JPH1124617A - 鏡面印刷カード - Google Patents

鏡面印刷カード

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JPH1124617A
JPH1124617A JP19071997A JP19071997A JPH1124617A JP H1124617 A JPH1124617 A JP H1124617A JP 19071997 A JP19071997 A JP 19071997A JP 19071997 A JP19071997 A JP 19071997A JP H1124617 A JPH1124617 A JP H1124617A
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JP
Japan
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sheet
layer
mirror
laminated
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JP19071997A
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English (en)
Inventor
Yasuo Odachime
恭生 大立目
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレーディングカード等に用いる多層構成の
印刷カードにおいて、印刷画像が金属的な輝きや鏡に映
したような深みと立体感を有し、且つその画像が鮮明
で、耐擦傷性、耐汚染性、耐久性等の性能にも優れた鏡
面印刷カードを生産性よく提供する。 【解決手段】 ポリエチレンテレフタレート又はポリ塩
化ビニルのシートを基材シート1とし、その一方の面に
アルミニウム蒸着層2を設け、その上に紫外線硬化型イ
ンキによる印刷層3を設け、更にその上に紫外線硬化型
接着剤層4を介して透明プラスチックシート5を積層す
る。又、基材シート1のもう一方の面には、裏面層とし
て、ポリ塩化ビニルシート、又は紙7及びポリプロピレ
ンフィルム8を接着剤層6a,6b を介して積層して鏡面印
刷カード50を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面の印刷画像
が、鏡面に映した画像のような視覚効果を有する鏡面印
刷カードに関し、更に詳しくは、トレーディングカード
(交換カード)などに用いられるカードであって、その
表面に、野球、サッカー、バスケットボール、相撲、レ
スリングなどのスポーツ選手や、歌手、俳優などの芸能
人、そして、競馬のジョッキー、馬、その他人気キャラ
クターなどの印刷画像を有し、且つ、その画像が、鏡面
に映した画像のような視覚効果を有する鏡面印刷カード
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トレーディングカード(交換カー
ド)は、厚紙を基材シートとして、その表面に人気スポ
ーツ選手などの画像を印刷したものから始まり、その
後、付加価値を高めるために、基材シートにプラスチッ
クシートや、紙とプラスチックシート、或いはプラスチ
ックシート同士などの積層シートを用いるようになり、
また、印刷画像についても、その耐久性を高めると同時
に、画像に深みを付与するために、印刷層をプラスチッ
クシートの間に挟み込むような構成が採られるようにな
った。
【0003】しかし、カードを積層シートで構成し、印
刷層をプラスチックシートの間に挟み込む構成を採るこ
とにより、印刷画像に深みが付与され、また、印刷層が
保護され、擦れ落ちるような問題はなくなったが、表面
に用いるプラスチックシートに、無色で透明度の高いも
のを必要とするなど、使用範囲に制約が加わり、また、
選定されたプラスチックシートに対する印刷インキの接
着性が不足するとか、或いは、印刷面にプラスチックシ
ートを接着剤を用いて積層する場合は、接着剤自体にも
無色で透明度の高いものが要求されるほか、接着剤層に
微細な気泡を生じて印刷画像の鮮明さを低下させるなど
の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な問題点を解消するためになされたものであり、多層積
層シートで構成されるトレーディングカードにおいて、
印刷画像が金属的な輝きや、鏡に映したような深みと立
体感を有し、且つ、その画像が気泡や不透明な層で阻害
されることなく鮮明に見られ、しかも各層間が充分な強
度で接着されているという、高い意匠性と高級感を備え
ると同時に、耐久性にも優れた鏡面印刷カードを生産性
よく提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、ポリエチレンテレフタレートもしくはポ
リ塩化ビニルからなる基材シートの一方の面にアルミニ
ウム蒸着層が設けられ、その上に紫外線硬化型インキに
よる印刷層が設けられ、更にその上に紫外線硬化型接着
剤層を介して透明プラスチックシートが積層されると共
に、該基材シートのもう一方の面には、裏面層として、
ポリ塩化ビニルシート、または、紙およびポリプロピレ
ンフィルムが接着剤層を介して積層されていることを特
徴とする鏡面印刷カードである。
【0006】このような構成を採ることにより、印刷層
は、紫外線硬化型インキを用いて、例えば平版印刷など
により、その画像を形成できるので、被印刷面がアルミ
ニウム蒸着層のような非吸収面であってもインキの硬化
が瞬時に行われ、インキの接着も良好に多色のカラー画
像を生産性よく印刷することができる。また、印刷層
は、背面にアルミニウム蒸着層を備え、且つ、その前面
には紫外線硬化型接着剤により透明プラスチックシート
が積層されているため、印刷画像が擦れ落ちるようなこ
ともなく、また、印刷画像の上に気泡や不透明層もない
ため、金属的な輝きや、鏡に映したような深みと立体感
を有する画像を鮮明に見ることができる。
【0007】更に、基材シートの裏面(前記印刷層を設
けた面の反対側の面)には、裏面層として、ポリ塩化ビ
ニルシート、または、紙およびポリプロピレンフィルム
が接着剤層を介して積層されているため、カードに厚さ
と剛性が付与され、また、カールの発生も防止でき、意
匠性と高級感に優れた鏡面印刷カードが得られる。
【0008】請求項2に記載した発明は、前記透明プラ
スチックシートが、アクリル樹脂シート、ポリカーボネ
ートシート、ポリエチレンテレフタレートシート、ポリ
塩化ビニルシートの中のいずれかであることを特徴とす
る請求項1記載の鏡面印刷カードからなる。
【0009】このような構成をとることにより、表面の
透明プラスチックシートが良好な透明性と硬さを有する
ため、印刷画像の鮮明さが損なわれず、また、擦り傷や
汚染に対しても安全な鏡面印刷カードが得られる。
【0010】また、請求項3に記載した発明は、前記透
明プラスチックシートがアクリル樹脂シートで、且つ、
これを積層する前記紫外線硬化型接着剤層がアクリル系
紫外線硬化型接着剤層であることを特徴とする請求項1
または2に記載の鏡面印刷カードからなる。
【0011】このような構成を採ることにより、アクリ
ル樹脂シートおよびアクリル系紫外線硬化型接着剤層の
両方が高度の無色性と透明性とを有すると共に、アクリ
ル系紫外線硬化型接着剤が強固にアクリル樹脂シートを
接着し、且つ、気泡を発生することもないため、印刷画
像の鮮明さが一層良好に保たれ、表面のアクリル樹脂シ
ートが剥離するようなこともなくなる。
【0012】そして、請求項4に記載した発明は、前記
透明プラスチックシートの上に更に保護フィルムが剥離
可能に積層されていることを特徴とする請求項1乃至3
のいずれかに記載の鏡面印刷カードからなる。
【0013】このような構成を採ることにより、表面の
透明プラスチックシートが保護されるため、カードの製
造工程や、流通、販売などの過程でカード自体の表面に
擦り傷が付いたり、汚されることもなくなり、より綺麗
な状態の鏡面印刷カードを提供できるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の鏡面印刷カードの
製造に用いる材料、および鏡面印刷カードの製造方法な
ど実施の形態について説明する。先ず、本発明の鏡面印
刷カードに使用する基材シートは、その一方の面に反射
層としてのアルミニウム蒸着層を設け、その上に紫外線
硬化型インキを用いて平版印刷などにより所望の画像を
形成して印刷層を設け、更にその上に紫外線硬化型接着
剤層を介して透明プラスチックシートが積層される。ま
た、基材シートのもう一方の面には、裏面層として、ポ
リ塩化ビニルシート、または、紙およびポリプロピレン
フィルムが接着剤層を介して積層される。
【0015】従って、基材シートは、アルミニウムの蒸
着適性、例えば、真空蒸着においてスムーズに必要な真
空度が得られ、蒸着における耐熱性、および金属光沢を
有する蒸着膜を形成できる表面平滑性などを備えると同
時に、平版印刷における機械適性、紫外線照射時の耐熱
性などを備えていることが必要である。このような性能
を備え、且つ経済性においても問題なく使用できる基材
シートとしてポリエチレンテレフタレートシートとポリ
塩化ビニルシートを選定したものである。
【0016】ポリエチレンテレフタレートシートは、耐
熱性、寸法安定性に優れており、積層時の接着性につい
ても、コロナ放電処理その他の易接着性処理が表面に施
されていれば問題なく使用できる。特にアルミニウムな
どの蒸着を行う場合は、必要に応じて更に蒸着用プライ
マーを塗布しておくこともできる。ポリ塩化ビニルシー
トは、積層時の接着性は良好であり、特に前処理などは
必要としないが、耐熱性が充分ではなく、紫外線照射や
ラミネートなどの際に熱がかかり過ぎないよう注意する
必要がある。このような基材シートは、透明でもよい
が、白色顔料などを添加して着色することもできる。ま
た、その厚さは、平版印刷における機械適性を考慮する
と80〜150μm程度が適当である。
【0017】本発明においては、上記基材シート上にア
ルミニウム蒸着層を真空蒸着法などにより膜厚600Å
程度で設け、その上に所望の印刷画像を形成して印刷層
を設ける。この場合、蒸着層の上に、印刷インキの接着
性を向上させるために、プライマーコートを行ってもよ
い。印刷の版式は、特に限定はされないが、繊細なカラ
ー画像を形成するためには平版印刷が好ましく、場合に
よってはシルクスクリーン印刷やグラビア印刷を併用す
ることもできる。平版印刷やシルクスクリーン印刷を利
用する場合、インキは紫外線硬化型インキを用いること
が生産性の点で好ましい。
【0018】印刷層の上に紫外線硬化型接着剤層を介し
て積層する透明プラスチックシートは、特に限定するも
のではないが、印刷層に形成された画像を、下地の蒸着
層により金属的な輝きをもって、或いは鏡に映したよう
に、鮮明に見せるためには、無色で透明度が高く、表面
が平滑であることが必要であり、また、その鮮明さを保
つためには、表面に擦り傷が付きにくいこと、即ち、耐
擦傷性に優れることが必要である。
【0019】これらの点で、アクリル樹脂シート、ポリ
カーボネートシート、ポリエチレンテレフタレートシー
ト、ポリ塩化ビニルシートなどが適しており、上記性能
および経済性の両面でより好ましく使用できる。特に、
アクリル樹脂シートは、中でもコンタクトレンズに用い
られるようなグレードのシートは、その無色性、透明性
が優れている点で更に好ましい。このような透明プラス
チックシートの厚さは、特に限定はされないが、ラミネ
ートの加工適性の点で30〜300μm程度が好まし
い。
【0020】上記透明プラスチックシートの積層に用い
る接着剤についても、その接着性と同時に透明性が必要
であり、紫外線硬化型接着剤は、その両方の性能を兼ね
備えており、また、希釈溶剤を用いずに使用できること
から積層面に気泡を生じることもなく、好ましく使用で
きる。
【0021】前記透明プラスチックシートにコンタクト
レンズグレードのアクリル樹脂シートを用い、これを積
層するための紫外線硬化型接着剤層としてアクリル系紫
外線硬化型接着剤を組み合わせて用いることは、その接
着性と透明性とを最良の状態のものにできる点で特に好
ましい。
【0022】尚、本発明の鏡面印刷カードにおいて、前
記透明プラスチックシートの上には、表面に擦り傷が付
いたり、指紋、その他塵埃の付着などによる汚れを防止
するために、更に保護フィルムを剥離可能に積層するこ
とができる。このような保護フィルムとしては、厚さが
15μm程度で、軽い粘着性を有するポリ塩化ビニル系
樹脂フィルム、またはポリオレフィン系樹脂フィルムな
どの既製の保護フィルムを使用することができる。ま
た、保護フィルム自体も透明で紫外線を透過するものが
好ましく、その場合には前記透明プラスチックシートに
予め積層しておいて、そのまま基材シートの印刷層の上
に紫外線硬化型接着剤で貼り合わせることができ、これ
により透明プラスチックシートの表面を外部に露出する
ことなく鏡面印刷カードを製造することができ、表面の
傷つき、汚れの防止を一層確実に行うことができる。
【0023】次に、基材シートのもう一方の面に裏面層
として積層するポリ塩化ビニルシート、または、紙およ
びポリプロピレンフィルムは、カードに厚さと剛性を付
加し、また、基材シートの両面で伸縮性のバランスをと
り、カールの発生を防止するために積層するものであ
る。また、上記裏面層には、必要に応じて説明文、その
他の印刷を施すこともできる。
【0024】このような裏面層には、コスト面で安価な
シートが好ましく、プラスチックシートでは、ポリ塩化
ビニルシートが比較的安価であり、且つ、印刷や貼り合
わせのほか、打ち抜きなどの加工適性にも優れているこ
とから選定したものである。特に、基材シートにポリ塩
化ビニルシートを用いた場合には、積層面の両方がポリ
塩化ビニル面となるため、接着剤を用いて積層してもよ
いが、接着剤を用いずに熱プレスのみで積層することも
できる。
【0025】上記裏面層のポリ塩化ビニルシートは、基
材シートと同様、透明でもよいが、白色顔料などを添加
して着色することもできる。このポリ塩化ビニルシート
に印刷を施す場合、それが透明である場合には、その積
層面側に、所謂裏刷り形式で印刷してもよく、また、外
側になる面に表刷り形式で印刷してもよい。表刷り形式
で印刷する場合は、最外面にOPニス(オーバープリン
トニス)を印刷して印刷面を保護することが好ましい。
いずれの場合も印刷画像の背面に白ベタの印刷を行うこ
とにより、印刷効果を向上させることができる。
【0026】また、ポリ塩化ビニルシートが、例えば白
色に着色されている場合には、外側になる面に表刷り形
式で所望の印刷を行い、最外面にOPニスを印刷すれば
よく、この場合は、印刷画像の背面の白ベタの印刷は省
略することができる。上記裏面層のポリ塩化ビニルシー
トへの印刷は、基材シートの表面側への印刷と同様に、
紫外線硬化型インキを用いる平版印刷により印刷するこ
とができ、場合によっては、グラビア印刷方式やシルク
スクリーン印刷方式を利用することもできる。裏面層に
用いるポリ塩化ビニルシートの厚さは100〜300μ
mの範囲が適当である。
【0027】裏面層としては、前記ポリ塩化ビニルシー
ト以外では、紙およびポリプロピレンフィルムを積層す
る構成が好ましい。紙は安価であり加工性に優れると共
に、適度の剛性を有するため、基材シートに厚さと剛性
を付加するために好適に使用できる。しかし、紙単体で
は吸湿しやすく耐水性に劣り、汚れも付きやすいことか
ら、更にその上にプラスチックフィルムを貼り合わせて
表面を覆うことが好ましい。このようなプラスチックフ
ィルムとしては、ポリプロピレンフィルムのほか、ポリ
塩化ビニルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムなども使用できる。只、ポリプロピレンフィルムは
安価であると同時に、紙と積層する場合、ポリプロピレ
ンフィルムを接着剤を用いて紙と貼り合わせる方法以外
に、紙面にポリプロピレン樹脂を溶融押し出しコートし
て積層する方法や、紙とポリプロピレンフィルムとの間
に熱接着性樹脂を溶融押し出しコートして積層する所謂
押し出しラミネート法でも積層することができ、加工方
法の自由度が高く、生産性を向上できる点で好ましい。
【0028】前記紙としては、特に限定されず、例え
ば、コート紙、上質紙などを使用することができるが、
パルプ繊維のからみがよく、層内または層間で剥離しに
くい紙が好ましい。紙の厚さは、米坪量で100〜31
0g/m2 の範囲のものが適当である。
【0029】紙およびポリプロピレンフィルムの基材シ
ートへの貼り合わせは、例えば、基材シートの裏面(印
刷層を設けた面の反対側の面)に、接着剤を用いて、
紙、ポリプロピレンフィルムの順に逐次貼り合わせて積
層してもよいが、紙とポリプロピレンフィルムとを先に
巻き取り状で例えば接着剤を用いて貼り合わせて積層シ
ートを作製し、その後、この積層シートの紙面と基材シ
ートの裏面とを貼り合わせる方法が生産性がよく、材料
ロスも少ない点で好ましい。尚、紙とポリプロピレンフ
ィルムとを先に積層する場合は、上記のほか前記したよ
うに、紙面にポリプロピレン樹脂をフィルム状に溶融押
し出しコートする方法で、紙とポリプロピレンの積層シ
ートを作製することもでき、また、紙とポリプロピレン
フィルムとを、その間に熱接着性樹脂を溶融押し出しし
て積層する押し出しラミネート法(サンドイッチラミネ
ーション法とも呼ばれる)で積層することもできる。
【0030】以上のような鏡面印刷カードの厚さは、総
厚で200〜800μmの範囲が好ましく、350〜7
00μmの範囲が更に好ましい。各層の厚さは、総厚を
この範囲で設定した後、基材シートを中心にして、その
両側で厚さの主要部分をなす透明プラスチックシートと
裏面層とを、それぞれ性能および生産性に支障のない範
囲で配分して決定することができる。総厚が200μm
未満の場合は、薄くて剛性も不足し、高級感に欠けるた
め好ましくない。また、総厚が800μmを超える場合
は、既に厚さおよび剛性とも充分にあり、その必要性が
あまりなく、むしろコスト高となるため好ましくない。
【0031】
【実施例】以下に、図面、および実施例により、本発明
を更に具体的に説明する。但し、本発明はこれらの図面
に限定されるものではない。また、図面に付した符号
は、異なる図面においても同じ名称の部分には同じ符号
を用いた。
【0032】図1〜図4は、それぞれ本発明の鏡面印刷
カードの一実施例の構成を示す模式縦断面図である。図
1において、鏡面印刷カード50は、基材シート1の一
方の面(図において上側の面)に、アルミニウム蒸着層
2が真空蒸着などにより設けられ、その上に紫外線硬化
型インキを用いる平版印刷などにより、多色画像からな
る印刷層3が設けられ、更にその上に紫外線硬化型接着
剤層4を介して透明プラスチックシート5が積層され、
また、基材シート1のもう一方の面(図において下側の
面)には、裏面層として、接着剤層6a を介して紙7が
積層され、更にその上に接着剤層6b を介してポリプロ
ピレンフィルム8が積層されて構成されている。
【0033】上記の構成において、基材シート1にはポ
リエチレンテレフタレートシートまたはポリ塩化ビニル
シートが用いられる。特にポリエチレンテレフタレート
シートを用いる場合は、表面の接着性を向上させるため
に、その両面にコロナ放電処理などによる易接着性処理
が施されていることが好ましい。同様な意味で裏面層に
用いるポリプロピレンフィルム8も、その積層面にはコ
ロナ放電処理などによる易接着性処理が施されているこ
とが好ましい。また、基材シート1のアルミニウム蒸着
層2を設ける面には、必要に応じて蒸着用プライマー
(図示せず)を塗布しておくことができる。
【0034】図2に示した鏡面印刷カード60は、前記
図1に示した構成の鏡面印刷カード50の透明プラスチ
ックシート5の上に、保護フィルム10を剥離可能に積
層して構成したものである。
【0035】図3に示した鏡面印刷カード70は、前記
図1に示した鏡面印刷カード50の構成において、基材
シート1の裏面(図において下側の面)に、裏面層とし
て、それぞれ接着剤層6a ,6b を介して順に積層した
紙7およびポリプロピレンフィルム8をポリ塩化ビニル
シート9に変えて積層したものであり、即ち、接着剤層
6c を介してポリ塩化ビニルシート9を積層して構成し
たものである。
【0036】そして、図4に示した鏡面印刷カード80
は、前記図3に示した構成の鏡面印刷カード70の透明
プラスチックシート5の上に、保護フィルム10を剥離
可能に積層して構成したものである。
【0037】(実施例1)基材シートとして厚さ100
μmのポリエチレンテレフタレートシート(両面易接着
性処理)を用い、その一方の面に、常法に従ってアルミ
ニウム蒸着層を膜厚が600Åとなるように設けた後、
そのアルミニウム蒸着面に紫外線硬化型インキを用いる
平版印刷により、白ベタを含む5色の印刷で印刷画像を
形成して印刷層を設けた。次に、上記基材シートの印刷
層の上にアクリル系紫外線硬化型接着剤をグラビアリバ
ースロールコーターで塗布量が3.5g/m2 となるよ
うに塗布し、その上に、透明プラスチックシートおよび
保護フィルムとして、透明なポリ塩化ビニル系保護フィ
ルム(厚さ15μm)を仮着積層した厚さ300μmの
アクリル樹脂シート(コンタクトレンズグレード)を、
そのアクリル樹脂シート面を合わせてロールで圧着し、
保護フィルム側から高圧水銀灯(2灯式)で紫外線を照
射して接着剤を硬化させて積層した。
【0038】その後、上記基材シートのもう一方の面
に、裏面層として、厚さ100μmの白着色ポリ塩化ビ
ニルシートをドライラミネート方式でポリウレタン系2
液硬化型接着剤を乾燥時の塗布量が3g/m2 となるよ
うに塗布して貼り合わせ、エージング処理した後、更
に、白着色ポリ塩化ビニルシートの上に、紫外線硬化型
インキを用いる平版印刷により、裏面用の印刷とOPニ
スの印刷を行い、次いで所定の寸法に打ち抜いて実施例
1の鏡面印刷カードを作製した。
【0039】(実施例2)前記実施例1の鏡面印刷カー
ドの構成において、基材シートの表面側の印刷層の上に
積層した保護フィルム付きアクリル樹脂シートを厚さ3
00μmの透明ポリ塩化ビニルシート単体に換えて積層
し、また、基材シートの裏面側に裏面層として積層した
白着色ポリ塩化ビニルシートを、コート紙(坪量12
7.9g/m2 )と厚さ20μmのポリプロピレンフィ
ルム(両面易接着性処理)とをポリウレタン系2液硬化
型接着剤を用いてドライラミネート法で貼り合わせた積
層シートに換えて、その紙面を基材シートの裏面に合わ
せ、また、ポリウレタン系2液硬化型接着剤の塗布量を
乾燥時の塗布量が4g/m2 となるように変更して貼り
合わせた他は、総て実施例1と同様に加工して実施例2
の鏡面印刷カードを作製した。
【0040】以上のように作製した実施例1および実施
例2の鏡面印刷カードは、いずれも充分な厚さと剛性が
あり、カールもなく、また、表面側に積層した透明プラ
スチックシートの透明性も良好で接着剤層に気泡もな
く、アルミニウム蒸着層の上に設けた多色の印刷画像
は、周囲がアルミニウム蒸着による金属光沢を有するた
め、鏡に映したような深みと立体感をもって鮮明に見る
ことができた。また、鏡面印刷カードを構成する各層間
の接着も良好であり、紙が裏面側の内層に積層されてい
る実施例2の鏡面印刷カードでも端面などに剥がれを生
じるようなことはなかった。
【0041】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、プラスチックを主とする積層シートで構成さ
れ、適度の厚さと剛性があってカールがなく、表面側に
設けられた印刷画像が、金属的な輝きや、鏡に映したよ
うな深みと立体感を有し、且つ、その画像が、気泡や不
透明な層で阻害されることなく鮮明に見られ、また、表
面の擦れにより傷ついたり剥がれ落ちることもないとい
う、高級感があり、意匠性と耐久性に優れた鏡面印刷カ
ードを生産性よく提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鏡面印刷カードの第1の実施例の構成
を示す模式縦断面図である。
【図2】本発明の鏡面印刷カードの第2の実施例の構成
を示す模式縦断面図である。
【図3】本発明の鏡面印刷カードの第3の実施例の構成
を示す模式縦断面図である。
【図4】本発明の鏡面印刷カードの第4の実施例の構成
を示す模式縦断面図である。
【符号の説明】
1 基材シート 2 アルミニウム蒸着層 3 印刷層 4 紫外線硬化型接着剤層 5 透明プラスチックシート 6a,6b,6c 接着剤層 7 紙 8 ポリプロピレンフィルム 9 ポリ塩化ビニルシート 10 保護フィルム 50, 60, 70, 80 鏡面印刷カード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレンテレフタレートもしくはポリ
    塩化ビニルからなる基材シートの一方の面にアルミニウ
    ム蒸着層が設けられ、その上に紫外線硬化型インキによ
    る印刷層が設けられ、更にその上に紫外線硬化型接着剤
    層を介して透明プラスチックシートが積層されると共
    に、該基材シートのもう一方の面には、裏面層として、
    ポリ塩化ビニルシート、または、紙およびポリプロピレ
    ンフィルムが接着剤層を介して積層されていることを特
    徴とする鏡面印刷カード。
  2. 【請求項2】前記透明プラスチックシートが、アクリル
    樹脂シート、ポリカーボネートシート、ポリエチレンテ
    レフタレートシート、ポリ塩化ビニルシートの中のいず
    れかであることを特徴とする請求項1記載の鏡面印刷カ
    ード。
  3. 【請求項3】前記透明プラスチックシートがアクリル樹
    脂シートで、且つ、これを積層する前記紫外線硬化型接
    着剤層がアクリル系紫外線硬化型接着剤層であることを
    特徴とする請求項1または2に記載の鏡面印刷カード。
  4. 【請求項4】前記透明プラスチックシートの上に更に保
    護フィルムが剥離可能に積層されていることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の鏡面印刷カード。
JP19071997A 1997-07-02 1997-07-02 鏡面印刷カード Pending JPH1124617A (ja)

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