JPH11248577A - 静電容量型センサ - Google Patents

静電容量型センサ

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Publication number
JPH11248577A
JPH11248577A JP6610998A JP6610998A JPH11248577A JP H11248577 A JPH11248577 A JP H11248577A JP 6610998 A JP6610998 A JP 6610998A JP 6610998 A JP6610998 A JP 6610998A JP H11248577 A JPH11248577 A JP H11248577A
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JP
Japan
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diaphragm
movable plate
diaphragms
electrode
electrodes
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Application number
JP6610998A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Higuchi
誠良 樋口
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度な静電容量型センサを提供すること 【解決手段】 下部ダイアフラム12付きの基板10
と、上部ダイアフラム28付きの基板26とを絶縁層2
2,24を介して接合し、両ダイアフラムは、所定の間
隔をおいて対向配置するとともに、その間に可動板16
を配置する。可動板は、その両面中央部に設けた絶縁性
の柱部14,30にてそれぞれ前記両ダイアフラムに接
続され、ダイアフラムの変形にともない可動板も変位す
るようにしている。周縁の方が変化量が大きくなる。可
動板の両面には第2,第4電極21,32を設け、それ
に対向する基板の対向面に第1,第3電極20,31を
形成し、その電極間に発生する静電容量に基づいてダイ
アフラムに加わる測定対象物理量を検出する。さらに、
両ダイアフラムは、可動板に形成した貫通孔12aを貫
通する複数の連結部材17により連結され一体化され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電容量型センサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来の静電容量型センサの一例
を示している。同図に示すように、半導体基板1と固定
基板2とを接合する。半導体基板1には、その中央部に
薄肉のダイアフラム3を形成し、そのダイアフラム3の
固定基板2側を可動電極4とし、その可動電極4に対向
する固定基板2の表面に固定電極5を形成する。そし
て、可動電極4と固定電極5は、所定の距離だけ離れて
おり、両電極間にはその距離に応じた静電容量が発生し
ている。さらに、両電極間には適宜な空間6が形成され
ており、その空間6内でダイアフラム3が変形可能とな
っている。これにより、図中下側からダイアフラム3に
圧力が加わるとダイアフラム2が圧力を受けてほぼ全面
的に上に凸のドーム状に撓み変形するので、両電極間の
距離が変化する。従って、その電極間に発生する静電容
量の変化から、ダイアフラム3の撓み量、ひいては、ダ
イアフラム3に加わった圧力が測定できる。
【0003】また、図示省略するが、例えば固定基板2
に厚み方向に貫通する圧力導入孔を形成し、測定圧力を
上記空間6内に導入可能としたものもある。係るタイプ
の場合には、ダイアフラム3に対して可動電極4側から
圧力が加わるので、ダイアフラム3は、固定基板2(固
定電極5)から離れる方向に撓むことになる。この時、
固定電極とダイアフラムの距離変化は中央部がいちばん
大きく、また、一方の電極が固定基板に対して固定され
ており、他方の電極がダイアフラム形成面に設けられて
いることが特徴である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】静電容量型圧力センサ
の場合、各種の変形例があるが、基本的には上記2つの
タイプに分けることができる。そして、前者の圧力が加
わった時に電極間距離が短くなるタイプでは、測定媒体
が空間6内に侵入しないので、仮に測定媒体が電極を腐
食させるような特殊な気体であっても、電極に触れるこ
とがないので測定可能となるという利点を有する。しか
し、ダイアフラム3の移動距離は、空間6で規制される
ので、あまり大きくとることができず、しかも、空間6
の距離を大きくとると、基準状態での静電容量が小さ
く、ダイアフラム3の変化開始当初の静電容量の変化が
小さくなる。つまり、感度が低く測定可能なレンジも狭
いという問題を有する。
【0005】逆に、後者の圧力が加わった時に電極間距
離が長くなるタイプでは、上記とは逆に感度を高くし、
測定可能なレンジも広くとることができるものの、電極
に測定媒体が触れるため、腐食性のガス等についての測
定ができず、測定可能な媒体が限られるという問題を有
する。さらに、測定媒体中に混入しているゴミやミスト
等が圧力室に侵入する可能性があり、センサの信頼性に
も問題があった。
【0006】このように、いずれのタイプも一長一短が
あり、仕様に応じて使い分けることになる。さらに、従
来の静電容量センサは、いずれもダイアフラム3の中心
部が最も大きく変化する。換言すると、ダイアフラム周
縁部は変化が少なく、寄生容量に近いものとなってい
る。そして、当然のことながらダイアフラム3の面積を
考えると、変化の大きい中央部分の面積よりも、周縁の
あまり変化のない部分の面積の方が大きい。その結果、
ダイアフラム3が変化しても、それに基づいて変化する
静電容量は、面積の小さい中央部分に起因するものであ
るので小さくなる。
【0007】さらに、従来の静電容量型圧力センサは、
平行変位する部分が、ダイアフラム3の中心部の唯一点
のみである。つまり、ダイアフラム3が圧力を受けてほ
ぼ全面的にドーム状に撓み変形すると、これと一体の可
動電極4もドーム状に撓み変形するので、可動電極4と
固定電極5との間隔が場所により異なる。この電極間隔
の不均一な分布のせいで、圧力入力に対する電気出力の
直線性が悪くなるという問題もある。
【0008】また、従来の静電容量センサは固定電極に
対応している可動電極は、ダイアフラムのみである。そ
して、半導体基板1の周辺の枠体の底面部分がダイボン
ド部1aとなり、このダイボンド部1aの幅は、ある程
度確保する必要がある。従って、センサを小型化する
と、ダイボンド部1aが小さくできないので、ダイアフ
ラム3の面積が小さくなってしてしまい、その結果、電
極が小さくなるため感度も小さくなる。よって、小型化
によるコストダウンにも限界があった。
【0009】さらにまた、加速度センサ等では、重りの
上下両面に可動電極を設けるとともに、その両側に配置
した固定基板にそれぞれ固定電極を設け、重りの上側と
下側で静電容量を発生させるようにし、加速度により重
りが変位したことに伴う静電容量の変化を係る両側の電
極間から取り出して加速度を求めることができるものが
ある。このように、差動式にすると、出力が大きくとれ
るとともに、温度などの物理量以外の要因による静電容
量の変化の影響をキャンセルできるという効果が得られ
る。
【0010】そこで、係る差動式のセンサを圧力センサ
に適用することを考えると、ダイアフラム付きの半導体
基板の両側に固定基板を接合し、両固定基板の所定位置
に固定電極を形成することが考えられる。係る場合に
は、少なくとも固定電極の一方には圧力導入用の貫通孔
を形成する必要が生じるので、上記した電極の腐食やゴ
ミ等の侵入の問題を有する。
【0011】従って、仮に2つのガスの圧力差或いはそ
の圧力の大小関係を検出するような要求がある場合、上
記のようにダイアフラムの両側にそれぞれ比較対照の圧
力を導入すると、直接的に係る比較が行えて好ましい
が、その比較対照のガスが腐食性を有するものの場合に
は、電極腐食を防止する点から直接比較測定することが
できず、例えば同一仕様のセンサを2つ用意し、その2
つのセンサの出力差に基づいて演算処理するしかなかっ
た。すると、完全に同一の仕様を有するセンサを選択す
ることが煩雑であり、微細な圧力差を精度よく判定する
ことは困難となる。
【0012】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、測定対象媒体の種類を問わず、電極の腐食もなく、
感度が高くて測定レンジも広くすることができ、しか
も、入出力特性の直線性を良好にすることができ、ま
た、ダイボンド部の幅を十分にとることができ、小型化
が可能で、高感度な測定を行うことができ、しかも、ゴ
ミ等の浸入のおそれがなく長期的に所望の効果を発揮す
ることができ、寿命が長く信頼性の高い静電容量型セン
サを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係る静電容量型センサでは、第1のダイ
アフラム付きの基板と、第2のダイアフラム付きの基板
とを接合(直接または間接のいずれも可)し、前記第1
のダイアフラムと前記第2のダイアフラムは、所定の間
隔をおいて対向配置するとともに、それら両ダイアフラ
ムの間に可動板を配置し、前記可動板は、その両面(実
施の形態では中央にしているが、必ずしも中央でなくて
もよい)にてそれぞれ前記両ダイアフラムに絶縁状態で
接続(実施の形態では、「柱部14,30」で接続す
る)され、前記ダイアフラムの変形にともない前記可動
板も変位するようにする。そして、前記第1,第2のダ
イアフラムは、その対向面間を連結する複数の連結部材
によって連結され、加わった測定対象物理量に基づいて
一体となって変形するように構成し、前記連結部材は、
前記可動板に形成された複数の貫通孔内を通過してその
可動電極とは非接触状態とする。さらに、前記可動板の
両面の少なくとも一方の面と、それに対向する基板の対
向面に電極を形成し、その電極間に発生する静電容量に
基づいて前記ダイアフラムに加わる測定対象物理量を検
出するように構成した(請求項1)。
【0014】すなわち、本発明によれば、2枚のダイア
フラムに挟まれるようにして可動板が配置される。従っ
て、ダイアフラムの非接合面側が測定対象物理量の受圧
面となり、可動板がダイアフラムと連動して動くことで
センサギャップの変化が発生することになる。従って、
測定対象物理量が圧力の場合に測定媒体はダイアフラム
の非接合面側にのみ接触させることができるので、測定
媒体の種類は問わなくなる。
【0015】さらに圧力を受けてダイアフラムが変形す
ると、ダイアフラムに接続された可動板も移動する。こ
の時、ダイアフラムは中央部分を中心にドーム状に変形
するが、可動板には測定対象物理量が直接加わらず、し
かも、その可動板の周囲はほぼフリー状態になっている
ことから、可動板は測定対象物理量が加わっていない基
準状態のままの形状をほぼ維持して変位する。従って、
可動板の周縁の領域と、対向する基板表面の領域との距
離(ギャップ)が大きく変化する。よって、ギャップ変
化の大きい領域の面積が広くとれるので(従来は中央の
狭い領域がギャップ変化が最も大きくなる)、感度が高
くなる。
【0016】さらに、本発明では、両ダイアフラムを複
数の連結部材で連結しているので、両ダイアフラムは同
じように変形し、両ダイアフラムの間隔は常に一定とな
る。よって、測定が精度よく行える。
【0017】また、本発明のように構成すると、使用す
る材料も実施の形態で説明したように半導体基板(半導
体ウエハのみでなく、半導体薄膜も含む)により構成す
ることができ、従来のように固定基板として用いられた
ガラス基板が不要となり、加工しやすくコストダウンも
可能となる。
【0018】なお、従来のセンサでは、必ずダイアフラ
ムの表面のみに電極(一般に「可動電極」と称されてい
た)を設けていたが、本発明では、実施の形態でも説明
したように、ダイアフラム付きの基板側に形成する電極
は、可動板に対向する所定の基板表面であればよいの
で、必ずしもダイアフラムのみに設けることはない。こ
れにより、ダイアフラムの変形は、ドーム状に湾曲して
いるため中央部分と周囲では変位量が異なり、ダイアフ
ラム表面に電極を設けると入出力特性(測定対象物理量
の変化に対するセンサ出力の変化)の直線性が低下して
いたが、係る現象を抑制することが可能となる。もちろ
ん、本発明でもダイアフラムに電極を設けてもよい。
【0019】また、別の解決手段としては、第1のダイ
アフラム付きの基板と、第2のダイアフラム付きの基板
とを接合(直接または間接のいずれも可)し、前記第1
のダイアフラムと前記第2のダイアフラムは、所定の間
隔をおいて対向配置するとともに、それら両ダイアフラ
ムの間に可動板を配置し、前記可動板は、その両面(実
施の形態では中央にしているが、必ずしも中央でなくて
もよい)にてそれぞれ前記両ダイアフラムに絶縁状態で
接続され、前記ダイアフラムの変形にともない前記可動
板も変位するようにする。そして、前記第1,第2のダ
イアフラムは、その対向面間を連結する複数の連結部材
によって連結され、加わった測定対象物理量に基づいて
一体となって変形するように構成し、前記連結部材は、
前記可動板に形成された複数の貫通孔内を通過してその
可動電極とは非接触状態とする。さらに、前記可動板の
両面と、それに対向する前記両基板の対向面にそれぞれ
電極を形成し、前記可動板の両面に形成される電極と対
向する電極間にそれぞれ発生する静電容量に基づいて前
記ダイアフラムに加わる測定対象物理量を検出するよう
に構成することもできる(請求項2)。
【0020】そのように構成すると、ダイアフラムの変
位に伴う静電容量の変化が、可動板の両側で発生するの
で大きくとることができ、感度がより向上する。また、
そのように可動板の両側で発生する静電容量に基づく信
号を差動式に検出すると、外乱ノイズをキャンセルでき
るので好ましい。
【0021】さらに、前記第1,第2のダイアフラムで
挟まれる空間が、閉塞されるとともに、その閉塞された
空間が、真空或いは減圧状態になるように構成すると好
ましい(請求項3)。すなわち、そのように閉空間にす
ると、係る空間(ギャップ)内に塵埃が侵入するのを可
及的に抑制できる。また、測定対象物理量が圧力の場
合、請求項の1のような構成でも、例えば圧力導入管等
を基板表面のダイアフラムに対向するように装着し、周
囲に漏れないようにすれば、たとえ可動板の周囲の空間
が開放されていても係る測定媒体が可動板側に入り込む
可能性は少ないが、閉空間にすると、より確実に侵入を
阻止できる。そして、真空・減圧状態にすることによ
り、可動板が移動する際のダンピングの影響が無視で
き、可動板の移動から安定までの応答速度が大幅に向上
する。また、高周波で応答した場合に可動板の周縁部が
空気の粘性の応力を受けて歪むおそれが無くなる。その
結果、微小で高周波に変化する場合でも精度よく検出す
ることができるので、例えば実施の形態で説明したよう
に、フルイディックのガス流量計に適用した場合に、効
果的となる。
【0022】さらにまた、前記可動板は、前記両ダイア
フラムよりも大きい平面形状とし、前記可動板に形成す
る電極の少なくとも一部が、前記ダイアフラムの外側の
前記基板表面に対向するように構成してもよい(請求項
4)。係る構成にすると、ダイアフラムを形成していな
い基板の表面は、測定対象物理量がかかっても変形しな
いし、上記したようにダイアフラムの変形に伴い変位す
る可動板も、その形状は維持したまま変位するので、当
該ダイアフラム未形成領域と、可動板との対向面との間
の距離は、平行変位することになる。よって、入出力特
性がさらに向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】図2〜図7は、本発明に係る静電
容量型圧力センサの第1の実施の形態を示している。図
2は分解斜視図で、図3は断面図、図4〜図6は所定の
基板を取り出して示した一部破断斜視図、図7は動作状
態を説明する図である。
【0024】図2に示すように、シリコンからなる第1
半導体基板10の下端中央部を除去して薄肉の下部ダイ
アフラム12を設け、その下部ダイアフラム12の周囲
が枠体13となる。この枠体13の下面がダイボンド部
13aとなる。また、ダイアフラム12の上面中央に絶
縁体からなる柱部14を介して可動板16を連結してい
る。そして、この可動板16もシリコンからなる第2半
導体基板18から構成される。
【0025】さらに、可動板16は、平面略正方形状の
平板からなり、周囲からほぼ独立して宙に浮いた状態と
なる(厳密には、上記柱部14を介して下部ダイアフラ
ム12に接続されるとともに、後述する引出配線を介し
てワイヤパッドに接続されている)。
【0026】また、可動板16には、複数の貫通孔16
aを形成しており、その貫通孔16aの内部には、連結
部材要素17aを配置している。この連結部材要素17
aと貫通孔16aの間には所定の隙間を設け、両者を非
接触状態としている。さらに可動板16の外周囲を囲む
ようにして平面ロ字状のフレーム19(図2参照)を設
けている。そして本形態では、1枚の第2半導体基板1
8をパターニングし不要部分をエッチングして除去する
ことにより、これら可動板16,連結部材要素17a及
びフレーム19を形成している。
【0027】このフレーム19と第1半導体基板10と
の間には、絶縁膜22が介在しており、本形態ではこの
絶縁膜22を用いて上記した柱部14を形成している。
さらに、第2半導体基板18で形成した連結部材要素1
7aとダイアフラム12の間には、それらを連結する連
結部材要素17bが配置されており、この連結部材要素
17bも絶縁膜22を用いて形成している。つまり、図
2,図3に示すように、第1半導体基板10の外周囲に
平面ロ字状に絶縁膜22をパターニングして設け、下部
ダイアフラム12を露出させる。そして、その周囲の絶
縁膜22をパターニングする際に、下部ダイアフラム1
2の中央部分も残すことにより、柱部14を形成してい
る。また、格子状の交点位置も島状に残すことにより、
連結部材要素17bを形成する。
【0028】そして、この絶縁膜22を成膜した第1半
導体基板10の上に第2半導体基板18を接合すること
により、第2半導体基板18のフレーム19の下面と絶
縁膜22が接触し、可動板16の下面と柱部14が接触
する(図4参照)。
【0029】さらに、この可動板16を構成する第2半
導体基板18の上面には、絶縁膜24を介して第3半導
体基板26を積層形成している。具体的には、図5に示
すように、第2半導体基板18のフレーム19の上面全
面に絶縁膜24をパターニングして成膜し、その絶縁膜
24に第3半導体基板26の下面を接合する(図3,図
6参照)。
【0030】そして、この第3半導体基板26は、全体
的に薄肉の板材からなり、その中央部分が上部ダイアフ
ラム28となる。そして、その上部ダイアフラム28の
下面中央と、可動板16の上面中央を柱部30を介して
接合している。この柱部30も、図5に示すように、絶
縁膜24とともにパターニングして可動板16の上面中
央に形成しておき、それと上部ダイアフラム28とを接
合する。
【0031】また、第2半導体基板18で形成した連結
部材要素17aの上面と上部ダイアフラム28の対向部
位を連結部材要素17cを介して接合している。そし
て、この連結部材要素17cも絶縁膜24をパターニン
グして形成している。これにより、3つの連結部材要素
17a,17b,17cは、同一直線状に配置されると
ともに、それらが接続されて連結部材17となる。この
連結部材17は、上下のダイアフラム28,12で仕切
られる空間内に点在し、上部ダイアフラム28と下部ダ
イアフラム12とが、連結部材17により連結され、一
体化される。
【0032】従って、下部ダイアフラム12と可動板1
6とは絶縁状態にあり、下部ダイアフラム12の上面が
第1電極20となり、可動板16の下面が第2電極21
となる。そして、両電極20,21間に、距離に応じた
静電容量が発生する。同様に、上部ダイアフラム28と
可動板16とは絶縁状態にあり、上部ダイアフラム28
の下面が第3電極31となり、可動板16の上面が第4
電極32となる。そして、両電極31,32間に、距離
に応じた静電容量が発生する。係る構成が基本構成であ
り、圧力がかからない基準状態では、図3に示すよう
に、可動板16と両ダイアフラム12,28は、ともに
ほぼ水平状態を保持し、対向する電極20,21(3
1,32)間の距離(ギャップ)は、柱部14(30)
の高さとなる。そして、本形態では、係る両ギャップG
1,G2の距離、つまり両柱部14,30の高さを等し
くしている。
【0033】さらに、本形態では、上記したように可動
板16は両ダイアフラム12,28の間に、それぞれ所
定の距離をおいて位置しており、しかも、その周囲の空
間は閉空間となっている。つまり、可動板16の周囲に
は、第2半導体基板18で形成した平面ロ字状のフレー
ム19が位置しており、しかもそのフレーム19の上下
両面が、全面にわたりそれぞれ絶縁膜22,24を介し
て第1,第3半導体基板10,26に接合されているた
め、両ダイアフラム12,28で挟まれる空間が閉塞さ
れる。
【0034】そして、この状態から下部ダイアフラム1
2の下面に対し、上方向への圧力が加わるとすると、図
7(A)に示すように、下部ダイアフラム12が変位
し、上に凸のドーム状に撓む。すると、可動板16は、
その中央にて下部ダイアフラム12の中央部に柱部14
を介して局部的に支持されているだけで周縁部からの拘
束を受けにくい構造になっているため、下部ダイアフラ
ム12がドーム状に撓み変形した時、可動板16は平面
形状を保ったままでその厚み方向に平行変位する。その
結果、下部ダイアフラム12の周縁部と可動板16間の
間隔が広がるので、当該部分における第1,第2電極2
0,21間のギャップG1が広がり、両電極20,21
間に発生する静電容量が変化する。そして、変化した静
電容量に基づいて加わった圧力を測定することができ
る。
【0035】また、上記のように可動板16が上昇する
ことにより、その上面に接続された柱部30を介して上
部ダイアフラム28の中央部も上方に移動する。しか
し、上部ダイアフラム28の周囲は第3半導体基板26
の枠体29に連結しているので、その位置をとどめる。
それにより、図8(A)に示すように、上に凸の状態に
撓むように変形する。これに伴い、第3,第4電極3
1,32間でも、上記した第1,第2電極20,21間
と同様の現象が生じ、ギャップG2が狭くなり、やはり
両電極31,32間に発生する静電容量が変化する。そ
して、変化した静電容量に基づいて加わった圧力を測定
することができる。
【0036】ここで注目すべき点は、下部,上部ダイア
フラム12,28の変位に基づいて変化する第1,第2
両電極20,21間のギャップ部分G1並びに第3,第
4電極31,32間のギャップ部分G2は、面積の大き
な両ダイアフラム12,28の周縁部になっていること
である。これにより、従来と同程度に下部ダイアフラム
12が変化した際の静電容量の変化量も大きくなり、高
感度となる。
【0037】しかも、可動板16の上下両側にダイアフ
ラムを設け、可動板16の両面側で静電容量の変化を生
じるようにしたため、ダイアフラムの変化量に対する静
電容量の変化がほぼ2倍となるので、検出感度も増加す
る。よって、従来、表裏の関係にあった高感度化と、測
定媒体を問わないという両方の要求を同時に満たすこと
ができるようになる。また、両ダイアフラム12,28
と可動板16をともに導電性の半導体基板を用いて形成
したため、接合後に熱歪みの影響を受けなくなる。
【0038】さらに本形態では、下部,上部ダイアフラ
ム12,28は、その全面にわたって点在する連結部材
17により連結されて一体化されている。従って、下部
ダイアフラム12に加わった圧力は、上記した柱部1
4,30のみならず多数の連結部材17を介して上部ダ
イアフラム28に全体的に伝達される。しかも、連結部
材17が形成された位置では、両ダイアフラム12,2
8間の距離は変動することはない。その結果、ダイアフ
ラムの変形する領域では、両ダイアフラムが一体となっ
て変位し、しかも、ダイアフラム12,28間の距離は
常に一定となる。従って、下部ダイアフラム12が撓ん
だ際の寸法形状と同一の寸法形状になるように上部ダイ
アフラム28も撓むので、上部ダイアフラム28の変形
する形状が一義的に決まり、発生する静電容量に基づく
加速度の算出が精度よく行える。
【0039】さらにまた、本形態では、上部,下部ダイ
アフラム28,12の寸法形状を、可動板16よりも小
さくしている。そして、第1電極20は、第2電極21
と対向する面、すなわち、下部ダイアフラム12の上面
20aはもちろんのこと、第1半導体基板10の枠体1
3の上面の一部20bも第1電極20となる。また、同
様に第3電極31は、第4電極32と対向する面、すな
わち、上部ダイアフラム28の下面31aはもちろんの
こと、第3半導体基板26の枠体29の下面の一部31
bも第3電極31となる。
【0040】係る構成にすると、圧力が加わることによ
り上部,下部ダイアフラム28,12が撓んで第1,第
2両電極20,21間のギャップG1並びに第3,第4
両電極31,32間のギャップG2が変化した場合に、
その多くの領域(枠体13の上面に形成した電極部分2
0bと第2電極21との間並びに枠体29の下面に形成
した電極部分31bと第4電極32との間)では、電極
間距離は平行変位するので、入出力特性(圧力変化に対
する静電容量の変化)の直線性が得られる領域が広くな
る。
【0041】また、このようにダイアフラム12の面積
を小さくしても高感度となることから、枠体13の幅を
広くすることができ、ダイボンド部13aの幅を広くと
ることができる。従って、センサを小型化しても所望の
センサ特性を得つつ確実に面実装するためのダイボンド
部13aの幅を確保できるので、さらなる小型化が可能
となる。
【0042】また、上記したように、可動板16の周囲
のギャップG1,G2は、閉空間となっている。そこ
で、その空間を真空或いは減圧状態にするとよい。この
ように、ギャップ内が真空或いは減圧状態になっている
と、酸化等することもなく長期にわたって安定化する。
さらに、センサ外部の湿度変化等の周囲の環境の変化が
あった場合でも、ギャップ内は環境変化の影響を受けに
くく、結露なども起こらないので良好な特性が得られ信
頼性が非常に向上する。しかも、ダイアフラム等が撓む
(変形する)際に、可動板16が内部気体の粘性抵抗の
影響を受けず、ダンピングの影響が無視でき、ダイアフ
ラム・可動板の移動から安定までの応答速度が大幅に向
上する。つまり、高速応答(高周波応答)が向上する。
よって、瞬間的な圧力変化や、高周波で圧力が変化する
ものであっても、正確に測定できる。
【0043】なお、真空或いは減圧状態とした場合に
は、定常状態で両ダイアフラム12,28がギャップ内
に向けて極端に凹むことがないように、連結部材17の
接合面積や連結部材17の間隔を調整し、連結部以外の
ダイアフラム部のバネ係数を大きくし、強度を増す構成
をとるのがよい。
【0044】さらにまた、本形態では、下部ダイアフラ
ム12(第1電極20)と可動板16(第2電極21,
第3電極31)、並びに上部ダイアフラム28(第3電
極31)と可動板16(第4電極32)をともに半導体
(シリコン)基板で形成したことから、両電極(20,
21)間並びに(31,32)に正しく静電容量を発生
させるとともに、発生した静電容量を取り出すためにさ
らに以下のような構造をとった。
【0045】すなわち、上記したように、各半導体基板
10,18,26を接合する際に、その間に絶縁膜2
2,24を介在させるようにしているので、各半導体基
板ひいては対向する電極間の絶縁が確保できる。なお、
対向する各電極(20,21),(31,32)が接触
して短絡するのを防止するため、例えば可動板16の上
下両面を絶縁性の保護膜で被覆してもよい。
【0046】また、第1,第2電極20,21間に発生
する静電容量を外部に取り出す機構としては、まず、第
1電極20側は、絶縁膜22の一部に孔部22aを形成
して下側に位置する第1半導体基板10を露出させ、そ
の露出した第1半導体基板10に電気的に接続するよう
にしてアルミ等をスパッタリングしてワイヤパッド35
を形成する。これにより、第1電極20は、下部ダイア
フラム12,第1半導体基板10を介してワイヤパッド
35と導通されるので、そのワイヤパッド35にボンデ
ンィグワイヤを接続することにより、外部の装置に接続
できる。さらに、このワイヤパッド35を外部に露出す
るために、そのワイヤパッド35を形成する部分に対応
する第2半導体基板18の1辺の角部を、その辺の長さ
の1/3だけ切除している(図4参照)。
【0047】また、第2電極21側は、可動板16と一
体に形成された引出配線37(図2参照)を介して第2
半導体基板18のフレーム19に接続されているので、
そのフレーム19の上面に形成された絶縁膜24の一部
に孔部24aを形成しその下側に位置するフレーム19
(第2半導体基板18)を露出させ、その露出した第2
半導体基板18に電気的に接続するようにしてアルミ等
をスパッタリングしてワイヤパッド38を形成する(図
5参照)。これにより、第2電極21は、上記した経路
を通ってワイヤパッド38と導通されるので、そのワイ
ヤパッド38にボンデンィグワイヤを接続することによ
り、外部の装置に接続できる。そして、ワイヤパッド3
5,38を外部に露出するために、それら両ワイヤパッ
ド35,38を形成する部分に対応する第3半導体基板
26の1辺の角部を、その辺の長さの2/3だけ切除し
ている(図6参照)。
【0048】一方、第3電極31は、上部ダイアフラム
28すなわち第3半導体基板26に導通されているの
で、その第3半導体基板26の表面にアルミ等をスパッ
タリングして形成したワイヤパッド39と導通される。
よって、そのワイヤパッド39にボンデンィグワイヤを
接続することにより、外部の装置に接続できる。さら
に、第4電極32は、可動板16と導通しているので、
上記した第2電極21用のワイヤパッド38と導通する
ことになる。つまり、ワイヤパッド38は、第2電極2
1と第4電極32の共通のパッドとなっている。
【0049】また、上記した可動板16,フレーム19
及び引出配線37が、1枚の半導体ウエハをエッチング
して不要部分を除去することにより、第2半導体基板1
8から一体に形成される。そのように第2半導体基板1
8から製造されることから、引出配線37は従来のボン
ディングワイヤなどに比べると剛性があるため、係る引
出配線37が可動板16の変位に対して悪影響を与えな
いようにする必要がある。
【0050】そこで本形態では、引出配線37を細長く
することにより引出配線37自体の剛性を弱くするよう
にした。しかも、できるだけ長くすることにより、可動
板16が変位した際に、弾性復元力が働かないようにし
た。また、4本の引出配線37は、柱部14,30に対
して点対称形状で形成されている。よって、可動板16
には、点対称でバランスよく反力がかかるので、歪みの
発生を可及的に防止できる。
【0051】さらに、引出配線37の形成部分をさらに
エッチングすることにより、可動板16,フレーム19
の厚さに比べて引出配線37の厚さを非常に薄くしても
よい。これにより、引出配線37自体の応力を可及的に
減少させ、可動板16の変位に対する影響をさらに抑制
した。なお、このように引出配線37の厚さを薄くする
処理と、引出配線37の形状を細長くする処理の両方を
必ずしも行う必要はなく、いずれか一方でもよい。そし
て、細長くする処理としても、図示したようにほぼ半周
にわたって引き延ばすのではなく、例えば1辺のみに沿
って引き延ばすようにするなどの他、各種の対応をとれ
る。また、薄くする処理も、上下両側から除去してもよ
いし、片側からでもよい。但し、上下両側から除去した
方が可動板16に対してかかる荷重バランスはよくな
る。
【0052】図8は、本発明の第2の実施の形態を示し
ている。本実施の形態は、基本的には上記した第1の実
施の形態と同様であるが、ダイアフラムの形成領域を異
ならせている。すなわち、第1の実施の形態では、半導
体基板の中央にのみダイアフラムを形成し、その外周囲
に位置する枠体の幅を比較的広くとるようにしたが、本
実施の形態では、ダイアフラム12′,28′の平面形
状と可動板16の平面形状をほぼ等しくしている。この
ように構成すると、平行変位する電極間部分の面積が減
少するため、センサ特性としては、第1の実施の形態よ
りも低下する。但し、従来のものに比べると十分高いセ
ンサ特性が選られ、また、腐食性のガスにも適用でき
る。
【0053】なお、上記した実施の形態では、引出配線
37は可動板16と同一材料で形成する例について説明
したが、本発明はこれに限ることはなく、異なる材質で
形成してもよい。すなわち、例えば、可動板16を単結
晶シリコンで形成し、引出配線の部分を表面マイクロ技
術によりポリシリコンで形成するようにすれば、「可動
板の剛性>引出配線の剛性」となり、引出配線により生
じる応力の影響が可動板側にかかりにくくなる。
【0054】図9は、本発明に係る圧力センサの具体的
な適用例を示している。すなわち、都市ガスのような流
体の流量を測定する流量計の1つとしてフルイディック
流量計と呼ばれる流量計があり、この流量計の一部に本
発明の圧力センサを組み込むようにしている。
【0055】すなわち、圧力室41に流路形成壁45
a,45bを設けてセットリングスペース44、管路縮
小部46、噴出ノズル47、管路拡大部48を形成す
る。流体は流入管42からセットリングスペース44に
入って整流され、管路縮小部46で高流速となって噴出
ノズル47から管路拡大部48に噴出される。噴出した
流体は、隔壁50a,50b、51、誘振子52の作用
により帰還流路53aと53bとを交互に流れる振動流
体となる。なお、帰還流路53a,53bから外れた流
体は、排出流路54a,54bから下流側の排出管43
へ流れていく。
【0056】この流体の圧力変化を隔壁51に設けた導
圧路55a,55bで取り出し、本発明の圧力センサ4
0の上部ダイアフラム28,下部ダイアフラム12の表
面にそれぞれ導くようにしている。すると、両圧力の差
に応じた出力が圧力センサ40から出力されるので、そ
れをセンサ信号処理部40aにて電気信号に変換し、流
量演算回路60に与えるようにしている。
【0057】流量演算回路60は、波形整形回路62と
演算回路63と出力回路64とから成る。噴出ノズル4
7からの噴流の流動方向変化に起因する圧力変化を圧力
センサ40で検出する。この時の圧力センサ40からの
信号は、そのまま上記圧力変化に伴う差圧信号であるの
で、波形整形回路62は、この差信号を整形して矩形波
にする。そして、演算回路63はこの矩形波から流量を
算出し、その算出された流量値を出力回路64が出力端
子65に出力する。なお、係る出力信号に基づく具体的
な演算処理は、従来と同様であるので、その詳細な説明
を省略する。
【0058】本形態における圧力センサ40は都市ガス
に対する耐腐食性が大きいシリコンと酸化膜(絶縁膜)
で作られ、都市ガスに触れる部分は上側,下側電極基板
すなわちシリコンになっているから、都市ガスに対する
耐腐食性が大きく、高信頼性、長寿命となる。
【0059】さらに、フルイデック等の差圧計測による
流量測定に用いた場合、高精度(高周波応答、高分解
能)、高信頼性の流量計になる。すなわち、例えばフル
イディック式など差圧計測により流量を検出する場合、
流量がない時に両ダイアフラム12,28に加わる圧力
が同時に変化することがある。その時、本センサ40に
より検出していれば、両ダイアフラム12,28に係る
圧力が同時に変化しても、両ダイアフラム12,28は
一体化しているため上下の圧力は相殺され、誤った信号
を出力することなく正確な測定が可能となる。
【0060】なお、上記した流量演算回路は、センサ信
号処理部40aの出力をそのまま波形成形回路62に送
るようにしたが、これは、センサ信号処理部40aから
両ダイアフラム12,28に加わる圧力差に応じて正負
の出力をするようにしたためである。従って、例えばセ
ンサ信号処理部40aからの信号が、圧力が均衡してい
る(差圧0)時ある一定の電圧が出力され、圧力差に応
じてその一定の電圧を基準に変化するような場合であっ
て、演算処理をする際に正負に振れるのが必要な場合に
は、係る演算回路63にてオフセットをとるようにした
り、或いは、流量演算回路60の入力側に比較回路を設
け、センサ信号処理部40aの出力をその比較回路に入
力するとともに、上記一定の電圧を比較回路の基準電圧
とするように構成するなど各種の対応がとれる。
【0061】なお、上記した実施の形態及び適用例で
は、圧力センサに適用した例について説明したが、加速
度や振動であってももちろんよい。その場合には、加速
度等によりダイアフラムが変形しやすいようにするた
め、例えばダイアフラムの中央部分に外側に突出する重
りを設けるとよい。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る静電容量型
センサでは、ダイアフラムの変形に伴う静電容量の変化
が、ダイアフラムの周縁側の大きな面積の領域で最も大
きくすることができる。その結果、測定対象物理量の変
化に対するセンサ出力の変化が大きくなり、高感度とな
る。さらに、ダイアフラムの非接合面側が受圧面となる
ので、測定対象物理量が圧力の場合でも、測定媒体を電
極に接触させないようにすることができ、測定媒体の種
類を問わなくすることができる。つまり、腐食性のガス
も測定可能となる。
【0063】しかも、2枚のダイアフラムは、複数の連
結部材により接続されているので、2枚のダイアフラム
の一体化がより強固になされる。そのため、測定対象物
理量がかかった時のダイアフラムの変形は等しくなるの
で、制度のよい測定が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の静電容量型圧力センサの一例を示す断面
図である。
【図2】本発明に係るセンサの第1の実施の形態を示す
分解斜視図である。
【図3】同断面図である。
【図4】第1半導体基板10の上に絶縁膜22と第2半
導体基板18を積層した状態を示す一部破断斜視図であ
る。
【図5】第2半導体基板18の上に絶縁膜24を成膜し
た状態を示す一部破断斜視図である。
【図6】第3半導体基板26を積層した状態を示す一部
破断斜視図である。
【図7】動作状態を説明する図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図9】利用態様の一例を説明する図である。
【符号の説明】
10 第1半導体基板 12 下部ダイアフラム 13 枠体 13a ダイボンド部 14 柱部 16 可動板 16a 貫通孔 17 連結部材 18 第2半導体基板 19 フレーム 20 第1電極 21 第2電極 22 絶縁膜 24 絶縁膜 26 第3半導体基板 28 上部ダイアフラム 29 枠体 30 柱部 31 第3電極 32 第4電極 35,38,39 ワイヤパッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のダイアフラム付きの基板と、第2
    のダイアフラム付きの基板を接合し、 前記第1のダイアフラムと前記第2のダイアフラムは、
    所定の間隔をおいて対向配置するとともに、それら両ダ
    イアフラムの間に可動板を配置し、 前記可動板は、その両面にてそれぞれ前記両ダイアフラ
    ムに絶縁状態で接続され、前記ダイアフラムの変形にと
    もない前記可動板も変位するようにし、 前記第1,第2のダイアフラムは、その対向面間を連結
    する複数の連結部材によって連結され、加わった測定対
    象物理量に基づいて一体となって変形するように構成
    し、 前記連結部材は、前記可動板に形成された複数の貫通孔
    内を通過してその可動電極とは非接触状態となり、 かつ、前記可動板の両面の少なくとも一方の面と、それ
    に対向する基板の対向面に電極を形成し、その電極間に
    発生する静電容量に基づいて前記ダイアフラムに加わる
    前記測定対象物理量を検出するようにしたことを特徴と
    する静電容量型センサ。
  2. 【請求項2】 第1のダイアフラム付きの基板と、第2
    のダイアフラム付きの基板を接合し、 前記第1のダイアフラムと前記第2のダイアフラムは、
    所定の間隔をおいて対向配置するとともに、それら両ダ
    イアフラムの間に可動板を配置し、 前記可動板は、その両面にてそれぞれ前記両ダイアフラ
    ムに絶縁状態で接続され、前記ダイアフラムの変形にと
    もない前記可動板も変位するようにし、 前記第1,第2のダイアフラムは、その対向面間を連結
    する複数の連結部材によって連結され、加わった測定対
    象物理量に基づいて一体となって変形するように構成
    し、 前記連結部材は、前記可動板に形成された複数の貫通孔
    内を通過してその可動電極とは非接触状態となり、 かつ、前記可動板の両面と、それに対向する前記両基板
    の対向面にそれぞれ電極を形成し、 前記可動板の両面に形成される電極と対向する電極間に
    それぞれ発生する静電容量に基づいて前記ダイアフラム
    に加わる測定対象物理量を検出するようにしたことを特
    徴とする静電容量型センサ。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2のダイアフラムで挟まれ
    る空間が、閉塞されるとともに、その閉塞された空間
    が、真空或いは減圧状態にされたことを特徴とする請求
    項1または2に記載の静電容量型センサ。
  4. 【請求項4】 前記可動板は、前記両ダイアフラムより
    も大きい平面形状とし、 前記可動板に形成する電極の少なくとも一部が、前記ダ
    イアフラムの外側の前記基板表面に対向するように構成
    したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の静電容量型センサ。
JP6610998A 1998-03-03 1998-03-03 静電容量型センサ Pending JPH11248577A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009103699A (ja) * 2007-10-19 2009-05-14 Robert Bosch Gmbh 加速度センサ
WO2009130628A1 (en) * 2008-04-23 2009-10-29 Nxp B.V. Capacitive pressure sensor
CN102435376A (zh) * 2011-10-24 2012-05-02 中北大学 柔性三维力传感器及其解耦方法和制作方法
JP2017527802A (ja) * 2014-09-09 2017-09-21 アムス インターナショナル エージー 共振メンブレンガスセンサ及びそのための非一時的機械可読記憶媒体
CN108508277A (zh) * 2017-02-28 2018-09-07 马克西姆综合产品公司 平坦化的电容式传感器阵列

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