JPH11241981A - 粒子測定装置およびその測定方法 - Google Patents

粒子測定装置およびその測定方法

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JPH11241981A
JPH11241981A JP4266098A JP4266098A JPH11241981A JP H11241981 A JPH11241981 A JP H11241981A JP 4266098 A JP4266098 A JP 4266098A JP 4266098 A JP4266098 A JP 4266098A JP H11241981 A JPH11241981 A JP H11241981A
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particle
measuring
moving
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JP4266098A
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Hiroshi Matsubara
博 松原
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Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】測定圧子により被測定粒子を圧接する接触点を
正確にキャッチできるようにし、その後の測定値が正確
に得られる装置およびその測定方法を得ることにある。 【解決手段】イメ−ジセンサカメラ20に照明装置の光
の度合をドットの白黒反転度合で判定して測定圧子6の
押圧面8が被測定粒子Fに接触したことを判定する画像
処理部27を設けたものである。又、この接触点をイメ
−ジカメラ20で測定する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒子測定装置及び
その測定方法に関する。特に、接触測定時に弾性変形す
る材料から成る被測定粒子を測定可能にする粒子測定装
置及びその測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に関する先行技術として図16に
示す粒子測定装置が存在する。
【0003】図16は、この粒子測定装置の正面図であ
る。図16に於て、被測定粒子Fをセットする取付台8
1が本体の支持台80に取付けられている。この支持台
80には、粒子測定装置70を水平に支持するように調
整部82が設けられている。
【0004】取付台80の上方には、測定圧子71が設
けられており、この測定圧子71はサーボモータ72に
より移動ねじ軸74を回動して移動させ取付台80に対
し近接離間するように構成されている。更に、測定圧子
71には、ロードセル73が直結されており、測定圧子
71の先端の圧接面71aが被測定粒子Fに接触して圧
縮したときの負荷を測定できるように成されている。
【0005】上述のように構成された粒子測定装置70
は、被測定粒子Fを取付台81の上面にセットして測定
する。この取付台81の上にセットされた樹脂材製の被
測定粒子Fは、サーボモータ72の作動により取付台8
1に向かって降下する測定圧子71により圧縮される。
このとき、測定圧子71に直結されているロードセル7
3により測定圧子71の圧接面71aが被測定粒子Fに
接触した時点からの負荷重量を測定する。同時に、サー
ボモータ72の移動量を変位量として測定する。
【0006】この測定された負荷重量の測定荷重と変位
量の関係から被測定粒子Fの硬度、圧縮強度、破壊強度
等の特性を算出してデータとするものである。そして、
このデータを基に粉粒体の硬度、弾性変位量等の特性を
調べて粉粒体の成形に於ける品質向上を図るものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の粒子測
定装置70では、測定原点となる被測定粒子Fと測定圧
子71との接触点の判定をロードセル73に計測されて
初期荷重に達した時点でないと判定することができな
い。このため、被測定粒子Fの材質によりロードセル7
3に計測される初期荷重が変化する。例えば、被測定粒
子Fが硬質のものでは、初期荷重と変位量とが略良好に
計測することができるが、弾性変形する被測定粒子Fで
は、ある程度変位してから初期荷重が計測されるから、
変位量と荷重との関係に誤差が発生することになる。
又、反対に、硬質の被測定粒子Fでは、変位量が進むに
つれて荷重との相関関係が不正確に計測されることにな
る。
【0008】図12のロは、図16に示す粒子測定装置
Fにより樹脂材製の被測定粒子Fの変位量と荷重との関
係を測定した粒硬度の関係図である。この図12のロか
ら明らかなように、変位量が計測されるのは、荷重が約
0.3gfに達してからである。更に、この被測定粒子
Fがゴム状弾性体Fの場合にはこの荷重測定値が更に拡
大されるので、不正確な粒硬度の関係図となる。
【0009】本発明は、上述のような問題点を解決する
ために成されたものであって、その技術的課題は、被測
定粒子の材質に関係なく、変位量を正確に計測できるよ
うにすることにある。 又、被測定粒子の粒形の大小に
関係なく、変位量を正確に計測できるようにすることに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたものであって、その技術的手段
は、以下のように構成されている。すなわち、
【0011】請求項1に係る本発明の粒子測定装置は、
被測定粒子(F)をセットする取付台(4)と、取付台
(4)に向かって移動自在に取付けられた押圧面(8)
を有する測定圧子(6)と、測定圧子(6)を取付台
(4)へ移動させる移動手段(11)と、測定圧子
(6)により被測定粒子(F)が押圧される負荷重を測
定する荷重測定センサ(10)と、移動手段(11)と
同期して移動する移動台(12)に取付けられて測定圧
子(6)の被測定粒子(F)と接触する押圧面(8)に
焦点が合されて移動するイメージセンサカメラ(20)
と、イメージセンサカメラ(20)に対して被測定粒子
(F)を照らす照明装置(18)とを具備し、イメージ
センサカメラ(20)には押圧面(8)と被測定粒子
(F)との接触点を照明装置(18)からの光によるド
ットの白黒反転度合数で判定して測定圧子(6)の押圧
面(8)が被測定粒子(F)に接触したことを確認する
画像処理部(37)を有するものである。
【0012】請求項2に係る本発明の粒子測定装置は、
被測定粒子(F)をセットする取付台(4)と、取付台
(4)に向かって移動自在に取付けられた押圧面(8)
を有する測定圧子(6)と、測定圧子(6)を取付台
(4)へ移動させる移動手段(11)と、測定圧子
(6)により被測定粒子(F)が押圧される負荷重を測
定する荷重測定センサ(10)と、移動手段(11)と
同期して移動する移動台(12)に取付けられて測定圧
子(6)の被測定粒子(F)と接触する押圧面(8)に
焦点が合されて相対移動する前記イメージセンサカメラ
(20)と、イメージセンサカメラ(20)に対して被
測定粒子(F)を照らす照明装置(18)とを具備し、
イメージセンサカメラ(20)により測定圧子(6)が
被測定粒子(F)に接触した点の電気信号を入力する入
力部(31)と、入力部(31)の電気信号に基づいて
荷重測定センサ(10)の負荷重値を計測処理するとと
もに移動手段(11)で計測した移動変位量を計測処理
する処理部(32)とを有する演算回路部(37)を備
えたものである。
【0013】請求項3に係る本発明の粒子測定装置は、
測定圧子(6)を移動させる移動手段(11)の速度制
御と前イメージセンサカメラ(20)を取付けた移動台
(12)の速度制御を同期に移動させる移動用の制御部
(33)が演算回路部(37)に有するものである。
【0014】請求項4に係る本発明の粒子測定装置は、
荷重測定センサ(10)で測定した負荷重値の変化値と
前記移動手段(11)で測定した移動変位量の変化値と
を処理部(32)で処理して関数値として表示する表示
部(34)を有するものである。
【0015】請求項5に係る本発明の粒子測定方法は、
取付台(4)に被測定粒子(F)をセットし、取付台
(4)と測定圧子(6)とを相対に近接移動させて被測
定粒子(F)を圧接し、イメージセンサカメラ(20)
により測定圧子(6)の押圧面(8)と被測定粒子
(F)の接触面との圧接をイメージセンサカメラ(2
0)に画像された光によるドットの白黒反転度合から接
触点を計測し、この接触点から荷重測定センサ(10)
で負荷重値を測定するとともに移動手段(11)で移動
変位量も測定して移動変位量と負荷重値との関数を演算
処理部(37)で処理するものである。
【0016】
【作用】本発明の粒子測定装置は、ゴム又は樹脂材製の
被測定粒子Fを取付台4にセットする。そして、取付台
4に向かって移動手段11により測定圧子6を移動して
被測定粒子Fを圧接する。この圧接は、イメージセンサ
カメラ20により被測定粒子Fの接触面と測定圧子6の
押圧面8との接触点を画像処理して光の度合をドットの
白黒反転数で測定し、反転数が一定以上になった時点を
接触した点とする。この接触点から移動手段11により
移動変位量を測定するとともに荷重測定センサ10によ
り負荷重値を測定する。そして、演算処理部37で移動
手段11からの移動変位量のデータを入力するとともに
荷重測定センサ10からの負荷重値のデータを入力して
演算子被測定粒子Fの変位量と負荷重との関数を求める
ものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施の形態
の粒子測定装置を図面に基づいて詳述する。
【0018】図1は、本発明の一実施の形態の粒子測定
装置を示す正面図である。又、図2は、図1の側面図で
ある。
【0019】図1および図2に於て、1は、粒子測定装
置である。この粒子測定装置1は、本体2と画像データ
のイメージセンサカメラ20とコンピュータ30とから
構成されている。本体2には、本体2を支持する支持部
3が下部に設けられている。この支持部3には、被測定
粒子Fをセットする取付台4が載設されている。そし
て、取付台4には上面に被測定粒子Fをセットする取付
面5が形成されている。
【0020】一方、取付台4の取付面5の対向上面には
測定圧子6が取付台4に対し相対移動可能に取付けられ
ている。この測定圧子6はガイド7により移動時に正確
に被測定粒子Fを圧縮できるように案内される。測定圧
子6の取付面5と対向する一方の端面には押圧面8が形
成されている。
【0021】測定圧子6の押圧面8と反対の他方の端面
には、荷重測定センサ10が連結されている。そして、
測定圧子6が被測定粒子Fを押圧する荷重を荷重測定セ
ンサ10により測定するように成されている。この荷重
測定センサ10としては、ロードセル、ストレインゲー
ジ式力センサ、半導体圧力センサ等の現在知られている
力センサ又は圧力センサ等が利用される。
【0022】上述のガイド7と荷重測定センサ10は、
本体2に取付けられた移動板9に設けられている。そし
て、移動板9は、駆動モータ11aに直結した移動ねじ
軸14の回動により移動ねじ軸14に螺合しためねじ部
15とのねじ作用で移動するように成されている。この
駆動モータ11aは、制御部33からの指令で速度制御
するように構成されている。この他、移動手段11の駆
動モータ11aの代わりとして、リニアモータ、動電ア
クチュエータ、油圧式アクチュエータ、空気式アクチュ
エータ、DCサーボモータ等の現在知られている技術を
利用することができる。
【0023】移動量Xを計測できるこの移動手段11の
駆動モータ11aを速度制御しながら回転することによ
り移動板9を移動させるが、このとき、移動板9に取付
けられた荷重測定センサ10と荷重測定センサ10に連
結された測定圧子6とは取付台4に向かって移動し、被
測定粒子Fに測定圧子6の押圧面8が当接すると荷重測
定センサ10によりその負荷重が測定される。
【0024】取付台4の図示右側には、調整台19に取
付けられた照明装置18が配置されており、被測定粒子
Fを照射している。この照明装置18は、取付台4の取
付面5に対し同一面又は平行に照射すると良いことがわ
かる。
【0025】照明装置18に対し反対の左側にはCCD
リニアイメージセンサ(一次元の場合)又はCCDエリ
アイメージセンサ(二次元の場合)を搭載したイメージ
センサカメラ20が配置されている。このイメージセン
サカメラ20は、ホトダイオードを使用したもの、又は
チャージカップルドデバイス(CCD)を使用したもの
等が利用される。
【0026】図3はイメージセンサカメラ20の内部構
造を示す断面図である。このイメージセンサカメラ20
は、光電面21に結像さ光学像が光電子を発生させ、電
子レンズ22によりMCP(マルチチャネルプレート)
23へ投影される。MCP23は、例えば直径25m
m、厚さ0. 5mm程度のガラス板に直径12μmの微
細な穴が合計250万個あけられてある。この穴に入射
した電子は、内壁に衝突して二次電子を発生させながら
数1000倍に増倍される。このMCP23の出力側に
は蛍光面24が設けられており、増倍された電子は、可
視光のイメージに変換される。その後方にファイバプレ
ート25を介在させてイメージセンサ26を配置すれば
カメラの高感度が得られる。このイメージセンサ26で
処理する構成が画像処理部27である。尚、42は最像
レンズである。
【0027】このイメージセンサカメラ20は、移動台
12に取付けられている。この移動台12は、速度制御
が可能な同期モータ13により移動手段11の速度制御
と同期して移動できるように制御部33の指令で成され
ている。移動台12は、同期モータ13が回動すると送
りねじ軸14aと螺合しているめねじ部15aと相対回
動して上下へ移動されるように構成されている。
【0028】以上のように構成された粒子測定装置1の
本体2とイメージセンサカメラ20とはコンピュータ3
0の演算回路部37により演算・制御処理されるように
構成されている。この演算回路部37は、移動手段11
の移動変位量Xと荷重測定センサ10の負荷重Yとイメ
ージセンサカメラ20からの光電信号Zのデータを入力
する入力部31と、入力部31からのデータを演算処理
する処理部32と、移動手段11及移動台12の駆動モ
ータとの速度を制御する制御部33とから構成されてい
る。尚、処理部32には設定部36が設けられており、
設定部36へ設定値が入力されるように成されている。
【0029】更にコンピュータ30には、処理部32で
処理した測定結果を表示する表示部34と測定データを
外部メディア(例えば、フロッピディスクなど)に出力
するデータ出力部35とが設けられている。
【0030】次に、この粒子測定装置1の作動と測定方
法について説明する。
【0031】図4は、図1に於て測定圧子6とイメージ
センサカメラ20との位置決め方法を示す概念の正面図
である。図4に於て、一端に球状の測定粒子を取付けた
模型のピント合わせ治具17により測定圧子6とイメー
ジセンサカメラ20との位置合わせをする。この位置合
わせは、ピント合わせ治具17の測定粒子を測定圧子6
の押圧面8に接触させた状態でイメージセンサカメラ2
0を作動させて確認する。確認作業に於て、図4の点線
で囲んだ部分の拡大した図5に示すように押圧面8に測
定圧子6の押圧面8の影Bが発生する場合は位置合わせ
が不完全であるので、同じく図6に示す状態になるよう
にイメージセンサカメラ20の焦点を押圧面8に合わせ
て影が発生しないようにする。
【0032】次に、図7に示すように制御部33を作動
させて移動手段11の移動板9と移動台12とを同期に
移動して測定圧子6の押圧面8を取付台4の取付面5に
セットされた被測定粒子Fに接触させる。
【0033】この測定圧子6の押圧面8が被測定粒子F
に接触したか否かをイメージセンサカメラ(実施例では
CCDカメラ)20により画像処理して確認する。
【0034】その測定圧子6と被測定粒子Fとの接触判
定方法のフローチャートは図9に示すようになる。すな
わち、図9に於て、ステップ1として画像データをクリ
アーにする。そして、ステップ2としてCCDカメラ2
0からの光電変換により処理部32へ画像データを入力
する。次に、ステップ3に於て、測定圧子6の押圧面8
が被測定粒子Fに接触する1行分の画素の中から黒色の
画素をカウントする。尚、画素の数が16以下ならステ
ップ1へ戻ることにする。この黒色の画素の数を計測す
ることにより測定圧子6が被測定粒子Fに接触したこと
を確認するものである。そして、ステップAに於いて、
移動手段11の移動変位量Xと荷重測定センサ10の負
荷重量Yとをコンピュータ30を介して計測する。更
に、ステップBに於いて、コンピュータ30により演算
処理して移動変位量Xと負荷重量Yとの関係値を算出す
るものである。
【0035】図10は、測定圧子6が被測定粒子Fに接
触した点を画像処理により確認した一実施の形態であ
る。 (1)イメージセンサカメラ20として画面サイズ2/
3インチで表示画素数30万画素、(2)レンズは4
倍、(3)ドットサイズは3. 3μm/ドットを使用し
た。CCDカメラ6の分解能の理論値は、8800÷6
40=13. 75μmである。この他のCCDカメラ画
面サイズとして1/3インチ、1/2インチ、1インチ
のものも使用した。
【0036】以上の実施の形態で、図10に示す黒色の
画素の数が16ドット(0. 05mm)が接触点である
ことが確認できた。
【0037】次に、被測定粒子Fの変位量Xと負荷重Y
と粒の硬さ試験の測定方法について以下に述べる。上述
の図7および図9に示す画像処理で測定圧子6と被測定
粒子Fとの接触点を上述のようにして計測する。この接
触点から図8に示すように被測定粒子Fを圧縮して、被
測定粒子Fの変位量Xと負荷重Yとの関係を計測するこ
とができる。これは、測定圧子6の押圧面8が被測定粒
子Fに接触した位置を正確に確認できることにより可能
になる。
【0038】前述したように被測定粒子Fを撮影するC
CDカメラ20の焦点をピント合せ治具17を用いて測
定圧子6の押圧面8に合わせる。そして、制御部33の
作動により移動手段11の駆動モータ11aと移動台1
2の同期モータ13を制御して移動手段11と移動台1
2の速度を同一に降下移動させる。
【0039】このとき、移動手段11の速度制御のデー
タを制御部33を介して処理部32に入力する。同時
に、荷重測定センサであるロードセル10により被測定
粒子Fの負荷重Yを計測して処理部32に入力する。処
理部32に入力されたデータをもとに演算処理して、被
測定粒子Fの変位量Xと負荷重Yの相関図を作成する。
そして、この相関図を表示部34に表示する。又は、デ
ータ出力部35に記録する。このとき、ロードセル10
では計測不可能な初期荷重の範囲は、CCDカメラ20
により接触点から負荷重が計測できる範囲に変位量X1
を計測し、その後の変位量Xと負荷量Yとの相関図から
延長して計測不可能な初期荷重を推定することが可能に
なる。この推定は、実験結果から裏付けられている。
【0040】この実験測定は、測定圧子6の押圧面8を
取付台4に接触するまで(被測定粒子Fが破壊するま
で)計測する場合と、予め設定部36に入力されている
最大変位量Xmax と最大負荷重Ymax までを計測する場
合とがある。
【0041】図11は、図7から図8に至る被測定粒子
Fの圧縮した状態の変位量Xと負荷重Yとの関係を示す
拡大図である。この場合は、上述の設定部36に予めテ
ストにより得られたデータを入力しておき、その範囲ま
で変位量Xと負荷重Yとを計測した一実施の形態であ
る。
【0042】図12は、被測定粒子Fの変位量と負荷重
との関係を求めた比較例である。 材料…フッ素樹脂、 粒径…1000μmの被測定粒子Fについて従来の方法
で実験したものがロであり、同一のものを本実施例とし
て行ったものがイである。
【0043】この図12に於て、従来例ロでは、負荷重
が0. 28gfまでは変位量Xと負荷重Yとの関係が不
明確となっている(ロ(1)の範囲)。つまり、被測定
粒子Fの径が小さい場合(1000μm)、又は弾性が
大きい場合等は変位量Xと負荷重Yの両者が測定不能と
なることを意味する。一方、本実施例イでは、CCDカ
メラ20により接触点が計測できるから、初期の変位量
が正確に計測することができる(イ(1)の範囲)。そ
して、ロードセル10で計測不可能な0〜A点までの範
囲は、変位量X1 とA点からの測定できる変位量Xと負
荷重Yのグラフから弾性特性を演算して未測定の初期負
荷重量Y1 の範囲を推定する。これは、各データを処理
部32に入力することにより演算される。この演算は変
位量と被測定粒子の粒径との比である変形率を前もって
実験して、その値を設定部36に入力して推定すること
ができる。尚、本実施例イの変位量Xが5%(50μ
m)の場合、その負荷重Yは0. 10gfであり、圧縮
応力は、0. 12×10-2MPaとなった。
【0044】図13は、本実施例の硬質の被測定粒子F
1 と軟質の被測定粒子F2 について変位量Xと負荷重Y
との関係を実験したものである。この図13から軟質材
(ゴム)の被測定粒子F2 でも変位量Xと負荷重Yとの
相関関係を正確に計測することができる。特に、低負荷
重の初期の範囲イB(1)に於ても変位量Xと負荷重Y
との関係が明確に計測することが可能である。更に、硬
質材(樹脂)の被測定粒子F1 でも低負荷重の初期の範
囲イA(1)に於ても変位量Xと負荷重Yとの関係が正
確に表れている。従って、本発明の測定方法では、軟質
又は硬質にかかわらず被測定粒子Fの変位量Xと負荷重
Yとの関係を正確に計測することが可能になる。これ
は、接触点Zを画像処理により計測可能にした点にある
と考えられる。
【0045】この粒子測定装置1は、イメージセンサカ
メラ20により測定圧子6の押圧面8が被測定粒子Fに
接触したことを照明に於ける光の度合を示す白黒反転度
合のドット数で測定し、これを対面からの光が遮断され
たと判定して接触したとするものである。この接触点か
ら変位量Xと負荷重Yとの相関関係を測定して演算する
ので、被測定粒子Fの粒径および材質の弾性変形に関係
なく正確なデータを得ることができる。更に、押圧面8
と被測定粒子Fとの接触に於けるずれを防止して測定精
度を向上させることができる。
【0046】又、粒子測定装置1による粒子測定方法
は、取付台4に被測定粒子Fをセットして取付台4と測
定圧子6とを相対に近接移動させ被測定粒子Fを圧接す
る。そして、イメージセンサカメラ20により測定圧子
6の押圧面8と被測定粒子Fの接触面との圧接面をイメ
ージセンサカメラ20に画像された光によるドットの白
黒反転度合から接触点を計測し、この接触点から荷重測
定センサ10で負荷重値を判定するとともに、移動手段
11で移動変位量を測定して移動変位量Xと負荷重値Y
との関数を演算処理部32で処理するものである。その
結果、測定方法の精度向上とともに被測定粒子下の微小
形状であっても、更にゴム材のように弾性変形するもの
であっても、正確に計測することを可能にする。
【0047】イメージセンサカメラ20は、図1に示す
一実施の形態では、移動手段11の駆動モータ11aと
同期させた同期モータ13により同一に移動させたが、
イメージセンサカメラ20の移動台12を移動板9に取
付けて同一移動させてイメージセンサカメラ20の焦点
を測定圧子に適合させるようにしても良い。
【0048】図14は。移動手段11と連結する荷重測
定センサ10と変位測定部11bを設けた測定圧子6の
他の実施の形態を示す斜視図である。又、図15は図1
4の測定圧子6のA−A断面図である。
【0049】図14および図15から測定圧子6に被測
定粒子Fの圧力が作用すると変位測定部11bで移動変
位量Xを測定する。次に、荷重測定センサ10である荷
重発生部で10aで負荷重Yを計測するものである。こ
の図14に示す測定装置は、移動板9に取付けることが
できる。尚、測定圧子6は圧力支持棒38を介して荷重
発生部10aに伝達されて測定圧子6に作用する被測定
粒子の反発力を計測することができる。又、荷重発生部
10aにでは弾性支点39を介してバランスウェイト4
1が取付けられている。更に荷重発生部10aにはレバ
ー40が取付けられている。そして、これらのデータは
コンピュータ30に送信されて演算処理される。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る粒子測定装置は、荷重測定
センサ又は移動手段による移動変位量の測定精度を高価
にして、必要以上に高精度にしなくとも、イメージセン
サカメラにより測定圧子と被測定粒子との接触点の位置
を画像処理により計測することができるから、荷重測定
センサ又は移動手段等の計測装置を安価にして、しか
も、測定精度向上することができる。更に、本発明に係
る粒子測定装置は、被測定粒子の粒径が従来では計測で
きない程微小であってもイメージセンサカメラの画像処
理により測定圧子と被測定粒子との接触判定が可能とな
るため、被測定粒子のデータ等を正確に測定可能とな
る。又、被測定粒子の材質が変形しやすく測定が困難で
あっても、イメージセンサカメラによる画像処理により
接触点が判定可能となるため、被測定粒子の特性を正確
に計測することが可能となる。従って、粒子測定装置は
安価で、しかも測定精度を向上させる効果が期待でき
る。
【0051】本発明に係る粒子測定装置は、イメージセ
ンサカメラの画像処理により測定圧子が被測定粒子に接
触した時点が正確に判定できるから、被測定粒子の移動
変位量と負荷従の相関関係を正確に計測することが可能
である。特に、被測定粒子が、微小であっても、更に弾
性変形が大きい粒子であってもセットが容易で、しかも
正確に両者の関係値を計測することが可能である。
【0052】本発明に係る粒子測定方法は、イメージセ
ンサカメラの画像処理により測定圧子が被測定粒子に接
触したことを判定することができるから、移動手段又
は、荷重圧力センサ等の計測を極めて容易にできること
になる。更に、被測定粒子が微小であっても、被測定粒
子のセット状態及び圧接状態が判定できるから測定方法
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粒子測定装置の正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】イメージセンサカメラの断面図である。
【図4】図1の測定圧子とイメージセンサカメラの位置
決め状態の概念図である。
【図5】図4の位置決め不良状態の拡大断面図である。
【図6】図4の位置決め良好状態の拡大断面図である。
【図7】図1に於ける被測定粒子の測定圧子との接触開
始状態を示す概念正面図である。
【図8】図1に於て被測定粒子を測定圧子により圧縮し
た状態図である。
【図9】測定圧子による被測定粒子の接触判定方法のフ
ローチャート。
【図10】本発明に係る測定圧子の被測定粒子に接触し
た状態の画像処理図である。
【図11】図1に於ける移動変位量の開始と終了を示し
た被測定粒子の状態図である。
【図12】図1に示す粒子測定装置による移動変位量と
負荷重量と、従来の測定装置による移動変位量と負荷重
量との関係を示す比較例である。
【図13】図1に於ける粒子測定装置による被測定硬質
粒子と被測定軟質粒子との変位量と負荷重との関係を示
す比較例である。
【図14】本発明に係る移動変位量と負荷重量の測定装
置の斜視図である。
【図15】図14のA−A矢視断面図である。
【図16】従来の粒子測定装置の正面図である。
【符号の説明】
1 粒子測定装置 2 本体 3 支持部 4 取付台 5 取付面 6 測定圧子 7 ガイド 8 押圧面 9 移動板 10 荷重測定センサ 10a 荷重発生部 11 移動手段 11a 駆動モータ 12 移動台 13 同期モータ 14 送りねじ軸 15 めねじ部 17 ピント合わせ治具 18 照明装置 19 調整台 20 イメージセンサカメラ 21 光電面 22 電子レンズ 23 MCP 24 蛍光面 25 ファイバプレート 26 イメージセンサ 27 画像処理部 30 コンピュータ 31 入力部 32 処理部 33 制御部 34 表示部 35 データ出力部 36 制定部 37 演算回路部 38 圧子支持棒 39 弾性支点 40 レバー 41 バランスウェイト 42 撮像レンズ 11b 変位測定部 70 粒子測定装置 71 測定圧子 71a 圧接面 72 サーボモータ 73 ロードセル 74 移動ねじ軸 80 支持台 81 取付台 82 調整部 F 被測定粒子(被写体) X 変位量 Y 負荷重量

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定粒子(F)をセットする取付台
    (4)と、前記取付台(4)に向かって移動自在に取付
    けられた押圧面(8)を有する測定圧子(6)と、前記
    測定圧子(6)を前記取付台(4)へ移動させる移動手
    段(11)と、前記測定圧子(6)により前記被測定粒
    子(F)が押圧される負荷重を測定する荷重測定センサ
    (10)と、前記移動手段(11)と同期して移動する
    移動台(12)に取付けられて前記測定圧子(6)の前
    記被測定粒子(F)と接触する押圧面(8)に焦点が合
    されて移動するイメージセンサカメラ(20)と、前記
    イメージセンサカメラ(20)に対して前記被測定粒子
    (F)を照らす照明装置(18)とを具備し、前記イメ
    ージセンサカメラ(20)には前記押厚面(8)と前記
    被測定粒子(F)との接触点を前記照明装置(18)か
    らの光によるドットの白黒反転度合数で判定して前記測
    定圧子(6)の押圧面(8)が前記被測定粒子(F)に
    接触したことを確認する画像処理部(27)を有するこ
    とを特徴とする粒子測定装置。
  2. 【請求項2】被測定粒子(F)をセットする取付台
    (4)と、前記取付台(4)に向かって移動自在に取付
    けられた押圧面(8)を有する測定圧子(6)と、前記
    測定圧子(6)を前記取付台(4)へ移動させる移動手
    段(11)と、前記測定圧子(6)により前記被測定粒
    子(F)が押圧される負荷重を測定する荷重測定センサ
    (10)と、前記移動手段(11)と同期して移動する
    移動台(12)に取付けられて前記測定圧子(6)の前
    記被測定粒子(F)と接触する押圧面(8)に焦点が合
    されて相対移動する前記イメージセンサカメラ(20)
    と、前記イメージセンサカメラ(20)に対して前記被
    測定粒子(F)を照らす照明装置(18)とを具備し、
    前記イメージセンサカメラ(20)により前記測定圧子
    (6)が前記被測定粒子(F)に接触した接触点の電気
    信号を入力する入力部(31)と、前記入力部(31)
    の電気信号に基づいて荷重測定センサ(10)の負荷重
    値を計測処理するとともに前記移動手段(11)で計測
    した移動変位量を計測処理する処理部(32)とを有す
    る演算回路部(37)を備えたことを特徴とする粒子測
    定装置。
  3. 【請求項3】前記測定圧子(6)を移動させる移動手段
    (11)の速度制御と前記イメージセンサカメラ(2
    0)を取付けた移動台(12)の速度制御を同期に移動
    させる移動用の制御部(33)が演算回路部(37)に
    有することを特徴とする請求項2に記載の粒子測定装
    置。
  4. 【請求項4】前記荷重測定センサ(10)で測定した負
    荷重値の変化値と前記移動手段(11)で測定した移動
    変位量の変化値とを処理部(32)で処理して関数値と
    して表示する表示部(34)を有することを特徴とする
    請求項2に記載の粒子測定装置。
  5. 【請求項5】前記取付台(4)に被測定粒子(F)をセ
    ットし、前記取付台(4)と前記測定圧子(6)とを相
    対に近接移動させて前記被測定粒子(F)を圧接し、前
    記イメージセンサカメラ(20)により前記測定圧子
    (6)の押圧面(8)と前記被測定粒子(F)の接触面
    との圧接を、前記イメージセンサカメラ(20)に画像
    された光によるドットの白黒反転度合数から接触点を画
    像処理し、この接触点から前記荷重測定センサ(10)
    で負荷重値を測定するとともに前記移動手段(11)で
    移動変位量も測定して移動変位量と負荷重値との関数を
    演算処理部(37)で演算処理することを特徴とする粒
    子測定方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104316401A (zh) * 2014-09-15 2015-01-28 浙江工业大学 一种基于二维数字图像相关法的颗粒物质应变测试装置
CN105021374A (zh) * 2014-04-25 2015-11-04 三星高新电机(天津)有限公司 组装品表面异物的测量装置及其测量方法
WO2020066314A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 日清オイリオグループ株式会社 食感評価装置及び食感評価システム
US10634595B2 (en) 2015-10-07 2020-04-28 Lg Chem, Ltd. Method of measuring fracture strength of single particles of superabsorbent polymer
CN111458228A (zh) * 2020-03-31 2020-07-28 云南省烟草质量监督检测站 一种烟草包衣丸化种子单粒抗压强度符合度自动测定装置

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