビット線バイアス回路(BL CT
L.)]図25は、ビット線バイアス回路8の一構成例
を示すブロック図である。
【0294】図25に示すように、ビット線バイアス回
路8は、配線BLCRLを内部電源電位VDDにバイア
スするVDDバイアス回路260と、配線BLCRLを
内部電源電位VDDに正のバイアス電位VNCPAD1
分シフトさせたシフト電位VDD+VNCPAD1にバ
イアスするバイアス回路(以下、シフト電位バイアス回
路)261をそれぞれ有している。
【0295】VDDバイアス回路260は、通常、配線
BLCRLを内部電源電位VDDにバイアスする。
【0296】シフト電位バイアス回路261は、信号E
VFYにより命令される消去ベリファイ読み出しモー
ド、および信号CM2FHにより命令される消去後のし
きい値電圧を測定するモードそれぞれの時に、配線BL
CRLをシフト電位VDD+VNCPAD1にバイアス
する。
【0297】図26は、VDDバイアス回路260の一
回路例を示す回路図である。
【0298】図26に示すように、VDDバイアス回路
260は、ドレインに内部電源電位VDDを受け、ソー
スを配線BLCRLに接続した高耐圧デプレッション型
NMOS262を含んでいる。NMOS262のゲート
には、コントロール回路263の出力が供給される。
【0299】コントロール回路263は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)、信号EVFY、信号CM2FHをデコー
ドし、VDDバイアス回路260の動作をコントロール
する信号を生成する。
【0300】コントロール回路263は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)がともに“L”レベル、かつ信号EVF
Y、信号CM2FHのいずれか一つでも“H”レベルの
時、“L”レベルの信号を出力する。これ以外の時は、
“H”レベルの信号を出力する。
【0301】コントロール回路263の出力が“L”レ
ベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモード、あ
るいは消去ベリファイ読み出しモードの時には、NMO
S262のゲート電位は“L”レベルとなる。このた
め、NMOS262は、配線BLCRLの電位が高くな
ると“オフ”するようになる。即ちVDDバイアス回路
260は非活性化する。
【0302】一方、コントロール回路263の出力が
“H”レベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモ
ード、あるいは消去ベリファイ読み出しモード以外の時
には、NMOS262のゲート電位は“H”レベルとな
る。このため、NMOS262は“オン”し、VDDバ
イアス回路260は活性化されて、配線BLCRLを内
部電源電位VDDにバイアスする。
【0303】図27は、シフト電位バイアス回路261
の一回路例を示す回路図である。
【0304】図27に示すように、シフト電位バイアス
回路261は、ソースに外部電源電位VCCを受ける高
耐圧型PMOS264、PMOS264のドレインにソ
ースを接続した高耐圧型PMOS265、PMOS26
5のドレインに一端を接続した抵抗266、抵抗266
の他端に一端を接続した抵抗267、抵抗267の他端
にドレインを接続し、ソースに接地電位GNDを受ける
NMOS268をそれぞれ含んでいる。配線BLCRL
は、PMOS265と抵抗266との接続ノードN26
9に接続される。PMOS264のゲートには、レベル
シフト回路271によりレベルシフトされたコントロー
ル回路270の出力が供給される。レベルシフト回路2
71は、コントロール回路270の“H”レベルの出力
を、内部電源電位VDDのレベルから、外部電源電位V
CCのレベルにシフトする。また、NMOS268のゲ
ートにはコントロール回路270の反転出力が供給され
る。
【0305】コントロール回路270は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)、信号EVFY、信号CM2FHをデコー
ドし、シフト電位バイアス回路261をコントロールす
る信号を生成する。
【0306】コントロール回路270は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)がともに“L”レベル、かつ信号EVF
Y、信号CM2FHのいずれか一つでも“H”レベルの
時、“L”レベルの信号を出力する。これ以外の時は、
“H”レベルの信号を出力する。
【0307】コントロール回路261の出力が“L”レ
ベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモード、あ
るいは消去ベリファイ読み出しモードの時には、PMO
S264のゲート電位は“L”レベル、NMOS268
のゲート電位は“H”レベルとなる。これにより、PM
OS265に電源が投入され、シフト電位バイアス回路
261は活性化する。
【0308】一方、コントロール回路270の出力が
“H”レベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモ
ード、あるいは消去ベリファイ読み出しモード以外の時
には、PMOS264のゲート電位は“H”レベル、N
MOS268のゲート電位は“L”レベルとなる。これ
により、PMOS265の電源が断たれ、シフト電位バ
イアス回路261は非活性化する。
【0309】PMOS265のゲートには、バイアス電
位調節回路272の出力が供給される。
【0310】バイアス電位調節回路272は、オペアン
プ273を有する。
【0311】オペアンプ273のプラス入力(+)は、
抵抗266の他端と抵抗267の一端との接続ノードN
274に接続され、そのマイナス入力(−)は、スイッ
チトキャパシタ回路275の出力に接続されている。ま
た、その出力(O)は、PMOS265のゲートに接続
されている。
【0312】この実施形態におけるスイッチトキャパシ
タ回路275は、配線NCPAD1に一端を接続したN
MOS276N、PMOS276PからなるCMOS型
のトランスファゲート回路276、トランスファゲート
回路276の他端に一方の電極を接続し、他方の電極に
接地電位GNDを受けるMOS型のキャパシタI11、
キャパシタI11とトランスファゲート回路276との
接続ノードN11とオペアンプ273のマイナス入力
(−)との間に互いに直列に接続されたNMOS27
7、278、279、ソースに内部電源電位VDDを受
け、ドレインをNMOS277とNMOS278との接
続ノードN12に接続したPMOS280、接続ノード
N12に一方の電極を接続し、他方の電極に接地電位G
NDを受けるMOS型のキャパシタI12、ソースに接
地電位GNDを受け、ドレインをNMOS278とNM
OS279との接続ノードN13に接続したNMOS2
81、接続ノードN13に一方の電極を接続し、他方の
電極に接地電位GNDを受けるMOS型のキャパシタI
13、ソースに接地電位GNDを受け、ドレインをNM
OS279とオペアンプ273のマイナス入力(−)と
の接続ノードN14に接続したNMOS282、接続ノ
ードN14に一方の電極を接続し、他方の電極に接地電
位GNDを受けるMOS型のキャパシタI14をそれぞ
れ含んでいる。キャパシタI11、I12、I13、I
14の容量は、全て同じである。
【0313】オペアンプ273にはソースに接地電位G
NDを受けるNMOS283が接続されている。NMO
S283はオペアンプ273の活性/非活性を制御する
トランジスタであり、そのゲートにはコントロール回路
270の反転出力が供給される。
【0314】また、コントロール回路270の出力は、
NMOS282のゲートに供給される。NMOS282
は、スイッチトキャパシタ回路275の活性/非活性を
制御するトランジスタである。
【0315】PMOS276PおよびPMOS280の
ゲートにはそれぞれスイッチ回路284の出力が供給さ
れ、NMOS276NおよびNMOS281のゲートに
は、スイッチ回路284の反転出力が供給される。ま
た、NMOS277、278、279のゲートには、ス
イッチ回路284の出力をレベルシフト回路285によ
りレベルシフトした出力が供給される。レベルシフト回
路285は、スイッチ回路284の“H”レベルを内部
電源電位VDDのレベルから外部電源電位VCCのレベ
ルにシフトする。
【0316】スイッチ回路284の出力が“H”レベル
ならば、PMOS276P、PMOS280、NMOS
276NおよびNMOS281は“オフ”、NMOS2
77、278、279は“オン”する。
【0317】一方、スイッチ回路284の出力が“L”
レベルならば、PMO276P、PMOS280、NM
OS276NおよびNMOS281は“オン”、NMO
S277、278、279は“オフ”する。
【0318】この実施形態におけるスイッチ回路284
は、NANDゲート回路から構成され、その一方の入力
には図示せぬオシレータからの発振出力(“H”レベ
ル、“L”レベルを繰り返す信号)OSCが供給され、
他方の入力にはコントロール回路270の反転出力が供
給される。
【0319】スイッチ回路284は、他方の入力のレベ
ルが“H”レベルの時に活性になり、その出力のレベル
を、発振出力OSCの論理に応じて変化させる。また、
他方の入力のレベルが“L”レベルの時には非活性にな
り、その出力のレベルは、発振出力OSCの論理に関わ
らずに“H”レベルに固定される。
【0320】コントロール回路270の出力が“L”レ
ベルの時、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモー
ド、あるいは消去ベリファイ読み出しモードの時には、
スイッチ回路284の他方の入力が“H”レベルとなっ
て、スイッチ回路284は活性化する。
【0321】また、NMOS282のゲートが“L”レ
ベル、NMOS283のゲートが“H”レベルとなるの
で、スイッチトキャパシタ回路275、オペアンプ27
3もそれぞれ活性化する。
【0322】さらに、PMOS264のゲートが“L”
レベル、NMOS268のゲートが“H”レベルとなる
ので、PMOS265に電源が投入される。これによ
り、シフト電位バイアス回路261は活性化される。
【0323】スイッチ回路284が活性状態の時、発振
信号OSCが“H”レベルとなると、スイッチ回路28
4の出力は“L”レベルとなる。これにより、PMOS
276P、PMOS280、NMOS276NおよびN
MOS281はそれぞれ“オン”、NMOS277、2
78、279はそれぞれ“オフ”する。この状態の時、
キャパシタI11は配線NCPAD1の電位VNCPA
D1に充電され、キャパシタI12は内部電源電位VD
Dに充電される。
【0324】この後、発振信号OSCが“H”レベルか
ら“L”レベルに変化すると、スイッチ回路284の出
力は“H”レベルとなり、PMOS276P、PMOS
280、NMOS276NおよびNMOS281はそれ
ぞれ“オフ”、NMOS277、278、279それぞ
れのゲート電位は外部電源電位VCCのレベルとなって
“オン”する。これにより、キャパシタI11、I1
2、I13、I14の電位は、(VNCPAD1+VD
D)/3となる。この電位は、オペアンプ273のマイ
ナス入力(−)に供給される。
【0325】抵抗266の抵抗値と抵抗267の抵抗値
との比を2:1とし、外部電源電位VCCが電位VNC
PAD1+VDD以上の電位であれば、接続ノードN2
69の電位はVNCPAD1+VDDとなる。
【0326】このようにシフト電位バイアス回路261
は、消去後のしきい値電圧を測定するモード、あるいは
消去ベリファイ読み出しモードの時、配線BLCRL
を、内部電源電位VDDを電位VNCPAD1分シフト
させたシフト電位VDD+VNCPAD1にバイアスす
ることができる。
【0327】なお、コントロール回路270の出力が
“H”レベルの時には、スイッチ回路284、スイッチ
トキャパシタ回路275、オペアンプ273およびPM
OS265はそれぞれ非活性化される。
【0328】また、上記したシフト電位バイアス回路2
61では、電位VNCPAD1+VDD以上の電位とし
て外部電源電位VCCを用いているが、外部電源電位V
CCに代えて、 (1)電位VNCPAD1+VDD以上の電位となるよ
うにチップ内部で昇圧した電位を使用する。
【0329】(2)チップ内部で昇圧されている電位の
なかで電位VNCPAD1+VDD以上となる電位を使
用する。
【0330】(3)外部ピンを使用してチップ外部から
電位VNCPAD1+VDD以上の電位を供給する。
【0331】以上のように変形されても良い。
【0332】これらの変形は、 (1)外部電源電位VCCをそのまま内部電源電位とし
て使用する集積回路装置。
【0333】(2)チップ内部で外部電源電位VCCか
ら内部電源電位VDDを生成するが実質的にVCC=V
DDである集積回路装置。
【0334】(3)チップ内部で外部電源電位VCCを
降圧して内部電源電位VDDを生成するが、その降圧レ
ベルが僅かである集積回路装置。
【0335】等に有効である。
【0336】また、この実施形態では、VDDバイアス
回路260の動作をコントロールするコントロール回路
263と、シフト電位バイアス回路261の動作をコン
トロールするコントロール回路270とを、互いに異な
る回路として説明した。これは、VDDバイアス回路2
60、シフト電位バイアス回路261とでコントロール
回路を互いに共通化し、これらの動作を一つのコントロ
ール回路によりコントロールするようにしても良い。
【0337】[VRR発生回路(VRR)]図28は、
VRR発生回路12の一回路例を示す回路図である。
【0338】図28に示すように、VRR発生回路12
は、基本的に、例えば内部電源電位VDDを昇圧する昇
圧回路301と、昇圧回路によって昇圧された電位VR
RHをリミットし、導通電位VRRを設定された値とす
るリミッタ回路302とにより構成されている。
【0339】図29は、昇圧回路301の一構成例を示
すブロック図である。
【0340】図29に示すように、昇圧回路301は、
“H”レベルと“L”レベルとを所定の周期で繰り返す
四相の駆動パルスφ1VRR〜φ4VRRにより駆動さ
れ、内部電源電位VDDを電位VRRHに昇圧するチャ
ージポンプ回路303を有している。この実施形態で
は、昇圧回路301は、2つのチャージポンプ回路30
3−1、303−2により構成されている。
【0341】図30は、チャージポンプ回路303の一
回路例を示す回路図である。
【0342】図30に示すように、チャージポンプ回路
303は、電流通路の一端およびゲートにそれぞれ内部
電源電位VDDを受ける2つの高耐圧型のNMOS30
4、305を有する。NMOS304の電流通路の他端
とNMOS305の電流通路の他端との間には、高耐圧
型のNMOS306、307が互いに直列に接続されて
いる。NMOS306のゲートは高耐圧型のNMOS3
08の電流通路を介して内部電源電位VDDに接続さ
れ、同様にNMOS307のゲートは高耐圧型のNMO
S309の電流通路を介して内部電源電位VDDに接続
されている。NMOS306およびNMOS307の接
続ノードN21は、高耐圧型のNMOS310の電流通
路を介して内部電源電位VDDに接続されている。NM
OS310のゲートは内部電源電位VDDが供給され
る。NMOS304およびNMOS306の接続ノード
N22とNMOS306およびNMOS308との接続
ノードN23との間には、高耐圧型のNMOS311が
直列に接続されている。NMOS311のゲートは接続
ノードN21に接続されている。接続ノードN21とN
MOS307およびNMOS309との接続ノードN2
4との間には、高耐圧型のNMOS312が直列に接続
されている。NMOS312のゲートはNMOS307
およびNMOS305の接続ノードN25に接続されて
いる。接続ノードN21は、高耐圧型のNMOS313
の電流通路の一端に接続されている。NMOS313の
ゲートは接続ノードN24に接続されている。
【0343】接続ノードN21はMOS型のキャパシタ
I21を介して端子Cに、接続ノードN22はMOS型
のキャパシタI22を介して端子Aに、接続ノードN2
3はMOS型のキャパシタI23を介して端子Bに、接
続ノードN24はMOS型のキャパシタI24を介して
端子Dに、接続ノードN25はMOS型のキャパシタI
25を介して端子Aにそれぞれ接続されている。
【0344】昇圧電位VRRHは、NMOS313の電
流通路の他端から得られる。
【0345】また、NMOS308、309のゲートは
それぞれ端子Rに接続されている。図29に示すチャー
ジポンプ回路303−1では、端子Aに駆動パルスφ1
VRR、端子Bに駆動パルスφ3VRR、端子Cに駆動
パルスφ2VRR、端子Dに駆動パルスφ4VRR、端
子Rにリセット信号OSCVRRHがそれぞれ供給され
る。
【0346】これに対し、チャージポンプ回路303−
2では、端子Aに駆動パルスφ2VRR、端子Bに駆動
パルスφ4VRR、端子Cに駆動パルスφ1VRR、端
子Dに駆動パルスφ3VRR、端子Rにリセット信号O
SCVRRHがそれぞれ供給される。
【0347】昇圧回路301は、駆動パルスφ1VRR
〜φ4VRRおよびリセット信号OSCVRRHに従っ
て内部電源電位VDDを昇圧し、図28に示す高耐圧デ
プレッション型NMOS321を介して、昇圧回路30
1とリミッタ回路302との接続ノードN26に、昇圧
された電位VRRHを供給する。
【0348】この時、VRR発生回路12を活性化する
信号BOSCVRRの反転出力を受ける高耐圧デプレッ
ション型NMOS322、323それぞれのゲート電位
は“L”レベルとなる。
【0349】一方、昇圧回路301が昇圧された電位V
RRHを供給していない時には、NMOS322、32
3それぞれのゲート電位は“H”レベルとなり、接続ノ
ードN26に、内部電源電位VDDを供給する。
【0350】[リミッタ回路の第1の例]図28に示す
リミッタ回路302は、ソースを接地電位GNDに接続
し、ドレインを接続ノードN26に接続した高耐圧型の
NMOS330を有している。
【0351】NMOS330のゲートには、リミット電
位調節回路331の出力が供給される。
【0352】リミット電位調節回路331は、オペアン
プ332を有する。
【0353】オペアンプ332のプラス入力(+)は、
抵抗333の一端とVRR設定回路334の一端との接
続ノードN335に接続されている。さらに接続ノード
N335は、互いに直列に接続された高耐圧型のNMO
S336および高耐圧型のNMOS337を介して、接
地電位GNDに接続されている。NMOS336は、そ
のゲートに内部電源電位VDDを受ける緩和用のトラン
ジスタである。また、そのマイナス入力(−)は配線V
BGR3に接続され、その出力(O)はNMOS330
のゲートに接続されている。
【0354】抵抗333の他端は接続ノードN26に接
続され、VRR設定回路334の他端は高耐圧型NMO
S338のドレインと高耐圧型NMOS339のドレイ
ンとの共通接続ノードN340に接続されている。NM
OS338のソースには接地電位GNDが供給され、そ
のゲートにはコントロール回路341の第1の出力O3
38が供給される。また、NMOS339のソースには
配線NCPAD1の電位が供給され、そのゲートにはコ
ントロール回路341の第2の出力O339が供給され
る。さらにコントロール回路341の第3の出力O33
7はNMOS337のゲートに供給される。第3の出力
O337は反転された後、NMOS342のゲートに供
給される。NMOS342は、ソースを接地電位GND
に接続し、ドレインをオペアンプ332に接続した、オ
ペアンプ332の活性/非活性を制御するトランジスタ
である。
【0355】コントロール回路341は、読み出し導通
電位VRRの電位調整を示す負論理の信号LIMVRR
Bが“H”レベルの時、即ち読み出し導通電位VRRを
発生させない期間においては、第1の出力O338、第
2の出力O339を共に“L”レベル、第3の出力O3
37を“H”レベルとする。これにより、NMOS33
7を“オン”、NMOS338、339、342をそれ
ぞれ“オフ”させ、リミット電位調節回路331を非活
性にする。
【0356】一方、信号LIMVRRBが“L”レベ
ル、即ち読み出し導通電位VRRの電位を調整する期間
においては、第3の出力O337を“L”レベルとし、
NMOS337を“オフ”、NMOS342を“オン”
させ、接続ノードN335およびオペアンプ332を活
性にする。
【0357】この時、信号EVFY、信号CM2FHが
ともに“L”レベルであれば、第1の出力O338は
“H”レベル、第2の出力O339は“L”レベルとさ
れ、NMOS338を“オン”、NMOS339を“オ
フ”させる。これにより、接続ノードN335の電位
は、接続ノードN26と接地電位GNDとの間の電位差
を抵抗333とVRR設定回路334とで分圧したレベ
ルとなる。この電位は、オペアンプ332のマイナス入
力(−)に供給される。
【0358】図31は、VRR設定回路334の一回路
例を示す回路図である。
【0359】図31に示すように、VRR設定回路33
4は、互いに直列に接続された抵抗345〜349、抵
抗345〜349それぞれの接続ノードと接続ノードN
340との間に並列に接続されたNMOS350〜35
4とを有している。NMOS350〜354それぞれに
は、読み出し導通電位VRRを設定する信号LTR1〜
LTR5各々が供給される。信号LTR1〜LTR5
は、NMOS350〜354のいずれかを“オン”さ
せ、接続ノードN340と接続ノードN335とを、抵
抗345〜349の少なくともいずれか一つを介して互
いに接続する。
【0360】VRR設定回路334は、NMOS350
〜354の導通状態に応じて、その抵抗値を変化させ、
接続ノードN335の分圧レベルを変化させる。接続ノ
ードN335の分圧レベルを変化させることにより、読
み出し導通電位VRRのリミット値は変化する。
【0361】例えば信号LTR1を“H”レベルとし、
NMOS350を“オン”させたとすると、読み出し導
通電位VRRは、 VRR=[{R(345)+R(333)}/R(345)]×VBGR3 となる。
【0362】また、信号LTR2を“H”レベルとし、
NMOS351を“オン”させたとすると、読み出し導
通電位VRRは、 VRR=[{R(345)+R(346)+R(333)}/{R(345)+R
(346)}]×VBGR3 となる。R(345)、R(346)、R(333)は
それぞれ、抵抗345、346、333の抵抗値であ
る。
【0363】このようにしてVRR設定回路334は、
設定信号LTR1〜LTR5に従ってその抵抗値を変え
ることにより読み出し導通電位VRRのリミット値を変
え、読み出し導通電位VRRの値を変える。
【0364】なお、読み出し導通電位VRRの値は、例
えばチップ毎に生じたメモリセルの特性のばらつきに応
じて変えられる。
【0365】図32は、リミッタ回路302の第1の回
路例が有するVBGR3供給回路355の一構成例を示
すブロック図である。
【0366】図32に示すように、VBGR3供給回路
355は、配線VBGR3を基準電位VBGR1にバイ
アスするVBGR1バイアス回路356と、配線VBG
R3を基準電位VBGR1に正のバイアス電位VNCP
AD1分シフトさせたシフト電位VBGR1+VNCP
AD1にバイアスするバイアス回路(以下、シフト電位
バイアス回路)357をそれぞれ有している。
【0367】VBGR1バイアス回路356は、通常、
配線VBGR3を基準電位VBGR1にバイアスする。
【0368】シフト電位バイアス回路357は、信号E
VFYにより命令される消去ベリファイ読み出しモー
ド、および信号CM2FHにより命令される消去後のし
きい値電圧を測定するモードそれぞれの時に、配線VB
GR3をシフト電位VBGR1+VNCPAD1にバイ
アスする。
【0369】図33は、VBGR1バイアス回路356
の一回路例を示す回路図である。
【0370】図33に示すように、VBGR1バイアス
回路356は、ドレインに基準電位VBGR1を受け、
ソースを配線VBGR3に接続したNMOS358を含
んでいる。NMOS358のゲートには、コントロール
回路359の出力が供給される。
【0371】コントロール回路359は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)、信号EVFY、信号CM2FHをデコー
ドする。
【0372】コントロール回路359は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)がともに“L”レベル、かつ信号EVF
Y、信号CM2FHのいずれか一つでも“H”レベルの
時、“L”レベルの信号を出力する。これ以外の時は、
“H”レベルの信号を出力する。
【0373】コントロール回路359の出力が“L”レ
ベルの時、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモー
ド、あるいは消去ベリファイ読み出しモードの時には、
NMOS358のゲート電位は“L”レベルとなる。こ
のため、NMOS358は、配線VBGR3の電位が高
くなると“オフ”するようになる。即ちVBGR1バイ
アス回路356は非活性化する。
【0374】一方、コントロール回路359の出力が
“H”レベルの時、即ち消去後のしきい値電圧を測定す
るモード、あるいは消去ベリファイ読み出しモードの以
外の時には、NMOS358のゲート電位は“H”レベ
ルとなる。このため、NMOS358は“オン”し、V
BGR1バイアス回路356は活性化されて、配線VB
GR3を基準電位VBGR1にバイアスする。
【0375】図34は、シフト電位バイアス回路357
の一回路例を示す回路図である。
【0376】図34に示すように、シフト電位バイアス
回路357は、ソースに内部電源電位VDDを受けるP
MOS358、PMOS358のドレインにソースを接
続したPMOS359、PMOS359のドレインに一
端を接続した抵抗360、抵抗360の他端に一端を接
続した抵抗361、抵抗361の他端にドレインを接続
し、ソースに接地電位GNDを受けるNMOS362を
それぞれ含んでいる。配線VBGR3は、PMOS35
9と抵抗360との接続ノードN363に接続される。
【0377】PMOS358のゲートには、コントロー
ル回路364の出力が供給され、NMOS362のゲー
トにはコントロール回路364の反転出力が供給され
る。
【0378】コントロール回路364は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)、信号EVFY、信号CM2FHをデコー
ドする。
【0379】コントロール回路364は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)がともに“L”レベル、かつ信号EVF
Y、信号CM2FHのいずれか一つでも“H”レベルの
時、“L”レベルの信号を出力する。これ以外の時は、
“H”レベルの信号を出力する。
【0380】コントロール回路364の出力が“L”レ
ベルの時、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモー
ド、あるいは消去ベリファイ読み出しモードの時には、
PMOS358のゲート電位は“L”レベル、NMOS
362のゲート電位は“H”レベルとなる。これによ
り、PMOS359に電源が投入され、シフト電位バイ
アス回路357は活性化する。
【0381】一方、コントロール回路364の出力が
“H”レベルの時、即ち消去後のしきい値電圧を測定す
るモード、あるいは消去ベリファイ読み出しモードの以
外の時には、PMOS358のゲート電位は“H”レベ
ル、NMOS362のゲート電位は“L”レベルとな
る。これにより、PMOS359の電源が断たれ、シフ
ト電位バイアス回路357は非活性化する。
【0382】PMOS359のゲートには、バイアス電
位調節回路365の出力が供給される。
【0383】バイアス電位調節回路365は、オペアン
プ366を有する。
【0384】オペアンプ366のプラス入力(+)は、
抵抗360の他端と抵抗361の一端との接続ノードN
367に接続され、そのマイナス入力(−)は、スイッ
チトキャパシタ回路368の出力に接続されている。ま
た、その出力(O)は、PMOS359のゲートに接続
されている。
【0385】この実施形態におけるスイッチトキャパシ
タ回路368は、配線NCPAD1に一端を接続したN
MOS369、NMOS369の他端に一方の電極を接
続し、他方の電極に接地電位GNDを受けるMOS型の
キャパシタI21、キャパシタI21とNMOS369
との接続ノードN21とオペアンプ366のマイナス入
力(−)との間に互いに直列に接続されたNMOS37
0、371、ソースに基準電位VBGR1を受け、ドレ
インをNMOS370とNMOS371との接続ノード
N22に接続したNMOS372、接続ノードN22に
一方の電極を接続し、他方の電極に接地電位GNDを受
けるMOS型のキャパシタI22、ソースに接地電位G
NDを受け、ドレインをNMOS371とオペアンプ3
66のマイナス入力(−)との接続ノードN23に接続
したNMOS373をそれぞれ含んでいる。キャパシタ
I21の容量とキャパシタI22の容量は互いに等し
い。オペアンプ366にはソースに接地電位GNDを受
けるNMOS374が接続されている。NMOS373
のゲートにはコントロール回路364の出力が供給さ
れ、NMOS374のゲートにはコントロール回路36
4の反転出力が供給される。NMOS373は、スイッ
チトキャパシタ回路368の活性/非活性を制御し、ま
た、NMOS374はオペアンプ366の活性/非活性
を制御するトランジスタである。
【0386】NMOS370、371のゲートにはそれ
ぞれスイッチ回路375の出力が供給され、NMOS3
69、372のゲートには、スイッチ回路375の反転
出力が供給される。
【0387】スイッチ回路375の出力が“H”レベル
ならば、NMOS369、372は“オフ”、NMOS
370、371は“オン”する。
【0388】一方、スイッチ回路375の出力が“L”
レベルならば、NMOS369、372は“オン”、N
MOS370、371は“オフ”する。
【0389】この実施形態におけるスイッチ回路375
は、NANDゲート回路から構成され、その一方の入力
には図示せぬオシレータからの発振出力(“H”レベ
ル、“L”レベルを繰り返す信号)OSCが供給され、
他方の入力にはコントロール回路362の反転出力が供
給される。スイッチ回路375は、他方の入力のレベル
が“H”レベルの時に活性になり、その出力のレベル
を、発振出力OSCの論理に応じて変化させる。また、
他方の入力のレベルが“L”レベルの時には非活性にな
り、その出力のレベルは、発振出力OSCの論理に関わ
らずに“H”レベルに固定される。
【0390】コントロール回路362の出力が“L”レ
ベルの時、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモー
ド、あるいは消去ベリファイ読み出しモードの時には、
スイッチ回路375の他方の入力が“H”レベルとなっ
て、スイッチ回路375は活性化する。
【0391】また、NMOS373のゲートが“L”レ
ベル、NMOS374のゲートが“H”レベルとなるの
で、スイッチトキャパシタ回路368、オペアンプ36
6がそれぞれ活性化する。
【0392】さらに、PMOS358のゲートが“L”
レベル、NMOS362のゲートが“H”レベルとなる
ので、PMOS359に電源が投入される。これによ
り、VBGR3バイアス回路357は活性化される。
【0393】スイッチ回路375が活性状態の時、発振
信号OSCが“H”レベルとなると、スイッチ回路37
5の出力は“L”レベルとなる。これにより、NMOS
369、372はそれぞれ“オン”、NMOS370、
371はそれぞれ“オフ”する。この状態の時、キャパ
シタI21は配線NCPAD1の電位VNCPAD1に
充電され、キャパシタI22は基準電位VBGR1に充
電される。
【0394】この後、発振信号OSCが“H”レベルか
ら“L”レベルに変化すると、スイッチ回路375の出
力は“H”レベルとなり、NMOS369、372はそ
れぞれ“オフ”、NMOS370、371はそれぞれ
“オン”する。これにより、他のゲート容量が、これら
キャパシタI21、キャパシタI22の容量に対して無
視できるとすれば、接続ノードN23の電位V(N2
3)は、 V(N23)=(VNCPAD1+VBGR1)/2 となる。ここで、抵抗360の抵抗値と抵抗361の抵
抗値とを等しくしておけば、配線VBGR3の電位VB
GR3は、 VBGR3=VBGR1+VNCPAD1 となる。
【0395】なお、基準電位VBGR1は図示せぬバン
ドギャップレファレンス回路の出力であり、約1.2V
である。また、VNCPAD1=0なら、VBGR3=
VBGR1である。
【0396】このようにリミッタ回路の第1の例が有す
るシフト電位バイアス回路357は、消去後のしきい値
電圧を測定するモード、あるいは消去ベリファイ読み出
しモードの時、配線VBGR3を、基準電位VBGR1
を電位VNCPAD1分シフトさせたシフト電位VBG
R1+VNCPAD1にバイアスすることができる。ま
た、コントロール回路364の出力が“H”レベルの時
には、スイッチ回路375、スイッチトキャパシタ回路
368、オペアンプ366およびPMOS359はそれ
ぞれ非活性化される。
【0397】次に、VBGR3供給回路355の他の構
成例を説明する。
【0398】図32に示したVBGR3供給回路355
の一構成例は、配線VBGR3を通常時に電位VBGR
1にバイアスするVBGR1バイアス回路356と、消
去ベリファイ読み出しモードおよび消去後のしきい値電
圧を測定するモードの時にシフト電位VBGR1+VN
CPAD1にバイアスするシフト電位バイアス回路35
7との2つの回路により構成した。
【0399】以下説明するVBGR3供給回路355の
他の構成例は、配線VBGR3を通常時に電位VBGR
1にバイアスし、消去ベリファイ読み出しモードおよび
消去後のしきい値電圧を測定するモードの時にシフト電
位VBGR1+VNCPAD1にバイアスすることを1
つのシフト電位バイアス回路により実現する例である。
【0400】図35はシフト電位バイアス回路の他の回
路例を示す回路図である。なお、図35において図34
と共通する部分には同一の参照符号を付し、異なる部分
についてのみ説明する。
【0401】図35に示すように、他の回路例に係るシ
フト電位バイアス回路357’は、配線VBGR3のバ
イアス電位を調節するバイアス電位調節回路365’
と、バイアス電位調節回路365’をコントロールする
コントロール回路364’とを有する。バイアス電位調
節回路365’はスイッチトキャパシタ回路368’を
含む。スイッチトキャパシタ回路368’が図34に示
すスイッチトキャパシタ回路368と異なるところは、
接続ノードN21と配線NCPAD1との間に直列に接
続されたNMOS369がスイッチ回路377によりド
ライブされること、および接続ノードN21と接地電位
GNDとの間に直列に接続されたNMOS376を設
け、このNMOS376をスイッチ回路378によりド
ライブすることである。
【0402】コントロール回路364’は、書き込み信
号WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE
(ERASE0)、信号EVFY、信号CM2FHをデ
コードする。
【0403】コントロール回路364’は、書き込み信
号WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE
(ERASE0)がともに“L”レベルの時、バイアス
電位調節回路365’を活性とし、シフト電位バイアス
回路357’を活性にする。また、書き込み信号WRI
TE(WRITE0)、消去信号ERASE(ERAS
E0)のいずれかが“H”レベルの時、バイアス電位調
節回路365’を非活性とし、シフト電位バイアス回路
357’を非活性にする。
【0404】さらにコントロール回路364’は、信号
EVFY、信号CM2FHがともに“L”レベルの時、
スイッチ回路377を介してNMOS369を“オフ”
させるとともにスイッチ回路378を活性にする。スイ
ッチ回路378は書き込み信号WRITE(WRITE
0)、消去信号ERASE(ERASE0)がともに
“L”レベル、かつ発振出力OSCが“H”レベルの
時、NMOS376を“オン”させ、接続ノードN21
を接地電位GNDとする。これにより、図34に示した
スイッチトキャパシタ回路368において、電位VNC
PAD1=接地電位GND(GND=0V)とした状態
を得ることができる。よって、スイッチトキャパシタ回
路368’における接続ノードN23の電位V(N2
3)は、 V(N23)=(0+VBGR1)/2 となる。ここで、抵抗360の抵抗値と抵抗361の抵
抗値とを等しくしておけば、配線VBGR3の電位VB
GR3は、 VBGR3=VBGR1+0 となる。
【0405】一方、信号EVFY、信号CM2FHのい
ずれかが“H”レベルの時、コントロール回路364’
は、スイッチ回路377を活性とするとともに、スイッ
チ回路378を介してNMOS376を“オフ”させ
る。スイッチ回路377は書き込み信号WRITE(W
RITE0)、消去信号ERASE(ERASE0)が
ともに“L”レベル、かつ発振出力OSCが“H”レベ
ルの時、NMOS369を“オン”させ、接続ノードN
21を電位VNCPAD1とする。よって、図34に示
したスイッチトキャパシタ回路368と同様に、スイッ
チトキャパシタ回路368’における接続ノードN23
の電位V(N23)は、 V(N23)=(VNCPAD1+VBGR1)/2 となる。ここで、抵抗360の抵抗値と抵抗361の抵
抗値とを等しくしておけば、配線VBGR3の電位VB
GR3は、 VBGR3=VBGR1+VNCPAD1 となる。
【0406】このように他の構成例に係るシフト電位バ
イアス回路357’は、書き込み信号WRITE(WR
ITE0)、消去信号ERASE(ERASE0)がと
もに“L”レベル、かつ信号EVFY、信号CM2FH
がともに“L”レベルの時、配線VBGR3を基準電位
VBGR1にバイアスすることができる。
【0407】また、書き込み信号WRITE(WRIT
E0)、消去信号ERASE(ERASE0)がともに
“L”レベル、かつ信号EVFY、信号CM2FHのい
ずれかが“H”レベルの時、配線VBGR3を、基準電
位VBGR1を電位VNCPAD1分シフトさせたシフ
ト電位VBGR1+VNCPAD1にバイアスすること
ができる。
【0408】このように図28に示すオペアンプ332
のマイナス入力(−)の入力レベルは、消去後のしきい
値電圧を測定するモード、あるいは消去ベリファイ読み
出しモードの時、図34に示すシフト電位バイアス回路
357、もしくは図34に示すシフト電位バイアス回路
357’により、基準電位VBGR1を電位VNCPA
D1分シフトさせたシフト電位VBGR1+VNCPA
D1にバイアスされる。
【0409】さらに図28に示すオペアンプ332のプ
ラス入力(+)の入力レベルもまた、同図に示されるコ
ントロール回路341によりシフトされる。
【0410】即ちコントロール回路341は、信号LI
MVRRBが“L”レベル、即ち読み出し導通電位VR
Rを発生させる期間において、信号EVFY、信号CM
2FHのいずれかが“H”レベルであれば、第1の出力
O338を“L”レベル、第2の出力O339を“H”
レベルとし、NMOS338を“オフ”、NMOS33
9を“オン”させる。これにより、接続ノードN335
の電位は、接続ノードN26と配線NCPAD1との間
の電位差を、抵抗333とVRR設定回路334とで分
圧したレベルとなる。このレベルが、オペアンプ332
のマイナス入力(−)に供給される。
【0411】ここで、信号LTR1が選択されて、図3
1に示すNMOS350が“オン”し、かつ配線NCP
AD1が正のバイアス電位VNCPAD1にバイアスさ
れていると、読み出し導通電位VRRは、 VRR=[{R(345)+R(333)} /R(345)] ×[VBGR3−VNCP
AD1]+VNCPAD1 となる。
【0412】図34を参照して説明したように、VBG
R3=VBGR1+VNCPAD1であるので、 VRR=[{R(345)+R(333)} /R(345)] ×VBGR1 +VNCP
AD1 となる。
【0413】このようにVRR発生回路12は、消去後
のしきい値電圧を測定するモード、あるいは消去ベリフ
ァイ読み出しモードの時、配線VRRを、設定された読
み出し導通電位VRRに正のバイアス電位VNCPAD
1分シフトさせたシフト電位VRR+VNCPAD1に
バイアスすることができる。
【0414】[リミッタ回路の第2の例]次に、リミッ
タ回路の第2の例を説明する。
【0415】第1の例では、読み出し導通電位VRR
を、図28に示すオペアンプ332のマイナス入力
(−)に入力される基準電位VBGR3の値を、基準電
位VBGR1に正のバイアス電位VNCPAD1分シフ
トさせた電位とし、かつプラス入力(+)に入力される
接続ノードN335の値を、接続ノードN26と正のバ
イアス電位VNCPAD1との電位差を、抵抗333と
VRR設定回路334とで分圧した値とすることで、正
のバイアス電位VNCPAD1分シフトさせた。
【0416】第2の例は、読み出し導通電位VRRを、
基準電位VBGR3の値をシフトさせずに、正のバイア
ス電位VNCPAD1分シフトさせる例である。即ち基
準電位VBGR3=基準電位VBGR1とした状態で、
読み出し導通電位VRRを、正のバイアス電位VNCP
AD1分シフトさせる。
【0417】図36は、リミッタ回路302の第2の例
が有する設定信号発生回路500の一構成例を示すブロ
ック図である。
【0418】図36に示すように、設定信号発生回路5
00は、内部電源電位VDDと配線NCPAD1との電
位差を検知して、検知信号L1〜L4を出力する検知信
号発生回路501と、検知信号L1〜L4をデコードし
て設定信号LTR1〜LTR5を出力する検知信号デコ
ーダ502とを有する。
【0419】検知信号発生回路501は、信号EVFY
により命令される消去ベリファイ読み出しモード、およ
び信号CM2FHにより命令される消去後のしきい値電
圧を測定するモードそれぞれの時に、配線NCPAD1
の電位レベルの変化に応じて検知信号L1〜L4の値を
変化させる。
【0420】検知信号デコーダ502は、変化された検
知信号L1〜L4をデコードし、設定信号LTR1〜L
TR5を変化させ、接続ノードN335の分圧レベル
を、配線NCPAD1の電位に見合った分シフトされる
ようにVRR設定回路334の抵抗値を変化させる。
【0421】検知信号発生回路501は、消去ベリファ
イ読み出しモードおよび消去後のしきい値電圧を測定す
るモード以外の時は、検知信号L1〜L4の値をそれぞ
れ、内部電源電位VDDと接地電位GNDとの電位差に
応じたものとする。この時、この実施形態では、検知信
号デコーダ502により設定信号LTR1が選択され、
VRR設定回路334の抵抗値は、これが取り得る抵抗
値のうちの最低のレベルとされる。そして、消去ベリフ
ァイ読み出しモードおよび消去後のしきい値電圧を測定
するモードの時に、VRR設定回路334の抵抗値は、
配線NCPAD1の電位レベルに応じて段階的に上昇さ
れ、接続ノードN335のレベルを段階的に高い電位に
シフトされていく。
【0422】即ち設定信号発生回路500は、配線NC
PAD1の電位レベルの変化に応じてVRR設定回路3
34の抵抗値を変化させ、配線NCPAD1の電位レベ
ルの変化に応じて図28に示すオペアンプ332のプラ
ス入力(+)への入力レベルを高めていく、A−D変換
回路である。
【0423】このような第2の回路例では、消去ベリフ
ァイ読み出しモードおよび消去後のしきい値電圧を測定
するモード時、オペアンプ332のマイナス入力(−)
への入力レベルVBGR3=VBGR1とした状態で、
正のバイアス電位VNCPAD1をA−D変換し、A−
D変換して得た検知信号L1〜L4により設定信号LT
R1〜LTR5のいずれかを選択することによって、読
み出し導通電位VRRのリミット値を変化させることが
できる。
【0424】図37は、検知信号発生回路501の一回
路例を示す回路図である。
【0425】図37に示すように、この実施形態に係る
検知信号発生回路501は、4つの電位差検知回路50
5−1〜505−4を有している。
【0426】電位差検知回路505−1〜505−4は
各々、オペアンプ506(506−1〜506−4)を
有する。オペアンプ506のマイナス入力(−)は、互
いに直列接続された抵抗507(507−1〜507−
4)の一端と抵抗508(508−1〜508−4)の
一端との接続ノードN(N1〜N4)に接続されてい
る。そのプラス入力(+)は各々、互いに直列接続され
た抵抗507−0の一端と抵抗508−0の一端との接
続ノードN0に接続されている。その出力(O)は検知
信号L(L1〜L4)である。
【0427】抵抗507−0〜507−4各々の他端
は、PMOS509(509−0〜509)を介して、
内部電源電位VDDに接続されている。また、抵抗50
8−1〜508−4各々の他端は、ゲートに内部電源電
位VDDが供給されるNMOS510(510−1〜5
10−4)を介して、接地電位GNDに接続されてい
る。また、抵抗508−0の他端は、NMOS511の
ドレインとNMOS512のドレインとの共通接続ノー
ドN513に接続されている。NMOS511のソース
は接地電位GNDに接続され、NMOS512のソース
は配線NCPAD1に接続されている。
【0428】PMOS509−0〜509−4、NMO
S511のゲートには、コントロール回路514の出力
が供給され、NMOS512のゲートには、コントロー
ル回路514の反転出力が供給される。さらにコントロ
ール回路514の反転出力は、オペアンプ506(50
6−1〜506−4)の活性/非活性を制御するNMO
S515(515−1〜515−4)のゲートに供給さ
れる。
【0429】コントロール回路514は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)、信号EVFY、信号CM2FHをデコー
ドし、検知信号発生回路501の動作をコントロールす
る信号を生成する。
【0430】コントロール回路514は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)がともに“L”レベル、かつ信号EVF
Y、信号CM2FHのいずれか一つでも“H”レベルの
時、“L”レベルの信号を出力する。これ以外の時は、
“H”レベルの信号を出力する。
【0431】コントロール回路514の出力が“L”レ
ベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモード、あ
るいは消去ベリファイ読み出しモードの時には、PMO
S509−0〜509−4のゲート電位は“L”レベ
ル、NMOS512、515−1〜515−4のゲート
電位は“H”レベルとなる。これにより、オペアンプ5
05−1〜505−4が活性化する。さらに接続ノード
N0には内部電源電位VDDと配線NCPAD1との電
位差を抵抗507−0、508−0により分圧した電位
が生ずる。この電位はオペアンプ505−1〜505−
4各々のプラス入力(+)に入力される。さらに接続ノ
ードN1〜N4各々には内部電源電位VDDと接地電位
GNDとの電位差を抵抗507−1〜507−4、50
8−1〜508−4により分圧した電位が生ずる。これ
らの電位はそれぞれ、オペアンプ505−1〜505−
4各々のマイナス入力(−)に入力される。
【0432】ここで、抵抗507−0〜507−4各々
の抵抗値R(507−0)〜R(507−4)、508
−0〜508−4各々の抵抗値R(508−0)〜R
(508−4)を下記のように設定し、 R(507−0) = R(508−0) R(507−1)×1.5 = R(508−1) R(507−2)×7 = R(508−2)×3 R(507−3)×4 = R(508−3) R(507−4)×9 = R(508−4) さらに内部電源電位VDD=2.5Vとすると、接続ノ
ードN1〜N4それぞれの電位V(N1)〜V(N4)
は、 V(N1) = 1.5V V(N2) = 1.75V V(N3) = 2V V(N4) = 2.25V となる。
【0433】また、接続ノードN0の電位V(N0)
は、 V(N0) = (2.5+VNCPAD1)/2 となる。
【0434】この結果、検知信号L1〜L4は正のバイ
アス電位VNCPAD1に応じて変化する。
【0435】検知信号L1〜L4は検知信号デコーダ5
02によりデコードされ、設定信号LTR1〜LTR5
に変換される。
【0436】図38は、検知信号デコーダ502の一回
路例を示す回路図である。
【0437】図38に示すように、検知信号デコーダ5
02は、5つのデコード回路520−1〜520−5を
有している。
【0438】デコード回路520−1〜520−5は各
々、信号EVFY、信号CM2FH、検知信号L1〜L
4をデコードする。その出力は設定信号LTR1〜LT
R5である。
【0439】信号EVFY、信号CM2FHがともに
“L”レベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモ
ード、あるいは消去ベリファイ読み出しモード以外の時
には、デコード回路520−1の出力のみが“H”レベ
ルとなり、他のデコード回路520−2〜520−5の
出力は“L”レベルとなる。これにより、設定信号LT
R1が“H”レベル、設定信号LTR2〜LTR5が
“L”レベルとなる。
【0440】一方、信号EVFY、信号CM2FHのい
ずれかが“H”レベル、即ち消去後のしきい値電圧を測
定するモード、あるいは消去ベリファイ読み出しモード
の時には、デコード回路520−1〜デコード回路52
0−5の出力は、検知信号L1〜L4に応じて変化され
る。
【0441】図37に示す検知信号発生回路501と、
図38に示す検知信号デコーダ502の組み合わせにお
いては、正のバイアス電位VNCPAD1が0〜0.5
Vでは設定信号LTR1が“H”レベル、0.5〜1V
では設定信号LTR2が“H”レベル、1〜1.5Vで
は設定信号LTR3が“H”レベル、1.5〜2Vでは
設定信号LTR4が“H”レベル、2Vより上では設定
信号LTR5が“H”レベルとなる。
【0442】このように第2の例では、消去ベリファイ
読み出しモードおよび消去後のしきい値電圧を測定する
モードの時、オペアンプ332のマイナス入力(−)へ
の入力レベルVBGR3=VBGR1とした状態で、オ
ペアンプ332のプラス入力(+)への入力レベル(接
続ノードN335の電位)を、正のバイアス電位VNC
PAD1に応じて変化させることができ、第1の例と同
様に、読み出し導通電位VRRのリミット値を正のバイ
アス電位VNCPAD1に応じて変化させることができ
る。
【0443】なお、第2の例においてコントロール回路
514の出力が“H”レベル、即ち消去後のしきい値電
圧を測定するモード、あるいは消去ベリファイ読み出し
モード以外の時には、PMOS509−0〜509−4
のゲート電位は“H”レベル、NMOS512、515
−1〜515−4のゲート電位は“L”レベルとなり、
オペアンプ505−1〜505−4への電源が断たれ
る。これにより、検知信号発生回路501は非活性化す
る。
【0444】また、実際の集積回路チップには、第1の
例に係る回路、第2の例に係る回路のいずれか一方が搭
載されれば、消去後のしきい値電圧を測定するモード、
あるいは消去ベリファイ読み出しモードの時に、読み出
し導通電位VRRを、正のバイアス電位VNCPAD1
に見合った分シフトさせることができるが、第1の例に
係る回路、第2の例に係る回路の双方を、一つの集積回
路チップに搭載するようにしても良い。
【0445】[VSAP供給回路(VSAP)]図39
は、VSAP供給回路14の一構成例を示すブロック図
である。
【0446】図39に示すように、VSAP供給回路1
4は、配線VSAPを内部電源電位VDDにバイアスす
るVDDバイアス回路400と、配線VSAPを内部電
源電位VDDに正のバイアス電位VNCPAD1分シフ
トさせたシフト電位VDD+VNCPAD1にバイアス
するバイアス回路(以下、シフト電位バイアス回路)4
01をそれぞれ有している。
【0447】VDDバイアス回路400は、通常、配線
VSAPを内部電源電位VDDにバイアスする。
【0448】シフト電位バイアス回路401は、信号E
VFYにより命令される消去ベリファイ読み出しモー
ド、および信号CM2FHにより命令される消去後のし
きい値電圧を測定するモードそれぞれの時に、配線VS
APをシフト電位VDD+VNCPAD1にバイアスす
る。
【0449】図40は、VDDバイアス回路400の一
回路例を示す回路図である。
【0450】図40に示すように、VDDバイアス回路
400は、ドレインに内部電源電位VDDを受け、ソー
スを配線VSAPに接続した高耐圧デプレッション型N
MOS402を含んでいる。NMOS402のゲートに
は、コントロール回路403の出力が供給される。
【0451】コントロール回路403は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)、信号EVFY、信号CM2FHをデコー
ドし、VDDバイアス回路400の動作をコントロール
する信号を生成する。
【0452】コントロール回路403は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)がともに“L”レベル、かつ信号EVF
Y、信号CM2FHのいずれか一つでも“H”レベルの
時、“L”レベルの信号を出力する。これ以外の時は、
“H”レベルの信号を出力する。
【0453】コントロール回路403の出力が“L”レ
ベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモード、あ
るいは消去ベリファイ読み出しモードの時には、NMO
S402のゲート電位は“L”レベルとなる。このた
め、NMOS402は、配線VSAPの電位が高くなる
と“オフ”するようになる。即ちVDDバイアス回路4
00は非活性化する。
【0454】一方、コントロール回路403の出力が
“H”レベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモ
ード、あるいは消去ベリファイ読み出しモードの以外の
時には、NMOS402のゲート電位は“H”レベルと
なる。このため、NMOS402は“オン”し、VDD
バイアス回路400は活性化されて、配線VSAPを内
部電源電位VDDにバイアスする。
【0455】図41は、シフト電位バイアス回路401
の一回路例を示す回路図である。
【0456】図41に示すように、シフト電位バイアス
回路401は、ソースに外部電源電位VCCを受ける高
耐圧型PMOS404、PMOS404のドレインにソ
ースを接続した高耐圧型PMOS405、PMOS40
5のドレインに一端を接続した抵抗406、抵抗406
の他端に一端を接続した抵抗407、抵抗407の他端
にドレインを接続し、ソースに接地電位GNDを受ける
NMOS408をそれぞれ含んでいる。配線VSAP
は、PMOS405と抵抗406との接続ノードN40
9に接続される。PMOS404のゲートには、レベル
シフト回路411によりレベルシフトされたコントロー
ル回路410の出力が供給される。レベルシフト回路4
11は、コントロール回路410の“H”レベルの出力
を、内部電源電位VDDのレベルから、外部電源電位V
CCのレベルにシフトする。また、NMOS408のゲ
ートにはコントロール回路410の反転出力が供給され
る。
【0457】コントロール回路410は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)、信号EVFY、信号CM2FHをデコー
ドし、シフト電位バイアス回路401をコントロールす
る信号を生成する。
【0458】コントロール回路410は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)がともに“L”レベル、かつ信号EVF
Y、信号CM2FHのいずれか一つでも“H”レベルの
時、“L”レベルの信号を出力する。これ以外の時は、
“H”レベルの信号を出力する。
【0459】コントロール回路410の出力が“L”レ
ベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモード、あ
るいは消去ベリファイ読み出しモードの時には、PMO
S404のゲート電位は“L”レベル、NMOS408
のゲート電位は“H”レベルとなる。これにより、PM
OS405に電源が投入され、シフト電位バイアス回路
401は活性化する。
【0460】一方、コントロール回路410の出力が
“H”レベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモ
ード、あるいは消去ベリファイ読み出しモードの以外の
時には、PMOS404のゲート電位は“H”レベル、
NMOS408のゲート電位は“L”レベルとなる。こ
れにより、PMOS405の電源が断たれ、シフト電位
バイアス回路401は非活性化する。
【0461】PMOS405のゲートには、バイアス電
位調節回路412の出力が供給される。
【0462】バイアス電位調節回路412は、オペアン
プ413を有する。
【0463】オペアンプ413のプラス入力(+)は、
抵抗406の他端と抵抗407の一端との接続ノードN
414に接続され、そのマイナス入力(−)は、スイッ
チトキャパシタ回路415の出力に接続されている。ま
た、その出力(O)は、PMOS405のゲートに接続
されている。
【0464】この実施形態におけるスイッチトキャパシ
タ回路415は、配線NCPAD1に一端を接続したN
MOS416N、PMOS416PからなるCMOS型
のトランスファゲート回路416、トランスファゲート
回路416の他端に一方の電極を接続し、他方の電極に
接地電位GNDを受けるMOS型のキャパシタI41、
キャパシタI41とトランスファゲート回路416との
接続ノードN41とオペアンプ413のマイナス入力
(−)との間に互いに直列に接続されたNMOS41
7、418、419、ソースに内部電源電位VDDを受
け、ドレインをNMOS417とNMOS418との接
続ノードN42に接続したPMOS420、接続ノード
N42に一方の電極を接続し、他方の電極に接地電位G
NDを受けるMOS型のキャパシタI42、ソースに接
地電位GNDを受け、ドレインをNMOS418とNM
OS419との接続ノードN43に接続したNMOS4
21、接続ノードN43に一方の電極を接続し、他方の
電極に接地電位GNDを受けるMOS型のキャパシタI
43、ソースに接地電位GNDを受け、ドレインをNM
OS419とオペアンプ413のマイナス入力(−)と
の接続ノードN44に接続したNMOS422、接続ノ
ードN44に一方の電極を接続し、他方の電極に接地電
位GNDを受けるMOS型のキャパシタI44をそれぞ
れ含んでいる。キャパシタI41、I42、I43、I
44の容量は、全て同じである。
【0465】オペアンプ413にはソースに接地電位G
NDを受けるNMOS423が接続されている。NMO
S423はオペアンプ413の活性/非活性を制御する
トランジスタであり、そのゲートにはコントロール回路
410の反転出力が供給される。コントロール回路41
0の出力はNMOS422のゲートに供給される。NM
OS422は、スイッチトキャパシタ回路415の活性
/非活性を制御するトランジスタである。
【0466】PMOS416PおよびPMOS420の
ゲートにはそれぞれスイッチ回路424の出力が供給さ
れ、NMOS416NおよびNMOS421のゲートに
は、スイッチ回路424の反転出力が供給される。ま
た、NMOS417、418、419のゲートには、ス
イッチ回路424の出力をレベルシフト回路425によ
りレベルシフトした出力が供給される。レベルシフト回
路425は、スイッチ回路424の“H”レベルを内部
電源電位VDDのレベルから外部電源電位VCCのレベ
ルにシフトする。
【0467】スイッチ回路424の出力が“H”レベル
ならば、PMOS416P、PMOS420、NMOS
416NおよびNMOS421は“オフ”、NMOS4
17、418、419は“オン”する。
【0468】一方、スイッチ回路424の出力が“L”
レベルならば、PMO416P、PMOS420、NM
OS416NおよびNMOS421は“オン”、NMO
S417、418、419は“オフ”する。
【0469】この実施形態におけるスイッチ回路424
は、NANDゲート回路から構成され、その一方の入力
には図示せぬオシレータからの発振出力(“H”レベ
ル、“L”レベルを繰り返す信号)OSCが供給され、
他方の入力にはコントロール回路410の反転出力が供
給される。
【0470】スイッチ回路424は、他方の入力のレベ
ルが“H”レベルの時に活性になり、その出力のレベル
を、発振出力OSCの論理に応じて変化させる。また、
他方の入力のレベルが“L”レベルの時には非活性にな
り、その出力のレベルは、発振出力OSCの論理に関わ
らずに“H”レベルに固定される。
【0471】コントロール回路410の出力が“L”レ
ベルの時、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモー
ド、あるいは消去ベリファイ読み出しモードの時には、
スイッチ回路424の他方の入力が“H”レベルとなっ
て、スイッチ回路424は活性化する。
【0472】また、NMOS422のゲートが“L”レ
ベル、NMOS423のゲートが“H”レベルとなるの
で、スイッチトキャパシタ回路415、オペアンプ41
3もそれぞれ活性化する。
【0473】さらに、PMOS404のゲートが“L”
レベル、NMOS408のゲートが“H”レベルとなる
ので、PMOS405に電源が投入される。これによ
り、シフト電位バイアス回路401は活性化される。
【0474】スイッチ回路424が活性状態の時、発振
信号OSCが“H”レベルとなると、スイッチ回路42
4の出力は“L”レベルとなる。これにより、PMOS
416P、PMOS420、NMOS416NおよびN
MOS421はそれぞれ“オン”、NMOS417、4
18、419はそれぞれ“オフ”する。この状態の時、
キャパシタI41は配線NCPAD1の電位VNCPA
D1に充電され、キャパシタI42は内部電源電位VD
Dに充電される。
【0475】この後、発振信号OSCが“H”レベルか
ら“L”レベルに変化すると、スイッチ回路424の出
力は“H”レベルとなり、PMOS416P、PMOS
420、NMOS416NおよびNMOS421はそれ
ぞれ“オフ”、NMOS417、418、419それぞ
れのゲート電位は外部電源電位VCCのレベルとなって
“オン”する。これにより、キャパシタI41、I4
2、I43、I44の電位は、(VNCPAD1+VD
D)/3となる。この電位は、オペアンプ413のマイ
ナス入力(−)に供給される。
【0476】抵抗406の抵抗値と抵抗407の抵抗値
との比を2:1とし、外部電源電位VCCが電位VNC
PAD1+VDD以上の電位であれば、接続ノードN4
09の電位はVNCPAD1+VDDとなる。
【0477】このようにシフト電位バイアス回路401
は、消去後のしきい値電圧を測定するモード、あるいは
消去ベリファイ読み出しモードの時、配線VSAPを、
内部電源電位VDDを電位VNCPAD1分シフトさせ
たシフト電位VDD+VNCPAD1にバイアスするこ
とができる。
【0478】なお、コントロール回路410の出力が
“H”レベルの時には、スイッチ回路424、スイッチ
トキャパシタ回路415、オペアンプ413およびPM
OS405はそれぞれ非活性化される。
【0479】また、上記したシフト電位バイアス回路4
01では、電位VNCPAD1+VDD以上の電位とし
て外部電源電位VCCを用いているが、外部電源電位V
CCに代えて、 (1)電位VNCPAD1+VDD以上の電位となるよ
うにチップ内部で昇圧した電位を使用する。
【0480】(2)チップ内部で昇圧されている電位の
なかで電位VNCPAD1+VDD以上となる電位を使
用する。
【0481】(3)外部ピンを使用してチップ外部から
電位VNCPAD1+VDD以上の電位を供給する。
【0482】以上のように変形されても良い。
【0483】これらの変形は、 (1)外部電源電位VCCをそのまま内部電源電位とし
て使用する集積回路装置。
【0484】(2)チップ内部で外部電源電位VCCか
ら内部電源電位VDDを生成するが実質的にVCC=V
DDである集積回路装置。
【0485】(3)チップ内部で外部電源電位VCCを
降圧して内部電源電位VDDを生成するが、その降圧レ
ベルが僅かである集積回路装置。
【0486】等に有効である。
【0487】また、この実施形態では、VDDバイアス
回路400の動作をコントロールするコントロール回路
403と、シフト電位バイアス回路401の動作をコン
トロールするコントロール回路410とを、互いに異な
る回路として説明した。これは、VDDバイアス回路4
00、シフト電位バイアス回路401とでコントロール
回路を互いに共通化し、これらの動作を一つのコントロ
ール回路によりコントロールするようにしても良い。
【0488】[VSAN供給回路(VSAN)]図42
は、VSAN供給回路15の一構成例を示すブロック図
である。
【0489】図42に示すように、VSAN供給回路1
5は、配線VSANを接地電位GNDにバイアスするG
NDバイアス回路430と、配線VSANを正のバイア
ス電位VNCPAD1にバイアスするVNCPAD1バ
イアス回路431とをそれぞれ有している。
【0490】GNDバイアス回路430は、通常、配線
VSANを接地電位GNDにバイアスする。
【0491】VNCPAD1バイアス回路431は、信
号EVFYにより命令される消去ベリファイ読み出しモ
ード、および信号CM2FHにより命令される消去後の
しきい値電圧を測定するモードそれぞれの時に、配線V
SANを正のバイアス電位VNCPAD1にバイアスす
る。
【0492】図43は、GNDバイアス回路430の一
回路例を示す回路図である。
【0493】図43に示すように、GNDバイアス回路
430は、ソースに接地電位GNDを受け、ドレインを
配線VSANに接続したNMOS432を含んでいる。
NMOS432のゲートには、コントロール回路433
の出力が供給される。
【0494】コントロール回路433は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)、信号EVFY、信号CM2FHおよび信
号CLK8をデコードし、GNDバイアス回路430の
動作をコントロールする信号を生成する。信号CLK8
はセンスアンプ回路13がビット線BLの電位を検知し
たことを示す信号である。
【0495】コントロール回路433は、信号CLK
8、書き込み信号WRITE(WRITE0)、消去信
号ERASE(ERASE0)が全て“L”レベル、か
つ信号EVFY、信号CM2FHのいずれか一つでも
“H”レベルの時、“L”レベルの信号を出力する。こ
れ以外の時は、“H”レベルの信号を出力する。
【0496】コントロール回路433の出力が“L”レ
ベルの時、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモー
ド、あるいは消去ベリファイ読み出しモードの時には、
NMOS432のゲート電位は“L”レベルとなる。こ
のため、NMOS432は“オフ”し、GNDバイアス
回路430は非活性化する。
【0497】一方、コントロール回路433の出力が
“H”レベルの時、即ち消去後のしきい値電圧を測定す
るモード、あるいは消去ベリファイ読み出しモードの以
外の時には、NMOS432のゲート電位は“H”レベ
ルとなる。このため、NMOS432は“オン”し、V
DDバイアス回路430は活性化されて、配線VSAN
を接地電位GNDにバイアスする。
【0498】図44は、VNCPAD1バイアス回路4
31の一回路例を示す回路図である。
【0499】図44に示すように、VNCPAD1バイ
アス回路431は、ソースに内部電源電位VDDを受け
るPMOS434、PMOS434のドレインにソース
を接続したPMOS435、PMOS435のドレイン
にドレインを接続したNMOS436、NMOS436
のソースにドレインを接続し、ソースに接地電位GND
を受けるNMOS437をそれぞれ含んでいる。配線V
SANは、PMOS435とNMOS436との接続ノ
ードN438に接続される。PMOS434のゲートに
は、コントロール回路439の出力が供給される。ま
た、NMOS437のゲートにはコントロール回路43
9の反転出力が供給される。
【0500】コントロール回路439は、書き込み信号
WRITE(WRITE0)、消去信号ERASE(E
RASE0)、信号EVFY、信号CM2FHおよび信
号CLK8をデコードし、VNCPAD1バイアス回路
431の動作をコントロールする信号を生成する。信号
CLK8はセンスアンプ回路13がビット線BLの電位
を検知したことを示す信号である。
【0501】コントロール回路439は、信号CLK
8、書き込み信号WRITE(WRITE0)、消去信
号ERASE(ERASE0)が全て“L”レベル、か
つ信号EVFY、信号CM2FHのいずれか一つでも
“H”レベルの時、“L”レベルの信号を出力する。こ
れ以外の時は、“H”レベルの信号を出力する。
【0502】コントロール回路439の出力が“L”レ
ベルの時、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモー
ド、あるいは消去ベリファイ読み出しモードの時には、
PMOS434のゲート電位は“L”レベル、NMOS
437のゲート電位は“H”レベルとなる。これによ
り、PMOS435およびNMOS436に電源が投入
され、VNCPAD1バイアス回路431は活性化す
る。
【0503】一方、コントロール回路439の出力が
“H”レベルの時、即ち消去後のしきい値電圧を測定す
るモード、あるいは消去ベリファイ読み出しモードの以
外の時には、PMOS434のゲート電位は“H”レベ
ル、NMOS437のゲート電位は“L”レベルとな
る。これにより、PMOS435およびNMOS436
の電源が断たれ、VNCPAD1バイアス回路431は
非活性化する。
【0504】PMOS435およびNMOS436のゲ
ートにはそれぞれ、バイアス電位調節回路440の出力
が供給される。
【0505】バイアス電位調節回路440は、オペアン
プ441を有する。
【0506】オペアンプ441のプラス入力(+)は、
内部電源電位VDDと接続ノードN438との間に直列
に接続された抵抗442と抵抗443との接続ノードN
444に接続され、そのマイナス入力(−)は、内部電
源電位VDDと配線NCPAD1との間に直列に接続さ
れた抵抗445と抵抗446との接続ノード447に接
続されている。抵抗442の抵抗値と抵抗443の抵抗
値との比は、抵抗445の抵抗値と抵抗446の抵抗値
との比と同じである。また、その出力(O)は、PMO
S435およびNMOS436のゲートに接続されてい
る。
【0507】オペアンプ441にはソースに接地電位G
NDを受けるNMOS448が接続されている。
【0508】また、抵抗442と内部電源電位VDDと
の間にはPMOS449が挿入され、同様に抵抗445
と内部電源電位VDDとの間にはPMOS450が挿入
されている。
【0509】NMOS448のゲートにはコントロール
回路439の反転出力が供給される。NMOS448
は、オペアンプ441の活性/非活性を制御するトラン
ジスタである。
【0510】また、PMOS449、450のゲートに
はコントロール回路439の出力が供給される。PMO
S449は、抵抗442と抵抗443とからなる分圧部
の活性/非活性を制御するトランジスタ、同様にPMO
S450は、抵抗445と抵抗446とからなる分圧部
の活性/非活性を制御するトランジスタである。
【0511】また、接続ノードN438と接続ノードN
444との間に接続されたMOSキャパシタ451、お
よび接続ノードN444とオペアンプ441の出力
(O)との間に接続されたMOSキャパシタ452はそ
れぞれ、発振防止用のキャパシタである。MOSキャパ
シタ451は、高耐圧デプレッション型NMOSにより
構成され、そのチャネルは接続ノードN438に、その
ゲートは接続ノードN444に接続される。また、MO
Sキャパシタ452はデプレッション型NMOSにより
構成され、そのゲートは接続ノードN444に、そのチ
ャネルはオペアンプ441の出力(O)に接続される。
【0512】コントロール回路439の出力が“L”レ
ベル、即ち消去後のしきい値電圧を測定するモード、あ
るいは消去ベリファイ読み出しモードの時、PMOS4
34、449、450、NMOS437、448は“オ
ン”する。この時、接続ノードN444には、接続ノー
ドN438の電位と内部電源電位VDDとの間の電位差
を、抵抗442と抵抗443とで分圧した電位差が生ず
る。同様に接続ノードN447には、配線NCPAD1
の電位と内部電源電位VDDとの間の電位差を、抵抗4
45と抵抗446とで分圧した電位差が生ずる。
【0513】ここで、抵抗442の抵抗値と抵抗443
の抵抗値との比は、抵抗445の抵抗値と抵抗446の
抵抗値との比と同じである。このため、オペアンプ44
1は接続ノードN438の電位を、配線NCPAD1の
電位と、実質的に同じ値とするようにPMOS435お
よびNMOS436を制御する。
【0514】この状態で、配線NCPAD1の電位が、
正のバイアス電位VNCPAD1であると、配線VSA
Nは、正のバイアス電位VNCPAD1にバイアスされ
るようになる。
【0515】このようにVNCPAD1バイアス回路4
31は、消去後のしきい値電圧を測定するモード、ある
いは消去ベリファイ読み出しモードの時、配線VSAN
を、正のバイアス電位VNCPAD1にバイアスするこ
とができる。
【0516】なお、コントロール回路439の出力が
“H”レベルの時には、PMOS434、449、45
0、NMOS437、448は“オフ”するので、VN
CPAD1バイアス回路431は非活性化される。
【0517】また、この実施形態では、GNDバイアス
回路430の動作をコントロールするコントロール回路
433と、VNCPAD1バイアス回路431の動作を
コントロールするコントロール回路439とを、互いに
異なる回路として説明した。これは、GNDバイアス回
路430、VNCPAD1バイアス回路431とでコン
トロール回路を互いに共通化し、これらの動作を一つの
コントロール回路によりコントロールするようにしても
良い。
【0518】[バイアス電位回路(NCPAD1)]図
45は、バイアス電位回路4の一回路例を示す回路図で
ある。
【0519】図45に示すように、バイアス電位回路4
は、ソースに内部電源電位VDDを受けるPMOS45
3、PMOS453のドレインにソースを接続したPM
OS454、PMOS454のドレインに一端を接続し
た抵抗456、抵抗456の他端に一端を接続した抵抗
457、抵抗457の一端にドレインを接続し、ソース
に接地電位GNDを受けるNMOS458をそれぞれ含
んでいる。配線NCPAD1は、CMOS型のトランス
ファゲート回路459の電流通路の一端、およびCMO
S型のトランスファゲート回路460の電流通路の一端
にそれぞれ接続されている。トランスファゲート回路4
59の電流通路の他端は、抵抗456と抵抗457との
接続ノードN461に接続されている。トランスファゲ
ート回路460の電流通路の他端は、配線NCPADを
介して、外部パッド5に接続されている。PMOS45
3、トランスファゲート回路459を構成するPMOS
459Pおよびトランスファゲート回路460を構成す
るNMOS460Nのゲートにはそれぞれ、コントロー
ル回路462の出力が供給される。また、NMOS45
8、トランスファゲート回路459を構成するNMOS
459Nおよびトランスファゲート回路460を構成す
るPMOS460Pのゲートにはそれぞれ、コントロー
ル回路462の反転出力が供給される。
【0520】なお、この実施形態では、コントロール回
路462への入力信号が、信号EVFY一つのみの時を
例示している。
【0521】コントロール回路462は、信号EVFY
が“H”レベルの時、“L”レベルの信号を出力する。
これ以外の時は、“H”レベルの信号を出力する。
【0522】コントロール回路462の出力が“L”レ
ベルの時、即ち消去ベリファイ読み出しモードの時に
は、PMOS453、PMOS459P、NMOS46
0Nそれぞれのゲート電位は“L”レベル、NMOS4
58、NMOS459N、PMOS460Pそれぞれの
ゲート電位は“H”レベルとなる。これにより、トラン
スファゲート回路459が“オン”、トランスファゲー
ト回路460は“オフ”し、配線NCPAD1は接続ノ
ードN461に接続される。また、PMOS454に電
源が投入される。
【0523】一方、コントロール回路462の出力が
“H”レベルの時、即ち消去ベリファイ読み出しモード
の以外の時には、PMOS453、PMOS459P、
NMOS460Nそれぞれのゲート電位は“H”レベ
ル、NMOS458、NMOS459N、PMOS46
0Pそれぞれのゲート電位は“L”レベルとなる。これ
により、トランスファゲート回路459が“オフ”、ト
ランスファゲート回路460は“オン”し、配線NCP
AD1は外部パッド5に接続される。また、PMOS4
54への電源が断たれる。
【0524】PMOS454のゲートには、バイアス電
位調節回路463の出力が供給される。
【0525】バイアス電位調節回路463は、オペアン
プ464を有する。
【0526】オペアンプ464のプラス入力(+)は、
PMOS454と抵抗456との接続ノードN465に
接続され、そのマイナス入力(−)には基準電位VBG
R1が供給される。また、その出力(O)は、PMOS
454のゲートに接続されている。
【0527】オペアンプ464にはソースに接地電位G
NDを受けるNMOS466が接続されている。NMO
S464のゲートにはコントロール回路462の反転出
力が供給される。NMOS462は、オペアンプ464
の活性/非活性を制御するトランジスタである。
【0528】コントロール回路462の出力が“L”レ
ベル、即ち消去ベリファイ読み出しモードの時、PMO
S453、459P、NMOS458、459N、46
6が“オン”、PMOS460P、NMOS460が
“オフ”する。
【0529】この時、基準電位VBGR1=1.2Vと
し、抵抗456の抵抗値:抵抗457の抵抗値=7:5
としておけば、オペアンプ464は、接続ノードN46
1の電位が約0.5VとなるようにPMOS454を制
御する。これにより配線NCPAD1は、約0.5Vに
バイアスされる。この0.5Vの電位は、正のバイアス
電位VNCPAD1である。
【0530】また、コントロール回路462の出力が
“H”レベル、即ち消去ベリファイ読み出しモード以外
の時、PMOS453、459P、NMOS458、4
59N、466が“オフ”、PMOS460P、NMO
S460が“オン”する。
【0531】この時には、オペアンプ464が非活性と
なり、配線NCPAD1の電位は、実質的に外部パッド
5に印加されている電位となる。消去後のしきい値電圧
を測定する時、正のバイアス電位を外部パッド5に与え
れば、配線NCPAD1の電位は、正のバイアス電位V
NCPAD1となる。消去後のしきい値電圧を測定する
時以外は、外部パッド5を接地しておけば、配線NCP
AD1は接地される。消去後のしきい値電圧の測定は、
例えば半導体工場内で行われるスクリーニング工程等に
おいて行われる。このため、パッケージング前には、外
部パッド5は、電圧を可変にできるような端子に接続す
れば良い。また、パッケージング後には、外部パッド5
は、例えば接地すれば良い。
【0532】このようにバイアス電位回路4は、消去後
のしきい値電圧を測定するモードの時、配線NCPAD
1を、外部パッド5から正のバイアス電位VNCPAD
1にバイアスできる。また、消去ベリファイ読み出しモ
ードの時、配線NCPAD1を、バイアス電位回路4の
中で生成した正のバイアス電位VNCPAD1にバイア
スすることができる。
【0533】以上説明した、この発明の一実施形態に係
るNAND型EEPROMでは、下記のような効果を得
ることができる。
【0534】まず、従来では、放電後のビット線の電位
が、センスアンプ回路の“0”、“1”判定レベルを上
回ってしまうと、センスアンプ回路が正常にデータを検
知できない。センスアンプ回路に正常にデータを検知さ
せるためには、例えば図46に示すように、正のバイア
ス電位VNCPAD1を“0”、“1”判定レベル以下
とし、放電後のビット線の電位がセンスアンプ回路の
“0”、“1”判定レベルを下回るようにしなければな
らない。即ち正常にデータを検知できる正のバイアス電
位VNCPAD1の範囲rの上限が、“0”、“1”判
定レベル以下に制限される。このように、従来では正の
バイアス電位VNCPAD1が制限されるために、測定
可能な消去後のしきい値電圧の範囲は狭まる。
【0535】また、近年、高集積化に伴って装置の電源
電圧が低下してきているが、電源電圧が低下すると、図
47に示すように、センスアンプ回路の“0”、“1”
判定レベルも低下する。このため、正常にデータを検知
できる正のバイアス電位VNCPAD1の範囲rの上限
が低下し、上記測定可能な消去後のしきい値電圧の範囲
は、より狭まる。
【0536】さらに、近年、記憶容量の大規模化の一つ
の技術として、記憶データを二値よりも多くする多値メ
モリがある。多値メモリには、多値のデータをビット線
電位のレベルによって区別するものがある。このような
方式の多値メモリでは、センスアンプ回路の判定レベル
が電源電圧間に複数設定される。例えば四値メモリで
は、図48に示すように、電源電圧間に3つ設定され
る。このため、電源電圧を一般的な二値メモリと同じと
した場合には、多値メモリにおけるセンスアンプ回路の
最低の判定レベル(“00”、“01”判定レベル)
は、二値メモリにおける“0”、“1”判定レベルより
もさらに低くなる。したがって、正常にデータを検知で
きる正のバイアス電位VNCPAD1の範囲rの上限は
さらに低下し、上記測定可能な消去後のしきい値電圧の
範囲は、さらに狭まる。
【0537】これに対し、この発明ではセンスアンプ回
路のソース電位を正のバイアス電位VNCPAD1とす
るので、図49に示すように、“0”、“1”判定レベ
ルが実質的に正のバイアス電位VNCPAD1分シフト
される。このため、正のバイアス電位VNCPAD1を
“0”、“1”判定レベル以下にしなければならない、
という制限を解消できる。即ち正のバイアス電位VNC
PAD1の範囲の上限を、センスアンプ回路の通常動作
時の“0”、“1”判定レベルよりも高くすることがで
きる。
【0538】このように正のバイアス電位VNCPAD
1が“0”、“1”判定レベル以下に制限されなくなる
ことによって、測定可能な消去後のしきい値電圧の範囲
は、例えば特開平3−283200号公報に開示された
技術に比べて、より広がる。測定可能な消去後のしきい
値電圧の範囲が広がることで、例えば特開平3−283
200号公報に開示された技術に比べて、より正確な消
去後のしきい値電圧の分布を知ることができる。
【0539】また、電源電圧が低下されても、正のバイ
アス電位VNCPAD1は、センスアンプ回路の
“0”、“1”判定レベル以下に制限されないので、こ
の発明による効果は、電源電圧の低下にも阻害されるこ
となく、得ることができる。
【0540】さらには、記憶データが多値化されても、
正のバイアス電位VNCPAD1は、センスアンプ回路
の最低の判定レベル以下に制限されないので、この発明
による効果は、記憶データの多値化にも阻害されること
なく、得ることができる。
【0541】このようにこの発明は、電源電圧が低下さ
れたメモリや、多値メモリ、特にビット線電位のレベル
によって多値のデータをそれぞれ区別する方式の多値メ
モリに、特に有効である。
【0542】また、従来の消去ベリファイでは、読み出
し電位VREADと消去後の最大のしきい値電圧との
差、即ちマージンが、選択ゲートのドライブ期間に律速
される事情がある。
【0543】これに対して、この発明では正のバイアス
電位VNCPAD1をP型ウェルやソース線に与えるの
で、読み出し電位VREADを、見掛け上、負の方向に
シフトできる。このため、消去後の最大のしきい値電圧
は、読み出し電位VREADを、負の方向に正のバイア
ス電位VNCPAD1分シフトさせたレベルより低くで
きる。したがって、消去後の最大のしきい値電圧を、選
択ゲートのドライブ期間に律速されることなく低くで
き、図50に示すように、読み出し電位VREADと消
去後の最大のしきい値電圧との差、即ちマージンMを拡
大することができる。
【0544】なお、この発明に係る消去ベリファイは、
選択ゲートのドライブ期間を短くする方式と組み合わせ
て用いることもできる。組み合わせて用いた場合には、
上記マージンMは、さらに拡大する。
【0545】また、この発明ではセンスアンプ回路のソ
ース電位を正のバイアス電位VNCPAD1とするとと
もに、その電源の電位を、内部電源電位VDDを正のバ
イアス電位VNCPAD1分上げた電位とする。さらに
ビット線BLのプリチャージ電位も、正のバイアス電位
VNCPAD1分上げた電位とする。これにより、ソー
ス電位を正のバイアス電位VNCPAD1とした時のセ
ンスアンプ回路の“0”、“1”判定レベルとプリチャ
ージ電位との差が、通常読み出し時と同等のレベルまで
拡大され、センスアンプ回路の動作マージンは、通常の
読み出し時と同等なレベルまで向上する。したがって、
消去ベリファイ読み出しモード、および消去後のしきい
値電圧を測定するモードそれぞれにおいて、センスアン
プ回路が誤動作する可能性を低くできる。よって、上記
2つのモード時における動作の信頼性を、通常の読み出
し時と同等なレベルまで向上させることができる。
【0546】また、NAND型EEPROMの場合に
は、読み出しモード時に、非選択となるメモリセルMの
制御ゲートCGに与える読み出し導通電位VRRを、正
のバイアス電位VNCPAD1分上げる。これによれ
ば、P型ウェル42を正のバイアス電位VNCPAD1
にバイアスした時、制御ゲートCGの電圧が低下し、デ
ータ“1”が書き込まれたメモリセルMが“オフ”する
ような現象を抑制することができる。したがって、NA
ND型EEPROMの場合に、消去ベリファイ読み出し
モード、および消去後のしきい値電圧を測定するモード
それぞれにおける動作の信頼性を、通常の読み出し時と
同等なレベルまで向上させることができる。また、正の
バイアス電位VNCPAD1をバイアスするVNCPA
D1バイアス回路や、正のバイアス電位VNCPAD1
分シフトさせてバイアスするシフト電位バイアス回路
に、アナログ回路であるオペアンプを用いる。オペアン
プを用いることで、正のバイアス電位VNCPAD1
を、例えば外部から様々に変化させても、VNCPAD
1バイアス回路およびシフト電位バイアス回路はそれぞ
れ、変化された通りに正のバイアス電位VNCPAD1
を出力したり、正のバイアス電位VNCPAD1分電位
をシフトしたりできる。あるいはチップ毎に、消去ベリ
ファイ読み出しモード時に用いる正のバイアス電位VN
CPAD1の値を変えたとしても、回路を変更せずに対
応することができる。
【0547】上記の利点は、例えば消去後のしきい値電
圧を測定する測定技術が変更されたとしても、変更され
た測定技術に充分に対応できる。
【0548】また、例えばチップ毎の製造ばらつきに応
じて消去ベリファイ読み出しモード時に用いる正のバイ
アス電位VNCPAD1の値を変えたとしても、装置製
造に必要とされるマスク数の増加を抑制でき、製造コス
トおよび製造工程の煩雑化を抑制できる。
【0549】また、正のバイアス電位VNCPAD1の
値を任意に変更できるので、上記2つのモード以外に
も、正のバイアス電位VNCPAD1を使用するような
技術に、充分に対応できる。
【0550】以上この発明をNAND型EEPROMを
例にとり説明したが、この発明はNAND型EEPRO
M以外にも、NOR型EEPROM、AND型EEPR
OM、DINOR型EEPROM、グランドアレイ型E
EPROMなど、データをしきい値電圧により記憶する
メモリセルを有したメモリ装置であれば、適用すること
ができる。
【0551】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、負電源を用いることなく電子を放出した後のメモリ
セルのしきい値電圧を測定でき、かつ負のしきい値電圧
を測定している時でも、センスアンプ回路がデータの値
を正確に判定できる半導体集積回路装置を提供すること
ができる。
【0552】また、負電源を用いることなく、読み出し
電圧と電子を放出した後のメモリセルのしきい値電圧と
の差(マージン)を拡大できるベリファイ方法を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の一実施形態に係るNAND
型EEPROMの基本構成を示すブロック図。
【図2】 図2はメモリセルアレイおよびその周辺の回
路の回路図。
【図3】 図3はメモリセルアレイの平面図。
【図4】 図4(A)は図3中の4A−4A線に沿う断
面図、図4(B)は図3中の4B−4B線に沿う断面
図。
【図5】 図5(A)、(B)はそれぞれP型ウェル4
2の断面図。
【図6】 図6はビット線プリチャージ回路の回路図。
【図7】 図7は制御ゲートコントロール回路のブロッ
ク図。
【図8】 図8はVREADバイアス回路およびVRR
バイアス回路の回路図。
【図9】 図9はリセット回路の回路図。
【図10】 図10はVPPバイアス回路の回路図。
【図11】 図11はVPASSバイアス回路の回路
図。
【図12】 図12はセンスアンプ回路の回路図。
【図13】 図13はカラムセレクト回路の回路図。
【図14】 図14は通常読み出しモード時の基本的な
動作波形を示す動作波形図。
【図15】 図15は書き込みモード時の基本的な動作
波形を示す動作波形図。
【図16】 図16は消去モード/消去ベリファイ読み
出しモード時の基本的な動作波形を示す動作波形図。
【図17】 図17は消去後のしきい値電圧を測定する
モード時の基本的な動作波形を示す動作波形図。
【図18】 図18はP型ウェルバイアス回路のブロッ
ク図。
【図19】 図19はGNDバイアス回路の回路図。
【図20】 図20はVEEバイアス回路の回路図。
【図21】 図21はVNCPAD1バイアス回路の回
路図。
【図22】 図22はソース線バイアス回路のブロック
図。
【図23】 図23はGNDバイアス回路の回路図。
【図24】 図24はVNCPAD1バイアス回路の回
路図。
【図25】 図25はビット線バイアス回路のブロック
図。
【図26】 図26はVDDバイアス回路の回路図。
【図27】 図27はシフト電位バイアス回路の回路
図。
【図28】 図28はVRR発生回路の回路図。
【図29】 図29は昇圧回路のブロック図。
【図30】 図30はチャージポンプ回路の回路図。
【図31】 図31はリミット電位設定回路の回路図。
【図32】 図32はVBGR3供給回路のブロック
図。
【図33】 図33はVBGR1バイアス回路の回路
図。
【図34】 図34はシフト電位バイアス回路の回路
図。
【図35】 図35はシフト電位バイアス回路の他の回
路図。
【図36】 図36は設定信号発生回路の回路図。
【図37】 図37は電位検知回路の回路図。
【図38】 図38は検知信号デコーダの回路図。
【図39】 図39はVSAP供給回路のブロック図。
【図40】 図40はVDDバイアス回路の回路図。
【図41】 図41はシフト電位バイアス回路の回路
図。
【図42】 図42はVSAN供給回路のブロック図。
【図43】 図43はGNDバイアス回路の回路図。
【図44】 図44はVNCPAD1バイアス回路の回
路図。
【図45】 図45はバイアス電位回路の回路図。
【図46】 図46は従来の技術における正のバイアス
電位とビット線電位との関係を示す図。
【図47】 図47は従来の技術における正のバイアス
電位とビット線電位との関係を示す図。
【図48】 図48は従来の技術における正のバイアス
電位とビット線電位との関係を示す図。
【図49】 図49はこの発明における正のバイアス電
位とビット線電位との関係を示す図。
【図50】 図50はこの発明における消去後のしきい
値電圧の分布を示す図。
【図51】 図51はメモリセルアレイの断面図。
【図52】 図52(A)、(B)はそれぞれ従来の技
術におけるビット線電位とセンスアンプ回路の“0”、
“1”判定レベルとの関係を説明する図。
【図53】 図53(A)〜(C)はそれぞれ従来の技
術における消去ベリファイ読み出しを説明する図。
【図54】 図54は従来の技術における消去後のしき
い値電圧の分布を示す図。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、 2…P型ウェルバイアス回路、 3…コマンド回路、 4…バイアス電位回路、 5…パッド、 6…ソース線バイアス回路、 7、7−1〜7−4…ビット線プリチャージ回路、 8…ビット線バイアス回路、 9…ローデコーダ、 10、10−1〜10−4…制御ゲートコントロール回
路、 11…制御ゲートコントロール回路、 12…VRR発生回路、 13、13−1〜13−4…センスアンプ回路、 14…VSAP供給回路、 15…VSAN供給回路、 16、16−1〜16−4…カラムセレクト回路、 17…カラムデコーダ、 18…入力/出力バッファ回路、 40…P型シリコン基板、 41…N型ウェル(もしくはN型シリコン基板)、 42…P型ウェル、 43…N型ソース/ドレイン領域、 44…トンネル酸化膜、 45…ゲート絶縁膜、 46…N型ドレイン領域、 47…層間絶縁膜、 48…コンタクト孔、 49…N型ソース領域(ソース線SL)、 50…コンタクト孔、 71…VREADバイアス回路、 72…VRRバイアス回路、 73…リセット回路、 74…VPPバイアス回路、 75…VPASSバイアス回路、 120…ラッチ回路、 150…GNDバイアス回路、 151…VEEバイアス回路、 152…VNCPAD1バイアス回路、 155…コントロール回路、 160…VDD供給回路、 163…コントロール回路、 179…コントロール回路、 191…コントロール回路、 192…バイアス電位調節回路、 193…オペアンプ、 230…GNDバイアス回路、 231…VNCPAD1バイアス回路、 234…コントロール回路、 241…コントロール回路、 242…バイアス電位調節回路、 243…オペアンプ、 260…VDDバイアス回路、 261…シフト電位バイアス回路、 263…コントロール回路、 270…コントロール回路、 271…レベルシフト回路、 272…バイアス電位調節回路、 273…オペアンプ、 275…スイッチトキャパシタ回路、 284…スイッチ回路、 285…レベルシフト回路、 301…昇圧回路、 302…リミッタ回路、 303−1、303−2…チャージポンプ回路、 331…リミット電位調節回路、 332…オペアンプ、 333…抵抗、 334…VRR設定回路、 341…コントロール回路、 355…VBGR3供給回路、 356…VBGR1バイアス回路、 357、357’…シフト電位バイアス回路、 359…コントロール回路、 364、364’…コントロール回路、 365、365’…バイアス電位調節回路、 366…オペアンプ、 368、368’…スイッチトキャパシタ回路、 375…スイッチ回路、 400…VDDバイアス回路、 401…シフト電位バイアス回路、 403…コントロール回路、 410…コントロール回路、 411…レベルシフト回路、 412…バイアス電位調節回路、 413…オペアンプ、 415…スイッチトキャパシタ回路、 424…スイッチ回路、 425…レベルシフト回路、 430…GNDバイアス回路、 431…VNCPAD1バイアス回路、 433…コントロール回路、 439…コントロール回路、 440…バイアス電位調節回路、 441…オペアンプ、 459…トランスファゲート回路、 460…トランスファゲート回路、 462…コントロール回路、 463…バイアス電位調節回路、 464…オペアンプ、 500…設定信号発生回路、 501…検知信号発生回路、 502…検知信号デコーダ、 505−1〜505−4…電位差検知回路、 506−1〜506−4…オペアンプ、 514…コントロール回路、 520−1〜520−5…デコード回路。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基体、この基体に形
    成された第2導電型のソース領域およびドレイン領域、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の前記基体上
    にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極、前記ゲ
    ート絶縁膜内に設けられ、帯電状態によってしきい値電
    圧を変化させる電荷蓄積層を含むトランジスタにより構
    成された、データをしきい値電圧により記憶するメモリ
    セルがマトリクス状に配置されたメモリセルアレイと、 前記半導体基体を少なくとも0Vおよび0V以上の所定
    電位のいずれかにバイアスする回路と、 前記ソース領域を少なくとも0Vおよび0V以上の所定
    電位のいずれかにバイアスする回路と、 前記ドレイン領域を介して読み出されたデータをセンス
    し、センスしたデータを増幅するセンスアンプ回路と、 前記半導体基体および前記ソース領域をそれぞれ前記所
    定電位にバイアスし、前記ゲート電極を読み出し電位と
    してデータを読み出す第1の読み出しモードで、前記セ
    ンスアンプ回路のソース電位を前記0Vから前記所定電
    位とする回路とを具備することを特徴とする半導体集積
    回路装置。
  2. 【請求項2】 前記データを読み出す前に、前記センス
    アンプ回路と前記ドレイン領域とを互いに結合させるビ
    ット線をプリチャージ電位に充電するプリチャージ回路
    と、 前記第1の読み出しモードにおける前記プリチャージ電
    位を、前記半導体基体および前記ソース領域をそれぞれ
    0Vにバイアスし、前記ゲート電極を前記読み出し電位
    としてデータを読み出す第2の読み出しモードの時のプ
    リチャージ電位に対して前記所定電位に見合った分上げ
    る回路と、 前記第1の読み出しモードにおける前記センスアンプ回
    路の電源電位を、前記第2の読み出しモードの時の電源
    電位に対して前記所定電位に見合った分上げる回路とを
    さらに具備することを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の読み出しモードは、前記電荷
    蓄積層から電子を放出させた後のメモリセルのしきい値
    電圧をチェックするモードであることを特徴とする請求
    項1および請求項2いずれかに記載の半導体集積回路装
    置。
  4. 【請求項4】 前記電荷蓄積層から電子を放出した後の
    メモリセルのしきい値電圧は、前記ゲート電極を前記読
    み出し電位とした状態で、前記所定電位を変化させてチ
    ェックされることを特徴とする請求項3に記載の半導体
    集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記電荷蓄積層から電子を放出させた後
    のメモリセルのしきい値電圧をチェックするモードは、
    良品をスクリーニングするスクリーニングテストである
    ことを特徴とする請求項3および請求項4いずれかに記
    載の半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の読み出しモードは、前記電荷
    蓄積層から電子を放出させた後のしきい値電圧をベリフ
    ァイするベリファイ読み出しモードであることを特徴と
    する請求項1および請求項2いずれかに記載の半導体集
    積回路装置。
  7. 【請求項7】 前記ベリファイ読み出しモードは、前記
    ゲート電極を前記0Vとした状態で、前記半導体基体お
    よび前記ソース領域をそれぞれ前記所定電位にバイアス
    して行うことを特徴とする請求項6に記載の半導体集積
    回路装置。
  8. 【請求項8】 前記ベリファイ読み出しモードは、デー
    タを消去した後の消去ベリファイ読み出しモードである
    ことを特徴とする請求項6および請求項7いずれかに記
    載の半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 前記所定電位は、前記センスアンプ回路
    がデータを判定する判定レベルよりも高いことを特徴と
    する請求項1乃至請求項8いずれか一項に記載の半導体
    集積回路装置。
  10. 【請求項10】 前記センスアンプ回路は、前記第1の
    読み出しモードにより読み出されたデータを実質的に
    (0V+所定電位)と(電源電位+所定電位)との間の
    振幅を持つデータに増幅し、この増幅したデータを実質
    的に0Vと電源電位との間の振幅を持つデータに変換し
    てデータ線に伝達することを特徴とする請求項2乃至請
    求項9いずれか一項に記載の半導体集積回路装置。
  11. 【請求項11】 前記メモリセルアレイは、前記メモリ
    セルを複数含むユニットセルがマトリクス状に配置され
    てなることを特徴とする請求項1乃至請求項10いずれ
    か一項に記載の半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 前記ユニットセルは、前記メモリセル
    が互いに直列に接続されたNANDセルであり、 前記第1の読み出しモードにおける非選択メモリセルの
    ゲート電極に与える導通電位を、前記半導体基体および
    前記ソース領域をそれぞれ0Vにバイアスし、選択セル
    のゲート電極を読み出し電位としてデータを読み出す読
    み出しモードの時の導通電位に対して前記所定電位に見
    合った分上げる回路を、さらに具備することを特徴とす
    る請求項11に記載の半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 電荷蓄積層を有するメモリセルが形成
    された第1導電型の半導体基体を消去電位とし、前記電
    荷蓄積層から電子を前記基体に放出させる第1の工程
    と、 前記半導体基体の電位および前記メモリセルのソースの
    電位をそれぞれ、通常読み出し時とは異なった電位と
    し、前記メモリセルのゲートに通常読み出し時に与える
    読み出し電位と実質的に同じ電位を与えて、前記電子を
    放出した後のメモリセルからデータを読み出す第2の工
    程と、 前記読み出したデータが期待するデータと合致するか否
    かを判断し、合致した時には消去モードを終了し、合致
    しなかった時には前記第1の工程および前記第2の工程
    を、合致するまで繰り返すことを特徴とする不揮発性半
    導体メモリの消去ベリファイ方法。
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