JPH11247911A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JPH11247911A
JPH11247911A JP10046794A JP4679498A JPH11247911A JP H11247911 A JPH11247911 A JP H11247911A JP 10046794 A JP10046794 A JP 10046794A JP 4679498 A JP4679498 A JP 4679498A JP H11247911 A JPH11247911 A JP H11247911A
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JP
Japan
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seal member
piston
hydraulic
elastic member
sealing member
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JP10046794A
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Hiroki Okada
裕樹 岡田
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンを元の位置に確実に戻すことができ
るディスクブレーキを提供する。 【解決手段】 反液圧側壁面部9aとシール部材10と
の間に第1の弾性部材12を、ピストン3側に空間部B
を形成して介装すると共に、シール部材10の外周側部
分10aと環状溝9の底部との間に空隙部Cを形成し
た。複数個の転動リップ13を、その基板部13aが第
1の弾性部材12とシール部材10との間になり、直交
板部13bがシール部材10の外周側部分10aに当接
するようにして、シール部材10の周方向に所定感覚で
配置した。ブレーキ液が空隙部Cに流入し、シール部材
10の外周側部分10aにおける液圧側部分が、反液圧
側部分を支点として回動するようにして、第1の弾性部
材12を徐々に圧縮しつつシール部材10が弾性変形す
る。転動リップ13がシール部材10の回動変形を促進
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に設けられ
るディスクブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のディスクブレーキの一例として、
図7に示すものがある。図7において、自動車の固定部
(図示省略)に設けたキャリア1には、図7左右方向に
移動可能にキャリパ2が支持されている。キャリパ2に
は、ピストン3を摺動自在に収納するシリンダ4が形成
されている。
【0003】シリンダ4の底面部とピストン3との間の
液圧室5にブレーキ液が供給されることにより、ピスト
ン3が前進(図7左方向への移動)してインナパッド6
aをブレーキロータ7に押圧し、その反作用でキャリパ
2が図7右方向に移動してキャリパ2の爪部8がアウタ
パッド6bをブレーキロータ7に押圧し、これにより制
動力を発生させるようにしている。シリンダ4の内壁に
は、環状溝9が形成されている。環状溝9には、前記シ
リンダ4と前記ピストン3との間を液封入するリング状
のシール部材10が嵌装されている。環状溝9の反液圧
側(図7左側の壁面部)の縁部には面取り11が設けら
れている。
【0004】このディスクブレーキでは、液圧室5にブ
レーキ液が供給される加圧時には、図8に示すようにシ
ール部材10がピストン3に引き摺られてその一部が面
取り11で形成される逃げ空間Aに逃げるように弾性変
形する。そして、除圧時には、図9に示すように、シー
ル部材10の弾性変形に基づく復元力によりピストン3
が元の位置に向かって(図9右方向に)引き戻される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスクブ
レーキでは、ピストン3の適正な戻りを確保するため
に、ピストン3に作用する液圧に比例した大きさのピス
トン3の戻り量が得られることが望まれている。しかし
ながら、上述した従来技術では、面取り11により得ら
れる決められた容積の逃げ空間Aに逃げるようにシール
部材10が弾性変形するものであり、得られる復元力は
極めて制約されている。このため、ピストン3の戻り量
に比例する液圧の範囲は極めて小さい範囲に限定されて
しまい、液圧が大きい値の領域になると液圧が変化して
もピストン3の戻り量はほとんど変化しないような状態
になり(図4点線T参照)、場合によってはピストン3
に対する復元力が不足し、ピストン3を元の位置に戻し
切れないことが起こり得た。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、ピストンを元の位置に確実に戻すことができるディ
スクブレーキを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ピストンを収納するキャリパのシリンダの内壁に環状溝
を形成し、該環状溝に、前記シリンダと前記ピストンと
の間を液封入するリング状のシール部材を嵌装し、ピス
トンの加圧時に生じる前記シール部材の弾性変形に基づ
く復元力により、除圧時に前記ピストンを引き戻させる
ピストン戻し機構を有するディスクブレーキにおいて、
前記ピストン戻し機構は、環状溝の反液圧側壁面部とシ
ール部材との間に設けられシール部材に比して大きい弾
性係数のリング状の弾性部材と、この弾性部材と前記ピ
ストンとの間に形成された環状の空間部と、シール部材
の外周側部分の少なくとも液圧側部分と前記環状溝の底
部との間に形成された空隙部とからなることを特徴とす
る。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成において、空隙部は反液圧側部分から液圧側部分にな
るに従って寸法が大きくなることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載の構成において、空隙部は予め圧縮した他の弾性
部材で充填されたことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか記載の構成において、複数個の略L字形の剛
性材料製の板部材を有し、該板部材の一片が弾性部材と
シール部材との間に、他片がシール部材の外周側部分に
当接するようにして、シール部材の周方向に断続的に前
記複数個の板部材を配置したことを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか記載の構成において、複数枚の剛性材料製の
板部材を有し、弾性部材とシール部材との間になるよう
に、シール部材の周方向に断続的に前記複数枚の板部材
を配置したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1ないし図4に基づいて説明する。なお、図7ない
し図9に示す部分、部材と同等の部分、部材についての
図示及び説明は、適宜省略する。図1及び図2におい
て、環状溝9における反液圧側壁面部9a(図1左側の
壁面部)は、環状溝9の底部から開口側になるに従っ
て、液圧側(図1右側)から反液圧側(図1左側)に向
けて傾斜する面となっている。
【0013】環状溝9における反液圧側壁面部9aとシ
ール部材10におけるピストン3から離間する部分(環
状溝9の底部側部分)とシール部材10との間になるよ
うに、リング状の第1の弾性部材(弾性部材)12が介
装されている。第1の弾性部材12は、断面形状が略三
角形をなしており、内周側が外周側に比して厚くなって
いる。また、第1の弾性部材12はシール部材10に比
して弾性係数が大きくなっている。上述したように第1
の弾性部材12を設けたことにより、前記反液圧側壁面
部9aのピストン3側部分とシール部材10との間には
空間部Bが形成されている。
【0014】また、シール部材10の外周側部分と環状
溝9の底部との間には、反液圧側部分から液圧側部分に
なるに従って径方向寸法が大きくなる環状の空隙部Cが
形成されている。この場合、シール部材10の外周側部
分における反液圧側部分が、環状溝9における反液圧側
壁面部9aと環状溝9の底部との接合部に密着した状態
になるようにされており、液密状態を確保するようにし
ている。この液密状態は、後述するように、シール部材
10が、シール部材10の外周側部分における反液圧側
部分を支点にして回転するような力を受ける場合にも、
維持されるようになっている。本実施例では、前記第1
の弾性部材12、空間部B及び空隙部Cからピストン戻
し機構が構成されている。
【0015】さらに、本実施の形態では、図2及び図3
に示すような、基板部(一片)13aとこの基板部13
aに略直交するように連接する直交板部(他片)13b
からなる転動リップ(板部材)13を複数個備えてい
る。転動リップ13は剛性材料製であり、基板部13a
と直交板部13bとのなす角度を維持し得るものになっ
ている。そして、基板部13aが第1の弾性部材12と
シール部材10との間に、直交板部13bがシール部材
10の外周側部分10aに当接するようにして、シール
部材10の周方向に所定間隔で複数個の転動リップ13
が配置されている。
【0016】上述したディスクブレーキでは、図1及び
図3に示すように液圧室5(図7参照)にブレーキ液が
供給されて、ピストン3が前進(図1左方向への移動)
するとき、シール部材10がピストン3に引き摺られて
その一部が空間部Bに逃げるように弾性変形する。この
際、シール部材10がピストン3の引き摺りに伴い転動
リップ13の基板部13aを介して第1の弾性部材12
を押圧すると共に、ブレーキ液が空隙部Cに流入し、転
動リップ13の直交板部13bを含むシール部材10の
外周側部分10aにブレーキ液の液圧が作用する。そし
て、シール部材10の外周側部分10aにおける反液圧
側部分に比して比較的自由度の高い液圧側部分が、反液
圧側部分を支点にして回動するようにして、第1の弾性
部材12を徐々に圧縮しつつ弾性変形する。なお、第1
の弾性部材12が圧縮された部分は、シール部材10が
逃げ込んで得られるものであり、当該部分を、以下、圧
縮逃げ空間Dという。この圧縮逃げ空間Dは、シール部
材10の変形、ひいては液圧に応じて変化するものにな
っている。
【0017】前述したシール部材10の回動による変形
分が前述したピストン3の引き摺りによる変形分に加わ
って空間部B及び圧縮逃げ空間Dに逃げ込むように弾性
変形し、液圧に応じた大きさの弾性歪みエネルギがシー
ル部材10に蓄積される(この状態を図3に点線Rで示
す)。この場合、転動リップ13は剛性材料製であり容
易に変形しないので、転動リップ13の直交板部13b
が液圧を受け、転動リップ13の屈曲部(基板部13a
及び直交板部13bの接合部)を支点とする回動力とし
て基板部13a側に伝達されて第1の弾性部材12を圧
縮し、また、転動リップ13の基板部13aがシール部
材10を介して力を受け、転動リップ13の屈曲部を支
点として直交板部13b側に回動力として伝達されてシ
ール部材10の外周側部分10aを押し上げるようにな
り、シール部材10の回動変形を促進させる。さらに、
転動リップ13をシール部材10の周方向に所定間隔
で、複数個設けているので、シール部材10の外周側部
分10aにおける液圧側部分が周方向にわたって全体的
にかつ均等に変形することになる。
【0018】上述したように、シール部材10の外周側
部分10aを回動させるようにしてシール部材10の外
周側部分10aにおける液圧側部分が反液圧側部分を支
点にして変形し、シール部材10の回動による変形分が
ピストン3の引き摺りによる変形分に加わって空間部B
及び圧縮逃げ空間Dに逃げ込むように弾性変形すること
が可能になるので、除圧時には液圧に応じた復元力を得
ることができる。
【0019】このため、ピストン3の戻り量に比例する
液圧の範囲を大きくすることができる。そして、液圧が
大きい値の領域になり、液圧が仮に大きく変化してもピ
ストン3の戻り量がほとんど変化しないような状態、す
なわち、図4に実線Gで示すように、液圧とピストン3
の戻り量とがリニアに変化する特性を有することにな
る。このため、液圧が大きくなってもピストン3に対す
る復元力を十分なものにすることができ、ひいてはピス
トン3を元の位置に適正、かつ確実に戻すことができる
ようになる。上述した従来技術では液圧の大きさにかか
わらず、シール部材10が弾性変形が許容される空間の
容積が一定であるため、液圧が大きくなると、図4に点
線Tで示すように、液圧−ピストン3の戻り量特性が飽
和状態になってしまうが、この従来技術に比して、本実
施の形態では、リニア特性を有することになる。
【0020】上記実施の形態では、転動リップ13を設
けた場合を例にしたが、転動リップ13を省略してもよ
い。また、上記実施の形態では、シール部材10の外周
側部分10aと環状溝9の底部との間に、反液圧側部分
から液圧側部分まで達する空隙部Cを形成した場合を例
にしたが、これに代えて、シール部材10の外周側部分
10aにおける液圧側部分と環状溝9の底部との間に空
隙部Cを形成するようにしてもよい。なお、空隙部Cに
ついては、、反液圧側部分から液圧側部分になるに従っ
て径方向寸法が漸増するように構成してもよいし、段階
的に大きくなうように構成してもよい。
【0021】次に、本発明の第2の実施の形態を図5に
基づいて説明する。図5のディスクブレーキは、上述し
た第1の実施の形態に比して、空隙部Cに予め圧縮した
第2の弾性部材(他の弾性部材)14を充填したことが
異なっている。第2の弾性部材14は、第1の弾性部材
12に比して弾性力または硬度が小さい材料で形成され
ている。
【0022】第2の実施の形態では、第2の弾性部材1
4が予め圧縮して空隙部Cに充填されているので、第2
の弾性部材14が、シール部材10の外周側部分10a
における反液圧側部分に比して比較的自由度の高い液圧
側部分を押し上げて、反液圧側部分を支点にした回動力
を付与する。
【0023】そして、図5に示すように液圧室5(図7
参照)にブレーキ液が供給されて、ピストン3が前進
(図5左方向への移動)するとき、シール部材10がピ
ストン3に引き摺られてその一部が空間部Bに逃げるよ
うに弾性変形する。この際、前述した第2の弾性部材1
4による回動力によって、シール部材10の外周側部分
10aにおける液圧側部分が、反液圧側部分を支点にし
て回動するようにして、第1の弾性部材12を徐々に圧
縮しつつ弾性変形し、この変形分が前述したピストン3
の引き摺りによる変形分に加わって空間部B及び圧縮逃
げ空間Dに逃げ込むように弾性変形する。
【0024】このため、除圧時には、ピストン3の引き
摺りによる変形のみによってピストン3を戻す場合に比
して、大きな復元力が得られるので、第1の実施の形態
と同様に液圧が大きくなってもピストン3を元の位置に
適正、かつ確実に戻すことができるようになる。また、
本実施の形態では、空隙部Cに第2の弾性部材14が充
填されているので、第1の実施の形態に比してブレーキ
液のシール性能の向上を図ることができる。
【0025】次に、本発明の第3の実施の形態を図6に
基づいて説明する。図6のディスクブレーキは、上述し
た第1の実施の形態に比して、転動リップ13に代えて
複数枚の剛性材料製の板部材15を転動リップ13の基
板部13aと同様に第1の弾性部材12とシール部材1
0との間に設けたこと、シール部材10の外周側部分1
0aと環状溝9の底部との間(空隙部C)における液圧
側部分に、周方向に離散的に複数個の弾性材料製の保持
部材16を設けたことが異なっている。保持部材16
は、予め圧縮してシール部材10の外周側部分10aと
環状溝9の底部との間に介装されている。
【0026】この第3の実施の形態では、シール部材1
0の外周側部分10aにおける液圧側部分の押上を、空
隙部Cに流入するブレーキ液及び保持部材16が行うこ
とになる。そして、ピストン3の引き摺りによる変形分
に加えて空間部B及び圧縮逃げ空間Dに逃げ込む弾性変
形を、ブレーキ液の液圧及び保持部材16の弾性力の両
者を利用して発生することができる。このため、ブレー
キ液の液圧または保持部材16のいずれかを調整するこ
とによりシール部材10の所望の弾性変形、ひいては復
元力を得ることができ、設計自由度が高いものになる。
また、剛性材料製の板部材15を第1の弾性部材12と
シール部材10との間に設けたので、シール部材10の
変形による力が第1の弾性部材12の全面にわたって略
均等に作用するようになる。このため、第1の弾性部材
12の全体的な利用が可能になる。
【0027】第3の実施の形態の板部材15に代えて、
前記転動リップ13を設けると共に、転動リップ13の
直交板部13bと環状溝9の底部との間に保持部材16
を設けるように構成してもよい。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、加圧時には、ブ
レーキ液が空隙部に流入し、シール部材の外周側部分に
ブレーキ液の液圧が作用し、シール部材の外周側部分に
おける反液圧側部分に比して比較的自由度の高い液圧側
部分が、反液圧側部分を支点にして回動するようにし
て、弾性部材を徐々に圧縮しつつ弾性変形する。シール
部材の回動による変形分がピストンの引き摺りによる変
形分に加わって空間部及び弾性部材の圧縮により生じる
圧縮逃げ空間に逃げ込むように弾性変形し、液圧に応じ
た大きさの弾性歪みエネルギがシール部材に蓄積される
ので、除圧時には液圧に応じた復元力を得ることができ
る。このため、ピストンを元の位置に適正、かつ確実に
戻すことができるようになる。
【0029】請求項2記載の発明は、シール部材の外周
側部分における液圧側部分が、反液圧側部分に比して移
動自由度が高くなり、反液圧側部分を支点としたシール
部材の回動性が優れたものになる。
【0030】請求項3記載の発明は、空隙部に他の弾性
部材が充填されているので、ブレーキ液のシール性能の
向上を図ることができる。
【0031】請求項4記載の発明は、剛性材料製の転動
リップの他片が液圧を受け、転動リップの屈曲部を支点
として一片側に回動力として伝達されて弾性部材を圧縮
し、また、転動リップの一片がシール部材を介して力を
受け、転動リップの屈曲部を支点として一片側に回動力
として伝達されてシール部材の外周側部分を押し上げる
ようになり、シール部材の回動変形を促進させる。この
場合、転動リップをシール部材の周方向に所定間隔で複
数個配置することにより、シール部材の外周側部分にお
ける液圧側部分が周方向にわたって全体的にかつ均等に
変形することになる。
【0032】請求項5記載の発明は、剛性材料製の板部
材を弾性部材とシール部材との間に設けたので、シール
部材の変形による力が弾性部材の全面にわたって略均等
に作用するようになる。このため、弾性部材の全体的な
利用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図2】図1の転動リップの配置状態を模式的に示す斜
視図である。
【図3】第1の実施の形態の作用を示す断面図である。
【図4】ピストンの戻り量−液圧(復元力)特性を示す
図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図7】従来のディスクブレーキの一例を示す断面図で
ある。
【図8】図7のディスクブレーキの加圧時の状態を示す
断面図である。
【図9】図7のディスクブレーキの除圧時の状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
2 キャリパ 3 ピストン 4 シリンダ 9 環状溝 10 シール部材 10a外周側部分 12 第1の弾性部材(弾性部材、ピストン戻し機構) 14 第2の弾性部材(他の弾性部材) B 空間部(ピストン戻し機構) C 空隙部(ピストン戻し機構)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンを収納するキャリパのシリンダ
    の内壁に環状溝を形成し、該環状溝に、前記シリンダと
    前記ピストンとの間を液封入するリング状のシール部材
    を嵌装し、ピストンの加圧時に生じる前記シール部材の
    弾性変形に基づく復元力により、除圧時に前記ピストン
    を引き戻させるピストン戻し機構を有するディスクブレ
    ーキにおいて、 前記ピストン戻し機構は、環状溝の反液圧側壁面部とシ
    ール部材との間に設けられシール部材に比して大きい弾
    性係数のリング状の弾性部材と、この弾性部材と前記ピ
    ストンとの間に形成された環状の空間部と、シール部材
    の外周側部分の少なくとも液圧側部分と前記環状溝の底
    部との間に形成された空隙部とからなることを特徴とす
    るディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 空隙部は反液圧側部分から液圧側部分に
    なるに従って寸法が大きくなることを特徴とする請求項
    1記載のディスクブレーキ。
  3. 【請求項3】 空隙部は予め圧縮した他の弾性部材で充
    填されたことを特徴とする請求項1または2に記載のデ
    ィスクブレーキ。
  4. 【請求項4】 複数個の略L字形の剛性材料製の板部材
    を有し、該板部材の一片が弾性部材とシール部材との間
    に、他片がシール部材の外周側部分に当接するようにし
    て、シール部材の周方向に断続的に前記複数個の板部材
    を配置したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    か記載のディスクブレーキ。
  5. 【請求項5】 複数枚の剛性材料製の板部材を有し、弾
    性部材とシール部材との間になるように、シール部材の
    周方向に断続的に前記複数枚の板部材を配置したことを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載のディスク
    ブレーキ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6347689B1 (en) 2000-06-30 2002-02-19 Shimano Inc. Roll back seal for disc brake
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