JPH11236839A - 作業車 - Google Patents
作業車Info
- Publication number
- JPH11236839A JPH11236839A JP4194998A JP4194998A JPH11236839A JP H11236839 A JPH11236839 A JP H11236839A JP 4194998 A JP4194998 A JP 4194998A JP 4194998 A JP4194998 A JP 4194998A JP H11236839 A JPH11236839 A JP H11236839A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- load
- engine
- speed
- speed control
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- Prior art date
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- Pending
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- Harvester Elements (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エンジン負荷が増大して目標負荷を越え易い
ような条件においても、極力、減速状態で走行する時間
を短くして、作業能率の低下を回避させる。 【解決手段】 作業状態において負荷検出手段FKにて
検出されるエンジンEの負荷が目標負荷を越えると、エ
ンジン負荷が目標負荷に維持されるように変速用アクチ
ュエータM2が作動されて変速装置11が減速操作され
ると共に、エンジンEの調速操作具15の操作位置が高
出力側Fに変更調節されるように調速用アクチュエータ
M1が作動される。
ような条件においても、極力、減速状態で走行する時間
を短くして、作業能率の低下を回避させる。 【解決手段】 作業状態において負荷検出手段FKにて
検出されるエンジンEの負荷が目標負荷を越えると、エ
ンジン負荷が目標負荷に維持されるように変速用アクチ
ュエータM2が作動されて変速装置11が減速操作され
ると共に、エンジンEの調速操作具15の操作位置が高
出力側Fに変更調節されるように調速用アクチュエータ
M1が作動される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体に備えられた
変速装置を変速操作自在な変速用アクチュエータと、エ
ンジンの負荷を検出する負荷検出手段と、作業状態にお
いて前記エンジンの負荷が目標負荷に維持されるように
前記変速用アクチュエータの作動を制御する車速制御手
段とが備えられている作業車に関する。
変速装置を変速操作自在な変速用アクチュエータと、エ
ンジンの負荷を検出する負荷検出手段と、作業状態にお
いて前記エンジンの負荷が目標負荷に維持されるように
前記変速用アクチュエータの作動を制御する車速制御手
段とが備えられている作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】上記作業車の一例としてのコンバイン等
の農作業車では、手動のアクセルレバー等を操作してエ
ンジンの出力を作業用に適するように予め設定された出
力状態(つまり設定回転数)まで上昇させてから作業
(コンバインでは、作物を刈り取る刈取作業走行等)を
開始するが、その作業状態において、例えば無負荷時の
エンジン回転数からの回転数低下量によって検出される
エンジン負荷が予め設定された目標負荷よりも大きくな
ると、エンスト等の不具合が生じないようにするため
に、走行速度が遅くなるように減速操作する一方、エン
ジン負荷が上記目標負荷よりも小さくなると、走行速度
が速くなるように増速操作して、エンジン負荷が目標負
荷に維持されるように制御していた。
の農作業車では、手動のアクセルレバー等を操作してエ
ンジンの出力を作業用に適するように予め設定された出
力状態(つまり設定回転数)まで上昇させてから作業
(コンバインでは、作物を刈り取る刈取作業走行等)を
開始するが、その作業状態において、例えば無負荷時の
エンジン回転数からの回転数低下量によって検出される
エンジン負荷が予め設定された目標負荷よりも大きくな
ると、エンスト等の不具合が生じないようにするため
に、走行速度が遅くなるように減速操作する一方、エン
ジン負荷が上記目標負荷よりも小さくなると、走行速度
が速くなるように増速操作して、エンジン負荷が目標負
荷に維持されるように制御していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、例えば圃場条件等によってエンジン負荷が
増大して目標負荷を越え易いような場合には、負荷増大
により減速操作された後、その負荷増大を解消するまで
の間は遅い車速状態で作業することになり、その結果、
作業能率が低下するという不具合があった。
来技術では、例えば圃場条件等によってエンジン負荷が
増大して目標負荷を越え易いような場合には、負荷増大
により減速操作された後、その負荷増大を解消するまで
の間は遅い車速状態で作業することになり、その結果、
作業能率が低下するという不具合があった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、エンジン負荷が増大して目標負荷
を越え易いような条件においても、極力、減速状態で走
行する時間を短くして、作業能率の低下を回避させるこ
とが可能な作業車を提供することにある。
であり、その目的は、エンジン負荷が増大して目標負荷
を越え易いような条件においても、極力、減速状態で走
行する時間を短くして、作業能率の低下を回避させるこ
とが可能な作業車を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、作業
状態において検出されるエンジンの負荷が目標負荷を越
えると、エンジンの負荷が目標負荷に維持されるように
変速用アクチュエータが作動されて変速装置が減速操作
されると共に、エンジンの調速操作具の操作位置が高出
力側に変更調節されるように調速用アクチュエータが作
動される。
状態において検出されるエンジンの負荷が目標負荷を越
えると、エンジンの負荷が目標負荷に維持されるように
変速用アクチュエータが作動されて変速装置が減速操作
されると共に、エンジンの調速操作具の操作位置が高出
力側に変更調節されるように調速用アクチュエータが作
動される。
【0006】従って、作業中にエンジン負荷が目標負荷
よりも増大した場合に、車速が減速されると同時に、エ
ンジン出力が高出力側に変更調節されるので、エンジン
負荷の目標負荷への復帰が迅速に行われることになる。
つまり、エンジン負荷の増大によりいったん減速状態に
なるが、エンジン出力の上昇により短時間のうちにエン
ジン負荷の増大が解消されて、車速が元の速度に復帰す
るように増速操作されるので、従来のように、エンジン
負荷の増大に対して減速操作するだけでは、エンジン負
荷の増大の解消に比較的長い時間がかかって減速状態が
長く続き、作業能率が低下するのに比べて、減速状態で
走行する時間を短くして、作業能率の低下を回避させる
ことができる。
よりも増大した場合に、車速が減速されると同時に、エ
ンジン出力が高出力側に変更調節されるので、エンジン
負荷の目標負荷への復帰が迅速に行われることになる。
つまり、エンジン負荷の増大によりいったん減速状態に
なるが、エンジン出力の上昇により短時間のうちにエン
ジン負荷の増大が解消されて、車速が元の速度に復帰す
るように増速操作されるので、従来のように、エンジン
負荷の増大に対して減速操作するだけでは、エンジン負
荷の増大の解消に比較的長い時間がかかって減速状態が
長く続き、作業能率が低下するのに比べて、減速状態で
走行する時間を短くして、作業能率の低下を回避させる
ことができる。
【0007】請求項2によれば、請求項1において、検
出されるエンジンの負荷が目標負荷を下回った場合に、
解除指令が指令されないときには、解除指令が指令され
るまで、エンジンの調速操作具の操作位置が高出力側の
位置に維持される。
出されるエンジンの負荷が目標負荷を下回った場合に、
解除指令が指令されないときには、解除指令が指令され
るまで、エンジンの調速操作具の操作位置が高出力側の
位置に維持される。
【0008】従って、エンジン負荷の増大に対して、エ
ンジン出力が高出力側に変更調節された後、エンジン負
荷の減少に応じて、エンジン出力の高出力状態を解除し
て出力を下げるようにすると、短時間のうちに再びエン
ジン負荷が増大して、車速の減速操作とエンジン出力の
高出力側への変更操作を行うことになり、その結果、制
御がハンチング状態になって走行が不安定になるおそれ
があるのに比べて、解除指令が指令されるまでエンジン
の出力を高出力状態に維持して、安定した車速状態を維
持することができ、もって、請求項1の好適な手段が得
られる。
ンジン出力が高出力側に変更調節された後、エンジン負
荷の減少に応じて、エンジン出力の高出力状態を解除し
て出力を下げるようにすると、短時間のうちに再びエン
ジン負荷が増大して、車速の減速操作とエンジン出力の
高出力側への変更操作を行うことになり、その結果、制
御がハンチング状態になって走行が不安定になるおそれ
があるのに比べて、解除指令が指令されるまでエンジン
の出力を高出力状態に維持して、安定した車速状態を維
持することができ、もって、請求項1の好適な手段が得
られる。
【0009】請求項3によれば、請求項2において、検
出されるエンジンの負荷が目標負荷を下回った場合に、
人為操作によって解除指令が指令されると、エンジンの
調速操作具の操作位置が予め設定された作業用設定位置
に変更するように、調速用アクチュエータが作動され
る。
出されるエンジンの負荷が目標負荷を下回った場合に、
人為操作によって解除指令が指令されると、エンジンの
調速操作具の操作位置が予め設定された作業用設定位置
に変更するように、調速用アクチュエータが作動され
る。
【0010】従って、例えば、エンジンの調速操作具を
上記作業用設定位置に操作して作業しているような場合
に、エンジン負荷の増大によりエンジンの調速操作具が
高出力側位置に変更された後、エンジンの負荷が目標負
荷を下回った場合に、作業者が作業状況等を判断して人
為操作により解除指令を指令するだけで、エンジンの調
速操作具が元の作業用設定位置に自動的に変更調節され
るので、例えば作業者が速い車速状態で作業を迅速に行
いたい場合には解除指令を指令しない一方で、人為操作
により解除指令を指令するだけの操作で、作業用のエン
ジン出力状態に容易かつ迅速に戻すことができ、もっ
て、請求項2の好適な手段が得られる。
上記作業用設定位置に操作して作業しているような場合
に、エンジン負荷の増大によりエンジンの調速操作具が
高出力側位置に変更された後、エンジンの負荷が目標負
荷を下回った場合に、作業者が作業状況等を判断して人
為操作により解除指令を指令するだけで、エンジンの調
速操作具が元の作業用設定位置に自動的に変更調節され
るので、例えば作業者が速い車速状態で作業を迅速に行
いたい場合には解除指令を指令しない一方で、人為操作
により解除指令を指令するだけの操作で、作業用のエン
ジン出力状態に容易かつ迅速に戻すことができ、もっ
て、請求項2の好適な手段が得られる。
【0011】請求項4によれば、請求項1〜3のいずれ
か1項において、エンジンの回転数が検出され、この検
出回転数と、無負荷状態に対応して予め設定されたエン
ジンの無負荷回転数との偏差に基づいてエンジンの負荷
が判別される。
か1項において、エンジンの回転数が検出され、この検
出回転数と、無負荷状態に対応して予め設定されたエン
ジンの無負荷回転数との偏差に基づいてエンジンの負荷
が判別される。
【0012】従って、例えば、エンジンから車体各部へ
の動力伝動経路における伝動トルクを検出して、その伝
動トルクの大きさでエンジン負荷を検出するようなもの
では、高い検出精度を得るには複雑な構成のトルクセン
サが必要になるのに比べて、回転数センサ等によって、
より簡素な構成で、しかも比較的高い検出精度でエンジ
ンの負荷を検出することができ、もって、請求項1〜3
のいずれか1項の好適な手段が得られる。
の動力伝動経路における伝動トルクを検出して、その伝
動トルクの大きさでエンジン負荷を検出するようなもの
では、高い検出精度を得るには複雑な構成のトルクセン
サが必要になるのに比べて、回転数センサ等によって、
より簡素な構成で、しかも比較的高い検出精度でエンジ
ンの負荷を検出することができ、もって、請求項1〜3
のいずれか1項の好適な手段が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を作業車の一例とし
てのコンバインに適用した場合について図面に基づいて
説明する。図2に示すように、コンバインは、左右一対
のクローラ走行装置1R,1Lを備えた車体Vの前部
に、走行に伴って植立穀稈を刈り取るとともに、刈り取
った穀稈を後方に搬送する刈取部2を備えるとともに、
車体Vには、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置3、脱穀
処理された穀粒を貯留するグレンタンク4、操縦者が搭
乗して運転する為の運転部5等を備えて構成されてい
る。
てのコンバインに適用した場合について図面に基づいて
説明する。図2に示すように、コンバインは、左右一対
のクローラ走行装置1R,1Lを備えた車体Vの前部
に、走行に伴って植立穀稈を刈り取るとともに、刈り取
った穀稈を後方に搬送する刈取部2を備えるとともに、
車体Vには、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置3、脱穀
処理された穀粒を貯留するグレンタンク4、操縦者が搭
乗して運転する為の運転部5等を備えて構成されてい
る。
【0014】前記刈取部2は、倒伏している植立穀稈を
立姿勢にさせる引起し装置6、引き起こされた穀稈の株
元を切断する刈刃7、刈取穀稈の株元を挟持しながら且
つ穂先側を係止搬送しながら、脱穀装置3に向けて搬送
する縦搬送装置8等を備えて構成されている。この縦搬
送装置8の搬送始端部には搬送される刈取穀稈が存在し
ていればON状態となり、穀稈が存在していなければO
FF状態となる株元センサ9が備えられている。この株
元センサ9は、刈取作業状態であるか非作業状態である
かを検出する作業状態検出手段として機能する。
立姿勢にさせる引起し装置6、引き起こされた穀稈の株
元を切断する刈刃7、刈取穀稈の株元を挟持しながら且
つ穂先側を係止搬送しながら、脱穀装置3に向けて搬送
する縦搬送装置8等を備えて構成されている。この縦搬
送装置8の搬送始端部には搬送される刈取穀稈が存在し
ていればON状態となり、穀稈が存在していなければO
FF状態となる株元センサ9が備えられている。この株
元センサ9は、刈取作業状態であるか非作業状態である
かを検出する作業状態検出手段として機能する。
【0015】車体VにはエンジンEが搭載されており、
車体Vの各部をこのエンジンEの動力により駆動して刈
取作業を行うように構成されている。つまり、図1に示
すように、エンジンEの動力がベルトテンション式の脱
穀クラッチを兼用するベルト伝動装置10を介して脱穀
装置3に伝達されるとともに、変速装置11及びミッシ
ョンケース12を介して左右のクローラ走行装置1R,
1Lに伝達され、且つ、変速装置11の変速後の動力が
刈取部2に伝達されるように伝動系が構成されている。
上記エンジンEの回転数を検出する回転数検出手段とし
ての回転数検出センサ30と、脱穀クラッチの入り切り
状態を検出する脱穀スイッチ10aと、ミッションケー
ス12の入力軸に伝動される変速装置11の出力回転数
に基づいて車速を検出する車速センサ31とが設けられ
ている。前記変速装置11は、静油圧式無段変速装置
(HST)で構成され、変速装置11を変速操作自在な
変速用アクチュエータとしての電動モータM2が設けら
れている。つまり、変速装置11は、この電動モータM
2によって正逆方向に無段階に変速操作自在に構成され
ている。
車体Vの各部をこのエンジンEの動力により駆動して刈
取作業を行うように構成されている。つまり、図1に示
すように、エンジンEの動力がベルトテンション式の脱
穀クラッチを兼用するベルト伝動装置10を介して脱穀
装置3に伝達されるとともに、変速装置11及びミッシ
ョンケース12を介して左右のクローラ走行装置1R,
1Lに伝達され、且つ、変速装置11の変速後の動力が
刈取部2に伝達されるように伝動系が構成されている。
上記エンジンEの回転数を検出する回転数検出手段とし
ての回転数検出センサ30と、脱穀クラッチの入り切り
状態を検出する脱穀スイッチ10aと、ミッションケー
ス12の入力軸に伝動される変速装置11の出力回転数
に基づいて車速を検出する車速センサ31とが設けられ
ている。前記変速装置11は、静油圧式無段変速装置
(HST)で構成され、変速装置11を変速操作自在な
変速用アクチュエータとしての電動モータM2が設けら
れている。つまり、変速装置11は、この電動モータM
2によって正逆方向に無段階に変速操作自在に構成され
ている。
【0016】前記エンジンEはディーゼルエンジンで構
成され、調速用操作具としての速度調整レバー15の操
作位置を変更調節することにより燃料噴射ポンプ(図示
せず)によるエンジンEの燃焼室内への燃料噴射量を変
更調節して出力(回転数)を変更できるように構成され
ている。図1に示すように、前記速度調整レバー15
は、最低出力位置A(アイドリング位置)から最大出力
位置F(フルアクセル位置)までの範囲にわたり軸芯X
1周りで揺動操作自在に設けられて、図示しないバネに
よりアイドリング位置Aに向けて復帰付勢されており、
速度調整レバー15の操作位置を変更調節する調速用ア
クチュエータとしての電動モータM1により駆動操作す
るように構成されている。つまり、電動モータM1によ
り回転駆動される小径ギア16が噛合う扇型ギア部17
aが形成されて、軸芯X2周りで設定範囲にわたって回
動操作される駆動部材17が設けられ、この駆動部材1
7に形成されたアーム17bと速度調整レバー15とが
リンク18にて連動連係され、電動モータM1により速
度調整レバー15を駆動操作するように構成されてい
る。尚、駆動部材17の回動支点位置に、駆動部材17
の回動量に基づいて速度調整レバー15の調節位置を検
出する調速位置検出用のポテンショメータ19が設けら
れている。
成され、調速用操作具としての速度調整レバー15の操
作位置を変更調節することにより燃料噴射ポンプ(図示
せず)によるエンジンEの燃焼室内への燃料噴射量を変
更調節して出力(回転数)を変更できるように構成され
ている。図1に示すように、前記速度調整レバー15
は、最低出力位置A(アイドリング位置)から最大出力
位置F(フルアクセル位置)までの範囲にわたり軸芯X
1周りで揺動操作自在に設けられて、図示しないバネに
よりアイドリング位置Aに向けて復帰付勢されており、
速度調整レバー15の操作位置を変更調節する調速用ア
クチュエータとしての電動モータM1により駆動操作す
るように構成されている。つまり、電動モータM1によ
り回転駆動される小径ギア16が噛合う扇型ギア部17
aが形成されて、軸芯X2周りで設定範囲にわたって回
動操作される駆動部材17が設けられ、この駆動部材1
7に形成されたアーム17bと速度調整レバー15とが
リンク18にて連動連係され、電動モータM1により速
度調整レバー15を駆動操作するように構成されてい
る。尚、駆動部材17の回動支点位置に、駆動部材17
の回動量に基づいて速度調整レバー15の調節位置を検
出する調速位置検出用のポテンショメータ19が設けら
れている。
【0017】そして、人為操作により速度調整レバー1
5の操作位置を作業用設定位置(セット位置)にさせる
セット用調節指令を指令するスイッチ式のセットスイッ
チ20、人為操作により速度調整レバー15の操作位置
をアイドリング用目標位置(アイドリング位置)にさせ
るアイドリング用調節指令を指令するスイッチ式のアイ
ドルスイッチ21、人為操作されることにより速度変更
を指令するアップスイッチ22及びダウンスイッチ23
の夫々が運転部5の操縦部パネル25に並設される状態
で設けられている。
5の操作位置を作業用設定位置(セット位置)にさせる
セット用調節指令を指令するスイッチ式のセットスイッ
チ20、人為操作により速度調整レバー15の操作位置
をアイドリング用目標位置(アイドリング位置)にさせ
るアイドリング用調節指令を指令するスイッチ式のアイ
ドルスイッチ21、人為操作されることにより速度変更
を指令するアップスイッチ22及びダウンスイッチ23
の夫々が運転部5の操縦部パネル25に並設される状態
で設けられている。
【0018】そして、マイクロコンピュータ利用の制御
部24が設けられ、この制御部24に、前記株元センサ
9、回転数検出センサ30、脱穀スイッチ10a、車速
センサ31、調速位置検出用のポテンショメータ19、
及び、調速操作用の手動スイッチ20,21,22,2
3の各情報が入力され、一方、制御部24からは、前記
各電動モータM1,M2に対する駆動信号が出力されて
いる。
部24が設けられ、この制御部24に、前記株元センサ
9、回転数検出センサ30、脱穀スイッチ10a、車速
センサ31、調速位置検出用のポテンショメータ19、
及び、調速操作用の手動スイッチ20,21,22,2
3の各情報が入力され、一方、制御部24からは、前記
各電動モータM1,M2に対する駆動信号が出力されて
いる。
【0019】前記エンジンEの回転数はエンジンの負荷
が増加すると低下し、エンジンの負荷が減少すると高く
なることから、前記制御部24を利用して、前記回転数
検出センサ30にて検出される検出回転数Nxと、無負
荷状態に対応して予め設定されたエンジンEの無負荷回
転数Nsとの偏差に基づいてエンジンEの負荷を判別す
る負荷判別手段102が構成されている。つまり、エン
ジンEの負荷を検出する負荷検出手段FKが、前記回転
数検出センサ30と、上記負荷判別手段102とを備え
て構成されている。
が増加すると低下し、エンジンの負荷が減少すると高く
なることから、前記制御部24を利用して、前記回転数
検出センサ30にて検出される検出回転数Nxと、無負
荷状態に対応して予め設定されたエンジンEの無負荷回
転数Nsとの偏差に基づいてエンジンEの負荷を判別す
る負荷判別手段102が構成されている。つまり、エン
ジンEの負荷を検出する負荷検出手段FKが、前記回転
数検出センサ30と、上記負荷判別手段102とを備え
て構成されている。
【0020】具体的には、株元センサ9と脱穀スイッチ
10aの両方がON状態で、車速が0.1m/sec以
上である条件のときの検出回転数Nx(rpm)を無負
荷回転数Nsとして記憶して、無負荷回転数Nsからの
検出回転数Nxのダウン量Ns−Nx(rpm)をエン
ジン負荷として検出する。但し、上記条件が成立してい
るときに、記憶した無負荷回転数Nsの値よりも高い検
出回転数Nxを検出したら、その値で無負荷回転数Ns
を更新する。そして、前記制御部24を利用して、作業
状態(刈取作業状態)において前記エンジンEの負荷N
s−Nxが目標負荷(例えば、150rpm)に維持さ
れるように前記電動モータM2の作動を制御する車速制
御手段101が構成されている。
10aの両方がON状態で、車速が0.1m/sec以
上である条件のときの検出回転数Nx(rpm)を無負
荷回転数Nsとして記憶して、無負荷回転数Nsからの
検出回転数Nxのダウン量Ns−Nx(rpm)をエン
ジン負荷として検出する。但し、上記条件が成立してい
るときに、記憶した無負荷回転数Nsの値よりも高い検
出回転数Nxを検出したら、その値で無負荷回転数Ns
を更新する。そして、前記制御部24を利用して、作業
状態(刈取作業状態)において前記エンジンEの負荷N
s−Nxが目標負荷(例えば、150rpm)に維持さ
れるように前記電動モータM2の作動を制御する車速制
御手段101が構成されている。
【0021】又、前記制御部24を利用して、前記作業
状態(刈取作業状態)において前記負荷検出手段FKに
より検出される前記エンジンEの負荷Ns−Nxが前記
目標負荷(150rpm)を越えると、前記速度調整レ
バー15の操作位置が高出力側に変更するように前記電
動モータM1の作動を制御する調速制御手段100が構
成されている。つまり、制御部24は、上記エンジンE
の負荷Ns−Nxが目標負荷(150rpm)を越えて
エンジンEが高負荷状態であると判別すると、速度調整
レバー15の操作位置がセット位置「S」からフルアク
セル位置「F」に変化するように、電動モータM1を作
動させる。これにより、例えば刈取走行時に圃場の条件
等によってエンジンEの負荷が急激に大きくなるような
場合に、エンジンEの出力をフルアクセル位置にまで一
時的に上昇させてエンジン負荷の増大を迅速に解消させ
るようにしている。
状態(刈取作業状態)において前記負荷検出手段FKに
より検出される前記エンジンEの負荷Ns−Nxが前記
目標負荷(150rpm)を越えると、前記速度調整レ
バー15の操作位置が高出力側に変更するように前記電
動モータM1の作動を制御する調速制御手段100が構
成されている。つまり、制御部24は、上記エンジンE
の負荷Ns−Nxが目標負荷(150rpm)を越えて
エンジンEが高負荷状態であると判別すると、速度調整
レバー15の操作位置がセット位置「S」からフルアク
セル位置「F」に変化するように、電動モータM1を作
動させる。これにより、例えば刈取走行時に圃場の条件
等によってエンジンEの負荷が急激に大きくなるような
場合に、エンジンEの出力をフルアクセル位置にまで一
時的に上昇させてエンジン負荷の増大を迅速に解消させ
るようにしている。
【0022】さらに、前記調速制御手段100は、前記
負荷検出手段FKにより検出される前記負荷が前記目標
負荷を下回った場合であっても、解除指令手段にて解除
指令が指令されるまで、前記速度調整レバー15の操作
位置が高出力側の位置に維持するように構成されてい
る。ここで、上記解除指令手段は、人為操作にて前記解
除指令を指令するように、具体的には前記セットスイッ
チ20にて構成されており、前記調速制御手段100
は、前記解除指令手段(セットスイッチ20)による指
令に基づいて、前記速度調整レバー15の操作位置が予
め設定された前記作業用設定位置(セット位置)に変更
するように、前記電動モータM1の作動を制御するよう
に構成されている。
負荷検出手段FKにより検出される前記負荷が前記目標
負荷を下回った場合であっても、解除指令手段にて解除
指令が指令されるまで、前記速度調整レバー15の操作
位置が高出力側の位置に維持するように構成されてい
る。ここで、上記解除指令手段は、人為操作にて前記解
除指令を指令するように、具体的には前記セットスイッ
チ20にて構成されており、前記調速制御手段100
は、前記解除指令手段(セットスイッチ20)による指
令に基づいて、前記速度調整レバー15の操作位置が予
め設定された前記作業用設定位置(セット位置)に変更
するように、前記電動モータM1の作動を制御するよう
に構成されている。
【0023】つまり、制御部24は、上記エンジンEの
負荷Ns−Nxが目標負荷(150rpm)を越えてエ
ンジンEが高負荷状態であると判別して、速度調整レバ
ー15の操作位置をセット位置「S」からフルアクセル
位置「F」に変化させた後、上記エンジンEの高負荷状
態が解消した場合に、前記セットスイッチ20が操作さ
れたときは、速度調整レバー15の操作位置をフルアク
セル位置「F」からセット位置「S」に戻すが、前記セ
ットスイッチ20が操作されないときは、速度調整レバ
ー15の操作位置をフルアクセル位置「F」に維持す
る。
負荷Ns−Nxが目標負荷(150rpm)を越えてエ
ンジンEが高負荷状態であると判別して、速度調整レバ
ー15の操作位置をセット位置「S」からフルアクセル
位置「F」に変化させた後、上記エンジンEの高負荷状
態が解消した場合に、前記セットスイッチ20が操作さ
れたときは、速度調整レバー15の操作位置をフルアク
セル位置「F」からセット位置「S」に戻すが、前記セ
ットスイッチ20が操作されないときは、速度調整レバ
ー15の操作位置をフルアクセル位置「F」に維持す
る。
【0024】又、制御部24は、ポテンショメータ19
の検出情報に基づいて、作業用調節指令が指令されると
速度調整レバー15の操作位置がセット位置になるよう
に電動モータM1を作動させ、アイドリング用調節指令
が指令されると速度調整レバー15の操作位置がアイド
リング位置になるように電動モータM1を作動させ、ア
ップスイッチ22、ダウンスイッチ23による速度変更
指令に伴って速度調整レバー15の操作位置を変更すべ
く電動モータM1を作動させるように構成されている。
の検出情報に基づいて、作業用調節指令が指令されると
速度調整レバー15の操作位置がセット位置になるよう
に電動モータM1を作動させ、アイドリング用調節指令
が指令されると速度調整レバー15の操作位置がアイド
リング位置になるように電動モータM1を作動させ、ア
ップスイッチ22、ダウンスイッチ23による速度変更
指令に伴って速度調整レバー15の操作位置を変更すべ
く電動モータM1を作動させるように構成されている。
【0025】尚、上記作業用目標位置(セット位置)の
情報やアイドリング用目標位置(アイドリング位置)の
情報を記憶するためのメモリ26が設けられ、このセッ
ト位置やアイドリング位置の情報は、操縦者の人為操作
に基づいて、変更設定できるように構成されている。つ
まり、前記アップスイッチ22又はダウンスイッチ23
のいずれか1つと、前記セットスイッチ20とを同時操
作すると、前記操作位置が変更され、その同時操作を停
止するとそのときの操作位置が新たなセット位置として
メモリ26に書換え記憶されるようになっており、アッ
プスイッチ22又はダウンスイッチ23のいずれか1つ
と、アイドルスイッチ21とを同時操作すると、前記操
作位置が変更され、その同時操作を停止するとそのとき
の操作位置が新たなアイドリング位置としてメモリ26
に書換え記憶される。
情報やアイドリング用目標位置(アイドリング位置)の
情報を記憶するためのメモリ26が設けられ、このセッ
ト位置やアイドリング位置の情報は、操縦者の人為操作
に基づいて、変更設定できるように構成されている。つ
まり、前記アップスイッチ22又はダウンスイッチ23
のいずれか1つと、前記セットスイッチ20とを同時操
作すると、前記操作位置が変更され、その同時操作を停
止するとそのときの操作位置が新たなセット位置として
メモリ26に書換え記憶されるようになっており、アッ
プスイッチ22又はダウンスイッチ23のいずれか1つ
と、アイドルスイッチ21とを同時操作すると、前記操
作位置が変更され、その同時操作を停止するとそのとき
の操作位置が新たなアイドリング位置としてメモリ26
に書換え記憶される。
【0026】次に、制御部24による車速制御につい
て、図3に示す制御フローチャートに基づいて説明す
る。先ず、株元センサ9と脱穀スイッチ10aの両方が
ON状態で、車速が0.1m/sec以上である起動条
件が成立しているかどうかを調べ、この条件が不成立の
ときは制御を行わないが、起動条件が成立していれば、
検出回転数Nxと無負荷回転数Nsとを比較して、検出
回転数Nxが無負荷回転数Nsより大であれば、検出回
転数Nxの値を無負荷回転数Nsとして更新・記憶する
(ステップ31〜34)。尚、無負荷回転数Nsの初期
値は0にリセットされている。そして、無負荷回転数N
sと検出回転数Nxとの差をエンジン負荷Ns−Nxと
して求めて、そのエンジン負荷Ns−Nxを目標負荷
(150rpm)と比較する(ステップ35〜36)。
エンジン負荷Ns−Nxが目標負荷(150rpm)に
対する不感帯内であれば変速操作はしないが、エンジン
負荷Ns−Nxが不感帯を越えて目標負荷(150rp
m)より大のときは減速操作し、エンジン負荷Ns−N
xが不感帯を越えて目標負荷(150rpm)より小の
ときは、検出車速が予め設定された上限車速(例えば
1.5m/sec)より遅いときにだけ増速操作する
(ステップ36〜39)。
て、図3に示す制御フローチャートに基づいて説明す
る。先ず、株元センサ9と脱穀スイッチ10aの両方が
ON状態で、車速が0.1m/sec以上である起動条
件が成立しているかどうかを調べ、この条件が不成立の
ときは制御を行わないが、起動条件が成立していれば、
検出回転数Nxと無負荷回転数Nsとを比較して、検出
回転数Nxが無負荷回転数Nsより大であれば、検出回
転数Nxの値を無負荷回転数Nsとして更新・記憶する
(ステップ31〜34)。尚、無負荷回転数Nsの初期
値は0にリセットされている。そして、無負荷回転数N
sと検出回転数Nxとの差をエンジン負荷Ns−Nxと
して求めて、そのエンジン負荷Ns−Nxを目標負荷
(150rpm)と比較する(ステップ35〜36)。
エンジン負荷Ns−Nxが目標負荷(150rpm)に
対する不感帯内であれば変速操作はしないが、エンジン
負荷Ns−Nxが不感帯を越えて目標負荷(150rp
m)より大のときは減速操作し、エンジン負荷Ns−N
xが不感帯を越えて目標負荷(150rpm)より小の
ときは、検出車速が予め設定された上限車速(例えば
1.5m/sec)より遅いときにだけ増速操作する
(ステップ36〜39)。
【0027】次に、制御部24によるエンジン調速制御
動作について、図4,図5に示す制御フローチャートに
基づいて説明する。セットスイッチ20とアップスイッ
チ22とが同時操作されると、速度調整レバー15を高
回転側(フルアクセル位置側)に操作すべく電動モータ
M1の動作を制御し、同時操作が停止されると、そのと
きの操作位置をセット位置として設定記憶する(ステッ
プ1〜5)。又、セットスイッチ20とダウンスイッチ
23とが同時操作されると、速度調整レバー15を低回
転側(アイドリング位置側)に操作すべく電動モータM
1の動作を制御し、同時操作が停止されると、そのとき
の操作位置をセット位置として設定記憶する(ステップ
6〜9)。セットスイッチ20のみが操作されていると
きは、そのときに記憶されているセット位置になるよう
に電動モータM1の作動を制御する(ステップ10)。
動作について、図4,図5に示す制御フローチャートに
基づいて説明する。セットスイッチ20とアップスイッ
チ22とが同時操作されると、速度調整レバー15を高
回転側(フルアクセル位置側)に操作すべく電動モータ
M1の動作を制御し、同時操作が停止されると、そのと
きの操作位置をセット位置として設定記憶する(ステッ
プ1〜5)。又、セットスイッチ20とダウンスイッチ
23とが同時操作されると、速度調整レバー15を低回
転側(アイドリング位置側)に操作すべく電動モータM
1の動作を制御し、同時操作が停止されると、そのとき
の操作位置をセット位置として設定記憶する(ステップ
6〜9)。セットスイッチ20のみが操作されていると
きは、そのときに記憶されているセット位置になるよう
に電動モータM1の作動を制御する(ステップ10)。
【0028】又、アイドルスイッチ21とアップスイッ
チ22とが同時操作されると、速度調整レバー15を高
回転側(フルアクセル位置側)に操作すべく電動モータ
M1の動作を制御し、同時操作が停止されると、そのと
きの操作位置をアイドリング位置として設定記憶する
(ステップ11〜15)。又、アイドルスイッチ21と
ダウンスイッチ23とが同時操作されると、速度調整レ
バー15を低回転側(アイドリング位置側)に操作すべ
く電動モータM1の動作を制御し、同時操作が停止され
ると、そのときの操作位置をアイドリング位置として設
定記憶する(ステップ16〜19)。アイドルスイッチ
21のみが操作されているときは、そのときに記憶され
ているアイドリング位置になるように電動モータM1の
作動を制御する(ステップ20)。尚、通常の刈取作業
中には前記セット位置に操作して作業を実行するように
なっており、刈取作業が終了した待機状態等においては
アイドリング位置に操作することになる。又、工場から
出荷される段階において初期設定されるセット位置は、
エンジンEの定格回転数に対応する調節位置である。
チ22とが同時操作されると、速度調整レバー15を高
回転側(フルアクセル位置側)に操作すべく電動モータ
M1の動作を制御し、同時操作が停止されると、そのと
きの操作位置をアイドリング位置として設定記憶する
(ステップ11〜15)。又、アイドルスイッチ21と
ダウンスイッチ23とが同時操作されると、速度調整レ
バー15を低回転側(アイドリング位置側)に操作すべ
く電動モータM1の動作を制御し、同時操作が停止され
ると、そのときの操作位置をアイドリング位置として設
定記憶する(ステップ16〜19)。アイドルスイッチ
21のみが操作されているときは、そのときに記憶され
ているアイドリング位置になるように電動モータM1の
作動を制御する(ステップ20)。尚、通常の刈取作業
中には前記セット位置に操作して作業を実行するように
なっており、刈取作業が終了した待機状態等においては
アイドリング位置に操作することになる。又、工場から
出荷される段階において初期設定されるセット位置は、
エンジンEの定格回転数に対応する調節位置である。
【0029】次に、株元センサ9がON状態(刈取作業
状態)であるかどうかを調べ、株元センサ9がON状態
のときは、前記エンジン負荷Ns−Nxと目標負荷(1
50rpm)を比較して、エンジン負荷Ns−Nxが不
感帯を越えて目標負荷(150rpm)より大で、エン
ジンEが高負荷状態にあると判別されると、速度調整レ
バー15の操作位置をセット位置からフルアクセル位置
に操作する(ステップ21〜23)。その後、エンジン
負荷Ns−Nxが不感帯を越えて目標負荷(150rp
m)より大である状態が解消し、且つ、前記セットスイ
ッチ20が操作されているときに限り、速度調整レバー
15の操作位置をセット位置に復帰させる(ステップ2
4,25)。
状態)であるかどうかを調べ、株元センサ9がON状態
のときは、前記エンジン負荷Ns−Nxと目標負荷(1
50rpm)を比較して、エンジン負荷Ns−Nxが不
感帯を越えて目標負荷(150rpm)より大で、エン
ジンEが高負荷状態にあると判別されると、速度調整レ
バー15の操作位置をセット位置からフルアクセル位置
に操作する(ステップ21〜23)。その後、エンジン
負荷Ns−Nxが不感帯を越えて目標負荷(150rp
m)より大である状態が解消し、且つ、前記セットスイ
ッチ20が操作されているときに限り、速度調整レバー
15の操作位置をセット位置に復帰させる(ステップ2
4,25)。
【0030】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、変速装置11を油圧式の無段
変速装置にて構成したが、これ以外の種々の変速装置を
用いることができ、又、変速用アクチュエータM2も電
動モータに限らない。
変速装置にて構成したが、これ以外の種々の変速装置を
用いることができ、又、変速用アクチュエータM2も電
動モータに限らない。
【0031】(2)上記実施形態では、エンジンEの負
荷検出手段FKを、エンジンEの回転数検出手段30
と、この回転数検出手段30にて検出されるエンジン回
転数の無負荷回転数からの偏差に基づいてエンジンEの
負荷を判別する負荷判別手段102とから構成したが、
このようなエンジン回転数のダウン量にてエンジン負荷
を検出するものに限らず、例えばエンジンEから車体各
部への動力伝動経路における伝動トルクを検出して、そ
の伝動トルクの大きさでエンジン負荷を検出するように
してもよい。
荷検出手段FKを、エンジンEの回転数検出手段30
と、この回転数検出手段30にて検出されるエンジン回
転数の無負荷回転数からの偏差に基づいてエンジンEの
負荷を判別する負荷判別手段102とから構成したが、
このようなエンジン回転数のダウン量にてエンジン負荷
を検出するものに限らず、例えばエンジンEから車体各
部への動力伝動経路における伝動トルクを検出して、そ
の伝動トルクの大きさでエンジン負荷を検出するように
してもよい。
【0032】(3)上記実施形態では、エンジンの調速
操作具としての速度調整レバー15を直接、調速用アク
チュエータM1にて駆動操作する構成としたが、このよ
うな構成に代えて次のように構成するものでもよい。つ
まり、前記速度調整レバー15に対して、復帰付勢力に
抗して摩擦式保持機構により位置保持自在に連動連係さ
れた操作レバー(アクセルレバー)が人為操作により揺
動自在に設けられて、この操作レバーにより人為的に速
度調整を行えるように構成するとともに、この操作レバ
ーをアクチュエータにより正逆方向に駆動操作して、エ
ンジンの調速操作を行う構成としてもよい。
操作具としての速度調整レバー15を直接、調速用アク
チュエータM1にて駆動操作する構成としたが、このよ
うな構成に代えて次のように構成するものでもよい。つ
まり、前記速度調整レバー15に対して、復帰付勢力に
抗して摩擦式保持機構により位置保持自在に連動連係さ
れた操作レバー(アクセルレバー)が人為操作により揺
動自在に設けられて、この操作レバーにより人為的に速
度調整を行えるように構成するとともに、この操作レバ
ーをアクチュエータにより正逆方向に駆動操作して、エ
ンジンの調速操作を行う構成としてもよい。
【0033】(4)上記実施形態では、調速制御手段1
00が、エンジンEの高負荷状態を判別して速度調整レ
バー15の操作位置を高出力側に操作する場合に、「フ
ルアクセル位置」に操作するようにしたが、これ以外
に、「セット位置」から「フルアクセル位置」までの途
中位置に操作するようにしてもよい。
00が、エンジンEの高負荷状態を判別して速度調整レ
バー15の操作位置を高出力側に操作する場合に、「フ
ルアクセル位置」に操作するようにしたが、これ以外
に、「セット位置」から「フルアクセル位置」までの途
中位置に操作するようにしてもよい。
【0034】(5)上記実施形態では、解除指令手段
を、人為操作にて解除指令を指令する手段(セットスイ
ッチ20)に構成したが、このような人為操作されるも
のではなく、例えば、前記制御部24を利用して、エン
ジンEの高負荷状態が判別されて速度調整レバー15の
操作位置が高出力側に操作された後、所定時間経過後に
エンジン負荷が目標負荷を下回っている場合に、解除指
令を指令する自動の解除指令手段に構成してもよい。
を、人為操作にて解除指令を指令する手段(セットスイ
ッチ20)に構成したが、このような人為操作されるも
のではなく、例えば、前記制御部24を利用して、エン
ジンEの高負荷状態が判別されて速度調整レバー15の
操作位置が高出力側に操作された後、所定時間経過後に
エンジン負荷が目標負荷を下回っている場合に、解除指
令を指令する自動の解除指令手段に構成してもよい。
【0035】(6)上記実施形態では、コンバインを作
業車とする場合について例示したが、本願発明は、これ
以外の、トラクター等その他の農作業車や建設機械等の
作業車に適用してもよい。
業車とする場合について例示したが、本願発明は、これ
以外の、トラクター等その他の農作業車や建設機械等の
作業車に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの制御ブロック図
【図2】コンバインの全体側面図
【図3】制御フローチャート
【図4】制御フローチャート
【図5】制御フローチャート
11 変速装置 15 調速操作具 20 解除指令手段 30 回転数検出手段 100 調速制御手段 101 車速制御手段 102 負荷判別手段 E エンジン FK 負荷検出手段 M1 調速用アクチュエータ M2 変速用アクチュエータ V 車体
Claims (4)
- 【請求項1】 車体に備えられた変速装置を変速操作自
在な変速用アクチュエータと、エンジンの負荷を検出す
る負荷検出手段と、作業状態において前記エンジンの負
荷が目標負荷に維持されるように前記変速用アクチュエ
ータの作動を制御する車速制御手段とが備えられている
作業車であって、 前記エンジンの調速操作具の操作位置を変更調節する調
速用アクチュエータと、前記作業状態において前記負荷
検出手段により検出される前記負荷が前記目標負荷を越
えると、前記調速操作具の操作位置が高出力側に変更す
るように前記調速用アクチュエータの作動を制御する調
速制御手段とが備えられている作業車。 - 【請求項2】 前記調速制御手段は、 前記負荷検出手段により検出される前記負荷が前記目標
負荷を下回った場合であっても、解除指令手段にて解除
指令が指令されるまで、前記調速操作具の操作位置を高
出力側の位置に維持するように構成されている請求項1
記載の作業車。 - 【請求項3】 前記解除指令手段は、人為操作にて前記
解除指令を指令するように構成され、 前記調速制御手段は、前記解除指令手段による指令に基
づいて、前記調速操作具の操作位置が予め設定された作
業用設定位置に変更するように、前記調速用アクチュエ
ータの作動を制御するように構成されている請求項2記
載の作業車。 - 【請求項4】 前記負荷検出手段は、 前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、こ
の回転数検出手段にて検出される検出回転数と、無負荷
状態に対応して予め設定された前記エンジンの無負荷回
転数との偏差に基づいて前記エンジンの負荷を判別する
負荷判別手段とを備えて構成されている請求項1〜3の
いずれか1項に記載の作業車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4194998A JPH11236839A (ja) | 1998-02-24 | 1998-02-24 | 作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4194998A JPH11236839A (ja) | 1998-02-24 | 1998-02-24 | 作業車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11236839A true JPH11236839A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=12622466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4194998A Pending JPH11236839A (ja) | 1998-02-24 | 1998-02-24 | 作業車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11236839A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010207159A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Yanmar Co Ltd | コンバイン |
KR102323278B1 (ko) * | 2020-10-08 | 2021-11-05 | 김무성 | 소방용 디젤엔진펌프 |
-
1998
- 1998-02-24 JP JP4194998A patent/JPH11236839A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010207159A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Yanmar Co Ltd | コンバイン |
KR102323278B1 (ko) * | 2020-10-08 | 2021-11-05 | 김무성 | 소방용 디젤엔진펌프 |
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