JPH11237328A - 粉体の付着力測定方法および装置 - Google Patents

粉体の付着力測定方法および装置

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JPH11237328A
JPH11237328A JP4167498A JP4167498A JPH11237328A JP H11237328 A JPH11237328 A JP H11237328A JP 4167498 A JP4167498 A JP 4167498A JP 4167498 A JP4167498 A JP 4167498A JP H11237328 A JPH11237328 A JP H11237328A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、粉体の遠心分離式付着力測定方法
および装置において、静電的付着力と非静電的付着力の
それぞれを測定できる粉体の付着力測定方法および装置
を提供することを課題とする。 【解決手段】 遠心分離装置により粉体を付着させた試
料基板から受け基板に粉体を付着させた後、受け基板上
の粉体を吸引ノズル23から吸引し、粉体吸引装置の粉
体導入部24に取り込む。粉体導入部24に粉体を取り
込んだら、電極25により粉体の電荷量を測定する。事
前に測定した受け基板の付着面に付着した粉体の個数と
前記電荷量から粉体1個当たりの電荷量を求めることに
より、電荷量と付着力の関係を求め、静電的付着力と非
静電的付着力を求めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体の付着力測定
方法および粉体の付着力測定装置に関し、特に電子写真
に用いられる粉体の付着力測定方法および粉体の付着力
測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体を取り扱う分野では、粉体の様々な
特性値を把握することが重要である。粉体の特性値の一
つとして、粉体と粉体が付着している物体間の付着力が
ある。粉体の付着力を測定する方法は、粉体の付着して
いる物体から粉体を分離するのに必要な力を見積もる方
法が一般的である。粉体を分離させる方法としては、遠
心力、振動、衝撃、空気圧、電界、磁界等を用いた方法
が知られている。この内、遠心力を利用した方法は定量
化が容易であり、例えば、以下のような論文で報告され
ている。
【0003】M.Takeuchi, A.Onose, M.Anzai, R.Kojima
and K.Kawai:"Proc. IS&T 7th Int. Congress Adv. No
n-impact Printing Technology,"1991, vol.1, pp.200-
208 上記論文で用いられている方法について説明する。以
下、遠心分離式付着力測定方法と呼ぶ。粉体の付着した
基板(試料基板)、分離した粉体が付着する基板(受け
基板)、試料基板と受け基板間に設置する部材(スペー
サ)から構成される測定セルを、遠心分離装置のロータ
内に設置し、ロータの回転による遠心力を用いて粉体を
試料基板から分離して受け基板に付着させる。ロータの
回転数を低速回転から高速回転へ変えながら、各回転毎
に受け基板を交換して、上記の過程を繰り返す。受け基
板に粉体を付着させたら、この受け基板を取り出し、受
け基板上の粉体を光学顕微鏡を用いて観察し、その画像
をコンピュータに取り込み、画像処理を行って粉体の粒
径を測定する。粉体の粒径および比重から粉体の重量を
求め、粉体の重量およびロータの回転数から分離に必要
な遠心力を計算して、各粉体の付着力を求める。
【0004】粉体と粉体の付着した面との付着力は、粉
体の形状、粒径、材料、帯電している場合はその電荷
量、および、付着面の凹凸、材料、温湿度等、様々な要
因で変化するが、電子写真等の帯電した粉体を扱う分野
では、特に粉体の電荷量と付着力の関係が重要である。
帯電した粉体の付着力は、その電荷によって生じる鏡像
力等の静電付着力と、電荷には依存しないファンデルワ
ールス力や液架橋力等の非静電的付着力から構成され
る。電子写真では、トナーの静電的付着力と非静電的付
着力を制御することが重要であり、これらを容易に測定
する手段が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の遠心分離式付着力測定方法では、帯電した粉体と粉
体の付着した面とのトータルの付着力は測定することが
できたが、静電的付着力と非静電的付着力を分離して測
定することができなかった。そこで、本発明では、帯電
した粉体と粉体の付着した面との静電的付着力と非静電
的付着力を測定できるようにすることを第1の課題とす
る。
【0006】また、第1の課題を達成するために、本発
明では受け基板に付着した粉体の一個当たりの電荷量を
測定するが、粉体の一個当たりの電荷量は、粉体を受け
基板から完全に分離して電荷量を測定し、あらかじめ測
定した受け基板上の粉体の個数で割って求める。このた
め、粉体の一個当たりの電荷量を正確に測定するために
は、電荷量を測定しながら粉体が受け基板から完全に分
離していることを確認する必要がある。
【0007】そこで、粉体の受け基板からの分離状態を
容易に確認でき、粉体の一個当たりの電荷量を正確に測
定できるようにすることを第2の課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、粉体を付着させた試料面を有
する試料基板と、前記試料基板から分離した粉体が付着
する付着面を有する受け基板と、前記試料基板の試料面
と前記受け基板の付着面の間に設けられたスペーサとか
ら構成される測定セルを回転させ、前記試料基板の試料
面に付着した前記粉体を、前記受け基板の付着面に付着
させる遠心分離工程と、前記遠心分離工程を、前記受け
基板を交換して、複数の回転数について行う回転数別遠
心分離工程と、前記受け基板の付着面に付着した粉体の
粒径と個数を測定する粉体個数測定工程と、前記粉体の
粒径と比重から粉体の重量を求め、粉体の重量と前記回
転数から前記粉体の前記試料基板の試料面への付着力を
求める付着力算定工程と、前記受け基板の付着面に付着
した粉体を吸引して粉体吸引容器に導入する粉体吸引工
程と、前記粉体吸引容器の電荷量を測定する電荷測定工
程と、前記受け基板の付着面に付着した粉体の個数と電
荷量から粉体一個あたりの電荷量を求め、粉体の電荷量
と付着力の関係から静電的付着力および非静電的付着力
を求める、静電的付着力および非静電的付着力算定工程
と、を備えたことを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1記載の粉体の付着力測定方法におい
て、前記受け基板の付着面に付着した粉体を吸引する粉
体吸引工程の際に、前記粉体を吸引する場所を拡大して
観察しながら前記粉体を吸引することを特徴とするもの
である。請求項3記載の発明は、上記課題を解決するた
め、粉体を付着させた試料面を有する試料基板と、前記
試料基板から分離した粉体が付着する付着面を有する受
け基板と、前記試料基板の試料面と前記受け基板の付着
面の間に設けられたスペーサとから構成される測定セル
を回転させ、前記試料基板の試料面に付着した前記粉体
を、前記受け基板の付着面に付着させる遠心分離手段
と、前記受け基板を交換して、複数の回転数について前
記回転を行う回転数別遠心分離手段と、前記受け基板の
付着面に付着した粉体の粒径と個数を測定する粉体個数
測定手段と、前記粉体の粒径と比重から粉体の重量を求
め、粉体の重量と前記回転数から前記粉体の前記試料基
板の試料面への付着力を求める付着力算定手段と、前記
受け基板の付着面に付着した吸引して粉体吸引容器に導
入する粉体吸引手段と、前記粉体吸引容器の電荷量を測
定する電荷測定手段と、前記受け基板の付着面に付着し
た粉体の個数と電荷量から粉体一個あたりの電荷量を求
め、粉体の電荷量と付着力の関係から静電的付着力およ
び非静電的付着力を求める、静電的付着力および非静電
的付着力算定手段と、を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0010】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項3記載の粉体の付着力測定装置におい
て、前記受け基板の付着面に付着した粉体を吸引する場
所を拡大して観察する吸引位置拡大手段を備えたことを
特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、添付図面を参照しつつ説明する。図1,図
2および図3は、本発明に係る粉体付着力測定装置の測
定セル、遠心分離装置および粉体電荷量測定装置の一実
施例を示す図である。
【0012】図1は、一実施例の粉体付着力測定装置の
測定セルの説明図である。図1において、1は測定セル
であり、測定セル1は、粉体を付着させた試料面2aを
有する試料基板2と、試料基板2から分離した粉体を付
着させる付着面3aを有する受け基板3と、試料基板2
の試料面2aと受け基板3の付着面3aの間に設けられ
たスペーサ4から構成される。
【0013】図2は、一実施例の粉体付着力測定装置の
遠心分離装置の一部断面図である。図2において、5は
遠心分離装置であり、遠心分離装置5は、測定セル1を
回転させるロータ6と、保持部材7を備えている。ロー
タ6は、自身の回転中心軸9に対して、垂直な断面で穴
形状であり、保持部材7を設置する試料設置部8を有し
ている。保持部7は、棒状部7aと、棒状部7aに設け
られ測定セル1を保持するセル保持部7bと、測定セル
1をセル保持部7bから押し出すための穴部7cと、棒
状部7aを試料設置部8に固定する設置固定部7dを備
えている。セル保持部7bは、測定セル1を設置したと
きに、測定セル1の垂直方向がロータの回転中心軸9に
垂直となるように構成される。設置固定部7dは、図2
に示される実施例においては、ゴム等の弾力性のある素
材によるものを用いている。
【0014】また、試料基板2,受け基板3,スペーサ
4,保持部材7は、大きな遠心力に耐えられる強度があ
り、また、ロータ6に設置したときに、遠心分離装置の
最大回転数まで回転可能な重量以下となるような軽量の
材料を用いる必要があるため、アルミ製の部材を用い
た。図3は、一実施例の粉体電荷量測定装置の粉体吸引
装置の一部断面図である。
【0015】本実施例の粉体吸引装置は、部材21,部
材22の2つの部材から構成した。部材21は、粉体を
吸引する吸引ノズル23と、粉体を導入する粉体導入部
24と、導入された粉体の電荷量を測定するための電極
25から構成される。部材22は、吸引された粉体を保
持するフィルター26と、フィルター26を保持するた
めに設置された金網27と、吸引ポンプに接続される吸
引口28から構成される。
【0016】図3において、斜線部は金属、網点部はプ
ラスチックでできており、2重の金属容器になってお
り、内側の容器は電極25を通して電荷測定装置に接続
され、外側の容器は接地される。図3のように、部材2
1と部材22を結合することにより、吸引された粉体が
フィルター26に付着して内側の容器に保持されるた
め、粉体の電荷量を測定することができる。このため、
フィルター26は、測定毎に交換する必要がある。
【0017】図1から図3の装置を用いて帯電したトナ
ーの付着力および電荷量を測定する方法を説明する。ま
ず、リコー製のトナーとキャリアを混合・撹拌して帯電
したトナーを、試料基板2の試料面2aに付着させた。
トナーの帯電量は、ブローオフ法により測定した結果、
20.5μC/gだった。
【0018】次に、図1のように、試料基板2,受け基
板3およびスペーサ4を用いて測定セル1を構成する。
測定セル1を、保持部材7をロータ6の試料設置部8に
設置したときに、試料基板2が受け基板3とロータ6の
回転中心軸9の間になるように、保持部材7のセル保持
部7bに設置する。保持部材7を、測定セル1の垂直方
向がロータの回転中心軸9に垂直となるように、ロータ
6の試料設置部8に設置する。遠心分離装置5を稼働し
てロータ6を一定の回転数で回転させる。試料基板2に
付着したトナーは回転数に応じた遠心力を受け、トナー
の受ける遠心力がトナーと試料面2a間の付着力よりも
大きい場合は、トナーが試料面2aから分離し、付着面
3aに付着するトナーの受ける遠心力Fは、トナーの重
量m、ロータの回転数f(rpm)、ロータ6の中心軸
9から試料基板2のトナー付着面(試料面)2aまでの
距離rを用いて、下記式(1)より求められる。
【0019】 F=m×r×(2πf/60)^2 (1) トナー重量mは、トナーの真比重ρ、円相当径dを用い
て、下記式(2)より求められる。 m=(π/6)×ρ×d^3 (2) 式(1)と式(2)より、トナーの受ける遠心力Fは、
下記式(3)から求められる。
【0020】 F=(π^3/5400)×ρ×d^3×r×f^2 (3) 遠心分離終了後、保持部材7をロータ6の試料設置部8
から取り出し、保持部材7のセル保持部7bから測定セ
ル1を取り出す。受け基板3を交換し、測定セル1を保
持部材7に設置し、保持部材7をロータ6に設置し、ロ
ータ6を前回よりも高回転数で回転させる。トナーの受
ける遠心力が前回よりも大きくなり、付着力の大きなト
ナーが、試料面2aから分離して付着面3aに付着す
る。
【0021】遠心分離装置5の設定回転数を低回転数か
ら高回転数へ変えて同様の操作を実施することにより、
各回転数で受ける遠心力と付着力の大小関係に応じて、
試料面2a上のトナーが付着面3aに移動する。各回転
数の受け基板3の付着面3aに付着したトナーの粒径を
計測することにより、式(3)を用いて各トナーの付着
力を求めることができる。
【0022】トナーの粒径および個数の測定は、光学顕
微鏡で付着面3a上のトナーを観察し、その画像をCC
Dカメラを通してコンピュータに取り込み、画像処理ソ
フトウェアを用いて行った。なお、付着面3a上のトナ
ー観察位置の移動は、光学顕微鏡に設置したXYステー
ジを用いて行った。次に、トナーの粒径を測定した付着
面3a上のトナーを、図3に示した粉体吸引装置で吸引
しながら、電荷測定装置で電荷量を測定した。測定した
電荷量を粒径測定装置で測定したトナーの個数で割っ
て、トナー一個当たりの電荷量を求めた。トナーの吸引
は、粒径の測定で使用した光学顕微鏡のXYステージ上
で、付着面3a上のトナーの画像をTVモニターで観察
しながら実施した。光学顕微鏡下でトナーを吸引する
と、トナー1つ1つが吸引されているかどうかがわかる
ため、目視観察でトナーを吸引するよりも正確な電荷量
測定ができる。
【0023】ロータ6の回転数と各回転数で分離したト
ナーの付着力の平均値の関係を図4に示す。図4に示す
ように、回転数が高くなるにしたがって、付着力の大き
なトナーが分離される。また、ロータ6の回転数と各回
転数で分離したトナーの一個当たりの電荷量の関係を図
5に示す。図5に示すように、回転数が高くなるにした
がって、電荷量の大きなトナーが分離される。
【0024】図4と図5から、トナーの電荷量と付着力
の関係は、図6に示すように、付着力が電荷量の2乗に
比例して増加している。鏡像力は、粉体の電荷量の2乗
に比例して増加することが知られており、図6の結果も
対応している。図6に示した近似曲線において、電荷量
Qを0としたときの付着力から非静電的付着力Fneが求
められ、近似曲線の傾きKを用いた下記式(4)から静
電的付着力Fe が求められる。図6におけるFneとK
は、Fne=23.5(nN)、K=27.65(nN/
fC^2)となった。
【0025】 Fe =K×Q^2 (4) このように、遠心分離によって選別された粉体の付着力
と電荷量を測定することによって、電荷量と付着力の関
係を調べることができ、静電的付着力と非静電的付着力
を容易に測定することができる。以上、本発明の実施例
を説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明の測定方法によれ
ば、遠心分離装置により、試料基板の試料面から分離し
て受け基板の付着面に付着した粉体の粒径を測定するこ
とにより、粉体と試料面との付着力が測定でき、受け基
板の付着面に付着した粉体を吸引した粉体吸引容器の電
荷量を測定することにより、粉体の一個当たりの電荷量
を求めることができ、電荷量と付着力の関係を求めるこ
とができるので、粉体の静電的付着力と非静電的付着力
をそれぞれ求めることができる。したがって、粉体の付
着力と回転数の関係から、電荷量と付着力の関係を知る
ことができ、粉体の静電的付着力と非静電的付着力をそ
れぞれ求めることができるので、各々の付着力の制御が
できるようになる。
【0027】請求項2記載の発明の測定方法によれば、
受け基板の付着面に付着した粉体を吸引する位置を拡大
して観測できるので、粉体の付着面からの分離を容易に
確認できるので、粉体一個当たりの電荷量を正確に測定
することができ、粉体の静電的付着力と非静電的付着力
を正確に求めることができる。したがって、粉体一個当
たりの電荷量を正確に測定することができ、粉体の静電
的付着力と非静電的付着力を正確に求めることができ
る。
【0028】請求項3記載の発明の測定装置によれば、
遠心分離装置により、試料基板の試料面から分離して受
け基板の付着面に付着した粉体の粒径を測定することに
より、粉体と試料面との付着力が測定でき、受け基板の
付着面に付着した粉体を吸引した粉体吸引容器の電荷量
を測定することにより、粉体の一個当たりの電荷量を求
めることができ、電荷量と付着力の関係を求めることが
できるので、粉体の静電的付着力と非静電的付着力をそ
れぞれ求めることができる。
【0029】請求項4記載の発明の測定装置によれば、
受け基板の付着面に付着した粉体を吸引する位置を拡大
して観測できるので、粉体の付着面からの分離を容易に
確認できるので、粉体一個当たりの電荷量を正確に測定
することができ、粉体の静電的付着力と非静電的付着力
を正確に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉体付着力測定装置の測定セルの
一実施例を示す構成図である。
【図2】一実施例の粉体付着力測定装置の遠心分離装置
の一部断面側面図である。
【図3】一実施例の粉体電荷量測定装置の粉体吸引装置
の一部断面図である。
【図4】一実施例における粉体付着力測定装置により測
定されたロータの回転数に対する各回転数で分離したト
ナーの付着力の平均値を示す図である。
【図5】一実施例における粉体電荷量測定装置により測
定されたロータの回転数に対する各回転数で分離したト
ナーの一個当たりの電荷量を示す図である。
【図6】一実施例における粉体付着力測定装置により測
定されたトナーの一個当たりの電荷量に対する付着力を
示す図である。
【符号の説明】
1 測定セル 2 試料基板 2a 試料面 3 受け基板 3a 付着面 4 スペーサ 5 遠心分離装置 6 ロータ 7 保持部材 7a 棒状部 7b セル保持部 7c 穴部 7d 設置固定部 8 試料設置部 9 回転中心軸 21 粉体吸引装置部材 22 粉体吸引装置部材 23 吸引ノズル 24 粉体導入部 25 電極 26 フィルター 27 金網 28 吸引口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉体を付着させた試料面を有する試料基板
    と、前記試料基板から分離した粉体が付着する付着面を
    有する受け基板と、前記試料基板の試料面と前記受け基
    板の付着面の間に設けられたスペーサとから構成される
    測定セルを回転させ、前記試料基板の試料面に付着した
    前記粉体を、前記受け基板の付着面に付着させる遠心分
    離工程と、 前記遠心分離工程を、前記受け基板を交換して、複数の
    回転数について行う回転数別遠心分離工程と、 前記受け基板の付着面に付着した粉体の粒径と個数を測
    定する粉体個数測定工程と、 前記粉体の粒径と比重から粉体の重量を求め、粉体の重
    量と前記回転数から前記粉体の前記試料基板の試料面へ
    の付着力を求める付着力算定工程と、 前記受け基板の付着面に付着した粉体を吸引して粉体吸
    引容器に導入する粉体吸引工程と、 前記粉体吸引容器の電荷量を測定する電荷測定工程と、 前記受け基板の付着面に付着した粉体の個数と電荷量か
    ら粉体一個あたりの電荷量を求め、粉体の電荷量と付着
    力の関係から静電的付着力および非静電的付着力を求め
    る、静電的付着力および非静電的付着力算定工程と、 を備えたことを特徴とする粉体の付着力測定方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の粉体の付着力測定方法にお
    いて、 前記受け基板の付着面に付着した粉体を吸引する粉体吸
    引工程の際に、前記粉体を吸引する場所を拡大して観察
    しながら前記粉体を吸引することを特徴とする粉体の付
    着力測定方法。
  3. 【請求項3】粉体を付着させた試料面を有する試料基板
    と、前記試料基板から分離した粉体が付着する付着面を
    有する受け基板と、前記試料基板の試料面と前記受け基
    板の付着面の間に設けられたスペーサとから構成される
    測定セルを回転させ、前記試料基板の試料面に付着した
    前記粉体を、前記受け基板の付着面に付着させる遠心分
    離手段と、 前記受け基板を交換して、複数の回転数について前記回
    転を行う回転数別遠心分離手段と、 前記受け基板の付着面に付着した粉体の粒径と個数を測
    定する粉体個数測定手段と、 前記粉体の粒径と比重から粉体の重量を求め、粉体の重
    量と前記回転数から前記粉体の前記試料基板の試料面へ
    の付着力を求める付着力算定手段と、 前記受け基板の付着面に付着した粉体を吸引して粉体吸
    引容器に導入する粉体吸引手段と、 前記粉体吸引容器の電荷量を測定する電荷測定手段と、 前記受け基板の付着面に付着した粉体の個数と電荷量か
    ら粉体一個あたりの電荷量を求め、粉体の電荷量と付着
    力の関係から静電的付着力および非静電的付着力を求め
    る、静電的付着力および非静電的付着力算定手段と、 を備えたことを特徴とする粉体の付着力測定装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の粉体の付着力測定装置にお
    いて、 前記受け基板の付着面に付着した粉体を吸引する場所を
    拡大して観察する吸引位置拡大手段を備えたことを特徴
    とする粉体の付着力測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106769739A (zh) * 2017-01-19 2017-05-31 兰州大学 一种测定雾霾带电颗粒百分比的系统

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