JPH11237204A - トロリ線摩耗検出方法 - Google Patents
トロリ線摩耗検出方法Info
- Publication number
- JPH11237204A JPH11237204A JP4208098A JP4208098A JPH11237204A JP H11237204 A JPH11237204 A JP H11237204A JP 4208098 A JP4208098 A JP 4208098A JP 4208098 A JP4208098 A JP 4208098A JP H11237204 A JPH11237204 A JP H11237204A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- detection
- wire
- trolley wire
- wear
- current
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 検知線が断線しても摩耗が検出できるトロリ
線摩耗検出方法を提供する。 【解決手段】 トロリ線2に検知線13を内蔵し、この
検知線13とトロリ線2との間に交流電圧(電圧値
VAC)を印加し、この交流電圧により摩耗点5を介して
流れる交流電流を検出し、この検出された交流電流(電
流値IA2)から摩耗を検出する。検知線が断線しても交
流電流が流れ、交流電流は断線した位置により異なるの
で摩耗の有無とその位置が検出できる。
線摩耗検出方法を提供する。 【解決手段】 トロリ線2に検知線13を内蔵し、この
検知線13とトロリ線2との間に交流電圧(電圧値
VAC)を印加し、この交流電圧により摩耗点5を介して
流れる交流電流を検出し、この検出された交流電流(電
流値IA2)から摩耗を検出する。検知線が断線しても交
流電流が流れ、交流電流は断線した位置により異なるの
で摩耗の有無とその位置が検出できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検知線入りトロリ
線を用いたトロリ線摩耗検出方法に係り、特に、検知線
が断線しても摩耗が検出できるトロリ線摩耗検出方法に
関するものである。
線を用いたトロリ線摩耗検出方法に係り、特に、検知線
が断線しても摩耗が検出できるトロリ線摩耗検出方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3により従来技術のひとつを説明す
る。検知線入りトロリ線1は、トロリ線2に検知線3を
内蔵したものである。検知線3は、トロリ線2との電気
的絶縁を図るための絶縁被膜が施され、トロリ線2の本
体内部に埋め込まれている。この回路図では、トロリ線
2及び検知線3の一部を楕円で囲むことにより全長に亘
り検知線入りトロリ線1が用いられていることを示す。
る。検知線入りトロリ線1は、トロリ線2に検知線3を
内蔵したものである。検知線3は、トロリ線2との電気
的絶縁を図るための絶縁被膜が施され、トロリ線2の本
体内部に埋め込まれている。この回路図では、トロリ線
2及び検知線3の一部を楕円で囲むことにより全長に亘
り検知線入りトロリ線1が用いられていることを示す。
【0003】このトロリ線2の始端側には、トロリ線電
源9が接続されている。また、始端側に設置された検出
装置10において、トロリ線2と検知線3との間に直流
電源6が挿入され、トロリ線2と検知線3との間に直流
電圧Vを印加するようになっている。終端側では、トロ
リ線2と検知線3とが開放されている。
源9が接続されている。また、始端側に設置された検出
装置10において、トロリ線2と検知線3との間に直流
電源6が挿入され、トロリ線2と検知線3との間に直流
電圧Vを印加するようになっている。終端側では、トロ
リ線2と検知線3とが開放されている。
【0004】摩耗点5において、トロリ線2の本体が検
知線3の埋蔵位置まで摩耗し、検知線3の絶縁被膜が破
れ、トロリ線2と検知線3とが接触抵抗4(抵抗値R
c)で電気的に接触すると、次式の直流電流7(電流値
I)が流れる。
知線3の埋蔵位置まで摩耗し、検知線3の絶縁被膜が破
れ、トロリ線2と検知線3とが接触抵抗4(抵抗値R
c)で電気的に接触すると、次式の直流電流7(電流値
I)が流れる。
【0005】I=V/(Rt・X+Rk・X+Rc) Rt: トロリ線の単位長あたりの抵抗値 Rk: 検知線の単位長あたりの抵抗値 X : 始端から摩耗点までの距離(摩耗点の位置) 直流電流7が流れたときには、摩耗有りと判定し、Rc
<<Rk・X、かつRt・X<<Rk・Xとすると、 X=V/(I・Rk) となり、V,Rkは既知なので、検出された直流電流7
の電流値Iから摩耗点5の位置Xが算出される。
<<Rk・X、かつRt・X<<Rk・Xとすると、 X=V/(I・Rk) となり、V,Rkは既知なので、検出された直流電流7
の電流値Iから摩耗点5の位置Xが算出される。
【0006】図4により他の従来技術を説明する。検知
線入りトロリ線1は、トロリ線2に2本の検知線13,
14を内蔵したものである。検知線13,14は、それ
ぞれトロリ線2との電気的絶縁を図るための絶縁被膜が
施され、トロリ線2の本体内部に埋め込まれている。こ
の回路図では、トロリ線2及び検知線13,14の一部
を楕円で囲むことにより全長に亘り検知線入りトロリ線
1が用いられていることを示す。
線入りトロリ線1は、トロリ線2に2本の検知線13,
14を内蔵したものである。検知線13,14は、それ
ぞれトロリ線2との電気的絶縁を図るための絶縁被膜が
施され、トロリ線2の本体内部に埋め込まれている。こ
の回路図では、トロリ線2及び検知線13,14の一部
を楕円で囲むことにより全長に亘り検知線入りトロリ線
1が用いられていることを示す。
【0007】このトロリ線2の始端側には、トロリ線電
源9が接続されている。また、始端側に設置された検出
装置10において、トロリ線2と検知線13,14との
間に共通の直流電源6が挿入され、トロリ線2と検知線
13,14との間に直流電圧Vを印加するようになって
いる。終端15側では、検知線13,14同士が短絡さ
れている。
源9が接続されている。また、始端側に設置された検出
装置10において、トロリ線2と検知線13,14との
間に共通の直流電源6が挿入され、トロリ線2と検知線
13,14との間に直流電圧Vを印加するようになって
いる。終端15側では、検知線13,14同士が短絡さ
れている。
【0008】摩耗点5において、トロリ線2の本体が検
知線の埋蔵位置まで摩耗し、片方の検知線13の絶縁被
膜が破れ、トロリ線2と検知線13とが電気的に接触し
たとする。
知線の埋蔵位置まで摩耗し、片方の検知線13の絶縁被
膜が破れ、トロリ線2と検知線13とが電気的に接触し
たとする。
【0009】このとき、検出装置10即ち始端から摩耗
点5までの区間におけるトロリ線2の抵抗17の抵抗値
をRt・X、トロリ線2と検知線13との間の接触抵抗
4の抵抗値をRc、始端から摩耗点5までの区間におけ
る検知線13による抵抗18の抵抗値をR2、始端から
終端経由で摩耗点5までの区間における検知線14,1
3による抵抗19の抵抗値をR1とする。
点5までの区間におけるトロリ線2の抵抗17の抵抗値
をRt・X、トロリ線2と検知線13との間の接触抵抗
4の抵抗値をRc、始端から摩耗点5までの区間におけ
る検知線13による抵抗18の抵抗値をR2、始端から
終端経由で摩耗点5までの区間における検知線14,1
3による抵抗19の抵抗値をR1とする。
【0010】トロリ線2と検知線13とが電気的に接触
すると、検知線13,14にはそれぞれ直流電流11
(電流値I2),12(電流値I1)が流れる。
すると、検知線13,14にはそれぞれ直流電流11
(電流値I2),12(電流値I1)が流れる。
【0011】電流値I1,I2、抵抗値R1,R2の関
係式は、 I1・R1=I2・R2 (1) となる。
係式は、 I1・R1=I2・R2 (1) となる。
【0012】上式(1)は、接触抵抗値Rc、トロリ線
抵抗値Rt・Xに依存しないことになる。
抵抗値Rt・Xに依存しないことになる。
【0013】また、検知線抵抗が均一で単位長あたりの
抵抗値をRk、始端から摩耗点5までの距離(摩耗点の
位置)をX、トロリ線全長の距離をLとすると、 R1=Rk(2L−X) R2=Rk・X (2) となる。
抵抗値をRk、始端から摩耗点5までの距離(摩耗点の
位置)をX、トロリ線全長の距離をLとすると、 R1=Rk(2L−X) R2=Rk・X (2) となる。
【0014】これらの関係式から
【0015】
【数1】
【0016】となり、Lは既知なので、検出された直流
電流11,12の電流値I2,I1から摩耗点5の位置
Xが算出される。
電流11,12の電流値I2,I1から摩耗点5の位置
Xが算出される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、摩耗点
5でトロリ線2の本体が検知線の埋蔵位置まで摩耗し、
検知線の絶縁被膜が破れ、トロリ線2と検知線とが電気
的に接触したときに流れる直流電流7,11,12より
トロリ線2の摩耗の有無とその摩耗点の位置とを判定し
ている。
5でトロリ線2の本体が検知線の埋蔵位置まで摩耗し、
検知線の絶縁被膜が破れ、トロリ線2と検知線とが電気
的に接触したときに流れる直流電流7,11,12より
トロリ線2の摩耗の有無とその摩耗点の位置とを判定し
ている。
【0018】しかし、検知線が断線した場合、前記の直
流電流7,11,12が流れなくなり、トロリ線2の摩
耗の有無や摩耗点の位置が判定できなくなる。
流電流7,11,12が流れなくなり、トロリ線2の摩
耗の有無や摩耗点の位置が判定できなくなる。
【0019】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、検知線が断線しても摩耗が検出できるトロリ線摩耗
検出方法を提供することにある。
し、検知線が断線しても摩耗が検出できるトロリ線摩耗
検出方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、トロリ線に検知線を内蔵し、この検知線と
トロリ線との間に交流電圧を印加し、この交流電圧によ
り摩耗点を介して流れる交流電流を検出し、この検出さ
れた交流電流から摩耗を検出するものである。
に本発明は、トロリ線に検知線を内蔵し、この検知線と
トロリ線との間に交流電圧を印加し、この交流電圧によ
り摩耗点を介して流れる交流電流を検出し、この検出さ
れた交流電流から摩耗を検出するものである。
【0021】前記検出された交流電流と印加した交流電
圧とトロリ線及び検知線が形成する単位長あたりのイン
ピーダンスとから摩耗点の位置を算出してもよい。
圧とトロリ線及び検知線が形成する単位長あたりのイン
ピーダンスとから摩耗点の位置を算出してもよい。
【0022】前記検知線とトロリ線との間に直流電圧を
印加し、この直流電圧により摩耗点を介して流れる直流
電流を検出し、この検出された直流電流から摩耗を検出
し、この直流電流が流れないとき、前記交流電圧を印加
し、検出された交流電流から摩耗を検出してもよい。
印加し、この直流電圧により摩耗点を介して流れる直流
電流を検出し、この検出された直流電流から摩耗を検出
し、この直流電流が流れないとき、前記交流電圧を印加
し、検出された交流電流から摩耗を検出してもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
図面に基づいて詳述する。
【0024】図1に示される検知線入りトロリ線1は、
トロリ線2に2本の検知線13,14を内蔵したもので
ある。検知線13,14は、それぞれトロリ線2との電
気的絶縁を図るための絶縁被膜が施され、トロリ線2の
本体内部に埋め込まれている。この回路図では、トロリ
線2及び検知線13,14の一部を楕円で囲むことによ
り全長に亘り検知線入りトロリ線1が用いられているこ
とを示す。
トロリ線2に2本の検知線13,14を内蔵したもので
ある。検知線13,14は、それぞれトロリ線2との電
気的絶縁を図るための絶縁被膜が施され、トロリ線2の
本体内部に埋め込まれている。この回路図では、トロリ
線2及び検知線13,14の一部を楕円で囲むことによ
り全長に亘り検知線入りトロリ線1が用いられているこ
とを示す。
【0025】このトロリ線2の始端側には、トロリ線電
源9が接続され、課電部が形成されている。この課電部
に設置された検出装置10は、判定部と信号電源部とで
構成されている。
源9が接続され、課電部が形成されている。この課電部
に設置された検出装置10は、判定部と信号電源部とで
構成されている。
【0026】信号電源部は、検知線13,14とトロリ
線2との間に交流電圧を印加するための交流電源22及
びスイッチと、検知線13,14とトロリ線2との間に
直流電圧を印加するための直流電源6及びスイッチとが
並列に設けられている。判定部には、図示しないが検知
線13,14に流れる交流電流及び直流電流を検出する
電流検出手段と、検出した交流又は直流電流値により摩
耗点の位置を算出する演算手段と、スイッチを制御して
交流・直流を切り換える切換手段とが設けられている。
線2との間に交流電圧を印加するための交流電源22及
びスイッチと、検知線13,14とトロリ線2との間に
直流電圧を印加するための直流電源6及びスイッチとが
並列に設けられている。判定部には、図示しないが検知
線13,14に流れる交流電流及び直流電流を検出する
電流検出手段と、検出した交流又は直流電流値により摩
耗点の位置を算出する演算手段と、スイッチを制御して
交流・直流を切り換える切換手段とが設けられている。
【0027】終端15側では、検知線13,14同士が
短絡され、トロリ線2と検知線13,14とは開放され
ている。
短絡され、トロリ線2と検知線13,14とは開放され
ている。
【0028】摩耗点5において、トロリ線2の本体が検
知線の埋蔵位置まで摩耗し、片方の検知線13の絶縁被
膜が破れ、トロリ線2と検知線13とが電気的に接触し
たとする。
知線の埋蔵位置まで摩耗し、片方の検知線13の絶縁被
膜が破れ、トロリ線2と検知線13とが電気的に接触し
たとする。
【0029】検出装置10は、摩耗を検出する際に、ま
ず、信号電源部において直流電源6側のスイッチを閉
じ、検知線13,14とトロリ線2との間に直流電圧V
DCを印加する。
ず、信号電源部において直流電源6側のスイッチを閉
じ、検知線13,14とトロリ線2との間に直流電圧V
DCを印加する。
【0030】検知線13,14にはそれぞれ直流電流2
1(電流値ID2),20(電流値ID1)が流れるので、
従来技術と同様に式(3)を用いて、これらの電流値の
比より摩耗点の位置Xが算出される。
1(電流値ID2),20(電流値ID1)が流れるので、
従来技術と同様に式(3)を用いて、これらの電流値の
比より摩耗点の位置Xが算出される。
【0031】次に、摩耗点5において、トロリ線2の本
体が検知線の埋蔵位置まで摩耗し、検知線13,14が
断線したとする。又は、トロリ線2と検知線13とが電
気的に接触していないとする。
体が検知線の埋蔵位置まで摩耗し、検知線13,14が
断線したとする。又は、トロリ線2と検知線13とが電
気的に接触していないとする。
【0032】検出装置10は、摩耗を検出する際に、ま
ず、信号電源部において直流電源6側のスイッチを閉
じ、検知線13,14とトロリ線2との間に直流電圧V
DCを印加して前述のように摩耗を検出しようとする。し
かし、検知線13,14が断線しているため、直流電流
21,20は流れない。検出装置10は、直流電流が流
れないので、図2に示されるように、直流電源6側のス
イッチを開き、交流電源22側のスイッチを閉じ、検知
線13,14とトロリ線2との間に交流電圧VACを印加
する。
ず、信号電源部において直流電源6側のスイッチを閉
じ、検知線13,14とトロリ線2との間に直流電圧V
DCを印加して前述のように摩耗を検出しようとする。し
かし、検知線13,14が断線しているため、直流電流
21,20は流れない。検出装置10は、直流電流が流
れないので、図2に示されるように、直流電源6側のス
イッチを開き、交流電源22側のスイッチを閉じ、検知
線13,14とトロリ線2との間に交流電圧VACを印加
する。
【0033】図2に示されるように、検知線13,14
にはそれぞれ交流電流25(電流値IA2),24(電流
値IA1)が流れる。
にはそれぞれ交流電流25(電流値IA2),24(電流
値IA1)が流れる。
【0034】このとき、検出装置10即ち始端から摩耗
点(以下、断線点という)23までの区間におけるトロ
リ線2による抵抗31(この図では集中シンボルで示
す;以下同様)の抵抗値をRtd、同区間におけるトロ
リ線2のインダクタンス32の値をLtd、同区間にお
ける検知線13による抵抗29の抵抗値をR2d、同区間
における検知線13のインダクタンス30の値をLd 、
同区間における検知線13とトロリ線2との間の静電容
量27の値をCd とすると、始端から断線点23までの
区間におけるインピーダンスの値Zd は、1/(ω
Cd )>ω(Ld +Ltd)とすると、
点(以下、断線点という)23までの区間におけるトロ
リ線2による抵抗31(この図では集中シンボルで示
す;以下同様)の抵抗値をRtd、同区間におけるトロ
リ線2のインダクタンス32の値をLtd、同区間にお
ける検知線13による抵抗29の抵抗値をR2d、同区間
における検知線13のインダクタンス30の値をLd 、
同区間における検知線13とトロリ線2との間の静電容
量27の値をCd とすると、始端から断線点23までの
区間におけるインピーダンスの値Zd は、1/(ω
Cd )>ω(Ld +Ltd)とすると、
【0035】
【数2】
【0036】となり、交流電流25の電流値IA2は、 IA2=VAC/Zd (4) となる。
【0037】また、トロリ線2の単位長あたりの抵抗値
をRt、トロリ線2の単位長あたりのインダクタンスを
Lt、検知線13の単位長あたりの抵抗値をRk、検知
線13の単位長あたりのインダクタンスをLk、トロリ
線2と検知線13との間の単位長あたりの静電容量の値
をCとすると、単位長あたりのインピーダンスの値Z
は、1/(ωC)>ω(Lk+Lt)とすると、
をRt、トロリ線2の単位長あたりのインダクタンスを
Lt、検知線13の単位長あたりの抵抗値をRk、検知
線13の単位長あたりのインダクタンスをLk、トロリ
線2と検知線13との間の単位長あたりの静電容量の値
をCとすると、単位長あたりのインピーダンスの値Z
は、1/(ωC)>ω(Lk+Lt)とすると、
【0038】
【数3】
【0039】となり、始端から断線点までの距離(断線
点の位置)をXd とすると、 Zd =Z・Xd (5) となる。
点の位置)をXd とすると、 Zd =Z・Xd (5) となる。
【0040】これらの関係式(4)、(5)より Xd=VAC/(IA2・Z) となり、VAC及びZが既知なので、検出された交流電流
25の電流値IA2から摩耗点(断線点)23の位置Xd
が算出される。即ち、所定の交流電圧を印加することに
より、始端から断線点23までの区間のインピーダンス
に応じた交流電流が流れるので、その区間のインピーダ
ンスを単位長あたりのインピーダンスで割ることによ
り、その区間の距離が求まる。
25の電流値IA2から摩耗点(断線点)23の位置Xd
が算出される。即ち、所定の交流電圧を印加することに
より、始端から断線点23までの区間のインピーダンス
に応じた交流電流が流れるので、その区間のインピーダ
ンスを単位長あたりのインピーダンスで割ることによ
り、その区間の距離が求まる。
【0041】なお、トロリ線2が摩耗接触していない場
合(即ち、トロリ線2が正常な場合)にも直流電流2
1,20は流れないが、この場合、交流電流25から求
めたXd =L(トロリ線2の全長)となるので、トロリ
線2が断線した場合との区別が可能である。
合(即ち、トロリ線2が正常な場合)にも直流電流2
1,20は流れないが、この場合、交流電流25から求
めたXd =L(トロリ線2の全長)となるので、トロリ
線2が断線した場合との区別が可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
る。
【0043】(1)交流電流を検出するようにしたの
で、検知線が断線した場合でも摩耗が検出できる。
で、検知線が断線した場合でも摩耗が検出できる。
【図1】本発明の一実施形態を示すトロリ線摩耗検出を
行う回路図である。
行う回路図である。
【図2】図1の回路において交流電圧を印加するときの
回路図である。
回路図である。
【図3】従来技術によりトロリ線摩耗検出を行う回路図
である。
である。
【図4】従来技術によりトロリ線摩耗検出を行う回路図
である。
である。
1 検知線入りトロリ線 2 トロリ線 6 直流電源 13,14 検知線 22 交流電源
Claims (3)
- 【請求項1】 トロリ線に検知線を内蔵し、この検知線
とトロリ線との間に交流電圧を印加し、この交流電圧に
より摩耗点を介して流れる交流電流を検出し、この検出
された交流電流から摩耗を検出することを特徴とするト
ロリ線摩耗検出方法。 - 【請求項2】 前記検出された交流電流と印加した交流
電圧とトロリ線及び検知線が形成する単位長あたりのイ
ンピーダンスとから摩耗点の位置を算出することを特徴
とする請求項1記載のトロリ線摩耗検出方法。 - 【請求項3】 前記検知線とトロリ線との間に直流電圧
を印加し、この直流電圧により摩耗点を介して流れる直
流電流を検出し、この検出された直流電流から摩耗を検
出し、この直流電流が流れないとき、前記交流電圧を印
加し、検出された交流電流から摩耗を検出することを特
徴とする請求項1又は2記載のトロリ線摩耗検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4208098A JPH11237204A (ja) | 1998-02-24 | 1998-02-24 | トロリ線摩耗検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4208098A JPH11237204A (ja) | 1998-02-24 | 1998-02-24 | トロリ線摩耗検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11237204A true JPH11237204A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=12626082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4208098A Pending JPH11237204A (ja) | 1998-02-24 | 1998-02-24 | トロリ線摩耗検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11237204A (ja) |
-
1998
- 1998-02-24 JP JP4208098A patent/JPH11237204A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE60307306D1 (de) | Elektrische einrichtung mit einem phasenänderungsmaterial | |
CN103879308B (zh) | 自绝缘模块化电力供应线路 | |
JPH11237204A (ja) | トロリ線摩耗検出方法 | |
JPH07236214A (ja) | 芯線傷検出装置 | |
JP6907150B2 (ja) | 漏液検出装置 | |
CN207039164U (zh) | 一种具有故障检测功能的控制电路结构 | |
JP3618981B2 (ja) | トロリ線摩耗検出方法 | |
JPH0348778A (ja) | 漏れ電流検出装置 | |
JP3291434B2 (ja) | トロリ線摩耗検出方法 | |
JPH09292427A (ja) | 三相電源欠相検出回路 | |
JPH03125939A (ja) | 導電性液状物質の漏洩位置の検出方法 | |
JP2000343985A (ja) | トロリ線摩耗検出方法及びその装置 | |
JP3732964B2 (ja) | トロリ線摩耗検知方法 | |
JPH1073405A (ja) | トロリ線摩耗検出方法 | |
JPS645241Y2 (ja) | ||
JPS619350A (ja) | 同軸ケ−ブルき電回路の故障点標定方法 | |
US20080309318A1 (en) | Method and Device for Determining the Characteristics of the Voltage of an Electrical Installation | |
JPH09156402A (ja) | トロリ線摩耗検出方法 | |
JPH03175301A (ja) | トロリー線摩耗検出方法 | |
CN217484438U (zh) | 一种直流母线的绝缘检测电路 | |
JP3691927B2 (ja) | トロリ線摩耗検出方法 | |
JPS59119232A (ja) | 漏水検知器 | |
JPH07294573A (ja) | 交流4電圧測定による活線ケーブル絶縁劣化診断方法および装置 | |
JP4251272B2 (ja) | き電電圧検出装置 | |
JPH0836012A (ja) | 地絡故障検知装置及び地絡故障検知方法 |