JPS61238232A - 座位補助および起立補助機構を有するベツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は各種の補助機能を有するベッド、特に座位にお
ける補助機構及び起立位における補助機構を具えたベッ
ドに関するものである。

本発明の目的は長期療養者及び急性期の安静治療が終わ
って離床器にある病者のような比較的体力のない病者が
ベッド上で正座位をとろうとする場合の座位の補助や、
ベッドから離れて床面に立ち上がろうとする場合にその
立位の訓練及びその補助をすることが出来、また、ベッ
ド面が長さ方向における途中から多数の角度に傾斜する
所謂フルリクライニングすることによる安楽椅子的な使
用や、ベッド自体を車椅子的に移動が自由に行えるよう
にするなど各種の機構を具えたベッドを提供せんとする
ものである。

また、本発明の他の目的は前記した各種の動作を介護者
の協力を殆ど必要とせずに行えるようにした座位補助お
よび起立補助機構を有するベッドを提供しようとするも
のである。

長期療養者や、急性期の安静治療が終わり離床期にある
病者等が早期に社会復帰するためには状況が許す限り一
日も早く復帰のためのリハビリテーションを行うことが
必要である。医療福祉の世界では、より早い社会復帰の
ために早期離床の有効性は早くから唱えられていたが高
齢化社会の中では長期療養者の数は逆に増加しリハビリ
のための介護者の数は不足する一方であり、病者が自発
的にリハビリのための運動をしようと意欲してもその自
立のための運動を介護する介護者が足りないためにその
効果を享受することができず、逆にねたきり老人の増加
を来たしているという問題が起きている。

本発明はこれらの問題に対処しようとするものであり以
下に記載する発明の完成により完全にその目的を達成す
ることができたものである。

以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

本発明は、下端にフットボード１１を具え、長さ方向に
おける中間数個所において自由に屈曲できるようにした
ベッド本体１と、前記ベッド本体１の一部に枢着しベッ
ド本体をその下面から起伏自在に支える基台２、及び、
前記ベッド本体１の各部をその目的に応じて起伏及び若
しくは屈曲させるための伸縮作動機構３．　４．　５を
主たる構成体として構成している。ベッド本体１は、背
当て部１２、臀受は部１３、線受は部１４及び二枚の脚
受は部１５．１６がそれぞれ独立した板状体として形成
されておりそれらの板状体が接続部において枢軸を介し
て順次連続させられてベッドとしての使用時には全体が
平板な状態を呈するように連結されている。３は、背当
て部１２の起伏を作動させるための伸縮作動機構であり
シリンダ一本体３１から伸縮杆３２が油圧により伸縮す
るようにしている。前記したシリンダ一本体３１の基端
部は、臀受は部１３の先端部下面に張り出すように装着
した半円弧状ないしクランク状に形成されたブラケット
３３の先端部に枢着している、またシリンダ一本体３１
から伸縮する伸縮杆３２の先端部は背当て部１２の裏面
中央部近くに設けたブラケット３４に枢着している。な
お、伸縮作動機構３は、伸縮杆３２が伸張するに従って
背当て部１２が徐々に起立し、伸縮杆３１が収縮するに
従って徐々に倒伏していくものである。（第５図に例示
する場合において背当て部１２が最も直立状態にある場
合であってもそれが接続する臀受は部１３との関係にお
いて背当て部１２は倒伏状態にあるので伸縮杆３２は収
縮している）４は、先端部を臀受は部１３の裏面に装着
した伸縮作動機構である、この伸縮作動機構４は油圧に
より伸縮作動を行うものでありシリンダ一本体４１の基
端部を基台２に枢着し、シリンダ一本体４１から伸縮す
る伸縮杆４２の先端部を臀受は部１３の裏面に枢着して
いる。前記した伸縮作動機構４は、臀受は部１３を平坦
な状態から垂直に近い直立状態まで作動させることがで
きるような機能を有するものを用いることが必要であり
実施例に例示するような収納時の形状がコンパクトであ
りしかも伸張ストロークの長い二段式の伸縮が行える油
圧機構などを用いることが望ましい。線受は部１４は臀
受は部１３に連続するようにして連結するものであり基
端部（脚受は部１５と枢着する側）はその両側を基台２
から張出した支腕２１によって枢支させている。なお、
臀受は部１４および線受は部１５は平常は水平状態を維
持する構成となっているが伸縮作動機構４によって上方
に持ち上げられるように作動する際にその連結部分が受
註だけ上方に屈曲して臀受は部１４が出来るだけ長い時
間水平状態に近い状態を維持して使用者の臀部を直立状
態近くの体位となるまで核部によって支承し臀部がすベ
リ落ちないようにしている。伸縮作動機構５は脚受は部
１５を「逆く」字状に折り曲げ若しくは伸張させるため
のものであり、油圧によって作動するシリンダ一本体５
１の基端部を基台２に枢着し、伸縮杆５２の先端部を脚
受は部１５の先端裏面に枢着している。５３は脚受は部
１５の裏面に固定したブラケットであり前記伸縮作動機
構５の伸縮杆５２が収縮すると二枚の脚受は部１５及び
１６の連結部が下側に「逆く」字状に折り込まれるもの
である。１１は脚受は部１６の下端部に起伏を自在とす
るように枢着したフットボードであり、基端部と脚受は
部１５の裏面との間に連結した作動リンク６によって、
二枚の脚受は部１５及び１６が折り畳まれるに従って基
台２と平行となるように枢動し、これと逆に折り畳みを
開放されるに従って脚受は部１６と直交するように作動
するようにしている。７は、ベッド本体１の横より張り
出すようにして固定した起立時の補助グリップでありベ
ッド本体１が起立状態にある時（線受は部１４よりも上
方が直立状態となった時）に使用者の直立と歩き始めの
動作を補助するものである。この補助グリップ７は、基
台２から起立させた支腕２１に予め使用者の起立位置を
想定して固定している。この補助グリップ７の位置調整
が行えることは勿論である。基台２はベッド本体１が各
種の動作を行う際に安定してこれを支承できるように構
成するものであり前後四隅にはキャスター２２・・２２
を装着している。なお、ベッド本体１の上面にはウレタ
ンフオームのような弾力性を有するマット８を装着して
使用するものであることは勿論であり、また必要に応じ
て枕９や使用者のフラツキを防止するための補助ベルト
（図示しない）を適宜の位置に取り付けることもできる
。前記した伸縮作動機構３．４．５は予めコンピュータ
設定された作動指示機構（図示しない）等によって関連
づけられて作動するようにしている。

上記のように構成した本発明は以下のように作動し、ま
た以下のような効果を発揮することができる。

（１）正座位ポジションを取る場合 第１図の状態にあるベッド本体１のうち、背当て部１２
の伸縮作動機構３を行わせる伸縮杆３１を最も長い位置
に達するまで繰り出し順次伸張させると背当て部１２は
平坦な状態から直立状態まで任意の角度で起立させるこ
とができる。またこの場合に、臀受は部１３および線受
は部１４部分は背当て部１２との連結部分側が少許だけ
下降するように伸縮作動機構４を作動させ、併せて脚受
は部１５を作動させる伸縮作動機構５の伸縮杆５２を収
縮させると、二枚の脚受は部１５および１６がその連結
部で「逆く」字状に折り畳まれて第８図（伺の状態にな
り筒車かつ正確に正座位ポジションを取ることができる
。

正座位の場合の効果 ｉ　従来のベッドは背当て部分が起立できる程度のもの
であったため、単なる座床効果しか期待できずしかもそ
の場合に使用者の腹部を圧迫するという欠点があったが
、本発明では膝関節部、足首関節部を９０度まで曲げて
坐ることが可能となりきわめて自然な座床姿勢をとるこ
とができる。

ｉｉ　　本発明の正座位を取ると立位、歩行のための間
接可動域訓練として非常に有効である。

１ｉｉ　　従来のベッドと異なり長時間坐っていられる
ので床ずれ予防になる。

ｉｖ　　背筋、腹筋が強化されリハビリテーションのた
めの第一段階の目的が達成できる。

■　座っている実感があり、立位、歩行のための積極的
な心理になることができる。

（２）立位のためのポジションを取る場合前記した座位
にあるポジションから臀受は部１３を支承する伸縮作動
機構４の伸縮杆４２を伸張させる、そうすると臀受は部
１３と背当て部１２との連結部が少許だけ沈んだ状態（
側面側く字状）を呈しながら線受は部１４側から順次起
立する。

この起立を継続すると第８図に（ロ）から（ニ）に例示
する順に順次起立して最終的に立位ポジションを得るこ
とができる。なお、この場合に使用者の身体を補助ベル
ト（図示しない）によってベッド本体１に固定しておけ
ば使用者は心理的にも不安感を無くすことができる。

立位の場合の効果 １　ベッド本体１のうち脚受は部１５及び１６を除くそ
の他の部分は第８図（ニ）に例示するよう。

に床面に対してほぼ直角に起立できるので、このままの
状態で病人の立位、バランス訓練を行うことができる。

１１　　直立するまでの間に臀受は部１３と腿受は部１
４とが側面側く字状に受註だけ屈曲した状態を維持しな
がら起立を行うので、臀受は部１３に支承された病人の
臀部が前部（腿受は部１４方向）に滑り落ちを生じない
保持角度を維持しながら起立を図ることができ極めて安
定している。（病人の臀部は第８図（ハ）に例示するよ
うに臀受は部１３側に沈もうとして前にズレにくい。）
ｉｉｉ　　足の弱った人は立ち上がる時が最も苦痛であ
るが、本発明によれば使用者（病人）は臀部がスベリ落
ちをしないように保護されながら起立させられる機構と
なっているので起立はベッド本体１の補助によって簡単
に行うことができる。

ｉｖ　　ベッド本体１の前面には起立時における使用者
（病人）の身体を支える補助グリップ７が固定されであ
るので起立から歩行に移る際の杖の役目を果たさせるこ
とができる。（この補助グリップ７は使用者の体位に応
じてグリップ位置が調整できるようになっている。） （３）安楽椅子としての使用（リクライニング機構とし
ての使用） 臀受は部１３及び腿受は部１４をほぼ水平な状態として
おき、背当て部１２を伸縮作動機構３により、また脚受
は部１５．１６を伸縮作動機構５によってそれぞれ所望
の角度に傾斜させることにより第７図に例示するような
安楽椅子的な使用をすることができる。この場合前記し
た伸縮作動機構３及び５の調整により傾斜角度は任意に
選択することが可能であり所謂フルリクライニングを行
うことができる。また、この場合脚受は部１６の傾斜に
応じてフットボード１１は最適な傾斜角度を自動的に形
成することができる。

（４）　　車椅子的な使用 正座位の状態で基台２に装着してあるキャスター２２・
・２２を可動状態にセントすればベッド本体１全体が車
椅子とすることができる。

（５）原位置への復帰 前記した操作の逆作動をさせるだけで簡単且つ迅速に原
位置に復帰を図ることができる。

本発明は上記のように構成したので３つの伸縮作動機構
３．４．５を巧みに作動させることによっテ従来のベッ
ドでは得ることのできなかった各種の機能を簡単に発揮
させることができるようになった。特に、本発明によれ
ば各種の作動が介護者の補助を殆ど必要とせず、使用者
（病人）本人のスイッチ操作によって簡単に行えるので
介護者不足が原因で早期離床や早期の社会復帰が遅れて
いた病者の回復を本人の意志によって迅速に図ることが
できるという著しい特徴を有している。また本発明によ
れば各種の作動が無段階に行えるので使用者の体力程度
に応じてそれらの動作を選択しながら反復使用すること
が可能であり介護者の協力によりリハビリテーションを
行う場合のように訓線種百によっては微調整が困難とな
るなどの問題を生じることがないなど多くの特徴を有し
ている。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示すものであり、第１図は斜視図
、第２図は安楽椅子としての利用例を示す斜視図、第３
図は直立状態を示す斜視図、第４図は平面図、第５図は
各種の作動状態を示す側面図、第６図は通常のベッドと
しての使用をしている例を示す概略図的側面図、第７図
は第２図の概略図的な側面図、第８図は正座位から起立
位に移行する状態を段階的に示す概略図的な側面図であ
る。 １・・ベッド本体、１１・・フットボード、１２・・背
当て部、１３・・臀受は部、１４・・腿受は部、１５．
１６・・脚受は部、２・・基台、２１・・支腕、３．４
．５・・伸縮作動機構、３３．３４．５３・・ブラケッ
ト、６・・作動リンク、７・・補助グリップ、 特許出願人　　　　　石　　井　　賢　　俊第１図 Ｑ 入 第２図 第３図 第４図 第５図 ｎ １１　　　。 第６図 第７図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）ベッド本体と、このベッド本体の一部をその下面
   から支承する基台と前記ベッド本体を複数個所において
   部分的に起伏若しくは屈曲させる伸縮作動機構との組合
   せからなり、前記伸縮作動機構はそれぞれの作動が連絡
   されながら作動するように構成してなる座位補助および
   起立補助機構を有するベッド。
2. （２）前記ベッド本体は背当て部、臀受け部、腿受け部
   及び二枚の脚受け部を順次連結して構成したものである
   特許請求の範囲第１項記載の座位および起立補助機構を
   有するベッド。
3. （３）前記ベッド本体は背当て部、臀受け部、腿受け部
   及び脚受け部がその長さ方向にそってそれぞれ屈曲、起
   伏を行うようにしてなる特許請求の範囲第１項記載の座
   位補助および起立補助機構を有するベッド。
4. （４）前記伸縮作動機構が油圧シリンダーである特許請
   求の範囲第１項記載の座位補助および起立補助機構を有
   するベッド。
5. （５）前記基台にはキャスター等の移動機構を付加して
   ある特許請求の範囲第１項記載の座位および起立補助機
   構を有するベッド。