JPH11242370A - 画像形成装置、像担持体カートリッジ、画像形成カート リッジ、走査光学装置及び給紙装置 - Google Patents

画像形成装置、像担持体カートリッジ、画像形成カート リッジ、走査光学装置及び給紙装置

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JPH11242370A
JPH11242370A JP10135920A JP13592098A JPH11242370A JP H11242370 A JPH11242370 A JP H11242370A JP 10135920 A JP10135920 A JP 10135920A JP 13592098 A JP13592098 A JP 13592098A JP H11242370 A JPH11242370 A JP H11242370A
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image carrier
image forming
forming apparatus
belt
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Iwataka Miyamoto
巌恭 宮本
Masaaki Ikeda
雅昭 池田
Yuji Okugawa
祐司 奥川
Hajime Tanaka
一 田中
Naoki Tajima
直樹 田島
Masahiro Shigetomi
雅弘 重富
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】機構の簡素化及び装置の小型化が図れ、高品質
な画像を得ることのできる画像形成装置を提供すること
を課題とする。 【解決手段】少なくとも2つのローラ3,5に張架され
て回転するベルト状像担持体1と、ベルト状像担持体1
上の現像剤を除去するクリーニング手段11とを有する
画像形成装置であって、2つの上ローラ3,下ローラ5
は像担持体1を上下方向に張架し、クリーニング手段1
1は、ベルト状像担持体1が下から上へ移動する面の上
ローラ3近傍に設ける。また、像担持体1の近傍にレジ
ストセンサ131を設け、像担持体1とレジストセンサ
131との間に給送経路Sを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ装置等の画像形成装置、該画像形成装
置に対して着脱可能な像担持体カートリッジ及び画像形
成カートリッジ、更に前記画像形成装置に使用可能な走
査光学装置及び給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
りベルト状の像担持体(ベルト状像担持体)を用いた画
像形成装置は知られている。又、画像形成装置において
は、像担持体、帯電手段、現像器等の部品は、所定プリ
ント数に達すると、交換する必要がある。
【0003】一方、ベルト状の像担持体を用いた画像形
成装置においては、像担持体等の部品の配置を効率よく
行い、装置を小型化しようとする試みはなされていなか
った。特に、多色画像形成装置の場合では、複数の帯電
手段、像形成手段、現像手段等が必要となり、装置が大
型化してしまう。
【0004】一方、所定プリント数に達すると交換する
必要がある部品の交換時期は、各々異なる。例えば、グ
リッドと帯電極とを有する帯電手段においては、グリッ
ドの寿命の方が帯電極の寿命よりも短い。又、多色画像
形成装置においては、上述したように複数の帯電手段、
像形成手段、現像手段等が必要となり、交換部品が多く
なる。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、画像形成装置において小型化を達成しつつ、良好で
かつ高品質な画像を得ることをその課題とする。即ち、
本発明の第1の課題は、機構の簡素化及び装置の小型化
が図れる画像形成装置を提供することにある。また、第
2の課題は、像担持体等の部品の交換が簡単な画像形成
装置を提供することにある。また、第3の課題は、現像
手段等の部品の交換が簡単な画像形成装置を提供するこ
とである。
【0006】第4の課題は、像担持体等の部品の交換が
簡単な像担持体カートリッジを提供することにある。ま
た、第5の課題は、機構の簡素化及び小型化が図れると
共に、部品の交換が簡単な像担持体カートリッジを提供
することにある。
【0007】第6の課題は、部品の交換が簡単な画像形
成カートリッジを提供することにある。
【0008】また、従来より、画像形成装置において
は、良好な画像形成を行うために、像担持体(感光体)
の表面状態の検知する手段、例えば、現像剤付着量を検
知するパッチ検センサ、複数の現像器で形成される像の
レジストレーション状態を検知するレジストセンサ、表
面電位状態を検知する表面電位センサ等の検知手段を設
けている。
【0009】この内、パッチ検センサ、レジストセンサ
等の検知手段は、現像剤により顕像化された像担持体上
の画像を検知するので、現像手段よりも下流側に設置す
る必要がある。
【0010】また、転写手段により検知する画像が転写
材へ転写される前に検知しなければならないので、検知
手段は現像手段と転写手段との間に設けることとなる。
更に、精度が要求されるレジスト検知の場合は、現像手
段より離れるほど外的要因により現像剤が散ったりする
ので、レジストセンサはなるべく現像手段の近傍に設け
ることが望ましい。
【0011】尚、像担持体の画像形成領域外(主走査域
外)に検知用の画像を別に形成しこの画像を検知するこ
とも考えられるが、この場合、現像手段、転写手段、ク
リーニング手段等の各部品が画像形成領域外まで機能し
なければならないので、コスト、装置の大型化等の面で
問題がある。
【0012】一方、現像手段と転写手段との間には、転
写手段に転写材を給送する給送経路が形成される。検知
手段の精度を高めるために、検知手段を像担持体の近傍
に設けると、給送経路は検知手段を迂回しなければなら
ない。迂回した給送経路中に、急な曲線部分があると、
転写材の「詰まり」の問題が発生し、又、この「詰ま
り」を避けるために緩やかな曲線部分で形成すると、装
置が大型化する問題がある。従って、これら検知手段
と、給送手段との配置が問題となる。
【0013】従って、本発明の第7の課題は、像担持体
表面状態検知手段と給送経路の配置の工夫により、装置
の小型化が図れる画像形成装置を提供することにある。
【0014】また、ベルト状像担持体は小さな曲率に沿
って走行することができるので、小径の回動ローラを用
いこの曲率部分を利用して転写材の分離を行うことで転
写材の分離不良等を防止できるという有利な点を有して
いる。
【0015】また、小径の回動ローラを用いて、ベルト
状像担持体から転写材の分離を行うことは、モノクロ画
像を形成する際にも極めて有効であることから、ベルト
状像担持体を用いてモノクロ画像を形成する画像形成装
置も提供されている。
【0016】ベルト状像担持体を用いた画像形成装置に
あたっては、該ベルト状像担持体の周縁部に、帯電手
段、像露光手段、現像手段等の像形成手段が設けられ、
これらの像形成手段が回動するベルト状像担持体に一定
の間隙をもって対向することとなる。
【0017】また、トナー像を像担持体上に重ね合わせ
るカラー画像形成装置に用いられる現像手段としては、
非接触現像を行う現像手段が好ましく用いられる。接触
現像を行う現像手段を用いるときは、ベルト状像担持体
上にトナー像を重ね合わせて形成する際、先に形成され
たトナー像をその上に形成されるトナー像の現像時に損
なうこととなるからである。
【0018】非接触現像法は感光体と現像剤を保持した
現像スリーブとを一定の距離間隔に維持し、現像スリー
ブ上に付着した現像剤が感光体と接触しないような微小
間隔を保ちながら感光体と現像スリーブとの間にDCバ
イアスと更にはACバイアスを重畳した形で印加し、現
像スリーブ上のキャリアからトナーを離脱させ、感光体
上の潜像部分に移動させ現像を行うものである。
【0019】この非接触現像法によるときは、現像スリ
ーブ全域に渡って感光体と現像スリーブとの距離間隔を
かなりの精度で一定に維持することが必要で、一定の
間隙に維持できないと現像されたトナー画像は不良画像
となってしまう。ベルト状像担持体にあっては、ベルト
の移動に伴って感光体面が変動するので、感光体−現像
スリーブ間の間隙を一定に維持することは極めて困難で
あった。
【0020】特開平3−18868号明細書には、上記
問題に対する解決法として、回動するベルト状像担持体
の背面に固定したバックアップ板を設け、ベルト状像担
持体をバックアップ板に沿って移動するよう構成し、現
像スリーブの両端に設けた突当て部材を前記バックアッ
プ板に当接させることで所定の現像間隙を維持するよう
にする提案がなされている。図14はこの関係を示す説
明図であるが、平面状をなしたバックアップ板40Aに
対して突当て部材232Aを当接させるようにするとき
は、ベルト状像担持体1Aの搬送方向に対して現像スリ
ーブ55Aの軸方向が完全な直角方向になくともベルト
状像担持体1Aと現像スリーブ55Aとのなす現像間隙
Dsdには殆ど影響がないという長所を有しているが、
ベルト状像担持体1Aはその移動に当たってバックアッ
プ板40Aとは密着状態が維持されていることはなく、
バックアップ板40Aの端部401Aでは当接状態にあ
っても、中間部402Aでは僅かながらも浮き上がった
状態となり、その浮き上がる量も不安定で、従って現像
間隙Dsdも不安定となって良好な現像を行うことは困
難である。
【0021】また、特開平6−51627号公報にも上
記問題に対する解決法が提示されている。この提案は回
動する感光体ベルトの背面に円筒状のバックアップロー
ラを設け、このバックアップローラに現像スリーブ両端
に設けた突当てローラを当接させることで所定の現像間
隙Dsdを維持するようにする提案である。図15はこ
の関係を示す説明図であるが、このようなバックアップ
ローラ40Bをベルト状像担持体1Bの背面に設けると
きは、ベルト状像担持体1Bの背面はバックアップロー
ラ40Bに密着しながら移動する。従ってバックアップ
ローラ40Bのローラ軸方向と完全に平行を保って現像
スリーブ55Bの軸方向とが位置するよう現像手段を配
設すると、図15(a)に示すように現像間隙Dsdは
一定に保持されるが、実際には完全に平行を保つことは
困難で、平行が保たれないときは、図15(b)に示す
ように軸方向に異なった間隙をもった現像間隙Dsdと
なって、良好な画像が得られるような現像はなされな
い。
【0022】従って、本発明の第8の課題は、従来、ベ
ルト状像担持体の感光体面と現像スリーブとの間隙を精
度よく一定に保持し、ベルト状像担持体面の変動による
影響を除去することが困難であった問題点を解決し、ベ
ルト状像担持体を用いて良好な画像が得られる画像形成
装置を提供することである。
【0023】また、カラー画像形成の高速化に伴い、書
き込み手段を各色に対応して複数個近接して設けたレー
ザプリンタやLEDプリンタが提供されるようになっ
た。
【0024】これ等の各書き込み手段は、書き込みとこ
れに引き続いて行われる現像によって形成されるトナー
像を像形成体上に重ね合わせることによってカラー画像
とするため、高品位のカラー画像を得るには各トナー像
を正確に重ね合わせることが必要であって、そのため各
書き込み手段は高い取り付け精度をもって位置設定され
ている。しかしながら、複数の書き込み手段を近接配置
していることから、互いが発熱した影響を受けやすくな
り、走査光学系を構成する各部材が熱膨張の影響を受け
てその結果書き込み位置関係が変動して、形成されるト
ナー画像に色ズレが生じたりして画質が低下するという
問題がある。
【0025】また、レーザー走査光方式の書き込み手段
の場合には、前述した書き込み手段の取り付けの時の位
置精度を高めるだけでは充分でなく、レーザ光偏向手段
を駆動とするモータや駆動制御の回路等の発熱体を内蔵
することから、走査光学系を構成する各部材が熱膨張の
影響を受けてその結果書き込み位置関係が変動して、形
成されるトナー画像に色ズレが生じたりして画質が低下
するという問題もある。
【0026】従って、本発明の第9の課題は、この点を
解決して改良した結果、極めて簡単な装置の追設により
各書き込み手段の温度上昇による熱膨張を抑え、それに
よって各書き込み位置の精度を維持することの出来る画
像形成装置の提供である。
【0027】また、本出願人は、複数の現像器にそれぞ
れ異なる色のトナーを備えさせて、複数の露光系でそれ
ぞれ像担持体に各色の潜像を形成し、前記像担持体が1
回転する間に像担持体上に各色からなるトナー像を重ね
合わせて現像し、像担持体の下方に配置した給紙カセッ
トから取り出した転写紙に前記トナー像を一括転写して
カラー画像を得るカラー画像形成装置を提案している。
以下、該カラー画像形成装置で採用した画像形成の方式
を1回転重ね合わせ方式と呼ぶ。
【0028】また、電子写真法を用いてカラー画像を得
るには多くの方法・装置が提案されている。例えば特開
昭61−100770号公報に開示されているように、
像担持体たる感光体ドラム上に原稿像の分解色数に応じ
た潜像形成と現像を行い、現像の都度転写ドラム上に転
写して転写ドラム上に多色像を形成したのち記録紙上に
転写してカラーコピーを得る方法がある。この方法によ
る装置は、感光体ドラムの他に1枚分の画像をその周面
上に転写できる大きさをもった転写ドラムを設ける必要
があり、装置は大型でかつ複雑な構造となることは避け
られない。
【0029】また、例えば特開昭61−149972号
公報に開示されているように、感光体ドラム上に原稿像
の分解色数に応じた潜像形成と現像を行い、現像の都度
転写材上に転写して多色のカラーコピーを得る方法であ
る。この方法にあっては多色の画像を精度よく重ねるこ
とは困難で、良質のカラーコピーを得ることはできな
い。
【0030】また、感光体ドラム上に原稿像の分解色数
に応じた潜像形成と、カラートナーによる現像を繰り返
し、感光体ドラム上でカラートナー像を重ねたのち転写
してカラー画像を得る方法がある。この多色画像形成の
基本プロセスは本出願人による特開昭60−75850
号、同60−76766号、同60−95456号、同
60−95458号、同60−158475号公報等に
よって開示されている。
【0031】このような重ね合わせによってカラー画像
を得るようにした多色画像形成装置にあっては、感光体
ドラムの周縁に帯電手段、像露光手段及び色の異なった
カラートナーを収納した複数の現像器が配設してあり、
感光体ドラムを複数回回転させ、感光体ドラム上の潜像
を現像してカラー画像を得るようにしたり、また感光体
ドラムの周縁に複数の帯電手段、像露光手段及び色の異
なったカラートナーを収納した複数の現像器が配設して
あり、感光体ドラムの1回転中に帯電、像露光、現像を
複数回行って、感光体ドラム上に複数のトナー像を重ね
合わせてカラー画像を得るようにしている。
【0032】また、像担持体については、上記に説明し
たようにドラム周面に光誘導体を塗布あるいは蒸着した
感光体ドラムとともに、光誘導体を可撓性のベルト上に
塗布あるいは装着したベルト状像担持体も提案されてい
る。ベルト状像担持体は駆動ローラを含む回転ローラ間
に張架することで形状が決まるので、空間を有効に利用
してコンパクトの形状としたカラー画像形成装置を構成
する場合には有効である。
【0033】例えば、感光体ドラムを用いたカラー画像
形成装置として、本出願人は、図32のような構成を考
えた。図32の画像形成装置は、感光体ドラム102の
周囲に、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シア
ン)、K(黒)の各トナー像の形成のため、像露光器1
03,109,115,121,現像器105,11
1,117,123,及び帯電器107,113,11
9,125が配置されているが、感光体ドラム102の
内部の空間等に無駄なスペースが多く、コンパクト化に
は向いていない。また、このような構成にすると、熱源
の定着器127の上に像露光手段103が配置されるた
め、熱によるレンズ系、ミラー系の変形等により良質な
画像を得ることが困難となったり、熱遮断用のダクト1
29を構成する必要も生じる。また、像露光器103,
109,115,121が露光する方向が異なり、現像
器においても現像剤供給部の方向が異なってくるので、
部品の共通化ができないという問題も発生してしまう。
【0034】また、このような問題を回避するために、
本出願人は図33のように、感光体ドラム201の片側
周面に、像露光器203,209,215,221,現
像器205,211,217,223,及び帯電器20
7,213,219,225を配置する構成も考えた
が、感光体ドラム201の径が非常に大きくなり、前述
のような無駄なスペースの更なる増加や、転写材の分離
不良等の問題が発生しやすくなる。
【0035】これらのカラー画像形成装置の内部配置
は、像担持体たるドラム状感光体を中心部に配置し、像
形成手段である露光系、現像器を感光体の周囲に、転写
手段が感光体の真下になるように配置し、さらに給紙カ
セットをカラー画像形成装置内の最下部に配置してい
る。
【0036】また、ドラム状感光体に対し、ベルト状の
基体に感光体層を設け、これを駆動ローラにて張設した
ベルト状感光体(以下、「ベルト状像担持体」ともい
う)を用いてカラー画像形成装置内部のレイアウトの自
由度を増すように試みている。
【0037】たとえば、特開平3−80286には、ベ
ルト状像担持体を横長に配置して、その下方に複数の現
像器と像形成手段たる露光系を複数配置した1回転重ね
合わせ方式のカラー画像形成装置が記載されている。こ
の例の露光系は発光ダイオードアレイが発した光をセル
フォックレンズで集光し、ベルト状像担持体に結像させ
る。
【0038】特開平4−102874には、ベルト状像
担持体を横長に配置して、その下方に複数の現像器、該
現像器のさらに下方に像形成手段たる露光系を複数配置
した1回転重ね合わせ方式のカラー画像形成装置が記載
されている。この例では、露光系は回転多面鏡を用いて
レーザ光を偏向する走査露光系である。
【0039】特開5−158319には、ベルト状像担
持体を縦長に配置して、該ベルト状像担持体の両側に複
数の現像器と複数の露光系を配置した1回転重ね合わせ
方式のカラー画像形成装置が記載されている。この例の
露光系は走査露光系となっている。
【0040】特開平4−102874に記載のカラー画
像形成装置は横長のベルト状像担持体の下方に走査露光
系を配置し、回転多面鏡で反射したレーザ光の進路をい
ったん変更するためにミラーを配置している。ミラーは
温湿度により変形して歪むことがある。ミラーが歪むと
ベルト状像担持体に形成される静電潜像が歪んでしま
い、出力された画像の品位が劣化することが問題とな
る。また、このカラー画像形成装置は現像器の下方に走
査露光系が配置されているので、該ミラーを含めた走査
露光系にトナーが付着し、正確な露光ができずに、出力
された画像の品位が劣化することが問題となる。
【0041】特開平3−80286に記載のカラー画像
形成装置のようにベルト状像担持体の下方に露光系を配
置すると、露光の方向の都合で前記セルフォックレンズ
上にトナーが降り積もってしまう配置となってしまう。
トナーが降り積もってレーザ光の光路を妨害されると正
確な露光ができずに、出力された画像の品位が劣化する
ことが問題となる。加えて、発光ダイオードアレイを用
いた露光系と走査露光系を比較すると、発光ダイオード
アレイを用いた露光系では、露光系感光体表面に結像す
る光スポットの形状、大きさ、位置の制御が走査露光系
ほどには正確に制御できないとの事情があり、高品位の
出力には向かないとの問題がある。
【0042】特開平4−102874に記載のカラー画
像形成装置と特開平3−80286に記載のカラー画像
形成装置のようにベルト状像担持体を横長に配置する
と、カラー画像形成装置を設置するさいに必要となる設
置スペースが大きくなり、問題である。
【0043】特開平5−158319に記載のカラー画
像形成装置は、ベルト状像担持体を縦長にし、ベルト状
像担持体が横方向に占めるスペースは減少しているが、
ベルト状像担持体の両側に各々露光系、現像器を配置し
ているので、実質的にカラー画像形成装置を設置する際
に必要とする設置スペースは改善されていない。また、
ベルト状像担持体の両側に露光系と現像器を配置したの
で、回転多面鏡の回転方向を逆にしなければならない等
の理由により、露光系、現像器の部品の共通化ができ
ず、またそれが露光走査位置のずれにつながる等の問題
もある。また、露光系がベルト状像担持体の両側に分散
して位置するので、配置位置による環境変動に起因して
露光手段間の位置ずれが発生しやすい。
【0044】従って、本発明の第10の課題は、従来か
らのカラー画像形成装置の内部構造を見直し、機内の空
間の利用効率の向上を図ることにより設置面積を小さく
したうえに、回転多面鏡からベルト状像担持体までの間
での光路の折り返しをなくし、露光系へのトナー付着を
減らし、更に環境変動による露光手段間の位置ずれを防
止することによって画質の低下を防止したカラー画像形
成装置を実現することである。
【0045】また、上述の例に限らず、一般的な画像形
成装置の内部構造は、中心部に像担持体たる感光体が設
置され、露光手段、現像器、転写手段は感光体を取り巻
き、転写手段は感光体の真下に、給紙カセットは転写手
段の真下に配置される例が多い。このように、転写手段
は感光体の真下に、給紙カセットは転写手段の真下に配
置された内部構造の画像形成装置では、給紙カセットと
転写手段の配置の関係上、給紙カセットから転写手段ま
で転写紙をS字搬送あるいはU字搬送する例が多い。
【0046】また、転写紙をS字状あるいはU字状に搬
送しようとすると、転回部で紙詰まりが発生する可能性
があるし、特に腰の強い転写紙を給送すると転回部での
紙詰まりの発生は顕著となる。一方で、一般的な画像形
成装置には手差し給紙機構が備えられており、この手差
し給紙機構による給送経路はストレート状で、紙詰まり
の発生は減少する。しかしながら、手差し給紙機構は、
たとえば折り畳み式のトレーを画像形成装置の機外に大
きく突出させてから転写紙を該トレー上に載置するもの
であり、画像形成装置の占有面積がかなり増大してしま
うとの問題がある。また、手差し給紙機構は、通常、後
端ストッパを持たないため、紙サイズ検知が困難である
という問題がある。
【0047】従って、本発明の第11の課題は、従来か
らのカラー画像形成装置の内部構造を見直し、少なくと
も1つの転写体載置手段に載置された転写紙(たとえば
使用頻度の高い転写紙)を給送する際に紙詰まりの発生
を抑え、しかも機内の空間の利用効率の向上を図ること
により給紙装置の占有面積の増大を抑えるとともに、給
紙装置の高さをも下げたカラー画像形成装置を実現する
ことである。
【0048】また、従来からよく知られている画像形成
装置における給紙カセットの配置を図23,図24に示
す。図23に示す従来の給紙装置によれば、小サイズの
紙を収容した小サイズ給紙カセット83aと、大サイズ
の紙を収容した大サイズ給紙カセット83bとを積層
し、両サイズの給紙カセット83a、41bともに、排
出された紙が経路a,bを通り、180度転回され、転
写手段41cに向けられる。経路a,bは途中で合流し
ている。また、図24に示す別の従来の給紙装置によれ
ば、小サイズカセット41a、大サイズカセット41b
からほぼ直線状に途中で合流する経路c、dを通り転写
手段41cに入る。
【0049】図23の給紙装置に関して、両サイズの紙
が180度転回されているためその転回の曲率を大きく
すると、紙詰まりの可能性が生じる。これを避けるため
曲率を小さくすると、大サイズ給紙カセット83bの下
面から転写手段41cまでの垂直方向の距離n’が大き
くなってしまい、装置全体として高さが増大してしまっ
ていた。また、図24の給紙装置に関しては、経路c、
dが転回されていないため紙詰まりの可能性は小さくな
るが、大サイズ給紙カセット83bの端から転写手段4
1cまでの水平方向の距離m’が大きくなり、装置全体
として横方向の幅が大きくなるという問題があった。
【0050】以上のように、従来の給紙装置は複数の給
紙カセットが効率よく配置されていなっかたのである。
また、従来より、小サイズの紙専用のカセットはある
が、大サイズも印字可能な装置においては、その大サイ
ズの紙も収容可能としたカセット容器の内部のサイズ規
制板を固定化しただけののものが多く、カセットそのも
のの占有容積が大きくなってしまうとともに、紙の収容
されていない空間の有効利用ができないという問題があ
った。
【0051】従って、本発明の第12の課題は、小サイ
ズの記録紙を収容した給紙カセットと、大サイズの記録
紙を収容した給紙カセットとを効率よく配置し装置の小
型化を実現でき、かつ円滑に記録紙を給送することので
きる給紙装置及び画像形成装置を提供することである。
【0052】また、従来より複数のレーザ走査光学装置
を有するカラー画像形成装置が知られている。このカラ
ー画像形成装置は複数のレーザ走査光学装置により同時
に複数のレーザ光を走査し、高速でカラー画像を形成し
ている。ところで、カラー画像形成装置は、複数のトナ
ー像(Y、M、C、K)がずれなく重なり合って、ずれ
のないカラー画像を形成する必要がある。従って、複数
のレーザ走査光学装置を有するカラー画像形成装置は、
各々のレーザ走査光学装置間が正確に設定されていなけ
ればならないが、カラー画像形成装置内に設置されてい
る定着手段の熱の影響により、各レーザ走査光学装置が
熱変形し、レーザ走査光学装置間の位置がずれてしまう
可能性があったのである。また、定着手段がベルト状像
担持体に対し両端部近傍にある画像形成装置であると、
定着器の熱がレーザ走査光学装置の方にまわり込み、レ
ンズ系、ミラー系の熱変形等により、画質劣化の問題が
発生してしまう可能性がある。また、定着器の真上にレ
ーザ走査光学装置がある画像形成装置であると、この問
題は更に顕著となる。更に、これは、像担持体に形成さ
れたトナー像を転写紙上に転写するためのベルト状転写
手段を有する画像形成装置においても同様の問題とな
る。
【0053】従って、本発明の第13の課題は、画像形
成装置内の複数のレーザ走査光学装置において定着装置
からの熱による熱変形を防止し、各装置間の位置ずれを
防止することにより、ずれのない高品質なカラー画像を
形成することのできる画像形成装置を提供することであ
る。
【0054】また、従来、画像形成装置内にレーザ光走
査装置を一つ搭載し、像担持体を複数回回転させて順次
Y、M、C、Kのトナー像を形成し、それらのトナー像
を重ね合わせてカラー画像を形成するものがあった。こ
の画像形成装置は、レーザ光走査装置が一つなので安価
であったが、カラー画像を形成するために像担持体を複
数回回転させる必要があるため、時間がかかっていた。
そこで、カラー画像を形成する時間を短縮するため、複
数のレーザ光走査装置を搭載する画像形成装置がある。
この画像形成装置は複数のレーザ光走査装置により同じ
時間帯に複数のレーザ光を走査してY、M、C、Kの各
トナー像を形成し、像担持体または記録媒体上でそれら
のトナー像を重ね合わせるので、短時間でカラー画像を
形成することが可能である。
【0055】複数のレーザ光走査光学装置を有した画像
形成装置においては、そのレーザ光走査光学装置により
形成される潜像の位置が、相対的にずれてしまうと、色
ずれや色合い変化等の画質不良が発生する。また、その
位置ずれを、レーザ光走査光学装置内部のミラーやレン
ズを、モータ等を利用した位置可変装置や、熱膨張によ
る寸法変化を利用した位置可変装置等によって、曲げ、
チルト、平行移動等を行い、自動調整する装置も考えら
れるが、装置が大型化する、あるいはコストがかかる等
の問題が発生する。また、この位置のずれには、いくつ
かの種類があり、方向でも主走査方向、副走査方向と大
きく二分され、その中でも更に全体倍率、部分倍率等の
細分化ができる。これらの中でも例えば主走査方向倍率
はドットクロックを変えれば補正できるように、電気的
に制御できるため比較的コントロールが容易である。し
かしながら、走査線の曲がりや相対的な平行度のずれに
対しては前述のような複雑な制御を行う必要があった。
【0056】従って、本発明の第14の課題は、複数の
レーザ走査光学装置から照射される複数のレーザ光によ
り形成される複数のカラー像を像担持体上または記録媒
体上で重ね合わせる際に副走査方向にずれてしまわず、
適正で高品質なカラー画像を形成することのできる走査
光学装置及び画像形成装置を提供することである。
【0057】また、像担持体の周辺に複数の帯電手段、
複数の現像手段、及び複数の露光手段を設置し、像担持
体の一回転中にY、M、C、Kのトナー像を重ね合わせ
カラー画像を形成するカラー画像形成装置が知られてい
る。このカラー画像形成装置は、プリント速度を考慮し
て、従来像担持体を多回転させてカラー画像を形成して
いたもの(以下「多回転方式」という。)を一回転によ
りカラー画像を形成しようとするものであるが、多回転
方式と異なり複数の帯電手段、複数の露光手段を設置す
る必要があるので、その分、装置全体が大きくなってし
まう。また、複数の帯電手段、複数の現像手段、複数の
露光手段を像担持体に面して設置しようとすると、各々
の設置スペースを像担持体面に沿って確保する必要があ
る。その結果、像担持体の周長を大きく設定しなければ
ならず、更に装置の大型化の問題が生じる。一方、現像
手段と帯電手段は一定プリント数を使用しほぼ同じ時期
に交換する必要があるが、複数の現像手段と複数の帯電
手段を連結せずに各々別個に設置していると、交換しよ
うとする際に個々に交換動作を行わなければならず、ユ
ーザの操作性が悪かったのである。
【0058】従って、本発明の第15の課題は、像担持
体の周辺に複数の帯電手段、複数の現像手段、及び複数
の露光手段を配置する画像形成装置において省スペース
化を図り、装置の小型化を実現できる画像形成装置を提
供し、また、複数の現像手段と複数の帯電手段の交換が
容易となりユーザの操作性を向上させることのできる画
像形成装置及び画像形成カートリッジを提供することで
ある。
【0059】また、像担持体上にレーザ光を偏向する回
転多面鏡により結像させる画像形成装置では、レーザ光
を回転多面鏡により偏向した後、ミラーを介して何回か
偏向している。これは、回転多面鏡を有する書込みユニ
ットを適切な位置に配置し、装置全体として小型化する
目的のためである。しかし、装置全体として小型になっ
たとしても、画像形成上好ましくない場合がある。それ
は、像担持体上におけるレーザ光走査位置を厳密に設定
したい場合であり、例えば、画像形成装置内に複数の書
込みユニットを設置し各々の書込みユニットから発せら
れるレーザ光を像担持体上の適切な位置で走査させたい
場合である。複数のレーザ光による走査位置が各々ずれ
てしまうと、形成された画像上のずれとして確認されて
しまうからである。従って、ミラーにより偏向するもの
は、その偏向するミラーのゆがみ等によりレーザ光路が
曲がり像担持体上で適切な位置で走査できない可能性が
あり好ましくなかった。
【0060】従って、本発明の第16の課題は、像担持
体上に複数のレーザ光をそれぞれ回転多面鏡により結像
させ走査する画像形成装置において、複数のレーザ光に
よる像担持体上における走査位置のずれを防止し、適切
な位置で走査させることにより、高品質なカラー画像を
得ることのできる画像形成装置を提供することである。
【0061】また、ベルト状像担持体を有し、そのベル
ト状像担持体を複数のローラにより張架する画像形成装
置が従来より知られている。ベルト状像担持体を張架す
るローラは小径化するのが普通である。例えば、特開平
3−77975号公報に記載の画像形成装置では、ベル
ト状像担持体を張架しているローラ部においてトナー像
を記録紙に転写し、ローラの曲率を利用して分離を行っ
ている。同公報における転写部周辺の拡大図を図29に
示す。図のように、転写ベルト91”により搬送される
転写体Pが転写ローラ5’と転写極91’との間の転写
部に進入する部分の空間5”が広いと、転写体Pがベル
ト状担持体1’に密接する前に、転写の電界によりトナ
ーtのベルト状像担持体1’から転写体Pへの移動が開
始される。このため、トナーtが図の矢印のように散っ
てしまう等の問題が発生しやすくなる。
【0062】ドラム状の像担持体を有した画像形成装置
においては、そのドラムの径がある程度確保されるため
転写体を転写電界の加わる前に、導入側の転写体案内部
材の形状の工夫により像担持体に密着させることが比較
的容易であるが、小径のベルト状像担持体の張架ローラ
においては、転写体案内部材の形状の工夫で密着の問題
が解決できても、転写体の屈曲角度が大きくなりすぎ
て、搬送される紙が詰まってしまう等の問題が発生して
いたのである。
【0063】従って、本発明の第17の課題は、複数の
ローラにより張架されたベルト状像担持体を有する画像
形成装置において、ベルト状像担持体からトナーが散っ
てしまうことを防止し、ベルト状像担持体上に形成され
たトナー像を良好に記録紙に転写させて良好な画像を得
ることのできる画像形成装置を提供することである。
【0064】また、回動する継ぎ目を有したベルト状像
担持体を使用し、ベルト状像担持体上に連続してトナー
像を形成して転写紙に転写する画像形成装置が従来より
知られている。ところで、ベルト状像担持体の周長は、
画像形成装置持体の大きさに影響を与えるため、なるべ
く短く抑えることが望まれる。一方、大きいサイズの転
写紙に画像を形成したいということや、ベルト状像担持
体に複数の画像を形成してプリント速度を上げたいこと
等のため、周長を長く設定することも望まれる。従っ
て、継ぎ目を有するベルト状像担持体において、効率よ
く転写紙に連続転写するために、転写紙の長さ、給紙間
隔を考慮し、ベルト状像担持体の周長及びベルト状像担
持体の有効画像領域を設定する必要があった。
【0065】従って、本発明の第18の課題は、継ぎ目
を有し回動するベルト状像担持体上に連続してトナー像
を形成し、記録紙に転写する画像形成装置において、効
率よく記録紙に連続的に転写するために、記録紙の長さ
や給紙間隔を考慮し、ベルト状像担持体の周長及び有効
画像領域を設定することができるとともに、装置の小型
化を達成できる画像形成装置を提供することである。
【0066】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るための第1の発明は、少なくとも2つのローラに張架
されて回転するベルト状像担持体と、該像担持体上の現
像剤を除去するクリーニング手段とを有する画像形成装
置であって、前記2つのローラは前記像担持体を上下方
向に張架し、前記クリーニング手段は、前記像担持体が
下から上へ移動する面の上ローラ近傍に設けたことを特
徴とする画像形成装置である。
【0067】第1の発明によれば、ベルト状像担持体上
の現像剤を除去するクリーニング手段をベルト状像担持
体が下から上へ移動する面の上部に設けることにより、
除去した現像剤を搬送手段を用いず、重力でもって落下
させることが可能となり、機構の簡素化及び装置の小型
化を可能とする。
【0068】従って、第1の発明において、現像剤捕集
手段は、前記クリーニング手段の下方に設けることが好
ましい。更に、装置の小型化を図る観点、及び、定着部
からの熱が像担持体に悪影響を与えるのを防止する観点
から、前記像担持体に沿って設けることが好ましい。
【0069】又、前記像担持体が下から上へ移動する面
に、前記像担持体によって形成された閉空間方向に前記
像担持体を案内するガイド手段を設け、前記現像材捕集
手段を前記像担持体に沿って設けることが好ましい。即
ち、ガイド手段により像担持体が像担持体によって形成
された閉空間方向に撓み、この撓みによって形成された
空間に現像剤捕集手段を設けることにより、装置の小型
化が図れる。
【0070】第2の課題を達成するための第2の発明
は、像担持体と、前記像担持体に電荷を付与する帯電極
及び前記像担持体の帯電電位を制御するグリッドを有す
る帯電手段と、前記像担持体に、潜像を形成する像形成
手段と、前記像担持体上に形成された潜像を現像する現
像手段とを有する画像形成装置であって、少なくとも、
前記像担持体と前記グリッドから構成され、前記帯電極
とは別体となって前記画像形成装置に対し着脱可能な像
担持体カートリッジを設けたことを特徴とする画像形成
装置である。
【0071】第2の発明によれば、像担持体の寿命と同
程度の寿命のグリッドを像担持体カートリッジに設けた
ことにより、一回の作業で像担持体とグリッドを交換で
き、部品交換が簡単となる。
【0072】また、グリッドを、像担持体カートリッジ
に設け、グリッドと像担持体とを一体化したことによ
り、距離精度が厳しいグリッドと像担持体との間の間隔
を常時一定の精度に保つことができる。
【0073】第3の課題を達成するための第3の発明
は、像担持体と、前記像担持体に電荷を付与する帯電極
及び前記像担持体の帯電電位を制御するグリッドを有す
る帯電手段と、前記像担持体に潜像を形成する像形成手
段と、前記像担持体上に形成された潜像を現像する現像
手段とを有する画像形成装置であって、少なくとも、前
記現像手段と前記帯電極とから構成され、前記グリッド
及び前記像担持体とは別体となって前記画像形成装置に
対し着脱可能な画像形成カートリッジを設けたことを特
徴とする画像形成装置である。
【0074】第3の発明によれば、現像手段の寿命と同
程度の寿命の帯電極を画像形成カートリッジに設けたこ
とにより、一回の作業で現像手段と帯電極とを交換で
き、部品交換が簡単となる。
【0075】第4の課題を達成するための第4の発明
は、像担持体と、前記像担持体に電荷を付与する帯電極
及び前記像担持体の帯電電位を制御するグリッドを有す
る帯電手段と、前記像担持体に潜像を形成する像形成手
段と、前記像担持体上に形成された潜像を現像する現像
手段とを有する画像形成装置に着脱可能な像担持体カー
トリッジであって、少なくとも、前記像担持体と、前記
グリッドから構成され、前記帯電極とは別体となって前
記画像形成装置に対し着脱可能であることを特徴とする
像担持体カートリッジである。
【0076】第4の発明によれば、像担持体の寿命と同
程度の寿命のグリッドを像担持体カートリッジに設けた
ことにより、一回の作業で像担持体とグリッドとを交換
でき、部品交換が簡単となる。
【0077】また、グリッドを、像担持体カートリッジ
に設け、グリッドと像担持体とを一体化したことによ
り、距離精度が厳しいグリッドと像担持体との間の間隔
を常時一定の精度に保つことができる。
【0078】第5の課題を達成するための第5の発明
は、少なくとも2つのローラにより上下方向に張架され
て回転するベルト状像担持体と、該像担持体上の現像剤
を除去するクリーニング手段と、該クリーニング手段で
除去された現像剤を捕集する現像剤捕集手段と、前記像
担持体に電荷を付与する帯電極及び前記像担持体の帯電
電位を制御するグリッドを有する帯電手段と、前記像担
持体に潜像を形成する像形成手段と、前記像担持体上に
形成された潜像を現像する現像手段とを有する画像形成
装置に着脱可能な像担持体カートリッジであって、該像
担持体カートリッジは、クリーニング手段と、前記現像
剤捕集手段と、前記像担持体と、前記グリッドから構成
され、前記クリーニング手段は、前記像担持体が下から
上へ移動する面の上ローラ近傍に設けられ、前記現像剤
捕集手段は、前記クリーニング手段の下方であって、前
記像担持体に沿って設けられ、更に、前記帯電極とは別
体となって前記画像形成装置に対し着脱可能であること
を特徴とする像担持体カートリッジである。
【0079】第5の発明によれば、像担持体の寿命と同
程度の寿命のグリッドを像担持体カートリッジに設けた
ことにより、一回の作業で像担持体とグリッドとを交換
でき、部品交換が簡単となる。
【0080】また、この担持体カートリッジに、像担持
体上の現像剤を除去するクリーニング手段を像担持体が
下から上へ移動する面の上部に設け、クリーニング手段
で除去された現像剤を捕集する現像剤捕集手段をクリー
ニング手段の下方に設けたことにより、除去した現像剤
を搬送手段を用いず、重力でもって落下させることが可
能となり、像担持体カートリッジの機構の簡素化及び小
型化が図れる。更に、現像剤捕集手段を像担持体に沿っ
て設けたことにより、像担持体カートリッジの小型化が
可能となる。
【0081】第5の課題を更に達成するための第6の発
明は、少なくとも2つのローラに張架されて回転するベ
ルト状像担持体と、該像担持体上の現像剤を除去するク
リーニング手段とを有し、画像形成装置に対し着脱可能
な像担持体カートリッジであって、前記2つのローラは
前記像担持体を上下方向に張架し、前記クリーニング手
段は、前記像担持体が下から上へ移動する面の上ローラ
近傍に設けたことを特徴とする像担持体カートリッジで
ある。
【0082】第6の発明によれば、ベルト状像担持体上
の現像剤を除去するクリーニング手段をベルト状像担持
体が下から上へ移動する面の上部に設けることにより、
除去した現像剤を搬送手段を用いず、重力でもって落下
させることが可能となり、機構の簡素化及びこの像担持
体カートリッジが取り付けられる画像形成装置の小型化
を可能とする。
【0083】第6の発明において、前記クリーニング手
段で除去された現像剤を捕集する現像剤捕集手段を、前
記クリーニング手段の下方であって、前記像担持体に沿
って設けることが好ましい。これにより、画像形成装置
の小型化に寄与し、画像形成装置において定着部からの
熱が像担持体に悪影響を与えるのを防止できる。
【0084】また、前記像担持体が下から上へと移動す
る面に、前記像担持体によって形成された閉空間方向に
前記像担持体を案内するガイド手段を設け、前記現像剤
捕集手段を前記像担持体に沿って設けることが好まし
い。ガイド手段により像担持体が像担持体によって形成
された閉空間方向に撓み、この撓みによって形成された
空間に現像剤捕集手段を設けることにより、この像担持
体カートリッジが取り付けられる画像形成装置の小型化
が図れる。
【0085】第6の課題を達成するための第7の発明
は、像担持体と、前記像担持体に電荷を付与する帯電極
及び前記像担持体の帯電電位を制御するグリッドを有す
る帯電手段と、前記像担持体に潜像を形成する像形成手
段と、前記像担持体上に形成された潜像を現像する現像
手段とを有する画像形成装置に着脱可能な画像形成カー
トリッジであって、少なくとも前記現像手段と前記帯電
極とから構成され、前記グリッド及び前記像担持体とは
別体となって前記画像形成装置に対し着脱可能であるこ
とを特徴とする画像形成カートリッジである。
【0086】第7の発明によれば、像担持体の寿命と同
程度の寿命のグリッドを像担持体カートリッジに設けた
ことにより、一回の作業で像担持体とグリッドとを交換
でき、部品交換が簡単となる。
【0087】第7の発明において、多色画像形成装置に
用いる場合、即ち、前記帯電手段、前記像形成手段及び
前記現像手段が、それぞれ前記像担持体の周囲に複数配
置される場合、前記画像形成カートリッジは、前記複数
の現像手段と前記複数の帯電手段のそれぞれの帯電極と
が一体となって前記画像形成装置に対して着脱可能であ
ることが好ましい。
【0088】上記第7の課題を解決するための第8の発
明は、現像剤像が形成される像担持体と、前記像担持体
の現像剤像を転写材に転写する転写手段に向け転写材を
給送する給送経路と、前記像担持体の表面状態を検知す
る検知手段とを有した画像形成装置であって、前記像担
持体の近傍に前記検知手段を設け、前記像担持体と前記
検知手段との間に前記給送経路を設けたことを特徴とす
る画像形成装置である。
【0089】第8の発明によれば、検知手段と像担持体
との間に給紙経路を設けたことにより、像担持体表面状
態検知手段と給紙経路の配置を工夫でき、装置の小型化
が図れる。また、検知手段を像担持体の近傍に設けれ
ば、像担持体の表面状態を精度良く検知することができ
る。
【0090】尚、検知手段としては、現像剤付着量を検
知するパッチ検センサ、複数の現像器で形成される像の
レジストレーション状態を検知するレジストセンサ、表
面電位状態を検知する表面電位センサ等の検知手段等が
ある。
【0091】ここで、前記検知手段の検知面と対抗する
前記給送経路に、記転写材が摺接する光透過性のカバー
部材を設けることが好ましい。即ち、検知手段が光学検
知を行うものの場合、カバー部材に転写材が摺接するこ
とにより、装置内を浮遊しカバー部材に付着する紙紛、
塵埃等が除去され、検知手段の検知精度を常時一定に保
つことができる。
【0092】また、前記像担持体に現像剤像を形成する
現像手段を有し、前記検知手段を前記現像手段と、前記
転写手段との間に設ける構成にできる。これにより、現
像剤像の形成された像担持体の表面状態を転写手段に至
るまでの間に検知できる。
【0093】上記第8の課題は、ローラ間に張架されて
回動するベルト状の像担持体周縁部に少なくとも、帯電
手段、像露光手段及び現像手段を配設し、前記像担持体
上に画像を形成する画像形成装置において、前記像担持
体の背面には前記像担持体の回動方向とは直交方向に当
接する当接支持部材が設けられ、前記像担持体の両側に
は前記張架された像担持体面とほぼ平行な平面を有する
突当て支持部材が設けられ、前記現像手段の現像スリー
ブ両端部に設けた突当て部材は、前記突当て支持部材に
当接状態にあって現像がなされるように構成されている
ことを特徴とする第9の発明による画像形成装置、によ
り達成される。
【0094】上記第9の課題は、走査露光する並列配置
された複数の走査露光手段を有する画像形成装置であっ
て、前記各走査露光手段のいずれとも直交する少なくと
も一つの表面上に吸気口または排気口を設けたことを特
徴とする第10の発明による画像形成装置によって達成
される。
【0095】第10の課題の達成のための第11の発明
による画像形成装置は、ベルト状像担持体と、前記ベル
ト状像担持体を帯電させる複数の帯電手段と、帯電した
前記ベルト状像担持体上に静電潜像を形成する複数の像
形成手段と、前記ベルト状像担持体上に形成された静電
潜像をトナーにより現像してトナー像を得る複数の現像
手段と、転写域を生成して前記ベルト状像担持体上に現
像された前記トナー像を転写体に転写する転写手段とを
有する画像形成装置において、前記ベルト状像担持体を
縦長に配置し、前記ベルト状像担持体の片側のみに、前
記複数の像形成手段、前記複数の現像手段を水平方向に
並列して配置したことを特徴とする。
【0096】第11の発明による画像形成装置は、ベル
ト状像担持体を縦長に配置したので、像形成手段を前記
ベルト状像担持体の下方に置く必要がなくなり、現像手
段を水平方向に配置してある。従って像形成手段にトナ
ーが付着しにくくなる。また、前記像形成手段と前記現
像手段を前記ベルト状像担持体の片側に配置したので、
光路の折り返しが不要となり、環境変動による像形成手
段間の位置ずれを防止でき、また画像形成装置全体の水
平方向の寸法を小さくし、設置面積を縮小することが可
能となり、第10の課題を解決できた。
【0097】また、この画像形成装置は、前記ベルト状
像担持体を駆動させる駆動ローラを備え、前記ベルト状
像担持体と交わり前記駆動ローラの回転軸と平行な鉛直
面の片側のみに前記複数の像形成手段、前記複数の現像
手段を配置すると良い。
【0098】また、これらの画像形成装置は、前記像形
成手段はレーザ光を発する光源と、レーザ光を偏向させ
て前記ベルト状像担持体を走査する回転多面鏡とを有し
ても良い。
【0099】また、これらの画像形成装置は、前記転写
体を載置する第1の転写体載置手段を備え、前記第1の
転写体載置手段を前記複数の像形成手段の真下に配置す
ると良い。この画像形成装置によれば、前記第10の課
題の解決に加えて、紙詰まりの発生を抑えることが可能
となったうえに、画像形成装置の高さを下げることも可
能となり、第11の課題も解決できた。
【0100】また、これらの画像形成装置は、前記第1
の転写体載置手段から前記転写域まで前記転写体を給送
する第1の転写体給送経路が略直線状であると良い。
【0101】また、これらの画像形成装置は、前記転写
体を載置する第2の転写体載置手段を備え、前記第1の
転写体載置手段の下方に、前記第2の転写体載置手段を
配置すると良い。
【0102】また、これらの画像形成装置は、前記第2
の転写体載置手段から前記転写域まで前記第2の転写体
載置手段に載置された転写体を給送する第2の転写体給
送経路を備え、前記第2の転写体給送経路が2つの転回
部を備えたS字状となると良い。
【0103】また、これらの画像形成装置は、前記2つ
の転回部は曲率半径15mm以上であると良い。
【0104】また、これらの画像形成装置は、前記第2
の転写体給送経路は、前記2つの転回部の間の給送経路
の前記転写手段側を解放する第1のガイドと、前記2つ
の転回部を通過した転写体を前記転回手段まで給送する
給送経路の前記第1のガイド側を解放する第2のガイド
とを備え、前記第1のガイドと前記第2のガイドはそれ
ぞれのガイドによって挟まれた空間に向けて変位可能に
設けそれぞれの給送経路を解放可能にすると良い。
【0105】また、これらの画像形成装置は、前記2つ
のガイドの一方が変位しているときは他方のガイドの変
位を妨げる変位防止手段を備えると良い。
【0106】また、上記第12の課題を達成するための
第12の発明は、少なくとも、第1のサイズのシート状
体を収容する第1のシートカセットと、前記第1のサイ
ズのシート状体よりも大きい第2のサイズのシート状体
を収容可能な第2のシートカセットとを積層し、各シー
トカセットからシート状体を排出して給送するように構
成された給紙装置であって、第1のシートカセットに収
容された第1のサイズのシート状体が給送される第1の
給送経路と、第2のシートカセットに収容された第2の
サイズのシート状体が第2のシートカセットから排出さ
れてその給送方向が転回された後、再度転回されてから
第1の給送経路と合流するように構成された第2の給送
経路とを備えることを特徴とする。
【0107】第12の発明によれば、シート状体の詰ま
りの問題を解消しつつ、カセットをその高さ方向及び横
方向にコンパクトに収容できる給紙装置を実現できる。
【0108】また、第1の給送経路は、第1のサイズの
シート状体を略直線状に給送することにより、小サイズ
のシート状体において詰まりの問題が解消される。ま
た、第2のサイズのシート状体が第2のシートカセット
から排出されてその給送方向が120度以上転回された
後、再度120度以上転回されるように構成することに
より、給紙装置を横方向にコンパクトにできる。
【0109】また、上記第11及び第12の課題を達成
するための第13の発明は、像担持体に露光する露光手
段と、前記像担持体に形成されたトナー像をシート状体
に転写するための転写手段と、前記シート状体を収容し
前記転写手段に向けて給送する給紙手段とを備える画像
形成装置であって、前記給紙手段が、少なくとも第1の
サイズのシート状体を収容する第1のシートカセット
と、前記第1のサイズのシート状体よりも大きい第2の
サイズのシート状体を収容可能な第2のシートカセット
とを積層し、各シートカセットからシート状体を排出し
て給送するように構成され、第1のシートカセットに収
容された第1のサイズのシート状体が前記転写手段に向
けて給送される第1の給送経路と、第2のシートカセッ
トに収容された第2のサイズのシート状体が第2のシー
トカセットから排出されてその給送方向が転回された
後、再度転回されてから第1の給送経路と合流するよう
に構成された第2の給送経路とを備えることを特徴とす
る。
【0110】第13の発明によれば、シート状体の詰ま
りの問題を解消しつつ、カセットをその高さ方向及び水
平(横)方向にコンパクトに収容でき、画像形成装置の
小型化を実現できる。
【0111】また、前記給紙手段が前記露光手段の下方
に配置され、好ましくは前記転写手段よりも前記露光手
段側の下方に配置される。また、第1のシートカセット
が前記露光手段のほぼ真下に配置されるのがよい。これ
により、画像形成装置内において効率よくスペースを利
用でき、小型化に寄与できる。
【0112】また、第13の課題を達成するための第1
4の発明は、ベルト状像担持体と、前記ベルト状像担持
体に走査露光する複数の走査光学装置と、前記各走査光
学装置によって形成された潜像をそれぞれトナー現像す
る複数の現像手段と、前記ベルト状像担持体上に形成さ
れたトナー像を転写体へ転写する転写手段と、前記転写
体上のトナー像を定着する定着手段と、を備える画像形
成装置において、前記複数の走査光学装置を前記ベルト
状像担持体の一側面側に配置するとともに、前記定着手
段を前記ベルト状像担持体の他側面側の略中心位置に配
置したことを特徴とする。
【0113】第14の発明によれば、走査光学装置がベ
ルト状像担持体を挟んで定着手段の反対側の略中心位置
に配置されるから、定着手段からの熱を遮断でき、その
熱の影響を受けず、熱変形を防止できる。このため、複
数の走査光学装置の位置ずれがなく、ずれのない画像形
成が可能となる。また、前記ベルト状像担持体の断面長
手方向を略鉛直方向に配置することにより、定着手段の
熱を上方に逃がしやすく、好ましい。なお、定着手段
は、ベルト状像担持体のほぼ中央に配置するのが、熱遮
断の観点から好ましい。
【0114】また、前記ベルト状像担持体上の現像剤を
除去するクリーニング手段を更に備え、前記クリーニン
グ手段で除去された現像剤を捕集する現像剤捕集手段を
前記クリーニング手段の下方であって、前記ベルト状像
担持体に沿って設けることにより、現像剤捕集手段が更
に熱障壁となり、定着手段からの熱を更に遮断でき、好
ましい。
【0115】また、第13の課題を更に達成するための
第15の発明は、像担持体と、前記像担持体に走査露光
する複数の走査光学装置と、前記各走査光学装置によっ
て形成された潜像をそれぞれトナー現像する複数の現像
手段と、前記像担持体上に形成されたトナー像を転写体
へ転写するベルト状転写手段と、前記転写体上のトナー
像を定着する定着手段と、を備える画像形成装置におい
て、前記複数の走査光学装置を前記ベルト状転写手段の
一側面側に配置するとともに、前記定着手段を前記ベル
ト状転写手段の他側面側の略中心位置に配置したことを
特徴とする。
【0116】第15の発明によれば、走査光学装置がベ
ルト状転写手段を挟んで定着手段の反対側の略中心位置
に配置されるから、定着手段からの熱を遮断でき、その
熱からの熱の影響を受けず、熱変形を防止できる。この
ため、複数の走査光学装置の位置ずれがなく、画像の位
置が適切な画像形成が可能となる。
【0117】また、第14の課題を達成するための第1
6の発明は、像担持体と、前記像担持体上に結像する光
を所定間隔でそれぞれ走査する複数の走査光学装置と、
を備える画像形成装置において、前記像担持体上に結像
する光による複数の走査線を前記所定間隔に基づいて副
走査方向に平行移動して重ねたときに、各ドット位置に
おいて相対的位置ずれ量δが、0≦δ<200μmを満
足するように前記各走査光学装置の相対的位置関係を決
定し前記複数の走査光学装置を一体にユニットとしたこ
とを特徴とする。
【0118】また、第14の課題を更に達成するための
第17の発明は、像担持体上に結像する光を所定間隔で
それぞれ走査する複数の走査光学装置からなり、前記像
担持体上に結像する光による複数の走査線を前記所定間
隔に基づいて副走査方向に平行移動して重ねたときに、
各ドット位置において相対的位置ずれ量δが、0≦δ<
200μmを満足するように各走査光学装置の相対的位
置関係を決定し前記複数の走査光学装置を一体にユニッ
トとしたことを特徴とする走査光学装置である。
【0119】第16及び第17の発明によれば、各走査
光学装置が正確な間隔に設定され、Y,M,C,Kの各
トナー像を形成し、像担持体上または記録媒体上でそれ
らのトナー像を重ね合わせる際に副走査方向のずれ量が
問題のないレベルに抑えることが可能となる。また、主
走査方向の相対的位置ずれ量を低減できる。また、ユニ
ット化されているので、画像形成装置に搭載された時点
で各走査光学装置が正確な間隔で設定されており、画像
形成装置に搭載した後、各走査光学装置の間隔を調整す
る必要がなく、画像形成装置の大型化、高額化を招くこ
とはない。
【0120】また、上述のような走査光学装置におい
て、構成部品を設計上同一部品から構成することによ
り、また、前記各走査光学装置を構成する部品が成形に
より製造され、この成形部品が成形上同一ロットであ
り、成形金型の同一キャビティから製造されることによ
り、主走査方向及び副走査方向の相対的位置ずれ量を低
減でき好ましい。
【0121】また、第14の課題を更に達成するための
第18の発明は、像担持体と、前記像担持体上に結像す
る光をそれぞれ走査する複数の走査光学装置とを備える
画像形成装置において、前記複数の走査光学装置は成形
により製造される光学素子を含み、前記光学素子が成形
上同一ロットであり、成形金型の同一キャビティから製
造されていることを特徴とする。
【0122】第18の発明によれば、走査光学装置の成
形により得られる光学素子が、成形上同一ロットであ
り、成形金型の同一キャビティから製造されていること
により、複数の走査光学装置における光学素子の特性が
近似し、主走査方向及び副走査方向の相対的位置ずれ量
を低減できる。
【0123】また、第14の課題を更に達成するための
第19の発明は、像担持体と、前記像担持体上に結像す
る光をそれぞれ走査する複数の走査光学装置とを備える
画像形成装置において、前記複数の走査光学装置は光学
素子を含み、前記光学素子を支持しまたは保持するため
の部品が成形により製造され、この成形部品が成形上同
一ロットであり、成形金型の同一キャビティから製造さ
れていることを特徴とする。
【0124】第19の発明によれば、走査光学装置の光
学素子を保持または支持する成形部品が、成形上同一ロ
ットであり、成形金型の同一キャビティから製造されて
いることにより、複数の走査光学装置における保持・支
持部品の特性が近似し、主走査方向及び副走査方向の相
対的位置ずれ量を低減できる。なお、上述の成形上同一
ロットの成形部品とは、(1)1日の内で成形された成
形部品、(2)成形機の運転開始から運転終了までに成
形された成形部品、(3)同一ロットの成形材料で成形
された成形部品、または(4)成形機に同一金型をセッ
トしている間に成形された成形部品、のいずれかを意味
する。
【0125】上述の光学素子には偏向器が含まれ、前記
光学素子は前記偏向器から像担持体の間に配置される。
これにより、偏向器から像担持体の間に配置される光学
素子に起因する相対的位置ずれ量を低減できる。
【0126】また、前記光学素子が、少なくともfθレ
ンズ、シリンドリカルレンズ及び偏向器の偏向ミラーの
中の1つである。これにより、fθレンズ、シリンドリ
カルレンズ及び偏向器の偏向ミラーに起因する相対的位
置ずれ量を低減できる。
【0127】また、第15の課題を達成するための第2
0の発明は、像担持体と対向する複数の帯電手段と複数
の現像手段とを備える画像形成装置であって、前記複数
の帯電手段と前記複数の現像手段とを一体的に収納し前
記画像形成装置に着脱可能な画像形成カートリッジを備
え、前記画像形成カートリッジは、画像形成のための光
情報がこの画像形成カートリッジを貫通し前記像担持体
を照射するための開口部を有することを特徴とする。
【0128】第20の発明によれば、画像形成装置にお
いて複数の現像手段と複数の帯電手段とを一体的に交換
できるので操作性、メンテナンス性が向上する。
【0129】また、第15の課題を達成するための第2
1の発明は、像担持体と対向する複数の帯電手段と複数
の現像手段とを備える画像形成装置であって、前記複数
の帯電手段と前記複数の現像手段とを一体的に収納し前
記画像形成装置に着脱可能に構成されかつ開口部を有す
る画像形成カートリッジを備え、前記画像形成カートリ
ッジの開口部が、画像形成のための光情報がこの画像形
成カートリッジを貫通し前記像担持体を照射するための
照射経路と、前記帯電手段の周辺の空気を排出する空気
排出経路とを兼ねることを特徴とする。
【0130】第21の発明によれば、画像形成装置にお
いて複数の現像手段と複数の帯電手段とを一体的に交換
できるので操作性、メンテナンス性が向上するととも
に、帯電手段において発生するオゾン等を開口部を通し
て排出することができる。
【0131】また、前記像担持体に光情報を露光する複
数の露光手段が前記画像形成カートリッジを挟んで前記
像担持体と対向するように配置されるようにできる。こ
れによれば、複数の露光手段をベルト状像担持体に面し
て設置するためのスペースが必要なく、省スペースを実
現でき、また、ベルト状像担持体の周長を必要以上に大
きくしないようにできる。
【0132】また、前記各帯電手段と前記各現像手段と
を近接して配置し、光情報がこの帯電手段と現像手段と
の間を通過するように前記開口部を配置するようにでき
る。露光手段からの光が帯電手段と現像手段との間を通
ることから、この光が通るだけのスペースを確保すれば
よく、帯電手段と現像手段とを効率よく配置することが
できるので、省スペース化を実現できる。
【0133】また、第15の課題を更に達成するための
第22の発明は、像担持体と対向する複数の帯電手段と
複数の現像手段とを備える画像形成装置に着脱可能な画
像形成カートリッジであって、前記複数の帯電手段と前
記複数の現像手段とを一体的に収納し、画像形成のため
の光情報が前記画像形成カートリッジを貫通し前記像担
持体を照射するための開口部を有することを特徴とす
る。
【0134】第22の発明によれば、複数の現像手段と
複数の帯電手段とを一体的に交換できるので、画像形成
装置における操作性、メンテナンス性が向上する。
【0135】また、上記画像形成カートリッジは、前記
複数の帯電手段と前記複数の現像手段とを連結して収納
する連結部材を備え、この連結部材に前記開口部を設け
るようにできる。画像形成カートリッジの連結部材に開
口部を一体に設けることにより、画像形成のための光情
報を一定位置から像担持体に照射できる。
【0136】また、第16の課題を達成するための第2
3の発明は、像担持体と、レーザ光を偏向して前記像担
持体上に結像させながら走査させる回転多面鏡を有する
走査光学系とを備える画像形成装置において、前記回転
多面鏡からのレーザ光が偏向ミラーにより折り曲げられ
ず、直接に前記像担持体の面に結像するように各回転多
面鏡の各回転軸を結ぶ線が前記像担持体面に対し略平行
であることを特徴とする。
【0137】第23の発明によれば、回転多面鏡からの
レーザ光が偏向ミラーにより折り曲げられず、直接に像
担持体の面に結像するから、偏向ミラーのゆがみ等の影
響を排除でき、像担持体上の走査位置のずれを防止で
き、レーザ光を適切な位置で走査させることができる。
また、かかる構成により、ミラーや光路長によるレーザ
パワーの損失も低減することができる。
【0138】また、第17の課題達成のための第24の
発明は、ベルト状像担持体と、このベルト状像担持体を
張架する複数の張架手段と、前記ベルト状像担持体上に
形成されたトナー像を転写体に転写する転写手段とを有
する画像形成装置において、第1及び第2の前記張架手
段により前記ベルト状担持体の移動方向に対して前記転
写手段の上流側に直線部を形成し、前記第2の張架手段
が前記第1の張架手段よりも前記ベルト状像担持体の移
動方向に対して下流側に位置することを特徴とする。
【0139】第24の発明によれば、転写手段の上流側
にベルト状像担担持体の直線部を形成することにより、
従来のように転写手段の上流側に大きな空間が形成され
ないので、この空間における転写電界の影響によりベル
ト状像担持体上のトナーが散ってしまうといったことが
生じない。これにより、トナー像を転写体に良好に転写
することができ、高品質な画像を得ることができる。
【0140】また、前記直線部に前記転写体を当接さ
せ、その後前記転写手段により前記転写体にトナー像を
転写することにより、転写体が直線部において密着し、
その後転写電界が加わるため、ベルト状像担持体上のト
ナーが散ってしまうといったことはなく、トナー像を転
写体に良好に転写することができる。
【0141】前記転写手段を前記第2の張架手段に当接
させるように配置し、該転写手段と前記第2の張架手段
との間において前記トナー像を前記転写体に転写させる
ことにより、転写体が直線部に沿って該転写手段と前記
第2の張架手段との間に円滑に進入し搬出でき、紙詰ま
りを防止できる。また、転写体が直線部において密着す
る部分を十分に確保することができ、好ましい。
【0142】前記トナー像の転写された転写体を前記第
2の張架手段近傍で前記ベルト状像担持体から分離する
ことにより、簡単に転写体をベルト状像担持体から分離
させることができ、好ましい。
【0143】前記第2の張架手段が前記ベルト状像担持
体を駆動する駆動手段であるようにすることにより、装
置構成が簡単になり好ましい。
【0144】また、第18の課題を達成するための第2
5の発明は、継ぎ目を有し回動するベルト状像担持体に
連続してトナー像を形成して転写体に転写する画像形成
装置において、 2n≧L≧n+2x m≧n+x の関係を満たすことを特徴とする。ここで、Lは前記ベ
ルト状像担持体の回動方向の長さ、mは前記ベルト状像
担持体の有効画像領域の長さ、nは前記画像形成装置に
おける画像形成可能な最大転写体の回動方向の長さ、及
びxは連続給紙された場合の転写体間の最短長、であ
る。
【0145】第25の発明によれば、記録紙の長さや給
紙間隔を考慮してベルト状像担持体の周長及び有効画像
領域を設定し、効率よく記録紙に連続的に転写できる画
像形成装置を実現できる。しかも、ベルト状像担持体の
周長が必要以上に長くならないから、装置の小型化に寄
与できる。
【0146】また、前記ベルト状像担持体を複数のロー
ラで張架し、この内の2つのローラ間における前記ベル
ト状像担持体に複数のトナー像を形成するようにでき
る。
【0147】また、ここまでに記載の画像形成装置は、
カラー画像を形成する装置においても、好適である。
【0148】
【発明の実施の形態】〈第1の実施の形態〉図面を用い
て本発明の第1の実施の形態を説明する。先ず、本発明
の第1の実施の形態例の画像形成装置の構成図である図
1、図4、図5を用いて、画像形成装置の全体構成を説
明する。尚、本実施の形態例の画像形成装置は、多色
(Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K
(黒)の四色)画像形成装置である。
【0149】最初に、図1及び図4に示すように、この
画像形成装置に着脱可能に設けられる像担持体カートリ
ッジ2を説明する。上ローラ3と下ローラ5と横ローラ
7とに巻回されたベルト状像担持体(感光体)1は、上
ローラ3と下ローラ5とにより上下方向に張架され、矢
印I方向に駆動される。
【0150】更に、ベルト状像担持体1が下から上へ移
動する面には、像担持体1によって形成された閉空間C
S方向に像担持体1を押圧し、像担持体1を閉空間CS
方向に案内するガイド手段としての押圧ローラ9が設け
られている。
【0151】ベルト状像担持体1が下から上へ移動する
面の上部には、ベルト状像担持体1上の現像剤を除去す
るクリーニング手段11が設けられている。このクリー
ニング手段11を図2を用いて説明する。シャフト13
に回転可能に設けられたブラケット15上には、ベルト
状像担持体1の下から上へ移動する面に当接可能なブレ
ード17が取り付けられている。更に、一端部がベルト
状像担持体カートリッジ2本体側に係止され、他端部が
ブラケット15に係止されたスプリング19により、ブ
ラケット15はブレード17がベルト状像担持体1に押
接する方向に付勢されている。なお、クリーニング手段
は本構成に限らない。例えば、ブラケット15を回動可
能とせず、ベルト状像担持体カートリッジ2に直接取り
付けられていてもよい。また、本構成ではブレード17
がカウンタ方式で当接されているが、トレール方式でも
よい。
【0152】図1に戻り、クリーニング手段11の下方
には、クリーニング手段11によって除去された現像剤
を捕集する捕集手段としての回収ボックス21がベルト
状像担持体1に沿って設けられている。
【0153】次に、ベルト状像担持体1に対して潜像を
形成する像形成手段の説明を行なう。本実施の形態例の
画像形成装置は、四色画像形成装置であるので、各色に
応じて四つの像形成手段を有している。即ち、ベルト状
像担持体1に対してレーザ光を用いてY(イエロー)用
の潜像を形成する像露光部25と、ベルト状像担持体1
に対してレーザ光を用いてM(マゼンタ)用の潜像を形
成する像露光部27と、ベルト状像担持体1に対してレ
ーザ光を用いてC(シアン)用の潜像を形成する像露光
部29と、ベルト状像担持体1に対してレーザ光を用い
てK(黒)用の潜像を形成する像露光部31である。
【0154】これら四つの光学書き込み部としての像露
光部25、27、29、31の構成は同一なので、図1
及び図3を用いて像露光部25について説明を行い、他
の像露光部の説明は省略する。これらの図において、3
3はY(イエロー)の画像信号が重畳されたレーザ光を
出射するレーザ光源である。レーザ光源33からのレー
ザ光は、ポリゴンミラー37の回転面の移動により反射
し、走査されて、fθレンズ39、シリンドリカルレン
ズ41を経て、ベルト状像担持体1の感光面を走査露光
する。この走査露光により、ベルト状像担持体1の感光
面には、静電潜像が形成される。
【0155】次に、図1及び図5に示すように、画像形
成装置に着脱可能に設けられる画像形成カートリッジ3
5の説明を行う。画像形成カートリッジ35内には、ベ
ルト状像担持体1上に形成された各色の静電潜像を現像
する四つの現像手段が設けられている。即ち、像露光部
25で形成された潜像を現像する現像部42と、像露光
部27で形成された潜像を現像する現像部43と、像露
光部29で形成された潜像を現像する現像部45と、像
露光部31で形成された潜像を現像する現像部47であ
る。
【0156】これら四つの現像部42、43、45、4
7の構成は同一なので、現像部42について説明を行
い、他の現像部の説明は省略する。51、52は図示し
ない現像剤貯留部より搬送されたY用の現像剤(本実施
の形態例では、現像剤は、トナーとキャリアとからなる
二成分現像剤である)を攪拌搬送するスクリュー、53
は現像スリーブ55へ現像剤を供給する供給ローラであ
る。現像スリーブ55は現像剤を担持し、ベルト状像担
持体1上の静電潜像を反転現像し、ベルト状像担持体1
上にトナー画像を形成する。
【0157】更に、画像形成カートリッジ35内には、
各色の現像部42、43、45、47に対応して、ベル
ト状像担持体1に電荷を付与する帯電手段の帯電極が設
けられている。即ち、Y用の帯電極61と、M用の帯電
極63と、C用の帯電極65と、K用の帯電極67であ
る。
【0158】一方、本実施の形態例の各色の帯電手段
は、ベルト状像担持体1上の帯電電位を制御するグリッ
ド71、73、75、77を有しているが、これらグリ
ッド71、73、75、77は図4に示すように像担持
体カートリッジ2側に設けている。
【0159】図1に戻って、給紙部81には、転写紙P
が収納された給紙カセット83が設けられている。この
給紙カセット83の転写紙Pは、搬送ローラ85により
搬出され、搬送ローラ対87、タイミングローラ88に
より挟持搬送され、転写部91に給紙される。
【0160】転写部91には、コロナ放電によりベルト
状像担持体1上の現像剤像を転写紙Pに移し換える転写
極93と、交流放電によりベルト状像担持体1から転写
紙Pを分離する分離極95とが設けられている。
【0161】100は、熱ローラと圧着ローラとからな
るローラ対101の挟着により、転写紙Pに熱、圧力を
加え、トナーを転写紙Pに融着させる定着部、110は
熱定着を終えた転写紙Pを排紙トレイ111まで挟持搬
送する搬送ローラ対である。また、120は装置外に設
けられた給紙部から搬送された別サイズの転写紙Pが通
る給紙路である。
【0162】次に、図4に示す像担持体カートリッジに
ついて図34,図35により更に説明する。像担持体カ
ートリッジ2は、図34に示すように、縦長の矩形体状
に構成され、図の上部に像担持体カートリッジ2を持つ
ための把手2a、2bが設けられ、また帯状のグリッド
71,73,75,77がベルト状像担持体1から離間
して紙面横方向に設けられている。グリッド71は、図
35(a)に示すように、一端部に、板ばね72aが入
り込むばね孔72bとその近傍に孔Q1,Q2とを有
し、他端部にフック用孔72cとその近傍に孔P1,P
2とを有する。また、像担持体カートリッジ2には、両
端部にグリッドの位置決め部71a、71bが一体的に
設けられ、位置決め部71a側に板ばね72aが、位置
決め部72b側に突起状にフック部72dが設けられて
いる。
【0163】グリッド71は、フック用孔72cをフッ
ク部72dに差し込み、ばね孔72bを板ばね72aの
上端部に係止させることにより、位置決め部71a,7
1bで位置決めされて像担持体カートリッジ2に取り付
けられる。このとき、板ばね72aは、図35(b)の
ように、自由状態で実線位置にあり、グリッド71のば
ね孔72bに係止されたとき二点鎖線の位置にあるた
め、図の方向aaにグリッド71を引っ張る状態とな
る。これにより、グリッド71は、テンション状態で像
担持体カートリッジ2に取り付けられる。また、グリッ
ド71は、位置決め部71a,71bからそれぞればね
孔72b、フック用孔72cに向けてわずかに折り曲げ
られ位置決め不良が防止されている。孔Q1,Q2,P
1,P2はわずかに折り曲げられる際に、グリッドその
ものの剛性を下げ曲げやすくし、これにより位置決めを
正確に行うことができる。
【0164】次に、図2に戻り、上記構成の作動を説明
する。ベルト状像担持体1が矢印I方向に駆動される
と、先ず、帯電極61及びグリッド71からなるY用の
帯電手段により、ベルト状像担持体1上は所定の帯電電
位となる。
【0165】次に、像露光部25により、ベルト状像担
持体1に静電潜像が形成される。そして、現像部42の
現像スリーブ55に担持された現像剤中のトナーがクー
ロン力によりベルト状像担持体1上に移動し、ベルト状
像担持体1上にトナー像が形成される。
【0166】これと同様な動作を残りの色、即ち、M、
C、Kについて行い、ベルト状像担持体1上のY、M、
C、Kのトナー像を形成する。一方、給紙部81から
は、転写紙Pが、搬送ローラ85、搬送ローラ対87に
よって転写部91に向け、搬送される。
【0167】給紙された転写紙Pは、タイミングローラ
88により、ベルト状像担持体1上のトナー画像とタイ
ミング調整した上で、同期して転写部91に給送され、
転写部91の転写極93により帯電され、ベルト状像担
持体1上の現像剤像が転写紙Pに転写される。
【0168】更に、分離極95の除電作用により、転写
紙Pはベルト状像担持体1から分離される。次に、転写
紙Pは、定着部100で加熱、加圧され、トナーが転写
紙Pに融着され、搬送ローラ対110により排紙トレイ
111上に排出される。
【0169】又、転写が終了したベルト状像担持体1上
の余剰のトナーは、クリーニング手段11のブレード1
7により除去され、回収ボックス21内に貯留される。
【0170】上記構成の画像形成装置によれば、ベルト
状像担持体1上の余剰トナーを除去するクリーニング手
段11をベルト状像担持体1が下から上へ移動する面の
上ローラ3近傍に設け、更に、クリーニング手段11の
下方に余剰トナーを回収する回収ボックス21を設けた
ことにより、除去したトナーを搬送手段を用いず、重力
でもって落下させることが可能となり、機構の簡素化及
び装置の小型化が可能となる。又、これらクリーニング
手段11及び回収ボックス21をベルト状像担持体1に
沿って設けたことにより、定着部100からの熱がベル
ト状像担持体11、更には現像部や像露光部に悪影響を
及ぼすのを防止することができる。
【0171】更に、ベルト状像担持体1を押圧ローラ9
でもってベルト状像担持体1によって形成された閉空間
方向に撓ませ、この撓みによって形成された空間に回収
ボックス21を設けたことにより、更に、装置の小型化
が図れる。
【0172】又、ベルト状像担持体1の寿命と同程度の
寿命のグリッド71、73、75、77をベルト状像担
持体カートリッジ2に設けたことにより、一回の作業で
ベルト状像担持体1とグリッド71、73、75、77
とを交換でき、部品交換が簡単となる。更に又、グリッ
ド71、73、75、77を像担持体カートリッジ2に
設け、グリッド71、73、75、77と像担持体1と
を一体的に構成したことにより、距離精度が厳しいグリ
ッド71、73、75、77とベルト状像担持体1との
間の間隔を常時一定の精度に保つことができる。
【0173】更に、現像部42、43、45、47の寿
命と同程度の寿命の帯電極61、63、65、67を画
像形成カートリッジ35に設けたことにより、一回の作
業で現像部42、43、45、47と帯電極61、6
3、65、67とを交換でき、部品交換が簡単となる。
【0174】さらに又、各色の現像部42、43、4
5、47と、各色用の帯電手段のそれぞれの帯電極6
1、63、65、67とが一体となった画像形成カート
リッジ35としたので、多色画像形成装置であっても、
一回の作業で現像部42、43、45、47と帯電極6
1、63、65、67とを交換でき、部品交換が簡単と
なる。更に、像担持体カートリッジ2を、クリーニング
手段11,回収ボックス21,ベルト状像担持体1,グ
リッド71,73,75,77とにより構成したこと
で、交換部品である、ブレード等を含むクリーニング手
段、容量制限のある回収ボックス、ベルト状像担持体、
グリッドを一回の作業で交換でき、部品交換が簡単とな
る。
【0175】尚、本発明は、上記実施の形態例に限定す
るものではない。上記実施の形態例では、多色画像形成
装置で説明を行ったが、単色画像形成装置にも適用でき
る。
【0176】また、図1に示すように、ローラ対101
を含む定着部100は、縦長に配置されたベルト状像担
持体1を挟んで走査光学装置である各像露光部25,2
7,29、31の反対側であって、ベルト状像担持体1
のほぼ中央に配置されている。この配置により、定着部
100からの熱のまわり込みをベルト状像担持体1によ
り効果的に遮断できるので、走査光学装置の各像露光部
に熱が伝わりにくく、走査光学装置の熱変形を防止でき
る。
【0177】カラー画像形成装置では、高品質の画像を
得るため複数のトナー像(Y、M、C、K)がずれなく
重なり合って、ずれのないカラー画像を形成する必要が
ある。このため、複数のレーザ走査光学装置のそれぞれ
が正確に設定されていなければならないが、装置内に配
置されている定着手段からの熱により各レーザ走査光学
装置が熱変形し、各装置間の位置がずれてしまう可能性
がある。かかる熱変形に起因するレーザ走査光学装置の
位置ずれの問題は、上述のような配置により解決でき
る。従って、複数のレーザ走査光学装置の位置関係がず
れないので、ずれのない高品質なカラー画像を得ること
ができる。また、ベルト状像担持体1は鉛直方向にその
長手方向が配置されているため、ベルト面に沿って定着
部100で発生した熱が上昇移動し、熱遮断効果が大き
い。更に現像剤捕集手段としての回収ボックスをベルト
状像担持体1に沿って設けることを組み合わせることに
よって、更に効果的に熱遮断が達成される。
【0178】次に、同様の効果を得ることのできる別の
いわゆるタンデム方式のカラー画像形成装置について図
26により説明する。この画像形成装置は、転写紙を担
持して搬送する転写ベルト9’とその周囲に配置された
4つの感光体1a,1b,1c,1dとを有する。各感
光体1a,1b,1c,1dは、図に示すように、それ
ぞれその周囲に帯電器61’,63’,65’,67’
と、現像器42’,43’,45’,47’と、像露光
部25’,27’,29’,31’とを備えている。こ
の画像形成装置は、色分解された静電潜像をそれぞれの
感光体1a,1b,1c,1d上で形成し、各色に対応
したトナーを有する現像器42’,43’,45’,4
7’により可視化する。各感光体が転写ベルト9’と対
向する位置には転写極91’,93’,95’,95’
が設けられており、感光体とほぼ同じ周速で通過する転
写ベルト9’上の転写紙に各トナー像を順次重ねてい
く。このとき、転写紙上へのトナー像の重ね合わせが正
確にできるように、各感光体への書き込みはある遅延時
間をもってなされる。
【0179】そして、トナー像が重ね合わされた転写紙
は、定着器100’へ進入し、加圧、加熱により合成画
像が定着される。転写ベルト9’は鉛直方向にその長手
方向が配置され、その鉛直方向のほぼ中央に定着器10
0’が配置され、また各像露光部25’,27’,2
9’,31’が転写ベルト9’を挟んで定着器100’
の反対側に配置されている。図26のような装置構成に
より、転写ベルト9’が同様に定着器100’からの熱
を効果的に遮断し、各像露光部25’,27’,2
9’,31’間の位置ずれを防止し、各カラー画像を重
ね合わせる際のずれがなく、高品質なカラー画像を得る
ことができる。
【0180】次に、図1に示すような複数の走査光学装
置の像露光部25,27,29,31から同じ時間帯に
複数のレーザ光を走査してY、M、C、Kのトナー像を
形成し、ベルト状像担持体1または記録媒体上でそれら
のトナー像を重ね合わせる方式によると、短時間でカラ
ー画像を形成でき、走査光学装置を1つだけ搭載して像
担持体を複数回転させる方式よりも生産性が高くなり、
好ましい。この複数の走査光学装置を用いる方式では、
各レーザ光が適正な間隔で像担持体上を走査するように
しないと、複数のレーザ光の走査により形成されたY、
M、C、Kのトナー像を像担持体等上で重ね合わせる
際、副走査方向にずれてしまい、適正なカラー画像が形
成できなくなる可能性が生じることがある。
【0181】以上のような問題を解決するため、本発明
では、複数の走査光学装置の相対的な位置関係を適正に
設定できるようにした。即ち、図27に示すように、複
数の走査光学装置の像露光部25,27,29,31か
ら複数のレーザ光を所定間隔(60mm)でベルト状像
担持体1上をそれぞれ走査させた場合、図27のように
Y(a)、M(b)、C(c)、K(d)の各色に対応
した走査線がベルト状像担持体1上に形成される。この
複数の走査線を所定間隔に基づいて副走査方向に平行移
動して重ねたときに、主走査方向における各ドット位置
において副走査方向の相対的位置ずれ量δが、0≦δ<
200μmを満足するように複数の走査光学装置の各像
露光部25,27,29,31の相対的位置関係を決定
し複数の走査光学装置を一体にユニット化する。例え
ば、図27(e)に示すように、各走査線を重ね合わせ
たとき、主走査方向の任意のドット位置(主走査方向位
置)d1〜d5においてその副走査方向の相対的ずれ量
が200μm以下であるように装置の相対的位置関係を
設定する。
【0182】図28に複数の像露光部25,27,2
9,31のユニット化の例を示す。図28は各像露光部
の正面を示し、各走査光の出口25b、27b、29
b、31を示す。図のように、各像露光部25,27,
29,31を一単位としてそれぞれ支持枠25a、27
a,29a,31aに支持させている。各支持枠に各書
き込み部25,27,29,31を支持させた状態で、
4つの組立治具に載せて試験的に光を照射しながら各書
き込み部の位置合わせを行い、位置合わせの調整後に、
各支持枠の連結部A,B,Cを接着剤で接着する。
【0183】以上のようにすることで、各走査光学装置
が正確な間隔に位置合わせされ、Y、M、C、Kの各色
のトナー像を形成し、像担持体または記録媒体上で重ね
合わせたとき、副走査方向のずれ量が問題のない程度に
まで抑えることができる。また、各装置がユニット化さ
れているため、画像形成装置に搭載されたときには各像
露光部が正確な間隔で設定されているから、搭載後に各
像露光部の間隔を調整する必要がなく、画像形成装置の
組立性、生産性が向上する。
【0184】なお、複数の走査光学装置を画像形成装置
に搭載した後、各レーザ光間のずれを検知し、各走査光
学装置を移動調整することが考えられるが、各レーザ光
間のずれを検知する検知手段と、その検知した各レーザ
光間のずれを調整するため各走査光学装置を移動調整す
るための移動調整手段とを画像形成装置内に組み込むこ
とが必要となり、画像形成装置の大型化、高コスト化を
招いてしまうが、上述のような各走査光学装置のユニッ
ト化によりかかる問題は解消される。
【0185】また、各走査光学装置を構成する際に、ケ
ーシング、レンズ、ミラー、ポリゴンミラー等の構成部
品を設計上同一形状の同一部品から構成することが好ま
しく、これにより各走査光学装置における走査線の図2
7に示すような曲がりや相対的な平行度のずれが近似す
るため各ドット位置における相対的ずれ量が小さくな
る。また、各走査光学装置を構成する支持枠25a、2
7a,29a,31a等のケーシング、レンズ、または
成形により製造される部品に蒸着等を行いミラーの作用
をするようにした部品等が成形により製造される場合に
は、この成形部品を成形上同一ロットのものを選択し、
更に成形金型の同一キャビティから製造されたものを使
用することにより、更に相対的位置ずれ量を低減でき
る。また、ポリゴンミラー37等からなる偏向器からベ
ルト状像担持体1までの間に配置されている例えば図3
のfθレンズ39,シリンドリカルレンズ41等の光学
素子は位置ずれに関する影響度が大きいので、すくなく
ともこの部品を同一ロット、同一キャビティから製造さ
れたものとすることが相対的位置ずれ量の低減上有効で
ある。また、ここでは、副走査方向の位置ずれを例に挙
げて説明したが、主走査方向の位置ずれも当然問題とな
る。主走査方向の位置ずれは、レンズ39のfθ特性に
大きく影響されるため、このレンズを同一ロット、同一
キャビティから製造されたものとすることにより、その
fθ特性を近似させて相対的位置ずれ量を低減させるこ
とが可能となる。
【0186】〈第2の実施の形態〉次に、図6、図7を
用いて本発明の第2の実施の形態を説明する。第2の実
施の形態の画像形成装置は、第1の実施の形態の画像形
成装置と基本的構成が同一であるので、同一の部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。
【0187】図6、図7に示すように、転写手段として
の転写部91には、ベルト状像担持体1と異なる極性の
電位に保たれた転写ローラ92が設けられ、この転写ロ
ーラ92は横ローラ7と協働してベルト状像担持体1を
挟むように設けられている。
【0188】図6に示すように、ベルト状像担持体1の
近傍には、ベルト状像担持体1の表面状態を検知する検
知手段としてのレジストセンサ131が設けられてい
る。そして、ベルト状像担持体1とレジストセンサ13
1との間に、給紙部81から転写部91へ向かう転写紙
Pが給送経路Sが設けられている。更に、レジストセン
サ131の検知面131aと対向する給送経路Sには、
転写紙Pが摺接可能な光透過性のカバー部材130が配
設されている。
【0189】次に、上記構成の作動を説明する。装置の
メインスイッチをオンすると、先ず、以下のようなキャ
リブレーションが行われる。
【0190】ベルト状像担持体1が矢印I方向に駆動さ
れ、帯電極61及びグリッド71からなるY用の帯電手
段により、ベルト状像担持体1上は所定の帯電電位とさ
れる。
【0191】次に、像露光部25により、ベルト状像担
持体1に所定のパターンの静電潜像が形成される。そし
て、現像部42の現像スリーブ55に担持された現像剤
中のトナーがクーロン力によりベルト状像担持体1上に
移動し、ベルト状像担持体1上にトナー像が形成され
る。
【0192】これと同様な動作が残りの色、即ちM、
C、Kについても行われ、ベルト状像担持体1上にY、
M、C、Kのトナー像が形成される。ベルト状像担持体
1上のトナー像はレジストセンサ131でレジストレー
ション状態が検知され、その検知したずれ量を補正して
所定位置に書き込むようにY、M、C、Kの書き込みタ
イミングが補正される。
【0193】次に、実際のプリントを行う。即ち、ベル
ト状像担持体1が矢印I方向に駆動されると、先ず、帯
電極61及びグリッド71からなるY用の帯電手段によ
り、ベルト状像担持体1上は所定の帯電電位となる。
【0194】次に、像露光部25により、ベルト状像担
持体1に静電潜像が形成される。そして、現像部42の
現像スリーブ55に担持された現像剤中のトナーがクー
ロン力によりベルト状像担持体1上に移動し、ベルト状
像担持体1上にトナー像が形成される。
【0195】これと同様な動作を残りの色、即ちM、
C、Kについて行い、ベルト状像担持体1上のY、M、
C、Kのトナー像を形成する。一方、給紙部81から
は、転写紙Pが、搬送ローラ85、搬送ローラ対87に
よって転写部91に向け給送される。
【0196】給送された転写紙Pは、タイミングローラ
88により、ベルト状像担持体1上のトナー画像とタイ
ミング調整した上で、同期して給送経路Sを介して転写
部91に給送され、転写部91の転写ローラ92により
帯電され、ベルト状像担持体1上の現像剤像が転写紙P
に転写される。
【0197】次に、転写紙Pは、定着部100で加熱、
加圧され、トナーが転写紙Pに融着され、搬送ローラ対
110により排紙トレイ111上に排出される。又、転
写が終了したベルト状像担持体1上の余剰のトナーは、
クリーニング手段11のブレード17により除去され、
回収ボックス21内に貯留される。
【0198】上記構成によれば、検知手段としてのレジ
ストセンサ131をベルト状像担持体1との間に設けた
ことにより、給紙経路をレジストセンサを迂回して設け
る必要がなくなるため、装置の小型化が図れる。また、
給紙経路を迂回させると、無理な経路(例えば小さい曲
率等)を設けなければならず、紙詰まり等の問題が発生
する可能性があるが、この問題を未然に防止できる。ま
た、逆にレジストセンサ用のスペースを給紙経路を避け
て確保する必要もないため、現像部と転写部との距離を
短く設定することができ、装置の小型化を図ることがで
きる。
【0199】又、検知手段としてのレジストセンサ13
1をベルト状像担持体1の近傍に設けたことにより、ベ
ルト状像担持体1の表面状態を精度良く検知することが
できる。また、検知手段としてのレジストセンサ131
の検知面131aと対向する給送経路Sに、光透過性の
カバー部材130を転写紙Pが摺接するように設けたこ
とにより、カバー部材130に転写紙Pが摺接し、カバ
ー部材130に付着する紙紛、塵埃等が除去されると同
時に、レジストセンサが汚れることがなく、レジストセ
ンサ131の検知精度を常時一定に保つことができる。
【0200】更に、レジストセンサを現像部47と転写
部91との間に設置することで、ベルト状像担持体1上
の潜像が現像され、転写手段の影響を受ける前にベルト
状像担持体1上の表面状態を検知することができるの
で、転写手段の圧着解除等を行う必要がなく、構成の簡
素化が図れる。
【0201】尚、本発明は上記実施の形態例に限定する
ものではない。上記実施の形態例では、検知手段として
レジストセンサを用いたが、他に現像剤付着量を検知す
るパッチ検センサ、表面電位状態を検知する表面電位セ
ンサ等の検知手段でもよい。
【0202】更に、上記実施の形態例では、多色画像形
成装置で説明を行ったが、単色画像形成装置にも適用で
きる。
【0203】次に、ベルト状像担持体1を巻回する上ロ
ーラ3,下ローラ5,横ローラ7を図6のように配置し
たことによる別の効果について説明する。前述した従来
例の問題点を図29により説明する。ベルト状像担持体
1’を複数のローラにより張架する画像形成装置におい
て、転写極91’と対向する転写ローラ5’でトナー像
を、転写ベルト91”で矢印方向に搬送されてきた記録
紙Pに転写し、転写ローラ5’の曲率を利用してベルト
状像担持体1’から記録紙Pを分離するようにしたもの
が知られている(特開平3−77975号公報参照)。
ところが、このような構成の場合、転写ローラ5’と転
写ベルト91”との間で形成されるニップ部に転写紙P
が進入する前に、即ち転写紙Pとベルト状像担持体1’
とが密着する前に、転写部の電界によって電荷を持った
トナーtが移動を開始してしまうため、正確な転写が行
えずトナーチリ等の問題が発生する可能性が高い。ま
た、この現像を回避するために、記録紙Pをベルト状像
担持体1に予め密着させようとしても、転写ローラ5’
がある程度の曲率を有するため、給紙経路に無理が生
じ、紙詰まり等の問題が発生する可能性が高い。このた
め、図29の構成であると、ベルト状像担持体上に形成
されたトナー像を良好に転写紙に転写させることが困難
となる。
【0204】そこで、図6に示すように、ベルト状像担
持体1において下ローラ5と横ローラ7との間であって
転写ローラ92の上流側に直線部SLを形成することに
より、この直線部SL内において、即ち転写電界の影響
を受け始める前に事前に記録紙をベルト状像担持体1に
密着させることができるので、上述のようなトナーの落
下、散りの問題を解消できる。また、ベルト状像担持体
1から記録紙を横ローラ7において分離することによ
り、簡単にローラの曲率を利用して分離できる。
【0205】なお、図7に示すように、定着部100の
上方には排紙部を除く他のユニット等を配置しないよう
にすることが好ましい。また、各現像器に対するトナー
補給装置は装置本体の上部であり各現像器よりも上方に
配置することが好ましい。これにより、重力の作用を利
用しトナー補給装置から現像器に効率よくトナーを補給
することが可能となる。また、ベルト状像担持体1を縦
長に配置し、ベルト状像担持体1の上部においてクリー
ニングブレード17によりベルト状像担持体1上の残存
トナーを回収することにより、トナーの重力の作用によ
り効率よく回収ボックス21に回収することができる。
【0206】次に、図1において各像露光部25,2
7,29,31によりベルト状像担持体1を露光するた
めに画像形成カートリッジ35に設けてある開口部につ
いて図30により説明する。各像露光部25,27,2
9,31からベルト状像担持体1に向けた各光軸2
5”,27”,29”,31”に対応して、各現像部4
2,43,45,47と各帯電極61,63,65,6
7とを一体的に収容した連結枠35’にそれぞれ開口部
351,352,353,354が形成されている。各
像露光部25,27,29,31からのレーザ光がこれ
らの開口部351,352,353,354を通りベル
ト状像担持体1上に走査露光される。この場合、画像形
成カートリッジ35内において、各光軸25”,2
7”,29”,31”は、帯電極61と現像部42との
間、帯電極63と現像部43との間、帯電極65と現像
部45との間、及び帯電極67と現像部47との間をそ
れぞれ通過するので、各帯電極と各現像部との間は、各
光軸が形成されるスペースだけを確保すればよい。この
ため、ベルト状像担持体1の長さを短くすることがで
き、このことによって、画像形成装置全体を小型化する
ことができる。
【0207】また、図30に示すように、複数の帯電極
と複数の現像部とを一体的に画像形成カートリッジ35
内に収容し、ベルト状像担持体1をこの画像形成カート
リッジ35の前面側に配置し、各像露光部を画像形成カ
ートリッジ35の背面側に配置し、各像露光部からベル
ト状像担持体1に露光照射できるようカートリッジの連
結枠35’に開口部351,352,353,354を
形成し、複数の帯電手段と複数の現像手段とを一緒に交
換できるので、ユーザの操作性、メンテナンス性が向上
して好ましい。また、各像露光部を画像形成カートリッ
ジ35の背面側に配置し、画像形成カートリッジ35内
では各帯電極と各現像部との間で各光軸が形成されるス
ペースだけを確保すればよいので、画像形成カートリッ
ジ35に対向するベルト状像担持体1の周長を短くする
ことが可能となる。
【0208】また、画像形成カートリッジ35内の各帯
電極からはオゾンが発生しやすいが、各開口部351,
352,353,354の全部または一部を換気経路と
することにより装置外部に効率的に換気してオゾン処理
を行うことができ、好ましい。
【0209】以上のような構成により、ベルト状像担持
体、複数の帯電手段、複数の現像手段、及び複数の露光
手段を配置してベルト状像担持体の一回転中にY,M,
C,Kの各トナー像を重ね合わせてカラー画像を形成す
る画像形成装置では、複数の帯電手段、複数の現像部の
配置のため、装置が大型化しやすいのであるが、図30
の構成により小型化を達成できる。また、複数の帯電手
段、複数の現像部、複数の露光手段をベルト状像担持体
に面して配置しようとすると、各設置スペースを像担持
体の周囲において確保する必要があり、ベルト状像担持
体の周長が大きくなり、更に装置が大型化してしまう
が、本装置構成によれば、かかる問題点を解消できる。
また、現像部と帯電手段とは、ほぼ同一時期に交換する
必要があるが、複数の帯電手段と複数の現像部とをそれ
ぞれ別個に交換すると、ユーザの手間がかかりすぎ、操
作性、メンテナンス性が悪いが、本構成のように装置本
体から交換可能なカートリッジ化することにより、この
問題を解消できる。
【0210】次に、上述のような露光手段では、図1及
び図3に示すように、各像露光部25,27,29,3
1内のポリゴンミラー37から被走査面までの間に、ベ
ルト状像担持体1を露光する光路上にミラーを設置する
ことなく、直接にベルト状像担持体1上を走査するよう
にしている。従来、像露光部の装置全体における配置の
関係から、レーザ光をミラーにより折り曲げて光路を変
える場合がある。このようにミラーを用いた場合、ミラ
ーのゆがみ等によりレーザ光の光路が曲がり、ベルト状
像担持体1上の適切な位置で走査できない場合が生じ得
ることになり、形成された画像においてずれが生じてし
まい好ましくないのであるが、上述のように構成するこ
とにより、正確にベルト状像担持体1上を走査させるこ
とができる。特に、複数の像露光部から走査露光する場
合には、各レーザ光をベルト状像担持体1上の適切な位
置で走査でき画像ずれを目立たぬように低減できる。
【0211】以上のような配置を実現できるように、複
数の光学読み取り部の各ポリゴンミラー(回転多面鏡)
37の回転軸を結ぶ線がベルト状像担持体1の面に対し
略平行であるように構成される。このような配置構成に
より、レーザ光をベルト状像担持体1上を直接に走査さ
せることができる。なお、各像露光部の周囲において、
熱変形を防止するため空気流が発生するように構成する
ことが好ましい。この各ユニットの熱変形の防止によ
り、各ユニットからのレーザ光が像担持体1上の適切な
位置で走査できる。
【0212】次に、上述のようなベルト状像担持体1に
は継ぎ目のあるベルトを用いるが、この場合、ベルト状
像担持体1の周長は、画像形成装置の大きさに影響を与
えるため、できるだけ短く抑えることが必要である一
方、大きいサイズの記録紙に画像を形成する必要や、ベ
ルト状像担持体1に複数の画像を形成してプリント速度
を増大させる等の理由から、ベルト状像担持体1の周長
を長くしたい場合もある。従って、効率よく記録紙に連
続的に転写するために、記録紙の長さや給紙間隔を考慮
し、ベルト状像担持体1の周長及び有効画像領域を設定
する必要がある。
【0213】かかる設定を、本発明では、2n≧L≧n
+2x、及びm≧n+xの関係を満たすようにした。図
31に模式的に示すように、ベルト状像担持体1”の回
動方向の全長Lは、画像形成可能な最大記録紙の回動方
向の長さnに、連続給紙された場合の記録紙P間の最短
長xの2倍分を加えた長さ以上、2n以下に設定する。
下限値を(n+2x)以下にするのは、ベルト状像担持
体1”の一回転中に最大記録紙サイズの画像を形成でき
るようにするためn以上必要であり、またベルト状像担
持体1”の一回転中にnよりも小さいサイズの画像を複
数形成する場合給紙間隔を考慮する必要があり、ベルト
状像担持体1”の全長Lをnとするのは短すぎる。従っ
て、このようなプロセス制御の理由から、全長Lをnよ
りも2xだけ長くすることが効率よくプロセス制御を行
うために必要である。また、上限値を2nとするのは、
装置の小型化、プロセス制御を考慮すると、妥当であ
る。ベルト状像担持体の有効画像領域の長さmの下限値
を(n+x)とするのは、ベルト状像担持体1”の一回
転中に最大記録紙サイズの画像を形成できるようにする
ため、n以上必要であり、またプロセス制御上、nより
もxだけ長く設定することが、効率よくプロセス制御を
行うために必要である。このように、ベルト状像担持体
の周長(全長)及びベルト状像担持体の有効画像領域の
長さを設定すると、継ぎ目のあるベルト状像担持体を用
いる画像形成装置において、プリント速度、装置の大き
さ、プロセス制御の点で調和がとれ、効果的である。
【0214】〈第3の実施の形態〉本発明の画像形成装
置の第3の実施形態としてカラー画像形成装置につい
て、画像形成プロセス及び機構について、図8の断面構
成図によって説明する。第3の実施の形態の画像形成装
置は、第1の実施の形態の画像形成装置と基本的構成が
同一であるので、同一の部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。
【0215】ベルト状像担持体1は横ローラ7及び上ロ
ーラ3,下ローラ5に張架された可撓性の感光体ベルト
で、押圧ローラ9の作用により緊張状態とされて、内周
面に設けたバックアップ部材40’に局部的に当接しな
がら時計方向に回動する。ベルト状像担持体1はポリエ
ステル、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート等の
可撓性基体上に酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム等の金
属薄膜を導電層として設け、その上面には各種有機感光
層(OPC)を塗布し、前記導電層を接地している。本
実施形態で用いるベルト状像担持体1は80μm厚のポ
リエチレンテレフタレートを基体とし、OPCを塗布し
たもので、100μm厚に一様の厚みとなるよう精度よ
く管理されている。
【0216】張架されたベルト状像担持体1の側面には
4組の帯電手段、像露光手段及び現像部からなる像形成
手段が設けられている。
【0217】帯電手段である帯電極61,63,65,
67はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
及び黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、
ベルト状像担持体1の有機感光体層に対し所定の電位に
保持された制御グリッドと放電ワイヤによるコロナ放電
とによって帯電作用を行い、ベルト状像担持体1に対し
一様な電位が与えられる。
【0218】像露光手段である露光光学系を有する像露
光部25,27,29,31は、半導体レーザで発光さ
れたレーザビームを駆動モータにより回転されるポリゴ
ンミラーにより回転走査を行いfθレンズを経てベルト
状像担持体1に対して像露光を行う。この像露光は別体
の画像読み取り装置によって読み取られた各色の画像信
号が画像処理をなされて像露光部25,27,29,3
1にそれぞれ電気記号として入力されることによって行
われる。
【0219】イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)及び黒色(K)の一成分あるいは二成分の現像剤
をそれぞれ収容する非接触現像法を用いた現像部である
現像部42,43,45,47は、縦型に配設されたベ
ルト状像担持体1の一方の側にベルト状像担持体1の移
動方向と直交してベルト面に平行に位置するように上下
に配設され、それぞれベルト状像担持体1の周面に対し
後に説明する手段によって所定の間隙を保って同方向に
回転する現像スリーブ55(一部のみ図示)を備えてい
る。
【0220】現像部42,43,45,47は、帯電極
61,63,65,67による帯電、像露光部25,2
7,29,31による像露光によって形成されるベルト
状像担持体1上の静電潜像を現像バイアス電圧の印加に
より非接触の状態で反転現像する。
【0221】画像記録のスタートにより、駆動モータが
回動して横ローラ7を介してベルト状像担持体1は時計
方向へと回転し、帯電極61の帯電作用によりベルト状
像担持体1への電位の付与が開始される。ベルト状像担
持体1は電位を付与されたあと、像露光部25において
第1の色信号すなわちイエロー(Y)の画像信号に対応
する電気信号による露光が開始され、ベルトの回転(副
走査)によってその表面の感光層に現像画像のイエロー
(Y)の画像に対応する静電潜像を形成する。この潜像
は現像部42により現像スリーブ55上に付着運搬され
た現像剤が非接触の状態で反転現像され、ベルト状像担
持体1の回転に応じてイエロー(Y)のトナー像が形成
される。
【0222】次いでベルト状像担持体1はイエロー
(Y)のトナー像の上にさらに帯電極63の帯電作用に
より電位が付与され、像露光部27の第2の色信号すな
わちマゼンタ(M)の画像信号に対応する電気信号によ
る露光が行われ、現像部43による非接触の反転現像に
よって前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ
(M)のトナー像が重ね合わせて形成される。
【0223】同様のプロセスにより帯電極65、像露光
部29及び現像部45によってさらに第3の色信号に対
応するシアン(C)のトナー像が、また帯電極67、像
露光部31及び現像部47によって第4の色信号に対応
する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成さ
れ、ベルト状像担持体1の一回転以内にその周面上にカ
ラーのトナー像が形成される。
【0224】現像部42,43,45,47に対して
は、各色の補給用の現像剤がトナー補給槽241、24
2、243、及び244より補給される。現像部42,
43,45,47による現像作用に際しては、それぞれ
各現像スリーブ55に対し直流あるいは更に交流を加え
た現像バイアスが印加され、現像スリーブ55上に付着
した一成分或いは二成分現像剤によるジャンピング現像
が行われて、導電層を接地したベルト状像担持体1に対
してベルト状像担持体1の帯電と同極性の直流バイアス
が印加された現像スリーブ55から感光体上の露光部に
トナーを付着させる非接触の反転現像が行われる。
【0225】かくして、ベルト状像担持体1の周面上に
形成されたカラーのトナー像は帯電極21’によって付
着トナーの電位が揃えられたのち転写前露光器25によ
って除電が行われ、転写部において、給紙装置である給
紙カセット83、510或いは手差し部32から送り出
され、タイミングローラ88へと搬送され、タイミング
ローラ88の駆動によってベルト状像担持体1上のトナ
ー像領域と同期して給紙される転写紙上に、ベルト状像
担持体1の駆動用の横ローラ7の下部に対向して配置さ
れた転写ローラ92により転写される。
【0226】トナー像の転写を受けた転写紙は、横ロー
ラ7の曲率に沿ったベルト状像担持体1の周面より分離
されたのち、定着部100へ搬送され、定着部100に
おいて加熱・圧着されてトナーが転写紙上に溶着・定着
されて定着部100より排出され、排紙搬送ローラ35
A、35B、35Cにより搬送されて、上部に設けられ
た排紙トレイ111に転写紙上のトナー像面を下面にし
て排出される。
【0227】一方、転写紙を分離したベルト状像担持体
1はクリーニング手段11においてクリーニングブレー
ド17によってベルト状像担持体1面の摺擦がなされ、
残留トナーの除去・清掃がなされて、次の原稿画像のト
ナー像の形成を続行するか、もしくは一旦停止して待機
する。なお次の原稿画像のトナー像の形成が続いて行わ
れるときは、帯電前露光器28によるベルト状像担持体
1の感光体面への露光が行われて前歴の除去がなされ
る。
【0228】本実施形態のカラー画像形成装置では、ベ
ルト状像担持体1の感光体面と各色ごとの現像スリーブ
55との間で形成される現像間隙Dsdを非接触現像に
適した500〜600μmの設定間隙に現像スリーブ5
5全域に渡って±20μm以下の高精度の変動範囲内に
維持することを可能としたもので、本発明者の検討によ
って、設定された現像間隙Dsdに対してこの精度の変
動範囲内に維持されていれば、ムラのない良好なトナー
像の現像がなされることを確認してなされたものであ
る。
【0229】図9は図8に示したベルト状像担持体1に
対向した現像部42,43,45,47の断面図を拡大
して示している。ベルト状像担持体1の内側に設けた当
接支持部材であるバックアップ部材40’には、少なく
とも現像スリーブ55に対向した鰭状に突出し先端が
1.5mmの半径の半円筒状の当接支持部41’が設け
られ、ベルト状像担持体1の背面にベルト状像担持体1
の回動方向とは直交する方向にそれぞれが当接するよう
設けられている。また本実施形態のカラー画像形成装置
では、像露光部25,27,29,31による走査光が
ベルト状像担持体1の感光層上に像露光が行われる箇所
の背面には、感光体面の回動中に生じる振動或いは変動
を阻止する目的から先の当接支持部41’と同様の小半
径の半円筒状の当接支持部42’がベルト状像担持体1
の回動方向とは直交する方向にそれぞれが当接するよう
設けられ、上ローラ3,下ローラ5の間に張架されたベ
ルト状像担持体1は、その一方の側では押圧ローラ9に
よって一定の張力がベルトに与えられ、他方の像形成が
行われる側においては、各色に対応した8カ所の当接支
持部41’,42’でベルト状像担持体1の背面への当
接がなされ、大きな巻付け角度をもって定速度をもって
回転する横ローラ7によってベルト状像担持体1は時計
方向に定速回転がなされる。
【0230】像形成が行われる側のベルト状像担持体1
は上記8カ所の当接箇所の間ではベルトは張力によって
ほぼ平面状に近い形状に張設されていて、当接支持部4
1’を挟んで張設されたベルトの上流側の平面及び下流
側の平面のなす角θは好ましくは175〜179゜の間
に設定されている。当接支持部41’、42’によるベ
ルト状像担持体1の背面への当接は摩擦抵抗として作用
するので、当接支持部41’,42’のベルト状像担持
体1の背面への当接は、好ましくは断面半径が1mm以
上3mm以下の半円筒部によって当接がなされるよう構
成し、ベルト背面への接触面積を減らしてベルト回動時
における摩擦抵抗を減らしている。また当接支持部4
1’を挟んで張設されたベルトの上流側の平面及び下流
側の平面のなす角θが小さいとき、即ちベルト状像担持
体1が当接支持部41’で大きく折れ曲がって回動する
ときは、当該箇所での回動時の抵抗が大きく作用するの
で好ましくない。
【0231】このようにしてベルト状像担持体1の回動
時の抵抗を減らして、横ローラ7とベルト状像担持体1
との接触部でのスリップをなくし、定速でベルト状像担
持体1が回動して、重ね合わされるトナー像にズレが生
じない構成にすると共に、次のようにして現像間隙Ds
dを精度良く一定に保つことが行われる。
【0232】図10は現像スリーブ55によって形成さ
れる現像領域の軸方向の断面図(a)及び軸直角方向の
断面図(b)を示している。円筒状をして回転する現像
スリーブ55の両端には突当て部材としてボール軸受2
32が設けられていて、該ボール軸受232の内輪は現
像スリーブ55に、また外輪は現像部42,43,4
5,47のケーシング233にそれぞれ固設されてい
て、ボール軸受232の一部は別に設けた付勢機構によ
って突当て支持部43’に当接し、突当て部材であるボ
ール軸受232の外輪が突当て支持部43’に当接する
ことによって、現像スリーブ55の外周とベルト状像担
持体1の感光体面との間で現像間隙Dsdが形成され
る。
【0233】本発明にあっては、ベルト状像担持体1の
両側に張架されたベルト状像担持体1の形成する平面と
平行な平面が形成されていて、該平面を突当て支持部材
43’としている。図11はベルト状像担持体1と突当
て支持部43’との関係を示す斜視図である。現像スリ
ーブ55に対向して設けられた当接支持部41’を挟ん
で上流側と下流側の当接支持部42’との間ではベルト
状像担持体1はそれぞれ平面状をなしていて、かつ当接
支持部41’を挟んで上流側と下流側の平面のなす角θ
は先に説明したように175〜179゜の間にあるの
で、ベルト状像担持体1は当接支持部41’の先端の小
半径の半円筒部分でベルトの回動方向とは直角の線状部
分で当接しながら平面性を維持して安定した状態で移動
が行われる。
【0234】本発明にあっては、突当て部材であるボー
ル軸受232の突当て支持部43’との当接位置は、当
接支持部41’の近くの上流側又は下流側の何れかに0
〜5mmの間にあるように設定している。図4に示した
実施形態ではベルト状像担持体1の当接支持部41’と
の当接部より上流側の平面(斜線をもって示す)と平行
な平面をもった突当て支持部43’を設けた状態を示し
ている。この平面の当接支持部41’の近く(好ましく
は0〜5mmの間)にボール軸受232を当接させるこ
とで、現像間隙Dsdは設定間隙に対して小さな変動範
囲内に維持することが可能となった。
【0235】図12及び図13は、上記の結論に到達し
たデータの一部を示したもので、ベルト状像担持体1の
ベルト表面の変動を変位計を用いて測定し、A/D変換
して変動量として示したもので、図12は測定位置を、
図13は図12の測定位置における現像間隙Dsd方向
での変動量を示している。バックアップ部材としてSU
S材(ステンレス鋼)を用い、先端が3Rとした当接支
持部41’によってベルト状像担持体1の背面に軽く当
接する構造とし、テンションとして片側に0.8Kgの
張力をかけ、ベルト状像担持体1を線速102mm/s
をもって矢示方向に回動させながら、ベルト表面の変動
を測定している。図13(a)に示したのは、当接支持
部41’に対する直上位置(x=0)、図13(b)に
は当接支持部41’に対する直上位置から上流側に2m
m隔てた位置(x=2mm)、図13(C)には同様4
mm隔てた位置(x=4mm)、図13(d)には同様
6mm隔てた位置(x=6mm)、図13(e)には同
様10mm隔てた位置(x=10mm)における変動を
示している。
【0236】図13のテストグラフからも明らかなよう
に、当接支持部41’に対する直上位置が変動のバラツ
キは最低で、この位置から上流側に遠ざかるに従って変
動のバラツキは大きくなり、0〜5mmの範囲内であれ
ば許容値の±20μm以下であることが認められた。下
流側についてもテストを行っているが、上流側と下流側
で変動の差異は全く認められなかった。またベルトへの
張力を0.8Kgから変更しても変動の差異は殆ど認め
られなかった。またベルト状像担持体1の線速度を変更
しても線速度を高めたときに僅かに変動のバラツキが増
大する傾向が認められる程度に止まった。本発明者はこ
れらの多くのテスト結果から当接支持部41’の上流側
又は下流側に0〜5mmの間において感光体に対する非
接触現像を行うことが最も適切であることを確認してい
る。
【0237】当接支持部41’の直上位置(x=0)に
おける現像間隙Dsd方向への変動量はベルト状像担持
体1のベルト厚変動が主なる変動要因であって、変動値
としては常に最小のバラツキを示していることから当該
箇所に対応した位置に現像スリーブ55が位置するよう
設定することが最も望ましいが、この場合には、当接支
持部41’のベルト状像担持体1との接触した線と現像
スリーブ55の軸線とが精度よく平行度を保って現像間
隙Dsdを軸方向に一様に有していることが必要であ
る。この直上位置(x=0)から上流側又は下流側に僅
かに外れた箇所(x=5mm以内)にあっては、現像ス
リーブ55の軸方向がベルト状像担持体1の回動方向に
対して直交方向から斜め方向にずれることがあっても、
現像間隙Dsdは変わることがなく、変動量も許容範囲
内に入っている。よって現像部42,43,45,47
のカラー画像形成装置への取り付けは従来と異なり容易
に間隙精度が維持されることとなった。
【0238】なお、本発明で新たに設けた突当て支持部
材43’はバックアップ部材40’と同一部材であるこ
とが望ましく、型成形した樹脂部材又は金属部材である
ことが適当で、また強度の点からSUS材等も好ましく
用いられる。また、本実施形態で証明したベルトの1回
転中にカラー画像が形成されるカラー画像形成装置に代
えて、ベルト状像担持体の周縁部に1組の帯電極と像露
光部、色の異なる現像剤を内蔵した4組の現像部を設
け、ベルト状像担持体の4回転中に感光体上4色のトナ
ー像を重ね合わせて形成するようにしたカラー画像形成
装置にも適用することができる。
【0239】更にまた本発明の画像形成装置は、ベルト
状像担持体の周縁部に帯電手段、像露光手段及び現像手
段を配設しモノクロ画像形成を行う画像形成装置であっ
てもよい。また上記の現像部も非接触現像に限定される
ものではなく、接触現像を行う現像部であってもよい。
【0240】〈第4の実施の形態〉本発明の画像形成装
置の第4の実施の形態としてカラー画像形成装置につい
て図16〜図18により説明する。このカラー画像形成
装置は、第3の実施の形態による装置と基本的構成が同
一であるので、同一部分には同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0241】本発明の画像形成装置の備える走査露光手
段すなわち前記各像露光部25,27,29,31は、
図16、図17およびその平面図の図18に示す如くレ
ーザ光を偏向して走査とするレーザ光偏向手段としての
ポリゴンミラー37と前記ポリゴンミラー37の駆動を
制御する駆動手段としての駆動回路ユニット222と、
さらにポリゴンミラー37の背後に設置されるレーザ光
の生成手段(図示せず)としてLEDがあって、レーザ
光がポリゴンミラー37によって反射した光路にはシリ
ンドリカルレンズやfθレンズが配設されている。
【0242】これらの光学部材はそれぞれ、アルミニウ
ム又は工業用樹脂を材料とするケース内に取り付けられ
て、図17にある如く同形をなしたY、M、C、K各色
の露光光学系は上下に並列して配置され、前記のベルト
状像担持体1の周面に対し走査光を略水平方向に向け射
出するようになっている。
【0243】前記の各像露光部25,27,29,31
は、ベルト状像担持体1に対する走査光の射出位置設定
の関係から隣接する各像露光部25,27,29,31
との間に若干の空隙を形成していて、前記の空隙に前記
の駆動回路ユニット222を突出し、さらに前記のポリ
ゴンミラー37の駆動モータをケース外殻から露出して
いる。
【0244】一方画像形成装置の本体は、図18に示し
た平面図にある如く装置背面側の外壁に吸気口Rを、装
置側面側の外壁に排気口Eをそれぞれ上下に1対又は2
対づつ開口していて、前記の各排気口Eの内側にはやや
大型のプロペラファンFが設置されている。
【0245】前記の各プロペラファンFは、画像形成の
開始と共に、或いは電源ONとともに作動して前記の吸
気口Rより吸入した比較的低温の外気を前述した各像露
光部25,27,29,31間の空隙に流通させて、電
気流を形成しそれによって発熱量の多い前記のケース外
部に突出した形で取り付けられた駆動回路ユニット22
2とポリゴンミラー37の駆動モータを冷却したのち暖
められた空気流は直ちに前記の排気口Eを経て装置本体
の外部に排出する。
【0246】その結果、各像露光部25,27,29,
31は異常な温度上昇が未然に防止されて常に予め調整
設定された書き込み位置が高精度に保たれ、高品位のカ
ラー画像の形成が可能となり、さらに前記の排気口Eに
オゾン吸収フィルタを設置すればコロナ放電により発生
する装置内の有害なオゾンを除去することも出来ること
となる。
【0247】さらに冷却効率をより高めるには、ポリゴ
ンミラー37の駆動モータや駆動回路ユニット222を
プロペラファンFの近くに配置し、定着部100や電源
等の発熱体を吸気口Rより遠ざけて配置し、吸入した低
温の空気流をもってポリゴンミラー37の駆動モータや
駆動回路ユニット222の冷却がなされるよう構成する
ことが望ましい。
【0248】また前記の吸気口Rと排気口Eの位置を入
れ替え、前記のプロペラファンFにより外気を吸入し各
像露光部25,27,29,31の空隙に気流を形成し
て冷却を行うことも出来る。
【0249】なお本実施形態においてはベルト状像担持
体1上に順次トナー像を重ね合わせて、合わせて形成し
たカラートナー像を一括して転写材上に転写する形成の
画像形成装置について説明したが、図26に示すような
複数組の感光体の周縁部に帯電手段・走査露光手段・現
像部を配設した像形成手段を設け、感光体上に形成した
各トナー像を転写材上に順次重ね合わせることによって
カラートナー像を形成するいわゆるタンデム方式の装置
に対しても、複数の走査露光手段をそれぞれケース内に
配設し、これらを並列配置する構成とすることにより、
全く同様の手段により本発明を実施することが可能であ
る。
【0250】〈第5の実施の形態〉次に、第5の実施の
形態によるカラー画像形成装置について図19〜図22
により説明する。この装置は第3の実施の形態の装置と
基本的構成は同一であるので、同一部分には、同一符号
を付し、その説明は省略する。
【0251】第3の実施の形態と同様に、ベルト状像担
持体1の周面上に形成されたカラーのトナー像は帯電極
21’によって、あるいは転写前露光器25によって付
着トナーの電位をそろえる。
【0252】付着トナーの電位がそろえられると、カラ
ーのトナー像は、転写体載置手段である給紙カセット8
3、510あるいは手差し部32から送り出され、タイ
ミングローラ88へと搬送され、タイミングローラ88
の駆動によってベルト状像担持体1上のトナー像領域と
同期して給送される転写紙上に、ベルト状像担持体1の
駆動用の駆動ローラ7の下部に対向して配置された転写
ローラ92により転写される。ベルト状像担持体1と転
写ローラ92の接近部は転写ローラ92に印加されるバ
イアス電圧により転写域が生成されて付着トナーの移動
が起こる。転写・分離ユニット47’はユニット支軸4
7Aを軸にして回動可能で、図1で示した装置内部の所
定位置にセットされた状態では、コイルバネ26Aの作
用でベルト状像担持体1に転写ローラ92を密着させ
る。
【0253】トナー像の転写を受けた転写紙は、横ロー
ラ7の曲率に沿ったベルト状像担持体1の周面より分離
されたのち、定着部100へ搬送され、定着部100に
おいて加熱・圧着されてトナーが転写紙上に溶着・定着
されて定着部100より排出され、排紙搬送ローラ35
A、35B、35Cにより搬送されて、上部に設けられ
た排紙トレイ111に転写紙上のトナー像面を下面にし
て排出される。
【0254】一方、転写紙を分離したベルト状像担持体
1はクリーニング手段11においてクリーニングブレー
ド17によってベルト状像担持体1面の摺擦がなされ、
残留トナーの除去・清掃がなされて、次の原稿画像のト
ナー像の形成を続行するか、もしくはいったん停止して
待機する。なお次の原稿画像のトナー像の形成が続いて
行われるときは、帯電前露光器28によるベルト状像担
持体1の感光体面への露光が行われて前歴の除去がなさ
れる。
【0255】現像部42、43,45,47は互いに真
上または真下に重なって、かつ、上からこの順で配置さ
れている。4つの現像部42、43,45,47が近接
するベルト状像担持体1の表面は鉛直方向から傾けてあ
り、ベルト状像担持体1と現像スリーブ55の間隔は4
つの現像部42,43,45,47とも同じにしたの
で、現像部42よりも図中では現像部43がやや左にず
れている。同様に、現像部43よりも図中では現像部4
5がやや左にずれていて、現像部45よりも図中では現
像部47がやや左にずれて配置されている。
【0256】像露光部25、27,29,31は互いに
真上または真下に重なって、かつ、上からこの順で配置
されている。前述のようにベルト状像担持体1は傾いて
いるので、像露光部25よりも図中では像露光部27が
やや左にずれている。同じく、像露光部27よりも像露
光部29が図中でやや左に、像露光部29よりも像露光
部31が図中でやや左にずれて、互いに重なっている。
【0257】前述のように重ねた現像部42、43,4
5,47が図中でベルト状像担持体1の水平方向右側に
配置されており、これら互いに重ねた現像部42、4
3,45,47のさらに図中で水平方向右側に、互いに
重ねられた像露光部25、27,29,31が配置され
ている。2点鎖線aはベルト状像担持体1と交わり前記
横ローラ7の回動軸と平行な鉛直面の一例を示す仮想線
である。図19は回動軸と同じ向きから見た状態を示し
ているので、鉛直面は直線で表されている。
【0258】これら4つの現像部42、43,45,4
7と4つの像露光部25,27,29,31は、それぞ
れ側面から透視したとすると、ベルト状像担持体1と重
なりあう位置に配置されている。
【0259】現像部42、43,45,47同士は互い
にずれて配置されているので、現像部42、現像部43
とは、上面から透視したとすると、図中で一番左側に配
置した像露光部31とわずかに重なりあう部分がある。
【0260】また4つの像露光部25,27,29,3
1は、給紙カセット83の上方に配置されていて、図中
で最も左側に配置された像露光部31は上面から透視し
たとすると、給紙カセット83からわずかにはみ出す部
分があるものの、他の像露光部25,27,29は給紙
カセット83から透視した場合にはみ出さない。
【0261】上述のようにカラー画像形成装置の内部で
縦長に配置したベルト状像担持体1の水平方向に像露光
部25,27,29,31を配置しているので、各ポリ
ゴンミラー37の回転軸を垂直に立てて、しかも現像部
42、43,45,47の下方というトナーの降り積も
り易い位置を避けて配置する事ができた。また、像露光
部25と現像部42のように同じ色のトナー像の形成に
預かる像露光部25,27,29,31と現像部42,
43,45,47は、水平に見通すと重なり合う配置な
ので、画像形成装置の高さを小さくする事ができる。
【0262】また、横ローラ7、上ローラ3,下ローラ
5、押圧ローラ9の相対位置について、図中ベルト状像
担持体1の最上部は上ローラ3に掛け回されている部位
であり最下部は下ローラ5に掛け回され部位である。こ
のベルト状像担持体1の最上部から最下部迄の間隔を縦
方向間隔とする。一方、図中最も左方の部位は横ローラ
7に掛け回された部位で最も右方の部位は、バックアッ
プ部材40’により張り出した部位であるこの最も右側
の部位から最も左側の部位迄の間隔を横方向間隔とす
る。ベルト状像担持体1は縦方向間隔が横方向間隔を上
回っており、ベルト状像担持体1は縦長に配置されてい
る。
【0263】次に給送経路について説明する。本実施の
形態で、給紙カセット83はA4以下のサイズの転写紙
を載置収納する。スプリングの作用で中板42の一端が
押し上げられるので、転写紙は斜めに保たれている。
【0264】斜めに保たれて載置された転写紙は、ピッ
クアップローラ430により一枚ずつフィードローラ4
4に取り込まれ、フィードローラ44により給送経路4
6へ送り込まれる。給送経路46(図中一点鎖線)は2
枚の金属製の板である給送ガイド板45A、Bを数mm
の間隔で配置し、また別の2枚の給送ガイド板45C、
Dも同じ間隔で配置してあり、給送ガイド板45A、B
の間が給送経路46A,給送ガイド板45C、Dの間が
給送経路Sで、転写紙が通過する給送経路の一部であ
る。給送経路46はタイミングローラ88によって給送
経路46AとSの2カ所に分断されているものの、転写
紙は略直線状に給紙カセット83から転写ローラ92ま
で搬送される。
【0265】給紙カセット510はB4以下のサイズの
転写紙を載置する。中板520により給紙カセット83
の転写紙と同様に斜めに保たれた転写紙は、ピックアッ
プローラ530とフィードローラ54により一枚ずつ給
送経路56(図中破線)へ送り込まれる。給送経路は5
枚の金属製の板である給送ガイド板55A、B、C、
D、Eにより、給送ガイド板55AとBを互いに近接し
て給送経路56Aを、給送ガイド板55Dに対して給送
ガイド板55D、Eを近接して給送経路56Bとし、形
成された間隙に転写紙を通過させる構造になっている。
給送経路56の直線状の部分は給送ガイド板を数mmの
間隔で、第1および第2の転回部60A、Bでは最大1
〓程度の間隔で配置してあり、転写紙はガイド板の間に
形成された給送経路56を通過する。給送経路56は搬
送ローラ57の付近で2つに分断されているものの、転
写紙は第1の転回部60Aでピックアップローラ530
による搬送の向きから図中右回りで180度近く転回さ
れる。転回された転写紙は、いったん直線状に給送され
て給紙カセット510の真上を通り、さらに第2の転回
部60Bで図中左回りで130度程度転回されて、タイ
ミングローラ88の手前で給送経路46と合流する。S
字状の搬送経路はこのように互いに逆向きの転回を行う
2つの転回部を備えている。
【0266】第2の給送経路である給送経路56は大部
分が給紙カセット83のほぼ水平方向かつ、給紙カセッ
ト510のほぼ垂直方向の範囲を通る。また転写ローラ
92を通る垂直の面(図中)は、ピックアップローラ4
30に接してフィードローラ44には接していない状態
で給紙カセット510に載置された転写紙と交差し、第
1の転回部60Aと第2の転回部60Bはこの垂直の面
を挟んで対峙する配置となっている。一方、給紙カセッ
ト83に載置した転写紙とこの垂直の面が交差しない位
置に配置されている。
【0267】給紙カセット83の配置を上述のように像
露光部25,27,29,31の真下にしたので、図中
一点鎖線で示した給送経路46を略直線状にできた。従
って転写紙の詰まりの発生を抑えることができた。加え
て、像露光部25,27,29,31の真下に給紙カセ
ット83が配置されているので、カラー画像形成装置の
内部で像露光部25,27,29,31が水平方向に占
める空間と、給紙カセット83が水平方向に占める空間
を共用しているので、水平方向の占有空間を効率よく使
用して増大を抑えられる。また、従来と異なり、ベルト
状像担持体1の周囲でなく、像露光部25,27,2
9,31、現像部42,43,45,47はベルト状像
担持体1の水平方向に配置したので、カラー画像形成装
置の垂直方向の空間を削減できた。
【0268】本実施の形態では像露光部25,27,2
9,31がレーザ走査光学系であり、像露光部25,2
7,29,31をベルト状像担持体1の水平方向に配置
したので、ポリゴンミラー37の回転軸を垂直に立てて
配置してある。ポリゴンミラー37の回転軸は垂直に立
てないで斜めまたは水平に配置するとぶれやすく、回転
軸がぶれるとレーザビームの光路がずれた状態で潜像が
形成されてしまい、出力された画像の品位が低下するこ
とがある。本実施の形態のようにポリゴンミラー37の
回転軸が垂直になっていると、このような問題から逃れ
ることができるので、安定した潜像形成が可能となる。
またレーザ走査光学系を用いるとベルト状像担持体1ま
での光路が長く必要であるから露光光学系に必要なスペ
ースが大きく、本発明を適用することが効果的である。
【0269】また、本実施の形態では、図8,図19に
示すように、直線状の給送経路46により転写紙が給送
される給紙カセット83と、S字状の給送経路56によ
り転写紙が給送される給紙カセット510が備えられて
いる。この場合、たとえば一般に使用頻度の高いA4サ
イズの転写紙を給紙カセット83に載置し、使用頻度が
低いB4サイズの転写紙を載置したとすれば、直線状の
給送経路46の使用頻度が高く、S字状の給送経路56
の使用頻度が低くなる。従ってカラー画像形成装置の使
用時間あたりでは、給送経路56の利用時間が小さくな
るから、全体として紙詰まりの発生を低下させることが
可能となる。また、第1の転写体載置手段の一例である
給紙カセット83の真下に第2の転写体載置手段の一例
である給紙カセット510が配置されているので、両カ
セットが水平方向のスペースを共用することになり、水
平方向のスペースの増大を抑えることができる。
【0270】また、給送経路56の2つの転回部60
A、Bの曲率半径を15mm以上としたので、S字状の
搬送経路であっても紙詰まりの発生を抑えることができ
る。
【0271】また、給紙カセット83と給紙カセット5
10を比較すると、給紙カセット510の方が水平方向
の寸法が大きく、より大きなサイズの転写紙を載置する
ことができる。本実施の形態のように2つ以上の給紙カ
セットを備えるカラー画像形成装置では、給紙カセット
同士の配置の関係を大きなサイズの転写紙を供給する給
紙カセットを下に、小さなサイズの転写紙を供給する給
紙カセットを上に配置すると、カラー画像形成装置の水
平方向の寸法の増大を抑え、ストレート給紙可能な給紙
カセットを機内に配置することができる。
【0272】次にカラー画像形成装置のジャムリカバリ
ーについて、図20から図22の給送経路の側面図を用
いて説明する。ジャムリカバリーとは、紙詰まりが発生
した後の回復作業のことで、ここでは転回部の近傍から
ジャム紙を取り除く作業に従って説明する。ジャム紙と
は紙詰まりにより機内に取り残された転写紙を指す。
【0273】転写・分離ユニット47’はジャムリカバ
リー時には図21の位置に、それ以外のときは図20の
位置にセットされる。タイミングローラ88を通過し、
たとえば転写ローラ92に達してから詰まったジャム紙
P1を取り除くには、操作者は転写・分離ユニット4
7’のハンドル47Bを握って、転写・分離ユニット4
7’を固定するロックを解除し、図20の位置から矢印
Lの向き、すなわち給送ガイド板55Dに向けて回動さ
せて、図21に示す位置にまで転写・分離ユニット4
7’を開き、給送経路Sを解放する。操作者は解放され
た給送経路Sからジャム紙P1を取り除くことができ、
取り除いた後は転写・分離ユニット47’を再び図20
の位置にセットすると、給送経路Sが前述の間隔にて形
成される。
【0274】一方、給送ガイド板55Dはジャムリカバ
リー時には図22の位置に、それ以外のときは図20の
位置にセットされる。搬送ローラ57に達してから詰ま
ったジャム紙P2を取り除く際には、操作者はハンドル
59を握ってロックを解除し、給送ガイド板55Dを図
20の位置から矢印Lの向き、すなわち転写・分離ユニ
ット47’に向けて支軸58を中心に回動させて、図2
2に示す位置にまで開き、給送経路56Bを解放する。
操作者は解放された給送経路56Bからジャム紙P2を
取り除くことができ、取り除いた後は給送ガイド板55
Dを再び図20の位置にセットすると、給送経路56B
が前述の間隔にて形成される。
【0275】このように転写・分離ユニット47’が回
動した後に占める空間と、給送ガイド板55Dが回動し
た後に占める空間は、転写・分離ユニット47’と給送
ガイド板55Dに囲まれて、側断面が第2の転回部60
Bを頂点の1つとする三角形状の柱状の半空間である。
そして、本発明のガイドの例である転写・分離ユニット
47’と給送ガイド板55Dは変位する空間を共有する
ので、カラー画像形成装置内部の空間を効率的に利用可
能となる。
【0276】本実施の形態ではこの空間を給紙カセット
510の真上に配置してあり、水平方向のスペースの増
大を抑えることができる。
【0277】ハンドル47Bを握ると図示しないカム機
構でハンドル59は握れないように固定されるので、操
作者がハンドル47Bを握った状態では給送ガイド板5
5Dを開いて給送経路56Bを解放することができない
ようにした。一方、ハンドル59を握ると図示しないカ
ム機構でハンドル47Bは握れないように固定されるの
で、操作者がハンドル59を握った状態では転写・分離
ユニット47’を開いて給送経路46Bを解放すること
ができないようにした。
【0278】なお、タイミングローラ88に達しないジ
ャム紙は給紙カセット83を機外に取り出せば取り除け
るし、搬送ローラに達しないジャム紙は給紙カセット5
10を機外に取り出せば取り除ける。
【0279】また、本発明のガイドの一例として、転写
・分離ユニット47’と給送ガイド板55Dの例を示し
た。解放扉は、転写・分離ユニット47’のように給送
経路を直接覆う給紙ガイド板45Cとともに転写ローラ
92等の部材が一体に変位する構成でも良いし、給送ガ
イド板55Dのように給送経路を覆う部材だけが変位す
る構成でも良い。
【0280】なお以上の説明で、水平方向に並べて配置
するとは仮にカラー画像形成装置の側面から水平に透視
した場合に、ある構成部材同士が重なりあう位置に配置
することを意味する。
【0281】また、真上に配置する、または真下に配置
するとは、仮にカラー画像形成装置の上面から垂直に透
視した場合に、ある構成部材同士が重なりあう位置に配
置することを意味する。
【0282】またS字搬送とは、転写体載置手段から取
り出した転写体が1つ目の転回部で転写体載置手段の真
上を通過し、2つ目の転回部が1つ目の転回部とは逆向
きに転写体を転回させる搬送形態をいう。
【0283】また、ベルト状像担持体を張架する各ロー
ラ、バックアップ部材などのベルト保持手段の相対位置
について、垂直方向の間隔と水平方向の間隔を比較した
ときに垂直方向の間隔を大きくして、ベルト状像担持体
を縦長に配置することができる。
【0284】次に、上述のような画像形成装置における
給紙カセットの配置の効果について更に説明する。前述
のように図23に示す従来の給紙装置に関しては、両サ
イズの紙が180度転回されているためその転回の曲率
を大きくすると、紙詰まりの可能性がある。このため、
曲率を小さくすると、大サイズ給紙カセット83bの下
面から転写手段41cまでの垂直方向の距離n’が大き
くなってしまい、装置全体として高さが増大してしまっ
ていた。また、図24の給紙装置に関しては、経路c、
dが転回されていないため紙詰まり可能性は小さくなる
が、大サイズ給紙カセット83bの端から転写手段41
cまでの水平方向の距離m’が大きくなり、装置全体と
して横方向の幅が大きくなるという問題があった。
【0285】これに対し、本実施の形態の装置では、図
19に示す給紙カセット83,510の配置を模式的に
示す図25のように、小サイズ給紙カセット83aから
の経路eを転写手段41cに向けてほぼ直線状に形成
し、大サイズ給紙カセット83bからの経路fをその給
送方向をほぼ120度以上二度転回しS字状に形成し、
経路eと合流するようにしている。図25の給紙装置に
よれば、装置全体の垂直方向距離n’と水平方向距離
m’とをともに最小限に抑えることが可能となり、給紙
装置を内部に含む画像形成装置をコンパクトに構成する
ことができる。また、小サイズ紙の経路eはほぼ直線状
であるから、紙詰まりの可能性がほぼなく、理想的な給
送が可能となる。一方、大サイズ紙の経路fでは、紙詰
まりの可能性は小サイズ紙よりも増すが、大サイズ紙の
紙は小サイズ紙と比べてそれほど紙のこしがないので、
紙詰まりに関しては実質上問題がない。
【0286】
【発明の効果】以上述べたように、第1の発明の画像形
成装置によれば、像担持体上の現像剤を除去するクリー
ニング手段を像担持体が下から上へ移動する面の上部に
設けることにより、除去した現像剤を搬送手段を用い
ず、重力でもって落下させることが可能となり、機構の
簡素化及び装置の小型化が可能となる。
【0287】又、捕集手段をクリーニング手段の下方に
設けたことにより、クリーニング手段で除去された現像
剤は重力でもって落下し、捕集手段に捕集されるので、
搬送手段が不要となると共に、装置の小型化が図れる。
【0288】更に、捕集手段を像担持体に沿って設ける
ことにより、定着部からの熱が像担持体に悪影響を与え
るのを防止することができる。又、前記像担持体が下か
ら上へ移動する面に、前記像担持体によって形成された
閉空間方向に前記像担持体を案内するガイド手段を設
け、前記現像剤捕集手段を前記像担持体に沿って設ける
ことにより、ガイド手段により像担持体が像担持体によ
って形成された閉空間方向に撓み、この撓みによって形
成された空間に現像剤捕集手段を設けることにより、装
置の小型化が図れる。
【0289】第2の発明によれば、像担持体の寿命と同
程度の寿命のグリッドを像担持体カートリッジに設けた
ことにより、一回の作業で像担持体とグリッドとを交換
でき、部品交換が簡単となる。
【0290】又、グリッドを、像担持体カートリッジに
設け、グリッドと像担持体とを一体化したことにより、
距離精度が厳しいグリッドと像担持体との間の間隔を常
時一定の精度に保つことができる。
【0291】第3の発明によれば、現像部の寿命と同程
度の寿命の帯電極を画像形成カートリッジに設けたこと
により、一回の作業で現像部と帯電極とを交換でき、部
品交換が簡単となる。
【0292】第4の発明によれば、像担持体の寿命と同
程度の寿命のグリッドを像担持体カートリッジに設けた
ことにより、一回の作業で像担持体とグリッドとを交換
でき、部品交換が簡単となる。
【0293】又、グリッドを、像担持体カートリッジに
設け、グリッドと像担持体とを一体化したことにより、
距離精度が厳しいグリッドと像担持体との間の間隔を常
時一定の精度に保つことができる。
【0294】第5の発明によれば、像担持体の寿命と同
程度の寿命のグリッドを像担持体カートリッジに設けた
ことにより、一回の作業で像担持体とグリッドとを交換
でき、部品交換が簡単となる。
【0295】又、この像担持体カートリッジに、像担持
体上の現像剤を除去するクリーニング手段を像担持体が
下から上へ移動する面の上部に設け、クリーニング手段
で除去された現像剤を捕集する現像剤捕集手段をクリー
ニング手段の下方に設けたことにより、除去した現像剤
を搬送手段を用いず、重力でもって落下させることが可
能となり、像担持体カートリッジの機構の簡素化及び小
型化が図れる。更に、現像剤捕集手段を像担持体に沿っ
て設けたことにより、像担持体カートリッジの小型化が
可能となる。
【0296】第6の発明の像担持体カートリッジによれ
ば、機構の簡素化及びこの像担持体カートリッジが取り
付けられる画像形成装置の小型化を可能とする。
【0297】第7の発明は、像担持体の寿命と同程度の
寿命のグリッドを像担持体カートリッジに設けたことに
より、一回の作業で像担持体とグリッドとを交換でき、
部品交換が簡単となる。
【0298】第8の発明によれば、検知手段と像担持体
との間に給紙経路を設けたことにより、給紙経路を妨げ
ず、装置の小型化が図れる。
【0299】更に、前記検知手段の検知面と対向する前
記給送経路に、前記転写材が摺接する光透過性のカバー
部材を設けることにより、カバー部材に転写材が摺接
し、カバー部材に付着する紙紛、塵埃等が除去され、検
知手段の検知精度を常時一定に保つことができる。
【0300】第9の発明によれば、ベルト状像担持体は
回動ローラ間をスリップなく定速度をもって回動し、ベ
ルト状像担持体と現像スリーブの間で形成される現像間
隙は容易にかつ精度よく設定されて、ベルトの回動中に
生じる変動も許容範囲内に確保し、良好な画像形成を行
うことができる画像形成装置が提供されることとなっ
た。
【0301】第10の発明の画像形成装置によれば、請
求項23により装置本体内に冷却用の空気流を形成し、
請求項24および26によりその空気流を各露光光学系
間の空隙に同一の向きに流通させ、さらに請求項25お
よび27によりその冷却効率を高めることによって各露
光光学系の温度上昇を抑えて常に適正温度範囲内に維持
することが可能となり、その結果各露光光学系による画
像の書き込み位置は精度良く一致して、長時間連続使用
されることがあっても常に高品質のカラー画像が得られ
ることとなった。
【0302】第11の発明の画像形成装置によれば、像
形成手段にトナーが付着しにくくなり、更に環境変動に
よる像形成手段間の位置ずれを防止できるため、画質の
低下を防止できるとともに、画像形成装置の水平方向の
寸法を小さくし、画像形成装置が占有する面積の増大を
抑えることが可能となった。また、第1の転写体載置手
段を複数の像形成手段の真下に配置することにより、紙
詰まりの発生を抑えることが可能となるとともに、画像
形成装置の高さを下げることも可能となった。
【0303】また、第12及び第13の発明によれば、
小サイズの記録紙を収容した給紙カセットと、大サイズ
を収容した給紙カセットとを効率よく配置し装置の小型
化を実現でき、かつ紙詰まりの発生を抑えることが可能
となり円滑に記録紙を給送することのできる給紙装置及
び画像形成装置を提供できる。
【0304】また、第14及び第15の発明によれば、
画像形成装置内の複数のレーザ走査光学装置において定
着装置からの熱による熱変形を防止し、各装置間の位置
ずれを防止することにより、ずれのない高品質なカラー
画像を形成することのできる画像形成装置を提供でき
る。
【0305】また、第16、第17、第18及び第19
の発明によれば、複数のレーザ走査光学装置から照射さ
れる複数のレーザ光により形成される複数のカラー像を
像担持体上または記録媒体上で重ね合わせる際に副走査
方向にずれてしまわず、適正で高品質なカラー画像を形
成することのできる走査光学装置及び画像形成装置を提
供できる。
【0306】また、第20、第21及び第22の発明に
よれば、像担持体の周辺に複数の帯電手段、複数の現像
手段、及び複数の露光手段を配置する画像形成装置にお
いて省スペース化を図り、装置の小型化を実現できる画
像形成装置を提供し、また、複数の現像部と複数の帯電
手段の交換が容易となりユーザの操作性を向上させるこ
とのできる画像形成装置及び画像形成カートリッジを提
供できる。
【0307】また、第23の発明によれば、像担持体上
に複数のレーザ光をそれぞれ回転多面鏡により結像させ
走査する画像形成装置において、複数のレーザ光による
像担持体上における走査位置のずれを防止し、適切な位
置で走査させることにより、高品質なカラー画像を得る
ことのできる画像形成装置を提供できる。
【0308】また、第24の発明によれば、複数のロー
ラにより張架されたベルト状感光体を有する画像形成装
置において、ベルト状像担持体からトナーが散ってしま
うことを防止し、ベルト状像担持体上に形成されたトナ
ー像を良好に記録紙に転写させて良好な画像を得ること
のできる画像形成装置を提供できる。
【0309】また、第25の発明によれば、継ぎ目を有
し回動するベルト状像担持体上に連続してトナー像を形
成し、記録紙に転写する画像形成装置において、効率よ
く記録紙に連続的に転写するために、記録紙の長さや給
紙間隔を考慮し、ベルト状像担持体の周長及び有効画像
領域を設定することができるとともに、装置の小型化を
達成できる画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による画像形成装置
の構成図である。
【図2】図1におけるクリーニング手段の拡大構成図で
ある。
【図3】図1における像露光部の平面構成図である。
【図4】図1において、画像形成装置より像担持体カー
トリッジを離脱させた時の構成図である。
【図5】図1において、画像形成装置より画像形成カー
トリッジを離脱させた時の構成図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による画像形成装置
の要部構成図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による画像形成装置
の全体構成図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示す断面構成図で
ある。
【図9】図1の要部の拡大断面図である。
【図10】現像領域を示す断面図である。
【図11】突当て支持部の状態を示す斜視図である。
【図12】変動状態の測定を行ったベルト状像担持体上
での測定位置を示す図である。
【図13】ベルト状像担持体の変動状態を示すグラフで
ある。
【図14】従来例1による現像間隙の説明図である。
【図15】従来例2による現像間隙の説明図である。
【図16】第4の実施の形態による画像形成装置の断面
図である。
【図17】図16の画像形成装置の要部断面図である。
【図18】図16の画像形成装置の要部平面図である。
【図19】第5の実施の形態によるカラー画像形成装置
の断面構成図である。
【図20】図19に示す装置の給送経路の側面図であ
る。
【図21】図19に示す装置の給送経路の側面図。
【図22】図19に示す装置の給送経路の側面図。
【図23】従来の給紙カセットの配置を示す側面図であ
る。
【図24】従来の給紙カセットの別の配置を示す側面図
である。
【図25】第5の実施の形態における給紙装置の構成を
概略的に示す側面図である。
【図26】第1の実施の形態におけるタンデム方式の画
像形成装置の構成を概略的に示す側面図である。
【図27】第1の実施の形態における走査光学装置の各
走査線の相対的位置ずれ量を説明するための図である。
【図28】第1の実施の形態における複数の走査光学装
置をユニット化した状態を示す正面図である。
【図29】従来のベルト状像担持体と転写手段とを示す
図である。
【図30】第20、第21及び第22の発明に関する実
施の形態を示す画像形成装置の断面構成図である。
【図31】第25の発明を説明するためにベルト状像担
持体と記録紙とを概略的に示す側面図である。
【図32】感光体ドラムの周囲に複数の現像器、露光
器、帯電極を配置した場合の問題を説明するための画像
形成装置の側面図である。
【図33】感光体ドラムの周囲に複数の現像器、露光
器、帯電極を配置した場合の問題を説明するための別の
画像形成装置の側面図である。
【図34】図4に示す像担持体カートリッジの斜視図で
ある。
【図35】図34に示す像担持体カートリッジのグリッ
ドの平面図(a)、及び像担持体カートリッジの要部の
平面図(b)である。
【符号の説明】
1 ベルト状像担持体 2 像担持体カートリッジ 3 上ローラ 5 下ローラ 7 横ローラ(駆動ローラ) 9 押圧ローラ 9’ 転写ベルト(ベルト状転写手
段) 11 クリーニング手段 21 回収ボックス 25 像露光部(イエロー用) 27 像露光部(マゼンダ用) 29 像露光部(シアン用) 31 像露光部(黒用) 35 画像形成カートリッジ 37 ポリゴンミラー(回転多面
鏡) 42 現像部(イエロー用) 43 現像部(マゼンダ用) 45 現像部(シアン用) 47 現像部(黒用) 55 現像スリーブ 61 帯電極(イエロー用) 63 帯電極(マゼンダ用) 65 帯電極(シアン用) 67 帯電極(黒用) 71 グリッド(イエロー用) 73 グリッド(マゼンダ用) 75 グリッド(シアン用) 77 グリッド(黒用) 91 転写部(転写手段) 92 転写ローラ 100 定着部(定着手段) 130 カバー部材 131 レジストセンサ(検知手
段) S 給送経路 P 転写紙、記録紙、転写材、記録
媒体、転写体、シート状体 232 ボール軸受(突当て部材) 233 ケーシング 40’ バックアップ部材 41’,42’ 当接支持部 43’ 突当て支持部材、突当て支
持部 83,510 給紙カセット(転写体載置
手段) 88 タイミングローラ 222 駆動回路ユニット R 吸気口 E 排気口 F プロペラファン 45A,B,C,D 給送ガイド板 46A 給送経路 47’ 転写・分離ユニット 47A ユニット支軸 47B ハンドル 55A,B,C,D,E 給送ガイド板 56A,B 給送経路 58 支軸 59 ハンドル 60A 第1の転回部 60B 第2の転回部 351〜354 開口部 35’ 連結枠(連結部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 21/00 352 G03G 21/00 312 (31)優先権主張番号 特願平9−254913 (32)優先日 平9(1997)9月19日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平9−353052 (32)優先日 平9(1997)12月22日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 田中 一 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 田島 直樹 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 重富 雅弘 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内

Claims (76)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つのローラに張架されて回
    転するベルト状像担持体と、該像担持体上の現像剤を除
    去するクリーニング手段とを有する画像形成装置であっ
    て、 前記2つのローラは前記像担持体を上下方向に張架し、 前記クリーニング手段は、前記像担持体が下から上へ移
    動する面の上ローラ近傍に設けたことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記クリーニング手段で除去された現像
    剤を捕集する現像剤捕集手段を、前記クリーニング手段
    の下方であって、前記像担持体に沿って設けたことを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記像担持体が下から上へと移動する面
    に、前記像担持体によって形成された閉空間方向に前記
    像担持体を案内するガイド手段を設け、 前記現像剤捕集手段を前記像担持体に沿って設けたこと
    を特徴とする請求項2載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像担持体と、前記像担持体に電荷を付与
    する帯電極及び前記像担持体の帯電電位を制御するグリ
    ッドを有する帯電手段と、前記像担持体に潜像を形成す
    る像形成手段と、前記像担持体上に形成された潜像を現
    像する現像手段とを有する画像形成装置であって、 少なくとも、前記像担持体と前記グリッドから構成さ
    れ、前記帯電極とは別体となって前記画像形成装置に対
    し着脱可能な像担持体カートリッジを設けたことを特徴
    とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 像担持体と、前記像担持体に電荷を付与
    する帯電極及び前記像担持体の帯電電位を制御するグリ
    ッドを有する帯電手段と、前記像担持体に潜像を形成す
    る像形成手段と、前記像担持体上に形成された潜像を現
    像する現像手段とを有する画像形成装置であって、 少なくとも、前記現像手段と前記帯電極とから構成さ
    れ、前記グリッド及び前記像担持体とは別体となって前
    記画像形成装置に対し着脱可能な画像形成カートリッジ
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 像担持体と、前記像担持体に電荷を付与
    する帯電極及び前記像担持体の帯電電位を制御するグリ
    ッドを有する帯電手段と、前記像担持体に潜像を形成す
    る像形成手段と、前記像担持体上に形成された潜像を現
    像する現像手段とを有する画像形成装置に着脱可能な像
    担持体カートリッジであって、 少なくとも、前記像担持体と前記グリッドから構成さ
    れ、前記帯電極とは別体となって前記画像形成装置に対
    し着脱可能であることを特徴とする像担持体カートリッ
    ジ。
  7. 【請求項7】 少なくとも2つのローラにより上下方向
    に張架されて回転するベルト状像担持体と、該像担持体
    上の現像剤を除去するクリーニング手段と、該クリーニ
    ング手段で除去された現像剤を捕集する現像剤捕集手段
    と、前記像担持体上に電荷を付与する帯電極及び前記像
    担持体の帯電電位を制御するグリッドを有する帯電手段
    と、前記像担持体に潜像を形成する像形成手段と、前記
    像担持体上に形成された潜像を現像する現像手段とを有
    する画像形成装置に着脱可能な像担持体カートリッジで
    あって、 該像担持体カートリッジは、クリーニング手段と、前記
    現像剤捕集手段と、前記像担持体と、前記グリッドとか
    ら構成され、 前記クリーニング手段は、前記像担持体が下から上へ移
    動する面の上ローラ近傍に設けられ、 前記現像剤捕集手段は、前記クリーニング手段の下方で
    あって、前記像担持体に沿って設けられ、 更に、前記帯電極とは別体となって前記画像形成装置に
    対し着脱可能であることを特徴とする像担持体カートリ
    ッジ。
  8. 【請求項8】 少なくとも2つのローラに張架されて回
    転するベルト状像担持体と、該像担持体上の現像剤を除
    去するクリーニング手段とを有し、画像形成装置に対し
    着脱可能な像担持体カートリッジであって、 前記2つのローラは前記像担持体を上下方向に張架し、 前記クリーニング手段は、前記像担持体が下から上へ移
    動する面の上ローラ近傍に設けたことを特徴とする像担
    持体カートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記クリーニング手段で除去された現像
    剤を捕集する現像剤捕集手段を、前記クリーニング手段
    の下方であって、前記像担持体に沿って設けたことを特
    徴とする請求項8記載の像担持体カートリッジ。
  10. 【請求項10】 前記像担持体が下から上へと移動する
    面に、前記像担持体によって形成された閉空間方向に前
    記像担持体を案内するガイド手段を設け、 前記現像剤捕集手段を前記像担持体に沿って設けたこと
    を特徴とする請求項8載の像担持体カートリッジ。
  11. 【請求項11】 像担持体と、前記像担持体に電荷を付
    与する帯電極及び前記像担持体の帯電電位を制御するグ
    リッドを有する帯電手段と、前記像担持体に潜像を形成
    する像形成手段と、前記像担持体上に形成された潜像を
    現像する現像手段とを有する画像形成装置に着脱可能な
    画像形成カートリッジであって、 少なくとも前記現像手段と前記帯電極とから構成され、
    前記グリッド及び前記像担持体とは別体となって前記画
    像形成装置に対し着脱可能であることを特徴とする画像
    形成カートリッジ。
  12. 【請求項12】 前記帯電手段、前記像形成手段及び前
    記現像手段は、それぞれ前記像担持体の周囲に複数配置
    され、 前記画像形成カートリッジは、前記複数の現像手段と前
    記複数の帯電手段のそれぞれの帯電極とが一体となって
    前記画像形成装置に対し着脱可能であることを特徴とす
    る請求項11記載の画像形成カートリッジ。
  13. 【請求項13】 現像剤像が形成される像担持体と、前
    記像担持体の現像剤像を転写材に転写する転写手段に向
    け前記転写材を給送する給送経路と、前記像担持体の表
    面状態を検知する検知手段とを有した画像形成装置であ
    って、 前記像担持体の近傍に前記検知手段を設け、 前記像担持体と前記検知手段との間に前記給送経路を設
    けたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記検知手段の検知面と対向する前記
    給送経路に、前記転写材が摺接する光透過性のカバー部
    材を設けたことを特徴とする請求項13記載の画像形成
    装置。
  15. 【請求項15】 前記像担持体に現像剤像を形成する現
    像手段を有し、前記検知手段を前記現像手段と前記転写
    手段との間に設けた請求項13又は14記載の画像形成
    装置。
  16. 【請求項16】 ローラ間に張架されて回動するベルト
    状の像担持体周縁部に少なくとも、帯電手段、像露光手
    段及び現像手段を配設し、前記像担持体上に画像を形成
    する画像形成装置において、 前記像担持体の背面には前記像担持体の回動方向とは直
    交方向に当接する当接支持部材が設けられ、 前記現像手段の両側には前記張架された像担持体面とほ
    ぼ平行な平面を有する突当て支持部材が設けられ、 前記現像手段の現像スリーブ両端部に設けた突当て部材
    は、前記突当て支持部材に当接状態にあって現像がなさ
    れるように構成されていることを特徴とする画像形成装
    置。
  17. 【請求項17】 前記画像形成装置には複数の現像手段
    が設けられており、前記複数の現像手段は前記ローラ間
    に張架された像担持体に対して同じ側に配設されている
    ことを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記現像手段は、非接触現像を行う現
    像手段であることを特徴とする請求項16又は17に記
    載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記当接支持部材と前記突当て支持部
    材は一体的に構成されていることを特徴とする請求項1
    6〜18の何れかに記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記当接支持部材の前記像担持体背面
    への当接は、断面半径が1〜3mmの半円筒部によって
    当接がなされることを特徴とする請求項16〜19の何
    れかに記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記突当て部材の前記突当て支持部材
    への当接位置は前記当接支持部材の前記像担持体の回動
    方向上流側又は下流側の何れかに0〜5mmの間にある
    ことを特徴とする請求項16〜20の何れかに記載の画
    像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記当接支持部材における前記像担持
    体の回動方向上流側平面と下流側平面のなす角は175
    ゜〜179゜の間にあることを特徴とする請求項16〜
    21の何れかに記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 走査露光する並列配置された複数の走
    査露光手段を有する画像形成装置であって、 前記各走査露光手段のいずれとも直交する少なくとも一
    つの平面上に吸気口または排気口を設けたことを特徴と
    する画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記複数の走査露光手段は略同一の向
    きに走査光を射出していることを特徴とする請求項23
    に記載の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記走査露光手段は少なくとも、レー
    ザ光を生成するレーザ光生成手段と、レーザ光を偏向せ
    しめることにより走査光とするレーザ光偏向手段と、前
    記レーザ光偏向手段を駆動する駆動手段と、からなり、 前記各走査露光手段の駆動手段は前記吸気口または排気
    口近傍に設けられたことを特徴とする請求項23に記載
    の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 前記各走査露光手段どうしの間には空
    隙が設けられており、前記空隙は前記吸気口または排気
    口と連通し、気流を形成していることを特徴とする請求
    項23に記載の画像形成装置。
  27. 【請求項27】 前記走査露光手段は少なくとも、レー
    ザ光を生成するレーザ光生成手段と、レーザ光を偏向せ
    しめることにより走査光とするレーザ光偏向手段と、前
    記レーザ光偏向手段を駆動する駆動手段と、からなり、 前記気流は前記各走査露光手段の駆動手段に向かって形
    成されていることを特徴とする請求項26に記載の画像
    形成装置。
  28. 【請求項28】 前記複数の像露光手段は、ベルト状像
    担持体を走査露光することを特徴とする請求項23に記
    載の画像形成装置。
  29. 【請求項29】 前記複数の像露光手段は、複数の像担
    持体をそれぞれ走査露光することを特徴とする請求項2
    3に記載の画像形成装置。
  30. 【請求項30】 ベルト状像担持体と、 前記ベルト状像担持体を帯電させる複数の帯電手段と、 帯電した前記ベルト状像担持体上に静電潜像を形成する
    複数の像形成手段と、 前記ベルト状像担持体上に形成された静電潜像をトナー
    により現像してトナー像を得る複数の現像手段と、 転写域を生成して前記ベルト状像担持体上に現像された
    前記トナー像を転写体に転写する転写手段とを有する画
    像形成装置において、 前記ベルト状像担持体を縦長に配置し、 前記ベルト状像担持体の片側のみに、前記複数の像形成
    手段、前記複数の現像手段を水平方向に並列して配置し
    たことを特徴とする画像形成装置。
  31. 【請求項31】 前記ベルト状像担持体を駆動させる駆
    動ローラを備え、前記ベルト状像担持体と交わり前記駆
    動ローラの回転軸と平行な鉛直面の片側のみに前記複数
    の像形成手段、前記複数の現像手段を配置したことを特
    徴とする請求項30に記載の画像形成装置。
  32. 【請求項32】 前記像形成手段はレーザ光を発する光
    源と、レーザ光を偏向させて前記ベルト状像担持体を走
    査する回転多面鏡とを有することを特徴とする請求項3
    0または31に記載の画像形成装置。
  33. 【請求項33】 前記転写体を載置する第1の転写体載
    置手段を備え、前記第1の転写体載置手段を前記複数の
    像形成手段の真下に配置したことを特徴とする請求項3
    0、31または32に記載の画像形成装置。
  34. 【請求項34】 前記第1の転写体載置手段から前記転
    写域まで前記転写体を給送する第1の転写体給送経路が
    略直線状であることを特徴とする請求項30、31、3
    2または33に記載の画像形成装置。
  35. 【請求項35】 前記転写体を載置する第2の転写体載
    置手段を備え、前記第1の転写体載置手段の下方に、前
    記第2の転写載置手段を配置したことを特徴とする請求
    項30〜34いずれかに記載の画像形成装置。
  36. 【請求項36】 前記第2の転写体載置手段から前記転
    写域まで前記第2の転写体載置手段に載置された転写体
    を給送する第2の転写体給送経路を備え、 前記第2の転写体給送経路が2つの転回部を備えたS字
    状となることを特徴とする請求項30〜35いずれかに
    記載の画像形成装置。
  37. 【請求項37】 前記2つの転回部は曲率半径15mm
    以上であることを特徴とする請求項36に記載の画像形
    成装置。
  38. 【請求項38】 前記第2の転写体給送経路は、前記2
    つの転回部の間の給送経路の前記転写手段側を解放する
    第1のガイドと、前記2つの転回部を通過した転写体を
    前記転写手段まで給送する給送経路の前記第1のガイド
    側を解放する第2のガイドとを備え、 前記第1のガイドと前記第2のガイドはそれぞれのガイ
    ドによって挟まれた空間に向けて変位可能に設けそれぞ
    れの給送経路を解放可能にしたことを特徴とする請求項
    36または37に記載の画像形成装置。
  39. 【請求項39】 前記2つのガイドの一方が変位してい
    るときは他方のガイドの変位を妨げる変位防止手段を備
    えることを特徴とする請求項38に記載の画像形成装
    置。
  40. 【請求項40】 少なくとも、第1のサイズのシート状
    体を収容する第1のシートカセットと、前記第1のサイ
    ズのシート状体よりも大きい第2のサイズのシート状体
    を収容可能な第2のシートカセットとを積層し、各シー
    トカセットからシート状体を排出して給送するように構
    成された給紙装置であって、 第1のシートカセットに収容された第1のサイズのシー
    ト状体が給送される第1の給送経路と、 第2のシートカセットに収容された第2のサイズのシー
    ト状体が第2のシートカセットから排出されてその給送
    方向が転回された後、再度転回されてから第1の給送経
    路と合流するように構成された第2の給送経路と、を備
    えることを特徴とする給紙装置。
  41. 【請求項41】 第1の給送経路は、第1のサイズのシ
    ート状体を略直線状に給送する請求項40記載の給紙装
    置。
  42. 【請求項42】 第2のサイズのシート状体が第2のシ
    ートカセットから排出されてその給送方向が120度以
    上転回された後、再度120度以上転回される請求項4
    0または41記載の給紙装置。
  43. 【請求項43】 像担持体に露光する露光手段と、前記
    像担持体に形成されたトナー像をシート状体に転写する
    ための転写手段と、前記シート状体を収容し前記転写手
    段に向けて給送する給紙手段とを備える画像形成装置で
    あって、 前記給紙手段が、少なくとも第1のサイズのシート状体
    を収容する第1のシートカセットと、前記第1のサイズ
    のシート状体よりも大きい第2のサイズのシート状体を
    収容可能な第2のシートカセットとを積層し、各シート
    カセットからシート状体を排出して給送するように構成
    され、第1のシートカセットに収容された第1のサイズ
    のシート状体が前記転写手段に向けて給送される第1の
    給送経路と、第2のシートカセットに収容された第2の
    サイズのシート状体が第2のシートカセットから排出さ
    れてその給送方向が転回された後、再度転回されてから
    第1の給送経路と合流するように構成された第2の給送
    経路とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  44. 【請求項44】 前記給紙手段が前記露光手段の下方に
    配置された請求項43記載の画像形成装置。
  45. 【請求項45】 前記給紙手段が前記転写手段よりも前
    記露光手段側の下方に配置された請求項43または44
    記載の画像形成装置。
  46. 【請求項46】 第1のシートカセットが前記露光手段
    のほぼ真下に配置された請求項43,44または45記
    載の画像形成装置。
  47. 【請求項47】 第1の給送経路は、第1のサイズのシ
    ート状体をほぼ直線状に給送する請求項43,44,4
    5または46記載の画像形成装置。
  48. 【請求項48】 第2のサイズのシート状体が第2のシ
    ートカセットから排出されてその給送方向が120度以
    上転回された後、再度120度以上転回される請求項4
    3〜47いずれかに記載の画像形成装置。
  49. 【請求項49】 ベルト状像担持体と、 前記ベルト状像担持体に走査露光する複数の走査光学装
    置と、 前記各走査光学装置によって形成された潜像をそれぞれ
    トナー現像する複数の現像手段と、 前記ベルト状像担持体上に形成されたトナー像を転写体
    へ転写する転写手段と、 前記転写体上のトナー像を定着する定着手段と、を備え
    る画像形成装置において、 前記複数の走査光学装置を前記ベルト状像担持体の一側
    面側に配置するとともに、前記定着手段を前記ベルト状
    像担持体の他側面側の略中心位置に配置したことを特徴
    とする画像形成装置。
  50. 【請求項50】 前記ベルト状像担持体の断面長手方向
    が略鉛直方向に配置される請求項48記載の画像形成装
    置。
  51. 【請求項51】 前記ベルト状像担持体上の現像剤を除
    去するクリーニング手段を更に備え、前記クリーニング
    手段で除去された現像剤を捕集する現像剤捕集手段を前
    記クリーニング手段の下方であって、前記ベルト状像担
    持体に沿って設けた請求項49または50記載の画像形
    成装置。
  52. 【請求項52】 像担持体と、 前記像担持体に走査露光する複数の走査光学装置と、 前記各走査光学装置によって形成された潜像をそれぞれ
    トナー現像する複数の現像手段と、 前記像担持体上に形成されたトナー像を転写体へ転写す
    るベルト状転写手段と、 前記転写体上のトナー像を定着する定着手段と、を備え
    る画像形成装置において、 前記複数の走査光学装置を前記ベルト状転写手段の一側
    面側に配置するとともに、前記定着手段を前記ベルト状
    転写手段の他側面側の略中心位置に配置したことを特徴
    とする画像形成装置。
  53. 【請求項53】 前記ベルト状転写手段の断面長手方向
    が略鉛直方向に配置される請求項52記載の画像形成装
    置。
  54. 【請求項54】 像担持体と、 前記像担持体上に結像する光を所定間隔でそれぞれ走査
    する複数の走査光学装置と、を備える画像形成装置にお
    いて、 前記像担持体上に結像する光による複数の走査線を前記
    所定間隔に基づいて副走査方向に平行移動して重ねたと
    きに、各ドット位置において相対的位置ずれ量δが、0
    ≦δ<200μmを満足するように前記各走査光学装置
    の相対的位置関係を決定し前記複数の走査光学装置を一
    体にユニットとしたことを特徴とする画像形成装置。
  55. 【請求項55】 像担持体上に結像する光を所定間隔で
    それぞれ走査する複数の走査光学装置からなり、 前記像担持体上に結像する光による複数の走査線を前記
    所定間隔に基づいて副走査方向に平行移動して重ねたと
    きに、各ドット位置において相対的位置ずれ量δが、0
    ≦δ<200μmを満足するように各走査光学装置の相
    対的位置関係を決定し前記複数の走査光学装置を一体に
    ユニットとしたことを特徴とする走査光学装置。
  56. 【請求項56】 前記各走査光学装置を構成する部品を
    設計上同一部品から構成した請求項55記載の走査光学
    装置。
  57. 【請求項57】 前記各走査光学装置を構成する部品が
    成形により製造され、この成形部品が成形上同一ロット
    であり、成形金型の同一キャビティから製造されている
    請求項55または56記載の走査光学装置。
  58. 【請求項58】 像担持体と、 前記像担持体上に結像する光をそれぞれ走査する複数の
    走査光学装置と、を備える画像形成装置において、 前記複数の走査光学装置は成形により製造される光学素
    子を含み、前記光学素子が成形上同一ロットであり、成
    形金型の同一キャビティから製造されていることを特徴
    とする画像形成装置。
  59. 【請求項59】 像担持体と、 前記像担持体上に結像する光をそれぞれ走査する複数の
    走査光学装置と、を備える画像形成装置において、 前記複数の走査光学装置は光学素子を含み、前記光学素
    子を支持しまたは保持するための部品が成形により製造
    され、この成形部品が成形上同一ロットであり、成形金
    型の同一キャビティから製造されていることを特徴とす
    る画像形成装置。
  60. 【請求項60】 前記光学素子には偏向器が含まれ、前
    記光学素子は、前記偏向器から像担持体の間に配置され
    るものである請求項58または59記載の画像形成装
    置。
  61. 【請求項61】 前記光学素子が、少なくともfθレン
    ズ、シリンドリカルレンズ及び偏向器の偏向ミラーの中
    の1つである請求項59または60記載の画像形成装
    置。
  62. 【請求項62】 像担持体と対向する複数の帯電手段と
    複数の現像手段とを備える画像形成装置であって、 前記複数の帯電手段と前記複数の現像手段とを一体的に
    収納し前記画像形成装置に着脱可能な画像形成カートリ
    ッジを備え、 前記画像形成カートリッジは、画像形成のための光情報
    がこの画像形成カートリッジを貫通し前記像担持体を照
    射するための開口部を有することを特徴とする画像形成
    装置。
  63. 【請求項63】 像担持体と対向する複数の帯電手段と
    複数の現像手段とを備える画像形成装置であって、 前記複数の帯電手段と前記複数の現像手段とを一体的に
    収納し前記画像形成装置に着脱可能に構成されかつ開口
    部を有する画像形成カートリッジを備え、 前記画像形成カートリッジの開口部が、画像形成のため
    の光情報がこの画像形成カートリッジを貫通し前記像担
    持体を照射するための照射経路と、前記帯電手段の周辺
    の空気を排出する空気排出経路とを兼ねることを特徴と
    する画像形成装置。
  64. 【請求項64】 前記像担持体に光情報を露光する複数
    の露光手段が前記画像形成カートリッジを挟んで前記像
    担持体と対向するように配置された請求項62または6
    3記載の画像形成装置。
  65. 【請求項65】 前記各帯電手段と前記各現像手段とを
    近接して配置し、光情報がこの帯電手段と現像手段との
    間を通過するように前記開口部を配置した請求項62,
    63または64記載の画像形成装置。
  66. 【請求項66】 像担持体と対向する複数の帯電手段と
    複数の現像手段とを備える画像形成装置に着脱可能な画
    像形成カートリッジであって、 前記複数の帯電手段と前記複数の現像手段とを一体的に
    収納し、 画像形成のための光情報が前記画像形成カートリッジを
    貫通し前記像担持体を照射するための開口部を有するこ
    とを特徴とする画像形成カートリッジ。
  67. 【請求項67】 前記複数の帯電手段と前記複数の現像
    手段とを連結して収納する連結部材を備え、この連結部
    材に前記開口部を設けた請求項66記載の画像形成カー
    トリッジ。
  68. 【請求項68】 像担持体と、レーザ光を偏向して前記
    像担持体上に結像させながら走査させる回転多面鏡をそ
    れぞれ有する複数の走査光学系とを備える画像形成装置
    において、 前記回転多面鏡からのレーザ光がミラーにより折り曲げ
    られず、直接に前記像担持体の面に結像するように各回
    転多面鏡の各回転軸を結ぶ線が前記像担持体面に対し略
    平行であることを特徴とする画像形成装置。
  69. 【請求項69】 ベルト状像担持体と、このベルト状像
    担持体を張架する複数の張架手段と、前記ベルト状像担
    持体上に形成されたトナー像を転写体に転写する転写手
    段とを有する画像形成装置において、 第1及び第2の前記張架手段により前記ベルト状担持体
    の移動方向に対して前記転写手段の上流側に直線部を形
    成し、前記第2の張架手段が前記第1の張架手段よりも
    前記ベルト状像担持体の移動方向に対して下流側に位置
    することを特徴とする画像形成装置。
  70. 【請求項70】 前記直線部に前記転写体を当接させ、
    その後前記転写手段により前記転写体にトナー像を転写
    することを特徴とする請求項69記載の画像形成装置。
  71. 【請求項71】 前記転写手段を前記第2の張架手段に
    当接させるように配置し、該転写手段と前記第2の張架
    手段との間において前記トナー像を前記転写体に転写さ
    せることを特徴とする請求項70記載の画像形成装置。
  72. 【請求項72】 前記トナー像の転写された転写体を前
    記第2の張架手段近傍で前記ベルト状像担持体から分離
    することを特徴とする請求項69、70または71記載
    の画像形成装置。
  73. 【請求項73】 前記第2の張架手段が前記ベルト状像
    担持体を駆動する駆動手段である請求項69〜72いず
    れか記載の画像形成装置。
  74. 【請求項74】 継ぎ目を有し回動するベルト状像担持
    体に連続してトナー像を形成して転写体に転写する画像
    形成装置において、 次の関係を満たすことを特徴とする画像形成装置。 2n≧L≧n+2x m≧n+x ここで、Lは前記ベルト状像担持体の回動方向の長さ、
    mは前記ベルト状像担持体の有効画像領域の長さ、nは
    前記画像形成装置における画像形成可能な最大転写体の
    回動方向の長さ、及びxは連続給紙された場合の転写体
    間の最短長、である。
  75. 【請求項75】 前記ベルト状像担持体を複数のローラ
    で張架し、この内の2つのローラ間における前記ベルト
    状像担持体に複数のトナー像を形成する請求項74記載
    の画像形成装置。
  76. 【請求項76】 前記画像形成装置がカラー画像を形成
    する請求項1〜5,13〜39,43〜54,58〜6
    5,または68〜75のいずれかに記載の画像形成装
    置。
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