JPH11241698A - 浸漬式ポンプ - Google Patents
浸漬式ポンプInfo
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Abstract
を移送する浸漬式のポンプにおいて、回転軸を通じてモ
ーター等と移送すべき液体との間で熱が伝導するのを防
いで、回転軸を通じた熱の伝導に伴う各種トラブルを防
止する。 【解決手段】 機枠1とモーター2との間に、回転軸8
に取付けられて空気をモーター2側からポンプ側ないし
外周側へ向けて流すファン5を内部に収容し、且つ該フ
ァン5が圧送した空気を排出する開口4aを周囲に備え
ている空冷室4を設ける。
Description
直接液中に沈めて、その液体を移送する浸漬式のポンプ
に関するものである。
て、その液体を移送する浸漬式のポンプは広く知られて
おり、図2に示すように、一般的に、機枠20の上端部
に取付けられたモーター21の駆動に伴って、回転軸2
5先端に取付けた羽根車26の回転により、機枠20の
下端のハウジング部22下端に設けられた吸入口23か
らハウジング22内に液体を吸い上げて加圧し、その液
体を機枠20の側面の液路を通して機枠20上端の吐出
口24から吐出するように構成されている。
を下方から上方に圧送するため、その液体がモーターの
回転軸25の周りを通じて機枠20側に漏出するおそれ
があり、そのため、回転軸25をメカニカルシール等の
軸封装置27によって軸支すると同時にシールして漏れ
を防止しなければならず、しかも、ポンプのハウジング
部22から漏れ出た液体は回転軸25の回転に伴って飛
散するため、モーター21における回転軸25の導出部
には水切り等の防水構造の設置を考慮する必要があっ
た。一方、回転軸25は熱を伝導する部材にもなり、モ
ーター21のローターで発生する熱や、回転軸25を支
持する軸受等の回転による摩擦熱が回転軸25を伝って
液体側に移動し、液温が上昇することがあり、特に、液
体の沸点が低い場合には蒸発が促進せしめられるおそれ
があった。さらに、その蒸気は回転軸25に水切り等を
設けるだけでは防ぐことができず、軸受を劣化させた
り、モーター20内に侵入して故障を引き起こすという
問題も生じさせていた。
合には、その熱が回転軸25を伝ってモーター21や上
記軸受等の各所の温度を上昇させるため、それが原因と
なってポンプの各所、特にモーター21や軸受等が劣
化、故障するなどして、ポンプの寿命を縮める原因とな
っていた。
は、上記浸漬式ポンプを改良し、回転軸を通じてモータ
ー等と移送すべき液体との間で熱が伝導するのを防ぎ、
回転軸を通じた熱の伝導に伴う各種トラブルを防止でき
るようにした浸漬式ポンプを提供することにある。
め、本発明は、機枠と、該機枠の上端側に取付けられた
モーターと、上記機枠の下端側に取付けられたポンプ用
ハウジングと、機枠内に挿通され、上記モーターから延
出して上記ハウジングまで伸びる回転軸と、該回転軸の
先端におけるハウジング内に設けられた羽根車とを備
え、上記モーターの駆動に伴う羽根車の回転により、吸
入口からハウジング内に液体を吸入し且つ吐出口から吐
出するように構成された浸漬式ポンプにおいて、上記機
枠とモーターとの間に、上記回転軸に取付けられて空気
をモーター側からポンプ側ないし外周側へ向けて流すフ
ァンを内部に収容し、且つ該ファンが圧送した空気を排
出する開口を周囲に備えている空冷室を設けたことを特
徴とするものである。
用ハウジングを液中に沈め、モーターを駆動させること
により使用する。このとき、空冷室内のファンが回転軸
と共に回転し、該空冷室の空気をモーター側からポンプ
側ないし外周側へ向けて圧送する上、熱せられた空気は
開口から排出されるため、モーター駆動等によって熱が
発生しても、あるいは、移送すべき液体が高温であって
も、該回転軸を効率よく冷却して、それらの熱が回転軸
を伝って液体あるいはモーター等に伝導することを防
ぐ。この結果、回転軸を通じた熱の伝導に伴う、液温の
上昇やポンプ各所の劣化、故障等の各種トラブルを防止
することができる。
に優れた素材により形成して、ファン自体でも放熱させ
るようにすることが望ましい。
実施例を示すもので、この実施例の浸漬式ポンプは、機
枠1と、該機枠1の上端側に取付けられたモーター2
と、上記機枠1の下端側に取付けられたポンプ用ハウジ
ング3と、機枠1内に挿通され、上記モーター2から延
出して上記ハウジング3まで伸びる回転軸8と、該回転
軸8の先端におけるハウジング3内に設けられた羽根車
9とを備えている。
用ハウジング3をそれぞれ固定するためのもので、移送
すべき液体のタンク14の蓋14bに取付ける取付枠部
1aと、該取付枠部1aの上部に空冷室4を形成するフ
ァン用ケーシング1bと、取付枠部1aの下端に取付け
られた複数本の柱状部1cと、該柱状部1cの下端に設
けられた皿状のハウジング取付部1dとを備えている。
この機枠1の取付枠部1aとハウジング取付部1dとに
は、それぞれの中央部に上記回転軸8を挿通させるため
の穴が穿設されており、そのうち取付枠部1aの穴に
は、回転軸8を回転自在に挿通させる軸受11が取付け
られている。一方、ハウジング取付部1dの穴は、回転
軸8の直径より大きめに穿設されていて、その穴と回転
軸8との間を、柱状部1cの間からポンプ用ハウジング
3内に液体を吸入する吸入口6としている。
形成されているもので、該モーター2のケーシングの転
がり軸受12により、機枠1の中央部に支持されてい
る。
ン用ケーシング1bの上端部に、上記モーター2のケー
シングを取付けることにより形成されており、そのファ
ン用ケーシング1b内に、回転軸8に直接取付けられた
ファン5が収容されている。この空冷室4は、上記ファ
ン5が収容できる程度の大きさに形成されていて、ファ
ン用ケーシング1bにおける外周に、複数の排気用開口
4aが設けられている。上記ファン5は、空冷室4内の
空気をモーター2側からポンプ用ハウジング3側ないし
外周側へ向けて圧送して、上記開口4aより排気するも
のであり、アルミニウムあるいはアルミ合金等の熱伝導
性に優れた素材で形成されている。
自在に連結された4段のハウジング部材3aと、最下段
に位置するハウジング部材3aの下端に取付けられたハ
ウジング底蓋部材3bとで構成されており、該ハウジン
グ底蓋部材3bに挿通された取付けボルト3cにより機
枠1のハウジング取付部1dに締め付け固定されてい
る。上記各ハウジング部材3aは、それぞれ円筒状の外
周壁13aと、該外周壁13aの一端に一体に設けられ
て、各ポンプ室を区画する区画壁13bとを備え、さら
に最上段のハウジング部材を除く他のハウジング部材に
は、上記区画壁13b上に、上方に向けて立ち上がった
案内羽根と、該案内羽根の上端に設けた仕切板13cと
を、該区画壁13bと一体に設けて、区画壁13bと仕
切板13cとの間に案内羽根でガイドされる通液間隙を
形成している。上記区画壁13bは、その中央部におい
て回転軸6との間に吸入穴を開設すると共に、羽根車7
との間をシールするシール部13dを設けたものであ
る。また、上記仕切板13cは、その中央側が回転軸6
上のスリーブ13eと一体化され、その外周側は隣接す
るハウジング部材の外周壁13aの内側との間に流路を
形成して対向配置されている。そして、これらのハウジ
ング部材3aは外周壁13aの端部を隣接する外周壁1
3aの基端部に嵌挿することにより、内部を密封した状
態で相互に連結されている。
部、即ち上記回転軸8の軸線の延長上に、液体を下方に
向けて吐出する吐出口7を備えている。この吐出口7
は、タンク14の底に設けた吐出孔14aに直接挿入し
て接合するものであり、ポンプ自体をタンクに設置する
凸状の継手7aを形成している。上記吐出口7の継手7
aの周囲には、ゴム製のOリングからなるシール部材が
取付けられていて、吐出孔14aに接合部分における液
体の漏れを防止することができるようになっている。
6先端に一定の間隔で段状に取付けられた4つの羽根車
9が、それぞれ各段のハウジング部材3aに対応するよ
うに位置している。上記羽根車9は、モーター2の駆動
により回転して、液体を上記吸入口6から順次各ハウジ
ング部材3a内に吸入し、該吸入した液体を順次下段側
の羽根車7を経て最終的に上記突出口7に圧送、吐出さ
せるためのもので、羽根車9の回転によって回転軸8に
上方向きの推力を生じさせて、モーター2の重力と相殺
させることにより、該モーター2の自重が転がり軸受1
2に与える力を軽減するものである。また、この各羽根
車9は、その数を減らして液体に対する吸引力を調整す
ることができるように、それぞれ着脱自在に取付けられ
ている。
設した場合について説明したが、この段数は、必要に応
じて増減することができる。また、上記各羽根車9の回
転軸8に対する取付けは、例えば、それぞれの羽根車9
のボスと回転軸8とに設けられたキー溝にキーを差し込
んで固定したり、あるいは螺子等で締めつけて固定した
りするなど、適当な手段を用いることができる。
用ハウジング3を液中に沈めると共に、吐出口7をタン
ク14の底の吐出孔14aに接合して設置することによ
り吐出口7の配管を完了する。そして、モーター2を駆
動することにより、移送すべき液体はハウジング3の上
方に設けられた吸入口6からハウジング3内に吸入され
ると共に、上方から下方に向けて圧送されて吐出口7か
ら吐出される。この浸漬式ポンプの設置に際し、液体を
吸入する吸入口6が、上記ハウジング3の上方に設けら
れていて、該ハウジング3内に吸入した液体は上方から
下方に向けて圧送されるため、従来のもののようなメカ
ニカルシール等の軸封装置を省略することができ、面倒
なメンテナンスや軸封装置の交換を行う必要がない。
8と共に回転して、該空冷室4の空気をモーター2側か
らポンプ側ないし外周側へ向けて圧送すると共に、熱せ
られた空気を開口から排出して回転軸8を効率よく冷却
する。これにより、モーター2のローターで熱が発生し
たり、回転軸の回転に伴って該モーター2のケーシング
の転がり軸受12、機枠1の軸受11等で摩擦熱が生じ
ても、あるいは、移送すべき液体が高温であっても、そ
れらの熱が回転軸8を伝って液体あるいはモーター2等
に伝導することを防ぐことができる。その結果、回転軸
を通じた熱の伝導に伴う、液温の上昇や蒸発、あるいは
モーター2や軸受11、転がり軸受12等のポンプ各所
の劣化、故障等の各種トラブルを防止することができ
る。
して、その蒸気が軸受11と回転軸8の隙間等から空冷
室4内に侵入したとしても、ファン5によって圧送され
て開口4aから排出されるため、蒸気がモーター2のケ
ーシング内部に侵入することを防ぐことができ、これに
より、蒸気によって該モーター2や転がり軸受12等が
劣化、故障するのを抑えることができる。
た素材により形成されているので、該ファン5自身も放
熱して冷却が一層促進される。
たファン用ケーシング1bにより空冷室4が形成されて
いるが、この空冷室4は、ファン用ケーシング1bをモ
ーター2のケーシングと一体に設けて、その下端部を機
枠1に取付けて形成したり、あるいは、機枠1やモータ
ー2のケーシングと全く別体に形成して、これら機枠1
とモーター2との間に設けるようにしてもよい。
型ファン等、空冷室4内の空気をモーター2側からポン
プ用ハウジング3側ないし外周側へ向けて圧送して、上
記開口4aより排気するできるものであれば、任意の型
のファンを使用することができる。また、このファン5
は、空冷室4の中空内に収容可能な範囲内で、できるだ
け羽根を大きくすることが望ましい。
ポンプによれば、機枠とモーターとの間に、上記回転軸
に取付けられて空気をモーター側からポンプ側ないし外
周側へ向けて流すファンを内部に収容し、且つ該ファン
が圧送した空気を排出する開口を周囲に備えている空冷
室を設けたので、モーター駆動等によって熱が発生して
も、あるいは、移送すべき液体が高温であっても、上記
空冷室内のファンが回転軸を効率よく冷却して、それら
の熱が回転軸を伝って液体あるいはモーター等に伝導す
ることを防ぎ、この結果、回転軸を通じた熱の伝導に伴
う、液温の上昇やポンプ各所の劣化、故障等の各種トラ
ブルを防止することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】機枠と、該機枠の上端側に取付けられたモ
ーターと、上記機枠の下端側に取付けられたポンプ用ハ
ウジングと、機枠内に挿通され、上記モーターから延出
して上記ハウジングまで伸びる回転軸と、該回転軸の先
端におけるハウジング内に設けられた羽根車とを備え、 上記モーターの駆動に伴う羽根車の回転により、吸入口
からハウジング内に液体を吸入し且つ吐出口から吐出す
るように構成された浸漬式ポンプにおいて、 上記機枠とモーターとの間に、上記回転軸に取付けられ
て空気をモーター側からポンプ側ないし外周側へ向けて
流すファンを内部に収容し、且つ該ファンが圧送した空
気を排出する開口を周囲に備えている空冷室を設けたこ
とを特徴とする浸漬式ポンプ。 - 【請求項2】請求項1に記載の浸漬式ポンプにおいて、
上記ファンが熱伝導性に優れた素材により形成されてい
るもの。
Priority Applications (4)
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Publications (1)
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JPH11241698A true JPH11241698A (ja) | 1999-09-07 |
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ID=13096914
Family Applications (1)
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