JPH11241067A - Stn液晶ディスプレイ - Google Patents

Stn液晶ディスプレイ

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Publication number
JPH11241067A
JPH11241067A JP10336705A JP33670598A JPH11241067A JP H11241067 A JPH11241067 A JP H11241067A JP 10336705 A JP10336705 A JP 10336705A JP 33670598 A JP33670598 A JP 33670598A JP H11241067 A JPH11241067 A JP H11241067A
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JP
Japan
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formula
liquid crystal
compounds
component
compound
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Application number
JP10336705A
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English (en)
Inventor
Harald Dr Hirschmann
ハラルド・ヒルシュマン
Sven Schuepfer
スヴェン・シェップファー
Marcus Reuter
マルクス・ロイター
Volker Reiffenrath
フォルカー・ライフェンラート
Sabine Schoen
サビーネ・シェーン
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Merck Patent GmbH
Original Assignee
Merck Patent GmbH
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C13/00Cyclic hydrocarbons containing rings other than, or in addition to, six-membered aromatic rings
    • C07C13/28Polycyclic hydrocarbons or acyclic hydrocarbon derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/04Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
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    • C09K19/08Non-steroidal liquid crystal compounds containing at least two non-condensed rings
    • C09K19/30Non-steroidal liquid crystal compounds containing at least two non-condensed rings containing saturated or unsaturated non-aromatic rings, e.g. cyclohexane rings
    • C09K19/3001Cyclohexane rings
    • C09K19/3059Cyclohexane rings in which at least two rings are linked by a carbon chain containing carbon to carbon triple bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/12Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
    • C07C2601/14The ring being saturated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09K2323/00Functional layers of liquid crystal optical display excluding electroactive liquid crystal layer characterised by chemical composition

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】短い応答時間と良好な急峻・角度依存性のスー
パーツイスト液晶ディスプレイ及びそれ用のネマティッ
ク液晶混合物を提供する。 【解決手段】枠と2枚の外板とからなるセル内の配向膜
を有する電極層、外板表面上の分子長軸−外板のチルト
角1°〜30°、配向膜から配向膜へのセル中の液晶混合
物のねじれ角100°〜600°、セル中の正誘電異方性のネ
マティック液晶混合物がa)誘電異方性>+1.5の一般式
IAを含む1以上の化合物からなる液晶成分A5〜90重量
%;b)誘電異方性−1.5〜+1.5の一般式IBを含む1以
上の化合物からなる液晶成分B10〜80重量%;c)誘電異
方性<−1.51以上の化合物からなる液晶成分D0〜20重量
%;d)層厚みとカイラルネマティック液晶混合物のナチ
ュラルピッチとの比約0.2〜1.3の光学活性成分Cからな
る液晶混合物をもつスーパーツイスト液晶ディスプレ
イ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、格別に短い応答時
間と良好な急峻性及び角度依存性を有するスーパーツイ
スト液晶ディスプレイ(SLCDs)又はスーパーツイストネ
マティック液晶ディスプレイ(STN)に関し、そしてそこ
で使用される新規なネマティック液晶混合物に関する。
【0002】
【従来の技術】SLCDsは、例えばEP 0 131 216 B1;DE 3
4 23 993 A1;EP 0 098 070 A2; M.Schadt 及び F. Le
enhouts, 17th Freiburg Congress on Liquid Crystals
(8.-10. 04. 87); K. Kawasaki et al., SID 87 Dige
st 391 (20. 6); M. Schadt及び F. Leenhouts, SID 8
7 Digest 327 (20. 1); K. Katoh et al., JapaneseJo
urnal of Applied Physics, Vol. 26, No. 11, L 1784-
L 1786 (1987); F.Leenhouts et al., Appl. Phys. Le
tt. 50 (21), 1468 (1987); H. A. van Sprang 及び
H. G. Koopman, J. Appl. Phys. 62 (5), 1734 (198
7); T. J. Scheffer 及び J. Nehring, Appl. Phys. L
ett. 45 (10), 1021 (1984); M. Schadt及び F. Leenh
outs, Appl. Phys. Lett. 50 (5), 236 (1987) 及び E.
P. Raynes, Mol. Cryst. Liq. Cryst. Letters, Vol.
4 (1), pp. 1-8 (1986)より公知である。ここでSLCDと
いう語は、例えばWatersらのディスプレイ素子(C. M. W
aters etal., Proc. Soc. Inf.
Disp. (New York) (1985)
(3rd Intern. Display Conf
erence, Kobe, Japan), STN
液晶ディスプレイ (DE-A 35 03 259), SBE液晶ディス
プレイ(T. J. Scheffer 及び J. Nehring, Appl. Phys.
Lett. 45 (1984) 1021), OMI液晶ディスプレイ(M. Sch
adt 及び F. Leenhouts, Appl. Phys. Lett. 50 (198
7), 236, DST液晶ディスプレイ (EP-A 0 246 842) 又は
BW-STNディスプレイ (K. Kawasaki et al.,SID 87 Dige
st 391 (20.6)のような、160°と360°の間のねじれ角
を有する比較的高度にツイストしたいかなるディスプレ
イ素子をも包含する。
【0003】標準的なTNディスプレイと比較して、この
種のSLCDsは、極めて良好な電気光学的特性曲線の急峻
性と、これに起因するより良好なコントラスト値によ
り、また極めて低いコントラストの角度依存性により特
徴付けられる。特に興味深いものは、特に比較的低い温
度でも、顕著に短い応答時間を有するSTNディスプレイ
である。短い応答時間を達成するために、液晶混合物の
回転粘度は、ほとんどの場合、比較的高蒸気圧のモノト
ロピック添加物を使用して、従来最適化されてきた。し
かしながら、達成された応答時間は、全ての製品に適し
たものではなかった。
【0004】STNディスプレイで、急峻な電気光学的特
性を達成するためには、液晶混合物は比較的高いK33/K
11値及び比較的小さなΔε/ε値を有さねばならな
い。
【0005】コントラスト及び応答時間の最適化に加
え、さらに重要な要件; 1.幅広いd/pウインドウ、 2.高い化学的長時間安定性、 3.高い電気抵抗、 4.しきい値電圧の低い周波数依存性と低い温度依存性 が、この種の混合物には求められる。
【0006】達成されたパラメーターの組み合わせはな
お適切なものとはいえず、特に高マルチプレックスには
全く適さないばかりか、低マルチプレックス及び中マル
チプレックス(1/400)STNディスプレイにも適さない。
これはある場合にはさまざまな要件が、相反する方向で
材料パラメーターにより影響を受けることによる。従っ
て、上記の要件を満たす、顕著に短い応答時間と、同時
に、広域な使用温度、特性曲線の高急峻性、良好なコン
トラストの角度依存性及び低いしきい値電圧を有する、
特に高解像度ディスプレイ(XGA)用のSLCDsに対する需要
が、引き続き大いに存在する。
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、短い
応答時間を有し、上記の不都合が全くないか、わずかし
かない、SLCDsを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題は、式IAの化合
物;
【化19】 (式中Raは、炭素原子1個から12個を有するアルキル、
アルコキシ、アルケニル又はアルケニルオキシであり、
bは、炭素原子1個から5個を有するアルキル又はアル
コキシであり、Zは、−COO−、−CH2CH2−又は単結合で
あり、
【化20】 を1又は2以上含有し、そして1又は2以上の式IBの化合
物;
【化21】 (式中R3は、炭素原子2個から7個を有するアルケニル基
であり、R4は、式IAのRaと同義であり、そしてcは、0又
は1である)を含有するネマティック液晶化合物の使用
により、解決できることを今回見いだした。
【0008】本発明によるスーパーツイスト液晶ディス
プレイのための混合物への式IA及び式IBの化合物の使用
は、例えば低温のディスプレイ中での長い使用時間を提
供する。これらの使用時間は、式IAの化合物のかわり
に、対応する非フッ化トランを含有する同等の液晶混合
物の使用の場合よりも長い。さらに、本発明による混合
物は、以下の有利な物性を特徴とする; − 低粘度を有し、 − しきい値電圧及び動作電圧の低い温度依存性を有
する。
【0009】従って、本発明は、 − フレームと共にセルを形成する、2枚の外板、 − 外板の内側で配向膜を有する電極層、 − 外板表面上の分子長軸と外板との間でなす1°か
ら30°のチルト角、 − 配向膜から配向膜への、セル中の液晶混合物のね
じれ角が100°から600°の大きさ、及び − セル中に存在する正の誘電異方性のネマティック
液晶混合物が、 a)+1.5より大きな誘電異方性を有する1又は2以上の化
合物からなる液晶成分Aを5重量%から90重量%; b)−1.5から+1.5の間の誘電異方性を有する1又は2以上
の化合物からなる液晶成分Bを10重量%から80重量%; c)−1.5より小さな誘電異方性を有する1又は2以上の化
合物からなる液晶成分Dを0重量%から20重量%;そして d)層の厚み(外板の間隔)とカイラルネマティック液晶
混合物のナチュラルピッチとの間の比率が約0.2から1.3
となるような量の光学的に活性な成分Cからなる液晶混
合物を有する液晶ディスプレイであって、成分Aが、1又
は2以上の式IAの化合物;
【化22】 (式中Raは、炭素原子1個から12個を有するアルキル、
アルコキシ、アルケニル又はアルケニルオキシであり、
bは、炭素原子1個から5個を有するアルキル又はアル
コキシであり、Zは、−COO−、−CH2CH2−又は単結合で
あり、
【化23】 を含有し、そして成分Bが、1又は2以上の式IBの化合
物;
【化24】 (式中R3は、炭素原子2個から7個を有するアルケニル基
であり、R4は、式IAのRaと同義であり、そしてcは、0又
は1である)を含有する、液晶ディスプレイに関する。
【0010】本発明は、SLCDsで使用するための液晶混
合物にも関する。好適な式IAの化合物は、Zが単結合で
ある化合物である。特に好適な式IAの化合物は、付属式
IA1から付属式IA10の化合物である;
【化25】
【0011】
【化26】 (式中、Ra及びRbは、それぞれ互いに独立して、式IAで
定義の意味を有し、そして好ましくはそれぞれ互いに独
立して、炭素原子1個から5個を有する直鎖アルキル又は
直鎖アルコキシ、ビニル又は炭素原子3個から7個を有す
る直鎖1E-又は3E-アルケニルであり、特にRaは、炭素原
子1個から5個を有する直鎖アルキル、ビニル又は炭素原
子3個から7個を有する直鎖1E-又は3E-アルケニルであ
り、そしてRbは、炭素原子1個から5個を有する直鎖アル
キルである)
【0012】式IA1から式IA10の化合物のうち、特に好
適なものは、式中
【化27】 さらに特に好適な化合物は、
【化28】 である化合物である。式IA1から式IA10の化合物の群の
うち、式IA2、式IA4、式IA8及び式IA10の化合物は、格
別に好適である。
【0013】式IBの化合物は、以下の化合物を包含す
る;
【化29】 (式中、R3は、炭素原子2個から7個を有するアルケニル
基であり、そしてR4は、式IAのRaで定義のとおりであ
る。好適な式IB1及び式IB2の化合物は、式中R3は、ビニ
ル又は炭素原子3個から7個を有する1E-又は3E-アルケニ
ルであり、そしてR4は、式IAのRaで定義の意味を有する
化合物である) 式IB1の特に好適な化合物は、付属式IB1-1から付属式IB
1-5の化合物である;
【化30】 (式中、R3a及びR4aは、それぞれ互いに独立して、H、CH
3、C2H5又はn−C3H7であり、そしてR4bは、炭素原子1個
から8個を有するn−アルキルである)
【0014】式IB2の特に好適な化合物は、付属式IB2-1
及び付属式IB2-2の化合物である;
【化31】 (式中、R3a及びR4bは、それぞれ互いに独立して、式IB1
-1から式IB1-5の化合物で定義の意味を有する)であ
る。特に好適なものは、成分Bが式IB1-4、式IB2-1及び
式IB2-2から選択される化合物を少なくとも1つ含有する
本発明による液晶ディスプレイに適用されるものであ
る。
【0015】成分Aは、好ましくは式II及び/又は式III
の化合物;
【化32】 (式中Rは、炭素原子1個から12個を有するアルキル、ア
ルコキシ又はアルケニル基であり、そのうちさらに1又
は2以上の隣接しないCH2基は、O原子が互いに直接結合
しないように、−O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−又
は−COO−により置換されてもよく、
【化33】 は、それぞれ互いに独立して、
【化34】 L1からL6は、それぞれ互いに独立して、H又はFであり、
Z1は、−COO−、−CH2CH2−又は単結合であり、Z2は、
−CH2CH2−、−COO−、−C≡C−又は単結合であり、Q
は、−CF2−、−CHF−、−CH2−、−OCF2−、−OCHF
−、−OCH2−又は単結合であり、Yは、F又はClであり、
aは、1又は2であり、bは、0又は1である)を含有する。
【0016】式IIの好適な化合物は、付属式IIaから付
属式IIh;
【化35】
【化36】 (式中、R、L1、L2及びL5は、式IIで定義の意味を有す
る)で表される。
【0017】式IIaから式IIhの化合物のうち、好適なも
のは、式IIa、式IIb、式IIc及び式IIfの化合物である。
特に好適なものは、以下の付属式の化合物;
【化37】 (式中、Rは、式IIで定義の意味を有する)を1又は2以上
含有する混合物である。
【0018】特に好適な態様では、成分Aは、式AIから
式AIVの化合物;
【化38】 (式中、Rは、炭素原子1個から12個を有するアルキル、
アルコキシ又はアルケニル基であり、そのうちさらに、
1又は2以上の隣接しないCH2基が、O原子が互いに直接結
合しないという条件で、−O−、−CH=CH−、−CO−、
−OCO−又は−COO−により置き換えられていてもよく、
【化39】 及びQ1は、それぞれ互いに独立して
【化40】 Z3は、
【化41】 −CH2CH2−、−COO−、−O−CO−又は単結合である)を
さらに含有する。
【0019】本発明による混合物は、好ましくは化合物
AIV1から化合物AIV4;
【化42】 (式中、Rは、式AIから式AIVで定義の意味を有する)から
なる群から選択される高い透明点を有する極性化合物を
1又は2以上含有する。
【0020】化合物AIV1から化合物AIV4において、1,4
−フェニレン環は、1又は2以上のフッ素原子によりラテ
ラルに置換されてもよい。好適なこの種の化合物は、式
AIV1-1、式AIV1-2及び式AIV1-3の化合物;
【化43】 (式中、Rは、式AIから式AIVで定義の意味を有する)であ
る。式AIV1から式AIV4の化合物を含有する本発明による
混合物では、これらの化合物Iの割合は、好ましくは約2
%から25%である。
【0021】式IIIの好適な化合物は、付属式IIIaから
付属式IIIv;
【化44】
【0022】
【化45】
【0023】
【化46】 (式中、Rは、式IIIで定義の意味を有し、そしてL3及びL
4は、互いに独立して、それぞれH又はFである)により
表される。
【0024】式IIIaから式IIIvの化合物のうち、好適な
ものは、L3がFである化合物、さらにL3及びL4がFである
化合物である。好適な混合物は、式IA及び式IBの1又は2
以上の化合物に加え、式IIa、式IIb、式IIc、式IIf、式
IIIb、式IIId、式IIIf、式IIIh、式IIIi、式IIIs又は式
IIIuの化合物を、1、2、3又は4以上含有し、好ましくは
式IIIb、式IIId、式IIIh又は式IIIuの化合物を1又は2以
上、及び式IAと式IBの化合物を1から4と式IIa、式IIb及
び/又は式IIcの化合物を1から4含有する。
【0025】本明細書中に記載の式II及び式IIIの化合
物についての付属式の好適化合物において、R、R1及びR
2は、断りがなければ、好ましくは直鎖アルキル、直鎖
アルケニル又は直鎖アルコキシであり、特に炭素原子1
個から12個を有するアルキル、特に炭素原子1個から7個
を有するアルキルである。さらに、付属式IIIb1;
【化47】 (式中、Rは、式IIIでの意味を有し、そして好ましくは
炭素原子1個から7個を有するアルキル又は炭素原子2個
から7個を有するアルケニル、特に炭素原子2個から7個
を有する1E−又は3E−アルケニルである)を1又は2以上
含有する混合物が好ましい。式IIIb1の化合物では、R
は、特に好ましくはビニル、1E−プロペニル、1E−ブテ
ニル、3−ブテニル、3E−ペンテニル、特にビニルであ
る。
【0026】例えば式II及び式IIIの化合物又はそれら
の付属式の化合物の個々の化合物は、本発明によるSTN
ディスプレイで使用できる他の化合物も含め、それぞれ
公知であるか又は公知の化合物と同様にして調製するこ
とができる。
【0027】好適な液晶混合物は、成分Bの化合物を1又
は2以上、好ましくは30重量%から75重量%含有する。
成分Bの化合物は、特に低い回転粘度γ1により特徴付け
られる。
【0028】成分Bは、式IBの化合物1又は2以上に加え
て、好ましくは式IV1から式IV9の化合物;
【化48】 (式中、R1及びR2は、それぞれ互いに独立して、式II及
び式IIIのRと同義であり、そして式IV6の化合物は、式I
Bの化合物とは異なる)からなる群から選択される化合物
を1又は2以上含有する。
【0029】成分Bは、好ましくはさらに式IV10から式I
V24の化合物;
【化49】
【化50】 (式中、R1及びR2は、それぞれ互いに独立して、式II及
び式IIIのRと同義であり、そして式IV16の化合物は、式
IBの化合物とは異なる)からなる群から選択される化合
物を1又は2以上含有する。式IV10から式IV19、式IV23及
び式IV24の1,4−フェニレン基は、それぞれ互いに独立
して、フッ素により単置換又は多置換されていてもよ
い。
【0030】特に好適なものは、式IV12a;
【化51】 (式中、R1#は、式IBのR3と同義であり、そしてR2#は、
炭素原子1個から4個を有する直鎖アルキルである)の化
合物を1又は2以上含有する混合物である。これらの化合
物で、R1#は、特に好ましくはビニル、1E−プロペニ
ル、1−ブテニル、2E−ブテニル、3−ブテニル、2E−ペ
ンテニル又は3E−ペンテニルである。R2#は、特に好ま
しくはメチル、エチル又はプロピル、特にメチル又はエ
チルである。さらに、好ましいものは、式IV12aの化合
物及び式中R3aが、H、CH3、C2H5又はn−C3H7であり、そ
してR4bは、炭素原子1個から8個を有するn−アルキルで
ある式IB2-1及び/又は式IB2-2の化合物を含有する混合
物である。
【0031】成分Bは、化合物IBに加えて、さらに式IV2
5から式IV31の化合物;
【化52】 (式中、R1及びR2は、式II及び式IIIのRで定義の意味を
有し、そしてLは、H又はFである)からなる群から選択さ
れる化合物を、1又は2以上含有する。式IV25から式IV31
の化合物の1,4−フェニレン基は、それぞれ互いに独立
して、フッ素により単置換又は多置換されていてもよ
い。
【0032】特に好適なものは、R1がアルキル、そして
R2がそれぞれの場合、炭素原子1個から7個を有するアル
キル又はアルコキシ、特にアルコキシである式IV25から
IV31の化合物である。さらに、好適なものは、LがFであ
る式IV25及び式IV31の化合物である。式IV1から式IV31
の化合物で、R1及びR2は、それぞれ互いに独立して、特
に好ましくは炭素原子1個から12個を有する直鎖アルキ
ル又はアルコキシである。
【0033】成分Bは、任意に式VI及び式VIIの化合物;
【化53】 (式中、CrH2r+1は、直鎖アルキル基であり、そしてr
は、1から9である)からなる群から選択される化合物を1
又は2以上含有する。
【0034】さらに好適な態様では、成分Bは、さらに
式VIII及び式IXの化合物;
【化54】 (式中、R1及びR2は、それぞれ互いに独立して、式II及
び式IIIのRで定義の意味を有し、そして式VIII及び式IX
の化合物は式IBの化合物とは異なる)の群からの化合物
を1又は2以上含有する。さらに好適な液晶混合物は、式
Xから式XIVの化合物;
【化55】 (式中、Halは、F又はClであり、LはH又はFであり、そし
てRは式II及び式IIIで定義の意味を有し、特にRが炭素
原子1個から12個を有するアルキルである)からなる群か
ら選択される成分を少なくとも1つ含有する。
【0035】液晶混合物は、層の厚み(外板の間隔)とカ
イラルネマティック液晶混合物のナチュラルピッチの間
の割合が0.2より大きくなる量で、光学的活性化成分C
任意に含有してもよい。この成分としては、当業者は、
任意に、例えばコレステリルノナノエート、S−811(Mer
ck KGaA, Darmstadt, Germanyより)及びCB15(BDH, Pool
e, U. K. )のように、商業的に入手可能な、多数のカイ
ラルドーパントを使用できる。ドーパントの選択は、自
体重要ではない。成分Cの化合物の割合は、好ましくは0
%から10%、特に0%から5%、特に好ましくは0%から3
%である。
【0036】特に好適な態様では、本発明による混合物
は、好ましくは5重量%から35重量%、特に5重量%から
25重量%の液晶性トラン化合物を含有する。この液晶性
トラン化合物の使用により、小さい層厚みで実質的に短
い応答時間での動作が可能である。式IAのトラン化合物
に加えて、液晶混合物は、好ましくはさらに1又は2以上
のトラン化合物、好ましくは式T1から式T4の化合物;
【化56】 (式中
【化57】
【化58】 dは、0又は1であり、L1からL6は、それぞれ互いに独立
して、H又はFであり、Qは、−CF2−、−CHF−、−CH
2−、−OCF2−、−OCHF−、−OCH2−又は単結合であ
り、Yは、F又はClであり、Z4は、−CO−O−、−CH2CH2
−又は単結合であり、そしてR1及びR2は、それぞれ互い
に独立して、式II及び式IIIで定義のRの意味を有する)
からなるグループTから選択されるトラン化合物を含有
する。
【0037】好適な式T1の化合物は、付属式T1a及び付
属式T1bの化合物;
【化59】 (式中、R1は、式II及び式IIIで定義のRの意味を有し、L
1からL4は、それぞれ互いに独立して、H又はFであり、
そしてQ-Yは、F、Cl又はOCF3、特にF又はOCF3である)
で表される。
【0038】好適な式T2からT4の化合物は、付属式T2
a、付属式T2b、付属式T2c、付属式付属式T3a、付属式T3
b、付属式T3c及び付属式T4aの化合物;
【化60】 (式中、R1及びR2は、それぞれ互いに独立して、式II及
び式IIIで定義のRの意味を有し、Z4は、-COO-、-CH2CH2
-又は単結合であり、そしてL1からL6は、それぞれ互い
に独立して、H又はFである)で表される。
【0039】式T2aから式T4aの化合物のうち、好適なも
のは、式T2a、式T2c、式T3a、式T3b及び式T3cの化合物
である。特に好適な化合物は、式中、L1基からL6基の1
個、2個又は3個はFで、その他がHであり、L1とL2又はL3
とL4又はL5とL6は、両方同時にFでないT2cである。グル
ープTからの化合物の割合は、好ましくは0%から30%、
特に好ましくは5%から30%、格別に好ましくは5%から
25%である。
【0040】他の特に好適な態様では、本発明による混
合物は、少なくとも−1.5より小さい誘電異方性Δεを
有する化合物(成分D)を1又は2以上で好ましくは約5%か
ら20%含有する。成分Dは、好ましくは例えばDE-A 38 0
7 801、同 38 07 861、同 38 07 863、同 38 07 864又
は同 38 07 908に記載のような2,3−ジフルオロ−1,4−
フェニレンの構造単位を有する化合物を1又は2以上含有
する。特に好ましいものは、国際特許出願PCT/DE 88/00
133に記載の構造単位を有するトラン類、特に式T2b及び
式T4aである。
【0041】成分Dの他の公知の化合物の例は、それぞ
れDE-A 32 31 707及びDE-A 34 07 013に記載のような構
造単位;
【化61】 を有する2,3−ジシアノヒドロキノン誘導体類又はシク
ロヘキサン誘導体類である。
【0042】本発明による液晶混合物は、好ましくは式
B1Iから式B1IVの化合物;
【化62】 (式中、R1及びR2は、それぞれ互いに独立して、式II及
び式IIIで定義のRの意味を有し、Z4は、-COO-、-CH2CH2
-又は単結合であり、そして
【化63】 であり、そして式B1IIIの化合物は、式IBの化合物とは
異なる)からなるグループB1から選択される化合物を1
又は2以上含有し、及び/又は式B2Iから式B2IIIの化合
物;
【化64】 (式中、Rは、式II及び式IIIで定義の意味を有し、Z
5は、−CH2CH2−、−CO−O−又は単結合、Q2は、
【化65】 アルキルは、炭素原子1個から9個を有するアルキル基で
あり、Xは、CN又はFであり、そしてLは、H又はFである)
からなるグループB2から選択される化合物を少なくとも
1つ含有し、
【0043】及び/又は式B3Iから式B3IIIの化合物;
【化66】 (式中、R1及びR2は、それぞれ互いに独立して、式II及
び式IIIで定義のRの意味を有し、Yは、F又はClであり、
そして
【化67】 である)からなるグループB3から選択される化合物を少
なくとも1つ含有する。
【0044】グループB1からの化合物の割合は、好まし
くは10%から50%、特に15%から40%である。式B1III
及び式B1IVの化合物は、好適である。特に好適なグルー
プB1の化合物は、以下の付属式の化合物;
【化68】 (式中、R1aは、CH3−(CH2)p−、CH3−(CH2)p−O−、CH3
−(CH2)p−O−CH2−、トランス−H−(CH2)q−CH=CH−
(CH2CH2)s−又はトランス−H−(CH2)q−CH=CH−(CH2CH
2)s−CH2O−であり、R2aは、CH3−(CH2)p−であり、p
は、1、2、3又は4であり、qは、0、1、2又は3であり、
そしてsは、0又は1である)である。
【0045】上記の付属式B1IIIaと付属式B1IIIbの化合
物及び式IB1の化合物の組み合わせの割合は、好ましく
は約5%から45%、最も好ましくは約10%から35%であ
る。式B1IVaの化合物の割合又は式B1IVの化合物の割合
は、好ましくは約5%から40%、特に好ましくは約10%
から35%である。特に好適な態様では、混合物は、グル
ープB1からの成分の全体の割合は保持されつつ、式IB1
及び/又は式IB2の化合物と共に、式B1III及び式B1IVの
化合物を同時に含有する。式B1I及び/又は式B1IIIの化
合物が存在する場合は、R1及びR2は、それぞれ互いに独
立して、好ましくは炭素原子1個から7個を有するn−ア
ルキルであり、式B1Iの化合物の場合は、炭素原子3個か
ら7個を有する(トランス)−n−アルケニルでもよい。Z4
は、好ましくは単結合である。
【0046】さらに好適なものは、式B1IVの化合物;
(式中、
【化69】 そしてR1及びR2が上記で定義の好適な意味の1つを有
し、そして好ましくは炭素原子1個から7個を有するn−
アルキルである)を1又は2以上含有する本発明による混
合物である。いかなる場合でも、グループB1からの成分
の全体の割合は保持される。
【0047】グループB2からの化合物の割合は、好まし
くは約5%から45%、特に5%から20%である。式B2Iか
ら式B2IIIの割合(好適幅)は、以下のとおりである:B2
I: 約5%から30%、好ましくは約5%から約15%、B
2II及びB2IIIの合計: 約5%から25%、好ましくは約10
%から20%である。
【0048】グループB2からの好適な化合物は、以下の
とおりである:
【化70】 (式中、R1及びR2は、それぞれ互いに独立して、式II及
び式IIIで定義のRの意味を有し、Lは、H又はF、そしてZ
5は、−CH2CH2−、−CO−O−又は単結合である) これらの化合物では、R1は、好ましくは炭素原子1個か
ら7個を有するn−アルキル又は炭素原子3個から7個を有
する(トランス)−n−アルケニルであり、Z5は、好まし
くは単結合であり、R2は、好ましくは上記Rで定義の好
適な意味を有するか又はフッ素であり、そしてLは、好
ましくはフッ素である。
【0049】本発明による混合物は、好ましくは式B2I
c、式B2IIa及び式B2IIIaからなる群から選択される化合
物を、全体の割合の約5%から35%で、1又は2以上含有
する。特に好適な態様では、本発明による混合物は、式
B2Ic、式B2IIa及び式B2IIIa(L=F)に加えて、さらに例
えば
【化71】 からなる群から選択される末端フッ素化化合物及び/又
【化72】 (R1は、好ましくは式II及び式IIIで定義のRの意味を有
し、及び炭素原子1個から7個を有するn−アルキル又は
炭素原子3個から7個を有する(トランス)−n−アルケニ
ルであり、gは、1又は2であり、hは、0又は1であり、X0
は、F、Cl、CF3、−OCF3又は−OCHF2、そしてLは、H又
はFである)からなる群から選択される極性複素環化合物
類を含有する。
【0050】全ての末端フッ素化化合物の全体の割合
は、好ましくは約5%から65%、特に約15%から40%で
ある。グループB3からの化合物の割合は、好ましくは約
5%から30%、特に好ましくは約10%から20%である。R
1は、好ましくはそれぞれ炭素原子1個から9個を有するn
−アルキル又はn−アルコキシである。しかしながら、
アルケニル又はアルケニルオキシ基を含む同様の化合物
を使用することもできる。式B3Iの化合物が好適であ
る。
【0051】Ra、Rb、R、R1、R2及びR4の定義における
“アルキル”及び“アルコキシ”という語は、直鎖又は
分枝鎖状アルキル及びアルコキシ基であり、Ra、R、
R1、R2及びR4の場合は炭素原子1個から12個を有し、Rb
の場合は炭素原子1個から5個を有し、特に直鎖状アルキ
ル及びアルコキシ基を包含する。特に好適なアルキル及
びアルコキシ基は、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、ヘプチル、エトキシ、プロポキシ、ブト
キシ、ペントキシ、ヘキソキシ又はヘプトキシ、さらに
メチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデ
シル、メトキシ、オクトキシ、ノノキシ、デコキシ、ウ
ンデコキシ又はドデコキシである。
【0052】Ra、R、R1、R2、R3及びR4の定義における
“アルケニル”という語は、直鎖又は分枝鎖状アルケニ
ル基であり、Ra、R、R1、R2及びR4の場合は炭素原子2個
から12個を有し、R3の場合は炭素原子2個から7個を有
し、特に直鎖状アルケニル基を包含する。特に好適なア
ルケニル基は、C2−C7−1E−アルケニル、C4−C7−3E−
アルケニル、C5−C7−4−アルケニル、C6−C7−5−アル
ケニル及びC7−6−アルケニル、特にC2−C7−1E−アル
ケニル、C4−C7−3E−アルケニル及びC5−C7−4−アル
ケニルである。好適なアルケニル基の例は、ビニル、1E
−プロペニル、1E−ブテニル、1E−ペンテニル、1E−ヘ
キセニル、1E−ヘプテニル、3−ブテニル、3E−ペンテ
ニル、3E−ヘキセニル、3E−ヘプテニル、4−ペンテニ
ル、4Z−ヘキセニル、4E−ヘキセニル、4Z−ヘプテニ
ル、5−ヘキセニル、6−ヘプテニル及びそれに類するも
のである。一般に、炭素原子5個までを有するものが好
適である。
【0053】Raの定義における“アルケニルオキシ”と
いう語は、炭素原子2個から12個を有する直鎖及び分枝
鎖状アルケニルオキシ基、特に直鎖基を包含する。特に
ビニルオキシ、プロピル−1−(propyl-1-)又は−2−エ
ニルオキシ、ブト−1−、−2−又は−3−エニルオキ
シ、ペント−1−、−2−、−3−又は4−エニルオキシ、
ヘキシ−1−、−2−、−3−、−4−又は5−エニルオキ
シ、又はヘプト−1−、−2−、−3−、−4−、−5−又
は−6−エニルオキシ、またオクト−1−、−2−、−3
−、−4−、−5−、−6−又は−7−エニルオキシ、ノン
−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6−、−7−又
は−8−エニルオキシ、デク−1−、−2−、−3−、−4
−、−5−、−6−、−7−、−8−又は−9−エニルオキ
シ、ウンデク−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6
−、−7−、−8−、−9−又は−10−エニルオキシ、又
はドデク−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6−、
−7−、−8−、−9−、−10−又は−11−エニルオキシ
である。
【0054】本発明による混合物は、式IAと式IBの化合
物及び好ましくはグループB1、B2及びB3の少なくとも1
つからの化合物を含有する。それらは、好ましくは少な
くとも1つのグループB1からの化合物及び1又は2以上の
グループB2及び/又はグループB3からの化合物を含有す
る。好適な態様では、本発明による液晶媒体は、3、4、
5又は6の式IA及び式IBの化合物を、全混合物に対して、
通常20重量%から70重量%、好ましくは40重量%から70
重量%の量で含有する。
【0055】さらに好適な態様では、混合物は、 − 以下の式の化合物1又は2以上を;
【化73】 (式中、R1、R2及びLは、成分Bの化合物で定義の好適な
意味を有する。液晶混合物中でのこれらの化合物の割合
は、好ましくは0%から45%、特に5%から30%であ
る); − 式IIIb、式IIId、式IIIf、式IIIh、式IIIi、式I
IIs及び式IIIuの化合物から選択される1又は2以上、特
に1、2、3又は4の化合物; − 式IIb1、式IIb2、式IIb3、式IIc1及び式IIc2の化
合物から選択される少なくとも2つの化合物(液晶混合物
中のこれらの化合物の割合は、好ましくは0%から60
%、特に10%から45%である); − 式T1から式T4の化合物を1又は2以上、特に式T2a
及び/又は式T3aの化合物を1又は2以上(液晶混合物中の
これらの化合物は、好ましくは0%から25%、特に1%か
ら15%である); を含有する。
【0056】さらに格別な態様では、 − 式AI又は式AIIの化合物を少なくとも2つ、 − R又はR1が、トランス−アルケニル基又はトラン
ス−アルケニルオキシ基である化合物を1又は2以上; − 以下の群から選択される化合物を1又は2以上;
【化74】 (式中R1及びR2は、成分Bの化合物で定義の好適な意味を
有し、そして式IV6の化合物は、式IBの化合物とは異な
る。上記化合物の1,4−フェニレン基はフッ素により置
換されていてもよい) − 式IV18及び式XVの化合物を1又は2以上;
【化75】 (式中、R、R1及びR2は、それぞれ互いに独立して、式II
及び式IIIのRで定義の意味を有する)を含有する液晶混
合物に関する。
【0057】特に大きい層厚みを有するSLCDsで使用の
場合は、本発明による液晶混合物は、格別に低い総合応
答時間(ttot=ton+toff)により特徴付けられる。低総合
応答時間は、ラップトップのディスプレイとして使用す
る場合、ちらつきのないカーソル移動の表示を得るため
に、SLCDsにとって特に重要な特徴である。
【0058】本発明によるSTNセルで使用される液晶混
合物は、Δε≧1の誘電的に正である。特に好適なもの
は、Δε≧3である液晶混合物であり、そして格別に好
適なものは、Δε≧5である液晶混合物である。
【0059】本発明による液晶混合物は、有利なしきい
値電圧V10,0,20及び回転粘度γ1を有する。光路差d.Δ
nが特定されると、層厚みdは、光学異方性Δnにより決
定される。特に比較的高いd.Δn値の場合、比較的高い
光学異方性を有する本発明による液晶混合物を使用する
ことが一般に好適である。何故ならこの場合比較的小さ
なd値が選択できるからであり、結果としてより有利な
応答時間を得ることができるからである。しかしなが
ら、比較的小さなΔn値を有する本発明による液晶混合
物からなる本発明による液晶ディスプレイでも有利な応
答時間の値により特徴付けられる。
【0060】本発明による液晶混合物はさらに、電気光
学特性の急峻性の有利な値により特徴付けられ、そし
て、特に20℃より高い温度で、高マルチプレックス比
で、動作させることができる。これに加え、本発明によ
る液晶混合物は、高い安定性と有利な電気抵抗値及びし
きい値電圧の周波数依存性を示す。本発明による液晶デ
ィスプレイは、幅広い使用温度及び良好なコントラスト
の角度依存性を有する。
【0061】偏光板、電極基板及び互いに隣接する液晶
分子の好適な配向(ディレクター)が通常、一方の電極か
ら他方の電極へ160°から720°の大きさでねじれるよう
に表面処理を行った電極から本発明による液晶ディスプ
レイ素子を構築すると、この種のディスプレイ素子にと
って通常の構造に相当するものとなる。ここでいう通常
の構造という語は、広い意味で用いられ、STNセル、特
にマトリクスディスプレイ素子、及び付加的な磁石を含
有するディスプレイ素子の全ての改造及び改良を包含す
る。
【0062】2枚の外板での表面チルト角は、同一か又
は異なっていてもよい。同一なチルト角が好適である。
STNディスプレイでは、プレチルト角は、1°から30°、
好ましくは1°から12°、特に3°から10°である。ディ
スプレイでは、配向膜から配向膜へのSTN混合物のツイ
スト角は、100°から600°の間、好ましくは170°から3
00°の間、そして特に180°から270°の間である。本発
明により使用することが可能な液晶混合物は、自体通常
の方法で調製される。通常、微量で使用される化合物の
所望の量を、有利には加温して、主要な成分に溶解させ
る。成分の溶液を、例えばアセトン、クロロホルム又は
メタノールのような有機溶媒に混合した後、例えば蒸留
により再び溶媒を除去することも可能である。誘電体に
は、当業者に公知又は刊行物に記載されたさらなる添加
物を含有することもできる。例えば、多色性染料を0%
から15%添加してもよい。
【0063】本明細書及び以下の例では、液晶化合物の
構造を略号で定義し、以下の表A及び表Bに示すように化
学式を変化させる。全てのCnH2n+1及びCmH2m+1基は、炭
素原子n個又はm個を有する直鎖アルキル基である。アル
ケニル基はトランス配置である。表Bによるコードは自
明である。表Aでは、母体構造の略号のみが示される。
個々の場合では、母体構造の略号がダッシュにより分離
され、置換基R1、R2、L1、L2及びL3のコードが続く;
【0064】
【表1】 STNディスプレイは、好ましくは表A及び表Bからの化合
物の1又は2以上からなる液晶混合物を含有する。
【0065】表A (L1、L2、L3:それぞれ、互いに独立して、H又はFであ
る)
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】
【表4】
【0068】
【実施例】以下の例は、本発明を説明するためのもので
あり、本発明を限定するものではない。記号は以下の意
味である: S-N スメクティックからネマティックへの相転移
温度、 N-I ネマティックからアイソトロピックへの相転
移温度、 Cp. 透明点、 Visc. 回転粘度(mPa.s)、 Δn 光学異方性(589nm、20℃) ton スイッチオンから最大コントラストの90%に到達す
るまでの時間 toff スイッチオフから最大コントラストの10%に到達
するまでの時間 急峻性 ((V90/V10)-1)・100% V10 しきい値電圧=10%の相対コントラストでの
特性電圧(V(10,0,20)とも略される) V90 90%の相対コントラストでの特性電圧 p ピッチ Vop 動作電圧 tave ton+toff/2(平均応答時間)
【0069】本明細書中、温度は全て℃で示される。パ
ーセンテージは重量%である。特に断りがなければ、応
答時間及び粘度の値は20℃での値である。特に断りがな
ければ、応答時間はスイッチオンとスイッチオフとの時
間の平均値taveである。特に断りがなければ、スーパー
ツイスト液晶ディスプレイは、マルチプレックス動作で
アドレスされる(マルチプレックス比:1:240、バイア
ス:1:16)。
【0070】混合物の例
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591032596 Frankfurter Str. 250, D−64293 Darmstadt,Fed eral Republic of Ge rmany (72)発明者 ハラルド・ヒルシュマン ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 スヴェン・シェップファー ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 マルクス・ロイター ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 フォルカー・ライフェンラート ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250 (72)発明者 サビーネ・シェーン ドイツ連邦共和国 デー−64293 ダルム シュタット フランクフルター シュトラ ーセ 250

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】− フレームと共にセルを形成する、2
    枚の外板、 − 外板の内側で配向膜を有する電極層、 − 外板表面上の分子長軸と外板との間でなす1°か
    ら30°のチルト角、 − 配向膜から配向膜への、セル中の液晶混合物のね
    じれ角が100°から600°の大きさ、及び − セル中に存在する正の誘電異方性のネマティック
    液晶混合物が、 a)+1.5より大きな誘電異方性を有する1又は2以上の化
    合物からなる液晶成分Aを5重量%から90重量%; b)−1.5から+1.5の間の誘電異方性を有する1又は2以上
    の化合物からなる液晶成分Bを10重量%から80重量%; c)−1.5より小さな誘電異方性を有する1又は2以上の化
    合物からなる液晶成分Dを0重量%から20重量%;そして d)層の厚み(外板の間隔)とカイラルネマティック液晶
    混合物のナチュラルピッチとの間の比率が約0.2から1.3
    となるような量の光学的に活性な成分Cからなる液晶混
    合物を有するスーパーツイスト液晶ディスプレイであっ
    て、成分Aが、1又は2以上の式IAの化合物; 【化1】 (式中Raは、炭素原子1個から12個を有するアルキル、
    アルコキシ、アルケニル又はアルケニルオキシであり、
    bは、炭素原子1個から5個を有するアルキル又はアル
    コキシであり、Zは、−COO−、−CH2CH2−又は単結合で
    あり、 【化2】 を含有し、そして成分Bが、1又は2以上の式IBの化合
    物; 【化3】 (式中R3は、炭素原子2個から7個を有するアルケニル基
    であり、R4は、式IAのRaと同義であり、そしてcは、0又
    は1である)を含有することを特徴とする、前記ディス
    プレイ。
  2. 【請求項2】 液晶混合物が、式IA1から式IA10から選択
    される1又は2以上の化合物; 【化4】 【化5】 (式中Raは、炭素原子1個から5個を有する直鎖アルキ
    ル、ビニル又は炭素原子3個から7個を有する直鎖の1E-
    又は3E-アルケニルであり、そしてRbは、炭素原子1個か
    ら5個を有する直鎖アルキルである)を含有することを特
    徴とする、請求項1に記載のディスプレイ。
  3. 【請求項3】 成分Bが、以下の化合物; 【化6】 (式中、R3は、ビニル又は炭素原子3個から7個を有する1
    E−アルケニル又は3E−アルケニルであり、そしてR
    4は、請求項1のRaと同義である)を1又は2以上含有する
    ことを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載のデ
    ィスプレイ。
  4. 【請求項4】 成分Bが、以下の化合物; 【化7】 (式中、R3a及びR4aは、それぞれの場合互いに独立し
    て、H、CH3、C2H5又はn−C3H7であり、そしてR4bは、炭
    素原子1個から8個を有するn−アルキルである)を1又は
    2以上含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれ
    かに記載の液晶ディスプレイ。
  5. 【請求項5】 成分Bが、以下の化合物; 【化8】 (式中、R3aは、H、CH3、C2H5又はn−C3H7、そしてR
    4bは、炭素原子1個から8個を有するn−アルキルであ
    る)を1又は2以上含有することを特徴とする、請求項1
    〜4のいずれかに記載の液晶ディスプレイ。
  6. 【請求項6】 成分Aが、式II及び/又は式IIIの化合
    物; 【化9】 (式中Rは、炭素原子1個から12個を有するアルキル、ア
    ルコキシ又はアルケニル基であり、1又は2以上の隣接し
    ないCH2基は、O原子が互いに直接結合しないように、−
    O−、−CH=CH−、−CO−、−OCO−又は−COO−により
    置換されてもよく、 【化10】 は、それぞれ互いに独立して、 【化11】 L1からL6は、それぞれ互いに独立して、H又はFであり、
    Z1は、−COO−、−CH2CH2−又は単結合であり、Z2は、
    −CH2CH2−、−COO−、−C≡C−又は単結合であり、Q
    は、−CF2−、−CHF−、−CH2−、−OCF2−、−OCHF
    −、−OCH2−又は単結合であり、Yは、F又はClであり、
    aは、1又は2であり、bは、0又は1である)をさらに含有
    することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の
    液晶ディスプレイ。
  7. 【請求項7】 成分Aが、以下の式の化合物; 【化12】 (式中、R、L1、L2及びL5は、請求項6におけるそれと同
    義である)を少なくとも1つ含有することを特徴とす
    る、請求項1〜6のいずれかに記載の液晶ディスプレイ。
  8. 【請求項8】 成分Aが、以下の式の化合物; 【化13】 (式中、Rは、ビニル、炭素原子2個から7個を有する1E−
    アルケニル又は3E−アルケニルである)を1又は2以上含
    有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載
    のディスプレイ。
  9. 【請求項9】 成分Aが、以下の化合物; 【化14】 (式中、R1は、請求項6のRと同義であり、L1からL4は、
    それぞれ互いに独立して、H又はFであり、そしてQ−Y
    は、F、Cl又はOCF3である)を1又は2以上含有すること
    を特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の液晶ディ
    スプレイ。
  10. 【請求項10】 成分Bが、T2a、T2c、T3a、T3b及びT3cか
    らなる群; 【化15】 (式中、R1及びR2は、それぞれ互いに独立して、請求項6
    のRと同義であり、式T2cの化合物においては、L1からL6
    基の1、2又は3つは、Fでその他はHであり、L1とL 2又はL
    3とL4又はL5とL6は、両方同時にFではない)から選択さ
    れる1又は2以上の化合物を含有することを特徴とする、
    請求項1〜9のいずれかに記載の液晶ディスプレイ。
  11. 【請求項11】 成分Bが、式IV1から式IV24の化合物; 【化16】 【化17】 【化18】 (式中、R1及びR2は、それぞれ互いに独立して、請求項6
    のRと同義であり、そして式IV6及び式IV16の化合物は、
    請求項1の式IBの化合物とは異なる)を1又は2以上さらに
    含有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに
    記載の液晶ディスプレイ。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかにより定義され
    る組成を有する、液晶混合物。
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