JPH11239549A - 椅子着座部の昇降装置 - Google Patents
椅子着座部の昇降装置Info
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- JPH11239549A JPH11239549A JP6062098A JP6062098A JPH11239549A JP H11239549 A JPH11239549 A JP H11239549A JP 6062098 A JP6062098 A JP 6062098A JP 6062098 A JP6062098 A JP 6062098A JP H11239549 A JPH11239549 A JP H11239549A
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- JP
- Japan
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- chair
- toilet seat
- seating
- guide
- seating part
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 椅子本体上に高さが変わることなく着座部を
昇降可能に設置することができるとともに、意匠性の保
持ならびに清掃性の向上が図られる椅子着座部の昇降装
置を提供する。 【解決手段】 便器本体1における便座2の後方に設置
した収納ボックス6に、便座2を使用位置と待機位置と
の間において昇降動作を導くガイド孔7,8およびガイ
ド軸9,10をそれぞれ設ける。収納ボックス6に、便
座2を所定付勢力で上方に付勢して待機位置に保持する
引っ張りバネ20と、便座2の使用位置までの下降動作
を緩衝するダンパ22を配置する。便器本体1の後方に
設置することにより、便座2の高さは変わらず清掃性も
向上し、収納ボックス6に収納することで清掃性が向上
する。
昇降可能に設置することができるとともに、意匠性の保
持ならびに清掃性の向上が図られる椅子着座部の昇降装
置を提供する。 【解決手段】 便器本体1における便座2の後方に設置
した収納ボックス6に、便座2を使用位置と待機位置と
の間において昇降動作を導くガイド孔7,8およびガイ
ド軸9,10をそれぞれ設ける。収納ボックス6に、便
座2を所定付勢力で上方に付勢して待機位置に保持する
引っ張りバネ20と、便座2の使用位置までの下降動作
を緩衝するダンパ22を配置する。便器本体1の後方に
設置することにより、便座2の高さは変わらず清掃性も
向上し、収納ボックス6に収納することで清掃性が向上
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子本体上に別体
に設置される着座部を昇降させる装置であって、例え
ば、便座を着座部とする洋式便器において特に高齢者や
身体の不自由な人が使用するのに好適な椅子着座部の昇
降装置に関する。
に設置される着座部を昇降させる装置であって、例え
ば、便座を着座部とする洋式便器において特に高齢者や
身体の不自由な人が使用するのに好適な椅子着座部の昇
降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の洋式便器は、便器の上に便座が水
平に設置され、使用者は、立った姿勢から膝を曲げて便
座に着座する構成となっている。ところが、着座するま
で、そして着座姿勢から再び立つまでの間には中腰の姿
勢となり、この中腰姿勢は、特に高齢者や身体の不自由
な人には多大な負担を強いることになる。そこで、便座
を昇降可能に設け、使用者は上昇位置にある便座に腰掛
け、そこから便座は使用位置まで下降し、立つ際には便
座が上昇位置に戻り、昇降する便座により使用者の体重
をある程度支えて使用者の負担を軽減する便器が種々提
案されている。例えば特開平9−117390号公報に
は、便器本体と便座との間に便座を昇降自在に支持する
リンクを設け、このリンクを、モータ、ジャッキ、流体
袋等の駆動手段で立てたり寝かせたりすることにより、
便座を昇降させる構成が開示されている。
平に設置され、使用者は、立った姿勢から膝を曲げて便
座に着座する構成となっている。ところが、着座するま
で、そして着座姿勢から再び立つまでの間には中腰の姿
勢となり、この中腰姿勢は、特に高齢者や身体の不自由
な人には多大な負担を強いることになる。そこで、便座
を昇降可能に設け、使用者は上昇位置にある便座に腰掛
け、そこから便座は使用位置まで下降し、立つ際には便
座が上昇位置に戻り、昇降する便座により使用者の体重
をある程度支えて使用者の負担を軽減する便器が種々提
案されている。例えば特開平9−117390号公報に
は、便器本体と便座との間に便座を昇降自在に支持する
リンクを設け、このリンクを、モータ、ジャッキ、流体
袋等の駆動手段で立てたり寝かせたりすることにより、
便座を昇降させる構成が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
便座昇降装置にあっては、便器本体と便座との間に少な
くともリンクを配置せねばならないので、例えば既存の
便器に追加設置する場合、便座の高さが増してしまい、
それまでの使用形態や使い勝手を損ねてしまう。また、
駆動手段やこの駆動手段を設けるための設備が便器本体
の下部や周囲に配置されることになるので、意匠性が低
下することに加え、便器本体、便座あるいは昇降装置自
体が清掃しにくくなるといった不具合が想定される。し
たがって本発明は、着座部の高さが変わることなく設置
することができるとともに、意匠性の保持ならびに清掃
性の向上が図られる椅子着座部の昇降装置を提供するこ
とを目的としている。
便座昇降装置にあっては、便器本体と便座との間に少な
くともリンクを配置せねばならないので、例えば既存の
便器に追加設置する場合、便座の高さが増してしまい、
それまでの使用形態や使い勝手を損ねてしまう。また、
駆動手段やこの駆動手段を設けるための設備が便器本体
の下部や周囲に配置されることになるので、意匠性が低
下することに加え、便器本体、便座あるいは昇降装置自
体が清掃しにくくなるといった不具合が想定される。し
たがって本発明は、着座部の高さが変わることなく設置
することができるとともに、意匠性の保持ならびに清掃
性の向上が図られる椅子着座部の昇降装置を提供するこ
とを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の椅子着座部の昇
降装置は、椅子本体上に別体に設置される着座部を、椅
子本体上に略水平に載った使用位置から椅子本体より上
方に所定高さ離間した待機位置の間において昇降させる
装置であって、椅子本体における着座部の後方に左右一
対として設けられた上下方向に延びるガイド、およびこ
れらガイドに左右方向に延びる状態で架け渡され、か
つ、これらガイドに沿って上下動可能とされたガイド軸
からなるガイド手段と、ガイド軸と着座部とを連結する
連結手段と、着座部を所定付勢力で上方に付勢して待機
位置に保持し、かつ、使用者が着座部に着座する際には
弾性変形して着座部が使用位置まで下降することを許容
する弾性手段と、使用者が待機位置にある着座部に着座
することによって生じる着座部の使用位置までの下降動
作を緩衝する緩衝手段とを備えることを特徴としてい
る。
降装置は、椅子本体上に別体に設置される着座部を、椅
子本体上に略水平に載った使用位置から椅子本体より上
方に所定高さ離間した待機位置の間において昇降させる
装置であって、椅子本体における着座部の後方に左右一
対として設けられた上下方向に延びるガイド、およびこ
れらガイドに左右方向に延びる状態で架け渡され、か
つ、これらガイドに沿って上下動可能とされたガイド軸
からなるガイド手段と、ガイド軸と着座部とを連結する
連結手段と、着座部を所定付勢力で上方に付勢して待機
位置に保持し、かつ、使用者が着座部に着座する際には
弾性変形して着座部が使用位置まで下降することを許容
する弾性手段と、使用者が待機位置にある着座部に着座
することによって生じる着座部の使用位置までの下降動
作を緩衝する緩衝手段とを備えることを特徴としてい
る。
【0005】上記構成によれば、使用していない通常の
状態にあっては、着座部は弾性手段に付勢されて椅子本
体より所定高さ離間した待機位置に保持される。その着
座部に人たる使用者が腰掛けると、着座部は使用者の重
みで使用位置まで下降し、使用状態となる。着座部の下
降中、弾性部材が着座部を上方に付勢することに加えて
緩衝手段が下降動作を緩衝するので、使用者は体重の一
部を着座部に支えられながら使用位置まで腰を下ろすこ
とができる。次に、使用者が立ち上がる際は、弾性手段
により着座部は使用者に追従して待機位置まで上昇し、
この間、弾性手段により立ち上がる力が補助される。こ
のようにして、待機位置から使用位置までの間の中腰の
姿勢における負担が軽減される。当該昇降装置は、椅子
本体における着座部の後方に配設されるので、例えば既
存の椅子に追加設置しても使用位置での着座部の高さは
変わらず、それまでの使用形態や使い勝手を損ねること
がない。また、便座を着座部とする洋式便器に適用した
場合、昇降装置があることによって便器あるいは便座が
清掃しにくくなるといった弊害を招くことがない。
状態にあっては、着座部は弾性手段に付勢されて椅子本
体より所定高さ離間した待機位置に保持される。その着
座部に人たる使用者が腰掛けると、着座部は使用者の重
みで使用位置まで下降し、使用状態となる。着座部の下
降中、弾性部材が着座部を上方に付勢することに加えて
緩衝手段が下降動作を緩衝するので、使用者は体重の一
部を着座部に支えられながら使用位置まで腰を下ろすこ
とができる。次に、使用者が立ち上がる際は、弾性手段
により着座部は使用者に追従して待機位置まで上昇し、
この間、弾性手段により立ち上がる力が補助される。こ
のようにして、待機位置から使用位置までの間の中腰の
姿勢における負担が軽減される。当該昇降装置は、椅子
本体における着座部の後方に配設されるので、例えば既
存の椅子に追加設置しても使用位置での着座部の高さは
変わらず、それまでの使用形態や使い勝手を損ねること
がない。また、便座を着座部とする洋式便器に適用した
場合、昇降装置があることによって便器あるいは便座が
清掃しにくくなるといった弊害を招くことがない。
【0006】また、本発明の椅子着座部の昇降装置は、
椅子本体上に別体に設置される着座部を、椅子本体上に
略水平に載った使用位置から椅子本体より上方に所定高
さ離間した待機位置の間において昇降させる装置であっ
て、椅子本体における着座部の後方に左右一対として設
けられた上下方向に延びるガイド、およびこれらガイド
に左右方向に延びる状態で架け渡され、かつ、これらガ
イドに沿って上下動可能とされたガイド軸からなるガイ
ド手段と、ガイド軸と着座部とを連結する連結手段と、
ガイド軸を上下動させ、かつ制動させることにより、着
座部を昇降させ、かつ任意の位置に停止させる駆動手段
とを備えることを特徴としている。
椅子本体上に別体に設置される着座部を、椅子本体上に
略水平に載った使用位置から椅子本体より上方に所定高
さ離間した待機位置の間において昇降させる装置であっ
て、椅子本体における着座部の後方に左右一対として設
けられた上下方向に延びるガイド、およびこれらガイド
に左右方向に延びる状態で架け渡され、かつ、これらガ
イドに沿って上下動可能とされたガイド軸からなるガイ
ド手段と、ガイド軸と着座部とを連結する連結手段と、
ガイド軸を上下動させ、かつ制動させることにより、着
座部を昇降させ、かつ任意の位置に停止させる駆動手段
とを備えることを特徴としている。
【0007】上記構成によれば、駆動手段を駆動させる
ことにより着座部は使用位置と待機位置との間を昇降
し、かつ、これら2位置および2位置間の任意の位置に
停止する。使用にあたっては、通常は着座部を待機位置
に保持しておき、使用者はその着座部に腰掛け、駆動手
段により着座部を使用位置まで下降させ、使用状態とす
る。次に、使用者が立ち上がる際は、駆動手段により着
座部を待機位置まで上昇させる。また、駆動手段を停止
させることで着座部は任意の位置に保持される。使用者
は、その体重のほとんどが駆動手段で昇降動作が制御さ
れる着座部によって支えられるので、待機位置から使用
位置までの間の中腰の姿勢における負担が大幅に軽減さ
れる。当該昇降装置によっても、着座部の後方に配設さ
れることによる上記効果が、同様に得られる。
ことにより着座部は使用位置と待機位置との間を昇降
し、かつ、これら2位置および2位置間の任意の位置に
停止する。使用にあたっては、通常は着座部を待機位置
に保持しておき、使用者はその着座部に腰掛け、駆動手
段により着座部を使用位置まで下降させ、使用状態とす
る。次に、使用者が立ち上がる際は、駆動手段により着
座部を待機位置まで上昇させる。また、駆動手段を停止
させることで着座部は任意の位置に保持される。使用者
は、その体重のほとんどが駆動手段で昇降動作が制御さ
れる着座部によって支えられるので、待機位置から使用
位置までの間の中腰の姿勢における負担が大幅に軽減さ
れる。当該昇降装置によっても、着座部の後方に配設さ
れることによる上記効果が、同様に得られる。
【0008】上記本発明においては、少なくともガイド
軸、弾性手段、緩衝手段、あるいは駆動手段が、椅子本
体における着座部の後方に配設された収納体に収納され
ていることを好ましい形態としている。すなわち、着座
部とガイド軸とを連結する連結手段以外の構成が収納体
に収納されている。このため、意匠性の低下が抑えられ
るとともに、収納体を背もたれ部として流用することが
できる。さらに、便座を着座部とする洋式便器に適用し
た場合、昇降装置があることによって便器あるいは便座
が清掃しにくくなるといった弊害を招くことがないばか
りか、当該昇降装置自体の清掃も簡単に行うことができ
る。
軸、弾性手段、緩衝手段、あるいは駆動手段が、椅子本
体における着座部の後方に配設された収納体に収納され
ていることを好ましい形態としている。すなわち、着座
部とガイド軸とを連結する連結手段以外の構成が収納体
に収納されている。このため、意匠性の低下が抑えられ
るとともに、収納体を背もたれ部として流用することが
できる。さらに、便座を着座部とする洋式便器に適用し
た場合、昇降装置があることによって便器あるいは便座
が清掃しにくくなるといった弊害を招くことがないばか
りか、当該昇降装置自体の清掃も簡単に行うことができ
る。
【0009】また、他の好ましい形態として、ガイド軸
の上昇に伴って着座部が椅子本体から上昇するのに追従
して着座部が前方に移動するよう、ガイドの少なくとも
上部が前方に向かって湾曲していることを特徴としてい
る。この場合、待機位置にある着座部は椅子本体よりも
前方にあり、使用者は椅子本体に干渉されにくい姿勢と
なって着座部に腰掛けやすくなる。これに加えて、待機
位置にある着座部が前下がりに傾斜していれば、さらに
腰掛けやすくなる。したがって本発明は、ガイド手段を
少なくとも前後一対とすることで、待機位置にある着座
部が前下がりに傾斜する状態を達成するものである。
の上昇に伴って着座部が椅子本体から上昇するのに追従
して着座部が前方に移動するよう、ガイドの少なくとも
上部が前方に向かって湾曲していることを特徴としてい
る。この場合、待機位置にある着座部は椅子本体よりも
前方にあり、使用者は椅子本体に干渉されにくい姿勢と
なって着座部に腰掛けやすくなる。これに加えて、待機
位置にある着座部が前下がりに傾斜していれば、さらに
腰掛けやすくなる。したがって本発明は、ガイド手段を
少なくとも前後一対とすることで、待機位置にある着座
部が前下がりに傾斜する状態を達成するものである。
【0010】また、本発明の他の好ましい形態として、
左右一対のガイドが、着座部の左右方向の中心に対して
略左右対称に配置されていることを特徴としている。こ
れによると、着座部の昇降が左右バランスよく行われ
る。さらに、ガイド軸の少なくとも両端部にピニオンを
装着し、ガイド軸の上下動に追従してピニオンに噛合す
るラックを設ければ、ガイド軸は常に左右方向に延びた
状態でガイドを上下動する。この構成によれば、使用者
が左右いずれかの側に偏って着座部に体重を預けたとし
ても、着座部が側方に傾くことなく、安定した昇降動作
が達成されて安全性が向上する。
左右一対のガイドが、着座部の左右方向の中心に対して
略左右対称に配置されていることを特徴としている。こ
れによると、着座部の昇降が左右バランスよく行われ
る。さらに、ガイド軸の少なくとも両端部にピニオンを
装着し、ガイド軸の上下動に追従してピニオンに噛合す
るラックを設ければ、ガイド軸は常に左右方向に延びた
状態でガイドを上下動する。この構成によれば、使用者
が左右いずれかの側に偏って着座部に体重を預けたとし
ても、着座部が側方に傾くことなく、安定した昇降動作
が達成されて安全性が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を洋式便器に適用し
た第1、第2の実施形態を、図面を参照して説明する。
なお本発明は、これら実施形態に限定されるものでは勿
論ない。A.第1の実施形態 図1は、第1の実施形態に係る洋式便器の全体側面を示
しており、この場合、左方が前方、右方が後方である。
図1で符合1は便器本体(椅子本体)、2は便器本体と
別体の便座(着座部)である。便座2は、その下面に装
着されたクッションゴム2aを介して便器本体1上に略
水平に載るようになっている。便器本体1の後方上部に
は温水洗浄装置の機能ユニット3が設置され、さらにそ
の後方には、洗浄水タンク4が設置されている。温水洗
浄装置は、使用後の使用者の局部に温水を噴射する等の
機能を備えている。
た第1、第2の実施形態を、図面を参照して説明する。
なお本発明は、これら実施形態に限定されるものでは勿
論ない。A.第1の実施形態 図1は、第1の実施形態に係る洋式便器の全体側面を示
しており、この場合、左方が前方、右方が後方である。
図1で符合1は便器本体(椅子本体)、2は便器本体と
別体の便座(着座部)である。便座2は、その下面に装
着されたクッションゴム2aを介して便器本体1上に略
水平に載るようになっている。便器本体1の後方上部に
は温水洗浄装置の機能ユニット3が設置され、さらにそ
の後方には、洗浄水タンク4が設置されている。温水洗
浄装置は、使用後の使用者の局部に温水を噴射する等の
機能を備えている。
【0012】便器本体1には、機能ユニット3の背面に
沿って支持パネル5が立設されており、この支持パネル
5の前面であって機能ユニット3の上方に、本実施形態
に係る昇降装置が装備された収納ボックス(収納体)6
が固定されている。収納ボックス6は、図2に示すよう
に、前後方向が比較的薄い直方体状のもので、その両側
板6aには、左右一対の長孔状のガイド孔(ガイド)
7,8が、前後2組の状態で形成されている。これらガ
イド孔7,8は、上下方向に、かつ上にいくにしたがっ
て前方に若干湾曲するよう延びている。これらガイド孔
7,8は長さが互いに等しく、かつ互いに平行である
が、前側のガイド孔7が後側のガイド孔8よりも長さの
3分の1程度下方に位置している。
沿って支持パネル5が立設されており、この支持パネル
5の前面であって機能ユニット3の上方に、本実施形態
に係る昇降装置が装備された収納ボックス(収納体)6
が固定されている。収納ボックス6は、図2に示すよう
に、前後方向が比較的薄い直方体状のもので、その両側
板6aには、左右一対の長孔状のガイド孔(ガイド)
7,8が、前後2組の状態で形成されている。これらガ
イド孔7,8は、上下方向に、かつ上にいくにしたがっ
て前方に若干湾曲するよう延びている。これらガイド孔
7,8は長さが互いに等しく、かつ互いに平行である
が、前側のガイド孔7が後側のガイド孔8よりも長さの
3分の1程度下方に位置している。
【0013】前後のガイド孔7,8には、ガイド孔7,
8に沿って上下動可能にガイド軸9,10がそれぞれ架
け渡されている。これらガイド軸9,10は、両側板部
6aからの突出端部および長さ方向中央にそれぞれ配さ
れた連結板11および連結ブロック12を介して、左右
方向に水平で互いに平行に保持された状態で連結されて
いる。これらガイド軸9,10の位置関係は、後側のガ
イド軸9がガイド孔7の下端にあるときに前側のガイド
軸10もガイド孔8の下端に位置するように設定されて
いる。また、これらガイド軸9,10は、連結板11お
よび連結ブロック12に対して回転自在となっている。
後側のガイド孔7とガイド軸9とで後側のガイド手段1
3が、また、前側のガイド孔8とガイド軸10とで前側
のガイド手段14がそれぞれ構成されている。なお、収
納ボックス6の両側板6aすなわち左右のガイド孔7,
8は、便器本体1および便座2の左右方向の中心に対し
て左右対称に配置されている。
8に沿って上下動可能にガイド軸9,10がそれぞれ架
け渡されている。これらガイド軸9,10は、両側板部
6aからの突出端部および長さ方向中央にそれぞれ配さ
れた連結板11および連結ブロック12を介して、左右
方向に水平で互いに平行に保持された状態で連結されて
いる。これらガイド軸9,10の位置関係は、後側のガ
イド軸9がガイド孔7の下端にあるときに前側のガイド
軸10もガイド孔8の下端に位置するように設定されて
いる。また、これらガイド軸9,10は、連結板11お
よび連結ブロック12に対して回転自在となっている。
後側のガイド孔7とガイド軸9とで後側のガイド手段1
3が、また、前側のガイド孔8とガイド軸10とで前側
のガイド手段14がそれぞれ構成されている。なお、収
納ボックス6の両側板6aすなわち左右のガイド孔7,
8は、便器本体1および便座2の左右方向の中心に対し
て左右対称に配置されている。
【0014】左右の連結板11(図2では右側のものし
か見えない)には、下方かつやや前方に延びるアーム
(連結手段)15が固定されており、このアーム15の
下端部には、ヒンジ軸16を介して前記便座2の後端縁
が回転可能にヒンジ結合されている。左右のアーム15
の下端間には、便座2の後端部が当接してそれ以上の下
方への回転を規制する受け板17が一体に架け渡されて
いる。便座2は、アーム15、連結板11を介して前後
のガイド軸9,10と一体に昇降する。図1に示すよう
に、ガイド軸9,10がガイド孔7,8の下端に係止す
る最下方にあるとき、便座2はクッションゴム2aを介
して便器本体1上に載り、かつ受け板17は機能ユニッ
ト3上に載り、この位置が使用位置となる(図1の実線
で示す)。この使用位置から便座2が上昇していくと、
便座2は僅かに前方に移動しながら、かつ若干前下がり
に傾斜しながら上昇し、ガイド軸9,10がガイド孔
7,8の上端に係止して最上方の待機位置で停止する。
待機位置にあるとき、便座2は便器本体1から所定高さ
離間し、かつ若干前下がりになり、さらにその前端が便
器本体1よりも僅かに前方に出た待機位置にくる(図1
の二点鎖線線で示す)。このような便座2の移動軌跡な
らびに待機位置は、前後のガイド孔7,8に沿って昇降
する前後のガイド軸9,10の作用によりなされる。
か見えない)には、下方かつやや前方に延びるアーム
(連結手段)15が固定されており、このアーム15の
下端部には、ヒンジ軸16を介して前記便座2の後端縁
が回転可能にヒンジ結合されている。左右のアーム15
の下端間には、便座2の後端部が当接してそれ以上の下
方への回転を規制する受け板17が一体に架け渡されて
いる。便座2は、アーム15、連結板11を介して前後
のガイド軸9,10と一体に昇降する。図1に示すよう
に、ガイド軸9,10がガイド孔7,8の下端に係止す
る最下方にあるとき、便座2はクッションゴム2aを介
して便器本体1上に載り、かつ受け板17は機能ユニッ
ト3上に載り、この位置が使用位置となる(図1の実線
で示す)。この使用位置から便座2が上昇していくと、
便座2は僅かに前方に移動しながら、かつ若干前下がり
に傾斜しながら上昇し、ガイド軸9,10がガイド孔
7,8の上端に係止して最上方の待機位置で停止する。
待機位置にあるとき、便座2は便器本体1から所定高さ
離間し、かつ若干前下がりになり、さらにその前端が便
器本体1よりも僅かに前方に出た待機位置にくる(図1
の二点鎖線線で示す)。このような便座2の移動軌跡な
らびに待機位置は、前後のガイド孔7,8に沿って昇降
する前後のガイド軸9,10の作用によりなされる。
【0015】後側のガイド軸9の収納ボックス6内にお
ける両端部には、ピニオン18が一体回転可能に固定さ
れており、収納ボックス6の背板6bの内面の両側に
は、ガイド軸9の上下動に追従して各ピニオン18に噛
合するラック19がそれぞれ固定されている。したがっ
て、ガイド軸9とともにピニオン18が回転すると、ラ
ック19に沿ってそのピニオン18は転動し、もって便
座2が使用位置から待機位置の間を昇降するようになっ
ている。前記連結ブロック12と収納ボックス6の上板
6cとの間には、便座2を所定の付勢力で上方に付勢し
て待機位置に保持し、かつ、使用者が便座2に着座する
際には伸びて便座2が使用位置まで下降することを許容
する引っ張りバネ(弾性手段)20が介装されている。
また、連結ブロック12の後部にはマウント板21が固
定されており、このマウント板21には、ダンパギヤ2
2aを有するダンパ(緩衝手段)22が固定されてい
る。ダンパギヤ22aは、一方のピニオン(この場合右
側のピニオン)18に噛合している。このダンパ22
は、便座2が下降する際のピニオン18の回転をある程
度制動して、使用者が待機位置にある便座2に着座する
ことによって生じる便座2の使用位置までの下降動作を
緩衝する機能を有する。
ける両端部には、ピニオン18が一体回転可能に固定さ
れており、収納ボックス6の背板6bの内面の両側に
は、ガイド軸9の上下動に追従して各ピニオン18に噛
合するラック19がそれぞれ固定されている。したがっ
て、ガイド軸9とともにピニオン18が回転すると、ラ
ック19に沿ってそのピニオン18は転動し、もって便
座2が使用位置から待機位置の間を昇降するようになっ
ている。前記連結ブロック12と収納ボックス6の上板
6cとの間には、便座2を所定の付勢力で上方に付勢し
て待機位置に保持し、かつ、使用者が便座2に着座する
際には伸びて便座2が使用位置まで下降することを許容
する引っ張りバネ(弾性手段)20が介装されている。
また、連結ブロック12の後部にはマウント板21が固
定されており、このマウント板21には、ダンパギヤ2
2aを有するダンパ(緩衝手段)22が固定されてい
る。ダンパギヤ22aは、一方のピニオン(この場合右
側のピニオン)18に噛合している。このダンパ22
は、便座2が下降する際のピニオン18の回転をある程
度制動して、使用者が待機位置にある便座2に着座する
ことによって生じる便座2の使用位置までの下降動作を
緩衝する機能を有する。
【0016】ここで、引っ張りバネ20とダンパ22の
機能を詳述すると、まず、引っ張りバネ20が自由状態
あるいはそれに近い状態において、ガイド軸9,10は
ガイド孔7,8の上端に係止して便座2が待機位置に保
持される。ここから便座2を下降させると、ピニオン1
8がラック19に沿って下方に転動し、かつガイド軸
9,10はガイド孔7,8に沿って下降する。この最中
に、ダンパギヤ22aが噛合するピニオン18はダンパ
22の作用により制動されながらラック19に沿って転
動する。したがって便座2を下降させるには、ダンパ2
2に抗する負荷をかけなければならない。また、便座2
を下降させるにつれ、引っ張りバネ20は伸びて弾発力
が貯められ、これにより常に便座2は上昇するよう付勢
される。
機能を詳述すると、まず、引っ張りバネ20が自由状態
あるいはそれに近い状態において、ガイド軸9,10は
ガイド孔7,8の上端に係止して便座2が待機位置に保
持される。ここから便座2を下降させると、ピニオン1
8がラック19に沿って下方に転動し、かつガイド軸
9,10はガイド孔7,8に沿って下降する。この最中
に、ダンパギヤ22aが噛合するピニオン18はダンパ
22の作用により制動されながらラック19に沿って転
動する。したがって便座2を下降させるには、ダンパ2
2に抗する負荷をかけなければならない。また、便座2
を下降させるにつれ、引っ張りバネ20は伸びて弾発力
が貯められ、これにより常に便座2は上昇するよう付勢
される。
【0017】次に、便座2を使用位置に押さえる負荷を
弱め、その負荷よりも引っ張りバネ20の弾発力が勝る
と、その弾発力によってピニオン18はラック19に沿
って上方に転動し、かつガイド軸9,10はガイド孔
7,8に沿って上昇し、便座2が待機位置に戻る。この
戻り行程においては、引っ張りバネ20の弾発力はダン
パ22によって制動はされず、ガイド軸9,10つまり
は便座2に直接伝達し、便座2は速やかに待機位置に戻
る。ダンパ22のダンパ特性は、便座2が待機位置から
使用位置に下降するときのみ発生するようになってお
り、人たる使用者が便座2に腰掛けて体重をある程度預
けると、緩やかに便座2が下降するようバランスがとら
れている。
弱め、その負荷よりも引っ張りバネ20の弾発力が勝る
と、その弾発力によってピニオン18はラック19に沿
って上方に転動し、かつガイド軸9,10はガイド孔
7,8に沿って上昇し、便座2が待機位置に戻る。この
戻り行程においては、引っ張りバネ20の弾発力はダン
パ22によって制動はされず、ガイド軸9,10つまり
は便座2に直接伝達し、便座2は速やかに待機位置に戻
る。ダンパ22のダンパ特性は、便座2が待機位置から
使用位置に下降するときのみ発生するようになってお
り、人たる使用者が便座2に腰掛けて体重をある程度預
けると、緩やかに便座2が下降するようバランスがとら
れている。
【0018】次いで、上記構成からなる第1の実施形態
の作用を説明する。便座2は、使用していない通常の状
態においては、便座2は引っ張りバネ20の作用により
もっとも上がった待機位置に保持されている。使用者
は、便器本体1を後にして立った状態から待機位置にあ
る便座2に腰掛け、体重を便座2に預けていく。する
と、便座2は使用者の重みで使用位置まで下降し、使用
可能となる。便座2の下降中、引っ張りバネ20が便座
2を上方に付勢することに加えてダンパ22が下降動作
を緩衝するので、使用者は体重の一部を便座2に支えら
れながら使用位置まで腰を下ろすことができる。次に、
使用者が立ち上がる際は、引っ張りバネ20により便座
2は使用者に追従して待機位置まで上昇し、この間、引
っ張りバネ20により立ち上がる力が補助される。この
ように、便座2に腰を下ろしたり便座2から立ち上がっ
たりする中腰の姿勢のときに、引っ張りバネ20あるい
はダンパ22の作用により体重が支えられるので、使用
者の負担が軽減される。したがって、高齢者や身体の不
自由な人が使用するのにきわめて好適である。
の作用を説明する。便座2は、使用していない通常の状
態においては、便座2は引っ張りバネ20の作用により
もっとも上がった待機位置に保持されている。使用者
は、便器本体1を後にして立った状態から待機位置にあ
る便座2に腰掛け、体重を便座2に預けていく。する
と、便座2は使用者の重みで使用位置まで下降し、使用
可能となる。便座2の下降中、引っ張りバネ20が便座
2を上方に付勢することに加えてダンパ22が下降動作
を緩衝するので、使用者は体重の一部を便座2に支えら
れながら使用位置まで腰を下ろすことができる。次に、
使用者が立ち上がる際は、引っ張りバネ20により便座
2は使用者に追従して待機位置まで上昇し、この間、引
っ張りバネ20により立ち上がる力が補助される。この
ように、便座2に腰を下ろしたり便座2から立ち上がっ
たりする中腰の姿勢のときに、引っ張りバネ20あるい
はダンパ22の作用により体重が支えられるので、使用
者の負担が軽減される。したがって、高齢者や身体の不
自由な人が使用するのにきわめて好適である。
【0019】本実施形態の昇降装置は、便器本体1にお
ける便座2の後方に配設されているので、例えば既存の
便器に追加設置しても使用位置での便座2の高さは変わ
らず、それまでの使用形態や使い勝手を損ねることがな
い。また、昇降装置があることによって便器あるいは便
座2が清掃しにくくなるといった弊害を招くことがない
ばかりか、昇降装置自体の清掃も簡単に行うことができ
る。
ける便座2の後方に配設されているので、例えば既存の
便器に追加設置しても使用位置での便座2の高さは変わ
らず、それまでの使用形態や使い勝手を損ねることがな
い。また、昇降装置があることによって便器あるいは便
座2が清掃しにくくなるといった弊害を招くことがない
ばかりか、昇降装置自体の清掃も簡単に行うことができ
る。
【0020】また、ガイド軸9,10、引っ張りバネ2
0、ダンパ22等の構成が、収納ボックス6に収納され
ているので、意匠性の低下が抑えられるとともに、収納
ボックス6を背もたれ部として流用することができる。
また、前後のガイド手段13,14により、待機位置に
ある便座2は、その前端が便器本体1よりも僅かに前方
にあり、しかも、若干前下がりに傾斜しているので、使
用者は便器本体1に干渉されにくい姿勢となって便座2
に腰掛けやすくなる。さらに、左右一対のガイド孔7,
8が、便器本体1および便座2の左右方向の中心に対し
て略左右対称に配置されているので、便座2の昇降が左
右バランスよく行われる。これに加え、ガイド軸9の両
端部に装着されたピニオン18が、ガイド軸9の上下動
に追従してラック19に噛合しながら転動するので、ガ
イド軸9,10は常に左右方向に延びた状態でガイド孔
7,8に沿って上下動し、かつ、使用者が便座2に対し
て左右いずれかの側に偏って体重を預けたとしても、便
座2が側方に傾くことなく安定した昇降動作が達成され
て安全性が向上する。
0、ダンパ22等の構成が、収納ボックス6に収納され
ているので、意匠性の低下が抑えられるとともに、収納
ボックス6を背もたれ部として流用することができる。
また、前後のガイド手段13,14により、待機位置に
ある便座2は、その前端が便器本体1よりも僅かに前方
にあり、しかも、若干前下がりに傾斜しているので、使
用者は便器本体1に干渉されにくい姿勢となって便座2
に腰掛けやすくなる。さらに、左右一対のガイド孔7,
8が、便器本体1および便座2の左右方向の中心に対し
て略左右対称に配置されているので、便座2の昇降が左
右バランスよく行われる。これに加え、ガイド軸9の両
端部に装着されたピニオン18が、ガイド軸9の上下動
に追従してラック19に噛合しながら転動するので、ガ
イド軸9,10は常に左右方向に延びた状態でガイド孔
7,8に沿って上下動し、かつ、使用者が便座2に対し
て左右いずれかの側に偏って体重を預けたとしても、便
座2が側方に傾くことなく安定した昇降動作が達成され
て安全性が向上する。
【0021】B.第2の実施形態 次に、図3を参照して本発明の第2の実施形態を説明す
る。第2の実施形態においては、上記第1の実施形態の
引っ張りバネ20とダンパ22の代わりに、便座2の昇
降動作を制御する手段として、モータ(駆動手段)30
を採用している。したがって、図3において図2と同一
構成要素には同一の符合を付し、説明を省略する。モー
タ30は、前記マウント板21に固定されており、モー
タ30の駆動ギヤ30aが前記ピニオン18に噛合して
いる。モータ30に通電されて駆動ギヤ30aが回転す
ると、ピニオン18が回転させられてラック19に沿っ
て転動し、もって便座2が使用位置と待機位置との間を
昇降するようになっている。また、モータ30が非駆動
状態では駆動ギヤ30aは回転不能であり、したがって
駆動ギヤ30aがストッパの機能を果たし、使用位置お
よび待機位置では勿論のこと、任意の位置で便座2を停
止させることができるようになっている。
る。第2の実施形態においては、上記第1の実施形態の
引っ張りバネ20とダンパ22の代わりに、便座2の昇
降動作を制御する手段として、モータ(駆動手段)30
を採用している。したがって、図3において図2と同一
構成要素には同一の符合を付し、説明を省略する。モー
タ30は、前記マウント板21に固定されており、モー
タ30の駆動ギヤ30aが前記ピニオン18に噛合して
いる。モータ30に通電されて駆動ギヤ30aが回転す
ると、ピニオン18が回転させられてラック19に沿っ
て転動し、もって便座2が使用位置と待機位置との間を
昇降するようになっている。また、モータ30が非駆動
状態では駆動ギヤ30aは回転不能であり、したがって
駆動ギヤ30aがストッパの機能を果たし、使用位置お
よび待機位置では勿論のこと、任意の位置で便座2を停
止させることができるようになっている。
【0022】本実施形態によれば、モータ30を駆動さ
せることにより便座2は使用位置と待機位置との間を昇
降し、かつ、これら2位置および2位置間の任意の位置
に停止する。使用にあたっては、通常は便座2を待機位
置もしくは着座に適した位置に保持しておき、使用者は
その便座2に腰掛け、モータ30を便座下降側に駆動さ
せて便座2を使用位置まで下降させ、使用状態とする。
次に、使用者が立ち上がる際は、モータ30を便座上昇
側に駆動させて便座2を待機位置まで上昇させる。使用
者は、その体重のほとんどがモータ30で昇降動作が制
御される便座2によって支えられるので、待機位置から
使用位置までの間の中腰の姿勢における負担が大幅に軽
減される。また、上記第1の実施形態が奏する種々の効
果を、同様に得ることができる。
せることにより便座2は使用位置と待機位置との間を昇
降し、かつ、これら2位置および2位置間の任意の位置
に停止する。使用にあたっては、通常は便座2を待機位
置もしくは着座に適した位置に保持しておき、使用者は
その便座2に腰掛け、モータ30を便座下降側に駆動さ
せて便座2を使用位置まで下降させ、使用状態とする。
次に、使用者が立ち上がる際は、モータ30を便座上昇
側に駆動させて便座2を待機位置まで上昇させる。使用
者は、その体重のほとんどがモータ30で昇降動作が制
御される便座2によって支えられるので、待機位置から
使用位置までの間の中腰の姿勢における負担が大幅に軽
減される。また、上記第1の実施形態が奏する種々の効
果を、同様に得ることができる。
【0023】以上が本発明の第1、第2の実施形態であ
るが、本発明はこれら実施形態のように洋式便器に適用
されるのみならず、着座部が昇降式とされて使用者を補
助する形式の椅子全般に適用することができる。
るが、本発明はこれら実施形態のように洋式便器に適用
されるのみならず、着座部が昇降式とされて使用者を補
助する形式の椅子全般に適用することができる。
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、椅
子本体上に、高さが変わることなく着座部を昇降可能に
設置することができるとともに、清掃性が向上し、かつ
意匠性が保持される。
子本体上に、高さが変わることなく着座部を昇降可能に
設置することができるとともに、清掃性が向上し、かつ
意匠性が保持される。
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る便器の全体側
面図である。
面図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る昇降装置を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係る昇降装置を示
す斜視図である。
す斜視図である。
1…便器本体(椅子本体)、2…便座(着座部)、6…
収納ボックス(収納体)、7,8…ガイド孔(ガイ
ド)、9,10…ガイド軸、13,14…ガイド手段、
15…アーム(連結手段)、18…ピニオン、19…ラ
ック、20…引っ張りバネ(弾性手段)、22…ダンパ
(緩衝手段)、30…モータ(駆動手段)。
収納ボックス(収納体)、7,8…ガイド孔(ガイ
ド)、9,10…ガイド軸、13,14…ガイド手段、
15…アーム(連結手段)、18…ピニオン、19…ラ
ック、20…引っ張りバネ(弾性手段)、22…ダンパ
(緩衝手段)、30…モータ(駆動手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 英明 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 竹内 敦郎 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 加藤 勉 神奈川県横浜市保土ヶ谷区岩井町51番地 株式会社パイオラックス内 (72)発明者 大嶋 利幸 神奈川県横浜市保土ヶ谷区岩井町51番地 株式会社パイオラックス内
Claims (8)
- 【請求項1】 椅子本体上に別体に設置される着座部
を、椅子本体上に略水平に載った使用位置から椅子本体
より上方に所定高さ離間した待機位置の間において昇降
させる装置であって、 前記椅子本体における前記着座部の後方に左右一対とし
て設けられた上下方向に延びるガイド、およびこれらガ
イドに左右方向に延びる状態で架け渡され、かつ、これ
らガイドに沿って上下動可能とされたガイド軸からなる
ガイド手段と、 前記ガイド軸と前記着座部とを連結する連結手段と、 前記着座部を所定付勢力で上方に付勢して前記待機位置
に保持し、かつ、使用者が着座部に着座する際には弾性
変形して着座部が前記使用位置まで下降することを許容
する弾性手段と、 使用者が前記待機位置にある前記着座部に着座すること
によって生じる着座部の前記使用位置までの下降動作を
緩衝する緩衝手段とを備えることを特徴とする椅子着座
部の昇降装置。 - 【請求項2】 椅子本体上に別体に設置される着座部
を、椅子本体上に略水平に載った使用位置から椅子本体
より上方に所定高さ離間した待機位置の間において昇降
させる装置であって、 前記椅子本体における前記着座部の後方に左右一対とし
て設けられた上下方向に延びるガイド、およびこれらガ
イドに左右方向に延びる状態で架け渡され、かつ、これ
らガイドに沿って上下動可能とされたガイド軸からなる
ガイド手段と、 前記ガイド軸と前記着座部とを連結する連結手段と、 前記ガイド軸を上下動させ、かつ制動させることによ
り、前記着座部を昇降させ、かつ任意の位置に停止させ
る駆動手段とを備えることを特徴とする椅子着座部の昇
降装置。 - 【請求項3】 少なくとも前記ガイド軸、前記弾性手段
および前記緩衝手段が、椅子本体における前記着座部の
後方に配設された収納体に収納されていることを特徴と
する請求項1に記載の椅子着座部の昇降装置。 - 【請求項4】 少なくとも前記ガイド軸および前記駆動
手段が、椅子本体における前記着座部の後方に配設され
た収納体に収納されていることを特徴とする請求項2に
記載の椅子着座部の昇降装置。 - 【請求項5】 前記ガイド軸の上昇に伴って前記着座部
が前記椅子本体から上昇するのに追従して着座部が前方
に移動するよう、前記ガイドの少なくとも上部が、前方
に向かって湾曲していることを特徴とする請求項1〜4
のいずれかに記載の椅子着座部の昇降装置。 - 【請求項6】 前記左右一対のガイドは、前記着座部の
左右方向の中心に対して略左右対称に配置されているこ
とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の椅子着
座部の昇降装置。 - 【請求項7】 前記ガイド軸の少なくとも両端部にピニ
オンが装着されるとともに、ガイド軸の上下動に追従し
て前記ピニオンに噛合するラックを有することを特徴と
する請求項1〜6のいずれかに記載の椅子着座部の昇降
装置。 - 【請求項8】 前記着座部が前記椅子本体から上昇する
のに追従して着座部が前方に移動するとともに前下がり
に傾斜するよう、前記ガイド手段が少なくとも前後一対
として設けられていることを特徴とする請求項5〜7の
いずれかに記載の椅子着座部の昇降装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6062098A JPH11239549A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 椅子着座部の昇降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6062098A JPH11239549A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 椅子着座部の昇降装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11239549A true JPH11239549A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=13147519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6062098A Pending JPH11239549A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 椅子着座部の昇降装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11239549A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190027221A (ko) * | 2017-09-06 | 2019-03-14 | 서유진 | 위생 좌변기 |
CN112274051A (zh) * | 2019-07-22 | 2021-01-29 | 下西技研工业株式会社 | 升降装置 |
-
1998
- 1998-02-25 JP JP6062098A patent/JPH11239549A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190027221A (ko) * | 2017-09-06 | 2019-03-14 | 서유진 | 위생 좌변기 |
CN112274051A (zh) * | 2019-07-22 | 2021-01-29 | 下西技研工业株式会社 | 升降装置 |
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