JPH0619838Y2 - 電動ポンプ - Google Patents

電動ポンプ

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JPH0619838Y2
JPH0619838Y2 JP1987089803U JP8980387U JPH0619838Y2 JP H0619838 Y2 JPH0619838 Y2 JP H0619838Y2 JP 1987089803 U JP1987089803 U JP 1987089803U JP 8980387 U JP8980387 U JP 8980387U JP H0619838 Y2 JPH0619838 Y2 JP H0619838Y2
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JP
Japan
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pump
bubbles
housing
suction port
impeller
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JP1987089803U
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JPS63198493U (ja
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寿博 永井
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、インペラを回転させて流体を移送する電動
ポンプであって、特にハウジングに気泡排出口を有する
電動ポンプに関する。
[従来の技術] 第2図は従来の電動ポンプを示す断面図である。この電
動ポンプは、ガソリン,軽油等の揮発性の高い液体燃料
のような流体を送るためのポンプであり、燃料タンク2
4内の液体燃料23内に浸漬して使用されるポンプであ
る。
図において、1はポンプの外殻をなすハウジングであ
る。ハウジング1内には、下部にポンプ室2と上部に電
動機室3と電動機室3の周囲にポンプ室2から吐出され
た燃料の流路4とが形成されている。電動機室3内には
電動機6が収納されており、電動機6のシャフト5は下
方へ長く延びており、ポンプ室2内のインペラ12が直
結されている。シャフト5の上端部はスリーブベアリン
グ7で支持され、下部は電動機6とインペラ12との間
に設けられたスリーブベアリング8によって支持されて
いる。シャフト5にかかるスラストはスリーブベアリン
グ8の上,下部に設けられたスラストベアリング9,1
0によって受けられる。11はスラストワッシャであ
る。
インペラ12は複数枚の螺旋状に形成された羽根13を
有するものであり、羽根13の先端部14はポンプの吸
込口15に面している。インペラ12はシャフト5と一
体になって回転するようにキー16とナット17によっ
てシャフト5に固着されている。
ハウジング1の上端部にはブラケット18が固着されて
おり、ブラケット18の中心部はスリーブベアリング7
を保持する構造となっている。また、ブラケット18に
は送られる燃料の通路となる複数個の貫通穴19があけ
られている。ブラケット18の上側にはフィッティング
20がスクリュウ(ボルト)22によって固着されてい
る。フィッティング20の上部は吐出口21となってお
り、図示しない配管が連結される。
インペラ12の羽根13の先端部14の外周部付近に面
するハウジング1にはポンプ室2から外部に貫通する気
泡排出口26が複数個あけられている。気泡排出口26
はポンプの運転にともなって発生する気泡25を排出す
るために設けられたものである。
次に、第2図に示す従来の電動ポンプの動作について説
明する。図示しない外部の電源から電力が供給される
と、電動機室3内の電動機6が回転し、電動機6にシャ
フト5で直結されたインペラ12は、スリーブベアリン
グ7,8とスラストベアリング9,10とによって支持
されて所定方向に高速で回転駆動される。
このインペラ12の回転により、燃料タンク24内の液
体燃料23は、ポンプの吸込口15からポンプ室2内へ
吸入され、ポンプ室2からハウジング1内の電動機6外
側の流路4を通り、ブラケット18の貫通穴19を経て
フィッティング20内に入り、フィッティング20の吐
出口21から図示しない配管へ送り出され目的の個所へ
移送される。
このポンプ作用において、燃料23を移送させる動力
は、高速回転するインペラの羽根13によって燃料に与
えられるのであるが、吸込口15の近くの羽根先端部1
4では流体(燃料)内の圧力が非常に低圧となる部分が
あり、その部分で多量の気泡が発生する。この気泡は、
ポンプ能力を低下させたり、キャビテーションを発生さ
せたりするので、この気泡25を排除するため、羽根先
端部14の周囲のハウジング1に気泡排出口26として
多数の小穴があけられており、羽根13の高速回転によ
って生じる遠心力によって、一部の流体と共に気泡25
は気泡排出口26からポンプ外は排除される。
[考案が解決しようとする問題点] 従来の電動ポンプは以上のように構成されているので、
羽根先端部14で発生した気泡25は気泡排出口26か
ら排出される。しかし、ポンプ外に排出された気泡25
の一部は、吸入される流体(燃料)23と共に再びポン
プの吸込口15から吸入される。そのため、羽根先端部
14では新しく発生する気泡に加わり、気泡25の量が
多くなる。気泡25の量が多くなると気泡排出口26か
ら排出しきれなくなり、ポンプ内を上昇する気泡も多く
なる。インペラの羽根13の付近に気泡が多くなるとポ
ンプ性能が低下し、不安定になる。また、気泡によるベ
ーパーロックを起こし、燃料の移送が不可能になった
り、キャビテーションによる損傷,故障が発生する等の
問題点があった。
この考案は、上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、ポンプ内に存在する有害な気泡25の量を
少なくするために、気泡排出口26からポンプ外へ排出
された気泡25が、吸込口15から再び吸入されないよ
うな電動ポンプを得ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この考案に係る電動ポンプは、羽根先端部付近の周囲の
ハウジングに設けられた複数個の気泡排出口の外周に該
気泡排出口から出た気泡をポンプの吸込口から隔てるよ
うに前記吸込口の下端周囲を外側上方へ延ばしてまくり
上げた形状とした隔壁を設けたものである。
[作用] この考案における電動ポンプは、気泡排出口の外周に該
気泡排出口から出た気泡をポンプの吸込口から隔てるよ
うに前記吸込口の下端周囲を外側上方へ延ばしてまくり
上げた形状とした隔壁を設けたので、一旦気泡排出口か
ら排出された気泡は、この下端周囲を外側上方へ延ばし
てまくり上げた形状の隔壁によって隔てられるため、再
び吸込口からポンプ内に吸い込まれることはない。その
ため、ポンプ内に存在する気泡の量は少なくなり、ポン
プの性能低下,不安定,ベーパーロック,キャビテーシ
ョン等の不具合が発生するのを防止することができる。
[考案の実施例] 以下、この考案の一実施例を図について説明する。第1
図はこの考案の一実施例による電動ポンプの縦断面図で
ある。図において、1はハウジングであり、ポンプの外
殻を形成する。ハウジングの下部にはポンプ室2が形成
され、上部には電動機室3と電動機室3の外周に流路4
が形成されている。電動機室3内には電動機6が設けら
れ、電動機6のシャフト5は下方へ延びており、インペ
ラ12が固着されている。シャフト5はスリーブベアリ
ング7,8及びスラストベアリング9,10で支持され
ている。11はスラストワツシャである。インペラ12
には螺旋状をなす複数個の羽根13が形成されている。
15はポンプの吸込口であり、14は吸込口に対する羽
根13の先端部である。インペラ12はキー16及びナ
ット17によってシャフト5に一体に固着されている。
ハウジング1の頂端面にはブラケット18が固着されて
おり、ブラケット18の上にはフィッティング20が固
着されている。ブラケット18の中央部はスリーブベア
リングを支持し、ブラケット18の周辺部には、流体を
流路4からフィッティング20内へ流すための複数個の
貫通穴19があけられている。フィッティング20の上
部には吐出口21が形成され、図示しない配管が連結さ
れる。ブラケット18とフィッティング20はスクリュ
ウ(ボルト)2にによってハウジング1の頂端面に固着
されている。
この電動ポンプは移送されるべき流体である燃料タンク
24内の燃料23内に浸漬して使用される。ポンプの運
転にともない、羽根先端部14付近から気泡25が発生
する。この気泡25を排出するために、その付近のハウ
ジング1に気泡排出口26が複数個あけてある。ポンプ
の吸込口15の下端部外周から外側へまくれ上がる形状
で隔壁27が形成されている。隔壁27は、ポンプ室2
を形成するハウジング1の外周部に空間部28をおいて
囲むように設けられている。29は隔壁27の上端部で
ある。隔壁27は、ハウジング1と一体に製作されても
よく、別部品としてハウジング1に取り付けられてもよ
い。
次に作用について説明する。図示しない外部の電源から
電力が供給されると、電動機室3内の電動機6が回転
し、電動機6のロータの軸と一体でありポンプ室2に延
びているシャフト5とシャフト5に固着されたインペラ
12が所定の方向に高速で回転する。これらの回転部は
スリーブベアリング7,8で支持され、回転部の重量及
びインペラ12に発生する推力はスラストベアリング
9,10で支持される。
インペラ12の高速回転により、複数枚の螺旋状の羽根
13は移送すべき流体である燃料タンク24内の燃料2
3をポンプの吸込口15から吸入する。インペラの羽根
13によって吸入され加圧された燃料は、ポンプ室から
ハウジング1内の電動機室3の外側の流路4を通り、ブ
ラケット18の貫通穴19を経てフィッティング20内
に入り吐出口21から吐出口21に連結されている図示
しない配管を通って目的の個所へ移送される。
このような電動ポンプは、高速回転するインペラの螺旋
状の羽根13の流体力学的作用によって流体に圧力,運
動量を与えるのであるが、羽根13の表面上の流体内で
は圧力が高くなる部分と低くなる部分がある。特に、吸
込口15に近い羽根先端部14では低圧となる個所があ
るため、気泡25が発生する。液中に気泡があるとポン
プの効率を低下させ、ベーパーロックやキャビテーショ
ンというような不都合な現象も発生する。そこで羽根先
端部14付近の外周のハウジング1に複数個の小孔であ
る気泡排出口26をあけて、遠心力を利用して一部の液
体と共に気泡25をポンプ室2のハウジング1外へ排出
することにより前記の不具合が発生することを防止して
いる。
しかし、従来は第2図について前述したように、ポンプ
外に排出された気泡25の一部は再び吸込口15からポ
ンプ内へ吸い込まれ、前記問題点を解消するには不十分
であった。
この考案による電動ポンプにおいては、ポンプ吸込口1
5の下端から外側外周にハウジング1を延長してまくり
上げた形状の隔壁27が設けられているので、気泡排出
口26から排出された気泡25は、ポンプ室2の外壁を
形成するハウジング1と隔壁27との間の空間部28内
を浮力によって上昇して行き、隔壁27の上端部29か
ら出て行き、浮力によって上昇する。以上の間に気泡2
5は液化や溶解によって次第に消滅する。また、気泡2
5が出て行き自由になる隔壁上端部29はポンプ吸込口
15から離れており、上方にあるので、排出された気泡
25が再び吸込口15からポンプ内へ吸い込まれること
はない。
これによって、ポンプ内の気泡によってポンプ効率が低
下したり、ベーパーロックやキャビテーションによる不
具合が発生することを防止することができる。
なお、上記実施例では液体燃料を移送する電動ポンプに
ついて説明したが、他の流体を移送するポンプ装置であ
っても同様な構成によって、気泡を排除して問題点を解
決するため同様な作用効果を奏する。
[考案の効果] 以上のように、この考案によれば、気泡排出口の外周に
ポンプの吸込口と隔離する隔壁を設けたので、気泡排出
口から排出された気泡が再びポンプ吸込口から吸い込ま
れることを防止することができる。これによって、気泡
が多いために生じるポンプの効率低下,不安定を防止
し、ベーパーロックやキャビテーションの発生を防止す
る効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による電動ポンプを示す縦
断面図、第2図は従来例による電動ポンプの縦断面図で
ある。 図において、1はハウジング、12はインペラ、13は
羽根、14は羽根先端部、15は吸込口、26は気泡排
出口、27は隔壁である。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】螺旋状の羽根が形成されたインペラをハウ
    ジング内で回転駆動することによって流体を移送する電
    動ポンプにおいて、前記羽根先端部付近の周囲の前記ハ
    ウジングに設けられた複数個の気泡排出口の外周に該気
    泡排出口から出た気泡をポンプの吸込口から隔てるよう
    に前記吸込口の下端周囲を外側上方へ延ばしてまくり上
    げた形状とした隔壁を設けたことを特徴とする電動ポン
    プ。
JP1987089803U 1987-06-11 1987-06-11 電動ポンプ Expired - Lifetime JPH0619838Y2 (ja)

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JP1987089803U JPH0619838Y2 (ja) 1987-06-11 1987-06-11 電動ポンプ

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JP1987089803U JPH0619838Y2 (ja) 1987-06-11 1987-06-11 電動ポンプ

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JPS63198493U JPS63198493U (ja) 1988-12-21
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Families Citing this family (2)

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CN104728125A (zh) * 2015-03-19 2015-06-24 胡永进 一种陆地和水下双用的水泵

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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