JPH11244097A - 椅子と寝台の背もたれの伸縮 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 背もたれが起倒できる椅子及び寝台を使用し
て起居仰臥する度に、生じる上半身と背もたれとの違和
感を、背もたれの起倒に連れて其の差を少なくして、快
適な使用感を実現する。 【解決手段】 背もたれ中空軸（１）に差し込まれたす
べり軸（２）の下端と、座板（３）とを屈折出来るよう
屈折点（４）で接合組み立てて、背もたれ中空軸（１）
の下部に、つがい接合点（５）にブラケットを設け、座
板にもつがい接合点（６）にブラケットを設けて、其の
（５）と（６）との間を連接棒（７）でつがい連接をす
る。背もたれの起倒中（角度変更中）に、すべり軸が背
もたれ中空軸に沿って移動、（背もたれの伸縮）せしめ
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、椅子及び寝台
が、背もたれの起倒と連動して、背もたれを伸縮せしめ
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来は、背もたれを起倒しても、背もた
れが伸縮しなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】（イ）椅子や寝台に身
体を委ねて、背もたれを起倒する際、従来のものは背も
たれを倒した時に、上半身の背中を背もたれに競り上げ
られ、起すときには背中を背もたれに摺り下げられる。 （ロ）其のため着衣のよじれを生じ、其の度に背伸びを
して身をこなし直す等、上半身への負荷が増減して、腰
関節・背骨・皮膚等に干渉を生じせしめる。本発明は、
これらの欠点を除くためにされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】背もたれ中空軸（１）の
下部に差し込まれて移動することが出来るすべり軸
（２）と、座板（３）とが、屈折点（４）でつがい接合
して、背もたれ中空軸つがい接点（５）と、座板つがい
接点（６）との距離を固定する為に、連接棒（７）を装
着する。本発明は以上のような構成よりなる、椅子及び
寝台の背もたれの伸縮機構である。

【０００５】

【発明実施の形態】椅子に着座して、又は背もたれを起
した寝台に着座して、身を背もたれに委ねて後方に倒す
と、連接棒（７）が、背もたれ中空軸（１）を引き下
げ、すべり軸（２）と摺れながら背もたれ中空軸（１）
と、屈折点（４）との間隔を縮小する。倒した背もたれ
中空軸（１）を起すと、連接棒（７）が背もたれ中空軸
（１）を押し上げて、背もたれ中空軸（１）と屈折点
（４）との間隔を伸縮する。其のために背もたれの起倒
と伸縮は連動する。

【０００６】

【実施例】以下発明の実施例について説明する。 （イ）背もたれ中空軸（１）に、つがい接合点（５）ブ
ラケットを設ける。 （ロ）座板（３）に、つがい接合点（６）ブラケットを
設ける。 （ハ）座板（３）に、すべり軸（２）を接合して、屈折
が出来るよう接合点（４）を設けて、すべり軸（２）の
先端を背もたれ中空軸（１）に差し込む。 （ニ）つがい接合点（５）と、つがい接合点（６）とを
連結するために、連接棒（７）を設けて連結する。 （ホ）つがい接合点（５）と（６）の位置、及び、連接
棒（７）の長さを変えることにより使用する者の体格に
合わすことが出来る。

【０００７】

【発明の効果】背もたれの伸縮を使用時の起倒と連動し
て、着座した人の腰椎関節を中心として見立てた同心円
に、擬した外周円弧を背もたれに生じせしめて、人の背
の曲げ伸ばしに適応して、着座者への加わる負荷の減少
により、健常者には不快感の解消を、傷病者へは患部へ
の干渉を少なくして、苦痛が緩和される。着座者に多く
見られる上着の皺_（しわ）の減少も計れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の背もたれを起した状態の側面図であ
る。

【図２】本発明の背もたれを４５度の傾斜状態にした側
面図である。

【図３】本発明の背もたれを座板と同じ水平状態にした
側面図である。

【符号の説明】

１ 背もたれ中空軸 ２ すべり軸 ３ 座板 ４ 屈折点 ５ つがい接合点（ブラケット） ６ つがい接合点（ブラケット） ７ 連接棒

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 背もたれ中空軸（１）の下端から、すべ
   り軸（２）を差込み座板（３）の、屈折点（４）で接
   合。背もたれ中空軸に設けたつがい接合点（５）と、座
   板に設けたつがい接合点（６）との距離を、固定する連
   接棒（７）を取付けて、椅子及び寝台の背もたれの伸縮
   を、つまり背もたれが、起倒と連動して作動するよう装
   着した、椅子及び寝台。