JPH11244209A - 床用清掃具 - Google Patents

床用清掃具

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JPH11244209A
JPH11244209A JP5498098A JP5498098A JPH11244209A JP H11244209 A JPH11244209 A JP H11244209A JP 5498098 A JP5498098 A JP 5498098A JP 5498098 A JP5498098 A JP 5498098A JP H11244209 A JPH11244209 A JP H11244209A
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JP
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liquid
air introduction
handle
floor
mop
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JP5498098A
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Shinji Genno
伸次 源野
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Kyoshin Co Ltd
Kyoshin KK
Original Assignee
Kyoshin Co Ltd
Kyoshin KK
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Publication date
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 床面塗布用液体のモップへの供給・遮断操作
を手元で行い得るようにした上で、構造の単純化を図
り、製造コストの低減化に寄与することができるように
する。 【解決手段】 握り柄2と、この握り柄2に取り付けら
れ、かつ、床面塗布用の液体を貯溜する液溜容器3と、
上記握り柄2の下端部に取り付けられ、かつ、上記液溜
容器3から送り込まれた液状ワックスWを受け入れてモ
ップ5に供給するモップホルダー4とからなる床用清掃
具であって、上記液溜容器3は密封可能構造に形成さ
れ、この液溜容器3の下部と上記モップホルダー4との
間にはワックス導出管63が配設され、上記液溜容器3
の上部には空気導入管62が接続され、この空気導入管
62の先端部には空気の導入・遮断切り換え操作用のコ
ック部材61が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床面を清掃すると
きに使用される床用清掃具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、床面に液状ワックス等を付与して
清掃する床用清掃具が知られている。この清掃具は、握
り柄と、この握り柄に取り付けられた液溜容器と、握り
柄の下端部に形成されたモップホルダーとから構成さ
れ、液溜容器に貯溜された液状ワックスがパイプを通し
てモップホルダーに取り付けられているモップに供給さ
れるようになっている。従って、清掃者は、液状ワック
スを床にまいてからモップでこするという面倒な作業を
行わなくても、握り柄を把持してモップホルダーを床面
に沿って移動させるだけで、いわゆる床面にワックス掛
けを施すことが可能である。
【0003】かかる床用清掃具については、特公昭55
−6377号公報、実開昭56−104442号公報、
実公昭61−35169号公報、実開昭58−1790
86号公報、実開昭61−82558号公報、特開平5
−137685号公報、特開平7−23887号公報等
によって開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、上
記特公昭55−6377号公報に記載の床用清掃具にお
いては、モップホルダーにコックが設けられ、このコッ
クを開閉操作することによって液溜容器からパイプを通
じて送られてくる液状ワックスのモップへの供給・遮断
が行なわれるようになされている。しかし、このような
床用清掃具にあっては、握り柄を把持して立ち姿勢で清
掃作業を行っている最中に下方位置にあるコックを操作
しようとすれば一旦かがむ必要があり、この姿勢変更は
面倒であるとともに、清掃作業が中断されることから清
掃作業効率が低下するという問題点を有していた。
【0005】かかる問題点を解消するものとして、例え
ば実開昭56−104442号公報に記載されているも
のを挙げることができる。この公報のものは、握り柄の
上端側に操作片を設け、この操作片を操作することによ
ってパイプの下端部で液状ワックスの流通を開閉するよ
うになっている。こうすることによって液状ワックスの
モップへの供給・遮断操作を一々かがんで行う必要がな
くなり、その分、清掃作業効率が向上するが、操作片の
操作をパイプの開閉に連動させるための連動機構を採用
しなければならず、これによって部品点数が増加し、製
造コストが嵩むという新たな問題点が提起される。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、握り柄の手元での操作によ
って床面塗布用の液体のモップへの供給・遮断操作を行
うことができるという機能を確保した上で、簡単な構造
にすることができ、これによって製造コストの低減化に
寄与することができる床用清掃具を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
床用清掃具は、握り柄と、この握り柄に取り付けられ、
かつ、床面塗布用の液体を貯溜する液溜容器と、上記握
り柄の下端部に取り付けられ、かつ、上記液溜容器から
送り込まれた液体を受け入れてモップに供給するモップ
ホルダーとからなる床用清掃具であって、上記液溜容器
は密封可能構造に形成され、この液溜容器の下部と上記
モップホルダーとの間には液供給パイプが配設され、上
記液溜容器の上部には空気導入パイプが接続され、この
空気導入パイプの先端部には空気の導入・遮断切り換え
操作用の切換え手段が設けられていることを特徴とする
ものである。
【0008】この床用清掃具によれば、切換え手段によ
って空気導入パイプの外気との連通状態を遮断すること
により、液溜容器内に装填されている液体は、上部から
作用する大気圧が遮断され、液供給パイプの下端開口か
らの漏出が防止された状態になっている。この状態で、
切換え手段の操作によって空気導入パイプを外気と連通
させることにより、液溜容器内の液体に上方から大気圧
が加わり、これによって液体は液供給パイプを通ってモ
ップに供給される。
【0009】従って、握り柄を把持して立ち姿勢のまま
で切換え手段を操作することにより、任意に液溜容器内
の液体をモップに供給したり、供給を停止することが可
能であり、液供給パイプの下端部に設けられたコックを
操作する従来のものに比べて良好な清掃効率が確保され
る。
【0010】また、切換え手段は空気導入パイプの先端
側に設けられているため、従来の液供給パイプの下端側
に設けられたコックを手元側で操作する方式のものに比
べて、手元側の操作手段とコックとを連結する部材を設
ける必要がなく、その分、床清掃用具の部品点数を減少
させることが可能であり、部品コストおよび組付けコス
トの減少による製造コストの減少が実現する。
【0011】本発明の請求項2記載の床用清掃具は、請
求項1記載の床用清掃具において、上記空気導入パイプ
の先端部は、握り柄の上端部に固定されていることを特
徴とするものである。
【0012】この床用清掃具によれば、清掃作業中に空
気導入パイプの先端側を持ち上げた状態で把持したり、
胸ポケットに収納するようなことをしなくても、空気導
入パイプの上端部の上位位置が確保されるため、空気導
入パイプの位置に意を払う必要がなくなり、清掃作業が
行い易くなる。
【0013】本発明の請求項3記載の床用清掃具は、請
求項1または2記載の床用清掃具において、上記液溜容
器は、中央部に上下方向に延びる嵌装孔を備えた環状に
形成され、上記握り柄を上記嵌装孔に嵌入することによ
って液溜容器が握り柄に装着されていることを特徴とす
るものである。
【0014】この床用清掃具によれば、液体の装填され
た液溜容器は、その重心位置が握り柄の中心線に沿った
位置に設定されるため、床用清掃具の重量バランスが良
好になり、これによって清掃作業が行い易くなる。
【0015】本発明の請求項4記載の床用清掃具は、請
求項1乃至3のいずれかに記載の床用清掃具において、
上記切換え手段は操作片を円柱弁体の軸心回りに正逆回
動操作することによって開閉するコックであることを特
徴とするものである。
【0016】この床用清掃具によれば、容易に行い得る
コックの開閉操作で空気導入パイプ内上部への空気の導
入および遮断を行うことが可能になり、清掃作業の効率
化につながる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る床用清掃具
1の一実施形態を示す一部切欠き斜視図である。この図
に示すように、床用清掃具1は、棒状の握り柄2と、こ
の握り柄2の中央部分に取り付けられ、かつ、床面塗布
用の液状ワックスW体を貯溜する液溜容器3と、上記握
り柄2の下端部に取り付けられ、かつ、上記液溜容器3
から送り込まれた液体を受け入れてモップ5に供給する
モップホルダー4と、モップ5に対する液溜容器3内の
液状ワックスWの供給および供給停止を切り換える切り
換え構造6とを備えた基本構成を有している。
【0018】上記握り柄2は、下端部に一体に取り付け
られた軸支部材21を有しているとともに、上端部に外
嵌されたキャップ部材22を有している。上記軸支部材
21は、偏平な軸支突片21aと、この軸支突片21a
の上端部に延設された上部に開口を有する円筒部材21
bとからなっている一方、上記モップホルダー4の上面
中央部には、上記軸支突片21aに対応した幅方向一対
のブラケット42が突設されており、これら一対のブラ
ケット42間に軸支突片21aを嵌め込んだ状態でこれ
らに水平軸23を貫通して結合することにより、握り柄
2が水平軸23回りに回動自在にモップホルダー4に結
合された状態になっている。
【0019】図2は、図1に示す液溜容器3の断面図で
ある。この図および図1に示すように、液溜容器3は、
上下方向の中央部が全周に亘って径方向に膨出したビヤ
樽形状の容器本体31と、この容器本体31の中心部分
に上下方向に延びるように形成された内筒32と、容器
本体31の周面上部に突設された、液状ワックスWを容
器本体31内に注ぎ入れるめのワックス注入筒33と、
容器本体31の底部から下方に向けて突設された、容器
本体31内の液状ワックスWを導出するためのワックス
導出筒34と、容器本体31の頂部から上方に向けて突
設された、容器本体31内に空気を導入するための空気
導入筒35と、内筒32の下端部から内筒32と同一径
寸法で下方に向かって延設された裾筒36とを備えて構
成されている。
【0020】そして、上記容器本体31の内壁面と上記
内筒32の外周面との間に液状ワックスWを貯溜する環
状の貯溜空間Sが形成されている。また、上記内筒32
の内径寸法は、上記握り柄2の外径寸法よりも僅かに大
きく寸法設定され、内筒32を握り柄2に摺接状態で外
嵌することによって液溜容器3が握り柄2に装着される
ようになっている。
【0021】上記容器本体31は、下半分の下部本体3
1aと上半分の上部本体31bとからなっているととも
に、上記内筒32は、下半分の下部内筒32aと上半分
の上部内筒32bとからなっている。下部本体31aの
上縁部には、外径寸法が下部本体31aのそれより若干
小さい環状差込み縁部31cが設けられている一方、上
記上部本体31bの下縁部には、上記環状差込み縁部3
1cに摺接状態で外嵌する環状外嵌縁部31dが設けら
れている。
【0022】また、上記下部内筒32aの上縁部には、
内径寸法が下部内筒32aのそれより若干大きい環状外
嵌縁部32cが設けられている一方、上記上部内筒32
bの下縁部には、上記環状外嵌縁部32cに摺接状態で
内嵌する環状差込み縁部32dが設けられている。
【0023】そして、環状開口を上にした状態で下部本
体31aおよび下部内筒32aに、環状開口を下にした
状態の上部本体31bおよび上部内筒32bを、接着剤
を介して重ね合わせることにより、下部本体31aの環
状差込み縁部31cに上部本体31bの環状外嵌縁部3
1dが外嵌されるとともに、上部内筒32bの環状差込
み縁部32dに下部内筒32aの環状外嵌縁部32cが
外嵌され、これによって容器本体31が形成されるよう
になっている。
【0024】このように容器本体31および内筒32を
上下に分けて形成したのは、金型を用いた射出成形法に
よって液溜容器3を製造したためである。すなわち、金
型を用いるときは型抜きを行わなければならず、そのた
めに液溜容器3を二つに分ける必要があるが、射出成形
法以外の例えばブロー成形法等によって液溜容器3を製
造する場合には液溜容器3を二つに分けて製造しなくて
もよい。
【0025】上記ワックス注入筒33の外周面には雄ね
じ33aが螺設されている一方、この雄ねじ33aに対
応する雌ねじ37aの螺設された蓋体37が備えられ、
この蓋体3の雌ねじ37aをワックス注入筒33に雄ね
じ33aに捩じ込むことによってワックス注入筒33の
開口が閉止されるようになっている。
【0026】上記裾筒36には、径方向に向けて貫通し
たねじ孔36aが設けられている。そして、内筒32内
に握り柄2を差し通した状態でビス38をねじ孔36a
に捩じ込むことによって液溜容器3が握り柄2に固定さ
れるようになっている。
【0027】上記モップホルダー4は、図1に示すよう
に、平板状のホルダー本体41と、このホルダー本体4
1の上面中央部に突設された上記一対のブラケット42
と、ホルダー本体41の上面部に前後方向に延びるよう
に突設された補強用の幅方向一対のリブ43とからなっ
ている。ホルダー本体41の裏面側には、繊維体を多数
本植設してなるモップ5が形成され、モップホルダー4
を床面で滑らせることにより上記モップ5によって床面
が清掃されるようになっている。
【0028】また、ホルダー本体41には、適所に上下
に貫通した2つの貫通孔44が穿設されており、これら
貫通孔44を通して液状ワックスWが裏面のモップ5に
供給されるようになっている。かかるホルダー本体41
の上部には、着脱自在にホルダーカバー4aが装着され
ており、これによってモップホルダー4の外観を美麗な
ものにしている。
【0029】上記切り換え構造6は、図1に示すよう
に、上記キャップ部材22の頂部に付設されたコック部
材61と、このコック部材61と上記液溜容器3の空気
導入筒35との間に介設された空気導入管(空気導入パ
イプ)62と、ワックス導出筒34と上記モップホルダ
ー4の貫通孔44との間に介設されたワックス導出管
(液供給パイプ)63とを備えて構成されている。上記
空気導入管62および上記ワックス導出管63は、いず
れもポリエチレンやポリプロピレン等の柔軟性を有する
合成樹脂製のものが採用されている。
【0030】上記ワックス導出管63は、下部が三叉管
64を介して二股に分岐されている。この分岐された一
対のワックス導出管63の下端部には、上記ホルダー本
体41の貫通孔44に対応した接続管65が設けられ、
各接続管65を貫通孔44に差し込むことによってワッ
クス導出管63がモップホルダー4に装着されるように
なっている。
【0031】上記ワックス導出管63には、その上部に
コック39が介設され、このコック39の開閉操作によ
って液溜容器3内の液状ワックスWのワックス導出管6
3を通した外部への導出および導出停止を行い得るよう
にしている。かかるコック39は、蓋体37を開けて液
溜容器3内に液状ワックスWを装填するときに閉止さ
れ、これによって液状ワックスWがワックス導出管63
を通して漏出するのが防止されるようにしている。そし
て、コック39は蓋体37が液溜容器3に装着された後
に開かれる。なお、このコック39をワックス導出管6
3に設ける代わりに上記ワックス導出筒34に設けても
よい。
【0032】図3は、コック部材61の一実施形態を示
す断面図である。この図に示すように、コック部材61
は、キャップ部材22の頂部に一体に延設された縦円柱
体61aと、この縦円柱体61aの頂部に一体に固定さ
れた横円柱体61bとを備えている。横円柱体61bの
頂部には、外周面に雄ねじの螺設された雄ねじ突起61
cが突設されている。そして、この雄ねじ突起61cの
中心部分には下方に向かって延びて下端部か外部に連通
した空気導入通路61dが穿設されている。
【0033】この空気導入通路61dは、横円柱体61
bの中心位置を通るように下方に向かって延設され、さ
らに縦円柱体61aの中心線に沿って縦円柱体61aの
上下方向の中間位置まで延ばされ、この部分から径方向
に向かって穿設されて形成され、これによって雄ねじ突
起61cの頂部と縦円柱体61aの外周部との間が連通
状態になっている。
【0034】また、横円柱体61bには、水平方向に延
びる中心線に沿って貫設された嵌装孔61eが設けられ
ており、この嵌装孔61eは、中央部分で上記空気導入
通路61dに交差した状態になっている。かかる嵌装孔
61eに円柱弁体61fが摺接状態で嵌装されている。
この円柱弁体61fの上記空気導入通路61dに対応し
た位置には径方向に貫通した弁孔61gが穿設され、こ
れによって円柱弁体61fは、縦円柱体61aの自軸心
回りの回動位置に応じて空気導入通路61dを連通させ
る開弁姿勢と、上記連通を止める閉弁姿勢との間で姿勢
変更し得るようになっている。
【0035】かかる円柱弁体61fの一端部にはコック
ハンドル61hが取り付けられているとともに、他端部
にはEリング61iが装着され、これによって円柱弁体
61fが嵌装孔61eから抜け止めされた状態になって
いる。
【0036】一方、上記空気導入管62の上端部には、
雄ねじ突起61cの外径寸法より若干小さい径寸法を有
するフランジ62aが設けられている。このフランジ6
2aが雄ねじ突起61cの上端面に当接された状態で空
気導入管62に外嵌された袋ナット66を上記雄ねじ突
起61cに螺着して締結することにより、空気導入管6
2がコック部材61に接続されるとともに、空気導入管
62が空気導入通路61dと連通するようになってい
る。
【0037】かかるコック部材61の構成によれば、コ
ックハンドル61hの操作で円柱弁体61fを開弁姿勢
に設定することにより、液溜容器3内は、空気導入管6
2および空気導入通路61dを介して外気と連通し、円
柱弁体61fを閉弁姿勢に設定することにより上記連通
が遮断されることになる。
【0038】以下、図4を基に本発明の作用について説
明する。図4は本発明の作用を説明するための説明図で
あり、(イ)は、コック部材61の円柱弁体61fが閉
弁姿勢に設定された状態、(ロ)は、コック部材61の
円柱弁体61fが開弁姿勢に設定された状態をそれぞれ
示している。
【0039】まず、図4の(イ)に示す状態では、コッ
ク部材61の円柱弁体61fが閉弁姿勢に設定されるこ
とによって空気導入通路61dが円柱弁体61fによっ
て遮断され、これによって空気導入管62、および液状
ワックスWの貯溜された液溜容器3内は密封状態になっ
ている。従って、液溜容器3内の液状ワックスWの上面
には大気圧が作用せず、逆にワックス導出管63の下端
開口部から液状ワックスWに大気圧が加わった状態にな
っているため、液溜容器3内の液状ワックスWの空気導
入管62を通した外部への流出が阻止されている。
【0040】この状態でコックハンドル61hの操作に
より円柱弁体61fを開弁姿勢に設定すると、図4の
(ロ)に示すように、空気導入通路61dが開通し、こ
れによって空気導入管62および液溜容器3内が大気に
連通した状態になるため、空気導入通路61dおよび空
気導入管62を通して外気が液溜容器3内に導入され、
液溜容器3内の液状ワックスWはワックス導出管63を
通して外部に導出されることになる。
【0041】本発明は以上詳述したように、握り柄2に
液溜容器3を取り付け、この液溜容器3のモップホルダ
ー4との間にワックス導出管63を配設し、液溜容器3
の上部に空気導入管62を接続し、この空気導入管62
の先端部に空気の導入・遮断を切り換えるコック部材6
1を設けたため、コック部材61を操作することによっ
て空気導入管62の外気との連通状態を遮断することに
より、液溜容器3内に装填されている液状ワックスWを
ワックス導出管63の下端開口から漏出しないようにす
ることができる。
【0042】そしてこの状態で、コック部材61の操作
によって空気導入管62を外気と連通させることによ
り、液溜容器3内の液状ワックスWに上方から大気圧が
加わり、これによって液溜容器3内の液状ワックスWを
ワックス導出管63を通してモップに供給することがで
きる。
【0043】従って、握り柄2を把持して立ち姿勢のま
までコック部材61を操作することにより、任意に液溜
容器3内の液状ワックスWをモップに供給したり、供給
を停止することが可能であり、ワックス導出管63の下
端部に設けられたコックを操作する従来のものに比べて
良好な清掃効率を確保することができる。
【0044】また、コック部材61は空気導入管62の
先端側に設けられているため、従来のワックス導出管6
3の下端側に設けられたコックを手元側で操作する方式
のものに比べて、手元側の操作手段とコックとを連結す
る部材を設ける必要がなく、その分、床清掃用具の部品
点数を減少させることが可能であり、部品コストおよび
組付けコストの減少による製造コストの減少を実現させ
ることができる。
【0045】図5は、コック部材の他の実施形態を示す
断面図であり、(イ)は閉弁状態、(ロ)は開弁状態を
それぞれ示している。この実施形態においては、コック
部材610は、弁座611と、この弁座611に内装さ
れた円柱弁片612と、この円柱弁片612を閉弁方向
に付勢するコイルスプリング613と、上記円柱弁片6
12を開弁方向に操作するコックハンドル614夜から
成っている。
【0046】上記弁座611は、上下方向に延びる空気
導入通路615を有しているとともに、この空気導入通
路615に交差するように弁装着孔616を備えてお
り、この弁装着孔616に上記円柱弁片612が摺接移
動可能に嵌装されている。また、円柱弁片612は、下
面部に空気導入通路615に連通した下方に延びる接続
管617を有しており、この接続管617に空気導入管
62の上端部が接続された状態でその下部が中空の握り
柄2の上端部に嵌入され、これによって空気導入管62
が握り柄2内に装着された状態になっている。
【0047】上記円柱弁片612には、一側部(図5の
例では右側部)に径方向に貫通した弁孔612aが穿設
されており、この弁孔612aは、円柱弁片612が、
図5の(イ)に示すように右方に移動した状態では空気
導入通路615と連通しない閉弁状態になるとともに、
図5の(ロ)に示すように、左方に移動した状態では空
気導入通路615と連通する開弁状態になるように位置
設定されている。
【0048】また、上記弁装着孔616の左方には、コ
イルスプリング613を装着するスプリング室618が
設けられている。このスプリング室618に、円柱弁片
612を右方に向けて付勢するように上記コイルスプリ
ング613が装着された状態でスプリング室618の開
口部がねじ栓619で閉止され、これによるコイルスプ
リング613の付勢力で円柱弁片612は右方に押され
て常閉状態になっている。
【0049】上記コックハンドル614は、基端側に形
成された楕円状の弁操作部614aを有している一方、
上記弁座611の右側部には弁装着孔616に連通し、
かつ、右端部に開口を有するハンドル装着溝620が設
けられており、上記弁操作部614aは、上記ハンドル
装着溝620に嵌め込まれた状態で上方の偏心位置(円
柱弁片612より上方位置)が水平軸621回りに回動
自在に軸支されて水平軸621回りに偏心回動し得るよ
うになっている。
【0050】そして、コイルスプリング613の付勢力
により右方に向かう力を受けた円柱弁片612が周面を
押圧して弁操作部614aを水平軸621回りに反時計
方向に回動させるため、普段は、図5の(イ)に示すよ
うに、コックハンドル614が右斜め下に延びるように
弁座611から起され、かつ、弁装着孔616が空気導
入通路615を閉止するようにずれた閉弁姿勢に設定さ
れるようになっている。
【0051】そして、図5の(イ)に示す状態で、手操
作によってコックハンドル614を水平軸621回りに
時計方向に回動させることにより、図5の(ロ)に示す
ように、偏心している弁操作部614aの周面がコイル
スプリング613の付勢力に抗して弁装着孔616を左
方に押圧するため、これによって円柱弁片612が左方
に移動し、コックハンドル614は、弁孔612aが空
気導入通路615に連通した開弁姿勢に設定されるよう
になっている。
【0052】このコック部材610によれば、床用清掃
具1で床清掃を行いながら、適宜、握り柄2と一緒にコ
ックハンドル614を握ることにより、円柱弁片612
が開通して空気導入通路615が液溜容器3(図2)内
と連通するため、液溜容器3内の液状ワックスWがモッ
プ5に供給されるとともに、コックハンドル614から
手を離すことにより、上記連通状態が遮断状態に変化す
るためモップ5への液状ワックスWの供給が停止され
る。
【0053】このように、この実施形態のコック部材6
10によれば、コックハンドル614を握持したり、握
持を解除するというワンタッチ操作によってモップ5へ
の液状ワックスWの供給と停止とを簡単に切り替えるこ
とが可能であり、床清掃作業の効率化を図る上で有効で
ある。
【0054】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0055】(1)上記の実施形態においては、液溜容
器3を環状に形成し、その中心部分の内筒32に握り柄
2を貫通させることによって液溜容器3を握り柄2に取
り付けるようにしているが、本願発明は液溜容器3を環
状のものにし、握り柄2を液溜容器3に差し込むことで
液溜容器3を握り柄2に取り付けるようにすることに限
定されるものではなく、環状に形成されていない通常の
容器を、所定の係止部材をもちいて握り柄2に取り付け
るようにしてもよい。
【0056】(2)上記の実施形態においては、切り換
え手段としてコック部材61が採用されているが、本発
明は、切り換え手段がコック部材61であることに限定
されるものではなく、空気導入管62を押圧して通路が
塞がるように弾性変形させて空気の流通を遮断するよう
な構造のものを切り換え手段として採用してもよい。
【0057】(3)上記の実施形態においては、コック
部材61を握り柄2の上端部に固定しているが、特に固
定しなくてもよい。この場合は、コック部材61を片手
で把持しながら、あるいはコック部材61をポケット等
に収納した状態で握り柄2を握って清掃作業を行うこと
になる。
【0058】(4)上記の実施形態においては、液溜容
器3内に液状ワックスWを装填しているが、液状ワック
スWに代えて水を装填してもよい。水を装填したときは
床面の水拭きに利用される。
【0059】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の床用清掃具によ
れば、握り柄に密封可能構造の液溜容器を取り付け、こ
の液溜容器の下部とモップホルダーとの間に液供給パイ
プを配設し、液溜容器の上部に空気導入パイプを接続
し、この空気導入パイプの先端部に空気の導入・遮断を
切り換える切換え手段を設けたため、切換え手段によっ
て空気導入パイプの外気との連通状態を遮断することに
より、液溜容器内に装填されている液体は、上部から作
用する大気圧が遮断され、これによって液供給パイプの
下端開口からの液体の漏出が起こらないようにすること
ができる。そしてこの状態で、切換え手段の操作によっ
て空気導入パイプを外気と連通させることにより、液溜
容器内の液体に上方から大気圧が加わり、これによって
液溜容器内の液体を液供給パイプを通してモップに供給
することができる。
【0060】従って、握り柄を把持して立ち姿勢のまま
で切換え手段を操作することにより、任意に液溜容器内
の液体をモップに供給したり、供給を停止することが可
能であり、液供給パイプの下端部に設けられたコックを
操作する従来のものに比べて良好な清掃効率を確保する
ことができる。
【0061】また、切換え手段は空気導入パイプの先端
側に設けられているため、従来の液供給パイプの下端側
に設けられたコックを手元側で操作する方式のものに比
べて、手元側の操作手段とコックとを連結する部材を設
ける必要がなく、その分、床清掃用具の部品点数を減少
させることが可能であり、部品コストおよび組付けコス
トの減少による製造コストの減少を実現させることがで
きる。
【0062】本発明の請求項2記載の床用清掃具によれ
ば、空気導入パイプの先端部を握り柄の上端部に固定し
たため、清掃作業中に空気導入パイプの先端側を持ち上
げた状態で把持したり、胸ポケットに収納するようなこ
とをしなくても、空気導入パイプの上端部の上位位置が
確保され、空気導入パイプの上端部の位置に意を払う必
要がなくなり、その分清掃作業を行い易くすることがで
きる。
【0063】本発明の請求項3記載の床用清掃具によれ
ば、液溜容器を、中央部に上下方向に延びる嵌装孔を備
えて環状に形成し、握り柄を嵌装孔に嵌入することによ
って液溜容器を握り柄に装着しているため、液体の装填
された液溜容器は、その重心位置が握り柄の中心線に沿
った位置に設定され、床用清掃具の重量バランスが良好
になり、これによって清掃作業を行い易くすることがで
きる。
【0064】本発明の請求項4記載の床用清掃具によれ
ば、切換え手段としてコックを採用したため、コックの
開閉操作で空気導入パイプ内上部への空気の導入および
遮断を行うことが可能になり、清掃作業の効率化に寄与
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床用清掃具の一実施形態を示す一
部切欠き斜視図である。
【図2】図1に示す液溜容器の断面図である。
【図3】コック部材の一実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明の作用を説明するための説明図であり、
(イ)は、コック部材の円柱弁体が閉弁姿勢に設定され
た状態、(ロ)は、コック部材の円柱弁体が開弁姿勢に
設定された状態をそれぞれ示している。
【図5】コック部材の他の実施形態を示す断面図であ
り、(イ)は閉弁状態、(ロ)は開弁状態をそれぞれ示
している。
【符号の説明】
1 床用清掃具 2 握り柄 21 軸支部材 21a 軸支突片 21b 円筒部材 22 キャップ部材 23 水平軸 3 液溜容器 31 容器本体 31a 下部本体 31b 上部本体 31c,32d 環状差込み縁部 31d,32c 環状外嵌縁部 32 内筒 32a 下部内筒 32b 上部内筒 33 ワックス注入筒 33a 雄ねじ 34 ワックス導出筒 35 空気導入筒 36 ワックス導出管 36a ねじ孔 37 蓋体 38 ビス 39 コック 4 モップホルダー 4a ホルダーカバー 41 ホルダー本体 42 ブラケット 43 リブ 44 貫通孔 5 モップ 6 切り換え構造 61,610 コック部材 61a 縦円柱体 61b 横円柱体 61c 雄ねじ突起 61d 空気導入孔 61e 嵌装孔 61f 円柱弁体 61g 弁孔 61h コックハンドル 61i Eリング 62 空気導入管(空気導入パイプ) 63 ワックス導出管(液供給パイプ) 64 三叉管 65 接続管 66 袋ナット W 液状ワックス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 握り柄と、この握り柄に取り付けられ、
    かつ、床面塗布用の液体を貯溜する液溜容器と、上記握
    り柄の下端部に取り付けられ、かつ、上記液溜容器から
    送り込まれた液体を受け入れてモップに供給するモップ
    ホルダーとからなる床用清掃具であって、上記液溜容器
    は密封可能構造に形成され、この液溜容器の下部と上記
    モップホルダーとの間には液供給パイプが配設され、上
    記液溜容器の上部には空気導入パイプが接続され、この
    空気導入パイプの先端部には空気の導入・遮断切り換え
    操作用の切換え手段が設けられていることを特徴とする
    床用清掃具。
  2. 【請求項2】 上記空気導入パイプの先端部は、握り柄
    の上端部に固定されていることを特徴とする請求項1記
    載の床用清掃具。
  3. 【請求項3】 上記液溜容器は、中央部に上下方向に延
    びる嵌装孔を備えた環状に形成され、上記握り柄を上記
    嵌装孔に嵌入することによって液溜容器が握り柄に装着
    されていることを特徴とする請求項1または2記載の床
    用清掃具。
  4. 【請求項4】 上記切換え手段は操作片を円柱弁体の軸
    心回りに正逆回動操作することによって開閉するコック
    であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の床用清掃具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1120077A2 (fr) * 1999-12-30 2001-08-01 A.Z. International S.A. Balai pourvu d'un régulateur du débit de produits pour le nettoyage et le traitement des sols
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JP2009189426A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Kao Corp 清掃具

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