JPH11211597A - 静電容量型センサ - Google Patents

静電容量型センサ

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JPH11211597A
JPH11211597A JP2254598A JP2254598A JPH11211597A JP H11211597 A JPH11211597 A JP H11211597A JP 2254598 A JP2254598 A JP 2254598A JP 2254598 A JP2254598 A JP 2254598A JP H11211597 A JPH11211597 A JP H11211597A
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JP
Japan
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movable plate
diaphragm
diaphragms
electrodes
substrate
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Application number
JP2254598A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Higuchi
誠良 樋口
Toshihiko Omi
俊彦 近江
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度な静電容量型センサを提供すること 【解決手段】 下部ダイアフラム12付きの基板10
と、上部ダイアフラム28付きの基板26とを絶縁層2
2,24を介して接合し、両ダイアフラムは、所定の間
隔をおいて対向配置するとともに、その間に可動板16
を配置する。可動板は、その両面中央部に設けた絶縁性
の柱部14,30にてそれぞれ前記両ダイアフラムに接
続され、ダイアフラムの変形にともない可動板も変位す
るようにしている。この時、可動板は、平板状を保持し
たまま移動する。これにより、面積の大きい可動板の周
縁の方が変化量が大きくなる。可動板の両面には第2,
第4電極21,32を設け、それに対向する基板の対向
面に第1,第3電極20,31を形成し、その電極間に
発生する静電容量に基づいてダイアフラムに加わる測定
対象物理量を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電容量型センサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来の静電容量型センサの一例
を示している。同図に示すように、半導体基板1と固定
基板2とを接合する。半導体基板1には、その中央部に
薄肉のダイアフラム3を形成し、そのダイアフラム3の
固定基板2側を可動電極4とし、その可動電極4に対向
する固定基板2の表面に固定電極5を形成する。そし
て、可動電極4と固定電極5は、所定の距離だけ離れて
おり、両電極間にはその距離に応じた静電容量が発生し
ている。さらに、両電極間には適宜な空間6が形成され
ており、その空間6内でダイアフラム3が変形可能とな
っている。これにより、図中下側からダイアフラム3に
圧力が加わるとダイアフラム2が圧力を受けてほぼ全面
的に上に凸のドーム状に撓み変形するので、両電極間の
距離が変化する。従って、その電極間に発生する静電容
量の変化から、ダイアフラム3の撓み量、ひいては、ダ
イアフラム3に加わった圧力が測定できる。
【0003】また、図示省略するが、例えば固定基板2
に厚み方向に貫通する圧力導入孔を形成し、測定圧力を
上記空間6内に導入可能としたものもある。係るタイプ
の場合には、ダイアフラム3に対して可動電極4側から
圧力が加わるので、ダイアフラム3は、固定基板2(固
定電極5)から離れる方向に撓むことになる。このとき
固定電極とダイアフラムの距離変化は中央部がいちばん
大きく、また、一方の電極が固定基板に対して固定され
ており、他方の電極がダイアフラム形成面に設けられて
いることが特徴である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】静電容量型圧力センサ
の場合、各種の変形例があるが、基本的には上記2つの
タイプに分けることができる。そして、前者の圧力が加
わったときに電極間距離が短くなるタイプでは、測定媒
体が空間6内に侵入しないので、仮に測定媒体が電極を
腐食させるような特殊な気体であっても、電極に触れる
ことがないので測定可能となるという利点を有する。し
かし、ダイアフラム3の移動距離は、空間6で規制され
るので、あまり大きくとることができず、しかも、空間
6の距離を大きくとると、基準状態での静電容量が小さ
く、ダイアフラム3の変化開始当初の静電容量の変化が
小さくなる。つまり、感度が低く測定可能なレンジも狭
いという問題を有する。
【0005】逆に、後者の圧力が加わったときに電極間
距離が長くなるタイプでは、上記とは逆に感度を高く
し、測定可能なレンジも広くとることができるものの、
電極に測定媒体が触れるため、腐食性のガス等について
の測定ができず、測定可能な媒体が限られるという問題
を有する。さらに、測定媒体中に混入しているゴミやミ
スト等が圧力室に侵入する可能性があり、センサの信頼
性にも問題があった。
【0006】このように、いずれのタイプも一長一短が
あり、仕様に応じて使い分けることになる。さらに、従
来の静電容量センサは、いずれもダイアフラム3の中心
部が最も大きく変化する。換言すると、ダイアフラム周
縁部は変化が少なく、寄生容量に近いものとなってい
る。そして、当然のことながらダイアフラム3の面積を
考えると、変化の大きい中央部分の面積よりも、周縁の
あまり変化のない部分の面積の方が大きい。その結果、
ダイアフラム3が変化しても、それに基づいて変化する
静電容量は、面積の小さい中央部分に起因するものであ
るので小さくなる。
【0007】さらに、従来の静電容量型圧力センサは、
平行変位する部分が、ダイアフラム3の中心部の唯一点
のみである。つまり、ダイアフラム3が圧力を受けてほ
ぼ全面的にドーム状に撓み変形すると、これと一体の可
動電極4もドーム状に撓み変形するので、可動電極4と
固定電極5との間隔が場所により異なる。この電極間隔
の不均一な分布のせいで、圧力入力に対する電気出力の
直線性が悪くなるという問題もある。
【0008】また、従来の静電容量センサは固定電極に
対応している可動電極は、ダイアフラムのみである。そ
して、半導体基板1の周辺の枠体の底面部分がダイボン
ド部1aとなり、このダイボンド部1aの幅は、ある程
度確保する必要がある。従って、センサを小型化する
と、ダイボンド部1aが小さくできないので、ダイアフ
ラム3の面積が小さくなってしてしまい、その結果、電
極が小さくなるため感度も小さくなる。よって、小型化
によるコストダウンにも限界があった。
【0009】さらにまた、加速度センサ等では、重りの
上下両面に可動電極を設けるとともに、その両側に配置
した固定基板にそれぞれ固定電極を設け、重りの上側と
下側で静電容量を発生させるようにし、加速度により重
りが変位したことにともなう静電容量の変化を係る両側
の電極間から取り出して加速度を求めることができるも
のがある。このように、差動式にすると、出力が大きく
とれるとともに、温度などの物理量以外の要因による静
電容量の変化の影響をキャンセルできるという効果が得
られる。
【0010】そこで、係る差動式のセンサを圧力センサ
に適用することを考えると、ダイアフラム付きの半導体
基板の両側に固定基板を接合し、両固定基板の所定位置
に固定電極を形成することが考えられる。係る場合に
は、少なくとも固定電極の一方には圧力導入用の貫通孔
を形成する必要が生じるので、上記した電極の腐食やゴ
ミ等の侵入の問題を有する。
【0011】従って、仮に2つのガスの圧力差或いはそ
の圧力の大小関係を検出するような要求がある場合、上
記のようにダイアフラムの両側にそれぞれ比較対照の圧
力を導入すると、直接的に係る比較が行えて好ましい
が、その比較対照のガスが腐食性を有するものの場合に
は、電極腐食を防止する点から直接比較測定することが
できず、例えば同一仕様のセンサを2つ用意し、その2
つのセンサの出力差に基づいて演算処理するしかなかっ
た。すると、完全に同一の仕様を有するセンサを選択す
ることが煩雑であり、微細な圧力差を精度良く判定する
ことは困難となる。
【0012】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、測定対象媒体の種類を問わず、電極の腐食もなく、
感度が高くて測定レンジも広くすることができ、しか
も、入出力特性の直線性を良好にすることができ、ま
た、ダイボンド部の幅を十分にとることができ、小型化
が可能で、高感度な測定を行うことができ、しかも、ゴ
ミ等の浸入のおそれがなく長期的に所望の効果を発揮す
ることができ、寿命が長く信頼性の高い静電容量型セン
サを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係る静電容量型センサでは、第1のダイ
アフラム付きの基板と、第2のダイアフラム付きの基板
とを接合(直接または間接のいずれも可)し、前記第1
のダイアフラムと前記第2のダイアフラムは、所定の間
隔をおいて対向配置するとともに、それら両ダイアフラ
ムの間に可動板を配置し、前記可動板は、その両面(実
施の形態では中央にしているが、必ずしも中央でなくて
も良い)にてそれぞれ前記両ダイアフラムに絶縁状態で
接続され、前記ダイアフラムの変形にともない前記可動
板も変位するようにし、かつ、前記可動板の両面の少な
くとも一方の面と、それに対向する基板の対向面に電極
を形成し、その電極間に発生する静電容量に基づいて前
記ダイアフラムに加わる測定対象物理量を検出するよう
に構成した(請求項1)。
【0014】すなわち、本発明によれば、2枚のダイア
フラムに挟まれるようにして可動板が配置される。従っ
て、ダイアフラムの非接合面側が測定対象物理量の受圧
面となり、可動板がダイアフラムと連動して動くことで
センサギャップの変化を発生されることになる。従っ
て、測定対象物理量が圧力の場合に測定媒体はダイアフ
ラムの非接合面側にのみ接触させることができるので、
測定媒体は問わなくなる。
【0015】さらに圧力を受けてダイアフラムが変形す
ると、柱部を介して接続された可動板も移動する。この
時、ダイアフラムは柱部との接続部分を中心にドーム状
に変形するが、可動板には測定対象物理量が直接加わら
ず、しかも、その可動板の周囲はほぼフリー状態になっ
ていることから、可動板は測定対象物理量が加わってい
ない基準状態のままの形状をほぼ維持して変位する。従
って、可動板の周縁の領域と、対向する基板表面の領域
との距離(ギャップ)が大きく変化する。よって、ギャ
ップ変化の大きい領域の面積が広くとれるので(従来は
中央の狭い領域がギャップ変化が最も大きくなる)、感
度が高くなる。
【0016】また、本発明のように構成すると、使用す
る材料も実施の形態で説明したように半導体基板(半導
体ウエハのみでなく、半導体薄膜も含む)により構成す
ることができ、従来のように固定基板として用いられた
ガラス基板が不要となり、加工しやすくコストタウンも
可能となる。
【0017】なお、従来のセンサでは、必ずダイアフラ
ムの表面に電極(一般に「可動電極」と称されていた)
を設けていたが、本発明では、実施の形態でも説明した
ように、ダイアフラム付きの基板側に形成する電極は、
可動板に対向する所定の基板表面であればよいので、必
ずしもダイアフラムに設ける必要はなくなる。これによ
り、ダイアフラムの変形は、ドーム状に湾曲しているた
め中央部分と周囲では変位量が異なり、ダイアフラム表
面に電極を設けると入出力特性(測定対象物理量の変化
に対するセンサ出力の変化)の直線性が低下していた
が、係る現象を抑制することが可能となる。もちろん、
本発明でもダイアフラムに電極を設けてもよい。
【0018】また、第1のダイアフラム付きの基板と、
第2のダイアフラム付きの基板とを接合(直接または間
接のいずれも可)し、前記第1のダイアフラムと前記第
2のダイアフラムは、所定の間隔をおいて対向配置する
とともに、それら両ダイアフラムの間に可動板を配置
し、前記可動板は、その両面(実施の形態では中央にし
ているが、必ずしも中央でなくても良い)にてそれぞれ
前記両ダイアフラムに絶縁状態で接続され、前記ダイア
フラムの変形にともない前記可動板も変位するように
し、前記可動板の両面と、それに対向する前記両基板の
対向面にそれぞれ電極を形成し、前記可動板の両面に形
成される電極と対向する電極間にそれぞれ発生する静電
容量に基づいて前記ダイアフラムに加わる測定対象物理
量を検出するように構成してもよい(請求項2)。
【0019】そのように構成すると、ダイアフラムの変
位に伴う静電容量の変化が、可動板の両側で発生するの
で大きくとることができ、感度がより向上する。また、
そのように可動板の両側で発生する静電容量に基づく信
号を差動式に検出すると、外乱ノイズをキャンセルでき
るので好ましい。
【0020】さらに、前記第1,第2のダイアフラムで
挟まれる空間を閉塞するように構成すると、より好まし
い(請求項3)。すなわち、そのように閉空間にする
と、係る空間(ギャップ)内に塵埃が侵入するのを可及
的に抑制できる。また、測定対象物理量が圧力の場合、
請求項の1のような構成でも、例えば圧力導入管等を基
板表面のダイアフラムに対向するように装着し、周囲に
漏れないようにすれば、たとえ可動板の周囲の空間が開
放されていても係る測定媒体が可動板側に入り込む可能
性は少ないが、閉空間にすると、より確実に侵入を阻止
できる。
【0021】また、好ましくは、前記閉塞された空間
が、真空或いは減圧状態にすることである(請求項
4)。すなわち、係る構成にすると、可動板が移動する
際のダンピングの影響が無視でき、可動板の移動から安
定までの応答速度が大幅に向上する。また、高周波で応
答した場合に可動板の周縁部が空気の粘性の応力を受け
て歪むおそれが無くなる。その結果、微小で高周波に変
化する場合でも精度よく検出することができるので、例
えば実施の形態で説明したように、フルイディックのガ
ス流量計に適用した場合に、効果的となる。
【0022】さらにまた、前記可動板は、前記両ダイア
フラムよりも大きい平面形状とし、前記可動板に形成す
る電極の少なくとも一部が、前記ダイアフラムの外側の
前記基板表面に対向するように構成してもよい(請求項
5)。係る構成にすると、ダイアフラムを形成していな
い基板の表面は、測定対象物理量がかかっても変形しな
いし、上記したようにダイアフラムの変形に伴い変位す
る可動板も、その形状は維持したまま変位するので、当
該ダイアフラム未形成領域と、可動板との対向面との間
の距離は、平行変位することになる。よって、入出力特
性がさらに向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】図2〜図8は、本発明に係る静電
容量型圧力センサの第1の実施の形態を示している。図
2は断面図で、図3は平面図、図4〜図6は所定の基板
を取り出して示した平面図、図7は図3におけるα−
α′線矢視断面図、図8は動作状態を説明する図であ
る。
【0024】図2に示すように、シリコンからなる第1
半導体基板10の下端中央部を除去して薄肉の下部ダイ
アフラム12を設け、その下部ダイアフラム12の周囲
が枠体13となる。この枠体13の下面がダイボンド部
13aとなる。また、ダイアフラム12の上面中央に絶
縁体からなる柱部14を介して可動板16を連結してい
る。そして、この可動板16もシリコンからなる第2半
導体基板18から構成される。
【0025】さらに、可動板16は、平面略正方形状の
平板からなり、周囲からほぼ独立して宙に浮いた状態と
なる(厳密には、上記柱部14を介して下部ダイアフラ
ム12に接続されるとともに、後述する引出配線を介し
てワイヤパッドに接続されている)。
【0026】また、可動板16の外周囲を囲むようにし
て平面ロ字状のフレーム19(図5参照)を設けてお
り、本形態ではこのフレーム19と可動板16を1枚の
第2半導体基板18をパターニングして不要部分をエッ
チングして除去することにより形成している。そして、
このフレーム19と第1半導体基板10との間には、絶
縁膜22が介在しており、本形態ではこの絶縁膜22を
用いて上記した柱部14を形成している。つまり、図4
に示すように、第1半導体基板10の外周囲に平面ロ字
状に絶縁膜22をパターニングして設け、下部ダイアフ
ラム12を露出させる。そして、その周囲の絶縁膜22
をパターニングする際に、下部ダイアフラム12の中央
部分も残すことにより、柱部14を形成している。そし
て、この絶縁膜22を成膜した第1半導体基板10の上
に第2半導体基板18を接合することにより、第2半導
体基板18のフレーム19の下面と絶縁膜22が接触
し、可動板16の下面と柱部14が接触する。
【0027】さらに、この可動板16を構成する第2半
導体基板18の上面には、絶縁膜24を介して第3半導
体基板26を積層形成している。具体的には、図5に示
すように、第2半導体基板18のフレーム19の上面全
面に絶縁膜24をパターニングして成膜し、その絶縁膜
24に第3半導体基板26の下面を接合する(図2参
照)。そして、この第3半導体基板26は、その上面中
央部分を除去して薄肉の上部ダイアフラム28を形成し
ている。そして、その上部ダイアフラム28の下面中央
と、可動板16の上面中央を柱部30を介して接合して
いる。この柱部30も、図5に示すように、絶縁膜24
とともにパターニングして可動板16の上面中央に形成
しておき、それと上部ダイアフラム28とを接合する。
また、上部ダイアフラム28の周囲は枠体29となる。
【0028】従って、下部ダイアフラム12と可動板1
6とは絶縁状態にあり、下部ダイアフラム12の上面が
第1電極20となり、可動板16の下面が第2電極21
となる。そして、両電極20,21間に、距離に応じた
静電容量が発生する。同様に、上部ダイアフラム28と
可動板16とは絶縁状態にあり、上部ダイアフラム28
の下面が第3電極31となり、可動板16の上面が第4
電極32となる。そして、両電極31,32間に、距離
に応じた静電容量が発生する。係る構成が基本構成であ
り、圧力がかからない基準状態では、図示するように、
可動板16と両ダイアフラム12,28は、ともにほぼ
水平状態を保持し、対向する電極20,21(31,3
2)間の距離(ギャップ)は、柱部14(30)の高さ
となる。そして、本形態では、係る両ギャップG1,G
2の距離、つまり両柱部14,30の高さを等しくして
いる。
【0029】さらに、本形態では、上記したように可動
板16は両ダイアフラム12,28の間に、それぞれ所
定の距離をおいて位置しており、しかも、その周囲の空
間は閉空間となっている。つまり、可動板16の周囲に
は、第2半導体基板18で形成した平面ロ字状のフレー
ム19が位置しており、しかもそのフレーム19の上下
両面が、全面にわたりそれぞれ絶縁膜22,24を介し
て第1,第3半導体基板10,26に接合されているた
め、両ダイアフラム12,28で挟まれる空間が閉塞さ
れる。
【0030】そして、この状態から下部ダイアフラム1
2の下面に対し、上方向への圧力が加わるとすると、図
8に示すように、下部ダイアフラム12が変位し、上に
凸のドーム状に撓む。すると、可動板16は、その中央
にて下部ダイアフラム12の中央部に柱部14を介して
局部的に支持されているだけで周縁部からの拘束を受け
にくい構造になっているため、下部ダイアフラム12が
ドーム状に撓み変形したとき、可動板16は平面形状を
保ったままでその厚み方向に平行変位する。その結果、
下部ダイアフラム12の周縁部と可動板16間の間隔が
広がるので、当該部分における第1,第2電極20,2
1間のギャップG1が広がり、両電極20,21間に発
生する静電容量が変化する。そして、変化した静電容量
に基づいて加わった圧力を測定することができる。
【0031】また、上記のように可動板16が上昇する
ことにより、その上面に接続された柱部30を介して上
部ダイアフラム28の中央部も上方に移動する。しか
し、上部ダイアフラム28の周囲は第3半導体基板26
の枠体29に連結しているので、その位置をとどめる。
それにより、図8に示すように、上に凸の状態に撓むよ
うに変形する。これに伴い、第3,第4電極31,32
間でも、上記した第1,第2電極20,21間と同様の
現象が生じ、ギャップG2が狭くなり、やはり両電極3
1,32間に発生する静電容量が変化する。そして、変
化した静電容量に基づいて加わった圧力を測定すること
ができる。
【0032】ここで注目すべき点は、下部,上部ダイア
フラム12,28の変位に基づいて変化する第1,第2
両電極20,21間のギャップ部分G1並びに第3,第
4電極31,32間のギャップ部分G2は、面積の大き
な両ダイアフラム12,28の周縁部になっていること
である。これにより、従来と同程度に下部ダイアフラム
12が変化した際の静電容量の変化量も大きくなり、高
感度となる。
【0033】しかも、可動板16の上下両側にダイアフ
ラムを設け、可動板16の両面側で静電容量の変化を生
じるようにしたため、ダイアフラムの変化量に対する静
電容量の変化がほぼ2倍となるので、検出感度も増加す
る。よって、従来、表裏の関係にあった高感度化と、測
定媒体を問わないという両方の要求を同時に満たすこと
ができるようになる。また、両ダイアフラム12,28
と可動板16をともに導電性の半導体基板を用いて形成
したため、接合後に熱歪みの影響を受けなくなる。
【0034】そして、本形態では、下部ダイアフラム1
2(第1電極20)と可動板16(第2電極21,第3
電極31)、並びに上部ダイアフラム28(第3電極3
1)と可動板16(第4電極32)をともに半導体(シ
リコン)基板で形成したことから、両電極(20,2
1)間並びに(31,32)に正しく静電容量を発生さ
せるとともに、発生した静電容量を取り出すためにさら
に以下のような構造をとった。
【0035】すなわち、上記したように、各半導体基板
10,18,26を接合する際に、その間に絶縁膜2
2,24を介在させるようにしているので、各半導体基
板ひいては対向する電極間の絶縁が確保できる。なお、
対向する各電極(20,21),(31,32)が接触
して短絡するのを防止するため、例えば可動板16の上
下両面を絶縁性の保護膜で被覆してもよい。
【0036】また、第1,第2電極20,21間に発生
する静電容量を外部に取り出す機構としては、まず、第
1電極20側は、絶縁膜22の一部に孔部22aを形成
して下側に位置する第1半導体基板10を露出させ、そ
の露出した第1半導体基板10に電気的に接続するよう
にしてアルミ等をスパッタリングしてワイヤパッド35
を形成する(図7参照)。これにより、第1電極20
は、下部ダイアフラム12,第1半導体基板10を介し
てワイヤパッド35と導通されるので、そのワイヤパッ
ド35にボンデンィグワイヤを接続することにより、外
部の装置に接続できる。さらに、このワイヤパッド35
を外部に露出するために、そのワイヤパッド35を形成
する部分に対応する第2半導体基板18の1辺の角部
を、その辺の長さの1/3だけ切除している(図5参
照)。
【0037】また、第2電極21側は、可動板16と一
体に形成された引出配線37(図5参照)を介して第2
半導体基板18のフレーム19に接続されているので、
そのフレーム19の上面に形成された絶縁膜24の一部
に孔部24aを形成しその下側に位置するフレーム19
(第2半導体基板18)を露出させ、その露出した第2
半導体基板18に電気的に接続するようにしてアルミ等
をスパッタリングしてワイヤパッド38を形成する(図
7参照)。これにより、第2電極21は、上記した経路
を通ってワイヤパッド38と導通されるので、そのワイ
ヤパッド38にボンデンィグワイヤを接続することによ
り、外部の装置に接続できる。そして、ワイヤパッド3
5,38を外部に露出するために、それら両ワイヤパッ
ド35,38を形成する部分に対応する第3半導体基板
28の1辺の角部を、その辺の長さの2/3だけ切除し
ている(図6参照)。
【0038】一方、第3電極31は、上部ダイアフラム
28すなわち第3半導体基板26に導通されているの
で、その第3半導体基板26の表面にアルミ等をスパッ
タリングして形成したワイヤパッド39と導通される。
よって、そのワイヤパッド39にボンデンィグワイヤを
接続することにより、外部の装置に接続できる。さら
に、第4電極32は、可動板16と導通しているので、
上記した第2電極21用のワイヤパッド39と導通する
ことになる。つまり、ワイヤパッド39は、第2電極2
1と第4電極32の共通のパッドとなっている。
【0039】また、上記した可動板16,フレーム19
及び引出配線37が、一枚の半導体ウエハをエッチング
して不要部分を除去することにより、第2半導体基板1
8から一体に形成される。そのように第2半導体基板1
8から製造されることから、引出配線37は従来のボン
ディングワイヤなどに比べると剛性があるため、係る引
出配線37が可動板16の変位に対して悪影響を与えな
いようにする必要がある。
【0040】そこで本形態では、引出配線37を細長く
することにより引出配線37自体の剛性を弱くするよう
にした。しかも、できるだけ長くすることにより、可動
板16が変位した際に、弾性復元力が働かないようにし
た。つまり、図5に示すように、引出配線37の一端3
7aを可動板16の1つの頂点付近に連結し、引出配線
37は、可動板16の周囲をほぼ半周、つまり、隣接す
る2つの辺に沿って平行に配置しその他端37bを可動
板16の対角線上の他の頂点付近まで延長形成してい
る。また、2本の引出配線37は、柱部14,30に対
して点対称形状で形成されている。よって、可動板16
には、点対称でバランスよく反力がかかるので、歪みの
発生を可及的に防止できる。
【0041】さらに本形態では、引出配線37の形成部
分をさらにエッチングすることにより、可動板16,フ
レーム19の厚さに比べて引出配線37の厚さを非常に
薄くした。これにより、引出配線37自体の応力を可及
的に減少させ、可動板16の変位に対する影響をさらに
抑制した。なお、このように引出配線37の厚さを薄く
する処理と、引出配線37の形状を細長くする処理の両
方を必ずしも行う必要はなく、いずれか一方でも良い。
そして、細長くする処理としても、図示したようにほぼ
半周にわたって引き延ばすのではなく、例えば1辺のみ
に沿って引き延ばすようにするなどの他、各種の対応を
とれる。また、薄くする処理も、図示の例では上下両側
から除去しているが、片側からでも良い。但し、上下両
側から除去した方が可動板16に対してかかる荷重バラ
ンスは良くなる。
【0042】次に、上記した構成のセンサを製造するプ
ロセスの一例を説明する。まず、図9(A)に示すよう
に、センサに用いる基板としてのP型シリコンの単結晶
基板(Si基板)10′を用意する。次いで、Si基板
10′の上面全面に絶縁膜(Si02等)を塗布し、基
板周縁接合部、柱部14を残すようにパターニングする
(同図(B)参照)。この時の絶縁膜22の厚みでギャ
ップ量(G1)が決定される。そして、絶縁膜22の上
に第2半導体基板となるSi基板18′をシリコン直接
接合により接合する(同図(C)参照)。
【0043】次に、図10(A)に示すように、前工程
で接合したSi基板18′をウェットエッチングなどに
より薄くする(シンニング)。この処理により、基板の
厚さを最終的なセンサにおける可動板の厚さにする。次
いで、薄くしたSi基板18′の上面に絶縁膜を形成
し、不要部分をエッチングにより除去してパターニング
する。これにより、同図(B)に示すように、Si基板
18′の上に、柱部30と、外周囲に位置する絶縁膜2
4が成膜される。
【0044】その後、Si基板18′をドライエッチン
グ等により、不要部分を除去したり、一部を薄肉にする
ことにより図5に示したように可動板16の一部から極
端に細いビーム状の薄板(引出配線37)が出ている状
態にパターニングする(図11(A)参照)。これによ
り、第2半導体基板18が完成する。
【0045】次いで、絶縁膜24の上に、上部ダイアフ
ラムとなるSi基板26′を接合する(図11(B)参
照)。そして、この上下に配されたSi基板10′,2
6′に対してウェットエッチングによる異方性エッチン
グを行い、上下ダイアフラム28,12を同時に形成
し、第1,第3半導体基板10,26を形成する(図1
2(A)参照)。また、この時、各ワイヤパッドを露出
するために必要な切欠部分(半導体基板の1辺の1つの
角部を除去)も同時に形成する。そして最後に3枚の基
板10,18,26の各々に接続するようにして、アル
ミなどによりワイヤパット(図示の例では、第2半導体
基板18と接続するワイヤパッド38が示されている)
を形成して完成する(図12(B)参照)。
【0046】そして、このように同時に形成するため
に、例えば、図13に示すように、Si基板26′の接
合面側の所定領域に高濃度ボロンをドープしてP++領域
26′aを形成する。この形成する所定領域は、上部ダ
イアフラム領域と、枠体を形成する領域であり、その深
さは上部ダイアフラムの肉厚に等しくする。また、同図
(B)の底面図に示すように、ワイヤパッドを露出する
ための切欠部分KにはP++領域26′aを設けない。ま
た、Si基板26′の上面の枠体に対応する領域には、
レジストRをパターニングしておく。さらに図示省略す
るが、下側のSi基板10′にも、所定領域に、P++
域からなるエッチストップ層や、レジストを形成してお
く。
【0047】このよう状態でエッチング液に浸漬する
と、レジストRが塗布されていないで露出するSi部分
がエッチングされて除去され、所定時間経過すると、P
++領域が露出する。すると、このP++領域のエッチング
レートが下がり、P++領域未形成のSiがさらに除去さ
れる。これにより、図14に示すように、切欠部分が形
成されるとともに、ダイアフラムの膜圧が均一化する。
なお、第2半導体基板における切欠部は、例えば絶縁膜
24を図5に示す形状にパターニングしておくと、エッ
チングによりSi基板26′の切欠部分が除去されて絶
縁膜24が露出した際に、第2半導体基板18の一部が
露出する。よって、さらにエッチングを行うことによ
り、露出した当該部分がさらにエッチングされて除去さ
れるので、形成することができる。もちろん、可動板を
形成する際などにおいて同時に形成しておいても良い。
【0048】また、上記したように、可動板16の周囲
のギャップG1,G2は、閉空間となっている。そこ
で、その空間を真空或いは減圧状態にするとよい。この
ように、ギャップ内が真空或いは減圧状態になっている
と、酸化等することも無く長期にわたって安定化する。
さらに、センサ外部の湿度変化等の周囲の環境の変化が
あった場合でも、ギャップ内は環境変化の影響を受けに
くく、結露なども起こらないので良好な特性が得られ信
頼性が非常に向上する。しかも、ダイアフラム等が撓む
(変形する)際に、可動板16が内部気体の粘性抵抗の
影響を受けず、ダンピングの影響が無視でき、ダイアフ
ラム・可動板の移動から安定までの応答速度が大幅に向
上する。つまり、高速応答(高周波応答)が向上する。
よって、瞬間的な圧力変化や、高周波で圧力が変化する
ものであっても、正確に測定できる。
【0049】なお、真空或いは減圧状態とした場合に
は、定常状態で両ダイアフラム12,28がギャップ内
に向けて極端に凹むことがないように、基板16,26
を構成する材質として適度な剛性を有するものを用いた
り、厚みを増したりするなどしてダイアフラム部分の強
度を増すような構成をとるのがよい。そして、係る構成
のセンサは、上記したSi基板26′を接合する際に、
真空封止してたり減圧雰囲気下でシリコン接合を行うこ
とにより簡単に製造できる。
【0050】図15,図16は、本発明の第2の実施の
形態を示している。本実施の形態は、基本的には上記し
た第1の実施の形態と同様であるが、上部,下部ダイア
フラム28,12の寸法形状を、可動板16よりも小さ
くしている。そして、第1電極20は、第2電極21と
対向する面、すなわち、下部ダイアフラム12の上面2
0aはもちろんのこと、第1半導体基板10の枠体13
の上面の一部20bも第1電極20となる。また、同様
に第3電極31は、第4電極32と対向する面、すなわ
ち、上部ダイアフラム28の下面31aはもちろんのこ
と、第3半導体基板26の枠体29の下面の一部31b
も第3電極31となる。
【0051】係る構成にすると、図8と図16を比較す
ると明らかなように、圧力が加わることにより上部,下
部ダイアフラム28,12が撓んで第1,第2両電極2
0,21間のギャップG1並びに第3,第4両電極3
1,32間のギャップG2が変化した場合に、その多く
の領域(枠体13の上面に形成した電極部分20bと第
2電極21との間並びに枠体29の下面に形成した電極
部分31bと第4電極32との間)では、電極間距離は
平行変位するので、入出力特性(圧力変化に対する静電
容量の変化)の直線性が得られる領域が広くなる。
【0052】また、このようにダイアフラム12の面積
を小さくしても高感度となることから、枠体13の幅を
広くすることができ、ダイボンド部13aの幅を広くと
ることができる。従って、センサを小型化しても所望の
センサ特性を得つつ確実に面実装するためのダイボンド
部13aの幅を確保できるので、さらなる小型化が可能
となる。なお、その他の構成並びに作用効果は、上記し
た第1の実施の形態と同様であるので、同一符号を付し
その詳細な説明を省略する。
【0053】図17は、本発明の第3の実施の形態を示
している。本実施の形態では、上記した第2の実施の形
態を基本とし、入出力特性の直線性の改善を図ってい
る。すなわち、図16からも明らかなように、両ダイア
フラム12,28の変位に伴う柱部14,30の周囲の
電極間距離の変化量が小さい。従って、センサ全体の電
極20と21,31と32間に発生する静電容量を考え
た場合、当該柱部14,30の周囲の領域で発生する静
電容量は、圧力がかかってもあまり変化せず、寄生容量
となる。
【0054】そこで、両ダイアフラム12,28の対向
面のうち、柱部14,30の周囲の領域に溝42を形成
している。このように溝42を形成することにより、当
該領域のギャップを広げ、その溝42を挟んで対向する
電極部分に発生する静電容量を小さくすることにより、
上記寄生容量を削減して入出力特性の直線性の向上を図
るようにしている。そして、係る構造のセンサは、第
1,第3半導体基板10,26の接合面側表面中央部に
対し、ドライエッチングなどにより所定量だけ削り込む
ことにより簡単に形成できる。
【0055】なお、図示の例では、両方のダイアフラム
12,28に形成したが、片側のみでもよく、また、可
動板16側に溝を形成しても良い。さらには、溝の形状
としては、図示のように柱部14,30を含む領域を削
り込むようにしても良いし、柱部14,30と接合する
部分は元々静電容量に関係ないので、柱部14,30の
接続部分以外の周囲を囲むようにして溝を形成しても良
い。
【0056】但し、そのようにすると、ダイアフラム或
いは可動板に形成される柱部14,30と接続する部分
(溝で囲まれる内部)が形成され、それと位置あわせを
しなければならないので、位置決め精度が要求される。
つまり、図示したように、柱部14,30との接続部分
を含めて彫り込む方が、位置決め精度が要求されないと
いう点で好ましい。
【0057】図18は、本発明の第4の実施の形態を示
している。本実施の形態では、上記した第3の実施の形
態を基本とし、さらに、入出力特性の直線性の向上を図
っている。すなわち、可動板16のうち、両ダイアフラ
ム12,28に対向しない領域に高濃度の不純物をドー
プし電極部44を形成している。つまり、不純物をドー
プした領域は、その他の領域に比べて電子の流れがおこ
りやすくなるので、その電極部44の上下面がそれぞれ
第4,第2の電極32,21となり、ギャップの変位量
の少ない柱部14,30の周辺の領域は、実質的に電極
が無くなる。これにより、ダイアフラム12,28の変
形に伴いギャップ間距離が平行変位する領域のみが選択
的に電極となるので、入出力特性の直線性がさらに向上
する。
【0058】なお、図示の例では、可動板16のみに不
純物をドープした例を示したが、逆に第1,第3半導体
基板10,26側の所定位置に不純物をドープしたり、
両方ともに不純物をドープしてももちろんよい。
【0059】図19,図20は、本発明の第5の実施の
形態を示している。本実施の形態では、上記した第2の
実施の形態を基本とし、さらに入出力特性の直線性の改
善を図っている。すなわち、可動板16のうち、両ダイ
アフラム12,28に対向する部分に貫通孔40を設け
ている。これに伴い、柱部14,30と可動板16と
は、複数の梁41により連結されている。そして、係る
貫通孔40は、第2半導体基板18をエッチングして可
動板16を形成する際に同時に製造できる。
【0060】すなわち、係る構成にすると、両ダイアフ
ラム12,28に対向する部分には、導電体がほとんど
ない(梁部41のみ)ので、第1半導体基板10側に形
成する第1電極20は、測定物理量が加わっても変形し
ない枠体13の上面部分のみ(或いは大部分)となり、
同様に第3半導体基板26側に形成する第3電極31
は、変形しない枠体29の下面部分のみ(或いは大部
分)となる。従って、上記した第2,第3の実施の形態
に比べ、さらに寄生容量が減少し、電極のほとんどが平
行変位する部分となる。これにより、入出力特性の直線
性がさらに向上する。
【0061】さらにまた、本形態では、貫通孔40を設
けたことにより、両ダイアフラム12,28ひいては可
動板16が変位する際に、その貫通孔40が、空気の逃
げ通路となるので、移動時の空気抵抗が少なくスムーズ
に変位でき、微小圧力や高周波数及びまたは瞬間的にか
かる圧力であっても精度よく検出できるという副次的な
効果も発揮する。なお、その他の構成並びに作用効果
は、上記した実施の形態(特に第2の実施の形態)と同
様であるので、その詳細な説明を省略する。
【0062】図21は、本発明の第6の実施の形態を示
している。同図に示すように、本実施の形態は、第1の
実施の形態を基本とし、ギャップ内の電極に絶縁膜45
を形成している。この絶縁膜45は、各基板接合前に該
当個所に絶縁膜を成膜しておくことで容易に形成でき
る。係る構成にすると、誤って対向する電極同士が接触
するようなことがあっても、その間に絶縁膜45が存在
するので、ショートすることがなくなる。
【0063】また、電極が平行変位する領域にのみ誘電
率の高い絶縁膜を形成しておけば、平行変位する領域の
み静電容量が増加し、直線性が向上する構造となる。な
お、上記した第3〜第6の実施の形態は、いずれも第2
の実施の形態を基準にしたが、第1の実施の形態を基準
としてももちろんよい。
【0064】図22,図23は、本発明の第7の実施の
形態を示している。本実施の形態では、可動板16とフ
レーム19を引出配線37で接続する際の構造を改良し
ている。すなわち、引出配線37を点対称に配置する点
では上記した各実施の形態と同様であるが、各配線37
と可動板16との接続箇所を異ならせている。すなわ
ち、可動板16の1組の対辺のそれぞれの中点から中心
に向かって帯状の切欠部16aを設ける。その切欠部1
6aの奥側は、柱部14,30に位置している。そし
て、引出配線37を切欠部16a内に挿入配置し、可動
板16の中心側付近で接続している。これにより、両ダ
イアフラム12,28の変位に伴い移動する柱部14,
30の付近で引出配線37が接続され、しかも、係る接
続点付近は、ギャップ変動が少ないこともあり、柱部1
4,30を介して両ダイアフラム12,28側に係る反
力も小さくてすむ。そして、引出配線37の応力は柱部
14,30付近にのみ加わるので、可動板16のひずみ
等を考慮する必要がなくなる。さらに、引出配線37の
形状は1本の帯状としても、十分長さを確保できる。従
って、上記した各実施の形態のように、可動板16とフ
レーム19の間に、その隙間に沿って引出配線37等を
はわす必要がないので、可動板16とフレーム19との
間隔を狭くし、小型化が図れる。
【0065】図24は、本発明の第8の実施の形態を示
している。本実施の形態では、上記した第7の実施の形
態をさらに改良したもので、可動板16に設けた切欠部
16a内に進入させ柱部14,30近傍で接続した引出
配線37を、可動板16の周囲(隣接する2辺)に沿っ
て所定距離延長形成している。これにより、引出配線3
7は、可動板16の3辺と平行になるようになり、総延
長距離が長くなる。よって、本形態では、上記した第7
の実施の形態と同様に2つの引出配線37を点対称にす
ることにより可動板16に対する反力が均等になり、か
つ柱部14,30付近で接続することにより、発生する
反力自体を小さくするという効果を発揮するとともに、
引出配線37の長さを長くすることにより、引出配線3
7の応力を小さくし、よりスムーズに可動板16が平行
変位できるようにしている。
【0066】図25は、本発明の第9の実施の形態を示
している。本実施の形態では、上記した各実施の形態と
相違して、可動板16に形成した第2,第4電極21,
32の引出構造を替えている。すなわち、第1半導体基
板10の接合面側表面に、その半導体基板10と絶縁状
態でアルミ等の金属をスパッタリングなどしてインタコ
ネクション配線46を形成する。このインタコネクショ
ン配線46は、一端は柱部14の近傍まで位置させ、他
端は第2半導体基板18のフレーム19の下方まで位置
するようにパターニングしている。
【0067】そして、そのインタコネクション配線46
の両端に電気的に接続するようにして、柱部14と外周
囲の絶縁膜22の側面に沿ってアルミ等の金属膜を成膜
してインタコネクション47を設けている。これによ
り、可動板16とフレーム19が、インタコネクション
47並びにインタコネクション配線46を介して導通す
るので、可動板16の上下両面に形成される第2,第4
電極21,32は、第2半導体基板18に導通状態で形
成されたワイヤパッド38に導通され、外部に取り出し
可能となる。
【0068】係る構成にすると、第2半導体基板18で
形成していた引出配線が不要となり、可動板16が完全
にフリーとなるので、応力がかからず、歪みなどなくス
ムーズに平行変位させることができる。
【0069】図26は、本発明の第10の実施の形態を
示している。本実施の形態は、上記した各実施の形態の
いずれにも適用できるもので、各ワイヤパットをチップ
の同一面上に形成している。図示の例では、第3半導体
基板26上にワイヤパットを形成した例を示している。
すなわち、図26中のβ−β’線矢視断面図である図2
7に示すように、ワイヤパットを形成する箇所にウェッ
トエッチング等により、第3半導体基板26及び絶縁膜
24を貫通する第1穴48と、第3半導体基板26,絶
縁膜24,第2半導体基板18及び絶縁膜22を貫通す
る第2穴49を形成し、その両穴48,49の内周面
(底面を除く)と、第3半導体基板26の表面に絶縁膜
50を成膜する。この状態で、各穴48,49内に、ア
ルミ等によるワイヤパッド35,38を形成する。ま
た、絶縁膜50の所定位置に孔部50aを形成して第3
半導体基板26を露出させ、そこにワイヤパッド40を
形成する。
【0070】係る構成を採ることにより、3つのワイヤ
パット35,38,40が同一面上にあるため、その第
3半導体基板26側を基板側への面実装面とすることに
より、センサチップをダイボンディングする時に、フリ
ップチップ実装によりワイヤパッドからダイレクトに信
号を取り出することができる。これにより、ワイヤボン
ディングの工程を削減できる。
【0071】上記した各実施の形態は、いずれも図9〜
図12に示したように、可動板16を半導体ウエハで形
成するようにしたが、本発明はこれに限ることはなく、
導電性薄膜を用いて形成することもできる。その製造プ
ロセスの一例としては、図28〜図31に示すような工
程を実施できる。
【0072】すなわち、まず、図28(A)に示すよう
に、センサに用いる基板としてのP型シリコンの単結晶
基板(Si基板)10′を用意する。次いで、Si基板
10′の上面全面に絶縁膜(Si02等)を塗布し、基
板周縁接合部、柱部14を残すようにパターニングする
(同図(B)参照)。係る処理までは、図9に示すもの
と同様である。
【0073】次いで、ギャップとなる部分に酸化膜52
を堆積させる。この酸化膜が犠牲層となる(図28
(C)参照)。そして、ポリシリコン等の導電性薄膜5
3を所定厚さ堆積させる(図29(A)参照)。この厚
さは、最終製品での可動板16の厚さに対応させてい
る。この堆積した導電性薄膜53の所定領域をエッチン
グにより除去してパターニングを行い、可動板16,引
出配線及びフレーム19を形成する(同図(B)参
照)。
【0074】ウェットエッチングにより、図28(C)
で示した処理で製造した酸化膜(犠牲層)をエッチング
して除去し、下側のギャップG1を形成する(図30
(A)参照)。次いで、絶縁膜をパターニングすること
により、首部30や周囲の絶縁膜24を成膜した後、そ
の上に、上部ダイアフラムとなるSi基板26′を接合
する(図30(B)参照)。
【0075】そして、この上下に配されたSi基板1
0′,26′に対してウェットエッチングによる異方性
エッチングを行い、上下ダイアフラム28,12を同時
に形成し、第1,第3半導体基板10,26を形成する
(図31(A)参照)。また、この時、各ワイヤパッド
を露出するために必要な切欠部分(半導体基板の1辺の
1つの角部を除去)も同時に形成する。また、図示の例
では、エッチング領域を狭くしているため、第2の実施
の形態等で示したように平行変位領域の面積の広いタイ
プのものを製造したが、この時広い面積をエッチングす
ると、第1の実施の形態と同様のタイプのセンサを製造
できる。
【0076】そして最後に3枚の基板10,18,26
の各々に接続するようにして、アルミなどによりワイヤ
パット38を形成して完成する(図31(B)参照)。
係るプロセスを実行することにより、使用するシリコン
基板が一枚減少できるので、コストダウンになる。
【0077】なお、上記した実施の形態では、引出配線
37は可動板16と同一材料で形成する例について説明
したが、本発明はこれに限ることはなく、異なる材質で
形成してもよい。すなわち、例えば、可動板16を単結
晶シリコンで形成し、引出配線の部分を表面マイクロ技
術によりポリシリコンで形成するようにすれば、「可動
板の剛性>引出配線の剛性」となり、引出配線により生
じる応力の影響が可動板側にかかりにくくなる。
【0078】図32は、本発明に係る圧力センサの具体
的な適用例を示している。すなわち、都市ガスのような
流体の流量を測定する流量計の一つとしてフルイディッ
ク流量計と呼ばれる流量計があり、この流量計の一部に
本発明の圧力センサを組み込むようにしている。
【0079】すなわち、圧力室61に流路形成壁65
a,65bを設けてセットリングスペース64、管路縮
小部66、噴出ノズル67、管路拡大部68を形成す
る。流体は流入管62からセットリングスペース64に
入って整流され、管路縮小部66で高流速となって噴出
ノズル67から管路拡大部68に噴出される。噴出した
流体は、隔壁70a,70b、71、誘振子72の作用
により帰還流路73aと73bとを交互に流れる振動流
体となる。なお、帰還流路73a,73bから外れた流
体は、排出流路74a,74bから下流側の排出管63
へ流れていく。
【0080】この流体の圧力変化を隔壁71に設けた導
圧路75a,75bで取り出し、本発明の圧力センサ5
5の上部ダイアフラム28,下部ダイアフラム12の表
面にそれぞれ導くようにしている。すると、両圧力の差
に応じた出力が圧力センサ55から出力されるので、そ
れをセンサ信号処理部55aにて電気信号に変換し、流
量演算回路80に与えるようにしている。
【0081】流量演算回路80は、波形整形回路82と
演算回路83と出力回路84とから成る。噴出ノズル6
7からの噴流の流動方向変化に起因する圧力変化を圧力
センサ55で検出する。この時の圧力センサ55からの
信号は、そのまま上記圧力変化に伴う差圧信号であるの
で、波形整形回路82は、この差信号を整形して矩形波
にする。そして、演算回路83はこの矩形波から流量を
算出し、その算出された流量値を出力回路84が出力端
子66に出力する。なお、上記と信号に基づく具体的な
演算処理は、従来と同様であるので、その詳細な説明を
省略する。
【0082】本形態における圧力センサ55は都市ガス
に対する耐腐食性が大きいシリコンと酸化膜(絶縁膜)
で作られ、都市ガスに触れる部分は上側,下側電極基板
すなわちシリコンになっているから、都市ガスに対する
耐腐食性が大きく、高信頼性、長寿命となる。
【0083】さらに、フルイデック等の差圧計測による
流量測定に用いた場合、高精度(高周波応答、高分解
能)、高信頼性の流量計になる。すなわち、例えばフル
イディック式など差圧計測により流量を検出する場合、
流量がない時に両ダイアフラム12,28に加わる圧力
が同時に変化することがある。その時、本センサ55に
より検出していれば、両ダイアフラム12,28に係る
圧力が同時に変化しても、両ダイアフラム12,28は
一体化しているため上下の圧力は相殺され、誤った信号
を出力することなく正確な測定が可能となる。
【0084】なお、上記した流量演算回路は、センサ信
号処理部55aの出力をそのまま波形成形回路82に送
るようにしたが、これは、センサ信号処理部55aから
両ダイアフラム12,28に加わる圧力差に応じて正負
の出力をするようにしたためである。従って、例えばセ
ンサ信号処理部55aからの信号が、圧力が均衡してい
る(差圧0)時にある一定の電圧が出力され、圧力差に
応じてその一定の電圧を基準に変化するような場合であ
って、演算処理をする際に正負に振れるのが必要な場合
には、係る演算回路83にてオフセットをとるようにし
たり、或いは、流量演算回路80の入力側に比較回路を
設け、センサ信号処理部55aの出力をその比較回路に
入力するとともに、上記一定の電圧を比較回路の基準電
圧とするように構成するなど各種の対応がとれる。
【0085】なお、上記した実施の形態及び適用例で
は、圧力センサに適用した例について説明したが、加速
度や振動であってももちろんよい。その場合には、加速
度等によりダイアフラムが変形しやすいようにするた
め、例えばダイアフラムの中央部分に外側に突出する重
りを設けるとよい。
【0086】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る静電容量型
センサでは、ダイアフラムの変形に伴う静電容量の変化
が、ダイアフラムの周縁側の大きな面積の領域で最も大
きくすることができる。その結果、測定対象物理量の変
化に対するセンサ出力の変化が大きくなり、高感度とな
る。さらに、ダイアフラムの非接合面側が受圧面となる
ので、測定対象物理量が圧力の場合でも、測定媒体を電
極に接触させないようにすることができ、測定媒体の種
類を問わなくすることができる。つまり、腐食性のガス
も測定可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の静電容量型圧力センサの一例を示す断面
図である。
【図2】本発明に係るセンサの第1の実施の形態を示す
断面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】第1半導体基板10の上に絶縁膜22を成膜し
た状態を示す平面図である。
【図5】第2半導体基板18と、その上に絶縁膜24を
成膜した状態を示す平面図である。
【図6】第3半導体基板26を示す平面図である。
【図7】図3のα−α′線矢視断面図である。
【図8】動作状態を説明する図である。
【図9】製造プロセスの一例を示す図である。
【図10】製造プロセスの一例を示す図である。
【図11】製造プロセスの一例を示す図である。
【図12】製造プロセスの一例を示す図である。
【図13】製造プロセスの一例を示す図である。
【図14】製造プロセスの一例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図16】その動作状態を説明する図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図18】本発明の第4の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図19】本発明の第5の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図20】本発明の第5の実施の形態を示す平面図であ
る。
【図21】本発明の第6の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図22】本発明の第7の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図23】本発明の第7の実施の形態を示す平面図であ
る。
【図24】本発明の第8の実施の形態を示す平面図であ
る。
【図25】本発明の第9の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図26】本発明の第10の実施の形態を示す平面図で
ある。
【図27】図26のβ−β′線矢視断面図である。
【図28】製造プロセスの一例を示す図である。
【図29】製造プロセスの一例を示す図である。
【図30】製造プロセスの一例を示す図である。
【図31】製造プロセスの一例を示す図である。
【図32】利用態様の一例を説明する図である。
【符号の説明】
10 第1半導体基板 12 下部ダイアフラム 13 枠体 13a ダイボンド部 14 柱部 16 可動板 18 第2半導体基板 19 フレーム 20 第1電極 21 第2電極 22 絶縁膜 24 絶縁膜 26 第3半導体基板 28 上部ダイアフラム 29 枠体 30 柱部 31 第3電極 32 第4電極 35,38,39 ワイヤパッド 40 貫通孔 41 梁 42 溝 44 電極部 45 絶縁膜 46 インタコネクション配線 47 インタコネクション 48,49 穴 50 絶縁膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のダイアフラム付きの基板と、第2
    のダイアフラム付きの基板を接合し、 前記第1のダイアフラムと前記第2のダイアフラムは、
    所定の間隔をおいて対向配置するとともに、それら両ダ
    イアフラムの間に可動板を配置し、 前記可動板は、その両面にてそれぞれ前記両ダイアフラ
    ムに絶縁状態で接続され、前記ダイアフラムの変形にと
    もない前記可動板も変位するようにし、 かつ、前記可動板の両面の少なくとも一方の面と、それ
    に対向する基板の対向面に電極を形成し、その電極間に
    発生する静電容量に基づいて前記ダイアフラムに加わる
    測定対象物理量を検出するようにしたことを特徴とする
    静電容量型センサ。
  2. 【請求項2】 第1のダイアフラム付きの基板と、第2
    のダイアフラム付きの基板を接合し、 前記第1のダイアフラムと前記第2のダイアフラムは、
    所定の間隔をおいて対向配置するとともに、それら両ダ
    イアフラムの間に可動板を配置し、 前記可動板は、その両面にてそれぞれ前記両ダイアフラ
    ムに絶縁状態で接続され、前記ダイアフラムの変形にと
    もない前記可動板も変位するようにし、 かつ、前記可動板の両面と、それに対向する前記両基板
    の対向面にそれぞれ電極を形成し、 前記可動板の両面に形成される電極と対向する電極間に
    それぞれ発生する静電容量に基づいて前記ダイアフラム
    に加わる測定対象物理量を検出するようにしたことを特
    徴とする静電容量型センサ。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2のダイアフラムで挟まれ
    る空間が、閉塞されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の静電容量型センサ。
  4. 【請求項4】 前記閉塞された空間が、真空或いは減圧
    状態にしたことを特徴とする請求項3に記載の静電容量
    型センサ。
  5. 【請求項5】 前記可動板は、前記両ダイアフラムより
    も大きい平面形状とし、 前記可動板に形成する電極の少なくとも一部が、前記ダ
    イアフラムの外側の前記基板表面に対向するように構成
    したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の静電容量型センサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008005440A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Yamaha Corp コンデンサマイクロホン及びコンデンサマイクロホンの製造方法
JP2011007499A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Kyocera Corp 圧力検出装置用基体および圧力検出装置
JP2013235002A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Rosemount Aerospace Inc センサのための分離モードコンデンサ

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