JPH11247906A - クラッチ機構及びウエビング巻取装置 - Google Patents

クラッチ機構及びウエビング巻取装置

Info

Publication number
JPH11247906A
JPH11247906A JP10052413A JP5241398A JPH11247906A JP H11247906 A JPH11247906 A JP H11247906A JP 10052413 A JP10052413 A JP 10052413A JP 5241398 A JP5241398 A JP 5241398A JP H11247906 A JPH11247906 A JP H11247906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
transmitting
rotor
pretensioner
rotating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10052413A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Hori
誠司 堀
Tomonori Nagata
智紀 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP10052413A priority Critical patent/JPH11247906A/ja
Priority to KR10-1999-0006566A priority patent/KR100522856B1/ko
Priority to US09/261,959 priority patent/US6244531B1/en
Priority to EP19990102896 priority patent/EP0940603B1/en
Publication of JPH11247906A publication Critical patent/JPH11247906A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H19/00Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion
    • F16H19/02Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion for interconverting rotary or oscillating motion and reciprocating motion
    • F16H19/04Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion for interconverting rotary or oscillating motion and reciprocating motion comprising a rack
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/46Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up
    • B60R22/4628Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up characterised by fluid actuators, e.g. pyrotechnic gas generators
    • B60R22/4633Linear actuators, e.g. comprising a piston moving along reel axis and rotating along its own axis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/46Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up
    • B60R2022/468Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up characterised by clutching means between actuator and belt reel

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Storing, Repeated Paying-Out, And Re-Storing Of Elongated Articles (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリテンショナー作動時のプリテンショナー
の回転に抵抗が生じたり、スプールを回転させる回転力
に無駄が生じたりすることなく、プリテンショナーの回
転力をスプールに伝達することができるウエビング巻取
装置を得る。 【解決手段】 通常状態で、コロ32は、プリテンショ
ナーを構成するロータ44の係止突起50に係止されて
おり、ロータ44とシャフト22との間に挟まれないの
で、シャフト22が自由に回転し、スプールも自由に回
転してウエビングの引き出し、巻き取りができる。車両
急減速時にはロータ44が回転し、係止突起50がコロ
32から離間するので、コロ32はロータ44のテーパ
ー52に押され、シャフト22の外周面とテーパー52
との間に挟まれる。ロータ44とシャフト22とがコロ
32を介して連結されるので、ロータ44の回転力がシ
ャフト22に伝達され、スプールが回転してウエビング
が巻き取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチ機構及び
ウエビング巻取装置に関し、例えば、車両急減速時にス
プールをウエビング巻取方向に回転させるプリテンショ
ナーを備えたウエビング巻取装置と、このウエビング巻
取装置に用いられるクラッチ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図17及び図18には、従来のウエビン
グ巻取装置310が示されている。
【0003】このウエビング巻取装置310(特公平2
−10743号参照)では、カバー312から突設され
た支承ピン314に転動体320が装着されている。転
動体320は、引き部材ローラ316の切欠318に差
し入れられている。通常時には、転動体320が中間ブ
ッシュ324から離間しており、ベルト軸は引き部材ロ
ーラ316から独立して自由に回転する。
【0004】車両急減速時などに、引き部材ローラ31
6が矢印B方向に回転すると、この回転力で支承ピン3
14がせん断され、支承ピン314を介して引き部材ロ
ーラ316と中間ブッシュ324が連結される。これに
より、ベルト軸322に引き部材ローラ316の回転力
が伝達され、プリテンショナーが作動して、ベルトのた
るみが除去される。
【0005】従って、このウエビング巻取装置310で
は、プリテンショナー作動時に支承ピン314をせん断
させるためのせん断力が必要とされるため、引き部材ロ
ーラ316の回転の抵抗となると共に、ベルト軸を回転
させるトルクが結果的に小さくなってしまう。
【0006】これに対し、図19に示すウエビング巻取
装置350(特開平8−133015号参照)では、基
盤部352に対して摺動部354が破断可能な細い接続
部356で接続されており、さらに摺動部354からロ
ーラーピン保持部358が垂設されている。ローラーピ
ン保持部358に保持されたローラーピン360は、通
常時にはスリーブ362に接触しておらず、ウエビング
364の引出し巻取り等に影響を与える可能性は少な
い。
【0007】車両に大きな減速度が生じ、遊星歯車装置
を介してクラッチ外歯366が矢印C方向に回転される
と、ローラーピン保持部358の変形によってローラー
ピン360がスリーブ362の外周面とクラッチ外歯3
66のカム面368との間に食い込む。これにより、ク
ラッチ外歯366とスリーブ362とが連結され、クラ
ッチ外歯366の回転トルクがスリーブ362に伝達さ
れて、プリテンショナーが作動する。さらにクラッチ外
歯366が回転すると、ローラーピン360を介してク
ラッチ外歯366の回転駆動力がホルダー370に伝達
され、接続部356が破断されるので、クラッチ外歯3
66はローラーピン360を介してスリーブ362をさ
らに矢印C方向に回転駆動し、巻取り軸372が回転さ
れて、ウエビング364が締め付けられる。
【0008】従って、このウエビング巻取装置350に
おいても、プリテンショナー作動時に接続部356が破
断されるため、クラッチ外歯366の回転の抵抗になる
と共に、巻取り軸372を回転させるトルクが結果的に
小さくなってしまう。
【0009】かかる問題点は、上記したウエビング巻取
装置310、350に限らず、一般に、回転部材と被回
転部材との間に伝達部材を挟み込むことで、回転部材の
回転力を被回転部材に伝達するクラッチ機構において、
伝達部材等の一部を破断させることで回転部材と被回転
部材との間に移動させて挟み込むクラッチ機構が有する
問題点である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事実を
考慮し、回転部材の回転に抵抗が生じたり、被回転部材
を回転させる回転力に無駄が生じたりすることなく、回
転部材の回転力を被回転部材に伝達することができるク
ラッチ機構及び、プリテンショナー作動時のプリテンシ
ョナーの回転に抵抗が生じたり、スプールを回転させる
回転力に無駄が生じたりすることなく、プリテンショナ
ーの回転力をスプールに伝達することができるウエビン
グ巻取装置を得ることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、被回転部材に回転力を伝達可能な回転部材と、前記
被回転部材を回転可能に支持する支持部材と、前記被回
転部材と前記回転部材とに挟まれて回転部材の回転力を
被回転部材に伝達する伝達位置と、被回転部材と回転部
材との少なくとも一方から離間した非伝達位置と、の間
を移動可能とされた伝達部材と、前記回転部材が前記支
持部材に対して回転していない状態で、前記伝達部材を
前記非伝達位置に保持する保持手段と、前記保持手段に
よる前記伝達部材の前記被伝達位置への保持が解除され
た状態で、前記回転部材が前記支持部材に対して回転す
ると前記伝達部材を前記伝達位置へ移動させる移動手段
と、を有することを特徴とする。
【0012】伝達部材は、伝達位置と非伝達位置との間
を移動可能とされているが、回転部材が支持部材に対し
て回転していない状態では、保持手段によって非伝達位
置に保持されている。このため、被回転部材は回転部材
に対して自由に相対回転できる。
【0013】回転部材が回転されると、保持手段は伝達
部材を非伝達位置に保持しなくなるので、伝達部材は非
伝達位置と伝達位置との間を移動可能となる。さらに、
回転部材の支持部材に対して回転すると、移動手段が伝
達部材を伝達位置へ移動させる。伝達位置では、伝達部
材は被回転部材と回転部材とに挟まるので、回転部材の
回転力が被回転部材に伝達され、被回転部材が回転され
る。
【0014】このように、伝達部材を伝達位置と非伝達
位置との間であらかじめ移動可能とし、回転部材が支持
部材に対して回転していない状態では保持手段によって
伝達部材を非伝達位置に保持すると共に、回転手段が回
転すると保持手段が伝達部材を非伝達位置に保持しない
ようにしている。伝達部材等を破断させて、非伝達位置
から伝達位置へと移動させないので、伝達部材等の破断
に伴って、回転部材の回転に抵抗が生じたり、被回転部
材を回転させる回転力に無駄が生じたりすることがな
く、回転部材の回転力を被回転部材に伝達することがで
きる。
【0015】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記保持手段が、少なくとも前記回
転部材又は前記支持部材の何れか、若しくは回転部材と
支持部材との組み合わせにより構成され、前記伝達部材
を前記回転部材の少なくとも径方向又は軸方向へ移動不
能とすることにより伝達部材を被伝達位置に保持するこ
とを特徴とする。
【0016】従って、簡単な構造で、伝達部材を非伝達
位置に保持できる。
【0017】請求項3に記載の発明では、ウエビングが
引出可能に巻装されるスプールと、車両急減速時に前記
スプールにウエビング巻取方向の回転力を伝達可能なプ
リテンショナーと、前記スプールを回転可能に支持する
ケーシングと、前記スプールと前記プリテンショナーと
に挟まれてプリテンショナーの回転力をスプールに伝達
する伝達位置と、スプールとプリテンショナーとの少な
くとも一方から離間した被伝達位置と、の間を移動可能
とされたコロと、前記プリテンショナーが前記ケーシン
グに対して回転していない状態で、前記コロを前記非伝
達位置に保持する保持部と、前記保持部による前記コロ
の前記非伝達位置への保持が解除された状態で、前記プ
リテンショナーが前記ケーシングに対して回転するとコ
ロを前記伝達位置に移動させる移動部と、を有すること
を特徴とする。
【0018】コロは、伝達位置と非伝達位置との間を移
動可能とされているが、プリテンショナーがケーシング
に対して回転していない状態では、保持部によって非伝
達位置に保持されている。このため、スプールはプリテ
ンショナーに対して自由に相対回転できる。
【0019】車両急減速時にプリテンショナーがケーシ
ングに対して回転すると、保持部はコロを非伝達位置に
保持しなくなるので、コロは非伝達位置と伝達位置との
間を移動可能となる。さらに、プリテンショナーがケー
シングに対して回転すると、テーパーはコロを伝達位置
へ移動させる。伝達位置では、コロはスプールとプリテ
ンショナーとに挟まれるので、プリテンショナーの回転
力がスプールに伝達され、スプールが回転される。これ
により、ウエビングがスプールに巻き取られる。
【0020】このように、コロを伝達位置と非伝達位置
との間であらかじめ移動可能とし、プリテンショナーが
ケーシングに対して回転していない状態では保持部によ
ってコロを非伝達位置に保持すると共に、プリテンショ
ナーがケーシングに対して回転すると保持部がコロを非
伝達位置へ保持しないようにしている。コロ等を破断さ
せて、非伝達位置から伝達位置へと移動させないので、
コロ等の破断に伴って、プリテンショナーの回転に抵抗
が生じたり、スプールを回転させる回転力に無駄が生じ
たりすることなく、プリテンショナーの回転力をスプー
ルに伝達することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の第1の実施の
形態に係るクラッチ機構74が採用されたウエビング巻
取装置10の主要部が示されている。また、図3〜図8
には、クラッチ機構74の動作が示されている。
【0022】ウエビング巻取装置10は、車両(図示省
略)に取り付けられるフレーム12を有している。フレ
ーム12には、一対の支持板14、16が平行に配置さ
れている。支持板14、16の間には、略円筒状に成形
され、軸方向両端から径方向外側に向かってフランジが
突設された巻取筒体20が配設されている。この巻取筒
体20にはウエビング24の一端が固着されており、巻
取筒体20の回転によってウエビング24の巻き取り及
び引き出しができるようになっている。
【0023】巻取筒体20の中心には、巻取筒体20と
一体で回転するシャフト22が配置されている。シャフ
ト22の一端は、支持板14及び後述するケーシング3
0に形成された挿通孔36、38(共に、図4参照)に
挿通されて、支持板14の外面側(巻取筒体20が配置
された側の反対側、図4では上側)に突出している。巻
取筒体20とシャフト22とで、本発明に係るスプール
18が構成されている。
【0024】図3及び図4にも示すように、支持板14
の外面には、位置決め板26が固着されている。位置決
め板26からは、シャフト22と同芯で、かつシャフト
22よりも大径とされた略円筒状の位置決め筒体28が
立設されている。
【0025】位置決め筒体28の内側には、位置決め板
26が部分的に厚肉とされてケーシング30が形成され
ている。ケーシング30の中央には、シャフト22の一
端が挿通される挿通孔38(図4参照)が形成されてい
る。従って、シャフト22は、ケーシング30によって
回転可能に支持されていることになる。
【0026】図3及び図4に詳細に示すように、ケーシ
ング30の挿通孔38の周囲には、ケーシング30を部
分的に薄肉として、後述するコロ32の直径よりも大き
な幅(径方向の幅、図4では左右方向の幅)を有する、
円形の移動収容部30Aが形成されている。後述するよ
うに、コロ32はシャフト22に食いついた状態で、移
動収容部30A内を中心線J回りに公転可能となる(図
8参照)。
【0027】さらに、ケーシング30には、移動収容部
30Aを径方向(以下、単に「径方向」というときに
は、シャフト22の径方向と同方向を指す。また、単に
「軸方向」、「周方向」というときには、それぞれシャ
フト22の軸方向、周方向と同方向を指す)に部分的に
広げて、複数(本実施の形態では3つ)の、固定収容部
30Bが形成されている。固定収容部30Bは、それぞ
れの固定収容部30Bとシャフト22の回転中心とを結
ぶ線分の成す角が一定の角度(本実施の形態では、固定
収容部30Bが3つ形成されているので、この角度は1
20°)となるように、所定の位置に形成されている。
【0028】固定収容部30Bには、円柱状に形成さ
れ、その軸方向が中心線J方向と一致するコロ32が配
置されており、通常状態(ウエビング巻取装置10が取
り付けられた車両の減速度が所定値に達していない状
態)では、コロ32をシャフト22の周方向に移動不能
としている。
【0029】図1に示すように、位置決め筒体28の内
側で、かつケーシング30よりも軸方向一端側には、略
円板状の保持板34が配設されている。保持板34の中
央には円形の挿通孔40が形成されており、挿通孔40
にシャフト22の一端が挿通されている(従って、シャ
フト22は、支持板14、ケーシング30及び保持板3
4に形成された挿通孔36、38、40に挿通され、一
端が保持板34から突出していることになる)。
【0030】なお、シャフト22の一端の近傍(ケーシ
ング30から突出した部分)は、挿通孔38よりも太径
とされて、シャフト22がケーシング30に対して抜け
止めされている。
【0031】保持板34には、挿通孔40を径方向外側
に部分的に拡径して、複数(本実施の形態では3つ)の
保持孔42が形成されている。保持孔42は、ケーシン
グ30の固定収容部30Bに対応した位置に形成されて
おり、固定収容部30Bに収容されたコロ32の外周面
に接触している。
【0032】位置決め筒体28の内側で、かつ保持板3
4のさらに軸方向外側には、所定の厚みを有する略円板
状のロータ44が配設されている。図4にも示すよう
に、ロータ44の、保持板34と対向する面の中央に
は、シャフト22の一端が収容されるシャフト収容部4
6が形成されている。シャフト22とシャフト収容部4
6との間には所定のわずかな隙間があいており、通常状
態でシャフト22はロータ44に対して自由に回転可能
となっている。また、通常状態では、ロータ44は図示
しないストッパによって回転を阻止されている。
【0033】図3に示すように、ロータ44には、シャ
フト収容部46を部分的に拡径して、コロ収容部48が
形成されており、このコロ収容部48に、コロ32が収
容されている。コロ収容部48の径方向内側には、周方
向に向かって突設された係止突起50が形成されてい
る。コロ収容部48に収容されたコロ32は、係止突起
50に係止されるため、コロ収容部48内に保持され、
径方向内側に向かって移動しないようになっている。
【0034】なお、本発明の第1の実施の形態に係るク
ラッチ機構74は、伝達部材としてのコロ32と、係止
突起50(保持手段)及びテーパー52(移動手段)が
形成された駆動部材としてのロータ44と、によって構
成されている。
【0035】コロ収容部48からは、周方向に沿って次
第にシャフト22に接近するテーパー52が形成されて
いる。ケーシング30に対してロータ44が相対的に、
図3時計周り方向(矢印A方向)に回転すると、コロ3
2はケーシング30の固定収容部30Bに収容されてい
るためケーシング30に対しては公転しない。このた
め、ロータ44の係止突起50とコロ32とが離れてコ
ロ32の係止が解除され、コロ32は径方向内側に向か
って移動可能となる。
【0036】図5に示すように、ケーシング30に対し
てロータ44がさらに矢印A方向に回転すると、コロ3
2がテーパー52に押されて径方向内側に移動し始め
る。そして、図7に示すように、ケーシング30に対す
るロータ44の回転角度が所定角度に達すると、コロ3
2は、シャフト22の外周面とテーパー52との間に挟
まれる。これにより、ロータ44とシャフト22とがコ
ロ32を介して連結され、ロータ44の回転力がシャフ
ト22に伝達されるようになる。
【0037】図1に示すように、ロータ44の、保持板
34と反対側の面の中央からは、円筒状の軸部54が突
設されている。軸部54には、ギヤ体56が装着されて
おり、ロータ44とギヤ体56とが一体で回転する。ギ
ヤ体56には、軸部54と同軸的に形成されたピニオン
58が形成されている。
【0038】図2及び図9に示すように、フレーム12
にはラック体66を保持するベースカートリッジ64が
形成されており、ラック体66はその長手方向(図1、
図2及び図9上下方向)に移動可能とされている。ラッ
ク体66が上方に移動すると、ラック体66に形成され
たラック68が、ギヤ体56のピニオン58とかみ合っ
て、ピニオン58をウエビング巻取方向(矢印A方向)
に回転させる。
【0039】ベースカートリッジ64には、ガスジェネ
レータ72が設けられている。ウエビング巻取装置10
が取り付けられた車両に所定値以上の減速度が作用した
ことを図示しないセンサが検知すると、ガスジェネレー
タ72が作動されて、ラック体66を上方に移動させる
ようになっている。
【0040】次に、本実施の形態に係るウエビング巻取
装置10の動作及び作用を説明する。
【0041】通常の状態、すなわち、ウエビング巻取装
置10が取り付けられた車両の減速度が所定値に満たな
い場合には、図2に示すように、ガスジェネレータ72
が作動していないため、ロータ44は回転しない。ま
た、図3及び図4に示すように、コロ32は、ケーシン
グ30の固定収容部30Bに収容されると共に、保持板
34の保持孔42に保持され、さらに、係止突起50に
係止されているので、ロータ44とシャフト22との間
に挟まれることはない。このため、シャフト22はロー
タ44に対して自由に回転可能となる。巻取筒体20も
自由に回転し、ウエビング24(図1参照)の引き出
し、巻き取りができる。
【0042】車両に所定値以上の減速度が作用したこと
が図示しないセンサによって検知されると、ガスジェネ
レータ72が作動し、ラック体66を図2上方に移動さ
せる。図5に示すように、ギヤ体56の回転により、ロ
ータ44は図示しないストッパによる回転阻止を解除さ
れ、ウエビング巻取方向(矢印A方向)に回転するが、
コロ32はケーシング30の固定収容部30B及び、保
持板34の保持孔42に保持されている。また、ロータ
44が大きな回転加速度で回転されると、コロ32は慣
性により、保持孔42内に留まろうとする。従って、ロ
ータ44と共に中心軸J回りに公転することはない。こ
のため、係止突起50がコロ32から離間し、コロ32
は係止解除されて、径方向内側に向かって移動可能とな
る。
【0043】図7に示すように、さらにロータ44が回
転すると、コロ32はロータ44のテーパー52に押さ
れ、径方向内側に向かって、すなわち、シャフト22に
向かって移動する。ロータ44の回転角度が所定角度に
達したとき、コロ32が、シャフト22の外周面とテー
パー52との間に挟まれるため、ロータ44とシャフト
22とがコロ32を介して連結されることとなり、ロー
タ44の回転力がシャフト22に伝達可能となる。この
とき、図7及び図8に示すように、コロ32はケーシン
グ30の移動収容部30Aに収容されているので、中心
線J回りに公転可能となっている。さらにロータ44が
回転すると、ロータ44の回転トルクがコロ32を介し
てシャフト22に伝達され、ロータ44、コロ32、シ
ャフト22及び巻取筒体20が一体でウエビング巻き取
り方向(矢印A方向)に回転するので、いわゆるプリテ
ンショナーが作動し、ウエビング24(図1参照)が巻
取筒体20に巻き取られ始める。
【0044】図9に示すように、ラック体66が上方ま
で十分に移動した状態では、巻取筒体20もウエビング
巻取方向(矢印A方向)に十分に回転し、ウエビング2
4が巻取筒体20に十分に巻き取られる。
【0045】このように、第1の実施の形態に係るクラ
ッチ機構74が採用されたウエビンク巻取装置10で
は、コロ32を、ロータ44の回転力をシャフト22に
伝達可能な伝達位置(図3及び図4に示す位置)と、シ
ャフト22から離間することでロータ44の回転力をシ
ャフト22に伝達しない非伝達位置(図7及び図8に示
す位置)との間で、あらかじめ移動可能とし、通常状態
ではコロ32を固定収容部32B及び係止突起50によ
って非伝達位置に保持すると共に、車両急減速時にロー
タ44が回転されると、係止突起50による係止を解除
して、コロ32を伝達位置へ移動可能としている。従来
のように、コロ32や、コロ32を保持する部材等の一
部を破断させないので、ロータ44の回転に抵抗が生じ
たり、ロータ44の回転力に無駄が生じたりすることな
く、ロータ44の回転力をシャフト22に伝達すること
ができる。
【0046】図10には、本発明の第2の実施の形態に
係るクラッチ機構174が採用されたウエビング巻取装
置110が示されている。また、図11〜図16には、
クラッチ機構174の動作が示されている。
【0047】このウエビング巻取装置110では、第1
の実施の形態に係るウエビング巻取装置10と比較し
て、ケーシング130及びロータ144の形状が異なっ
ている。以下、第1の実施の形態に係るウエビング巻取
装置10と同一の部材及び要素等については同一符号を
付して説明を省略する。
【0048】このウエビング巻取装置110のケーシン
グ130には、第1の実施の形態に係るケーシング30
の固定収容部30Bと同じ位置に、固定収容部130B
が形成されており、この固定収容部130Bに、コロ3
2が収容されている。
【0049】また、ケーシング130には、第1の実施
の形態に係るケーシング30の移動収容部30Aは形成
されておらず、これに代えて、図12にも示すように、
固定収容部130Bから挿通孔38に向かうに従ってロ
ータ144に接近する方向(図12では上方向)へと斜
めに立ち上がる傾斜面130Cが形成されている。コロ
32は、ロータ144のテーパー52に押されて径方向
内側に移動すると、傾斜面130Cに沿って固定収容部
130Bから離れる方向(図12では上方向)へと移動
する。そして、コロ32がテーパー52とシャフト22
との間に挟持されたときには、図16に示すように、固
定収容部30Bから完全に抜け出るようになっている。
従って、この状態では、コロ32は固定収容部30Bに
固定されることはなく、ケーシング130に対して中心
軸J回りに公転可能となる。
【0050】一方、図11及び図12に示すように、ロ
ータ144には、第1の実施の形態に係るロータ44の
係止突起50は形成されておらず、これに代えて、ロー
タ144のコロ収容部48の高さ(ケーシング130の
固定収容部130Bとの間隔)を部分的に低くした挟持
段部150が形成されている。通常状態では、この挟持
段部150と、ケーシング130の固定収容部130B
との間でコロ32が軸方向に挟持されて固定されてい
る。ケーシング130及びコロ32に対してロータ14
4がウエビング巻取方向に回転すると、図13及び図1
4に示すように、挟持段部150がコロ32から離れ、
コロ32の上面とコロ収容部48との間に隙間ができる
ため、コロ32は挟持解除されて軸方向に移動可能とな
ると共に、径方向にも移動可能となる。
【0051】なお、本発明の第2の実施の形態に係るク
ラッチ機構174は、伝達部材としてのコロ32と、挟
持段部150(保持手段)及びテーパー52(移動手
段)が形成された駆動部材としてのロータ144と、に
よって構成されている。
【0052】このウエビング巻取装置110において
も、第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10と
同様、通常の状態では、コロ32が挟持段部150と固
定収容部130Bとの間に挟持されており、ロータ14
4とシャフト22との間に挟まれることはないので、シ
ャフト22はロータ144に対して自由に回転でき、巻
取筒体20も自由に回転して、ウエビング24(図10
参照)の引き出し及び巻き取りができる。
【0053】車両に所定値以上の減速度が作用したこと
が図示しないセンサによって検知され、ラック体66の
上方への移動によってロータ144がウエビング巻取方
向(矢印A方向)に回転すると、図13及び図14に示
すように、挟持段部150がコロ32から離間し、コロ
32は挟持解除されて、軸方向及び径方向内側に向かっ
て移動可能となる。
【0054】図15及び図16に示すように、さらにロ
ータ44が回転すると、コロ32はロータ144のテー
パー52に押され、径方向内側に向かって、すなわち、
シャフト22に向かって移動する。同時に、コロ32は
傾斜面130Cに沿って固定収容部30Bから抜け出る
方向(図16上方向)に移動する。
【0055】ロータ144の回転角度が所定角度に達し
たとき、コロ32はシャフト22の外周面とテーパー5
2との間に挟まれるため、ロータ144とシャフト22
とがコロ32を介して連結される。このとき、コロ32
はケーシング30の固定収容部30Bから完全に抜け出
ているので、中心線J回りに公転可能となっている。さ
らにロータ44が回転すると、ロータ144の回転トル
クがコロ32を介してシャフト22に伝達され、ロータ
144、コロ32、シャフト22及び巻取筒体20が一
体でウエビング巻取方向に回転し、ウエビング24(図
10参照)が巻取筒体20に巻き取られる。
【0056】このように、第2の実施の形態に係るウエ
ビング巻取装置110においても、コロ32やコロ32
を保持する部材等の一部を破断させることなく、コロ3
2を、ロータ144の回転力をシャフト22に伝達可能
な伝達位置(図15に示す位置)へと移動させるように
しているので、ロータ144の回転に抵抗が生じたり、
ロータ144の回転力に無駄が生じたりすることなく、
ロータ144の回転力をシャフト22に伝達することが
できる。
【0057】なお、上記各実施の形態においては、本発
明に係るクラッチ機構74、174がウエビング巻取装
置10、110に採用された場合を例として説明した
が、クラッチ機構74、174を採用可能な装置として
は、ウエビング巻取装置に限られないことはもちろんで
ある。要するに、通常状態では回転部材に対して被回転
部材を自由に移動可能とし、回転部材が回転された場合
にのみ、回転部材の回転力を被回転部材に伝達するよう
な動作を奏する装置において、かかる動作を可能とする
ための構成として、本発明に係るクラッチ機構を適用可
能である。
【0058】また、伝達部材であるコロ32を、非伝達
位置(第1の実施の形態では図3に示す位置、第2の実
施の形態では図11に示す位置)に保持するための保持
手段としても、上記した係止突起50や挟持段部150
等に限られない。要するに、回転部材が回転されていな
いとき、(ロータ44、144がウエビング巻取方向に
回転されていないとき)に、伝達部材(コロ32)を非
伝達位置(ロータ44又はロータ144とシャフト22
との少なくとも一方から離間した位置)に保持できれば
よく、例えば、係止突起50と同様の作用を奏する突起
がシャフト22から突設されて、コロ32を非伝達位置
に保持するようになっていたり、挟持段部150と同様
にコロ32を挟持する段部がシャフト22に形成されて
いたりしてもよい。さらに、コロ32を非伝達位置から
伝達位置へと移動させる移動手段としても、上記したテ
ーパー52に限られない。例えば、シャフト22の外周
面に、テーパーが形成されていてもよい。
【0059】また、ロータ44、144が大きな回転角
速度で回転されることで、コロ32が慣性により保持孔
42の位置に留まる場合には、保持孔42を形成しなく
ても、コロ32がロータ44、144のテーパー52に
押されて、シャフト22の外周面とテーパー52との間
に挟まれるようにすることができる。
【0060】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、被回転部材
に回転力を伝達可能な回転部材と、前記被回転部材を回
転可能に支持する支持部材と、前記被回転部材と前記回
転部材とに挟まれて回転部材の回転力を被回転部材に伝
達する伝達位置と、被回転部材と回転部材との少なくと
も一方から離間した非伝達位置と、の間を移動可能とさ
れた伝達部材と、前記回転部材が前記支持部材に対して
回転していない状態で、前記伝達部材を前記非伝達位置
に保持する保持手段と、前記保持手段による前記伝達部
材の前記被伝達位置への保持が解除された状態で、前記
回転部材が前記支持部材に対して回転すると前記伝達部
材を前記伝達位置へ移動させる移動手段と、を有するの
で、回転部材の回転に抵抗が生じたり、被回転部材を回
転させる回転力に無駄が生じたりすることがなく、回転
部材の回転力を被回転部材に伝達することができる。
【0061】請求項2に記載に発明では、請求項1に記
載の発明において、前記保持手段が、少なくとも前記回
転部材又は前記支持部材の何れか、若しくは回転部材と
支持部材との組み合わせにより構成され、前記伝達部材
を前記回転部材の少なくとも径方向又は軸方向へ移動不
能とすることにより伝達部材を被伝達位置に保持するの
で、簡単な構造で、伝達部材を非伝達位置に保持でき
る。
【0062】請求項3に記載に発明では、ウエビングが
引出可能に巻装されるスプールと、車両急減速時に前記
スプールにウエビング巻取方向の回転力を伝達可能なプ
リテンショナーと、前記スプールを回転可能に支持する
ケーシングと、前記スプールと前記プリテンショナーと
に挟まれてプリテンショナーの回転力をスプールに伝達
する伝達位置と、スプールとプリテンショナーとの少な
くとも一方から離間した被伝達位置と、の間を移動可能
とされたコロと、前記プリテンショナーが前記ケーシン
グに対して回転していない状態で、前記コロを前記非伝
達位置に保持する保持部と、前記保持部による前記コロ
の前記非伝達位置への保持が解除された状態で、前記プ
リテンショナーが前記ケーシングに対して回転するとコ
ロを前記伝達位置に移動させる移動部と、を有するの
で、プリテンショナーの回転に抵抗が生じたり、スプー
ルを回転させる回転力に無駄が生じたりすることなく、
プリテンショナーの回転力をスプールに伝達することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻
取装置を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻
取装置が通常状態にあるときの概略的構成を示す側面図
である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻
取装置のクラッチ機構を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻
取装置のクラッチ機構を示す図3のIV−IV線断面図
である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻
取装置のクラッチ機構においてコロが係止解除された状
態を示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻
取装置のクラッチ機構においてコロが係止解除された状
態を示す図5のVI−VI線断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻
取装置のクラッチ機構においてコロがロータとシャフト
との間に挟まれた状態を示す断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻
取装置のクラッチ機構においてコロがロータとシャフト
との間に挟まれた状態を示す図7のVIII−VIII
線断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻
取装置がプリテンショナー動作を行った状態の概略的構
成を示す側面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るウエビング
巻取装置を示す分解斜視図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係るウエビング
巻取装置のクラッチ機構を示す断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係るウエビング
巻取装置のクラッチ機構を示す図3のXII−XII線
断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係るウエビング
巻取装置のクラッチ機構においてコロが係止解除された
状態を示す断面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係るウエビング
巻取装置のクラッチ機構においてコロが係止解除された
状態を示す図13のXIV−XIV線断面図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係るウエビング
巻取装置のクラッチ機構においてコロがロータとシャフ
トとの間に挟まれた状態を示す断面図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態に係るウエビング
巻取装置のクラッチ機構においてコロがロータとシャフ
トとの間に挟まれた状態を示す図15のXVI−XVI
線断面図である。
【図17】従来のウエビング巻取装置を示す側面図であ
る。
【図18】従来のウエビング巻取装置を示す分解斜視図
である。
【図19】従来のウエビング巻取装置を示す要部断面図
である。
【符号の説明】
10 ウエビング巻取装置 18 スプール(被回転部材) 24 ウエビング 30 ケーシング(支持部材) 30B 固定収容部(保持部、保持手段) 32 コロ(伝達部材) 42 保持孔(移動手段) 44 ロータ(プリテンショナー、回転部材) 50 係止突起(保持部、保持手段) 52 テーパー(移動手段) 56 ギヤ体(プリテンショナー) 66 ラック体(プリテンショナー) 72 ガスジェネレータ(プリテンショナー) 74 クラッチ機構 110 ウエビング巻取装置 130 ケーシング(支持部材) 130B 固定収容部(保持部、保持手段) 144 ロータ(プリテンショナー、回転部材) 150 挟持段部(保持部、保持手段) 174 クラッチ機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被回転部材に回転力を伝達可能な回転部
    材と、 前記被回転部材を回転可能に支持する支持部材と、 前記被回転部材と前記回転部材とに挟まれて回転部材の
    回転力を被回転部材に伝達する伝達位置と、被回転部材
    と回転部材との少なくとも一方から離間した非伝達位置
    と、の間を移動可能とされた伝達部材と、 前記回転部材が前記支持部材に対して回転していない状
    態で、前記伝達部材を前記非伝達位置に保持する保持手
    段と、 前記保持手段による前記伝達部材の前記被伝達位置への
    保持が解除された状態で、前記回転部材が前記支持部材
    に対して回転すると前記伝達部材を前記伝達位置へ移動
    させる移動手段と、 を有することを特徴とするクラッチ機構。
  2. 【請求項2】 前記保持手段が、少なくとも前記回転部
    材又は前記支持部材の何れか、若しくは回転部材と支持
    部材との組み合わせにより構成され、前記伝達部材を前
    記回転部材の少なくとも径方向又は軸方向へ移動不能と
    することにより伝達部材を被伝達位置に保持することを
    特徴とする請求項1に記載のクラッチ機構。
  3. 【請求項3】 ウエビングが引出可能に巻装されるスプ
    ールと、 車両急減速時に前記スプールにウエビング巻取方向の回
    転力を伝達可能なプリテンショナーと、 前記スプールを回転可能に支持するケーシングと、 前記スプールと前記プリテンショナーとに挟まれてプリ
    テンショナーの回転力をスプールに伝達する伝達位置
    と、スプールとプリテンショナーとの少なくとも一方か
    ら離間した被伝達位置と、の間を移動可能とされたコロ
    と、 前記プリテンショナーが前記ケーシングに対して回転し
    ていない状態で、前記コロを前記非伝達位置に保持する
    保持部と、 前記保持部による前記コロの前記非伝達位置への保持が
    解除された状態で、前記プリテンショナーが前記ケーシ
    ングに対して回転するとコロを前記伝達位置に移動させ
    る移動部と、 を有することを特徴とするウエビング巻取装置。
JP10052413A 1998-03-04 1998-03-04 クラッチ機構及びウエビング巻取装置 Pending JPH11247906A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10052413A JPH11247906A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 クラッチ機構及びウエビング巻取装置
KR10-1999-0006566A KR100522856B1 (ko) 1998-03-04 1999-02-26 클러치 기구 및 웨빙 권취장치
US09/261,959 US6244531B1 (en) 1998-03-04 1999-03-03 Clutch mechanism and webbing winding device
EP19990102896 EP0940603B1 (en) 1998-03-04 1999-03-04 Webbing retractor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10052413A JPH11247906A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 クラッチ機構及びウエビング巻取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11247906A true JPH11247906A (ja) 1999-09-14

Family

ID=12914112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10052413A Pending JPH11247906A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 クラッチ機構及びウエビング巻取装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6244531B1 (ja)
JP (1) JPH11247906A (ja)
KR (1) KR100522856B1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6354528B1 (en) * 1999-02-16 2002-03-12 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Webbing retractor
US6454199B1 (en) * 1999-04-16 2002-09-24 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Pretensioner
EP1172268A3 (en) * 2000-07-11 2004-01-14 Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho Webbing retractor
EP1197403A3 (en) * 2000-10-12 2004-03-03 Volvo Car Corporation Safety belt pretensioner

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19907962B4 (de) * 1999-02-24 2010-11-18 Takata-Petri Ag Sicherheitsgurtvorrichtung mit Gurtstraffer
JP3819189B2 (ja) * 1999-10-06 2006-09-06 株式会社東海理化電機製作所 プリテンショナ
US6494395B1 (en) * 1999-11-02 2002-12-17 Takata Corporation Seat belt retractor with clutch mechanism
DE20021222U1 (de) * 2000-12-15 2001-04-19 Trw Repa Gmbh Kupplung für einen Gurtaufroller mit Gurtstraffer
US6523656B2 (en) * 2001-03-02 2003-02-25 Mcvey Charles F. Rotation Transfer Device
DE102004002425A1 (de) * 2004-01-16 2005-08-11 Trw Occupant Restraint Systems Gmbh & Co. Kg Gurtspule, insbesondere für Gurtaufroller mit Gurtstraffer
KR100590193B1 (ko) * 2004-04-20 2006-06-19 주식회사 삼송 프리텐셔너 및 안전벨트 풀림방지 방법
KR101477794B1 (ko) * 2013-11-27 2014-12-30 현대모비스 주식회사 안전벨트용 안전장치
CN112389364B (zh) * 2019-08-16 2022-03-18 比亚迪股份有限公司 安全带用卷绕器及车辆

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US360393A (en) * 1887-03-29 Timothy rogers
FR1146683A (fr) 1956-01-19 1957-11-14 Dispositif de roue libre débrayable
DE3534048A1 (de) * 1985-09-24 1987-04-16 Trw Repa Gmbh Sicherheitsgurtaufroller mit rueckstrammeinrichtung
EP0313098B1 (de) 1987-10-23 1992-06-17 Autoliv-Kolb GmbH & Co. Sicherheitsgurt-Strammvorrichtung
JPH0624294A (ja) 1992-07-08 1994-02-01 Takata Kk シートベルト装置のプリテンショナ
GB9225158D0 (en) * 1992-12-02 1993-01-20 Bsrd Ltd Seat belt retractor with pre-tensioner
DE19513724A1 (de) * 1995-04-11 1996-10-17 Trw Repa Gmbh Gurtaufroller für ein Fahrzeugsicherheitsgurtsystem
JP3322773B2 (ja) * 1994-07-06 2002-09-09 エヌエスケー・オートリブ株式会社 プリテンショナー付きシートベルト用リトラクター
DE19503150A1 (de) * 1995-02-01 1996-08-08 Takata Europ Gmbh Einen Gurtstraffer aufweisende Sicherheitsgurtanordnung in Kraftfahrzeugen
EP0940603B1 (en) 1998-03-04 2004-06-09 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Webbing retractor

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6354528B1 (en) * 1999-02-16 2002-03-12 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Webbing retractor
US6454199B1 (en) * 1999-04-16 2002-09-24 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Pretensioner
EP1172268A3 (en) * 2000-07-11 2004-01-14 Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho Webbing retractor
EP1197403A3 (en) * 2000-10-12 2004-03-03 Volvo Car Corporation Safety belt pretensioner

Also Published As

Publication number Publication date
US6244531B1 (en) 2001-06-12
KR19990077497A (ko) 1999-10-25
KR100522856B1 (ko) 2005-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4521798B2 (ja) シートベルト巻き取り装置
JP3810060B2 (ja) シートベルト巻取装置
EP1860002B1 (en) Seatbelt webbing lock preventing apparatus
JPH11247906A (ja) クラッチ機構及びウエビング巻取装置
JP3924213B2 (ja) ウエビング巻取装置及びクラッチ機構
JP4109780B2 (ja) ギヤ機構及びウエビング巻取装置
JP3980777B2 (ja) ウエビング巻取装置
JPH10278741A (ja) ウエビング巻取装置
JP2008195085A (ja) ウエビング巻取装置
JP2008213600A (ja) ウエビング巻取装置
JPH10129417A (ja) ウエビング巻取装置
CN101311041B (zh) 座椅安全带织带锁定防止设备
JP2000289571A (ja) ウエビング巻取装置
EP1050440B1 (en) Webbing winding device
JP2002326558A (ja) シートベルト巻き取り装置の制御方法
JP3335004B2 (ja) リトラクタのロック構造
JP7047130B2 (ja) 係合及び係合解除装置、シートベルトリトラクタ、及びシートベルトアセンブリ
JP2003312443A (ja) シートベルト巻き取り装置の制御方法
JP3958172B2 (ja) ウエビング巻取装置
JPH09150712A (ja) ウエビング巻取装置
JPH10278738A (ja) 3点式シートベルト装置
JP3288947B2 (ja) ウエビング巻取装置
JP2001233171A (ja) ウエビング巻取装置
JP4598299B2 (ja) シートベルト巻き取り装置
JPH1095309A (ja) ウエビング巻取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040716

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061107