JPH11249743A - 冗長自由度昇降制御方法及び装置 - Google Patents
冗長自由度昇降制御方法及び装置Info
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- JPH11249743A JPH11249743A JP5079598A JP5079598A JPH11249743A JP H11249743 A JPH11249743 A JP H11249743A JP 5079598 A JP5079598 A JP 5079598A JP 5079598 A JP5079598 A JP 5079598A JP H11249743 A JPH11249743 A JP H11249743A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】位置センサのワイヤを不要とし、且つ吊りワイ
ヤの張力を所定範囲内に保ちながら多数のアクチュエー
タを協調させて制御対象を昇降制御する。 【解決手段】各エンコーダ11の出力を平均値演算器2
4に入力し、可動天井1の平均高さを求める。移動速度
演算器21は、可動天井1の平均高さと目標位置との差
に応じて移動速度を決定する。可動天井運転方向検出器
27は、目標位置と可動天井1の平均高さから上昇、下
降を識別する。運転中にあるドラム6の巻層数が変化
し、そのドラム6の有効半径が変化して吊りワイヤ3の
張力が変化すると、その張力を荷重センサ9により検出
し、張力補正算出器26がそのドラム6の駆動速度信号
をある割合で増減速する。その結果、有効半径の変化し
たドラム6のワイヤ巻取り速度は他のドラム6のワイヤ
巻取り速度と等しくなり、多数のアクチュエータ7を協
調させて可動天井1を昇降させることが可能となる。
ヤの張力を所定範囲内に保ちながら多数のアクチュエー
タを協調させて制御対象を昇降制御する。 【解決手段】各エンコーダ11の出力を平均値演算器2
4に入力し、可動天井1の平均高さを求める。移動速度
演算器21は、可動天井1の平均高さと目標位置との差
に応じて移動速度を決定する。可動天井運転方向検出器
27は、目標位置と可動天井1の平均高さから上昇、下
降を識別する。運転中にあるドラム6の巻層数が変化
し、そのドラム6の有効半径が変化して吊りワイヤ3の
張力が変化すると、その張力を荷重センサ9により検出
し、張力補正算出器26がそのドラム6の駆動速度信号
をある割合で増減速する。その結果、有効半径の変化し
たドラム6のワイヤ巻取り速度は他のドラム6のワイヤ
巻取り速度と等しくなり、多数のアクチュエータ7を協
調させて可動天井1を昇降させることが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばイベントホ
ールの可動天井昇降装置等に適用される冗長自由度昇降
制御方法及び装置に関する。
ールの可動天井昇降装置等に適用される冗長自由度昇降
制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イベントホール等では、可動天井のよう
に昇降可能な構造物が設けられている。図3は可動天井
に対する昇降駆動系の概略構成を示したものである。図
3において、1は制御対象としての可動天井で、その上
面には複数のプーリ2が一定間隔で設けられている。各
プーリ2には、それぞれ一端が例えば天井部位で固定さ
れた吊りワイヤ3が装着され、これらの各吊りワイヤ3
の他端は天井部位に設けられたプーリ4,5を介してワ
イヤ長さ調整用のドラム6に巻取られる。このドラム6
は、アクチュエータ7により回転駆動される。すなわ
ち、アクチュエータ7を作動させてドラム6により吊り
ワイヤ3を巻取り、または繰り出すことにより可動天井
1の位置を調整できるように構成されている。また、上
記可動天井1の各プーリ2の取付け部における高さ(位
置)を検出するための位置センサ8が各アクチュエータ
7に対応して天井に取り付けられている。この場合、可
動天井1の動きは、ワイヤ12を介して位置センサ8に
伝えられる。更に、各吊りワイヤ3の固定端部、つま
り、天井への取り付け基部には、各ワイヤ張力を検出す
るための荷重センサ9が設けられる。
に昇降可能な構造物が設けられている。図3は可動天井
に対する昇降駆動系の概略構成を示したものである。図
3において、1は制御対象としての可動天井で、その上
面には複数のプーリ2が一定間隔で設けられている。各
プーリ2には、それぞれ一端が例えば天井部位で固定さ
れた吊りワイヤ3が装着され、これらの各吊りワイヤ3
の他端は天井部位に設けられたプーリ4,5を介してワ
イヤ長さ調整用のドラム6に巻取られる。このドラム6
は、アクチュエータ7により回転駆動される。すなわ
ち、アクチュエータ7を作動させてドラム6により吊り
ワイヤ3を巻取り、または繰り出すことにより可動天井
1の位置を調整できるように構成されている。また、上
記可動天井1の各プーリ2の取付け部における高さ(位
置)を検出するための位置センサ8が各アクチュエータ
7に対応して天井に取り付けられている。この場合、可
動天井1の動きは、ワイヤ12を介して位置センサ8に
伝えられる。更に、各吊りワイヤ3の固定端部、つま
り、天井への取り付け基部には、各ワイヤ張力を検出す
るための荷重センサ9が設けられる。
【0003】上記のように可動天井1などの構造物を複
数のアクチュエータ7を用いて昇降させる場合、構造物
の自由度は、高さ、前後の傾き及び左右の傾きの3自由
度であるので、吊り点が3点であれば、3本の吊りワイ
ヤ3の長さを操作することによって可動天井1の位置
(高さ)及び姿勢(前後の傾き及び左右の傾き)を制御
することができる。
数のアクチュエータ7を用いて昇降させる場合、構造物
の自由度は、高さ、前後の傾き及び左右の傾きの3自由
度であるので、吊り点が3点であれば、3本の吊りワイ
ヤ3の長さを操作することによって可動天井1の位置
(高さ)及び姿勢(前後の傾き及び左右の傾き)を制御
することができる。
【0004】しかし、実際には、吊りワイヤ3の許容吊
り荷重や可動天井1の重量により、吊り点を4点以上に
せざるを得ない場合が少なくない。この場合、主要な3
本以外の吊りワイヤ3に若干弱めの張力を掛けて可動天
井1を移動させる方法が考えられるが、移動開始時や下
降速度が切り換った際等において各吊り点の移動速度や
ワイヤ張力に大きな振動を生じるといった問題点を有し
ていた。
り荷重や可動天井1の重量により、吊り点を4点以上に
せざるを得ない場合が少なくない。この場合、主要な3
本以外の吊りワイヤ3に若干弱めの張力を掛けて可動天
井1を移動させる方法が考えられるが、移動開始時や下
降速度が切り換った際等において各吊り点の移動速度や
ワイヤ張力に大きな振動を生じるといった問題点を有し
ていた。
【0005】これに対し、本出願人は、4点以上の吊り
点を有する場合であっても吊り点の移動速度やワイヤ張
力に振動を生じさせない方法及び装置を発明し、関連す
る技術について特許出願した(特願平8−5076号、
特願平8−241529号、特願平8−341405
号)。
点を有する場合であっても吊り点の移動速度やワイヤ張
力に振動を生じさせない方法及び装置を発明し、関連す
る技術について特許出願した(特願平8−5076号、
特願平8−241529号、特願平8−341405
号)。
【0006】図4は先に出願した特願平8−34140
5号における昇降制御装置の構成を示すブロック図であ
る。同図に示すように目標位置設定器10の設定信号
は、冗長自由度昇降制御装置20に入力される。この昇
降制御装置20は、移動速度演算器21、加算器22、
姿勢修正速度演算器23、平均値演算器24、乗算器2
5、張力補正算出器26、及び可動天井運転方向検出器
27からなり、上記目標位置設定器10による設定信号
が移動速度演算器21及び可動天井運転方向検出器27
に入力される。
5号における昇降制御装置の構成を示すブロック図であ
る。同図に示すように目標位置設定器10の設定信号
は、冗長自由度昇降制御装置20に入力される。この昇
降制御装置20は、移動速度演算器21、加算器22、
姿勢修正速度演算器23、平均値演算器24、乗算器2
5、張力補正算出器26、及び可動天井運転方向検出器
27からなり、上記目標位置設定器10による設定信号
が移動速度演算器21及び可動天井運転方向検出器27
に入力される。
【0007】そして、位置センサ8によって計測された
可動天井1の位置信号、すなわち、吊りワイヤ3及びア
クチュエータ7の状態信号を示す信号は、可動天井運転
方向検出器27、姿勢修正速度演算器23及び平均値演
算器24に入力される。この平均値演算器24は、各位
置センサ8の平均値を求め、移動速度演算器21、姿勢
修正速度演算器23に入力する。
可動天井1の位置信号、すなわち、吊りワイヤ3及びア
クチュエータ7の状態信号を示す信号は、可動天井運転
方向検出器27、姿勢修正速度演算器23及び平均値演
算器24に入力される。この平均値演算器24は、各位
置センサ8の平均値を求め、移動速度演算器21、姿勢
修正速度演算器23に入力する。
【0008】移動速度演算器21は、目標位置設定器1
0の設定値と上記平均値演算器24により求めた各位置
センサ8の平均値に基づいて、目標位置より離れている
時は高速、ある距離以内であれば中速、更に接近すると
低速、ある距離以下で停止というように可動天井1の移
動速度を決定し、加算器22へ出力する。
0の設定値と上記平均値演算器24により求めた各位置
センサ8の平均値に基づいて、目標位置より離れている
時は高速、ある距離以内であれば中速、更に接近すると
低速、ある距離以下で停止というように可動天井1の移
動速度を決定し、加算器22へ出力する。
【0009】姿勢修正速度演算器23は、平均値演算器
24により求めた各位置センサ8の平均値と位置センサ
8により検出された吊り高さより姿勢修正速度を決定し
加算器22へ出力する。この加算器22は、移動速度演
算器21の出力である全吊り点共通の可動天井1の移動
速度と姿勢修正速度演算器23で求めた姿勢修正速度と
を加算し、各吊り点の張力補正無しのアクチュエータ駆
動速度を得る。この加算器22の加算結果は、乗算器2
5へ入力される。
24により求めた各位置センサ8の平均値と位置センサ
8により検出された吊り高さより姿勢修正速度を決定し
加算器22へ出力する。この加算器22は、移動速度演
算器21の出力である全吊り点共通の可動天井1の移動
速度と姿勢修正速度演算器23で求めた姿勢修正速度と
を加算し、各吊り点の張力補正無しのアクチュエータ駆
動速度を得る。この加算器22の加算結果は、乗算器2
5へ入力される。
【0010】一方、上記可動天井運転方向検出器27
は、位置センサ8により計測された可動天井1の全取り
付け点高さ(位置)から平均高さを演算し、目標位置設
定器10から入力された目標位置設定値との偏差を求め
る。そして、この偏差に基づいて可動天井1の昇降の方
向を割り出し、上昇方向の場合は「1」を、下降方向の
場合は「−1」を張力補正算出器26に出力する。
は、位置センサ8により計測された可動天井1の全取り
付け点高さ(位置)から平均高さを演算し、目標位置設
定器10から入力された目標位置設定値との偏差を求め
る。そして、この偏差に基づいて可動天井1の昇降の方
向を割り出し、上昇方向の場合は「1」を、下降方向の
場合は「−1」を張力補正算出器26に出力する。
【0011】また、張力補正算出器26には、荷重セン
サ9により検出された吊りワイヤ3の張力が入力され
る。張力補正算出器26は、荷重センサ9の検出信号に
より、全吊りワイヤ3の平均張力を算出した後、各ワイ
ヤ張力との偏差を求める。更に、張力補正算出器26
は、上記偏差と適当なゲインを乗じた値に、可動天井運
転方向検出器27からの検出信号を乗じ、その値を乗算
器25に出力して、アクチュエータ7の駆動速度信号に
各吊りワイヤ3の張力を反映させる。そして、乗算器2
5の出力信号がサーボドライバ28へ送られる。サーボ
ドライバ28は、上記乗算器25からの指令に従ってア
クチュエータ7を駆動し、ドラム6により吊りワイヤ3
を巻取り、または繰り出すことにより、可動天井1を目
標位置へ移動させる。
サ9により検出された吊りワイヤ3の張力が入力され
る。張力補正算出器26は、荷重センサ9の検出信号に
より、全吊りワイヤ3の平均張力を算出した後、各ワイ
ヤ張力との偏差を求める。更に、張力補正算出器26
は、上記偏差と適当なゲインを乗じた値に、可動天井運
転方向検出器27からの検出信号を乗じ、その値を乗算
器25に出力して、アクチュエータ7の駆動速度信号に
各吊りワイヤ3の張力を反映させる。そして、乗算器2
5の出力信号がサーボドライバ28へ送られる。サーボ
ドライバ28は、上記乗算器25からの指令に従ってア
クチュエータ7を駆動し、ドラム6により吊りワイヤ3
を巻取り、または繰り出すことにより、可動天井1を目
標位置へ移動させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の冗長自由度昇降
制御装置によれば、制御対象(可動天井)の持つ運動自
由度を越える数のアクチュエータ7により吊りワイヤ3
を介して可動天井1を昇降させる場合に、吊り点の移動
速度やワイヤ張力に振動を生じさせずに可動天井1を昇
降制御することができる。しかし、上記の昇降制御装置
では、可動天井1の吊りワイヤ3に加えて、可動天井1
の動きを位置センサ8に伝えるためのワイヤ12が必要
となる。このワイヤ12の必要本数は、可動天井1の吊
りワイヤ3と同数である。従って、ワイヤ3、12の数
が非常に多くなり、その配線処理が複雑となるので、電
源や信号の配線等の制約により、可動天井の各プーリの
取付け部における高さ(位置)を検出するための位置セ
ンサを装備できない場合には実施することができない。
制御装置によれば、制御対象(可動天井)の持つ運動自
由度を越える数のアクチュエータ7により吊りワイヤ3
を介して可動天井1を昇降させる場合に、吊り点の移動
速度やワイヤ張力に振動を生じさせずに可動天井1を昇
降制御することができる。しかし、上記の昇降制御装置
では、可動天井1の吊りワイヤ3に加えて、可動天井1
の動きを位置センサ8に伝えるためのワイヤ12が必要
となる。このワイヤ12の必要本数は、可動天井1の吊
りワイヤ3と同数である。従って、ワイヤ3、12の数
が非常に多くなり、その配線処理が複雑となるので、電
源や信号の配線等の制約により、可動天井の各プーリの
取付け部における高さ(位置)を検出するための位置セ
ンサを装備できない場合には実施することができない。
【0013】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、制御対象の動きを位置センサに伝えるため
のワイヤを不要とし、しかも、吊りワイヤの張力を所定
範囲内に保ちながら多数のアクチュエータを協調させて
制御対象を昇降制御することができる冗長自由度昇降制
御方法及び装置を提供することを目的とする。
れたもので、制御対象の動きを位置センサに伝えるため
のワイヤを不要とし、しかも、吊りワイヤの張力を所定
範囲内に保ちながら多数のアクチュエータを協調させて
制御対象を昇降制御することができる冗長自由度昇降制
御方法及び装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、制御対象
の持つ運動自由度を越える数のアクチュエータによりド
ラム及び吊りワイヤを介して該制御対象を昇降制御する
冗長自由度昇降制御方法において、前記各アクチュエー
タの回転軸に装着したエンコーダの出力信号により前記
制御対象の平均位置を求めた後、移動速度演算手段によ
り該制御対象の平均位置と目標位置との差に基づいて制
御対象の移動速度を求め、運転方向検出手段にて前記目
標位置と制御対象の平均位置から該制御対象の運転方向
を検出し、この検出した制御対象の運転方向と荷重セン
サにより検出した前記吊りワイヤの荷重から前記吊りワ
イヤに対する張力補正係数を求め、この張力補正係数に
より前記移動速度演算手段で求めた移動速度に対して前
記各ドラムのワイヤ巻取り速度が等しくなるように補正
して前記各アクチュエータを駆動制御することを特徴と
する。
の持つ運動自由度を越える数のアクチュエータによりド
ラム及び吊りワイヤを介して該制御対象を昇降制御する
冗長自由度昇降制御方法において、前記各アクチュエー
タの回転軸に装着したエンコーダの出力信号により前記
制御対象の平均位置を求めた後、移動速度演算手段によ
り該制御対象の平均位置と目標位置との差に基づいて制
御対象の移動速度を求め、運転方向検出手段にて前記目
標位置と制御対象の平均位置から該制御対象の運転方向
を検出し、この検出した制御対象の運転方向と荷重セン
サにより検出した前記吊りワイヤの荷重から前記吊りワ
イヤに対する張力補正係数を求め、この張力補正係数に
より前記移動速度演算手段で求めた移動速度に対して前
記各ドラムのワイヤ巻取り速度が等しくなるように補正
して前記各アクチュエータを駆動制御することを特徴と
する。
【0015】第2の発明は、制御対象の持つ運動自由度
を越える数のアクチュエータによりドラム及び吊りワイ
ヤを介して該制御対象を昇降制御する冗長自由度昇降制
御装置において、前記各アクチュエータの回転軸に装着
されたエンコーダと、前記各エンコーダの出力信号によ
り前記制御対象の平均位置を求める平均値演算器と、前
記平均値演算器により算出した制御対象の平均位置と目
標位置との差に基づいて制御対象の移動速度を算出する
移動速度演算器と、前記目標位置と前記平均値演算器で
求めた制御対象の平均位置から該制御対象の運転方向を
検出する運転方向検出器と、前記吊りワイヤの荷重を検
出する荷重センサと、前記荷重センサにより検出された
吊りワイヤの荷重と前記運転方向検出器で検出された制
御対象の運転方向に基づいて前記吊りワイヤに対する張
力補正係数を算出する張力補正算出器と、前記移動速度
演算器で求めた移動速度信号に対して前記張力補正算出
器により算出された張力補正係数を乗じて前記各ドラム
のワイヤ巻取り速度が等しくなるように補正する補正手
段と、前記補正手段により補正された移動速度信号によ
り前記アクチュエータを駆動する手段とを具備したこと
を特徴とする。
を越える数のアクチュエータによりドラム及び吊りワイ
ヤを介して該制御対象を昇降制御する冗長自由度昇降制
御装置において、前記各アクチュエータの回転軸に装着
されたエンコーダと、前記各エンコーダの出力信号によ
り前記制御対象の平均位置を求める平均値演算器と、前
記平均値演算器により算出した制御対象の平均位置と目
標位置との差に基づいて制御対象の移動速度を算出する
移動速度演算器と、前記目標位置と前記平均値演算器で
求めた制御対象の平均位置から該制御対象の運転方向を
検出する運転方向検出器と、前記吊りワイヤの荷重を検
出する荷重センサと、前記荷重センサにより検出された
吊りワイヤの荷重と前記運転方向検出器で検出された制
御対象の運転方向に基づいて前記吊りワイヤに対する張
力補正係数を算出する張力補正算出器と、前記移動速度
演算器で求めた移動速度信号に対して前記張力補正算出
器により算出された張力補正係数を乗じて前記各ドラム
のワイヤ巻取り速度が等しくなるように補正する補正手
段と、前記補正手段により補正された移動速度信号によ
り前記アクチュエータを駆動する手段とを具備したこと
を特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は、冗長自由度、すなわち制
御対象の持つ運動自由度を越える数のアクチュエータに
よりワイヤを介して可動天井を昇降させる場合の昇降駆
動系の概略構成を示したものである。
実施形態を説明する。図1は、冗長自由度、すなわち制
御対象の持つ運動自由度を越える数のアクチュエータに
よりワイヤを介して可動天井を昇降させる場合の昇降駆
動系の概略構成を示したものである。
【0017】図1において、1は制御対象としての可動
天井で、その上面には複数のプーリ2が一定間隔で設け
られている。各プーリ2には、それぞれ一端が例えば天
井部位で固定された吊りワイヤ3が装着され、これらの
各吊りワイヤ3の他端は天井部位に設けられたプーリ
4,5を介してワイヤ長さ調整用のドラム6に巻取られ
る。このドラム6は、アクチュエータ7により回転駆動
される。すなわち、アクチュエータ7を作動させてドラ
ム6により吊りワイヤ3を巻取り、または繰り出すこと
により可動天井1の位置を調整できるように構成されて
いる。上記各吊りワイヤ3の固定端部、つまり、天井へ
の取り付け基部には、各ワイヤ張力を検出するための荷
重センサ9が設けられる。更に、上記アクチュエータ7
の回転軸には、エンコーダ11が設けられる。そして、
上記荷重センサ9及びエンコーダ11の出力信号が図2
に示す昇降制御装置へ送られる。この昇降制御装置は、
上記荷重センサ9及びエンコーダ11の出力信号に基づ
いて可動天井1の昇降制御を行なう。
天井で、その上面には複数のプーリ2が一定間隔で設け
られている。各プーリ2には、それぞれ一端が例えば天
井部位で固定された吊りワイヤ3が装着され、これらの
各吊りワイヤ3の他端は天井部位に設けられたプーリ
4,5を介してワイヤ長さ調整用のドラム6に巻取られ
る。このドラム6は、アクチュエータ7により回転駆動
される。すなわち、アクチュエータ7を作動させてドラ
ム6により吊りワイヤ3を巻取り、または繰り出すこと
により可動天井1の位置を調整できるように構成されて
いる。上記各吊りワイヤ3の固定端部、つまり、天井へ
の取り付け基部には、各ワイヤ張力を検出するための荷
重センサ9が設けられる。更に、上記アクチュエータ7
の回転軸には、エンコーダ11が設けられる。そして、
上記荷重センサ9及びエンコーダ11の出力信号が図2
に示す昇降制御装置へ送られる。この昇降制御装置は、
上記荷重センサ9及びエンコーダ11の出力信号に基づ
いて可動天井1の昇降制御を行なう。
【0018】図2は、本発明に係る冗長自由度昇降制御
装置の構成の一実施形態を示すブロック図である。同図
に示すように目標位置設定器10の設定信号は、冗長自
由度昇降制御装置30に入力される。この昇降制御装置
30は、移動速度演算器21、平均値演算器24、乗算
器25、張力補正算出器26、及び可動天井運転方向検
出器27からなり、上記目標位置設定器10による設定
信号が移動速度演算器21及び可動天井運転方向検出器
27に入力される。
装置の構成の一実施形態を示すブロック図である。同図
に示すように目標位置設定器10の設定信号は、冗長自
由度昇降制御装置30に入力される。この昇降制御装置
30は、移動速度演算器21、平均値演算器24、乗算
器25、張力補正算出器26、及び可動天井運転方向検
出器27からなり、上記目標位置設定器10による設定
信号が移動速度演算器21及び可動天井運転方向検出器
27に入力される。
【0019】そして、アクチュエータ7の回転軸に結合
されたエンコーダ11の出力信号は、平均値演算器24
に入力される。この平均値演算器24は、エンコーダ1
1の平均値を求め、移動速度演算器21及び可動天井運
転方向検出器27に入力する。
されたエンコーダ11の出力信号は、平均値演算器24
に入力される。この平均値演算器24は、エンコーダ1
1の平均値を求め、移動速度演算器21及び可動天井運
転方向検出器27に入力する。
【0020】移動速度演算器21は、目標位置設定器1
0の設定値と上記平均値演算器24により求めたエンコ
ーダ11の出力の平均値に基づいて、目標位置より離れ
ている時は高速、ある距離以内であれば中速、更に接近
すると低速、ある距離以下で停止というように可動天井
1の移動速度を決定し、乗算器25へ出力する。
0の設定値と上記平均値演算器24により求めたエンコ
ーダ11の出力の平均値に基づいて、目標位置より離れ
ている時は高速、ある距離以内であれば中速、更に接近
すると低速、ある距離以下で停止というように可動天井
1の移動速度を決定し、乗算器25へ出力する。
【0021】一方、上記可動天井運転方向検出器27
は、平均値演算器24の出力である平均高さと目標位置
設定器10から入力された目標位置設定値との偏差を求
める。そして、この偏差に基づいて可動天井1の昇降の
方向を割り出し、上昇方向の場合は「1」を、下降方向
の場合は「−1」を張力補正算出器26に出力する。
は、平均値演算器24の出力である平均高さと目標位置
設定器10から入力された目標位置設定値との偏差を求
める。そして、この偏差に基づいて可動天井1の昇降の
方向を割り出し、上昇方向の場合は「1」を、下降方向
の場合は「−1」を張力補正算出器26に出力する。
【0022】また、張力補正算出器26には、荷重セン
サ9により検出された吊りワイヤ3の張力が入力され
る。張力補正算出器26は、荷重センサ9の検出信号に
より、全吊りワイヤ3の平均張力を算出した後、各ワイ
ヤ張力との偏差を求める。更に、張力補正算出器26
は、上記偏差と適当なゲインを乗じた値に、更に可動天
井運転方向検出器27からの検出信号を乗じ、その値を
乗算器25に出力して、アクチュエータ7の駆動速度信
号に各吊りワイヤ3の張力を反映させる。そして、乗算
器25の出力信号がサーボドライバ28へ送られる。サ
ーボドライバ28は、上記乗算器25からの指令に従っ
てアクチュエータ7を駆動し、ドラム6により吊りワイ
ヤ3を巻取り、または繰り出すことにより、可動天井1
を目標位置へ移動させる。
サ9により検出された吊りワイヤ3の張力が入力され
る。張力補正算出器26は、荷重センサ9の検出信号に
より、全吊りワイヤ3の平均張力を算出した後、各ワイ
ヤ張力との偏差を求める。更に、張力補正算出器26
は、上記偏差と適当なゲインを乗じた値に、更に可動天
井運転方向検出器27からの検出信号を乗じ、その値を
乗算器25に出力して、アクチュエータ7の駆動速度信
号に各吊りワイヤ3の張力を反映させる。そして、乗算
器25の出力信号がサーボドライバ28へ送られる。サ
ーボドライバ28は、上記乗算器25からの指令に従っ
てアクチュエータ7を駆動し、ドラム6により吊りワイ
ヤ3を巻取り、または繰り出すことにより、可動天井1
を目標位置へ移動させる。
【0023】次に上記実施形態の動作を説明する。先
ず、可動天井1を最下部より上昇させる場合について説
明する。各エンコーダ11の出力を平均値演算器24に
入力し、可動天井1の平均高さを求める。この可動天井
1の平均高さと目標位置設定器10の出力は、移動速度
演算器21へ送られる。この移動速度演算器21は、可
動天井1の平均高さと目標位置との差に応じて、高速、
中速、低速等の移動速度を決定する。
ず、可動天井1を最下部より上昇させる場合について説
明する。各エンコーダ11の出力を平均値演算器24に
入力し、可動天井1の平均高さを求める。この可動天井
1の平均高さと目標位置設定器10の出力は、移動速度
演算器21へ送られる。この移動速度演算器21は、可
動天井1の平均高さと目標位置との差に応じて、高速、
中速、低速等の移動速度を決定する。
【0024】また、可動天井運転方向検出器27は、目
標位置と上記可動天井1の平均高さにより、上昇または
下降の識別を行なう。そして、上昇開始後、あるドラム
6の巻層数が第1層より第2層に移ると、そのドラム6
のみ、他のドラム6より有効半径が大きくなるので、そ
の吊りワイヤ3の張力が増加していく。その張力は荷重
センサ9により検出され、張力補正算出器26に入力さ
れる。この張力補正算出器26は、上昇時には、張力の
所定の増加に対してそのドラム6の駆動速度信号をある
割合で減速させる。その結果、有効半径の大きいドラム
6のワイヤ巻取り速度は他のドラム6のワイヤ巻取り速
度と等しくなるので、多数のアクチュエータ7を協調さ
せて可動天井1を昇降させることが可能となる。
標位置と上記可動天井1の平均高さにより、上昇または
下降の識別を行なう。そして、上昇開始後、あるドラム
6の巻層数が第1層より第2層に移ると、そのドラム6
のみ、他のドラム6より有効半径が大きくなるので、そ
の吊りワイヤ3の張力が増加していく。その張力は荷重
センサ9により検出され、張力補正算出器26に入力さ
れる。この張力補正算出器26は、上昇時には、張力の
所定の増加に対してそのドラム6の駆動速度信号をある
割合で減速させる。その結果、有効半径の大きいドラム
6のワイヤ巻取り速度は他のドラム6のワイヤ巻取り速
度と等しくなるので、多数のアクチュエータ7を協調さ
せて可動天井1を昇降させることが可能となる。
【0025】また、ドラム6のうち1つだけが第1層、
他の全てのドラム6が第2層にある場合、巻層数が第1
層であるドラム6は有効半径が小さいので、そのワイヤ
のみ張力が減少していく。従って、可動天井1の上昇時
には、張力の所定の減少に対して、そのドラム6の駆動
速度信号をある割合で増速させる。その結果、有効半径
の小さいドラム6のワイヤ巻取り速度は、他のドラム6
のワイヤ巻取り速度と等しくなるので、可動天井1を多
数のアクチュエータ7を協調させて昇降させることが可
能となる。
他の全てのドラム6が第2層にある場合、巻層数が第1
層であるドラム6は有効半径が小さいので、そのワイヤ
のみ張力が減少していく。従って、可動天井1の上昇時
には、張力の所定の減少に対して、そのドラム6の駆動
速度信号をある割合で増速させる。その結果、有効半径
の小さいドラム6のワイヤ巻取り速度は、他のドラム6
のワイヤ巻取り速度と等しくなるので、可動天井1を多
数のアクチュエータ7を協調させて昇降させることが可
能となる。
【0026】次に可動天井1を下降させる場合について
説明する。可動天井1を下降させる場合、有効半径の大
きいドラム6では、その吊りワイヤ3の張力が減少して
いくので、そのドラム6の駆動速度信号をある割合で減
速させる。また、有効半径の小さいドラムでは、その吊
りワイヤ3の張力が増加していくので、そのドラム6の
駆動速度信号をある割合で増速させる。これらの処置に
より、下降時も可動天井1を多数のアクチュエータ7を
協調させて下降させることが可能となる。
説明する。可動天井1を下降させる場合、有効半径の大
きいドラム6では、その吊りワイヤ3の張力が減少して
いくので、そのドラム6の駆動速度信号をある割合で減
速させる。また、有効半径の小さいドラムでは、その吊
りワイヤ3の張力が増加していくので、そのドラム6の
駆動速度信号をある割合で増速させる。これらの処置に
より、下降時も可動天井1を多数のアクチュエータ7を
協調させて下降させることが可能となる。
【0027】上記のようにエンコーダ11の出力信号を
用いて可動天井1を昇降制御することができるので、位
置検出のためのワイヤが不要となる。本発明は、上記し
たように冗長自由度、すなわち、制御対象の持つ運動自
由度を超える個数のアクチュエータ7により吊りワイヤ
3を介して可動天井1を昇降させる際に、電源や信号の
配線等の制約により、可動天井1の各プーリ2の取付け
部における高さ(位置)を検出するための位置センサを
装備できない場合に、その代替としてアクチュエータ7
の回転軸に装着したエンコーダ11を用いて可動天井1
の昇降を制御することを特徴としている。従って、吊り
ワイヤ3の巻取り量に応じてドラム6のワイヤ巻層数が
1層、2層、…と変化する、換言すればドラム6の有効
半径が可動天井1の高さに応じて変化するので、エンコ
ーダ11の値より可動天井1の各プーリ2の取付け部の
高さ(位置)は正確に求めることができない。そのため
可動天井1の最下部(または最上部)では、位置、姿勢
は厳密に位置決めすることができるが、最下部(または
最上部)より上昇(下降)するにつれて位置、姿勢はず
れることがあり、例えば厳密に水平を保つことができな
い場合がある。このため本発明による冗長自由度昇降制
御装置は、可動天井1の最下部(または最上部)での位
置、姿勢は重要であるが、最下部(または最上部)から
上昇(下降)した後の位置、姿勢はそれ程重要ではない
用途に適するものである。
用いて可動天井1を昇降制御することができるので、位
置検出のためのワイヤが不要となる。本発明は、上記し
たように冗長自由度、すなわち、制御対象の持つ運動自
由度を超える個数のアクチュエータ7により吊りワイヤ
3を介して可動天井1を昇降させる際に、電源や信号の
配線等の制約により、可動天井1の各プーリ2の取付け
部における高さ(位置)を検出するための位置センサを
装備できない場合に、その代替としてアクチュエータ7
の回転軸に装着したエンコーダ11を用いて可動天井1
の昇降を制御することを特徴としている。従って、吊り
ワイヤ3の巻取り量に応じてドラム6のワイヤ巻層数が
1層、2層、…と変化する、換言すればドラム6の有効
半径が可動天井1の高さに応じて変化するので、エンコ
ーダ11の値より可動天井1の各プーリ2の取付け部の
高さ(位置)は正確に求めることができない。そのため
可動天井1の最下部(または最上部)では、位置、姿勢
は厳密に位置決めすることができるが、最下部(または
最上部)より上昇(下降)するにつれて位置、姿勢はず
れることがあり、例えば厳密に水平を保つことができな
い場合がある。このため本発明による冗長自由度昇降制
御装置は、可動天井1の最下部(または最上部)での位
置、姿勢は重要であるが、最下部(または最上部)から
上昇(下降)した後の位置、姿勢はそれ程重要ではない
用途に適するものである。
【0028】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、制
御対象の持つ運動自由度を超える個数のアクチュエータ
により吊りワイヤを介して可動天井を昇降させる際に、
アクチュエータの回転軸に装着したエンコーダを用いて
可動天井の昇降を制御すると共に、各吊りワイヤの張力
を検出する荷重センサの検出信号に基づいてアクチュエ
ータの回転速度を補正するようにしたので、電源や信号
の配線等の制約により、可動天井の各プーリの取付け部
における高さ(位置)を検出するための位置センサを装
着できない場合でも、吊りワイヤの張力を所定範囲内に
保ちながら多数のアクチュエータを協調させて可動天井
を昇降制御することができる。
御対象の持つ運動自由度を超える個数のアクチュエータ
により吊りワイヤを介して可動天井を昇降させる際に、
アクチュエータの回転軸に装着したエンコーダを用いて
可動天井の昇降を制御すると共に、各吊りワイヤの張力
を検出する荷重センサの検出信号に基づいてアクチュエ
ータの回転速度を補正するようにしたので、電源や信号
の配線等の制約により、可動天井の各プーリの取付け部
における高さ(位置)を検出するための位置センサを装
着できない場合でも、吊りワイヤの張力を所定範囲内に
保ちながら多数のアクチュエータを協調させて可動天井
を昇降制御することができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る冗長自由度昇降制御
装置の昇降駆動システムを示す概略構成図。
装置の昇降駆動システムを示す概略構成図。
【図2】同実施形態における昇降制御装置の構成を示す
ブロック図。
ブロック図。
【図3】従来の冗長自由度昇降制御装置の昇降駆動シス
テムを示す概略構成図。
テムを示す概略構成図。
【図4】従来の昇降制御装置の構成を示すブロック図。
1 可動天井 2 プーリ 3 吊りワイヤ 4,5 プーリ 6 ドラム 7 アクチュエータ 9 荷重センサ 10 目標位置設定器 11 エンコーダ 21 移動速度演算器 24 平均値演算器 25 乗算器 26 張力補正算出器 27 可動天井運転方向検出器 28 サーボドライバ 30 冗長自由度昇降制御装置
Claims (2)
- 【請求項1】 制御対象の持つ運動自由度を越える数の
アクチュエータによりドラム及び吊りワイヤを介して該
制御対象を昇降制御する冗長自由度昇降制御方法におい
て、 前記各アクチュエータの回転軸に装着したエンコーダの
出力信号により前記制御対象の平均位置を求めた後、移
動速度演算手段により該制御対象の平均位置と目標位置
との差に基づいて制御対象の移動速度を求め、運転方向
検出手段にて前記目標位置と制御対象の平均位置から該
制御対象の運転方向を検出し、この検出した制御対象の
運転方向と荷重センサにより検出した前記吊りワイヤの
荷重から前記吊りワイヤに対する張力補正係数を求め、
この張力補正係数により前記移動速度演算手段で求めた
移動速度に対して前記各ドラムのワイヤ巻取り速度が等
しくなるように補正して前記各アクチュエータを駆動制
御することを特徴とする冗長自由度昇降制御方法。 - 【請求項2】 制御対象の持つ運動自由度を越える数の
アクチュエータによりドラム及び吊りワイヤを介して該
制御対象を昇降制御する冗長自由度昇降制御装置におい
て、 前記各アクチュエータの回転軸に装着されたエンコーダ
と、 前記各エンコーダの出力信号により前記制御対象の平均
位置を求める平均値演算器と、 前記平均値演算器により算出した制御対象の平均位置と
目標位置との差に基づいて制御対象の移動速度を算出す
る移動速度演算器と、 前記目標位置と前記平均値演算器で求めた制御対象の平
均位置から該制御対象の運転方向を検出する運転方向検
出器と、 前記吊りワイヤの荷重を検出する荷重センサと、 前記荷重センサにより検出された吊りワイヤの荷重と前
記運転方向検出器で検出された制御対象の運転方向に基
づいて前記吊りワイヤに対する張力補正係数を算出する
張力補正算出器と、 前記移動速度演算器で求めた移動速度信号に対して前記
張力補正算出器により算出された張力補正係数を乗じて
前記各ドラムのワイヤ巻取り速度が等しくなるように補
正する補正手段と、 前記補正手段により補正された移動速度信号により前記
アクチュエータを駆動する手段とを具備したことを特徴
とする冗長自由度昇降制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05079598A JP3448207B2 (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | 冗長自由度昇降制御方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05079598A JP3448207B2 (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | 冗長自由度昇降制御方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11249743A true JPH11249743A (ja) | 1999-09-17 |
JP3448207B2 JP3448207B2 (ja) | 2003-09-22 |
Family
ID=12868743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05079598A Expired - Fee Related JP3448207B2 (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | 冗長自由度昇降制御方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3448207B2 (ja) |
-
1998
- 1998-03-03 JP JP05079598A patent/JP3448207B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3448207B2 (ja) | 2003-09-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030610 |
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