JP2004131205A - 吊り荷の振れ止め制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クレーン1の加速時は線形加速させ、走行開始点を死点R0とする振り子が最下点R1まで移動するときの下向き変位距離Δh1と、振り子の1/4周期とを予め求めておき、クレーン1の停止時は線形減速させ、減速開始点を最下点とする振り子が死点まで移動するときの上向き変位距離と、振り子の1/4周期とを予め求めておき、クレーン1の加速時には、線形加速時間tを振り子の1/4周期の時間T/4に一致させ且つ振り子の1/4周期の時間T/4内で下向き変位距離Δh1だけ吊り荷5を巻き下げ、クレーン1の停止時には、線形減速時間を振り子の1/4周期の時間に一致させ且つ振り子の1/4周期の時間内で上向き変位距離だけ吊り荷5を巻き上げる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は吊り荷の振れ止め制御方法に関し、更に詳しくは簡単な装置構成にてクレーンの吊り荷の振れを効果的に低減できるようにした吊り荷の振れ止め制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、横行トロリにより吊り荷を吊り上げて走行する形式のクレーンを示しており、クレーン1は、走行モータM1により駆動される走行車輪2によりレール3に沿って走行するようになっており、クレーン1には、巻上げモータM2により駆動されてロープ4を介し吊り荷5を吊り上げ下げするためのウインチドラム6が設けられている。
【0003】
図7のクレーン1が吊り荷5を吊り下げた状態で矢印方向に走行を開始すると、吊り荷5は慣性によって破線で示すように後方に遅れ、このために吊り荷5は振れを発生する。また、所定の速度で走行しているクレーン1を減速させて停止する場合には、吊り荷5は慣性により二点鎖線で示すように前方に進み、このために吊り荷5は振れを発生する。この振れは、吊り荷5に慣性による重力バネが作用したために起こるものであり、こうした吊り荷5の振れはクレーン1の荷役作業における作業性や安全性を損なう要因となっている。
【0004】
このような吊り荷の振れを止めるために、従来より種々の方法が提案されている。例えば、クレーンの速度を段階的に加速或いは減速して吊り荷の振れ幅を緩和する方法、吊り荷の振れを検出しその振れを低減するようにクレーンの加速或いは減速を制御する方法、吊り荷の吊り下げ荷重に一定値以上の重力バネが作用したときにその重力バネをなくすように加速或いは減速を制御する方法等がある。そして、上記した吊り荷の振れ止めは、いずれもフィードバック制御によって行われている。
【0005】
このようなフィードバック制御による振れ止め方法は、特殊なセンサー類を必要とするために設備が高価になる問題があると共に、センサー類の検出精度が振れ止め効果に大きく影響するという問題がある。
【0006】
このため、近年では、吊り荷の振れ周期の一周期に同期してクレーンを停止状態から起動して所定速度まで定加速度で加速し、また、吊り荷の振れ周期の一周期でクレーンを移動状態から所定速度まで定減速するようにして、フィードフォワードで吊り荷の振れを防止するようにした方法が提案されている(例えば特許文献1)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−095477号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に示された振れ止め方法は、クレーンの加速及び減速時に吊り荷が振れることを前提として制御するようにしたものである。しかし、このように振れが一旦生じてしまうと、振れの周期の一周期に同期してクレーンを加速或いは減速させるようにしても振れを確実に防止させることは難しいという問題がある。
【0009】
本発明は、上記したような従来の技術に存在する問題点に着目してなしたものであり、その目的とするところは、簡略な装置構成にてクレーンの加速及び減速時に吊り荷が振れないようにし、これによって簡略な振れ止めを可能にした吊り荷の振れ止め制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、クレーンの加速時はクレーンを設定した走行速度まで線形加速させるようにし、走行開始点を死点とする振り子が最下点まで移動するときの下向き変位距離と、該振り子の1/4周期とを予め演算して求めておき、一方、走行中のクレーンの停止時は走行速度から停止点まで線形減速させるようにし、減速開始点を最下点とする振り子が死点まで移動するときの上向き変位距離と、該振り子の1/4周期とを予め演算して求めておき、クレーンの加速時には、クレーンの線形加速時間を前記振り子の1/4周期の時間に一致させ且つ振り子の1/4周期の時間内で前記下向き変位距離だけ吊り荷を巻き下げ、一方、クレーンの停止時には、クレーンの線形減速時間を前記振り子の1/4周期の時間に一致させ且つ振り子の1/4周期の時間内で前記上向き変位距離だけ吊り荷を巻き上げることを特徴とする吊り荷の振れ止め制御方法、に係るものである。
【0011】
請求項2記載の発明は、クレーンの走行速度を予め設定しておき、クレーンの加速時はクレーンを走行速度まで線形加速させるようにし、一方、クレーンの停止時はクレーンを走行速度から停止点まで線形減速させるようにし、前記線形加速と線形減速を吊り荷の振れの1/4周期の時間内で完了させることを特徴とする吊り荷の振れ止め制御方法、に係るものである。
【0012】
上記手段によれば、以下のように作用する。
【0013】
請求項1記載の発明では、クレーンの加速時には、クレーンの線形加速時間を振り子の1/4周期の時間に一致させ且つ振り子の1/4周期の時間内で下向き変位距離だけ吊り荷を巻き下げることによって吊り荷の重力バネを相殺し、一方、クレーンの停止時には、クレーンの線形減速時間を振り子の1/4周期の時間に一致させ且つ振り子の1/4周期の時間内で上向き変位距離だけ吊り荷を巻き上げることによって吊り荷の重力バネを相殺するようにしたので、クレーンの加速時と停止時に吊り荷が揺れないようにすることができる。従って、フィードフォワード制御により簡単な装置構成にて効果的な吊り荷の振れ止めが可能になる。
【0014】
請求項2記載の発明では、クレーンの走行速度を予め設定しておき、クレーンの加速時はクレーンを走行速度まで線形加速させるようにし、一方、クレーンの停止時はクレーンを走行速度から停止点まで線形減速させるようにし、前記線形加速と線形減速を吊り荷の振れの1/4周期の時間内で完了させるようにしているので、更に簡便な方法によって吊り荷の振れ止めが行えるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1、図2は本発明の吊り荷の振れ止め制御方法を横行トロリに適用した場合の形態例を示したもので、図1はクレーンの加速時の作動を表わす説明図、図2はクレーンの停止時の作動を表わす説明図であり、図中、図7と同一の部分には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
【0017】
図1、図2示すように、クレーン1に備えた巻上げモータM2にはロータリエンコーダ等からなる巻上げ検出装置7が設けてあり、該巻上げ検出装置7により吊り荷5の吊り高さLを検出するようにしている。尚、吊り荷5の吊り高さLの検出には図示例以外の種々の方式も採用することができる。
【0018】
上記クレーン1の走行モータM1と巻上げモータM2は、制御装置8からの制御信号S1,S2によって駆動が制御されるようになっている。
【0019】
制御装置8は図3のブロック図に示す演算装置9を備えており、該演算装置9には、クレーン1の走行速度V1(設定した一定速度)と前記巻上げ検出装置7により検出した吊り荷5の吊り高さLとが入力されている。
【0020】
演算装置9は、図1(A)に示すように、クレーンの加速時に、走行開始点(速度V0)から走行速度V1までを線形加速(一定加速度)で制御するようにしており、更に、図1(B)に示すように、加速時における走行開始点の吊り荷5の位置を死点R0とする振り子が最下点R1まで移動するときの重力バネである下向き変位距離Δh1と、この振り子の周期Tの1/4周期、即ちT/4を予め演算して求めるようにしている。
【0021】
更に、前記重力バネである下向き変位距離Δh1を相殺するために前記線形加速時に吊り荷5を巻き下げるように制御し、この時の巻き下げ速度Vvm1を求めている。
【0022】
下向き変位距離Δh1は、吊り荷5が走行開始点を死点R0として振り子の最下点R1まで移動するときの位置エネルギUと運動エネルギKから求められる。即ち、
U=mGh
K=1/2mV1 2
であるので、U=Kとおくことにより、下向き変位距離Δh1は
【数1】
Δh1=V1 2/2G・・・(1)
である。
【0023】
また、角速度ωは
【数2】
ω=√{G/(L+Δh1)}・・・(2)
であるので、周期Tは
【数3】
T=2π/ω・・・(3)
である。
【0024】
更に、重力バネである下向き変位距離Δh1を相殺するために線形加速時に吊り荷5を巻き下げる巻き下げ速度Vvm1は
【数4】
Vvm1=8Δh1/T・・・(4)
である。また、この時の巻き下げ加速度αv1は、αv1=±64Δh1/T2である。+符号は下向きを、−符号は上向きをそれぞれ示す。
【0025】
この時の水平加速度αhは
【数5】
αh=4V1/T・・・(5)
であり、よって線形加速時の速度vは
【数6】
v=αht・・・(6)
となる。
【0026】
一方、演算装置9は、図2(A)に示すように、走行中のクレーン1の停止時に、走行速度V1の減速開始点から停止点までを線形減速(一定減速度)で制御するようにしており、更に、図2(B)に示すように、上記停止時における減速開始点を吊り荷5の最下点F1として振り子がの死点F0まで移動するときの重力バネである上向き変位距離Δh2と、この振り子の周期Tの1/4周期、即ちT/4とを予め演算して求める。
【0027】
また、前記重力バネである上向き変位距離Δh2を相殺するために前記線形減速時に吊り荷5を巻き上げるようにし、この時の巻き上げ速度Vvm2を求める。
【0028】
上向き変位距離Δh2は、吊り荷5が減速開始点を最下点F1として振り子の死点F0まで移動するときの位置エネルギUと運動エネルギKから求められる。即ち、
U=mGh
K=1/2mV1 2
であるので、U=Kとおくことにより、上向き変位距離Δh2は
【数7】
Δh2=V1 2/2G・・・(7)
である。
【0029】
また、角速度ωは
【数8】
ω=√(G/L)・・・(8)
であり、周期Tは
【数9】
T=2π/ω・・・(9)
である。
【0030】
更に、重力バネである上向き変位距離Δh2を相殺するために線形減速時に吊り荷5を巻き上げる巻き上げ速度Vvm2は
【数10】
Vvm2=8Δh2/T・・・(10)
である。また、この時の巻き上げ加速度αv2は、αv2=±64Δh2/T2である。+符号は下向きを、−符号は上向きをそれぞれ示す。
【0031】
この時の水平減速度αhは
【数11】
αh=4V1/T・・・(11)
であり、よって線形減速時の速度v’は
【数12】
v’=V1−αht・・・(12)
となる。
【0032】
図3の演算装置9は上記演算の結果を記憶しており、クレーン1の加速時及び停止時にインバータ装置10を介し制御信号S1を走行モータM1に出力してクレーン1の走行を制御し、同時に制御信号S2を巻上げモータM2に出力して吊り荷5の巻き上げ巻き下げを制御するようにしている。
【0033】
次に、上記クレーン1の加速時における振れ止め制御方法を図1、図4を参照して説明する。
【0034】
クレーン1の加速時は、図1(A)に示すように、走行開始点(速度=0)から設定した走行速度V1までを線形加速(一定変化率で加速)するように走行モータM1を制御し、この時、クレーン1の線形加速時間tが演算装置9で予め求めた振り子の周期Tの1/4の時間であるT/4に一致して加速されるように走行を制御する。
【0035】
更に、上記加速の開始と同時に、振り子の1/4周期の時間T/4内で、演算装置9で求めておいた下向き変位距離Δh1だけ吊り荷5を巻き下げる。この時、吊り荷5を巻き下げ速度Vvm1で巻き下げる。このように振り子の1/4周期の時間T/4内で下向き変位距離Δh1だけ吊り荷5を巻き下げると、吊り荷5は図1(B)に示す破線のように死点R0から最下点R1に移動することになるために重力バネが相殺され、これによって加速時に吊り荷5が振れる問題は生じなくなる。
【0036】
クレーン1の走行速度V1を1m/s、Lを10mとした場合における下向き変位距離Δh1と、周期Tと、下向き変位距離Δh1の時の巻き下げ速度Vvm1とを前記式(1)〜式(4)を用いて求めた。
下向き変位距離Δh1=1/(2×9.8)=0.051m
角速度ω=√{9.8/(10+0.051)}=0.987rad/s
周期T=2π/0.987=6.36s
巻き下げ速度Vvm1=8×0.051/6.36=0.064m/s
【0037】
上記したように、クレーン1の加速時、線形加速を振り子の1/4周期の時間に一致させて行い、且つ同時に振り子の1/4周期の時間内で下向き変位距離Δh1だけ吊り荷5を巻き下げることにより、加速によって生じる振り子の重力バネが相殺されて吊り荷5が振れなくなり、よって吊り荷5が振れないままクレーンは走行速度V1に移行することができる。
【0038】
次に、走行速度V1で走行しているクレーン1の停止時における振れ止め制御方法を図2、図5を参照して説明する。
【0039】
走行速度V1で走行しているクレーン1の停止時は、図2(A)に示すように、減速開始点(速度=V1)から停止点(速度=V0)までを線形減速(一定変化率で減速)するように走行モータM1を制御する。この時、クレーン1の線形減速時間tが演算装置9で予め求めた振り子の1/4周期の時間に一致して減速されるように制御する。
【0040】
更に、上記減速開始と同時に、振り子の1/4周期の時間内で、演算装置9で求めておいた上向き変位距離Δh2だけ吊り荷5を巻き上げる。このように振り子の1/4周期の時間T/4内で上向き変位距離Δh2だけ吊り荷5を巻き上げると、吊り荷5は図2(B)に示す破線のように最下点F1から死点F0に移動することになるために重力バネは相殺され、これによって減速時に吊り荷5が振れる問題は生じなくなる。
【0041】
クレーンの走行速度V1を1m/s、Lを10mとした場合における上向き変位距離Δh2と、周期Tと、上向き変位距離Δh2の時の巻き上げ速度Vvm2とを前記式(5)〜式(8)を用いて求めた。
上向き変位距離Δh2=1/(2×9.8)=0.051m
角速度ω=√(9.8/10)=0.990rad/s
周期T=2π/0.990=6.34s
巻き上げ速度Vvm2=8×0.051/6.34=0.064m/s
【0042】
上記したように、クレーン1の停止時、線形減速を振り子の1/4周期の時間に一致させて行い、且つ同時に振り子の1/4周期の時間内で上向き変位距離Δh2だけ吊り荷5を巻き上げることにより、減速によって生じる振り子の重力バネが相殺されて吊り荷5が振れなくなり、よって吊り荷5は停止点に正確に停止するようになる。
【0043】
次に、本発明の吊り荷の振れ止め制御方法の簡便な形態例を図6について説明する。
【0044】
クレーンの走行速度を予め設定しておき、クレーンの加速時は、走行開始点(速度V0=0)のクレーンがt時間後に最高速度の設定走行速度V1になるように線形加速(一定変化率加速)させる。また、設定した走行速度V1で走行しているクレーンの停止時は、予定した停止点で停止させるために、停止点よりt時間前の時点から線形減速(一定変化率減速)させる。そして、前記線形加速と線形減速の操作が、吊り荷の振れの周期T=π/2ωの1/4周期の時間で完了するようにする。
【0045】
このように、線形加速と線形減速の操作を、吊り荷の振れの1/4周期の時間内で完了させるという簡単な制御によっても、吊り荷の振れを低減することができる。
【0046】
尚、本発明は上記形態例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、クレーンの加速時には、クレーンの線形加速時間を振り子の1/4周期の時間に一致させ且つ振り子の1/4周期の時間内で下向き変位距離だけ吊り荷を巻き下げることによって吊り荷の重力バネを相殺し、一方、クレーンの停止時には、クレーンの線形減速時間を振り子の1/4周期の時間に一致させ且つ振り子の1/4周期の時間内で上向き変位距離だけ吊り荷を巻き上げることによって吊り荷の重力バネを相殺するようにしたので、クレーンの加速時と停止時に吊り荷が揺れないようにすることができる。従って、フィードフォワード制御により簡単な装置構成にて効果的な吊り荷の振れ止めが可能になる。
【0048】
請求項2記載の発明では、クレーンの走行速度を予め設定しておき、クレーンの加速時はクレーンを走行速度まで線形加速させるようにし、一方、クレーンの停止時はクレーンを走行速度から停止点まで線形減速させるようにし、前記線形加速と線形減速を吊り荷の振れの1/4周期の時間内で完了させるようにしているので、更に簡便な方法によって吊り荷の振れ止めが行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明におけるクレーン加速時の速度制御方法を示す線図、(B)はクレーン加速時の吊り荷の振れ止め原理を示す線図である。
【図2】(A)は本発明におけるクレーン停止時の速度制御方法を示す線図、(B)はクレーン停止時の吊り荷の振れ止め原理を示す線図である。
【図3】本発明を実施する制御装置のブロック図である。
【図4】本発明におけるクレーン加速時の吊り荷の振れ止め制御を行うフローチャートである。
【図5】本発明におけるクレーン停止時の吊り荷の振れ止め制御を行うフローチャートである。
【図6】本発明の吊り荷の振れ止め制御方法の簡便な形態例を示す線図である。
【図7】吊り荷の振れの発生原理を示す説明図である。
【符号の説明】
1 クレーン
5 吊り荷
V1 走行速度
Δh1 下向き変位距離
Δh2 上向き変位距離
F0 死点
R0 死点
R1 最下点
T 周期
Claims (2)
- クレーンの加速時はクレーンを設定した走行速度まで線形加速させるようにし、走行開始点を死点とする振り子が最下点まで移動するときの下向き変位距離と、該振り子の1/4周期とを予め演算して求めておき、一方、走行中のクレーンの停止時は走行速度から停止点まで線形減速させるようにし、減速開始点を最下点とする振り子が死点まで移動するときの上向き変位距離と、該振り子の1/4周期とを予め演算して求めておき、クレーンの加速時には、クレーンの線形加速時間を前記振り子の1/4周期の時間に一致させ且つ振り子の1/4周期の時間内で前記下向き変位距離だけ吊り荷を巻き下げ、一方、クレーンの停止時には、クレーンの線形減速時間を前記振り子の1/4周期の時間に一致させ且つ振り子の1/4周期の時間内で前記上向き変位距離だけ吊り荷を巻き上げることを特徴とする吊り荷の振れ止め制御方法。
- クレーンの走行速度を予め設定しておき、クレーンの加速時はクレーンを走行速度まで線形加速させるようにし、一方、クレーンの停止時はクレーンを走行速度から停止点まで線形減速させるようにし、前記線形加速と線形減速を吊り荷の振れの1/4周期の時間内で完了させることを特徴とする吊り荷の振れ止め制御方法。
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