JPH11249631A - 液晶パネルモジュール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示パネルにパラレル信号を与えるシリ
アルパラレル変換回路へのデータの入力線の接続本数を
少なくすること。 【解決手段】 本発明の液晶パネルモジュールは、ＴＦ
Ｔ等の液晶駆動素子が形成された駆動側基板と対向基板
とを重ね合わせ、その間に液晶が封入されて成る液晶表
示パネル１と、この液晶表示パネル１に実装され外部か
ら入力されるシリアル画像データをパラレル画像データ
に変換するシリアルパラレル変換回路２とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル信号によ
り画像の表示を高精細に行うための液晶パネルモジュー
ルに関する。

【０００２】

【従来の技術】液晶パネルは、表示部の各画素に対応し
てＴＦＴ（Thin Film Transistor）が形成されるガラス
製の液晶駆動側基板と対向電極等が形成される対向基板
とを重ね合わせ、その間に液晶を封入して構成されてい
る。また、この液晶パネルに各種の回路（ＩＣ）を実装
したり、ＴＡＢ（Tape Automated Bonding）式のＩＣを
接続することで液晶パネルモジュールが構成される。

【０００３】この液晶パネルモジュールに外部から画像
データ等を入力できるよう配線を接続することで、表示
部にその画像データに基づく画像を表示できるようにな
っている。

【０００４】通常、液晶表示装置は高精細になるほどデ
ータ伝送のスピードが要求される。ここで、液晶パネル
モジュールに画素ＴＦＴを駆動するための回路がＴＦＴ
等で作り込まれている場合には、その回路のスピード不
足を生じる。このため、データをパラレル化して入力す
ることによりデータ伝送のスピードを下げ、液晶パネル
内の回路で対処できるようにしている。

【０００５】図３は４ビット（１６階調）のデータを入
力する液晶パネルモジュールの内部構成図である。この
構成では、外部から４ビットのデータＤ1 〜Ｄ4 や基準
電圧Ｖ0 …Ｖ15等が入力され、水平シフトレジスタＨＲ
から順次出力される信号に基づきサンプリングスイッチ
ＳＷが開閉する。このサンプリングスイッチＳＷの開閉
に同期して入力されるデータＤ1 〜Ｄ4 はラッチＬおよ
びデコーダＤを介して基準電圧Ｖ0 …Ｖ15のうちいずれ
か一つを閉状態にする。

【０００６】一方、垂直シフトレジスタＶＲからも順次
信号が出力され、画素１列ごとのＴＦＴを順に駆動す
る。これによって、各画素の画像データの階調に対応し
た基準電圧Ｖ0 …Ｖ15が各々のＴＦＴを介して液晶に印
加され階調表示を行うことができるようになっている。

【０００７】また、図４は液晶表示パネルに４パラレル
で信号入力を行う場合の構成図である。すなわち、液晶
表示パネル１に作り込まれたＴＦＴ等の回路のスピード
が不足している場合（入力データの転送スピードが速い
場合）、例えば信号を４パラレルで入力する必要が生じ
る。この液晶表示装置では、ＲＧＢ各６ビット（６４階
調）のシリアルデータを４パラレルデータに変換するシ
リアルパラレル変換回路２を備え、ＲＧＢ各６ビットの
シリアルデータを各２４ビットのパラレルデータに変換
し、サンプリングスイッチＳＷに入力している。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなシリアルパラレル変換回路を用いてシリアルデータ
をパラレルデータに変換する構成の場合、例えばＲＧＢ
各６ビットで４パラレル入力を行うと各２４ビットとな
り、合計７２本の出力線を液晶表示パネルに接続しなけ
ればならない。

【０００９】このように、データ入力線が多くなると接
続の信頼性を低下させたり、作業性の悪化を招くという
問題が生じる。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために成された液晶パネルモジュールであ
る。すなわち、本発明は、液晶駆動素子が形成された駆
動側基板と対向基板とを重ね合わせ、その間に液晶が封
入されて成る液晶表示パネルと、この液晶表示パネルに
実装され外部から入力されるシリアル画像データをパラ
レル画像データに変換するシリアルパラレル変換回路と
を備えている。

【００１１】また、液晶駆動素子が形成された駆動側基
板と対向基板とを重ね合わせ、その間に液晶が封入され
て成る液晶表示パネルと、この液晶表示パネルに接続さ
れるフレキシブルテープに実装され外部から入力される
シリアル画像データをパラレル画像データに変換するシ
リアルパラレル変換回路とを備えている液晶パネルモジ
ュールでもある。

【００１２】このような本発明では、液晶表示パネルま
たはこの液晶表示パネルに接続されるフレキシブルテー
プにシリアルパラレル変換回路が実装されていることか
ら、シリアルパラレル変換回路へデータを入力するため
の入力線の接続本数をシリアルデータのビット数と等し
くすることができるようになる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の液晶パネルモジ
ュールにおける実施の形態を図に基づいて説明する。図
１は第１実施形態を説明する構成図である。すなわち、
この液晶パネルモジュールは、ＴＦＴ等の液晶駆動素子
が形成された表示部１ａやＴＦＴ等を用いて形成された
サンプリングスイッチＳＷ等の回路を備えている液晶駆
動側基板と対向基板とが重ね合わされ、その間に液晶が
封入されて成る液晶表示パネル１と、例えばＲＧＢ各６
ビットのシリアルデータを各２４ビットのパラレルデー
タに変換するシリアルパラレル変換回路２とを備えてお
り、このシリアルパラレル変換回路２が液晶表示パネル
１に実装されている点に特徴がある。

【００１４】また、この液晶表示パネル１には基準電圧
発生回路３から出力される基準電圧Ｖ1 …Ｖn （ｎは階
調数）の出力線やタイミングジェネレータ４から出力さ
れる制御クロックの出力線が接続される。

【００１５】液晶表示パネル１の駆動側基板は通常ガラ
ス基板が用いられ、このガラス基板上にフォトリソグラ
フィー技術によってＴＦＴ等の液晶駆動素子や各種の配
線が形成されている。また、シリアルパラレル変換回路
２はＩＣチップによって構成され、この液晶表示パネル
１上に例えばＣＯＧ（Chip On Glass ）方式で実装され
ている。

【００１６】ＣＯＧ方式では、液晶表示パネル１の駆動
側基板を構成するガラス基板上にチップが直接マウント
されるもので、例えば銀ペーストや紫外線照射硬化型接
着剤、Ｉｎ合金、異方性導電膜等の各種部材を介して接
続される。

【００１７】このようにシリアルパラレル変換回路２が
液晶表示パネル１上に実装されていることで、外部から
液晶表示パネル１のシリアルパラレル変換回路２へ入力
するデータの配線数をシリアルデータのビット数分だけ
で済ませることが可能となる。

【００１８】例えば、ＲＧＢ各６ビットのデジタルデー
タを入力する場合、合計１８本の配線をシリアルパラレ
ル変換回路２へ接続する。図４に示す従来例では、同じ
ＲＧＢ各６ビットのデジタルデータを入力するにあた
り、シリアルパラレル変換回路２から出力される合計７
２本の配線を液晶表示パネル１に接続する必要がある
が、本実施形態ではシリアルパラレル変換回路２が液晶
表示パネル１に実装されていることで、シリアルデータ
のビット数の本数（ここでは１８本）だけを液晶表示パ
ネル１に接続するだけでよいことになる。

【００１９】これにより、データの入力線の接続作業が
容易となるとともに、入力線の接続ピッチを広くするこ
とができ接続信頼性を向上させることができる。

【００２０】次に、本発明の第２実施形態を説明する。
図２は第２実施形態を説明する構成図である。すなわ
ち、第２実施形態における液晶パネルモジュールは、第
１実施形態と同様、ＴＦＴ等の液晶駆動素子が形成され
た表示部１ａやＴＦＴ等を用いて形成されたサンプリン
グスイッチＳＷ等の回路を備えている液晶駆動側基板と
対向基板とが重ね合わされ、その間に液晶が封入されて
成る液晶表示パネル１と、例えばＲＧＢ各６ビットのシ
リアルデータを各２４ビットのパラレルデータに変換す
るシリアルパラレル変換回路２とを備えているが、この
シリアルパラレル変換回路２がキャリアテープ２ａを介
して液晶表示パネル１に接続されている点で相違する。

【００２１】また、この液晶表示パネル１には、第１実
施形態と同様、基準電圧発生回路３から出力される基準
電圧Ｖ1 …Ｖn （ｎは階調数）の出力線やタイミングジ
ェネレータ４から出力される制御クロックの出力線が接
続される。

【００２２】第２実施形態では、シリアルパラレル変換
回路２としてＴＡＢ（Tape Automated Bonding）方式の
ＩＣが適用されており、そのキャリアテープ２ａが液晶
表示パネル１に接続されている。

【００２３】このように、シリアルパラレル変換回路２
としてＴＡＢ方式を適用することにで、液晶表示パネル
１には直接シリアルパラレル変換回路２を実装するスペ
ースを用意する必要がなくなり、液晶表示パネル１の面
積を小さくできるようになる。また、シリアルパラレル
変換回路２をキャリアテープ２ａを介して液晶表示パネ
ル１に接続しておくことにより、シリアルパラレル変換
回路２へ入力するデータの配線数としてはシリアルデー
タのビット数分だけで済ませることが可能となる。

【００２４】例えば、ＲＧＢ各６ビットのデジタルデー
タを入力する場合、シリアルパラレル変換回路２のキャ
リアテープ２ａにはシリアルデータのビット数の本数
（ここでは１８本）だけを接続するだけでよい。

【００２５】これにより、データの入力線をシリアルパ
ラレル変換回路２に接続する際、その接続作業が容易と
なるとともに、入力線の接続ピッチを広くすることがで
き接続信頼性を向上させることができる。

【００２６】また、液晶表示パネル１にＴＡＢ方式のシ
リアルパラレル変換回路２を接続することから、接続の
際にシリアルパラレル変換回路２への影響（圧着等によ
る影響）が加わらず、良品の液晶表示パネル１と良品の
シリアルパラレル変換回路２とを確実に接続して液晶パ
ネルモジュールを構成できるようになる。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の液晶パネ
ルモジュールによれば次のような効果がある。すなわ
ち、外部からデータを入力するシリアルパラレル変換回
路が液晶表示パネルまたは液晶表示パネルに接続される
フレキシブルテープに実装されていることから、シリア
ルパラレル変換回路へデータを入力するための入力線の
接続本数をシリアルデータのビット数と等しくすること
ができ、液晶パネルモジュールを使用した配線作業を簡
単にできるとともに、接続信頼性を向上させることが可
能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施形態を説明する構成図である。

【図２】第２実施形態を説明する構成図である。

【図３】従来例を説明する構成図（その１）である。

【図４】従来例を説明する構成図（その２）である。

【符号の説明】 １…液晶表示パネル、１ａ…表示部、２…シリアルパラ
レル変換回路、３…基準電圧発生回路、４…タイミング
ジェネレータ、ＳＷ…サンプリングスイッチ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液晶駆動素子が形成された駆動側基板と
   対向基板とを重ね合わせ、その間に液晶が封入されて成
   る液晶表示パネルと、 前記液晶表示パネルに実装され外部から入力されるシリ
   アル画像データをパラレル画像データに変換するシリア
   ルパラレル変換回路とを備えていることを特徴とする液
   晶パネルモジュール。
2. 【請求項２】 液晶駆動素子が形成された駆動側基板と
   対向基板とを重ね合わせ、その間に液晶を封入して成る
   液晶表示パネルと、 前記液晶表示パネルに接続されるフレキシブルテープに
   実装され外部から入力されるシリアル画像データをパラ
   レル画像データに変換するシリアルパラレル変換回路と
   を備えていることを特徴とする液晶パネルモジュール。