JPH11248564A - トルクセンサ - Google Patents

トルクセンサ

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JPH11248564A
JPH11248564A JP6040798A JP6040798A JPH11248564A JP H11248564 A JPH11248564 A JP H11248564A JP 6040798 A JP6040798 A JP 6040798A JP 6040798 A JP6040798 A JP 6040798A JP H11248564 A JPH11248564 A JP H11248564A
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JP
Japan
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substrate
housing
opening
connector
cover
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JP6040798A
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English (en)
Inventor
Koichi Sato
浩一 佐藤
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組立時作業性悪化等の不具合を招くことなく、
基板を収容する空間の防水性を向上したい。 【解決手段】基板収容空間21には、基板9をその内部
に組み込む際に利用される第1開口部22と、コネクタ
30が固定される第2開口部25とを独立に形成する。
第1開口部22は、基板9を収容した後に、アルミニウ
ム製のカバー23によって塞がれるようになっている。
カバー23の裏面側には、第1開口部23を通じて水等
が基板収容空間21に浸入することを防止するシール部
材23Bを埋め込む。一方、第2開口部25の縁部分の
内周面には、コネクタ30を固定した後に、第2開口部
25を通じて水等が浸入することを防止するOリング2
5Aを固定する。また、上側ハウジング1Aは鉄製、コ
ネクタ本体31は導電性樹脂製とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トルクセンサに
関し、特に、電動式パワーステアリング装置等に好適に
利用できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の技術としては、例えば本
出願人が先に提案した特開平8−122175号公報に
開示されたものがある。この公報記載の従来技術である
トルクセンサは、センサ部を有する本体と、この本体上
に直接固定される金属プレートと、この金属プレート上
に固定されるが本体には直接固定されていない基板と、
基板に設けられセンサ部と接続した検出回路とを備えて
いて、検出回路は基板の一面にのみ配置され、基板の金
属プレートと接触する他面は全面アースとなっていて、
かかる構成により、電子部品は全て基板の一面に実装さ
れるため、ノイズに対するシールド効果が向上すると共
に組立性も向上する等の種々の利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】確かに、上記公報記載
の従来のトルクセンサであれば、公報に記載されたよう
な種々の作用効果を奏することはできるが、本発明者等
の鋭意研究の結果、基板を収容する部分の防水性の点で
さらなる改良が必要であることが判った。
【0004】即ち、上記公報記載のトルクセンサは、そ
の公報の実施例や図面にも詳細に説明されているよう
に、車両用の電動式パワーステアリング装置に適用する
ことが可能であるが、電動式パワーステアリング装置に
適用した場合、スペース的に余裕がない車両にあっては
車室内に全ての構成が配置できない場合も多く、基板を
収容するハウジング部を車室外(エンジンルーム側)に
配置することもある。
【0005】すると、電子回路等が搭載された基板が水
を被ることを防止するために防水性には特に注意しなけ
ればならないのである。しかしながら、上記公報記載の
トルクセンサにあっては、その公報の図4にも示される
ように、ハウジングに形成された凹部内が壁(壁部3
1)によって二つの部屋に分離されていて、その一方の
部屋(段部33)の側面の一部にコネクタユニット固定
用の切欠きが形成されている。このため、防水性を向上
させるためには、ハウジングの凹部の開口側端面とカバ
ーとの間、コネクタユニットとカバーとの間、並びにコ
ネクタユニットとハウジングの切欠き部内側面との間の
全てにシール部材を配設して水の侵入を防止できるよう
にしなければならず、Oリング等のシール部材によって
は十分な防水性を確保することが困難であった。
【0006】本発明は、このような従来の技術が有する
未解決の課題に着目してなされたものであって、組立時
作業性悪化等の不具合を招くことなく、基板を収容する
空間の防水性が向上するトルクセンサを提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るトルクセンサは、ハウジングに、トル
クに応じて状態が変化するセンサ部を収容するセンサ部
収容空間と、前記センサ部の出力を受けて所定処理を実
行する回路部が搭載された基板を収容する基板収容空間
と、を形成するとともに、前記基板収容空間には、前記
基板を組み込む際に利用される第1開口部と、前記基板
上の前記回路部の出力を外部に引き出すための第2開口
部とを、互いに独立に形成し、前記ハウジングと前記第
1開口部を塞ぐカバーとの間、並びに、前記ハウジング
と前記第2開口部に嵌め込まれるコネクタ本体との間の
それぞれに、シール部材を介在させ、前記ハウジング,
前記カバー及び前記コネクタ本体のそれぞれを、電磁波
遮蔽材料で形成した。
【0008】なお、コネクタを電磁波遮蔽材料で形成す
ると、第2開口部を通じて外部に引き出されるピンとコ
ネクタとの間が導通してここで短絡が生じてしまう可能
性がある。そこで、ピンの中途部分は、絶縁体を介して
コネクタに支持させる構成とすることが望ましい。
【0009】また、ハウジング,カバー及びコネクタ本
体は、同じ電磁波遮蔽材料で形成してもよいし、それぞ
れが異なる電磁波遮蔽材料で形成してもよい。電磁波遮
蔽材料としては、鉄やアルミニウム等の金属や、導電性
樹脂等が適用可能である。例えば、複雑な形状であるハ
ウジングをアルミ製(充分な強度の厚み,型で製造し軽
量化を図る)、カバーを一枚板で鉄製とし、コネクタを
樹脂製とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1乃至図5は本発明の一実施
の形態を示す図であって、この実施の形態は、本発明に
係るトルクセンサを、車両の電動パワーステアリング装
置に適用したものであり、図1は操舵系の要部を示す縦
断面図、図2は図1のA方向矢視図、図3は図2のB−
B線断面図、図4は図2のC方向矢視図、図5は後述の
コネクタを取り外した状態での図2のC方向矢視図であ
る。
【0011】先ず、構成を説明すると、上側ハウジング
1A及び下側ハウジング1Bからなるハウジング1内に
は、トーションバー4を介して連結された入力軸2及び
出力軸3が、軸受5a,5b及び5cによって回転自在
に支持されている。これら入力軸2,出力軸3及びトー
ションバー4は、同軸に配設されていて、トーションバ
ー4の上端側は入力軸2内に深く入り込んだ位置におい
てその入力軸2にピン結合されて回転方向に一体となっ
ており、また、トーションバー4の下端側は出力軸3に
スプライン結合されて回転方向に一体となっている。入
力軸2及び出力軸3は鉄等の磁性材料から形成されてい
る。
【0012】そして、入力軸2の上端部には、図示しな
い自在継ぎ手やステアリングシャフト等を介してステア
リングホイールが回転方向に一体に取り付けられてお
り、また、出力軸3の下端部にはピニオン軸3aが一体
に形成されていて、ピニオン軸はラック軸6に噛合して
いる。これらピニオン軸3a及びラック軸6は、公知の
ラックアンドピニオン式ステアリング装置を構成するも
のであり、従って、運転者がステアリングホイールを操
舵することにより発生した操舵力は、入力軸2,トーシ
ョンバー4,出力軸3及びラックアンドピニオン式ステ
アリング装置を介して、図示しない転舵輪に伝達され
る。
【0013】さらに、出力軸3には、これと同軸に且つ
一体に回転するウォームホイール7が外嵌し、このウォ
ームホイール7の樹脂製の噛合部7aと、電動モータ8
の出力軸8a外周面に形成されたウォーム8bとが噛み
合っている。従って、電動モータ8の回転力は、その出
力軸8a,ウォーム8b及びウォームホイール7を介し
て出力軸3に伝達されるようになっており、電動モータ
8の回転力及び回転方向を適宜制御することにより、出
力軸3に適切な操舵補助トルクを付与できるようになっ
ている。
【0014】ここで、主として入力軸2を包囲する上側
ハウジング1Aには、この操舵系に発生するトルクに応
じて状態が変化するセンサ部10を収容するセンサ部収
容空間20と、センサ部10の出力を受けて所定の処理
を実行する回路部が搭載された基板9を収容する基板収
容空間21と、が形成されている。なお、センサ部収容
空間20は、入力軸2と上側ハウジング1Aとの間の隙
間によって形成された略肉厚の円筒形状の空間であり、
基板収容空間21は、そのセンサ部収容空間20の径方
向外側に近接するように形成された略直方体状の空間で
ある。
【0015】なお、センサ部収容空間に収容されたセン
サ部10の構成は、本発明の要旨ではなく特に限定され
るものではないが、本実施の形態では、出力軸3と一体
に回転するように固定され、入力軸2の外周面を包囲す
る導電性で且つ非磁性の材料(例えば、アルミニウム)
製の肉薄の円筒部材11と、この円筒部材11に包囲さ
れている入力軸2外周面に形成され、軸方向に延びる横
断面略長方形の複数の溝12と、入力軸2と出力軸3と
の間のトーションバー4の捩じれを伴った相対回転の方
向及び量に応じて溝12との重なり具合が変化するよう
に円筒部材11に形成された複数の窓(図示せず)と、
上側ハウジング1A側に固定され円筒部材11の窓と入
力軸2の溝12との重なり具合をコイルのインダクタン
ス変化として検知するためのコイルユニット13と、で
構成されていて、センサ部10のコイルユニット13の
各コイルの端部13aが、基板収容空間21側に引き出
され、基板9の所定位置に差し込まれている。
【0016】基板9上面には、端部13aを介して供給
されるセンサ部10の出力に基づいて、操舵系に発生し
ている操舵トルクが最適な値となるような操舵補助トル
クを演算し、その操舵補助トルクが発生するように、電
動モータ8の図示しない駆動回路に対して制御信号を出
力するようになっている。
【0017】そして、図2及び図3に示すように、基板
収容空間21内には、基板9を支持するための凸部9
a,9bが形成されていて、基板9はそれら凸部9a,
9bにネジ9c,9dにより固定されている。
【0018】また、基板収容空間21には、基板9をそ
の内部に組み込む際に利用される第1開口部22が形成
されている。この第1開口部22は、基板9の平面形状
よりも一回り大きな略長方形の開口部であり、基板9を
収容した後に、カバー23を外側ハウジング1A表面に
固定することによって塞がれるようになっている。カバ
ー23は、肉薄のアルミニウム製の部材であり、その表
面側には、第1開口部22の縁部分に沿って連続するよ
うに凸部23Aが形成されていて、その凸部23Aの上
側ハウジング1A側を向く裏面側には、無端状のシール
部材23Bが埋め込まれている。シール部材23Bは、
カバー23を固定した後に、第1開口部23を通じて水
等が基板収容空間21に浸入することを防止するための
ものである。具体的には、シール部材23Bは、カバー
23を固定する前の状態はその裏面側に若干盛り上が
り、カバー23を固定すると、上側ハウジング1Aとカ
バー23との間に介在し、基板収容空間21の縁部分に
密着して水等の浸入を防止するようになっている。
【0019】さらに、基板収容空間21の一方の側面
は、他の部位よりも肉厚の肉厚部24となっていて、そ
の肉厚部24には、基板収容空間21に通じる円形の第
2開口部25が、第1開口部とは独立に開口している。
【0020】即ち、肉厚部24は、基板収容空間21の
側面に連続したブロック状の部位であって、その略中央
部に円形の第2開口部25が開口しているのであるが、
その第2開口部25の中心軸が向く方向は、第1開口部
22の長辺と平行な方向となっている。また、第2開口
部25の直径は、図5からも判るように、その外側から
基板9の一部が見える程度の寸法としている。
【0021】そして、第2開口部25には、コネクタ3
0が固定されるようになっている。コネクタ30は、導
電性樹脂製のコネクタ本体31を有していて、そのコネ
クタ本体31は、第2開口部25に差し込まれる円筒部
31Aと、肉厚部24表面に当接するフランジ部31B
と、フランジ部31Bの円筒部31Aとは逆側の面から
立ち上がるボックス部31Cと、から構成されている。
かかるコネクタ本体31は、その円筒部31Aを第2開
口部25に差し込んだ状態で、フランジ部31Bを貫通
する二本のボルト32を肉厚部24に螺合させることに
より、上側ハウジング1Aに固定されるようになってい
る。
【0022】コネクタ本体31には、複数(この例で
は、6)本のピン33が支持されている。これらピン3
3は、基板9上の回路部の出力を外部に導出するための
ものであって、その一方の端部は、横断面円形に形成さ
れ、基板9の端部に裏面側から差し込まれるようになっ
ている。また、ピン33の他方の端部は、横断面長方形
に形成され、ボックス部31Cの開口端より若干内側の
位置にまで延びている。そして、各ピン33は、絶縁体
である合成ゴム製のリング34を介して、ボックス部3
1Cの底面部分に固定されている。
【0023】これらリング34の外径寸法は、遮断すべ
き電磁波の波長よりも出来るだけ小さくすることが望ま
しい。本実施の形態では、基板収容空間21内において
基板9よりもさらに深い位置にのみ存在するような寸法
としている。
【0024】そして、各ピン33のリング34を介して
コネクタ本体31に支持される部分33Aは、第2開口
部25の中心軸と平行に延びているが、その平行に延び
ている部分33Aの基板収容空間21内側の端部に、連
続して直角に折れ曲がって基板9側に延びる部分33B
が形成されていて、その基板9側に延びる部分33Bの
先端が、基板9裏面側に差し込まれている。
【0025】なお、各ピン33の上記部分33Bの長さ
は、部分33Bの基板9側の先端部が、コネクタ本体3
1の円筒部31Aの外周面よりも内側に位置するような
寸法としている。これは、ピン33が固定されたコネク
タ30を肉厚部24に固定する際に、ピン33の直角に
折れ曲がった部分33Bが、第2開口部25を容易に通
過できるようにするため、つまり、コネクタ30を固定
する際の手間を簡易にするためである。
【0026】そして、ピン33の直角に折れ曲がった部
分33Bの寸法を上記のようにしたため、基板9の深さ
方向の固定位置を、図5に示すように、第2開口部25
の外側からその一部が見えるような位置としているので
ある。なお、実際の組み立て手順は、コネクタ30を肉
厚部24に固定した後に、基板9を固定し、カバー23
を固定する、という具合である。
【0027】さらに、第2開口部25の縁部分の内周面
には、シール部材としてのOリング25Aが埋め込まれ
ている。このOリング25Aは、コネクタ30を固定し
た後に、第2開口部25を通じて水等が浸入することを
防止するためのものである。具体的には、Oリング25
Aは、コネクタ30を固定する前の状態は、第2開口部
25の内側に若干盛り上がり、コネクタ30を固定する
と、上側ハウジング1Aとコネクタ30の円筒部31A
との間に介在し、その円筒部31Aの外周面に密着して
水等の浸入を防止するようになっている。
【0028】次に、本実施の形態の動作を説明する。
今、操舵系が直進状態にあり、操舵トルクが零であるも
のとすると、入力軸2及び出力軸3間には相対回転は生
じない。従って、入力軸2と円筒部材11との間にも相
対回転は生じない。
【0029】これに対し、ステアリングホイールを操舵
して入力軸2に回転力が生じると、その回転力は、トー
ションバー4を介して出力軸3に伝達される。このと
き、出力軸3には、転舵輪及び路面間の摩擦力やラック
アンドピニオン式ステアリング装置のギアの噛み合い等
の摩擦力に応じた抵抗力が生じるため、入力軸2及び出
力軸3間には、トーションバー4が捩じれることによっ
て出力軸3が遅れる相対回転が発生し、入力軸2及び円
筒部材11間にも相対回転が生じる。そして、その相対
回転の方向及び量は、ステアリングホイールの操舵方向
や発生している操舵トルクに応じて決まってくる。
【0030】この結果、コイルユニット13のコイルの
インダクタンスが操舵トルクの方向及び大きさに応じて
適宜変化するため、そのコイルの端部13aが接続され
た基板9上の回路において、操舵補助トルクを決定する
ための演算処理を実行することができるのである。
【0031】そして、基板9上の回路における演算処理
の結果、制御信号がピン33を介して図示しない駆動回
路に供給され、電動モータ8にその操舵補助トルクを発
生させるための回転力が発生し、これがウォーム8bや
ウォーム7を介して出力軸3に伝達され、出力軸3に操
舵補助トルクが付与されたことになって、操舵トルクが
減少し、運転者の負担が軽減される。
【0032】さらに、本実施の形態では、第1開口部2
2と第2開口部25とをそれぞれ独立に形成しているた
め、それぞれの開口部を、シール部材23BやOリング
25Aによって容易にシールすることができ、外部から
水等が浸入することをより確実防止することができる。
つまり、上記公報に開示されたような複雑な形状の開口
部は、Oリング等によって確実にシールすることはでき
ず、水等の浸入を防止できない可能性が高いのに対し、
本実施の形態の構成であれば、それが略確実に防止でき
るのである。このため、スペース的な制約から上側ハウ
ジング1Aをエンジンルーム側に配した結果、上側ハウ
ジング1Aが水等を被る可能性が高くなったとしても、
基板収容空間21への水等の浸入を防止できるから、回
路のショート不良等の故障を招く可能性を極めて低くで
き、信頼性の高い電動式パワーステアリング装置とする
ことができるのである。
【0033】なお、第1開口部22と第2開口部25と
をそれぞれ独立に形成した結果、コネクタ30を固定す
る際に、ピン33の直角に曲がった部分33Bが、第2
開口部25を通過する必要があるため、上述のように、
その部分33Bの長さ寸法を決定しているのであるが、
そのように部分33Bの長さ寸法を決定したことによ
り、基板9の深さ方向の固定位置が、第2開口部25の
外側から見えるような位置になっている。
【0034】このため、その第2開口部25を通じて外
部から到来する電磁波が、基板9表面側の回路部に影響
を与えることが懸念されるのであるが、本実施の形態に
あっては、ハウジング1は鉄製であり、カバー23はア
ルミニウム製であり、コネクタ本体31は導電性樹脂製
であるため、これらハウジング1,カバー23及びコネ
クタ本体31のいずれもが、電磁波の遮蔽が可能な電磁
波遮蔽材料で形成されていることになる。
【0035】従って、基板9を収容した基板収容空間2
1内には、極僅かにリング34が固定された部位を通じ
てのみ電磁波の侵入が可能であるだけで、しかも基板9
を収容する位置よりもさらに深い位置にリング34を固
定しているから、基板9の表面側(図2に見える面側)
に固定された回路部への影響は、実質的に零である。よ
って、基板9上の回路が電磁波の影響を受けて誤作動す
る可能性は、極めて小さくなっている。
【0036】仮に、ピン33の直角に折れ曲がった部分
33Bを長くして、その端部が第2開口部25の内周面
よりもさらに外側に位置するようにすれば、基板9は第
2開口部25の外側から見えない位置に固定することも
可能であり、そうすれば、上側ハウジング1A及びカバ
ー23を電磁波遮蔽材料で形成するだけで基板9上の回
路への電磁波の影響は極めて小さくできるのである。し
かしながら、そのような構成では、コネクタ30を固定
する際に、ピン33の直角に折れ曲がった部分33Bが
第2開口部25を通過するように斜めの方向から円筒部
31Aを差し込むような手間が必要になり、組立時の作
業性の低下を招いてしまうのである。
【0037】これに対し、本実施の形態のような構成で
あれば、そのような作業性の低下を招くことなく、電磁
波が回路に影響する可能性を低減できるのである。さら
に、本実施の形態では、ピン33を絶縁性のリング34
を介してコネクタ本体31に支持するようにしているか
ら、ピン33と導電性樹脂製のコネクタ本体31との間
でショートするような不具合もない。
【0038】なお、上記実施の形態では、本発明に係る
トルクセンサを車両用の電動式パワーステアリング装置
に適用した場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、他の用途のトルクセンサであっても、本
発明は当然に適用することができる。
【0039】また、上記実施の形態では、ハウジング1
は鉄製、カバー23はアルミニウム製、コネクタ本体3
1は導電性樹脂製としているが、これらを形成する材料
はこれに限定されるものではなく、それ以外の材料であ
っても構わない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板収容空間に第1開口部及び第2開口部を形成すると
ともに、それぞれの開口部をシール部材でシールし、さ
らに、ハウジング,カバー及びコネクタ本体を電磁波遮
蔽材料で形成したため、基板収容空間への水等の浸入を
より確実に防止できるし、基板上の回路が電磁波の影響
で誤作動する可能性を増大させるようなこともないとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の全体構成を示す縦断面
図である。
【図2】図1のA方向矢視図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】図2のC方向矢視図である。
【図5】コネクタを外した状態での図2のC方向矢視図
である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1A 上側ハウジング 1B 下側ハウジング 9 基板 10 センサ部 20 センサ部収容空間 21 基板収容空間 22 第1開口部 23 カバー 23B シール部材 25 第2開口部 25A Oリング(シール部材) 30 コネクタ 31 コネクタ本体 33 ピン 34 リング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに、トルクに応じて状態が変
    化するセンサ部を収容するセンサ部収容空間と、前記セ
    ンサ部の出力を受けて所定処理を実行する回路部が搭載
    された基板を収容する基板収容空間と、を形成するとと
    もに、 前記基板収容空間には、前記基板を組み込む際に利用さ
    れる第1開口部と、前記基板上の前記回路部の出力を外
    部に引き出すための第2開口部とを、互いに独立に形成
    し、 前記ハウジングと前記第1開口部を塞ぐカバーとの間、
    並びに、前記ハウジングと前記第2開口部に嵌め込まれ
    るコネクタ本体との間のそれぞれに、シール部材を介在
    させ、 前記ハウジング,前記カバー及び前記コネクタ本体のそ
    れぞれを、電磁波遮蔽材料で形成したことを特徴とする
    トルクセンサ。
JP6040798A 1998-02-26 1998-02-26 トルクセンサ Pending JPH11248564A (ja)

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