JPH11246494A - アルキルアミノ(メタ)アクリレート蒸留残渣の取り扱い方法 - Google Patents

アルキルアミノ(メタ)アクリレート蒸留残渣の取り扱い方法

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JPH11246494A
JPH11246494A JP4653198A JP4653198A JPH11246494A JP H11246494 A JPH11246494 A JP H11246494A JP 4653198 A JP4653198 A JP 4653198A JP 4653198 A JP4653198 A JP 4653198A JP H11246494 A JPH11246494 A JP H11246494A
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distillation residue
acrylate
residue
alkylamino
meth
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Hideaki Nagano
英明 長野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、アルキルアミノ(メタ)アクリレ
ートの蒸留残査を、安定に取り扱う方法を提供するもの
である。 【解決手段】 本発明は、アルキルアミノ(メタ)アク
リレートの蒸留残渣を、30℃における粘度を1〜50
cpsの範囲、pHを7.5〜13の範囲および水分を
0.1重量%以下に調整して取り扱うことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルキルアミノ
(メタ)アクリレート蒸留残渣の取り扱い方法に関す
る。詳しくは、(メタ)アクリレートとアルキルアミノ
アルコールとからアルキルアミノアルキル(メタ)アク
リレートを製造する際などに、触媒を含有した反応液よ
り粗アルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートを蒸
留して得られる触媒を含有した蒸留残査や、粗アルキル
アミノアルキル(メタ)アクリレートを蒸留精製して得
られる蒸留残査等のアルキルアミノ(メタ)アクリレー
ト蒸留残渣の安定的な取り扱い方法に関する。
【0002】本発明でいう「取り扱い」とは、蒸留操
作、移送、貯蔵、輸送等の種々の取り扱いを言う。
【0003】
【従来の技術】アルキルアミノアルキル(メタ)アクリ
レートを製造する方法としては、例えば、(メタ)アク
リレートとアルキルアミノアルコールとを、テトラアル
キルチタネート触媒やジアルキルスズオキサイド触媒等
の触媒の存在下にエステル交換反応させる方法が知られ
ている。さらに工業的には、反応で得られた反応混合物
を蒸留する、また必要ならばさらに精留することによ
り、高純度のアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレ
ートを得る一方、未反応原料等を回収している。
【0004】それら蒸留・精留後の蒸留残渣には、反応
副生成物、重合物生成物等の高沸点生成物、反応に用い
た触媒、重合防止剤、安定剤等の各種添加剤等が含まれ
ている。
【0005】工業的には、それらの蒸留残渣は、有機物
質を多く含有するため、通常、(i)活性汚泥で処理す
る方法、(ii)活性炭への吸着させる方法、(ii
i)燃焼処理による方法等の処理を経て、廃棄、処分さ
れる。
【0006】またそれらの蒸留残渣中に反応に用いた触
媒が含まれる場合には、蒸留等によりさらに回収して、
再使用することが工業上有利である。
【0007】しかしながら、前記蒸留残渣は安定性が悪
いため、前記処理あるいは触媒回収を行う上で、以下種
々の問題があった。
【0008】例えば、(1)前記の処理設備等の貯蔵タ
ンクや配管等で析出物が発生したり、粘度が上昇して、
送液、移送、輸送ができなくなる。
【0009】(2)前記の処理設備、触媒の回収設備等
に送液する場合、粘度が上昇してしまい、送液に時間が
かかったり、配管や送液ポンプの目詰まりを引き起こ
す。
【0010】(3)蒸留残渣中の触媒の回収操作が困難
となる。
【0011】(4)蒸留残渣の安定性が悪いため、他の
種類の残査と混合して、貯蔵、移送する等、取り扱うこ
とができない。
【0012】等が挙げられる。
【0013】しかしながら、そのようなアルキルアミノ
(メタ)アクリレートの蒸留残渣をを安定的に取り扱う
方法に関する知見は今までなかった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は上記の問題
の原因について鋭意検討した結果、アルキルアミノ(メ
タ)アクリレートの蒸留残査中には、反応時に副生する
アミノアルコールが(メタ)アクリレートの2重結合に
付加するいわゆるマイケル付加物が主成分であり、これ
らマイケル付加物の多くはアミノ基を持ち、塩基性であ
るため、コンタミネーションで酸と接触した場合粘着性
有機塩を発生すること、またそれが水と接触すると加水
分解反応を起こし、カルボン酸を発生させ、結果的に粘
着性有機塩を発生することがその原因の一つであること
をつきとめた。
【0015】前記マイケル付加物は、例えば、一般式
(4):
【0016】
【化4】
【0017】一般式(5):
【0018】
【化5】
【0019】一般式(6):
【0020】
【化6】
【0021】一般式(7):
【0022】
【化7】
【0023】(一般式(4)〜(7)中、R1は水素原
子またはメチル基であり、R2は炭素数1〜4のアルキ
ル基であり、R3は水素原子または炭素数1〜8のアル
キル基であり、R4は炭素数1〜8のアルキル基であ
り、R5は炭素数1〜4のアルキレン基である)等の化
合物が挙げられる。
【0024】そこで本発明者は、アルキルアミノ(メ
タ)アクリレートの蒸留残査を、特定の粘度、pHおよ
び水分の範囲に制御して取り扱うことにより、前記粘着
性有機塩の発生、送液時や移送時の作業性等の問題を解
決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0025】すなわち本発明は、上記問題点を解決する
ためになされたものであり、アルキルアミノ(メタ)ア
クリレートの蒸留残査を、安定に取り扱う方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
(1):
【0027】
【化8】
【0028】(式中、R1は水素原子またはメチル基で
あり、R3は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基
であり、R4は炭素数1〜8のアルキル基であり、R5
炭素数1〜4のアルキレン基である)で表されるアルキ
ルアミノ(メタ)アクリレートの蒸留残渣を取り扱うに
際し、該蒸留残渣の30℃における粘度を1〜50cp
sの範囲に調整し、該蒸留残渣のpHを7.5〜13の
範囲および該蒸留残渣中の水分を0.1重量%以下で取
り扱うことを特徴とするアルキルアミノ(メタ)アクリ
レート蒸留残渣の取り扱い方法に関する。
【0029】前記蒸留残渣は、炭素数1から4のアルキ
ルアルコールを少なくとも30重量%含有する非水溶液
で希釈して粘度調整するのが好ましい方法である。
【0030】前記蒸留残渣は、50℃以下の温度で取り
扱う請求項1から3のいずれかに記載の取り扱い方法で
ある。
【0031】本発明は、前記アルキルアミノ(メタ)ア
クリレート蒸留残渣が、一般式(2):
【0032】
【化9】
【0033】(式中、R1は水素原子またはメチル基で
あり、R2は炭素数1〜4のアルキル基である。)で表
される(メタ)アクリレートと、一般式(3):
【0034】
【化10】
【0035】(式中、R3は水素原子または炭素数1〜
8のアルキル基であり、R4は炭素数1〜8のアルキル
基であり、R5は炭素数1〜4のアルキレン基である)
で表されるアルキルアミノアルコールとからアルキルア
ミノ(メタ)アクリレートを製造する際に得られる蒸留
残渣である場合に特に有効な方法である。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の適用できるアルキルアミ
ノ(メタ)アクリレートの蒸留残渣は、前記一般式
(1)で表される化合物の蒸留残渣であれば、特に限定
されない。特に前記一般式(2)で表される(メタ)ア
クリレートと、前記一般式(3)で表されるアルキルア
ミノアルコールとからアルキルアミノ(メタ)アクリレ
ートを製造する際に生じる蒸留残渣である場合に特に有
効な方法である。
【0037】具体的な蒸留残渣の例としては、反応後の
反応混合物を蒸留して未反応原料を留去した後のアルキ
ルアミノ(メタ)アクリレートを含む蒸留残渣、その残
渣からアルキルアミノ(メタ)アクリレートを蒸留、精
留して単離した後の蒸留残渣、さらにその残渣を蒸留し
て未反応原料、アルキルアミノ(メタ)アクリレート等
を回収した後の蒸留残渣等が挙げられる。エステル交換
反応用触媒を含有した反応後の反応混合物からアルキル
アミノアルキル(メタ)アクリレートを蒸留した後等に
得られる、前記触媒を含有した蒸留残査等にも有効に適
用できる。
【0038】本発明は、前記一般式(1)で表されるア
ルキルアミノ(メタ)アクリレートの蒸留残渣を取り扱
う際に、 (I)蒸留残渣中のpHを7.5〜13の範囲にするこ
と (II)蒸留残渣中の水分を0.1重量%以下にするこ
と (III)蒸留残渣中の30℃における粘度を1〜50
cpsの範囲にして取り扱うことを特徴とする。
【0039】(I)の pHについては、7.5〜1
3、好ましくは、8〜12.5、より好ましくは10〜
12の範囲にして取り扱うことである。pHを7.5未
満であると、前記の粘着性有機塩が発生してしまい、蒸
留残渣の安定性が著しく悪くなる。またpHが13を超
えると、蒸留残渣中の物質が加水分解を起こしやすくな
るため安定性が悪くなる。
【0040】(II)の水分については、0.1重量%
以下、好ましくは、0.05重量以下にして取り扱うこ
とである。この範囲を超えると、前記粘着性有機塩が発
生しまい蒸留残渣の安定性が著しく悪くなる。
【0041】(III)の粘度については、その蒸留残
渣中の30℃における粘度を、好ましくは1〜50cp
s、より好ましくは5〜30cpsに調整して取り扱う
ことである。前記粘度範囲に調整して取り扱うと、配管
を通して送る際には、効率よく送ることができ、送液用
のポンプ能力が小さくて良いなど有利であり、また希釈
剤の量、貯蔵タンクの大きさ等の点で効率的である。
【0042】前記粘度範囲内に希釈して調整する方法
は、特に限定されるものではないが、極性溶媒の非水溶
液で希釈する方法が、安定性および溶解性の点で好まし
い。アルキルアミノ(メタ)アクリレートの蒸留残査、
特に残渣中の重合物は極性が高く、極性溶媒でなければ
溶解しないためである。ちなみにトルエン、キシレン等
の非極性溶媒では、前記残渣はほとんど溶解(分散)し
ない。
【0043】前記極性溶媒としては、アルコールが好ま
しく、メタノール、エタノール等の炭素数1〜4のアル
キルアルコールがさらに好ましい。また 前記極性溶媒
としては、混合溶媒でも差し支えない。混合溶媒の場
合、前記アルコールを30重量%以上含有させるのが好
ましい。30重量%よりも少ないと廃棄させるためにた
くさんの溶剤を添加することとなり経済的に不利であ
る。
【0044】前記蒸留残査は、50℃以下の温度で取り
扱うのが、より安定性が向上する点で好ましい。残査を
50℃を超える温度で長期間貯蔵する場合には、析出物
が発生したり、ポンプストレ−ナーを目詰まりさせる場
合がある。
【0045】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。「部」は「重量部」を意味する。なお、pHの
測定はpHメーターを用いて、水分はカールフィシャー
型水分計を用いて、粘度はB型粘度計を用いて30℃で
測定した。
【0046】参考例1 (反応工程)攪拌機、温度計および分留塔を備えた内容
積3リットルフラスコに、ジメチルアミノエタノール1
60.5部、アクリル酸メチル1704.6部、触媒と
してジブチルスズオキサイド16.0部、重合禁止剤と
して、フェノチアジン8.5部を込み、攪拌しながら加
熱した。還留開始後、反応系内のジメチルアミノエター
ル濃度が10モル%を越さないように、ジメチルアミノ
エタノール641.8部を添加した。添加時間は4時間
であった。生成したメタノールは、前記分留塔の塔頂温
度を62〜70℃に維持して還留比0.5〜5.0で、
メタノール/アクリル酸メチル共沸物として留出させ
た。なお、分留塔の重合防止剤としてフェノチアジンの
メチルアクリレート溶液を留出液に対しフェノチアジン
が500ppmになるように蒸気冷却器上部より添加し
た。反応は8時間で終了し反応液の分析を行ったとこ
ろ、ジメチルアミノエタノールの転化率95%、選択率
98%であった。
【0047】(蒸留工程)反応工程で得た反応液を分留
塔を用いて塔底温度70℃で塔内滞留時間3時間で塔頂
圧力100torrで蒸留を行った。塔頂よりメチルア
クリレートを回収し、塔底より触媒の含有する缶出液を
得た。
【0048】(触媒回収工程)蒸留工程で得た缶出液を
縦形薄膜蒸留装置にいれ、圧力を20mmHg、釜内温
度110℃で留出させ、ジメチルアミノエチルアクリレ
ートを73%含有する液を得た。そのときの薄膜蒸留装
置内での滞留時間は1分であった。缶底からはジブチル
スズオキシドおよびフェノチアジンを含有した液(蒸留
残渣(I))を得た。
【0049】(精留工程1)触媒回収工程で留出液とし
て得た、ジメチルアミノエチルアクリレートを73%含
有する液を分留塔を用いて、塔頂圧力40mmHgの減
圧下で蒸留を行った。塔頂温度50℃、還流比5〜20
でメチルアクリレートやジメチルアミノエタノールを取
り出し、塔底からジメチルアミノエチルアクリレートを
93%含有する液を得た。
【0050】(精留工程2)精留工程1で缶出液として
得られたジメチルアミノエチルアクリレートを93%含
有する液を分留塔を用いて、塔頂圧力25mmHgの減
圧下で蒸留を行った。塔頂温度76〜79℃でジメチル
アミノエチルアクリレートを取り出し、塔底からジメチ
ルアミノエチルアクリレート70%と高沸点不純物30
%とを含有する液を得た。
【0051】(製品回収工程)精留工程2で得られたジ
メチルアミノエチルアクリレートを70%含有する塔底
液を縦形薄層蒸留装置を用いて、25mmHgの減圧下
で蒸留を行った。温度76〜79℃でジメチルアミノエ
チルアクリレート50%を含む留出液を取り出し、塔底
からジメチルアミノエチルアクリレート5%と高沸点不
純物95%とを含有する液(蒸留残渣(II))を得
た。
【0052】参考例2 参考例1において、反応工程における分留塔の重合防止
剤をフェノチアジンに代えてハイドロキノンモノメチル
エーテルにした以外は同様に操作し、参考例1の蒸留残
渣(I)に対応した蒸留残渣(III)、および蒸留残
渣(II)に対応した蒸留残渣(IV)をそれぞれ得
た。
【0053】実施例1 参考例1で触媒回収工程で得られた蒸留残渣(I)80
0部、および製品回収工程で得られた蒸留残査(II)
190部を混合して、ジメチルアミノエチルアクリレー
ト蒸留残査(A)とした。その残渣中の水分は、0.0
3%、pHは11.3であり、30℃での粘度は、2
1.3cpsで流動性は良好であった。また1週間後も
析出物は見られなかった。
【0054】比較例1 参考例2で触媒回収工程で得られた蒸留残渣(III)
1100部、および製品回収工程で得られた蒸留残査
(IV)250部を混合して、ジメチルアミノエチルア
クリレート蒸留残査(B)とした。その残渣中の水分
は、0.04%、pHは11.1であり、30℃での粘
度は、58.9cpsと流動性が低下し、送液の効率が
悪くなった。
【0055】実施例2 比較例1で得たジメチルアミノエチルアクリレート蒸留
残査(B)に対してメタノールを30重量%添加したと
ころ、即時に溶解(分散)し、ジメチルアミノエチルア
クリレート蒸留残査(C)を得た。その残渣中の水分
は、0.04%、pHは11.1、30℃での粘度は、
24.3cpsであり、流動性は良好であった。また1
週間後も析出物は見られなかった。
【0056】実施例3 比較例1で得たジメチルアミノエチルアクリレート蒸留
残査(B)に対して、メタノール48重量%/メチルア
クリレート52重量%含有する混合溶液を30重量%添
加したところ、即時に溶解(分散)し、ジメチルアミノ
エチルアクリレート蒸留残査(D)を得た。その残渣中
の水分は、0.04%、pHは11.1、30℃での粘
度は、35.3cpsであり、流動性は良好であった。
また1週間後も析出物は見られなかった。
【0057】比較例2 実施例1で得たジメチルアミノエチルアクリレート蒸留
残査(A)に対して、水2重量%を添加し、ジメチルア
ミノエチルアクリレート蒸留残査(E)とした。その残
渣中の水分は、2.03%、pHは11.3であり、3
0℃での粘度は、48.1cpsであった。また5日後
に析出物が見られた。
【0058】比較例3 実施例1で得たジメチルアミノエチルアクリレート蒸留
残査(A)に対して、アクリル酸2重量%を添加し、ジ
メチルアミノエチルアクリレート蒸留残査(F)とし
た。その残渣中の水分は、0.03%、pHは10.1
であり、30℃での粘度は、132.4cpsと流動性
が悪く粘着性を有していた。また2日後に析出物は見ら
れた。
【0059】比較例4 実施例1で得たジメチルアミノエチルアクリレート蒸留
残査(A)に対して、酢酸8重量%を添加し、ジメチル
アミノエチルアクリレート蒸留残査(G)とした。その
残渣中の水分は、0.03%、pHは7.3であり、3
0℃での粘度は、346.3cpsと流動性が悪く粘着
性を有していた。また2日後に析出物は見られた。
【0060】
【発明の効果】本発明を用いると、粗アルキルアミノア
ルキル(メタ)アクリレートを蒸留精製して得られるア
ルキルアミノ(メタ)アクリレートの蒸留残査を、安定
的に移送、貯蔵、輸送等の取り扱いをすることができ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 (式中、R1は水素原子またはメチル基であり、R3は水
    素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり、R4
    炭素数1〜8のアルキル基であり、R5は炭素数1〜4
    のアルキレン基である)で表されるアルキルアミノ(メ
    タ)アクリレートの蒸留残渣を取り扱うに際し、該蒸留
    残渣の30℃における粘度を1〜50cpsの範囲に調
    整し、かつ該蒸留残渣のpHを7.5〜13の範囲、お
    よび該蒸留残渣中の水分を0.1重量%以下で取り扱う
    ことを特徴とするアルキルアミノ(メタ)アクリレート
    蒸留残渣の取り扱い方法。
  2. 【請求項2】 前記蒸留残渣を、炭素数1から4のアル
    キルアルコールを少なくとも30重量%含有する非水溶
    液で希釈して粘度を調整する請求項1記載の取り扱い方
    法。
  3. 【請求項3】 前記蒸留残渣を、50℃以下の温度で取
    り扱う請求項1または2に記載の取り扱い方法。
  4. 【請求項4】 前記アルキルアミノ(メタ)アクリレー
    ト蒸留残渣が、一般式(2): 【化2】 (式中、R1は水素原子またはメチル基であり、R2は炭
    素数1〜4のアルキル基である。)で表される(メタ)
    アクリレートと、一般式(2): 【化3】 (式中、R3は水素原子または炭素数1〜8のアルキル
    基であり、R4は炭素数1〜8のアルキル基であり、R5
    は炭素数1〜4のアルキレン基である)で表されるアル
    キルアミノアルコールとからアルキルアミノ(メタ)ア
    クリレートを製造する際に得られる蒸留残渣である請求
    項1から3のいずれかに記載の取り扱い方法。
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