JPH11247351A - 構造物のアルミ製骨材及びパネル - Google Patents

構造物のアルミ製骨材及びパネル

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JPH11247351A
JPH11247351A JP5023198A JP5023198A JPH11247351A JP H11247351 A JPH11247351 A JP H11247351A JP 5023198 A JP5023198 A JP 5023198A JP 5023198 A JP5023198 A JP 5023198A JP H11247351 A JPH11247351 A JP H11247351A
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JP
Japan
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aluminum
corrugated
materials
aggregate
panel
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JP5023198A
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English (en)
Inventor
Takuo Kusano
拓男 草野
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Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐撓み性に優れ、撓み変形に異方性のない構
造物用アルミ製骨材及びパネルを提供する。 【構成】 この構造物用アルミ製骨材は、谷部及び山部
が延びる方向を互いに直交させて複数枚の波形状アルミ
材5,6を重ね合わせ、波形状アルミ材5,6を一体化
している。一体化された波形状アルミ材5,6の片面又
は両面に面板7,7を張り付けると、構造物用パネルと
して使用される。波形状アルミ材5,6と面板7,7と
の間に断熱材,防音材,制振材等を充填し或いは張り付
けると、断熱性,防音性,制振性等の機能を付与したパ
ネルが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量で撓み変形の少な
い構造物用アルミ製骨材及びそれを用いたパネルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】建築物,貨物車両,鉄道車両等では、ド
ア,天井,床,壁,屋根等の構造材用パネルの内部にア
ルミ製骨材が一部で使用されている。この種のアルミ製
骨材としては、軽量なことを活用し波板状に曲げ加工し
たアルミ板を使用する場合が一般的である。たとえば、
図1に示すようにアルミ板1を曲げ加工した波板を骨材
とし、両側に化粧板を張り付けることにより構造物用パ
ネルを製造している。場合によっては、アルミ板の周囲
に断熱材,防音材等を充填して化粧板を張り付けること
もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】曲げ加工されたアルミ
板1には、X軸方向に延びた複数の谷部2及び山部3を
備えている。谷部2及び山部3は、Y軸方向に所定の周
期で繰り返される。谷部2及び山部3を形成することに
より、アルミ板1の剛性が向上する。しかし、剛性の改
善は、主としてX軸方向に有効であるが、谷部2及び山
部3が繰り返されるY軸方向に関しては却って剛性が低
下する傾向にある。実際、上下方向の荷重Pをアルミ板
1に加えると、X軸を含む面内での撓み量δh1 は加工
前のアルミ板よりも小さくなっているが、Y軸を含む面
内での撓み量δh2 は大きくなっている。そのため、高
強度材料や厚肉材料の使用によって強度補償する必要が
あった。また、曲げ加工されたアルミ板1を構造物用骨
材として使用する場合、撓みの方向性を考慮しながらパ
ネルを作製することが要求される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題を解消すべく案出されたものであり、波型を互いに交
差させて波板状のアルミ材を重ね合わせることにより、
撓み異方性をなくし且つ撓み変形に対して抵抗力の大き
なアルミ製骨材を提供することを目的とする。本発明の
構造物用アルミ製骨材は、その目的を達成するため、谷
部及び山部が延びる方向を互いに直交させて複数枚の波
形状アルミ材を重ね合わせ、これら波形状アルミ材を一
体化したことを特徴とする。アルミ材としては、波形状
に成形されたアルミ板又はアルミ押出し材の何れも使用
できる。一体化された波形状アルミ材の片面又は両面に
面板を張り付けると、構造物用パネルとして使用され
る。波形状アルミ材と面板との間に断熱材,防音材,制
振材等を充填し或いは張り付けると、断熱性,防音性,
制振性等の機能を付与したパネルが得られる。
【0005】
【作用】従来の波形状に成形されたアルミ板1でX軸を
含む面内での撓み量δh1 が小さく、Y軸を含む面内で
の撓み量δh2 が大きいことは、谷部2及び山部3がX
軸方向に延びていることに原因がある。すなわち、波形
状アルミ板1をX軸方向に撓ませる荷重Pが加わると、
谷部2及び山部3の側壁4が抵抗として働き撓み変形を
抑える。他方、Y軸方向には変形抵抗となる側壁4がな
いため、荷重Pは各谷部2及び各山部3のコーナー角を
変化させる力として作用する。このとき、Y軸方向に多
数の谷部2及び山部3があるため、それぞれの谷部2及
び山部3の角度変化が累積され、大きな撓み量δh2
波形状アルミ板1を変形させる。
【0006】本発明者等は、谷部2及び山部3の方向性
が撓み量δh1 ,撓み量δh2 に差を生じさせているこ
とを前提として、谷部2及び山部3の方向性を打ち消す
ように少なくとも2枚の波形状アルミ材を重ね合わせて
いる。これにより、X軸を含む面内での撓み量δh1
びY軸を含む面内での撓み量δh2 の双方共に小さく、
且つ撓み量δh1 と撓み量δh2 との間に実質的な差が
生じない。2枚の波形状アルミ材を重ね合わせる場合、
図2に示すように、下側アルミ材5の谷部2及び山部3
が延びる方向に対し、上側アルミ材6の谷部2及び山部
3が延びる方向を直交させる。そして、上下の波形状ア
ルミ材5,6が接触する面を、ろう付け,接着,熱融着
等によって一体化する。
【0007】一体化された上下の波形状アルミ材5,6
は、互いに相手方の撓み変形を拘束する。たとえば、Y
軸を含む面内で上側アルミ材6を撓ませる力が作用する
場合、その力に対して下側アルミ材5の側壁4が抵抗体
として働き、下側アルミ材5に一体化されている上側ア
ルミ材6の撓み変形を防止する。その結果、図1の場合
に比較してX軸,Y軸の何れを含む面内においても撓み
量が極めて小さく、撓み変形の異方性がなくなる。波形
状アルミ材5,6としては、O材(焼きなましによって
軟質化した材料),H材(加工硬化させた材料)の何れ
をも使用できる。アルミ板を素材とするとき、フラット
なアルミ板にロールフォーミング,プレス成形,曲げ加
工等を施すことにより、波形を付けたアルミ材5,6に
成形される。或いは、押出し法によっても波形状に成形
されたアルミ材5,6が得られる。押出し形材を素材に
する場合には、ダイスの大きさから幅が不足する形材で
は、複数枚を並べてアルミ材5,6とすることもある。
波形としては、矩形状,台形状,三角錐状の何れであっ
てもよい。
【0008】2枚の波形状アルミ材5,6の間にろう材
又は熱融着材を配置して波形状アルミ材5,6を重ね合
わせ、全体を加熱炉に挿入し、加熱することによって波
形状アルミ材5,6が互いに一体化される。或いは、合
せ面にウレタン系接着剤を塗布し、重ね合わせた波形状
アルミ材5,6を加圧するとき、波形状アルミ材5,6
が一体的に接着される。波形状アルミ材5,6を一体化
した後、図3に示すように両面に化粧板等の面板7,7
を張り付ける。また、必要に応じて波形状アルミ材5,
6と面板7,7との間に断熱材,防音材,制振材等を充
填することもできる。また、面板7,7の装着に先立っ
て、波形状アルミ材5,6の適宜の箇所に制振樹脂を張
り付けておくと、制振性能を付与したパネルが得られ
る。
【0009】得られたパネルは、波形状のアルミ材5,
6を組み合わせて骨材としているので内部に多数の空洞
があり、軽量なアルミ材5,6を使用していることと相
俟つて、軽量で剛性の高いパネルになる。しかも、X軸
方向及びY軸方向の何れに対しても撓み変形が小さく、
また撓み変形の異方性も抑えられている。したがって、
施工現場の状況に応じたX方向,Y方向の選択が可能と
なり、ドア,天井,床,壁,屋根等を構築するときの施
工自由度も向上する。
【0010】
【実施例】板厚0.3mmのアルミ合金A3003−O
材をロールフォーミングし、幅360mm,長さ360
mmの波形状アルミ材5,6を作製した。アルミ材5,
6に付けた波形形状は、図4に示すように谷部2の幅w
1 ,山部3の幅w2 ,側壁4の高さw3 を何れも25m
mとした。2枚の波形状アルミ材5,6を図2に示すよ
うに重ね合わせ、ウレタン系接着剤で接着した。得られ
た骨材は、厚み50mm,総重量394gであった。4
隅を支持した骨材に70kgの荷重を加えたところ、ダ
イヤルゲージで測定した骨材の撓み量はX軸方向,Y軸
方向共に0.3mmであった。
【0011】比較のため、本発明例の骨材と同じ重量
(394g)になるように板厚1.12mmで幅360
mm,長さ360mmのフラットなアルミ板を用意し
た。アルミ板の4隅を支持して荷重を加え、本発明例の
骨材と同じ撓み量0.3mmが得られたときの荷重を測
定しところ僅か90gであった。この比較から、同じ面
積,同じ重量のアルミ板を使用する場合でも、上下で谷
部2及び山部3の方向が直交するように下側アルミ材5
及び上側アルミ材6を組み合わせるとき、約780倍
(≒70kg/90g)も耐撓み性が改善されたといえ
る。
【0012】更に、撓み変形の異方性を調査するため、
谷部2及び山部3の方向を揃えて下側アルミ材5及び上
側アルミ材6を重ね合わせた比較用骨材を用意した。比
較用骨材の4隅を支持して荷重を加えたところ、Y軸
(図1)を含む面内の撓み量δh1 が0.3mmになっ
たときの荷重は48gであった。この比較から、上下で
谷部2及び山部3の方向が直交するように下側アルミ材
5及び上側アルミ材6を組み合わせた骨材では、約14
60倍(≒70kg/48g)の剛性が生じていること
が判る。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の骨材
は、波形状に成形した複数のアルミ材を波方向を互いに
交差させて重ね合わせ一体化している。そのため、波方
向に撓み易い波形状アルミ板の変形が他方の波形状アル
ミ板によって拘束され、耐撓み性に優れ且つ撓み変形に
異方性のない骨材が得られる。この骨材は、素材が軽量
なアルミ材であることと相俟つて、ドア,天井,床,
壁,屋根等の各種構造材の骨材として使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 波形状に成形したアルミ板が波方向に撓み易
いことを説明する図
【図2】 波方向を交差させて2枚の波形状アルミ材を
張り合せた骨材
【図3】 同骨材に面板を張り付けたパネル
【図4】 実施例で使用した波形状アルミ材の波形
【符号の説明】
1:波形状に成形したアルミ板 2:谷部 3:山
部 4:側壁 5:下側アルミ材 6:上側アルミ材 7:面板 P:荷重 δh1 :X軸を含む面内の撓み量 δh
2 :Y軸を含む面内の撓み量 w1 :谷部の幅 w
2 :山部の幅 w3 :側壁の高さ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 谷部及び山部が延びる方向を互いに直交
    させて複数枚の波形状アルミ材を重ね合わせ、これら波
    形状アルミ材を一体化した構造物用アルミ製骨材。
  2. 【請求項2】 波形状アルミ材がアルミ板から成形され
    たものである請求項1記載のアルミ製骨材。
  3. 【請求項3】 波形状アルミ材がアルミ押出し材である
    請求項1記載のアルミ製骨材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の一体化さ
    れた波形状アルミ材の片面又は両面に面板を張り付けて
    いる構造物用パネル。
  5. 【請求項5】 波形状アルミ材と面板との間に断熱材,
    防音材,制振材の何れか1種又は2種以上を設けている
    請求項4記載の構造物用パネル。
JP5023198A 1998-03-03 1998-03-03 構造物のアルミ製骨材及びパネル Pending JPH11247351A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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