JPH11245528A - 感熱色素転写用色素供与体要素 - Google Patents

感熱色素転写用色素供与体要素

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JPH11245528A
JPH11245528A JP10362909A JP36290998A JPH11245528A JP H11245528 A JPH11245528 A JP H11245528A JP 10362909 A JP10362909 A JP 10362909A JP 36290998 A JP36290998 A JP 36290998A JP H11245528 A JPH11245528 A JP H11245528A
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coloring matter
transfer
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poly
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Steven Evans
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M Fuizutsueku Elen
エム.フィズツェク エレン
Weber Helmut
ウェーバー ヘルムット
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写時に所望の色相を提供し且つ良好な光安
定性を示す色素前駆体を有する感熱色素転写用の色素供
与体要素を提供すること。 【解決手段】 支持体の片面上に、下記構造式で表され
る色素前駆体を高分子バインダー中に分散させた色素層
を有し且つ、前記支持体の反対面上にスリップ層を有す
る色素供与体要素。 【化1】 (上式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、X、Y、Z
及びnは明細書に記載の通り。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アザメチン系カチ
オン性色素から誘導される特定の疎水性色素前駆体を含
有する感熱色素転写用色素供与体要素に関する。
【0002】最近、カラービデオカメラから電子的に発
生させた画像からプリントを得るための感熱転写装置が
開発されている。このようなプリントを得る方法の一つ
によると、まず電子像をカラーフィルターによって色分
解する。次いで、それぞれの色分解画像を電気信号に変
換する。その後、これらの信号を操作して、シアン、マ
ゼンタ及びイエローの電気信号を発生させ、これらの信
号を感熱プリンターへ伝送する。プリントを得るため、
シアン、マゼンタまたはイエローの色素供与体要素を色
素受容体要素と向い合わせて配置する。次いで、それら
二つの要素を感熱プリントヘッドと定盤ローラーとの間
に挿入する。ライン型感熱プリントヘッドを使用して、
色素供与体シートの裏側から熱をかける。感熱プリント
ヘッドは数多くの加熱要素を有し、シアン、マゼンタ及
びイエローの信号に応じて逐次加熱される。その後、こ
の処理を他の2色について繰り返す。こうして、スクリ
ーンで見た元の画像に対応するカラーハードコピーが得
られる。この方法とそれを実施するための装置について
の詳細が、米国特許第4,621,271号明細書に記
載されている。
【0003】感熱色素転写型画像形成用の色素は、色相
が明るく、塗布溶剤への溶解度が良好であり、転写効率
が高く、しかも光安定性に優れることが必要である。色
素受容体のポリマーは、当該色素に対する親和性が良好
であると共に転写後の色素に(熱や光に対して)安定な
環境を提供することが必要である。特に、転写後の色素
像は、別の表面、薬品類、指紋、等との接触による画質
の劣化に対して抵抗性を示す必要がある。このような画
質の劣化は、印刷工程後に転写後の色素が移行し続けた
ためである場合が多い。
【0004】一般に非イオン性の色素が用いられている
が、これはこの種の化合物が感熱転写し易いためであ
る。色素受容体層は、転写されてくる色素を受容するた
めに極性基を有する有機ポリマーを含むことが普通であ
る。このような系の不利な点は、当該色素が受容体のポ
リマーマトリックス中で移動できるように設計されてい
るため、得られた印刷物が時間と共に進行する色素の移
行に悩まされ得るという点である。
【0005】色素の移行問題を解決すべく数多くの試み
がなされているが、それは一般に転写後の色素と色素像
受容性層との間に何らかの結合を生ぜしめるというもの
である。このような解決策の一つに、カチオン性の色素
をアニオン性の色素受容性層へ転写させ、これらの間に
静電結合を生ぜしめる方法がある。しかしながら、この
方法はカチオン性種の転写によるため、非イオン性種の
転写に比べ一般に効率が低くなる。
【0006】
【従来の技術】欧州特許出願公開第785087号に、
有機酸を含有する色素受容性要素への感熱転写時にカチ
オン性色素を再生することができる色素前駆体が記載さ
れている。米国特許第3,992,140号に、本明細
書に記載するものに類似する色素前駆体であって、酸改
質紡織繊維材料への転写印刷用のものが記載されてい
る。この転写印刷工程は15〜60秒の時間がかかるも
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】欧州特許出願公開第7
85087号に記載されている色素前駆体には、後述す
るように、光安定性が不十分であるという問題がある。
米国特許第3,992,140号には、当該材料を、本
明細書で説明するような感熱印刷ヘッドを使用する感熱
色素転写法のための色素供与体要素において用いる旨の
開示がない。
【0008】本発明の目的は、転写時に所望の色相を提
供すると共に良好な光安定性を有する色素前駆体を使用
する感熱色素転写法のための色素供与体要素及び集成体
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】これら及びその他の目的
は、支持体の片面上に、下記構造式で表される色素前駆
体を高分子バインダー中に分散させた色素層を有し且
つ、前記支持体の反対面上にスリップ層を有する色素供
与体要素に関する本発明によると達成される。
【0010】
【化2】
【0011】上式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5
は、各々独立に、炭素原子数1〜10の置換もしくは無
置換アルキル基、炭素原子数6〜10の置換もしくは無
置換アリール基、炭素原子数5〜10の置換もしくは無
置換ヘタリール基又は置換もしくは無置換アリル基を表
し、Xは、−OR、−N(R)2 、−NRCOR、−N
RSO2 R、−SR、−SO2 R、−S(O)R、−O
2 CR、−NRCON(R)2 、−OCON(R) 2
−SO2 N(R)2 又は−NRCOOR〔式中、Rは各
々独立にH又はR1を表す〕を表し、Y及びZは、各々
独立に、R、ハロゲン、CN、アルコキシ、アリールオ
キシ、アルキルチオ、アリールチオ、アルコキシカルボ
ニル、アリールオキシカルボニル、アシルアミノ、スル
ホニルアミノ、ニトロ、アルキルスルホニル、アリール
スルホニル又はチオシアノを表し、nは1〜4の整数を
表し、XとR1 は、それらが連結している原子と共に互
いに結合して5〜7員環、例えば、ペルヒドロピリミド
−3−オン、オキサゾリジン又はペルヒドロオキサジ
ン、を形成することができ、Zの任意の二つが結合して
さらに別の縮合環を形成することができ、そしてR2
3 は互いに結合して5〜7員環、例えば、シクロペン
タン、シクロヘキサン又はテトラヒドロフラン、を形成
することができる。本発明において用いられる色素前駆
体の具体例は下記構造式で表される。
【0012】
【化3】
【0013】
【表1】
【0014】本発明の好ましい実施態様では、R2 、R
3 及びR4 が各々メチルである。本発明の別の好ましい
実施態様では、R5 がメチル又はフェニルである。本発
明のさらに別の好ましい実施態様では、R1 がメチルで
あり且つXがヒドロキシルである。本発明のまたさらに
別の好ましい実施態様では、Yがメトキシである。本発
明のさらに別の好ましい実施態様では、R1 とXが、そ
れらが連結している原子と共に互いに結合して5〜7員
環を形成する。
【0015】上記の色素前駆体は新規なものではなく、
米国特許第4,372,886号、同第3,999,9
39号、同第3,860,583号及び同第4,84
7,378号に記載されている方法により調製すること
ができる。
【0016】上記色素前駆体は、所期の目的にとって有
効であれば任意の量で使用することができる。一般に
は、当該色素前駆体を0.05〜1.0g/m2 、好ま
しくは0.1〜0.5g/m2 の量で存在させた場合に
良好な結果が得られる。また、色素前駆体の混合物を使
用してもよい。
【0017】本発明者らは、親水性のカチオン性色素か
ら誘導された本発明に用いられる疎水性の色素前駆体
が、感熱転写画像形成法において極めて有用であること
を見い出した。これらの色素前駆体は有機溶剤に溶ける
ので、一般的なバインダーポリマーと相溶する。欧州特
許出願公開第785087号の色素前駆体とは対照的
に、酸性の色素受容性要素に転写された時、当該カチオ
ン性色素の色が即座に再生され、驚くほど光安定性の良
好な濃度の非常に高い画像が得られる。
【0018】本発明において用いられる色素供与体要素
のための支持体には、寸法安定性があり且つ感熱印刷ヘ
ッドの熱に耐えられるものであれば、いずれの材料でも
使用することができる。このような材料として、ポリ
(エチレンテレフタレート)のようなポリエステル、ポ
リアミド、ポリカーボネート、グラシン紙、コンデンサ
ー紙、セルロースエステル、フッ素ポリマー、ポリエー
テル、ポリアセタール、ポリオレフィン及びポリイミド
が挙げられる。支持体の厚さは一般に2μm〜30μm
の範囲にある。
【0019】本発明において用いられる色素供与体要素
は、従来通り、上記色素前駆体を高分子バインダー中に
分散させたものを含む色素層を支持体上に有する。当該
高分子バインダーの例として、セルロース誘導体、例え
ば、酢酸水素フタル酸セルロース、酢酸セルロース、酢
酸プロピオン酸セルロース、酢酪酸セルロース、三酢酸
セルロース若しくは米国特許第4,700,207号明
細書に記載の物質のいずれか、又はポリ(ビニルアルコ
ール−コ−ブチラール)のようなポリ(ビニルアセター
ル)が挙げられる。当該バインダーは0.1〜5g/m
2 の被覆量で使用することができる。
【0020】本発明の色素供与体要素の反対側にスリッ
プ層を塗布することによって、印刷ヘッドが色素供与体
要素に粘着しないようにする。このようなスリップ層
は、高分子バインダー又は界面活性剤を含むか又は含ま
ずに、固体若しくは液体の減摩剤又はその混合物を含
む。好適な減摩剤として、油状物又は100℃未満で融
解する半結晶性有機固体、例えば、ポリ(ビニルステア
レート)、密蝋、過フッ素化アルキルエステル、ポリエ
ーテル、ポリカプロラクトン、シリコーンオイル、ポリ
テトラフルオロエチレン、カーボワックス、ポリ(エチ
レングリコール)、又は米国特許第4,717,711
号、同第4,717,712号、同第4,737,48
5号及び同第4,738,950号に記載されている材
料が挙げられる。スリップ層に好適な高分子バインダー
としては、ポリ(ビニルアルコール−コ−ブチラー
ル)、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセタール)、ポ
リスチレン、ポリ(酢酸ビニル)、酢酪酸セルロース、
酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸セルロース又はエチ
ルセルロースが挙げられる。
【0021】スリップ層における減摩剤の使用量は、減
摩剤の種類によって大きく異なるが、一般には0.00
1〜2g/m2 の範囲にある。高分子バインダーを使用
する場合、減摩剤は、使用する高分子バインダーの0.
05〜50重量%、好ましくは0.5〜40重量%の範
囲で存在させる。
【0022】本発明による集成体は、(1)上記の色素
供与体要素、及び(2)支持体上に色素像受容性高分子
層を有する色素受容性要素を含んでなり、当該色素受容
性要素と当該色素供与体要素とが、その色素層が当該色
素像受容性高分子層と接触するように重なりあう関係に
あって、当該色素像受容性層が当該色素前駆体をカチオ
ン性色素へ転化させることができる酸性物質を含有する
ものである。
【0023】本発明において用いられる色素受容体には
いずれのタイプのポリマーでも使用することができ、例
えば、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、等のような縮合型ポリマー、ポリスチ
レン、ビニルポリマー、等のような付加型ポリマー、二
種以上のポリマーの大きなセグメントが相互に共有結合
されているブロックコポリマーが挙げられるが、当該高
分子材料は、ポリマー鎖の一部として又は別途添加され
た有機酸として、酸基を含有する。本発明の好ましい実
施態様では、色素像受容性層はポリエステル、アクリル
酸ポリマー、スチレンポリマー、ポリアミド又はフェノ
ール樹脂を含む。
【0024】本発明において用いられる色素受容体の色
素像受容性層は、ポリマー鎖の一部としてのスルホン
酸、カルボン酸、ホスホン酸、リン酸もしくはフェノー
ルのような有機酸を含有するか、又は別途添加された有
機酸を含有することができる。色素像受容性高分子層は
脱プロトン化色素のためのマトリックスとして作用し、
そして同時に色素像受容性層内の酸官能価によって再プ
ロトン化及びカチオン性色素母体の再生が起こる。色素
受容体中に酸部分を取り込ませることができる各種方法
については、米国特許第5,523,274号、同第
5,534,479号及び同第5,627,128号明
細書を参照されたい。
【0025】当該ポリマーに別途添加することにより酸
性を付与することができる有機酸は、一般に、バラスト
化された有機酸、例えば、パルミチン酸、2−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)酪酸、等のようなカルボ
ン酸;リン酸のモノラウリルエステル、リン酸のジオク
チルエステル、ドデシルホスホン酸、等のようなホスホ
ン酸/リン酸;ヘキサデカンスルホン酸、p−オクチル
オキシベンゼンスルホン酸のようなスルホン酸;3,5
−ジ−t−ブチル−サリチル酸のようなフェノール、等
を含む。
【0026】色素受容性層に酸性を付与するために無機
酸を添加することもできる。例えば、米国特許第5,7
89,343号に記載されている材料のような強酸の遷
移金属塩又はメタロイド塩の水和物を使用することがで
きる。好ましい実施態様では、硫酸アルミニウム又は硝
酸亜鉛が用いられる。
【0027】本発明によると以下の色素受容体ポリマー
を使用することができる。 ポリ(ブチルアクリレート−コ−2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸)75:25 ポリ(2−エチルヘキシルアクリレート−コ−2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸)75:2
5 ポリ(2−エチルヘキシルメタクリレート−コ−2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸)75:
25 ポリ(2−ヘキシルメタクリレート−コ−2−アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸)75:25 ポリ(ブチルアクリレート−コ−メタクリル酸)75:
25 ポリ(ブチルアクリレート−コ−2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸−コ−メチル2−アクリ
ルアミド−2−メトキシアセテート)65:25:10 ポリ(ヘキシルメタクリレート−コ−2−スルホエチル
メタクリレート−コ−2−アクリルアミド−2−メトキ
シアセテート)65:25:10 ポリスチレンスルホン酸 ポリ(エチルメタクリレート−コ−2−スルホエチルメ
タクリレート)75:25 ポリ(メチルメタクリレート−コ−2−スルホエチルメ
タクリレート)75:25 N-15 Novolak (フェノール樹脂、Eastman Chemical社) 3,5−ジ−t−ブチル−サリチル酸を含有するポリ
(2−フェニルエチルメタクリレート)(Scientific Po
lymer Products社) ポリ(ブチルアクリレート−コ−アリルメタクリレート
−コ−2−スルホエチルメタクリレートナトリウム塩)
(重量比93:2:5)コア/ポリ(グリシジルメタク
リレート)(重量比10)シェル(Tg=−40℃) ポリ〔イソフタル酸−コ−5−スルホイソフタル酸ナト
リウム塩(モル比90:10)−ジエチレングリコール
(モル比100)〕 ポリ(エチルアクリレート−コ−フルオロアルキルメタ
クリレート−コ−2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸ナトリウム塩(重量比50:45:5)
【0028】色素像受容性層におけるポリマーは、所期
の目的にとって有効であれば任意の量で使用することが
できる。一般には、0.5〜10g/m2 の濃度で良好
な結果が得られる。当該ポリマーは、所望により有機溶
剤から塗布することも水から塗布することも可能であ
る。
【0029】本発明に用いられる色素受容性要素のため
の支持体は透明であっても反射性であってもよく、また
高分子支持体、合成支持体若しくはセルロース系紙支持
体又はこれらの積層体を含むことができる。透明支持体
の例として、ポリ(エーテルスルホン)、ポリ(エチレ
ンナフタレート)、ポリイミド、酢酸セルロースのよう
なセルロースエステル、ポリ(ビニルアルコール−コ−
アセタール)及びポリ(エチレンテレフタレート)のフ
ィルムが挙げられる。当該支持体は、所望の任意の厚さ
で使用することができるが、通常は10μm〜1000
μmの厚さで使用する。支持体と色素像受容性層との間
に別の高分子層を存在させてもよい。例えば、ポリエチ
レンやポリプロピレンのようなポリオレフィンを使用す
ることができる。当該高分子層に二酸化チタン、酸化亜
鉛、等の白色顔料を添加することにより反射性を付与す
ることもできる。さらに、この高分子層の上に下塗層を
設けることにより、色素像受容性層に対する密着性を改
良することもできる。このような下塗層については米国
特許第4,748,150号、同第4,965,238
号、同第4,965,239号及び同第4,965,2
41号明細書に記載されている。また、当該受容体要素
は、米国特許第5,011,814号及び同第5,09
6,875号明細書に記載されているもののような裏層
を含むこともできる。本発明の好ましい実施態様では、
当該支持体は、米国特許第5,244,861号明細書
に記載されているように、ミクロボイドを有する熱可塑
性コア層に熱可塑性表面層を被覆したものを含んで成
る。
【0030】当該技術分野では常套手段であるように、
色素受容性層又はオーバーコート層にシリコーン系化合
物のような剥離剤を添加することによって、感熱印刷時
の耐粘着性を高めることができる。上記したように、色
素供与体要素を使用して色素転写像を形成する。このよ
うなプロセスには、色素供与体要素を像様加熱し、上記
の色素受容性要素へ色素像を転写して、色素転写像を形
成させる工程が含まれる。
【0031】本発明の好ましい実施態様では、シアン、
マゼンタ又はイエローの色素像を生ぜしめることができ
る上記の色素の少なくとも一種の領域を順次繰り返しポ
リ(エチレンテレフタレート)支持体上に塗被した色素
供与体要素を使用し、そして各色について色素転写工程
を順次行うことにより3色色素転写像を得る。もちろ
ん、当該工程を単一の色についてのみ行う場合には、モ
ノクロ色素転写像が得られる。
【0032】色素供与体要素から色素を本発明の受容性
要素へ転写する際に使用することができる感熱印刷ヘッ
ドは市販されている。別法として、感熱色素転写用の別
の公知のエネルギー源、例えば、英国特許第2,08
3,726号に記載されているレーザー、を使用しても
よい。三色像を得る場合には、上記集成体を3回形成
し、それぞれに感熱印刷ヘッドより熱をかける。第一の
色素が転写された後、これらの要素を剥離する。次い
で、第二の色素供与体要素(又は異なる色素領域を有す
る供与体要素の別の領域)を色素受容性要素と整合させ
て、当該工程を繰り返す。同様にして第三の色を得る。
感熱色素転写後の色素像受容性層は、感熱転写された色
素像を含む。
【0033】
【実施例】本発明をさらに説明するため、以下に実施例
を提供する。実施例1 実施例では以下の対照用色素及び比較用色素を使用し
た。
【0034】
【化4】
【0035】以下の対照用色素についても調製して評価
した。
【0036】
【化5】
【0037】
【化6】
【0038】色素供与体要素の製作 厚さ6μmのポリ(エチレンテレフタレート)支持体上
に、以下の組成物を記載順に塗布することによって個々
の供与体要素を製作した。 1) Polymin P(商標)(BASF 社) (0.04g/
2 )及びポリ(ブチルアクリレート−コ−アリルメタ
クリレート)(重量比98:2)コア/ポリ(グリシジ
ルメタクリレート)(重量比10)シェル(0.01g
/m2 )を含む下塗層を水から塗布したもの、及び 2)本発明の色素前駆体又は上記従来技術の対照用色素
とFC-431(商標)フルオロカーボン系界面活性剤(3M
社)(0.01g/m2 )とをポリ(ビニルブチラー
ル)バインダー(Butvar B-76 (商標)、Monsanto社)
中に含有する層をトルエン/n−プロパノール/シクロ
ヘキサノン(65/30/5)の溶液から塗布したも
の。
【0039】色素前駆体(又は対照用色素)の塗布量の
詳細は表2にまとめた。色素/色素前駆体の量は、分子
量及びモル吸光係数に基づいて調整した。いずれの場合
も、ポリ(ビニルブチラール)バインダーの塗布量は色
素又は色素前駆体の量の2倍とした。
【0040】色素供与体要素の裏側に以下の層を記載順
に塗布した。 1) Tyzor TBT(商標)、チタンテトラブトキシド (Du
Pont社) (0.16g/m2 )を含む下塗層を1−ブタ
ノールから塗布したもの、及び 2) Emralon 329(商標)(Acheson Colloids 社) 、ポ
リテトラフルオロエチレン粒子の乾燥フィルム減摩剤を
硝酸セルロース樹脂バインダー(0.54g/m2 )及
びS−ナウバ微粒化カルナバ蝋(0.016g/m2
に含むスリップ層をn−プロピルアセテート、トルエ
ン、イソプロピルアルコール及びn−ブチルアルコール
溶剤混合物から塗布したもの。
【0041】
【表2】
【0042】酸性色素受容性要素の製作 米国特許第5,244,861号明細書に記載されてい
るように、まず厚さ38μmのミクロボイドを有する複
合フィルム(OPPalyte(商標)350TW, Mobil Chemical
社)を紙心材に押出積層することにより下記の受容性要
素を製作した。上記積層体の複合フィルム側に以下の層
を記載順に被覆した。 1)Prosil(商標)221 、アミノプロピルトリエトキシ
シラン(0.05g/m2 )とProsil(商標)2210、ア
ミノ官能性エポキシシラン(0.05g/m2)(共に
PCR社)を含む下塗層を3Aアルコールから塗布した
もの、及び 2)ポリ(ブチルアクリレート−コ−アリルメタクリレ
ート−コ−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸ナトリウム塩)(重量比93:2:5)(2.
82g/m2 )、 AQ29D(商標)、ポリエステルイオノ
マー(Eastman Chemical 社) (1.42g/m2 )、A
2 (SO4 3 ・18H2 O(0.52g/m2 )、
SYN FAC(商標)8216、非イオン性アリールポリオキシ
エチレンエーテル系界面活性剤(Milliken Chemicals)
(0.47g/m2 )、 ML160(商標)、カルナバ蝋分
散体(Michelman Chemical)(0.47g/m2 )及びポ
リ(エチルアクリレート−コ−Zonyl-TM(商標)−コ−
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナ
トリウム塩)(50:45:5)(0.22g/m2
の混合物を含む受容性層を水から塗布したもの。Zonyl-
TM(商標)はDuPont社より入手できるフルオロアルキル
メタクリレートモノマーである。
【0043】感熱色素転写像の作成及び評価 上記供与体要素と受容性要素とから11段階のセンシト
メトリー用の感熱色素転写像を作成した。供与体要素の
色素側(面積約10cm×15cm)を同面積の色素受
容体要素の受容性層側と接触するように配置した。この
集成体をステップモーター駆動式の直径60mmのゴム
ローラーに締結した。感熱ヘッド(TDKNo. 8I0625、温
度設定25℃)を上記集成体の色素供与体要素に24.
4ニュートン(2.5kg)の力で押し当て、これをゴ
ムローラーに対して押しつけた。
【0044】画像形成用電子回路を作動させ、供与体/
受容体集成体を印刷ヘッド/ローラーのニップを40.
3mm/秒で引き抜いた。同時に、感熱印刷ヘッド内の
抵抗素子に、4.575ミリ秒/ドットの印刷サイクル
(冷却用インターバルの0.391ミリ秒/ドットを含
む)の間に130.75マイクロ秒のインターバルで1
27.75マイクロ秒/パルスのパルスを与えた。1ド
ット当たりのパルス数を最小値0から最大値32まで漸
次増加させることによって、画像濃度を段階化させた。
感熱印刷ヘッドへ供給する電圧は約13.0Vとし、こ
れにより瞬間ピーク電力0.318ワット/ドット及び
最高総エネルギー1.30ミリジュール/ドットが得ら
れた。印刷室の湿度は40〜45%RHとした。
【0045】印刷後、色素供与体要素を画像化受容性要
素から分離し、そしてこれを50℃/50%RHの炉に
3時間入れておいて確実に色素を受容性層の全体に均一
に分布させた。温置後、X-Rite 820(商標)反射濃度計
を使用し、段階化された画像の11段階の各々について
ステータスA青反射濃度を測定した。表3に最高濃度値
(Dmax )を記載する。
【0046】次いで、上記の画像化受容性要素に、32
℃、相対湿度約25%において50kLux、5400
°Kの光源による退色処理を施し、そして段階化画像の
11段階のステータスA青反射濃度を再測定した。約
1.0の初期濃度からの色素減少量を低下率として算出
し、表3に記載した。
【0047】
【表3】
【0048】上記のデータは、本発明の色素前駆体は、
従来技術のカチオン性色素塩(色素供与体C−9及びC
−10)よりも転写効率が高い(Dmax 値が高い)こと
を示している。供与体要素I−1、I−4及びI−5と
C−9及びC−10を比較すると特に適切である。とい
うのは、これらの供与体はいずれも最終的には同一のカ
チオン性色素を受容性要素へ転写するものだからであ
る。
【0049】さらに、表3のデータは、本発明の色素前
駆体は、酸性受容性要素へ転写された場合に、従来技術
の色素前駆体よりもはるかに光安定性の高い画像を生ぜ
しめることも示している。
【0050】
【発明の効果】本発明の色素供与体要素は、転写時に所
望の色相を提供し且つ良好な光安定性を示す色素前駆体
を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルムット ウェーバー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,マリゴールド ドライブ 1089

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面上に、下記構造式で表され
    る色素前駆体を高分子バインダー中に分散させた色素層
    を有し且つ、前記支持体の反対面上にスリップ層を有す
    る色素供与体要素。 【化1】 (上式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5 は、各々独
    立に、炭素原子数1〜10の置換もしくは無置換アルキ
    ル基、炭素原子数6〜10の置換もしくは無置換アリー
    ル基、炭素原子数5〜10の置換もしくは無置換ヘタリ
    ール基又は置換もしくは無置換アリル基を表し、 Xは、−OR、−N(R)2 、−NRCOR、−NRS
    2 R、−SR、−SO2 R、−S(O)R、−O2
    R、−NRCON(R)2 、−OCON(R) 2 、−S
    2 N(R)2 又は−NRCOOR〔式中、Rは各々独
    立にH又はR1を表す〕を表し、 Y及びZは、各々独立に、R、ハロゲン、CN、アルコ
    キシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、
    アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、ア
    シルアミノ、スルホニルアミノ、ニトロ、アルキルスル
    ホニル、アリールスルホニル又はチオシアノを表し、 nは1〜4の整数を表し、 XとR1 は、それらが連結している原子と共に互いに結
    合して5〜7員環を形成することができ、 Zの任意の二つが結合してさらに別の縮合環を形成する
    ことができ、そしてR2 とR3 は互いに結合して5〜7
    員環を形成することができる。)
JP10362909A 1997-12-22 1998-12-21 感熱色素転写用色素供与体要素 Pending JPH11245528A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2325154C3 (de) * 1973-05-18 1978-11-16 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Drucktinten für den Transferdruck
US5698490A (en) * 1993-07-22 1997-12-16 Sony Corporation Thermal transfer ink ribbons using the same
EP0785087A1 (en) * 1996-01-16 1997-07-23 Agfa-Gevaert N.V. Thermal dye sublimation transfer process

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