JP3093717B2 - 粉体帯電量測定装置 - Google Patents
粉体帯電量測定装置Info
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Description
速に粉体の帯電量を測定する粉体帯電量測定装置に関す
る。
写真記録技術でのトナーの帯電量測定や、静電粉体塗装
技術での帯電粉体塗料の帯電量測定や、電気集塵装置で
の性能評価における集塵粉体の帯電量測定等が行われて
いる。
の定着の各プロセスにおいて、トナーの帯電状態が出力
画像品質に大きな影響を与えるため、各プロセスの、ま
た各部での、トナーの帯電量を容易に測定する必要があ
る。
コロナ帯電や接触摩擦帯電等によって帯電させ、被塗装
物体へ飛走付着させるが、粉体塗料の帯電状態が塗装層
形成、塗装膜品質に大きな影響を与えるため、帯電され
た粉体塗料の帯電量、被塗装物体へ飛走付着した塗料粉
体の帯電量を確実に測定する必要がある。
帯電性能評価(帯電量測定)等にも帯電量の測定が必要
となる。
粉体帯電量測定装置として、様々なものが提案されてい
る。
て、図面を参照して説明する。図3に、従来の粉体帯電
量測定装置の第1例の概略構成図を示し、図4に従来の
粉体帯電量測定装置の第2例の概略構成図を示す。
測定装置の第1例は、シールド部21、及びシールド部
22により覆われた内側容器23が、帯電粉体28を担
持する粉体担持体29に対向する位置に配置されている
ものである。
貫通しており、この絶縁性パイプ25は内側容器23と
接合している。
以上の板バネ状の電極30を有する。この板バネ状の電
極30は、測定において吸引した帯電粉体28によって
内側容器23に発生する誘導電荷を電荷測定用エレクト
ロメータ26で測定するために、内側容器23と電荷測
定用エレクトロメータ26とを接続するための電極であ
り、内側容器23を絶縁性パイプ25に装着した際に、
内側容器23の外面と接続するようにしている。
8を吸引して保持するためのフィルタ24を有し、吸引
された帯電粉体28は、このフィルタ24により保持さ
れる。さらに、この内側容器23は、フィルタストッパ
ー31を有する。このフィルタストッパー31は、内側
容器23にフィルタ24を装着し、測定時の吸引器によ
る吸引で、フィルタ24が吸引されないように固定して
おくものである。このフィルタストッパー31の材質
は、内側容器23と同じ材質であることが好ましい。
ように電荷測定用エレクトロメータ26が接続されてお
り、この電荷測定用エレクトロメータ26は、コンデン
サ、及び電圧計が並列に接続されて構成されるのが一般
的である。
は、帯電粉体28の帯電量の測定にあたっては次のよう
な動作をする。
る粉体担持体29から十分に離れた場所で、シールド部
21をシールド部22から外す。次に、内側容器23を
絶縁性パイプ25より外す。
フィルタ24を装着し、その後、上記作業を逆手順にて
行い、フィルタ24が装着された状態(図3に示される
状態)にして、粉体担持体29と対向距離に配置する。
は吸引粉体重量測定のため再び内側容器23の外し作業
をする。これにより、帯電粉体の帯電量(比電荷)を測
定することができる。
について図4を参照して説明する。図4に示されるよう
に、従来の粉体帯電量測定装置の第2例においては、シ
ールド部41、及び絶縁材42により覆われた内側容器
43が、帯電量が測定される帯電粉体48を担持する粉
体担持体49に対向する位置に配置されているものであ
る。
間には絶縁材47が形成され、フィルタ44に保持され
た帯電粉体48の帯電量の測定精度を向上させている。
帯電粉体48を吸引するためのノズル45が形成されて
おり、内側容器43の粉体担持体逆側は、絶縁性パイプ
53と確実に接合するために、くちばし状になってい
る。さらに、内側容器43の内部には、フィルタ44が
内蔵可能となっている。
ようにネジ部55を有し、このネジ部55により絶縁材
42をシールド部41に対してネジ込むことによって装
着固定される。
43との接合部分は、花弁のように開口可能となってお
り、内側容器43のくちばし状の部分と適切に接合可能
となっている。さらに、内側容器43には、電荷測定用
エレクトロメータ(不図示)へと接続するための接続線
46が接続されている。
ては、内側容器43を、粉体担持体49と対向する側か
らシールド部41内の絶縁材47内に挿入するようにな
っており、さらに、内側容器43の固定が絶縁材42に
より行われるようになっている。
測定装置の第2例においては、絶縁材42により内側容
器43を固定しているため、帯電粉体の帯電量の測定を
さらに精度良く実行することが可能であるとしている。
示される従来の粉体帯電量測定装置の第1例では、確か
に帯電粉体の帯電量を測定することが可能ではあるが、
いちいち内側容器23を粉体保持体29から離れた位置
で外さねばならないため、測定のための時間が増長し、
さらに、測定条件も変化しやすいため、信頼性ある測定
ができないという問題点を有する。
定装置の第2例では、内側容器の装着、及び取り出しの
際の作業性が悪く、ノズル45と粉体担持体49との距
離が測定毎に変化し、また絶縁材42による固定では、
測定に対して外部電気力線の影響を受けるという問題点
を有する。
測定時間の短時間化を可能とし、測定精度の向上を図る
ことが可能な粉体帯電量測定装置を提供することを目的
とする。
に請求項1記載の発明は、断面が略コ字型形状をしたシ
ールド部と、シールド部の開口部側から挿入、及び排出
がなされて前記シールド部に着脱自在に固着される、フ
ィルタを内蔵する内側容器と、を有し、シールド部の開
口部とは反対側の面を帯電量を測定する粉体が担持され
ている粉体担持体と対向する位置に配置することを特徴
とする。
明において、シールド部が、粉体担持体から所定距離に
固定されることを特徴とする。
記載の発明において、少なくとも、内側容器に形成され
た粉体を吸引するための吸引口の周囲を覆うように、シ
ールド部が形成されていることを特徴とする。
いずれかに記載の発明において、内側容器に形成されて
いる粉体を吸引するための吸引口が、シールド部の穴か
ら突出しているノズルであることを特徴とする。
いずれかに記載の発明において、内側容器に、粉体の電
荷を測定するための電荷測定用エレクトロメータが接続
されていることを特徴とする。
いずれかに記載の発明において、シールド部と内側容器
との間に絶縁材が形成されていることを特徴とする。
明において、内側容器が、内側容器と絶縁材とを固定す
るための突起を有することを特徴とする。
本発明では、粉体帯電量の測定にあたり、測定対象の帯
電した粉体粒子をその表面に担持している粉体担持体と
帯電粉体を吸引するノズルが一定距離で対向維持固定さ
れることを実現可能にするものである。
て、少なくとも粉体担持体側にもシールド材を有したシ
ールド部を具備している。さらに、シールド部からみ
て、粉体担持体と対向する側とは反対側より、フィルタ
を内蔵しノズルを有する内側容器をシールド部に挿入、
排出可能とすることにより、作業効率の向上を図ってい
る。
定装置の実施形態について図面を参照して説明する。
第1の実施形態について図1を参照して説明する。図1
に、本発明に係る粉体帯電量測定装置の第1の実施形態
の概略構成図を示す。
帯電量測定装置の第1の実施形態は、内側容器3、絶縁
材2、及びシールド部1を主要部材として構成される。
また、この粉体帯電量測定装置に対向する位置には、そ
の帯電量が測定される帯電粉体8を担持する粉体担持体
9が配置されている。
3は、接続線6を介して電荷測定用エレクトロメータ
(不図示)と接続されると共に、絶縁性パイプ10を介
して吸引器(不図示)と接続される。
き、その内部に測定対象である帯電粉体8よりも細かい
穴を有するフィルタ4が装着される。フィルタ4を装着
した内側容器3は、シールド部1の内部に絶縁材2を介
して装着される。
ル5を有する。このノズル5は、シールド部1の粉体担
持体9に対向した側に開けられた穴Aから突出してい
る。また、シールド部1は固定維持部材(不図示)によ
って粉体担持体9と一定のギャップを持って固定保持さ
れる。
粉体担持体9側にもシールド材を有している。即ち、シ
ールド部1が、ノズル5の周囲を覆うように形成されて
いる。さらに、粉体担持体9、及びシールド部1は接地
されている。
の第1の実施形態の動作について図1、及び図2を参照
して説明する。図2に、図1に示される粉体帯電量測定
装置の第1の実施形態の動作の一例の概略図を示す。
した内側容器3は、シールド部1の粉体担持体9と対向
する側とは反対側から、シールド部1の内部に挿入装着
される。そして、挿入後、内側容器3の外周の一部に設
けている突起50によって内側容器3は絶縁材2に固定
される。
の、帯電粉体8の帯電量測定は、以下の順序により行わ
れる。
重量測定。 (2)内側容器3のシールド部1への装着。 (3)帯電粉体8の吸引。 (4)吸引終了。 (5)電荷測定用のエレクトロメータによる電荷量測定
(これは、吸引された粉体の有する電荷によって内側容
器3に発生した誘導電荷量の測定となる)。 (6)内側容器3の重量測定。 (7)比電荷の計算(電荷量/吸引粉体重量)。
に、本発明に係る粉体帯電量測定装置の第1の実施形態
においては、粉体担持体9とは逆側から内側容器3を挿
入可能であるため、帯電粉体8の帯電量を測定する場合
の手順が著るしく簡便になると共に、内側容器3が絶縁
材2により固定され、さらに、シールド部1が粉体担持
体9と所定距離において固定されていることから、挿入
された内側容器に有するノズルと粉体担持体との距離が
一定となり、その測定精度を向上させることができる。
によれば、帯電粉体を吸引する吸引口たるノズルと、帯
電粉体を担持した粉体担持体との距離が一定に保たれ、
常に安定した同じ条件で帯電粉体の帯電量を測定するこ
とができるので、その測定精度を向上させることが可能
な粉体帯電量測定装置を提供することができる。
対象粉体のある側の反対側より行うことができるため、
粉体担持体との関係を考慮する必要がなく、また装着作
業に伴う粉体担持体からのシールド部の隔離をする必要
もないため、短時間で容易に装着取り出し作業を行うこ
とができ、作業効率を向上させることが可能な粉体帯電
量測定装置を提供することができる。
周囲を覆うように形成されているため、周囲からの電気
力線の影響を大幅に抑えることができ、より正確な測定
環境を確保することが可能な粉体帯電量測定装置を提供
することができる。
形態の概略構成図である。
例を示す概略図である。
である。
である。
Claims (7)
- 【請求項1】 断面が略コ字型形状をしたシールド部
と、 前記シールド部の開口部側から挿入、及び排出がなされ
て前記シールド部に着脱自在に固着される、フィルタを
内蔵する内側容器と、 を有し、 前記シールド部の開口部とは反対側の面を帯電量を測定
する粉体が担持されている粉体担持体と対向する位置に
配置することを特徴とする粉体帯電量測定装置。 - 【請求項2】 前記シールド部が、前記粉体担持体から
所定距離に固定されることを特徴とする請求項1記載の
粉体帯電量測定装置。 - 【請求項3】 少なくとも、前記内側容器に形成された
前記粉体を吸引するための吸引口の周囲を覆うように、
前記シールド部が形成されていることを特徴とする請求
項1又は2に記載の粉体帯電量測定装置。 - 【請求項4】 前記内側容器に形成されている前記粉体
を吸引するための吸引口が、前記シールド部の穴から突
出しているノズルであることを特徴とする請求項1から
3のいずれかに記載の粉体帯電量測定装置。 - 【請求項5】 前記内側容器に、前記粉体の電荷を測定
するための電荷測定用エレクトロメータが接続されてい
ることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の
粉体帯電量測定装置。 - 【請求項6】 前記シールド部と前記内側容器との間に
絶縁材が形成されていることを特徴とする請求項1から
5のいずれかに記載の粉体帯電量測定装置。 - 【請求項7】 前記内側容器が、 前記内側容器と前記絶縁材とを固定するための突起を有
することを特徴とする請求項6記載の粉体帯電量測定装
置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10072253A JP3093717B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 粉体帯電量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10072253A JP3093717B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 粉体帯電量測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11271371A JPH11271371A (ja) | 1999-10-08 |
JP3093717B2 true JP3093717B2 (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13483956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10072253A Expired - Fee Related JP3093717B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 粉体帯電量測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3093717B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102360043B (zh) * | 2011-07-19 | 2013-10-23 | 兰州大学 | 颗粒分离带电量多因素分析仪 |
CN103529312A (zh) * | 2013-10-23 | 2014-01-22 | 中国矿业大学 | 一种微细粒煤粉颗粒荷质比分布测定系统 |
-
1998
- 1998-03-20 JP JP10072253A patent/JP3093717B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11271371A (ja) | 1999-10-08 |
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