JPH11247422A - 暖房床材及びその製造方法 - Google Patents

暖房床材及びその製造方法

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JPH11247422A
JPH11247422A JP5343298A JP5343298A JPH11247422A JP H11247422 A JPH11247422 A JP H11247422A JP 5343298 A JP5343298 A JP 5343298A JP 5343298 A JP5343298 A JP 5343298A JP H11247422 A JPH11247422 A JP H11247422A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均熱板である金属箔を挟持する第1の木質板
と第2の木質板との間の接着強度を強くし、かつ接着不
良を生じさせない暖房床材、及びその製造方法をうる。 【解決手段】 第1の木質板1aの表面に均熱板として
の機能を果たす金属箔3を接着積層し、該金属箔3の表
面に切り込み刃52を押圧して金属箔に多数の切り込み
31とそれに連接する凹陥部32を形成し、その後に、
凹陥部が形成された金属箔3の上面に第2の木質板1b
を接着積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温水式暖房床ある
いは電気ヒータ式暖房床を構築するのに用いられる暖房
床材、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】暖房床として、温水を循環させる温水式
暖房床及び面ヒータなどの電気的発熱体を用いる電気ヒ
ータ式暖房床が知られている。温水式暖房床では、基材
としての木質板に温水用パイプの循環路の形状に対応し
た凹溝を形成し、そこに温水用パイプを配置すると共
に、表面材として第2の木質板を接着積層した暖房床材
が用いられ、電気ヒータ式暖房床では、基材としての木
質板に電気的に発熱する面ヒータを配設すると共に、表
面側には、同様に、表面材として第2の木質板を接着積
層した暖房床材が用いられる。
【0003】図7〜図9は従来公知の温水式暖房床材の
例であり、図7に示す暖房床材A1の場合には、基材と
しての機能を果たす合板などで作られる第1の木質板1
aと突板などの表面材を持つ第2の木質板1bとが、均
熱板としての機能を果たすアルミニウム箔のような金属
箔3を介在させて接着積層されており、前記第1の木質
板1aの裏面側には温水用パイプ(図示されない)を配
置するための凹溝2・・が形成されている。この暖房床
材A1は、適宜の床下地面の上に配置された後、前記凹
溝2を通して温水用パイプが配管されて、暖房床が形成
される(特開平9−105532号公報参照)。
【0004】図8に示す暖房床材A2の場合には、第1
の木質板1aの表面側に温水用パイプPを配置するため
の凹溝2が形成され、その面側に金属箔3を介在して合
板11bと突板12bとからなる第2の木質板1bを接
着積層している。この例での金属箔3は多数の貫通孔3
a・・を予め穿設したものを用いており、接着積層する
のに用いられる接着剤が該貫通孔3a・・を挿通して直
接第1の木質板1aと第2の木質板1bとに接触するこ
とができることから、金属製の均熱板3を介して両者は
強固に接着結合される利点がある(特開平9−1196
54号公報参照)。この暖房床材A2は、第1の木質板
1aに形成した凹溝2内に温水用パイプPが挿入され、
その上に、均熱板3と第2の木質板1bが接着剤と共に
配置され、通常の熱圧プレスにより熱圧着される。この
ようにして一体化された暖房床材A2が適宜の床下地面
の上に配置され、配管Pの接続作業が行われて、暖房床
が形成される。
【0005】図9は同公報に記載される他の暖房床材A
3であり、この例では、第2の木質板1bの裏面側に温
水用パイプPを配置するための凹溝2が形成され、その
裏面側に貫通孔3aを穿設した金属箔3を介在して合板
からなる第1の木質板1aを接着積層している。この暖
房床材A3も適宜の床下地面の上に配置された後、配管
Pの接続作業が行われて、暖房床が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図8及び図9に示す暖
房床材のように、均熱板3として、多数の貫通孔3aを
穿設したものを用いることにより、均熱板3を挟持する
第1と第2の木質板1a,1b相互間の接着強度を高め
ることができる。また、該貫通孔3aから接着剤の水分
が逃げやすくなり、いわゆるパンク現象による接着不良
も防止できる。しかし、暖房床材の製造に際して、予め
貫通孔を形成した金属箔3を別途用意する作業が必要と
なり、孔のない通常の金属箔を均熱板として用いる場合
と比較して、製造コストが高くなる。
【0007】また、多数の貫通孔を予め穿設した金属箔
は、金属箔の欠損部が生じることから、十分な均熱効果
が得られない。さらに、孔のないものと比較して、実質
的に強度が低下し、また変形しやすくなる。そのため
に、通常用いられているラミネート装置を用いて木質板
表面に連続時にラミネートしていくことが困難であり、
暖房床材の製造時に、木質板に金属箔をラミネートする
ための特別のプロセスを必要とする。本発明の目的は、
高い均熱効果を達成することが可能であり、また、均熱
板として孔のない通常の金属箔を用い、かつ、通常のラ
ミネート装置を用いて連続的な製造が可能でありなが
ら、該金属箔を挟持する第1の木質板と第2の木質板と
の間に、貫通孔を予め穿設した金属箔を用いた場合と同
様の接着強度を確保することのできる暖房床材、及び、
その製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明による暖房床材は、第1の木質板と第2の木
質板との間に均熱板としての機能を果たす金属箔が接着
積層されており、該金属箔には多数の切り込みとそれに
連接する凹陥部が形成されていることを特徴とする。本
発明において、金属箔は切り込みが形成されているのみ
であり、平面での欠損部がないことから、高い均熱効果
を達成することができ、また、貫通孔を穿設した金属箔
と比較して、強度低下は小さい。さらに、切り込みに連
接して形成した凹陥部の沈み込み側面には第1の木質板
の断面の一部が露出することとなり、その箇所を通して
の接着剤の移動と水分の通過が可能となる。それによ
り、金属箔を介在させた状態であっても、第1の木質板
と第2の木質板との間に十分な接着強度が確保され、か
つ、いわゆるパンクによる接着不良も生じない。
【0009】本発明による暖房床材は、温水式暖房床に
用いる暖房床材であってもよく、電気ヒータ式暖房床に
用いる暖房床材であってもよい。前者の場合には、第1
の木質板又は第2の木質板のいずれか一方には温水用パ
イプの循環路の形状に対応した凹溝が形成され、その凹
溝内に予め温水用パイプを配置して床下地面に敷設する
か、床下地面に敷設した後に、温水用パイプを該凹溝を
通して挿通する。特に、凹溝を、暖房床材を床面に配置
したときに下側となる木質板の裏面、すなわち、均熱板
を接着積層する面とは反対の面に形成する場合において
は、該木質板の裏面を覆うように遮音機能を有する層が
接着積層させておくことにより、遮音性の高い暖房床を
形成することが容易となる。
【0010】本発明による暖房床材において、暖房床材
を床面に配置したときに上側となる木質板は暖房用床材
の表面材を形成する部材であることは好ましい態様であ
る。表面材は基材である下側となる木質板よりも薄いも
のであり、このようにすることにより、均熱板としての
金属箔の持つ機能を有効に機能させることができる。本
発明による暖房床材の製造方法は、第1の木質板の表面
に均熱板としての機能を果たす金属箔を接着積層する工
程、接着積層された金属箔の表面に切り込み刃を押圧し
て金属箔の表面に多数の切り込みとそれに連接する凹陥
部を形成する工程、及び、凹陥部が形成された金属箔の
上面に第2の木質板を接着積層する工程、とを少なくと
も有することを特徴とする。
【0011】この製造方法では、第1の木質板の表面に
均熱板としての機能を果たす金属箔を接着積層するのに
任意の方法を用いることができ、特別の手法を要しな
い。孔のない従来公知の金属箔(好ましくは、アルミ
箔)をそのまま用い、従来知られた金属箔のラミネート
装置を用いて、通常の方法により、第1の木質板の表面
に該金属箔を接着積層すればよい。次の工程で、該接着
積層した金属箔の表面側から切り込み刃を押圧して、金
属箔の表面に多数の切り込みとそれに連接する凹陥部を
形成する。それにより、該凹陥部の沈み込み側面に開口
部が形成され、その部分に、第1の木質板の断面の一部
を露出させることができる。切り込み刃は、ロールの表
面に多数の刃体を設けたものであってもよく、平板に多
数の刃体を設けたものであってもよい。いずれの場合に
も、刃体は、垂直状の刃とその側面に形成される凸部と
から形成されることが好ましく、該凸部により、第1の
木質板の表面に、前記切り込みに連接した凹陥部を容易
に形成することができる。
【0012】次の工程で、該金属箔の上に第2の木質板
を熱圧あるいは冷圧などの通常の手段により接着積層す
る。そのときに、前記該凹陥部の沈み込み側面に形成さ
れた開口部を通して、接着剤の移動と水分の通過が可能
となり、金属箔を介在させた状態であっても、第1の木
質板と第2の木質板とは直接接着剤を介して接着される
こととなり、十分な接着強度が確保され、かつ、いわゆ
るパンクによる接着不良も生じることはない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明による暖房床材及び
その製造方法の一実施例を図面を参照して説明する。図
1は、本発明による暖房床材の断面図であり、一例とし
て3尺×6尺の大きさの暖房床材Aの短手方向の断面を
示している。この例では、暖房床材Aは、厚さ12mm
程度の合板製の第1の木質板1aと厚さ2〜3mm程度
の適宜の化粧フロア材である第2の木質板1bとの間に
均熱板として機能する厚さ50μm程度の好ましくはア
ルミ箔である金属箔3を配置した構造である。第1の木
質板1a及び第2の木質板1bは、合板に限らず、MD
F等の他の木質材料を用いてもよい。また、暖房床材A
の周囲には、所望により、図示のように、通常の床材の
場合と同様に雄実5a、雌実5bが形成される。
【0014】第1の木質板1aの裏面には、温水用パイ
プPを収容できる大きさの凹溝2が長辺方向に平行に複
数本(この例では4本)形成されており、該凹溝2に沿
って細い第2の溝2a、2aがさらに形成されている。
さらに、前記凹溝2を覆うようにして、第1の木質板1
aの裏面の全面には、例えば厚さ2〜5mm程度の不織
布等からなる緩衝機能を有する遮音シート4が、例えば
水溶性接着剤により貼着されている。好ましくは、図示
のように、第2の木質板1bの表面には突板等の適宜の
表面層が形成され、かつ、疑似溝1cが設けられる。な
お、遮音シート4は、従来の床材の裏面に貼着される遮
音シート材料を任意に用いることができ、不織布の他
に、軟質ゴムシートや軟質プラスチックシート、又は、
これらの発泡シートあるいは凹凸を有するエンボスシー
ト等が有効に利用できる。なお、この遮音シート4は厚
さが2〜5mm程度がよく、2mmより薄いと所望の遮
音機能が奏されず、5mmを越えると歩行感の低下を招
く。また、前記第2の溝2a、2aは、遮音シート4を
貼着する際に用いる接着剤が凹溝2内に入り込むのを阻
止する機能を持っている。
【0015】図2aは、図1に示した暖房床材Aから第
2の木質板1bを取り外した状態を斜視図として示して
おり、図2bは、その一部を拡大して示す断面図であ
る。図示のように、この暖房床材Aでは、均熱板である
金属箔3には多数の切り込み31が形成され、図2bに
示すように、該切り込み31の側方は第1の木質板1a
の表面側から下方に向けて沈み込んだ凹陥部32とされ
ている。それにより、該切り込み31の下方には開口部
33が形成され、該開口部33には第1の木質板1aの
断面の一部が露出した状態となっている。
【0016】暖房床材Aの製造時に、前記開口部33を
通して、接着積層に用いる接着剤が移動し、かつ、接着
剤に含まれる水分が通過することにより、金属箔3を介
在させた状態であっても、第1の木質板1aと第2の木
質板1bとの間の接着強度が向上し、かつ、いわゆるパ
ンクによる接着不良が生じるのも防止する。切り込み3
1及び凹陥部32の形状、数、大きさは、製造する暖房
床材Aに求められる接着強度の度合いに応じて、実験的
に定めればよいが、一例として、図1に示す3尺×6尺
の大きさの暖房床材Aの場合に、9mm×15mm程度
のピッチで7mm程度の長さの切り込み31を1200
0〜13000個程度設け、凹陥部32は、幅3mm、
最大深さ(切り込み31の直下の深さ)0.5mm〜
1.0mm程度とすると、所期の接着強度を得ることが
できた。
【0017】この暖房床材Aは、図7に基づき説明した
と同様にして、適宜の床下地面の上に配置された後、前
記凹溝2を通して温水用パイプPが配管されて、暖房床
が形成される。図3は、他の実施の形態であり、この暖
房床材Aでは、温水用パイプPが取り付けられる凹溝2
は第1の木質板1aの表面側に形成され、かつ、該凹溝
2には予め温水用パイプPが組み付けられた形で出荷さ
れる。図示しないが、金属箔3には同様に多数の切り込
み31が形成され、温水用パイプPに傷を付けないよう
に、前記凹陥部32は、第2の木質板1b側に沈み込む
ようにして形成される。もちろん、凹陥部32を第1の
木質板1a側に沈み込むようにして形成することもでき
る。
【0018】次に、本発明による暖房床材の製造方法を
図4を参照して説明する。図4aの工程において、第1
の木質板1aの表面に金属箔3がラミネートされる。ラ
ミネート装置は通常使用されるものでよく、搬送コンベ
ア41に沿って移送される第1の木質板1aの表面に、
金属箔3の原反3Aから引き出される金属箔3が積層さ
れる。この例では、12mm厚の合板の表面にウレタン
系樹脂接着剤を8g/尺2で塗布し、その上に、厚さ5
0μmの孔の無い通常のアルミ箔を冷圧ロール42によ
り3kg/cm2で冷圧している。
【0019】アルミ箔(金属箔)3を積層した第1の木
質板1aは、図4bの工程で熱圧着される。この例で
は、上下に熱盤42,42を持つ通常の圧締装置を用
い、熱圧条件5kg/cm2、110℃、1minで熱
圧着している。金属箔3を熱圧着した第1の木質板1a
は、図4cの工程で、金属箔3の表面に切り込み31と
凹陥部32とが形成される。この装置は、搬送コンベア
43と刃付きロール50とを有する。図5aは、刃付き
ロール50の一例を示す斜視図であり、直径約250m
mの金属製ローラ51の表面には、図5bに展開図を示
すように、横幅ピッチ9mm、縦ピッチ15mmで、図
6に詳細に示す形状の刃体52が千鳥状に配設されてい
る。
【0020】この例において、刃体52は、図6に示す
ように、半長円状をなす切り込み刃53とその一側に配
置した楕円球体の4半分の形状をなす膨出体54とから
構成されており、切り込み刃53の長さLは約4mm、
高さHは0.6mm〜1.1mm程度である。膨出体5
4の側面形状は図6b、図6cに示すように切り込み刃
53の形状よりも幾分小さな相似形状とされ、図6aに
最大縦断面形状を示すように、最大横幅は3mm程度と
される。このような形状の刃付きロール50を第1の木
質板1aに熱圧着した金属箔3の上を走らせることによ
り、金属箔3には、図2に例示したような多数の切り込
み31と凹陥部32とが形成され、該切り込み31の下
方には開口部33が形成される。
【0021】切り込み31が形成された第1の木質板1
aは、図4dの工程で、金属箔3の上に接着剤が塗布さ
れ、その上に第2の木質板1bが載置された状態で、図
4bの工程で用いたと同様の上下に熱盤42,42を持
つ通常の圧締装置を用いて熱圧着される。この例では、
第2の木質板1bとして、2.7mmの合板に0.32
mmのナラ突板を積層したものを、接着剤としてウレタ
ン系接着剤を8g/尺2で塗布し、熱圧条件6kg/c
2、110℃、1minで熱圧着している。このよう
にして製造される暖房床材Aは、金属箔3(アルミ箔)
原反3Aからの連続ラミネートが可能であり、金属箔の
ラミネート作業は容易となる。さらに、前記金属箔3に
形成した切り込み31の下部開口部33を通して、接着
剤が第1の木質板1aと第2の木質材1bの双方の表面
を直接接着することができるので、接着強度は大きく向
上する。また、該開口部33を通して接着剤中の水分が
逃げやすくなっているので、いわゆるパンク現象による
接着不良が発生するのも回避される。
【0022】図4dでの工程において、熱圧着でなく、
冷圧により第2の木質板1bを接着積層することも可能
である。例えば、同じようにして製造した金属箔3を接
着積層した第1の木質板1aに対して、接着剤としてウ
レタン系接着剤を8g/尺2で塗布し、冷圧条件3kg
/cm2、2hr.後、24hr.養生堆積するような
方法でも同様な接着強度を持つ暖房床材が得られる。な
お、上記の説明では、金属箔として無垢の金属箔、すな
わち、人為的な貫通孔を有しない金属箔を用いることを
前提としているが、ライニング作業に支障をきたさない
程度であれば、多少の貫通孔を予め形成したものを用い
ることもできる。また、接着積層した金属箔に切り込み
及び凹陥部を形成する手段は、図示したような刃付きロ
ール形式のものに限ることなく、図6に示したような刃
体52を平板に対して多数固設したものを用い、それを
金属箔の上から圧接するような手法でもよい。また、刃
体52の形状構造も例示であって、金属箔に切り込みと
それに連接する凹陥部を形成できることを条件に、任意
である。熱源として温水用パイプを用いることも当然に
必須でなく、適宜の電気ヒータを第1あるいは第2の木
質板に従来知られた方法により配置することも可能であ
る。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、均熱板として孔のない
通常の金属箔を用い、かつ、通常のラミネート装置を用
いて連続的な製造が可能でありながら、該金属箔を挟持
する第1の木質板と第2の木質板との間に、貫通孔を予
め穿設した金属箔を用いた場合と同様の接着強度を持
ち、かつ、いわゆるパンク現象により接着不良が発生す
るのを回避することのできる暖房床材が得られる。ま
た、孔のない、すなわち、大きな面積の欠損部を持たな
い金属箔を均熱板として用いるので、高い均熱効果が得
られる。それにより、低コストで安定性の高い暖房床を
容易に構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による暖房床材を示す断面図。
【図2】図2aは金属箔の表面の状態を説明する斜視図
であり、図2bは部分拡大断面図であって、金属箔に形
成される切り込み及び凹陥部を示している。
【図3】本発明による暖房床材の他の実施の形態を示す
断面図。
【図4】本発明による暖房床材の製造方法を説明する工
程図。
【図5】図5aは刃付きロールを示す斜視図、図5bは
その展開図。
【図6】刃体の一例を説明する図であり、図6aは断面
図、図6bは表面図、図6cは背面図である。
【図7】従来の暖房床材を示す図であり、図7aは側面
図、図7bは背面図である。
【図8】従来の暖房床材の他の例を示す分解斜視図。
【図9】従来の暖房床材のさらに他の例を示す分解斜視
図。
【符号の説明】
A…暖房床材、1a…第1の木質板、1b…第2の木質
板、3…金属箔、3A…金属箔の原反、31…切り込
み、32…凹陥部、33…開口部、42…熱盤、50…
刃付きロール、52…刃体、53…張り込み刃、54…
膨出体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の木質板と第2の木質板との間に均
    熱板としての機能を果たす金属箔が接着積層されてお
    り、該金属箔には多数の切り込みとそれに連接する凹陥
    部が形成されていることを特徴とする暖房床材。
  2. 【請求項2】 第1の木質板又は第2の木質板のいずれ
    か一方には温水用パイプの循環路の形状に対応した凹溝
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載の暖房
    床材。
  3. 【請求項3】 前記凹溝は床面に配置したときに下側と
    なる木質板の裏面に形成されており、かつ、該木質板の
    裏面には遮音機能を有する層が接着積層されていること
    を特徴とする請求項2記載の暖房床材。
  4. 【請求項4】 第1の木質板又は第2の木質板のいずれ
    か一方には電気的に発熱する面ヒータが配設されている
    ことを特徴とする請求項1記載の暖房床材。
  5. 【請求項5】 第1の木質板又は第2の木質板のうち、
    床面に配置したときに上側となる木質板は暖房用床材の
    表面材を形成する部材であることを特徴とする請求項1
    ないし4いずれか記載の暖房床材。
  6. 【請求項6】 第1の木質板の表面に均熱板としての機
    能を果たす金属箔を接着積層する工程、接着積層された
    金属箔の表面に切り込み刃を押圧して金属箔の表面に多
    数の切り込みとそれに連接する凹陥部を形成する工程、
    及び、凹陥部が形成された金属箔の上面に第2の木質板
    を接着積層する工程、とを少なくとも有することを特徴
    とする暖房床材の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1の木質板の裏面に凹溝を形成する工
    程、及び、該第1の木質板の裏面を覆うように遮音機能
    を有する層を接着積層する工程、とをさらに有すること
    を特徴とする請求項6記載の暖房床材の製造方法。
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