JPH11246554A - 選択的トロンビン抑制剤として有用な芳香族アミジン誘導体 - Google Patents
選択的トロンビン抑制剤として有用な芳香族アミジン誘導体Info
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- JPH11246554A JPH11246554A JP10375847A JP37584798A JPH11246554A JP H11246554 A JPH11246554 A JP H11246554A JP 10375847 A JP10375847 A JP 10375847A JP 37584798 A JP37584798 A JP 37584798A JP H11246554 A JPH11246554 A JP H11246554A
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- C07D403/00—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
- C07D403/02—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings
- C07D403/06—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings linked by a carbon chain containing only aliphatic carbon atoms
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- C07D403/14—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing three or more hetero rings
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 経口投与用として特に好ましく使用ができ、
強力な選択的トロンビン抑制活性を表わす化合物を提供
すること。 【解決手段】 下記化学式1 【化1】 (式中、nは1ないし3の整数を表わし、R1はハロゲ
ンによって置換されていてもよい低級アルキルを表わ
し、R2は水素または低級アルキルを表わし、R3は低
級アルキルまたはC3−C7シクロアルキルを表わ
す。)で表される芳香族アミジン誘導体及びその薬剤学
的に許容される塩。
強力な選択的トロンビン抑制活性を表わす化合物を提供
すること。 【解決手段】 下記化学式1 【化1】 (式中、nは1ないし3の整数を表わし、R1はハロゲ
ンによって置換されていてもよい低級アルキルを表わ
し、R2は水素または低級アルキルを表わし、R3は低
級アルキルまたはC3−C7シクロアルキルを表わ
す。)で表される芳香族アミジン誘導体及びその薬剤学
的に許容される塩。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は選択的トロンビン抑
制剤として有用な芳香族アミジン誘導体に関するもので
ある。さらに具体的に、本発明は経口投与用として特に
好ましく使用ができ、強力な選択的トロンビン抑制活性
を表わす下記化学式1の芳香族アミジン誘導体及びその
塩、その製造方法、及びその化合物を活性成分として含
有することを特徴とするトロンビン抑制剤組成物に関す
る。
制剤として有用な芳香族アミジン誘導体に関するもので
ある。さらに具体的に、本発明は経口投与用として特に
好ましく使用ができ、強力な選択的トロンビン抑制活性
を表わす下記化学式1の芳香族アミジン誘導体及びその
塩、その製造方法、及びその化合物を活性成分として含
有することを特徴とするトロンビン抑制剤組成物に関す
る。
【0002】化学式1
【化7】 式中、nは1ないし3の整数を表わし、R1はハロゲン
によって置換されていてもよい低級アルキルを表わし、
R2は水素または低級アルキルを表わし、R3は低級ア
ルキルまたはC3−C7シクロアルキルを表わす。
によって置換されていてもよい低級アルキルを表わし、
R2は水素または低級アルキルを表わし、R3は低級ア
ルキルまたはC3−C7シクロアルキルを表わす。
【0003】
【従来の技術】血栓症は血小板の凝集や繊維素凝塊が血
管を閉塞させる疾病である。したがって、繊維素形成を
遮断する抗凝血剤は血栓症の予防に使用することができ
る。
管を閉塞させる疾病である。したがって、繊維素形成を
遮断する抗凝血剤は血栓症の予防に使用することができ
る。
【0004】血液凝固システムには多段階の酵素反応に
よって活性化される多数のザイモゲン(非活性化酵素)
が関与する。血液凝固過程の最終段階は因子Xaの作用
により、プロトロンビンから生成されたトロンビンによ
って繊維素原から繊維素凝塊が形成される段階である。
したがって、血液凝固酵素であるトロンビンは止血及び
血栓症において中心的な役割を行ない、これによってト
ロンビン活性が抑制できる物質は血小板活性を抑制し、
繊維素生成及び安定化を抑制することによって効果的な
抗凝血剤として使用できると期待される。トロンビン抑
制剤はまたポジティブフィードバックリアクション(P
ositive feed backreactio
n)によって因子V及び因子VIIIを活性化させる。
よって活性化される多数のザイモゲン(非活性化酵素)
が関与する。血液凝固過程の最終段階は因子Xaの作用
により、プロトロンビンから生成されたトロンビンによ
って繊維素原から繊維素凝塊が形成される段階である。
したがって、血液凝固酵素であるトロンビンは止血及び
血栓症において中心的な役割を行ない、これによってト
ロンビン活性が抑制できる物質は血小板活性を抑制し、
繊維素生成及び安定化を抑制することによって効果的な
抗凝血剤として使用できると期待される。トロンビン抑
制剤はまたポジティブフィードバックリアクション(P
ositive feed backreactio
n)によって因子V及び因子VIIIを活性化させる。
【0005】最近、多数のトロンビン抑制剤が効果的な
血栓症治療剤及び抗凝血剤として開発された。例えばP
PACK[D−Phe−Pro−Arg−CH2Cl,
Thromb.Res.,14,969(197
9)],D−Phe−Pro−Arg,Boc−D−P
he−Pro−Arg及びD−MePhe−Pro−A
rg[JMed.Chem.,33,1729(199
0)],DuP−714[Ac−(D)−Phe−Pr
o−boroArg−OH,J.Biol.Che
m.,265,18289(1990)],エフェガト
ラン(Efegatran)[D−MePhe−Pro
−Arg−H2SO4,Thromb.Haemos
t.,67,325(1992)],イノガトラン(I
nogatran)[HOOC−CH2−(R)Cha
−Pic−Nag,where Cha:cycloh
exylamine,Pic:pipecolic a
cid and Nag:noragmatine,W
O93/11152,BloodCoag.Fibri
nol.,7,69(1996)]and CVS−1
123[(CH3CH2CH2)2−CHCO−Asp
(OCH3)−Pro−Arg,WO93/1575
6]のようなトリペプチド誘導体及びアガトロバン(A
rgatroban)[US4258192,Thro
mb.Haemost.,18,13(1992)]及
びNAPAP[J.Biol.Chem.,266,2
0085(1991)]のようなピペリジンアミド誘導
体がある。しかし、これら化合物は経口投与による生体
内利用率、他のセリンプロテアーゼに比してトロンビン
に対する抑制選択性、安定性、作用の持続性及び治療学
的な容量での毒性などの観点から実際使用するのに充分
ではない。
血栓症治療剤及び抗凝血剤として開発された。例えばP
PACK[D−Phe−Pro−Arg−CH2Cl,
Thromb.Res.,14,969(197
9)],D−Phe−Pro−Arg,Boc−D−P
he−Pro−Arg及びD−MePhe−Pro−A
rg[JMed.Chem.,33,1729(199
0)],DuP−714[Ac−(D)−Phe−Pr
o−boroArg−OH,J.Biol.Che
m.,265,18289(1990)],エフェガト
ラン(Efegatran)[D−MePhe−Pro
−Arg−H2SO4,Thromb.Haemos
t.,67,325(1992)],イノガトラン(I
nogatran)[HOOC−CH2−(R)Cha
−Pic−Nag,where Cha:cycloh
exylamine,Pic:pipecolic a
cid and Nag:noragmatine,W
O93/11152,BloodCoag.Fibri
nol.,7,69(1996)]and CVS−1
123[(CH3CH2CH2)2−CHCO−Asp
(OCH3)−Pro−Arg,WO93/1575
6]のようなトリペプチド誘導体及びアガトロバン(A
rgatroban)[US4258192,Thro
mb.Haemost.,18,13(1992)]及
びNAPAP[J.Biol.Chem.,266,2
0085(1991)]のようなピペリジンアミド誘導
体がある。しかし、これら化合物は経口投与による生体
内利用率、他のセリンプロテアーゼに比してトロンビン
に対する抑制選択性、安定性、作用の持続性及び治療学
的な容量での毒性などの観点から実際使用するのに充分
ではない。
【0006】これ対し、本発明者らは経口投与が可能で
あってトロンビンを選択的に抑制し、効果的に使用でき
るトロンビン抑制剤を開発すべく集中的な研究を重ねた
結果、下記化学式2の化合物が経口投与によっても優れ
たトロンビン抑制活性を表わし、トリプシンに比し、ト
ロンビンに対して高い選択性を有することを確認し、こ
れを1997年5月31日付で出願した(参照:韓国特
許出願第97−22566号)。
あってトロンビンを選択的に抑制し、効果的に使用でき
るトロンビン抑制剤を開発すべく集中的な研究を重ねた
結果、下記化学式2の化合物が経口投与によっても優れ
たトロンビン抑制活性を表わし、トリプシンに比し、ト
ロンビンに対して高い選択性を有することを確認し、こ
れを1997年5月31日付で出願した(参照:韓国特
許出願第97−22566号)。
【0007】化学式2
【化8】 式中、Rは式
【化9】 または
【化10】 のグループを表わし、ここでR1は水素、ヒドロキシ、
アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルキル
カルボニルオキシ、アルアルコキシカルボニルまたは下
記式のラジカルを表わし、
アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルキル
カルボニルオキシ、アルアルコキシカルボニルまたは下
記式のラジカルを表わし、
【化11】 ここで、Bは酸素または硫黄を表わし、R11及びR
12はそれぞれ独立的に水素、ハロアルキル、アルキル
カルボニルオキシ、ジアルキルアミノ、または置換され
ていてもよい3−ないし7−員飽和または不飽和の複素
環式環または炭素環式環を表わし、gは0ないし3の整
数を表わし、R2は水素、ヒドロキシ、ハロゲン、カル
ボキシ、アミノカルボニル、アルキル、アルコキシ、ヒ
ドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルカルボニ
ル、アルキルスルホニル、カルボキシアルキル、アミノ
カルボニルアルキル、アルコキシカルボニルアルキルま
たは置換されていてもよいアリールスルホニルを表わ
し、R3は水素、ハロゲン、アルキル、ヒドロキシアル
キル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアル
キル、アルコキシカルボニル、カルボキシ、アミノ、ア
ミノアルキル、アミノカルボキシ、アミノカルボニルア
ルキル、または下記式の基を表わし、
12はそれぞれ独立的に水素、ハロアルキル、アルキル
カルボニルオキシ、ジアルキルアミノ、または置換され
ていてもよい3−ないし7−員飽和または不飽和の複素
環式環または炭素環式環を表わし、gは0ないし3の整
数を表わし、R2は水素、ヒドロキシ、ハロゲン、カル
ボキシ、アミノカルボニル、アルキル、アルコキシ、ヒ
ドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキルカルボニ
ル、アルキルスルホニル、カルボキシアルキル、アミノ
カルボニルアルキル、アルコキシカルボニルアルキルま
たは置換されていてもよいアリールスルホニルを表わ
し、R3は水素、ハロゲン、アルキル、ヒドロキシアル
キル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアル
キル、アルコキシカルボニル、カルボキシ、アミノ、ア
ミノアルキル、アミノカルボキシ、アミノカルボニルア
ルキル、または下記式の基を表わし、
【化12】 ここで、R13及びR14はそれぞれ独立的に水素、ア
ルキルまたは置換されていてもよい3−ないし7−員飽
和または不飽和の複素環式環または炭素環式環を表わ
し、hは0ないし3の整数を表わし、式
ルキルまたは置換されていてもよい3−ないし7−員飽
和または不飽和の複素環式環または炭素環式環を表わ
し、hは0ないし3の整数を表わし、式
【化13】 のグループはインドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエ
ニル、ベンゾイミダゾリル、ベンズオキサゾリル、ベン
ゾチアゾリル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、イン
ダニル、ジヒドロベンゾフラニル及びジヒドロベンゾチ
エニルで構成されたグループ中から選択され、Aはカル
ボキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシア
ルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル及
びアルコキシカルボニルアルキルで構成されたグループ
中から選択された1または2個の置換体によって置換さ
れていてもよい飽和または不飽和C2−C4アルキレン
グループを表わし、Wは下記式を表わし、
ニル、ベンゾイミダゾリル、ベンズオキサゾリル、ベン
ゾチアゾリル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、イン
ダニル、ジヒドロベンゾフラニル及びジヒドロベンゾチ
エニルで構成されたグループ中から選択され、Aはカル
ボキシ、アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシア
ルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル及
びアルコキシカルボニルアルキルで構成されたグループ
中から選択された1または2個の置換体によって置換さ
れていてもよい飽和または不飽和C2−C4アルキレン
グループを表わし、Wは下記式を表わし、
【化14】 ここで、o、p及びqはそれぞれ独立的に0ないし3の
整数を表わし、R4、R5及びR6はそれぞれ独立的に
水素、ヒドロキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニ
ル、置換されていてもよいアリールスルホニル、置換さ
れていてもよい3−ないし7−員飽和または不飽和の複
素環式環または炭素環式環を表わすか、下記式の基を表
わし、
整数を表わし、R4、R5及びR6はそれぞれ独立的に
水素、ヒドロキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニ
ル、置換されていてもよいアリールスルホニル、置換さ
れていてもよい3−ないし7−員飽和または不飽和の複
素環式環または炭素環式環を表わすか、下記式の基を表
わし、
【化15】 ここで、R15、R16、R17及びR18はそれぞれ
独立的に水素、アルキル、アルキルスルホニル、カルボ
キシアルキル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル
アルキル、アルコキシカルボニルアルキル、置換されて
いてもよいアリールスルホニル、置換されていてもよい
アルアルキル、置換されていてもよい3−ないし7−員
飽和または不飽和の複素環式環または炭素環式環を表わ
し、R19及びR20はそれぞれ独立的に水素、カルボ
キシ、アミノカルボニルまたはアルコキシカルボニルを
表わすか、一つ以上の追加の3−ないし7−員飽和また
は不飽和の複素環式環または炭素環式環と融合しうる3
−ないし7−員飽和または不飽和の複素環式環または炭
素環式環を表わし、rは0ないし3の整数であり;Yは
水素、または一つ以上の追加の3−ないし7−員飽和ま
たは不飽和の複素環式環または炭素環式環と融合しうる
3−ないし7−員飽和または不飽和の複素環式環または
炭素環式環を表わし、ここで、この複素環式環または炭
素環式環は酸素、ハロゲン、ニトロ、アルキル、ハロア
ルキル、ヒドロキシアルキル、アリールスルホニル、置
換されていてもよいアリールスルホニル、置換されてい
てもよい3−ないし7−員飽和または不飽和の複素環式
環または炭素環式環、及び下記式の基で構成されたグル
ープ中から選択された置換基によって環中のどの位置で
も置換されることができ、
独立的に水素、アルキル、アルキルスルホニル、カルボ
キシアルキル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル
アルキル、アルコキシカルボニルアルキル、置換されて
いてもよいアリールスルホニル、置換されていてもよい
アルアルキル、置換されていてもよい3−ないし7−員
飽和または不飽和の複素環式環または炭素環式環を表わ
し、R19及びR20はそれぞれ独立的に水素、カルボ
キシ、アミノカルボニルまたはアルコキシカルボニルを
表わすか、一つ以上の追加の3−ないし7−員飽和また
は不飽和の複素環式環または炭素環式環と融合しうる3
−ないし7−員飽和または不飽和の複素環式環または炭
素環式環を表わし、rは0ないし3の整数であり;Yは
水素、または一つ以上の追加の3−ないし7−員飽和ま
たは不飽和の複素環式環または炭素環式環と融合しうる
3−ないし7−員飽和または不飽和の複素環式環または
炭素環式環を表わし、ここで、この複素環式環または炭
素環式環は酸素、ハロゲン、ニトロ、アルキル、ハロア
ルキル、ヒドロキシアルキル、アリールスルホニル、置
換されていてもよいアリールスルホニル、置換されてい
てもよい3−ないし7−員飽和または不飽和の複素環式
環または炭素環式環、及び下記式の基で構成されたグル
ープ中から選択された置換基によって環中のどの位置で
も置換されることができ、
【化16】 ここで、R21及びR22はそれぞれ独立的に水素、ア
ルキル、アルキルスルホニル、カルボキシアルキル、ア
ルキルカルボニル、アルコキシカルボニルアルキルまた
は置換されていてもよいアリールスルホニルを表わし、
R23及びR24はそれぞれ独立的に水素、カルボキ
シ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニル、または
一つ以上の追加の3−ないし7−員飽和または不飽和の
複素環式環または炭素環式環と融合しうる3−ないし7
−員飽和または不飽和の複素環式環または炭素環式環を
表わし、R25、R26及びR27はそれぞれ独立的に
水素、ヒドロキシ、メルカプトチオ、アミノ、カルボキ
シ、アミノカルボニル、アルコキシ、アルコキシカルボ
ニル、アルキルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、ア
ルケニル、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカ
ルボニルアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、置換
されていてもよいアリールスルホニルアミノ、置換され
ていてもよい3−ないし7−員飽和または不飽和の複素
環式環または炭素環式環を表わし、sは0ないし3の整
数、tは0ないし6の整数、uは0ないし8の整数、n
は0ないし2の整数であり、上記定義中、g、h、o、
p、q、r、s、t及びuが3以上の数である場合に該
当するアルキレン鎖は直鎖または側鎖のいずれであって
もよい。
ルキル、アルキルスルホニル、カルボキシアルキル、ア
ルキルカルボニル、アルコキシカルボニルアルキルまた
は置換されていてもよいアリールスルホニルを表わし、
R23及びR24はそれぞれ独立的に水素、カルボキ
シ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニル、または
一つ以上の追加の3−ないし7−員飽和または不飽和の
複素環式環または炭素環式環と融合しうる3−ないし7
−員飽和または不飽和の複素環式環または炭素環式環を
表わし、R25、R26及びR27はそれぞれ独立的に
水素、ヒドロキシ、メルカプトチオ、アミノ、カルボキ
シ、アミノカルボニル、アルコキシ、アルコキシカルボ
ニル、アルキルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、ア
ルケニル、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカ
ルボニルアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、置換
されていてもよいアリールスルホニルアミノ、置換され
ていてもよい3−ないし7−員飽和または不飽和の複素
環式環または炭素環式環を表わし、sは0ないし3の整
数、tは0ないし6の整数、uは0ないし8の整数、n
は0ないし2の整数であり、上記定義中、g、h、o、
p、q、r、s、t及びuが3以上の数である場合に該
当するアルキレン鎖は直鎖または側鎖のいずれであって
もよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者らは
これに止まらず、より優れたトロンビン抑制剤化合物を
開発すべく持続的な研究を行ない、その結果、上記定義
された化学式1の芳香族アミジン誘導体が先に本発明者
らによって開発された化学式2の化合物より優れた血中
持続時間及び生物学的利用率を表わし、経口投与用とし
て非常に好ましく使用できることを見出し、本発明を完
成するに至った。
これに止まらず、より優れたトロンビン抑制剤化合物を
開発すべく持続的な研究を行ない、その結果、上記定義
された化学式1の芳香族アミジン誘導体が先に本発明者
らによって開発された化学式2の化合物より優れた血中
持続時間及び生物学的利用率を表わし、経口投与用とし
て非常に好ましく使用できることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0009】特に、本発明による芳香族アミジン誘導体
は低級アルキルまたはシクロアルキルによって置換され
たカルボニルアミノグループを含む構造的特徴により、
化学式2の化合物に比して高い生体利用率を表わすもの
と思われる。このように血中持続時間が長くて生物学的
利用率が高いため、本発明による化合物は経口投与用組
成物を製造するのに特に好ましく使用されうる(実験例
結果参照)。
は低級アルキルまたはシクロアルキルによって置換され
たカルボニルアミノグループを含む構造的特徴により、
化学式2の化合物に比して高い生体利用率を表わすもの
と思われる。このように血中持続時間が長くて生物学的
利用率が高いため、本発明による化合物は経口投与用組
成物を製造するのに特に好ましく使用されうる(実験例
結果参照)。
【0010】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は改
善された薬物動力学的性質によって経口投与用トロンビ
ン抑制剤として使用するのに特に好ましい、上記定義さ
れた化学式1の芳香族アミジン誘導体及びその薬剤学的
に許容される塩に関するものである。
善された薬物動力学的性質によって経口投与用トロンビ
ン抑制剤として使用するのに特に好ましい、上記定義さ
れた化学式1の芳香族アミジン誘導体及びその薬剤学的
に許容される塩に関するものである。
【0011】本発明はまた、化学式1の化合物及びその
塩を製造する方法及びこの化合物を有効成分として含有
することを特徴とするトロンビン抑制剤組成物に関する
ものである。
塩を製造する方法及びこの化合物を有効成分として含有
することを特徴とするトロンビン抑制剤組成物に関する
ものである。
【0012】本発明はまた、化学式1の化合物を製造す
るのに有用に使用することができる中間体化合物を提供
する。
るのに有用に使用することができる中間体化合物を提供
する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明による化学式1の化合物中
でも好ましい化合物は、nは2または3であり、R1は
メチル、エチル、プロピル、または2−フルオロエチル
を表わし、R2は水素またはエチルを表わし、R3はメ
チル、エチルまたはシクロヘキシルを表わす化合物であ
る。
でも好ましい化合物は、nは2または3であり、R1は
メチル、エチル、プロピル、または2−フルオロエチル
を表わし、R2は水素またはエチルを表わし、R3はメ
チル、エチルまたはシクロヘキシルを表わす化合物であ
る。
【0014】本発明によって提供される化学式1の化合
物の代表的な例を具体的に表わすと次の通りであり、こ
れは下記表1のように要約されうる:4−[(R)−2
−[[(S)−2−[2−(6−アミジノ−1−エチル
インドール−2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボ
ニル]ピロリジニル]−(S)−2−(アセチルアミ
ノ)ブタン酸;4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(プロピオニルアミノ)ブタン酸;
4−[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6−アミ
ジノ−1−メチルインドール−2−イル)エチル]ピロ
リジニル]カルボニル]ピロリジニル]−(S)−2−
(アセチルアミノ)ブタン酸;4−[(R)−2−
[[(S)−2−[2−(6−アミジノ−1−プロピル
インドール−2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボ
ニル]ピロリジニル]−(S)−2−(アセチルアミ
ノ)ブタン酸;4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−(2−フルオロエチルイン
ドール)−2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボニ
ル]ピロリジニル]−(S)−2−(アセチルアミノ)
ブタン酸;5−[(R)−2−[[(S)−2−[2−
(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)エ
チル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)吉草酸;5−[(R)
−2−[[(S)−2−[2−(6−アミジノ−1−エ
チルインドール−2−イル)エチル]ピロリジニル]カ
ルボニル]ピロリジニル]−(S)−2−(シクロヘキ
サノイルアミノ)吉草酸。
物の代表的な例を具体的に表わすと次の通りであり、こ
れは下記表1のように要約されうる:4−[(R)−2
−[[(S)−2−[2−(6−アミジノ−1−エチル
インドール−2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボ
ニル]ピロリジニル]−(S)−2−(アセチルアミ
ノ)ブタン酸;4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(プロピオニルアミノ)ブタン酸;
4−[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6−アミ
ジノ−1−メチルインドール−2−イル)エチル]ピロ
リジニル]カルボニル]ピロリジニル]−(S)−2−
(アセチルアミノ)ブタン酸;4−[(R)−2−
[[(S)−2−[2−(6−アミジノ−1−プロピル
インドール−2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボ
ニル]ピロリジニル]−(S)−2−(アセチルアミ
ノ)ブタン酸;4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−(2−フルオロエチルイン
ドール)−2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボニ
ル]ピロリジニル]−(S)−2−(アセチルアミノ)
ブタン酸;5−[(R)−2−[[(S)−2−[2−
(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)エ
チル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)吉草酸;5−[(R)
−2−[[(S)−2−[2−(6−アミジノ−1−エ
チルインドール−2−イル)エチル]ピロリジニル]カ
ルボニル]ピロリジニル]−(S)−2−(シクロヘキ
サノイルアミノ)吉草酸。
【0015】
【表1】
【0016】本発明による化学式1の化合物はまた薬剤
学的に許容される塩を形成することができる。かかる薬
剤学的に許容される塩には薬剤学的に許容される陰イオ
ンを含有する無毒性酸付加塩を形成する酸、例えば塩
酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸な
どのような無機酸、酒石酸、ギ酸、ホルム酸、クエン
酸、酢酸、トリクロロ酢酸またはトリフルオロ酢酸、グ
ルコン酸、安息香酸、乳酸、フマル酸、マレイン酸など
のような有機カルボン酸、メタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸またはナフタレン
スルホン酸などのようなスルホン酸などによって形成さ
れた酸付加塩が含まれ、合わせてナトリウム、カリウム
などのアルカリ金属との塩が含まれる。
学的に許容される塩を形成することができる。かかる薬
剤学的に許容される塩には薬剤学的に許容される陰イオ
ンを含有する無毒性酸付加塩を形成する酸、例えば塩
酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸な
どのような無機酸、酒石酸、ギ酸、ホルム酸、クエン
酸、酢酸、トリクロロ酢酸またはトリフルオロ酢酸、グ
ルコン酸、安息香酸、乳酸、フマル酸、マレイン酸など
のような有機カルボン酸、メタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸またはナフタレン
スルホン酸などのようなスルホン酸などによって形成さ
れた酸付加塩が含まれ、合わせてナトリウム、カリウム
などのアルカリ金属との塩が含まれる。
【0017】本発明によるとまた化学式1の化合物を製
造する方法が提供される。本発明の方法によると、
(a)下記化学式4の化合物を溶媒中で塩基の存在下で
ハロゲン化アシルまたは有機カルボン酸と反応させて下
記化学式3の化合物を生成させ、(b)生成された化学
式3の化合物のニトリル基をアミジノ基に転換させて下
記化学式1bの化合物を製造した後、(c)必要に応じ
て化学式1bの化合物を加水分解させて下記化学式1a
の化合物を製造することを特徴として化学式1の化合物
及びその塩が製造できる。
造する方法が提供される。本発明の方法によると、
(a)下記化学式4の化合物を溶媒中で塩基の存在下で
ハロゲン化アシルまたは有機カルボン酸と反応させて下
記化学式3の化合物を生成させ、(b)生成された化学
式3の化合物のニトリル基をアミジノ基に転換させて下
記化学式1bの化合物を製造した後、(c)必要に応じ
て化学式1bの化合物を加水分解させて下記化学式1a
の化合物を製造することを特徴として化学式1の化合物
及びその塩が製造できる。
【0018】化学式4
【化17】 化学式3
【化18】 化学式1b
【化19】 化学式1a
【化20】 式中、n、R1、R3は上記で定義した通りであり、R
2′はR2と同一であるが、但し水素は除外される。
2′はR2と同一であるが、但し水素は除外される。
【0019】本発明の方法によると、先ず段階(a)で
は化学式4の化合物をハロゲン化アシルまたは有機カル
ボン酸と反応させて化学式3の化合物を製造し、この反
応は適切な溶媒及び塩基の存在下で行われる。溶媒とし
ては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常のものが使
用できて、好ましい溶媒の例としては塩化メチレン、テ
トラヒドロフラン(THF)及びクロロホルムの中から
選択された1種以上が挙げられる。また、反応を促進さ
せるために添加される塩基としてはトリエチルアミン、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン及びピリジンの中
から選択された1種以上が挙げられる。反応温度は重要
ではなく、反応は一般的に冷却ないし加熱下で、好まし
くは−10ないし50℃で行なう。化学式4の化合物と
反応するハロゲン化アシルとしてはアセチルクロリド、
プロピオニルクロリド、シクロヘキサノイルクロリド、
臭化アセチル、臭化プロピオニル、臭化シクロヘキサノ
イルなどが挙げられ、有機カルボン酸としてはプロピオ
ン酸、シクロヘキサン酸などが挙げられる。ハロゲン化
アシルまたは有機カルボン酸は化学式4の化合物に対し
て1ないし4モル倍量、好ましくは1ないし2モル倍量
使用する。
は化学式4の化合物をハロゲン化アシルまたは有機カル
ボン酸と反応させて化学式3の化合物を製造し、この反
応は適切な溶媒及び塩基の存在下で行われる。溶媒とし
ては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常のものが使
用できて、好ましい溶媒の例としては塩化メチレン、テ
トラヒドロフラン(THF)及びクロロホルムの中から
選択された1種以上が挙げられる。また、反応を促進さ
せるために添加される塩基としてはトリエチルアミン、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン及びピリジンの中
から選択された1種以上が挙げられる。反応温度は重要
ではなく、反応は一般的に冷却ないし加熱下で、好まし
くは−10ないし50℃で行なう。化学式4の化合物と
反応するハロゲン化アシルとしてはアセチルクロリド、
プロピオニルクロリド、シクロヘキサノイルクロリド、
臭化アセチル、臭化プロピオニル、臭化シクロヘキサノ
イルなどが挙げられ、有機カルボン酸としてはプロピオ
ン酸、シクロヘキサン酸などが挙げられる。ハロゲン化
アシルまたは有機カルボン酸は化学式4の化合物に対し
て1ないし4モル倍量、好ましくは1ないし2モル倍量
使用する。
【0020】段階(b)では段階(a)で生成された化
学式3の化合物をハロゲン化水素、好ましくは塩化水素
ガスの存在下で反応させた後、アンモニアガスを反応液
中に注入して反応させることによってシアノ基がアミジ
ノ基に転換された化学式1bの化合物を製造する。本反
応は一般的に溶媒、例えばエタノール、プロパノールな
どのC1−C4アルコール類、ジエチルエーテルなどの
脂肪族エーテル類、クロロホルムなどのハロゲン化炭化
水素類、ベンゼンなどの非陽子性溶媒、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの溶媒また
はこれらの混合溶媒中で行なうことができる。特に好ま
しくはエタノールなどのようなC1−C4アルコール溶
媒を使用する。反応温度及び時間は特に重要ではない
が、一般的に冷却ないし加熱下で2ないし72時間、好
ましくは0ないし30℃の温度で12ないし40時間行
なう。
学式3の化合物をハロゲン化水素、好ましくは塩化水素
ガスの存在下で反応させた後、アンモニアガスを反応液
中に注入して反応させることによってシアノ基がアミジ
ノ基に転換された化学式1bの化合物を製造する。本反
応は一般的に溶媒、例えばエタノール、プロパノールな
どのC1−C4アルコール類、ジエチルエーテルなどの
脂肪族エーテル類、クロロホルムなどのハロゲン化炭化
水素類、ベンゼンなどの非陽子性溶媒、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの溶媒また
はこれらの混合溶媒中で行なうことができる。特に好ま
しくはエタノールなどのようなC1−C4アルコール溶
媒を使用する。反応温度及び時間は特に重要ではない
が、一般的に冷却ないし加熱下で2ないし72時間、好
ましくは0ないし30℃の温度で12ないし40時間行
なう。
【0021】段階(b)反応によって製造された化学式
1bのアミジン誘導体を加水分解させてエステルをカル
ボン酸に転換させると、化学式1aの化合物が製造され
る。加水分解は水、アルコール及びテトラヒドロフラン
中から選択された1種以上の溶媒中でアルカリ金属の水
酸化物のような塩基または無機酸の存在下で行ないう
る。特に好ましい溶媒としては水とアルコールの混合溶
媒が挙げられ、塩基としては水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウムまたは水酸化リチウムが好ましく使用でき、無
機酸としては塩酸が好ましい。
1bのアミジン誘導体を加水分解させてエステルをカル
ボン酸に転換させると、化学式1aの化合物が製造され
る。加水分解は水、アルコール及びテトラヒドロフラン
中から選択された1種以上の溶媒中でアルカリ金属の水
酸化物のような塩基または無機酸の存在下で行ないう
る。特に好ましい溶媒としては水とアルコールの混合溶
媒が挙げられ、塩基としては水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウムまたは水酸化リチウムが好ましく使用でき、無
機酸としては塩酸が好ましい。
【0022】上記方法によって製造された本発明による
化学式1の化合物は通常の方法によって上述のような薬
剤学的に許容される塩に転換することができる。生成さ
れた化学式1の化合物及びその塩は通常の後処理方法、
例えばカラムクロマトグラフィー、再結晶化などの方法
によって分離及び精製できる。
化学式1の化合物は通常の方法によって上述のような薬
剤学的に許容される塩に転換することができる。生成さ
れた化学式1の化合物及びその塩は通常の後処理方法、
例えばカラムクロマトグラフィー、再結晶化などの方法
によって分離及び精製できる。
【0023】一方、化学式1の化合物を製造する方法で
中間体として使用された上記化学式3の化合物は新規の
化合物であり、したがって本発明に含まれる。
中間体として使用された上記化学式3の化合物は新規の
化合物であり、したがって本発明に含まれる。
【0024】本発明の方法において出発物質として使用
された化学式4の化合物は下記反応図式1に図示されて
いるような方法によって製造することができる。
された化学式4の化合物は下記反応図式1に図示されて
いるような方法によって製造することができる。
【0025】反応図式1
【化21】 式中、n、R1およびR2′は前記で定義した通りであ
り、BOCはt−ブトキシカルボニルを表わし、本明細
書を通して同一意味として使用される。
り、BOCはt−ブトキシカルボニルを表わし、本明細
書を通して同一意味として使用される。
【0026】また、上記反応図式1で出発物質または反
応物質として使用された各化合物は下記反応図式2ない
し4に図示されているような方法によって製造されう
る。
応物質として使用された各化合物は下記反応図式2ない
し4に図示されているような方法によって製造されう
る。
【0027】反応図式2
【化22】 反応図式3
【化23】 反応図式4
【化24】 上記反応図式に図示されている製造方法は実施例を通し
てより具体的に説明する。
てより具体的に説明する。
【0028】本発明はまた活性成分として有効量の化学
式1の化合物またはその薬剤学的に許容される塩と薬剤
学的に許容される担体を含有するトロンビン抑制剤組成
物に関するものである。本発明による組成物は強力なト
ロンビン抑制活性を表わすので、血栓症予防及び治療剤
として有用に使用できる。本発明による化学式1の化合
物は特に経口投与によって強力な効果をあらわすので、
かかる目的に非常に有用に使用できると期待される。
式1の化合物またはその薬剤学的に許容される塩と薬剤
学的に許容される担体を含有するトロンビン抑制剤組成
物に関するものである。本発明による組成物は強力なト
ロンビン抑制活性を表わすので、血栓症予防及び治療剤
として有用に使用できる。本発明による化学式1の化合
物は特に経口投与によって強力な効果をあらわすので、
かかる目的に非常に有用に使用できると期待される。
【0029】本発明の化合物を臨床的な目的で投与する
場合、1日当りの有効用量は一般的に体重1kg当り、
0.1ないし30mg、好ましくは0.5ないし10m
gの範囲が適当であるが、各患者に適合した投与用量は
投与される特定化合物、患者の体重、性別、健康状態、
食事、投与時間、投与方法、排泄率、併用する薬剤の種
類及び疾病の重症度などを考慮して専門家によって任意
に決定することができる。
場合、1日当りの有効用量は一般的に体重1kg当り、
0.1ないし30mg、好ましくは0.5ないし10m
gの範囲が適当であるが、各患者に適合した投与用量は
投与される特定化合物、患者の体重、性別、健康状態、
食事、投与時間、投与方法、排泄率、併用する薬剤の種
類及び疾病の重症度などを考慮して専門家によって任意
に決定することができる。
【0030】本発明の化合物は目的にしたがい、経口用
製剤及び注射用製剤として投与することができる。
製剤及び注射用製剤として投与することができる。
【0031】経口投与用固体投与形態はカプセル剤、錠
剤、丸剤、散剤及び粒剤とすることができ、その中でも
特にカプセル剤と錠剤が有用である。錠剤及び丸剤は腸
溶皮剤に製造するのが好ましい。固体投与形態は本発明
による一般式(I)の活性化合物を蔗糖、乳糖、澱粉な
どのような一つ以上の不活性希釈剤、マグネシウムステ
アレートのような潤滑剤、崩解剤、結合剤などのような
担体と混合させることによって製造することができる。
剤、丸剤、散剤及び粒剤とすることができ、その中でも
特にカプセル剤と錠剤が有用である。錠剤及び丸剤は腸
溶皮剤に製造するのが好ましい。固体投与形態は本発明
による一般式(I)の活性化合物を蔗糖、乳糖、澱粉な
どのような一つ以上の不活性希釈剤、マグネシウムステ
アレートのような潤滑剤、崩解剤、結合剤などのような
担体と混合させることによって製造することができる。
【0032】上述した通り、本発明による化学式1の化
合物を含有する組成物は経口投与形製剤に剤形化して使
用する場合、優れた薬効を表わす特徴を有しており、か
かる事実はネズミ及び犬を実験動物にして薬物動力学実
験を行なった結果、本発明の薬剤学的組成物を経口投与
した場合、薬物が血中で長く維持される特性のあること
を確認することによって立証された。特に、韓国特許出
願第97−22566号に開示されている化合物を比較
対象にして薬物動力学的パラメータを調べた結果、本発
明による化合物は対照化合物に比して血中半減期が2倍
ほど増加されて、生物学的利用率も2倍ほど改善された
ことが確認できた。したがって、本発明による化合物は
既に開発されたどのトロンビン抑制剤よりも経口投与形
製剤として効果的に使用することができて、この点でさ
らに有用であると考えられる。
合物を含有する組成物は経口投与形製剤に剤形化して使
用する場合、優れた薬効を表わす特徴を有しており、か
かる事実はネズミ及び犬を実験動物にして薬物動力学実
験を行なった結果、本発明の薬剤学的組成物を経口投与
した場合、薬物が血中で長く維持される特性のあること
を確認することによって立証された。特に、韓国特許出
願第97−22566号に開示されている化合物を比較
対象にして薬物動力学的パラメータを調べた結果、本発
明による化合物は対照化合物に比して血中半減期が2倍
ほど増加されて、生物学的利用率も2倍ほど改善された
ことが確認できた。したがって、本発明による化合物は
既に開発されたどのトロンビン抑制剤よりも経口投与形
製剤として効果的に使用することができて、この点でさ
らに有用であると考えられる。
【0033】化学式1の化合物を含有する組成物はまた
当業者に公知の技術によって適合した分散剤、湿潤剤ま
たは懸濁化剤を使用して注射用製剤、例えば滅菌注射用
水性または油性懸濁液形態に製造することもできる。こ
の際、使用できる水性溶媒には水、リンゲル液、または
等張性NaCl溶液があり、滅菌固定オイル(ster
ilized fixing oil)は通常的に溶媒
または懸濁媒質として使用する。モノー、ジーグリセリ
ドを含めてどんな無刺激性固定オイルもかかる目的に使
用されることができて、またオレイン酸のような脂肪酸
も注射用製剤に使用することができる。
当業者に公知の技術によって適合した分散剤、湿潤剤ま
たは懸濁化剤を使用して注射用製剤、例えば滅菌注射用
水性または油性懸濁液形態に製造することもできる。こ
の際、使用できる水性溶媒には水、リンゲル液、または
等張性NaCl溶液があり、滅菌固定オイル(ster
ilized fixing oil)は通常的に溶媒
または懸濁媒質として使用する。モノー、ジーグリセリ
ドを含めてどんな無刺激性固定オイルもかかる目的に使
用されることができて、またオレイン酸のような脂肪酸
も注射用製剤に使用することができる。
【0034】また、実験結果によると、化学式1の化合
物はネズミ及び犬のような哺乳類に対して急性毒性を表
わさずに目的とする強力なトロンビン抑制効果を表わす
ことが確認できた。
物はネズミ及び犬のような哺乳類に対して急性毒性を表
わさずに目的とする強力なトロンビン抑制効果を表わす
ことが確認できた。
【0035】以下、本発明を下記実施例及び実験例によ
ってより具体的に説明する。しかし、これら実施例及び
実験例は一つの例示に過ぎず、本発明の範囲がこれらに
よって制限されるものではない。
ってより具体的に説明する。しかし、これら実施例及び
実験例は一つの例示に過ぎず、本発明の範囲がこれらに
よって制限されるものではない。
【0036】
【実施例1】4−[(R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸の合成 (a)4−メチル−3−ニトロベンゼンカルボニトリル
の合成 250mlフラスコに4−メチルベンゼンカルボニトリ
ル(10g)を入れて濃硫酸(30ml)で溶解した
後、0℃に冷却させた。そこに濃硫酸(10ml)と混
合した硝酸溶液(7ml)を−2ないし0℃で1時間徐
々に添加した後、反応液を氷水に注いで攪拌した。生成
された沈殿物を濾過して水で3回洗浄した。濾過された
固体を乾燥させた後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/3、v
/v)で精製した。生成物含有分画を合わせて蒸発さ
せ、白色固体の標題化合物11.2gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=8.30(s,1
H),7.80(d,1H),7.53(d,1H),
2.7(s,3H) (b)エチル 3−(4−(シアノ−2−ニトロフェニ
ル)−2−ナトリウムプロプ−2−エノエート(eno
ate)の合成 500mlフラスコにナトリウム(2.51g)とTH
F(60ml)を入れてエタノール(30ml)を添加
した後、室温でナトリウムが全量溶解されるまで攪拌し
た。そこにTHFに溶解したシュウ酸ジエチル(14.
8ml)溶液を徐々に添加して室温で10分間攪拌した
後、THFに溶解した4−メチル−3−ニトロベンゼン
カルボニトリル(16g)を添加して室温で18時間攪
拌した。反応液を蒸発させた後、残渣にジエチルエーテ
ルを添加して生成された沈殿物を濾過してジエチルエー
テルで3回洗浄した。濾過された生成物を乾燥させ、褐
色固体の標題化合物26.4gを収得した。 (c)エチル−6−シアノインドール−2−カルボン酸
エステルの合成 500mlフラスコに上記(b)で収得した化合物(2
6g)とZn(59.8g)を入れて酢酸(200m
l)を添加した後、室温で2時間、60−70℃で4時
間攪拌した。反応液を蒸発させた後、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n−
ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。生成物含有分
画を合わせて蒸発させ、黄色固体の標題化合物4.16
gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.82(m,2
H),7.42(d,1H),7.29(s,1H),
4.49(m,2H),1.47(t,3H) (d)エチル 6−シアノ−1−エチルインドール−2
−カルボン酸エステルの合成 1リットルのフラスコに上記(c)で収得した化合物
(23.5g)を入れてDMF(300ml)に溶解さ
せた後、0℃で60%水素化ナトリウム(6.6g)を
徐々に添加した。そこに−10〜0℃でヨードエタン
(17.6ml)を添加した後、室温で2時間攪拌し
た。反応液を冷却させた後、氷を添加して水で希釈し、
酢酸エチルで3回抽出した。有機性抽出物を合わせて乾
燥させて(MgSO4)蒸発させた後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n
−ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。生成物を含
有する分画を合わせて蒸発させ、黄色固体の標題化合物
26.2gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.77(m,2
H),7.34(m,2H),4.64(m,2H),
4.42(m,2H),1.43(m,6H) (e)1−エチル−2−(ヒドロキシメチル)インドー
ル−6−カルボニトリルの合成 11フラスコに上記(d)で収得した化合物(26.2
7g)と重炭酸ナトリウム(0.91g)を入れてTH
F(300ml)に溶解した後、0℃に冷却させた。そ
こにCaI2・H2O(47.8g)を添加した後、N
aBH4(6.15g)を徐々に添加した。反応液を0
℃から室温まで徐々に温度を上げながら、攪拌した。T
LCで反応の完了を確認した後、0℃で氷と触媒量の酢
酸を加えて攪拌した。反応液中のTHFを蒸発させた
後、残渣を水で希釈して、酢酸エチルで3回抽出した。
有機性抽出物を合わせて乾燥させて(MgSO4)蒸発
させた後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/2、v/
v)で精製した。生成物を含有する分画を合わせて蒸発
させ、白色固体の標題化合物18.2gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.63(m,2
H),7.26(m,1H),6.43(s,1H),
4.83(s,2H),4.29(m,2H),1.4
1(t,3H) (f)(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)メチルトリフェニルホスホニウムブロマイドの合成 500mlフラスコに上記(e)で収得した化合物(1
8.2g)を入れてメチレンクロリド(塩化メチレン)
(200ml)に溶解させた後、0℃に冷却させた。そ
こにPBr3(3.45ml)を徐々に添加した後、室
温で4時間攪拌した。その後、メチレンクロリド(20
0ml)を添加して10%炭酸ナトリウム水溶液で洗浄
した後、水で希釈してメチレンクロリドで3回抽出し
た。有機性抽出物を合わせて乾燥させて(MgSO4)
蒸発させ、6−シアノ−1−エチル−2−ブロモメチル
−インドールを収得した。収得された化合物をトルエン
(200ml)を添加して溶解した後、トリフェニルホ
スフィン(30.9g)を添加して還流温度で10時間
攪拌した。室温で冷却させてジエチルエーテルを添加し
て生成された沈殿物を濾過した後、ジエチルエーテルで
数回洗浄した。濾過した後、収得された生成物を乾燥さ
せ、淡褐色固体の標題化合物29gを収得した。 (g)メチル (S)−ピロリジン−2−カルボン酸エ
ステルの合成 250mlフラスコにL−プロリン(10g)を入れて
メタノール(150ml)に溶解した後、0℃でHCl
ガスを2時間注入して飽和させた。その後、室温で5時
間攪拌した後、溶媒を蒸発させ、無色オイルの標題化合
物11.2gを収得した。 ES−MS;130(M+1)+,1161 H−NMR(CDCl3);δ=4.50(m,1
H),3.86(s,3H),3.52(m,2H),
2.48(m,1H),2.20(m,3H) (h)t−ブチル (S)−2−(メトキシカルボニ
ル)ピロリジン−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコに上記(g)で収得した化合物(1
1.2g)を入れてメチレンクロリド(200ml)に
溶解させた後、トリエチルアミン(12ml)を添加し
て5分間攪拌した。そこに0℃でメチレンクロリド(1
00ml)に溶解した(Boc)2O(20.9g)を
添加した後、室温で4時間攪拌した。反応液を水で希釈
してメチレンクロリドで3回抽出した。有機性抽出物を
合わせて乾燥した後(MgSO4)、蒸発させ、無色オ
イルの標題化合物19.9gを収得した。1 H−NMR(MeOH−d4);δ=4.20(m,
1H),3.68(s,3H),3.37(m,2
H),2.22(m,1H),1.89(m,3H),
1.41(m,9H) (i)t−ブチル (S)−2−ホルミルピロリジン−
1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコに上記(h)で収得した化合物
(9.8g)を入れてトルエン(200ml)に溶解し
た後、−78℃に冷却させた状態でDIBAL−H(ト
ルエン中の1.0M、85.5ml)を1.5時間徐々
に添加した。メタノール(15ml)を添加した後、室
温で30分間攪拌した。ロシェル塩(Rochell’
s salt;酒石酸ナトリウムカリウム四水和物)水
溶液を添加した後、室温で約1時間攪拌して反応液をメ
チレンクロリドで抽出した。有機性抽出物を合わせて乾
燥させた後(MgSO4)、蒸発させ、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n
−ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。生成物を含
有する分画を合わせて蒸発させ、無色オイルの標題化合
物8gを収得した。 (j)t−ブチル (s)−2−[2−(6−シアノ−
1−エチルインドール−2−イル)ビニル]ピロリジン
−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで、上記(f)で収得した化合物
(17.4g)と上記(i)で収得した化合物(6.6
g)をTHF:エタノール(1:1、v/v)混合溶媒
に溶解した後、1.8−ジアザビシクロ[5.4.0]
ウンデク−7−エン(6.4ml)を添加した。室温で
15時間攪拌した後、溶媒を蒸発させ、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキ
サン=1/3、v/v)で精製した。生成物を含有する
分画を合わせて蒸発させ、黄色オイルの標題化合物7.
8gを収得した。 (k)t−ブチル (S)−2−[2−(6−シアノ−
1−エチルインドール−2−イル)エチル]ピロリジン
−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで、上記(j)で収得した化合物
(13g)をエタノール(250ml)に溶解させて1
0%Pd/C(4g)を徐々に添加した後、水素ガスを
注入させ、常温で3時間攪拌した。セライトを通して反
応物を濾過した後、溶媒を蒸発させ、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサ
ン=1/3、v/v)で精製した。生成物を含有する分
画を合わせて蒸発させ、褐色オイルの標題化合物12g
を収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.60(m,2
H),7.28(m,1H),6.36(s,1H),
4.15(m,2H),3.94(m,1H),3.7
2(m,1H),3.38(m,3H),2.76
(t,2H),1.46(s,9H),1.39(m,
3H) (l)1−エチル−2−[2−((S)−ピロリジン−
2−イル)エチル]インドール−6−カルボニトリルの
合成 250mlフラスコで、上記(k)で収得した化合物
(3.7g)をメチレンクロリド(100ml)に溶解
させた後、0℃でトリフルオロ酢酸(18.2ml)を
徐々に添加した。反応液を室温で2時間ほど攪拌した
後、メチレンクロリド(100ml)を添加して水で希
釈した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液で3回洗浄した
後、水層をメチレンクロリドで3回抽出した。有機性抽
出物を合わせて乾燥させ(MgSO4)、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:メチレンクロ
リド/メタノール=3/1、v/v)で精製した。生成
物を含有する分画を合わせて蒸発させ、淡黄色泡状の標
題化合物2.2gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.48(m,2
H),7.28(m,1H),6.33(s,1H),
4.03(m,2H),3.58(m,1H),3.2
7(m,2H),2.85(m,2H),2.35
(m,1H),2.11(m,3H),2.00(m,
1H),1.80(m,1H),1.27(t,3H) (m)t−ブチル (R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イル)エ
チル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジン−1−カ
ルボン酸エステルの合成 上記(1)で収得した化合物(17g)と(R)−N−
(t−ブトキシカルボニル)プロリン(17.8g)を
メチレンクロリド(350ml)に溶解させた後、WS
CI・HCl[1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド塩酸塩](18.3g)を入
れて室温で2.5時間攪拌した。反応物に水を加えてメ
チレンクロリドで2回抽出した後、抽出物を混合して乾
燥した後(MgSO4)、濃縮させた。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:メチレンクロリ
ド/メタノール=50/1、v/v)で精製し、白色泡
状の標題化合物24gを収得した。 ES−MS;465(M+1)+ 1 H−NMR(CDCl3);δ=7.51−7.60
(m,2H),7.24−7.32(m,1H),6.
33−6.41(m,1H),4.47−4.52
(m,1H),4.28−4.40(m,1H),4.
16(q,J=7.15Hz,2H),3.62−3.
79(m,2H),3.44−3.50(m,2H),
2.79−2.83(m,2H),1.85−2.15
(m,10H),1.40−1.43(m,9H),
1.35(t,J=7.20Hz,3H) (n)1−エチル−2−[2−[(S)−[1−
((R)−ピロリジン−2−イル)−カルボニル]ピロ
リジン−2−イル]エチル]インドール−6−カルボニ
トリルの合成 出発物質として上記(m)で収得した化合物(24g)
を使用することを除外しては上記(1)と同一に反応さ
せ、白色泡状の標題化合物11gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.56−7.60
(m,2H),7.26−7.31(m,1H),6.
43(s,H),4.37−4.41(m,1H),
4.13−4.20(m,3H),3.61−3.64
(m,1H),3.34−3.41(m,3H),2.
78−2.81(m,2H),2.38−2.43
(m,2H),1.82−2.17(m,8H),1.
38(t,J=7.20Hz,3H) (o)エチル 4−ヒドロキシ−(S)−2−[(t−
ブトキシ)カルボニルアミノ]ブタン酸エステルの合成 (BOC)−L)−ホモセリン(1.5g)をアセトン
(15ml)とジメチルホルムアミド(1.5ml)の
混合液に溶解した後、炭酸カリウム(1.04g)とヨ
ードエタン(16.4ml)を加えて室温で3日間攪拌
した。反応液を減圧蒸発させた後、酢酸エチルで希釈し
て水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾
過した後、収得された濾液を減圧蒸発させた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル
/n−ヘキサン=1/2、v/v)で精製し、白色固体
の標題化合物1.6gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=5.36(brs,
1H),4.45−4.53(m,1H),4.22
(q,2H,J=7.15Hz),3.62−3.79
(m,2H),3.15(brs,1H),2.11−
2.19(m,1H),1.61−1.66(m,1
H),1.46(s.9H),1.25(t,3H,J
=7.13Hz) (p)エチル 4−ブロモ−(s)−2−[(t−ブト
キシ)カルボニルアミノ]ブタン酸エステルの合成 上記(o)で収得した化合物(863mg)をメチレン
クロリド(15ml)に溶解させた後、トリフェニルホ
スフィン(1.37g)と四臭化炭素(CBr4;2.
31g)を加えて室温で1.5時間攪拌した。反応混合
液を減圧蒸発させて収得された残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサ
ン=1/8、v/v)で精製し、白色固体の標題化合物
690mgを収得した。 ES−MS:333(M+23)+ (q)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−[(t−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]ブタン酸エステルの合成 上記(n)で収得した化合物(641mg)と上記
(p)で収得した化合物(600mg)をアセトニトリ
ル(10ml)に溶解した後、N,N−ジイソプロピル
エチルアミン(0.676ml)を加えて加熱還流条件
下で4時間攪拌した。反応混合液を減圧蒸発させて収得
された残渣をメチレンクロリドで希釈した後、水で洗浄
した。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、
濾液を減圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール
=20/1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化
合物890mgを収得した。 ES−MS:593(M+23)+ 1 H−NMR(CDCl3);δ=7.26−7.62
(m,3H),6.45(s,1H),6.08−6.
11(m,1H),4.10−4.40(m,7H),
3.51−3.61(m,2H),3.17−3.32
(m,2H),2.70−2.83(m,3H),2.
26−2.49(m,3H),1.75−1.99
(m,10H),1.29−1.40(m,12H),
1.21(t,3H,J=7.12Hz) (r)エチル (S)−2−アミノ−4−[(R)−2
−[[(S)−2−[2−(6−シアノ−1−エチルイ
ンドール−2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボニ
ル]ピロリジニル]ブタン酸エステルの合成 出発物質に上記(q)で収得した化合物(890mg)
を使用することを除外しては上記(1)と同一に反応さ
せて白色泡状の標題化合物625mgを収得した。 (s)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸エステ
ルの合成 上記(r)で収得した化合物(500mg)をメチレン
クロリド(10ml)に溶解した後、トリエチルアミン
(0.28ml)を氷槽下で注ぎ、アセチルクロリド
(0.08ml)を徐々に滴加した。5分後、反応混合
液をメチレンクロリドで希釈させて水で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾液を減圧
蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=20/
1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合物49
0mgを収得した。 ES−MS:536(M+1)+ (t)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸エステ
ルの合成 上記(s)で収得した化合物(485mg)をエタノー
ル(50ml)に溶解させて0℃に冷却させた。反応液
にHClガスを45分間注入して常温で一晩攪拌した。
反応溶媒を減圧濃縮した後、残渣にエタノール(50m
l)を加えて溶解し、0℃でアンモニアガスを1時間注
入した。常温で一晩攪拌して減圧蒸留した後、残渣をN
H−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/v)
で精製し、微黄色泡状固体の標題化合物317mgを収
得した。 ES−MS:552(M+1)+ (u)4−[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6
−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)エチ
ル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸の合成 上記(t)で収得した化合物(315mg)をエタノー
ル(4ml)と水(1.5ml)の混合液に溶解した
後、水酸化カリウム(48mg)を加えて室温で一晩攪
拌した。反応混合液を減圧蒸発させて収得された残渣を
NH−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/
v)で精製し、微黄色固体の標題化合物253mgを収
得した。 ES−MS:525(M+1)+,547(M+23)
+ 1 H−NMR(MeOH−d4);δ=7.42−8.
13(m,3H),6.52−6.58(m,1H),
4.21−4.34(m,3H),3.20−4.11
(m,5H),1.40−3.15(m,20H),
1.17−1.20(m,3H)
−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸の合成 (a)4−メチル−3−ニトロベンゼンカルボニトリル
の合成 250mlフラスコに4−メチルベンゼンカルボニトリ
ル(10g)を入れて濃硫酸(30ml)で溶解した
後、0℃に冷却させた。そこに濃硫酸(10ml)と混
合した硝酸溶液(7ml)を−2ないし0℃で1時間徐
々に添加した後、反応液を氷水に注いで攪拌した。生成
された沈殿物を濾過して水で3回洗浄した。濾過された
固体を乾燥させた後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/3、v
/v)で精製した。生成物含有分画を合わせて蒸発さ
せ、白色固体の標題化合物11.2gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=8.30(s,1
H),7.80(d,1H),7.53(d,1H),
2.7(s,3H) (b)エチル 3−(4−(シアノ−2−ニトロフェニ
ル)−2−ナトリウムプロプ−2−エノエート(eno
ate)の合成 500mlフラスコにナトリウム(2.51g)とTH
F(60ml)を入れてエタノール(30ml)を添加
した後、室温でナトリウムが全量溶解されるまで攪拌し
た。そこにTHFに溶解したシュウ酸ジエチル(14.
8ml)溶液を徐々に添加して室温で10分間攪拌した
後、THFに溶解した4−メチル−3−ニトロベンゼン
カルボニトリル(16g)を添加して室温で18時間攪
拌した。反応液を蒸発させた後、残渣にジエチルエーテ
ルを添加して生成された沈殿物を濾過してジエチルエー
テルで3回洗浄した。濾過された生成物を乾燥させ、褐
色固体の標題化合物26.4gを収得した。 (c)エチル−6−シアノインドール−2−カルボン酸
エステルの合成 500mlフラスコに上記(b)で収得した化合物(2
6g)とZn(59.8g)を入れて酢酸(200m
l)を添加した後、室温で2時間、60−70℃で4時
間攪拌した。反応液を蒸発させた後、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n−
ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。生成物含有分
画を合わせて蒸発させ、黄色固体の標題化合物4.16
gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.82(m,2
H),7.42(d,1H),7.29(s,1H),
4.49(m,2H),1.47(t,3H) (d)エチル 6−シアノ−1−エチルインドール−2
−カルボン酸エステルの合成 1リットルのフラスコに上記(c)で収得した化合物
(23.5g)を入れてDMF(300ml)に溶解さ
せた後、0℃で60%水素化ナトリウム(6.6g)を
徐々に添加した。そこに−10〜0℃でヨードエタン
(17.6ml)を添加した後、室温で2時間攪拌し
た。反応液を冷却させた後、氷を添加して水で希釈し、
酢酸エチルで3回抽出した。有機性抽出物を合わせて乾
燥させて(MgSO4)蒸発させた後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n
−ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。生成物を含
有する分画を合わせて蒸発させ、黄色固体の標題化合物
26.2gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.77(m,2
H),7.34(m,2H),4.64(m,2H),
4.42(m,2H),1.43(m,6H) (e)1−エチル−2−(ヒドロキシメチル)インドー
ル−6−カルボニトリルの合成 11フラスコに上記(d)で収得した化合物(26.2
7g)と重炭酸ナトリウム(0.91g)を入れてTH
F(300ml)に溶解した後、0℃に冷却させた。そ
こにCaI2・H2O(47.8g)を添加した後、N
aBH4(6.15g)を徐々に添加した。反応液を0
℃から室温まで徐々に温度を上げながら、攪拌した。T
LCで反応の完了を確認した後、0℃で氷と触媒量の酢
酸を加えて攪拌した。反応液中のTHFを蒸発させた
後、残渣を水で希釈して、酢酸エチルで3回抽出した。
有機性抽出物を合わせて乾燥させて(MgSO4)蒸発
させた後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/2、v/
v)で精製した。生成物を含有する分画を合わせて蒸発
させ、白色固体の標題化合物18.2gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.63(m,2
H),7.26(m,1H),6.43(s,1H),
4.83(s,2H),4.29(m,2H),1.4
1(t,3H) (f)(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)メチルトリフェニルホスホニウムブロマイドの合成 500mlフラスコに上記(e)で収得した化合物(1
8.2g)を入れてメチレンクロリド(塩化メチレン)
(200ml)に溶解させた後、0℃に冷却させた。そ
こにPBr3(3.45ml)を徐々に添加した後、室
温で4時間攪拌した。その後、メチレンクロリド(20
0ml)を添加して10%炭酸ナトリウム水溶液で洗浄
した後、水で希釈してメチレンクロリドで3回抽出し
た。有機性抽出物を合わせて乾燥させて(MgSO4)
蒸発させ、6−シアノ−1−エチル−2−ブロモメチル
−インドールを収得した。収得された化合物をトルエン
(200ml)を添加して溶解した後、トリフェニルホ
スフィン(30.9g)を添加して還流温度で10時間
攪拌した。室温で冷却させてジエチルエーテルを添加し
て生成された沈殿物を濾過した後、ジエチルエーテルで
数回洗浄した。濾過した後、収得された生成物を乾燥さ
せ、淡褐色固体の標題化合物29gを収得した。 (g)メチル (S)−ピロリジン−2−カルボン酸エ
ステルの合成 250mlフラスコにL−プロリン(10g)を入れて
メタノール(150ml)に溶解した後、0℃でHCl
ガスを2時間注入して飽和させた。その後、室温で5時
間攪拌した後、溶媒を蒸発させ、無色オイルの標題化合
物11.2gを収得した。 ES−MS;130(M+1)+,1161 H−NMR(CDCl3);δ=4.50(m,1
H),3.86(s,3H),3.52(m,2H),
2.48(m,1H),2.20(m,3H) (h)t−ブチル (S)−2−(メトキシカルボニ
ル)ピロリジン−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコに上記(g)で収得した化合物(1
1.2g)を入れてメチレンクロリド(200ml)に
溶解させた後、トリエチルアミン(12ml)を添加し
て5分間攪拌した。そこに0℃でメチレンクロリド(1
00ml)に溶解した(Boc)2O(20.9g)を
添加した後、室温で4時間攪拌した。反応液を水で希釈
してメチレンクロリドで3回抽出した。有機性抽出物を
合わせて乾燥した後(MgSO4)、蒸発させ、無色オ
イルの標題化合物19.9gを収得した。1 H−NMR(MeOH−d4);δ=4.20(m,
1H),3.68(s,3H),3.37(m,2
H),2.22(m,1H),1.89(m,3H),
1.41(m,9H) (i)t−ブチル (S)−2−ホルミルピロリジン−
1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコに上記(h)で収得した化合物
(9.8g)を入れてトルエン(200ml)に溶解し
た後、−78℃に冷却させた状態でDIBAL−H(ト
ルエン中の1.0M、85.5ml)を1.5時間徐々
に添加した。メタノール(15ml)を添加した後、室
温で30分間攪拌した。ロシェル塩(Rochell’
s salt;酒石酸ナトリウムカリウム四水和物)水
溶液を添加した後、室温で約1時間攪拌して反応液をメ
チレンクロリドで抽出した。有機性抽出物を合わせて乾
燥させた後(MgSO4)、蒸発させ、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n
−ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。生成物を含
有する分画を合わせて蒸発させ、無色オイルの標題化合
物8gを収得した。 (j)t−ブチル (s)−2−[2−(6−シアノ−
1−エチルインドール−2−イル)ビニル]ピロリジン
−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで、上記(f)で収得した化合物
(17.4g)と上記(i)で収得した化合物(6.6
g)をTHF:エタノール(1:1、v/v)混合溶媒
に溶解した後、1.8−ジアザビシクロ[5.4.0]
ウンデク−7−エン(6.4ml)を添加した。室温で
15時間攪拌した後、溶媒を蒸発させ、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキ
サン=1/3、v/v)で精製した。生成物を含有する
分画を合わせて蒸発させ、黄色オイルの標題化合物7.
8gを収得した。 (k)t−ブチル (S)−2−[2−(6−シアノ−
1−エチルインドール−2−イル)エチル]ピロリジン
−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで、上記(j)で収得した化合物
(13g)をエタノール(250ml)に溶解させて1
0%Pd/C(4g)を徐々に添加した後、水素ガスを
注入させ、常温で3時間攪拌した。セライトを通して反
応物を濾過した後、溶媒を蒸発させ、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサ
ン=1/3、v/v)で精製した。生成物を含有する分
画を合わせて蒸発させ、褐色オイルの標題化合物12g
を収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.60(m,2
H),7.28(m,1H),6.36(s,1H),
4.15(m,2H),3.94(m,1H),3.7
2(m,1H),3.38(m,3H),2.76
(t,2H),1.46(s,9H),1.39(m,
3H) (l)1−エチル−2−[2−((S)−ピロリジン−
2−イル)エチル]インドール−6−カルボニトリルの
合成 250mlフラスコで、上記(k)で収得した化合物
(3.7g)をメチレンクロリド(100ml)に溶解
させた後、0℃でトリフルオロ酢酸(18.2ml)を
徐々に添加した。反応液を室温で2時間ほど攪拌した
後、メチレンクロリド(100ml)を添加して水で希
釈した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液で3回洗浄した
後、水層をメチレンクロリドで3回抽出した。有機性抽
出物を合わせて乾燥させ(MgSO4)、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:メチレンクロ
リド/メタノール=3/1、v/v)で精製した。生成
物を含有する分画を合わせて蒸発させ、淡黄色泡状の標
題化合物2.2gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.48(m,2
H),7.28(m,1H),6.33(s,1H),
4.03(m,2H),3.58(m,1H),3.2
7(m,2H),2.85(m,2H),2.35
(m,1H),2.11(m,3H),2.00(m,
1H),1.80(m,1H),1.27(t,3H) (m)t−ブチル (R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イル)エ
チル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジン−1−カ
ルボン酸エステルの合成 上記(1)で収得した化合物(17g)と(R)−N−
(t−ブトキシカルボニル)プロリン(17.8g)を
メチレンクロリド(350ml)に溶解させた後、WS
CI・HCl[1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド塩酸塩](18.3g)を入
れて室温で2.5時間攪拌した。反応物に水を加えてメ
チレンクロリドで2回抽出した後、抽出物を混合して乾
燥した後(MgSO4)、濃縮させた。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:メチレンクロリ
ド/メタノール=50/1、v/v)で精製し、白色泡
状の標題化合物24gを収得した。 ES−MS;465(M+1)+ 1 H−NMR(CDCl3);δ=7.51−7.60
(m,2H),7.24−7.32(m,1H),6.
33−6.41(m,1H),4.47−4.52
(m,1H),4.28−4.40(m,1H),4.
16(q,J=7.15Hz,2H),3.62−3.
79(m,2H),3.44−3.50(m,2H),
2.79−2.83(m,2H),1.85−2.15
(m,10H),1.40−1.43(m,9H),
1.35(t,J=7.20Hz,3H) (n)1−エチル−2−[2−[(S)−[1−
((R)−ピロリジン−2−イル)−カルボニル]ピロ
リジン−2−イル]エチル]インドール−6−カルボニ
トリルの合成 出発物質として上記(m)で収得した化合物(24g)
を使用することを除外しては上記(1)と同一に反応さ
せ、白色泡状の標題化合物11gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.56−7.60
(m,2H),7.26−7.31(m,1H),6.
43(s,H),4.37−4.41(m,1H),
4.13−4.20(m,3H),3.61−3.64
(m,1H),3.34−3.41(m,3H),2.
78−2.81(m,2H),2.38−2.43
(m,2H),1.82−2.17(m,8H),1.
38(t,J=7.20Hz,3H) (o)エチル 4−ヒドロキシ−(S)−2−[(t−
ブトキシ)カルボニルアミノ]ブタン酸エステルの合成 (BOC)−L)−ホモセリン(1.5g)をアセトン
(15ml)とジメチルホルムアミド(1.5ml)の
混合液に溶解した後、炭酸カリウム(1.04g)とヨ
ードエタン(16.4ml)を加えて室温で3日間攪拌
した。反応液を減圧蒸発させた後、酢酸エチルで希釈し
て水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾
過した後、収得された濾液を減圧蒸発させた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル
/n−ヘキサン=1/2、v/v)で精製し、白色固体
の標題化合物1.6gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=5.36(brs,
1H),4.45−4.53(m,1H),4.22
(q,2H,J=7.15Hz),3.62−3.79
(m,2H),3.15(brs,1H),2.11−
2.19(m,1H),1.61−1.66(m,1
H),1.46(s.9H),1.25(t,3H,J
=7.13Hz) (p)エチル 4−ブロモ−(s)−2−[(t−ブト
キシ)カルボニルアミノ]ブタン酸エステルの合成 上記(o)で収得した化合物(863mg)をメチレン
クロリド(15ml)に溶解させた後、トリフェニルホ
スフィン(1.37g)と四臭化炭素(CBr4;2.
31g)を加えて室温で1.5時間攪拌した。反応混合
液を減圧蒸発させて収得された残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサ
ン=1/8、v/v)で精製し、白色固体の標題化合物
690mgを収得した。 ES−MS:333(M+23)+ (q)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−[(t−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]ブタン酸エステルの合成 上記(n)で収得した化合物(641mg)と上記
(p)で収得した化合物(600mg)をアセトニトリ
ル(10ml)に溶解した後、N,N−ジイソプロピル
エチルアミン(0.676ml)を加えて加熱還流条件
下で4時間攪拌した。反応混合液を減圧蒸発させて収得
された残渣をメチレンクロリドで希釈した後、水で洗浄
した。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、
濾液を減圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール
=20/1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化
合物890mgを収得した。 ES−MS:593(M+23)+ 1 H−NMR(CDCl3);δ=7.26−7.62
(m,3H),6.45(s,1H),6.08−6.
11(m,1H),4.10−4.40(m,7H),
3.51−3.61(m,2H),3.17−3.32
(m,2H),2.70−2.83(m,3H),2.
26−2.49(m,3H),1.75−1.99
(m,10H),1.29−1.40(m,12H),
1.21(t,3H,J=7.12Hz) (r)エチル (S)−2−アミノ−4−[(R)−2
−[[(S)−2−[2−(6−シアノ−1−エチルイ
ンドール−2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボニ
ル]ピロリジニル]ブタン酸エステルの合成 出発物質に上記(q)で収得した化合物(890mg)
を使用することを除外しては上記(1)と同一に反応さ
せて白色泡状の標題化合物625mgを収得した。 (s)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸エステ
ルの合成 上記(r)で収得した化合物(500mg)をメチレン
クロリド(10ml)に溶解した後、トリエチルアミン
(0.28ml)を氷槽下で注ぎ、アセチルクロリド
(0.08ml)を徐々に滴加した。5分後、反応混合
液をメチレンクロリドで希釈させて水で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾液を減圧
蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=20/
1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合物49
0mgを収得した。 ES−MS:536(M+1)+ (t)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸エステ
ルの合成 上記(s)で収得した化合物(485mg)をエタノー
ル(50ml)に溶解させて0℃に冷却させた。反応液
にHClガスを45分間注入して常温で一晩攪拌した。
反応溶媒を減圧濃縮した後、残渣にエタノール(50m
l)を加えて溶解し、0℃でアンモニアガスを1時間注
入した。常温で一晩攪拌して減圧蒸留した後、残渣をN
H−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/v)
で精製し、微黄色泡状固体の標題化合物317mgを収
得した。 ES−MS:552(M+1)+ (u)4−[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6
−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)エチ
ル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸の合成 上記(t)で収得した化合物(315mg)をエタノー
ル(4ml)と水(1.5ml)の混合液に溶解した
後、水酸化カリウム(48mg)を加えて室温で一晩攪
拌した。反応混合液を減圧蒸発させて収得された残渣を
NH−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/
v)で精製し、微黄色固体の標題化合物253mgを収
得した。 ES−MS:525(M+1)+,547(M+23)
+ 1 H−NMR(MeOH−d4);δ=7.42−8.
13(m,3H),6.52−6.58(m,1H),
4.21−4.34(m,3H),3.20−4.11
(m,5H),1.40−3.15(m,20H),
1.17−1.20(m,3H)
【0037】
【実施例2】4−[(R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(プロピオニルアミノ)ブタン酸の合成 (a)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(プロピオニルアミノ)ブタン酸エ
ステルの合成 実施例1の(r)で収得した化合物(620ml)とプ
ロピオン酸(0.103ml)をメチレンクロリド(1
2ml)に溶解した後、N,N−ジイソプロピルエチル
アミン(0.44ml)、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾル水和物(204mg)、WSCI・HCl(289
mg)を順次に氷槽下で注いで室温で一晩攪拌した。反
応混合液をメチレンクロリドで希釈させて水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾
液を減圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=
40/1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合
物575mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=8.27−8.46
(m,1H),7.30−7.59(m,3H),6.
41(s,1H),4.70−4.73(m,1H),
4.26(brs,1H),4.10−4.18(m,
4H),3.38−3.68(m,3H),3.13−
3.27(m,2H),2.71−2.80(m,3
H),1.65−2.35(m,13H),1.01−
1.38(m,9H) (b)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(プロピオニルアミノ)ブタン酸エ
ステルの合成 上記(a)で収得した化合物(565mg)をエタノー
ル(50ml)に溶解して0℃に冷却させた。HClガ
スを45分間注入して常温で一晩攪拌した。反応溶媒を
減圧濃縮した後、残渣にエタノール(50ml)を加え
て溶解し、0℃でアンモニアガスを1時間注入した。常
温で一晩攪拌して減圧蒸留した後、残渣をNH−DM1
020シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:
酢酸エチル/エタノール=2/1、v/v)で精製し、
微黄色泡状固体の標題化合物292mgを収得した。 (c)4−[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6
−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)エチ
ル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(プロピオニルアミノ)ブタン酸の合成 上記(b)で収得した化合物(290mg)をエタノー
ル(3ml)と水(1.5ml)の混合液に溶解した
後、水酸化カリウム(58mg)を加えて室温で一晩攪
拌した。反応混合液を減圧蒸発させて収得された残渣を
NH−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/
v)で精製し、微黄色固体の標題化合物170mgを収
得した。 ES−MS:539(M+1)+ 1 H−NMR(MeOH−d4);δ=7.20−7.
81(m,3H),6.29−6.36(m,1H),
4.00−4.14(m,3H),3.01−3.58
(m,4H),0.73−2.69(m,26H)
−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(プロピオニルアミノ)ブタン酸の合成 (a)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(プロピオニルアミノ)ブタン酸エ
ステルの合成 実施例1の(r)で収得した化合物(620ml)とプ
ロピオン酸(0.103ml)をメチレンクロリド(1
2ml)に溶解した後、N,N−ジイソプロピルエチル
アミン(0.44ml)、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾル水和物(204mg)、WSCI・HCl(289
mg)を順次に氷槽下で注いで室温で一晩攪拌した。反
応混合液をメチレンクロリドで希釈させて水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾
液を減圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=
40/1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合
物575mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=8.27−8.46
(m,1H),7.30−7.59(m,3H),6.
41(s,1H),4.70−4.73(m,1H),
4.26(brs,1H),4.10−4.18(m,
4H),3.38−3.68(m,3H),3.13−
3.27(m,2H),2.71−2.80(m,3
H),1.65−2.35(m,13H),1.01−
1.38(m,9H) (b)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(プロピオニルアミノ)ブタン酸エ
ステルの合成 上記(a)で収得した化合物(565mg)をエタノー
ル(50ml)に溶解して0℃に冷却させた。HClガ
スを45分間注入して常温で一晩攪拌した。反応溶媒を
減圧濃縮した後、残渣にエタノール(50ml)を加え
て溶解し、0℃でアンモニアガスを1時間注入した。常
温で一晩攪拌して減圧蒸留した後、残渣をNH−DM1
020シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:
酢酸エチル/エタノール=2/1、v/v)で精製し、
微黄色泡状固体の標題化合物292mgを収得した。 (c)4−[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6
−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)エチ
ル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(プロピオニルアミノ)ブタン酸の合成 上記(b)で収得した化合物(290mg)をエタノー
ル(3ml)と水(1.5ml)の混合液に溶解した
後、水酸化カリウム(58mg)を加えて室温で一晩攪
拌した。反応混合液を減圧蒸発させて収得された残渣を
NH−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/
v)で精製し、微黄色固体の標題化合物170mgを収
得した。 ES−MS:539(M+1)+ 1 H−NMR(MeOH−d4);δ=7.20−7.
81(m,3H),6.29−6.36(m,1H),
4.00−4.14(m,3H),3.01−3.58
(m,4H),0.73−2.69(m,26H)
【0038】
【実施例3】4−[(R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−アミジノ−1−メチルインドール−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸の合成 (a)エチル 6−シアノ−1−メチルインドール−2
−カルボン酸エステルの合成 1リットルのフラスコに実施例1の(c)で収得した化
合物(10g)を入れてジメチルホルムアミド(70m
l)に溶解した後、0℃で60%水素化ナトリウム
(2.24g)を徐々に添加した。−10〜0℃でヨー
ドメタン(436ml)を添加した後、室温で2時間攪
拌した。反応液を冷却させた後に氷を添加して水で希釈
した後、酢酸エチルで3回抽出した。有機性抽出物を合
わせて乾燥させて(MgSO4)蒸発させた後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エ
チル/n−ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。生
成物を含有する分画を合わせて蒸発させ、黄色固体の標
題化合物10.6gを収得した。 (b)1−メチル−2−(ヒドロキシメチル)インドー
ル−6−カルボニトリルの合成 1lフラスコに上記(a)で収得した化合物(12.7
8g)と重炭酸ナトリウム(0.47g)を入れてTH
F(150ml)に溶解した後、0℃に冷却させた。そ
こにCal2・H2O(19.75g)を添加した後、
NaBH4(3.18g)を徐々に添加した。反応液を
0℃から室温まで温度を徐々に上げながら、攪拌した。
TLCで反応の完了を確認した後、0℃で氷と触媒量の
酢酸を加えて攪拌した。反応液中のTHFを蒸発させた
後、残渣を水で希釈して酢酸エチルで3回抽出した。有
機性抽出物を合わせて乾燥させて(MgSO4)蒸発さ
せた後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/2、v/
v)で精製した。生成物を含有する分画を合わせて蒸発
させ、白色固体の標題化合物8.52gを収得した。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.32−7.65
(m,3H),6.52(s,1H),3.84(s,
3H),3.23(d.2H.J=2.78Hz),
2.72−2.78(m,1H) (c)(6−シアノ−1−メチルインドール−2−イ
ル)メチルトリフェニルホスホニウムブロマイドの合成 500mlフラスコに上記(b)で収得した化合物
(8.51g)を入れてメチレンクロリド(150m
l)に溶解した後、0℃に冷却させた。そこにPBr3
(1.72ml)を徐々に添加した後、室温で4時間攪
拌した。その後、メチレンクロリド(150ml)を添
加して10%炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した後、水で
希釈し、メチレンクロリドで3回抽出した。有機性抽出
物を合わせて乾燥させて(MgSO4)蒸発させ、6−
シアノ−1−メチル−2−ブロモメチル−インドールを
収得した。収得された化合物をトルエン(130ml)
を添加して溶解した後、トリフェニルホスフィン(1
3.18g)を添加して還流温度で10時間攪拌した。
室温に冷却させてジエチルエーテルを添加して生成され
た沈殿物を濾過した後、ジエチルエーテルで数回洗浄し
た。濾過後、収得された生成物を乾燥させ、淡褐色固体
の標題化合物20.78gを収得した。 (d)t−ブチル (S)−2−[2−(6−シアノ−
1−メチルインドール−2−イル)ビニル]ピロリジン
−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで上記(c)で収得した化合物(2
0.78g)と実施例1の(i)で収得した化合物
(7.28g)をTHF:エタノール(1:1、v/
v)混合溶媒に溶解した後、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデク−7−エン(9.1ml)を添
加した。室温で15時間攪拌した後、溶媒を蒸発させ、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:
酢酸エチル/n−ヘキサン=1/3、v/v)で精製し
た。生成物を含有する分画を合わせて蒸発させ、黄色オ
イルの標題化合物8.15gを収得した。 (e)t−ブチル (S)−2−[2−(6−シアノ−
1−メチルインドール−2−イル)エチル]ピロリジン
−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで上記(b)で収得した化合物
(8.15g)をエタノール(150ml)に溶解して
10%Pd/C(1.63g)を徐々に添加した後、水
素ガスを注入させて常温で3時間攪拌した。セライトを
通して反応物を濾過した後、溶媒を蒸発させてシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n
−ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。生成物を含
有する分画を合わせて蒸発させ、褐色オイルの標題化合
物6.8gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.28−7.60
(m,3H),6.36(s.1H),3.94(br
s.1H),3.71(s.3H),3.34−3.4
8(m,2H),2.75−2.80(m,2H),
1.75−2.19(m,6H),1.45(s,9
H) (f)1−メチル−2−[2−((S)−ピロリジン−
2−イル)エチル]インドール−6−カルボニトリルの
合成 250mlフラスコで上記(e)で収得した化合物
(6.8g)をメチレンクロリド(45ml)に溶解し
た後、0℃でトリフルオロ酢酸(15ml)を徐々に添
加した。反応液を室温で2時間程度攪拌した後、メチレ
ンクロリド(45ml)を添加して水で希釈した。飽和
重炭酸ナトリウム水溶液で3回洗浄した後、水層をメチ
レンクロリドで3回抽出した。有機性抽出物を合わせて
乾燥させて(MgSO4)蒸発させた後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:メチレンクロ
リド/メタノール=3/1、v/v)で精製した。生成
物を含有する分画を合わせて蒸発させ、淡黄色泡状の標
題化合物4.83gを収得した。 (g)t−ブチル (R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−シアノ−1−メチルインドール−2−イル)エ
チル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジン−1−カ
ルボン酸エステルの合成 上記(f)で収得した化合物(4.8g)と(R)−N
−(t−ブトキシカルボニル)プロリン(4.48g)
をメチレンクロリド(100ml)に溶解した後、WS
CI・HCl(4.54g)を入れて室温で2.5時間
攪拌した。反応物に水を加えてメチレンクロリドで2回
抽出した後、抽出物を混合して乾燥させた後(MgSO
4)に濃縮させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=5
0/1、v/v)で精製し、白色泡状の標題化合物4.
16gを収得した。 (h)1−メチル−2−[2−[(S)−[1−
((R)−ピロリジン−2−イル)カルボニル]ピロリ
ジン−2−イル]エチル]インドール−6−カルボニト
リルの合成 出発物質に上記(g)で収得した化合物(4.15g)
を使用することを除外しては上記(f)と同一に反応さ
せ、白色泡状の標題化合物3.1gを収得した。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.27−7.58
(m,3H),6.41(s.1H),4.18−4.
22(m,1H),3.72(s,3H),3.12−
3.65(m,4H),2.80−2.86(m,2
H),1.83−2.44(m,11H) (i)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−メチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−[(t−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]ブタン酸エステルの合成 上記(h)で収得した化合物(822mg)と実施例1
の(p)で収得した化合物(800mg)をアセトニト
リル(15ml)に溶解した後、N,N−ジイソプロピ
ルエチルアミン(0.82ml)を加えて加熱還流下で
4時間攪拌した。反応混合液を減圧蒸発させて収得され
た残渣をメチレンクロリドで希釈した後、水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾
液を減圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=
20/1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合
物900mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.29−7.60
(m,3H),6.43(s,1H),5.99(br
s,1H),4.26−4.37(m,2H),4.0
7−4.18(m,2H),3.72(s,3H),
3.49−3.57(m,2H),3.14−3.29
(m,2H),2.81(t,2H,J=7.97H
z),2.68−2.77(m,1H),2.26−
2.47(m,3H),1.59−2.02(m,11
H),1.36(s,9H),1.20(t,3H,J
=7.13Hz) (j)エチル (S)−2−アミノ−4−[(R)−2
−[[(S)−2−[2−(6−シアノ−1−メチルイ
ンドール−2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボニ
ル]ピロリジニル]ブタン酸エステルの合成 出発物質に上記(i)で収得した化合物(900mg)
を使用することを除外しては上記(f)と同一に反応さ
せ、白色泡状の標題化合物660mgを収得した。 (k)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−メチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸エステ
ルの合成 上記(j)で収得した化合物(660mg)をメチレン
クロリド(12ml)に溶解した後、トリエチルアミン
(0.38ml)を氷槽下で注ぎ、アセチルクロリド
(0.11ml)を徐々に滴加した。5分後に反応混合
液をメチレンクロリドで希釈させて水で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾液を減圧
蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=20/
1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合物58
8mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3):δ=8.48−8.65
(m,1H),7.27−7.57(m,3H),6.
39(s,1H),4.64−4.76(m,1H),
4.05−4.28(m,3H),3.69(s,3
H),3.03−3.75(m,5H),2.68−
2.84(m,3H),1.65−2.39(m,17
H),1.25(t,3H.J=7.11Hz) (l)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−メチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸エステ
ルの合成 上記(k)で収得した化合物(570mg)をエタノー
ル(50ml)に溶解して0℃に冷却させた。反応液に
HClガスを45分間注入して常温で一晩攪拌した。反
応溶媒を減圧濃縮した後、残渣にエタノール(50m
l)を加えて溶解し、0℃でアンモニアガスを1時間注
入した。常温で一晩攪拌して減圧蒸留した後、残渣をN
H−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/v)
で精製し、微黄色泡状固体の標題化合物353mgを収
得した。 (m)4−[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6
−アミジノ−1−メチルインドール−2−イル)エチ
ル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸の合成 上記(1)で収得した化合物(350mg)をエタノー
ル(4ml)と水(1.5ml)の混合液に溶解した
後、水酸化カリウム(73mg)を加えて室温で一晩攪
拌した。反応混合液を減圧蒸発させて得られた残渣をN
H−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/v)
で精製し、微黄色固体の標題化合物310mgを収得し
た。 ES−MS:511(M+1)+ 1 H−NMR(MeOH−d4):δ=7.29−7.
89(m,3H),6.32−6.43(m,1H),
3.89−4.10(m,2H),3.66−3.76
(m,3H),3.05−3.65(m,4H),1.
30−2.82(m,20H)
−(6−アミジノ−1−メチルインドール−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸の合成 (a)エチル 6−シアノ−1−メチルインドール−2
−カルボン酸エステルの合成 1リットルのフラスコに実施例1の(c)で収得した化
合物(10g)を入れてジメチルホルムアミド(70m
l)に溶解した後、0℃で60%水素化ナトリウム
(2.24g)を徐々に添加した。−10〜0℃でヨー
ドメタン(436ml)を添加した後、室温で2時間攪
拌した。反応液を冷却させた後に氷を添加して水で希釈
した後、酢酸エチルで3回抽出した。有機性抽出物を合
わせて乾燥させて(MgSO4)蒸発させた後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エ
チル/n−ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。生
成物を含有する分画を合わせて蒸発させ、黄色固体の標
題化合物10.6gを収得した。 (b)1−メチル−2−(ヒドロキシメチル)インドー
ル−6−カルボニトリルの合成 1lフラスコに上記(a)で収得した化合物(12.7
8g)と重炭酸ナトリウム(0.47g)を入れてTH
F(150ml)に溶解した後、0℃に冷却させた。そ
こにCal2・H2O(19.75g)を添加した後、
NaBH4(3.18g)を徐々に添加した。反応液を
0℃から室温まで温度を徐々に上げながら、攪拌した。
TLCで反応の完了を確認した後、0℃で氷と触媒量の
酢酸を加えて攪拌した。反応液中のTHFを蒸発させた
後、残渣を水で希釈して酢酸エチルで3回抽出した。有
機性抽出物を合わせて乾燥させて(MgSO4)蒸発さ
せた後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/2、v/
v)で精製した。生成物を含有する分画を合わせて蒸発
させ、白色固体の標題化合物8.52gを収得した。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.32−7.65
(m,3H),6.52(s,1H),3.84(s,
3H),3.23(d.2H.J=2.78Hz),
2.72−2.78(m,1H) (c)(6−シアノ−1−メチルインドール−2−イ
ル)メチルトリフェニルホスホニウムブロマイドの合成 500mlフラスコに上記(b)で収得した化合物
(8.51g)を入れてメチレンクロリド(150m
l)に溶解した後、0℃に冷却させた。そこにPBr3
(1.72ml)を徐々に添加した後、室温で4時間攪
拌した。その後、メチレンクロリド(150ml)を添
加して10%炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した後、水で
希釈し、メチレンクロリドで3回抽出した。有機性抽出
物を合わせて乾燥させて(MgSO4)蒸発させ、6−
シアノ−1−メチル−2−ブロモメチル−インドールを
収得した。収得された化合物をトルエン(130ml)
を添加して溶解した後、トリフェニルホスフィン(1
3.18g)を添加して還流温度で10時間攪拌した。
室温に冷却させてジエチルエーテルを添加して生成され
た沈殿物を濾過した後、ジエチルエーテルで数回洗浄し
た。濾過後、収得された生成物を乾燥させ、淡褐色固体
の標題化合物20.78gを収得した。 (d)t−ブチル (S)−2−[2−(6−シアノ−
1−メチルインドール−2−イル)ビニル]ピロリジン
−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで上記(c)で収得した化合物(2
0.78g)と実施例1の(i)で収得した化合物
(7.28g)をTHF:エタノール(1:1、v/
v)混合溶媒に溶解した後、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデク−7−エン(9.1ml)を添
加した。室温で15時間攪拌した後、溶媒を蒸発させ、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:
酢酸エチル/n−ヘキサン=1/3、v/v)で精製し
た。生成物を含有する分画を合わせて蒸発させ、黄色オ
イルの標題化合物8.15gを収得した。 (e)t−ブチル (S)−2−[2−(6−シアノ−
1−メチルインドール−2−イル)エチル]ピロリジン
−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで上記(b)で収得した化合物
(8.15g)をエタノール(150ml)に溶解して
10%Pd/C(1.63g)を徐々に添加した後、水
素ガスを注入させて常温で3時間攪拌した。セライトを
通して反応物を濾過した後、溶媒を蒸発させてシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n
−ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。生成物を含
有する分画を合わせて蒸発させ、褐色オイルの標題化合
物6.8gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.28−7.60
(m,3H),6.36(s.1H),3.94(br
s.1H),3.71(s.3H),3.34−3.4
8(m,2H),2.75−2.80(m,2H),
1.75−2.19(m,6H),1.45(s,9
H) (f)1−メチル−2−[2−((S)−ピロリジン−
2−イル)エチル]インドール−6−カルボニトリルの
合成 250mlフラスコで上記(e)で収得した化合物
(6.8g)をメチレンクロリド(45ml)に溶解し
た後、0℃でトリフルオロ酢酸(15ml)を徐々に添
加した。反応液を室温で2時間程度攪拌した後、メチレ
ンクロリド(45ml)を添加して水で希釈した。飽和
重炭酸ナトリウム水溶液で3回洗浄した後、水層をメチ
レンクロリドで3回抽出した。有機性抽出物を合わせて
乾燥させて(MgSO4)蒸発させた後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:メチレンクロ
リド/メタノール=3/1、v/v)で精製した。生成
物を含有する分画を合わせて蒸発させ、淡黄色泡状の標
題化合物4.83gを収得した。 (g)t−ブチル (R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−シアノ−1−メチルインドール−2−イル)エ
チル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジン−1−カ
ルボン酸エステルの合成 上記(f)で収得した化合物(4.8g)と(R)−N
−(t−ブトキシカルボニル)プロリン(4.48g)
をメチレンクロリド(100ml)に溶解した後、WS
CI・HCl(4.54g)を入れて室温で2.5時間
攪拌した。反応物に水を加えてメチレンクロリドで2回
抽出した後、抽出物を混合して乾燥させた後(MgSO
4)に濃縮させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=5
0/1、v/v)で精製し、白色泡状の標題化合物4.
16gを収得した。 (h)1−メチル−2−[2−[(S)−[1−
((R)−ピロリジン−2−イル)カルボニル]ピロリ
ジン−2−イル]エチル]インドール−6−カルボニト
リルの合成 出発物質に上記(g)で収得した化合物(4.15g)
を使用することを除外しては上記(f)と同一に反応さ
せ、白色泡状の標題化合物3.1gを収得した。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.27−7.58
(m,3H),6.41(s.1H),4.18−4.
22(m,1H),3.72(s,3H),3.12−
3.65(m,4H),2.80−2.86(m,2
H),1.83−2.44(m,11H) (i)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−メチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−[(t−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]ブタン酸エステルの合成 上記(h)で収得した化合物(822mg)と実施例1
の(p)で収得した化合物(800mg)をアセトニト
リル(15ml)に溶解した後、N,N−ジイソプロピ
ルエチルアミン(0.82ml)を加えて加熱還流下で
4時間攪拌した。反応混合液を減圧蒸発させて収得され
た残渣をメチレンクロリドで希釈した後、水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾
液を減圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=
20/1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合
物900mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.29−7.60
(m,3H),6.43(s,1H),5.99(br
s,1H),4.26−4.37(m,2H),4.0
7−4.18(m,2H),3.72(s,3H),
3.49−3.57(m,2H),3.14−3.29
(m,2H),2.81(t,2H,J=7.97H
z),2.68−2.77(m,1H),2.26−
2.47(m,3H),1.59−2.02(m,11
H),1.36(s,9H),1.20(t,3H,J
=7.13Hz) (j)エチル (S)−2−アミノ−4−[(R)−2
−[[(S)−2−[2−(6−シアノ−1−メチルイ
ンドール−2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボニ
ル]ピロリジニル]ブタン酸エステルの合成 出発物質に上記(i)で収得した化合物(900mg)
を使用することを除外しては上記(f)と同一に反応さ
せ、白色泡状の標題化合物660mgを収得した。 (k)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−メチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸エステ
ルの合成 上記(j)で収得した化合物(660mg)をメチレン
クロリド(12ml)に溶解した後、トリエチルアミン
(0.38ml)を氷槽下で注ぎ、アセチルクロリド
(0.11ml)を徐々に滴加した。5分後に反応混合
液をメチレンクロリドで希釈させて水で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾液を減圧
蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=20/
1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合物58
8mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3):δ=8.48−8.65
(m,1H),7.27−7.57(m,3H),6.
39(s,1H),4.64−4.76(m,1H),
4.05−4.28(m,3H),3.69(s,3
H),3.03−3.75(m,5H),2.68−
2.84(m,3H),1.65−2.39(m,17
H),1.25(t,3H.J=7.11Hz) (l)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−メチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸エステ
ルの合成 上記(k)で収得した化合物(570mg)をエタノー
ル(50ml)に溶解して0℃に冷却させた。反応液に
HClガスを45分間注入して常温で一晩攪拌した。反
応溶媒を減圧濃縮した後、残渣にエタノール(50m
l)を加えて溶解し、0℃でアンモニアガスを1時間注
入した。常温で一晩攪拌して減圧蒸留した後、残渣をN
H−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/v)
で精製し、微黄色泡状固体の標題化合物353mgを収
得した。 (m)4−[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6
−アミジノ−1−メチルインドール−2−イル)エチ
ル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸の合成 上記(1)で収得した化合物(350mg)をエタノー
ル(4ml)と水(1.5ml)の混合液に溶解した
後、水酸化カリウム(73mg)を加えて室温で一晩攪
拌した。反応混合液を減圧蒸発させて得られた残渣をN
H−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/v)
で精製し、微黄色固体の標題化合物310mgを収得し
た。 ES−MS:511(M+1)+ 1 H−NMR(MeOH−d4):δ=7.29−7.
89(m,3H),6.32−6.43(m,1H),
3.89−4.10(m,2H),3.66−3.76
(m,3H),3.05−3.65(m,4H),1.
30−2.82(m,20H)
【0039】
【実施例4】4−[(R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−アミジノ−1−プロピルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸の合成 (a)エチル 6−シアノ−1−プロピルインドール−
2−カルボン酸エステルの合成 1リットルのフラスコに実施例1の(c)で収得した化
合物(20g)を入れてジメチルホルムアミド(200
ml)に溶解した後、0℃で60%水素化ナトリウム
(5.6g)を徐々に添加した。−10〜0℃で1−ブ
ロモプロパン(14ml)を添加した後、室温で2時間
攪拌した。反応液を冷却させた後、氷を添加して水で希
釈した後に酢酸エチルで3回抽出した。有機性抽出物を
合わせて乾燥させて(MgSO4)蒸発させた後、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸
エチル/n−ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。
生成物を含有する分画を合わせて蒸発させ、黄色固体の
標題化合物24gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.75(m,2
H),7.36(m,2H),4.53(m,2H),
4.39(m,2H),1.82(m,2H),1.4
2(t.3H,J=7.12Hz),0.95(t,3
H,J=7.40Hz) (b)1−プロピル−2−(ヒドロキシメチル)インド
ール−6−カルボニトリルの合成 1リットルフラスコに上記(a)で収得した化合物(2
4g)と重炭酸ナトリウム(0.78g)を入れてTH
F(250ml)に溶解した後、0℃に冷却させた。そ
こにCaI2・H2O(41.1g)を添加した後、N
aBH4(10.58g)を徐々に添加した。反応液を
0℃から室温まで温度を徐々に上げながら、攪拌した。
TLCで反応の完了を確認した後、0℃で氷と触媒量の
酢酸を加えて攪拌した。反応液中のTHFを蒸発させた
後、残渣を水で希釈して酢酸エチルで3回抽出した。有
機性抽出物を合わせて乾燥させて(MgSO4)蒸発さ
せた後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/2、v/
v)で精製した。生成物を含有する分画を合わせて蒸発
させ、白色固体の標題化合物12gを収得した。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.61(m,2
H),7.29(m,1H),6.51(s,1H),
4.83(s,2H),4.14(m,2H),2.1
3(br,1H),1.82(m,2H),0.96
(t,3H.J=7.34Hz) (c)(6−シアノ−1−プロピルインドール−2−イ
ル)メチルトリフェニルホスホニウムブロマイドの合成 500mlフラスコに上記(b)で収得した化合物(1
2g)を入れてメチレンクロリド(150ml)に溶解
した後、0℃に冷却させた。そこにPBr3(2ml)
を徐々に添加した後、室温で4時間攪拌した。その後、
メチレンクロリド(150ml)を添加して10%炭酸
ナトリウム水溶液で洗浄した後、水で希釈してメチレン
クロリドで3回抽出した。有機性抽出物を合わせて乾燥
させて(MgSO4)蒸発させ、6−シアノ−1−プロ
ピル−2−ブロモメチル−インドールを収得した。収得
された化合物にトルエン(130ml)を添加して溶解
した後、トリフェニルホスフィン(18.7g)を添加
して還流温度で10時間攪拌した。室温に冷却させてジ
エチルエーテルを添加して生成された沈殿物を濾過した
後、ジエチルエーテルで数回洗浄した。濾過後、得られ
た生成物を乾燥させ、淡褐色固体の標題化合物23gを
収得した。1 H−NMR(MeOH−d4);δ=7.83(m,
3H),7.65−7.55(m,12H),7.49
(m,2H),7.22(m,1H),6.13(s,
1H),3.57(m,2H),1.44(m,2
H),0.68(t.3H,J=7.47Hz) (d)t−ブチル (S)−2−[2−(6−シアノ−
1−プロピルインドール−2−イル)ビニル]ピロリジ
ン−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで上記(c)で収得した化合物(2
3g)と実施例1の(i)で収得した化合物(9.96
g)をTHF:エタノール(1:1、v/v)混合溶媒
に溶解した後、1.8−ジアザビシクロ[5.4.0]
ウンデク−7−エン(8ml)を添加した。室温で15
時間攪拌した後、溶媒を蒸発させ、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサン
=1/3、v/v)で精製した。生成物を含有する分画
を合わせて蒸発させ、黄色オイルの標題化合物13.3
gを収得した。 ES−MS:380(M+1)+ 1 H−NMR(CDCl3);δ=7.61(m,2
H),7.29(m,1H),6.64(s,1H),
6.53−6.25(m,2H),4.20−4.08
(m,3H),1.96−1.75(m,6H),1.
43(br.9H),0.95(m,3H) (e)t−ブチル (S)−2−[2−(6−シアノ−
1−プロピルインドール−2−イル)エチル]ピロリジ
ン−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで上記(d)で収得した化合物(1
3.3g)をエタノール(150ml)に溶解させて1
0%Pd/C(1.5g)を徐々に添加した後、水素ガ
スを注入させて常温で3時間攪拌した。セライトを通し
て反応物を濾過した後、溶媒を蒸発させ、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘ
キサン=1/3、v/v)で精製した。生成物を含有す
る分画を合わせて蒸発させ、褐色オイルの標題化合物
9.56gを収得した。 (f)1−プロピル−2−[2−((S)−ピロリジン
−2−イル)エチル]インドール−6−カルボニトリル
の合成 250mlフラスコで上記(e)で収得した化合物
(9.56g)をメチレンクロリド(45ml)に溶解
させた後、0℃でトリフルオロ酢酸(29ml)を徐々
に添加した。反応液を室温で2時間程度攪拌した後、メ
チレンクロリド(45ml)を添加して水で希釈した。
飽和重炭酸ナトリウム水溶液で3回洗浄した後、水層を
メチレンクロリドで3回抽出した。有機性抽出物を合わ
せて乾燥させて(MgSO4)蒸発させた後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:メチレン
クロリド/メタノール=3/1、v/v)で精製した。
生成物を含有する分画を合わせて蒸発させ、淡黄色泡状
の標題化合物6.52gを収得した。 ES−MS:282(M+1)+ 1 H−NMR(CDCl3);δ=7.49(m,2
H),7.23(m,1H),6.31(s,1H),
3.93(m,2H),3.72(m,1H),3.2
2(m,2H),2.83(m,2H),2.36−
1.93(m,5H),1.75−1.63(m,3
H),0.88(t.3H,J=7.33Hz) (g)t−ブチル (R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−シアノ−1−プロピルインドール−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジン−1−
カルボン酸エステルの合成 上記(f)で収得した化合物(6.52g)と(R)−
N−(t−ブトキシカルボニル)プロリン(5.98
g)をメチレンクロリド(100ml)に溶解させた
後、WSCI ・HCl(9.77g)を入れて室温で
2.5時間攪拌した。反応物に水を加えてメチレンクロ
リドで2回抽出した後、抽出物を混合して乾燥させて
(MgSO4)濃縮させた。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノ
ール=50/1、v/v)で精製し、白色泡状の標題化
合物7.41gを収得した。 (h)1−プロピル−2−[2−[(S)−[1−
((R)−ピロリジン−2−イル)カルボニル]ピロリ
ジン−2−イル]エチル]インドール−6−カルボニト
リルの合成 出発物質に上記(g)で収得した化合物(7.41g)
を使用することを除外しては上記(f)と同一に反応さ
せ、白色泡状の標題化合物6.47gを収得した。 (i)エチル4−[(R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−シアノ−1−プロピルインドール−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−[(t−ブトキシ)カルボニルアミノ]ブ
タン酸エステルの合成 上記(h)で収得した化合物(760mg)と実施例1
の(p)で収得した化合物(625mg)をアセトニト
リル(40ml)に溶解させた後、N.N−ジイソプロ
ピルエチルアミン(0.7ml)を加えて加熱還流条件
下で4時間攪拌した。反応混合液を減圧蒸発させて収得
された残渣をメチレンクロリドで希釈した後、水で洗浄
した。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、
濾液を減圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール
=20/1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化
合物540mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.60(m,2
H),7.30(m,1H),6.36(s,1H),
4.41−4.28(m,2H),4.06(m,5
H),3.62(m,2H),3.39−3.18
(m,2H),2.82(m,3H),2.40(m,
3H),2.17−1.95(m,10H),1.38
(S,9H),1.23(t,3H.J=7.12H
z),0.97(t.3H.J=7.47Hz) (j)エチル (S)−2−アミノ−4−[(R)−2
−[[(S)−2−[2−(6−シアノ−1−プロピル
インドール−2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボ
ニル]ピロリジニル]ブタン酸エステルの合成 出発物質に上記(i)で収得した化合物(540mg)
を使用することを除外しては上記(f)と同一に反応さ
せ、白色泡状の標題化合物440mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.60(m,2
H),7.30(m,1H),6.45(s,1H),
4.24(m,4H),4.10(m,2H),3.9
7(m,1H),3.60(m,2H),3.43
(m,3H),2.83(m,4H),2.20(m,
4H),1.99(m,6H),1.84−1.77
(m,8H),1.28(t,3H,J=7.12H
z),0.97(t.3H.J=7.46Hz) (k)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−プロピルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸エステ
ルの合成 上記(j)で収得した化合物(440mg)をメチレン
クロリド(12ml)に溶解させた後、トリエチルアミ
ン(0.24ml)を氷槽下で注ぎ、アセチルクロリド
(0.069ml)を徐々に滴加した。4分後、反応混
合液をメチレンクロリドで希釈させて水で洗浄した。無
水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾液を減
圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=20/
1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合物41
0mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.55−(m,2
H),7.26(m,1H),6.41(s.1H),
4.74(m,1H),4.29(m,1H),4.1
3(m,2H),4.03(m,2H),3.59
(m,1H),3.43(m,1H),3.22(m,
1H),3.09(m,1H),2.77(m,3
H),2.05(m,4H),1.99(m,7H),
1.80−1.69(br.16H),1.57(s,
9H),1.25(t,3H,J=7.24Hz),
0.94(t.3H,J=7.43Hz) (l)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−プロピルインドール−2−
イル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸エステ
ルの合成 上記(k)で収得した化合物(400mg)をエタノー
ル(40ml)に溶解させて0℃に冷却させた。反応液
にHClガスを45分間注入して常温で一晩攪拌した。
反応溶媒を減圧濃縮した後、残渣にエタノール(40m
l)を加えて溶解させ、0℃でアンモニアガスを1時間
注入した。常温で一晩攪拌して減圧蒸留した後、残渣を
NH−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/
v)で精製し、微黄色泡状固体の標題化合物310mg
を収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=8.65(m,1
H),7.80−7.25(m,3H),6.28
(s.1H),4.55(brs.1H),4.22−
4.03(m,5H),3.56−2.54(m,9
H),2.23−162(m,17H),1.21−
1.14(m,6H) (m)4−[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6
−アミジノ−1−プロピルインドール−2−イル)エチ
ル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸の合成 上記(1)で収得した化合物(300mg)をエタノー
ル(3ml)と水(3ml)の混合液に溶解させた後、
水酸化カリウム(73mg)を加えて室温で一晩攪拌し
た。反応混合液を減圧蒸発させて得られた残渣をNH−
DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/v)で精
製し、微黄色固体の標題化合物260mgを収得した。 ES−MS:539(M+1)+ 1 H−NMR(MeOH−d4);δ=7.86−7.
26(m,3H),6.41−6.38(m,1H),
4.28−4.05(m,3H),3.91(m,1
H),3.62(m,1H),3.47−3.13
(m,5H),2.95−1.66(m,20H),
0.84−0.81(m,3H) IR(KBr)cm−1;3400,3000,164
0,1580,1420
−(6−アミジノ−1−プロピルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸の合成 (a)エチル 6−シアノ−1−プロピルインドール−
2−カルボン酸エステルの合成 1リットルのフラスコに実施例1の(c)で収得した化
合物(20g)を入れてジメチルホルムアミド(200
ml)に溶解した後、0℃で60%水素化ナトリウム
(5.6g)を徐々に添加した。−10〜0℃で1−ブ
ロモプロパン(14ml)を添加した後、室温で2時間
攪拌した。反応液を冷却させた後、氷を添加して水で希
釈した後に酢酸エチルで3回抽出した。有機性抽出物を
合わせて乾燥させて(MgSO4)蒸発させた後、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸
エチル/n−ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。
生成物を含有する分画を合わせて蒸発させ、黄色固体の
標題化合物24gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.75(m,2
H),7.36(m,2H),4.53(m,2H),
4.39(m,2H),1.82(m,2H),1.4
2(t.3H,J=7.12Hz),0.95(t,3
H,J=7.40Hz) (b)1−プロピル−2−(ヒドロキシメチル)インド
ール−6−カルボニトリルの合成 1リットルフラスコに上記(a)で収得した化合物(2
4g)と重炭酸ナトリウム(0.78g)を入れてTH
F(250ml)に溶解した後、0℃に冷却させた。そ
こにCaI2・H2O(41.1g)を添加した後、N
aBH4(10.58g)を徐々に添加した。反応液を
0℃から室温まで温度を徐々に上げながら、攪拌した。
TLCで反応の完了を確認した後、0℃で氷と触媒量の
酢酸を加えて攪拌した。反応液中のTHFを蒸発させた
後、残渣を水で希釈して酢酸エチルで3回抽出した。有
機性抽出物を合わせて乾燥させて(MgSO4)蒸発さ
せた後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/2、v/
v)で精製した。生成物を含有する分画を合わせて蒸発
させ、白色固体の標題化合物12gを収得した。1 H−NMR(CDCl3):δ=7.61(m,2
H),7.29(m,1H),6.51(s,1H),
4.83(s,2H),4.14(m,2H),2.1
3(br,1H),1.82(m,2H),0.96
(t,3H.J=7.34Hz) (c)(6−シアノ−1−プロピルインドール−2−イ
ル)メチルトリフェニルホスホニウムブロマイドの合成 500mlフラスコに上記(b)で収得した化合物(1
2g)を入れてメチレンクロリド(150ml)に溶解
した後、0℃に冷却させた。そこにPBr3(2ml)
を徐々に添加した後、室温で4時間攪拌した。その後、
メチレンクロリド(150ml)を添加して10%炭酸
ナトリウム水溶液で洗浄した後、水で希釈してメチレン
クロリドで3回抽出した。有機性抽出物を合わせて乾燥
させて(MgSO4)蒸発させ、6−シアノ−1−プロ
ピル−2−ブロモメチル−インドールを収得した。収得
された化合物にトルエン(130ml)を添加して溶解
した後、トリフェニルホスフィン(18.7g)を添加
して還流温度で10時間攪拌した。室温に冷却させてジ
エチルエーテルを添加して生成された沈殿物を濾過した
後、ジエチルエーテルで数回洗浄した。濾過後、得られ
た生成物を乾燥させ、淡褐色固体の標題化合物23gを
収得した。1 H−NMR(MeOH−d4);δ=7.83(m,
3H),7.65−7.55(m,12H),7.49
(m,2H),7.22(m,1H),6.13(s,
1H),3.57(m,2H),1.44(m,2
H),0.68(t.3H,J=7.47Hz) (d)t−ブチル (S)−2−[2−(6−シアノ−
1−プロピルインドール−2−イル)ビニル]ピロリジ
ン−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで上記(c)で収得した化合物(2
3g)と実施例1の(i)で収得した化合物(9.96
g)をTHF:エタノール(1:1、v/v)混合溶媒
に溶解した後、1.8−ジアザビシクロ[5.4.0]
ウンデク−7−エン(8ml)を添加した。室温で15
時間攪拌した後、溶媒を蒸発させ、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサン
=1/3、v/v)で精製した。生成物を含有する分画
を合わせて蒸発させ、黄色オイルの標題化合物13.3
gを収得した。 ES−MS:380(M+1)+ 1 H−NMR(CDCl3);δ=7.61(m,2
H),7.29(m,1H),6.64(s,1H),
6.53−6.25(m,2H),4.20−4.08
(m,3H),1.96−1.75(m,6H),1.
43(br.9H),0.95(m,3H) (e)t−ブチル (S)−2−[2−(6−シアノ−
1−プロピルインドール−2−イル)エチル]ピロリジ
ン−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで上記(d)で収得した化合物(1
3.3g)をエタノール(150ml)に溶解させて1
0%Pd/C(1.5g)を徐々に添加した後、水素ガ
スを注入させて常温で3時間攪拌した。セライトを通し
て反応物を濾過した後、溶媒を蒸発させ、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘ
キサン=1/3、v/v)で精製した。生成物を含有す
る分画を合わせて蒸発させ、褐色オイルの標題化合物
9.56gを収得した。 (f)1−プロピル−2−[2−((S)−ピロリジン
−2−イル)エチル]インドール−6−カルボニトリル
の合成 250mlフラスコで上記(e)で収得した化合物
(9.56g)をメチレンクロリド(45ml)に溶解
させた後、0℃でトリフルオロ酢酸(29ml)を徐々
に添加した。反応液を室温で2時間程度攪拌した後、メ
チレンクロリド(45ml)を添加して水で希釈した。
飽和重炭酸ナトリウム水溶液で3回洗浄した後、水層を
メチレンクロリドで3回抽出した。有機性抽出物を合わ
せて乾燥させて(MgSO4)蒸発させた後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:メチレン
クロリド/メタノール=3/1、v/v)で精製した。
生成物を含有する分画を合わせて蒸発させ、淡黄色泡状
の標題化合物6.52gを収得した。 ES−MS:282(M+1)+ 1 H−NMR(CDCl3);δ=7.49(m,2
H),7.23(m,1H),6.31(s,1H),
3.93(m,2H),3.72(m,1H),3.2
2(m,2H),2.83(m,2H),2.36−
1.93(m,5H),1.75−1.63(m,3
H),0.88(t.3H,J=7.33Hz) (g)t−ブチル (R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−シアノ−1−プロピルインドール−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジン−1−
カルボン酸エステルの合成 上記(f)で収得した化合物(6.52g)と(R)−
N−(t−ブトキシカルボニル)プロリン(5.98
g)をメチレンクロリド(100ml)に溶解させた
後、WSCI ・HCl(9.77g)を入れて室温で
2.5時間攪拌した。反応物に水を加えてメチレンクロ
リドで2回抽出した後、抽出物を混合して乾燥させて
(MgSO4)濃縮させた。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノ
ール=50/1、v/v)で精製し、白色泡状の標題化
合物7.41gを収得した。 (h)1−プロピル−2−[2−[(S)−[1−
((R)−ピロリジン−2−イル)カルボニル]ピロリ
ジン−2−イル]エチル]インドール−6−カルボニト
リルの合成 出発物質に上記(g)で収得した化合物(7.41g)
を使用することを除外しては上記(f)と同一に反応さ
せ、白色泡状の標題化合物6.47gを収得した。 (i)エチル4−[(R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−シアノ−1−プロピルインドール−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−[(t−ブトキシ)カルボニルアミノ]ブ
タン酸エステルの合成 上記(h)で収得した化合物(760mg)と実施例1
の(p)で収得した化合物(625mg)をアセトニト
リル(40ml)に溶解させた後、N.N−ジイソプロ
ピルエチルアミン(0.7ml)を加えて加熱還流条件
下で4時間攪拌した。反応混合液を減圧蒸発させて収得
された残渣をメチレンクロリドで希釈した後、水で洗浄
した。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、
濾液を減圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール
=20/1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化
合物540mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.60(m,2
H),7.30(m,1H),6.36(s,1H),
4.41−4.28(m,2H),4.06(m,5
H),3.62(m,2H),3.39−3.18
(m,2H),2.82(m,3H),2.40(m,
3H),2.17−1.95(m,10H),1.38
(S,9H),1.23(t,3H.J=7.12H
z),0.97(t.3H.J=7.47Hz) (j)エチル (S)−2−アミノ−4−[(R)−2
−[[(S)−2−[2−(6−シアノ−1−プロピル
インドール−2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボ
ニル]ピロリジニル]ブタン酸エステルの合成 出発物質に上記(i)で収得した化合物(540mg)
を使用することを除外しては上記(f)と同一に反応さ
せ、白色泡状の標題化合物440mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.60(m,2
H),7.30(m,1H),6.45(s,1H),
4.24(m,4H),4.10(m,2H),3.9
7(m,1H),3.60(m,2H),3.43
(m,3H),2.83(m,4H),2.20(m,
4H),1.99(m,6H),1.84−1.77
(m,8H),1.28(t,3H,J=7.12H
z),0.97(t.3H.J=7.46Hz) (k)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−プロピルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸エステ
ルの合成 上記(j)で収得した化合物(440mg)をメチレン
クロリド(12ml)に溶解させた後、トリエチルアミ
ン(0.24ml)を氷槽下で注ぎ、アセチルクロリド
(0.069ml)を徐々に滴加した。4分後、反応混
合液をメチレンクロリドで希釈させて水で洗浄した。無
水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾液を減
圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=20/
1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合物41
0mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.55−(m,2
H),7.26(m,1H),6.41(s.1H),
4.74(m,1H),4.29(m,1H),4.1
3(m,2H),4.03(m,2H),3.59
(m,1H),3.43(m,1H),3.22(m,
1H),3.09(m,1H),2.77(m,3
H),2.05(m,4H),1.99(m,7H),
1.80−1.69(br.16H),1.57(s,
9H),1.25(t,3H,J=7.24Hz),
0.94(t.3H,J=7.43Hz) (l)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−プロピルインドール−2−
イル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸エステ
ルの合成 上記(k)で収得した化合物(400mg)をエタノー
ル(40ml)に溶解させて0℃に冷却させた。反応液
にHClガスを45分間注入して常温で一晩攪拌した。
反応溶媒を減圧濃縮した後、残渣にエタノール(40m
l)を加えて溶解させ、0℃でアンモニアガスを1時間
注入した。常温で一晩攪拌して減圧蒸留した後、残渣を
NH−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/
v)で精製し、微黄色泡状固体の標題化合物310mg
を収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=8.65(m,1
H),7.80−7.25(m,3H),6.28
(s.1H),4.55(brs.1H),4.22−
4.03(m,5H),3.56−2.54(m,9
H),2.23−162(m,17H),1.21−
1.14(m,6H) (m)4−[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6
−アミジノ−1−プロピルインドール−2−イル)エチ
ル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸の合成 上記(1)で収得した化合物(300mg)をエタノー
ル(3ml)と水(3ml)の混合液に溶解させた後、
水酸化カリウム(73mg)を加えて室温で一晩攪拌し
た。反応混合液を減圧蒸発させて得られた残渣をNH−
DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/v)で精
製し、微黄色固体の標題化合物260mgを収得した。 ES−MS:539(M+1)+ 1 H−NMR(MeOH−d4);δ=7.86−7.
26(m,3H),6.41−6.38(m,1H),
4.28−4.05(m,3H),3.91(m,1
H),3.62(m,1H),3.47−3.13
(m,5H),2.95−1.66(m,20H),
0.84−0.81(m,3H) IR(KBr)cm−1;3400,3000,164
0,1580,1420
【0040】
【実施例5】4−[(R)−2−[[(S)−2−[2
−[6−アミジノ−1−(2−フルオロエチルインドー
ル)−2−イル]エチル]ピロリジニル]カルボニル]
ピロリジニル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタ
ン酸の合成 (a)エチル 6−シアノ−1−(2−フルオロエチ
ル)インドール−2−カルボン酸エステルの合成 1リットルのフラスコに実施例1の(c)で収得した化
合物(6g)を入れてジメチルホルムアミド(80m
l)に溶解させた後、0℃で60%水素化ナトリウム
(1.68g)を徐々に添加した。−10〜0℃で1−
ブロモ−2−フルオロエタン(2.5ml)を添加した
後、室温で2日間攪拌した。反応液を冷却させた後に氷
を添加して水で希釈させた後、酢酸エチルで3回抽出し
た。有機性抽出物を合わせて乾燥させて(MgSO4)
蒸発させた後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/3、v
/v)で精製した。生成物を含有する分画を合わせて蒸
発させ、黄色固体の標題化合物6.8gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7 77(m,2
H),7.34(m,2H),4.64(m,2H),
4.42(m,2H),1.43(m,6H) (b)1−(2−フルオロエチル)−2−(ヒドロキシ
メチル)インドール−6−カルボニトリルの合成 1リットルフラスコに上記(a)で収得した化合物
(6.7g)と重炭酸ナトリウム(0.15g)を入れ
てTHF(100ml)に溶解させた後、0℃に冷却さ
せた。そこにCaI2・H2O(11.8g)を添加し
た後、NaBH4(1.52g)を徐々に添加した。反
応液の温度を0℃から室温まで徐々に上げながら、攪拌
した。TLCで反応の完了を確認した後、0℃で氷と触
媒量の酢酸を加えて攪拌した。反応液中のTHFを蒸発
させた後、残渣を水で希釈して酢酸エチルで3回抽出し
た。有機性抽出物を合わせて乾燥させて(MgSO4)
蒸発させた後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/2、v
/v)で精製した。生成物を含有する分画を合わせて蒸
発させ、白色固体の標題化合物4.1gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.63(m,2
H),7.26(m,1H),6.43(s.1H),
4.83(s,2H),4.29(m,2H),1.4
1(t,3H) (c)[6−シアノ−1−(2−フルオロエチル)イン
ドール−2−イル]メチルトリフェニルホスホニウムブ
ロマイドの合成 500mlフラスコに上記(b)で収得した化合物(4
g)を入れてメチレンクロリド(70ml)に溶解させ
た後、0℃に冷却させた。そこにPBr3(0.7m
l)を徐々に添加した後、室温で4時間攪拌した。その
後、メチレンクロリド(70ml)を添加して10%炭
酸ナトリウム水溶液で洗浄した後、水で希釈してメチレ
ンクロリドで3回抽出した。有機性抽出物を合わせて乾
燥させて(MgSO4)蒸発させ、6−シアノ−1−
(2−フルオロエチル)−2−ブロモエチル−インドー
ルを収得した。収得された化合物にトルエン(80m
l)を添加して溶解した後、トリフェニルホスフィン
(6.35g)を添加して還流温度で10時間攪拌し
た。室温に冷却させてジエチルエーテルを添加して生成
された沈殿物を濾過した後、ジエチルエーテルで数回洗
浄した。濾過後、得られた生成物を乾燥させ、淡褐色固
体の標題化合物9gを収得した。 (d)t−ブチル (S)−2−[2−(6−シアノ−
1−(フルオロエチル)インドール−2−イル]ビニ
ル]ピロリジン−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで上記(c)で収得した化合物
(8.4g)と実施例1の(i)で収得した化合物
(3.1g)をTHF:エタノール(4:1、v/v)
混合溶媒に溶解した後、1.8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデク−7−エン(3.03ml)を添加し
た。室温で15時間攪拌した後、溶媒を蒸発させ、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル
/n−ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。生成物
を含有する分画を合わせて蒸発させ、黄色オイルの標題
化合物4.58gを収得した。 (e)t−ブチル (S)−2−[2−(6−シアノ−
1−(2−フルオロエチル)インドール−2−イル]エ
チル]ピロリジン−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで上記(d)で収得した化合物
(4.5g)をエタノール(100ml)に溶解させて
10%Pd/C(0.5g)を徐々に添加した後、水素
ガスを注入させて常温で4時間攪拌した。セライトを通
して反応物を濾過した後、溶媒を蒸発させ、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n−
ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。生成物を含有
する分画を合わせて蒸発させ、微黄色オイルの標題化合
物3.4gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.60(m,2
H).7.28(m,1H).6.36(s,1H).
4.15(m,2H).3.94(m,1H),3.7
2(m,1H),3.38(m,3H),2.76
(t,2H).1.46(s,9H).1.39(m,
3H) (f)1−(2−フルオロエチル)−2−[2−
((S)−ピロリジン−2−イル)エチル]インドール
−6−カルボニトリルの合成 250mlフラスコで上記(e)で収得した化合物
(3.3g)をメチレンクロリド(50ml)に溶解さ
せた後、0℃でトリフルオロ酢酸(10.6ml)を徐
々に添加した。反応液を室温で2時間程度攪拌した後、
メチレンクロリド(50ml)を添加して水で希釈し
た。飽和重炭酸ナトリウム水溶液で3回洗浄した後、水
層をメチレンクロリドで3回抽出した。有機性抽出物を
合わせて乾燥させて(MgSO4)蒸発させた後、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:メチ
レンクロリド/メタノール=3/1、v/v)で精製し
た。生成物を含有する分画を合わせて蒸発させ、淡黄色
泡状の標題化合物2.2gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.48(m,2
H),7.28(m,1H),6.33(s,1H),
4.03(m,2H),3.58(m,1H),3.2
7(m,2H),2.85(m,2H),2.35
(m,1H),2.11(m,3H),2.00(m,
1H),1.80(m,1H),1.27(t,3H) (g)t−ブチル (R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−シアノ−1−(2−フルオロエチル)インドー
ル−2−イル]エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピ
ロリジン−1−カルボン酸エステルの合成 上記(f)で収得した化合物(2.2g)と(R)−N
−(t−ブトキシカルボニル)プロリン(2.2g)を
メチレンクロリド(40ml)に溶解させた後、WSC
I・HCl(3.26g)を入れて室温で2時間攪拌し
た。反応物に水を加えてメチレンクロリドで2回抽出し
た後、抽出物を混合して乾燥させて(MgSO4)濃縮
させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=50/1、
v/v)で精製し、白色泡状の標題化合物3.0gを収
得した。 ES−MS:465(M+1)+ 1 H−NMR(CDCl3):δ=7.51−7.60
(m,2H),7.24−7.32(m,1H),6.
36−6.41(m,1H),4.47−4.52
(m,1H),4.28−4.40(m,1H),4.
16(q,J=7.15Hz,2H),3.62−3.
79(m,2H),3.44−3.50.(m,2
H),2.79−2.83(m,2H),1.85−
2.15(m,10H),1.40−1.43(m,9
H),1.35(t,J=7.20Hz,3H) (h)1−(2−フルオロエチル)−2−[2−
[(S)−[1−((R)−ピロリジン−2−イル)カ
ルボニル]ピロリジン−2−イル]エチル]インドール
−6−カルボニトリルの合成出発物質に上記(g)で収
得した化合物(2.9g)を使用することを 除外しては上記(f)と同一に反応させ、白色泡状の標
題化合物2.1gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.56−7.60
(m,2H),7.26−7.31(m,1H),6.
43(s,1H),4.37−4.41(m,1H),
4.13−4.20(m,3H)3.61−3.64
(m,1H),3.34−3.41(m,3H),2.
78−2.81(m,2H),2.38−2.43
(m,2H),1.82−2.17(m,8H)1.3
8(t,J=7.20Hz,3H) (i)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−(2−フルオロエチル)イン
ドール−2−イル]エチル]ピロリジニル]カルボニ
ル]ピロリジニル]−(S)−2−[(t−ブトキシ)
カルボニルアミノ]ブタン酸エステルの合成 上記(h)で収得した化合物(900mg)と実施例1
の(p)で収得した化合物(730mg)をアセトニト
リル(40ml)に溶解させた後、N,N−ジイソプロ
ピルエチルアミン(0.84ml)を加えて加熱還流条
件下で4時間攪拌した。反応混合物を減圧蒸発させて収
得された残渣をメチレンクロリドで希釈した後、水で洗
浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した
後、濾液を減圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノ
ール=20/1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標
題化合物820mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.58(m,2
H),7.30(m,1H),6.24(s,1H),
4.49(m,1H),4.34(m,1H),4.1
4(m,1H),4.07(m,1H),3.95(b
r,1H),3.82(m,2H),3.25(m,2
H),2.93(m,2H),2.56(m,3H),
2.02(m,4H),1.68(br,7H),1.
50(m,4H),1.15(s,9H),0.98
(m,3H) (j)エチル (S)−2−アミノ−4−[(R)−2
−[[(S)−2−[2−(6−シアノ−1−(2−フ
ルオロエチル)インドール−2−イル]エチル]ピロリ
ジニル]カルボニル]ピロリジニル]ブタン酸エステル
の合成 出発物質に上記(i)で収得した化合物(820mg)
を使用することを除外しては上記(f)と同一に反応さ
せ、白色泡状の標題化合物630mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.58(m,2
H),7.37(m,1H),6.43(s,1H),
4.82(m,1H),4.67(m,1H),4.5
6(m,1H),4.47(m,1H),4.18
(m,3H),3.94(m,1H),3.22(m,
1H),2.86(m,3H),2.50(m,1
H),2.33(m,1H),2.18−2.00
(m,8H),1.81−1.74(m,5H),1.
27(m,3H) (k)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−(2−フルオロエチル)イン
ドール−2−イル]エチル]ピロリジニル]カルボニ
ル]ピロリジニル]−(S)−2−(アセチルアミノ)
ブタン酸エステルの合成 上記(j)で収得した化合物(628mg)をメチレン
クロリド(12ml)に溶解させた後、トリエチルアミ
ン(0.34ml)を氷槽下で注ぎ、アセチルクロリド
(0.095ml)を徐々に滴加した。5分後、反応混
合液をメチレンクロリドで希釈させて水で洗浄した。無
水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾液を減
圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=20/
1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合物53
0mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.59(m,2
H),7.35(m,1H),6.48(s,1H),
4.79(m,1H),4.70(m,1H),4.6
3(m,1H),4.46(m,1H),4.38
(m,1H),4.34(br,1H),4.16
(m,2H),3.61(m,1H),3.48(m,
1H),3.24(m,1H),3.12(m,1
H),2.83(m,2H),2.31(m,2H),
2.02(m,3H),2.00(m,5H),1.7
3(m,8H),1.29(m,3H) (l)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−(2−フルオロエチル)イ
ンドール−2−イル]エチル]ピロリジニル]カルボニ
ル]ピロリジニル]−(S)−2−(アセチルアミノ)
ブタン酸エステルの合成 上記(k)で収得した化合物(530mg)をエタノー
ル(50ml)に溶解させて0℃に冷却させた。反応液
にHClガスを45分間注入して常温で一晩攪拌した。
反応溶媒を減圧濃縮した後、残渣にエタノール(50m
l)を加えて溶解させ、0℃でアンモニアガスを1時間
注入した。常温で一晩攪拌して減圧蒸留した後、残渣を
NH−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/
v)で精製し、微黄色泡状固体の標題化合物430mg
を収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=8.10(m,1
H),7.50−7.39(m,2H),6.37
(s,1H),4.82−4.49(m,4H),4.
27−4.11(m,2H),3.61−3.10
(m,4H),2.83−2.67(m,3H),2.
30−1.74(m,18H) (m)4−[(R)−2−[[(S)−2−[2−[6
−アミジノ−1−(2−フルオロエチル)インドール−
2−イル]エチル]ピロリジニル]カルボニル]−ピロ
リジニル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸
の合成 上記(l)で収得した化合物(430mg)をエタノー
ル(4ml)と水(4ml)の混合液に溶解させた後、
水酸化カリウム(85mg)を加えて室温で一晩攪拌し
た。反応混合液を減圧蒸発させて得られた残渣をNH−
DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/v)で精
製し、微黄色固体の標題化合物230mgを収得した。 ES−MS:543(M+1)+,272(M/2+
1)1 H−NMR(MeOH−d4);δ=7.86(m,
1H),7.52(m,1H),7.31(m,1
H),6.45(s,1H),4.56−4.43
(m,2H),4.09(m,2H),3.65−3.
45(m,2H),3.11(m,1H),2.78
(m,2H),2.00−1.67(m,18H)IR
(KBr);3400,1620,1470
−[6−アミジノ−1−(2−フルオロエチルインドー
ル)−2−イル]エチル]ピロリジニル]カルボニル]
ピロリジニル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタ
ン酸の合成 (a)エチル 6−シアノ−1−(2−フルオロエチ
ル)インドール−2−カルボン酸エステルの合成 1リットルのフラスコに実施例1の(c)で収得した化
合物(6g)を入れてジメチルホルムアミド(80m
l)に溶解させた後、0℃で60%水素化ナトリウム
(1.68g)を徐々に添加した。−10〜0℃で1−
ブロモ−2−フルオロエタン(2.5ml)を添加した
後、室温で2日間攪拌した。反応液を冷却させた後に氷
を添加して水で希釈させた後、酢酸エチルで3回抽出し
た。有機性抽出物を合わせて乾燥させて(MgSO4)
蒸発させた後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/3、v
/v)で精製した。生成物を含有する分画を合わせて蒸
発させ、黄色固体の標題化合物6.8gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7 77(m,2
H),7.34(m,2H),4.64(m,2H),
4.42(m,2H),1.43(m,6H) (b)1−(2−フルオロエチル)−2−(ヒドロキシ
メチル)インドール−6−カルボニトリルの合成 1リットルフラスコに上記(a)で収得した化合物
(6.7g)と重炭酸ナトリウム(0.15g)を入れ
てTHF(100ml)に溶解させた後、0℃に冷却さ
せた。そこにCaI2・H2O(11.8g)を添加し
た後、NaBH4(1.52g)を徐々に添加した。反
応液の温度を0℃から室温まで徐々に上げながら、攪拌
した。TLCで反応の完了を確認した後、0℃で氷と触
媒量の酢酸を加えて攪拌した。反応液中のTHFを蒸発
させた後、残渣を水で希釈して酢酸エチルで3回抽出し
た。有機性抽出物を合わせて乾燥させて(MgSO4)
蒸発させた後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出剤:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/2、v
/v)で精製した。生成物を含有する分画を合わせて蒸
発させ、白色固体の標題化合物4.1gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.63(m,2
H),7.26(m,1H),6.43(s.1H),
4.83(s,2H),4.29(m,2H),1.4
1(t,3H) (c)[6−シアノ−1−(2−フルオロエチル)イン
ドール−2−イル]メチルトリフェニルホスホニウムブ
ロマイドの合成 500mlフラスコに上記(b)で収得した化合物(4
g)を入れてメチレンクロリド(70ml)に溶解させ
た後、0℃に冷却させた。そこにPBr3(0.7m
l)を徐々に添加した後、室温で4時間攪拌した。その
後、メチレンクロリド(70ml)を添加して10%炭
酸ナトリウム水溶液で洗浄した後、水で希釈してメチレ
ンクロリドで3回抽出した。有機性抽出物を合わせて乾
燥させて(MgSO4)蒸発させ、6−シアノ−1−
(2−フルオロエチル)−2−ブロモエチル−インドー
ルを収得した。収得された化合物にトルエン(80m
l)を添加して溶解した後、トリフェニルホスフィン
(6.35g)を添加して還流温度で10時間攪拌し
た。室温に冷却させてジエチルエーテルを添加して生成
された沈殿物を濾過した後、ジエチルエーテルで数回洗
浄した。濾過後、得られた生成物を乾燥させ、淡褐色固
体の標題化合物9gを収得した。 (d)t−ブチル (S)−2−[2−(6−シアノ−
1−(フルオロエチル)インドール−2−イル]ビニ
ル]ピロリジン−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで上記(c)で収得した化合物
(8.4g)と実施例1の(i)で収得した化合物
(3.1g)をTHF:エタノール(4:1、v/v)
混合溶媒に溶解した後、1.8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデク−7−エン(3.03ml)を添加し
た。室温で15時間攪拌した後、溶媒を蒸発させ、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル
/n−ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。生成物
を含有する分画を合わせて蒸発させ、黄色オイルの標題
化合物4.58gを収得した。 (e)t−ブチル (S)−2−[2−(6−シアノ−
1−(2−フルオロエチル)インドール−2−イル]エ
チル]ピロリジン−1−カルボン酸エステルの合成 500mlフラスコで上記(d)で収得した化合物
(4.5g)をエタノール(100ml)に溶解させて
10%Pd/C(0.5g)を徐々に添加した後、水素
ガスを注入させて常温で4時間攪拌した。セライトを通
して反応物を濾過した後、溶媒を蒸発させ、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出剤:酢酸エチル/n−
ヘキサン=1/3、v/v)で精製した。生成物を含有
する分画を合わせて蒸発させ、微黄色オイルの標題化合
物3.4gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.60(m,2
H).7.28(m,1H).6.36(s,1H).
4.15(m,2H).3.94(m,1H),3.7
2(m,1H),3.38(m,3H),2.76
(t,2H).1.46(s,9H).1.39(m,
3H) (f)1−(2−フルオロエチル)−2−[2−
((S)−ピロリジン−2−イル)エチル]インドール
−6−カルボニトリルの合成 250mlフラスコで上記(e)で収得した化合物
(3.3g)をメチレンクロリド(50ml)に溶解さ
せた後、0℃でトリフルオロ酢酸(10.6ml)を徐
々に添加した。反応液を室温で2時間程度攪拌した後、
メチレンクロリド(50ml)を添加して水で希釈し
た。飽和重炭酸ナトリウム水溶液で3回洗浄した後、水
層をメチレンクロリドで3回抽出した。有機性抽出物を
合わせて乾燥させて(MgSO4)蒸発させた後、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出剤:メチ
レンクロリド/メタノール=3/1、v/v)で精製し
た。生成物を含有する分画を合わせて蒸発させ、淡黄色
泡状の標題化合物2.2gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.48(m,2
H),7.28(m,1H),6.33(s,1H),
4.03(m,2H),3.58(m,1H),3.2
7(m,2H),2.85(m,2H),2.35
(m,1H),2.11(m,3H),2.00(m,
1H),1.80(m,1H),1.27(t,3H) (g)t−ブチル (R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−シアノ−1−(2−フルオロエチル)インドー
ル−2−イル]エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピ
ロリジン−1−カルボン酸エステルの合成 上記(f)で収得した化合物(2.2g)と(R)−N
−(t−ブトキシカルボニル)プロリン(2.2g)を
メチレンクロリド(40ml)に溶解させた後、WSC
I・HCl(3.26g)を入れて室温で2時間攪拌し
た。反応物に水を加えてメチレンクロリドで2回抽出し
た後、抽出物を混合して乾燥させて(MgSO4)濃縮
させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=50/1、
v/v)で精製し、白色泡状の標題化合物3.0gを収
得した。 ES−MS:465(M+1)+ 1 H−NMR(CDCl3):δ=7.51−7.60
(m,2H),7.24−7.32(m,1H),6.
36−6.41(m,1H),4.47−4.52
(m,1H),4.28−4.40(m,1H),4.
16(q,J=7.15Hz,2H),3.62−3.
79(m,2H),3.44−3.50.(m,2
H),2.79−2.83(m,2H),1.85−
2.15(m,10H),1.40−1.43(m,9
H),1.35(t,J=7.20Hz,3H) (h)1−(2−フルオロエチル)−2−[2−
[(S)−[1−((R)−ピロリジン−2−イル)カ
ルボニル]ピロリジン−2−イル]エチル]インドール
−6−カルボニトリルの合成出発物質に上記(g)で収
得した化合物(2.9g)を使用することを 除外しては上記(f)と同一に反応させ、白色泡状の標
題化合物2.1gを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.56−7.60
(m,2H),7.26−7.31(m,1H),6.
43(s,1H),4.37−4.41(m,1H),
4.13−4.20(m,3H)3.61−3.64
(m,1H),3.34−3.41(m,3H),2.
78−2.81(m,2H),2.38−2.43
(m,2H),1.82−2.17(m,8H)1.3
8(t,J=7.20Hz,3H) (i)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−(2−フルオロエチル)イン
ドール−2−イル]エチル]ピロリジニル]カルボニ
ル]ピロリジニル]−(S)−2−[(t−ブトキシ)
カルボニルアミノ]ブタン酸エステルの合成 上記(h)で収得した化合物(900mg)と実施例1
の(p)で収得した化合物(730mg)をアセトニト
リル(40ml)に溶解させた後、N,N−ジイソプロ
ピルエチルアミン(0.84ml)を加えて加熱還流条
件下で4時間攪拌した。反応混合物を減圧蒸発させて収
得された残渣をメチレンクロリドで希釈した後、水で洗
浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した
後、濾液を減圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノ
ール=20/1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標
題化合物820mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.58(m,2
H),7.30(m,1H),6.24(s,1H),
4.49(m,1H),4.34(m,1H),4.1
4(m,1H),4.07(m,1H),3.95(b
r,1H),3.82(m,2H),3.25(m,2
H),2.93(m,2H),2.56(m,3H),
2.02(m,4H),1.68(br,7H),1.
50(m,4H),1.15(s,9H),0.98
(m,3H) (j)エチル (S)−2−アミノ−4−[(R)−2
−[[(S)−2−[2−(6−シアノ−1−(2−フ
ルオロエチル)インドール−2−イル]エチル]ピロリ
ジニル]カルボニル]ピロリジニル]ブタン酸エステル
の合成 出発物質に上記(i)で収得した化合物(820mg)
を使用することを除外しては上記(f)と同一に反応さ
せ、白色泡状の標題化合物630mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.58(m,2
H),7.37(m,1H),6.43(s,1H),
4.82(m,1H),4.67(m,1H),4.5
6(m,1H),4.47(m,1H),4.18
(m,3H),3.94(m,1H),3.22(m,
1H),2.86(m,3H),2.50(m,1
H),2.33(m,1H),2.18−2.00
(m,8H),1.81−1.74(m,5H),1.
27(m,3H) (k)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−(2−フルオロエチル)イン
ドール−2−イル]エチル]ピロリジニル]カルボニ
ル]ピロリジニル]−(S)−2−(アセチルアミノ)
ブタン酸エステルの合成 上記(j)で収得した化合物(628mg)をメチレン
クロリド(12ml)に溶解させた後、トリエチルアミ
ン(0.34ml)を氷槽下で注ぎ、アセチルクロリド
(0.095ml)を徐々に滴加した。5分後、反応混
合液をメチレンクロリドで希釈させて水で洗浄した。無
水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾液を減
圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=20/
1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合物53
0mgを収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.59(m,2
H),7.35(m,1H),6.48(s,1H),
4.79(m,1H),4.70(m,1H),4.6
3(m,1H),4.46(m,1H),4.38
(m,1H),4.34(br,1H),4.16
(m,2H),3.61(m,1H),3.48(m,
1H),3.24(m,1H),3.12(m,1
H),2.83(m,2H),2.31(m,2H),
2.02(m,3H),2.00(m,5H),1.7
3(m,8H),1.29(m,3H) (l)エチル 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−(2−フルオロエチル)イ
ンドール−2−イル]エチル]ピロリジニル]カルボニ
ル]ピロリジニル]−(S)−2−(アセチルアミノ)
ブタン酸エステルの合成 上記(k)で収得した化合物(530mg)をエタノー
ル(50ml)に溶解させて0℃に冷却させた。反応液
にHClガスを45分間注入して常温で一晩攪拌した。
反応溶媒を減圧濃縮した後、残渣にエタノール(50m
l)を加えて溶解させ、0℃でアンモニアガスを1時間
注入した。常温で一晩攪拌して減圧蒸留した後、残渣を
NH−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/
v)で精製し、微黄色泡状固体の標題化合物430mg
を収得した。1 H−NMR(CDCl3);δ=8.10(m,1
H),7.50−7.39(m,2H),6.37
(s,1H),4.82−4.49(m,4H),4.
27−4.11(m,2H),3.61−3.10
(m,4H),2.83−2.67(m,3H),2.
30−1.74(m,18H) (m)4−[(R)−2−[[(S)−2−[2−[6
−アミジノ−1−(2−フルオロエチル)インドール−
2−イル]エチル]ピロリジニル]カルボニル]−ピロ
リジニル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸
の合成 上記(l)で収得した化合物(430mg)をエタノー
ル(4ml)と水(4ml)の混合液に溶解させた後、
水酸化カリウム(85mg)を加えて室温で一晩攪拌し
た。反応混合液を減圧蒸発させて得られた残渣をNH−
DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/v)で精
製し、微黄色固体の標題化合物230mgを収得した。 ES−MS:543(M+1)+,272(M/2+
1)1 H−NMR(MeOH−d4);δ=7.86(m,
1H),7.52(m,1H),7.31(m,1
H),6.45(s,1H),4.56−4.43
(m,2H),4.09(m,2H),3.65−3.
45(m,2H),3.11(m,1H),2.78
(m,2H),2.00−1.67(m,18H)IR
(KBr);3400,1620,1470
【0041】
【実施例6】5−[(R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)吉草酸の合成 (a)ベンジル5−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−[(t−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]吉草酸エステルの合成 実施例1の(n)で収得した化合物(921mg)とベ
ンジル 5−ブロモ−(S)−2−[(t−ブトキシ)
カルボニルアミノ]吉草酸エステル(1.1g)をアセ
トニトリル(50ml)に溶解させた後、そこにN,N
−ジイソプロピルエチルアミン(0.53ml)を加え
て加熱還流条件下で4時間攪拌した。反応混合液を減圧
蒸発させて得られた残渣をメチレンクロリドで希釈して
水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過
した後、濾液を減圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メ
タノール=20/1、v/v)で精製し、白色泡状固体
の標題化合物1.17gを収得した。 ES−MS:670(M+1)+ 1 H−NMR(CDCl3);δ=7.63−7.37
(m,2H),7.35−7.28(m,6H),6.
45−6.35(m,1H),5.87(brs,1
H),5.20−5.12(m,2H),4.32−
4.13(m,4H),3.57−3.19(m,5
H),2.83−2.74(m,2H),2.66−
1.53(m,16H),1.42(s,9H),1.
39−1.28(m,3H) (b)ベンジル (S)−2−アミノ−5−[(R)−
2−[[(S)−2−[2−(6−シアノ−1−エチル
インドール−2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボ
ニル]ピロリジニル]吉草酸エステルの合成 出発物質に上記(a)で収得した化合物(800mg)
を使用することを除外しては実施例1の(l)と同一に
反応させ、白色泡状の標題化合物612mgを収得し
た。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.47−7.40
(m,2H),7.38−7.34(m,6H),6.
45−6.36(m,1H),5.16(d,2H,J
=10.33Hz),4.34−4.15(m,3
H),3.72−3.26(m,8H),2.85−
2.74(m,2H),2.57−1.55(m,14
H),1.38−1.33(m,3H) (c)ベンジル 5−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)吉草酸エステル
の合成 上記(b)で収得した化合物(400mg)をメチレン
クロリド(8ml)に溶解させた後、トリエチルアミン
(0.12ml)を氷槽下で注ぎ、アセチルクロリド
(0.06ml)を徐々に滴加した。5分後、反応混合
液をメチレンクロリドで希釈させて水で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾液を減圧
蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=20/
1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合物31
0mgを収得した。 ES−MS:611(M)+ (d)エチル 5−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)吉草酸エステル
の合成 上記(c)で収得した化合物(300mg)をエタノー
ル(30ml)に溶解させた後、0℃に冷却させた。反
応液にHClガスを45分間注入して常温で一晩攪拌し
た。反応溶媒を減圧濃縮した後、残渣にエタノール(3
0ml)を加えて溶解させ、0℃でアンモニアガスを1
時間注入した。常温で一晩攪拌して減圧蒸留した後、残
渣をNH−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v
/v)で精製し、微黄色泡状固体の標題化合物145m
gを収得した。 (e)5−[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6
−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)エチ
ル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)吉草酸の合成 上記(d)で収得した化合物(145mg)をエタノー
ル(1.5ml)と水(1.5ml)の混合液に溶解さ
せた後、水酸化カリウム(50mg)を加えて室温で一
晩攪拌した。反応混合液を減圧蒸発させて得られた残渣
をNH−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/
v)で精製し、微黄色固体120mgを収得した。 ES−MS:539(M+1)+,577(M+38)
+ 1 H−NMR(MeOH−d4);δ=8.01−7.
30(m,3H),6.44−6.39(m,1H),
4.22−4.08(m,5H),3.63−3.50
(m,3H),3.37−3.09(m,2H),2.
99−2.41(m,5H),2.27−1.38
(m,15H),1.31−1.26(m,3H) IR(KBr)cm−1;3400,1640,158
0,1470,1420
−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)吉草酸の合成 (a)ベンジル5−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−[(t−ブトキシ)カルボニルアミ
ノ]吉草酸エステルの合成 実施例1の(n)で収得した化合物(921mg)とベ
ンジル 5−ブロモ−(S)−2−[(t−ブトキシ)
カルボニルアミノ]吉草酸エステル(1.1g)をアセ
トニトリル(50ml)に溶解させた後、そこにN,N
−ジイソプロピルエチルアミン(0.53ml)を加え
て加熱還流条件下で4時間攪拌した。反応混合液を減圧
蒸発させて得られた残渣をメチレンクロリドで希釈して
水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過
した後、濾液を減圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メ
タノール=20/1、v/v)で精製し、白色泡状固体
の標題化合物1.17gを収得した。 ES−MS:670(M+1)+ 1 H−NMR(CDCl3);δ=7.63−7.37
(m,2H),7.35−7.28(m,6H),6.
45−6.35(m,1H),5.87(brs,1
H),5.20−5.12(m,2H),4.32−
4.13(m,4H),3.57−3.19(m,5
H),2.83−2.74(m,2H),2.66−
1.53(m,16H),1.42(s,9H),1.
39−1.28(m,3H) (b)ベンジル (S)−2−アミノ−5−[(R)−
2−[[(S)−2−[2−(6−シアノ−1−エチル
インドール−2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボ
ニル]ピロリジニル]吉草酸エステルの合成 出発物質に上記(a)で収得した化合物(800mg)
を使用することを除外しては実施例1の(l)と同一に
反応させ、白色泡状の標題化合物612mgを収得し
た。1 H−NMR(CDCl3);δ=7.47−7.40
(m,2H),7.38−7.34(m,6H),6.
45−6.36(m,1H),5.16(d,2H,J
=10.33Hz),4.34−4.15(m,3
H),3.72−3.26(m,8H),2.85−
2.74(m,2H),2.57−1.55(m,14
H),1.38−1.33(m,3H) (c)ベンジル 5−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)吉草酸エステル
の合成 上記(b)で収得した化合物(400mg)をメチレン
クロリド(8ml)に溶解させた後、トリエチルアミン
(0.12ml)を氷槽下で注ぎ、アセチルクロリド
(0.06ml)を徐々に滴加した。5分後、反応混合
液をメチレンクロリドで希釈させて水で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾液を減圧
蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=20/
1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合物31
0mgを収得した。 ES−MS:611(M)+ (d)エチル 5−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)吉草酸エステル
の合成 上記(c)で収得した化合物(300mg)をエタノー
ル(30ml)に溶解させた後、0℃に冷却させた。反
応液にHClガスを45分間注入して常温で一晩攪拌し
た。反応溶媒を減圧濃縮した後、残渣にエタノール(3
0ml)を加えて溶解させ、0℃でアンモニアガスを1
時間注入した。常温で一晩攪拌して減圧蒸留した後、残
渣をNH−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v
/v)で精製し、微黄色泡状固体の標題化合物145m
gを収得した。 (e)5−[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6
−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)エチ
ル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)吉草酸の合成 上記(d)で収得した化合物(145mg)をエタノー
ル(1.5ml)と水(1.5ml)の混合液に溶解さ
せた後、水酸化カリウム(50mg)を加えて室温で一
晩攪拌した。反応混合液を減圧蒸発させて得られた残渣
をNH−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/
v)で精製し、微黄色固体120mgを収得した。 ES−MS:539(M+1)+,577(M+38)
+ 1 H−NMR(MeOH−d4);δ=8.01−7.
30(m,3H),6.44−6.39(m,1H),
4.22−4.08(m,5H),3.63−3.50
(m,3H),3.37−3.09(m,2H),2.
99−2.41(m,5H),2.27−1.38
(m,15H),1.31−1.26(m,3H) IR(KBr)cm−1;3400,1640,158
0,1470,1420
【0042】
【実施例7】5−[(R)−2−[[(S)−2−[2
−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(シクロヘキサノイルアミノ)吉草酸の合
成 (a)ベンジル 5−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(シクロヘキサノイルアミノ)吉草
酸エステルの合成 実施例6の(b)で収得した化合物(385mg)をメ
チレンクロリド(25ml)に溶解させた後、シクロヘ
キサン酸(0.13ml)、N.N−ジイソプロピルエ
チルアミン(0.17ml)、WSCI・HCl(19
4mg)を順次に氷槽下で注いで室温で一晩攪拌した。
反応混合液をメチレンクロリドで希釈して水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾
液を減圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=
40/1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合
物426mgを収得した。 ES−MS:680(M+1)+ (b)エチル 5−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(シクロヘキサノイルアミノ)吉草
酸エステルの合成 上記(a)で収得した化合物(426mg)をエタノー
ル(40ml)に溶解させて0℃に冷却させた。反応液
にHClガスを45分間注入して常温で一晩攪拌した。
反応溶媒を減圧濃縮した後、残渣にエタノール(40m
l)を加えて溶解させ、0℃でアンモニアガスを1時間
注入した。常温で一晩攪拌して減圧蒸留した後、残渣を
NH−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/
v)で精製し、微黄色泡状固体の標題化合物270mg
を収得した。 (c)5−[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6
−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)エチ
ル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(シクロヘキサノイルアミノ)吉草酸の合
成 上記(b)で収得した化合物(260mg)をエタノー
ル(3ml)と水(3ml)の混合液に溶解させた後、
水酸化カリウム(87mg)を加えて室温で一晩攪拌し
た。反応混合液を減圧蒸発させて得られた残渣をNH−
DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/v)で精
製し、微黄色固体の標題化合物172mgを収得した。 ES−MS:607(M+1)+ 1H−NMR(MeOH−d4);δ=7.90−7.
30(m,3H),6.43−6.39(m,1H),
4.20−4.10(m,4H),3.62−3.49
(m,2H),3.38−2.40(m,7H).2.
25−1.20(m,25H),1.11−1.05
(m,3H) IR(KBr)cm−1;3400,1640,154
0,1470,1420
−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(シクロヘキサノイルアミノ)吉草酸の合
成 (a)ベンジル 5−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−シアノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(シクロヘキサノイルアミノ)吉草
酸エステルの合成 実施例6の(b)で収得した化合物(385mg)をメ
チレンクロリド(25ml)に溶解させた後、シクロヘ
キサン酸(0.13ml)、N.N−ジイソプロピルエ
チルアミン(0.17ml)、WSCI・HCl(19
4mg)を順次に氷槽下で注いで室温で一晩攪拌した。
反応混合液をメチレンクロリドで希釈して水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過した後、濾
液を減圧蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出剤:メチレンクロリド/メタノール=
40/1、v/v)で精製し、白色泡状固体の標題化合
物426mgを収得した。 ES−MS:680(M+1)+ (b)エチル 5−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(シクロヘキサノイルアミノ)吉草
酸エステルの合成 上記(a)で収得した化合物(426mg)をエタノー
ル(40ml)に溶解させて0℃に冷却させた。反応液
にHClガスを45分間注入して常温で一晩攪拌した。
反応溶媒を減圧濃縮した後、残渣にエタノール(40m
l)を加えて溶解させ、0℃でアンモニアガスを1時間
注入した。常温で一晩攪拌して減圧蒸留した後、残渣を
NH−DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/
v)で精製し、微黄色泡状固体の標題化合物270mg
を収得した。 (c)5−[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6
−アミジノ−1−エチルインドール−2−イル)エチ
ル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(シクロヘキサノイルアミノ)吉草酸の合
成 上記(b)で収得した化合物(260mg)をエタノー
ル(3ml)と水(3ml)の混合液に溶解させた後、
水酸化カリウム(87mg)を加えて室温で一晩攪拌し
た。反応混合液を減圧蒸発させて得られた残渣をNH−
DM1020シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出剤:酢酸エチル/エタノール=2/1、v/v)で精
製し、微黄色固体の標題化合物172mgを収得した。 ES−MS:607(M+1)+ 1H−NMR(MeOH−d4);δ=7.90−7.
30(m,3H),6.43−6.39(m,1H),
4.20−4.10(m,4H),3.62−3.49
(m,2H),3.38−2.40(m,7H).2.
25−1.20(m,25H),1.11−1.05
(m,3H) IR(KBr)cm−1;3400,1640,154
0,1470,1420
【0043】
【実験例1】トロンビンに対する抑制活性 マイクロプレートのウェル(well)に50%メタノ
ールに溶解させた各濃度の本発明の化合物20μlを分
注した後、125mM NaCl、50mMトリスHC
l(pH8.0)及び250μM合成基質(N−ベンソ
イル−Phe−Val−Arg−p−ニトロアニリド、
Sigma B−7632)を含有する反応媒質160
μlを添加した。そこに0.1%牛血清アルブミンを含
有するヒトトロンビン溶液(5単位/ml、Sigma
(シグマ)T−6759,Sigma Co.(シグマ
社)製造)20μlを加えて常温で反応を開始させ、2
0分後に405nmで基質の加水分解程度を吸光度で測
定した。本発明の化合物を添加しなかったときの吸光度
変化を基準に1/2の吸光度変化を表した本発明の化合
物の濃度をIC50値として表示してトロンビン抑制活
性を表した。本発明のトロンビン抑制活性に対する上記
の測定結果は下記の表2に示した。
ールに溶解させた各濃度の本発明の化合物20μlを分
注した後、125mM NaCl、50mMトリスHC
l(pH8.0)及び250μM合成基質(N−ベンソ
イル−Phe−Val−Arg−p−ニトロアニリド、
Sigma B−7632)を含有する反応媒質160
μlを添加した。そこに0.1%牛血清アルブミンを含
有するヒトトロンビン溶液(5単位/ml、Sigma
(シグマ)T−6759,Sigma Co.(シグマ
社)製造)20μlを加えて常温で反応を開始させ、2
0分後に405nmで基質の加水分解程度を吸光度で測
定した。本発明の化合物を添加しなかったときの吸光度
変化を基準に1/2の吸光度変化を表した本発明の化合
物の濃度をIC50値として表示してトロンビン抑制活
性を表した。本発明のトロンビン抑制活性に対する上記
の測定結果は下記の表2に示した。
【0044】
【実験例2】ラット血しょうにおけるトロンビン時間
(thrombin time:TT)測定 一晩絶食させた体重220±20g(6〜7週齢)の
S.D.系雄ラットを使用して薬物投与直前に心臓から
採血し、50%PEG400に溶解させた本発明の化合
物を経口投与した後、30、60、120、240分毎
に採血した。この血液に0.108Mクエン酸ナトリウ
ムを9:1の比で混合して4℃で5分間15,000r
pmで遠心分離して血しょうだけを採取し、TT測定前
まで−20℃で保管した。TTは次のような方法によっ
て測定した。血しょう50μlにオーレンス緩衝液(O
wren’s buffer)200μlを加え、希釈
された血しょうを血液凝固測定用バイアルに100μl
を分注した後、37℃で2分間培養した。このバイアル
に予め培養して置いた20U/mlのトロンビン100
μlを加えて凝血が起こるまでの時間(TT)を測定し
た。薬物投与後のラット血しょうのTTと薬物投与前の
ラット血しょうのTTの量を求めて下記の表2に表し
た。
(thrombin time:TT)測定 一晩絶食させた体重220±20g(6〜7週齢)の
S.D.系雄ラットを使用して薬物投与直前に心臓から
採血し、50%PEG400に溶解させた本発明の化合
物を経口投与した後、30、60、120、240分毎
に採血した。この血液に0.108Mクエン酸ナトリウ
ムを9:1の比で混合して4℃で5分間15,000r
pmで遠心分離して血しょうだけを採取し、TT測定前
まで−20℃で保管した。TTは次のような方法によっ
て測定した。血しょう50μlにオーレンス緩衝液(O
wren’s buffer)200μlを加え、希釈
された血しょうを血液凝固測定用バイアルに100μl
を分注した後、37℃で2分間培養した。このバイアル
に予め培養して置いた20U/mlのトロンビン100
μlを加えて凝血が起こるまでの時間(TT)を測定し
た。薬物投与後のラット血しょうのTTと薬物投与前の
ラット血しょうのTTの量を求めて下記の表2に表し
た。
【0045】
【表2】
【化25】
【0046】
【実験例3】薬物動力学的試験 試験方法:体重220±20g、S.D.系の雄ラット
を24時間絶食させた後にエーテル麻酔させて大腿部静
脈と動脈にカニューレを挿入した後、生理食塩水に溶解
させた実施例1の化合物を静脈注射と経口投与した。各
時間別に採血した血液に即時メタノールを加えて遠心分
離(15,000rpm、5分、4℃)した後、上層を
定量的に採取して254nmでDAD検出器(Diod
e Array Detector:ダイオードアレイ
ディテクター)を使用してHPLCで血液中の薬物濃度
を分析した。 試験結果:実施例1の化合物を静脈及び経口投与した後
に分析された時間別血中濃度を表3及び表4にそれぞれ
記録し、薬物動力学的パラメータを表5に記録した。こ
れらの表に記録された結果から判るように、実施例1の
化合物は静脈内投与したとき血中から体内に速やかに分
布されて徐々に消失された。また経口投与のとき実施例
1の化合物は速やかに吸収され、血中持続時間が長くて
血中消失半減期(elimination half−
life)は253分であり、生物学的利用率は61.
1%で非常に優れた結果を表した。特に実施例1の化合
物と対照化合物(韓国特許出願第97−22566号の
88番化合物)の薬物学的実験パラメータに対する表5
の結果から判るように、実施例1の化合物は対照化合物
と比較して血中持続時間及び生物学的利用率が2倍程度
改善された。
を24時間絶食させた後にエーテル麻酔させて大腿部静
脈と動脈にカニューレを挿入した後、生理食塩水に溶解
させた実施例1の化合物を静脈注射と経口投与した。各
時間別に採血した血液に即時メタノールを加えて遠心分
離(15,000rpm、5分、4℃)した後、上層を
定量的に採取して254nmでDAD検出器(Diod
e Array Detector:ダイオードアレイ
ディテクター)を使用してHPLCで血液中の薬物濃度
を分析した。 試験結果:実施例1の化合物を静脈及び経口投与した後
に分析された時間別血中濃度を表3及び表4にそれぞれ
記録し、薬物動力学的パラメータを表5に記録した。こ
れらの表に記録された結果から判るように、実施例1の
化合物は静脈内投与したとき血中から体内に速やかに分
布されて徐々に消失された。また経口投与のとき実施例
1の化合物は速やかに吸収され、血中持続時間が長くて
血中消失半減期(elimination half−
life)は253分であり、生物学的利用率は61.
1%で非常に優れた結果を表した。特に実施例1の化合
物と対照化合物(韓国特許出願第97−22566号の
88番化合物)の薬物学的実験パラメータに対する表5
の結果から判るように、実施例1の化合物は対照化合物
と比較して血中持続時間及び生物学的利用率が2倍程度
改善された。
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
Claims (8)
- 【請求項1】 下記化学式1の化合物及びその薬剤学的
に許容される塩: 化学式1 【化1】 式中、 nは1ないし3の整数を表わし、 R1はハロゲンによって置換されていてもよい低級アル
キルを表わし、 R2は水素または低級アルキルを表わし、 R3は低級アルキルまたはC3−C7シクロアルキルを
表わす。 - 【請求項2】 nは2または3であり、R1はメチル、
エチル、プロピル、または2−フルオロエチルを表わ
し、R2は水素またはエチルを表わし、R3はメチル、
エチルまたはシクロヘキシルを表す請求項1記載の化合
物。 - 【請求項3】 4−[(R)−2−[[(S)−2−
[2−(6−アミジノ−1−エチルインドール−2−イ
ル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニ
ル]−(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸;4−
[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6−アミジノ
−1−エチルインドール−2−イル)エチル]ピロリジ
ニル]カルボニル]ピロリジニル]−(S)−2−(プ
ロピオニルアミノ)ブタン酸;4−[(R)−2−
[[(S)−2−[2−(6−アミジノ−1−メチルイ
ンドール−2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボニ
ル]ピロリジニル]−(S)−2−(アセチルアミノ)
ブタン酸;4−[(R)−2−[[(S)−2−[2−
(6−アミジノ−1−プロピルインドール−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸;4−
[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6−アミジノ
−1−(2−フルオロエチルインドール)−2−イル)
エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリジニル]−
(S)−2−(アセチルアミノ)ブタン酸;5−
[(R)−2−[[(S)−2−[2−(6−アミジノ
−1−エチルインドール−2−イル)エチル]ピロリジ
ニル]カルボニル]ピロリジニル]−(S)−2−(ア
セチルアミノ)吉草酸;5−[(R)−2−[[(S)
−2−[2−(6−アミジノ−1−エチルインドール−
2−イル)エチル]ピロリジニル]カルボニル]ピロリ
ジニル]−(S)−2−(シクロヘキサノイルアミノ)
吉草酸で構成されたグループ中から選択された請求項1
記載の化合物。 - 【請求項4】 活性成分として有効量の請求項1で定義
された化学式1の化合物またはその薬剤学的に許容され
る塩と薬剤学的に許容される担体を含有するトロンビン
抑制剤組成物。 - 【請求項5】 血栓症予防及び治療剤として使用するた
めの請求項4記載のトロンビン抑制剤組成物。 - 【請求項6】 経口投与用製剤に剤形化された請求項4
記載のトロンビン抑制剤組成物。 - 【請求項7】 (a)下記化学式4の化合物を溶媒中で
塩基の存在下でハロゲン化アシルまたは有機カルボン酸
と反応させて下記化学式3の化合物を生成させ、(b)
生成された化学式3の化合物のニトリルグループをアミ
ジノグループに転換させて下記化学式1bの化合物を製
造した後、(c)必要に応じて化学式1bの化合物を加
水分解させて下記化学式1aの化合物を製造することを
特徴とする請求項1で定義された化学式1の化合物及び
その塩を製造する方法。 化学式4 【化2】 化学式3 【化3】 化学式1b 【化4】 化学式1a 【化5】 式中、 n、R1、R3は請求項1で定義した通りであり、 R2′は請求項1で定義されたR2と同一であるが、但
し水素は除外される。 - 【請求項8】 下記化学式3の化合物及びその塩: 化学式3 【化6】 式中、 n、R1、及びR3は請求項1で定義した通りであり、 R3′は請求項1で定義されたR3と同一であるが、但
し水素は除外される。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1019970064628A KR19990043605A (ko) | 1997-11-29 | 1997-11-29 | 선택적 트롬빈 억제제로 유용한 방향족 아미딘유도체 |
KR97-64628 | 1997-11-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11246554A true JPH11246554A (ja) | 1999-09-14 |
JP3174767B2 JP3174767B2 (ja) | 2001-06-11 |
Family
ID=19526058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37584798A Expired - Fee Related JP3174767B2 (ja) | 1997-11-29 | 1998-11-30 | 選択的トロンビン抑制剤として有用な芳香族アミジン誘導体 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3174767B2 (ja) |
KR (1) | KR19990043605A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7361663B2 (en) * | 1999-11-10 | 2008-04-22 | Aventis Pharmaceuticals Inc. | N-acylpyrrolidin-2-ylalkylbenzamidine derivatives as inhibitors of factor Xa |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6294436B1 (en) | 1999-08-16 | 2001-09-25 | Infineon Technologies Ag | Method for fabrication of enlarged stacked capacitors using isotropic etching |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ZA928276B (en) * | 1991-10-31 | 1993-05-06 | Daiichi Seiyaku Co | Aromatic amidine derivates and salts thereof. |
ATE211741T1 (de) * | 1996-05-31 | 2002-01-15 | C & C Res Lab | Aromatische amidinderivate als selektive thrombininhibitoren |
KR19990015206A (ko) * | 1997-08-02 | 1999-03-05 | 이경하 | 선택적 트롬빈 억제활성을 갖는 치환된 방향족 유도체 |
-
1997
- 1997-11-29 KR KR1019970064628A patent/KR19990043605A/ko not_active Application Discontinuation
-
1998
- 1998-11-30 JP JP37584798A patent/JP3174767B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7361663B2 (en) * | 1999-11-10 | 2008-04-22 | Aventis Pharmaceuticals Inc. | N-acylpyrrolidin-2-ylalkylbenzamidine derivatives as inhibitors of factor Xa |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3174767B2 (ja) | 2001-06-11 |
KR19990043605A (ko) | 1999-06-15 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |