JPH1123789A - 原子炉燃料の輸送容器およびその輸送方法 - Google Patents

原子炉燃料の輸送容器およびその輸送方法

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JPH1123789A
JPH1123789A JP9180128A JP18012897A JPH1123789A JP H1123789 A JPH1123789 A JP H1123789A JP 9180128 A JP9180128 A JP 9180128A JP 18012897 A JP18012897 A JP 18012897A JP H1123789 A JPH1123789 A JP H1123789A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】燃料輸送の健全性や信頼性を向上させ、多数の
燃料体を同時に輸送できるコンパクトで大容量の原子炉
燃料の輸送容器およびその輸送方法を提供。 【解決手段】各バスケット孔13には収納された燃料体
を全バスケット孔13に共通な2方向あるいは1方向に
押圧し、締め付けて拘束する固縛装置14が設置され
る。燃料体装荷時には燃料輸送容器10は縦置き状態に
セットされ、燃料体締付け方向が2方向の場合はその対
角方向に、1方向の場合にはその方向にバスケット11
のバスケット軸線が垂直軸線より傾斜せしめられたり、
あるいは、バスケット11を収容する輸送容器本体を前
記対角方向または1方向に傾斜させた状態で、燃料体を
吊り降して挿入し、燃料体をバスケット孔13の両内側
面へ片寄せ状態で装荷して、固縛装置14で締め付け、
固縛する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉燃料を収納
して輸送する原子炉燃料の輸送容器および輸送方法に係
り、特に混合酸化物燃料体等の軽水炉燃料を多数同時に
輸送可能なコンパクトで大容量の原子炉燃料の輸送容器
およびその輸送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子炉や加圧水型原子炉等の軽
水炉には、原子炉燃料としての混合酸化物燃料体(以
下、MOX燃料体という。)が用いられる。このMOX
燃料体は、燃料処理施設で作られた後、燃料保護容器内
に収容されて保護され、この燃料保護容器を燃料輸送容
器に装荷させて輸送に供される。
【0003】MOX燃料体のように軽水炉燃料を輸送す
る際、この軽水炉燃料に振動が加わると金属接触部に摩
耗が発生し、軽水炉燃料の経済性や信頼性を維持する上
で好ましくない。使用済燃料の場合には、輸送中に生じ
た多少の摩耗について特に問題とならないため、特別な
振動防止対策が施されていない。使用済燃料は特別な振
動対策が必要ないため、燃料輸送容器は構造的にも簡素
で、多数の使用済燃料を収納できるコンパクトで大容量
のものが開発されている。
【0004】これに対しMOX燃料の新燃料体の輸送に
おいては、移送後にMOX燃料体を原子炉燃料として使
用するため、健全性や信頼性の観点から輸送中の振動防
止対策が必要である。具体的には、新燃料体または新燃
料体を収容した燃料保護容器を燃料輸送容器のバスケッ
トに収納した後に、バスケットに何らかの方法で新燃料
体を拘束して固縛してやる必要がある。その際、バスケ
ット内で固縛装置の占める空間の割合が大きくなり、こ
の点が多数の新燃料体を同時に収納できる大容量でコン
パクトな燃料輸送容器の開発阻害要 4因になってい
る。したがって、使用済み燃料用輸送容器に匹敵するよ
うなコンパクトで大容量のMOX新燃料用輸送容器は開
発されていない。
【0005】MOX新燃料体の輸送においては、内部に
保護材あるいは緩衝材を設置した比較的剛性の大きい保
護容器あるいは内容器にMOX新燃料体を収容して燃料
輸送容器で輸送するのがごく一般的である。従来の燃料
輸送容器は、狭いバスケット孔にMOX新燃料体を直接
挿入する場合には、挿入時に接触傷の発生が懸念される
ためバスケット孔の開口面積をある程度大きくしたり、
また、バスケット孔内で、いわゆる“片寄せ”が難しい
ため片寄せを行わず新燃料体の4側面を押圧して固縛さ
せる必要があった。このため、燃料輸送容器内に、固縛
装置の占める空間が大きくなり、燃料輸送容器全体では
保護容器を使用した場合より固縛装置占有空間がかえっ
て大きくなってしまう虞があった。
【0006】ここで“片寄せ”とは、燃料輸送容器のバ
スケット孔内に垂直に挿入させた燃料体を、バスケット
孔の隣り合う2つの内側面に接触するよう移動させるこ
とである。しかしながら、燃料体は曲げ剛性が小さいた
め、バスケット孔内で燃料体を一側面あるいは二側面か
ら押圧移動させた場合には、燃料体自身が曲がってしま
う虞があり、片寄せが困難な原因となっている。
【0007】MOX新燃料体を燃料輸送容器のバスケッ
ト孔内に、四側面から押圧して固縛した場合には、輸送
時の横置き状態の時一つの固縛装置が燃料体の下側にな
る。この固縛装置は、燃料体の自重を支えなければなら
ないため大きな固縛力が必要となる。固縛力が大きいと
いうことは、固縛装置をそれだけ強固にする必要があ
り、大型化とともに固縛装置の占める空間が大きくなっ
てしまう。
【0008】MOX新燃料体を保護容器に収容せず、直
接燃料輸送容器のバスケット孔に収納して輸送できれ
ば、燃料体を保護容器に収容する工程が省略できるた
め、輸送の低コスト化が図れる利便性がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料輸送容器に
おいて、バスケット孔内にMOX新燃料体等の軽水炉燃
料を直接収納して輸送する場合には、軽水炉燃料をバス
ケット孔内で片寄せさせなければならない問題と、小型
の固縛装置により小さな締付力で最大の固縛効果を発揮
できる固縛方法を如何に実現させるかという課題があ
る。
【0010】また、軽水炉燃料であるMOX燃料体は発
熱性を有するために、燃料輸送容器内が高温化し、MO
X燃料体とバスケット孔との間に熱膨張差に起因する伸
び差が生じる。MOX燃料体を燃料スペーサ部や輸送用
スペーサ部で直接固縛した場合には、熱膨脹による伸び
差により、MOX燃料体の構成部品間に位置ずれが生じ
てしまう。このため、熱膨脹による位置ずれ問題を解決
できる固縛方法が強く望まれているが、バスケット孔に
MOX燃料体を直接収納させた燃料輸送容器において、
これらの諸問題を既存の燃料輸送容器で解決することは
困難であった。
【0011】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、MOX燃料体等の原子炉燃料をバスケット孔
内に直接かつ安定的に収納し、燃料輸送の健全性や信頼
性を向上させ、コンパクトで大容量の原子炉燃料の輸送
容器およびその輸送方法を提供することを目的とする。
【0012】本発明の他の目的は、原子炉燃料をバスケ
ット孔に直接収納する際の片寄せ問題を解決し、小さな
締付力で固縛効果を有効的かつ充分に発揮させ、熱膨脹
差の問題を解決し、多数の原子炉燃料を同時に輸送でき
る原子炉燃料の輸送容器およびその輸送方法を提供する
にある。
【0013】本発明の別の目的は、多数の原子炉燃料を
同時に輸送でき、輸送コストの低減を図ることができる
原子炉燃料の輸送容器およびその輸送方法を提供するに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る原子炉燃料
の輸送容器は、上述した課題を解決するために、請求項
1に記載したように、燃料体を収納するためのバスケッ
ト孔を多数有するバスケットを燃料輸送容器に内蔵し、
各バスケット孔に全バスケット孔共通な2方向あるいは
1方向に燃料体を締め付けて拘束する固縛装置を設置す
るとともに、燃料体装荷時の燃料輸送容器を縦置き状態
にしたとき、前記バスケットは、前記燃料体締付け方向
が2方向の場合はその対角方向に、1方向の場合はその
方向にバスケット軸線を垂直軸線より傾斜させるか、あ
るいは、バスケットを収容する輸送容器本体ごと前記対
角方向あるいは1方向に傾斜させたものである。
【0015】また、本発明に係る原子炉燃料の輸送容器
は、上述した課題を解決するために、請求項2に記載し
たように、燃料体を収納するバスケットの各バスケット
孔の底部に片寄せ機能付燃料体受台を固設し、この燃料
体受台は、締付けにより片寄せされる燃料体の位置に燃
料体受部が設けられ、この燃料体受部の上部側に円錐状
あるいはテーパ状等の燃料体片寄せガイドが設けられた
ものである。
【0016】さらに、本発明に係る原子炉燃料の輸送容
器は、上述した課題を解決するために、請求項3に記載
したように、移送時の燃料輸送容器横置き状態のとき、
バスケットは収納された燃料体と接するバスケット孔の
隣り合う2つの内側面が燃料体の下側となり、かつ、下
側の両内側面が水平よりおよそ45度傾斜したV字型形
状を形成し、V字型形状の両内側面で燃料体を支えると
ともに、燃料体の上側の2つのバスケット孔壁に設置し
た固縛装置により燃料体を2方向に締め付け固縛したも
のである。
【0017】さらにまた、本発明に係る原子炉燃料の輸
送容器は、上述した課題を解決するために、請求項4に
記載したように、移送時の燃料輸送容器横置き状態のと
き、バスケットは収納された燃料体と接するバスケット
孔の隣り合う2つの内側面が下側となり、かつ、下側の
両内側面が水平よりおよそ45度傾斜したV字型形状を
形成し、V字型形状の両内側面で燃料体を支えるととも
に、上側のバスケット孔壁に設置した固縛装置により下
向きの1方向に燃料体を締め付け固縛したものである。
【0018】またさらに、本発明に係る原子炉燃料の輸
送容器は、上述した課題を解決するために、請求項5に
記載したように、移送時の燃料輸送容器横置き状態のと
き、バスケットは収納された燃料体と接するバスケット
孔の隣り合う2つの内側面が燃料体の下側となり、か
つ、下側の両内側面が水平よりおよそ45度傾斜したV
字型形状を形成しているとともに、バスケットの長手方
向においても燃料輸送容器底部側を下向き、頂部側を上
向きとして傾斜配置させたものである。
【0019】上述した課題を解決するために、本発明に
係る原子炉燃料の輸送容器は、請求項6に記載したよう
に、前記バスケット孔内側面の少なくとも燃料体と接す
る2つの内側面に、ジルコニウム合金あるいはこの合金
と同程度の線膨張係数を有する中間部材を、バスケット
孔壁に対し長手方向に伸縮自在に設置したものである。
【0020】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る原子炉燃料の輸送容器は、本発明に係る原子
炉燃料の輸送容器は、上述した課題を解決するために、
請求項7に記載したように、前記バスケット孔内側面の
少なくとも燃料体と接する2つの内側面に、ハニカム
材、ゴム材、樹脂材等の緩衝材を設置したものである。
【0021】さらに、本発明に係る原子炉燃料の輸送容
器は、上述した課題を解決するために、請求項8に記載
したように、移送時の燃料輸送容器横置き状態のとき、
燃料体を収容した保護容器をバスケット孔に収納し、こ
のバスケット孔に収納された保護容器と接する2つの内
側面が保護容器の下側となり、かつ、両内側面が水平よ
りおよそ45度傾斜したV字型形状を形成するととも
に、バスケットの長手方向においても燃料輸送容器底部
側を下向き、頂部側を上向きとして傾斜させたものであ
る。
【0022】また、本発明に係る原子炉燃料の輸送方法
は、上述した課題を解決するために、請求項9に記載し
たように、燃料輸送容器を縦置き状態にして混合酸化物
燃料体等の軽水炉燃料を装荷する工程と、燃料輸送容器
を横置き状態にして各燃料施設から原子力発電所あるい
は他の施設へ移送する工程からなる原子炉燃料の輸送方
法において、前記装荷工程では、バスケットの各バスケ
ット孔に固縛装置により全バスケット孔共通な2方向あ
るいは1方向に燃料体を締め付けて拘束する際、バスケ
ットは、前記燃料体締め付け方向が2方向の場合はその
対角方向に1方向の場合はその方向にバスケット軸線を
垂直軸線より傾斜した状態にセットして、燃料体をバス
ケット孔に垂直に吊り降して挿入し、挿入と同時に燃料
棒の挿入先端を片寄せ機能付き燃料体受台に案内して燃
料体のバスケット孔の両内側面への片寄せを終え、しか
る後に固縛装置により燃料体を前記対角方向あるいは1
方向に締め付けて固縛して、直接装荷する一方、前記移
送工程では、固縛装置が燃料体の上側あるいは側方の側
面側に位置する状態で移送させる方法である。
【0023】さらに、本発明に係る原子炉燃料の輸送方
法は、上述した課題を解決するために、請求項10に記
載したように、燃料輸送容器を縦置き状態にして混合酸
化物燃料体等の軽水炉燃料を装荷する工程と、燃料輸送
容器を横置き状態にして各燃料施設から原子力発電所あ
るいは他の施設へ移送する工程からなる原子炉燃料の輸
送方法において、前記装荷工程では、燃料体をバスケッ
ト孔に直接装荷する一方、前記移送工程では、燃料体と
接するバスケット孔の2つの内側面を燃料体の下側と
し、かつ、下側の両内側面を水平よりおよそ45度傾斜
させてV字型形状を形成し、V字型形状の両内側面で燃
料体を支えるとともに、燃料体の上側の2つのバスケッ
ト孔壁に設置した固縛装置により2方向に燃料体を締め
付け固縛した状態で移送する方法である。
【0024】さらにまた、本発明に係る原子炉燃料の輸
送方法は、上述した課題を解決するために、請求項11
に記載したように、燃料輸送容器を縦置き状態にして混
合酸化物燃料体等の軽水炉燃料を装荷する工程と、燃料
輸送容器を横置き状態にして各燃料施設から原子力発電
所あるいは他の施設へ移送する工程からなる原子炉燃料
の輸送方法において、前記装荷工程では、燃料体をバス
ケット孔に直接装荷する一方、前記移送工程では、燃料
体と接するバスケット孔の2つの内側面を燃料体の下側
とし、かつ、下側の両内側面を水平よりおよそ45度傾
斜させてV字型形状を形成し、このV字型形状の両内側
面で燃料体を支えるとともに、燃料体の上側のバスケッ
ト孔壁に設置した固縛装置により下向きの1方向に燃料
体を締め付け固縛した状態で移送する方法である。
【0025】またさらに、本発明に係る原子炉燃料の輸
送方法は、上述した課題を解決するために、請求項12
に記載したように、燃料輸送容器を縦置き状態にして混
合酸化物燃料体等の軽水炉燃料を装荷する工程と、燃料
輸送容器を横置き状態にして各燃料施設から原子力発電
所あるいは他の施設へ移送する工程からなる原子炉燃料
の輸送方法において、前記装荷工程では、燃料体をバス
ケット孔に直接装荷する一方、前記移送工程では、燃料
体と接するバスケット孔の2つの内側面を燃料体の下側
とし、かつ、下側の両内側面を水平よりおよそ45度傾
斜させてV字型形状を形成し、V字型形状の両内側面で
燃料体を支えるとともに、長手方向においても輸送容器
底部側を下向き、頂部側を上向きとして傾斜状態で移送
する方法である。
【0026】さらに、本発明に係る原子炉燃料の輸送方
法は、上述した課題を解決するために、請求項13に記
載したように、燃料輸送容器を縦置き状態にして混合酸
化物燃料体等の軽水炉燃料を装荷する工程と、燃料輸送
容器を横置き状態にして各燃料施設から原子力発電所あ
るいは他の施設へ移送する工程からなる原子炉燃料の輸
送方法において、前記装荷工程では、保護容器に収納し
た燃料体をバスケット孔に装荷する一方、前記移送工程
では、保護容器と接するバスケット孔の2つの内側面を
保護容器の下側とし、かつ、下側の両内側面を水平より
およそ45度傾斜させV字型形状を形成し、V字型形状
の両内側面で保護容器を支えるとともに、長手方向にお
いても輸送容器底部側を下向き、頂部側を上向きとして
傾斜状態で移送する方法である。
【0027】一方、上述した課題を解決するために、本
発明に係る原子炉燃料の輸送方法は、請求項14に記載
したように、前記装荷工程では、バスケット孔内面の少
なくとも燃料体と接する2つの内側面に、燃料体と熱膨
脹係数が略等しいジルコニウム合金あるいはジルコニウ
ム合金と同程度の線膨張係数を有する中間部材を、バス
ケット孔壁に対し長手方向に伸縮自在に設置し、この中
間部材を設置した燃料輸送容器のバスケット孔に燃料体
を直接装荷する一方、前記移送工程では、ジルコニウム
合金等の中間部材を設置したバスケット孔内面側を下側
として移送する方法である。
【0028】他方、上述した課題を解決するために、本
発明に係る原子炉燃料の輸送方法は、請求項15に記載
したように、前記装荷工程では、バスケット孔内面の少
なくとも燃料体と接する2つの内側面に、ハニカム材、
ゴム材、樹脂材等の緩衝材を設置した燃料輸送容器に、
燃料体を直接に装荷する一方、前記移送工程では、緩衝
材を設置したバスケット孔内面側を燃料体の下側として
移送する方法である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して説明する。
【0030】図1は、本発明に係る原子炉燃料の輸送容
器の第1実施形態を示す平面図であり、図中符号10
は、軽水炉燃料としてのMOX燃料体を直接収納する燃
料輸送容器を示す。燃料輸送容器10は、燃料体を直接
収納するバスケット11を備えており、燃料体を収容す
る保護容器を不要にしている。
【0031】燃料輸送容器10のバスケット11は、角
管や角筒等からなる複数のバスケット孔要素12を備
え、各バスケット孔要素12内に燃料体収納室を構成す
る角筒状のバスケット孔13を形成している。このバス
ケット孔13内に燃料体を収納するようになっており、
収納された燃料体は固縛装置14で締め付けられ、固縛
される。固縛装置14は各バスケット孔13内に締付板
15を進退可能に備えている。その際、各バスケット孔
要素12にそれぞれ設置される固縛装置14の締付方向
は、全バスケット孔13に共通な2方向であり、図1の
図面上では下方向および右方向である。
【0032】しかして、バスケット孔要素12を多数整
列配置し、全バスケット孔要素12を図示しない連結部
材で一体的に連結し、全体として円柱形状のバスケット
11を構成し、このバスケット11を図2に示すよう
に、輸送容器本体16内にセットして燃料輸送容器10
が構成される。
【0033】燃料輸送容器10は、燃料体装荷時には縦
置き状態にセットされる。この燃料体装荷時に、バスケ
ット11は図2に示すように、輸送容器本体16内で長
手方向に延びるバスケット軸線aが垂直軸線bより角度
αだけ傾斜してセットされる。図1に示されたバスケッ
ト11の場合、固縛装置14,14による2つの締付方
向の対角方向、すなわち矢印C(図1参照)の方向にバ
スケット頂部が傾斜せしめられる。
【0034】図2は、燃料体装荷時における燃料輸送容
器10の縦断面図である。燃料体装荷時には、燃料輸送
容器10の輸送容器本体16は水平面HPに対して垂直
に設置されるが、バスケット11は輸送容器本体16内
で角度αだけ垂直線に対し傾斜した状態で固定スペーサ
等の固定治具(図示せず)により固定される。傾斜の方
向は、図1の矢印Cの方向である。
【0035】また、バスケット11のバスケット孔要素
12に設置された固縛装置14は、複数の締付板15
と、各締付板15をバスケット孔13内に進退自在に支
持する駆動部17と、各駆動部17を回転駆動させる回
転軸18と、この回転軸18を回転駆動させる締付調整
軸19とを有し、締付調整軸19を回転駆動させること
により、回転軸18を介して駆動部17に回転が伝わ
り、締付板15を進退駆動させるようになっている。締
付板15はバスケット孔要素12の長手方向に適宜間隔
をおいて複数設けられる。
【0036】一方、バスケット11にはバスケット孔1
3の底部に片寄せ機能付燃料体受台20が設置されてお
り、この燃料体受台20に凹状の燃料体受け部21が片
寄せ方向に偏心して形成され、片寄せ機能維持が図れる
ように機能補助している。燃料体受け部21は固縛装置
14の締付により片寄せされる燃料体の位置に設けられ
る。
【0037】片寄せ機能付燃料体受台20は、図3
(A)および(B)に示すように、燃料体受け部21
が、バスケット孔13の横断面中心より、左下方向にず
れた位置に設けられる。燃料体受け部21は、その上部
側に下方に向って先細テーパ状あるいは円錐状等の燃料
体片寄せガイドを兼ねる円錐部22と、この円錐部22
に続く燃料体受け凹部23と、この受け凹部23の下部
に形成される三つ又状のガイド溝24とを有する。
【0038】軽水炉燃料として、例えば沸騰水型原子炉
(BWR)のMOX燃料体25は、図4および図5に示
すように構成され、燃料体25の下部タイプレート26
の先端に三つ又状の突起27が形成されており、この三
つ又状突起27が燃料体受け部21のガイド溝24に案
内されて収容されるようになっている。
【0039】燃料体25の上部には上部タイプレート2
8が設けられ、この上部タイプレート28と下部タイプ
レート26で各燃料棒29が拘束されて保持される一
方、各燃料棒29は途中に燃料スペーサ30が複数介装
されて間隔保持される。各燃料スペーサ30の上下部に
輸送用セパレータ31が着脱可能に設けられ、燃料スペ
ーサ30等の保護を図っている。
【0040】しかして、MOX燃料体25をバスケット
孔要素12のバスケット孔13に挿入し、バスケット1
1内に保持させる場合には、燃料体25の下部タイプレ
ート26先端の三又状突起27を、燃料体受け部21の
燃料体片寄せガイドとしての円錐部22からガイド溝2
4に案内させて収容させる。燃料体25はバスケット孔
13の底部において、固縛装置14の締付により片寄せ
された燃料体位置、バスケット孔13の横断面中心から
図3(A)において左下方向にずれた位置が燃料体受け
部21の位置となるように設置される。
【0041】次に、原子炉燃料の輸送方法について図4
および図5を参照して説明する。
【0042】原子炉燃料の輸送方法は、燃料輸送容器1
0を縦置き状態にして軽水炉燃料としてのMOX燃料体
25を装荷する工程と、燃料輸送容器10を横置き状態
にして各燃料処理施設から原子力発電所あるいは他の貯
蔵施設へ移送したり、貯蔵施設から原子力発電所あるい
は他の貯蔵施設へ移送する工程とを少なくとも有する。
【0043】図4および図5は軽水炉燃料としてのMO
X燃料体25を燃料輸送容器10へ装荷する装荷工程の
説明図である。使用する燃料輸送容器10は図1ないし
図3に示されたものであり、この燃料輸送容器10で
は、装荷工程時に、輸送容器本体16内にバスケット1
1を垂直軸線bからバスケット軸線aを角度αだけ傾斜
させた状態で燃料体25が吊り降され、垂直下方向に装
荷される。
【0044】バスケット11の各バスケット孔要素12
の底部には、片寄せ機能付燃料体受台20が固定設置さ
れている。バスケット11の各バスケット孔要素12は
図4に示すように、垂直軸線bに対し角度αだけ傾斜し
て設置され、このバスケット孔要素12のバスケット孔
13内にMOX燃料体25が垂直に吊り降されて挿入さ
れる。
【0045】バスケット11の垂直軸線bに対する傾斜
角度αは、図4に示すように、燃料体25をバスケット
孔13の内壁面(内側面)との間の必要ギャップgとバ
スケット孔要素12の全長から決定される。一般的には
角度αは1度以下の値の微小角度である。
【0046】燃料体25を傾斜したバスケット孔13内
に垂直に吊り降して挿入し、下部タイプレート26の先
端の三又状突起27が燃料体受台20に到達すると、下
部タイプレート26は円錐部22に案内されて片寄せさ
れるべき位置に移動し、燃料体受け部21によって支持
される。
【0047】燃料体25の下部タイプレート26を燃料
体受台20の偏心した燃料体受け部21に支持させた
後、図示しない燃料体吊り具を外せば、バスケット孔要
素12の内壁、ひいてはバスケット孔13および燃料体
受け部21が傾斜しているために、燃料体25はバスケ
ット孔要素12の内壁に寄り掛かる。すなわち、バスケ
ット孔要素12のバスケット孔13に燃料体25を挿入
すると同時に、燃料体25の片寄せが自動的に、しかも
円滑かつスムーズに完了することとなる。
【0048】バスケット11の各バスケット孔13に全
てのMOX燃料体25を挿入した後、図5に示すよう
に、固縛装置14を作動させて各締付板15を前進駆動
させ、各締付板15で燃料体25を押圧することにより
締め付けて固縛し、各燃料体25の装荷工程が終了す
る。
【0049】移送工程においては、図6に示す状態でM
OX燃料体25をバスケット孔13内に収容させて移送
する。すなわち、燃料体25がバスケット孔13内で片
寄せさせて接触している2つの内側面のうち1つが、燃
料体25の下側になる状態に保たれて移送される。この
燃料輸送容器10においては、図1で説明したように、
全てのバスケット孔13で共通する2方向に燃料体25
を押圧して締め付け、片寄せしている。したがって、燃
料輸送容器10はバスケット11を輸送容器本体16内
に収容させることで、図6に示された移送形態を全ての
バスケット孔13で共有することができる。
【0050】図1ないし図6に示された燃料輸送容器1
0は、輸送容器本体16内にバスケット11を傾斜させ
て収容することで、バスケット孔13内に燃料体25を
簡単かつ容易に片寄せて収容させることができ、燃料体
25をバスケット孔13内に安定的に収納保持できる。
【0051】バスケット11のバスケット孔13内に燃
料体25を片寄せすることができない場合には、図7
(A)および(B)に示すように、一般的にはバスケッ
ト孔13を垂直に保持して燃料体25を垂直に吊り降し
て挿入する。
【0052】吊り降される燃料体25の下部タイプレー
ト26を燃料体受台20aの中央部に形成される燃料体
受け部21aに載せた後、4つの固縛装置14,14a
を駆動させ、燃料体25の四側面に締付板15を押し当
てて締め付け、固縛する方法が一般的である。
【0053】固縛装置14と14aは同一容量の締付力
を付与するものでもよいが、燃料輸送容器10aは移送
時に横置き状態となるために、必要な締付力は固縛装置
14,14aの取付位置により異なる。例えば、移送時
に燃料輸送容器10aの左側面を下向きとした横置き状
態となる場合には、固縛装置14aが燃料体25の自重
を支える必要があるので、他の3つの固縛装置14によ
り強固なものを使う場合が一般的である。
【0054】図8(A)および(B)は、一般的な燃料
輸送容器10aの固縛法と、本発明による燃料輸送容器
10の固縛法の原理を比較したもので、燃料輸送容器横
置き状態での簡略図を示す。
【0055】図8(A)は一般的な燃料輸送容器10a
を対象とし、図8(B)は本発明による燃料輸送容器1
0を対象とするものである。一般的な燃料輸送容器10
aにおいては、4つの固縛装置14,14aにより、角
筒状の燃料体25の四側面を締付力f1 で締め付けてい
るが、これらの締付力f,f1 のうち、下方位置の固縛
装置14aによる締付力f,f1 は、残りの3つの固縛
装置14による締付力fより大きい。締付力f1 は、燃
料体25の重量をサポートする必要があり、燃料体質量
をM、重力加速度をGとすると、締付力f1 は締付力f
と燃料体重量M・Gとの総和で一般的に表わされる。各
締付力f,f1 は、角筒状の燃料体25の一側面を長手
方向に分散配置の複数の締付板15で押圧し、締め付け
る締付力の燃料体一側面当たりの合計値である。締付力
f,f1 の矢印は、締付方向を表している。
【0056】図8(A)に示される燃料輸送容器10a
は、燃料体25の周りの四側面に固縛装置が存在し、し
かも下方位置の固縛装置14aは締付力f1 は(f1
M・G)の大きさを有するため、固縛装置14a自体を
大型化させる必要があり、全体として燃料体25の周り
に、大きな固縛装置設置空間が必要となる。また、他の
固縛装置14に必要な締付力fは、軽水炉燃料の輸送条
件により異なるが、概略的には1・M・G前後の値が多
い。したがって、下方設置の固縛装置14aによる締付
力f1 は、締付力fのほぼ2倍の値となり、燃料体25
の下側の固縛装置14aはそれだけ強固なものとする必
要があり、より大きな空間が必要となる。
【0057】これに対して、図8(B)に示される燃料
輸送容器10においては、燃料体25の隣り合う二側面
がバスケット孔要素12内に形成されるバスケット孔1
3の内壁(内側面)で支えられており、固縛装置14は
燃料体25の上面と一側面にだけ存在すればよく、燃料
体25の下側に固縛装置14の設置が不要となる。
【0058】したがって、本発明に係る燃料輸送容器1
0においては、固縛装置14の個数を半減できる一方、
各固縛装置14に大きな締付力を必要としない。このた
め、各固縛装置14の小型化を図ることができ、固縛装
置設置空間を小さくすることができ、コンパクトで大容
量の燃料輸送容器10を提供できる。
【0059】また、この燃料輸送容器10においては、
バスケット11のバスケット孔13内に軽水炉燃料の燃
料体25を直接挿入して収納させることができ、燃料体
25の挿入の際に、バスケット孔13内での片寄せを円
滑かつスムーズに可能としたことにより、移送時の燃料
輸送容器横置き状態で、燃料体25の下側に固縛装置を
必要としない、燃料輸送容器10を実現することができ
る。したがって、コンパクトで大容量の燃料輸送容器1
0を提供でき、また、多数の燃料体25を各燃料施設か
ら原子力発電所あるいは他の施設へ同時に移送できる原
子炉燃料の輸送方法を提供できる。
【0060】図9は、本発明に係る原子炉燃料の輸送容
器の第1実施形態における変形例を示すものである。
【0061】この変形例に示された燃料輸送容器10A
は、バスケット11を収納した輸送容器本体16を、傾
斜化装置で水平面HPに対し角度αだけ傾斜保持可能と
したものである。傾斜化装置は、輸送容器本体16にス
ペーサを挿入し、水平面に角度αで傾斜保持させる簡単
な方式の傾斜化部材であっても、また、輸送容器本体1
6の一側面側を一定量持ち上げる傾斜化駆動装置であっ
てもよく、種々の傾斜化装置が考えられる。
【0062】輸送容器本体16が水平面HPより角度α
だけ傾斜させることにより、バスケット11の頂部が垂
直軸線bより傾斜することになる。バスケット11の傾
斜の方向やバスケット孔13の底部に片寄せ機能付燃料
体受台20を設置した他の構成は、図1ないし図3に示
された燃料輸送容器10と異ならないので、同一符号を
付して説明を省略する。
【0063】この変形例に示された燃料輸送容器10A
においては、輸送容器本体16内でバスケット11を傾
斜させて収納させる必要がないので、輸送容器本体16
内でのバスケット11の収納状態が安定する。
【0064】図10は本発明に係る原子炉燃料の輸送容
器の第2実施形態を示すものである。
【0065】この実施形態に示された原子炉燃料の輸送
容器は、輸送容器本体内に収納されるバスケット11A
の収納構造を第1実施形態に示された燃料輸送容器10
と異にし、他の構成は実質的に異ならないので、同一符
号を付して説明を省略する。
【0066】図10に示された燃料輸送容器10Bは、
バスケット11Aを構成するバスケット孔要素12の配
置に特徴を有する。バスケット11Aは多数のバスケッ
ト孔要素12を図示しない連結部材で連結して一体化
し、全体的に円筒状に構成される。バスケット11Aを
構成する各バスケット孔要素12は全て同一の向きに整
列配置されるようになっている。
【0067】図10は、燃料輸送容器11Bのバスケッ
ト11Aにおいて、移送時の燃料輸送容器横置き状態で
のバスケット孔要素12の断面図である。
【0068】燃料輸送容器横置き状態のとき、燃料体収
納室を構成するバスケット11Aのバスケット孔13
は、角筒状の燃料体25と接する2つの隣り合う内側面
が燃料体25の下側となり、かつ下側の両内側面が水平
面HPより例えば45度傾斜したV字型形状に形成さ
れ、このV字型形状の両内側面で燃料体25がバスケッ
ト孔13に支持される。
【0069】バスケット孔13を形成するバスケット孔
要素12には、燃料体25の上側に位置する2つのバス
ケット孔壁に固縛装置14がそれぞれ設置され、両固縛
装置14に設けられた進退自在の締付板15により、燃
料体25を2方向から押圧して締め付け、固縛してい
る。
【0070】この燃料輸送容器10Bにおいて、軽水炉
燃料である混合酸化物燃料体(MOX燃料体)25の輸
送は次のようにして行なわれる。
【0071】この燃料輸送容器10Bを用いた原子炉燃
料の輸送方法では、燃料輸送容器10Bを縦置き状態に
セットして軽水炉燃料としてのMOX燃料体25を装荷
する装荷工程と、燃料輸送容器10Bを横置き状態に維
持して各燃料施設から原子力発電所あるいは他の施設へ
移送する移送工程を備えている。
【0072】装荷工程では、保護容器に収納しない燃料
体25をバスケット孔13に直接挿入して装荷し、移送
工程では、燃料体25と接するバスケット孔13の2つ
の内側面を燃料体25の下側とし、V字型形状の2つの
バスケット孔13の内側面で燃料体25を支えるととも
に、燃料体25の上側の2つのバスケット孔壁に設置し
た固縛装置の締付板15により2方向から燃料体25を
押圧して締め付け、固縛させ、この固縛状態で燃料体2
5を移送するものである。
【0073】図11は、本発明に係る原子炉燃料の輸送
容器の第3実施形態を示すものである この実施形態に示された原子炉燃料の輸送容器は、各バ
スケット孔13に1つの固縛装置33を備えたものであ
り、他の構成は第2実施形態に示された燃料輸送容器1
0Bと異ならないので、同一符号を付して説明を省略す
る。
【0074】図11(A)および(B)に示された燃料
輸送容器10Cは、バスケット孔要素12に1つの固縛
装置33を設けたものである。固縛装置33は、燃料輸
送容器10Cが横置き状態にセットされたとき、上側角
部のバスケット孔壁に設置される。燃料輸送容器10C
のバスケット11は、多数のバスケット孔要素12を連
結体で連結して一体化することにより構成される。バス
ケット11を構成する各バスケット孔要素12は、図1
1(A)に示されたバスケット孔要素12と全て同一の
向きに配列されている。図11(A)は、燃料輸送容器
10Cの横置き状態における1つのバスケット孔要素1
2の断面図を示すものであり、図11(B)はバスケッ
ト孔要素12に設けられる固縛装置33の取付例を示す
ものである。
【0075】この燃料輸送容器10Cは、移送時の燃料
輸送容器横置き状態のとき、バスケット11のバスケッ
ト孔13が燃料体収納室を構成している。バスケット1
1のバスケット孔13は、燃料体25と接するバスケッ
ト孔13の2つの内側面が燃料体25の下側となり、下
側の両内側面が水平面HPよりおよそ45度傾斜してV
字型形状に形成され、このV字型形状の両内側面で燃料
体25をサポートしている構成は、第2実施形態に示さ
れた燃料輸送容器10Bと異ならない。水平面HPから
の傾斜は約45度がバランス上好ましいが、必ずしもこ
れに限定されず、例えば30度〜60度の範囲内であっ
てもよい。
【0076】この燃料輸送容器10Cが第2実施形態と
基本的に異なる点は、バスケット孔要素12の上側角部
に、1つの固縛装置33を設け、この固縛装置33の駆
動によりバスケット孔13の長手方向に適宜離間して分
配配置された断面く字状あるいはL字状の複数の締付板
34を進退自在に設けたものである。固縛装置33は複
数の締付板34と、各締付板34をそれぞれ進退駆動さ
せる小型ジャッキ原理の駆動部35と、この駆動部35
を回転駆動させる回転軸36とを備え、回転軸36を回
転駆動させることにより、各締付板34をバスケット孔
13の角部から突出させてMOX燃料体25を1方向、
例えば下方向に押圧して締め付け、固縛するものであ
る。
【0077】固縛装置33の駆動により、バスケット孔
13の長手方向に間隔をおいて配列された各締付板34
は同期的に進退駆動される。固縛装置33は図11
(A)に示すように、実線で示す収納位置と破線で示す
締付位置との間を進退せしめられ、締付位置において各
締付板34は燃料体25を押圧し、バスケット孔要素1
2の隣りり合う下側のV字状内側面と各締付板34との
間で締め付けられ、固縛される。
【0078】図11に示された燃料輸送容器10Cにお
いて、軽水炉燃料であるMOX燃料体の輸送は次のよう
にして行なわれる。
【0079】この燃料輸送容器10Cを用いた原子炉燃
料の輸送方法では、燃料輸送容器10Cを縦置き状態に
セットして混合酸化物燃料体(MOX燃料体)25を装
荷する装荷工程と、燃料輸送容器10Cを横置き状態に
セットして各燃料施設から原子力発電所あるいは他の施
設へ移送する移送工程を備える。装荷工程では、保護容
器を用いず燃料体25をバスケット孔13に直接装荷
し、移送工程では、燃料体25と接するバスケット孔1
3の2つの内側面を燃料体25の下側とし、V字型形状
の2つのバスケット孔1の下側内側面で燃料体25を支
えるとともに、燃料体25の上側の固縛装置33により
下方向に燃料体25を締め付け固縛し、この固縛状態で
燃料体25を移送するものである。
【0080】次に、第1実施形態ないし第3実施形態に
示された燃料輸送容器10,10B,10Cの作用効果
を図12を参照して説明する。
【0081】図12の(A),(B)および(C)は、
第1実施形態ないし第3実施形態に示された燃料輸送容
器10,10Bおよび10Cにおける固縛装置33から
の締付力と締付方向の関係をそれぞれ示す作用的な原理
図である。図11(A),(B)および(C)は、第1
実施形態ないし第3実施形態における燃料体25の固縛
方式を簡略化したものである。
【0082】各実施形態のそれぞれの固縛方式におい
て、締付力fで固縛された燃料体25がバスケット孔1
3内で滑り出したり動き出す限界の加速度を、燃料体2
5を質点とみなした質点系モデルで計算することができ
る。実際には燃料体25は質点ではないが、想定される
加速度に対し必要締付け力を得る目安となる質点系モデ
ル計算は有効である。
【0083】例えば、第1実施形態における燃料体25
の固縛方式で、左方向の加速度が作用した時の限界加速
度γcは、
【数1】γc=Gμ+f/M(1+2μ) となる。ここで、μは燃料体25とこの燃料体25に接
する部材間の摩擦係数であり、部材の種類に関わらず同
一の値と仮定して、以下の計算では、摩擦係数は例えば
0.3を用いる。
【0084】限界加速度γcの計算結果を図13に示
す。図13(A)は上方向限界加速度、図13(B)は
横方向限界加速度である。
【0085】輸送中に燃料体25に作用する加速度は輸
送条件により異なるが、一般的には横方向加速度が最も
大きく、続いて上下方向、長手方向の順となる。したが
って、燃料体25を横方向に十分しっかりと拘束するこ
とが固縛の重要なポイントとなる。
【0086】図13(A)より、上方向限界加速度曲線
38a,38b,38cは、第1実施形態ないし第3実
施形態で示される3ケースとも大きな差がない。すなわ
ち、上方向限界加速度は、締付力fが0のとき1Gで、
締付力fの増加とともに比例的に増加する。
【0087】一方、図13(B)の横方向限界加速度曲
線39a,39b,39cは、第1実施形態と、第2お
よび第3実施形態で示される燃料体の固縛とで大きな違
いがある。第1実施形態の燃料体25の固縛方式では、
例えば、1MG相当の締付け力fで燃料体25を締付け
たとすると、例えば約2G程度の横方向加速度に対して
安定であるが、仮に締付力fが緩み、半減した場合に
は、例えば1.2G程度の横方向加速度で燃料体25が
動き出すことになる。したがって、第1実施形態の固縛
方式の場合には、締付力fの緩み止めが不可欠になる。
緩み止めの具体的対策としては、スプリング等の弾性部
材を介して締付板15を押し付ける方法などがある。
【0088】これに対して、第2および第3実施形態の
燃料体25の固縛方式では、仮に締付力fが0になって
も、約1.8G程度の横方向加速度まで安定している。
したがって、あまり大きな締付力fを必要とせず、ま
た、特に緩み止め対策が必要ないため、固縛装置14,
33を第1実施形態の場合よりさらに小型・コンパクト
にすることができる。これは燃料体25がV字型形状の
バスケット孔内壁で支えられているための効果である。
【0089】以上説明したように、第2および第3実施
形態の燃料体25の固縛方式では、あまり大きな締付力
fや締付力fの緩み対策が不要なため、第1実施形態の
燃料体25の固縛方式に比較し固縛装置14,33をよ
り小型化・コンパクト化することができる。このため、
よりコンパクトで大容量の燃料輸送容器10B,1Cな
らびに輸送方法を提供することができる。
【0090】第2実施形態と第3実施形態を比較した場
合にはほぼ類似の機能を有するが、固縛装置14,33
の数が、第2実施形態では1燃料体当たり2個であるの
対し第3実施形態では1個と少ないため、第3実施形態
の燃料体25の固縛方式を採用すると、燃料輸送容器1
0B,10Cのコンパクト化ならびに大容量化にさらに
寄与し易い。
【0091】図14ないし図17は本発明に係る原子炉
燃料の輸送容器の第4実施形態を示すものである。
【0092】この実施形態で示された燃料輸送容器10
Dにおいて、図14(A)および(B)は、燃料輸送容
器10Dの移送時の横置き状態を示すバスケット孔要素
12の部分図である。図14(A)および(B)は1つ
のバスケット孔要素12の例を示したが、他のバスケッ
ト孔要素12も全て同一の向きに配列されており、各バ
スケット孔要素12を連結部材で連結して一体化するこ
とにより、バスケット11が構成される。バスケット1
1は各バスケット孔要素12内に燃料体収納室を形成す
るバスケット孔13をそれぞれ備える。
【0093】移送時の燃料輸送容器横置き状態のとき、
燃料体25と接するバスケット孔13の隣り合う2つの
内面が燃料体25の下側となり、かつ、この下側の両内
側面が水平面HPより例えば約45度傾斜してV字型形
状を形成しており、角筒状の燃料体25はV字型形状の
バスケット孔内壁で支えられている。また、燃料輸送容
器10Dならびにバスケット孔要素12は長手方向にお
いても底部側を下向き、頂部側を上向きとして水平面H
Pより角度βだけ傾斜配置されている。
【0094】傾斜角度βは一般的には例えば30度前後
の緩やかな値である。燃料体25は、傾斜したバスケッ
ト孔13内で下部タイプレート26部が片寄せ機能付き
燃料体受台20に乗せられた状態でV字形状のバスケッ
ト孔13の内壁に寄り掛かっている。また、上部タイプ
レート28とバスケット孔13の内壁間にはギャップを
埋めるためのスペーサ40が出し入れ可能に設置され
る。
【0095】この燃料輸送容器10Dを用いた原子炉燃
料の輸送方法では、燃料輸送容器10Dを縦置き状態に
して混合酸化物燃料体(MOX燃料体)25をバスケッ
ト孔13に装荷する装荷工程と、燃料輸送容器10Dを
横置き状態にして各燃料施設から原子力発電所あるいは
他の施設へ移送する移送工程とを基本的に備える。
【0096】装荷工程では、保護容器を不要とし、燃料
体25をバスケット11の各バスケット孔13に装荷
し、移送工程では、燃料体25と接するバスケット孔1
3の隣り合う2つの内側面を燃料体25の下側とし、か
つ、下側の両内側面を水平よりおよそ45度傾斜させて
V字型形状を形成し、V字型形状の2内側面で燃料体2
5を支えている。燃料輸送容器10Dは、長手方向にお
いても燃料輸送容器10Dの底部側を下向き、頂部側を
上向きとして傾斜状態に配設して移送に供される。な
お、移送時の進行方向は長手方向の底部方向、すわわ
ち、図14(A)においては左から右方向である。
【0097】図14(A)および(B)に示された例
は、トレーラ等の移送手段の速度が比較的低速度である
場合や、制振効果の比較的大きい移送手段を用いた場合
等、比較的輸送による振動条件の厳しくない場合の燃料
輸送容器10Dおよび輸送方法に関するものである。
【0098】図13(B)で説明したように、燃料体2
5がV字型形状のバスケット孔内壁に支えられている場
合には、横方向の加速度に対し燃料体25は非常に安定
している。また、上向き加速度に対しても1Gまでは安
定している。比較的低速度で制振効果の大きい移送手段
による移送の場合には上下方向の発生加速度は1G以下
の値であることが多い。
【0099】しかしクレーン作業等では瞬間的に上向き
の1G以上の加速度が発生する場合が考えられる。1G
以上の上向き加速度が作用するときに、燃料体25がバ
スケット孔13内で飛び上がるのを防止するため、下部
タイプレート26部を燃料体受台20で、また、上部タ
イプレート28部をスペーサ40で押さえている。した
がって上向き加速度が1G以上作用しても飛び上がりは
防止される。
【0100】第4実施形態に示された燃料輸送容器10
Dにおいては、燃料体25には締付力が作用してないた
め長手方向の加速度で燃料体25が動き出さないか否か
が問題となる。図14(A)および(B)で燃料輸送容
器10Dの移送時の進行方向は左から右方向であるが、
たとえ進行方向に比較的大きな加速度が発生しても燃料
体受台20の存在のため燃料体25が動きだすことはな
い。
【0101】ところで、移送手段が急ブレーキをかけた
際ブレーキ反動で進行方向と逆方向の加速度を発生する
ことがある。大きさはたかだか0.8G程度と見られて
いるが場合によっては1G程度になる可能性も考えられ
る。ブレーキ反動によるこのような加速度対する燃料体
25の安定性を計算するための質点系モデルを図15に
示す。図15に示された記号の意味は図9と同じであ
る。質点系モデルの計算結果を図16に示す。図16よ
り、傾斜角度βが30度程度であれば1G程度の進行方
向と逆の加速度が発生しても、燃料体が滑り出す事態が
生じないことがわかる。
【0102】第4実施形態に示された燃料輸送容器10
Dならびに輸送方法は、比較的輸送条件が緩やかな場合
に適した例であり、燃料体25をV字型形状のバスケッ
ト孔内壁で支え、かつ、長手方向に傾斜させることによ
り固縛装置14,33が不要となるため、非常にコンパ
クトで大容量の燃料輸送容器ならびに多数の燃料体25
を同時に輸送できる輸送方法を提供することができる。
【0103】第4実施形態に示された燃料輸送容器10
Dを、図17(A)および(B)に示すように、例えば
第2実施形態の燃料輸送容器10Bに合せて固縛装置付
きにすれば、より厳しい輸送条件下でも安定的に適用で
きることはいうまでもない。図18は、本発明に係る原
子炉燃料の輸送容器の第5実施形態を示すものである。
【0104】この実施形態に示された原子炉燃料の輸送
容器は、バスケット1のバスケット孔13にMOX燃料
体の保護容器41を収納し、バスケット孔13を図示し
ない燃料体を収容した保護容器41の収納室に形成した
ものである。
【0105】燃料輸送容器10Eは円筒状の輸送容器本
体16内にバスケット11を収納しており、このバスケ
ット11は多数のバスケット孔要素12を連結部材で連
結して一体化されて構成されている。図18(A)およ
び(B)は燃料輸送容器10Eを移送時の横置き状態で
示す図であり、各バスケット孔要素12は同一の向きを
向くように配列されている。
【0106】第5実施形態に示された燃料輸送容器10
Eにおいては、移送時の横置き状態のとき、バスケット
11のバスケット孔13は図示しない燃料体を収容した
保護容器41の収納室を形成しており、保護容器41と
接するバスケット13の2つの内側面が保護容器41の
下側となり、かつ、下側の両内側面が水平面HPより例
えば約45度傾斜してV字型形状を形成しているととも
に、長手方向においても燃料輸送容器10Eの底部側を
下向き、頂部側を上向きとして角度βだけ傾斜してい
る。この傾斜角度βは例えば概略30度である。
【0107】第5実施形態に示された燃料輸送容器10
Eにおいて、原子炉燃料の輸送には、燃料輸送容器を縦
置き状態にして混合酸化物燃料体(MOX燃料体)を装
荷する装荷工程と、燃料輸送容器10Eを横置き状態に
して各燃料施設から原子力発電所あるいは他の施設へ移
送する移送工程とを基本的に備えた。装荷工程では、保
護容器41に収納した燃料体をバスケット孔13に装荷
し、移送工程では、バスケット孔13の保護容器41と
接する2つの内側面を保護容器41の下側とし、かつ、
下側の両内側面を水平面HPよりおよそ45度傾斜させ
てV字型形状を形成し、このV字型形状の下側の両内側
面で保護容器41を支えるとともに、長手方向において
も燃料輸送容器10Eの底部側を下向き、頂部側を上向
きとして傾斜状態にセットして移送に供するものであ
る。
【0108】第5実施形態に示された燃料輸送容器10
Eおよび輸送方法は、燃料体を保護容器41に収容して
輸送する点以外は、第4実施形態と全く同一の構成およ
び手法を用いており、第4実施形態と同様な効果をもた
らす上、燃料体25が保護状態付きの保護容器41に収
納されているため、微振動による燃料体の金属接触部の
摩耗を抑制することができる。
【0109】図19は、本発明に係る原子炉燃料の輸送
容器の第6実施形態を示すものである。
【0110】この実施形態に示された原子炉燃料の輸送
容器は、バスケット11のバスケット孔13内に燃料体
25の熱膨脹を吸収可能な熱膨脹吸収手段として燃料体
25とほぼ同じ熱膨脹係数の中間部材44を設置したも
のである。他の構成は、第1実施形態ないし第3実施形
態のいずれかに示したものと異ならないので、同じ符号
を付して説明を省略する。
【0111】図19に示された燃料輸送容器10Fは、
バスケット11のバスケット孔13内に、少なくとも燃
料体25と接する2つの内側面に、燃料体25と熱膨脹
係数がほぼ等しいジルコニウム合金あるいはジルコニウ
ム合金と同程度の熱膨脹係数を有するプレート状の中間
部材44を設置し、この中間部材44を馬鹿穴付きボル
ト締め等を利用してバスケット孔13の内壁に対し、長
手方向に伸縮自在に設置される。バスケット11は多数
のバスケット孔要素12を図示しない連結部材で連結し
て一体化して構成される。
【0112】第6実施形態の燃料輸送容器10Fを用い
て、原子炉燃料の輸送には、燃料輸送容器10Fを縦置
き状態にしてMOX燃料体25を装荷する装荷工程と、
燃料輸送容器10Fを横置き状態にして各燃料施設から
原子力発電所あるいは他の施設へ移送する移送工程とを
基本的に備える。
【0113】また、本発明の輸送方法は、装荷工程で
は、バスケット11のバスケット孔13内面の少なくと
も燃料体と接する2つの内側面に、ジルコニウム合金あ
るいはこれと同程度の線膨張係数を有するプレート状の
中間部材44を、馬鹿穴付きボルト締め等で、バスケッ
ト孔壁に対し長手方向に伸縮自在に設置し、この中間部
材44を設置した燃料輸送容器10Fのバスケット孔1
3に、燃料体25を直接装荷するものであり、移送工程
では、ジルコニウム合金等の中間部材44を設置したバ
スケット孔内面側を燃料体25の下側として移送するも
のである。
【0114】MOX燃料体25は発熱性を有するため、
燃料輸送容器10F内は高温になりバスケット孔要素1
2と燃料体25との間に熱膨脹差に起因する伸び差が生
じる。固縛装置14で燃料体25を強く締付けて固縛し
た場合には、締付板の締付部の燃料スペーサ30や輸送
用セパレータ31の位置ずれが生じ燃料体25に不具合
が生じる恐れがある。
【0115】第5実施形態に示された燃料輸送容器10
Fにおいては、燃料体25とこの燃料体25に接触する
バスケット孔13の内側面間に、燃料体25と同一の線
膨張係数を有する中間部材12を、バスケット孔壁に対
し伸縮自在に設置してある。
【0116】したがって、中間部材44とバスケット孔
13の内壁との間には伸び差が生じるが、中間部材44
と燃料体25との間には伸び差は生じない。また、移送
時には燃料体25の下側の中間部材44が燃料体25を
支えているため、燃料体25と中間部材44間の摩擦力
と燃料体25と締付板15間の摩擦力を比較した場合、
前者が圧倒的に大きい。そのため燃料体25は伸び差の
ないプレート状の中間部材44に乗せられた状態で燃料
体25と締付け板15の接触部で滑りが生じることにな
り、締付部である燃料スペーサ30や輸送用セパレータ
31の位置ずれを防止することができる。
【0117】第6実施形態の燃料輸送容器10Fにおい
ては、燃料体25とバスケット11の高温時の熱膨張差
の問題を解決し、燃料体25を健全に輸送できる燃料輸
送容器10Fならびに輸送方法を提供できる。
【0118】図20は、本発明に係る原子炉燃料の輸送
容器の第7実施形態を示すものである。
【0119】この実施形態に示された原子炉燃料の輸送
容器は、バスケット11のバスケット孔13内に燃料体
25の熱膨脹係数とほぼ等しい熱膨脹吸収手段としての
プレート状中間部材44と、燃料体25に作用する衝撃
力を緩和する緩衝手段としてのプレート状緩衝材45と
を積層状態で設置したものである。燃料輸送容器10G
を構成するバスケット11は角筒状のバスケット孔要素
12を図示しない連結部材で連結して一体化して構成さ
れる。図20は燃料輸送容器10Gを横置き状態で示す
縦断面図である。バスケット11の各バスケット孔13
は全て同一向きに配列されている。
【0120】この燃料輸送容器10Gにおいては、バス
ケット11のバスケット孔13の内面の少なくとも燃料
体25と接する2つの面に、ハニカム材、ゴム材、樹脂
材等のプレート状の緩衝材45が設置し、さらにジルコ
ニウム合金あるいはジルコニウム合金と同程度の線膨張
係数を有する板部材の中間部材44を設置してある。
【0121】また、この燃料輸送容器10Gを用いた原
子炉燃料の輸送方法では、燃料輸送容器10Gを縦置き
状態にしてMOX燃料体25を装荷する装荷工程と、燃
料輸送容器10Gを横置き状態にして各燃料施設から原
子力発電所あるいは他の施設へ移送する移送工程とを基
本的に備える。
【0122】装荷工程では、バスケット孔内面の少なく
とも燃料体25と接する2つの内側面に、ハニカム材、
ゴム材、樹脂材等の緩衝材45を単独であるいは中間部
材44とともに設置し、緩衝材45を設置した燃料輸送
容器10Gに、保護容器を不要とし、燃料体25を直接
に装荷するものであり、移送工程では、緩衝材45を設
置したバスケット孔内面側を下側として移送するもので
ある。
【0123】この実施形態の燃料輸送容器においては、
移送時に燃料体25の下側となるバスケット孔内面に緩
衝材45を設置してある。これにより微振動を吸収する
ため、微振動による燃料体25の金属接触部の摩耗を抑
制することができる。
【0124】
【発明の効果】本発明に係る原子炉燃料の輸送容器およ
びその輸送方法によれば、燃料体を保護容器に収容せず
に直接にバスケット孔に収納する際の片寄せの問題を解
決し、小型の固縛装置による小さな締付力で固縛効果を
有効的かつ充分に発揮できる固縛方式を採用したので、
燃料輸送の健全性や信頼性を向上させ、コンパクトで大
容量の原子炉燃料の輸送容器ならびに多数の燃料体を同
時に輸送でき、輸送コストの低減を図れる原子炉燃料の
輸送方法を提供できる。
【0125】また、本発明に係る原子炉燃料の輸送容器
およびその輸送方法においては、燃料体をバスケット孔
に直接収納し、かつ小型の固縛装置による小さな締付力
で最大の固縛効果を発揮でき、かつ熱膨脹差の問題を解
決したので、混合酸化物燃料体等の軽水炉燃料を多数同
時に効率よく安定的に輸送でき、輸送コストの低減を図
ることができる。
【0126】さらに、燃料体を収納した保護容器をバス
ケットのバスケット孔に収容した場合には、固縛装置を
不要にでき、燃料輸送容器の小型・コンパクト化を図る
ことができ、燃料輸送容器を小型・コンパクト化しても
多数の燃料体を同時に輸送でき、輸送コストの低減が図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子炉燃料の輸送容器の第1実施
形態を示すもので、燃料輸送容器のバスケット平面図。
【図2】本発明に係る原子炉燃料の輸送容器の第1実施
形態を示す縦断面図。
【図3】(A)は本発明に係る原子炉燃料の輸送容器の
第1実施形態を縦置き状態で示す平面図、(B)は本発
明に係る原子炉燃料の輸送容器の第1実施形態を横置き
状態で示す縦断面図。
【図4】本発明に係る原子炉燃料の輸送容器の第1実施
形態を示すもので、燃料体の装荷状態を示す縦断面図。
【図5】本発明に係る原子炉燃料の輸送容器の第1実施
形態を示す輸送方法の説明図。
【図6】本発明に係る原子炉燃料の輸送容器の第1実施
形態を示す輸送方法の説明図。
【図7】(A)および(B)は一般的な原子炉燃料の輸
送容器を示す平面図および縦断面図。
【図8】(A)および(B)は一般的な原子炉燃料の輸
送容器と第1実施形態における原子炉燃料の輸送容器の
効果を比較して示す説明図。
【図9】本発明に係る原子炉燃料の輸送容器の第1実施
形態における変形例を示す図。
【図10】本発明に係る原子炉燃料の輸送容器の第2実
施形態を示すもので、バスケット孔要素の平面図。
【図11】(A)および(B)は本発明に係る原子炉燃
料の輸送容器の第3実施形態の示すもので、バスケット
孔要素の部分図。
【図12】第1実施形態から第3実施形態の燃料輸送容
器の効果を比較して示す説明図。
【図13】(A)および(B)は第1実施形態から第3
実施形態に示された燃料輸送容器の効果を比較して示す
説明図。
【図14】(A)および(B)は本発明に係る原子炉燃
料の輸送容器の第4実施形態を示すもので燃料輸送容器
のバスケット孔要素をそれぞれ示す図。
【図15】本発明に係る原子炉燃料の輸送容器の第4実
施形態における効果を示す説明図。
【図16】本発明に係る原子炉燃料の輸送容器の第4実
施形態における効果を示す説明図。
【図17】(A)および(B)は本発明に係る原子炉燃
料の輸送容器の第5実施形態をそれぞれ示す図。
【図18】(A)および(B)は本発明に係る原子炉燃
料の輸送容器の第5実施形態をそれぞれ示す燃料輸送容
器のバスケット図。
【図19】本発明に係る原子炉燃料の輸送容器の第6実
施形態を示すもので燃料輸送容器を構成するバスケット
孔要素の断面図。
【図20】本発明に係る原子炉燃料の輸送容器の第7実
施形態を示すもので、燃料輸送容器を構成するバスケッ
ト孔要素の断面図。
【符号の説明】
10,10A,10B,10C,10D,10E,10
F,10G 燃料輸送容器 11,11A バスケット 12 バスケット孔要素 13 バスケット孔 14 固縛装置 15 締付板 16 輸送容器本体 17 駆動部 18 回転軸 19 締付調整軸 20 燃料体受台 21 燃料体受け部 22 円錐部(燃料体片寄せガイド) 23 燃料体受け凹部 24 ガイド溝 25 MOX燃料体(軽水炉燃料、燃料体) 26 下部プレート 27 三又状突起 28 上部タイプレート 29 燃料棒 30 燃料スペーサ 31 輸送用セパレータ 33 固縛装置 34 締付板 35 駆動部 36 回転軸 40 スペーサ 41 保護容器 44 中間部材(熱膨脹吸収手段) 45 緩衝材(緩衝手段)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料体を収納するためのバスケット孔を
    多数有するバスケットを燃料輸送容器に内蔵し、各バス
    ケット孔に全バスケット孔共通な2方向あるいは1方向
    に燃料体を締め付けて拘束する固縛装置を設置するとと
    もに、燃料体装荷時の燃料輸送容器を縦置き状態にした
    とき、前記バスケットは、前記燃料体締付け方向が2方
    向の場合はその対角方向に、1方向の場合はその方向に
    バスケット軸線を垂直軸線より傾斜させるか、あるい
    は、バスケットを収容する輸送容器本体ごと前記対角方
    向あるいは1方向に傾斜させたことを特徴とする原子炉
    燃料の輸送容器。
  2. 【請求項2】 燃料体を収納するバスケットの各バスケ
    ット孔の底部に片寄せ機能付燃料体受台を固設し、この
    燃料体受台は、締付けにより片寄せされる燃料体の位置
    に燃料体受部が設けられ、この燃料体受部の上部側に円
    錐状あるいはテーパ状等の燃料体片寄せガイドが設けら
    れたことを特徴とする原子炉燃料の輸送容器。
  3. 【請求項3】 移送時の燃料輸送容器横置き状態のと
    き、バスケットは収納された燃料体と接するバスケット
    孔の隣り合う2つの内側面が燃料体の下側となり、か
    つ、下側の両内側面が水平よりおよそ45度傾斜したV
    字型形状を形成し、V字型形状の両内側面で燃料体を支
    えるとともに、燃料体の上側の2つのバスケット孔壁に
    設置した固縛装置により燃料体を2方向に締め付け固縛
    したことを特徴とする原子炉燃料の輸送容器。
  4. 【請求項4】 移送時の燃料輸送容器横置き状態のと
    き、バスケットは収納された燃料体と接するバスケット
    孔の隣り合う2つの内側面が下側となり、かつ、下側の
    両内側面が水平よりおよそ45度傾斜したV字型形状を
    形成し、V字型形状の両内側面で燃料体を支えるととも
    に、上側のバスケット孔壁に設置した固縛装置により下
    向きの1方向に燃料体を締め付け固縛したことを特徴と
    する原子炉燃料の輸送容器。
  5. 【請求項5】 移送時の燃料輸送容器横置き状態のと
    き、バスケットは収納された燃料体と接するバスケット
    孔の隣り合う2つの内側面が燃料体の下側となり、か
    つ、下側の両内側面が水平よりおよそ45度傾斜したV
    字型形状を形成しているとともに、バスケットの長手方
    向においても燃料輸送容器底部側を下向き、頂部側を上
    向きとして傾斜配置させたことを特徴とする原子炉燃料
    の輸送容器。
  6. 【請求項6】 前記バスケット孔内側面の少なくとも燃
    料体と接する2つの内側面に、ジルコニウム合金あるい
    はこの合金と同程度の線膨張係数を有する中間部材を、
    バスケット孔壁に対し長手方向に伸縮自在に設置した請
    求項1ないし5のいずれかに記載の原子炉燃料の輸送容
    器。
  7. 【請求項7】 前記バスケット孔内側面の少なくとも燃
    料体と接する2つの内側面に、ハニカム材、ゴム材、樹
    脂材等の緩衝材を設置した請求項1ないし6のいずれか
    に記載の原子炉燃料の輸送容器。
  8. 【請求項8】 移送時の燃料輸送容器横置き状態のと
    き、燃料体を収容した保護容器をバスケット孔に収納
    し、このバスケット孔に収納された保護容器と接する2
    つの内側面が保護容器の下側となり、かつ、両内側面が
    水平よりおよそ45度傾斜したV字型形状を形成すると
    ともに、バスケットの長手方向においても燃料輸送容器
    底部側を下向き、頂部側を上向きとして傾斜させたこと
    を特徴とする原子炉燃料の輸送容器。
  9. 【請求項9】 燃料輸送容器を縦置き状態にして混合酸
    化物燃料体等の軽水炉燃料を装荷する工程と、燃料輸送
    容器を横置き状態にして各燃料施設から原子力発電所あ
    るいは他の施設へ移送する工程からなる原子炉燃料の輸
    送方法において、前記装荷工程では、バスケットの各バ
    スケット孔に固縛装置により全バスケット孔共通な2方
    向あるいは1方向に燃料体を締め付けて拘束する際、バ
    スケットは、前記燃料体締め付け方向が2方向の場合は
    その対角方向に1方向の場合はその方向にバスケット軸
    線を垂直軸線より傾斜した状態にセットして、燃料体を
    バスケット孔に垂直に吊り降して挿入し、挿入と同時に
    燃料棒の挿入先端を片寄せ機能付き燃料体受台に案内し
    て燃料体のバスケット孔の両内側面への片寄せを終え、
    しかる後に固縛装置により燃料体を前記対角方向あるい
    は1方向に締め付けて固縛して、直接装荷する一方、前
    記移送工程では、固縛装置が燃料体の上側あるいは側方
    の側面側に位置する状態で移送させることを特徴とする
    原子炉燃料の輸送方法。
  10. 【請求項10】 燃料輸送容器を縦置き状態にして混合
    酸化物燃料体等の軽水炉燃料を装荷する工程と、燃料輸
    送容器を横置き状態にして各燃料施設から原子力発電所
    あるいは他の施設へ移送する工程からなる原子炉燃料の
    輸送方法において、前記装荷工程では、燃料体をバスケ
    ット孔に直接装荷する一方、前記移送工程では、燃料体
    と接するバスケット孔の2つの内側面を燃料体の下側と
    し、かつ、下側の両内側面を水平よりおよそ45度傾斜
    させてV字型形状を形成し、V字型形状の両内側面で燃
    料体を支えるとともに、燃料体の上側の2つのバスケッ
    ト孔壁に設置した固縛装置により2方向に燃料体を締め
    付け固縛した状態で移送することを特徴とする原子炉燃
    料の輸送方法。
  11. 【請求項11】 燃料輸送容器を縦置き状態にして混合
    酸化物燃料体等の軽水炉燃料を装荷する工程と、燃料輸
    送容器を横置き状態にして各燃料施設から原子力発電所
    あるいは他の施設へ移送する工程からなる原子炉燃料の
    輸送方法において、前記装荷工程では、燃料体をバスケ
    ット孔に直接装荷する一方、前記移送工程では、燃料体
    と接するバスケット孔の2つの内側面を燃料体の下側と
    し、かつ、下側の両内側面を水平よりおよそ45度傾斜
    させてV字型形状を形成し、このV字型形状の両内側面
    で燃料体を支えるとともに、燃料体の上側のバスケット
    孔壁に設置した固縛装置により下向きの1方向に燃料体
    を締め付け固縛した状態で移送することを特徴とする原
    子炉燃料の輸送方法。
  12. 【請求項12】 燃料輸送容器を縦置き状態にして混合
    酸化物燃料体等の軽水炉燃料を装荷する工程と、燃料輸
    送容器を横置き状態にして各燃料施設から原子力発電所
    あるいは他の施設へ移送する工程からなる原子炉燃料の
    輸送方法において、前記装荷工程では、燃料体をバスケ
    ット孔に直接装荷する一方、前記移送工程では、燃料体
    と接するバスケット孔の2つの内側面を燃料体の下側と
    し、かつ、下側の両内側面を水平よりおよそ45度傾斜
    させてV字型形状を形成し、V字型形状の両内側面で燃
    料体を支えるとともに、長手方向においても輸送容器底
    部側を下向き、頂部側を上向きとして傾斜状態で移送す
    ることを特徴とする原子炉燃料の輸送方法。
  13. 【請求項13】 燃料輸送容器を縦置き状態にして混合
    酸化物燃料体等の軽水炉燃料を装荷する工程と、燃料輸
    送容器を横置き状態にして各燃料施設から原子力発電所
    あるいは他の施設へ移送する工程からなる原子炉燃料の
    輸送方法において、前記装荷工程では、保護容器に収納
    した燃料体をバスケット孔に装荷する一方、前記移送工
    程では、保護容器と接するバスケット孔の2つの内側面
    を保護容器の下側とし、かつ、下側の両内側面を水平よ
    りおよそ45度傾斜させV字型形状を形成し、V字型形
    状の両内側面で保護容器を支えるとともに、長手方向に
    おいても輸送容器底部側を下向き、頂部側を上向きとし
    て傾斜状態で移送することを特徴とする原子炉燃料の輸
    送方法。
  14. 【請求項14】 前記装荷工程では、バスケット孔内面
    の少なくとも燃料体と接する2つの内側面に、燃料体と
    熱膨脹係数が略等しいジルコニウム合金あるいはジルコ
    ニウム合金と同程度の線膨張係数を有する中間部材を、
    バスケット孔壁に対し長手方向に伸縮自在に設置し、こ
    の中間部材を設置した燃料輸送容器のバスケット孔に燃
    料体を直接装荷する一方、前記移送工程では、ジルコニ
    ウム合金等の中間部材を設置したバスケット孔内面側を
    下側として移送することを特徴とする前記請求項9ない
    し12のいずれかに記載の原子炉燃料の輸送方法。
  15. 【請求項15】 前記装荷工程では、バスケット孔内面
    の少なくとも燃料体と接する2つの内側面に、ハニカム
    材、ゴム材、樹脂材等の緩衝材を設置した燃料輸送容器
    に、燃料体を直接に装荷する一方、前記移送工程では、
    緩衝材を設置したバスケット孔内面側を燃料体の下側と
    して移送することを特徴とする前記請求項9ないし14
    のいずれかに記載の原子炉燃料の輸送方法。
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