JPH11247655A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JPH11247655A
JPH11247655A JP10049077A JP4907798A JPH11247655A JP H11247655 A JPH11247655 A JP H11247655A JP 10049077 A JP10049077 A JP 10049077A JP 4907798 A JP4907798 A JP 4907798A JP H11247655 A JPH11247655 A JP H11247655A
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JP
Japan
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exhaust
temperature
exhaust gas
internal combustion
combustion engine
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JP10049077A
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English (en)
Inventor
Akira Tayama
彰 田山
Shunichi Shiino
俊一 椎野
Keiji Okada
圭司 岡田
Hirobumi Tsuchida
博文 土田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒の早期活性化のための第2排気再燃焼器
8の着火遅れによるHCの排出を防止するとともに、吸
着したHCの脱離による悪影響を回避する。 【解決手段】 内燃機関1の排気管2の触媒装置10上
流側に、第2排気再燃焼器8が設けられており、その上
流側に、HCを吸着するHC吸着剤6が介装される。さ
らに上流側には、吸着剤6加熱用の第1排気再燃焼器4
が設けられ、2次空気ポンプ3が接続される。触媒装置
10およびHC吸着剤6には、触媒温度センサ11およ
び吸着剤温度センサ7が設けられている。エンジンコン
トロールユニット12は、燃料噴射装置14を介して内
燃機関1の空燃比をリッチ化し、2次空気を加えて、再
燃焼させる。初めに第2排気再燃焼器8が作動し、触媒
活性後に、第1排気再燃焼器4が作動して、HCを速や
かに脱離させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気浄
化装置、特に始動直後の排気ガスの排気浄化を図った排
気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の内燃機関から排出される排気ガ
スの浄化には、貴金属(白金、ロジウム等)またはその
他の金属からなる触媒を担持した触媒装置が従来から広
く使われている。このような触媒は、排気ガス中の有害
成分であるHC、CO、NOx等を酸化および還元して
浄化している。ところで、この触媒作用を得るためには
排気温度が高くなければならず、例えば300℃前後の
温度が必要である。しかし、内燃機関の始動直後では、
排気ガス温度が低く、触媒が活性化する温度(300℃
前後)に達しないため、排気有害成分の浄化はほとんど
行われず、比較的多量の排気有害物質が大気中へ放出さ
れる、という問題がある。
【0003】そこで、上記問題を解決するため、内燃機
関の排気系に配設された触媒装置の上流側に、さらに、
排気再燃焼器を設け、始動直後に、この再燃焼器におい
て可燃性の排気ガスを燃焼させて、その燃焼熱により触
媒を早期活性化させるものが公知である(特表平6−5
08409号公報等)。この排気浄化装置は、排気再燃
焼器に燃料を噴射するものではなく、内燃機関の空燃比
をリッチにし、かつ2次空気を供給して、可燃成分およ
び空気を含む可燃性の排気ガスを生成し、点火装置でこ
の可燃性ガスを燃焼させるものであり、非常に簡素な構
成でもって触媒の早期活性化を実現できる。しかも、触
媒活性前においても、HC、COを燃焼により浄化する
ことができるため、全体的な排気ガスの清浄化に非常に
有効な手段である、と言える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の排気浄化装置においては、始動時から直ちに排気再
燃焼が行われれば問題はないものの、実際には、排気再
燃焼器内のガスを可燃領域に制御し、かつこれに着火さ
せるのに数秒程度の遅れが存在するため、その期間に未
燃燃料であるHCを比較的大量に放出してしまう欠点が
ある。
【0005】特に、排気再燃焼器を作動させる前提とし
て、例えば内燃機関で燃焼する混合気の空燃比をリッチ
状態に設定すると、これに伴って未燃燃料であるHCも
増加するため、排気再燃焼の遅れに伴うHCの排出は大
きな問題となる。
【0006】また、このような始動直後のHCの排出を
防止するために、HC吸着剤を上流側に配置することも
考えられるが、吸着されたHCは、その後、このHC吸
着剤の温度上昇に伴って脱離し、触媒装置に流入するの
で、比較的長時間に亙って空燃比制御に影響が生じてし
まい、好ましくない。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
の課題を解決するために、触媒装置加熱用の排気再燃焼
器つまり第2排気再燃焼器の上流側にHC吸着剤を配置
することで、排気再燃焼開始までの間のHCの排出を防
止するとともに、このHC吸着剤のさらに上流側にもう
一つの排気再燃焼器つまり第1排気再燃焼器を設け、H
C吸着剤を加熱して速やかにHCの脱離を完了するよう
にした。
【0008】すなわち、請求項1に係る内燃機関の排気
浄化装置は、内燃機関の排気通路に設けられた触媒装置
と、この触媒装置の上流に位置し、かつ点火手段を備え
た第2排気再燃焼器と、上記第2排気再燃焼器の上流側
に位置し、かつ排気ガス中のHC(炭化水素成分)を吸
着するHC吸着剤と、このHC吸着剤のさらに上流側に
位置し、かつ点火手段を備えた第1排気再燃焼器と、こ
の第1排気再燃焼器へ供給される排気ガスを、可燃性の
状態にする可燃性ガス生成手段と、を備えて構成されて
いる。
【0009】上記可燃性ガス生成手段は、例えば請求項
3のように、内燃機関の空燃比を一時的にリッチ状態と
する空燃比制御手段と、上記第1排気再燃焼器の上流側
において排気ガス中に2次空気を供給する2次空気供給
装置と、から構成される。
【0010】あるいは、請求項4のように、内燃機関の
一部気筒の空燃比をリッチ状態にするとともに、一部気
筒の空燃比をリーン状態にする空燃比制御手段から構成
することもできる。
【0011】また、筒内直接噴射式内燃機関の場合に
は、平均的な空燃比を非常にリーンにし、かつ排気行程
前等に少量の燃料を追加噴射することによって、同様に
未燃成分と空気とを含む可燃性排気ガスを生成すること
ができる。
【0012】このように構成された排気浄化装置におい
ては、先ず触媒装置の早期活性化を図るために第2排気
燃焼器が作動し、その後、HCの早期脱離を図るために
第1排気燃焼器が作動することになる。すなわち、内燃
機関から排出された可燃成分(CO、HC、H2等)を
含む排気ガスは、2次空気等によりO2が加えられ、か
つHC吸着剤を通過した後に第2排気再燃焼器に供給さ
れる。そして、点火プラグ等の点火手段の点火により第
2排気再燃焼器内で燃焼が行われ、触媒装置が加熱され
る。HC吸着剤は例えばゼオライト等からなり、所定温
度より低い低温状態では、HCを吸着し、かつ所定の脱
離温度より高い高温になると、吸着していたHCが脱離
する特性を有している。従って、排気ガスがHC吸着剤
を通過すると、HCの大部分が吸着されるため、第2排
気再燃焼器に着火遅れが存在しても、HCの外部への排
出が防止される。
【0013】なお、排気再燃焼器での着火には、CO、
2およびO2があれば十分であり、HCが吸着剤により
除去されていても、第2排気燃焼器での燃焼に支障はな
い。
【0014】また、副次的な作用として、HCを予め吸
着することにより、第2排気燃焼器での燃焼温度を若干
抑制することができる。つまり、CO、H2のみが燃焼
するので、燃焼温度が例えば950℃程度から750℃
程度にまで低下する。触媒は、一般に高温になるにつれ
て劣化が促進されるが、特に900℃以上では急激に劣
化する特性を示す。上記のように燃焼温度を950℃程
度から750℃程度にまで低下できると、触媒劣化を十
分に抑制でき、長期に亙って全体的な排気性能を向上す
ることが可能である。特に、触媒の活性温度は約300
℃前後であるため、750℃程度の燃焼ガスでも十分な
触媒早期活性化効果を得ることが可能である。
【0015】そして、始動直後にHC吸着剤に吸着した
HCは、第1排気燃焼器を作動させることにより、速や
かに脱離する。つまり、上記と同様に可燃性ガスの供給
を行い、点火プラグ等の点火手段により点火することに
よって、第1排気燃焼器内で燃焼が行われ、HC吸着剤
が加熱されるため、短期間に脱離が完了する。
【0016】なお、第1排気燃焼器で燃焼が開始する
と、下流の第2排気燃焼器へは可燃性ガスが供給されな
くなることから、第2排気燃焼器の燃焼は自然に終了す
る。
【0017】請求項2の発明においては、上記触媒装置
の活性を判定する活性判定手段と、上記HC吸着剤から
HCが脱離したか否かを判定する脱離判定手段と、内燃
機関の低温始動時に、上記可燃性ガス生成手段による可
燃性ガスの供給を行い、上記触媒装置が活性化するまで
上記第2排気再燃焼器を作動させるとともに、活性化後
は、HCの脱離まで第1排気再燃焼器を作動させる再燃
焼制御手段と、をさらに備えている。
【0018】つまり、内燃機関の低温始動時には、先ず
上記触媒装置が活性化するまで上記第2排気再燃焼器が
作動し、活性判定手段によって触媒装置が活性化したと
判定された時点で、第1排気再燃焼器における燃焼が開
始される。これにより、第2排気再燃焼器の燃焼は自然
に終了する。そして、HCが脱離したと判定された時点
で第1排気燃焼器の作動が終了する。
【0019】上記活性判定手段としては、請求項5のよ
うに、該触媒装置の温度を検出する触媒温度センサを用
いることができる。
【0020】また上記脱離判定手段としては、請求項6
のように、該吸着剤の温度を検出するHC吸着剤温度セ
ンサを用いることができる。
【0021】請求項7においては、上記活性判定手段お
よび上記脱離判定手段は、内燃機関の始動後の運転履歴
によって触媒装置およびHC吸着剤の温度をそれぞれ推
定するものである。すなわち、可燃性ガスを生成するた
めの機関空燃比や吸入空気量等によって排気再燃焼に伴
う発生熱量が定まり、また負荷等の機関運転条件から排
気熱量が定まるので、運転履歴によって、触媒装置やH
C吸着剤の温度を推定することができる。
【0022】また請求項8においては、上記活性判定手
段および上記脱離判定手段は、内燃機関の始動後の経過
時間から触媒装置およびHC吸着剤の温度をそれぞれ推
定するものである。同様に、始動後の経過時間によって
も、それぞれの温度上昇を概ね推定することが可能であ
る。
【0023】なお、いずれの場合も、始動の際の温度条
件、例えば機関冷却水温等を考慮すれば、一層精度が向
上する。
【0024】
【発明の効果】本発明では、触媒装置加熱用の第2排気
再燃焼器で実際に再燃焼が生じるまでの着火遅れ期間に
排出されるHCをHC吸着剤でトラップし、かつその吸
着したHCを第1排気再燃焼器による加熱作用で早期に
脱離させるようにしたので、始動時に内燃機関から排出
されるHCの大気への放出を確実に防止しつつ触媒の早
期活性を図ることができ、しかも、HC吸着剤に吸着し
たHCの脱離に伴う影響を早期に解消して触媒による正
常な排気浄化を開始することができ、全体として、冷間
始動時に排出される有害成分を大幅に低減することが可
能となる。
【0025】特に請求項2の発明によれば、触媒装置が
活性化したと判定した時点で直ちに第1排気再燃焼器に
よる再燃焼に切り換えられるので、HCの脱離完了まで
の一連の処理が極短期間で終了する。
【0026】また、請求項7あるいは請求項8の発明に
よれば、触媒装置やHC吸着剤の温度を検出する温度セ
ンサが不要であり、構成の簡素化を図ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明の第1実施例の構成を示す
ものである。内燃機関1の排気管2には、白金等の触媒
をセラミックス等からなる担体に担持させてなる三元触
媒装置10が設けられており、この触媒装置10の上流
側に、第2排気再燃焼器8が設けられている。この第2
排気再燃焼器8は、点火手段として第2点火プラグ9を
備えている。上記第2点火プラグ9は点火コイル等から
なる図示せぬ点火装置に接続されており、この点火装置
によって火花放電を行うようになっている。この実施例
では、触媒装置10と第2排気再燃焼器8とは、同一の
ケーシング内に収容されている。
【0029】上記第2排気再燃焼器8の上流側の排気管
2には、第2排気再燃焼器8とは別のケーシングに収容
されたHC吸着剤6が介装されている。このHC吸着剤
6は、例えばゼオライトを主体とした吸着成分をハニカ
ム構造体にコーティングしたものであり、一般に100
〜200℃までの低温状態ではHCを吸着し、それ以上
の温度では、吸着していたHCを脱離する特性を有して
いる。また、このHC吸着剤6の上流側に、第1排気再
燃焼器4が設けられている。この第1排気再燃焼器4
は、点火手段として第1点火プラグ5を備えている。上
記第1点火プラグ5はやはり点火コイル等からなる図示
せぬ点火装置に接続されており、この点火装置によって
火花放電を行うようになっている。またこの実施例で
は、HC吸着剤6と第1排気再燃焼器4とは、同一のケ
ーシング内に収容されている。
【0030】上記排気管2の第1排気再燃焼器4より上
流側には、2次空気を供給する2次空気ポンプ3が接続
されている。また触媒装置10には、該触媒装置10の
内部温度つまり触媒温度を検出する触媒温度センサ11
が設けられており、HC吸着剤6には、該吸着剤6の内
部温度を検出する吸着剤温度センサ7が設けられてい
る。これらの触媒温度センサ11や吸着剤温度センサ7
の検出信号は、エンジンコントロールユニット(EC
U)12に入力される。
【0031】上記2次空気ポンプ3および上述した各点
火装置は、それぞれ上記エンジンコントロールユニット
12からの制御信号によって制御され、後述するように
排気再燃焼時に、それぞれ2次空気の供給および点火を
行うようになっている。
【0032】また内燃機関1の吸気管13には、燃料噴
射装置14が取り付けられており、エンジンコントロー
ルユニット12からの噴射信号によって燃料を噴射する
ようになっている。この燃料噴射量は、基本的には内燃
機関1の運転条件に応じて制御されるものであるが、排
気再燃焼時には、燃料噴射量を増量することにより空燃
比がリッチに保たれる。
【0033】上記排気浄化装置の基本的な作用を説明す
ると、内燃機関1始動時に、触媒装置10内部の温度が
所定温度(例えば300℃)以下であれば、三元触媒は
未活性であると判定する。未活性と判定した場合、エン
ジンコントロールユニット12からの信号により、燃料
噴射装置14は、空燃比が非常にリッチ(空燃比で10
以下)になるように燃料を増量して噴射する。同時に、
エンジンコントロールユニット12の制御信号によっ
て、2次空気ポンプ3ならびに第2点火栓9が作動し、
2次空気の供給と火花放電が開始される。この2次空気
ポンプ3による2次空気の流量は、リッチ状態となって
いる排気ガスと混合した状態で少なくとも酸素過剰とな
る流量に設定する。これは内燃機関1の排気量や運転状
態により異なるので、予め実験により十分な流量となる
ように設定される。
【0034】この結果、排気ガスからの可燃成分(H
C、CO、H2)と2次空気からのO2が混合した状態で
下流側へ供給され、これが第2点火プラグ9の火花によ
り着火して第2排気再燃焼器8で燃焼する。この排気再
燃焼による熱で、触媒装置10の活性化が促進される。
ここで、排気ガスは、第2排気再燃焼器8へ至る前に、
HC吸着剤6を通過するので、排気ガス中のHCは、該
吸着剤6に吸着され、予め除去される。従って、始動時
から第2排気再燃焼器8で実際に排気が再燃焼するまで
の期間においても、HCの大気中への放出が防止され
る。なお、第2排気再燃焼器8では、CO、H2、O2
燃焼を起こすため、HCをトラップしても排気再燃焼に
は支障がない。
【0035】この排気再燃焼に伴い触媒装置10内部の
温度が所定温度(例えば350℃)以上になったら、三
元触媒は完全に活性したと判定し、第1排気再燃焼器4
での排気再燃焼に移行する。つまり、この時点で第2排
気再燃焼器8における排気再燃焼が不要となるが、第2
点火プラグ9や2次空気ポンプ3の作動を止める必要は
なく、第1点火プラグ5による点火を開始し、上流側の
第1排気再燃焼器4で排気を再燃焼させるようにする。
第1排気再燃焼器4で排気を再燃焼することにより、第
2排気再燃焼器8に送られる排気ガス中には、CO、H
2が殆ど存在しないものとなり、第2排気再燃焼器8で
の排気再燃焼は自然に停止する。従って、触媒装置10
の過熱は防止される。
【0036】第1排気再燃焼器4における排気再燃焼に
よって、HC吸着剤6は積極的に加熱され、ここに吸着
されていたHCが早期に脱離する。この脱離したHC
は、既に完全に活性状態にある触媒装置10によって浄
化される。なお、このときに触媒装置10における三元
触媒が酸素過剰の状態となるように、2次空気流量が設
定される。
【0037】HC吸着剤6内部の温度が所定温度(例え
ば350℃)以上になったときに、HC吸着剤6に吸着
されていたHCが完全に脱離したと判定し、第1点火プ
ラグ5および第2点火プラグ9の放電を停止するととも
に、2次空気ポンプ3の作動を止めて、第1排気再燃焼
器4での排気再燃焼を終了する。また同時に、触媒装置
10における三元触媒を効率良く作用させるために、空
燃比が理論空燃比になるように燃料噴射量を制御する。
【0038】以上のように、この排気浄化装置では、内
燃機関始動時から排気が再燃焼するまでの着火遅れ期間
に排出されるHCをトラップして大気への放出を防止
し、さらに触媒活性後は、なるべく早く空燃比を理論空
燃比に制御して排気浄化を行うべく早期にHCを脱離す
るようにしているので、冷間始動時に排出される有害成
分が全体として大幅に低減する。
【0039】上記の作動を、図2のフローチャートに基
づいてさらに具体的に説明する。本ルーチンは、エンジ
ンコントロールユニット10において例えばクランク軸
の回転毎に実行されるものである。先ずステップ1(図
では、S1のように略記する)で、始動時の触媒温度T
c0が、所定温度K1以下か否かを判定する。所定温度
K1は、例えば300℃であり、始動時の触媒温度Tc
0がこの所定温度K1以下の場合には、三元触媒は未活
性と判断し、第2排気再燃焼器8による排気再燃焼を行
い、触媒を加熱する。具体的には、始動時触媒温度Tc
0がK1以下の場合は、ステップ2に進み、排気再燃焼
に必要な燃料増量を行う。例えば目標空燃比TFBYA
として、排気再燃焼に必要なリッチな空燃比TFEGC
を用いて、燃料を噴射する。そして、ステップ3に進
み、排気再燃焼に必要な2次空気量を、吸入空気量Qa
と目標空燃比TFEGCとから演算し、2次空気ポンプ
3によって2次空気を供給するとともに、ステップ4
で、第2点火プラグ9を作動させ、第2排気再燃焼器8
における再燃焼を行う。
【0040】次にステップ5では、触媒温度Tcが所定
温度K2以上か否かを判定する。この所定温度K2は、
例えば350℃であり、触媒温度Tcがこの所定温度K
2以上の場合には、三元触媒は完全に活性であると判断
する。所定温度K2未満の場合は、引き続き第2排気再
燃焼器8で排気を再燃焼させて触媒の暖機を続ける。
【0041】三元触媒が完全に活性したと判定した場合
は、ステップ5からステップ6に進み、第1点火プラグ
5を作動させる。なお、空燃比のリッチ化ならびに2次
空気の供給はそのまま継続する。第1点火プラグ5の点
火によって、第1排気再燃焼器4において排気の再燃焼
が行われ、HC吸着剤6が加熱される。これにより吸着
していたHCが脱離し、下流側の触媒装置10において
浄化処理される。
【0042】次にステップ7に進み、HC吸着剤6の内
部温度Tkが所定温度Kd以上であるか否かを判定す
る。所定温度Kdは、例えば350℃であり、吸着剤温
度Tkが所定温度Kd以上の場合には、HC吸着剤6に
吸着していたHCが完全に脱離したと判断する。
【0043】所定温度Kd未満の場合は、HCの脱離が
終了していないと判断し、引き続き第1排気再燃焼器4
で排気を再燃焼させてHC吸着剤6の加熱、脱離処理を
続ける。
【0044】ステップ7でHC吸着剤6に吸着していた
HCが完全に脱離したと判断した場合には、ステップ8
に進み、目標空燃比TFBYAを理論空燃比に戻す。そ
してステップ9で2次空気ポンプ3を停止し、ステップ
10で第1,第2点火プラグ5,9の作動を停止して、
本ルーチンを終了する。
【0045】次に、第2実施例を図3〜図14に基づい
て説明する。これは、前述した触媒温度センサ11およ
び吸着剤温度センサ7を用いずに、それぞれの温度変化
を推定し、第1,第2排気再燃焼器4,8の作動を制御
するようにしたものである。
【0046】まず触媒装置10の触媒の活性を判定する
手法について説明する。
【0047】第2排気再燃焼器8での排気再燃焼による
発熱量Hegcを考えると、図3に示すように、目標空
燃比TFBYAに応じて排気再燃焼による排気ガスの温
度上昇が異なるので、空燃比TFBYAに応じた温度上
昇率Tegcの値を、図4に示すようなマップより算出
し、この温度上昇率Tegcに吸入空気量Qaを乗じ
て、その発熱量Hegcを算出する。つまり、Hegc
=Tegc×Qaとなる。
【0048】そのため、ある時間までの発熱量は、上記
の発熱量Hegcの積算量になり、Σ(Tegc×Q
a)として計算できる。
【0049】排気再燃焼により加熱している時は、排気
を再燃焼しているために触媒装置10に入る排気ガス中
には未燃ガスがほとんど存在しない。そのため触媒装置
10内部での発熱は考慮しなくて良い。
【0050】次に、始動時水温Twintから、図5の
ような既知の特性に基づき始動時の触媒温度Tcint
を予測する。具体的には図6のようなマップから算出す
る。
【0051】触媒装置10の熱容量をNcatとする
と、ある時間における触媒温度Tcは以下の式で算出す
ることができる。
【0052】
【数1】 Tc=Tcint+Ncat/Σ(Tegc×Qa) …(1) そして触媒温度Tcが所定温度K2(例えば350℃)
以上となった時には、触媒が完全に活性したと判断す
る。なお排気を十分に浄化できるだけの触媒容量が完全
に活性していれば良いので、上記の触媒熱容量Ncat
は必ずしも、触媒装置10全部の熱容量でなくても良
い。
【0053】次に、HC吸着剤6の脱離時期を判定する
方法について説明する。
【0054】先ず、HC吸着剤6が第1排気再燃焼器4
における排気再燃焼で加熱される前までの吸着剤温度T
kを、始動時水温Twintと内燃機関1の運転履歴よ
り算出する。具体的には、始動時の吸着剤温度Tkin
tと始動時水温Twintとは、図7に示すような関係
があるので、これに基づく図8のようなマップを用い
て、始動時の吸着剤温度Tkintを始動時水温Twi
ntから算出する。
【0055】次に、機関運転条件(Tp:基本燃料噴射
量とN:回転数)に対応する基本排気温度Thkを、図
9のような特性で与えられるマップ(図10参照)より
算出する。また、点火時期ADVと排気温度は図11の
ような相関があるので、点火時期ADVに応じた排気温
度補正係数htkを図12のようなマップより算出す
る。さらに、吸入空気量Qaを用いて、次式により排気
熱量Hhを計算する。
【0056】
【数2】Hh=Thk×htk×Qa …(2) ここでエキゾーストマニホールドからHC吸着剤6まで
の排気系における熱容量をNexとすると、触媒が活性
する時点までの吸着剤温度Tkは、以下の式で算出する
ことができる。
【0057】
【数3】 Tk=Tkint+Nex/Σ(Thk×htk×Qa) …(3) 次に、HC吸着剤6の上流の第1排気再燃焼器4が作動
した後の吸着剤温度Tkを算出するのであるが、これは
上述した触媒装置10の温度の推定と同様であり、HC
吸着剤6の熱容量をNk、第1排気再燃焼器4作動直前
の吸着剤温度(上述の計算により求められる最後の温
度)をTksとすると、第1排気再燃焼器4が作動した
後の吸着剤温度Tkは、次式により求められる。
【0058】
【数4】 Tk=Tks+Nk/Σ(Tegc×Qa) …(4) そして、このHC吸着剤温度Tkが、所定温度Kd(例
えば350℃)以上であるかを判断し、吸着剤温度Tk
がKd以上であれば、HC吸着剤6に吸着していたHC
が完全に脱離したと判断するのである。
【0059】図13および図14は、上記の判定手法を
用いた具体的な制御の流れを示すフローチャートであ
り、以下、これを説明する。なお、本ルーチンは例えば
クランク軸の回転毎に実行されるものである。
【0060】先ずステップ11では、始動時水温Twi
ntから、始動時触媒温度Tcintおよび始動時吸着
剤温度Tkintを所定のマップを用いて読み込む。ス
テップ12では、始動時触媒温度Tcintが、所定温
度K1以下か否かを判定する。K1は例えば300℃で
あり、始動時触媒温度Tcintがこの所定温度K1以
下の場合は、三元触媒は未活性と判断し、第2排気再燃
焼器8による排気再燃焼を行い、触媒を加熱する。具体
的には、始動時触媒温度TcintがK1以下の場合、
ステップ13に進み、排気再燃焼に必要な燃料増量を行
う。例えば目標空燃比TFBYAとして、排気再燃焼に
必要なリッチな空燃比TFEGCを用いて、燃料を噴射
する。そして、ステップ14に進み、排気再燃焼に必要
な2次空気量を、吸入空気量Qaと目標空燃比TFEG
Cとから演算し、2次空気ポンプ3によって2次空気を
供給するとともに、ステップ15で、第2点火プラグ9
を作動させ、第2排気再燃焼器8における再燃焼を行
う。
【0061】ステップ16では、目標空燃比TFBYA
に応じた温度上昇率Tegcをマップより算出し、ステ
ップ17では、この温度上昇率Tegcに吸入空気量Q
aを乗じて、その時の発熱量Hegcを算出する。つま
り、Hegc=Tegc×Qaとする。
【0062】次にステップ18で、触媒温度Tcnを計
算する(前述の説明では理解を容易にするために、積算
発熱量である時間における温度で説明したが、実際のエ
ンジンコントロールユニット12では、ルーチンの実行
の度に計算するので、その時々の発熱量を用いて、温度
を逐次求めている)。
【0063】
【数5】 Tcn=Tcn-1+Ncat/Hegc …(5) 但し、Tcn-1は前回求めた温度、Ncatは触媒の熱
容量である。
【0064】ステップ19〜ステップ21はHC吸着剤
6の温度を推定する処理を示しており、ステップ19で
は、基本燃料噴射量Tpと機関回転数Nに応じた基本排
気温度Thkと、点火時期ADVに応じた排気温度補正
htkとを、それぞれマップより算出し、ステップ20
で、上記(2)式により排気ガスの熱量Hhを算出す
る。そして、ステップ21で、次式によりHC吸着温度
Tknを計算する。
【0065】
【数6】Tkn=Tkn-1+Nex/Hh …(6) 但し、Tkn-1は前回求めた温度、Nexはエキゾース
トマニホールドからC吸着剤6までの排気系の熱容量で
ある。
【0066】ステップ22では、先に求めた触媒温度T
nが所定温度K2(例えば350℃)以上か否かを判
定し、K2以上であれば、三元触媒は完全に活性と判断
する。K2未満の場合は、引き続き第2排気再燃焼器8
での排気再燃焼を継続する。
【0067】三元触媒が完全に活性したと判定した場合
は、ステップ23に進み、第1排気再燃焼器4の作動に
移行する。この段階では、第1排気再燃焼器4で排気を
再燃焼させてHC吸着剤6を加熱するため、先のステッ
プ19〜21の計算ではHC吸着剤6の温度推定が不可
能である。
【0068】そこでステップ24〜25でステップ16
〜18の触媒温度推定と同様な計算により、HC吸着剤
6の温度Tkを計算する。まずステップ24ではステッ
プ16〜17と同様に、温度上昇率Tegcに吸入空気
量Qaを乗じて、第1排気再燃焼器4での発熱量Heg
cを算出する。
【0069】次にステップ25で、HC吸着剤6の温度
Tknを次式から求める。
【0070】
【数7】Tkn=Tkn-1+Nk/Hegc …(7) 但し、Tkn-1は前回求めた温度、NkはHC吸着剤6
の熱容量である。
【0071】ステップ26では上記で求めたHC吸着剤
6の温度Tknが所定温度Kd(350℃)以上か否か
を判定し、Kd以上の場合、HC吸着剤6に吸着してい
たHCが完全に脱離したと判断する。Kd未満の場合
は、脱離が終了していないと判断し、引き続き排気を再
燃焼させてHC吸着剤6の加熱、脱離処理を続ける。
【0072】HC吸着剤6に吸着していたHCが完全に
脱離したと判断した場合、ステップ27に進み、目標空
燃比TFBYAを理論空燃比に戻す。そして、ステップ
28で2次空気ポンプ3を停止し、ステップ29で第
1,第2点火プラグ5,9を停止し、本ルーチンを終了
する。
【0073】次に図15〜図17に基づいて第3の実施
例を説明する。例えば、排気再燃焼器の作動安定のため
に、アイドル運転時のみに限定して排気再燃焼を行うこ
とが考えられるが、このような場合には、温度上昇が概
ね一定の特性となるので、上記のような複雑な計算をせ
ずに、それぞれの排気再燃焼の時間によって触媒活性と
HC吸着剤6の脱離を判定することが可能である。従っ
て、この第3の実施例では、始動時水温に応じて第2排
気再燃焼器8の燃焼時間および第1排気再燃焼器4の燃
焼時間をそれぞれタイマーによって制御するようにして
いる。
【0074】図17のフローチャートは、その具体的な
処理の流れを示したものであり、以下、これを説明す
る。
【0075】本ルーチンも例えばクランク軸の回転毎に
実行されるものであり、ステップ30で、始動時水温T
wintから始動時触媒温度Tcintおよび始動時吸
着温度Tkintをマップ(図6,図8)を用いて読み
込み、ステップ31で始動時触媒温度Tcintが所定
温度K1(例えば300℃)以下か否かを判定する。所
定温度K1以下であれば、三元触媒は未活性と判断し、
第2排気再燃焼器8による排気再燃焼を行うべく、ステ
ップ32に進み、排気再燃焼に必要な燃料増量を行う。
例えば目標空燃比TFBYAとして、排気再燃焼に必要
なリッチな空燃比TFEGCを用いて、燃料を噴射す
る。そして、ステップ33に進み、排気再燃焼に必要な
2次空気量を、吸入空気量Qaと目標空燃比TFEGC
とから演算し、2次空気ポンプ3によって2次空気を供
給するとともに、ステップ34で、第2点火プラグ9を
作動させ、第2排気再燃焼器8における再燃焼を行う。
【0076】ステップ35では、始動時水温Twint
から触媒活性に必要な第2排気再燃焼器8の燃焼時間t
mcをマップ(図15参照)より算出し、ステップ36
で該第2排気再燃焼器8の作動実時間tmaと燃焼時間
tmcとを比較する。作動実時間tmaが必要な燃焼時
間tmcを越えた場合には、三元触媒は完全に活性と判
断する。tmc未満の場合は、引き続き第2排気再燃焼
器8で排気を再燃焼させて触媒の暖機を続ける。
【0077】三元触媒が完全に活性したと判定した場合
はステップ37に進み、第1点火プラグ5を作動させ
て、第1排気再燃焼器4における排気再燃焼を開始す
る。
【0078】ステップ38では、始動時水温Twint
からHCの脱離完了に必要な第1再燃焼器4の燃焼時間
tmkをマップ(図16)より算出し、ステップ39で
該第1排気再燃焼器4の作動実時間tmbと燃焼時間t
mkとを比較する。作動実時間tmbが必要な燃焼時間
tmkを越えた場合には、HC吸着剤6に吸着していた
HCが完全に脱離したと判断する。tmk未満の場合
は、脱離が終了していないと判断し、引き続き第1排気
再燃焼器4で排気を再燃焼させてHC吸着剤6の加熱、
脱離処理を続ける。
【0079】HC吸着剤6に吸着していたHCが完全に
脱離したと判断した場合、ステップ40に進み、目標空
燃比TFBYAを理論空燃比に戻し、かつステップ41
で2次空気ポンプ3を停止するとともに、ステップ42
で第1,第2点火プラグ5,9を停止し、本ルーチンを
終了する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気浄化装置の機械的構成を示す
構成図。
【図2】本発明の第1実施例の処理の流れを示すフロー
チャート。
【図3】本発明の第2実施例における空燃比と排気再燃
焼による温度上昇率との関係を示す特性図。
【図4】この空燃比に対する温度上昇率のマップを示す
説明図。
【図5】始動時水温と始動時触媒温度との関係を示す特
性図。
【図6】この始動時水温に対する始動時触媒温度のマッ
プを示す説明図。
【図7】始動時水温と始動時吸着剤温度との関係を示す
特性図。
【図8】この始動時水温に対する始動時吸着剤温度のマ
ップを示す説明図。
【図9】内燃機関の運転条件と排気温度との関係を示す
特性図。
【図10】この機関運転条件に対する排気温度のマップ
を示す説明図。
【図11】点火時期と排気温度との関係を示す特性図。
【図12】この点火時期に対する排気温度のマップを示
す説明図。
【図13】本発明の第2実施例の処理の流れを示すフロ
ーチャート。
【図14】図13に続くフローチャート。
【図15】本発明の第3実施例における始動時水温に対
する第2排気再燃焼器の燃焼時間のマップを示す説明
図。
【図16】同じく始動時水温に対する第1排気再燃焼器
の燃焼時間のマップを示す説明図。
【図17】本発明の第3実施例の処理の流れを示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
1…内燃機関 2…排気管 3…2次空気ポンプ 4…第1排気再燃焼器 5…第1点火プラグ 6…HC吸着剤 7…吸着剤温度センサ 8…第2排気再燃焼器 9…第2点火プラグ 10…触媒装置 11…触媒温度センサ 12…エンジンコントロールユニット 13…吸気管 14…燃料噴射装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F01N 3/24 F01N 3/24 R ZAB ZABE 3/36 ZAB 3/36 ZABH F02D 41/02 ZAB F02D 41/02 ZAB 330 330H 330A 41/04 ZAB 41/04 ZAB 305 305B (72)発明者 土田 博文 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられた触媒装
    置と、この触媒装置の上流に位置し、かつ点火手段を備
    えた第2排気再燃焼器と、上記第2排気再燃焼器の上流
    側に位置し、かつ排気ガス中のHC(炭化水素成分)を
    吸着するHC吸着剤と、このHC吸着剤のさらに上流側
    に位置し、かつ点火手段を備えた第1排気再燃焼器と、
    この第1排気再燃焼器へ供給される排気ガスを、可燃性
    の状態にする可燃性ガス生成手段と、を備えてなる内燃
    機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 上記触媒装置の活性を判定する活性判定
    手段と、上記HC吸着剤からHCが脱離したか否かを判
    定する脱離判定手段と、内燃機関の低温始動時に、上記
    可燃性ガス生成手段による可燃性ガスの供給を行い、上
    記触媒装置が活性化するまで上記第2排気再燃焼器を作
    動させるとともに、活性化後は、HCの脱離まで第1排
    気再燃焼器を作動させる再燃焼制御手段と、をさらに備
    えていることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排
    気浄化装置。
  3. 【請求項3】 上記可燃性ガス生成手段は、内燃機関の
    空燃比を一時的にリッチ状態とする空燃比制御手段と、
    上記第1排気再燃焼器の上流側において排気ガス中に2
    次空気を供給する2次空気供給装置と、から構成されて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機
    関の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 上記可燃性ガス生成手段は、内燃機関の
    一部気筒の空燃比をリッチ状態にするとともに、一部気
    筒の空燃比をリーン状態にする空燃比制御手段から構成
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    内燃機関の排気浄化装置。
  5. 【請求項5】 上記活性判定手段として、該触媒装置の
    温度を検出する触媒温度センサを備えていることを特徴
    とする請求項2記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 【請求項6】 上記脱離判定手段として、該吸着剤の温
    度を検出するHC吸着剤温度センサを備えていることを
    特徴とする請求項2または5に記載の内燃機関の排気浄
    化装置。
  7. 【請求項7】 上記活性判定手段および上記脱離判定手
    段は、内燃機関の始動後の運転履歴によって触媒装置お
    よびHC吸着剤の温度をそれぞれ推定するものであるこ
    とを特徴とする請求項2記載の内燃機関の排気浄化装
    置。
  8. 【請求項8】 上記活性判定手段および上記脱離判定手
    段は、内燃機関の始動後の経過時間から触媒装置および
    HC吸着剤の温度をそれぞれ推定するものであることを
    特徴とする請求項2記載の内燃機関の排気浄化装置。
JP10049077A 1998-03-02 1998-03-02 内燃機関の排気浄化装置 Pending JPH11247655A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100860505B1 (ko) 2007-05-22 2008-09-26 한양대학교 산학협력단 매연저감유니트 및 이를 갖는 디젤연소장치
CN115711167A (zh) * 2022-10-28 2023-02-24 重庆交通大学 一种船舶低压scr系统废气温度补偿装置

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